(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023123067
(43)【公開日】2023-09-05
(54)【発明の名称】電子商取引管理装置、電子商取引管理方法、及び、電子商取引管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20230829BHJP
【FI】
G06Q30/06 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022026923
(22)【出願日】2022-02-24
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】丹羽 孝輔
(72)【発明者】
【氏名】古鷹 秀一
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB54
(57)【要約】
【課題】同じ商品に対して得意先で用いられているコードに対応する提供側のコードを特定する。
【解決手段】得意先コード、得意先商品コード、商品の提供側で用いている商品コード、及び、同じ得意先の、一つの得意先商品コード、及び、複数の同じ得意先商品コードに対して付されている優先順位を示す表示順を関連付けした記憶部を備える。検出部は、得意先から受信した受信情報に含まれる得意先の得意先コード、及び、得意先商品コードを含むレコードを記憶部から検出する。特定部は、レコードが一つのみ検出された場合、検出されたレコードに含まれる商品コードを、得意先から受信した受信情報に含まれる得意先商品コードに対応する商品コードとして特定する。また、レコードが複数検出された場合、最小の表示順が含まれるレコードの商品コードを、得意先から受信した受信情報に含まれる得意先商品コードに対応する商品コードとして特定する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
得意先毎に付された固有の識別コードである得意先コード、前記得意先が商品に対して付している得意先商品コード、前記商品を前記得意先に提供する提供側で前記商品に対して付している商品コード、及び、同じ前記得意先の、一つの前記得意先商品コード、及び、複数の同じ前記得意先商品コードに対して付されている優先順位を示す番号である表示順が、それぞれ関連付けされたレコードが記憶された記憶部を備え、少なくとも前記得意先及び前記提供側の間で行われる電子商取引を管理する電子商取引管理装置であって、
前記得意先から受信した受信情報に含まれる前記得意先の得意先コード、及び、前記得意先商品コードを含む前記レコードを前記記憶部から検出する検出部と、
前記レコードが一つのみ検出された場合、検出されたレコードに含まれる前記商品コードを、前記得意先から受信した前記受信情報に含まれる前記得意先商品コードに対応する商品コードとして特定し、前記レコードが複数検出された場合、最小の前記表示順が含まれるレコードの前記商品コードを、前記得意先から受信した前記受信情報に含まれる前記得意先商品コードに対応する商品コードとして特定する特定部と、
を有することを特徴とする電子商取引管理装置。
【請求項2】
前記特定部は、最小の前記表示順を含むレコードが複数存在する場合、最小の商品コードを含むレコードの商品コードを、前記得意先から受信した前記受信情報に含まれる前記得意先商品コードに対応する商品コードとして特定すること、
を特徴とする請求項1に記載の電子商取引管理装置。
【請求項3】
得意先毎に付された固有の識別コードである得意先コード、前記得意先が商品に対して付している得意先商品コード、前記商品を前記得意先に提供する提供側で前記商品に対して付している商品コード、及び、同じ前記得意先の、一つの前記得意先商品コード、及び、複数の同じ前記得意先商品コードに対して付されている優先順位を示す番号である表示順が、それぞれ関連付けされたレコードが記憶された記憶部を備え、少なくとも前記得意先及び前記提供側の間で行われる電子商取引を管理する電子商取引管理装置であって、
前記得意先に対して送信する送信情報に含まれる前記得意先の得意先コード、及び、前記得意先に提供する商品に対して提供側で付している前記商品コード含む前記レコードを前記記憶部から検出する検出部と、
前記レコードが一つのみ検出された場合、検出されたレコードに含まれる前記得意先商品コードを、前記得意先に送信する前記送信情報に含まれる前記商品コードに対応する得意先商品コードとして特定し、前記レコードが複数検出された場合、最小の前記表示順が含まれるレコードの前記得意先商品コードを、前記送信情報に含まれる前記商品コードに対応する得意先商品コードとして特定する特定部と、
を有することを特徴とする電子商取引管理装置。
【請求項4】
前記特定部は、最小の前記表示順を含むレコードが複数存在する場合、最小の得意先商品コードを含むレコードの得意先商品コードを、前記送信情報に含まれる前記商品コードに対応する得意先商品コードとして特定すること、
を特徴とする請求項3に記載の電子商取引管理装置。
【請求項5】
前記記憶部に記憶する前記レコードのデータを取得する取得部と、
前記データが取り扱っているフォーマットであるか否かのフォーマットチェックを行うフォーマットチェック部と、
前記データの入力形態のチェックを行う基本チェック部と、
前記データの重複の有無のチェックを行う参照チェック部と、
取り扱っているフォーマットであり、前記入力形態を満足し、重複の無いことを示す各前記チェックの結果が得られた前記データを、前記記憶部に記憶する記憶制御部を、さらに備えること、
を特徴とする請求項1から請求項4のうち、いずれか一項に記載の電子商取引管理装置。
【請求項6】
得意先毎に付された固有の識別コードである得意先コード、前記得意先が商品に対して付している得意先商品コード、前記商品を前記得意先に提供する提供側で前記商品に対して付している商品コード、及び、同じ前記得意先の、一つの前記得意先商品コード、及び、複数の同じ前記得意先商品コードに対して付されている優先順位を示す番号である表示順が、それぞれ関連付けされたレコードが記憶された記憶部を備え、少なくとも前記得意先及び前記提供側の間で行われる電子商取引を管理する電子商取引管理方法であって、
検出部が、前記得意先から受信した受信情報に含まれる前記得意先の得意先コード、及び、前記得意先商品コードを含む前記レコードを前記記憶部から検出する検出ステップと、
特定部が、前記検出ステップで前記レコードが一つのみ検出された場合、検出されたレコードに含まれる前記商品コードを、前記得意先から受信した前記受信情報に含まれる前記得意先商品コードに対応する商品コードとして特定し、前記検出ステップで前記レコードが複数検出された場合、最小の前記表示順が含まれるレコードの前記商品コードを、前記得意先から受信した前記受信情報に含まれる前記得意先商品コードに対応する商品コードとして特定する特定ステップと、
を有することを特徴とする電子商取引管理方法。
【請求項7】
得意先毎に付された固有の識別コードである得意先コード、前記得意先が商品に対して付している得意先商品コード、前記商品を前記得意先に提供する提供側で前記商品に対して付している商品コード、及び、同じ前記得意先の、一つの前記得意先商品コード、及び、複数の同じ前記得意先商品コードに対して付されている優先順位を示す番号である表示順が、それぞれ関連付けされたレコードが記憶された記憶部を備え、少なくとも前記得意先及び前記提供側の間で行われる電子商取引を管理する電子商取引管理装置のコンピュータを機能させる電子商取引管理プログラムであって、
前記コンピュータを、
前記得意先から受信した受信情報に含まれる前記得意先の得意先コード、及び、前記得意先商品コードを含む前記レコードを前記記憶部から検出する検出部と、
前記レコードが一つのみ検出された場合、検出されたレコードに含まれる前記商品コードを、前記得意先から受信した前記受信情報に含まれる前記得意先商品コードに対応する商品コードとして特定し、前記レコードが複数検出された場合、最小の前記表示順が含まれるレコードの前記商品コードを、前記得意先から受信した前記受信情報に含まれる前記得意先商品コードに対応する商品コードとして特定する特定部として機能させること、
を特徴とする電子商取引管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子商取引管理装置、電子商取引管理方法、及び、電子商取引管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
今日において、商取引に関する情報等を、専用回線又は通信回線を介して企業間で送受信するEDI(Electronic Data Interchange)が知られている。このEDIに関しては、例えば特許文献1(特開2002-123712号公報)に、電子集中購買システムが開示されている。
【0003】
この電子集中購買システムは、商品の提供を行う提供側サーバと、提供された商品を収集、管理して商品の購買を行う購買側サーバとが各種通信ネットワークを介して接続されている。また、購買側サーバと、各部所内に設置された複数台の端末装置とをイントラネットを介して接続されている。そして、購買側サーバが、提供側サーバから提供された商品情報の一覧を各端末装置に提供し、商品情報の一覧画面から選択され、イントラネットを介して送信されてきた各端末装置からの購入情報を逐次記憶し、記憶した購入情報を提供側サーバに発注情報として一括して送信する。
【0004】
これにより、インターネット上の店舗をEDIで接続して企業内のイントラネット上に取り込むことができ、商品購入時の検索処理又は購入後の決済処理の効率化を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、商品の発注を行う得意先、及び、商品を提供する提供側において、同じ商品に対して異なるコードが付されている場合がある。このような場合、得意先と提供側との間の電子商取引のデータ連携時において、得意先から発注された商品のコード(得意先で用いられている商品のコード)を、提供側で用いている商品のコードに変換する作業が必要であった。また、反対に、提供側から得意先に商品を提供する際に、提供する商品のコード(提供側で用いられている商品のコード)を、得意先で用いている商品のコードに変換する作業が必要であった。このように、得意先と提供側との間の電子商取引のデータ連携時に業務労力を要する問題があった。
【0007】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、同じ商品に対して、得意先と提供側とで異なるコードが付されている場合に、得意先と提供側との間の電子商取引のデータ連携時に生ずる業務労力を軽減可能な電子商取引管理装置、電子商取引管理方法、及び、電子商取引管理プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る電子商取引管理装置は、得意先毎に付された固有の識別コードである得意先コード、得意先が商品に対して付している得意先商品コード、商品を得意先に提供する提供側で商品に対して付している商品コード、及び、同じ得意先の、一つの得意先商品コード、及び、複数の同じ得意先商品コードに対して付されている優先順位を示す番号である表示順が、それぞれ関連付けされたレコードが記憶された記憶部を備え、少なくとも得意先及び提供側の間で行われる電子商取引を管理する電子商取引管理装置であって、得意先から受信した受信情報に含まれる得意先の得意先コード、及び、得意先商品コードを含むレコードを記憶部から検出する検出部と、レコードが一つのみ検出された場合、検出されたレコードに含まれる商品コードを、得意先から受信した受信情報に含まれる得意先商品コードに対応する商品コードとして特定し、レコードが複数検出された場合、最小の表示順が含まれるレコードの商品コードを、得意先から受信した受信情報に含まれる得意先商品コードに対応する商品コードとして特定する特定部と、を有する。
【0009】
また、上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る電子商取引管理方法は、得意先毎に付された固有の識別コードである得意先コード、得意先が商品に対して付している得意先商品コード、商品を得意先に提供する提供側で商品に対して付している商品コード、及び、同じ得意先の、一つの得意先商品コード、及び、複数の同じ得意先商品コードに対して付されている優先順位を示す番号である表示順が、それぞれ関連付けされたレコードが記憶された記憶部を備え、少なくとも得意先及び提供側の間で行われる電子商取引を管理する電子商取引管理方法であって、検出部が、得意先から受信した受信情報に含まれる得意先の得意先コード、及び、得意先商品コードを含むレコードを記憶部から検出する検出ステップと、特定部が、検出ステップでレコードが一つのみ検出された場合、検出されたレコードに含まれる商品コードを、得意先から受信した受信情報に含まれる得意先商品コードに対応する商品コードとして特定し、検出ステップでレコードが複数検出された場合、最小の表示順が含まれるレコードの商品コードを、得意先から受信した受信情報に含まれる得意先商品コードに対応する商品コードとして特定する特定ステップと、を有する。
【0010】
また、上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る電子商取引管理プログラムは、得意先毎に付された固有の識別コードである得意先コード、得意先が商品に対して付している得意先商品コード、商品を得意先に提供する提供側で商品に対して付している商品コード、及び、同じ得意先の、一つの得意先商品コード、及び、複数の同じ得意先商品コードに対して付されている優先順位を示す番号である表示順が、それぞれ関連付けされたレコードが記憶された記憶部を備え、少なくとも得意先及び提供側の間で行われる電子商取引を管理する電子商取引管理装置のコンピュータを機能させる電子商取引管理プログラムであって、コンピュータを、得意先から受信した受信情報に含まれる得意先の得意先コード、及び、得意先商品コードを含むレコードを記憶部から検出する検出部と、レコードが一つのみ検出された場合、検出されたレコードに含まれる商品コードを、得意先から受信した受信情報に含まれる得意先商品コードに対応する商品コードとして特定し、レコードが複数検出された場合、最小の表示順が含まれるレコードの商品コードを、得意先から受信した受信情報に含まれる得意先商品コードに対応する商品コードとして特定する特定部として機能させること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、同じ商品に対して、得意先と提供側とで異なるコードが付されている場合に、得意先と提供側との間の電子商取引のデータ連携時に生ずる業務労力を軽減できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、実施の形態のEDI装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、データ連携項目と得意先商品マスタ、商品マスタの関連を示す図である。
【
図3】
図3は、商品管理マスタの形成動作の流れを示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、商品管理マスタの一例を示す図である。
【
図5】
図5は、得意先から受信した受信情報に含まれる得意先コード及び得意先商品コードから自社の商品コードを特定する動作の流れを示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、表示順に基づいて、得意先商品コードに対応する自社の商品コードを特定する動作を説明するための図である。
【
図7】
図7は、表示順及び商品コードの値の大きさに基づいて、得意先商品コードに対応する自社の商品コードを特定する動作を説明するための図である。
【
図8】
図8は、得意先に送信する送信情報に含む得意先コード及び自社の商品コードから得意先商品コードを特定する動作の流れを示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、表示順に基づいて、自社の商品コードに対応する得意先商品コードを特定する動作を説明するための図である。
【
図10】
図10は、表示順及び得意先商品コードの値の大きさに基づいて、自社の商品コードに対応する得意先商品コードを特定する動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を適用した実施の形態となるEDI(Electronic Data Interchange)装置を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0014】
(ハードウェア構成)
図1は、実施の形態のEDI装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。EDI装置1は、電子商取引管理装置の一例である。
図1に示すようにEDI装置1は、得意先から発注された商品を提供する提供側の端末装置であり、例えばインターネット等の所定のネットワーク8を介して、得意先端末装置9に接続されている。EDI装置1は、得意先端末装置9との間で、EDIによる電子商取引を管理する。
【0015】
このようなEDI装置1は、
図1に示すように、記憶部2、制御部3、通信インターフェース部4及び入出力インターフェース部5を備えている。入出力インターフェース部5には、入力装置6及び出力装置7が接続されている。出力装置7としては、モニタ装置(家庭用テレビを含む)等の表示部を用いることができる。入力装置6としては、キーボード装置及びマウス装置、及びマイクロホン装置の他、マウス装置と協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタ装置を用いることができる。
【0016】
記憶部2としては、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置を用いることができる。記憶部2には、それぞれ記憶領域である、商品管理マスタ11、取引先変換マスタ12及び商品マスタ13が形成されている。
【0017】
図2は、データ連携項目と得意先商品マスタ、商品マスタの関連を示す図である。このうち、
図2(a)が関連テーブル項目を示す図であり、
図2(b)が、データ・マスタ項目の定義を示す図である。この
図2(a)及び
図2(b)に示すように、「データ連携項目」は、得意先端末装置9からEDI装置1に送信される発注データ等のデータであり、得意先に対して付されている固有のコードである「発注元コード」及び発注された商品に対して、得意先側で付しているコード(得意先で管理しているコード)である「品番コード」を含む。
【0018】
EDI装置1の記憶部2に記憶されている取引先変換マスタ12には、得意先(EDIの連携元)のコードである「EDI取引先コード」、及び、商品の提供側(EDI装置1側)が得意先に対して付している固有のコード(自社で管理する得意先コード)である「得意先コード」が関連付けされて記憶されている。
【0019】
得意先商品マスタ11には、上述の自社で管理する「得意先コード」、得意先で管理している品番を示す「得意先商品コード」、自社の管理する「商品コード」及び優先的に採用するコードを特定するための「表示順(優先順位)」が関連付けされて記憶されている。商品マスタ13には、自社で管理する「商品コード」が記憶されている。
【0020】
(EDI装置の機能構成)
また、記憶部2には、電子商取引管理プログラムの一例である商品管理プログラムが記憶されている。制御部3は、この商品管理プログラムを実行することで、マスタ形成部21、取得部22、通信制御部23、判別部24、表示順検出部25、特定部26及び表示制御部27として機能する。
【0021】
マスタ形成部21は、後述するように得意先コード、得意先商品コード、商品コード、表示順を含むデータの各種チェックを行い、登録を可能とするチェック結果が得られたデータのみを得意先商品マスタ11に一括登録する。
【0022】
取得部22は、検出部の一例であり、得意先で用いられている商品コードである得意先商品コードに対応する自社の商品コードを特定する際、及び、自社の商品コードに対応する得意先商品コードを特定する際に、得意先商品マスタ11から所定の商品管理データ(レコード)を取得する。通信制御部23は、得意先端末装置9との間でネットワーク8を介して通信することで、得意先からの発注データの受信等を行う。
【0023】
判別部24は、得意先商品マスタ11から取得されたレコードが複数存在するか否かを判別する。表示順検出部25は、得意先商品マスタ11から複数のレコード取得された際に、最小の表示順を含むレコードを検出する。特定部26は、複数のレコードが存在するか否か、及び、最小の表示順を含むレコードが複数存在するか否か等に基づいて、自社の商品コード又は得意先商品コードを特定する。表示制御部27は、電子商取引画面を出力装置7に表示する。
【0024】
(商品管理マスタの形成動作)
次に、実施の形態のEDI装置1は、制御部3が商品管理プログラムに基づいてマスタ形成部21として機能することで、各種データを一括登録して商品管理マスタ11を形成するようになっている。具体的には、マスタ形成部21は、
図1に示すように登録データ取得部31、フォーマットチェック部32、基本チェック部33、参照チェック部34、及び、マスタ登録部35を備える。そして、マスタ形成部21は、
図3に示すフローチャートに基づいて動作することで、商品管理マスタ11に対して各種データの一括登録を行い、商品管理マスタ11を形成する。
【0025】
図3のフローチャートにおいて、まず、ステップS1では、登録データ取得部31が、商品管理マスタ11に登録する得意先コード、得意先商品コード、商品コード及び表示順の項目を網羅したデータを取得する。
【0026】
ステップS2では、フォーマットチェック部32が、ステップS1で取得したデータが、EDI装置1で取り扱うフォーマットのデータであるか否かをチェックするフォーマットチェックを行う(フォーマットの一致/不一致)。ステップS3では、基本チェック部33が、ステップS1で取得したデータに対して、データ形式、入力可能文字、必須項目の未入力チェック等の基本チェックを施す。ステップS4では、参照チェック部34が、ステップS1で取得したデータに対して、マスタ参照チェック及びキー重複チェック等の参照チェックを施す。
【0027】
ステップS5では、マスタ登録部35が、ステップS1で取得したデータに対して、ステップS2~ステップS4のチェックを全て満足させるチェック結果が得られたか否かを判別する。ステップS2~ステップS4のチェックを全て満足させるチェック結果が得られなかった場合(ステップS5:No)、ステップS7に処理が進み、マスタ登録部35が、チェックを全て満足させることができなかったデータを破棄して、
図3のフローチャートの処理を終了させる。
【0028】
これに対して、マスタ登録部35は、ステップS2~ステップS4のチェックを全て満足させるチェック結果(ステップS5:Yes)が得られたデータを一旦記憶部2に記憶する。そして、ステップS1で取得した全データのチェックが全て完了した際に、記憶部2に記憶したデータを、一括して商品管理マスタ11に登録(記憶)する(ステップS6)。
【0029】
このようにフォーマットチェック、基本チェック及び参照チェックを行ったデータのみを商品管理マスタ11に登録することで、不整合の無い、また、重複の無いデータを商品管理マスタ11に登録できる。
【0030】
このように形成された商品管理マスタ11の一例を
図4に示す。この
図4に示すように、商品管理マスタ11には、各得意先に付された固有のコードである「得意先コード」、得意先側で使用されている商品コードである「得意先商品コード」、得意先側で使用されている商品コードに対応する、提供側(自社側)で使用されている「商品コード」、及び、複数の同じ前記得意先商品コードに対して付されている優先順位を示す番号である「表示順」が、それぞれ関連付けされて記憶されている。
【0031】
この
図4の例は、「TOKS001」との得意先コードが付された得意先において、「ASH001」の得意先商品コードが付された商品に対しては、商品の提供側(自社)では「SH001」の商品コードが付されており、その表示順は「2(番目)」であることを示している。
【0032】
また、
図4の例は、「TOKS001」との得意先コードが付された得意先において、「ASH002」の一つの得意先商品コードが付された商品を、商品の提供側(自社)では「SH001」、「SH002」及び「SH004」のように複数の商品コードを付して取り扱うことを示している。また、「SH001」の商品コードの表示順は「1(番目)」となっており、「SH002」の商品コードの表示順は「2(番目)」となっており、「SH004」の商品コードの表示順は「3(番目)」となっている。
【0033】
また、
図4の例は、「TOKS001」との得意先コードが付された得意先において、「ASH003」の一つの得意先商品コードが付された商品を、商品の提供側(自社)では「SH003」、「SH004」及び「SH005」のように複数の商品コードを付して取り扱うことを示している。また、「SH003」の商品コードの表示順は「1(番目)」となっており、「SH004」の商品コードの表示順は「2(番目)」となっており、「SH005」の商品コードの表示順は「1(番目)」となっている。
【0034】
(得意先コード及び得意先商品コードから自社の商品コードを特定する動作)
次に、このような商品管理マスタ11を用いて、得意先から受信した例えば発注情報等の受信情報に含まれる得意先コード及び得意先商品コードから自社の商品コードを特定する動作を、
図5のフローチャートを用いて説明する。制御部3は、記憶部2に記憶されている商品管理プログラムに基づいて動作することで、この
図5のフローチャートの各処理を実行する。
【0035】
まず、得意先端末装置9からの発注情報等の受信情報が通信制御部23により受信されると、取得部22は、ステップS11において、受信情報に含まれる得意先コード及び得意先商品コードに基づいて
図4に示した商品管理マスタ11を参照する。そして、取得部22は、得意先コード及び得意先商品コードが一致するレコード(商品管理データ)を商品管理マスタ11から取得する。
【0036】
具体的には、受信情報に含まれる得意先コードが「TOKS001」で、得意先商品コードが「ASH002」である場合、この「TOKS001」の得意先コード及び「ASH002」の得意先商品コードを含むレコードは、
図6(a)に示すように「SH001」、「SH002」及び「SH004」の商品コードを含むレコードとなる。このため、取得部22は、「SH001」、「SH002」及び「SH004」の商品コードを含むレコードを、商品管理マスタ11から取得する。
【0037】
次に、ステップS12では、判別部24が、商品管理マスタ11から取得されたレコードは、複数であるか否かを判別する。一つのレコードのみ取得された場合は(ステップS12:No)、処理がステップS15に進み、特定部26が、取得された一つのレコードに含まれる商品コードを、受信情報に含まれる得意先商品コードに対応する商品コードとして特定する(自社の商品コードとして検出する)。
【0038】
例えば、得意先コードが「TOKS001」で、得意先商品コードが「ASH009」である場合、
図4に示す商品管理マスタ11から商品コードが「SH001」の一つのレコードのみが取得される。この場合、特定部26は、「SH001」の商品コードを、「ASH009」の得意先商品コードに対応する自社の商品コードとして特定する。
【0039】
これに対して、商品管理マスタ11から取得されたレコードが複数である場合(ステップS12:Yes)、ステップS13において、表示順検出部25が、取得された複数のレコードのうち、最小の表示順が含まれるレコード(商品管理データ)を検出する。そして、特定部26が、ステップS14において、最小の表示順が含まれるレコードが複数存在するか否かを判別する。
【0040】
例えば、得意先コードが「TOKS001」で、得意先商品コードが「ASH002」である場合、
図4に示す商品管理マスタ11から、
図6(a)に示すように商品コードが「SH001」、「SH002」及び「SH004」の3つのレコードが取得される。この場合、表示順検出部25は、3つのレコードのうち、最小の表示順が含まれるレコードを検出する。
図6(a)の例の場合、「SH001」の商品コードの表示順が「1(番目)」となっている。このため、表示順検出部25は、この表示順が「1(番目)」となっているレコードを検出する。この場合、最小の表示順が含まれるレコードは一つのみであるため(ステップS14:No)、処理がステップS15に進み、特定部26が、
図6(b)に示すように、最小の表示順が含まれるレコードの「SH001」の商品コードを、「ASH002」の得意先商品コードに対応する自社の商品コードとして特定する。
【0041】
これに対して、最小の表示順が含まれるレコードが複数存在する場合(ステップS14:Yes)、特定部26は、ステップS16において、最小の表示順のレコードのうち、最小の商品コードを含むレコードを検出する。そして、特定部26は、検出したレコードに含まれる最小の商品コードを、得意先商品コードに対応する自社の商品コードとして特定する。
【0042】
例えば、得意先コードが「TOKS001」で、得意先商品コードが「ASH003」である場合、
図4に示す商品管理マスタ11から、
図7(a)に示すように商品コードが「SH003」、「SH004」及び「SH005」の3つのレコードが取得される。この場合、表示順検出部25は、3つのレコードのうち、最小の表示順が含まれるレコードを検出するが(ステップS13)、
図7(b)に示すように「1(番目)」の表示順を含むレコードが2つ検出される(ステップS14:Yes)。
【0043】
この
図7(b)の例の場合、「SH003」の商品コードを含むレコード、及び、「SH005」の商品コードを含むレコードが、それぞれ「1(番目)」の表示順となっている。このため、特定部26は、「SH003」の商品コードと「SH005」の商品コードを比較し、
図7(c)に示すように小さい方の「SH003」の商品コードを、得意先商品コードに対応する自社の商品コードとして特定する(ステップS16)。なお、「1(番目)」の表示順のレコードが3つ以上検出された場合は、特定部26は、最小の商品コードを、得意先商品コードに対応する自社の商品コードとして特定する。
【0044】
このように、同じ商品に対して、得意先と提供側(自社側)とで異なるコードが付されている場合でも、得意先商品コードに対応する自社の商品コードを自動的に特定することができる。このため、得意先と提供側との間の電子商取引のデータ連携時に生ずる業務労力を軽減できる。
【0045】
(得意先コード及び自社の商品コードから得意先商品コードを特定する動作)
次に、上述の商品管理マスタ11を用いて、得意先に送信する送信情報に含まれる得意先コード及び自社の商品コードから得意先商品コードを特定する動作を、
図8のフローチャートを用いて説明する。制御部3は、記憶部2に記憶されている商品管理プログラムに基づいて動作することで、この
図8のフローチャートの各処理を実行する。
【0046】
まず、得意先端末装置9に送信する送信情報を生成する際、取得部22は、ステップS21において、送信情報に含む得意先コード及び自社の商品コードに基づいて
図4に示した商品管理マスタ11を参照する。そして、取得部22は、得意先コード及び商品コードが一致するレコード(商品管理データ)を商品管理マスタ11から取得する。
【0047】
具体的には、受信情報に含まれる得意先コードが「TOKS001」で、商品コードが「SH001」である場合、この「TOKS001」の得意先コード及び「SH001」の商品コードを含むレコードは、
図9(a)に示すように「ASH001」、「ASH002」及び「ASH009」の得意先商品コードを含むレコードとなる。このため、取得部22は、「ASH001」、「ASH002」及び「ASH009」の得意先商品コードを含むレコードを、商品管理マスタ11から取得する。
【0048】
次に、ステップS22では、判別部24が、商品管理マスタ11から取得されたレコードは、複数であるか否かを判別する。一つのレコードのみ取得された場合は(ステップS22:No)、処理がステップS25に進み、特定部26が、取得された一つのレコードに含まれる得意先商品コードを、送信情報に含む商品コードに対応する得意先商品コードとして特定する。
【0049】
例えば、得意先コードが「TOKS001」で、商品コードが「SH003」である場合、
図4に示す商品管理マスタ11から得意先商品コードが「ASH003」の一つのレコードのみが取得される。この場合、特定部26は、「ASH003」の得意先商品コードを、「SH003」の自社の商品コードに対応する得意先商品コードとして特定する。
【0050】
これに対して、商品管理マスタ11から取得されたレコードが複数である場合(ステップS22:Yes)、ステップS23において、表示順検出部25が、取得された複数のレコードのうち、最小の表示順が含まれるレコード(商品管理データ)を検出する。そして、特定部26が、ステップS24において、最小の表示順が含まれるレコードが複数存在するか否かを判別する。
【0051】
例えば、得意先コードが「TOKS001」で、商品コードが「SH001」である場合、
図4に示す商品管理マスタ11から、
図9(a)に示すように得意先商品コードが「ASH001」、「ASH002」及び「ASH009」の3つのレコードが取得される。この場合、表示順検出部25は、3つのレコードのうち、最小の表示順が含まれるレコードを検出する。
図9(a)の例の場合、「ASH002」及び「ASH009」の商品コードの表示順がそれぞれ「1(番目)」となっている。このため、表示順検出部25は、
図9(b)に示すように、表示順が「1(番目)」となっている2つのレコードを検出する。
【0052】
最小の表示順が含まれるレコードが複数存在する場合(ステップS24:Yes)、特定部26は、ステップS26において、最小の表示順のレコードのうち、最小の得意先商品コードを含むレコードを検出する。そして、特定部26は、検出したレコードに含まれる最小の得意先商品コードを、自社の商品コードに対応する得意先商品コードとして特定する。
【0053】
具体的には、
図9(b)の例に示すように、表示順が「1(番目)」となっている2つのレコードが検出されたとすると、特定部26は、この2つのレコードに含まれる「ASH002」及び「ASH009」の2つの得意先商品コードを比較する。この場合、「ASH002」の方が小さな値であるため、特定部26は、
図9(c)に示すように、「ASH002」の得意先商品コードを、自社の商品コードに対応する得意先商品コードとして特定する。
【0054】
これに対して、例えば、得意先コードが「TOKS001」で、商品コードが「ASH004」である場合、
図4に示す商品管理マスタ11から、
図10(a)に示すように得意先商品コードが「ASH002」及び「ASH003」の2つのレコードが取得される。この場合、表示順検出部25は、3つのレコードのうち、最小の表示順が含まれるレコードを検出すると(ステップS23)、
図10(b)に示すように「2(番目)」の表示順を含むレコードが一つのみ検出される(ステップS24:Yes)。
【0055】
このように、最小の表示順が含まれるレコードが一つのみの場合(ステップS24:No)、処理がステップS25に進み、特定部26が、
図10(b)に示すように、最小の表示順が含まれるレコードの「ASH001」の得意先商品コードを、「SH004」の商品コードに対応する得意先商品コードとして特定する。
【0056】
このように、同じ商品に対して、得意先と提供側(自社側)とで異なるコードが付されている場合でも、自社の商品コードに対応する得意先商品コードを自動的に特定することができる。このため、得意先と提供側との間の電子商取引のデータ連携時に生ずる業務労力を軽減できる。
【0057】
(実施の形態の効果)
以上の説明から明らかなように、実施の形態のEDI装置1は、同じ商品に対して、得意先と提供側(自社側)とで異なるコードが付されている場合でも、自社の商品コードに対応する得意先商品コードを自動的に特定することができる。このため、得意先と提供側との間の電子商取引のデータ連携時に生ずる業務労力を軽減できる。
【0058】
また、例えばメーカに部品又は材料を提供する事業等の場合、メーカ(得意先)側での製品への組付け位置又は最終製品の分類により、同じ部品であっても別商品コードを付与しているケースがある。例えば、自動車メーカに部品を提供する場合、同じエンジンに使う同じ部品でも、車種によって自動車メーカで管理するコードが異なることがある。また、自社においても、同じ商品をバラで個別に管理する場合とケースで管理する場合等により、コード体系を分けていることがある。さらに、自社において一つの商品コードで管理している商品を、得意先では、N個(Nは2以上の自然数)の得意先商品コードで管理している場合、及び、自社においてM個(Mは2以上の自然数)の商品コードで管理している商品を、得意先では一つの得意先商品コードで管理している場合もある。
【0059】
そして、このようなことから、同じ商品に対してメーカ側で付されているコードが「N個」、自社側で付しているコードが「M個」となり、EDI等の電子商取引において、「N:M」のコード変換作業が必要となることがある。
【0060】
しかし、実施の形態のEDI装置1では、このような得意先で管理している得意先商品コードが「N個」であるのに対し、自社で管理している商品コードが「M個」の場合でも、表示順(優先度)に基づいて、得意先商品コードに対応する商品コード、又は、商品コードに対応する得意先商品コードを特定することができる。このため、データ連携時の関連付けを自動化して、手作業を極力減らすことができ、業務の効率化を図ることができる。
【0061】
[国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び目標9に貢献することが可能となる。
【0062】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、目標13及び目標15に貢献することが可能となる。
【0063】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0064】
[他の実施の形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0065】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、或いは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0066】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0067】
また、EDI装置1に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも図示の如く物理的に構成されていることを要しない。
【0068】
例えば、EDI装置1が備える処理機能、特に制御部3及び制御部3にて行われる各処理機能については、その全部又は任意の一部を、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。なお、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じてEDI装置1に機械的に読み取られる。すなわち、ROM又はHDD等の記憶部等には、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部3を構成する。
【0069】
また、このEDI装置1の商品管理プログラムは、EDI装置1に対して任意のネットワークを介して接続された他のサーバ装置に記憶されていてもよく、必要に応じてその全部又は一部をダウンロードすることも可能である。
【0070】
また、本実施形態で説明した処理を実行するための商品管理プログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、及び、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0071】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコード又はバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示したEDI装置1において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0072】
記憶部2は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0073】
また、EDI装置1は、既知のパーソナルコンピュータ装置又はワークステーション等の情報処理装置で構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された情報処理装置で構成してもよい。また、情報処理装置は、本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラム又はデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0074】
さらに、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部又は一部を、各種の付加等に応じて又は機能付加に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明は、相手先品番を管理し、変換する運用がある製造業、及びEDI運用がある製造業等に有用である。
【符号の説明】
【0076】
1 EDI装置
2 記憶部
3 制御部
4 通信インターフェース部
5 入出力インターフェース部
6 入力装置
7 出力装置
8 ネットワーク
9 得意先端末装置
11 商品管理マスタ
12 取引先変換マスタ
13 商品マスタ
21 マスタ形成部
22 取得部
23 通信制御部
24 判別部
25 表示順検出部
26 特定部
27 表示制御部
31 登録データ取得部
32 フォーマットチェック部
33 基本チェック部
34 参照チェック部
35 マスタ登録部