(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023123310
(43)【公開日】2023-09-05
(54)【発明の名称】オミクロンシェルタ
(51)【国際特許分類】
E04H 9/14 20060101AFI20230829BHJP
E04B 1/70 20060101ALI20230829BHJP
E04H 9/02 20060101ALI20230829BHJP
F24F 7/06 20060101ALI20230829BHJP
【FI】
E04H9/14 Z
E04B1/70 B
E04H9/14 E
E04H9/14 K
E04H9/14 A
E04H9/02 301
F24F7/06 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022027344
(22)【出願日】2022-02-24
(71)【出願人】
【識別番号】000211569
【氏名又は名称】中松 義郎
(72)【発明者】
【氏名】中松 義郎
【テーマコード(参考)】
2E001
2E139
3L058
【Fターム(参考)】
2E001DB02
2E001DC02
2E001DH11
2E001FA15
2E001FA35
2E001NA04
2E001ND11
2E001ND21
2E001ND27
2E139AA01
2E139AA15
2E139AA23
2E139AA25
2E139AA28
2E139AB22
3L058BE08
3L058BF09
(57)【要約】
【課題】
オミクロンの拡大を防止する必要がある。
【解決手段】
オミクロン等新型コロナ拡大を防止する部屋等建築物で、地震等の天災、火災や原爆等の人災用シェルタにもなる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
出入口を鉄の扉等密閉扉を設けて密閉部屋とし、且つ、前記部屋を陰圧にする事により、オミクロン等新型コロナウイルスが外へ侵出しない様にしたことを特徴とするオミクロンシェルタ。
【請求項2】
請求項1に於て、陰圧手段として建物に吹き抜けを設け、煙突作用により室内の空気を吸い出すか排気装置で室内を陰圧とし、建物を壁構造として地震等天災人災でも密閉度が下がらない単数又は複数の部屋を構成し、新型コロナ等ウイルスの感染を防止することを特徴とした新型コロナや地震等の天災、火災や原爆等の人災用シェルタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新型コロナ感染から逃避防御し、その拡大を防止する部屋に関する。
【背景技術】
【0002】
世界的に、新型コロナウイルスが蔓延し、パンデミック状態となっているが、さらに、オミクロン株等の感染力が強いウィルスが発生してきている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
新型コロナウイルスに感染した人は、病院もひっ迫し、自宅待機で隔離せざるを得ない。そのため、健康な同居する人にも感染させ、家庭内や集団生活でのクラスタ感染が発生している。
患者が安心して療養でき、且つ、周囲の健全な人にも感染せず安心して生活できるシェルタが必要である。
これが本発明解決しようとする課題である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本課題を解決する手段として、
鉄の扉等で部屋を密閉し、オミクロン等ウイルスが出入りできない様にし、且つ、部屋を陰圧にして、感染者のオミクロン等ウイルスが外に流出拡散せぬ様にする。この陰圧にする手段として吹き抜けを設ける事により煙突効果でオミクロン等ウイルスは外気上空へ排出されるシェルタとすることを特徴とする。
即ち特徴的な構造は
1.吹き抜けにより、室内を陰圧とする。
2.これにより室内は常に浄化される。
3.出入口は鉄扉等で密閉される。
3.シェルタは柱構造でなく、壁構造にする事により地震等があってもシェルタの密閉度が保たれる。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、
1.オミクロンに感染し、病院が満室で、自宅待機のオミクロン患者にも使用できる部屋である。
2.家族等近親者のオミクロンから防御する家族にも使用できる部屋である。
3.患者と健全な人と両方オミクロンから護る部屋、建物である。
4.個人宅にも集合住宅にもマンション等建築物にも適用可能である。
5.原爆や地震、火災に対しても有効なシェルタとなり、また之等があっても前記4つの特徴が失われない。
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】公知の建築物(例えば2階建て)で有って、吹き抜け構造を持つ建物の断面図である。
【
図2】本発明第1実施例を示す平面図(1階部分)である。
【
図3】本発明第1実施例のA-A’部分の横断面図である。
【
図4】本発明第2実施例のA-A’部分の横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0008】
図1は、公知の建築物であって、たとえば2階建ての家屋であるが、採光したり、開放的な空間を演出する為の、吹き抜け1が設けられてあったとしても、吹き抜けは単なる1、2階を貫通する空間を設ける用途で用いられるのみで天井2や屋根3があるので、陰圧にならない。
そしてドア4は開閉のため密閉構造でない。新型コロナウイルスに感染した患者が居る場合は、部屋を仕切っても、陰圧ではなく陽圧であるのでコロナウイルスは室外に出る。部屋の扉も密閉されていないので、ここからウイルスが外部に漏れるので、吹き抜けを伝わり、建物全体や外部にウィルスが漏れ、他の住居人に感染させる。感染者も食事等必要であるので、扉を開閉は最低必要となり、室内が陽圧なので、その度にウィルスが外部へ他の部屋へ拡散されるのである。
【0009】
[第1実施形態]
本発明第1実施例は、
図2、3、4に示す如く、本発明扉41は密閉構造の鉄製等扉とし、扉が開閉される部分は全て、全階を貫く本発明吹き抜け部11に連結しており、本発明吹き抜け部11の上部は外気に通じている構造である事を特徴とする。
【0010】
詳細に説明すると、
図2は、本願発明者が本発明に基き設計、実際に施工した建物の実際の平面図で、多数の人が居住できる部屋を有する建築物で有る。各部屋は独立して大気に対し陰圧となるように
図2に示す如く施されている。また、通路には外部に通ずる扉42を設けるが、これも本発明鉄製等密閉ドアとする。
【0011】
図2の建物の中央部には、吹き抜け11を設け、全階を貫き、上部は天井による封止はされておらず、雨等をよけ採光するシート等天井12を設けるが、外気に開放した構造とする。
【0012】
図2の本発明建物は、柱構造でない壁構造8とする。これにより各部屋は、地震があっても柱と壁との隙間があく等の気密性を下げる要因がなく、密閉性が高い。出入り口の扉41は、鉄製でシールが厚く設けてあり、密閉構造とする。そして共通の通路7を設けて全て吹き抜け部11に部屋の換気孔5を設けた部屋の暖気6が吹き抜け11に向けて流れる構造とする。これにより、室内の空気の流れは吹き抜け部11に向かって流れ、吹き抜け部11は煙突効果により上昇し、各部屋は陰圧となる。
【0013】
吹き抜け部11から、光が入るように例えば透明なビニールシート等上部壁12が施され、吹き抜け部の底面は常に所定温度(例えば冬で15度以上)となり、部屋の暖気6も加わり、煙突効果で上昇気流が発生し、これにより部屋が陰圧となるのでオミクロンウイルス伝搬防止の対策となる。上昇した空気は、自然力で上部より外部に排出される。
図4はこれを排気ファン12で行う、本発明第2の実施例である。
【0014】
各部屋の圧力をP1、吹き抜け部の圧力をP2、外気の圧力をP3とすると、各部屋の気密性は高く圧力は陰圧なので外気の部屋への侵入は少なく、かつ吹き抜け部上部より排出されるので、P1<P2<P3となる。よって空気の流れは部屋から吹き抜けを通り外気上空へ向かう。
大気に対し各部屋は陰圧となるので、新型コロナウイルス、オミクロンウイルス等が外気へ拡散する事は無い。
【0015】
前記の如く、吹き抜け部の煙突効果を増すため、吹き抜け部に向けて暖気が各部屋から排出し、または、温度制御用ヒーターを設置するなどを行っても良い。
各部屋の鉄扉は、開放時に自動で閉まり、開放状態で維持されない機構にするのが好ましく、また、接合部は密閉性とする。鉄扉のみならず、木などでも密閉しやすい扉も本発明の範囲となる。
又、前記の如く、各部屋の壁は、柱構造ではなく壁構造とし、地震であっても密閉が守れる構造とし、鉄筋を入れ、圧縮強度の高い強度が36N/mm2をこえるコンクリート、好ましくは80以上のコンクリートを用い、水分を少なくしセメントの組成が多い物とするのが好ましい。
【0016】
本発明の構造の建物は、個人宅、集合住宅、アパート、マンション、共同住宅、またはビジネスビルディング等に適用する事ができる。
【0017】
本発明の第1実施例によれば、各部屋は密閉性が高く、空気の流れは部屋から吹き抜けを通り外気上空へ向かうので各部屋の室内は外気に対し陰圧となり、ウイルス等が外部へ拡散しないという効果があり、さらに、建屋中央部の吹き抜けを利用して減圧するので、吹き抜けにパラレルに室気吹き出し口が向いている各部屋同士は、空気の流れが干渉されず、他の部屋の人にお互いに感染させることが無いという効果がある。
【0018】
[第2実施形態]
本発明の第2実施例は、
図4に示す如く、全階をダクト及び排気ファン等排気装置10で吸引させる構造である事を特徴とする。
この場合、吹き抜け11が、無くても良い。また、暖冷房は、セントラルヒーティング方式でもよい。
【0019】
第1実施例では吹き抜け部の上部のルーバー部分9が外気に開放されていたが、そのルーバー部分を密閉し、ダクト及び排気ファン10を設けても良い。
【0020】
排気ファン10は、室内又は吹き抜け部11の圧力に連動した、例えばインバーター制御として室内を陰圧にしても良い。
吹き抜け部11の上部のルーバー部分9を開閉可能な機能を設け、室内圧力P1又は吹き抜け部の圧力P2に連動してルーバー部分9を開閉して室内を陰圧にしても良い。
P1<P2<P3となるように制御するのが好ましい。
【0021】
本発明第2実施例により、温度上昇による煙突効果が無くとも、部屋の圧力を陰圧とでき、ウィルス拡散を防ぐことができる。
【産業上の利用可能性】
【0022】
従来の新型コロナウイルスのオミクロンウイルス蔓延を救う画期的な部屋又は/及び部屋を有する建築物であり、建築産業上の利用可能性極めて大である。
【符号の説明】
【0023】
1 吹き抜け
2 天井
3 屋根
4 ドア
41 部屋出入本発明鉄扉
42 通路出入本発明鉄扉
5 換気孔
6 暖気
7 通路
8 壁構造
9 ルーバー開口部
10 ダクト及び排気ファン等排気装置
11 本発明吹き抜け部
12 雨避け、採光シート
【手続補正書】
【提出日】2022-02-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】