(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023123917
(43)【公開日】2023-09-06
(54)【発明の名称】店舗支援システム、店舗支援方法、及び店舗支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/01 20060101AFI20230830BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20230830BHJP
G07G 1/12 20060101ALI20230830BHJP
【FI】
G07G1/01 301D
G06Q30/06 340
G07G1/12 321Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022027394
(22)【出願日】2022-02-25
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(72)【発明者】
【氏名】堀古 将史
【テーマコード(参考)】
3E142
5L049
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142CA12
3E142CA17
3E142DA08
3E142GA16
3E142GA41
3E142JA01
5L049BB44
5L049BB56
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】適切なレジ袋を提供することが可能な店舗支援システム、店舗支援方法、及び店舗支援プログラムを提供する。
【解決手段】店舗支援システムは、購入対象の第1商品を識別する第1識別情報を取得する第1取得処理部と、前記第1取得処理部により取得される前記第1識別情報に関連付けられた第1関連情報を取得する第2取得処理部と、前記第2取得処理部により取得される前記第1関連情報に基づいて、複数のレジ袋のうち前記第1商品に対応する第1レジ袋を特定する特定処理部と、前記特定処理部により特定される前記第1レジ袋のレジ袋情報を出力する出力処理部と、備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
購入対象の第1商品を識別する第1識別情報を取得する第1取得処理部と、
前記第1取得処理部により取得される前記第1識別情報に関連付けられた第1関連情報を取得する第2取得処理部と、
前記第2取得処理部により取得される前記第1関連情報に基づいて、複数のレジ袋のうち前記第1商品に対応する第1レジ袋を特定する特定処理部と、
前記特定処理部により特定される前記第1レジ袋のレジ袋情報を出力する出力処理部と、
を備える店舗支援システム。
【請求項2】
前記第1関連情報には、前記第1商品のサイズ及び重量の少なくともいずれかが含まれる、
請求項1に記載の店舗支援システム。
【請求項3】
前記特定処理部は、前記第1商品を収容可能な前記第1レジ袋を特定する、
請求項1又は請求項2に記載の店舗支援システム。
【請求項4】
前記出力処理部は、前記第1レジ袋に対応する第1レジ袋画像を操作画面に表示させ、かつ、前記第1レジ袋画像に、前記特定処理部により特定される前記第1レジ袋の容量に対する前記第1商品の容量の割合を示す割合画像を重ねて表示させる、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の店舗支援システム。
【請求項5】
前記出力処理部は、前記操作画面において前記第1レジ袋を他のレジ袋に変更する操作を受け付けた場合に、前記割合画像を、前記他のレジ袋の容量に対する前記第1商品の容量の割合を示す画像に変更する、
請求項4に記載の店舗支援システム。
【請求項6】
前記第2取得処理部がさらに第2商品を識別する第2識別情報を取得し、前記第2商品が前記第1レジ袋に収容可能である場合に、
前記特定処理部は、前記第1レジ袋を特定し、
前記出力処理部は、前記第1レジ袋画像に、前記特定処理部により特定される前記第1レジ袋の容量に対する前記第1商品及び前記第2商品の合計容量の割合を示す割合画像を重ねて表示させる、
請求項4又は請求項5に記載の店舗支援システム。
【請求項7】
前記操作画面の第1領域に前記第1識別情報と前記第2識別情報と前記第1レジ袋画像とを表示させ、
前記操作画面において前記第2識別情報を前記操作画面の第2領域に移動させる操作を受け付けた場合に、前記出力処理部は、前記第1領域において、前記第1レジ袋に対応する前記割合画像を、前記第1レジ袋の容量に対する前記第1商品の容量の割合を示す画像に変更し、前記第2領域において、前記第2商品に対応する第2レジ袋に対応する第2レジ袋画像を表示させ、かつ、前記第2レジ袋画像に、前記特定処理部により特定される前記第2レジ袋の容量に対する前記第2商品の容量の割合を示す割合画像を重ねて表示させる、
請求項6に記載の店舗支援システム。
【請求項8】
前記第2取得処理部がさらに第2商品を識別する第2識別情報を取得し、前記特定処理部が前記第2商品に対応する第2レジ袋を特定した場合に、
前記出力処理部は、前記第2レジ袋に対応する第2レジ袋画像を前記操作画面に表示させ、かつ、前記第2レジ袋画像に、前記特定処理部により特定される前記第2レジ袋の容量に対する前記第2商品の容量の割合を示す割合画像を重ねて表示させる、
請求項4又は請求項5に記載の店舗支援システム。
【請求項9】
前記第1領域に前記第1識別情報と前記第1レジ袋画像とを表示させ、
前記操作画面の第2領域に前記第2識別情報と前記第2レジ袋画像とを表示させ、
前記操作画面において前記第2識別情報を前記第1領域に移動させる操作を受け付けた場合に、前記出力処理部は、前記第1レジ袋に対応する前記割合画像を、前記第1レジ袋の容量に対する前記第1商品及び前記第2商品の合計容量の割合を示す画像に変更する、
請求項7に記載の店舗支援システム。
【請求項10】
前記特定処理部は、前記第1レジ袋の空き容量、前記第2商品の種別、及び前記第1商品と前記第2商品との関連性の少なくともいずれかに基づいて、前記第2商品に対応する第2レジ袋を特定する、
請求項6から請求項9のいずれか1項に記載の店舗支援システム。
【請求項11】
前記出力処理部は、商品の管理温度に応じた表示態様で前記割合画像を表示させる、
請求項4から請求項10のいずれか1項に記載の店舗支援システム。
【請求項12】
一又は複数のプロセッサーが、
購入対象の第1商品を識別する第1識別情報を取得する第1取得ステップと、
前記第1取得ステップにより取得される前記第1識別情報に関連付けられた第1関連情報を取得する第2取得ステップと、
前記第2取得ステップにより取得される前記第1関連情報に基づいて、複数のレジ袋のうち前記第1商品に対応する第1レジ袋を特定する特定ステップと、
前記特定ステップにより特定される前記第1レジ袋のレジ袋情報を出力する出力ステップと、
を実行する店舗支援方法。
【請求項13】
購入対象の第1商品を識別する第1識別情報を取得する第1取得ステップと、
前記第1取得ステップにより取得される前記第1識別情報に関連付けられた第1関連情報を取得する第2取得ステップと、
前記第2取得ステップにより取得される前記第1関連情報に基づいて、複数のレジ袋のうち前記第1商品に対応する第1レジ袋を特定する特定ステップと、
前記特定ステップにより特定される前記第1レジ袋のレジ袋情報を出力する出力ステップと、
を一又は複数のプロセッサーに実行させるための店舗支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗支援システム、店舗支援方法、及び店舗支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケットなどの店舗では、購入商品に応じてレジ袋が買物客に提供される。買物客自身が会計を行う店舗では、買物客自身がレジ袋を選択する。買物客は提供されたレジ袋に購入商品を収容する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の店舗では、レジ係又は買物客が、購入商品の大きさ、数量などに応じて適当なサイズのレジ袋を選択している。このため、レジ袋のサイズ違いが生じる場合がある。この場合、レジ袋へ詰め直したり、レジ袋の追加購入が生じたりして、レジ待ちが発生し店内が混雑する問題が生じる。
【0005】
本発明の目的は、適切なレジ袋を提供することが可能な店舗支援システム、店舗支援方法、及び店舗支援プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一の態様に係る店舗支援システムは、購入対象の第1商品を識別する第1識別情報を取得する第1取得処理部と、前記第1取得処理部により取得される前記第1識別情報に関連付けられた第1関連情報を取得する第2取得処理部と、前記第2取得処理部により取得される前記第1関連情報に基づいて、複数のレジ袋のうち前記第1商品に対応する第1レジ袋を特定する特定処理部と、前記特定処理部により特定される前記第1レジ袋のレジ袋情報を出力する出力処理部と、を備える。
【0007】
本発明の他の態様に係る店舗支援方法は、一又は複数のプロセッサーが、購入対象の第1商品を識別する第1識別情報を取得する第1取得ステップと、前記第1取得ステップにより取得される前記第1識別情報に関連付けられた第1関連情報を取得する第2取得ステップと、前記第2取得ステップにより取得される前記第1関連情報に基づいて、複数のレジ袋のうち前記第1商品に対応する第1レジ袋を特定する特定ステップと、前記特定ステップにより特定される前記第1レジ袋のレジ袋情報を出力する出力ステップと、を実行する店舗支援方法である。
【0008】
本発明の他の態様に係る店舗支援プログラムは、購入対象の第1商品を識別する第1識別情報を取得する第1取得ステップと、前記第1取得ステップにより取得される前記第1識別情報に関連付けられた第1関連情報を取得する第2取得ステップと、前記第2取得ステップにより取得される前記第1関連情報に基づいて、複数のレジ袋のうち前記第1商品に対応する第1レジ袋を特定する特定ステップと、前記特定ステップにより特定される前記第1レジ袋のレジ袋情報を出力する出力ステップと、を一又は複数のプロセッサーに実行させるための店舗支援プログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、適切なレジ袋を提供することが可能な店舗支援システム、店舗支援方法、及び店舗支援プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係る店舗支援システムの構成を示す機能ブロック図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態に係る商品情報の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態に係るレジ袋情報の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態に係る携帯端末に表示される読取画面の一例を示す図である。
【
図5A】
図5Aは、本発明の実施形態に係る携帯端末に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図5B】
図5Bは、本発明の実施形態に係る携帯端末に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施形態に係る携帯端末に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施形態に係る店舗支援システムにおいて実行される店舗支援処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図8A】
図8Aは、本発明の具体例1に係る携帯端末に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図8B】
図8Bは、本発明の具体例1に係る携帯端末に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図8C】
図8Cは、本発明の具体例1に係る携帯端末に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図9A】
図9Aは、本発明の具体例2に係る携帯端末に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図9B】
図9Bは、本発明の具体例2に係る携帯端末に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図10A】
図10Aは、本発明の具体例3に係る携帯端末に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図10B】
図10Bは、本発明の具体例3に係る携帯端末に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図10C】
図10Cは、本発明の具体例3に係る携帯端末に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図10D】
図10Dは、本発明の具体例3に係る携帯端末に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図11A】
図11Aは、本発明の具体例4に係る携帯端末に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図11B】
図11Bは、本発明の具体例4に係る携帯端末に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図12A】
図12Aは、本発明の具体例5に係る携帯端末に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図12B】
図12Bは、本発明の具体例5に係る携帯端末に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図13A】
図13Aは、本発明の具体例6に係る携帯端末に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図13B】
図13Bは、本発明の具体例6に係る携帯端末に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図14A】
図14Aは、本発明の具体例7に係る携帯端末に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図14B】
図14Bは、本発明の具体例7に係る携帯端末に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図15】
図15は、本発明の具体例8に係る携帯端末に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図16A】
図16Aは、本発明の具体例9に係る携帯端末に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図16B】
図16Bは、本発明の具体例9に係る携帯端末に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図17】
図17は、本発明の具体例10に係る携帯端末に表示される操作画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0012】
[店舗支援システム10]
図1に示されるように、本発明の実施形態に係る店舗支援システム10は、管理サーバー1と携帯端末2と会計端末3とを含む。管理サーバー1、携帯端末2、及び会計端末3は、LAN、インターネット、WAN、又は公衆電話回線などの通信網N1を介して通信可能である。
【0013】
店舗支援システム10は、スーパーマーケットなどの店舗に導入される。本実施形態の店舗では、買物客が携帯端末2を使用して買い物を行う。例えば、買物客は、店舗から貸し出される携帯端末2又は自身の携帯端末2(スマートフォンなど)で購入対象の商品を順次スキャンして買い物かごに投入し、最後に会計端末3において当該商品の会計を行う。会計端末3は、買物客自身が支払方法を選択して会計を行うセルフレジの機能を備えてもよい。
【0014】
管理サーバー1は、携帯端末2が読み取った商品の情報を取得したり、当該商品に応じたレジ袋を特定して買物客に提示したり、会計端末3に会計処理を実行させたりする。管理サーバー1は、店舗内に設置されてもよいし、店舗外に設置されてもよい。
【0015】
本実施形態では、管理サーバー1単体が本発明に係る店舗支援システムに相当するが、本発明に係る店舗支援システムは、管理サーバー1、携帯端末2、及び会計端末3のうち一又は複数の構成要素を含むものであってもよい。例えば、管理サーバー1、携帯端末2、及び会計端末3の構成要素が協働して後述する各種の店舗支援処理(
図7参照)を分担して実行する場合には、その処理を実行する複数の構成要素を含むシステムを本発明に係る店舗支援システムとして捉えることが可能である。例えば、管理サーバー1及び携帯端末2が本発明に係る店舗支援システムを構成してもよい。
【0016】
[管理サーバー1]
図1に示されるように、管理サーバー1は、制御部11、記憶部12、操作表示部13、及び通信部14などを備えるサーバーである。なお、管理サーバー1は、1台のコンピュータに限らず、複数台のコンピュータが協働して動作するコンピュータシステムであってもよい。また、管理サーバー1で実行される各種の処理は、一又は複数のプロセッサーによって分散して実行されてもよい。
【0017】
通信部14は、管理サーバー1を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して携帯端末2、会計端末3などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
【0018】
操作表示部13は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
【0019】
記憶部12は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶部である。具体的に、記憶部12には、商品情報D1、レジ袋情報D2などのデータが記憶される。
図2は商品情報D1の一例を示す図であり、
図3はレジ袋情報D2の一例を示す図である。
【0020】
図2に示されるように、商品情報D1には、店舗で扱う商品ごとに、対応する「商品ID」、「商品名」、「金額」、「商品画像」、「サイズ」、「重量」、「管理温度」などの商品に関連する情報(商品関連情報)が含まれる。前記商品IDは、商品の識別情報であり、前記商品名は、商品の名称である。前記金額は、商品の購入金額である。前記商品画像は、商品の外観を表す画像である。前記サイズは、商品の外形の大きさ(容量、梱包サイズなど)である。前記重量は、商品の重さである。前記管理温度は、商品を保管する際の温度である。商品情報D1は、本発明の関連情報の一例である。
【0021】
図3に示されるように、レジ袋情報D2には、店舗で提供可能なレジ袋ごとに、対応する「レジ袋ID」、「サイズ」、「レジ袋画像」、「容量」、「耐荷重」などの情報が含まれる。前記レジ袋IDは、レジ袋の識別情報である。前記サイズは、レジ袋の大きさであり、Sサイズ、Mサイズ、Lサイズ、LLサイズなどが登録される。前記容量は、レジ袋の収容可能な最大容量である。前記耐荷重は、レジ袋の耐荷重である。
【0022】
なお、他の実施形態として、商品情報D1及びレジ袋情報D2の一部又は全部が、管理サーバー1から通信網N1を介してアクセス可能な他のサーバーに記憶されてもよい。この場合、管理サーバー1の制御部11は、前記他のサーバーから前記情報を取得して、後述の店舗支援処理(
図7参照)などの各処理を実行してもよい。
【0023】
また、記憶部12には、携帯端末2に表示される操作画面(
図4、
図5等参照)などの各種のウェブページを生成するためのレイアウトデータ及び画像データなども記憶される。なお、本実施形態において、管理サーバー1の制御部11は、前記各種のウェブページを生成してそのウェブページの情報を携帯端末2及び会計端末3に送信することにより、携帯端末2及び会計端末3のそれぞれに前記各種のウェブページを表示させることが可能である。
【0024】
また、他の実施形態として、管理サーバー1の制御部11は、携帯端末2及び会計端末3のそれぞれに前記各種のウェブページを表示するために必要なデータを送信することにより、携帯端末2及び会計端末3のそれぞれに前記各種のウェブページの表示を実行させてもよい。
【0025】
さらに、記憶部12には、制御部11に後述の店舗支援処理(
図7参照)を実行させるための店舗支援プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記店舗支援プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、管理サーバー1が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部12に記憶される。
【0026】
制御部11は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部11は、前記ROM又は記憶部12に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより管理サーバー1を制御する。
【0027】
具体的に、制御部11は、
図1に示されるように、表示処理部111、第1取得処理部112、第2取得処理部113、特定処理部114、会計処理部115などの各種の処理部を含む。なお、制御部11は、前記CPUで前記店舗支援プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、一部又は全部の前記処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記店舗支援プログラムは、複数のプロセッサーを前記処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0028】
表示処理部111は、各種情報を携帯端末2の操作表示部23に表示させる。例えば、買物客が携帯端末2で買い物を開始すると、表示処理部111は、
図4に示す操作画面を操作表示部23に表示させる。例えば、表示処理部111は、商品のバーコード(JANコード)を読み取る読取画面を表示させる。買物客は、購入対象の商品を手に取ると、商品のバーコードを携帯端末2によりスキャンする。買物客は、商品のバーコードをスキャンすると当該商品を買い物かごに投入する。
【0029】
第1取得処理部112は、購入対象の商品を識別する商品IDを取得する。例えば、買物客が「缶詰」のバーコードを携帯端末2により読み取ると、第1取得処理部112は、携帯端末2から「缶詰」の商品IDを取得する。第1取得処理部112は、取得した商品IDを、携帯端末2の識別情報(端末ID)に関連付けて記憶部12に登録する。第1取得処理部112は、買物客が商品のバーコードを携帯端末2で読み取るごとに商品IDを取得して記憶部12に登録していく。
【0030】
第2取得処理部113は、第1取得処理部112により取得される商品IDに関連付けられた商品関連情報を取得する。前記商品関連情報には、商品のサイズ及び重量の少なくともいずれかが含まれる。例えば、第1取得処理部112が「缶詰」の商品IDを取得した場合、第2取得処理部113は、商品情報D1(
図2参照)を参照して、「缶詰」の商品ID「0001」に関連付けられたサイズ「Z1」及び重量「W1」を取得する。前記商品関連情報は、本発明の関連情報の一例である。
【0031】
特定処理部114は、第2取得処理部113により取得される前記商品関連情報に基づいて、複数のレジ袋のうち購入対象の商品に対応するレジ袋を特定する。上記の例では、特定処理部114は、レジ袋情報D2(
図3参照)を参照して、「缶詰」のサイズ「Z1」に応じたSサイズのレジ袋を特定する。特定処理部114は、購入対象の商品を収容可能なレジ袋を特定する。
【0032】
他の実施形態として、特定処理部114は、第2取得処理部113により取得される商品の重量に基づいてレジ袋を特定してもよい。例えば、特定処理部114は、「米」の重量「W5」に応じたLLサイズのレジ袋を特定する。
【0033】
表示処理部111は、さらに特定処理部114により特定されるレジ袋のレジ袋情報を出力する。具体的には、表示処理部111は、第1取得処理部112が取得した商品IDに関連付けられた商品名、金額、及び商品画像(
図2参照)と、特定処理部114が特定したレジ袋に関連付けられたレジ袋画像(
図3参照)とを、携帯端末2の操作表示部23に表示させる(
図5A参照)。また、表示処理部111は、
図5Aに示す操作画面において、前記レジ袋画像に、前記レジ袋の容量に対する商品の容量の割合(収容割合)を示す割合画像A1を重ねて表示させる。例えば、特定処理部114が特定したSサイズのレジ袋の容量「C1」に対する「缶詰」のサイズ「Z1」の割合が「10%」の場合、表示処理部111は、「10%」に応じた割合画像A1を前記レジ袋画像に重ねて表示させる。また、表示処理部111は、前記レジ袋の現在の割合を示す割合状況A2を前記操作画面に表示させる。なお、上記の例では、Sサイズのレジ袋において、全容量のうち10%が使用済みとなり、90%が空き容量となる。
【0034】
ここで、買物客が「缶詰」に続けて「洗剤」のバーコードを携帯端末2でスキャンすると、第1取得処理部112は、「洗剤」の商品IDを取得する。表示処理部111は、「洗剤」の情報(商品面、金額、及び商品画像)を前記操作画面に追加表示する(
図5B参照)。また特定処理部114は、「洗剤」を、既に特定しているSサイズのレジ袋(
図5A参照)に追加収容可能であるか否かを判定する。特定処理部114は、前記空き容量を確認して「洗剤」を前記レジ袋に収容可能であると判定すると、同一の当該レジ袋を特定する。表示処理部111は、
図5Bに示すように、前記Sサイズのレジ袋画像に、前記Sサイズのレジ袋の容量「C1」に対する「缶詰」及び「洗剤」の合計容量(Z1+Z2)の割合(例えば「30%」)を示す割合画像A1を重ねて表示させる。また、表示処理部111は、前記レジ袋の現在の割合を示す割合状況A2を「30%」に変更する。表示処理部111は、本発明の出力処理部の一例である。
【0035】
以上のようにして、制御部11は、買物客が商品をスキャンするごとに、商品情報を前記操作画面に追加するとともに、レジ袋画像(割合画像A1、割合状況A2)を更新していく。
【0036】
会計処理部115は、商品の会計処理を実行する。例えば買物客が携帯端末2の操作画面において「会計する」のボタンを選択すると(
図5B参照)、携帯端末2の制御部21は、操作画面に二次元コードQRを表示させる(
図6参照)。二次元コードQRには携帯端末2の識別情報(端末ID)が関連付けられている。買物客が携帯端末2に表示された二次元コードQRを会計端末3に翳すと、会計端末3は二次元コードQRに対応する端末IDを取得して管理サーバー1に送信する。会計処理部115は、会計端末3から前記端末IDを取得すると、当該端末IDに関連付けて記憶されている商品IDに基づいて商品情報(商品名、金額など)を取得して会計端末3に表示させる。会計端末3は、会計画面に前記商品情報を表示させて買物客の会計操作を受け付けて会計処理を実行する。会計端末3は会計処理が完了すると、完了通知を管理サーバー1に送信し、会計処理部115は前記完了通知を取得すると、前記端末IDに対応する会計を終了する。なお、前記会計処理は、上述の方法に限定されず、周知の方法を適用することもできる。
【0037】
管理サーバー1の制御部11は、上述の各処理のうちレジ袋を特定する特定処理において、買物客の操作に応じて様々な特定処理を実行することが可能である。前記特定処理の具体例については後述する。
【0038】
[携帯端末2]
図1に示されるように、携帯端末2は、制御部21、記憶部22、操作表示部23、及び通信部25などを備える。携帯端末2は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末のような情報処理装置である。
【0039】
通信部25は、携帯端末2を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して管理サーバー1、会計端末3などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
【0040】
操作表示部23は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
【0041】
記憶部22は、各種の情報を記憶するHDD、SSD又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部22には、ブラウザプログラム等の制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)などの通信プロトコルに従って管理サーバー1などの外部装置との間で通信処理を制御部21に実行させるための制御プログラムである。また、前記ブラウザプログラムは、管理サーバー1との間で予め定められた通信プロトコルに従って通信処理を実行するための専用アプリケーションであってもよい。
【0042】
制御部21は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部21は、前記ROM又は記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより携帯端末2を制御する。
【0043】
具体的に、制御部21は、記憶部22に記憶されている前記ブラウザプログラムに従って各種の処理を実行する。制御部21は、管理サーバー1から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部23に表示させ、操作表示部23に対する操作を管理サーバー1に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。すなわち、携帯端末2は、制御部21によって前記ブラウザプログラムが実行されることにより、管理サーバー1の操作用端末として機能することが可能である。なお、制御部21に含まれる一部又は全部の処理部は電子回路で構成されていてもよい。
【0044】
具体的に、制御部21は、管理サーバー1から前記ウェブページのデータを取得して、操作表示部23に前記ウェブページを表示させる。また、携帯端末2に管理サーバー1に対応する専用アプリケーションがインストールされている場合には、携帯端末2の利用者(買物客)が当該専用アプリケーションを起動する操作を行うことにより操作表示部23に前記ウェブページが表示される。
【0045】
買物客は、携帯端末2を操作することにより、操作画面(
図4参照)において商品のバーコードを読み取ることができる。また、買物客は、前記操作画面において、買い物かごに投入した商品の情報、レジ袋の情報(レジ袋のサイズ、割合状況A2など)を確認することができる。なお、各携帯端末2が、管理サーバー1の各機能を備えてもよい。
【0046】
[店舗支援処理]
以下、
図7を参照しつつ、店舗支援システム10において実行される店舗支援処理について説明する。具体的に、本実施形態では、管理サーバー1の制御部11によって前記店舗支援処理が実行される。また、制御部11は、携帯端末2各々からのアクセスに応じて携帯端末2各々に対応して店舗支援処理を並行して実行することが可能である。
【0047】
なお、本発明は、前記店舗支援処理に含まれる一又は複数のステップを実行する店舗支援方法の発明として捉えることができる。また、ここで説明する前記店舗支援処理に含まれる一又は複数のステップは適宜省略されてもよい。なお、前記店舗支援処理における各ステップは同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは制御部11が前記店舗支援処理における各ステップを実行する場合を例に挙げて説明するが、一又は複数のプロセッサーが当該店舗支援処理における各ステップを分散して実行する店舗支援方法も他の実施形態として考えられる。
【0048】
先ず、ステップS1において、制御部11は、携帯端末2から商品IDを取得したか否かを判定する。例えば、買物客は、携帯端末2に表示される商品バーコードの読取画面(
図4参照)において、購入対象の商品のバーコードをスキャンする。携帯端末2は、商品バーコードを読み取ると、商品バーコードに対応する商品IDを管理サーバー1に送信する。制御部11は、携帯端末2から前記商品IDを取得する。制御部11は、携帯端末2から商品IDを取得すると(S1:Yes)、処理をステップS2に移行させる。制御部11は、携帯端末2から商品IDを取得するまで待機する(S1:No)。
【0049】
次にステップS2において、制御部11は、商品情報D1(
図2参照)を参照して、前記商品IDに関連付けられた商品のサイズを取得する。他の実施形態として、制御部11は、前記商品IDに関連付けられた商品の重量を取得してもよい。
【0050】
次にステップS3において、制御部11は、前記商品のサイズに応じたレジ袋を特定する。具体的には、制御部11は、レジ袋情報D2(
図3参照)を参照して、前記商品を収容可能な大きさのレジ袋を特定する。
【0051】
次にステップS4において、制御部11は、前記商品に関する商品情報と前記特定したレジ袋に関するレジ袋情報とを携帯端末2に表示させる。具体的には、制御部11は、前記商品の商品名、金額、及び商品画像と、前記特定したレジ袋に関連付けられたレジ袋画像とを、携帯端末2の操作表示部23に表示させる(
図5A参照)。また、制御部11は、
図5Aに示す操作画面において、前記レジ袋画像に、前記レジ袋の容量に対する商品の容量の割合(収容割合)を示す割合画像A1を重ねて表示させる。さらに、制御部11は、前記レジ袋の現在の割合(収容割合)を示す割合状況A2を前記操作画面に表示させる(
図5A参照)。
【0052】
次にステップS5において、制御部11は、買物客から会計指示を受け付けたか否かを判定する。例えば
図5Aに示す操作画面において買物客が「会計する」のボタンを押下した場合に、制御部11は前記会計指示を受け付ける。制御部11は、前記会計指示を受け付けると(S5:Yes)、処理をステップS6に移行させる。一方、制御部11は、前記会計指示を受け付けない場合(S5:No)、処理をステップS1に移行させる。
【0053】
制御部11は、前記会計指示を受け付けるまで、ステップS1~S4の処理を繰り返し実行する。例えば買物客が2つ目の商品の商品バーコードをスキャンすると、制御部11は、2つ目の商品に対応するレジ袋について、1つ目の商品で特定したレジ袋又は他のレジ袋を特定する。例えば、制御部11は、2つ目の商品を、1つ目の商品と同じレジ袋に収容可能と判断すると、1つ目の商品で特定したレジ袋を、2つ目の商品に対応するレジ袋として特定する。これに対して、例えば、制御部11は、2つ目の商品を、1つ目の商品と同じレジ袋に収容できないと判断すると、1つ目の商品で特定したレジ袋とは異なる新たなレジ袋を、2つ目の商品に対応するレジ袋として特定する。
【0054】
制御部11は、1つ目の商品で特定したレジ袋を2つ目の商品に対応するレジ袋として特定した場合、
図5Bに示すように、2つ目の商品(「洗剤」)の情報(商品面、金額、及び商品画像)を前記操作画面に追加表示する。また制御部11は、特定済みのSサイズのレジ袋画像に、当該レジ袋の容量「C1」に対する「缶詰」及び「洗剤」の合計サイズ(Z1+Z2)の割合(例えば「30%」)を示す割合画像A1を重ねて表示させる。また、制御部11は、前記レジ袋の現在の割合を示す割合状況A2を「30%」に変更する。このようにして、制御部11は、スキャンされた商品ごとに、特定済みの同一のレジ袋に対応付けて商品情報を追加表示させたり、新たなレジ袋を表示させたりする。
【0055】
制御部11は、前記会計指示を受け付けると(S5:Yes)、ステップS6において、会計処理を実行する。具体的には、買物客が携帯端末2の操作画面において「会計する」のボタンを選択すると(
図5B参照)、携帯端末2の制御部21は、操作画面に二次元コードQRを表示させる(
図6参照)。買物客が携帯端末2に表示された二次元コードQRを会計端末3に翳すと、会計端末3は二次元コードQRに対応する端末IDを取得して管理サーバー1に送信する。制御部11は、会計端末3から前記端末IDを取得すると、当該端末IDに関連付けて記憶されている商品IDに基づいて商品情報(商品名、金額など)を取得して会計端末3に表示させる。会計端末3は、会計画面に前記商品情報を表示させて買物客の会計操作を受け付けて会計処理を実行する。会計端末3は会計処理が完了すると、完了通知を管理サーバー1に送信し、制御部11は、前記完了通知を取得すると、前記端末IDに対応する会計を終了する。
【0056】
以上のようにして、制御部11は、前記店舗支援処理を実行する。制御部11は、各携帯端末2から商品IDを取得するごとに並行して前記店舗支援処理を実行する。
【0057】
以下、レジ袋を特定する特定処理の具体例を説明する。
【0058】
[具体例1]
図8A~
図8Cは、具体例1に対応する操作画面を示している。
図8Aには、「缶詰」及び「洗剤」に対してSサイズの1つのレジ袋が対応付けられた状態を示している。前記操作画面において、例えば買物客が「洗剤」の商品情報を選択(タッチ操作)すると、制御部11は、レジ袋の変更操作を受け付ける受付画面A3を表示(ポップアップ表示)させる。受付画面A3には、種類の異なる複数のレジ袋(
図3参照)と、買物客が持参したバッグ(持参マイバッグ)と、レジ袋が不要である場合の選択項目とが表示される。また、制御部11は、受付画面A3において、レジ袋ごとに、当該レジ袋の容量に対する商品(ここでは「洗剤」)の容量の割合を表示させる。
【0059】
図8Aに示す受付画面A3において、買物客が「新しいレジ袋(S)(20%)」を選択すると、制御部11は、
図8Bに示すように、操作画面の第2領域R2において、「洗剤」の商品情報(商品画像、商品名、金額)と、「洗剤」に対応するレジ袋のレジ袋画像、割合画像A1、及び割合状況A2とを表示させる。また、制御部11は、操作画面の第1領域R1において、「缶詰」及び「洗剤」に対応する割合画像A1及び割合状況A2(
図8A参照)を、「缶詰」のみに対応する割合画像A1及び割合状況A2(
図8B参照)に変更する。
【0060】
他の例として、
図8Aに示す受付画面A3において、買物客が「持参マイバッグ」を選択すると、制御部11は、
図8Cに示すように、操作画面の第2領域R2において、「洗剤」の商品情報(商品画像、商品名、金額)と、前記持参マイバッグの画像とを表示させる。ここでは、制御部11は、前記持参マイバッグの容量を把握できないため、割合画像A1及び割合状況A2を省略する。
【0061】
具体例1の構成によれば、買物客は、一つのレジ袋にまとめられた商品を複数のレジ袋に分けることができる。
【0062】
[具体例2]
図9A及び
図9Bは、具体例2に対応する操作画面を示している。
図9Aには、「缶詰」、「洗剤」、及び「マイバッグX」に対してSサイズの1つのレジ袋が対応付けられた状態を示している。前記マイバッグXは商品の一つであり(
図3参照)、前記操作画面は、買物客が前記マイバッグXをスキャンして買い物かごに投入した場合を示している。ここで、マイバッグXが購入対象の商品に含まれる場合において、例えば買物客が「洗剤」の商品情報を選択すると、制御部11は、受付画面A3において、レジ袋の一つとして「マイバッグX」を選択項目として表示させる。また、制御部11は、受付画面A3において、マイバッグXの容量に対する商品(ここでは「洗剤」)の容量の割合(「10%」)を表示させる。
【0063】
図9Aに示す受付画面A3において、買物客が「マイバッグX」を選択すると、制御部11は、
図9Bに示すように、操作画面の第2領域R2において、「洗剤」及び「マイバッグX」の商品情報(商品画像、商品名、金額)と、「洗剤」に対応するマイバッグXの画像、割合画像A1、及び割合状況A2とを表示させる。ここでは、マイバッグXに洗剤を収容した場合の割合(「10%」)が表示される。また、制御部11は、操作画面の第1領域R1において、「缶詰」及び「洗剤」に対応する割合画像A1及び割合状況A2(
図9A参照)を、「缶詰」のみに対応する割合画像A1及び割合状況A2(
図9B参照)に変更する。
【0064】
具体例2の構成によれば、買物客は、一つのレジ袋にまとめられた商品をマイバッグXに分けることができる。
【0065】
[具体例3]
図10A~
図10Dは、具体例3に対応する操作画面を示している。
図10Aには、「缶詰」及び「洗剤」に対してSサイズの1つのレジ袋が対応付けられた状態を示している。前記操作画面において、例えば買物客がレジ袋画像を選択すると、制御部11は受付画面A3を表示させる。受付画面A3には、既に設定済のレジ袋(Sサイズのレジ袋)とは異なる種類のレジ袋が表示される。
【0066】
図10Aに示す受付画面A3において、買物客が「Mサイズ(15%)」を選択すると、制御部11は、Mサイズのレジ袋のレジ袋画像、割合画像A1、及び割合状況A2を表示させる。また、制御部11は、Sサイズのレジ袋に対応する割合画像A1及び割合状況A2(
図10A参照)を、Mサイズのレジ袋に対応する割合画像A1及び割合状況A2(
図10B参照)に変更する。
【0067】
他の例として、
図10Cに示す受付画面A3において、買物客が「マイバッグX」を選択すると、制御部11は、
図10Dに示すように、マイバッグXの画像、割合画像A1、及び割合状況A2を表示させる。また、制御部11は、Sサイズのレジ袋に対応する割合画像A1及び割合状況A2(
図10C参照)を、マイバッグXに対応する割合画像A1及び割合状況A2(
図10D参照)に変更する。
【0068】
このように、表示処理部111は、前記操作画面においてレジ袋を他のレジ袋に変更する操作を受け付けた場合に、割合画像A1を、前記他のレジ袋の容量に対する商品の容量の割合を示す画像に変更する。これにより、買物客は、設定されたレジ袋を変更することができる。
【0069】
[具体例4]
図11A及び
図11Bは、具体例4に対応する操作画面を示している。
図11Aには、操作画面の第1領域R1において、「缶詰」に対してSサイズの1つのレジ袋が対応付けられ、操作画面の第2領域R2において、「洗剤」に対して持参マイバッグが対応付けられた状態を示している。前記操作画面において、例えば買物客が「洗剤」を選択すると、制御部11は受付画面A3を表示させる。
【0070】
図11Aに示す受付画面A3において、買物客が第1領域R1の「缶詰」に対応するレジ袋と同じ種類のレジ袋「レジ袋1(S)」を選択すると、制御部11は、
図11Bに示すように、「缶詰」に対応するSサイズのレジ袋の割合画像A1及び割合状況A2を、「缶詰」及び「洗剤」に対応するSサイズのレジ袋の割合画像A1及び割合状況A2に変更する。
【0071】
具体例4の構成によれば、買物客は、複数のレジ袋に分けた商品を一つのレジ袋にまとめることができる。
【0072】
[具体例5]
図12A及び
図12Bは、具体例5に対応する操作画面を示している。
図12Aには、「缶詰」、「洗剤」、…、「ガムテープ」に対してSサイズの1つのレジ袋が対応付けられた状態を示している。また、ここでは、前記レジ袋の容量の割合が「90%」となっている。この状態で買物客がさらに商品「漂白剤」をスキャンして、前記レジ袋の容量の割合が100%を超える場合、制御部11は、前記レジ袋を変更する。例えば、制御部11は、
図12Bに示すように、Sサイズのレジ袋をMサイズのレジ袋に変更する。制御部11は、Sサイズのレジ袋に対応する割合画像A1及び割合状況A2(
図12A参照)を、Mサイズのレジ袋に対応する割合画像A1及び割合状況A2(
図12B参照)に変更する。
【0073】
このように、制御部11は、レジ袋の容量が閾値を超えた場合に、当該レジ袋を変更する。また、他の例として、制御部11は、レジ袋に対応する商品の合計重量が当該レジ袋の耐荷重(
図3参照)を超えた場合に、当該レジ袋を変更してもよい。
【0074】
[具体例6]
図13A及び
図13Bは、具体例6に対応する操作画面を示している。
図13Aには、「缶詰」、「洗剤」、…、「ガムテープ」、「漂白剤」に対してMサイズの1つのレジ袋が対応付けられた状態を示している。また、ここでは、前記レジ袋の容量の割合が「40%」となっている。ここで、買物客が前記操作画面において、所定の商品(例えば、「漂白剤」)を選択(長押し)すると、制御部11は、
図13Aに示すように、操作画面の領域を区切る分割線L1を表示させる。買物客が「漂白剤」を選択したまま分割線L1を超えた領域に移動させて選択を解除(ドラッグアンドドロップ)すると、制御部11は、
図13Bに示すように、第2領域R2において、「漂白剤」の商品情報(商品画像、商品名、金額)と、「漂白剤」に対応するSサイズのレジ袋のレジ袋画像、割合画像A1、及び割合状況A2とを表示させる。また、制御部11は、操作画面の第1領域R1において、「漂白剤」を除外した商品に対応するSサイズのレジ袋のレジ袋画像、割合画像A1及び割合状況A2(
図13B参照)に変更する。
【0075】
このように、前記操作画面の第1領域R1に第1商品と第2商品とが表示されている場合において、前記第2商品を第1領域R1から第2領域R2に移動させる操作を受け付けた場合に、表示処理部111は、第1領域R1において、レジ袋に対応する割合画像A1を、当該レジ袋の容量に対する前記第1商品の容量の割合を示す画像に変更し、第2領域R2において、前記第2商品に対応するレジ袋のレジ袋画像を表示させ、かつ、当該レジ袋画像に、当該レジ袋の容量に対する前記第2商品の容量の割合を示す割合画像A1を重ねて表示させる。
【0076】
[具体例7]
図14A及び
図14Bは、具体例7に対応する操作画面を示している。
図14Aには、第1領域R1において、「缶詰」、「洗剤」、…に対してSサイズのレジ袋1が対応付けられ、第2領域R2において、「漂白剤」に対してSサイズのレジ袋2が対応付けられた状態を示している。例えば第2取得処理部113が「漂白剤」の商品IDを取得し、特定処理部114が「漂白剤」に対応するレジ袋(Sサイズのレジ袋)を特定した場合に、表示処理部111は、
図14Aに示すように、当該レジ袋(レジ袋2)に対応するレジ袋画像を前記操作画面に表示させ、かつ、当該レジ袋画像に割合画像A1を重ねて表示させる。
【0077】
また、ここでは、第1領域R1のSサイズのレジ袋の容量の割合が「90%」となっており、第2領域R2のSサイズのレジ袋の容量の割合が「20%」となっている。ここで、買物客が前記操作画面において、「漂白剤」を第1領域R1に移動(ドラッグアンドドロップ)すると、Sサイズのレジ袋の容量の割合が「100%」を超えるため、制御部11は、
図14Bに示すように、Sサイズのレジ袋をMサイズのレジ袋に変更し、Mサイズのレジ袋のレジ袋画像、割合画像A1、及び割合状況A2に変更する。
【0078】
このように、前記操作画面の第1領域R1に第1商品の情報が表示され、第2領域R2に第2商品の情報が表示されている場合において、前記第2商品を第2領域R2から第1領域R1に移動させる操作を受け付けた場合に、表示処理部111は、第1商品のレジ袋に対応する割合画像A1を、当該レジ袋の容量に対する前記第1商品及び前記第2商品の合計容量の割合を示す画像に変更する。
【0079】
[具体例8]
図15は、具体例8に対応する操作画面を示している。
図15には、第1領域R1において、「缶詰」、「洗剤」に対してSサイズのレジ袋が対応付けられ、第2領域R2において、「焼き芋」に対してSサイズのレジ袋が対応付けら、第3領域R3において、「アイス」に対してSサイズのレジ袋が対応付けられた状態を示している。具体例8の構成では、特定処理部114は、商品の管理温度(
図2参照)に基づいてレジ袋を特定する。例えば、特定処理部114は、購入対象の複数の商品に、常温で管理する商品と、高温で管理する商品と、低温(又は冷凍)で管理する商品とが含まれる場合に、管理温度ごとに異なるレジ袋を特定する。
【0080】
また、表示処理部111は、
図15に示す操作画面において、割合画像A1を前記管理温度ごとに異なる表示態様で表示させてもよい。例えば、表示処理部111は、常温の商品「缶詰」及び「洗剤」に対応するレジ袋1の割合画像A1を黒色で表示させ、高温の商品「焼き芋」に対応するレジ袋2の割合画像A1を赤色で表示させ、低温の商品「アイス」に対応するレジ袋1の割合画像A1を青色で表示させる。
【0081】
[具体例9]
図16A及び
図16Bは、具体例9に対応する操作画面を示している。例えば、具体例8の
図15に示す操作画面において、買物客が第2領域R2の「焼き芋」を第1領域R1に移動させた場合、常温の商品「缶詰」及び「洗剤」と、高温の商品「焼き芋」とが同じレジ袋に収容される状態となる。この場合、制御部11は、買物客に注意喚起してもよい。例えば、
図16Aに示すように、制御部11は、確認画面A4を表示(ポップアップ表示)させて、買物客に確認を促す。買物客が「OK」ボタンを押下すると、制御部11は、
図16Bに示すように、「焼き芋」を第1領域R1に追加する。また、この場合、表示処理部111は、同一のレジ袋画像において、常温の商品「缶詰」及び「洗剤」の割合(30%)を示す割合画像A11と、高温の商品「焼き芋」の割合(20%)を示す割合画像A12とを異なる表示態様(例えば、異なる色)で表示させる。
【0082】
[具体例10]
図17は、具体例10に対応する操作画面を示している。例えば、買物客がスキャンした商品の重量がレジ袋の耐荷重を超える場合、特定処理部114は、当該商品に対して複数枚のレジ袋を特定する。例えば、買物客が「米」をスキャンし、「米」の重量(
図2参照)がレジ袋の耐荷重(例えば、LLサイズのレジ袋の耐荷重E4)を超える場合、特定処理部114は、LLサイズのレジ袋2枚を特定する。また、表示処理部111は、前記操作画面において、LLサイズのレジ袋のレジ袋画像を2枚重ねて表示させる。
【0083】
他の例として、買物客がスキャンした商品の大きさ(サイズ)がレジ袋の容量を超える場合に、特定処理部114は、当該商品に対して複数枚のレジ袋を特定してもよい。
【0084】
[その他の具体例]
他の例として、特定処理部114は、複数の商品のそれぞれの関連性に基づいてレジ袋を特定してもよい。例えば、買物客がスキャンした第1商品が食品であり、第2商品が生活雑貨品である場合に、特定処理部114は、第1商品及び第2商品のそれぞれに対して異なるレジ袋を特定する。
【0085】
また、他の例として、例えば、買物客が操作画面(
図8A参照)において「洗剤」を選択し、受付画面A3において「レジ袋不要」を選択した場合、制御部11は、「洗剤」に対するレジ袋を削除する。例えば、買物客は、「洗剤」をレジ袋に詰めないで手で持つ場合に「レジ袋不要」を選択する。
【0086】
また、他の例として、例えば、
図8Bに示す状態において、買物客がさらに商品をスキャンした場合、特定処理部114は、当該商品に対して、レジ袋1及びレジ袋2のうち、現時点の割合(収容割合)の高い方のレジ袋、ここではレジ袋2(20%)を特定する。すなわち、特定処理部114は、空き容量が少ない方のレジ袋を優先して特定する。なお、特定処理部114は、当該商品に対して、レジ袋1及びレジ袋2の割合(レジ袋1の「10%」とレジ袋2の「20%」)が均等になるようにレジ袋を特定してもよい。例えば、特定処理部114は、空き容量が多い方のレジ袋を優先して特定してもよい。このように、特定処理部114は、レジ袋の現時点の割合又は空き容量に基づいて、商品に対応するレジ袋を特定してもよい。
【0087】
以上のように、本発明の特定処理部114は、第1レジ袋の空き容量、第2商品の種別、及び第1商品と第2商品との関連性の少なくともいずれかに基づいて、前記第2商品に対応する第2レジ袋を特定してもよい。
【0088】
上述の各構成において、レジ袋が有料の場合には、買物客は、会計を行う場合に、前記操作画面に表示されたレジ袋を購入商品に含める。例えば、買物客は、
図5Bに示す操作画面において、「会計する」のボタンを押下した後、Sサイズのレジ袋を1枚スキャンする。会計処理部115は、買物客がスキャンしたレジ袋が、特定処理部114が特定したレジ袋(Sサイズのレジ袋)と一致するか否かを判定する。会計処理部115は、前記両レジ袋が一致する場合に、会計処理を実行する。一方、会計処理部115は、前記両レジ袋が一致しない場合、前記操作画面に、レジ袋が異なることを示す確認画面を表示させる。これにより、レジ袋の取り違えを防ぐことができる。
【0089】
以上説明したように、本実施形態に係る管理サーバー1は、購入対象の第1商品の商品IDを取得し、当該商品IDに関連付けられた商品関連情報(商品のサイズ、重量など)を取得する。また、管理サーバー1は、前記商品関連情報に基づいて、複数のレジ袋のうち前記第1商品に対応するレジ袋を特定し、特定した前記レジ袋のレジ袋情報を出力する。
【0090】
本発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、各携帯端末2が、管理サーバー1の各機能を備えてもよい。すなわち、本発明の店舗支援システムは、携帯端末2単体で構成されてもよい。この場合、各携帯端末2には、前記店舗支援処理を実行する店舗支援プログラムがインストールされてもよい。
【符号の説明】
【0091】
1 :管理サーバー
2 :携帯端末
3 :会計端末
10 :店舗支援システム
11 :制御部
111 :表示処理部
112 :第1取得処理部
113 :第2取得処理部
114 :特定処理部
115 :会計処理部
A1 :割合画像
A2 :割合状況
D1 :商品情報
D2 :レジ袋情報
L1 :分割線
QR :二次元コード
R1 :第1領域
R2 :第2領域
R3 :第3領域