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▶ アステラテック株式会社の特許一覧

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  • 特開-ロールペーパーホルダー 図1
  • 特開-ロールペーパーホルダー 図2
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  • 特開-ロールペーパーホルダー 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023123061
(43)【公開日】2023-09-05
(54)【発明の名称】ロールペーパーホルダー
(51)【国際特許分類】
   A47K 10/36 20060101AFI20230829BHJP
【FI】
A47K10/36 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022026913
(22)【出願日】2022-02-24
(71)【出願人】
【識別番号】508025873
【氏名又は名称】アステラテック株式会社
(72)【発明者】
【氏名】三好 幸三
(57)【要約】
【課題】 片手で確実かつ容易に切断でき、ロールペーパーホルダー全体を小さくしても十分な掴み代を残すことができ、また、ロールペーパーの残量にかかわらずペーパーがカッターに当たる角度が一定で、カットのされ方にバラツキが出ないロールペーパーホルダーを提供する。
【解決手段】 固定部とロールペーパー保持部とを有するロールペーパーホルダー支持体を備え、ペーパーカッターと回転抑制部とを有するペーパーカット機構を備え、ペーパーカット機構がペーパーカット機構支持部を回転中心としてロールペーパーホルダー支持体に接続されているロールペーパーホルダーであって、ペーパーのカットの際、ペーパーがペーパーカッターに一定の角度で接するためのペーパーガイドを有することを特徴とするロールペーパーホルダーを用いる。
【選択図】 図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面などに取り付けるための固定部と、ロールペーパーを保持するために筒芯内に挿入して用いるロールペーパー保持部とを有するロールペーパーホルダー支持体を備え、
ペーパーカッターと、ペーパーをカットする際、前記筒芯に抵抗を与えて前記ロールペーパーの回転を止めるための回転抑制部とを有するペーパーカット機構を備え、
前記ペーパーカット機構がペーパーカット機構支持部を回転中心として前記ロールペーパーホルダー支持体に接続されているロールペーパーホルダーであって、
前記ペーパーのカットの際、前記ペーパーが前記ペーパーカッターに一定の角度で接するためのペーパーガイドを有することを特徴とするロールペーパーホルダー。
【請求項2】
前記ロールペーパーの回転に対して抵抗を与えるための回転抵抗機構を有することを特徴とする請求項1に記載のロールペーパーホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばトイレットペーパーなどを片手で切断するためのロールペーパーホルダーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トイレットペーパーなどを切断するためのロールペーパーホルダーにおいては、衛生面、利便性の観点から、片手のみで容易に切断でき、かつ切断部がペーパーカッターで隠れることが無く、そのまま掴め、引き続き引き出して切断できるロールペーパーホルダーが提案されてきた。
【0003】
この種のロールペーパーホルダーとしては特許文献1に開示された物が知られている。
【0004】
このロールペーパーホルダーにおいては、カットバーにペーパーで負荷をかけた際、カットバーと一体となっている押さえレバーが筒芯内部よりロールペーパーの回転を抑える仕組みとなっており、確実にペーパーを切断することが出来る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000-237092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記文献開示のロールペーパーホルダーにおいては、カット後に十分な掴み代を残すためには、ロールペーパーとカッターの距離を十分取る必要が有り、ロールペーパーホルダー全体が大きくなり、設置場所の狭いところでは邪魔であった。
【0007】
また、ロールペーパーの量が減ってくるとペーパーの引出角度が変わるため、カッターに当たる時のペーパーの角度も随時変わってしまい、ペーパーを常に同じ角度でカッターに当たる様にすることが出来ず、ペーパーのカットのされ方にバラツキが出てしまっていた。
【0008】
本発明は上記に鑑みてなされた物であり、ロールペーパーホルダー全体を小さくしても十分な掴み代を残すことができ、また、ロールペーパーの残量にかかわらずペーパーがカッターに当たる角度が一定で、カットのされ方にバラツキが出ないロールペーパーホルダーの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
壁面などに取り付けるための固定部と、ロールペーパーを保持するために筒芯内に挿入して用いるロールペーパー保持部とを有するロールペーパーホルダー支持体を備え、ペーパーカッターと、ペーパーをカットする際、筒芯に抵抗を与えてロールペーパーの回転を止めるための回転抑制部とを有するペーパーカット機構を備え、ペーパーカット機構がペーパーカット機構支持部を回転中心としてロールペーパーホルダー支持体に接続されているロールペーパーホルダーであって、ペーパーのカットの際、ペーパーがペーパーカッターに一定の角度で接するためのペーパーガイドを有することを特徴とするロールペーパーホルダーである。
【0010】
また、前記構成において、ロールペーパーの回転に対して抵抗を与えるための回転抵抗機構を有することを特徴とするロールペーパーホルダーである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、、ロールペーパーホルダー全体を小さくしても十分な掴み代を残すことができ、また、ロールペーパーの残量にかかわらずペーパーがカッターに当たる角度が一定で、カットのされ方にバラツキが出ないロールペーパーホルダーを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1の実施形態に係るロールペーパーホルダーの斜視図である。
図2】ペーパーカッターに対して無負荷時における、第1の実施形態のロールペーパーホルダーの側面図である。
図3】ペーパーカット時における、第1の実施形態のロールペーパーホルダーの側面図である。
図4】ペーパーカット後における、第1の実施形態のロールペーパーホルダーの側面図である。
図5】本発明の第2の実施形態に係るロールペーパーホルダーの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施の形態を、以下図面を用いて説明する。
【実施例0014】
図1は本発明によるロールペーパーホルダーの第1の実施形態を示す斜視図である。固定部4によりロールペーパーホルダーが壁面等に固定された状態を示している。
【0015】
一般的なロールペーパーホルダーにおいては、ペーパー31のカットを兼用したロールペーパーカバーを用いることが多いが、本発明においては、ロールペーパーカバーを必要としない。このためロールペーパー30の交換の際、いちいちロールペーパーカバーを持ち上げる操作が必要なく、大変便利である。
【0016】
そして、ロールペーパー保持部5の端に適当な傾斜をつけたり、段差をつけたりしておけば、使用時のロールペーパー30の脱落も防止できる。
【0017】
図2図4は本発明の仕組みを説明するための側面図である。
【0018】
図2はロールペーパー30をロールペーパー保持部5に設置した状態で、ペーパーカッター7に対して無負荷時の、ロールペーパーホルダーの側面図である。
【0019】
まず、ペーパー31を所望の量だけ引き出し、引き上げてペーパーカッター7に当てる。この際、ペーパー31はペーパーガイド9に接触した後ペーパーカッター7に当たることとなる。
【0020】
このまま引き上げると、上に引き上げる力により、ペーパーカッター7が一緒に上に上がり、ペーパーカット機構支持部8を回転中心として、回転抑制部6が下がって筒芯20に接触する。この状態を示したものが図3である。
【0021】
そして、回転抑制部6の接触によってロールペーパー30の回転がとめられ、ペーパーが引き出せなくなるため、ペーパーカッター7によって、ペーパー31がカットされる。ペーパー31がカットされると、ペーパーカッター7への負荷が無くなるので、ペーパーカッター7は下に下がり、回転抑制部6は上に上がって、図4の状態となる。
【0022】
ここで、ペーパーカッター7とロールペーパー30の間にはペーパーガイド9があるため、ロールペーパー30とペーパーカッター7の直線距離よりも、長い距離をペーパー31が通ることとなり、カット後の掴み代を長くすることが出来る。
【0023】
また、ペーパーガイド9とペーパーカッター7の位置関係はペーパー31の残量にかかわらず一定であるから、ペーパー31がペーパーカッター7に当たる角度Aは常に一定でペーパー31の残量の変化に伴うカットのバラツキが出ない。
【0024】
また、図4で分かるようにペ-パーガイド9があることによって、ペーパー31がロールペーパー30と逆向きに折り癖がつくととなり、カット後のペーパー31がロールペーパー30に巻き付きにくくなり、よりペーパー31を掴みやすくなる。
【0025】
掴み代の量は、ロールペーパー30とペーパーガイド9およびペーパーカッター7の位置関係で決めることができる。
【0026】
ここではペーパーガイド9は地面に平行な板状のもので説明したが、垂直であっても良いし、棒状であっても良い。つまり、ロールペーパー30とペーパーカッター7の直線距離よりも、長い距離をペーパー31が通るようにできるものであればどのような形状の物でも良い。
【実施例0027】
つぎに、第2の実施形態を図5で説明する。
【0028】
前記構成において、ロールペーパーの回転に対して抵抗を与えるための回転抵抗機構3を加えたものである。ここで、回転抵抗機構3は抵抗部材10とフック11よりなっている。ペーパー31を引き出す際には、筒芯20に接触した抵抗部材10が最低限の抵抗となり、ロールペーパー30が消費されて軽くなっても、抵抗部材10による抵抗力より弱い力ではペーパー31を引き出すことは出来ない。これによって、ロールペーパー30が軽くなっても空回りしたりせず、ペーパー31を引き出し過ぎることがない。
【0029】
したがって、ペーパー31の引き出しの動作が安定し、よりカットが安定する。
【符号の説明】
【0030】
1 ロールペーパーホルダー支持体
2 ペーパーカット機構
3 回転抵抗機構
4 固定部
5 ロールペーパー保持部
6 回転抑制部
7 ペーパーカッター
8 ペーパーカット機構支持部
9 ペーパーガイド
10 抵抗部材
11 フック
20 筒芯
30 ロールペーパー
31 ペーパー
図1
図2
図3
図4
図5