(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023124296
(43)【公開日】2023-09-06
(54)【発明の名称】折り畳み式ダクトおよびその製造方法
(51)【国際特許分類】
F24F 13/02 20060101AFI20230830BHJP
【FI】
F24F13/02 A
F24F13/02 Z
F24F13/02 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022027974
(22)【出願日】2022-02-25
(71)【出願人】
【識別番号】302060926
【氏名又は名称】株式会社フジタ
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 郁斗
(72)【発明者】
【氏名】滝澤 勇輝
(72)【発明者】
【氏名】藤沼 智洋
(72)【発明者】
【氏名】塩澤 博人
(72)【発明者】
【氏名】張 シュオ
【テーマコード(参考)】
3L080
【Fターム(参考)】
3L080AA01
3L080AB08
3L080AD04
3L080AE03
(57)【要約】
【課題】運搬および組み立てが容易な折り畳み式ダクトを提供すること。
【解決手段】折り畳み式ダクトは、四角筒体に組み立てられる扁平状に折り畳み可能な折り畳み式ダクトであって、四角筒体の第1の側板部および第1の側板部と対向する第2の側板部の各々は、四角筒体の内周面を形成する不燃性シートの上に設けられた2つの板状部材を含み、扁平状の折り畳み時において、不燃性シートが折り曲げられ、四角筒体の組み立て時において、2つの板状部材は、お互いの第1の側縁部が接する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多角筒体に組み立てられる扁平状に折り畳み可能な折り畳み式ダクトであって、
前記多角筒体の第1の側板部および前記第1の側板部と対向する第2の側板部の各々は、前記多角筒体の内周面を形成する不燃性シートの上に設けられた2つの板状部材を含み、
前記扁平状の折り畳み時において、前記不燃性シートが折り曲げられ、
前記多角筒体の組み立て時において、前記2つの板状部材は、お互いの第1の側縁部が接する、折り畳み式ダクト。
【請求項2】
前記多角筒体の組み立て時において、前記2つの板状部材は、接着剤を介して、お互いの前記第1の側縁部が接し、固定されている、請求項1に記載の折り畳み式ダクト。
【請求項3】
前記多角筒体の組み立て時において、前記2つの板状部材の各々の前記第1の側縁部を覆うように、前記多角筒体の外周面上に絶縁性テープが設けられている、請求項1または請求項2に記載の折り畳み式ダクト。
【請求項4】
前記扁平状の折り畳み時において、前記2つの板状部材の各々の前記第1の側縁部が露出されている、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の折り畳み式ダクト。
【請求項5】
前記扁平状の折り畳み時において、前記2つの板状部材の各々の前記第1の側縁部と反対の第2の側縁部は、断面四角形状の間隙の一辺を形成している、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の折り畳み式ダクト。
【請求項6】
前記第1の側縁部と、前記第1の側縁部と反対の第2の側縁部とのなす角は、略45度である、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の折り畳み式ダクト。
【請求項7】
板状部材の第1の面に第1の不燃性シートを貼り付け、
前記板状部材の第2の面に第2の不燃性シートを貼り付け、
前記第1の不燃性シート側において、前記板状部材の前記第1の面に対して所定の角度の傾斜面を有するV字状の第1の切り込み部を形成し、
前記第2の不燃性シート側において、前記板状部材の前記第2の面に対して垂直の第2の切り込み部を形成し、
前記第2の切り込み部を開くように第1の不燃性シートを折り曲げ、
折り曲げられた前記板状部材の両端面を接続するように不燃性テープを貼り付ける、折り畳み式ダクトの製造方法。
【請求項8】
前記所定の角度は、略45度である、請求項7に記載の折り畳み式ダクトの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の一実施形態は、組み立てが容易な折り畳み式ダクトに関する。また、本発明の一実施形態は、組み立てが容易な折り畳み式ダクトの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
建築物の換気や排気などで利用されるダクトは、コスト削減の観点から、施工の容易なダクトが要望され、その一つとして、段ボールダクトが提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、建設現場において、特許文献1に記載された段ボールダクトを組み立てる場合、段ボールが広げられる作業スペースが必要であり、段ボールダクトの組み立て作業に時間が掛かる場合も少なくなかった。
【0005】
本発明の一実施形態は、上記問題に鑑み、運搬および組み立てが容易な折り畳み式ダクトを提供することを目的の一つとする。また、本発明の一実施形態は、運搬および組み立てが容易な折り畳み式ダクトの製造方法を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係る折り畳み式ダクトは、多角筒体に組み立てられる扁平状に折り畳み可能な折り畳み式ダクトであって、多角筒体の第1の側板部および第1の側板部と対向する第2の側板部の各々は、多角筒体の内周面を形成する不燃性シートの上に設けられた2つの板状部材を含み、扁平状の折り畳み時において、不燃性シートが折り曲げられ、多角筒体の組み立て時において、2つの板状部材は、お互いの第1の側縁部が接する。
【0007】
多角筒体の組み立て時において、2つの板状部材は、接着剤を介して、お互いの第1の側縁部が接し、固定されていてもよい。
【0008】
多角筒体の組み立て時において、2つの板状部材の各々の第1の側縁部を覆うように、多角筒体の外周面上に絶縁性テープが設けられていてもよい。
【0009】
扁平状の折り畳み時において、2つの板状部材の各々の第1の側縁部が露出されていてもよい。
【0010】
扁平状の折り畳み時において、2つの板状部材の各々の第1の側縁部の反対の第2の側縁部は、断面四角形状の間隙の一辺を形成していてもよい。
【0011】
第1の側縁部と、第1の側縁部と反対の第2の側縁部とのなす角は、略45度であってもよい。
【0012】
板状部材の第1の面に第1の不燃性シートを貼り付け、板状部材の第2の面に第2の不燃性シートを貼り付け、第1の不燃性シート側において、板状部材の第1の面に対して所定の角度の傾斜面を有するV字状の第1の切り込み部を形成し、第2の不燃性シート側において、板状部材の第2の面に対して垂直の第2の切り込み部を形成し、第2の切り込み部を開くように第1の不燃性シートを折り曲げ、折り曲げられた板状部材の両端部を接続するように不燃性テープを貼り付ける、折り畳み式ダクトの製造方法。
【0013】
所定の角度は、略45度であってもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明の一実施形態に係る折り畳み式ダクトは、折り畳まれると扁平状となるため、運搬が容易である。また、本発明の一実施形態に係る折り畳み式ダクトは、組み立て作業が簡易化されているため、作業者は、建設現場において容易に組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態に係る折り畳み式ダクトの折り畳み状態および組み立て状態を示す模式的な斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る折り畳み式ダクトの組み立て状態の固定方法について説明する模式的な斜視図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る折り畳み式ダクトの断面構造示す模式的な断面図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る折り畳み式ダクトの組み立て状態の固定方法について説明する模式的な平面図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る折り畳み式ダクトの組み立て状態の固定に用いられる接続金具の模式的な斜視図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る折り畳み式ダクトの製造方法を説明する模式的な断面図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係る折り畳み式ダクトの製造方法を説明する模式的な断面図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係る折り畳み式ダクトの連結方法を説明する模式的な斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、実施形態はあくまで一例にすぎず、当業者が、発明の主旨を保ちつつ適宜変更することによって容易に想到し得るものについても、当然に本発明の範囲に含まれる。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、または形状などが模式的に表される場合がある。しかし、図示された形状などはあくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
【0017】
本明細書において、説明の便宜上、「上」もしくは「上方」または「下」もしくは「下方」という語句を用いて説明するが、これらの語句は各構成の上下関係を説明しているに過ぎない。
【0018】
本明細書において、各構成に付記される「第1」、「第2」、または「第3」などの文字は、各構成を区別するために用いられる便宜的な標識であり、特段の説明がない限り、それ以上の意味を有さない。
【0019】
本明細書および図面において、同一または類似する複数の構成を総じて表記する際には同一の符号を用い、これらの複数の構成のそれぞれを区別して表記する際には、大文字のアルファベットを添えて表記する場合がある。また、1つの構成のうちの複数の部分を区別して表記する際には、ハイフンと自然数を用いる場合がある。
【0020】
<第1実施形態>
図1~
図3を参照して、本発明の一実施形態に係る折り畳み式ダクト10について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る折り畳み式ダクト10の折り畳み状態および組み立て状態を示す模式的な斜視図である。また、
図2は、本発明の一実施形態に係る折り畳み式ダクト10の組み立て状態の固定方法について説明する模式的な斜視図である。また、
図3は、本発明の一実施形態に係る折り畳み式ダクト10の断面構造を示す模式的な断面図である。
【0021】
図1(A)および
図1(B)は、それぞれ、折り畳み式ダクト10の折り畳み状態および組み立て状態を示す。
図1(A)に示すように、折り畳み式ダクト10は、扁平状に折り畳むことができる。すなわち、折り畳み時において、折り畳み式ダクト10は、2つの平板部(第1の平板部11-1および第2の平板部11-2)が重畳した構造を有する。また、
図1(B)に示すように、折り畳み式ダクト10は、四角筒体に組み立てることができる。すなわち、組み立て時において、折り畳み式ダクト10は、4つの側板部12(第1の側板部12-1、第2の側板部12-2、第3の側板部12-3、および第4の側板部12-4)で囲まれた空洞13を含む筒体構造を有する。第1の側板部12-1と第2の側板部12-2とが対向し、第3の側板部12-3と第4の側板部12-4とが対向している。なお、
図1に示す折り畳み式ダクト10は、四角筒体であるが、折り畳み式ダクト10の筒体構造は、四角筒体に限定されない。折り畳み式ダクト10の筒体構造は、三角筒体、五角筒体、または六角筒体などの多角筒体であってもよく、折り畳み式ダクト10は、多角筒体に組み立てることができる。
【0022】
したがって、折り畳み式ダクト10は、建設現場までは扁平状に折り畳んで運搬し、建設現場において四角筒体に組み立てることができる。
【0023】
<折り畳み式ダクト10の折り畳み状態の構成>
図3(A)は、折り畳み状態の折り畳み式ダクト10の断面図である。第1の平板部11-1と第2の平板部11-2とは、お互いの第1の面21-1が対向する(または、内側に位置する)ように重畳している。また、第1の平板部11-1および第2の平板部11-2の各々の第2の面21-2は、外側に位置している。
【0024】
第1の平板部11-1は、板状部材100a、101a、および101bを含む。第1の平板部11-1の第1の面21-1には、不燃性シート200a、200b、および200cが設けられ、第1の平板部11-1の第2の面21-2には、不燃性シート201および202が設けられている。第1の平板部11-1では、板状部材100aおよび101a上に不燃性シート202が設けられ、板状部材100aと板状部材101aとが、不燃性シート202を介して接続されている。また、板状部材101b上には不燃性シート201が設けられているが、不燃性シート201と不燃性シート202とは分離されているため、板状部材101bと板状部材100aとは直接接続されていない。しかしながら、不燃性シート201と不燃性シート202とを接続するように、不燃性シート201および202上に不燃性テープ300が設けられている。そのため、板状部材101bと板状部材100aとが、不燃性テープ300を介して接続されている。
【0025】
第2の平板部11-2は、板状部材100bならびに板状部材101cおよび101dを含む。第2の平板部11-2の第1の面21-1には、不燃性シート200b、200c、および200dが設けられ、第2の平板部11-2の第2の面21-2には、不燃性シート203が設けられている。第2の平板部11-2では、板状部材100b、101c、および101d上に不燃性シート203が設けられ、板状部材100b、101c、および101dが、不燃性シート203を介して接続されている。
【0026】
第1の平板部11-1と第2の平板部11-2とは、共通する不燃性シート200bおよび200cを含む。そのため、第1の平板部11-1と第2の平板部11-2とは、端部において、不燃性シート200bおよび200cを介して接続されている。なお、端部において、不燃性シート200bおよび200cは、折り曲げられている。
【0027】
板状部材100aおよび100bは、両側縁部が第1の面21-1(または第2の面21-2)に対して、略45度の傾斜を有する。板状部材101a、101b、101c、および101dは、一方の側縁部が第1の面21-1(または第2の面21-2)に対して、略45度の傾斜角を有するが、他方の側縁部は第1の面21-1(または第2の面21-2)に対して垂直となっている。換言すると、板状部材101a、101b、101c、および101dでは、両側縁部の傾斜角が異なり、一方の側縁部と他方の側縁部とのなす角は、略45度である。このように、板状部材100aおよび100bならびに板状部材101a、101b、101c、および101dの各々の両側縁部の少なくとも一方が略45度の傾斜角を有していることにより、折り畳み状態の折り畳み式ダクト10では、筒状方向に、断面四角形状を有する第1の間隙14-1および第2の間隙14-2が形成される。第1の間隙14-1の4辺は、板状部材100aおよび100bならびに板状部材101aおよび101cの側縁部によって形成され、第2の間隙14-2の4辺は、板状部材100aおよび100bならびに板状部材101bおよび101dによって形成される。
【0028】
板状部材100a、100b、101a、101b、101c、および101dとして、例えば、不燃性発泡ボードなどを用いることができる。また、板状部材100a、100b、101a、101b、101c、および101dとして、段ボールを用いることもできる。板状部材100a、100b、101a、101b、101c、および101dの厚さは、10mm以上50mm以下であり、好ましくは15mm以上30mm以下である。厚さが小さすぎると、折り畳み式ダクト10の加工性および強度が低下し、厚さが大きすぎると折り畳み式ダクト10の重量が増加するため、厚さは上記範囲であることが好ましい。
【0029】
不燃性シート200a、200b、200c、200d、201、202、および203として、一例としてアルミニウムシートなどを用いることができる。不燃性シート200a、200b、200c、200d、201、202、および203の厚さは、30μm以上500μm以下であり、好ましくは、50μm以上100μm以下である。厚さが小さすぎると、折り畳み式ダクト10の加工性および強度が低下し、厚さが大きすぎると折り曲げる際の伸縮性が低下するため、厚さは上記範囲であることが好ましい。なお不燃性シートの厚さを厚くすることで不燃性を向上させることができる。また,不燃性シート200a、200b、200c、200d、201、202、および203は、作業時の傷や汚れを見えにくくするためエンボス加工などによって凹凸状に設けられていてもよい。
【0030】
不燃性テープ300は、不燃性シート200a、200b、200c、200d、201、202、および203と同様の材料を用いることができる。不燃性テープ300の一方の面は粘着剤を有し、他の構造体の表面と接着することができる。
【0031】
以上説明したように、折り畳み式ダクト10は、扁平状に折り畳むことができるため、運搬が容易であるとともに、多くの折り畳み式ダクト10を運搬することができる。
【0032】
<折り畳み式ダクト10の組み立て状態の構成>
図3(B)は、組み立て状態の折り畳み式ダクト10の断面図である。
図3(A)における第1の間隙14-1および第2の間隙14-2を閉じ、かつ、第1の平板部11-1および第2の平板部11-2の端部が向かい合うように変形すると、第1の平板部11-1の不燃性シート200aと第2の平板部11-2の不燃性シート200dとが離れ、
図3(B)に示すように、折り畳み式ダクト10は、空洞13を有する四角筒体に組み立てられる。換言すると、第1の平板部11-1が、第1の側板部12-1の一部、第2の側板部12-2の一部、および第3の側板部12-3を形成し、第2の平板部11-2が、第1の側板部12-1の残りの一部、第2の側板部12-2の残りの一部、および第4の側板部12-4を形成するように、折り畳み式ダクト10が組み立てられる。なお、以下では、折り畳み式ダクト10を四角筒体に組み立てる方法について説明するが、折り畳み式ダクト10は、これに限定はされず、多角筒体に適用することができる。
【0033】
第1の側板部12-1は、板状部材101aおよび101cを含む。板状部材101aと板状部材101cとは、お互いの他方の側縁部が接し、1つの平板を形成している。第1の側板部12-1の内周面には、板状部材101aおよび101c上に不燃性シート200bが設けられ、第1の側板部12-1の外周面には、不燃性シート202および203が設けられている。したがって、第1の側板部12-1は、外周面から板状部材101aと板状部材101cとを分離する切り込み部を有するが、内周面に不燃性シート200bが設けられ、板状部材101aと板状部材101cとは、不燃性シート200bを介して接続されている。
【0034】
第2の側板部12-2は、板状部材101bおよび101dを含む。板状部材101bと板状部材101dとは、お互いの他方の側縁部が接し、1つの平板を平成している。第2の側板部12-2の内周面には、板状部材101bおよび101d上に不燃性シート200cが設けられ、第2の側板部12-2の外周面には、不燃性シート201および203が設けられている。したがって、第2の側板部12-2は、外周面から板状部材101bと板状部材101dとを分離する切り込み部を有するが、内周面に不燃性シート200cが設けられ、板状部材101bと板状部材101cとは、不燃性シート200cを介して接続されている。
【0035】
第3の側板部12-3は、板状部材100aを含む。第3の側板部12-3の内周面には、板状部材100a上に不燃性シート200aが設けられ、第3の側板部12-3の外周面には、不燃性シート202が設けられている。第3の側板部12-3には、外周面からの切り込み部は設けられていない。
【0036】
第4の側板部12-4は、板状部材100bを含む。第4の側板部12-4の内周面には、板状部材100b上に不燃性シート200dが設けられ、第4の側板部12-4の外周面には、不燃性シート203が設けられている。第4の側板部12-4には、外周面からの切り込み部は設けられていない。
【0037】
第1の側板部12-1の板状部材101aと第3の側板部12-3の板状部材100aとは、お互いの側縁部が接し、四角筒体の角部を形成している。角部は、内周面から板状部材101aと板状部材100aとを分離する切り込み部を有するが、外周面には角部を覆うように不燃性シート202が設けられ、第1の側板部12-1の板状部材101aと第3の側板部12-3の板状部材100aとは、不燃性シート202を介して接続されている。したがって、折り畳み式ダクト10は、組み立てられても、第1の側板部12-1と第3の側板部12-3とが接続された状態を維持する。
【0038】
第1の側板部12-1の板状部材101cと第4の側板部12-4の板状部材100bとは、お互いの側縁部が接し、四角筒体の角部を形成している。角部は、内周面から板状部材101cと板状部材100bとを分離する切り込み部を有するが、外周面には角部を覆うように不燃性シート203が設けられ、第1の側板部12-1の板状部材101cと第4の側板部12-4の板状部材100bとは、不燃性シート203を介して接続されている。したがって、折り畳み式ダクト10は、組み立てられても、第1の側板部12-1と第4の側板部12-4とが接続された状態を維持する。
【0039】
第2の側板部12-2の板状部材101bと第3の側板部12-3の板状部材100aとは、お互いの側縁部が接し、四角筒体の角部を形成している。角部では、内周面および外周面を覆う不燃性シートは設けられていない。しかしながら、角部では、外周面上に不燃性テープ300が設けられ、第2の側板部12-2の板状部材101bと第3の側板部12-3の板状部材100aとは、不燃性テープ300を介して接続されている。したがって、折り畳み式ダクト10は、組み立てられても、第2の側板部12-2と第3の側板部12-3とが接続された状態を維持する。なお、不燃性テープ300は、角部を補強するために、それぞれの角部に設けられてもよい。
【0040】
第2の側板部12-2の板状部材101dと第4の側板部12-4の板状部材100bとは、お互いの側縁部が接し、四角筒体の角部を形成している。角部は、内周面から板状部材101dと板状部材100bとを分離する切り込み部を有するが、外周面には角部を覆うように不燃性シート203が設けられ、第2の側板部12-2の板状部材101dと第4の側板部12-4の板状部材100bとは、不燃性シート203を介して接続されている。したがって、折り畳み式ダクト10は、組み立てられても、第2の側板部12-2と第4の側板部12-4とが接続された状態を維持する。
【0041】
以上説明したように、折り畳み式ダクト10は、四角筒体を構成する第1の側板部12-1、第2の側板部12-2、第3の側板部12-3、および第4の側板部12-4が接続されているため、作業者は、容易に組み立てることができる。
【0042】
<折り畳み式ダクト10の組み立て状態の固定方法>
折り畳み式ダクト10は、組み立て状態のままでは外周面の不燃性シート202および203または不燃性テープ300の引張応力によって折り畳まれてしまう場合があるため、折り畳み式ダクト10を建物に設置するときには、組み立て状態が固定されることが好ましい。
【0043】
図2(A)および
図2(B)は、それぞれ、接着剤塗布工程および不燃性テープ貼付工程を示す。不燃性テープ貼付工程は、接着剤塗布工程の後に行われる。
【0044】
図2(A)に示すように、接着剤塗布工程では、組み立て時において、板状部材101aと板状部材101cとの間の切り込み部に接着剤400を塗布する。これにより、板状部材101aと板状部材101cとが接着された第1の側板部12-1が形成される。換言すると、第1の側板部12-1では、板状部材101aと板状部材101cとが、接着剤400を介して、お互いの他方の側縁部が接し、固定されている。同様に、板状部材101bと板状部材101dとの間の切り込み部に接着剤400を塗布し、板状部材101bと板状部材101dとが接着された第2の側板部12-2が形成される。換言すると、第2の側板部12-2では、板状部材101bと板状部材101dとが、接着剤400を介して、お互いの他方の側縁部が接し、固定されている。
【0045】
第1の側板部12-1および第2の側板部12-2の形成は、接着剤400の塗布のみでもよいが、板状部材101aおよび板状部材101cの固定ならびに板状部材101bおよび板状部材101dの固定をより強固なものとする(または、組み立て状態を安定に維持する)ためにも、不燃性テープ貼付工程が行われることが好ましい。
【0046】
図2(B)に示すように、不燃性テープ貼付工程では、接着された切り込み部を覆うように、不燃性テープ301aおよび301bが貼り付けられる(
図3(C)に示す断面図も参照)。すなわち、不燃性テープ301aは、板状部材101aと板状部材101cとの間の切り込み部を塞ぐように、不燃性シート202および203上に貼り付けられる。また、不燃性テープ301bは、板状部材101bと板状部材101dとの間の切り込み部を塞ぐように、不燃性シート201および203上に貼り付けられる。
【0047】
折り畳み式ダクト10は、接着剤400の塗布ならびに不燃性テープ301aおよび301bの貼付によって、折り畳み状態が固定される。特に、不燃性テープ301aおよび301bは、折り畳み式ダクト10が折り畳まれないように貼り付けられるため、折り畳み式ダクト10の組み立て状態が安定して固定される。また、不燃性テープ301aおよび不燃性テープ301bは、四角筒体の角部ではなく、側板部に貼り付けられる。すなわち、不燃性テープ301aおよび不燃性テープ301bは、平坦面に貼り付けられるため、不燃性テープ301aおよび不燃性テープ301bの貼り付け作業も容易である。
【0048】
本実施形態に係る折り畳み式ダクト10は、扁平状から四角筒体への組み立てが容易であり、建設現場における組み立て作業に要する時間を短縮することができる。
【0049】
<第2実施形態>
図4および
図5を参照して、本発明の一実施形態に係る折り畳み式ダクト10の組み立て時に用いる治具500および接続金具600について説明する。
図4は、本発明の一実施形態に係る折り畳み式ダクト10の組み立て状態の固定方法について説明する模式的な平面図である。また、
図5は、本発明の一実施形態に係る折り畳み式ダクト10の組み立て状態の固定に用いられる接続金具600の模式的な斜視図である。
【0050】
図4(A)~
図4(C)は、それぞれ、折り畳み式ダクト10の四角筒体の端面の一部を示す平面図である。具体的には、
図4(A)~
図4(C)は、それぞれ、第1の側板部12-1と第3の側板部12-3とが直交した角部が示されている。本実施形態の固定方法では、
図4(A)~
図4(C)に示す工程が順に行われる。
【0051】
図4(A)に示す工程では、治具500が、角部の端面に嵌め込まれる。治具500は、四角筒体の角部の内周面および外周面を押さえ、角部の角度が略90度となるように支持することができる。例えば、治具500は、内周面を押さえる押え板と外周面を押さえる押え板とが接続された構造を有する。治具500が角部の端面に嵌め込まれたとき、板状部材101aと板状部材100aとの間の切り込み部は露出される。2つの押え板間の距離は、四角筒体の第1の側板部12-1および第3の側板部12-3の幅と略一致していることが好ましいが、これに限られない。第1の側板部12-1または第3の側板部12-3と治具500との間隙が小さいと、角部の角度を略90度で安定させることができる。
【0052】
なお、
図4(A)に示す工程は、四角筒体の全ての角部の端面に対して行われる。これにより、接着剤塗布工程を行わない場合であっても、折り畳み式ダクト10の組み立て状態である四角筒体を安定して保持することできる。但し、
図4(A)に示す工程は、接着剤塗布工程の後に行うこともできる。
【0053】
図4(B)に示す工程では、接続金具600が、角部の端面に埋め込まれる。具体的には、接続金具600は、板状部材101aおよび100aを跨ぐように埋め込まれる。
図5に示すように、接続金具600は、内部に空洞601が形成された略L字状の構造を有する。接続金具600が角部の端面に埋め込まれると、空洞601には、板状部材101aの一部および板状部材100aの一部が充填される。そのため、接続金具600は、空洞601を利用して、板状部材101aと板状部材100aとを接続することができる。なお、接続金具600は、四角筒体の全ての角部の端面に対して行われる。また、接続金具600の長さL、幅W1、および高さH、ならびに空洞601の幅W2は、特に限定されない。これらの値は、四角筒体の大きさ、または板状部材の強度などが考慮されて決定されてもよい。
【0054】
図4(C)に示す工程では、嵌め込まれていた治具500が、角部の端面から取り外される。角部の端面には、接続金具600が埋め込まれ、板状部材101aと板状部材100aとを接続しているため、治具500が取り外されても、折り畳み式ダクト10の組み立て状態である四角筒体は安定して保持される。
【0055】
本実施形態では、折り畳み式ダクト10を組み立てるときに、治具500および接続金具600を用いる。治具500は、四角筒体の角部の角度を安定させ、接続金具600は、四角筒体の2つの側板部12を接続することができる。また、四角筒体の角部の端面に接続金具600を埋め込むことにより、折り畳み式ダクト10の組み立て状態である四角筒体の角部の強度を高めることができる。
【0056】
なお、上記では、折り畳み式ダクト10の組み立て状態が四角筒体である場合について説明したが、折り畳み式ダクト10が多角筒体である場合には、多角筒体の断面多角形状の内角に合わせた治具500および接続金具600が用いられる。
【0057】
<第3実施形態>
図6を参照して、本発明の一実施形態に係る折り畳み式ダクト10の製造方法について説明する。
図6は、本発明の一実施形態に係る折り畳み式ダクト10の製造方法を説明する模式的な断面図である。本実施形態の折り畳み式ダクト10の製造方法では、
図6(A)~
図6(E)に示す工程が順に行われる。
【0058】
図6(A)に示す工程では、1枚の板状部材1000の両面に、第1の不燃性シート2000-1および第2の不燃性シート2000-2を貼り付ける。第1の不燃性シート2000-1および第2の不燃性シート2000-2は、接着剤を用いて、板状部材1000に貼り付けられてもよい。
【0059】
図6(B)に示す工程では、第1の不燃性シート2000-1側において、板状部材1000の表面に対して略45度の角度で切り込みを入れ、切り込み部110a、110b、110c、111a、および111bを形成する。切り込み部110a、110b、110c、111a、および111bは、等間隔で形成される。切り込み部110a、110b、および110cは、略90度のV字状の溝(または、略45度の2つの傾斜面を有するV字状の溝)を有するように形成される。一方、切り込み部111aおよび111bは、板状部材1000の端面が略45度の傾斜角を有するように形成される。なお、切り込み部110a、110b、110c、111a、および111bにおいては、第2の不燃性シート2000-2は分離されていない。
【0060】
なお、折り畳み式ダクト10の組み立て状態が正四角筒体でない場合(例えば、断面形状が長方形である場合)、切り込み部110a、110b、110c、111a、および111bは、等間隔ではなく、断面形状の縦横比に合わせて形成される。
【0061】
また、
図6(B)に示す工程では、第2の不燃性シート2000-2側において、板状部材1000の表面に対して垂直の角度で切り込みを入れ、切り込み部120aおよび120bを形成する。切り込み部120aおよび120bは、それらの間に、切り込み部110aおよび110bまたは切り込み部110bおよび110cのいずれかを含むように形成される。なお、切り込み部120aおよび120bにおいては、第1の不燃性シート2000-1は分離されていない。
【0062】
したがって、
図6(B)に示す工程では、板状部材1000から板状部材100a、100b、101a、101b、101c、および101dが形成される。また、第1の不燃性シート2000-1から不燃性シート200a、200b、200c、および200dが形成される。また、第2の不燃性シート2000-2から不燃性シート201、202、203が形成される。
【0063】
図6(C)に示す工程では、切り込み部120aおよび120bを開くように、両端面を折り曲げる。すなわち、不燃性シート201上の板状部材101b、ならびに不燃性シート202上の板状部材101aおよび100aが折り曲げられる。
【0064】
図6(D)に示す工程では、不燃性シート200bおよび200cのそれぞれの表面が接するように折り曲げられることにより、第1の間隙14-1および第2の間隙14-2が形成される。このとき、第2の間隙14-2は、不燃性シート201と不燃性シート202とが接続されていない未接続部分130を含んでいる。
【0065】
図6(E)に示す工程では、未接続部分130を塞ぐように不燃性テープ300を貼り付ける。すなわち、不燃性シート201および202上に不燃性テープ300が貼り付けられ、板状部材101bと板状部材100aとが、不燃性テープ300を介して接続される。
図6(E)に示す折り畳み式ダクト10は、折り畳まれた扁平状であるが、第1の間隙14-1および第2の間隙14-2を閉じるように変形すると、折り畳み式ダクト10は、四角筒体に組み立てられる。
【0066】
本実施形態に係る折り畳み式ダクト10の製造方法によれば、組み立て状態の四角筒体の4つの側板部を接続することができる。そのため、折り畳み式ダクト10の組み立てが容易となり、建設現場における組み立て作業に要する時間を短縮することができる。
【0067】
<第4実施形態>
図7を参照して、本発明の一実施形態に係る折り畳み式ダクト50の製造方法について説明する。
図7は、本発明の一実施形態に係る折り畳み式ダクト50の製造方法を説明する模式的な断面図である。本実施形態の折り畳み式ダクト50の製造方法では、
図7(A)~
図7(C)に示す工程が順に行われる。なお、折り畳み式ダクト50の構成が折り畳み式ダクト10の構成と同様であるとき、折り畳み式ダクト50の構成の説明を省略する場合がある。
【0068】
図7(A)に示す工程では、1枚の板状部材1000の両面に第1の不燃性シート2000-1および第2の不燃性シート2000-2を貼り付ける。
【0069】
図7(B)に示す工程では、第1の不燃性シート2000-1側において、板状部材1000の表面に対して略45度の角度で切り込みを入れ、切り込み部110a、111a、および111bを形成する。切り込み部110a、111a、および111bは、等間隔で形成される。また、第2の不燃性シート2000-2側において、板状部材1000の表面に対して垂直の角度で切り込みを入れ、切り込み部120aを形成する。切り込み部120aは、切り込み部110aと切り込み部111aとの間、または切り込み部110aと切り込み部111bとの間のいずれか一方に形成される。
【0070】
なお、折り畳み式ダクト10の組み立て状態が正四角筒体でない場合(例えば、断面形状が長方形である場合)、切り込み部110a、111a、および111bは、等間隔ではなく、断面形状の縦横比に合わせて形成される。
【0071】
したがって、
図7(B)に示す工程では、板状部材1000から板状部材100a、101a、および板状部材101bが形成される。また、第1の不燃性シート2000-1から不燃性シート200aおよび200bが形成される。また、第2の不燃性シート2000-2から不燃性シート201および202が形成される。なお、以下では、便宜上、
図7(B)の工程によって作製された構造体を、構造体51として説明する。
【0072】
図7(C)では、2つの構造体51(第1の構造体51-1および第2の構造体51-2)を接続する。具体的には、第1の構造体51-1の板状部材101bの端面と第2の構造体51-2の板状部材100aの端面とが対向するように配置し、第1の構造体51-1の不燃性シート201および第2の構造体51-2の不燃性シート202上に不燃性テープ302を貼り付ける。これにより、第1の構造体51-1と第2の構造体51-2とが、不燃性テープ302を介して接続される。また、第1の構造体51-1と第2の構造体51-2との接続部分には、略90度のV字状の溝を有する切り込み部110bが形成される。
【0073】
続いて、第1の構造体51-1の切り込み部120aおよび第2の構造体51-2の切り込み部120aを開くように折り曲げ、未接続部分を塞ぐように不燃性テープを貼り付けることにより、折り畳まれた扁平状の折り畳み式ダクト50が製造される。
【0074】
本実施形態に係る折り畳み式ダクト50の製造方法によれば、1枚の板状部材1000だけでなく、複数枚の板状部材1000を接続することによって、より大きな折り畳み式ダクト50を作製することができる。また、組み立て状態の四角筒体の4つの側板部が接続されているため、折り畳み式ダクト50の組み立てが容易となり、建設現場における組み立て作業に要する時間を短縮することができる。
【0075】
なお、上記では、折り畳み式ダクト10の組み立て状態が四角筒体である場合について説明したが、折り畳み式ダクト10が多角筒体である場合には、多角筒体の断面多角形状の内角が考慮されて、第1の不燃性シート2000-1側において、板状部材1000の表面に対して所定の角度((180-(断面多角形状の内角))/2)で切り込みを入れ、切り込み部110a、111a、および111bを形成する。また、折り畳み式ダクト10が多角筒体である場合、第2の不燃性シート2000-2側においては、板状部材1000の表面に対して垂直の角度で切り込みを入れ、切り込み部120aを形成する。
【0076】
<第5実施形態>
図8を参照して、本発明の一実施形態に係る2つの折り畳み式ダクト10の連結方法について説明する。
図8は、本発明の一実施形態に係る折り畳み式ダクト10の連結方法を説明する模式的な斜視図である。
【0077】
図8に示すように、組み立て状態の折り畳み式ダクト10の端部には、内周面に当接するように、四角筒体の連結金具700が取り付けられる。折り畳み式ダクト10と連結金具700とは、係止ピン710を介して接続されている。そのため、連結金具700は、折り畳み式ダクト10に固定される。なお、連結金具700は、折り畳み式ダクト10の端部から突出するように接続されている。
【0078】
2つの折り畳み式ダクト10(第1の折り畳み式ダクト10-1および第2の折り畳み式ダクト10-2)は、連結金具700を介して連結することができる。第2の折り畳み式ダクト10-2に接続された連結金具700は、第1の折り畳み式ダクト10-1の端部に挿入することができる。具体的には、連結金具700の突出した部分を、第1の折り畳み式ダクト10-1の端部に挿入する。また、第1の折り畳み式ダクト10-1の端部と第2の折り畳み式ダクト10-2の端部とを合わせ、係止ピン710を用いて、挿入された連結金具700を第1の折り畳み式ダクト10-1に接続する。これにより、第1の折り畳み式ダクト10-1と第2の折り畳み式ダクト10-2とが連結される。なお、複数の連結金具700を用いることにより、3つ以上の折り畳み式ダクト10を連結することも可能である。
【0079】
本実施形態では、複数の折り畳み式ダクト10を容易に連結することができる。そのため、建設現場において、連結作業に要する時間を短縮することができる。
【0080】
本発明の実施形態は、相互に矛盾しない限りにおいて、適宜構成を組み合わせて実施することができる。また、実施形態を基にして、当業者が適宜構成の追加、削除、もしくは設計変更を行ったもの、または、工程の追加、省略、もしくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
【0081】
上述した実施形態によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、または、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
【符号の説明】
【0082】
10、50:折り畳み式ダクト、 11:平板部、 12:側板部、 13:空洞、 14:間隙、 21:面、 51:構造体、 100a、100b、101a、101b、101c、101d:板状部材、 110a、110b、110c、111a、111b、120a、120b:切り込み部、 130:未接続部分、 200a、200b、200c、200d、、201、202、203:不燃性シート、 300、301a、301b、302:不燃性テープ、 400:接着剤、 500:治具、 600:接続金具、 601:空洞、 700:連結金具、 710:係止ピン、 1000:板状部材、 2000:不燃性シート