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特開2023-123916課金システム、処理装置、課金方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023123916
(43)【公開日】2023-09-06
(54)【発明の名称】課金システム、処理装置、課金方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07B 15/00 20110101AFI20230830BHJP
【FI】
G07B15/00 M
G07B15/00 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022027392
(22)【出願日】2022-02-25
(71)【出願人】
【識別番号】309036221
【氏名又は名称】三菱重工機械システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【弁理士】
【氏名又は名称】古都 智
(74)【代理人】
【識別番号】100196689
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 康一郎
(72)【発明者】
【氏名】深田 雅裕
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 大和
【テーマコード(参考)】
3E127
【Fターム(参考)】
3E127AA16
3E127BA11
3E127CA13
3E127CA16
3E127CA19
3E127CA38
3E127EA03
3E127EA12
3E127EA33
3E127FA03
3E127FA20
3E127FB18
3E127FB20
(57)【要約】
【課題】通行料金を課金済みの車両について、料金所をノンストップで通過させることができる課金システムを提供する。
【解決手段】課金システムは、車両に搭載された車載器から取得した位置情報に基づいて前記車両が走行した有料道路の通行料金を課金する第1課金処理を行う課金サーバと、前記車両のナンバープレート情報と、前記第1課金処理の処理結果とを含む第1課金情報を記録するナンバープレート情報サーバと、前記有料道路の料金所の車線を走行する車両のナンバープレート情報を読み取る第1ナンバープレート読取装置と、前記車線を走行する車両に対して前記第1課金処理が行われたか判定し、前記車両に対して前記第1課金処理が行われた場合に、前記車線を開放または閉塞する開閉バーを有する発進制御機に対し、前記開閉バーの開指令を出力する処理装置と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載された車載器から当該車両のナンバープレート情報および位置情報を取得し、取得した前記位置情報に基づいて前記車両が走行した有料道路の通行料金を課金する第1課金処理を行う課金サーバと、
前記車両のナンバープレート情報と、前記第1課金処理の処理結果とを含む第1課金情報を前記課金サーバから取得して記録するナンバープレート情報サーバと、
前記有料道路の料金所の車線を走行する車両のナンバープレート情報を読み取る第1ナンバープレート読取装置と、
前記ナンバープレート情報サーバに記録された前記第1課金情報と前記第1ナンバープレート読取装置が読み取ったナンバープレート情報とに基づいて、前記車線を走行する車両に対して前記第1課金処理が行われたか判定し、前記車両に対して前記第1課金処理が行われた場合に、発進制御機に対し開閉バーの開指令を出力する処理装置と、
を備える課金システム。
【請求項2】
前記処理装置から出力される指令に基づいて、前記開閉バーの開閉を行う発進制御機をさらに備える、
請求項1に記載の課金システム。
【請求項3】
前記処理装置は、
前記車線を走行する車両に搭載された車載器と無線通信を行って第2課金処理を行う第2課金処理部と、
前記第2課金処理部が前記車載器との前記無線通信に失敗した場合に、前記第1ナンバープレート読取装置が読み取ったナンバープレート情報と関連付けられた前記第1課金情報が前記ナンバープレート情報サーバに記録されているか判定する判定部と、
前記第1課金情報が記録されている場合に、前記発進制御機に対し前記開閉バーの開指令を出力する制御部と、
を有する、請求項1または2に記載の課金システム。
【請求項4】
前記料金所よりも上流側の地点に設置され、前記車両のナンバープレート情報を読み取る第2ナンバープレート読取装置と、
前記第2ナンバープレート読取装置が読み取った前記ナンバープレート情報を記録する通過車両サーバをさらに備え、
前記課金サーバは、前記車載器から取得した前記車両の前記位置情報および前記ナンバープレート情報の組み合わせが、前記通過車両サーバに記録されたナンバープレート情報および当該ナンバープレート情報を読み取った第2ナンバープレート読取装置の設置位置の組み合わせに一致する場合、当該車両に対する前記第1課金処理を実行する、
請求項1から3の何れか一項に記載の課金システム。
【請求項5】
前記通過車両サーバは、
前記第2ナンバープレート読取装置が新たに読み取ったナンバープレート情報が前記通過車両サーバに既に記録されている場合に、当該ナンバープレート情報の更新日時を更新し、
一定時間以上、前記更新日時が更新されていないナンバープレート情報がある場合、当該ナンバープレート情報を削除する、
請求項4に記載の課金システム。
【請求項6】
料金所の車線を走行する車両のナンバープレート情報を取得するナンバープレート情報取得部と、
前記車線を走行する車両に搭載された車載器と無線通信を行って第2課金処理を行う第2課金処理部と、
前記第2課金処理部が前記車載器との前記無線通信に失敗した場合に、前記車両の位置情報に基づいて前記車両が走行した有料道路の通行料金を課金する第1課金処理の処理結果を記録するナンバープレート情報サーバに、前記ナンバープレート情報取得部が取得したナンバープレート情報と関連付けられた第1課金情報が記録されているか判定する判定部と、
前記第1課金情報が記録されている場合に、発進制御機に対し開閉バーの開指令を出力する制御部と、
を備える処理装置。
【請求項7】
課金サーバが、車両に搭載された車載器から当該車両のナンバープレート情報および位置情報を取得し、取得した前記位置情報に基づいて前記車両が走行した有料道路の通行料金を課金する第1課金処理を行うステップと、
ナンバープレート情報サーバが、前記車両のナンバープレート情報と、前記第1課金処理の処理結果とを含む第1課金情報を前記課金サーバから取得して記録するステップと、
第1ナンバープレート読取装置が、前記有料道路の料金所の車線を走行する車両のナンバープレート情報を読み取るステップと、
処理装置が、前記ナンバープレート情報サーバに記録された前記第1課金情報と前記第1ナンバープレート読取装置が読み取ったナンバープレート情報とに基づいて、前記車線を走行する車両に対して前記第1課金処理が行われたか判定し、前記車両に対して前記第1課金処理が行われた場合に、発進制御機に対し開閉バーの開指令を出力するステップと、
を有する課金方法。
【請求項8】
料金所の車線を走行する車両のナンバープレート情報を取得するステップと、
前記車線を走行する車両に搭載された車載器と無線通信を行って第2課金処理を行うステップと、
前記車載器との前記無線通信に失敗した場合に、前記車両の位置情報に基づいて前記車両が走行した有料道路の通行料金を課金する第1課金処理の処理結果を記録するナンバープレート情報サーバに、取得した前記ナンバープレート情報と関連付けられた第1課金情報が記録されているか判定するステップと、
前記第1課金情報が記録されている場合に、発進制御機に対し開閉バーの開指令を出力するステップと、
を処理装置に実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、課金システム、処理装置、課金方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
車両から有料道路の通行料金を収受するためのシステムとして、電子式料金収受システム(Electronic Toll Collection System;ETC(登録商標)、「自動料金収受システム」とも言う)が利用されている(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)。ETCは、車両に搭載された車載器(以下、「ETC車載器」とも記載する。)と、料金所のETCレーンに設置された路側機との間で無線通信を行うことにより、車両を停車させることなく、通行料金を自動的に収受するものである。
【0003】
また、GNSS(Global Navigation Satellite System;衛星測位システム)方式の課金システムが考えられている。GNSS方式の課金システムは、車両に搭載された車載器(以下、「GNSS車載器」とも記載する。)が測位した車両の位置情報に基づいて、車両が有料道路を走行したことを検出し、通行料金の課金処理を自動的に行うものである。例えば、特許文献1には、ETC車載器に制御装置を接続して、ETC車載器をGNSS方式の課金システムで利用可能とする技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第5495583号公報
【特許文献2】特開2005-56091号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のETCが導入されている料金所において、GNSS車載器のみを搭載した車両は、ETCレーンをノンストップで通過することができない。このため、GNSS車載器を搭載する車両は、一般レーンにおいて、係員にGNSS方式の課金システムにより通行料金が課金済みであることを説明して、通過を許可してもらう必要がある。
【0006】
本開示は、このような課題に鑑みてなされたものであって、通行料金を課金済みの車両について、料金所をノンストップで通過させることができる課金システム、処理装置、課金方法、およびプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様によれば、課金システムは、車両に搭載された車載器から当該車両のナンバープレート情報および位置情報を取得し、取得した前記位置情報に基づいて前記車両が走行した有料道路の通行料金を課金する第1課金処理を行う課金サーバと、前記車両のナンバープレート情報と、前記第1課金処理の処理結果とを含む第1課金情報を前記課金サーバから取得して記録するナンバープレート情報サーバと、前記有料道路の料金所の車線を走行する車両のナンバープレート情報を読み取る第1ナンバープレート読取装置と、前記ナンバープレート情報サーバに記録された前記第1課金情報と前記第1ナンバープレート読取装置が読み取ったナンバープレート情報とに基づいて、前記車線を走行する車両に対して前記第1課金処理が行われたか判定し、前記車両に対して前記第1課金処理が行われた場合に、発進制御機に対し開閉バーの開指令を出力する処理装置と、を備える。
【0008】
本開示の一態様によれば、処理装置は、料金所の車線を走行する車両のナンバープレート情報を取得するナンバープレート情報取得部と、前記車線を走行する車両に搭載された車載器と無線通信を行って第2課金処理を行う第2課金処理部と、前記第2課金処理部が前記車載器との前記無線通信に失敗した場合に、前記車両の位置情報に基づいて前記車両が走行した有料道路の通行料金を課金する第1課金処理の処理結果を記録するナンバープレート情報サーバに、前記ナンバープレート情報取得部が取得したナンバープレート情報と関連付けられた第1課金情報が記録されているか判定する判定部と、前記第1課金情報が記録されている場合に、発進制御機に対し開閉バーの開指令を出力する制御部と、を備える。
【0009】
本開示の一態様によれば、課金方法は、課金サーバが、車両に搭載された車載器から当該車両のナンバープレート情報および位置情報を取得し、取得した前記位置情報に基づいて前記車両が走行した有料道路の通行料金を課金する第1課金処理を行うステップと、ナンバープレート情報サーバが、前記車両のナンバープレート情報と、前記第1課金処理の処理結果とを含む第1課金情報を前記課金サーバから取得して記録するステップと、第1ナンバープレート読取装置が、前記有料道路の料金所の車線を走行する車両のナンバープレート情報を読み取るステップと、処理装置が、前記ナンバープレート情報サーバに記録された前記第1課金情報と前記第1ナンバープレート読取装置が読み取ったナンバープレート情報とに基づいて、前記車線を走行する車両に対して前記第1課金処理が行われたか判定し、前記車両に対して前記第1課金処理が行われた場合に、発進制御機に対し開閉バーの開指令を出力するステップと、を有する。
【0010】
本開示の一態様によれば、プログラムは、料金所の車線を走行する車両のナンバープレート情報を取得するステップと、前記車線を走行する車両に搭載された車載器と無線通信を行って第2課金処理を行うステップと、前記車載器との前記無線通信に失敗した場合に、前記車両の位置情報に基づいて前記車両が走行した有料道路の通行料金を課金する第1課金処理の処理結果を記録するナンバープレート情報サーバに、取得した前記ナンバープレート情報と関連付けられた第1課金情報が記録されているか判定するステップと、前記第1課金情報が記録されている場合に、発進制御機に対し開閉バーの開指令を出力するステップと、を処理装置に実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本開示に係る課金システム、処理装置、課金方法、およびプログラムによれば、通行料金を課金済みの車両について、料金所をノンストップで通過させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本開示の第1の実施形態に係る課金システムの全体構成を示す図である。
図2】本開示の第1の実施形態に係る課金サーバの機能構成を示すブロック図である。
図3】本開示の第1の実施形態に係るナンバープレート情報サーバの機能構成を示すブロック図である。
図4】本開示の第1の実施形態に係る車線サーバの機能構成を示すブロック図である。
図5】本開示の第1の実施形態に係る課金サーバの処理の一例を示す第1のフローチャートである。
図6】本開示の第1の実施形態に係る課金サーバの処理の一例を示す第2のフローチャートである。
図7】本開示の第1の実施形態に係るナンバープレート情報サーバの処理の一例を示す第1のフローチャートである。
図8】本開示の第1の実施形態に係る管理テーブルの一例を示す図である。
図9】本開示の第1の実施形態に係るナンバープレート情報サーバの処理の一例を示す第2のフローチャートである。
図10】本開示の第1の実施形態に係る車線サーバの処理の一例を示す第1のフローチャートである。
図11】本開示の第1の実施形態に係る車線サーバの処理の一例を示す第2のフローチャートである。
図12】本開示の第2の実施形態に係る課金システムの全体構成を示す図である。
図13】本開示の第2の実施形態に係る通過車両サーバの機能構成を示すブロック図である。
図14】本開示の第2の実施形態に係る通過車両サーバの処理の一例を示す第1のフローチャートである。
図15】本開示の第2の実施形態に係る通過車両リストの一例を示す図である。
図16】本開示の第2の実施形態に係る通過車両サーバの処理の一例を示す第2のフローチャートである。
図17】本開示の第2の実施形態に係る課金サーバの処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<第1の実施形態>
以下、本開示の第1の実施形態に係る課金システム1について、図1図11を参照しながら説明する。
【0014】
(全体構成)
図1は、本開示の第1の実施形態に係る課金システムの全体構成を示す図である。
本実施形態に係る課金システム1は、GNSS課金サービス事業者により課金済みの車両Aについて、有料道路の料金所を停車させずに通過可能とするためのシステムである。図1に示すように、課金システム1は、課金サーバ2と、ナンバープレート情報サーバ3と、第1ナンバープレート読取装置4と、車線サーバ5(処理装置)と、通信アンテナ55と、発進制御機6とを備えている。
【0015】
課金サーバ2は、GNSS課金サービス事業者が所有または管理するサーバである。課金サーバ2は、車両Aに搭載されたGNSS車載器α1から取得した位置情報に基づいて、車両Aが走行した有料道路の通行料金を課金する第1課金処理を行う。なお、位置情報には、車両Aを特定可能な識別情報が付されている。本実施形態において、車両Aの識別情報は、車両Aのナンバープレート情報(以下、「NP情報」とも記載する。)である。
【0016】
ナンバープレート情報サーバ3(以下、「NP情報サーバ3」とも記載する。)は、有料道路の複数の料金所それぞれに設けられたサーバである。NP情報サーバ3は、課金サーバ2から、車両Aの識別情報(NP情報)と、第1課金処理の処理結果とを含む第1課金情報を取得して記録する。
【0017】
第1ナンバープレート読取装置4(以下、「第1NP読取装置4」とも記載する。)は、料金所の車線Lを走行する車両Aのナンバープレートを撮影した画像から、車両AのNP情報を読み取る。第1NP読取装置4は、料金所の車線L(ETCレーン)に設けられた既存のNP読取装置である。
【0018】
車線サーバ5は、NP情報サーバ3に記録された第1課金情報に基づいて、車線Lを走行する車両Aに対して課金サーバ2による第1課金処理が行われたか判定する。
【0019】
通信アンテナ55は、車線Lを走行する車両に搭載されたETC車載器α2と無線通信を行う。なお、通信アンテナ55は、ETCで用いられる既存の通信アンテナである。
【0020】
発進制御機6は、車線Lを開放または閉塞する開閉バー61を有している。発進制御機6は、車両Aに対して第1課金処理が行われた場合に、開閉バー61を開いて車両Aの車線Lからの退出を許可する。また、発進制御機6は、車両Aが車線Lから退出すると、開閉バー61を閉じて後続車両の車線Lからの退出を規制する。
【0021】
(課金サーバの機能構成)
図2は、本開示の第1の実施形態に係る課金サーバの機能構成を示すブロック図である。
図2に示すように、課金サーバ2は、プロセッサ20と、メモリ21と、ストレージ22と、通信インタフェース23とを備えている。
【0022】
プロセッサ20は、所定のプログラムに従って動作することにより、位置情報取得部200、第1課金処理部201、および送信処理部202としての機能を発揮する。
【0023】
位置情報取得部200は、車両AのGNSS車載器α1から、車両Aの識別情報(ナンバープレート情報)および位置情報を所定周期毎に取得して、ストレージ22に蓄積する。
【0024】
第1課金処理部201は、車両Aの位置情報に基づいて、車両Aが走行した有料道路の通行料金を課金する第1課金処理を行う。第1課金処理の内容は、既存のGNSS方式の課金システムにおける課金処理と同じである。
【0025】
送信処理部202は、車両Aに対し第1課金処理をおこなったときに、当該車両Aの識別情報(NP情報)と、第1課金処理の処理結果とを含む第1課金情報をナンバープレート情報サーバに送信する。
【0026】
なお、課金サーバ2のプロセッサ20が実行する所定のプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶される。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。さらに、このプログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。更に、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。また、後述の各サーバおよび装置が有するプロセッサについても同様である。
【0027】
メモリ21は、プロセッサ20の動作に必要なメモリ領域を有する。
【0028】
ストレージ22は、いわゆる補助記憶装置であって、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等である。ストレージ22には、複数の車両AそれぞれのGNSS車載器α1から収集した位置情報や、第1課金処理情報などが車両別に蓄積される。
【0029】
通信インタフェース23は、外部装置(GNSS車載器α1、NP情報サーバ3など)との間で各種情報(信号)の送受信を行うためのインタフェースである。
【0030】
(ナンバープレート情報サーバの機能構成)
図3は、本開示の第1の実施形態に係るナンバープレート情報サーバの機能構成を示すブロック図である。
図3に示すように、NP情報サーバ3は、プロセッサ30と、メモリ31と、ストレージ32と、通信インタフェース33とを備えている。
【0031】
プロセッサ30は、所定のプログラムに従って動作することにより、第1課金情報取得部300、退出情報取得部301、および削除処理部302としての機能を発揮する。
【0032】
第1課金情報取得部300は、課金サーバ2から車両Aの第1課金情報を取得して、ストレージ32に記録する。
【0033】
退出情報取得部301は、車線サーバ5から、車両Aが料金所の車線Lを退出したことを示す退出情報を取得する。
【0034】
削除処理部302は、車線サーバ5から車両Aの退出情報を取得した場合に、ストレージ32から当該車両Aの第1課金情報を削除する。
【0035】
メモリ31は、プロセッサ30の動作に必要なメモリ領域を有する。
【0036】
ストレージ32は、いわゆる補助記憶装置であって、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等である。ストレージ32には、第1課金情報などが蓄積される。
【0037】
通信インタフェース33は、外部装置(課金サーバ2、車線サーバ5など)との間で各種情報(信号)の送受信を行うためのインタフェースである。
【0038】
(車線サーバの機能構成)
図4は、本開示の第1の実施形態に係る車線サーバの機能構成を示すブロック図である。
図4に示すように、車線サーバ5は、プロセッサ50と、メモリ51と、ストレージ52と、通信インタフェース53とを備えている。
【0039】
プロセッサ50は、所定のプログラムに従って動作することにより、ナンバープレート情報取得部500、第2課金処理部501、判定部502、制御部503、および退出通知部504としての機能を発揮する。
【0040】
ナンバープレート情報取得部500(以下、「NP情報取得部500」とも記載する。)は、第1NP読取装置4から料金所に進入する車両AのNP情報を取得する。
【0041】
第2課金処理部501は、車線Lを走行する車両Aに搭載されたETC車載器α2との無線通信を通じて、第2課金処理を行う。第2課金処理の内容は、既存のETCにおける課金処理と同じである。
【0042】
判定部502は、車両AのETC車載器α2との無線通信が失敗した場合に、第1NP読取装置4が読み取ったNP情報と関連付けられた第1課金情報がNP情報サーバ3に記録されているか判定する。
【0043】
制御部503は、第1課金情報が記録されていると判定した場合に、発進制御機6に開閉バー61の開指令を出力する。また、制御部503は、第2課金処理が成功した場合に、発進制御機6に開閉バー61の開指令を出力する。
【0044】
退出通知部504は、車両Aが車線Lから退出して発進制御機6の開閉バー61が閉じられた場合に、車両Aの車線Lからの退出を示す退出情報をNP情報サーバ3に通知する。
【0045】
メモリ51は、プロセッサ50の動作に必要なメモリ領域を有する。
【0046】
ストレージ52は、いわゆる補助記憶装置であって、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等である。
【0047】
通信インタフェース53は、外部装置(NP情報サーバ3、第1NP読取装置4、通信アンテナ55、発進制御機6など)との間で各種情報(信号)の送受信を行うためのインタフェースである。
【0048】
(課金サーバの処理フロー)
図5は、本開示の第1の実施形態に係る課金サーバの処理の一例を示す第1のフローチャートである。
まず、図5を参照しながら、課金サーバ2の第1課金処理の流れについて説明する。
【0049】
第1課金処理部201は、車両Aから取得した位置情報に基づいて、車両Aに対する第1課金処理を行う(ステップS100)。例えば、第1課金処理部201は、車両Aの位置情報の時系列から、車両Aが有料道路の出口料金所に対応する課金ポイントを通過したことを検出した場合に、当該車両Aに対する第1課金処理を行う。なお、課金ポイントは、出口料金所よりも上流側(車両Aの進行方向の後方側)に設定される。例えば、課金ポイントは、有料道路の本線と、出口料金所の車線Lとを接続するランプに設定される。また、他の実施形態では、有料道路の入口料金所に対応する課金ポイントが設定されていてもよい。この場合も、課金ポイントは、入口料金所よりも上流側に設定される。
【0050】
次に送信処理部202は、第1課金処理が成功したか判断する(ステップS101)。
【0051】
第1課金処理が成功した場合(ステップS101;YES)、送信処理部202は、車両AのNP情報と、課金成功を示す処理結果とを含む第1課金情報を、NP情報サーバ3へ送信する(ステップS102)。
【0052】
一方、第1課金処理が失敗した場合(ステップS101;NO)、送信処理部202は、車両AのNP情報と、課金失敗を示す処理結果とを含む第1課金情報を生成して、NP情報サーバ3へ送信する(ステップS103)。
【0053】
図6は、本開示の第1の実施形態に係る課金サーバの処理の一例を示す第2のフローチャートである。
図6に示すように、課金サーバ2は、各車両AのGNSS車載器α1から位置情報を取得しているか監視する処理を、図5の処理と並行して実行する。
【0054】
第1課金処理部201は、車両Aの位置情報から、車両Aが有料道路を走行中であるか判断する(ステップS110)。第1課金処理部201は、車両Aが有料道路を走行中でない場合(ステップS110;NO)、当該車両Aに対する処理を終了する。
【0055】
車両Aが有料道路を走行中である場合(ステップS110;YES)、第1課金処理部201は、最後に車両Aの位置情報を取得してから一定時間以上経過したか判断する(ステップS111)。
【0056】
第1課金処理部201は、最後に車両Aの位置情報を取得してから一定時間以上経過した場合(ステップS111;YES)、当該車両Aに対する課金処理が正常に行えない状態となった(GNSS車載器α1の電源オフ、回線異常(例えば電波圏外)などが発生した)と判断する。この場合、送信処理部202は、当該車両AのNP情報と、長時間位置情報取得なしを示す情報とを含むフラグ情報を、NP情報サーバ3へ送信する(ステップS112)。
【0057】
また、第1課金処理部201は、最後に車両Aの位置情報を取得してから一定時間以上経過していない場合(ステップS111;NO)、前回、長時間位置情報なしを示すフラグ情報をNP情報サーバ3へ送信したか判断する(ステップS113)。第1課金処理部201は、長時間位置情報なしを示すフラグ情報をNP情報サーバ3へ送信していない場合(ステップS113;NO)、当該車両Aに対する処理を終了する。
【0058】
一方、第1課金処理部201は、長時間位置情報なしを示すフラグ情報をNP情報サーバ3へ送信していた場合(ステップS113;YES)、車両AのGNSS車載器α1から位置情報を再度取得できるようになったと判断する。例えば、パーキングエリアなどで一時的にGNSS車載器α1の電源がオフとなり、位置情報の送信が途絶える場合がある。このとき、GNSS車載器α1の電源がオンとなり、位置情報の送信が再開すると、第1課金処理部201は、当該車両Aに対する課金処理が正常に行える状態に復帰したと判断する。この場合、送信処理部202は、当該車両AのNP情報と、長時間位置情報取得なしの取消を示す情報とを含むフラグ情報を、NP情報サーバ3へ送信する(ステップS114)。
【0059】
(ナンバープレート情報サーバの処理フロー)
図7は、本開示の第1の実施形態に係るナンバープレート情報サーバの処理の一例を示す第1のフローチャートである。
まず、図7を参照しながら、NP情報サーバ3が第1課金処理によって課金される車両Aの情報を蓄積する処理の流れについて説明する。
【0060】
第1課金情報取得部300は、課金サーバ2から取得した情報が第1課金情報である場合(ステップS120;YES)、この第1課金情報を管理テーブルT1(図8)に追加して蓄積する(ステップS121)。
【0061】
図8は、本開示の第1の実施形態に係る管理テーブルの一例を示す図である。
図8に示すように、管理テーブルT1には、各車両Aの第1課金情報と、フラグ情報とを関連付けた情報が記録される。第1課金情報には、IDと、作成日時と、車両AのNP情報と、課金成否とが含まれる。第1課金情報のIDは、例えば、第1課金処理の処理番号(シーケンス番号)である。なお、第1課金情報のIDは、課金ポイントを特定可能な情報(課金ポイントID、料金所ID)および処理番号を組み合わせたものであってもよい。作成日時は、課金サーバ2が第1課金情報を生成した日時を示す。課金成否は、車両Aに対する第1課金処理が成功(「OK」)したか失敗(「NG」)したかを示す。また、フラグ情報は、GNSS車載器α1から位置情報を長時間取得できない状態である(「YES」)か、位置情報を取得できている状態である(「NO」)かを示す。
【0062】
また、第1課金情報取得部300は、課金サーバ2から取得した情報がフラグ情報である場合(ステップS120;NO)、管理テーブルT1から、当該フラグ情報と紐づけられたNP情報を有する情報を抽出し、この情報にフラグ情報を上書きする(ステップS122)。第1課金情報取得部300は、フラグ情報が「長時間位置情報取得なし」を示す場合、フラグ情報に「YES」を上書きする。一方、第1課金情報取得部300は、フラグ情報が「長時間位置情報取得なしの取消」を示す場合、フラグ情報を「NO」に上書きする。
【0063】
図9は、本開示の第1の実施形態に係るナンバープレート情報サーバの処理の一例を示す第2のフローチャートである。
次に、図9を参照しながら、NP情報サーバ3が管理テーブルT1から車両Aの情報を削除する処理の流れについて説明する。
【0064】
退出情報取得部301は、料金所の車線サーバ5から、車両Aが料金所から退出したことを示す退出情報を取得する(ステップS130)。退出情報には、車両AのNP情報が含まれている。
【0065】
そうすると、削除処理部302は、管理テーブルT1から、退出情報のNP情報と一致するNP情報を有する情報を抽出して、これを削除する(ステップS131)。このように、管理テーブルT1から不要な情報を削除することで、管理テーブルT1の記憶容量の増加や、管理テーブルT1の検索処理時間の増加を抑制することができる。
【0066】
(車線サーバの処理フロー)
図10は、本開示の第1の実施形態に係る車線サーバの処理の一例を示す第1のフローチャートである。
ここでは、図10を参照しながら、車線サーバ5が出口料金所において、車両Aの通過可否の判断を行う処理の例について説明する。
【0067】
車両Aが車線Lに進入すると、第2課金処理部501は、通信アンテナ55を介して車両AのETC車載器α2と無線通信を行う。この無線通信の内容に基づいて、第2課金処理部501は、車両Aが異常ETC車両であるか判断する(ステップS140)。
【0068】
第2課金処理部501は、車両AのETC車載器α2と無線通信が確立し、ETC車載器α2から第2課金処理に必要な情報(例えば、ETC車載器α2に記録されている車両Aの車種情報など)が取得できた場合、この車両Aは異常ETC車両ではない(正常ETC車両である)と判断する(ステップS140;NO)。この場合、第2課金処理部501は、この正常ETC車両に対する第2課金処理を実行する(ステップS141)。第2課金処理の内容は、既存のETCにおける課金処理と同じである。また、制御部503は、第2課金処理が終了すると、発進制御機6に開指令を出力し(ステップS147)、正常ETC車両の車線Lからの退出を許可する。そして、車線サーバ5は、正常ETC車両に対する処理を終了する。
【0069】
一方、第2課金処理部501は、車両Aの車載器と通信アンテナ55を介した無線通信が確立しない場合、または、ETC車載器α2から第2課金処理に必要な情報が取得できなかった場合、この車両は異常ETC車両であると判断する(ステップS140;YES)。例えば、車両AにGNSS車載器α1が搭載されている場合、または、車両Aにいずれの車載器も搭載されていない場合に、無線通信が確立せず、異常ETC車両であると判断される。また、ETC車載器α2に故障などが生じた場合に、無線通信が確立しない、または必要な情報が取得できず、異常ETC車両であると判断される。
【0070】
異常ETC車両であると判断された場合(ステップS140;YES)、NP情報取得部500は、第1NP読取装置4から車両AのNP情報を取得する(ステップS142)。
【0071】
次に、判定部502は、第1NP読取装置4から取得した車両AのNP情報と関連付けられた第1課金情報が、出口料金所のNP情報サーバ3(図8の管理テーブルT1)に記録されているか判定する(ステップS143)。
【0072】
判定部502は、NP情報サーバ3に第1課金情報が記録されていない場合(ステップS143;NO)、この車両Aに対しては、第1課金処理(GNSS方式による課金)および第2課金処理(ETCによる課金)の何れも行われていないと判断する。この場合、判定部502は、出口料金所の係員に対し、当該車両Aの通行料金を収受する対応を要求する(ステップS148)。例えば、車線Lの有人ブース内に設置された料金収受機(不図示)や、料金所事務所に設置された監視装置(不図示)などに、当該車両Aの係員対応が必要であることを通知する。また、このとき、発進制御機6の開閉バー61は閉じた状態となっており、車両Aは車線Lから退出せず発進制御機6の手前で、係員対応が終了するまで停車する。係員は、料金収受機や監視装置を介して、または、車線Lの車両Aの元まで赴いて、当該車両Aから通行料金を収受する。
【0073】
また、判定部502は、NP情報サーバ3に第1課金情報が記録されている場合(ステップS143;YES)、さらにフラグ情報を参照して、車両Aの位置情報を取得できているか判定する(ステップS144)。
【0074】
判定部502は、車両Aの位置情報を長時間取得できていない状態(フラグ情報が「UYES」)である場合(ステップS144;NO)、この車両Aに対しては、第1課金処理(GNSS方式による課金)が正常に行われていない可能性があると判断する。この場合、判定部502は、出口料金所の係員に対し、当該車両Aの通行料金を収受する対応を要求する(ステップS148)。
【0075】
判定部502は、車両Aの位置情報を取得できている状態(フラグ情報が「NO」)である場合(ステップS144;YES)、第1課金処理が成功したか判定する(ステップS145)。
【0076】
判定部502は、第1課金情報の課金成否が失敗(「NG」)である場合(ステップS145;NO)、出口料金所の係員に対し、当該車両Aの通行料金を収受する対応を要求する(ステップS148)。これにより、GNSS車載器α1の故障などによって車両Aに対する第1課金処理が失敗していた場合に、出口料金所でこの車両Aの通行料金を課金することが可能となる。
【0077】
一方、判定部502は、第1課金情報の課金成否が成功(「OK」)である場合(ステップS145;YES)、この車両Aに対する課金処理が完了していると判定する。そうすると、判定部502は、この車両AのNP情報を退出キューの末尾に追加する(ステップS146)。また、制御部503は、発進制御機6に開指令を出力し(ステップS147)、車両Aの車線Lからの退出を許可する。これにより、課金サーバ2で課金済みの車両Aについては、ノンストップで料金所を通過させることができる。
【0078】
図11は、本開示の第1の実施形態に係る車線サーバの処理の一例を示す第2のフローチャートである。
次に、図11を参照しながら、車両Aの退出を許可した後の車線サーバ5の処理の流れについて説明する。
【0079】
図10の処理が完了した後、発進制御機6は、車両Aが車線Lから退出したことを検知して開閉バー61を閉じると、車線サーバ5に開閉バー61の「閉状態」を通知する。車線サーバ5の退出通知部504は、発進制御機6から「閉状態」の通知を受信したか判断する(ステップS150)。
【0080】
例えば、渋滞などで車両Aの退出が遅れている場合など、制御部503が開指令を出力後、すぐに発進制御機6から「閉状態」の通知を受信できない場合がある(ステップS150;NO)。この場合、退出通知部504は、発進制御機6から「閉状態」の通知を受信するまで待機する。
【0081】
また、退出通知部504は、発進制御機6から「閉状態」の通知を受信すると(ステップS150;YES)、退出キューの先頭のNP情報を含む退出情報をNP情報サーバ3へ送信する(ステップS151)。
【0082】
次に、退出通知部504は、退出キューの先頭のNP情報を削除する(ステップS152)。これにより、退出通知部504は、渋滞などにより車線Lに複数の車両Aが存在している場合であっても、第1課金処理が正常に行われた車両Aが退出したか否かを知ることができる。
【0083】
(作用、効果)
以上のように、本実施形態に係る課金システム1は、車両Aに搭載されたGNSS車載器α1から取得した位置情報に基づいて車両Aが走行した有料道路の通行料金を課金する第1課金処理を行う課金サーバ2と、課金サーバ2から車両AのNP情報と第1課金処理の処理結果とを含む第1課金情報を取得して記録するNP情報サーバ3と、有料道路の料金所に進入する車両AのNP情報を読み取る第1NP読取装置4と、NP情報サーバ3に記録された第1課金情報に基づいて、料金所の車線Lを走行する車両Aに対して第1課金処理が行われたか判定し、車両Aに対して第1課金処理が行われた場合に、発進制御機6に対し開閉バー61の開指令を出力する車線サーバ5(処理装置)と、を備える。
【0084】
このようにすることで、課金システム1は、課金サーバ2において第1課金処理が完了している車両Aについては、料金所をノンストップで通過させることができる。これにより、課金システム1は、料金所におけるサービスタイムを短縮するとともに、係員の作業負荷を低減することができる。
【0085】
また、車線サーバ5は、車両AのETC車載器α2と無線通信を行って第2課金処理を行う第2課金処理部501と、第2課金処理部501がETC車載器α2との無線通信に失敗した場合に、第1NP読取装置4が読み取ったNP情報と関連付けられた第1課金情報がNP情報サーバ3に記録されているか判定する判定部502と、第1課金情報が記録されている場合に、発進制御機6に対し開指令を出力する制御部503と、を備える。
【0086】
このようにすることで、課金システム1は、GNSS車載器α1を搭載した車両Aと、既存のETC車載器α2を搭載した車両A(ETC車両)との両方について、料金所をノンストップで通過させることができる。
【0087】
<第2の実施形態>
次に、本開示の第2の実施形態に係る課金システム1について説明する。
第1の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
【0088】
(全体構成)
図12は、本開示の第2の実施形態に係る課金システムの全体構成を示す図である。
図12に示すように、本実施形態に係る課金システム1は、料金所外に設置された第2ナンバープレート読取装置7(以下、「第2NP読取装置7」とも記載する)をさらに備えている。
【0089】
第2NP読取装置7は、自機の設置位置を通過する車両Aのナンバープレートを撮影した画像から、車両AのNP情報を読み取る。例えば、第2NP読取装置7は、有料道路の本線と、出口料金の車線Lとを接続するランプ上の任意の位置に設置される。また、有料道路の本線上に設けられた本線料金所の近傍においては、第2NP読取装置7は、本線料金所よりも上流側の本線上に設置されてもよい。
【0090】
なお、第2NP読取装置7は、車両Aが実際に課金ポイントを通過したことを特定可能なように、各課金ポイントに対応して設置される。課金ポイントは、第2NP読取装置7と同じ位置、または第2NP読取装置7の設置位置から料金所までの間の任意の位置に設定される。
【0091】
また、本実施形態に係る課金システム1は、第2NP読取装置7が読み取ったNP情報を蓄積する通過車両サーバ8をさらに備える。通過車両サーバ8には、第2NP読取装置7の設置位置を通過した全ての車両のNP情報が蓄積される。
【0092】
(通過車両サーバの機能構成)
図13は、本開示の第2の実施形態に係る通過車両サーバの機能構成を示すブロック図である。
図13に示すように、通過車両サーバ8は、プロセッサ80と、メモリ81と、ストレージ82と、通信インタフェース83とを備えている。
【0093】
プロセッサ80は、所定のプログラムに従って動作することにより、ナンバープレート情報記録部800、およびナンバープレート情報削除部801としての機能を発揮する。
【0094】
ナンバープレート情報記録部800(以下、「NP情報記録部800」とも記載する。)は、第2NP読取装置7が読み取ったNP情報をストレージ82記録して蓄積する。
【0095】
ナンバープレート情報削除部801(以下、「NP情報削除部801」とも記載する。)、一定時間以上、ストレージ82に蓄積されたNP情報を削除する。
【0096】
メモリ81は、プロセッサ80の動作に必要なメモリ領域を有する。
【0097】
ストレージ82は、いわゆる補助記憶装置であって、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等である。ストレージ82には、第2NP読取装置7が読み取ったNP情報などが蓄積される。
【0098】
通信インタフェース83は、外部装置(第2NP読取装置7、NP情報サーバ3など)との間で各種情報(信号)の送受信を行うためのインタフェースである。
【0099】
(通過車両サーバの処理フロー)
図14は、本開示の第2の実施形態に係る通過車両サーバの処理の一例を示す第1のフローチャートである。
ここでは、図14を参照しながら、通過車両サーバ8がNP情報を蓄積する処理の流れについて説明する。
【0100】
まず、車両Aが第2NP読取装置7の設置位置の近傍を走行中、第2NP読取装置7はこの車両AのNP情報を読み取る。通過車両サーバ8のNP情報記録部800は、第2NP読取装置7が読み取った新たなNP情報が、ストレージ82に蓄積済みのNP情報(後述の通過車両リストT2に記録済みのNP情報)と一致するか判断する(ステップS200)。
【0101】
NP情報記録部800は、新たなNP情報が既に蓄積済みのNP情報と一致した場合(ステップS200;YES)、蓄積済みのNP情報の更新日時を更新する(ステップS201)。これにより、NP情報記録部800は、同じ車両AのNP情報が重複して記録されることを抑制することができる。
【0102】
一方、NP情報記録部800は、新たなNP情報が既に蓄積済みのNP情報と一致しない場合(ステップS200;NO)、新たなNP情報をストレージ82の通過車両リストT2(図15)に記録して蓄積する(ステップS202)。
【0103】
図15は、本開示の第2の実施形態に係る通過車両リストの一例を示す図である。
図15に示すように、通過車両リストT2には、車両Aのナンバープレートの取得場所および取得日時と、読み取ったNP情報と、NP情報の更新日時とが関連付けて記録される。また、各NP情報には、ID(処理番号)が付されていてもよい。取得場所は、例えば、第2NP読取装置7に対応する課金ポイントを示す情報である。また、取得場所は、第2NP読取装置7の設置位置を示す情報であってもよい。
【0104】
また、NP情報記録部800は、新たなNP情報を課金サーバ2へ送信する(ステップS203)。すなわち、通過車両リストT2と同様の情報が、課金サーバ2のストレージ22に記録される。
【0105】
図16は、本開示の第2の実施形態に係る通過車両サーバの処理の一例を示す第2のフローチャートである。
ここでは、図16を参照しながら、通過車両サーバ8が不要なNP情報を削除する処理の流れについて説明する。なお、通過車両サーバ8は、図16の処理を一定時間(例えば、30分)経過する度に実行する。
【0106】
まず、NP情報削除部801は、ストレージ82に蓄積されているNP情報のうち、更新日時が一定時間(例えば、30分)以上前のNP情報があるか判断する(ステップS210)。
【0107】
NP情報削除部801は、更新日時が一定時間以上前のNP情報がない場合(ステップS210;NO)、NP情報の削除を行わずに処理を終了する。
【0108】
一方、NP情報削除部801は、更新日時が一定時間以上前のNP情報がある場合(ステップS210;YES)、このNP情報を通過車両リストT2から削除する(ステップS211)。これにより、車両Aが料金所を退出した後も、この車両AのNP情報が通過車両リストT2に蓄積されたままとなってしまうことを抑制できる。
【0109】
(課金サーバの処理フロー)
図17は、本開示の第2の実施形態に係る課金サーバの処理の一例を示すフローチャートである。
ここでは、図17を参照しながら、課金サーバ2の第1課金処理の流れについて説明する。
【0110】
第1課金処理部201は、GNSS車載器α1から取得した車両AのNP情報および位置情報から、車両Aが課金ポイントを通過したことを検出する。また、第1課金処理部201は、通過車両サーバ8から受信した通過車両リストT2の各レコードのNP情報および取得場所を参照して、この車両Aが課金ポイントを実際に通過したか判断する。具体的には、第1課金処理部201は、GNSS車載器α1から取得した車両AのNP情報と、位置情報から検出した課金ポイントとの組み合わせに一致するレコードが通過車両リストT2に存在するか判断する(ステップS220)。
【0111】
第1課金処理部201は、GNSS車載器α1から取得した車両AのNP情報と、位置情報から検出した課金ポイントとの組み合わせに一致するレコードが通過車両リストT2に存在しない場合(ステップS220;NO)、この車両Aは課金ポイントを通過していないと判断する。この場合、位置情報の誤差などが考えられるため、第1課金処理部201は、当該車両Aに対する第1課金処理を行わない。
【0112】
一方、第1課金処理部201は、GNSS車載器α1から取得した車両AのNP情報と、位置情報から検出した課金ポイントとの組み合わせに一致するレコードが通過車両リストT2に存在する場合(ステップS220;YES)、この車両Aは実際に課金ポイントを通過したと判断する。この場合、第1課金処理部201は、この車両Aに対する第1課金処理を実行する(ステップS221)。また、課金サーバ2における以降のステップS222~S224は、それぞれ、第1の実施形態のステップS101~S103(図5)と同じである。
【0113】
なお、第1課金処理部201は、ステップS220において、さらに位置情報の取得日時と、通過車両リストT2のNP情報の更新日時との時間差が所定時間以内であるか判断してもよい。この所定時間は、第2NP読取装置7の設置位置から課金ポイントまでの距離などに応じて任意に設定される。第1課金処理部201は、車両Aの位置情報の取得日時と、通過車両リストT2のNP情報の更新日時との差が所定時間を超える場合には、GNSS車載器α1の位置情報と一致するレコードが存在しないと判断し(ステップS220;NO)、当該車両Aに対する第1課金処理を実行しない。
【0114】
(作用、効果)
以上のように、本実施形態に係る課金システム1は、料金所外に設置された第2NP読取装置7と、第2NP読取装置7が読み取ったNP情報を蓄積する通過車両サーバ8をさらに備えている。また、課金サーバ2の第1課金処理部201は、GNSS車載器α1から取得した車両AのNP情報および位置情報(課金ポイント)の組み合わせが、通過車両サーバ8に蓄積されたNP情報およびNP情報の取得場所の組み合わせに一致する場合、当該車両Aに対する第1課金処理を実行する。
【0115】
このようにすることで、課金システム1は、実際に課金ポイント(第2NP読取装置7の設置位置)を通過した車両Aに対してのみ、第1課金処理を行うことができる。これにより、課金システム1は、例えば位置情報の誤差などによる誤課金を抑制することができる。
【0116】
また、通過車両サーバ8のNP情報記録部800は、第2NP読取装置7が新たに読み取ったNP情報が既に記録されている場合に、当該NP情報の更新日時を更新する。また、通過車両サーバ8のNP情報削除部801は、一定時間以上、更新日時が更新されていないNP情報がある場合、当該NP情報を削除する。
【0117】
このようにすることで、通過車両サーバ8は、NP情報が重複して記録されること、および、不要なNP情報が記録されたままとなってしまうことを抑制することができる。
【0118】
また、課金サーバ2の第1課金処理部201は、GNSS車載器α1から車両Aの位置情報を取得した日時と、第2NP読取装置7によるNP情報の更新日時との時間差が所定時間を超える場合、この車両Aに対する第1課金処理を行わないようにしてもよい。
【0119】
このようにすることで、課金システム1は、不正な位置情報などに基づく誤課金を抑制することができる。
【0120】
以上のとおり、本開示に係るいくつかの実施形態を説明したが、これら全ての実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態及びその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0121】
例えば、上述の各実施形態において、車両Aに対して第1課金処理が行われたか判定する処理装置として、ETCの車線サーバ5を用いる例について説明したが、これに限られることはない。他の実施形態では、処理装置として、車線Lに設けられた有人ブース内において係員が操作する料金収受機や、料金所事務所において係員が操作する遠隔監視装置などを用いてもよい。
【0122】
また、課金サーバ2の第1課金処理部201は、第1課金情報の処理結果に、車両Aがどの課金ポイント(料金所)を通過したかを示す情報(料金所ID、課金ポイントIDなど)をさらに含めてもよい。この場合、課金サーバ2の送信処理部202は、複数の料金所のうち、例えば料金所IDで特定される料金所に設置されたNP情報サーバ3に第1課金情報を送信する。これにより、各料金所のNP情報サーバ3には、自機が設置された料金所(課金ポイント)を通過した車両Aの第1課金情報のみが蓄積されるようになる。これにより、NP情報サーバ3に蓄積する第1課金情報(管理テーブルT1)の容量を低減させることができる。
【0123】
<付記>
上述の実施形態に記載の課金システム、処理装置、課金方法、およびプログラムは、例えば以下のように把握される。
【0124】
(1)本開示の第1の態様によれば、課金システム(1)は、車両に搭載された車載器(α2)から当該車両のナンバープレート情報および位置情報を取得し、取得した位置情報に基づいて車両が走行した有料道路の通行料金を課金する第1課金処理を行う課金サーバ(2)と、車両のナンバープレート情報と、第1課金処理の処理結果とを含む第1課金情報を課金サーバ(2)から取得して記録するナンバープレート情報サーバ(3)と、有料道路の料金所の車線を走行する車両のナンバープレート情報を読み取る第1ナンバープレート読取装置(4)と、ナンバープレート情報サーバ(3)に記録された第1課金情報と前記第1ナンバープレート読取装置が読み取ったナンバープレート情報とに基づいて、車線を走行する車両に対して第1課金処理が行われたか判定し、車両に対して第1課金処理が行われた場合に、発進制御機(6)に対し開閉バー(61)の開指令を出力する処理装置(5)と、を備える。
【0125】
このようにすることで、課金システムは、課金サーバにおいて第1課金処理が完了している車両については、料金所をノンストップで通過させることができる。これにより、課金システムは、料金所におけるサービスタイムを短縮するとともに、係員の作業負荷を低減することができる。
【0126】
(2)本開示の第2の態様によれば、第1の態様に係る課金システム(1)は、処理装置(5)から出力される指令に基づいて、開閉バー(61)の開閉を行う発進制御機(6)をさらに備える。
【0127】
このようにすることで、課金システムは、処理装置が車両に対する課金処理が完了したことを確認できた場合には、速やかに発進制御機の開閉バーを開いて車両を車線から退出させることができる。一方、課金システムは、処理装置が車両に対する課金処理が完了していないことを確認した場合には、発進制御機の開閉バーを閉じたままにして、車両が通行料金を支払わずに退出することを抑制することができる。
【0128】
(3)本開示の第3の態様によれば、第1または第2の態様に係る課金システム(1)において、処理装置(5)は、車線を走行する車両に搭載された車載器(α1)と無線通信を行って第2課金処理を行う第2課金処理部(501)と、第2課金処理部(501)が車載器(α1)との無線通信に失敗した場合に、第1ナンバープレート読取装置(4)が読み取ったナンバープレート情報と関連付けられた第1課金情報がナンバープレート情報サーバ(3)に記録されているか判定する判定部(502)と、第1課金情報が記録されている場合に、発進制御機(6)に対し開閉バー(61)の開指令を出力する制御部(503)と、を有する。
【0129】
このようにすることで、課金システムは、第1課金処理の対象車両(すなわち、GNSS車載器を搭載した車両)と、第2課金処理の対象車両(すなわち、既存のETC車載器を搭載したETC車両)との両方について、料金所をノンストップで通過させることができる。
【0130】
(4)本開示の第4の態様によれば、第1から第3の何れか一の態様に係る課金システム(1)は、料金所よりも上流側の地点に設置され、車両のナンバープレート情報を読み取る第2ナンバープレート読取装置(7)と、第2ナンバープレート読取装置(7)が読み取ったナンバープレート情報を蓄積する通過車両サーバ(8)をさらに備え、課金サーバ(2)は、車載器(α1)から取得した車両の位置情報およびナンバープレート情報の組み合わせが、通過車両サーバ(8)に蓄積されたナンバープレート情報および当該ナンバープレート情報を読み取った第2ナンバープレート読取装置(7)の設置位置の組み合わせに一致する場合、当該車両に対する第1課金処理を実行する。
【0131】
このようにすることで、課金システムは、実際に課金ポイント(第2NP読取装置の設置位置)を通過した車両に対してのみ、第1課金処理を行うことができる。これにより、課金システムは、例えば位置情報の誤差などによる誤課金を抑制することができる。
【0132】
(5)本開示の第5の態様によれば、第4の態様に係る課金システム(1)において、通過車両サーバ(8)は、第2ナンバープレート読取装置(7)が新たに読み取ったナンバープレート情報が通過車両サーバ(8)に既に記録されている場合に、当該ナンバープレート情報の更新日時を更新し、一定時間以上、更新日時が更新されていないナンバープレート情報がある場合、当該ナンバープレート情報を削除する。
【0133】
このようにすることで、課金システムは、通過車両サーバにNP情報が重複して記録されること、および、不要なNP情報が記録されたままとなってしまうことを抑制することができる。
【0134】
(6)本開示の第6の態様によれば、処理装置(5)は、料金所の車線を走行する車両のナンバープレート情報を取得するナンバープレート情報取得部(500)と、車線を走行する車両に搭載された車載器(α2)と無線通信を行って第2課金処理を行う第2課金処理部(501)と、第2課金処理部(501)が車載器(α1)との無線通信に失敗した場合に、車両の位置情報に基づいて車両が走行した有料道路の通行料金を課金する第1課金処理の処理結果を記録するナンバープレート情報サーバ(3)に、ナンバープレート情報取得部(500)が取得したナンバープレート情報と関連付けられた第1課金情報が記録されているか判定する判定部(502)と、第1課金情報が記録されている場合に、発進制御機(6)に対し開閉バー(61)の開指令を出力する制御部(503)と、を備える。
【0135】
(7)本開示の第7の態様によれば、課金方法は、課金サーバ(2)が、車両に搭載された車載器(α1)から当該車両のナンバープレート情報および位置情報を取得し、取得した位置情報に基づいて車両が走行した有料道路の通行料金を課金する第1課金処理を行うステップと、ナンバープレート情報サーバ(3)が、車両のナンバープレート情報と、第1課金処理の処理結果とを含む第1課金情報を課金サーバ(2)から取得して記録するステップと、第1ナンバープレート読取装置(4)が、有料道路の料金所の車線を走行する車両のナンバープレート情報を読み取るステップと、処理装置(5)が、ナンバープレート情報サーバに(3)記録された第1課金情報と第1ナンバープレート読取装置(4)が読み取ったナンバープレート情報とに基づいて、車線を走行する車両に対して第1課金処理が行われたか判定し、車両に対して第1課金処理が行われた場合に、発進制御機(6)に対し開閉バー(61)の開指令を出力するステップと、を有する。
【0136】
(8)本開示の第8の態様によれば、プログラムは、料金所の車線を走行する車両のナンバープレート情報を取得するステップと、車線を走行する車両に搭載された車載器と無線通信を行って第2課金処理を行うステップと、車載器との無線通信に失敗した場合に、車両の位置情報に基づいて車両が走行した有料道路の通行料金を課金する第1課金処理の処理結果を記録するナンバープレート情報サーバに、取得したナンバープレート情報と関連付けられた第1課金情報が記録されているか判定するステップと、第1課金情報が記録されている場合に、発進制御機に対し開閉バーの開指令を出力するステップと、を処理装置(5)に実行させる。
【符号の説明】
【0137】
1 課金システム
2 課金サーバ
20 プロセッサ
200 位置情報取得部
201 第1課金処理部
202 送信処理部
21 メモリ
22 ストレージ
23 通信インタフェース
3 ナンバープレート情報サーバ(NP情報サーバ)
30 プロセッサ
300 第1課金情報取得部
301 退出情報取得部
302 削除処理部
31 メモリ
32 ストレージ
33 通信インタフェース
4 第1ナンバープレート読取装置(第1NP読取装置)
5 車線サーバ
50 プロセッサ
500 ナンバープレート情報取得部(NP情報取得部)
501 第2課金処理部
502 判定部
503 制御部
504 退出通知部
51 メモリ
52 ストレージ
53 通信インタフェース
55 通信アンテナ
6 発進制御機
61 開閉バー
7 第2ナンバープレート読取装置(第2NP読取装置)
8 通過車両サーバ
80 プロセッサ
800 ナンバープレート情報記録部(NP情報記録部)
801 ナンバープレート情報削除部(NP情報削除部)
81 メモリ
82 ストレージ
83 通信インタフェース
α1 GNSS車載器
α2 ETC車載器
図1
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