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特開2023-123230照明システム、制御装置、及び制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023123230
(43)【公開日】2023-09-05
(54)【発明の名称】照明システム、制御装置、及び制御方法
(51)【国際特許分類】
   H05B 45/10 20200101AFI20230829BHJP
   H05B 47/16 20200101ALI20230829BHJP
   H05B 47/165 20200101ALI20230829BHJP
【FI】
H05B45/10
H05B47/16
H05B47/165
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022027183
(22)【出願日】2022-02-24
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】池淵 昌幸
(72)【発明者】
【氏名】田中 俊靖
(72)【発明者】
【氏名】藤原 ゆり
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA09
3K273QA13
3K273RA02
3K273RA12
3K273TA03
3K273TA15
3K273TA27
3K273TA28
3K273TA33
3K273TA45
3K273TA46
3K273TA78
3K273UA22
(57)【要約】
【課題】リラックス効果の高い照明システムを提供する。
【解決手段】照明システム1は、発光部21と、制御部11と、を備える。制御部11は、発光部21を制御する。制御部11によって発光部21の光強度が制御される第1期間は、光出力パターンに基づいて発光部21の光強度が制御される第2期間を含む。制御部11によって制御される発光部21の光強度は、第2期間において、周波数が1Hzより大きい光成分の成分強度は、周波数が1Hz以下である光成分の成分強度の最大値の5%以下である。第2期間は、少なくとも第3期間を含む。制御部11によって制御される発光部21の光強度において、第3期間における発光部21の光強度の最大値Lmaxは、第3期間における発光部21の光強度の最小値Lminに対して、2≦Lmax/Lmin≦10の関係を満たす。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源を含む発光部と、
前記発光部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部によって制御される前記発光部の光強度において、
前記制御部によって前記発光部の前記光強度が制御される第1期間は、光出力パターンに基づいて前記発光部の前記光強度が制御される第2期間を含み、
前記第2期間において、周波数が1Hzより大きい光成分の成分強度は、周波数が1Hz以下である光成分の成分強度の最大値の5%以下であり、
前記第2期間は、少なくとも第3期間を含み、
前記第3期間における前記発光部の前記光強度の最大値Lmaxは、前記第3期間における前記発光部の前記光強度の最小値Lminに対して、
2≦Lmax/Lmin≦10
の関係を満たす、
照明システム。
【請求項2】
前記第2期間は、前記第3期間と、前記発光部の前記光強度が前記最大値Lmaxより大きい、又は、前記発光部の前記光強度が前記Lminより小さい第4期間と、を含み、
前記第4期間の時間長は、前記第2期間の時間長の10%未満である、
請求項1に記載の照明システム。
【請求項3】
前記第3期間は、前記第2期間の全期間である、
請求項1に記載の照明システム。
【請求項4】
前記光出力パターンは、部分パターンを含み、
前記部分パターンは、前記光出力パターンにおいて、複数回繰り返されており、
前記部分パターンの始端における前記発光部の前記光強度L1と、前記部分パターンの終端における前記発光部の前記光強度L2とは、
0.9≦L1/L2≦1.1
の関係を満たす、
請求項1から3のいずれか1項に記載の照明システム。
【請求項5】
前記部分パターンの始端を開始時刻とする0.5秒の期間における前記発光部の光強度は、前記部分パターンの始端における前記発光部の前記光強度L1の0.85倍以上1.15倍以下であり、
前記部分パターンの終端を終了時刻とする0.5秒の期間における前記発光部の光強度は、前記部分パターンの終端における前記発光部の前記光強度L2の0.85倍以上1.15倍以下である、
請求項4に記載の照明システム。
【請求項6】
前記部分パターンは、30秒以上の期間における前記発光部の動作を示すデータである、
請求項4又は5に記載の照明システム。
【請求項7】
前記光出力パターンは、第1部分パターンと第2部分パターンとを含み、
前記光出力パターンは、前記第1部分パターン、前記第2部分パターンの順で連続している部分を少なくとも含み、
前記第2部分パターンの始端における前記発光部の前記光強度L1と、前記第1部分パターンの終端における前記発光部の前記光強度L2とは、
0.9≦L1/L2≦1.1
の関係を満たす、
請求項1から3のいずれか1項に記載の照明システム。
【請求項8】
前記光出力パターンは、前記第2部分パターン、前記第1部分パターンの順で連続している部分を更に含む、
請求項7に記載の照明システム。
【請求項9】
前記第1部分パターンの終端を終了時刻とする0.5秒の期間における前記発光部の光強度は、前記第1部分パターンの終端における前記発光部の前記光強度L2の0.85倍以上1.15倍以下であり、
前記第2部分パターンの始端を開始時刻とする0.5秒の期間における前記発光部の光強度は、前記第2部分パターンの始端における前記発光部の前記光強度L1の0.85倍以上1.15倍以下である、
請求項7又は8に記載の照明システム。
【請求項10】
前記第1部分パターンと前記第2部分パターンとの各々は、30秒以上の期間における前記発光部の動作を示すデータである、
請求項7から9のいずれか1項に記載の照明システム。
【請求項11】
前記光出力パターンに基づく前記発光部の前記光強度において、
周波数が0.5Hzより大きい光成分の成分強度は、周波数が0.5Hz以下である光成分の成分強度の最大値の5%以下である、
請求項1から10のいずれか1項に記載の照明システム。
【請求項12】
前記光出力パターンに基づく前記発光部の前記光強度において、
周波数が0.1Hzより大きく0.3Hz未満である光成分の成分強度のピーク平均値は、周波数が0.1Hz以下である光成分の成分強度のピーク平均値より小さく、かつ、周波数が0.3Hz以上である光成分の成分強度のピーク平均値より大きい、
請求項1から11のいずれか1項に記載の照明システム。
【請求項13】
前記光出力パターンは、30秒以上の期間における前記発光部の動作を示すデータである、
請求項1から12のいずれか1項に記載の照明システム。
【請求項14】
光源を含む発光部の光出力を制御する制御部、を備え、
前記制御部によって制御される前記発光部の光強度は、
前記制御部によって前記発光部の前記光強度が制御される第1期間は、光出力パターンに基づいて前記発光部の前記光強度が制御される第2期間を含み、
前記第2期間において、周波数が1Hzより大きい光成分の成分強度が、周波数が1Hz以下である光成分の成分強度の最大値の5%以下であり、
前記第2期間は、少なくとも第3期間を含み、
前記第3期間における前記発光部の前記光強度の最大値Lmaxが、前記第3期間における前記発光部の前記光強度の最小値Lminに対して、
2≦Lmax/Lmin≦10
の関係を満たす、
制御装置。
【請求項15】
光源を含む発光部の光出力を制御する制御ステップを含み、
前記制御ステップにおいて、前記発光部の光出力の光強度は、
前記制御ステップによって前記発光部の前記光強度が制御される第1期間は、光出力パターンに基づいて前記発光部の前記光強度が制御される第2期間を含み、
前記第2期間において、周波数が1Hzより大きい光成分の成分強度が、周波数が1Hz以下である光成分の成分強度の最大値の5%以下であり、
前記第2期間は、少なくとも第3期間を含み、
前記第3期間における前記発光部の前記光強度の最大値Lmaxが、前記第3期間における前記発光部の前記光強度の最小値Lminに対して、
2≦Lmax/Lmin≦10
の関係を満たす、
制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、照明システム、制御装置、及び制御方法に関し、特に、発光部を制御する照明システム、制御装置、及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、色や明るさの揺らぎによるリラックス効果を得ることができる照明装置(照明システム)が開示されている。
【0003】
特許文献1に開示の照明装置は、光源(発光部)と、照明信号に基づいて光源を制御する制御装置(制御部)とを備える。照明信号は、互いに周波数が異なる複数の波が合成される合成波である。制御装置は、繰り返し読み取られた一連なりの複数の照明信号に基づいて光源を発光させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015-46334号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の照明装置では、照明信号の終端と次の照明信号の始端とが繋がる一連なりの照明信号を用いることで、照明の途切れや色飛びを回避している。しかしながら、照明信号の波形によっては、照明のちらつき、又は、揺らぎの知覚性の低さにより、十分なリラックス効果を得られない場合がある。
【0006】
本開示は、リラックス効果の高い照明システム、制御装置、及び制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る照明システムは、発光部と、制御部と、を備える。発光部は、光源を含む。前記制御部は、前記発光部を制御する。前記制御部によって制御される前記発光部の光強度において、第1期間は、第2期間を含む。前記第1期間では、前記制御部によって前記発光部の前記光強度が制御される。前記第2期間では、光出力パターンに基づいて前記発光部の前記光強度が制御される。前記第2期間において、周波数が1Hzより大きい光成分の成分強度は、周波数が1Hz以下である光成分の成分強度の最大値の5%以下である。前記第2期間は、少なくとも第3期間を含む。前記制御部によって制御される前記発光部の光強度において、前記第3期間における前記発光部の前記光強度の最大値Lmaxは、前記第3期間における前記発光部の前記光強度の最小値Lminに対して、2≦Lmax/Lmin≦10の関係を満たす。
【0008】
本開示の一態様に係る制御装置は、制御部を備える。前記制御部は、光源を含む発光部の光出力を制御する。前記制御部によって制御される前記発光部の光強度は、第1期間は、第2期間を含む。前記第1期間では、前記制御部によって前記発光部の前記光強度が制御される。前記第2期間では、光出力パターンに基づいて前記発光部の前記光強度が制御される。前記第2期間において、周波数が1Hzより大きい光成分の成分強度が、周波数が1Hz以下である光成分の成分強度の最大値の5%以下である。前記第2期間は、少なくとも第3期間を含む。前記制御部によって制御される前記発光部の光強度は、前記第3期間における前記発光部の前記光強度の最大値Lmaxが、前記第3期間における前記発光部の前記光強度の最小値Lminに対して、2≦Lmax/Lmin≦10の関係を満たす。
【0009】
本開示の一態様に係る制御方法は、制御ステップを含む。前記制御ステップは、光源を含む発光部の光出力を制御する。前記制御ステップにおいて、前記発光部の光出力の光強度は、第1期間は、第2期間を含む。前記第1期間では、前記制御ステップによって前記発光部の前記光強度が制御される。前記第2期間では、光出力パターンに基づいて前記発光部の前記光強度が制御される。前記第2期間において、周波数が1Hzより大きい光成分の成分強度が、周波数が1Hz以下である光成分の成分強度の最大値の5%以下である。前記第2期間は、少なくとも第3期間を含む。前記制御ステップにおいて、前記発光部の光出力の光強度は、前記第3期間における前記発光部の前記光強度の最大値Lmaxが、前記第3期間における前記発光部の前記光強度の最小値Lminに対して、2≦Lmax/Lmin≦10の関係を満たす。
【発明の効果】
【0010】
本開示の一態様に係る照明システム、制御装置、及び制御方法によれば、リラックス効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態1に係る照明システムの構成を示す機能ブロック図である。
図2図2は、同上の発光システムにおける光出力パターンの波形を示すグラフである。
図3図3は、同上の発光システムにおける光出力パターンの周波数分布を示すグラフである。
図4図4は、同上の発光システムにおける、部分パターンを含む光出力パターンの波形を示すグラフである。
図5図5は、照明の光強度の揺らぎ周波数とちらつき閾値との関係を示すグラフである。
図6図6は、照明の光強度の揺らぎ周波数及び変化度合いと、揺らぎ感度及び不快感との関係を示す表である。
図7図7は、実施形態2に係る発光システムにおける光出力パターンの周波数分布を示すグラフである。
図8図8は、実施形態3に係る発光システムにおける光出力パターンの波形を示すグラフである。
図9図9は、実施形態4に係る発光システムにおける光出力パターンの波形を示すグラフである。
図10図10は、変形例に係る発光システムにおける光出力パターンの一部である静的パターンの波形を示すグラフである。
図11図11は、実施形態5に係る発光システムにおける光出力パターンの波形を示すグラフである。
図12図12は、実施形態6に係る発光システムにおける光出力パターンの波形を示すグラフである。
図13図13は、実施形態7に係る発光システムにおける光パターンの波形を示すグラフである。
図14図14Aは、照度の測定条件を示す概略図である。図14Bは、同上の照度の測定条件を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、実施形態に係る照明システムについて、図面を参照して説明する。
【0013】
(実施形態1)
1.照明システム
実施形態1に係る照明システム1の構成について、図面を参照して説明する。
【0014】
実施形態1に係る照明システム1は、図1に示すように、制御装置10と、光源装置20と、を備える。
【0015】
2.照明システムの各要素
以下、実施形態1に係る照明システム1の各構成要素について説明する。
【0016】
(1)制御装置
制御装置10は、図1に示すように、制御部11と、記憶部12とを備える。
【0017】
制御部11は、光源装置20の点灯制御を行う。より詳細には、制御部11は、例えば、光源装置20が備える発光部21の光強度が光出力パターンに従って変化するように、発光部21を制御する。発光部21の光強度は、例えば、発光部21の発光面の輝度である。制御部11は、光出力パターンに基づく調光信号を光源装置20に出力する。調光信号は、例えば、発光部21の光源に印加する電圧値であり、PWM(Pulse Width Modulation)制御により生成される。
【0018】
光出力パターンは、例えば、時刻ごとに発光部21の光強度を示すデータである。制御部11は、例えば、部分パターンを用いて光出力パターンを生成する。部分パターンは、例えば、有限長の期間に対し、期間の始端からの経過時間ごとに発光部21の光強度を示すデータである。
【0019】
記憶部12は、部分パターンを記憶している記憶媒体である。
【0020】
制御装置10は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における制御装置10としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
【0021】
また、制御装置10における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは制御装置10に必須の構成ではなく、制御装置10の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、制御装置10の少なくとも一部の機能、例えば、制御部11の一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
【0022】
反対に、実施形態1において、複数の装置に分散されている制御装置10の少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。例えば、制御部11と記憶部12とに分散されている制御装置10の一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。
【0023】
(2)光源装置
光源装置20は、図1に示すように、発光部21を備える。光源装置20は、例えば、天井に設置される、いわゆるシーリングライトである。なお、光源装置20はシーリングライトに限られず、例えば、照明スタンド、スポット照明等の任意の照明装置であってよい。
【0024】
発光部21は、光源を備える。光源は、例えば、白色光を発するLED光源である。発光部21は、制御部11の制御に基づいて光源が出力する出力光の光強度が変化する。発光部21は、例えば、制御部11が出力する調光信号が示す電圧が光源に印加されて、光を出力する。
【0025】
3.制御部による発光制御
以下、光出力パターンに基づく発光部21の制御について、より詳細に説明する。
【0026】
(1)光出力パターンと部分出力パターン
図2は、光出力パターン110の波形を示すグラフである。上述したように、光出力パターン110は、発光部21が発する光の光強度Lの時刻ごとの値である。
【0027】
光出力パターン110において、発光部21の光強度Lの最大値Lmaxと、発光部21の光強度Lの最小値Lminとの間には以下の関係が成立する。
2≦Lmax/Lmin≦10 ……(式1)
【0028】
光強度Lの最大値Lmaxと最小値Lminとの比Lmax/Lminが小さい場合、発光部21の光強度Lの揺らぎが知覚されない場合がある。したがって、Lmax/Lminは2以上であることが好ましい。一方、Lmax/Lminが大きいと、発光部21の光強度Lの揺らぎがちらつきとして知覚され、見る人が不快感を覚える場合がある。したがって、光出力パターン110において、Lmax/Lminは10以下であることが好ましい。
【0029】
また、発光部21の光強度Lの最大値Lmaxと、発光部21の光強度Lの最小値Lminとの間には以下の関係が成立することがより好ましい。
3≦Lmax/Lmin≦5 ……(式2)
【0030】
これにより、発光部21の光強度Lの揺らぎが知覚されやすくなる。その一方で、発光部21の光強度Lの揺らぎがちらつきとして知覚されることによる不快感を抑制することができる。したがって、照明システム1による、発光部21の光強度Lの揺らぎによるリラックス効果をさらに向上することができる。
【0031】
(2)光出力パターンの周波数
図3は、光出力パターン110の周波数分布131を示すグラフである。光出力パターン110の周波数分布131とは、正弦波の合成によって光出力パターン110を示した場合における、周波数ごとの正弦波の成分強度(正弦波の振幅)を示す。例えば、光出力パターン110の周波数分布131において0.1Hzにピークを有する場合、光出力パターン110は、周波数0.1Hzの正弦波を含む合成波であることを示している。以下、光出力パターン110の周波数分布131が周波数fにおいて成分強度Iのピークを有することを、光出力パターン110が周波数fの光成分を有し、周波数fの光成分の成分強度がIであるという。光出力パターン110の周波数分布131は、光出力パターン110を時間の関数として周波数の関数にフーリエ変換することで得られる。
【0032】
図3に示すように、光出力パターン110は、周波数が1Hz以下の光成分を少なくとも含む。また、光出力パターン110において、1Hzより大きい周波数の光成分の成分強度は、周波数が1Hz以下の光成分の成分強度の最大値I1の5%以下である。なお、周波数が1Hz以下の光成分の成分強度の最大値I1とは、光出力パターン110の周波数分布131において周波数が1Hz以下の範囲に存在するピークの成分強度の最大値である。例えば、光出力パターン110の周波数分布131において、周波数が1Hz以下の範囲に複数のピークを有する場合、最も成分強度が大きいピークの成分強度が、周波数が1Hz以下の光成分の成分強度の最大値I1である。また、光出力パターン110の周波数分布131において、周波数が1Hz以下の範囲にピークを1つだけ有する場合、そのピークの成分強度が、周波数が1Hz以下の光成分の成分強度の最大値I1である。これにより、実施形態1に係る照明システム1では、発光部21の光強度Lの揺らぎがちらつきとして知覚され不快感に繋がることを抑止し、発光部21の光強度Lの揺らぎによるリラックス効果を得ることができる。
【0033】
なお、光出力パターン110は、1Hzより大きい周波数の光成分を含んでいなくてもよい。光出力パターン110が1Hzより大きい周波数の光成分を含まない場合、1Hzより大きい周波数の光成分の成分強度が0である。したがって、1Hzより大きい周波数の光成分の成分強度が、周波数が1Hz以下の光成分の成分強度の最大値I1の5%以下となる。
【0034】
さらに、光出力パターンにおいて、0.5Hzより大きい周波数の光成分のピーク強度は、周波数が0.5Hz以下の光成分の成分強度の最大値I2の5%以下である。なお、光出力パターンは、0.5Hzより大きい周波数の光成分を含んでいなくてもよい。この場合も、0.5Hzより大きい周波数の光成分の成分強度が0であるため、当然に、0.5Hzより大きい周波数の光成分の成分強度は、周波数が0.5Hz以下の光成分の成分強度の最大値I2の5%以下である。これにより、実施形態1に係る照明システム1では、発光部21の光強度Lの揺らぎがちらつきとして知覚され不快感に繋がることを抑止し、発光部21の光強度Lの揺らぎによるリラックス効果を得ることができる。
【0035】
(3)部分パターン
図4に示すように、光出力パターン110は、部分パターン111を含む。光出力パターン110において、部分パターン111は、複数回繰り返されている。より詳細には、部分パターン111は時刻T11に開始され、時刻T11に開始された部分パターン111の終端である時刻T12に次の部分パターン111が開始される。部分パターン111は、上述したように、期間P1について、期間P1の始端からの経過時間ごとに発光部21の光強度を示すデータである。期間P1の時間長は、例えば、40秒である。
【0036】
(3.1)部分パターンの始端と終端
部分パターン111の始端における発光部21の光強度L1と、部分パターン111の終端における発光部21の光強度L2とは、以下の関係を有する。
0.9≦(L1/L2)≦1.1 ……(式3)
【0037】
また、時刻T12では、部分パターン111の終端と、次の部分パターン111の始端とが時間的に連続する。したがって、部分パターン111が終了し次の部分パターン111が開始される時刻T12において、発光部21の光強度Lは、部分パターン111の終端における発光部21の光強度L2から部分パターン111の始端における発光部21の光強度L1に変化する。そのため、部分パターン111の終端における発光部21の光強度L2と、部分パターン111の始端における発光部21の光強度L1との関係によっては、時刻T12において発光部21の光強度Lの急激な変化が生じ得る。したがって、部分パターン111の始端における発光部21の光強度L1と、部分パターン111の終端における発光部21の光強度L2との比L1/L2が、0.9以上1.1以下であることが好ましい。これにより、部分パターン111が終了して次の部分パターン111が開始する時刻T12において発光部21の光強度Lの変化がちらつきとして知覚され、不快感をもたらすことを抑止できる。
【0038】
(3.2)部分パターンの始端付近と終端付近
部分パターン111の始端を開始時刻T11とし所定の時間長を有する始端側期間P21において、発光部21の光強度Lは部分パターン111の始端における発光部21の光強度L1に対し、以下の関係を有する。なお、始端側期間P21の期間長である所定の時間長は、例えば、0.5秒である。
0.85≦L/L1≦1.15 ……(式4)
【0039】
また、部分パターン111の終端を終了時刻T12とし所定の時間長を有する終端側期間P22において、発光部21の光強度Lは、部分パターン111の終端における発光部21の光強度L2に対し、以下の関係を有する。なお、終端側期間P22の期間長である所定の時間長は、例えば、0.5秒である。
0.85≦L/L2≦1.15 ……(式5)
【0040】
上述したように、時刻T12において、部分パターン111の終端と次の部分パターン111の始端とが時間的に連続する。したがって、終端側期間P22と始端側期間P21とで、発光部21の光強度Lの変化の度合いが異なると、時刻T12で発光部21の光強度Lの変化の度合いが変動し、時刻T12における発光部21の光強度Lの変化がちらつきとして知覚される場合がある。
【0041】
これに対し、実施形態1に係る光出力パターン110では、終端側期間P22において、発光部21の光強度Lは、部分パターン111の終端における発光部21の光強度L2との差が、光強度L2の15%以内である。同様に、始端側期間P21において、発光部21の光強度Lは、部分パターン111の始端における発光部21の光強度L1との差が、光強度L1の15%以内である。したがって、終端側期間P22と始端側期間P21とで、発光部21の光強度Lの変化の度合いが同程度であり、かつ、小さい。これにより、実施形態1に係る照明システム1では、部分パターン111が終了して次の部分パターン111が開始される時刻T12において、発光部21の光強度Lの変化の度合いの変動を抑止できる。したがって、実施形態1に係る照明システム1では、部分パターン111が終了して次の部分パターン111が開始する時刻T12において、発光部21の光強度Lの変化がちらつきとして知覚され、不快感をもたらすことを抑止できる。
【0042】
3.揺らぎの視認性と不快感
照明の光強度の揺らぎの周波数及び光強度の変化量と、人の視覚との関係についてより詳細に説明する。
【0043】
(1)周波数とちらつき閾値
図5は、照明の揺らぎ周波数とちらつき閾値との関係を示すグラフである。ちらつき閾値とは、正弦波状に光源の輝度が変化する場合において、ちらつきが知覚されるために必要な輝度の最大値と最小値の比の下限値である。すなわち、図5は、照明の揺らぎ周波数ごとに、光源の輝度変化がちらつきとして知覚され不快感に繋がりやすいか否かを示している。ちらつき閾値が小さい揺らぎ周波数では、輝度の最大値と最小値の比が小さくてもちらつきとして知覚されやすく、不快感に繋がりやすい。一方、ちらつき閾値が大きい揺らぎ周波数では、輝度の最大値と最小値の比が大きくないとちらつきとして知覚されない場合があるため、ちらつきの知覚による不快感を覚えにくく、光強度の揺らぎによるリラックス効果を得やすい。なお、図5において、上側ほど閾値が小さく下側ほど閾値が大きいため、上側ほどちらつきが知覚されやすく、下側ほどちらつきが知覚されにくい。
【0044】
図5に示すように、揺らぎ周波数が20Hz以下である場合、揺らぎ周波数が小さいほど閾値が大きい。すなわち、揺らぎ周波数が20Hz以下である場合、揺らぎ周波数が小さいほど、光強度の最大値と最小値との比が大きくなければちらつきとして知覚され辛い。特に、揺らぎ周波数が1Hz以下である場合、揺らぎによる光強度の変化がちらつきとして知覚され辛く、揺らぎによるリラックス効果を得ることができる。
【0045】
(2)周波数と光強度の変化量との組み合わせ
図6は、照明の光強度の揺らぎ周波数と光強度の変化量との組み合わせについて、不快感及び揺らぎの知覚感度を調査した実験結果である。図6において、光強度の揺らぎがちらつきとして知覚され、不快感に繋がりやすい組み合わせをD1で示す。また、光強度の揺らぎが知覚され辛く、リラックス効果が得辛い組み合わせをD2で示す。また、光強度の揺らぎがちらつきとして知覚され辛く不快感を覚え辛い組み合わせについて、光強度の揺らぎを知覚しリラックス効果が得られた人の割合の多いものから順に、A、B、Cで示す。
【0046】
図6に示すように、光強度の揺らぎ周波数が1Hzを超えた場合、光強度の揺らぎ周波数が1Hz以下である場合と比較して、光強度の揺らぎがちらつきとして知覚されやすく不快感に繋がりやすい。したがって、光強度の揺らぎ周波数は、1Hz以下であることが好ましい。また、光強度の揺らぎ周波数が0.5Hz以下である場合、さらに、光強度の揺らぎによるリラックス効果が大きい。したがって、光強度の揺らぎ周波数は、0.5Hz以下であることがさらに好ましい。
【0047】
また、図6に示すように、光強度の最大値と最小値との比が10を超える場合、光強度の揺らぎがちらつきとして知覚されやすく、不快感に繋がりやすい。したがって、光強度の最大値と最小値との比は、10以下であることが好ましい。また、光強度の最大値と最小値との比が5以下である場合、さらに、光強度の揺らぎがちらつきとして知覚され辛く、より好ましい。
【0048】
一方、図6に示すように、光強度の最大値と最小値との差が2未満である場合、光強度の揺らぎが知覚されづらい。したがって、光強度の最大値と最小値との比は、2以上であることが好ましい。また、光強度の最大値と最小値との比が3以上である場合、さらに、光強度の揺らぎが知覚されやすく、より好ましい。
【0049】
4.効果
実施形態1に係る照明システム1では、光出力パターンにおいて、1Hzより大きい周波数の光成分の成分強度は、1Hz以下の周波数の光成分の成分強度の最大値の5%以下である。すなわち、光出力パターンは、周波数が1Hz以下の光成分を含み、周波数が1Hzより大きい光成分の成分強度は、周波数が1Hz以下の光成分の成分強度の最大値の5%以下である。したがって、実施形態1に係る照明システム1では、光強度の揺らぎがちらつきとして知覚されて生じる不快感を抑止しながら、光強度の揺らぎによるリラックス感をユーザに与えることができる。
【0050】
また、実施形態1に係る照明システム1では、光出力パターンにおいて、発光部21の光強度Lの最大値Lmaxと最小値Lminとの比が、2以上10以下である。これにより、光強度Lの揺らぎをユーザに知覚させるとともに、光強度Lの揺らぎがちらつきとして知覚されて生じる不快感を抑止することができる。したがって、実施形態1に係る照明システム1では、発光部21の光強度Lの揺らぎによるリラックス感を確実にユーザに与えることができる。
【0051】
また、実施形態1に係る照明システム1では、光出力パターンは、部分パターンを含む。部分パターンは、光出力パターンにおいて、複数回繰り返される。これにより、光出力パターンに基づいて発光部21を制御する全期間に亘る光出力パターンを記憶部12に保持する必要がなく、記憶部12の容量を節約しながら光出力パターンのバリエーションを増やすことができる。
【0052】
また、実施形態1に係る照明システム1では、部分パターンの始端における発光部21の光強度L1と、部分パターンの終端における発光部21の光強度L2との比L1/L2が、0.9以上1.1以下である。したがって、光出力パターンにおいて、部分パターンの終端と次の部分パターンの始端との間で発光部21の光強度が変動しない。したがって、実施形態1に係る照明システム1では、部分パターンの終端と次の部分パターンの始端との間での、発光部21の出力する光のちらつきを防ぐことができる。
【0053】
また、実施形態1に係る照明システム1では、部分パターンの始端を開始時刻とし所定の時間長を有する始端側期間P21において、発光部21の光強度Lは、部分パターンの始端における発光部21の光強度L1の0.85倍以上1.15倍以下である。さらに、部分パターンの終端を終了時刻とし所定の時間長を有する終端側期間P22において、発光部21の光強度Lは、部分パターンの終端における発光部21の光強度L2の0.85倍以上1.15倍以下である。したがって、光出力パターンにおいて、部分パターンの終端と次の部分パターンの始端との間で、光強度の変化の度合いが異ならない。したがって、実施形態1に係る照明システム1では、部分パターンの終端と次の部分パターンの始端との間での、発光部21の出力する光のちらつきを防ぐことができる。
【0054】
(実施形態2)
実施形態2に係る照明システム1では、光出力パターンの周波数分布が、更に以下の条件を満たすことを特徴とする。
【0055】
図7は、実施形態2に係る光出力パターンの周波数分布132を示すグラフである。図7に示すように、光出力パターンは、周波数が0.1Hz以下の光成分と、周波数が0.1Hzより大きく0.3Hz未満である光成分と、を少なくとも含む。
【0056】
実施形態2に係る光出力パターンでは、周波数が0.1Hz以下の光成分の成分強度のピーク平均値が、周波数が0.1Hzより大きく0.3Hz未満である光成分の成分強度のピーク平均値よりも大きい。また、周波数が0.1Hzより大きく0.3Hz未満である光成分の成分強度のピーク平均値は、周波数が0.3Hz以上である光成分の成分強度のピーク平均値よりも大きい。
【0057】
ここで、周波数が0.1Hz以下の光成分の成分強度のピーク平均値とは、光出力パターンの周波数分布132において、周波数が0.1Hz以下の範囲におけるピークの強度の平均値を指す。すなわち、図7に示すように、光出力パターンの周波数分布132において、周波数が0.1Hz以下の範囲に複数のピークが存在する場合、ピークに対応する各光成分の成分強度の平均値である。すなわち、図7において、ピークF1~F4のそれぞれの成分強度を平均した値が、周波数が0.1Hz以下の光成分の成分強度のピーク平均値である。なお、光出力パターンの周波数分布において、周波数が0.1Hz以下の範囲にピークが1つだけ存在する場合、ピークに対応する光成分の成分強度が、周波数が0.1Hz以下の光成分の成分強度のピーク平均値である。
【0058】
同様に、周波数が0.1Hzより大きく0.3Hz未満である光成分の成分強度のピーク平均値は、光出力パターンの周波数分布132において、周波数が0.1Hzより大きく0.3Hz以下の範囲におけるピークの強度の平均値を指す。すなわち、周波数が0.1Hzより大きく0.3Hz未満である光成分の成分強度のピーク平均値は、図7において、ピークF5~F12のそれぞれの強度を平均した値である。なお、光出力パターンの周波数分布において、周波数が0.1Hzより大きく0.3Hz未満である範囲にピークが1つだけ存在する場合、ピークに対応する光成分の成分強度が、周波数が0.1Hzより大きく0.3Hz未満の光成分の成分強度のピーク平均値である。
【0059】
同様に、周波数が0.3Hz以上である光成分の成分強度のピーク平均値は、光出力パターンの周波数分布132において、周波数が0.3Hzより大きい範囲におけるピークの強度の平均値を指す。すなわち、周波数が0.3Hz以上である光成分の成分強度のピーク平均値は、図7において、ピークF13~F16の強度を平均した値である。なお、光出力パターンの周波数分布において、周波数が0.3Hzより大きい範囲にピークが1つだけ存在する場合、ピークに対応する光成分の光強度が、周波数が0.3Hzより大きい光成分の成分強度のピーク平均値である。なお、光出力パターンの周波数分布において、周波数が0.3Hzより大きい範囲にピークが存在しなくてもよく、この場合、周波数が0.3Hzより大きい光成分の成分強度のピーク平均値は0である。
【0060】
光出力パターンが上述の条件を満たすことにより、光出力パターンの周波数分布132が、周波数が小さい光成分ほど成分強度が大きくなり、周波数が大きい光成分ほど成分強度が小さくなる、いわゆる「1/fゆらぎ」の特性を有する。すなわち、周波数の大きい光成分の成分強度が低いため、発光部21の光強度Lの揺らぎがちらつきとして知覚され辛い。一方で、周波数の小さい光成分の成分強度が高いため、発光部21の光強度Lの揺らぎが知覚されやすい。したがって、実施形態2に係る照明システム1では、ちらつきによる不快感を抑えた上で光強度の揺らぎによるリラックス効果を高めることができる。また、実施形態2に係る照明システム1では、光出力パターンが複数の周波数成分を含む。したがって、実施形態2に係る照明システム1では、光出力パターンに基づく発光部21の光強度Lの揺らぎの不規則性が高められ、リラックス効果を更に高めることができる。
【0061】
(実施形態3)
実施形態3に係る照明システム1では、光出力パターンは、複数種類の部分パターンを含むことを特徴とする。
【0062】
実施形態3に係る照明システム1では、光出力パターンは、2種類以上の部分パターンを含む。例えば、記憶部12は、第1部分パターン112と第2部分パターン113とを記憶している。光出力パターンは、例えば、第1部分パターン112と第2部分パターン113とが交互に繰り返される。光出力パターンは、例えば、第1部分パターン112が2回続いた後に第2部分パターン113が1回続く、のパターンが繰り返されてもよい。また、光出力パターンは、例えば、第1部分パターン112が3回続いた後、第2部分パターン113が繰り返されてもよい。すなわち、光出力パターンにおいて複数種類の部分パターンはどのように組み合わされてもよい。
【0063】
図8は、実施形態3に係る光出力パターン115を示すグラフである。光出力パターン115は、第1部分パターン112と、第1部分パターン112の直後に続く第2部分パターン113とを含む。第1部分パターン112は、時刻T13から時刻T14までの期間P11における発光部21の光強度Lを示す。第2部分パターン113は、時刻T14から時刻T15までの期間P12における発光部21の光強度Lを示す。
【0064】
この場合、第1部分パターン112と、第2部分パターン113とは、以下の条件を満たす。
【0065】
第1部分パターン112の終端を終了時刻T14とし所定の時間長を有する終端側期間P24において、発光部21の光強度Lは光強度L4に対し、以下の関係を有する。
0.85≦L/L4≦1.15 ……(式6)
【0066】
また、第2部分パターン113の始端を開始時刻T14とし所定の時間長を有する始端側期間P25において、発光部21の光強度Lは光強度L5に対し、以下の関係を有する。
0.85≦L/L5≦1.15 ……(式7)
【0067】
さらに、第2部分パターン113の始端における発光部21の光強度L5と、第1部分パターン112の終端における発光部21の光強度L4とは、以下の関係を有する。
0.9≦(L5/L4)≦1.1 ……(式8)
【0068】
これにより、光出力パターン115において、第1部分パターン112が終了して第2部分パターン113を開始する時刻T14において、発光部21の光強度Lの変動を抑制できる。したがって、実施形態3に係る照明システム1では、第1部分パターン112が終了して第2部分パターン113を開始する時刻T14において、発光部21の光強度Lの変化がちらつきとして知覚されることによる不快感を抑止することができる。
【0069】
なお、光出力パターン115が第1部分パターン112の繰り返しを含む場合は、上述の条件に加えて、実施形態1と同様、第1部分パターン112は以下の条件を満たすことが好ましい。すなわち、第1部分パターン112について、始端における発光部21の光強度L3と、終端における光強度L4とは、以下の条件を満たす。
0.9≦(L3/L4)≦1.1 ……(式9)
【0070】
さらに、第1部分パターン112の始端を開始時刻T13とし所定の時間長を有する始端側期間P23において、発光部21の光強度Lは光強度L3に対し、以下の関係を有する。
0.85≦L/L3≦1.15 ……(式10)
【0071】
なお、光出力パターン115が第2部分パターン113の繰り返しを含む場合は、上述の条件に加えて、実施形態1と同様、第2部分パターン113は以下の条件を満たすことが好ましい。すなわち、第2部分パターン113について、始端における発光部21の光強度L5と、終端における光強度L6とは、以下の条件を満たす。
0.9≦(L5/L6)≦1.1 ……(式11)
【0072】
さらに、第2部分パターン113の終端を終了時刻T15とし所定の時間長を有する終端側期間P26において、発光部21の光強度Lは光強度L6に対し、以下の関係を有する。
0.85≦L/L6≦1.15 ……(式12)
【0073】
したがって、実施形態3に係る照明システム1では、実施形態1に係る照明システム1と同様に、光強度の揺らぎがちらつきとして知覚されて生じる不快感を抑止しながら、光強度の揺らぎによるリラックス感をユーザに与えることができる。
【0074】
(実施形態4)
実施形態4に係る照明システム1では、光出力パターンは、部分パターン以外のパターンを含むことを特徴とする。
【0075】
図9は、実施形態4に係る光出力パターン120を示すグラフである。光出力パターン120は、第1部分パターン112と、第1部分パターン112に続く静的パターン121と、静的パターン121に続く第2部分パターン113とを含む。より詳細には、時刻T16から時刻T17までが第1部分パターン112であり、時刻T17から時刻T18が静的パターン121であり、時刻T18から時刻T19までが第2部分パターン113である。
【0076】
第1部分パターン112は、実施形態3と同様に、以下の条件を満たしている。すなわち、第1部分パターン112の始端における発光部21の光強度L3と、第1部分パターン112の終端における発光部21の光強度L4との比L3/L4が、0.9以上1.1以下である。また、第1部分パターン112の始端を開始時刻とし所定の時間長を有する始端側期間P23(図8参照)において、発光部21の光強度Lは、第1部分パターン112の始端における発光部21の光強度L3の0.85倍以上1.15倍以下である。さらに、第1部分パターン112の終端を終了時刻とし所定の時間長を有する終端側期間P24(図8参照)において、発光部21の光強度Lは、第1部分パターン112の終端における発光部21の光強度L4の0.85倍以上1.15倍以下である。
【0077】
また、静的パターン121では、時刻T17から時刻T18までの期間P3において、発光部21の光強度Lは、光強度L4である。
【0078】
したがって、光出力パターン120において、第1部分パターン112が終了して静的パターン121が開始される時刻T17において、発光部21の光強度Lが光強度L4から変化しない。また、第1部分パターン112では、終端側期間P24において、発光部21の光強度Lの変化の度合いが小さい。したがって、第1部分パターン112が終了して静的パターン121が開始される時刻T17において、発光部21の光強度Lの変化の度合いが大きく変化しない。これにより、実施形態4に係る照明システム1では、第1部分パターン112が終了して静的パターン121が開始される時刻T17において、発光部21の光強度Lの変化がちらつきとして知覚されることを抑止できる。
【0079】
また、光出力パターン120において、静的パターン121が終了して第2部分パターン113が開始される時刻T18では、発光部21の光強度LがL4からL3に変化する。しかしながら、第2部分パターン113の始端における発光部21の光強度L5と、第1部分パターン112の終端における発光部21の光強度L4とは、比L5/L4が、0.9以上1.1以下の関係を満たす。したがって、時刻T18における発光部21の光強度Lの変化がちらつきとして知覚され辛い。また、第2部分パターン113では、始端を開始時刻とする始端側期間P25(図8参照)において、発光部21の光強度Lの変化の度合いが小さい。したがって、静的パターン121が終了して第2部分パターン113が開始される時刻T18においても、発光部21の光強度Lの変化の度合いが大きく変化しない。これにより、実施形態4に係る照明システム1では、静的パターン121が終了して第2部分パターン113が開始される時刻T18において、発光部21の光強度Lの変化がちらつきとして知覚されることを抑止できる。
【0080】
また、静的パターン121においては、発光部21の光強度Lの揺らぎが生じない。したがって、実施形態4に係る照明システム1では、光出力パターン120において、発光部21の光強度Lの揺らぎの不規則性をさらに向上し、リラックス効果を高めることができる。
【0081】
なお、実施形態4に係る光出力パターン120では、静的パターン121の直前の部分パターンは第1部分パターン112であり、静的パターン121の直後の部分パターンは第2部分パターン113である。しかしながら、例えば、静的パターン121の直前の部分パターンと、直後の部分パターンとは、いずれも、実施形態1に係る部分パターン111であってもよい。
【0082】
(変形例)
変形例では、静的パターンの他の態様について説明する。
【0083】
実施形態4に係る静的パターン121では、発光部21の光強度が変化しない。しかしながら、静的パターンはこれに限られず、以下のようなものでもよい。
【0084】
図10は、変形例に係る静的パターン122を示すグラフである。静的パターン122では、期間P31において、周波数が一定の正弦波である。静的パターン122の周波数は、例えば、0.3Hzである。また、静的パターン122は、実施形態1に係る部分パターンと同様に、以下の条件を満たしている。すなわち、静的パターン122の始端における発光部21の光強度L1と、静的パターン122の終端における発光部21の光強度L2との比L1/L2が、0.9以上1.1以下である。また、静的パターン122の始端を開始時刻とし所定の時間長を有する期間において、発光部21の光強度Lは、静的パターン122の発光部21の光強度L1の0.85倍以上1.15倍以下である。さらに、静的パターン122の終端を終了時刻とし所定の時間長を有する期間において、発光部21の光強度Lは、静的パターン122の終端における発光部21の光強度L2の0.85倍以上1.15倍以下である。
【0085】
この場合においても、部分パターンが終了して静的パターン122が開始される時刻において、発光部21の光強度の変化と、発光部21の光強度の変化の度合いの変化とをいずれも小さくできる。また、静的パターン122が終了して部分パターンが開始される時刻においても、発光部21の光強度の変化と、発光部21の光強度の変化の度合いの変化とをいずれも小さくできる。したがって、発光部21の発光する光のちらつきを抑止できる。
【0086】
なお、静的パターン122の周波数は、0.3Hzに限らない。なお、静的パターン122の周波数は、1Hz以下である。また、静的パターン122の周波数は、0.5Hz以下であってもよい。
【0087】
また、静的パターンは、例えば、静的パターンの後に続く第2部分パターン113の始端における発光部21の光強度L5を発光部21の光強度Lとするものであってもよい。また、静的パターンは、例えば、発光部21の光強度の変化の度合いを一定に保ちつつ、発光部21の光強度Lを、静的パターンの直前の第1部分パターン112の終端における発光部21の光強度L4から、静的パターンの直後の第2部分パターンの始端における発光部21の光強度L5まで変化させるものであってもよい。
【0088】
(実施形態5)
実施形態5に係る照明システム1では、光出力パターンが複数の部分パターンを含み、かつ、部分パターンの始端及び終端における発光部21の光強度Lに特徴を有する。
【0089】
図11は、実施形態5に係る光出力パターン116を示すグラフである。光出力パターン116は、部分パターン114と、部分パターン114に続く部分パターン114とを含む。部分パターン114は、期間P4における発光部21の光強度Lを示す。部分パターン114は、実施形態1の部分パターンの条件を満たす。
【0090】
部分パターン114は、以下の条件を更に満たす。部分パターン114は、始端と終端の両方において、発光部21の光強度Lが極小値となる。すなわち、部分パターン114では、終端を終了時刻とする期間P42において、発光部21の光強度Lが単調減少(dL/dt≦0)であり、かつ、部分パターン114の終端において発光部21の光強度の変化度合いが0(dL/dt=0)となる。また、部分パターン114では、始端を開始時刻とする期間P41において、発光部21の光強度Lが単調増加(dL/dt≧0)であり、かつ、部分パターン114の始端において発光部21の光強度の変化度合いが0(dL/dt=0)となる。
【0091】
以上の条件を満たすことにより、部分パターン114が終了して次の部分パターン114が開始される前後において、発光部21の光強度Lの変化の度合いが滑らかに変化する。したがって、実施形態5に係る照明システム1では、部分パターン114が終了して次の部分パターン114が開始される際に、発光部21の出力のちらつきを抑止することができる。
【0092】
また、光出力パターンが複数種類の部分パターンの組み合わせを含む場合には、部分パターンの各々が上述の条件を満たしてもよい。それにより、部分パターンをどのように組み合わせても、部分パターンが終了し次の部分パターンが開始される際の発光部21の出力のちらつきを抑止することができる。
【0093】
また、上述の条件を満たす場合には、部分パターンの始端における発光部21の光強度L1及び部分パターンの終端における発光部21の光強度L2が、ともに小さくなる。すなわち、光強度L1と光強度L2との比L1/L2が1でない場合でも、光強度L1と光強度L2との差L1-L2が小さくなる。したがって、実施形態5に係る照明システム1では、部分パターンが終了し次の部分パターンが開始される際の発光部21の出力のちらつきを抑止することができる。
【0094】
(実施形態6)
実施形態6に係る照明システム1では、制御部11が発光部21を制御する時間に、光出力パターンに基づかない時間が含まれることを特徴とする。また、実施形態6に係る照明システム1では、光出力パターンにおいて、光強度LがLmin≦L≦Lmaxの条件を満たさない時間を含むことを特徴とする。
【0095】
図12は、実施形態6に係る光出力パターン130を示すグラフである。図12において、制御部11は、時刻0sから時刻50sまでの第1期間P50において、発光部21の光強度Lを制御する。
【0096】
制御部11は、時刻0sから時刻T1までの期間P53において、発光部21の光強度Lを0からLminまで上昇させる。期間P53における光強度Lの変化141は、光強度LがLminより小さい時間を含む。また、期間P53における光強度Lの変化141は、図12に示すように、光強度LがLmaxより大きい時間を含んでもよい。光強度LがLmaxより大きい時間は、例えば、発光部21への突入電流で発生する。
【0097】
次に、制御部11は、時刻T1から時刻T2までの第2期間P51において、光出力パターン130に基づいて発光部21の光強度Lを制御する。第2期間P51における光出力パターン130は、周波数が1Hz以下の光成分を少なくとも含む。また、光出力パターン130において、1Hzより大きい周波数の光成分の光強度は、周波数が1Hz以下の光成分の成分強度の最大値の5%以下である。
【0098】
また、第2期間P51において、光出力パターン130は、光強度LがLmin≦L≦Lmaxの条件を満たす第3期間P52を少なくとも含む。また、第2期間P51において、光出力パターン130は、光強度LがLmin≦L≦Lmaxの条件を満たさない第4期間P54を含んでもよい。第4期間P54の時間長は、光出力パターン130に基づいて制御部11が発光部21を制御する第2期間P51の時間長の10%未満であることが好ましい。なお、Lminは第3期間P52における光強度Lの最小値である。また、Lmaxは第3期間P52における光強度Lの最大値である。すなわち、第4期間P54における光強度Lは、Lmax及びLminの算出からは除外される。また、実施形態1で説明したように、Lmax/Lminは、2以上10以下である。
【0099】
なお、第2期間P51は、実施形態1~4と同様に、第4期間P54を含んでいなくてもよい。第2期間P51が第4期間P54を含まない場合、第3期間P52は、第2期間P51と一致する。すなわち、第3期間P52は、第2期間P51の全期間である。また、Lminは第2期間P51における光強度Lの最小値である。さらに、Lmaxは第2期間P51における光強度Lの最大値である。この場合、第2期間P51における光出力パターン130は、実施形態1~4のいずれかで説明している光出力パターンの条件を満たす。
【0100】
次に、制御部11は、時刻T2から時刻50sまでの期間P55において、発光部21の光強度をLminから0まで低下させる。期間P55における光強度Lの変化142は、光強度LがLminより小さい時間を含む。また、期間P55における光強度Lの変化141は、光強度LがLmaxより大きい時間を含んでもよい。
【0101】
したがって、実施形態6に係る照明システム1では、制御部11が光出力パターン130に基づいて発光部21の光強度Lを制御する第2期間P51において、実施形態1に係る照明システム1と同様に、光強度の揺らぎがちらつきとして知覚されて生じる不快感を抑止しながら、光強度の揺らぎによるリラックス感をユーザに与えることができる。
【0102】
一方、実施形態6に係る照明システム1では、制御部11が光出力パターンに基づかずに発光部21の光強度Lを制御する期間P53及びP55では、光強度LがLmin≦L≦Lmaxの条件を必ずしも満たさない。したがって、期間P53及びP55では、制御部11が光出力パターン130に基づいて発光部21の光強度Lを制御する第2期間P51を開始又は終了することが容易である。更に、実施形態6に係る照明システム1では、第1期間P50の全域において、1Hzより大きい周波数の光成分の光強度が、必ずしも、周波数が1Hz以下の光成分の成分強度の最大値の5%以下でなくてもよい。すなわち、制御部11が光出力パターンに基づかずに発光部21の光強度Lを制御する期間P53及びP55では、周波数が1Hz以下の光成分を含んでいなくてもよいし、周波数が1Hzより大きい光成分を含んでいてもよい。したがって、光出力パターン130に基づかずに発光部21の光強度Lを制御する期間における制御部11の動作を単純化することができる。
【0103】
また、実施形態6に係る照明システムでは、第2期間P51において、光出力パターン130は、光強度LがLmin≦L≦Lmaxの条件を満たさない第4期間P54を含んでもよい。第4期間P54の時間長は、光出力パターン130に基づいて制御部11が発光部21を制御する第2期間P51の時間長の10%未満であることが好ましい。これにより、光強度の揺らぎによるリラックス感の著しい低下を抑止することができるため、制御部11の動作を単純化することができる。
【0104】
なお、実施形態6に係る照明システムでは、第2期間P51において、光出力パターン130は、部分パターンを含んでもよい。この場合において、部分パターンは、光強度LがLmin≦L≦Lmaxの条件を満たさない期間を含んでもよい。また、第2期間P51において、光強度LがLmin≦L≦Lmaxの条件を満たさない期間の時間長は、第2期間P51の時間長の10%未満であることが好ましい。例えば、部分パターンにおいて、光強度LがLmin≦L≦Lmaxの条件を満たさない期間の時間長が、部分パターンの時間長の10%未満であるとしてもよい。これにより、部分パターンをどのように組み合わせても、第4期間P54の時間長が第2期間P51の時間長の10%未満である条件を満たすことができる。
【0105】
(実施形態7)
実施形態7に係る照明システム1では、実施形態6と同様、制御部11が発光部21を制御する時間に、光出力パターンに基づかない時間が含まれることを特徴とする。また、実施形態7に係る照明システム1では、光出力パターンが、制御部11が発光部21を制御する時間において、複数の部分パターンと複数の静的パターンとを含むことを特徴とする。
【0106】
図13は、実施形態7に係る光出力パターンを示すグラフである。図13において、制御部11は、時刻0sから時刻450sまでの第1期間P50において、発光部21の光強度Lを制御する。
【0107】
制御部11は、発光部21の光強度が時刻T3において後述の部分パターン117の始端における光強度となるように、時刻0sから時刻T3まで発光部21の光強度Lを制御する。時刻0sから時刻T3までの制御部11の制御は、光出力パターンには基づかない。
【0108】
次に、制御部11は、時刻T3から光出力パターン140に基づく制御を開始する。すなわち、時刻T3が第2期間P51の始端である。
【0109】
光出力パターン140は、複数の部分パターン117と、静的パターン123と、複数の部分パターン118と、静的パターン124と、複数の部分パターン118とを含む。
【0110】
制御部11は、時刻T3から時刻T4までの間、部分パターン117を複数回(図示例では7回)繰り返し実施する。部分パターン117は、上述の部分パターン111又は114の条件を満たす。したがって、時刻T3から時刻T4までの、部分パターン117が繰り返し実施される期間は第3期間P52である。
【0111】
次に、制御部11は、時刻T4から時刻T5までの間、静的パターン123を実施する。
【0112】
次に、制御部11は、時刻T5から時刻T6までの間、部分パターン118を複数回(図示例では8回)繰り返し実施する。部分パターン118は、上述の部分パターン111又は114の条件を満たす。したがって、時刻T4から時刻T5までの、部分パターン118が繰り返し実施される期間は第3期間P52である。
【0113】
次に、制御部11は、時刻T6から時刻T7までの間、静的パターン124を実施する。
【0114】
次に、制御部11は、時刻T7から時刻T8までの間、部分パターン119を複数回(図示例では5回)繰り返し実行する。部分パターン119は、上述の部分パターン111又は114の条件を満たす。したがって、時刻T7から時刻T8までの、部分パターン119が繰り返し実施される期間は第3期間P52である。
【0115】
次に、制御部11は、時刻T8から時刻450sまで発光部21の光強度Lを制御する。時刻T8から時刻450sまでの制御部11の制御は、光出力パターンには基づかない。
【0116】
実施形態7に係る照明システム1では、制御部11が発光部21を制御する第1期間P50は、制御部11が光出力パターン140に基づいて発光部21を制御する第2期間P51を含む。部分パターン117、118、119、及び、静的パターン123、124の各々では、周波数が1Hzより大きい光成分の成分強度が、周波数が1Hz以下である光成分の成分強度の最大値の5%以下である。したがって、第2期間P51において、周波数が1Hzより大きい光成分の成分強度は、周波数が1Hz以下である光成分の成分強度の最大値の5%以下である。さらに、部分パターン117、部分パターン118、及び部分パターン119の各々では、発光部21の光強度の最大値Lmaxと最小値Lminは、2≦Lmax/Lmin≦10、の関係を満たす。
【0117】
したがって、実施形態7に係る照明システムでは、光強度の揺らぎがちらつきとして知覚されて生じる不快感を抑止しながら、光強度の揺らぎによるリラックス感をユーザに与えることができる。
【0118】
なお、部分パターン117、静的パターン123、部分パターン118の組み合わせが、上述の第1部分パターン112、静的パターン121、第2部分パターン113の組み合わせが満たすべき条件を満たしていてもよい。同様に、部分パターン118、静的パターン124、部分パターン119の組み合わせが、上述の第1部分パターン112、静的パターン121、第2部分パターン113の組み合わせが満たすべき条件を満たしていてもよい。これにより、第2期間P51の全てが第3期間P52となるため、光強度の揺らぎがちらつきとして知覚されて生じる不快感がより強く抑止される。
【0119】
なお、部分パターン117、部分パターン118、及び部分パターン119の各々の繰り返し回数は例示であり、各々任意の回数でよい。また、光出力パターン140は他の部分パターンを更に含んでもよい。また、部分パターン117、部分パターン118、及び部分パターン119のうちいずれか2つ、又は全てが同一の部分パターンであってもよい。
【0120】
(実施形態に係るその他の変形例)
(1)実施形態1~7及び変形例では、発光部21の光強度Lは、発光部21の発光面の輝度である。しかしながら、発光部21の光強度Lは発光部21の輝度に限られず、発光部21が出力する光の強度を直接的又は間接的に示す指標であればよい。
【0121】
例えば、発光部21の光強度Lは、発光部21の光度であってもよい。また、例えば、発光部21の光強度Lは、発光部21の光束であってもよい。また、例えば、発光部21の光強度Lは、発光部21の調光率であってもよい。また、例えば、発光部21の光強度Lは、発光部21の消費電力であってもよい。
【0122】
また、例えば、発光部21の光強度Lは、発光部21で照らされた所定空間内の所定位置における照度であってもよい。図14A及び図14Bは、照度の測定条件の一例を示す。図14A及び図14Bに示すように、所定空間30は、x方向の幅Wa、y方向の奥行きDa、z方向の高さHaの直方体状の空間である。光源装置20は、発光部21を床に向けた状態で天井に配置される。光源装置20は、天井の長軸側の端からy方向にDb、短軸側の端からx方向にWb離れて設置される。所定位置31は、光源装置20からz方向に進んだ床面である。すなわち、所定位置31と光源装置20とは、z方向にHaだけ離れている。また、z方向からの平面視において、所定位置31と光源装置20とは重なる。x方向の幅Waと、y方向の奥行きDaと、z方向の高さHaとの各々は、例えば、4.54m、3.5m、2.5mである。また、天井の短軸側の端と光源装置20とのx方向の距離Wbと、天井の長軸側の端と光源装置20とのy方向の距離Dbと、の各々は、例えば、1.9m、1.4mである。
【0123】
(2)実施形態1、2、4~5及び変形例では、部分パターンの時間長が40秒である場合について説明している。しかしながら、部分パターンの時間長は40秒に限られない。なお、部分パターンの時間長は、30秒以上が好ましい。これにより、光出力パターンが単調に感じられることを抑制できる。
【0124】
同様に、実施形態3では、第1部分パターン及び第2部分パターンの各々の時間長が40秒である場合について説明している。しかしながら、第1部分パターン及び第2部分パターンの時間長は40秒に限られない。なお、第1部分パターン及び第2部分パターンの時間長は、30秒以上が好ましい。これにより、光出力パターンが単調に感じられることを抑制できる。
【0125】
また、実施形態1~5及び変形例では、光出力パターンの時間長は述べていないが、30秒以上が好ましい。これにより、光出力パターンの不規則性を向上させることができ、リラックス効果を高めることができる。
【0126】
(3)実施形態1~7及び変形例では、照明システム1が制御装置10と光源装置20とを備える場合について説明している。しかしながら、照明システム1は、制御装置10の各要素と光源装置20の各要素を全て備える照明装置であってもよい。また、照明システム1は、単一の制御装置10と複数の光源装置20とを備え、単一の制御装置10が複数の光源装置20を制御するものであってもよい。
【0127】
また、光源装置20は制御装置10が出力する調光信号に従って電圧を印加され発光するものに限られない。例えば、光源装置20の発光部21は、調光信号を電源として用いて発光してもよい。また、例えば、光源装置20は、発光部21と調光制御部とを備え、調光制御部は、制御装置10が出力する調光信号に基づいて発光部21の光強度Lを制御してもよい。この場合、調光信号は調光制御部に発光部21の光強度Lを指示できるものであればよく、例えば、時刻ごとの光強度Lを示す信号であってもよい。
【0128】
(まとめ)
第1の態様に係る照明システム(1)は、光源を含む発光部(21)と、制御部(11)と、を備える。制御部(11)は、発光部(21)を制御する。第1期間(P50)は、第2期間(P51)を含む。第1期間(P50)では、制御部(11)によって発光部(21)の光強度(L)が制御される。第2期間(P51)では、光出力パターン(110;115;116;120;130;140)に基づいて発光部(21)の光強度(L)が制御される。制御部(11)によって制御される発光部(21)の光強度(L)は、第2期間(P51)において、周波数が1Hzより大きい光成分の成分強度は、周波数が1Hz以下である光成分の成分強度の最大値の5%以下である。第2期間(P51)は、少なくとも第3期間(P52)を含む。更に、制御部(11)によって制御される発光部(21)の光強度(L)において、第3期間(P52)における発光部(21)の光強度(L)の最大値Lmaxは、第3期間(P52)における発光部(21)の光強度(L)の最小値Lminに対して、2≦Lmax/Lmin≦10の関係を満たす。
【0129】
上記態様に係る照明システム(1)によれば、発光部(21)の光強度(L)の揺らぎが知覚される一方で、発光部(21)の光強度(L)の揺らぎがちらつきとして知覚され不快感に繋がることを抑止できる。したがって、自然な揺らぎを再現した、リラックス効果の高い照明システム(1)を実現できる。
【0130】
第2の態様に係る照明システム(1)では、第1の態様において、第2期間(P51)は、第3期間(P52)と、第4期間(P54)と、を含む。第4期間(P54)では、発光部(21)の光強度(L)が最大値Lmaxより大きい、又は、発光部(21)の光強度(L)が最小値Lminより小さい。第4期間(P54)の時間長は、第2期間(P51)の時間長の10%未満である。
【0131】
上記態様に係る照明システム(1)によれば、第2期間(P51)において、発光部(21)の光強度(L)の揺らぎによるリラックス効果の低い第4期間(P54)の時間長が十分に短い。したがって、自然な揺らぎを再現した、リラックス効果の高い照明システム(1)を実現できる。
【0132】
第3の態様に係る照明システム(1)では、第1の態様において、第3期間(P52)は、第2期間(P51)の全期間である。
【0133】
上記態様に係る照明システム(1)によれば、第2期間(P51)において、発光部(21)の光強度(L)の揺らぎが知覚される一方で、発光部(21)の光強度(L)の揺らぎがちらつきとして知覚され不快感に繋がることを抑止できる。したがって、自然な揺らぎを再現した、リラックス効果の高い照明システム(1)を実現できる。
【0134】
第4の態様に係る照明システム(1)では、第1から第3の態様において、光出力パターン(110;116;120;140)は、部分パターン(111;114;117~119)を含む。部分パターン(111;114;117~119)は、光出力パターン(110;116;120;140)において、複数回繰り返されている。部分パターン(111;114;117~119)の始端における発光部(21)の光強度L1と、部分パターン(111;114;117~119)の終端における発光部(21)の光強度L2とは、0.9≦L1/L2≦1.1の関係を満たす。
【0135】
上記態様に係る照明システム(1)によれば、部分パターン(111;114;117~119)の複数回の繰り返しにより光出力パターン(110;116;120;140)を生成できる。したがって、光出力パターン(110;116;120;140)全体を保持する必要がなく、記憶媒体の利用効率を向上することができる。また、部分パターン(111;114;117~119)の終端から次の部分パターン(111;114;117~119)の始端にかけて、発光部(21)の光強度(L)の急激な変化を抑止できるため、発光部(21)のちらつきを抑止することができる。
【0136】
第5の態様に係る照明システム(1)では、第4の態様において、部分パターン(111;114;117~119)の始端を開始時刻とする0.5秒の期間(P21)における発光部(21)の光強度(L)は、部分パターン(111;114;117~119)の始端における発光部(21)の光強度L1の0.85倍以上1.15倍以下である。更に、部分パターン(111;114;117~119)の終端を終了時刻とする0.5秒の期間(P22)における発光部(21)の光強度(L)は、部分パターン(111;114;117~119)の終端における発光部(21)の光強度L2の0.85倍以上1.15倍以下である。
【0137】
上記態様に係る照明システム(1)によれば、部分パターン(111;114;117~119)の始端を開始時刻とする0.5秒の期間(P21)と部分パターン(111;114;117~119)の終端を終了時刻とする0.5秒の期間(P22)とで、発光部(21)の光強度(L)の変化度合いが同程度に小さくなる。したがって、部分パターン(111;114;117~119)の終端から次の部分パターン(111;114;117~119)の始端にかけて、発光部(21)の光強度(L)の変化度合いが同程度かつ小さくなるため、発光部(21)のちらつきを抑止することができる。
【0138】
第6の態様に係る照明システム(1)では、第4又は第5の態様において、部分パターン(111;114)は、30秒以上の期間における発光部(21)の動作を示すデータである。
【0139】
上記態様に係る照明システム(1)によれば、光出力パターン(110;116;120)において、部分パターン(111;114)の繰り返しの周期が30秒以上となる。したがって、発光部(21)の光強度(L)の短期間の周期的変化を避けることができ、より自然な発光部(21)の光強度(L)の揺らぎを実現できる。
【0140】
第7の態様に係る照明システム(1)では、第1から第3の態様において、光出力パターン(115)は、第1部分パターン(112)と第2部分パターン(113)とを含む。光出力パターン(115)は、第1部分パターン(112)、第2部分パターン(113)の順で連続している部分を少なくとも含む。第2部分パターン(113)の始端における発光部(21)の光強度L1(L5)と、第1部分パターン(112)の終端における発光部(21)の光強度L2(L4)とは、0.9≦L1/L2≦1.1の関係を満たす。
【0141】
上記態様に係る照明システム(1)によれば、第1部分パターン(112)と第2部分パターン(113)の組み合わせにより光出力パターン(115)を生成できる。したがって、第1部分パターン(112)と第2部分パターン(113)とを保持することにより、様々な光出力パターン(115)を生成できる。また、第1部分パターン(112)の終端から第2部分パターン(113)の始端にかけて、発光部(21)の光強度(L)の急激な変化を抑止できるため、発光部(21)のちらつきを抑止することができる。
【0142】
第8の態様に係る照明システム(1)では、第7の態様において、光出力パターン(115)は、第2部分パターン(113)、第1部分パターン(112)の順で連続している部分を更に含む。
【0143】
上記態様に係る照明システム(1)によれば、第1部分パターン(112)と第2部分パターン(113)の組み合わせにより、さらに多様な光出力パターン(115)を生成できる。
【0144】
第9の態様に係る照明システム(1)では、第7又は第8の態様において、第1部分パターン(112)の終端を終了時刻とする0.5秒の期間(P24)における発光部(21)の光強度(L)は、第1部分パターン(112)の終端における発光部(21)の光強度L2(L4)の0.85倍以上1.15倍以下である。更に、第2部分パターン(113)の始端を開始時刻とする0.5秒の期間(P25)における発光部(21)の光強度(L)は、第2部分パターン(113)の始端における発光部(21)の光強度L1(L5)の0.85倍以上1.15倍以下である。
【0145】
上記態様に係る照明システム(1)によれば、第1部分パターン(112)の終端を終了時刻とする0.5秒の期間(P24)と第2部分パターン(113)の始端を開始時刻とする0.5秒の期間(P25)とで、発光部(21)の光強度(L)の変化度合いが同程度に小さくなる。したがって、第1部分パターン(112)の終端から第2部分パターン(113)の始端にかけて、発光部(21)の光強度(L)の変化度合いが同程度かつ小さくなるため、発光部(21)のちらつきを抑止することができる。
【0146】
第10の態様に係る照明システム(1)では、第7から第9の態様のいずれかにおいて、第1部分パターン(112)と第2部分パターン(113)との各々は、30秒以上の期間における発光部(21)の動作を示すデータである。
【0147】
上記態様に係る照明システム(1)によれば、光出力パターン(115)において、発光部(21)の光強度(L)の短期間の周期的変化を避けることができ、より自然な発光部(21)の光強度(L)の揺らぎを実現できる。
【0148】
第11の態様に係る照明システム(1)では、第1から第10の態様のいずれかにおいて、光出力パターン(110;115;116;120;130;140)に基づく発光部(21)の光強度(L)において、周波数が0.5Hzより大きい光成分の成分強度は、周波数が0.5Hz以下である光成分の成分強度の最大値の5%以下である。
【0149】
上記態様に係る照明システム(1)によれば、発光部(21)の光強度(L)の揺らぎが知覚される一方で、発光部(21)の光強度(L)の揺らぎがちらつきとして知覚され不快感に繋がることを抑止できる。したがって、自然な揺らぎを再現した、リラックス効果の高い照明システム(1)を実現できる。
【0150】
第12の態様に係る照明システム(1)では、第1から第11の態様のいずれかにおいて、光出力パターン(110;115;116;120;130;140)に基づく発光部(21)の光強度(L)において、周波数が0.1Hzより大きく0.3Hz未満である光成分の成分強度のピーク平均値は、周波数が0.1Hz以下である光成分の成分強度のピーク平均値より小さく、かつ、周波数が0.3Hz以上である光成分の成分強度のピーク平均値より大きい。
【0151】
上記態様に係る照明システム(1)によれば、光出力パターン(110;115;116;120;130;140)の周波数分布が、周波数が低い光成分の成分強度ほど大きく、周波数が高い光成分の成分強度ほど小さい、いわゆる1/f揺らぎの特性を有する。したがって、発光部(21)の光強度(L)の揺らぎが知覚される一方で、発光部(21)の光強度(L)の揺らぎがちらつきとして知覚され不快感に繋がることを抑止できる。したがって、自然な揺らぎを再現した、リラックス効果の高い照明システム(1)を実現できる。
【0152】
第13の態様に係る照明システム(1)では、第1から第12の態様のいずれかにおいて、光出力パターン(110;115;116;120;130;140)は、30秒以上の期間における前記発光部の動作を示すデータである。
【0153】
上記態様に係る照明システム(1)によれば、光出力パターン(110;115;116;120;130;140)において、発光部(21)の光強度(L)の短期間の周期的変化を避けることができ、より自然な発光部(21)の光強度(L)の揺らぎを実現できる。
【0154】
第14の態様に係る制御装置(10)は、制御部(11)、を備える。制御部(11)は、光源を含む発光部(21)の光出力を制御する。第1期間(P50)は、第2期間(P51)を含む。第1期間(P50)では、制御部(11)によって発光部(21)の光強度(L)が制御される。第2期間(P51)では、光出力パターン(110;115;116;120;130;140)に基づいて発光部(21)の光強度(L)が制御される。制御部(11)によって制御される発光部(21)の光強度(L)は、第2期間(P51)において、周波数が1Hzより大きい光成分の成分強度が、周波数が1Hz以下である光成分の成分強度の最大値の5%以下である。第2期間(P51)は、少なくとも第3期間(P52)を含む。更に、制御部(11)によって制御される発光部(21)の光強度(L)は、第3期間(P52)における発光部(21)の光強度(L)の最大値Lmaxが、第3期間(P52)における発光部(21)の光強度(L)の最小値Lminに対して、2≦Lmax/Lmin≦10の関係を満たす。
【0155】
上記態様に係る制御装置(10)によれば、発光部(21)の光強度(L)の揺らぎが知覚される一方で、発光部(21)の光強度(L)の揺らぎがちらつきとして知覚され不快感に繋がることを抑止できる。したがって、制御装置(10)は発光部(21)を、自然な揺らぎを再現した、リラックス効果の高い照明として機能させることができる。
【0156】
第15の態様に係る制御方法は、制御ステップを含む。制御ステップは、光源を含む発光部(21)の光出力を制御する。第1期間(P50)は、第2期間(P51)を含む。第1期間(P50)では、制御ステップによって発光部(21)の光強度(L)が制御される。第2期間(P51)では、光出力パターン(110;115;116;120;130;140)に基づいて発光部(21)の光強度(L)が制御される。制御ステップにおいて、発光部(21)の光出力の光強度(L)は、第2期間(P51)において、周波数が1Hzより大きい光成分の成分強度が、周波数が1Hz以下である光成分の成分強度の最大値の5%以下である。第2期間(P51)は、第3期間(P52)を含む。更に、制御ステップにおいて、発光部(21)の光出力の光強度(L)は、第3期間(P52)における発光部(21)の光強度(L)の最大値Lmaxが、第3期間(P52)における発光部(21)の光強度(L)の最小値Lminに対して、2≦Lmax/Lmin≦10の関係を満たす。
【0157】
上記態様に係る制御方法によれば、発光部(21)の光強度(L)の揺らぎが知覚される一方で、発光部(21)の光強度(L)の揺らぎがちらつきとして知覚され不快感に繋がることを抑止できる。したがって、制御方法により、発光部(21)を、自然な揺らぎを再現した、リラックス効果の高い照明として機能させることができる。
【符号の説明】
【0158】
1 照明システム
10 制御装置
11 制御部
20 光源装置
21 発光部
110、115、116、120、130、140 光出力パターン
111、114、117、118、119 部分パターン
112 第1部分パターン
113 第2部分パターン
L 光強度
Lmax 光強度の最大値
Lmin 光強度の最小値
L1 光強度
L2 光強度
P50 第1期間
P51 第2期間
P52 第3期間
P54 第4期間
P21 始端側期間(期間)
P22 終端側期間(期間)
P24 終端側期間(期間)
P25 始端側期間(期間)
図1
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