(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023123320
(43)【公開日】2023-09-05
(54)【発明の名称】構造体
(51)【国際特許分類】
A47B 85/00 20060101AFI20230829BHJP
A47B 47/00 20060101ALI20230829BHJP
A47B 3/12 20060101ALN20230829BHJP
【FI】
A47B85/00
A47B47/00
A47B3/12 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022039684
(22)【出願日】2022-02-24
(71)【出願人】
【識別番号】514156208
【氏名又は名称】竹田 秀夫
(72)【発明者】
【氏名】竹田 秀夫
【テーマコード(参考)】
3B053
3B054
3B260
【Fターム(参考)】
3B053LA00
3B054AA01
3B054BB03
3B054BB04
3B054BB13
3B054BB15
3B260AA01
3B260AA02
3B260AB01
3B260AB05
(57)【要約】
【課題】 従来の構造体は、分解することができず、多用途用に使用することができないという問題点があった。
【解決手段】 本発明の構造体は、立方体状の基台と、前記基台の必要な面に設けられた同一大きさの突起とからなる連結手段と、前記突起に挿入される筒型支柱と、前記筒型支柱間に架設されるパネルとを少なくとも備えたことで上記課題を解決している。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
立方体状の基台と、前記基台の必要な面に設けられた前記基台と略同一大きさの立方体の突起とからなる連結手段と、前記突起に挿入される筒型支柱と、前記筒型支柱間に架設されるパネルとを少なくとも備えたことを特徴とする構造体。
【請求項2】
前記筒型支柱には前記パネルを取り付ける取付部が設けられている請求項1に記載の構造体。
【請求項3】
前記取付部は、前記筒型支柱の外側の二面に対面する取付対面部がV字状に形成されるとともに、前記取付対面部の端縁からそれぞれ延設されて前記パネルに接合される接合部とでW字形状に形成されている請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の構造体。
【請求項4】
前記連結手段を対面させて立設させるとともに、前記連結手段間に前記パネルを設けた請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、構造体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の構造体の一例である家具は、分解することができず、多用途用に使用することができないという問題点があった。又、構造体の一例である壁パネルで囲まれた建築物は、簡単に分解することができず、多用途用に使用することができないという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであり、構造体を複数の部材に分解可能に構成し、使用目的に合ったものに組み替えることが可能な構造体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の構造体は、立方体状の基台と、前記基台の必要な面に設けられた前記基台と略同一大きさの立方体の突起とからなる連結手段と、前記突起に挿入される筒型支柱と、前記筒型支柱間に架設されるパネルとを少なくとも備えたことを特徴とする。
又、本発明の構造体にあっては、前記筒型支柱には前記パネルを取り付ける取付部が設けられているのが望ましい。
又、本発明の構造体にあっては、前記取付部は、前記筒型支柱の外側の二面に対面する取付対面部がV字状に形成されるとともに、前記取付対面部の端縁からそれぞれ延設されて前記パネルに接合される接合部とでW字形状に形成されているのが望ましい。
又、本発明の構造体にあっては、前記連結手段を対面させて立設させるとともに、前記連結手段間に前記パネルを設けているのが望ましい。
【発明の効果】
【0006】
本発明の構造体は、立方体状の基台と、前記基台の必要な面に設けられた前記基台と略同一大きさの立方体の突起とからなる連結手段と、前記突起に挿入される筒型支柱と、前記筒型支柱間に架設されるパネルとを少なくとも備えたことを特徴とするものであるから、収納ボックスとして使用できるとともに、分解して他の構造体としても使用もでき、隔壁としても使用できるという効果がある。
又、請求項2のように、前記筒型支柱には前記パネルを取り付ける取付部が設けられているものは、簡単にパネルを取り付けることが出来、パネルを備えた構造体にすることができるとともに、パネルの大きさを変えることで収納体積の大きな構造体にすることが出来るという効果がある。
又、請求項3のように、前記取付部は、前記筒型支柱の外側の二面に対面する取付対面部がV字状に形成されるとともに、前記取付対面部の端縁からそれぞれ延設されて前記パネルに接合される接合部とでW字形状に形成されているものは、接合部にパネルを接合するだけで構造体を作ることができるという効果がある。
又、請求項4のように、前記連結手段を対面させて立設させるとともに、前記連結手段間に前記パネルを設けているものは、簡単に構造体を作ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下本発明を実施するための形態について
図1及び
図2を参照して詳述する。構造体1は、立方体状の基台3と、基台3の必要な面に設けられた基台3と略同一大きさの立方体の突起4とからなる連結手段2と、突起4に挿入される筒型支柱5と、筒型支柱5間に架設されるパネル6とを少なくとも備えている。
図2は、基台3の4面に突起4を設けているが、6面全てに設けても構わない。
【0009】
連結手段2は、
図2に示すように、基台3と手前側の突起4aと奥側の突起4bとを一体的に形成しても構わないものである。
【0010】
基台3は、木質材でできているが、合成樹脂材や紙、段ボールで一体に形成したり接着により形成しても構わないものである。
【0011】
突起4は、木質材でできており、基台3に木ネジで固定されているが、基台3及び突起4を合成樹脂材や紙、段ボールで一体に形成したり接着やねじ止めにより形成しても構わないものである。突起4は、高さが5センチメートルの立方体に形成されている。突起4は、筒型支柱5を挿入することで基台3の外面と面一となるように筒型支柱体5の厚み分基台3よりも小さく形成されていると、全体が面一となり望ましいが、基台3と同一大きさに形成し、筒型支柱体5の厚み分基台3から突出されていても構わないものである。
【0012】
筒型支柱5は、第二の板材4は、紙、段ボールで形成されているが、木質材や合成樹脂であっても構わないものであり、筒型支柱5にはパネル6を取り付ける取付手段7が接着により設けられている。取付手段7は、筒型支柱5の外側の二面に対面する取付対面部8が断面形状V字状に形成されるとともに、取付対面部8の端縁からそれぞれ延設されてパネル6に接合される接合部9とでW字形状に形成されている。接合部9は、筒型支柱5に密接するように形成されており、折り曲げ部9aが薄肉に形成されていて、パネル6を取り付ける場合は、折り曲げ部9aで折り曲げる。
【0013】
パネル6は、紙、段ボールで形成されているが、木質材や合成樹脂であっても構わないものであり、接合部9に接合される被接合部10が形成されており、ねじ11で分解可能に接合されている。
【0014】
連結手段2を対面させて立設させるとともに、連結手段2間に筒型支柱5によるパネル6を設けている。
【0015】
連結手段2を対面させて立設させた状態において、基台3の6面の内、外側の側面となる面以外の5面に夫々突起4が設けられているが、基台3の6面の全ての6面に夫々突起4が設けることにより、パネル6により区分けされた複数の部屋を構築することも可能であり、また、複数個の連結手段2により、複数枚のパネル6を平面状に連結することで幅及び高さのある大きなパネルを形成し、これらを連結することで大きな部屋を構築することも可能である。
【0016】
筒型支柱5は、中空であるので突起4が挿入されていない箇所の強度が弱い場合は、突起4と同じ形状の棒体を筒型支柱5内に挿入することで、強度を上げることは可能である。
【0017】
構造体1は、4個の連結手段2と、4個の筒型支柱5と、4枚のパネル6により囲まれた上方が解放された収納庫のような構造体を作ることも可能であり、底板と天板を家具の開口面積の大きさにするとともに4隅に突起4を設けることで底板と天板を備えた収納庫のような構造体を作ることも可能であり、天板に開口部を形成することでゴミ箱のような構造体を作ることも可能である。構造体1は、子供からお年寄りまで簡単に組み立てることができ、ごみ箱、玩具などの物を開口部から出し入れする収納ボックスのような構造体として使用可能である。又、上面に開口部を形成していない板材を配設することで置台のような構造体としても使用可能である。
又、手前側にはパネル6を設けないで開放することでテーブルのような構造体としても使用可能である。
【符号の説明】
【0018】
1 構造体
2 連結手段
3 基台
4 突起
5 筒型支柱
6 パネル