(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023012414
(43)【公開日】2023-01-25
(54)【発明の名称】バッグインナー
(51)【国際特許分類】
A45C 13/02 20060101AFI20230118BHJP
A45C 3/04 20060101ALI20230118BHJP
【FI】
A45C13/02 A
A45C3/04 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022034220
(22)【出願日】2022-03-07
(31)【優先権主張番号】P 2021115940
(32)【優先日】2021-07-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】517320761
【氏名又は名称】吉川 理理子
(74)【代理人】
【識別番号】100110560
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 恵三
(72)【発明者】
【氏名】吉川理理子
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA53
3B045CA01
3B045DA41
3B045EA02
3B045GA01
3B045GB01
3B045GC01
3B045KA03
(57)【要約】
【課題】 濡れた物をバッグに収納する際にバッグ内部が濡れてしまうこと。
【解決手段】 バッグインナー100のベルト604のスナップボタン5を外し、吸水素材からなる内層603が内側になるように中央付近で折り曲げ、必要に応じて線ファスナー6を閉じて袋状にし、所望のバッグBの内部に入れる。そして、バッグBの取っ手Tの内側からベルト604を通し、その両端のスナップボタン5を対応するスナップボタン5に装着する。これによりベルト604を前記バッグBの取っ手Tに係止する。これにより、バッグインナー100がバッグBの内部に装着される。内層603は吸水素材からなるため、濡れた物を入れてもそれらの表面の水が吸水素材に吸水される。外層602は防水機能を備えた素材からなるためバッグインナー100の外側に水が出ることがない。このため、バッグBの内側やバッグB内の他のものが濡れることがない。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面状かつ略矩形の本体が二層構造であり外側になる外層は水を通さない素材で構成され、内側になる内層は吸水素材で構成され、前記外層の対向する端縁近傍には取付用のベルトがそれぞれ設けられ、当該ベルト中央部分は本体に固定され、その両端には前記本体に対する着脱手段が設けられていることを特徴とするバッグインナー。
【請求項2】
前記吸水素材は、化学繊維を含む吸水速乾素材からなる請求項1に記載のバッグインナー。
【請求項3】
前記ベルトが設けられた端縁とは別の左右側の端縁には、前記本体を二つに折り曲げた状態で左右側の端縁同士を連結するファスナーが設けられている請求項1又は2に記載のバッグインナー。
【請求項4】
前記ベルトが設けられた端縁とは別の左右側の端縁には、筒状部分が形成され内部に紐が通されると共に当該筒状部分から出た紐にストッパーが設けられている請求項1又は2に記載のバッグインナー。
【請求項5】
前記内層の中央付近にはポケットが設けられる請求項1~4のいずれか一つに記載のバッグインナー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸水機能を備えたバッグインナーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
バッグには様々なものを収納するところ、梅雨の時期になると折り畳み傘を持ち歩くことも多くなり、このような濡れた物もバッグに収納することがあった。従来から様々な形態のインナーバッグが提案されているが、濡れた物を収納する場合に好適なものは何ら提案されていなかった。なお、従来のインナーバッグとしては特許文献1に記載されているようなものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のインナーバッグでは濡れた物の収納に適した構造を採用していないことから、本発明は係る問題点を解決するためになされたものとなる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るバッグインナーは、平面状かつ略矩形の本体が二層構造であり外側になる外層は水を通さない素材で構成され、内側になる内層は吸水素材で構成され、前記外層の対向する端縁近傍には取付用のベルトがそれぞれ設けられ、当該ベルト中央部分は本体に固定され、その両端には前記本体に対する着脱手段が設けられていることを特徴とする。
【0006】
前記吸水素材は、化学繊維からなる吸水速乾素材で構成するのが好ましい。また、前記ベルトが設けられた端縁とは別の左右側の端縁には、前記本体を二つに折り曲げた状態で左右側の端縁同士を連結するファスナーを設けても良い。
【0007】
更に、前記ベルトが設けられた端縁とは別の左右側の端縁には、筒状部分が形成され内部に紐が通されると共に当該筒状部分から出た紐にストッパーを設けるのが好ましい。更に、前記内層の中央付近にはポケットを設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施の形態1に係るバッグインナーを示す平面図である。
【
図2】本発明の実施の形態1に係るバッグインナーを示す裏面図である。
【
図3】
図1に示したバッグインナーを示す構成図である。
【
図4】このバッグインナーの使用方法を示す説明図である。
【
図5】このバッグインナーの使用方法を示す説明図である。
【
図6】バッグインナーの他の使用形態を示す説明図である。
【
図7】本発明の実施の形態2に係るバッグインナーを示す構成図である。
【
図8】このバッグインナーをバッグに装着した状態を示す説明図である。
【
図9】本発明の実施の形態3に係るバッグインナーを示す平面図である。
【
図10】本発明の実施の形態4に係るバッグインナーを示す構成図である。
【
図11】本発明の実施の形態5に係るバッグインナーを示す構成図である。
【
図12】本発明の実施の形態6に係るバッグインナーを示す裏面図である。
【
図13】本発明の実施の形態6に係るバッグインナーを示す表面図である。
【
図15】本発明の実施の形態7に係るバッグインナーを示す平面図である。
【
図18】本発明の実施の形態8に係るバッグインナーを示す平面図である。
【
図19】本発明の実施の形態9に係るバッグインナーを示す平面図である。
【
図20】このバッグインナーの使用状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るバッグインナーを示す平面図である。
図2は、本発明の実施の形態1に係るバッグインナーを示す裏面図である。
図3は、
図1に示したバッグインナーを示す構成図である。このバッグインナー100は、所謂エコバッグや濡らしたくないバッグの内部に装着して使用するものである。このバッグインナー100は、平面状で矩形の本体1が二層構造であり外側になる外層2は水を通さない素材で構成される。又は、布地に防水加工を施した素材で構成される。内側になる内層3は、吸水素材からなる。
【0010】
吸水素材は、化学繊維からなる毛細管現象を利用した吸水速乾本体素材を用いるのが好ましい。吸水速乾素材は、吸水力があり且つ使用が終われば干すことですぐに乾くため、大変利便性が高い。また、繊維自体に水を吸収しないため洗濯により汚れを落としやすい。
【0011】
外層2及び内層3は、略同一形状および同一サイズであって互いに端縁で縫い付けられている。外層2の対向する端縁近傍には取付用のベルト4がそれぞれ設けられる。ベルト4は、二重になっており中央で当該端縁近傍に縫い付け固定されている。ベルト4の両端にはスナップボタン5が設けられる。ベルト4の一方は中央部分でのみ本体1に固定される(図中固定部分を斜線で示す)。ベルト4の他方は当該端縁にすべて縫い付けられている。このベルト4により端縁が補強されてバッグインナー100の端縁が略直線状に保持しやすくなる。ベルト4はナイロン素材等である。
【0012】
前記ベルト4が設けられた端縁とは別の図中左右側の端縁には線ファスナー6が設けられる。この線ファスナー6は本体1を二つに折り曲げた状態で左右側の端縁同士を連結するものである。これはベルト状の面ファスナーで代用できる(図示省略)。
【0013】
図4及び
図5は、このバッグインナー100の使用方法を示す説明図である。バッグインナー100のベルト4のスナップボタン5を外し、吸水素材からなる内層3が内側になるように中央付近で折り曲げ、必要に応じて線ファスナー6を閉じて袋状にし、所望のバッグBの内部に入れる。そして、バッグBの取っ手Tの内側からベルト4を通し、その両端のスナップボタン5を対応するスナップボタン5に装着する。これによりベルト4を前記バッグBの取っ手Tに係止する。この係止作業を取っ手Tの両方で行う。
【0014】
これにより、
図5に示すように、バッグインナー100がバッグBの内部に装着される(バッグ自体は点線で示す)。内層3は吸水素材からなるため、濡れた物、例えば傘、冷凍食品等を入れてもそれらの表面の水が吸水素材に吸水される。外層2は防水機能を備えた素材からなるためバッグインナー100の外側に水が出ることがない。このため、バッグBの内側やバッグB内の他のものが濡れることがない。また、濡れた傘など水分が吸収されるので、乾きやすくなる。
【0015】
図6は、バッグインナー100の他の使用形態を示す説明図である。バッグインナー100をバッグBの外側に取り付ける場合である。バッグインナー100のベルト4のスナップボタン5を外し、吸水素材からなる内層3が内側になるように中央付近で折り曲げ、必要に応じて線ファスナー6を閉じて袋状にする。そして一方側のベルト4のスナップボタン5を外し、当該ベルト4をバッグBの取っ手Tの内側からベルト4を通し、その両端のスナップボタン5を対応するスナップボタン5に装着する。これによりベルト4を前記バッグBの取っ手Tに係止する。この状態でバッグインナー100がバッグBの外側に係止される。また、バッグインナー100は袋状になっているのでバッグBの外に吸水機能を有するバッグを追加できる。
【0016】
以上、本発明に係るバッグインナー100は、既存のバッグBに吸水機能を持たせることができるので、濡れた物でもバッグBに入れることができる。また、バッグBが濡れることがない。更に、取っ手Tを有する様々な種類のバッグBに簡単に装着できる。例えば、エコバッグ、トートバッグ、ショルダーバッグ等に用いることができる。
【0017】
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2に係るバッグインナーを示す構成図である。このバッグインナー200は、実施の形態1に係るバッグインナー100と略同一の構成であるが、ベルト204の構成が異なる。このベルト204は、二重になっており中央で当該端縁近傍に縫い付け固定されている。ベルト204同士の対向面は面ファスナー205が設けられる。ベルト204の一方は中央部分でのみ本体1に固定される。ベルト204の他方は当該端縁にすべて縫い付けられている。このベルト204により本体の端縁が補強されてバッグインナー200の端縁が略直線状に保持しやすくなる。ベルト204はナイロン素材等である。
【0018】
図8は、このバッグインナーをバッグに装着した状態を示す説明図である。このバッグインナー200のベルト204を取っ手Tに装着する場合、ベルト204の面ファスナー205を外し、吸水素材からなる内層3が内側になるように中央付近で折り曲げ、必要に応じて線ファスナー6を閉じて袋状にし、所望のバッグBの内部に入れる。そして、バッグBの取っ手Tの内側からベルト204を通し、当該ベルト204を他方のベルト204に重ねて面ファスナー205で固定する(図中、固定部分を斜線で示す)。これによりベルト204を前記バッグBの取っ手Tに係止する。この係止作業を取っ手Tの両方で行う。面ファスナー205により固定することで取っ手部分以外でベルト204同士が固定されるため、取っ手Tに対してしっかり固定できる。また、ベルト204による補強がより強くなる。
【0019】
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3に係るバッグインナーを示す平面図である。このバッグインナー300は、二分割構造であり前記本体301の長さを調整できる。本体301は矩形の第一本体301aと第二本体301bとからなる。第一本体301a及び第二本体301bは、二層構造であり外側になる外層2は水を通さない素材で構成される。又は、布地に防水加工を施した素材で構成される。内側になる内層3は、吸水素材からなる。吸水素材は、実施の形態1に示したものと同一である。
【0020】
外層2及び内層3は、第一本体301a及び第二本体301bと略同一形状および同一サイズであって互いに端縁で縫い付けられている。外層2の一端縁近傍には取付用のベルト4がそれぞれ設けられる。ベルト4は、二重になっており中央で当該端縁近傍に縫い付け固定されている。ベルト4の両端にはスナップボタン5が設けられる。ベルト4の一方は中央部分でのみ本体1に固定される。ベルト4の他方は当該端縁にすべて縫い付けられている。このベルト4により端縁が補強されてバッグインナー300の端縁が略直線状に保持しやすくなる。ベルト4はナイロン素材等である。
【0021】
また、第一本体301aおよび第二本体301bの前記ベルト4を設けた端縁と反対側の端縁から所定範囲には、面ファスナー350が設けられる。この面ファスナー350により第一本体301aと第二本体301bとを連結する。面ファスナー305は所定範囲で設けられているので、連結位置により本体301の長さを調整できる。これにより装着するバッグの内部の大きさに合わせることができる。また、第一本体301aおよび第二本体301bをそれぞれ単独で使用できる。
【0022】
(実施の形態4)
図10は、本発明の実施の形態4に係るバッグインナーを示す構成図である。このバッグインナー400は、実施の形態1に係るバッグインナー100の外層2と内層3との間にポケット401を設けた構成である。また、外層2と内層3との縫製は左右側面のみとし、ベルト4を設けた対向する端縁は開放する。この開放部分からポケット401に所望のものを入れる。例えば、保冷パック等をポケットに挿入する。この場合、バッグインナー400を装着したバッグが保冷バッグとして使用可能となる。また、携帯用のカイロを入れると保温バッグとなる。係る構成では、前記外層2の素材に断熱素材を用いるのが好ましい。
【0023】
(実施の形態5)
図11は、本発明の実施の形態5に係るバッグインナーを示す構成図である。このバッグインナー500は、上記実施の形態1と略同一の構成であるが、ベルト4の代わりにクリップ501を使用する点が異なる。その他の構成は実施の形態1と同一であるからその説明を省略する。クリップ501は、本体1の対向する端縁の両端にそれぞれ設けられる。
【0024】
クリップ501は外側に向かって開口するように開閉する。このバッグインナー500では上記同様に吸水素材からなる内層3が内側になるように中央付近で折り曲げ、必要に応じて線ファスナー6を閉じて袋状にする。そして所望のバッグの中に挿入し、前記クリップ501でバッグの端縁を挟んで固定する。これによりベルト4を前記バッグの取っ手に係止する。本発明のバッグインナー500によればクリップ501で簡単にバッグに装着できる。
【0025】
(実施の形態6)
図12は、本発明の実施の形態6に係るバッグインナーを示す裏面図である。
図13は、本発明の実施の形態6に係るバッグインナーを示す表面図である。このバッグインナー600は、平面状で矩形の本体601が二層構造であり外側(表面)になる外層602は水を通さない素材で構成される。又は、布地に防水加工を施した素材で構成される。内側(裏面)になる内層603は、吸水素材からなる。
【0026】
前記吸水素材は、化学繊維からなる毛細管現象を利用した吸水速乾本体素材を用いるのが好ましい。吸水速乾素材は、吸水力があり且つ使用が終われば干すことですぐに乾くため、大変利便性が高い。また、繊維自体に水を吸収しないため洗濯により汚れを落としやすい。
【0027】
外層602及び内層603は、略同一形状および同一サイズであって互いに端縁で縫い付けられている。
【0028】
前記外層602の対向する端縁近傍には取付用のベルト604がそれぞれ設けられる。ベルト604は、二重になっており中央部分604aで当該端縁近傍に縫い付け固定されている。ベルト604の両端にはスナップボタン605が設けられる。ベルト604の一方は中央部分604aでのみ本体601に固定される(図中固定部分を斜線で示す)。当該ベルト604は、端縁の折り返しにより補強された帯状部分607に設けられる。
【0029】
前記ベルト604が設けられた端縁とは別の図中左右側の端縁は、素材の折り返しにより筒状部分608が形成される。筒状部分608には、紐609が通される。当該筒状部分608は前記紐609と一緒に本体601に縫い付けられる(縫い付け部610)。これにより、紐609は、長辺の中央部分で固定される。自由端は、筒状部分608から出ており且つ紐609を筒状部分608の端部で固定するためのストッパー611が設けられる。
【0030】
本体の中央にはポケット612が設けられる。ポケット612は、長手方向が開放され短辺方向の端縁で本体601に接続される。同図に示すように、ポケット612にはタオルH等の平面的で変形するものを入れることができる。また、板体を挿入することで使用時において強度がある底部分を形成することもできる(図示省略)。ポケット612の表面は、内層603と同じ素材又は処理とするのが好ましい。
【0031】
本体601の四隅は面取部613となる。面取部613により紐609を操作しやすく且つ紐609により長辺方向を縮めた際にベルト604への影響を少なくできる。
【0032】
図14は、本発明の使用状態を示す説明図である。同図(a)に示すように、このバッグインナー600のベルト604のスナップボタン605を外し、吸水素材からなる内層603が内側になるように中央付近で折り曲げ、所望のバッグBの内部に入れる。そして、バッグBの取っ手Tの内側からベルト604を通し、その両端のスナップボタン605を対応するスナップボタン605に装着する。これによりベルト604を前記バッグBの取っ手Tに係止する。この係止作業を取っ手Tの両方で行う。なお、この装着形態は実施の形態1と同様であるため、
図4及び
図5を参照すると更に理解しやすい。
【0033】
これにより、バッグインナー600がバッグの内部に装着される。内層603は吸水素材からなるため、濡れた物、例えば傘、冷凍食品等を入れてもそれらの表面の水が吸水素材に吸水される。外層602は防水機能を備えた素材からなるためバッグインナーの外側に水が出ることがない。このため、バッグの内側やバッグ内の他のものが濡れることがない。また、濡れた傘など水分が吸収されるので、乾きやすくなる。
【0034】
次に、同図(b)に示すように、紐609を引き出してストッパー611で筒状部分608の端部で固定すると、長辺部分が縮まることで全体として袋状になる。このようにすれば、内部に収納したものを確実に保持できるようになる。この場合、本体の四隅の面取部613によりベルトを引っ張ってしまうようなことがないので自然に変形させられる。更に引き出した紐609を結ぶことができるのでより保持力が大きくなる。
【0035】
(実施の形態7)
図15は、本発明の実施の形態7に係るバッグインナーを示す平面図である。このバッグインナー700は、実施の形態6と略同じ構成であるが、本体601の内層603に長手方向の長さを調整する連結手段を設けた点が異なる。当該連結手段として本体601の長手方向の中央からそれぞれ一定の位置に面テープ650が設けられる。連結手段は、面テープ650の他、スナップボタンでもよい(図示省略)。なお、面テープ650を中央部分の上下に2か所(3か所でもよい)設けることで段階的に調整可能となる。もう一つの面テープ650を図中点線で示す。また、面テープ650の幅を広くすることで微調整が可能となる。
【0036】
バッグに装着する際に面テープ650同士を接続し、バッグインナーにより形成される収納部分の容積を調整する。
図16に示した状態で最も深くなり、
図17に示した状態(面テープ650を接続した状態)で浅くなる。このようにすれば、底の浅いバッグにも適用可能となるため、適用範囲が広くなる。
【0037】
(実施の形態8)
図18は、本発明の実施の形態8に係るバッグインナーを示す平面図である。このバッグインナー800は、上記実施の形態6と略同一の構成であるが、筒状部分608が長手方向の両端近傍においてL字に形成されていることを特徴とする。この筒状部分608の折り曲げ部801の端部から延出している紐609にストッパー611が設けられる。
【0038】
前記筒状部分608をL字形状に形成することで、前記紐609を引くことにより短手方向の両端縁が袋状になるように変形する。これにより、バッグインナー800が収納物を包むような形状に変化するので、収納物の保持力が向上するものとなる。
【0039】
なお、図示しないが上記実施の形態7に対して同構成を適用することもできる。また、L字の折り曲げ部分801の長さはバッグインナー800の全体寸法や形状に合わせて最適になるように決定すればよい。
【0040】
(実施の形態9)
図19は、本発明の実施の形態9に係るバッグインナーを示す平面図である。このバッグインナー900は、上記実施の形態6と略同一の構成であるが、筒状部分608が長手方向の中央付近に短手方向に追加して設けられていることを特徴とする。追加形成された筒状部分901の内部には紐902が配置され、当該紐902の端部は筒状部分901の一端で縫い付けられて固定される。筒状部分901の他端からは前記紐902が延出しており、当該紐902の端部近傍にはストッパー903が設けられる。
【0041】
筒状部分901は短冊状の布を本体に縫い付けて形成したものである。
図20は、このバッグインナー900の使用状態を示す説明図である。このバッグインナー900をバッグに装着して前記紐902を引いてストッパー902で固定することで長手方向で本体601が縮退し絞られて袋状となる。このため、バッグインナー900に対して別のものをそれぞれ収納できるようになる。
【0042】
なお、上記実施の形態において、前記外層602及び内層603は一枚の布で構成され、外層602が布地であり、内層603がコーティング層であっても良い。
【符号の説明】
【0043】
100 バッグインナー
1 本体
2 外層
3 内層
4 ベルト
5 スナップボタン
6 線ファスナー