(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023124109
(43)【公開日】2023-09-06
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230830BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022027700
(22)【出願日】2022-02-25
(71)【出願人】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140958
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 学
(74)【代理人】
【識別番号】100137888
【弁理士】
【氏名又は名称】大山 夏子
(74)【代理人】
【識別番号】100190942
【弁理士】
【氏名又は名称】風間 竜司
(72)【発明者】
【氏名】西田 伸夫
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC17
(57)【要約】
【課題】移動経路の混雑状況に基づく施設の利用推奨時間を提示する。
【解決手段】ある地点から施設までの移動経路のうち少なくとも1以上の区間の混雑状況に関する混雑情報を取得する混雑情報取得部と、前記混雑情報に基づき、前記施設の利用推奨時間に対応する推奨情報を生成する生成部と、を備える、情報処理装置。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ある地点から施設までの移動経路のうち少なくとも1以上の区間の混雑状況に関する混雑情報を取得する混雑情報取得部と、
前記混雑情報に基づき、前記施設の利用推奨時間に対応する推奨情報を生成する生成部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記混雑情報取得部は、
ユーザに予め設定された前記地点から、前記ユーザが利用するために指定した前記施設までの前記混雑情報を取得する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記混雑情報取得部は、
前記ユーザにより前記施設の利用者として指定された他のユーザに予め設定された前記地点から、前記ユーザが利用するために指定した前記施設までの前記混雑情報を取得する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記施設の空き状況を示す空き情報を保持する記憶部、
を更に備え、
前記推奨情報は、前記混雑状況に基づく前記施設の利用推奨時間を知らせる情報と、前記施設の時間ごとの前記空き情報を含む、
請求項2または請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記混雑情報取得部は、
前記ユーザに指定された日付の前記混雑情報を取得し、
前記生成部は、
前記日付の前記推奨情報を生成する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記混雑情報は、前記移動経路の各区間の過去の混雑状況に基づき推定された未来の混雑状況を含む、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記日付の混雑状況は、前記移動経路の各区間における、前記過去の混雑状況および前記過去の環境の関係に基づき推定される、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記日付の混雑状況は、前記移動経路の各区間における、前記過去の混雑状況および前記過去のイベント有無の関係に基づき推定される、
請求項6または請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記混雑情報取得部は、
前記地点から前記施設までの複数の移動経路の各混雑情報を取得し、
前記生成部は、
前記複数の移動経路の各混雑情報に基づき、前記推奨情報を生成する、
請求項2から請求項8までのうちいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記生成部により生成された前記推奨情報を前記ユーザが利用する端末に送信する通信部、
を更に備える、請求項2から請求項9までのうちいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
ある地点から施設までの移動経路のうち少なくとも1以上の区間の混雑状況に関する混雑情報を取得することと、
前記混雑情報に基づき、前記施設の利用推奨時間に対応する推奨情報を生成することと、
を含む、コンピュータにより実行される情報処理方法。
【請求項12】
コンピュータに、
ある地点から施設までの移動経路のうち少なくとも1以上の区間の混雑状況に関する混雑情報を取得する混雑情報取得機能と、
前記混雑情報に基づき、前記施設の利用推奨時間に対応する推奨情報を生成する生成機能と、
を実現させる、プログラム。
【請求項13】
第1の情報処理装置と、
第2の情報処理装置と、
を有し、
前記1の情報処理装置は、
ある地点から施設までの移動経路のうち少なくとも1以上の区間の混雑状況に関する混雑情報を保持する記憶部、
を備え、
前記第1の情報処理装置は、
前記第2の情報処理装置に保持される前記混雑情報を取得する取得部と、
前記混雑情報に基づき、前記施設の利用推奨時間に対応する推奨情報を生成する生成部と、
を備える、情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、施設の予約において、ある施設や場所に向かう移動経路の混雑状況を用いて、利用者が利用する施設や、施設を利用するタイミングの決定補助を行う技術が開発されている。例えば、特許文献1では、ある利用者の通勤時間帯に通勤経路が混雑していて、更に、当該利用者の通勤前の場所近辺に存在するシェアオフィスに空室があった際に、シェアオフィスで勤務するようにスケジュール調整を行う等の混雑状況調整処理が実行する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載した技術では、ユーザが利用したい施設が存在した場合であっても、通勤時間に混雑していた場合では、当該施設と異なるシェアオフィスで勤務するようにスケジュールが調整される場合がある。そのため、ユーザは、利用したい施設までの移動経路が混雑していない時間帯を認識することが困難であった。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、移動経路の混雑状況に基づく施設の利用推奨時間を提示することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、ある地点から施設までの移動経路のうち少なくとも1以上の区間の混雑状況に関する混雑情報を取得する混雑情報取得部と、前記混雑情報に基づき、前記施設の利用推奨時間に対応する推奨情報を生成する生成部と、を備える、情報処理装置が提供される。
【0007】
前記混雑情報取得部は、ユーザに予め設定された前記地点から、前記ユーザが利用するために指定した前記施設までの前記混雑情報を取得してもよい。
【0008】
前記混雑情報取得部は、前記ユーザにより前記施設の利用者として指定された他のユーザに予め設定された前記地点から、前記ユーザが利用するために指定した前記施設までの前記混雑情報を取得してもよい。
【0009】
前記施設の空き状況を示す空き情報を保持する記憶部、を更に備え、前記推奨情報は、前記混雑状況に基づく前記施設の利用推奨時間を知らせる情報と、前記施設の時間ごとの前記空き情報を含んでもよい。
【0010】
前記混雑情報取得部は、前記ユーザに指定された日付の前記混雑情報を取得し、前記生成部は、前記日付の前記推奨情報を生成してもよい。
【0011】
前記混雑情報は、前記移動経路の各区間の過去の混雑状況に基づき推定された未来の混雑状況を含んでもよい。
【0012】
前記日付の混雑状況は、前記移動経路の各区間における、前記過去の混雑状況および前記過去の環境の関係に基づき推定されてもよい。
【0013】
前記日付の混雑状況は、前記移動経路の各区間における、前記過去の混雑状況および前記過去のイベント有無の関係に基づき推定されてもよい。
【0014】
前記混雑情報取得部は、前記地点から前記施設までの複数の移動経路の各混雑情報を取得し、前記生成部は、前記複数の移動経路の各混雑情報に基づき、前記推奨情報を生成してもよい。
【0015】
前記生成部により生成された前記推奨情報を前記ユーザが利用する端末に送信する通信部、を更に備えてもよい。
【0016】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、ある地点から施設までの移動経路のうち少なくとも1以上の区間の混雑状況に関する混雑情報を取得することと、前記混雑情報に基づき、前記施設の利用推奨時間に対応する推奨情報を生成することと、を含む、コンピュータにより実行される情報処理方法が提供される。
【0017】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータに、ある地点から施設までの移動経路のうち少なくとも1以上の区間の混雑状況に関する混雑情報を取得する混雑情報取得機能と、前記混雑情報に基づき、前記施設の利用推奨時間に対応する推奨情報を生成する生成機能と、を実現させる、プログラムが提供される。
【0018】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1の情報処理装置と、第2の情報処理装置と、を有し、前記1の情報処理装置は、ある地点から施設までの移動経路のうち少なくとも1以上の区間の混雑状況に関する混雑情報を保持する記憶部、を備え、前記第1の情報処理装置は、前記第2の情報処理装置に保持される前記混雑情報を取得する取得部と、前記混雑情報に基づき、前記施設の利用推奨時間に対応する推奨情報を生成する生成部と、を備える、情報処理システムが提供される。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように本発明によれば、移動経路の混雑状況に基づく施設の利用推奨時間を提示することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システムを提供することにある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本実施形態に係る情報処理システムの概要を説明するための説明図である。
【
図2】本実施形態に係る情報処理システムの機能構成の具体例を説明するための説明図である。
【
図3】移動経路のマスター情報の作成に係る動作処理の一例を説明するための説明図である。
【
図4】社員の勤務地情報の抽出に係る具体例を説明するための説明図である。
【
図5】社員の勤務地情報の抽出に係る具体例を説明するための説明図である。
【
図6】各勤務地間の経路情報の一例を説明する説明図である。
【
図7】混雑状況の推定に係る動作処理の一例を説明するための説明図である。
【
図8】外部サーバ30から受信する混雑状況の一例を説明するための説明図である。
【
図9】推定部111により推定された未来の混雑状況の一例を説明するための説明図である。
【
図10】会議室の予約に係る動作処理の一例を説明するための説明図である。
【
図11】生成部511により生成される推奨情報の具体例を説明するための説明図である。
【
図12】本実施形態に係る会議室予約サーバ50のハードウェア構成を示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0022】
<<1.情報処理システムの概要>>
<1.1.概要>
本発明の一実施形態は、施設の利用に際して、移動経路の混雑状況に基づく、当該施設の利用推奨時間をユーザに提示することを可能とする情報処理システムに関する。以下、
図1を参照し、本実施形態に係る情報処理システムの概要を説明する。
【0023】
図1は、本実施形態に係る情報処理システムの概要を説明するための説明図である。本実施形態に係る情報処理システムは、ネットワーク1と、混雑状況管理サーバ10と、社員情報管理サーバ20と、外部サーバ30と、社員端末40と、会議室予約サーバ50と、を有する。
【0024】
(ネットワーク1)
本実施形態に係るネットワーク1は、任意の通信方式により混雑状況管理サーバ10、と、社員情報管理サーバ20と、外部サーバ30と、社員端末40と、会議室予約サーバ50と、で相互にデータを送受信することを可能とする。ネットワーク1は、インターネット、衛星通信網、移動通信網、LAN(Local Area Network)、又はWAN(Wide Area Network)などであってもよい。
【0025】
(混雑状況管理サーバ10)
本実施形態に係る混雑状況管理サーバ10は、第1の情報処理装置の一例である。例えば、混雑状況管理サーバ10は、社員の勤務地を示す勤務地情報と、複数の勤務地における各勤務地間の移動経路の混雑状況を保持するサーバである。なお、勤務地は、地点の一例である。また、社員は、ユーザの一例である。
【0026】
(社員情報管理サーバ20)
本実施形態に係る社員情報管理サーバ20は、社員情報を管理するサーバである。社員情報管理サーバ20は、例えば、社員の氏名と、社員の勤務地と、を対応付けて保持する。
【0027】
(外部サーバ30)
本実施形態に係る外部サーバ30は、一般に公開されているサーバである。例えば、本実施形態に係る外部サーバ30は、乗り換え案内に係る外部サーバ30Aおよび混雑状況に影響を及ぼす情報に係る外部サーバ30Bの二種類が存在する。
【0028】
例えば、外部サーバ30Aは、2地点の場所を入力すると、当該2地点間の交通経路を応答する。また、外部サーバ30Bは、例えば、天気予報や、駅または鉄道などの各種混雑状況や、イベント状況を応答する。以下の説明では、外部サーバ30Aおよび外部サーバ30Bを総称して、単に外部サーバ30と表現する場合がある。
【0029】
(社員端末40)
本実施形態に係る社員端末40は、社員が利用する端末である。例えば、社員端末40
は、スマートフォンやPC(Personal Computer)やタブレット等の各種端末であってもよい。
【0030】
例えば、社員は、社員端末40を利用することで、会議室を予約する。なお、会議室は、施設の一例である。
【0031】
(会議室予約サーバ50)
本実施形態に係る会議室予約サーバ50、情報処理装置および第2の情報処理装置の一例である。会議室予約サーバ50は、ある地点から施設までの移動経路のうち少なくとも1以上の区間の混雑状況に関する混雑情報を取得する。
【0032】
また、会議室予約サーバ50は、取得した混雑情報に基づき、施設の利用推奨時間に対応する推奨情報を生成する。会議室予約サーバ50により実行される各種処理の詳細は後述する。
【0033】
以上、本実施形態に係る情報処理システムの概要を説明した。続いて、
図2を参照し、本実施形態に係る情報処理システムの機能構成に係る具体例を説明する。
【0034】
<1.2.機能構成例>
図2は、本実施形態に係る情報処理システムの機能構成の具体例を説明するための説明図である。
【0035】
(混雑状況管理サーバ10)
本実施形態に係る混雑状況管理サーバ10は、
図2に示すように、制御部110と、通信部120と、記憶部130と、を備える。
【0036】
例えば、制御部110は、混雑状況管理サーバ10の動作全般を制御する。制御部110は、例えば、通信部120による各種通信を制御する。例えば、制御部110は、定期的に社員の勤務地情報の要求に係る信号を通信部120に送信させる。また、制御部110は、
図2に示すように推定部111を備える。
【0037】
本実施形態に係る推定部111は、複数の勤務地の各勤務地間の移動経路の過去の混雑状況に基づき、当該移動経路の未来の混雑状況を推定する。混雑状況の推定に係る具体例は後述する。
【0038】
本実施形態に係る通信部120は、各種通信を行う。例えば、通信部120は、制御部110の制御に従い、社員の勤務地情報の要求に係る信号を社員情報管理サーバ20に送信する。また、通信部120は、社員の勤務地情報を社員情報管理サーバ20から受信する。
【0039】
また、通信部120は、制御部110の制御に従い、各勤務地間の経路情報の要求に係る信号を外部サーバ30に送信する。そして、通信部120は、各勤務地間の経路情報を受信する。通信部120により行われるその他通信については、後述する。
【0040】
本実施形態に係る記憶部130は、ソフトウェアおよび各種データを保持する。例えば、記憶部130は、社員情報管理サーバ20から受信した社員の勤務地情報を保持する。
【0041】
また、記憶部130は、外部サーバ30から受信した各経路情報を保持してもよい。
【0042】
また、記憶部130は、地点間の移動経路のうち少なくとも1以上の区間の混雑状況に関する混雑情報を保持してもよい。
【0043】
(社員情報管理サーバ20)
本実施形態に係る社員情報管理サーバ20は、
図2に示すように、制御部210と、通信部220と、記憶部230と、を備える。
【0044】
本実施形態に係る制御部210は、社員情報管理サーバ20の動作全般を制御する。制御部210は、例えば、通信部220の各種通信を制御する。例えば、制御部210は、社員の勤務地情報の要求に係る信号を混雑状況管理サーバ10から受信した際に、社員の勤務地情報を通信部220に送信させる。
【0045】
本実施形態に係る通信部220は、各種通信を行う。例えば、通信部220は、社員の勤務地情報の要求に係る信号を受信する。また、通信部220は、制御部210の制御に従い、社員の勤務地情報を送信する。
【0046】
本実施形態に係る記憶部230は、ソフトウェアおよび各種データを保持する。例えば、記憶部230は、社員に関する各種情報を保持する。例えば。記憶部230は、社員の氏名を保持する。また、記憶部230は、例えば、社員の氏名と対応付けて社員の勤務地を保持する。
【0047】
(外部サーバ30)
本実施形態に係る外部サーバ30は、
図2に示すように、制御部310と、通信部320と、を備える。
【0048】
本実施形態に係る制御部310は、外部サーバ30の動作全般を制御する。制御部310は、例えば、通信部320の各種通信を制御する。例えば、制御部310は、混雑状況に影響を及ぼす各種情報の要求に係る信号を混雑状況管理サーバ10から受信した際に、混雑状況に影響を及ぼす各種情報を通信部320に送信させる。
【0049】
本実施形態に係る通信部320は、各種通信を行う。例えば、通信部320は、勤務地間の経路情報の要求に係る信号を受信する。また、通信部320は、制御部310の制御に従い、各勤務地間の経路情報を混雑状況管理サーバ10に送信する。
【0050】
また、通信部320は、混雑状況に影響を及ぼす各種情報の要求に係る信号を混雑状況管理サーバ10から受信する。また、通信部320は、制御部310の制御に従い、混雑状況に影響を及ぼす各種情報を混雑状況管理サーバ10に送信する。
【0051】
(社員端末40)
本実施形態に係る社員端末40は、
図2に示すように、制御部410と、通信部420と、操作表示部430と、を備える。
【0052】
本実施形態に係る制御部410は、社員端末40の動作全般を制御する。制御部410は、例えば、通信部420の各種通信を制御する。例えば、制御部410は、操作表示部430により入力された各種情報を通信部420に送信させる。
【0053】
本実施形態に係る通信部420は、各種通信を行う。例えば、通信部420は、制御部410の制御に従い、操作表示部430により入力された各種情報を会議室予約サーバ50に送信する。
【0054】
本実施形態に係る操作表示部430は、予約する会議室や、当該会議室を利用する参加者などの各種情報を入力する操作部としての機能を有する。また、操作表示部430は、会議室の利用推奨時間に対応する推奨情報などを表示する表示部としての機能を有する。
【0055】
例えば、表示部としての機能は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置により実現され得る。また、操作部としての機能は例えば、タッチパネルにより実現され得る。なお、表示部としての機能および操作部としての機能は分離して構成されてもよい。
【0056】
(会議室予約サーバ50)
本実施形態に係る会議室予約サーバ50は、
図2に示すように、制御部510と、通信部520と、記憶部530と、を備える。
【0057】
本実施形態に係る制御部510は、会議室予約サーバ50の動作全般を制御する。例えば、制御部510は、通信部520の各種通信を制御する。例えば、制御部510は、生成部511により生成された推奨情報を通信部520に送信させる。
【0058】
また、制御部510は、
図2に示すように、生成部511を備える。
【0059】
本実施形態に係る生成部511は、混雑状況管理サーバ10から受信した混雑情報に基づき、会議室の利用推奨時間に対応する推奨情報を生成する。
【0060】
本実施形態に係る通信部520は、各種通信を行う。例えば、通信部520は、操作表示部430により入力された各種情報を社員端末40から受信する。そして、通信部520は、ある地点から施設までの移動経路のうち少なくとも1以上の区間の混雑情報の要求に係る信号を混雑状況管理サーバ10に送信する。
【0061】
また、通信部520は、混雑情報取得部の一例であり、混雑状況管理サーバ10からある地点から施設までの移動経路のうち少なくとも1以上の区間の混雑情報を受信する。
【0062】
また、通信部520は、生成部511により生成された推奨情報を、社員端末40に送信してもよい。
【0063】
本実施形態に係る記憶部530は、ソフトウェアおよび各種データを保持する。例えば、記憶部530は、会議室の空き状況を示す空き情報を保持する。例えば、記憶部530は、日付ごと、時間ごとの各会議室の空き情報を保持する。
【0064】
以上、本実施形態に係る情報処理システムの機能構成に係る具体例を説明した。なお、以下の説明では、本発明に係る情報処理装置が会議室予約サーバ50である例を主に説明するが、本発明に係る情報処理装置は係る例に限定されない。
【0065】
例えば、本発明に係る情報処理装置は、混雑状況管理サーバ10であってもよい。この場合、混雑状況管理サーバ10は、上述した生成部511の機能が実現可能な構成を更に備えてもよい。
【0066】
続いて、
図3~
図11を参照し、本実施形態に係る情報処理システムの動作処理の一例および、各種情報の具体例を説明する。
【0067】
<<2.情報処理システムの動作処理例>>
<2.1.移動経路のマスター情報の作成>
図3は、移動経路のマスター情報の作成に係る動作処理の一例を説明するための説明図である。まず、混雑状況管理サーバ10が備える通信部120は、社員の勤務地情報の要求に係る信号を社員情報管理サーバ20に送信する(S101)。
【0068】
続いて、社員情報管理サーバ20は、社員の勤務地情報を抽出し、抽出した勤務地情報を混雑状況管理サーバ10に送信する(S105)。
【0069】
図4および
図5は、社員の勤務地情報の抽出に係る具体例を説明するための説明図である。社員情報管理サーバ20が備える記憶部230は、
図4に示すように、社員の氏名Nと、社員の勤務地Lを対応付けて保持する。
【0070】
そして、制御部210は、
図5に示すように、勤務地Lのみを抽出し、抽出した勤務地Lを含む勤務地情報を通信部220に送信させてもよい。そして、混雑状況管理サーバ10が備える通信部120は、通信部220から送信された勤務地情報を受信してもよい。
【0071】
以上、社員の勤務地情報の抽出に係る具体例を説明した。再び、
図3を参照し、移動経路のマスター情報の作成に係る動作処理の続きを説明する。
【0072】
混雑状況管理サーバ10が備える通信部120は、各勤務間の経路情報の要求に係る信号を外部サーバ30に送信する(S109)。
【0073】
そして、外部サーバ30が備える通信部320は、各勤務地間の経路情報を送信する(S113)。
【0074】
そして、通信部120は、当該経路情報を受信し、記憶部130は、受信した経路情報を保存し(S117)、本実施形態に係る情報処理システムは、移動経路のマスター情報の作成に係る動作処理を終了する。
【0075】
ここで、
図6を参照し、外部サーバ30から受信される各勤務地間の経路情報の一例を説明する。
【0076】
図6は、各勤務地間の経路情報の一例を説明する説明図である。例えば、通信部120は、
図5に示したような各勤務地を含む情報を外部サーバ30に送信する。そして、外部サーバ30は、受信した各勤務地を含む情報から各勤務地間の経路情報を混雑状況管理サーバ10に送信する。
【0077】
例えば、経路情報は、
図6に示すように、往路の出発地点D1と、往路の到着地点R1と、往路の経路C1と、復路の出発地点D2と、復路の到着地点R2と、復路の経路C2と、を含む。
【0078】
例えば、勤務地Aと、勤務地Cの間の経路情報では、往路の出発地点D1は勤務地Aであり、往路の到着地点R1は勤務地Cである。
【0079】
そして、往路の経路C1は、例えば
図6に示すような、勤務地Aから勤務地Cに向かうまでの鉄道経路を含んでもよい。
図6に示す例では、往路の経路C1は、勤務地Aから経由地点C´までの鉄道Xにより移動する区間と、経由地点C´から勤務地Cまでの鉄道Yにより移動する区間を含む。
【0080】
また、例えば、往路の経路C1は、勤務地Aから勤務地Cに向かうまでの他の鉄道経路を含んでもよい。ここでの、他の鉄道経路とは、例えば、
図6に示すような、勤務地Aから勤務地Cまでの新幹線により移動する区間を含む。このように往路の経路C1は、勤務地Aから勤務地Cに向かうまでの様々な経路が含まれる。
【0081】
また、経路情報に含まれる、復路の出発地点D2と、復路の到着地点R2は、往路の出発地点D1と、往路の到着地点R1に含まれる各勤務地を入れ替えた勤務地が適用される。より具体的には、往路の出発地点D1が勤務地Aで、往路の到着地点R1が勤務地Cであった場合、復路の出発地点D2が勤務地Cになり、復路の到着地点R2は勤務地Aが適用される。
【0082】
そして、復路の経路C2は、
図6に示すような、復路の出発地点D2から復路の到着地点R2に向かうまでの鉄道経路であってもよい。
【0083】
なお、本明細書では、往路の経路C1および復路の経路C2が鉄道経路である例を主に説明したが、例えば、バスの経路や、徒歩の経路などの各種経路であってもよい。
【0084】
また、混雑状況管理サーバ10は、定期的に社員の勤務地情報の要求に係る信号を社員情報管理サーバ20に送信してもよい。これにより、混雑状況管理サーバ10に保持される情報のアップデートを行ってもよい。
【0085】
以上、各勤務地間の経路情報の一例を説明した。続いて、
図7を参照し、混雑状況の推定に係る動作処理の一例を説明する。
【0086】
<2.2.混雑状況の推定>
図7は、混雑状況の推定に係る動作処理の一例を説明するための説明図である。まず、混雑状況管理サーバ10が備える通信部120は、混雑状況に影響を及ぼす各種情報の要求に係る信号を外部サーバ30に送信する(S201)。
【0087】
続いて、外部サーバ30が備える通信部320は、混雑状況に影響を及ぼす各種情報を送信する(S205)。
【0088】
そして、推定部111は、受信した混雑状況に基づき、未来の混雑状況を推定し(S209)、本実施形態に係る情報処理システムは、混雑状況の推定に係る動作処理を終了する。
【0089】
図8は、外部サーバ30から受信する混雑状況の一例を説明するための説明図である。以下の説明では、
図6に示した複数の移動経路のうち、往路の出発地点D1が勤務地Aであり、往路の到着地点R1が勤務地Cである移動経路の混雑状況に関する混雑情報について説明するが、他の移動経路でも同様の処理が実行されてもよい。
【0090】
外部サーバ30は、A駅周辺、C´駅構内およびC駅周辺に設置されたセンサ装置により取得されたセンシング情報に基づく各駅周辺や駅内部の混雑状況(例えば、
図8に示す混雑状況1)を保持する。そして、通信部120は、当該外部サーバ30から各混雑状況に関する混雑情報を取得する。なお、ここでのセンサ装置とは、例えばカメラやマイクを含む。
【0091】
また、外部サーバ30は、鉄道X(A駅からC´駅の区間)と、鉄道Y(C´駅からC駅までの区間)と、新幹線(A駅からC駅の区間)のような各鉄道の混雑状況(例えば、
図8に示す混雑状況2)を保持する。そして、通信部120は、当該外部サーバ30から各鉄道の混雑状況に関する混雑情報を受信する。
【0092】
また、外部サーバ30は、環境情報を保持する。ここで、本実施形態に係る環境情報は、例えば
図8に示すような、天気に関する情報であってもよい。また、環境情報は、風速や積雪などの各種環境に関連する情報であってもよい。そして、通信部120は、当該外部サーバ30から環境情報を受信する。
【0093】
また、外部サーバ30は、イベントの有無に関する情報を保持する。ここでの、イベントとは、例えば
図8に示すような、「コンサート」や、「街頭演説」等を含む。但し、本実施形態に係るイベントは、
図8に示す例に限定されない。例えば、イベントは、「物産フェア」等を含んでもよい。
【0094】
このように、混雑状況管理サーバ10が備える通信部120は、外部サーバ30から上述したような混雑状況に影響を及ぼす各種情報を取得する。
【0095】
なお、以上で説明した外部サーバ30は、管理する情報に応じて異なるサーバであってもよいし、同一のサーバであってもよい。
【0096】
図9は、推定部111により推定された未来の混雑状況の一例を説明するための説明図である。本実施形態に係る推定部111は、外部サーバ30から受信した各種情報を用いて、未来の混雑状況を推定する。
【0097】
例えば、推定部111は、例えば、移動経路の各区間の過去の混雑状況に基づき、移動経路の各区間の未来の混雑状況を推定してもよい。
【0098】
例えば、駅の周辺および構内と、在来線では、「9:00」までの時間で混雑する傾向があった場合、推定部111は、移動経路のうち、駅の周辺および構内と、在来線である鉄道Xおよび鉄道Yの各区間の未来の混雑状況を「混雑」として推定してもよい。
【0099】
一方、推定部111は、上述した混雑の傾向が無かった新幹線の区間の未来の混雑状況を「空」として推定してもよい。
【0100】
また、推定部111は、例えば、移動経路の各区間における、過去の混雑状況および過去のイベント有無の関係と、未来のイベント有無に基づき、移動経路の各区間の未来の混雑状況を推定してもよい。
【0101】
例えば、「街頭演説」のイベントが有る駅の周辺では、当該該当演説の時間で混雑する傾向があった場合、推定部111は、街頭演説が行われる予定の駅の周辺で、街頭演説が行われる未来の時間の混雑状況を「混雑」として推定してもよい。
【0102】
また、「コンサート」のイベントが有る駅の周辺では、当該コンサートの前後1時間の時間で混雑する傾向があった場合、推定部111は、コンサートが行われる予定の駅の周辺で、コンサートが行われる未来の時間の前後1時間の混雑状況を「混雑」として推定してもよい。
【0103】
また、推定部111は、例えば、移動経路の各区間における、過去の混雑状況および過去の環境の関係と、未来の環境に基づき、移動経路の各区間の未来の混雑状況を推定してもよい。
【0104】
例えば、「雨」の日のC駅周辺と、在来線では、午前中に混雑する傾向があった場合、推定部111は、雨が降る予定のC駅の周辺および在来線で、未来の午前中の混雑状況を「混雑」として推定してもよい。
【0105】
このように、推定部111は、過去の各区間の混雑状況の傾向から、未来の混雑状況を推定してもよい。
【0106】
また、混雑状況管理サーバ10は、定期的に混雑状況に影響を及ぼす各種情報の要求に係る信号を外部サーバ30に送信してもよい。これにより、混雑状況管理サーバ10に保持される混雑情報のアップデートを行ってもよい。
【0107】
以上、推定部111により推定される混雑状況の一例を説明した。続いて、
図10を参照し、会議室の予約に係る動作処理の一例を説明する。
【0108】
<2.3.会議室予約>
図10は、会議室の予約に係る動作処理の一例を説明するための説明図である。まず、社員端末40が備える操作表示部430は、ブラウザまたはアプリケーション上で、社員により予約したい会議室や、参加者が入力される(S301)。
【0109】
続いて、会議室予約サーバ50は、入力された会議室の場所と、参加者の勤務地と、をそれぞれ混雑状況管理サーバ10に送信する(S305)。
【0110】
そして、混雑状況管理サーバ10が通信部120は、予約した社員と、参加者の各々の勤務地から会議室の場所までの混雑状況を会議室予約サーバ50に送信する(S309)。
【0111】
そして、生成部511は、受信した参加者の各々の勤務地から混雑状況から会議室の利用推奨時間に対応する推奨情報を生成する(S313)。
【0112】
そして、通信部520は、生成した推奨情報を社員端末40に送信する(S317)。
【0113】
続いて、社員端末40が備える操作表示部430は、会議室予約サーバ50から受信した推奨情報を表示する(S321)。
【0114】
そして、操作表示部430は、社員により会議時間が登録されて(S325)、本実施形態に係る情報処理システムは、会議室予約に係る動作処理を終了する。
【0115】
続いて、
図11を参照し、生成部511により生成される推奨情報の一例を説明する。
【0116】
図11は、生成部511により生成される推奨情報の具体例を説明するための説明図である。例えば、生成部511は、取得した混雑状況に基づく会議室の利用推奨時間を知らせる情報Pと、会議室の時間ごとの空き時間を含む空き情報Vと、を含む推奨情報Sを生成してもよい。
【0117】
また、例えば推定部111により在来線が午前中に混雑すると推定された場合、生成部511は、
図11に示すように、午前の在来線の混雑状況を「×」とし、午後の在来線の混雑状況を「○」として推奨情報を生成してもよい。
【0118】
また、推定部111により新幹線が10時以降で混雑しない(即ち、「空」)と推定された場合、生成部511は、
図11に示すように、9:00の新幹線の混雑状況を「×」とし、10:00以降の新幹線の混雑状況を「○」として推奨情報を生成してもよい。
【0119】
このように、生成部511は、新幹線や在来線などの複数の移動経路の各混雑状況に基づく会議室の利用推奨時間を知らせる情報Pを含む推奨情報Sを生成してもよい。
【0120】
以上、生成部511により生成される推奨情報の具体例を説明した。なお、
図10に示した会議室予約の動作処理では、社員により、会議室および参加者のみが入力される例を説明したが、社員により事前入力される情報は係る例に限定されない。
【0121】
例えば、社員は、予約したい会議室と、参加者に加え、予約したい日付を操作表示部430上で入力してもよい。これにより、生成部511は、当該入力された日付の混雑状況に基づく会議室の利用推奨時間を知らせる情報Pと、当該日付の会議室の空き情報Vと、を含む推奨情報Sを生成してもよい。これにより、会議室予約サーバ50の処理に係る負担を低減し得る。
【0122】
また、社員は、予約したい会議室と、参加者、予約したい日付に加え、時間を操作表示部430上で入力してもよい。これにより、生成部511は、当該入力された時間の混雑状況を参考情報として生成してもよい。
【0123】
また、生成部511により生成される推奨情報Sは、
図11に示したような会議室の空き情報Vを含まず、利用推奨時間を知らせる情報Pのみが含まれてもよい。
【0124】
また、生成部511は、会議に参加する参加者の優先度に基づき、推奨情報Sを生成してもよい。例えば、会議室を予約する社員により、参加者ごとに会議への参加が必須か、極力参加すべきか、必須ではない、のような優先度に係る入力が行われてもよい。この場合、生成部511は、優先度が高い参加者が優先的に参加できるような利用推奨時間を知らせる情報Pを含む推奨情報を生成してもよい。生成部511は、社員の会議開催に係るスケジュール調整の負担を低減し得る。
【0125】
<<3.本実施形態の作用効果>>
以上説明した本実施形態によれば、多様な作用効果が得られる。例えば、本実施形態に係る会議室予約サーバ50によれば、ある地点から施設までの移動経路のうち少なくとも1以上の区間の混雑状況に基づき、当該施設の利用推奨時間に対応する推奨情報を生成する。これにより、施設を利用する推奨時間をユーザに提示することが可能になり、ユーザが生成された推奨情報を確認することで、よりスケジュール調整に係るユーザの利便性が向上され得る。
【0126】
また、本実施形態に係る通信部520は、会議に参加する社員が複数であった場合、複数の社員の各々の勤務地から会議室までの混雑状況を取得する。この結果、生成部511は、複数の参加者の各々の移動経路が混雑しない時間帯をユーザに提示し得る。
【0127】
また、生成部511により生成される推奨情報は、混雑状況に基づく会議室の利用推奨時間を知らせる情報と、会議室の時間ごとの空き情報とを含む。これにより、会議室予約を行う社員は、予約可能で、且つ、混雑状況を踏まえた時間に会議室を予約し得る。
【0128】
<<4.本実施形態に係る会議室予約サーバ50のハードウェア構成>>
以上説明した情報処理は、ソフトウェアと以下に説明する会議室予約サーバ50のハードウェアとの協働により実現される。なお、以下に説明するハードウェア構成は混雑状況管理サーバ10、社員情報管理サーバ20、外部サーバ30および社員端末40にも適用可能である。
【0129】
図12は、本実施形態に係る会議室予約サーバ50のハードウェア構成を示したブロック図である。会議室予約サーバ50は、CPU(Central Processing Unit)5002と、ROM(Read Only Memory)5004と、RAM(Randome Access Memory)5006と、内部バス5008と、入出力インターフェース5010と、表示部5012と、入力部5013と、音声出力部5014と、記憶部530と、ドライブ5016と、ネットワークインターフェース5017と、外部インターフェース5018と、を備えることができる。
【0130】
CPU5002は、演算処理装置及び制御装置として機能し、各種プログラムに従って会議室予約サーバ50内の動作全般を制御する。CPU5002が後述するROM5004、RAM5006及びソフトウェアと協働することにより、例えば、生成部511などの機能が実現され得る。
【0131】
ROM5004は、CPU5002が使用するプログラムおよび演算パラメータ等を記憶する。RAM5006は、CPU5002の実行において使用するプログラム、およびその実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。
【0132】
CPU5002、ROM5004、RAM5006は、内部バス5008によって相互に接続され、さらに入出力インターフェース5010を介して後述する表示部5012、入力部5013、音声出力部5014、記憶部530、ドライブ5016、ネットワークインターフェース5017、外部インターフェース5018と接続される。
【0133】
表示部5012は、例えば、CRTディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)、OLED装置などの表示装置であり、映像データを映像に変換して出力する。また、入力部5013は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、センサ、スイッチ及びレバーなどメンバーが情報を入力するための入力手段と、メンバーによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU5002に出力する入力制御回路などから構成され得る。また、音声出力部5014は、スピーカ及びヘッドホンなどの音声出力装置であり、音声データなどを音声に変換して出力する。
【0134】
記憶部530は、データ記憶用の装置である。記憶部530は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置及び記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。記憶部530は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid Strage Drive)、あるいは同等の機能を有するメモリ等で構成される。この記憶部530は、ストレージを駆動し、CPU5002が実行するプログラムや各種データを記憶する。
【0135】
ドライブ5016は、記憶媒体用リーダライタであり、会議室予約サーバ50に内蔵、または外付けされる。ドライブ5016は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブル記憶媒体に記憶されている情報を読み出して、RAM5006に出力する。また、ドライブ5016は、リムーバブル記憶媒体に情報を書き込むことも可能である。
【0136】
ネットワークインターフェース5017は、例えば、インターネットなどの通信網に接続するためのデバイス等で構成された通信インターフェースである。また、ネットワークインターフェース5017は、有線LAN(Local Area Network)または無線LAN対応通信装置であってもよいし、有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。
【0137】
外部インターフェース5018は、例えばUSB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポート、RS-232Cポートまたは光オーディオ端子などのような外部接続機器を接続するための接続ポートで構成された接続インターフェースである。
【0138】
<<5.補足>>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0139】
例えば、本実施形態に係る情報処理システムの動作の処理におけるステップは、必ずしも説明図として記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、情報処理システムの動作の処理における各ステップは、説明図として記載した順序と異なる順序で処理されてもよく、並列的に処理されてもよい。
【0140】
また、混雑状況管理サーバ10、社員情報管理サーバ20、外部サーバ30、社員端末40および会議室予約サーバ50に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアに、上述した混雑状況管理サーバ10、社員情報管理サーバ20、外部サーバ30、社員端末40および会議室予約サーバ50の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。
【符号の説明】
【0141】
1 ネットワーク
10 混雑状況管理サーバ
110 制御部
111 推定部
120 通信部
130 記憶部
20 社員情報管理サーバ
210 制御部
220 通信部
230 記憶部
30 外部サーバ
310 制御部
320 通信部
40 社員端末
410 制御部
420 通信部
430 操作表示部
50 会議室予約サーバ
510 制御部
511 生成部
520 通信部
530 記憶部