(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023123045
(43)【公開日】2023-09-05
(54)【発明の名称】移動電極型電気集塵装置のブラシ、移動電極型電気集塵装置及び移動電極型電気集塵装置のブラシ設置方法
(51)【国際特許分類】
B03C 3/74 20060101AFI20230829BHJP
B03C 3/10 20060101ALI20230829BHJP
B03C 3/47 20060101ALI20230829BHJP
【FI】
B03C3/74 A
B03C3/10 Z
B03C3/47
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022026880
(22)【出願日】2022-02-24
(71)【出願人】
【識別番号】315016723
【氏名又は名称】三菱重工パワー環境ソリューション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100140914
【弁理士】
【氏名又は名称】三苫 貴織
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100172524
【弁理士】
【氏名又は名称】長田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】三輪 守
(72)【発明者】
【氏名】奥野 泰幸
(72)【発明者】
【氏名】相馬 岳史
【テーマコード(参考)】
4D054
【Fターム(参考)】
4D054AA01
4D054BA01
4D054BC03
4D054BC28
4D054DA05
4D054DA11
(57)【要約】
【課題】集塵板に沿って設置されるブラシの交換作業を容易にすることが可能な移動電極型電気集塵装置のブラシ、移動電極型電気集塵装置及び移動電極型電気集塵装置のブラシ設置方法を提供する。
【解決手段】移動電極型電気集塵装置のブラシ10は、移動電極型電気集塵装置の集塵板に沿って設置される移動電極型電気集塵装置のブラシ10であって、集塵板に対して平行に設けられる軸部11と、軸部11の外周面に取り付けられ、集塵板に付着したダストを除去可能な毛12と、軸部11の端部に設けられ、ベアリング21に支持される支持部13とを備え、軸部11の端部と支持部13の端部とは、互いに接続及び接続解除可能に構成されている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動電極型電気集塵装置の集塵板に沿って設置される移動電極型電気集塵装置のブラシであって、
前記集塵板に対して平行に設けられる軸部と、
前記軸部の外周面に取り付けられ、前記集塵板に付着したダストを除去可能な除去部と、
前記軸部の端部に設けられ、軸受に支持される支持部と、
を備え、
前記軸部の端部と前記支持部の端部とは、互いに接続及び接続解除可能に構成されている移動電極型電気集塵装置のブラシ。
【請求項2】
前記軸部には、前記軸部の端部にて径方向外側に突出した第1フランジが設けられ、
前記支持部には、前記第1フランジと接続可能であり、前記支持部の端部にて径方向外側に突出した第2フランジが設けられており、
前記第1フランジ及び前記第2フランジが互いに接続及び接続解除可能とされている請求項1に記載の移動電極型電気集塵装置のブラシ。
【請求項3】
前記除去部の最外周端部は、前記第1フランジの外周面よりも径方向内側、又は、前記第1フランジの外周面と同一位置に位置する請求項2に記載の移動電極型電気集塵装置のブラシ。
【請求項4】
前記第2フランジは、前記支持部が前記軸受によって支持される位置よりも前記軸部側に設置される請求項2又は3に記載の移動電極型電気集塵装置のブラシ。
【請求項5】
前記第1フランジと前記第2フランジのそれぞれには、互いに嵌合するように互いに対向する面において凹部及び凸部のいずれか一方が形成されている請求項2又は3に記載の移動電極型電気集塵装置のブラシ。
【請求項6】
前記凸部が前記凹部の内部に収容されるインロー構造とされている請求項5に記載の移動電極型電気集塵装置のブラシ。
【請求項7】
移動電極型電気集塵装置の集塵板と、
前記集塵板に沿って設置される、請求項1に記載の移動電極型電気集塵装置のブラシと、
前記ブラシを支持する軸受と、
を備える移動電極型電気集塵装置。
【請求項8】
前記軸受を内部に収容する軸受箱を更に備え、前記第1フランジ及び前記第2フランジが前記軸受箱の外部に設置される請求項7に記載の移動電極型電気集塵装置。
【請求項9】
移動電極型電気集塵装置の集塵板に沿って設置されるブラシを前記移動電極型電気集塵装置に設置する移動電極型電気集塵装置のブラシ設置方法であって、
前記ブラシは、
前記集塵板に対して平行に設けられる軸部と、
前記軸部の外周面に取り付けられ、前記集塵板に付着したダストを除去可能な除去部と、
前記軸部の端部に設けられ、軸受に支持される支持部と、
を備え、
前記軸部には、前記軸部の端部にて径方向外側に突出した第1フランジが設けられ、
前記支持部には、前記第1フランジと接続可能であり、前記支持部の端部にて径方向外側に突出した第2フランジが設けられており、
移動電極型電気集塵装置のブラシ設置方法は、
搬送された前記軸部を前記集塵板に沿って設置するステップと、
前記支持部を軸受に支持させるステップと、
前記第1フランジ及び前記第2フランジを介して前記軸部と前記支持部を接続するステップと、
を備える移動電極型電気集塵装置のブラシ設置方法。
【請求項10】
前記第1フランジにてワイヤの移動が妨げられるように、前記ワイヤを前記第1フランジよりも前記軸部の中間部側に保持するステップと、
前記軸部に保持された前記ワイヤによって、前記第1フランジが設けられた前記軸部を搬送するステップと、
を更に備える請求項9に記載の移動電極型電気集塵装置のブラシ設置方法。
【請求項11】
搬送された前記軸部の一端側を吊り上げて、移動電極型電気集塵装置の下流側の絞りダクト内部に前記軸部を傾けるステップを更に備える請求項9又は10に記載の移動電極型電気集塵装置のブラシ設置方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、移動電極型電気集塵装置のブラシ、移動電極型電気集塵装置及び移動電極型電気集塵装置のブラシ設置方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
移動電極型電気集塵装置は、集塵電極を構成する集塵板が鉛直方向に移動し放電電極の周りを回動しながら、放電電極に高電圧が印加されて生じるコロナ放電によってダストを帯電して、集塵電極にダストを捕集する。集塵電極の下部近傍にはブラシが設置されており、ブラシが集塵板に付着したダストを払い落とす。
【0003】
移動電極型電気集塵装置におけるブラシによるダストの払い落としは、固定電極型電気集塵装置においてハンマーが集塵板を叩く槌打方式に比べて、ダストの剥離不良や下流側への飛散を低減でき、集塵性能を向上できる。
【0004】
移動電極型電気集塵装置の集塵板は、水平方向に長尺であり、鉛直方向に複数枚配置される。集塵板の水平方向の両端(左右両端)には、無端チェーンが設けられ、集塵板は無端チェーンによって支持される。移動電極型電気集塵装置の上端及び下端には無端チェーンが噛み合うスプロケットホイールが配置され、無端チェーンは二つのスプロケットホイールを周回する。集塵板は、上端又は下端に配置されたスプロケットホイールに沿って移動する間、設置方向が垂直方向から水平方向に変化し、再び垂直方向に変化する。
【0005】
集塵板に付着したダストを払い落とすためのブラシは、集塵装置の下部に設けられたホッパー内部に設置されている。ガス流れを回避できる位置に設置されることから、ダストの払い落とし時においてダストの飛散を低減できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ブラシは、軸部と、軸部の外周面に取り付けられダストを集塵板から掻き落とす除去部である毛と、軸部の両側の端部に設けられた支持部とを有する。軸部と支持部とは溶接によって接続されて一体化されている。ブラシは、片側の端部に接続された駆動装置からの回転力が伝達されて軸周りに回転する回転タイプと、駆動装置からの回転力を受けない固定タイプがある。回転タイプにおいて、ブラシは、両側の支持部がベアリングによって支持される。
【0008】
ブラシの毛は、集塵板及びダストとの摩耗によって先端が消耗するため、定期検査の際に、毛だけでなく軸部及び支持部と共にブラシごと交換することが一般的である。ブラシの長さは、長尺の集塵板と同一の長さで、集塵板間の狭い空間での作業となることから、ブラシの交換に時間と手間がかかっている。
【0009】
ブラシの長さは、二つのベアリング間の距離よりも長いことから、ベアリングを取り外してからブラシを交換している。また、交換作業では、ブラシが長いことから、壁や天井を取り外したり足場を設置したりする必要がある。ブラシの交換の例ではないが、例えば、上記特許文献1では、電気集塵装置におけるケーシングの天井面に開口部を設け、電極板を構成する一部のエレメントを電極板から取り外して開口部から搬出する方法が開示されている。
【0010】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、集塵板に沿って設置されるブラシの交換作業を容易にすることが可能な移動電極型電気集塵装置のブラシ、移動電極型電気集塵装置及び移動電極型電気集塵装置のブラシ設置方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本開示に係る移動電極型電気集塵装置のブラシは、移動電極型電気集塵装置の集塵板に沿って設置される移動電極型電気集塵装置のブラシであって、前記集塵板に対して平行に設けられる軸部と、前記軸部の外周面に取り付けられ、前記集塵板に付着したダストを除去可能な除去部と、前記軸部の端部に設けられ、軸受に支持される支持部とを備え、前記軸部の端部と前記支持部の端部とは、互いに接続及び接続解除可能に構成されている。
【0012】
本開示に係る移動電極型電気集塵装置は、移動電極型電気集塵装置の集塵板と、前記集塵板に沿って設置される、上述した移動電極型電気集塵装置のブラシと、前記ブラシを支持する軸受とを備える。
【0013】
本開示に係る移動電極型電気集塵装置のブラシ設置方法は、移動電極型電気集塵装置の集塵板に沿って設置されるブラシを前記移動電極型電気集塵装置に設置する移動電極型電気集塵装置のブラシ設置方法であって、前記ブラシは、前記集塵板に対して平行に設けられる軸部と、前記軸部の外周面に取り付けられ、前記集塵板に付着したダストを除去可能な除去部と、前記軸部の端部に設けられ、軸受に支持される支持部とを備え、前記軸部には、前記軸部の端部にて径方向外側に突出した第1フランジが設けられ、前記支持部には、前記第1フランジと接続可能であり、前記支持部の端部にて径方向外側に突出した第2フランジが設けられており、移動電極型電気集塵装置のブラシ設置方法は、搬送された前記軸部を前記集塵板に沿って設置するステップと、前記支持部を軸受に支持させるステップと、前記第1フランジ及び前記第2フランジを介して前記軸部と前記支持部を接続するステップとを備える。
【発明の効果】
【0014】
本開示によれば、集塵板に沿って設置されるブラシの交換作業を容易にすることが可能であり、交換作業に必要な時間を従来に比べて短くして安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本開示の一実施形態に係る移動電極型電気集塵装置を示す斜視図である。
【
図2】本開示の一実施形態に係る移動電極型電気集塵装置のブラシ及びベアリングを示す正面図である。
【
図3】本開示の一実施形態に係る移動電極型電気集塵装置のブラシを示す部分拡大正面図である。
【
図4】本開示の一実施形態に係る移動電極型電気集塵装置のブラシの軸部と支持部の接続部分を示す縦断面図である。
【
図5】本開示の一実施形態に係る移動電極型電気集塵装置のケーシング内部を示す断面図である。
【
図6】本開示の一実施形態に係る移動電極型電気集塵装置のブラシの変形例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本開示の一実施形態に係る移動電極型電気集塵装置1について、図面を参照して説明する。
移動電極型電気集塵装置1は、例えば、火力発電プラントや焼却炉等の産業用燃焼設備の下流側の煙道内に設けられる排ガス処理設備に設置される。移動電極型電気集塵装置1は、集塵電極3が、移動可能な複数枚の集塵板4を有し、下方に設けられたブラシ10によって集塵板4の表面に付着したダスト(粒子状物質)が払い落とされる。また、移動電極型電気集塵装置1は、集塵電極の位置が固定されている固定電極型電気集塵装置と同一のケーシング20(
図5参照)内に収容されて、ガス流れ方向に沿って直列に配置されてもよいし、単独で用いられてもよい。
【0017】
移動電極型電気集塵装置1は、
図1に示すように、ケーシング20の内部に配置された放電電極2、集塵電極3、及び、集塵電極3の集塵板4を移動する駆動機構5などを備える。移動電極型電気集塵装置1は、ケーシング20の内部において、複数台が水平方向に、かつ、ガス流れに対して垂直な方向に並べて設置される。
【0018】
ケーシング20は、例えば互いに向かい合う二つの側面にガス入口とガス出口がそれぞれ設けられ、内部にガスが水平方向に流れるガス流路が形成される。ガス出口は絞りダクト23によって構成される。ケーシング20の下部には、集塵電極3で捕集されブラシ10によって払い落とされたダストを回収するホッパー24が設けられる。
【0019】
放電電極2は、例えば放電線を有し、ガス流れ方向に沿って複数本配列される。放電電極2の放電線は、集塵電極3の集塵板4の板面に対向する位置に一定の間隔を置いて配置される。放電電極2は、
図1に示すように、集塵電極3が形成するループの内部に配置されるものと、図示しないが、隣り合う移動電極型電気集塵装置1の集塵電極3の間に配置されるものがある。
【0020】
集塵電極3の集塵板4は、金属製のプレート状部材であり、放電電極2に対向して設置される。集塵板4の板面(表面及び裏面)は、ケーシングのガス入口におけるガス流れ方向に対し、ほぼ平行に配置される。集塵板4の幅は、例えば3m~5mである。
【0021】
放電電極2の放電線は、集塵電極3の集塵板4においてコロナ放電の影響範囲が適切に分布するように、集塵電極3に対向して設置される。例えば、放電線は、対向する集塵電極3の幅方向に均等に配置される。また、放電電極2が奥行き方向に並んで配置されていることから、手前側の放電領域で捕えられなかった粒子状物質を、奥側の放電領域で荷電し捕集することができる。
【0022】
放電電極2と集塵電極3は互いに離隔され、電気的に絶縁されている。放電電極2は、高圧電源(図示せず。)と接続される。放電電極2に高電圧が印加されることによって、放電電極2でコロナ放電が生じる。コロナ放電によって、空気中に含まれるダストが帯電され、帯電されたダストは、集塵電極3にクーロン力で引き寄せられ、集塵電極3上に捕集される。
【0023】
集塵電極3は、複数枚の集塵板4を有し、複数枚の集塵板4は上下方向に配置される。集塵板4は、長方形状を有し、長辺が奥行き方向に沿って設置され、短辺が高さ方向に沿って設置される。
【0024】
駆動機構5は、無端チェーン7と、スプロケットホイール8と、モータ(図示せず。)などからなる。集塵板4の水平方向の両端(左右両端)には、無端チェーン7が設けられ、集塵板4は無端チェーン7によって支持される。複数枚の集塵板4は、1対の環状の無端チェーン7に沿って配置される。集塵電極3の上端及び下端には無端チェーン7が噛み合うスプロケットホイール8が配置され、無端チェーン7は二つのスプロケットホイール8を周回する。無端チェーン7は、ローラチェーンによって構成されてよいし、その他のチェーン、例えばリンクチェーンによって構成されてもよい。
【0025】
上端側のスプロケットホイール8は、回転軸8Aを介してモータと接続され、モータの回転力を無端チェーン7に伝達する。下端側のスプロケットホイール8は、噛み合っている無端チェーン7の移動に伴って回転軸8A周りに回転する。複数の集塵板4は、上端及び下端のスプロケットホイール8の間で、垂直方向に2列に配置される。
【0026】
集塵板4は、上端又は下端に配置されたスプロケットホイール8の外周に沿って移動する間、設置方向が垂直方向から水平方向に変化し、再び垂直方向に変化する。その結果、集塵板4は、上端側と下端側が反転される。
【0027】
集塵電極3の下部には、集塵板4と接触可能なブラシ10が設置される。ブラシ10は、集塵板4の長手方向に沿って集塵板4の長手方向一端側から他端側へわたって配置される。集塵板4の両側の面にダストが付着することから、ブラシ10は、集塵板4のそれぞれの面に対して設置される。
【0028】
ブラシ10は、毛先が円筒状に配置され、円筒状のブラシ10の軸線周りに回転可能である。この場合、ブラシ10は、モータ(図示せず。)によって回転し、集塵電極3が下から上へ移動する場合、ブラシ10は、集塵板4側において上から下へ移動するように回転する。ブラシ10は、移動する集塵板4と接触することによって、集塵板4の表面に付着したダストを払い落とす。ブラシ10によって払い落とされたダストはホッパー24で回収される。
【0029】
次に、
図2から
図4を参照して、本実施形態に係るブラシ10の構成について説明する。
図2に示すように、ブラシ10は、軸部11と、毛12と、支持部13から構成される。ブラシ10は、集塵板4の幅よりも長い。これにより、1本のブラシ10の一端から他端の間で、1枚の集塵板4の表面に付着したダストを除去できる。ブラシ10において、軸部11と支持部13は、互いに接続及び接続解除可能に構成されている。したがって、軸部11と支持部13が容易に分割されるため、両端でベアリング(軸受)21に支持されているブラシ10を容易に交換できる。
【0030】
軸部11は、中間部分が例えば円管部材を有し、当該部分は中空である。これにより、集塵板4の長さに対応した長さを有するブラシ10が軽量化され、荷重による軸部11の撓みを低減又は防止できる。軸部11の両側の端部には、支持部13が設けられ、軸部11と支持部13は、第1フランジ14及び第2フランジ15を介して互いに接続される。
【0031】
軸部11の両側の端部にはそれぞれ第1フランジ14が設けられる。第1フランジ14は、軸部11の端部にて径方向外側に突出しており、例えば円環形状を有する部材である。
【0032】
軸部11の端部は、丸鋼16を備えてもよい。この場合、端部の丸鋼16が軸部11の円管17に差し込まれる。丸鋼16及び円管17において、軸方向に対して垂直方向にボルト挿通用の孔が設けられ、孔に挿通されたボルト及びナットで丸鋼16及び円管17が締結される。また、円管17の端部において隅肉溶接によって丸鋼16及び円管17が一体化される。軸部11の丸鋼16と第1フランジ14とは、例えば溶接によって、一体的に結合されており、分割は困難である。
【0033】
毛12は、軸部11の外周面に取り付けられ、集塵板4に付着したダストを除去可能である。毛12は、除去部の一例である。本開示に係る除去部は、毛である場合に限定されず、ダストを集塵板4の表面から除去できれば、多孔性材料などで構成される他の部材でもよい。毛12は、軸部11の一端から他端にかけて軸部11の外周面に設けられる。
【0034】
図6に示すように、毛12の最外周端部は、第1フランジ14の外周面よりも径方向内側に位置するように、毛12が設置されてもよい。これにより、ブラシ10が設置面に載置されるとき、第1フランジ14が設置面に接して、毛12が設置面に接触しない。したがって、ブラシ10の交換時において、ブラシ10を仮置きしたり運搬したりするときなどにおいて、毛12を破損することがなく、毛12の破損を防止するための仮置き用の架台などが不要になる。なお、毛12の最外周端部は、第1フランジ14の外周面と同一位置に位置するように、毛12が設置されてもよい。この場合は、ブラシ10が設置面に載置されるとき、毛12も設置面に接するが、毛12を破損してしまう程度には毛12にブラシ10の荷重がかからない。
【0035】
支持部13は、例えば丸鋼であって、中実である。これにより、ベアリング21との接触による摩耗が生じた場合でも支持部13の破損を防止できる。支持部13は、ベアリング21によって支持される。
【0036】
支持部13の一側の端部13a(
図4参照)には、第2フランジ15が設けられる。第2フランジ15は、第1フランジ14と接続可能であり、第2フランジ15は、支持部13の端部13aにて径方向外側に突出しており、例えば円環形状を有する部材である。支持部13の丸鋼部分と第2フランジ15とは、例えば溶接によって、一体的に結合されており、分割は困難である。
【0037】
第1フランジ14と第2フランジ15は、対向面同士を合わせることができ、互いに接続可能である。
図3及び
図4に示すように、第1フランジ14と第2フランジ15は、ボルト18及びナット19が締結されることによって接続される。第1フランジ14と第2フランジ15には、ボルト挿通用の孔が形成されている。
【0038】
第1フランジ14と第2フランジ15とそれぞれには、互いに嵌合するように互いに対向する面において凹部及び凸部のいずれか一方が形成されている。すなわち、
図4に示すように、第1フランジ14に円形状に凸部14aが形成されている場合、第2フランジ15には第1フランジ14の凸部14aに対応するように円形状に凹部15aが形成されている。または、第1フランジ14に円形状に凹部が形成されている場合、第2フランジ15には第1フランジ14に対応するように円形状に凸部が形成されている。これにより、軸部11と支持部13のずれが防止されたり、軸部11と支持部13の中心軸が一致しやすくなる。凹部15a及び凸部14aの嵌合部分は、例えば、凸部14aが凹部15aの内部に収容されるインロー構造である。これにより、凸部14aの外周面が凹部15aの内周面に密着して、軸部11と支持部13のずれ防止や中心軸の一致がより確実となる。
【0039】
図4に示すように、軸部11の丸鋼16の端部16aは、第1フランジ14の端面よりも軸部11の中間側にオフセットした位置となるように、第1フランジ14と丸鋼16が接続される。また、支持部13の丸鋼部分の端部13aは、第2フランジ15の端面よりも支持部13の中間側にオフセットした位置となるように、第2フランジ15と丸鋼部分が接続される。これにより、第1フランジ14と第2フランジ15が接続されたとき、軸部11の丸鋼16の端部16aと支持部13の丸鋼部分の端部13aは互いに接触しない。また、
図4に示すように、第1フランジ14の内面14bと軸部11の丸鋼16の端部16aとを隅肉溶接でき、第2フランジ15の内面15bと支持部13の丸鋼部分の端部13aとを隅肉溶接できる。
【0040】
なお、上述した実施形態では、第1フランジ14及び第2フランジ15によって軸部11と支持部13が互いに接続及び接続解除可能に構成されている場合について説明したが、本開示はこの例に限定されない。例えば、第1フランジ14及び第2フランジ15が設けられずに、丸鋼部材からなる支持部13の端部が、円管部材からなる軸部11の端部に差し込まれるようにし、軸部11及び支持部13において、軸方向に対して垂直方向にボルト挿通用の孔を設けてもよい。この場合、軸部11と支持部13は、溶接によって接続されないようにして、孔に挿通されたボルト及びナットで軸部11及び支持部13が締結される。
【0041】
次に、本実施形態に係る移動電極型電気集塵装置1におけるブラシ10の設置方法について説明する。本実施形態は、移動電極型電気集塵装置1の新設に適用できるだけでなく、既設の移動電極型電気集塵装置1においてブラシ10を交換する場合にも適用可能である。
【0042】
ブラシ10を集塵板4に沿って設置するとき、ブラシ10が分割されて、軸部11と支持部13が分離された状態で搬入される。このとき、軸部11は、毛12が外周部分に取り付けられ、第1フランジ14が軸部11の端部に一体化された状態である。また、支持部13は、第2フランジ15が支持部13の端部13aに一体化された状態である。
【0043】
搬送された軸部11は、集塵板4の長手方向に沿って配置される。また、別途搬送された支持部13は、移動電極型電気集塵装置1に設けられているベアリング21の内側に挿入され、ベアリング21に支持される。そして、二つの支持部13の間に軸部11を挿入して、軸部11の第1フランジ14と支持部13の第2フランジ15が互いに対向するように突き合わされる。その後、ボルト18及びナット19によって第1フランジ14と第2フランジ15が締結されて、軸部11と支持部13が接続される。
【0044】
反対にブラシ10を設置状態から取り外す場合、ボルト18及びナット19の締結を解除して、第1フランジ14と第2フランジ15が分離される。これにより、軸部11を二つの支持部13の間から取り外すことができ、その後、支持部13をベアリング21から引き抜くことができる。これにより、ブラシ10が分割されて、軸部11と支持部13が分離された状態で搬出される。
【0045】
支持部13がベアリング21の内側に挿入されてベアリング21に支持されたとき、支持部13の第2フランジ15の位置は、支持部13がベアリング21によって支持される位置よりも軸部11側に設置される。
【0046】
従来、ブラシの軸部と支持部が溶接によって一体化されて、ブラシが二つのベアリング21間の距離よりも長い場合、ベアリング21を移動電極型電気集塵装置から取り外す必要があった。これに対して、本実施形態に係るブラシ10の軸部11は、二つのベアリング21間の内側に位置して、軸部11の長さは、二つのベアリング21間の距離よりも短い。そのため、ブラシ10の交換作業時、移動電極型電気集塵装置1からベアリング21を取り外す必要がなく、簡易な作業でブラシ10を集塵板4に沿って取り付けたり取り外したりすることができる。
【0047】
また、移動電極型電気集塵装置1には、ベアリング21を内部に収容する軸受箱が設置される。軸受箱は、ブラシ10の端部に設置される。また、第1フランジ14及び第2フランジ15は、軸受箱の外部に設置される。上述したように、従来、ブラシが二つのベアリング21間の距離よりも長い場合は、軸受箱を分解したり、取り外したりする必要があった。これに対して、本実施形態では、軸受箱の外部に第1フランジ14及び第2フランジ15が設置され、両側の軸受箱の間の空間でブラシ10の軸部11と支持部13が分離されるため、軸受箱の分解や取り外しが不要となる。したがって、作業工程が減るため、ブラシ10の取り付け及び取り外しが簡易となる。
【0048】
次に、
図5を参照して、移動電極型電気集塵装置1におけるブラシ10の設置時において、ブラシ10を搬送する方法について説明する。
【0049】
ブラシ10の軸部11を搬送するためのワイヤ22は、第1フランジ14にてワイヤ22の移動が妨げられるように、第1フランジ14よりも軸部11の中間部側に保持される。具体的には、例えば、ワイヤ22の端部がリング状にされて、リングの径が第1フランジ14の外周面の径よりも小さければよい。そして、軸部11に保持されたワイヤ22によって、第1フランジ14が設けられた軸部11が搬送される。
【0050】
従来、ブラシには毛のほかに軸部よりも小さい径の支持部だけが設けられており、本実施形態と異なり、第1フランジ14のようなワイヤ22を引っ掛ける部材がない。そのため、交換するブラシを搬送するには、ブラシからワイヤ22が抜けないようにワイヤ22とブラシを固定するためにジグを用いたりワイヤ22と支持部を溶接したりしていた。これに対して、本実施形態では、第1フランジ14にてワイヤ22の移動が妨げられるように、第1フランジ14よりも軸部11の中間部側にワイヤ22が保持されるだけで、軸部11からワイヤ22が抜けないようにワイヤ22を軸部11に引っ掛けることができる。したがって、ブラシ10を搬送するための作業が容易になり、交換作業にかかる時間や費用を低減できる。
【0051】
ワイヤ22によって搬送可能となった軸部11は、軸部11の一端側が吊り上げられる。これにより、軸部11を移動電極型電気集塵装置1のケーシング20から外側へ搬出したり、新規の軸部11を移動電極型電気集塵装置1のケーシング20の内部に搬入したりすることができる。このとき、軸部11は、鉛直方向に対して平行に設置されている集塵板4と平行な状態で搬送される。また、
図5に示すように、搬送時において、軸部11は、移動電極型電気集塵装置の下流側の絞りダクト23の内部空間に移動されて、絞りダクト23の内部空間で傾けられてもよい。これにより、絞りダクト23の内部空間を用いずに作業する場合と異なり、軸部11の搬送が容易になり、交換作業にかかる時間や費用を低減できる。
【0052】
ブラシ10において、軸部11は、ベアリング21との摩擦によって摩耗し、支持部13は、毛12が集塵板4及びダストとの摩擦によって消耗する。そのため、ブラシ10は移動電極型電気集塵装置1のメンテナンスの際に交換されることがある。
【0053】
軸部11と支持部13は、移動電極型電気集塵装置1の内部を流通するガスやダストの種類に応じて、交換に適切な時期が異なる。従来、ブラシは軸部と支持部が一体化されていたため、いずれか一方は交換が不要な場合でもブラシ全体を交換していた。これに対して、本実施形態では、軸部11と支持部13が接続解除可能であることから、交換が必要な軸部11のみ又は支持部13のみを交換できる。これにより、交換不要な部材をより長期間使用することができ、ブラシ10全体の交換回数を減らすことができる。また、吊下げ作業の回数も低減され、軸部11がワイヤ22によって確実に保持されることから、ブラシ10の交換の際に生じる作業の危険性が減少する。
【0054】
以上、本実施形態によれば、交換作業に必要な時間を従来に比べて短くして安全性を向上させることができ、プラントの停止期間を短縮化し、プラントの稼働率を高めることができる。
【0055】
以上説明した本実施形態に記載の移動電極型電気集塵装置のブラシ、移動電極型電気集塵装置及び移動電極型電気集塵装置のブラシ設置方法は例えば以下のように把握される。
【0056】
本開示に係る移動電極型電気集塵装置(1)のブラシ(10)は、移動電極型電気集塵装置の集塵板(4)に沿って設置される移動電極型電気集塵装置のブラシであって、前記集塵板に対して平行に設けられる軸部(11)と、前記軸部の外周面に取り付けられ、前記集塵板に付着したダストを除去可能な除去部(12)と、前記軸部の端部に設けられ、軸受(21)に支持される支持部(13)とを備え、前記軸部の端部と前記支持部の端部とは、互いに接続及び接続解除可能に構成されている。
【0057】
この構成によれば、軸部が集塵板に対して平行に設けられ、集塵板に付着したダストを除去可能な除去部が軸部の外周面に取り付けられており、除去部が集塵板に接触することでダストを除去できる。また、支持部が軸部の端部に設けられており、軸受に支持されることから、軸部、除去部及び支持部が一体化された状態でブラシが軸受によって支持される。そして、軸部の端部と支持部の端部とが互いに接続及び接続解除可能に構成されている。これにより、軸部及び支持部の接続や接続解除が困難である場合と異なり、軸部と支持部が容易に分割されるため、両端で軸受に支持されているブラシを容易に交換できる。
【0058】
本開示に係る移動電極型電気集塵装置のブラシにおいて、前記軸部には、前記軸部の端部にて径方向外側に突出した第1フランジ(14)が設けられ、前記支持部には、前記第1フランジと接続可能であり、前記支持部の端部にて径方向外側に突出した第2フランジ(15)が設けられてもよく、前記第1フランジ及び前記第2フランジが互いに接続及び接続解除可能とされている。
【0059】
この構成によれば、軸部の端部に第1フランジが設けられ、第1フランジは径方向外側に突出しており、支持部の端部に第2フランジが設けられ、第2フランジは径方向外側に突出している。第1フランジ及び第2フランジは、例えばボルト(18)及びナット(19)によって、互いに接続及び接続解除可能とされている。第1フランジと第2フランジを間に挟んでボルト及びナットを締結することで軸部と支持部が接続され、ボルト及びナットの締結を解除することで軸部と支持部の接続が解除される。
【0060】
本開示に係る移動電極型電気集塵装置のブラシにおいて、前記除去部の最外周端部は、前記第1フランジの外周面よりも径方向内側に位置してもよい。
【0061】
この構成によれば、除去部の最外周端部が第1フランジの外周面よりも径方向内側に位置することから、第1フランジが設置面に載置されるとき、除去部が設置面に接触しない。これにより、ブラシの載置時に、除去部を破損することがなく、除去部の破損を防止するための仮置き用の架台などが不要になる。
【0062】
本開示に係る移動電極型電気集塵装置のブラシにおいて、前記第2フランジは、前記支持部が前記軸受によって支持される位置よりも前記軸部側に設置されることが望ましい。
【0063】
この構成によれば、軸部は二つの軸受間の内側に位置するため、ブラシの交換時において、移動電極型電気集塵装置から軸受を取り外す必要がなく、簡易な作業でブラシを集塵板に沿って取り付けたり取り外したりすることができる。
【0064】
本開示に係る移動電極型電気集塵装置のブラシにおいて、前記第1フランジと前記第2フランジのそれぞれには、互いに嵌合するように互いに対向する面において凹部(15a)及び凸部(14a)のいずれか一方が形成されてもよい。
【0065】
この構成によれば、第1フランジと第2フランジの互いに対向する面において、それぞれ凹部及び凸部のいずれか一方が形成されており、第1フランジと第2フランジが互いに嵌合する。これにより、軸部と支持部のずれが防止されたり、軸部と支持部の中心軸が一致しやすくなる。
【0066】
本開示に係る移動電極型電気集塵装置のブラシにおいて、前記凸部が前記凹部の内部に収容されるインロー構造とされてもよい。
【0067】
この構成によれば、凹部及び凸部の嵌合部分は、凸部が凹部の内部に収容されるインロー構造であることから、凸部の外周面が凹部の内周面に密着して、軸部と支持部のずれ防止や中心軸の一致がより確実となる。
【0068】
本開示に係る移動電極型電気集塵装置は、移動電極型電気集塵装置の集塵板と、前記集塵板に沿って設置される、上述した移動電極型電気集塵装置のブラシと、前記ブラシを支持する軸受とを備える。
【0069】
本開示に係る移動電極型電気集塵装置において、前記軸受を内部に収容する軸受箱を更に備え、前記第1フランジ及び前記第2フランジが前記軸受箱の外部に設置されてもよい。
【0070】
この構成によれば、軸受箱の外部に設置された第1フランジ及び第2フランジでブラシの軸部と支持部が分離されるため、軸受箱の分解や取り外しが不要となる。
【0071】
本開示に係る移動電極型電気集塵装置のブラシ設置方法は、移動電極型電気集塵装置の集塵板に沿って設置されるブラシを前記移動電極型電気集塵装置に設置する移動電極型電気集塵装置のブラシ設置方法であって、前記ブラシは、前記集塵板に対して平行に設けられる軸部と、前記軸部の外周面に取り付けられ、前記集塵板に付着したダストを除去可能な除去部と、前記軸部の端部に設けられ、軸受に支持される支持部とを備え、前記軸部には、前記軸部の端部にて径方向外側に突出した第1フランジが設けられ、前記支持部には、前記第1フランジと接続可能であり、前記支持部の端部にて径方向外側に突出した第2フランジが設けられており、移動電極型電気集塵装置のブラシ設置方法は、搬送された前記軸部を前記集塵板に沿って設置するステップと、前記支持部を軸受に支持させるステップと、前記第1フランジ及び前記第2フランジを介して前記軸部と前記支持部を接続するステップとを備える。
【0072】
この構成によれば、第1フランジ及び第2フランジは、例えばボルト及びナットによって、互いに接続及び接続解除可能とされている。第1フランジと第2フランジを間に挟んでボルト及びナットを締結することで軸部と支持部が接続され、ボルト及びナットの締結を解除することで軸部と支持部の接続が解除される。したがって、軸部及び支持部の接続や接続解除が困難である場合と異なり、軸部と支持部が容易に分割されるため、両端で軸受に支持されているブラシを容易に交換できる。
【0073】
本開示に係る移動電極型電気集塵装置のブラシ設置方法において、前記第1フランジにてワイヤ(22)の移動が妨げられるように、前記ワイヤを前記第1フランジよりも前記軸部の中間部側に保持するステップと、前記軸部に保持された前記ワイヤによって、前記第1フランジが設けられた前記軸部を搬送するステップとを更に備えてもよい。
【0074】
この構成によれば、第1フランジにてワイヤの移動が妨げられることから、軸部からワイヤが抜けないようにワイヤを軸部に引っ掛けることができ、軸部に保持されたワイヤによって、第1フランジが設けられた軸部が容易に搬送され得る。
【0075】
本開示に係る移動電極型電気集塵装置のブラシ設置方法において、搬送された前記軸部の一端側を吊り上げて、移動電極型電気集塵装置の下流側の絞りダクト(23)内部に前記軸部を傾けるステップを更に備えてもよい。
【0076】
この構成によれば、搬送時において軸部の一端側が吊り上げられて、軸部は、移動電極型電気集塵装置の下流側の絞りダクト内部に移動される。したがって、絞りダクトの内部空間を用いずに作業する場合と異なり、軸部の搬送が容易になり、交換作業にかかる時間や費用を低減できる。
【符号の説明】
【0077】
1 :移動電極型電気集塵装置
2 :放電電極
3 :集塵電極
4 :集塵板
5 :駆動機構
7 :無端チェーン
8 :スプロケットホイール
8A :回転軸
10 :ブラシ
11 :軸部
12 :毛(除去部)
13 :支持部
13a :端部
14 :第1フランジ
14a :凸部
14b :内面
15 :第2フランジ
15a :凹部
15b :内面
16 :丸鋼
16a :端部
17 :円管
18 :ボルト
19 :ナット
20 :ケーシング
21 :ベアリング(軸受)
22 :ワイヤ
23 :絞りダクト
24 :ホッパー