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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023123122
(43)【公開日】2023-09-05
(54)【発明の名称】ギフト選択支援システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20230829BHJP
【FI】
G06Q30/06 330
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022027005
(22)【出願日】2022-02-24
(71)【出願人】
【識別番号】509199432
【氏名又は名称】ベルヴィ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】230116447
【弁護士】
【氏名又は名称】野中 啓孝
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 義則
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
5L049BB58
(57)【要約】      (修正有)
【課題】贈り主が受取人に贈るギフトを選択する際に、贈り主の住所地における名産品などを推奨ギフトとして提案するギフト選択支援システムを提供する。
【解決手段】贈り主側端末1、サーバ装置2及びこれらを繋ぐ通信ネットワークを備えたギフト選択支援システムにおいて、サーバ装置2は、選択可能なギフトに関する情報を保管するギフトデータベース、贈り主10及び受取人30の住所地に関する情報を保管する住所地データベース、及び日本全国の各住所地における名産品に関する情報を保管する名産品データベースを備えている。サーバ装置2は、贈り主10がギフトを選択する際、贈り主側端末1に、贈り主10の住所地における名産品を抽出し、推奨ギフトとして表示させる。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
贈り主側端末、サーバ装置、及びこれらを繋ぐ通信ネットワークを備えたギフト選択支援システムにおいて、
前記サーバ装置が、
選択可能なギフトに関する情報を保管するギフトデータベース、前記贈り主及び受取人の住所地に関する情報を保管する住所地データベース、日本全国の各住所地における名産品に関する情報を保管する名産品データベース、を備え、
前記サーバ装置が、前記贈り主が前記贈り主側端末を利用して前記ギフトデータベースから前記受取人に贈るギフトを選択する際に、前記贈り主側端末に、前記贈り主の住所地における名産品を抽出し、推奨ギフトとして表示させる、
ことを特徴とするギフト選択支援システム。
【請求項2】
前記サーバ装置が、前記贈り主側端末に前記推奨ギフトを表示させる際に、同時に前記贈り主の住所地における名産品であることを説明する表示をさせる、
ことを特徴とする請求項1記載のギフト選択支援システム。
【請求項3】
前記サーバ装置が、前記贈り主側端末に前記推奨ギフトを表示させる際に、複数の推奨ギフトを順位付けして表示させる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のギフト選択支援システム。
【請求項4】
前記サーバ装置が、更に各種アルコール飲料の銘柄に関する情報を保管するアルコール飲料データベースを備え、
前記アルコール飲料データベースの各種アルコール飲料の銘柄は、前記名産品データベースの各名産品と紐づけられており、
前記贈り主が前記受取人に贈る前記推奨ギフトを選択する際に、前記サーバ装置が、前記推奨ギフトと紐づけられた推奨アルコール飲料として表示させる、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のギフト選択支援システム。
【請求項5】
前記サーバ装置が、更に日本全国の各住所地におけるのし紙の慣習に関する情報を保管する慣習データベースを備え、
前記サーバ装置が、前記贈り主が前記贈り主側端末を利用して前記受取人及び前記受取人に贈るギフトを選択した後に、前記贈り主側端末に、前記受取人の住所地において慣用されているのし紙に関する情報を表示させる、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のギフト選択支援システム。
【請求項6】
前記贈り主が前記贈り主側端末を利用して前記ギフトデータベースから前記受取人に贈るギフトを選択する際に、前記贈り主が前記ギフトに関連するイベントの種類を入力することを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のギフト選択支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、贈り主が受取人に贈るギフトを選択する際に、贈り主の住所地における名産品などを推奨ギフトとして提案するギフト選択支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ギフトを贈るとき、どの商品を選択するかは、常に贈り主を悩ます問題である。この点、最近では、インターネットを利用してギフトを贈るシステムであって、贈り主に対して、ギフトをレコメンドするシステムが提案されている(特許文献1)。
【0003】
しかし、このようなシステムでレコメンドされるギフトは、ギフト内容が画一化しやすく、誰が選んでも同じようなギフトになってしまい、贈る側にとっても、受け取る側にとっても面白みに欠ける結果となっていた。
【0004】
ところで、日本各地には名産品が数多く存在し、贈り主の住所地の名産品を贈ることで、地元ならではのユニークなギフトを選択することができたり、受取人との間で話題ができたりするなどの利点がある。
【0005】
ただ、贈り主の全員が住所地の名産品に詳しいわけではない。
【0006】
最近では、全国の名産品を地方ごとに分類して表示し、贈り主がその中からギフトを選択するというサイトも存在する。
【0007】
しかし、これは単にギフトを分類分けし、贈り主がその分類を元に自身の好みでギフトを選択しているに過ぎず、利用者に関連する特定の住所地のギフトがレコメンドされているわけではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2014-115872
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、贈り主が受取人に贈るギフトを選択する際に、贈り主の住所地における名産品などを推奨ギフトとして提案するギフト選択支援システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のギフト選択支援システムは、贈り主側端末、サーバ装置、及びこれらを繋ぐ通信ネットワークを備えたギフト選択支援システムであって、サーバ装置が、選択可能なギフトに関する情報を保管するギフトデータベース、贈り主及び受取人の住所地に関する情報を保管する住所地データベース、日本全国の各住所地における名産品に関する情報を保管する名産品データベース、を備え、サーバ装置が、贈り主が贈り主側端末を利用して前記ギフトデータベースから受取人に贈るギフトを選択する際に、贈り主側端末に、贈り主の住所地における名産品を抽出し、推奨ギフトとして表示させる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、贈り主が受取人に贈るギフトを選択する際に、贈り主の住所地における名産品を推奨ギフトとして提案するギフト選択支援システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明のギフト選択支援システムの全体を示す概要図
図2】贈り主側端末1の機能構成の一例を示す図
図3】サーバ装置2の機能構成の一例を示す図
図4】住所地データベース(贈り主)の一例を示す図
図5】住所地データベース(送付先)の一例を示す図
図6】名産品データベースの一例を示す図
図7】アルコール飲料データベースの一例を示す図
図8】慣習データベースの一例を示す図
図9】本発明のギフト選択支援システムの利用の流れを示す図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明のギフト選択支援システムを実施するための実施形態について詳細に説明する。但し、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
【0014】
図1は、本発明のギフト選択支援システム100の全体を示す概要図である。本発明のギフト選択支援システム100は、贈り主側端末1、サーバ装置2、及び通信ネットワーク3を含んで構成される。
【0015】
贈り主側端末1は、本発明のギフト選択支援システム100の利用者10(ギフト送付時には贈り主10となる)が保有する端末である。サーバ装置2は、本発明のギフト選択支援システム100の管理者20が保有するサーバである。通信ネットワーク3は、贈り主側端末1とサーバ装置2とを、有線又は無線で繋ぎ、相互通信を可能としている。
【0016】
(贈り主側端末)
贈り主側端末1は、贈り主が発明のギフト選択支援システムを利用する際に使用する端末である。図2は、贈り主側端末1の機能構成の一例を示す図である。贈り主側端末1は、通信部401、記憶部402、出力部403、処理部404、表示部405、入力部406を含んで構成される。
【0017】
贈り主は、入力部406において、本発明のギフト選択支援システム100に利用者登録し、自らと送付先の住所地を入力し、ギフトを選択して発送指示をすることができる。また、贈り主は、表示部405において、本発明のギフト選択支援システム100に保管されているギフトデータベース内のギフト及び同システムが推奨するギフトを閲覧することができる。贈り主側端末1は、通信部401を介して、通信ネットワーク3に繋がっている。贈り主側端末1の種類は、スマートフォン、タブレット、パソコンなど特に限定されるものではない。
【0018】
(サーバ装置)
サーバ装置2は、本発明のギフト選択支援システム100の管理者が保有するサーバ装置である。図3は、サーバ装置2の機能構成の一例を示す図である。サーバ装置2は、通信部301、表示部302、入出力部303、処理部304、住所地データベース305、名産品データベース306、ギフトデータベース307を含んで構成される。
【0019】
入出力部303は、贈り主側端末1から入力指示を受け付けたり、推奨ギフトを贈り主側端末1に送信したりする。サーバ装置2は、通信部301を介して、通信ネットワーク3に繋がっている。住所地データベース305は、贈り主及び受取人の住所地に関する情報を保管するデータベースである。名産品データベース306は、日本全国の各住所地における名産品に関する情報を保管するデータベースである。サーバ装置2の種類は、特に限定されるものではない。
【0020】
サーバ装置2は、図示はしていないが、更に、アルコール飲料データベース307、慣習データベース308、イベントデータベースを備えていてもよい。
【0021】
(ギフトデータベース)
ギフトデータベースには、本発明のギフト選択支援システムにおいて贈り主が選択できる全ギフトに関する情報が保管されている。このギフトデータベースは、全ギフトの一覧であり、ギフトの価格、写真、説明などギフトの提案、選択、発送に必要な情報を備えているが、特に住所地と紐づけされているものではない。このギフトデータベースは、サーバ管理者が、事前に作成して、データベースに保管しておく。
【0022】
贈り主は、通常、システム上でギフトデータベースに保管されているギフトの中から実際に贈るギフトを適宜選択して、ギフトを受取人に贈る。ギフトデータベースに保管されているギフトは、種類や値段で分類分けされていてもよい。贈り主は、これらのギフトの中から自分の選択に従ってギフトを決定することができる。
【0023】
本発明のギフト選択支援システムにおいては、この際に、贈り主に対して、贈り主の住所地等の名産品をギフトデータベースから抽出して推奨ギフトとして提示することを特徴としている。
【0024】
(住所地データベース)
住所地データベースは、贈り主及び受取人の住所地に関する情報を保管するデータベースである。
【0025】
図4は、住所地データベース305のうち、贈り主の住所地の一覧である。
図4のXYZ0001~XYZ0005は、本発明のギフト選択支援システムの利用者であり、贈り主となる。それぞれの利用者につき、それぞれの住所地が紐づけされている。例えば、XYZ0001の利用者の住所地は、北海道札幌市中央区…(以下省略)である。これらの贈り主の住所地は、それぞれの利用者が事前に入力する。
【0026】
図5は、住所地データベース305のうち、特定の利用者であるXYZ0001が登録する送付先の住所リスト、すなわち、受取人の住所地データベースである。図5のXYZ0001-001~005は、利用者XYZ0001が本発明のギフト選択支援システムのギフトを選択する際に、受取人の候補者となる者である。これらの受取人の候補者及びその住所地は、利用者XYZ0001が事前に入力する。
図5には記載していないが、利用者XYZ0002~XYZ0005についても、それぞれについて受取人の住所地データベースが存在する。
【0027】
(名産品データベース)
名産品データベースは、日本各地の名産品に関する情報を、住所地と紐づけて保管するデータベースである。名産品は、その住所地の産品であることが全国的にもよく知られているものであり、野菜、果物、魚介類、肉類、乳製品、菓子類、加工食品、食材、飲料、工芸品などが挙げられる。必ずしも食用でなくてもよい。
【0028】
名産品としては、例えば、北海道では、じゃがいも、乳製品、鮭、メロン、スープカレー、カニ、ジンギスカン、十勝ワイン、味噌ラーメンなどが、秋田県では、米、きりたんぽ、比内地鶏、稲庭うどん、横手焼きそば、しょっつるなどが、長野県では、信州そば、リンゴ、野沢菜などが、愛知県では、ういろう、味噌カツ、名古屋コーチン、手羽先、うなぎなどが、京都府では、湯葉、生八橋、漬物、ちりめん山椒、京野菜などが、高知県では、かつおのたたき、鰹節、ポンカンなどが、福岡県では、博多ラーメン、辛子明太子、水炊き、ひよ子サブレなどが、沖縄県では、ゴーヤ、泡盛、ソーキそば、ちんすこう、オリオンビール、海ぶどう、パイナップル、黒糖などが挙げられる。
【0029】
この名産品は、都道府県単位の広さの住所地と紐づけされていてもよいし、市町村単位の広さの住所地と紐づけされていてもよい。例えば、北海道夕張市の夕張メロン、北海道厚岸町の牡蠣、岩手県盛岡市の盛岡冷麺、山形県米沢市の米沢牛、宮城県名取市の笹かまぼこ、茨城県水戸市の納豆、神奈川県横浜市のシュウマイ、京都府宇治市の宇治抹茶、兵庫県神戸市の神戸プリン、福岡県三潴郡大木町のあまおうなどが挙げられる。
【0030】
名産品データベースに保管されている名産品は全て、ギフトデータベースに含まれることになる。
【0031】
図6は、名産品データベース306の内容を説明する図である。都道府県や場合によっては市町村の住所地が、特定の名産品と紐づけられている。この名産品データベースは、サーバ管理者が、事前に作成して、データベースに保管しておく。
【0032】
(アルコール飲料データベース)
アルコール飲料データベース308は、各種アルコール飲料の銘柄に関する情報を保管するデータベースである。各種アルコール飲料の銘柄の例としては、日本酒、ウィスキー、ワイン、ビールなどの具体的な銘柄が挙げられる。アルコール飲料データベース308は、各種アルコール飲料の銘柄と名産品データベースに保管されている名産品とを紐づけている。
【0033】
図7は、アルコール飲料データベース308の内容を示す図である。No.002001のワイン(銘柄:●●)は、乳製品(チーズ)に、No.002002の日本酒(銘柄:●●)は、牡蠣に紐づけられている。このアルコール飲料データベースは、サーバ管理者が、事前に作成して、データベースに保管しておく。
【0034】
(慣習データベース)
慣習データベース309は、日本全国の各住所地におけるのし紙の慣習に関する情報を保管している。日本には、地方ごとに慣習があり、のし紙の書き方、貼り方が異なる。贈り主がこれらすべてを正確に知ることは困難であるため、本発明のギフト選択支援システムがのし紙を推奨することで、贈り主の選択時の負担が軽減される。
【0035】
図8は、慣習データベース309の内容を説明する図である。例えば、結婚祝いというイベントにおいて、ギフトにのし紙を作成して貼る場合、関東では「寿」、関西では「御結婚御祝」と書かれることが多い。その際、のし紙を包装用紙の外側に貼るか、内側に貼るかも関東、関西で異なる。他にも、のし紙の字を黒色で書くか朱色で書くかという違いもある。また他にも、北海道では、出産内祝いには短冊を用いたり、赤ちゃんの名前を命名札に入れて別に付けたりすることが知られている。
【0036】
慣習データベース309は、そのような慣習をまとめ、地域とのし紙の書き方、貼り方、関連する情報などを紐づけたデータベースである。これにより、例えば、本発明のギフト選択支援システム100は、イベントが結婚祝いであり、受取人の住所地が関東の場合に、贈り主に対して、「寿」と黒字で書かれたのし紙及びのし紙の貼り方(外のし)を推奨することができる。他にも、例えば、イベントが出産内祝いであり、受取人の住所地が北海道の場合に、贈り主に対して、短冊ののし紙や命名札を推奨するとともに、「北海道においては、赤ちゃんの名前を命名札に入れて別につけることがあります。」などののし紙に関する情報を関連情報として表示することができる。
【0037】
(イベント)
本発明においては、サーバ装置が、イベントに関する情報を保管するイベントデータベースを備えていてもよい。イベントの種類としては、例えば、結婚祝い、結婚内祝い、出産祝い、出産内祝い、香典返し、誕生日などギフトを贈るきっかけとなる各種出来事である。イベントデータベースは、各イベントに特定のギフトが紐づけられている。このイベントは、利用者が本発明のギフト選択支援システムを利用する際に、利用者が入力画面からイベントの種類を入力することになる。このイベントの種類を入力することにより、サーバ装置は、ギフトデータベースからイベントにふさわしい適切なギフトを推奨することもできる。
【0038】
(ギフト選択支援システム100の利用の流れ)
以下に、図9をもとに、本発明のギフト選択支援システム100の利用の流れを説明する。
【0039】
サーバ装置2の管理者20は、事前にギフトデータベース及び名産品データベースを作成してサーバ装置2に保管しておく(ステップ:S10)。アルコール飲料データベース、慣習データベース、イベントデータベースを備える場合には、この段階で生成して同様にサーバ装置2に保管しておく。
【0040】
利用者(贈り主)10は、贈り主側端末1より、自らと送付先の住所地を入力する(ステップ:S11)。その後サーバ装置2の管理者20は、住所地データベースを作成する(ステップ:S12)。ここまでは、本発明のギフト選択支援システム100を利用するための前提となる情報の入力である。
【0041】
贈り主10は、本発明のギフト選択支援システム100の利用を開始し、ギフトを選択しはじめる(ステップ:S13)。サーバ装置2は、贈り主10に対して、ギフトデータベースを元に一般的なギフトリストを提示するとともに、住所地データベース及び名産品データベースを参照し(ステップ:S14)、ギフトデータベースから抽出した推奨ギフトを提示する(ステップ:S15)。アルコール飲料データベース、慣習データベース、イベントデータベースを備える場合には、この段階で同様に各種データベースを参照してもよい。
【0042】
この際にサーバ装置2が行う処理内容を説明する。サーバ装置2は、贈り主10の利用者番号が、XYZ0001であることを把握する。その後、サーバ装置2は、住所地データベースを参照し、贈り主10の住所地が北海道札幌市中央区…(以下省略)であることを把握する(図4)。そして、サーバ装置2は、名産品データベースを参照し、贈り主10の住所地である北海道に紐づけされている名産品であるじゃがいも、乳製品、メロン、牡蠣、スープカレーなどを把握することができる(図6)。最後に、サーバ装置2は、ギフトデータベースから名産品を推奨ギフトとして贈り主側端末1に表示させ、贈り主10に提示することができる。
【0043】
提示に際して、サーバ装置2は、特に説明なく推奨ギフトを提示することもできるが、贈り主10の住所地である北海道の名産品であることを説明する表示をしながら提示してもよい。そのような表示として、例えば、「オススメ!●●(利用者)様のお住まいの名産品です。」などのポップを提示することができる。これにより、贈り主10は、自分の住所地の名産品が推奨されていることを理解することが可能となる。名産品は、贈り主10の住所地によって自動的に把握される。
【0044】
推奨ギフトを提示された贈り主10は、贈り主側端末1から特定のギフトを選択し、送付先(受取人)30を特定する(ステップ:S16)。贈り主10は、推奨ギフトを選択してもよいし、推奨ギフトとは関係のないギフトをギフトデータベースから選択してもよい。サーバ装置2及び管理人20は、住所地データベースに保管されている情報を元に、特定されたギフトを受取人30に発送する。
【0045】
上記とは別の利用の流れとして、アルコール飲料データベースがある場合は、サーバ装置2は、ギフトデータベースから抽出した推奨ギフトを提示する(ステップ:S15)際に、アルコール飲料データベースを参照して、抽出した推奨ギフトに紐づけされているアルコール飲料が存在する場合にはこれらも提示する。これにより、贈り主10は、名産品とアルコール飲料のセットの提案を受けることができるため、ギフトの組み合わせの選択がより容易になる。
【0046】
抽出した推奨ギフトに紐づけされているアルコール飲料が存在しない場合は、特に推奨アルコール飲料の提示はしない。
【0047】
アルコール飲料データベースに保管されている各種アルコール飲料は全て、ギフトデータベースに含まれることになる。
【0048】
上記とは別の利用の流れとして、慣習データベースがある場合について以下に説明する。慣習データベースがある場合は、ギフトを贈るイベント及び受取人30の住所地が確定した段階(例えば、図7のステップS16の後の段階)で、サーバ装置2が、慣習データベースを参照し、受取人30の住所地におけるのし紙の書き方等を把握し、それを贈り主10に提案することができる。
【0049】
この際にサーバ装置2が行う処理内容を説明する。サーバ装置2は、イベントが結婚祝いであり、送付先番号が、XYZ0001-004(住所地が東京都港区…(以下省略))であることを把握する(図5)。イベントは、贈り主10が適宜のタイミングで選択することができる。その後、サーバ装置2は、慣習データベースを参照し、結婚祝いを関東に住む人に贈る場合に適切なのし紙が、「寿」と黒色で印字された外のしであることを把握する。最後に、サーバ装置2は、この推奨するのし紙を贈り主側端末1に表示させ、贈り主10に提示することができる。これにより、贈り主10は、地方の慣習に悩まされることなく、適切なのし紙を選択することができる。
【符号の説明】
【0050】
1 贈り主側端末
2 サーバ装置
3 通信ネットワーク
10 利用者(贈り主)
20 管理者
100 ギフト選択支援システム
305 住所地データベース
306 名産品データベース
307 アルコール飲料データベース
308 慣習データベース



図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9