(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023123978
(43)【公開日】2023-09-06
(54)【発明の名称】換気扇
(51)【国際特許分類】
F24F 7/013 20060101AFI20230830BHJP
F04D 29/64 20060101ALI20230830BHJP
F04D 29/00 20060101ALI20230830BHJP
F04D 29/52 20060101ALI20230830BHJP
F24F 13/20 20060101ALI20230830BHJP
【FI】
F24F7/013 101D
F04D29/64 B
F04D29/00 C
F04D29/52 C
F24F13/20 205
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022027494
(22)【出願日】2022-02-25
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100131495
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 健児
(72)【発明者】
【氏名】毛下 大樹
(72)【発明者】
【氏名】吉田 洋平
(72)【発明者】
【氏名】川崎 雄嵩
【テーマコード(参考)】
3H130
【Fターム(参考)】
3H130AA13
3H130AB03
3H130AB26
3H130AB52
3H130AC26
3H130BA95A
3H130BA95J
3H130CA04
3H130CA27
3H130CA28
3H130DJ06Z
3H130EA01A
3H130EA01J
3H130EA07A
3H130EA07J
3H130EA07Z
3H130EA08A
3H130EA08J
3H130EA08Z
3H130EB01A
3H130EB01J
(57)【要約】
【課題】フランジへのオリフィスの取付けを容易にする技術を提供する。
【解決手段】フレーム100は、前後方向に開口した箱状を有し、前側の開口にフランジ110が設けられる。オリフィス300は、フランジ110に前側から装着可能である。フランジ110の下側部分には、前側に突出した第1曲り部120と第2曲り部122が設けられる。オリフィス300の下側部分には、第1曲り部120に当接可能な第1爪部と、第2曲り部122に当接可能な第2爪部が設けられる。第1爪部が第1曲り部120を押圧しながら変形し、かつ第2爪部が第2曲り部122を押圧しながら変形することによって、オリフィス300がフランジ110に装着される。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後方向に開口した箱状を有し、前側の前記開口にフランジが設けられるフレームと、
前記フレームの前記フランジに前側から装着可能なオリフィスとを備え、
前記フランジの下側部分には、前側に突出した第1曲り部と第2曲り部が設けられ、
前記オリフィスの下側部分には、前記第1曲り部に当接可能な第1爪部と、前記第2曲り部に当接可能な第2爪部が設けられ、
前記第1爪部が前記第1曲り部を押圧しながら変形し、かつ前記第2爪部が前記第2曲り部を押圧しながら変形することによって、前記オリフィスが前記フランジに装着される換気扇。
【請求項2】
前記フランジの下側部分には、上側に向かう切欠きが設けられ、
前記切欠きは、左右方向に並べられた前記第1曲り部と前記第2曲り部との間に配置される請求項1に記載の換気扇。
【請求項3】
前記切欠きの左右方向の長さは、前記第1曲り部の左右方向の長さよりも長く、
前記切欠きの左右方向の長さは、前記第2曲り部の左右方向の長さよりも長い請求項2に記載の換気扇。
【請求項4】
前記オリフィスの下側部分には、前記オリフィスの後側から前側に向かって凹んだ取っ手が設けられ、
前記取っ手は、前記切欠きに対応した位置に配置される請求項2または3に記載の換気扇。
【請求項5】
前記オリフィスにおける前記取っ手の反対側の面に油塵捕集部が設けられる請求項4に記載の換気扇。
【請求項6】
前記フランジの上側部分には、前側に突出した第3曲り部と第4曲り部が設けられ、
前記オリフィスの上側部分には、前記第3曲り部に当接可能な第3爪部と、前記第4曲り部に当接可能な第4爪部が設けられ、
前記第3爪部が前記第3曲り部を押圧しながら変形し、かつ前記第4爪部が前記第4曲り部を押圧しながら変形することによって、前記オリフィスが前記フランジに装着される請求項1に記載の換気扇。
【請求項7】
前記フランジの上側部分には、下側に向かう切欠きが設けられ、
前記切欠きは、左右方向に並べられた前記第3曲り部と前記第4曲り部との間に配置される請求項6に記載の換気扇。
【請求項8】
前記切欠きの左右方向の長さは、前記第3曲り部の左右方向の長さよりも長く、
前記切欠きの左右方向の長さは、前記第4曲り部の左右方向の長さよりも長い請求項7に記載の換気扇。
【請求項9】
前記オリフィスの上側部分に、下側に突出する第1ガイドリブと第2ガイドリブが設けられ、
前記第1ガイドリブは前記第3曲り部に当接可能であり、
前記第2ガイドリブは前記第4曲り部に当接可能である請求項7または8に記載の換気扇。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、羽根車の回転により気流を生成する換気扇に関する。
【背景技術】
【0002】
室内環境の良化を図るために換気扇が普及にするにともない、換気扇の室内側に設けられるオリフィスを確実に保持する要求が高まってきている。例えば、フランジの上部側に上方向に突出する左右一対の爪と、軸方向に突出し先端部に逆U字状の曲り部が設けられ、オリフィスの上部側には前記左右の爪に係合する左右の係合孔と、前記曲り部に当接する切起し片とが設けられる。(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
オリフィスをフランジに取り付ける場合に、オリフィスを傾斜させて、フランジの左右の爪にオリフィスの左右の係合孔を係合させている。しかしながら、換気扇は高所に取り付けられることが一般的であり取付け作業者の目線からフランジ上部の爪の位置を目視することが難しい場合がある。
【0005】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、フランジへのオリフィスの取付けを容易にする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示のある態様の換気扇は、前後方向に開口した箱状を有し、前側の開口にフランジが設けられるフレームと、フレームのフランジに前側から装着可能なオリフィスとを備える。フランジの下側部分には、前側に突出した第1曲り部と第2曲り部が設けられ、オリフィスの下側部分には、第1曲り部に当接可能な第1爪部と、第2曲り部に当接可能な第2爪部が設けられ、第1爪部が第1曲り部を押圧しながら変形し、かつ第2爪部が第2曲り部を押圧しながら変形することによって、オリフィスがフランジに装着される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、フランジへのオリフィスの取付けを容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1(a)-(d)は、実施例に係る換気扇の外観の構造を示す図である。
【
図3】
図3(a)-(b)は、換気扇の構造を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示を実施するための形態について、(1)基本構造、(2)オリフィスの取付構造の順に添付図面を参照して説明する。
(1)基本構造
図1(a)-(d)は、換気扇1000の外観の構造を示す。
図1(a)-(b)は、シャッター410が閉じている場合の換気扇1000の構造を示し、
図1(c)-(d)は、シャッター410が開いている場合の換気扇1000の構造を示す。
図2は、換気扇1000の構造を示す分解斜視図である。フレーム100は箱状の形状を有するとともに、前側に開口した風上側開口102と、後側に開口した風下側開口104とを有する。前側は、
図2の左側であり、室内側、風上側に相当する。後側は、
図2の右側であり、室外側、風下側に相当する。
【0010】
フレーム100の内部には、風上側にスピンナー210を装着した羽根車200と、羽根車200に風下側から接続されて羽根車200を駆動するモータ220と、モータ220を風下側から支持するモータサポート222が設けられる。つまり、羽根車200とモータ220は、モータサポート222によりフレーム100に固定される。
【0011】
フレーム100には、風上側開口102の周囲を囲む枠形形状のフランジ110が設けられる。フランジ110には風上側から、羽根車200の風胴となるオリフィス300が装着される。オリフィス300は、中央部分に円形の開口310を有する。オリフィス300がフランジ110に装着された状態において、開口310から羽根車200とスピンナー210が露出する。
【0012】
フレーム100の風下側開口104には、開閉可能な第1シャッター410aから第3シャッター410cが配置される。第1シャッター410aは最も下側に配置され、第2シャッター410bは第1シャッター410aの上側に配置され、第3シャッター410cは第2シャッター410bの上側に配置される。第1シャッター410aから第3シャッター410cはシャッター410と総称される。シャッター410は、第1シャッター支持板400a、第2シャッター支持板400bにより両側から支持され、カップリングロッド500の上下移動により開閉される。カップリングロッド500の上下移動はスイッチ420によりなされる。第1シャッター支持板400aと第2シャッター支持板400bはシャッター支持板400と総称される。シャッター支持板400、シャッター410、リベット520、カップリングロッド500の構造、およびシャッター410の開閉動作については後述する。
【0013】
図3(a)-(b)は、換気扇1000の構造を示す断面図である。これらは、
図1(a)、(c)のA-A’断面図である。
図3(a)は、シャッター410が閉じている状態を示す。フレーム100の内部における風下側開口104の近傍には、帯状のシャッター支持板400が上下方向に設けられる。シャッター支持板400には、第1支持軸412aから第3支持軸412cが下側から上側の順番に並べられる。また、風下側開口104において、外気の流入を防止するための第1シャッター410aから第3シャッター410cが下側から上側の順番に並べられる。第1シャッター410aの両端部のアーム部が第1支持軸412aに連結されることによって、第1支持軸412aは、第1シャッター410aを回動自在に支持する。また、第2支持軸412bは第2シャッター410bを回動自在に支持し、第3支持軸412cは第3シャッター410cを回動自在に支持する。
【0014】
カップリングロッド500は、フレーム100の内部において上下方向に延びる第1片510と、第1片510の下端部分から風上側に延びる第2片512とを有する。第1片510と第2片512は屈曲部514において接続され、第1片510と第2片512はと屈曲部514は1つの部品として一体的に製造される。
【0015】
第1片510は、第1シャッター410aのアーム部に第1リベット520aを介して上下方向に移動可能に連結される。また、第1片510は、第2シャッター410bのアーム部に第2リベット520bを介して上下方向に移動可能に連結される。さらに、第1片510は、第3シャッター410cのアーム部に第3リベット520cを介して上下方向に移動可能に連結される。第1リベット520aから第3リベット520cはリベット520と総称される。
【0016】
第2片512は、風下側の屈曲部514と風上側の前端部分542との間を延びる。前端部分542はスイッチ420に接続される。スイッチ420は、カップリングロッド500における第2片512の前端部分542を上下方向に移動させる。
図3(a)の状態において換気扇1000の電源はオフされており、モータ220は停止している。
【0017】
図3(b)は、シャッター410が開いている状態を示す。
図3(a)におけるスイッチ420が下側に向いて引かれることによって、第2片512が下側に向かって移動する。第2片512の移動とともに第1片510も下側に向かって引き下げられる。各シャッター410は、支持軸412を支点に回動して開放し、保持される。また、
図3(b)の状態において換気扇1000の電源がオンされ、モータ220が動作する。その結果、羽根車200が回転する。
【0018】
(2)オリフィスの取付構造
図4は、換気扇1000の構造を示す斜視図である。これは、換気扇1000からオリフィス300を取り外した構造を示す。フレーム100の内部には羽根車200が配置される。フレーム100の風上側開口102の周囲にはフランジ110が設けられる。フランジ110の下側部分には、風上側に突出した第1曲り部120と第2曲り部122が左右に並んで設けられる。第1曲り部120と第2曲り部122の突出面は曲面で形成される。また、左右方向に並べられた第1曲り部120と第2曲り部122との間に、上側に向かう下側切欠き124が設けられる。ここで、下側切欠き124の左右方向の長さは、第1曲り部120の左右方向の長さと、第2曲り部122の左右方向の長さのそれぞれよりも長くされる。
【0019】
フランジ110の上側部分には、風上側に突出した第3曲り部150と第4曲り部152が左右に並んで設けられる。ここで、第3曲り部150は第1曲り部120の上側に設けられ、第4曲り部152は第2曲り部122の上側に設けられる。第3曲り部150と第4曲り部152の突出面も曲面で形成される。また、左右方向に並べられた第3曲り部150と第4曲り部152との間に、下側に向かう上側切欠き154が設けられる。ここで、上側切欠き154の長さは、第3曲り部150の左右方向の長さと、第4曲り部152の左右方向の長さのそれぞれよりも長くされる。
【0020】
図5は、換気扇1000の構造を示す別の断面図である。これは、
図4のB-B’断面図である。壁部600に設けられた取付孔610にフレーム100が嵌挿されることによって、換気扇1000が壁部600に取り付けられる。ここでは、図面を簡略化するために、シャッター410の数を「2」としているが、シャッター410の数は「2」に限定されない。前述のごとく、フレーム100のフランジ110の下側部分には第1曲り部120が設けられ、フランジ110の上側部分には第3曲り部150が設けられる。オリフィス300の下側部分には、第1曲り部120に当接可能な第1爪部320が設けられ、オリフィス300の上側部分には、第3曲り部150に当接可能な第3爪部350が設けられる。第1曲り部120に第1爪部320が噛み合わされ、第3曲り部150に第3爪部350が噛み合わされることによって、オリフィス300がフランジ110に装着される。
【0021】
図5では省略されるが、オリフィス300の下側部分には、第2曲り部122に当接可能な第2爪部が第1爪部320と左右に並んで設けられ、オリフィス300の上側部分には、第4曲り部152に当接可能な第4爪部が第3爪部350と左右に並んで設けられる。オリフィス300がフランジ110に装着される場合、第2曲り部122に第2爪部が噛み合わされ、第4曲り部152に第4爪部が噛み合わされる。
【0022】
図6は、換気扇1000の構造を示す部分断面図である。これは、
図5におけるフランジ110とオリフィス300の下側部分を示す。フランジ110とオリフィス300が離れている状態から、オリフィス300がフランジ110に近づくと、第1爪部320が第1曲り部120に接触する。接触後、オリフィス300がさらに進むと、第1爪部320の傾斜面322が第1曲り部120の曲面に沿って移動し、第1爪部320が下側に向かって変形する。これは、第1爪部320が第1曲り部120を押圧しながら変形するともいえる。傾斜面322が第1曲り部120を超えると、立壁324が第1曲り部120に接触し、第1爪部320が上側に戻る。その結果が
図6のように示される。
【0023】
また、第2爪部が第2曲り部122を押圧しながら変形し、第3爪部350が第3曲り部150を押圧しながら変形し、第4爪部が第4曲り部152を押圧しながら変形する。このように、オリフィス300とフランジ110が対向した状態のまま、オリフィス300がフランジ110に装着される。
【0024】
図7は、換気扇1000の構造を示す部分斜視図である。これは、オリフィス300を装着したフレーム100を室外側の下方から見た図である。オリフィス300の下側部分には、オリフィス300の室外側から室内側に向かって凹んだ形状を有する取っ手340が設けられる。取っ手340は、
図4の下側切欠き124に対応した位置に配置される。オリフィス300における取っ手340の反対側の面には、
図4に示される油塵捕集部330が設けられる。
【0025】
図8は、換気扇1000を屋外側から見た平面図である。ここでは、フランジ110の上側の部分の一部を切り抜いて示す。前述のごとく、フランジ110の上側部分には第3曲り部150と第4曲り部152が設けられる。オリフィス300の上側部分には、下側に突出する第1ガイドリブ360と第2ガイドリブ362が左右に並んで設けられる。第1ガイドリブ360の上側部分は第3曲り部150に当接可能であり、第2ガイドリブ362の上側部分は第4曲り部152に当接可能である。
【0026】
本実施例によれば、オリフィス300の第1爪部320と第2爪部がフランジ110の第1曲り部120と第2曲り部122を押圧しながら変形することによって、オリフィス300がフランジ110に装着されるので、フランジ110へのオリフィス300の取付けを容易にできる。また、フランジ110の下側部分において、左右方向に並べられた第1曲り部120と第2曲り部122との間に下側切欠き124を設けるので、第1曲り部120と第2曲り部122も変形しやすくできる。また、第1曲り部120と第2曲り部122も変形しやすくなるので、フランジ110へのオリフィス300の取付けをさらに容易にできる。また、下側切欠き124の左右方向の長さを、第1曲り部120および第2曲り部122の左右方向の長さよりも長くするので、第1曲り部120と第2曲り部122をさらに変形しやすくできる。
【0027】
また、下側切欠き124に対応した位置に対応するようにオリフィス300に取っ手340が設けられるので、フランジ110へのオリフィス300の取付けと取り外しを容易にできる。また、下側切欠き124に対応した位置に対応するようにオリフィス300に取っ手340が設けられるので、スペースを有効に利用できる。また、オリフィス300における取っ手340の反対側の面に油塵捕集部330が設けられるので、スペースを有効に利用できる。
【0028】
また、オリフィス300の第3爪部350と第4爪部がフランジ110の第3曲り部150と第4曲り部152を押圧しながら変形することによって、オリフィス300がフランジ110に装着されるので、フランジ110へのオリフィス300の取付けを容易にできる。また、フランジ110の上側部分において、左右方向に並べられた第3曲り部150と第4曲り部152との間に上側切欠き154を設けるので、第3曲り部150と第4曲り部152も変形しやすくできる。また、第3曲り部150と第4曲り部152も変形しやすくなるので、フランジ110へのオリフィス300の取付けをさらに容易にできる。また、上側切欠き154の左右方向の長さを、第3曲り部150および第4曲り部152の左右方向の長さよりも長くするので、第3曲り部150と第4曲り部152をさらに変形しやすくできる。また、オリフィス300の上側部分に設けられた第1ガイドリブ360と第2ガイドリブ362が、第3曲り部150と第4曲り部152に当接可能であるので、フランジ110へのオリフィス300の取付けをさらに容易にできる。
【0029】
本開示の一態様の概要は、次の通りである。本開示のある態様の換気扇(1000)は、前後方向に開口した箱状を有し、前側の開口にフランジ(110)が設けられるフレーム(100)と、フレーム(100)のフランジ(110)に前側から装着可能なオリフィス(300)とを備える。フランジ(110)の下側部分には、前側に突出した第1曲り部(120)と第2曲り部(122)が設けられ、オリフィス(300)の下側部分には、第1曲り部(120)に当接可能な第1爪部(320)と、第2曲り部(122)に当接可能な第2爪部が設けられ、第1爪部(320)が第1曲り部(120)を押圧しながら変形し、かつ第2爪部が第2曲り部(122)を押圧しながら変形することによって、オリフィス(300)がフランジ(110)に装着される。
【0030】
フランジ(110)の下側部分には、上側に向かう切欠き(124)が設けられ、切欠き(124)は、左右方向に並べられた第1曲り部(120)と第2曲り部(122)との間に配置されてもよい。
【0031】
切欠き(124)の左右方向の長さは、第1曲り部(120)の左右方向の長さよりも長く、切欠き(124)の左右方向の長さは、第2曲り部(122)の左右方向の長さよりも長い。
【0032】
オリフィス(300)の下側部分には、オリフィス(300)の後側から前側に向かって凹んだ取っ手(340)が設けられ、取っ手(340)は、切欠き(124)に対応した位置に配置されてもよい。
【0033】
オリフィス(300)における取っ手(340)の反対側の面に油塵捕集部(330)が設けられてもよい。
【0034】
フランジ(110)の上側部分には、前側に突出した第3曲り部(150)と第4曲り部(152)が設けられ、オリフィス(300)の上側部分には、第3曲り部(150)に当接可能な第3爪部(350)と、第4曲り部(152)に当接可能な第4爪部が設けられ、第3爪部(350)が第3曲り部(150)を押圧しながら変形し、かつ第4爪部が第4曲り部(152)を押圧しながら変形することによって、オリフィス(300)がフランジ(110)に装着されてもよい。
【0035】
フランジ(110)の上側部分には、下側に向かう切欠き(154)が設けられ、切欠き(154)は、左右方向に並べられた第3曲り部(150)と第4曲り部(152)との間に配置されてもよい。
【0036】
切欠き(154)の左右方向の長さは、第3曲り部(150)の左右方向の長さよりも長く、切欠き(154)の左右方向の長さは、第4曲り部(152)の左右方向の長さよりも長い。
【0037】
オリフィス(300)の上側部分に、下側に突出する第1ガイドリブ(360)と第2ガイドリブ(362)が設けられ、第1ガイドリブ(360)は第3曲り部(150)に当接可能であり、第2ガイドリブ(362)は第4曲り部(152)に当接可能であってもよい。
【0038】
以上、本開示を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【符号の説明】
【0039】
100 フレーム、 102 風上側開口、 104 風下側開口、 110 フランジ、 120 第1曲り部、 122 第2曲り部、 124 下側切欠き、 150 第3曲り部、 152 第4曲り部、 154 上側切欠き、 200 羽根車、 210 スピンナー、 220 モータ、 222 モータサポート、 300 オリフィス、 310 開口、 320 第1爪部、 322 傾斜面、 324 立壁、 330 油塵捕集部、 340 取っ手、 350 第3爪部、 360 第1ガイドリブ、 362 第2ガイドリブ、 400 シャッター支持板、 410 シャッター、 412 支持軸、 420 スイッチ、 500 カップリングロッド、 510 第1片、 512 第2片、 514 屈曲部、 520 リベット、 600 壁部、 610 取付孔、 1000 換気扇。