(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023124314
(43)【公開日】2023-09-06
(54)【発明の名称】物品管理装置、物品管理システム、及び物品管理方法
(51)【国際特許分類】
E05B 19/00 20060101AFI20230830BHJP
【FI】
E05B19/00 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022028008
(22)【出願日】2022-02-25
(71)【出願人】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(72)【発明者】
【氏名】松本 重雄
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ホルダに連結された物品を、高い不正防止性を維持した状態で管理する。
【解決手段】物品と連結されるホルダを収納する収納部と、特定のホルダに連結された特定の物品を撮影する撮影部と、撮影部により得られた特定の物品の撮影データを記憶部に記憶するように制御する制御部と、を備える、物品管理装置。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品と連結されるホルダを収納する収納部と、
特定のホルダに連結された特定の物品を撮影する撮影部と、
前記撮影部により得られた前記特定の物品の撮影データを記憶部に記憶するように制御する制御部と、
を備える、物品管理装置。
【請求項2】
前記特定のホルダを示すホルダ情報を取得する取得部を更に備え、
前記制御部は、前記取得部により取得された前記ホルダ情報に関連付けて、前記撮影データを前記記憶部に記憶するように制御する、請求項1に記載の物品管理装置。
【請求項3】
前記撮影部は、前記特定のホルダを更に撮影し、
前記取得部は、前記撮影部により得られた前記特定のホルダの撮影データから前記ホルダ情報を取得する、請求項2に記載の物品管理装置。
【請求項4】
前記特定のホルダは、返却されるホルダである、請求項1に記載の物品管理装置。
【請求項5】
前記制御部は、貸し出された物品の画像データと、前記撮影部により得られた前記特定の物品の撮影データとに基づいて、当該特定の物品が当該貸し出された物品と同一であるか否かを判定する、請求項4に記載の物品管理装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記特定の物品が前記貸し出された物品と同一であると判定された場合に、前記特定のホルダの返却を受け付け、前記特定の物品が前記貸し出された物品と同一でないと判定された場合に前記特定のホルダの返却を受け付けない、請求項5に記載の物品管理装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記撮影部が前記特定の物品を撮影してから前記特定のホルダが前記収納部に収納されるまでの時間が予め定められた時間を超えていれば、当該特定のホルダの返却を受け付けない、請求項6に記載の物品管理装置。
【請求項8】
前記特定のホルダは、貸し出されてから予め定められた時間が経過した後に返却されるホルダである、請求項4に記載の物品管理装置。
【請求項9】
前記特定のホルダは、予め定められた時刻を経過した後に返却されるホルダである、請求項4に記載の物品管理装置。
【請求項10】
前記特定のホルダは、連結された物品を交換する旨が示されたホルダである、請求項1に記載の物品管理装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記連結された物品の画像データを、前記撮影部により得られた前記特定の物品の撮影データで更新する、請求項10に記載の物品管理装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記連結された物品の画像データと、前記撮影部により得られた前記特定の物品の撮影データとに基づいて、当該特定の物品が当該連結された物品と同一であるか否かを判定する、請求項10に記載の物品管理装置。
【請求項13】
前記撮影部は、前記連結された物品を交換する旨が示された後に、当該連結された物品を撮影し、
前記制御部は、前記撮影部により得られた前記連結された物品の撮影データを、当該連結された物品の画像データとして取得する、請求項12に記載の物品管理装置。
【請求項14】
前記制御部は、前記特定の物品が前記連結された物品と同一でないと判定された場合に、当該連結された物品の交換を受け付け、前記特定の物品が前記連結された物品と同一であると判定された場合に、当該連結された物品の交換を受け付けない、請求項12に記載の物品管理装置。
【請求項15】
前記撮影部は、予め定められたタイミングで前記特定の物品を撮影する、請求項1に記載の物品管理装置。
【請求項16】
前記特定のホルダは、予め定められたホルダである、請求項1に記載の物品管理装置。
【請求項17】
前記特定のホルダは、予め定められた利用者が返却するホルダである、請求項1に記載の物品管理装置。
【請求項18】
前記特定のホルダは、予め定められた時間に返却されるホルダである、請求項1に記載の物品管理装置。
【請求項19】
物品と連結されるホルダを収納する収納部と、
特定のホルダに連結された特定の物品を撮影する撮影部と、
前記撮影部により得られた前記特定の物品の撮影データを記憶部に記憶するように制御する制御部と、
を備える、物品管理システム。
【請求項20】
物品管理システムにおける物品管理方法であって、
収納部に収納される特定のホルダに連結された特定の物品を撮影する撮影ステップと、
前記撮影ステップで得られた前記特定の物品の撮影データを記憶部に記憶するように制御する制御ステップと、
を含む、物品管理方法。
【請求項21】
前記制御ステップでは、貸し出された物品の画像データと、前記撮影ステップで得られた前記特定の物品の撮影データとに基づいて、当該特定の物品が当該貸し出された物品と同一であるか否かを判定する、請求項20に記載の物品管理方法。
【請求項22】
前記制御ステップでは、連結された物品の画像データと、前記撮影ステップで得られた前記特定の物品の撮影データとに基づいて、当該特定の物品が当該連結された物品と同一であるか否かを判定する、請求項20に記載の物品管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品管理装置、物品管理システム、及び物品管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、キーホルダに係る情報(キーホルダに設けられた無線タグが有する固有の識別情報等を含む)とこのキーホルダに連結されている鍵に係る情報(鍵に設けられた無線タグが有する固有の識別情報等を含む)とを関連付けて登録する鍵管理機が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ホルダに連結された物品を、例えば物品に貼り付けられたシールタイプの無線タグから取得した固有情報によって管理する技術がある。しかしながら、この技術では、物品から無線タグを剥がして別の物品に貼り付け、ホルダに連結された物品として管理されているのとは異なる物品をホルダに連結して使用するといった不正が可能となってしまう。つまり、この技術は、ホルダに連結された物品を、高い不正防止性を維持した状態で管理するものではなかった。
【0005】
本発明の目的は、ホルダに連結された物品を、高い不正防止性を維持した状態で管理することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的のもと、本発明は、物品と連結されるホルダを収納する収納部と、特定のホルダに連結された特定の物品を撮影する撮影部と、撮影部により得られた特定の物品の撮影データを記憶部に記憶するように制御する制御部と、を備える、物品管理装置を提供する。
物品管理装置は、特定のホルダを示すホルダ情報を取得する取得部を更に備え、制御部は、取得部により取得されたホルダ情報に関連付けて、撮影データを記憶部に記憶するように制御する、ものであってよい。その場合、撮影部は、特定のホルダを更に撮影し、取得部は、撮影部により得られた特定のホルダの撮影データからホルダ情報を取得する、ものであってよい。
特定のホルダは、返却されるホルダであってよい。
その場合、制御部は、貸し出された物品の画像データと、撮影部により得られた特定の物品の撮影データとに基づいて、特定の物品が貸し出された物品と同一であるか否かを判定する、ものであってよい。また、その場合、制御部は、特定の物品が貸し出された物品と同一であると判定された場合に、特定のホルダの返却を受け付け、特定の物品が貸し出された物品と同一でないと判定された場合に特定のホルダの返却を受け付けない、ものであってよい。更に、その場合、制御部は、撮影部が特定の物品を撮影してから特定のホルダが収納部に収納されるまでの時間が予め定められた時間を超えていれば、特定のホルダの返却を受け付けない、ものであってよい。
また、その場合、特定のホルダは、貸し出されてから予め定められた時間が経過した後に返却されるホルダであってよい。
更に、その場合、特定のホルダは、予め定められた時刻を経過した後に返却されるホルダであってよい。
特定のホルダは、連結された物品を交換する旨が示されたホルダであってよい。
その場合、制御部は、記憶部に記憶された連結された物品の画像データを、撮影部により得られた特定の物品の撮影データで更新する、ものであってよい。
また、その場合、制御部は、連結された物品の画像データと、撮影部により得られた特定の物品の撮影データとに基づいて、特定の物品が連結された物品と同一であるか否かを判定する、ものであってよい。更に、その場合、撮影部は、連結された物品を交換する旨が示された後に、連結された物品を撮影し、制御部は、撮影部により得られた連結された物品の撮影データを、連結された物品の画像データとして取得する、ものであってよい。制御部は、特定の物品が連結された物品と同一でないと判定された場合に、連結された物品の交換を受け付け、特定の物品が連結された物品と同一であると判定された場合に、連結された物品の交換を受け付けない、ものであってよい。
撮影部は、予め定められたタイミングで特定の物品を撮影する、ものであってよい。
特定のホルダは、予め定められたホルダであってもよいし、予め定められた利用者が返却するホルダであってもよいし、予め定められた時間に返却されるホルダであってもよい。
【0007】
また、本発明は、物品と連結されるホルダを収納する収納部と、特定のホルダに連結された特定の物品を撮影する撮影部と、撮影部により得られた特定の物品の撮影データを記憶部に記憶するように制御する制御部と、を備える、物品管理システムも提供する。
【0008】
更に、本発明は、物品管理システムにおける物品管理方法であって、収納部に収納される特定のホルダに連結された特定の物品を撮影する撮影ステップと、撮影ステップで得られた特定の物品の撮影データを記憶部に記憶するように制御する制御ステップと、を含む、物品管理方法も提供する。
その場合、制御ステップでは、貸し出された物品の画像データと、撮影ステップで得られた特定の物品の撮影データとに基づいて、特定の物品が貸し出された物品と同一であるか否かを判定する、ものであってよい。
また、その場合、制御ステップでは、連結された物品の画像データと、撮影ステップで得られた特定の物品の撮影データとに基づいて、特定の物品が連結された物品と同一であるか否かを判定する、ものであってよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ホルダに連結された物品を、高い不正防止性を維持した状態で管理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施の形態における鍵貸出システムの全体構成例を示すである。
【
図2】本発明の第1の実施の形態における鍵管理装置の外観構成例を示す図である。
【
図3】本発明の第1の実施の形態で用いるホルダ及び鍵の外観構成例を示す図である。
【
図4】本発明の第1の実施の形態における鍵管理装置の機能構成例を示したブロック図である。
【
図5】本発明の第1の実施の形態におけるホルダ管理情報の一例を示した図である。
【
図6】本発明の第1の実施の形態における鍵管理装置の鍵が返却される際の動作例を示したフローチャートである。
【
図7】本発明の第1の実施の形態における鍵管理装置の鍵が交換される際の動作例を示したフローチャートである。
【
図8】本発明の第2の実施の形態における鍵管理装置の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本実施の形態は、物品と連結されるホルダを収納する収納部と、特定のホルダに連結された特定の物品を撮影する撮影部と、撮影部により得られた特定の物品の撮影データを記憶部に記憶するように制御する制御部と、を備える、物品管理装置である。
ここで、物品には、鍵、カード、ハンコ、USBメモリ等の重要物が含まれるが、以下では、鍵を例にとって説明する。また、鍵にも、物理鍵、カードキー、デジタルキー等があるが、以下では、物理鍵を例にとって説明する。
【0012】
[鍵貸出システムの全体構成]
図1は、本実施の形態における鍵貸出システム1の全体構成例を示す図である。図示するように、鍵貸出システム1は、鍵管理装置10と、サーバ装置40と、端末装置50とを備えている。そして、鍵管理装置10、サーバ装置40、及び端末装置50は、ネットワーク80を介して接続される。
【0013】
鍵管理装置10は、鍵を保持するホルダを着脱可能に収納する装置である。この鍵管理装置10は、管理者又は利用者によって操作される。管理者は、鍵を管理するユーザであり、翌日予約されている鍵を鍵管理装置10に装填したり、翌日予約されていない鍵を鍵管理装置10から回収したりする操作を行う。また、利用者は、鍵を借用して利用するユーザであり、自身が当日予約している鍵を鍵管理装置10から借用したり、利用が終わった鍵を鍵管理装置10に返却したりする操作を行う。本実施の形態では、物品管理装置の一例として、鍵管理装置10を設けている。
【0014】
サーバ装置40は、鍵やホルダに関する情報を管理する装置である。サーバ装置40は、鍵の予約を受け付け、その予約状況を管理する処理も行う。また、サーバ装置40は、予約状況を鍵管理装置10及び端末装置50へ送信する。
【0015】
端末装置50は、ユーザが使用する端末装置であり、例えば、PC(Personal Computer)、タブレット端末、スマートフォン等が例示される。端末装置50は、サーバ装置40から鍵の予約状況を受信し、予約状況を例えばQRコード(登録商標)により表示画面に表示する。
【0016】
ネットワーク80は、鍵管理装置10、サーバ装置40、及び端末装置50の情報通信に用いられる通信手段であり、例えば、インターネット、公衆回線、LAN(Local Area Network)等である。
【0017】
[第1の実施の形態]
(鍵管理装置の外観構成)
図2は、本実施の形態における鍵管理装置10の外観構成例を示す図である。
図2に示すように、鍵管理装置10には、装置の前面に、第1の扉21及び第2の扉22がそれぞれ開閉可能に設けられ、第1の扉21にて開閉される鍵収納庫23と、第2の扉22によって開閉されるプリンタ25及び鍵交換部26が設けられている。また、鍵管理装置10は、装置の前面に、表示操作部27と、カードリーダ28と、カメラ29とを有する。
【0018】
鍵収納庫23には、複数の収納部24が設けられている。収納部24は、鍵を保持するホルダ31を着脱可能に収納する。
各収納部24には、ホルダ31の取り出しを許可又は禁止できるように錠機構241が設けられている。鍵管理装置10は、各収納部24に対する錠機構241を制御することによって、各ホルダ31の抜き取りの許可又は禁止を制御する。
また、各収納部24には、ホルダ31の無線タグ34(後述)から情報を読み取る読取部242が設けられている。読取部242は、収納部24に近接して又は収納部24内に設けられる。読取部242は、例えばRFID(Radio Frequency IDentifier)リーダである。尚、ある収納部24の読取部242で、隣接する収納部24に挿入されるホルダ31の無線タグ34からの電波を誤って取得するのを防止するために、互いに隣接する収納部24の間に電波を遮蔽する遮蔽板等を設けてもよい。
【0019】
プリンタ25は、鍵の交換、挿入、抜き取り等を含む鍵管理装置10の履歴をロール紙等の用紙に印字する。プリンタ25で印字された用紙は、例えば、装置の前面に排出される。
鍵交換部26は、ホルダ31と鍵との連結を解除するもので、鍵交換の権限を有する権限者である例えば管理者のみが利用できる。鍵交換部26は、ホルダ31が挿入される挿入口261と、この挿入口261を開閉するカバー262とを有する。また、鍵交換部26は、挿入口261内の所定の係止解除位置まで挿入されたホルダ31に対してホルダ31本体とリング係止体の係止を解除してリング32(後述)を外せる状態とする解除部材と、管理者によるホルダ31に対しての係止解除を許可すると共に管理者以外によるホルダ31に対しての係止解除を不可とする鍵交換規制部とを有する。鍵交換規制部としては、例えば、ソレノイド等の電気的駆動部でストッパを挿入口261に進退させるストッパ機構を用いるとよい。この場合、鍵交換規制部は、通常はストッパが挿入口261内に進出し、ホルダ31が挿入口261の所定の係止解除位置まで挿入されるのを規制する。一方、鍵交換規制部は、管理者が操作する場合にのみストッパが挿入口261内から退避し、ホルダ31が挿入口261の所定の係止解除位置まで挿入されるのを可能とする。
【0020】
表示操作部27は、例えばタッチパネルディスプレイであり、ユーザによる操作を受け付けるとともに、各種情報を表示する。
カードリーダ28は、ユーザが携帯するカードから情報を読み取る読取装置である。カードとしては、例えば、磁気カード、IC(Integrated Circuit)カード等が例示される。ユーザがカードリーダ28にカードを通すと、カードリーダ28は、カードからユーザIDを読み取る。
【0021】
カメラ29は、ホルダ31に連結された鍵を撮影して、鍵の撮影画像である鍵画像を取得する。また、カメラ29は、鍵が連結されたホルダ31を撮影して、ホルダ31の撮影画像であるホルダ画像を取得してもよい。その際、カメラ29は、鍵とホルダ31とを、一緒に撮影してもよいし、別々に撮影してもよい。本実施の形態では、特定のホルダに連結された特定の物品を撮影する撮影部の一例として、カメラ29を設けている。また、本実施の形態では、特定のホルダを更に撮影する撮影部の一例として、カメラ29を設けている。
また、カメラ29は、顔認証のために顔を撮影して顔の撮影画像である顔画像を取得するものと兼用させてもよい。
図2では、カメラ29を、装置の前面に1つだけ設けたが、これには限らない。例えば、カメラ29を収納部24毎に設けてもよい。
この場合、カメラ29は、ホルダ31が収納部24に収納されることにより、そのホルダ31に連結された鍵を撮影するようにしてよい。
或いは、カメラ29は、予め定められたタイミングで、少なくとも1つの収納部24に収納されたホルダ31に連結された鍵を撮影するようにしてもよい。ここで、予め定められたタイミングとは、例えば、予め定められた日時、予め定められた事象の発生時等である。予め定められた日時には、例えば、毎朝9時、毎週月曜日の17時等があり、予め定められた事象には、電源オンや締め処理等の何らかの処理等がある。また、少なくとも1つの収納部24とは、全ての収納部24であってもよいし、各タイミングでランダムに決定された収納部24であってもよい。
【0022】
(ホルダ及び鍵の構成)
図3は、第1の実施の形態で用いるホルダ31及び鍵33の外観構成例を示す図である。
図3に示すように、ホルダ31にはリング32で鍵33が連結されている。
ホルダ31には、無線タグ34が設けられている。無線タグ34は、例えばRFIDタグである。無線タグ34は、ホルダ31を識別する識別情報を有している。ホルダ31に無線タグ34を設けるには、例えば、シールタイプの無線タグ34をホルダ31に貼り付けてもよいし、ホルダ31内に無線タグ34を埋め込んでもよい。
尚、ホルダ31には、図示しないが、例えば、ホルダ番号が記載されたシールが貼られていてもよい。
【0023】
(鍵管理装置の機能構成)
図4は、第1の実施の形態における鍵管理装置10の機能構成例を示したブロック図である。図示するように、鍵管理装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、扉施錠機構14と、錠機構241と、読取部242と、プリンタ25と、表示操作部27と、カードリーダ28と、カメラ29とを含む。
【0024】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等の演算回路を備え、記憶部12に記憶された動作プログラムに従って、鍵管理装置10の各部(通信部13、扉施錠機構14、錠機構241、読取部242、プリンタ25、表示操作部27、カードリーダ28、カメラ29等)を制御する。
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、制御部11の動作プログラムを記憶し、また、制御部11の制御処理の際にワーク領域として利用される。動作プログラムには、制御部11が後述する処理を実行するためのプログラムが含まれる。
通信部13は、サーバ装置40との間で通信回線を通じた情報通信を行う。
扉施錠機構14は、第1の扉21及び第2の扉22を施錠する機構である。扉施錠機構14は、第1の扉21の施錠及び解錠と、第2の扉22の施錠及び解錠とを、異なる条件を用いて行ってもよい。
錠機構241、読取部242、プリンタ25、表示操作部27、カードリーダ28、及びカメラ29については、既に
図2を用いて説明したため、ここではその説明を省略する。
【0025】
ここで、制御部11の構成について具体的に説明する。制御部11は、操作受付部111と、ユーザID取得部112と、撮影画像取得部113と、認証部114と、収納検知部115と、ホルダ番号取得部116と、判定部117と、表示制御部118と、記憶制御部119とを備える。
【0026】
操作受付部111は、利用者が表示操作部27上で行った操作を受け付ける。操作としては、鍵33を返却する旨の情報を入力する操作、鍵33を交換する旨の情報を入力する操作等がある。或いは、操作は、返却する鍵33が連結されたホルダ31や、交換する鍵33が連結されたホルダ31のホルダ番号を入力又は選択する操作であってもよい。
【0027】
ユーザID取得部112は、カードリーダ28が利用者のカードからユーザIDを読み取ると、カードリーダ28からこのユーザIDを取得する。
【0028】
撮影画像取得部113は、カメラ29から撮影画像を取得する。
具体的には、撮影画像取得部113は、撮影画像として、利用者の顔画像を取得する。
撮影画像取得部113は、撮影画像として、鍵33の鍵画像を取得する。鍵画像は、返却処理においては、返却されるホルダ31に連結された鍵33(以下、「返却鍵」という)の鍵画像である。鍵画像は、交換処理においては、交換された後にホルダ31に連結されているとされる鍵33(以下、「交換後鍵」という)の鍵画像であるが、交換される前にホルダ31に連結されていたとされる鍵33(以下「交換前鍵」という)の鍵画像をこれに加えてもよい。
【0029】
また、撮影画像取得部113は、返却処理においては、鍵33を返却する旨の情報を入力する操作を操作受付部111が受け付けると、カメラ29に返却鍵の鍵画像を撮影させるように促すメッセージを表示操作部27に表示するように表示制御部118に指示する。或いは、撮影画像取得部113は、ホルダ31が収納部24に収納されたことを収納検知部115が検知すると、カメラ29に返却鍵の鍵画像を撮影させるように促すメッセージを表示操作部27に表示するように表示制御部118に指示してもよい。
撮影画像取得部113は、交換処理においては、鍵33を交換する旨の情報を入力する操作を操作受付部111が受け付けると、カメラ29に交換後鍵の鍵画像を撮影させるように促すメッセージを表示操作部27に表示するように表示制御部118に指示する。これに先立ち、撮影画像取得部113は、カメラ29に交換前鍵の鍵画像を撮影させるように促すメッセージを表示操作部27に表示するように表示制御部118に指示してもよい。
【0030】
認証部114は、ユーザID取得部112が取得したユーザIDと、撮影画像取得部113が取得した利用者の顔画像とに基づいて、利用者の認証を行い、認証が成功したかどうかを行う。認証部114は、取得したユーザIDと顔画像との組み合わせが、予め設定されたユーザIDと顔画像との組み合わせと一致すれば、認証が成功したと判定する。認証部114は、取得したユーザIDと顔画像との組み合わせが、予め設定されたユーザIDと顔画像との組み合わせと一致しなければ、認証が失敗したと判定する。尚、認証部114は、如何なる方法で認証を行うものでもよいが、以下では、顔画像に基づいて認証を行うものとして説明する。
【0031】
収納検知部115は、ホルダ31が収納部24に収納されたことを検知する。特に、鍵33の返却処理において、収納検知部115には、鍵33をカメラ29で撮影してから一定時間以内にホルダ31が収納部24に収納されたかどうかを監視するタイムアウト機能を設けてもよい。そして、収納検知部115は、鍵33をカメラ29で撮影してからホルダ31が収納部24に収納されるまでに一定時間以上経過していれば、鍵33の返却を受け付けないようにする。これは、利用者が鍵33をカメラ29に撮影させた後に鍵交換部26で交換するといった不正を行うことを防止するためである。本実施の形態では、撮影部が特定の物品を撮影してから特定のホルダが収納部に収納されるまでの時間が予め定められた時間を超えていれば、特定のホルダの返却を受け付けない制御部の一例として、収納検知部115を設けている。
【0032】
ホルダ番号取得部116は、ホルダ31のホルダ番号を取得する。本実施の形態では、特定のホルダを示すホルダ情報の一例として、ホルダ番号を用いており、ホルダ番号を取得する取得部の一例として、ホルダ番号取得部116を設けている。
例えば、ホルダ番号取得部116は、読取部242がホルダ31の無線タグ34からRFIDを読み取ると、読取部242からこのRFIDを取得する。そして、ホルダ番号取得部116は、予め設定されたRFIDとホルダ番号との対応関係を参照して、取得したRFIDに対応するホルダ番号を取得するとよい。
ホルダ番号取得部116は、利用者が表示操作部27上で入力又は選択したホルダ番号を操作受付部111が受け付けると、操作受付部111からこのホルダ番号を取得してもよい。
ホルダ番号取得部116は、例えばホルダ管理情報121(後述)で管理されるホルダ31と収納部24との対応関係において、ホルダ31が収納された収納部24の収納部番号に対応付けられたホルダ番号を取得してもよい。
ホルダ番号取得部116は、撮影画像取得部113が取得したホルダ画像からホルダ番号を取得してもよい。例えば、ホルダ番号が記載されたシールをホルダ31に貼っておき、ホルダ番号取得部116は、ホルダ画像中のこのシールの画像識別を行うことにより、ホルダ番号を取得してもよい。本実施の形態では、撮影部により得られた特定のホルダの撮影データからホルダ情報を取得する取得部の一例として、この場合のホルダ番号取得部116を設けている。
【0033】
判定部117は、返却処理においては、ホルダ31に連結されている鍵33として登録された鍵33(以下、「登録鍵」という)と、返却鍵とが同一であるかどうかを判定する。例えば、判定部117は、ホルダ管理情報121(後述)でホルダ31に関連付けて登録された登録鍵の鍵画像と、撮影画像取得部113が取得した返却鍵の鍵画像とに基づいて、この判定を行う。本実施の形態では、貸し出された物品の画像データの一例として、登録鍵の鍵画像を用いており、撮影部により得られた特定の物品の撮影データの一例として、返却鍵の鍵画像を用いている。そして、貸し出された物品の画像データと、撮影部により得られた特定の物品の撮影データとに基づいて、特定の物品が貸し出された物品と同一であるか否かを判定する制御部の一例として、判定部117を設けている。
【0034】
また、判定部117は、交換処理においては、登録鍵と、交換後鍵とが同一であるかどうかを判定する。例えば、判定部117は、ホルダ管理情報121(後述)でホルダ31に関連付けて登録された登録鍵の鍵画像と、撮影画像取得部113が取得した交換後鍵の鍵画像とに基づいて、この判定を行う。判定部117は、交換処理においては、交換前鍵と、交換後鍵とが同一であるかどうかを判定してもよい。例えば、判定部117は、撮影画像取得部113が取得した交換前鍵の鍵画像と交換後鍵の鍵画像とに基づいて、この判定を行う。本実施の形態では、連結された物品の画像データの一例として、登録鍵の鍵画像又は交換前鍵の鍵画像を用いており、撮影部により得られた特定の物品の撮影データの一例として、交換後鍵の鍵画像を用いている。そして、連結された物品の画像データと、撮影部により得られた特定の物品の撮影データとに基づいて、特定の物品が連結された物品と同一であるか否かを判定する制御部の一例として、判定部117を設けている。また、本実施の形態では、撮影部が、連結された物品を交換する旨が示された後に、連結された物品を撮影することにより得られた、連結された物品の撮影データの一例として、交換前鍵の鍵画像を用いている。
【0035】
ここで、判定部117は、鍵画像に基づいて鍵33が同一であるかどうかを判定する手法として、公知の如何なる手法を用いてもよい。例えば、判定部117は、鍵画像の画像マッチングを行うことにより鍵画像の類似度を算出し、この類似度をそのまま用いて、鍵33が同一であるかどうかを判定してもよい。或いは、判定部117は、鍵画像から鍵33の属性情報(鍵33の種別、個数、形状等)を判別し、この属性情報を比較することにより、鍵33が同一であるかどうかを判定してもよい。
【0036】
表示制御部118は、表示操作部27に対する情報の表示を制御する。
具体的には、表示制御部118は、返却処理及び交換処理の両方において、処理を開始する操作を操作受付部111が受け付けると、カメラ29に顔を撮影させることを促すメッセージを表示操作部27に表示する。
【0037】
また、表示制御部118は、返却処理においては、利用者の認証が成功したと認証部114により判定されると、カメラ29に返却鍵を撮影させることを促すメッセージを表示操作部27に表示する。表示制御部118は、返却処理においては、登録鍵と返却鍵とが同一であると判定部117により判定されれば、返却鍵が連結されたホルダ31の返却を受け付ける場合の処理を行う。例えば、表示制御部118は、このような処理として、「鍵の返却を受け付けました」等のメッセージを表示操作部27に表示する処理を行うとよい。表示制御部118は、返却処理においては、登録鍵と返却鍵とが同一でないと判定部117により判定されれば、返却鍵が連結されたホルダ31の返却を受け付けない場合の処理を行う。例えば、表示制御部118は、このような処理として、「鍵の返却を受け付けませんでした」等のメッセージを表示操作部27に表示する処理を行うとよい。或いは、表示制御部118は、このような処理として、登録鍵と返却鍵とが同一でないとの判定結果を表示操作部27に表示する処理を行ってもよい。本実施の形態では、特定の物品が貸し出された物品と同一であると判定された場合に、特定のホルダの返却を受け付け、特定の物品が貸し出された物品と同一でないと判定された場合に特定のホルダの返却を受け付けない制御部の一例として、表示制御部118を設けている。
【0038】
更に、表示制御部118は、交換処理においては、利用者の認証が成功したと認証部114により判定されると、カメラ29に交換前鍵を撮影させることを促すメッセージを表示操作部27に表示した後、カメラ29に交換後鍵を撮影させることを促すメッセージを表示操作部27に表示する。表示制御部118は、交換処理においては、登録鍵と交換後鍵とが同一でなく、かつ、交換前鍵と交換後鍵とが同一でないと判定部117により判定されれば、ホルダ31に連結された鍵33の交換を受け付ける場合の処理を行う。例えば、表示制御部118は、このような処理として、「鍵の交換を受け付けました」等のメッセージを表示操作部27に表示する処理を行うとよい。表示制御部118は、交換処理においては、登録鍵と交換後鍵とが同一である、又は、交換前鍵と交換後鍵とが同一であると判定部117により判定されれば、ホルダ31に連結された鍵33の交換を受け付けない場合の処理を行う。例えば、表示制御部118は、このような処理として、「鍵の交換を受け付けませんでした」等のメッセージを表示操作部27に表示する処理を行うとよい。或いは、表示制御部118は、このような処理として、登録鍵と交換後鍵とが同一である、又は、交換前鍵と交換後鍵とが同一であるとの判定結果を表示操作部27に表示する処理を行ってもよい。本実施の形態では、特定の物品が連結された物品と同一でないと判定された場合に、連結された物品の交換を受け付け、特定の物品が連結された物品と同一であると判定された場合に、連結された物品の交換を受け付けない制御部の一例として、表示制御部118を設けている。
【0039】
記憶制御部119は、記憶部12に対するデータの書き込み及び記憶部12からのデータの読み出しを制御する。
具体的には、記憶制御部119は、記憶部12に対して、ホルダ31と、ホルダ31に連結されている鍵33の鍵画像とを対応付けたホルダ管理情報121(後述)を記憶し、記憶部12からホルダ管理情報121を読み出す。本実施の形態では、撮影部により得られた特定の物品の撮影データを記憶部に記憶するように制御する制御部の一例として、記憶制御部119を設けている。また、本実施の形態では、取得部により取得されたホルダ情報に関連付けて、撮影データを記憶部に記憶するように制御する制御部の一例として、記憶制御部119を設けている。
【0040】
また、記憶制御部119は、返却処理においては、登録鍵と返却鍵とが同一であると判定部117により判定されれば、返却鍵が連結されたホルダ31の返却を受け付ける場合の処理を行う。例えば、記憶制御部119は、このような処理として、ホルダ管理情報121(後述)のこのホルダ31に対する収納フラグを「ON」とする処理を行うとよい。或いは、記憶制御部119は、このような処理として、登録鍵と返却鍵とが同一であるとの判定結果を利用者に紐付けた履歴として記憶部12に記憶する処理を行ってもよい。記憶制御部119は、返却処理においては、登録鍵と返却鍵とが同一でないと判定部117により判定されれば、返却鍵が連結されたホルダ31の返却を受け付けない場合の処理を行う。例えば、記憶制御部119は、このような処理として、登録鍵と返却鍵とが同一でないとの判定結果を利用者に紐付けた履歴として記憶部12に記憶する処理を行うとよい。本実施の形態では、特定の物品が貸し出された物品と同一であると判定された場合に、特定のホルダの返却を受け付け、特定の物品が貸し出された物品と同一でないと判定された場合に特定のホルダの返却を受け付けない制御部の一例として、記憶制御部119を設けている。
【0041】
更に、記憶制御部119は、交換処理においては、登録鍵と交換後鍵とが同一でなく、かつ、交換前鍵と交換後鍵とが同一でないと判定されれば、ホルダ31に連結された鍵33の交換を受け付ける場合の処理を行う。例えば、記憶制御部119は、このような処理として、ホルダ管理情報121(後述)のこのホルダ31に対する登録鍵の鍵画像を交換後鍵の鍵画像に変更する処理を行うとよい。或いは、記憶制御部119は、このような処理として、登録鍵と交換後鍵とが同一でなく、かつ、交換前鍵と交換後鍵とが同一でないとの判定結果を利用者に紐付けた履歴として記憶部12に記憶する処理を行ってもよい。記憶制御部119は、交換処理においては、登録鍵と交換後鍵とが同一である、又は、交換前鍵と交換後鍵とが同一であると判定されれば、ホルダ31に連結された鍵33の交換を受け付けない場合の処理を行う。例えば、記憶制御部119は、このような処理として、登録鍵と交換後鍵とが同一である、又は、交換前鍵と交換後鍵とが同一であるとの判定結果を利用者に紐付けた履歴として記憶部12に記憶する処理を行うとよい。本実施の形態では、記憶部に記憶された連結された物品の画像データを、撮影部により得られた特定の物品の撮影データで更新する制御部の一例として、記憶制御部119を設けている。また、本実施の形態では、特定の物品が連結された物品と同一でないと判定された場合に、連結された物品の交換を受け付け、特定の物品が連結された物品と同一であると判定された場合に、連結された物品の交換を受け付けない制御部の一例として、記憶制御部119を設けている。
【0042】
また、記憶部12が記憶する情報について具体的に説明する。記憶部12は、ホルダ管理情報121を記憶する。ホルダ管理情報121は、各ホルダ31が、どの収納部24に収容されるものであるか、現在収納された状態であるか、どのような鍵33に連結されているか等を管理するための情報である。ホルダ管理情報121の具体的な内容については後述する。
【0043】
(ホルダ管理情報の具体的内容)
図5は、ホルダ管理情報121の一例を示した図である。図示するように、ホルダ管理情報121は、ホルダ番号と、収納部番号と、収納フラグと、画像IDとを対応付けたものとなっている。
ホルダ番号は、ホルダ31を識別する番号である。
収納部番号は、対応するホルダ番号のホルダ31が収納される収納部24を識別する番号である。
収納フラグは、対応するホルダ番号のホルダ31が現在収納部24に収納されているかどうかを示すフラグである。収納フラグは、ホルダ31が現在収納部24に収納されている場合に「ON」となり、ホルダ31が現在収納部24に収納されていない場合に「OFF」となる。
画像IDは、対応するホルダ番号のホルダ31に連結された鍵33の鍵画像を識別する識別情報である。画像IDは、例えば、鍵画像が記憶された記憶領域のアドレスであってよい。そのような記憶領域は、鍵管理装置10内の記憶部12の記憶領域であってもよいし、鍵管理装置10以外の装置における記憶領域であってもよい。
図では、例えば、ホルダ番号「H01」のホルダ31が、収納部番号「S01」の収納部24に収納されるものであり、現在収納部24に収納されており、画像ID「IMG01」の鍵画像に示される鍵33が連結されていることが示されている。
【0044】
尚、
図5では、ホルダ管理情報121を1つの対応情報とし、この1つの対応情報において、ホルダ番号に対し、収納部番号、収納フラグ、及び画像IDの全てを対応付けたが、これには限らない。例えば、ホルダ管理情報121を複数の対応情報とし、この複数の対応情報のそれぞれにおいて、ホルダ番号に対し、収納部番号、収納フラグ、及び画像IDの少なくとも1つを対応付けるようにしてもよい。
また、
図5のホルダ管理情報121は、サーバ装置40で予約状況に基づいてホルダ番号と収納部番号との対応が設定され、通信部13によりネットワーク80を介して受信されたものであってもよい。
【0045】
(鍵管理装置の動作)
図6は、第1の実施の形態における鍵管理装置10の鍵33が返却される際の動作例を示したフローチャートである。
【0046】
まず、鍵管理装置10では、操作受付部111が、利用者が表示操作部27上で鍵33を返却する旨の情報を入力する操作を行ったかどうかを判定する(ステップ131)。
ステップ131で利用者が表示操作部27上で鍵33を返却する旨の情報を入力する操作を行ったと判定されなければ、操作受付部111は、ステップ131の処理を繰り返す。
ステップ131で利用者が表示操作部27上で鍵33を返却する旨の情報を入力する操作を行ったと判定されれば、ユーザID取得部112が、利用者のユーザIDを取得する(ステップ132)。例えば、表示制御部118が、カードリーダ28にカードを通すことを促すメッセージを表示操作部27に表示する。これに応答して、利用者がカードリーダ28にカードを通すと、ユーザID取得部112が、カードリーダ28からユーザIDを取得する。
【0047】
次に、撮影画像取得部113が、利用者の顔画像を取得する(ステップ133)。例えば、表示制御部118が、カメラ29に顔を撮影させることを促すメッセージを表示操作部27に表示する。これに応答して、利用者がカメラ29に顔を撮影させると、撮影画像取得部113が、カメラ29から顔画像を取得する。
次いで、認証部114が、ステップ132で取得されたユーザIDと、ステップ133で取得された顔画像とに基づいて、利用者の認証を行い、認証が成功したかどうかを判定する(ステップ134)。
【0048】
ステップ134で認証が成功したと判定されなければ、制御部11は、ステップ133及びステップ134の処理を繰り返す。
ステップ134で認証が成功したと判定されれば、撮影画像取得部113は、カメラ29から返却鍵の鍵画像を取得する(ステップ135)。例えば、表示制御部118が、カメラ29に返却鍵を撮影させることを促すメッセージを表示操作部27に表示する。これに応答して、利用者がカメラ29に返却鍵を撮影させると、撮影画像取得部113が、カメラ29から返却鍵の鍵画像を取得する。
【0049】
これにより、例えば、表示制御部118は、一定時間以内にホルダ31を収納部24に収納することを促すメッセージを表示操作部27に表示する。これに応答して、利用者は、一定時間以内にホルダ31を収納部24に収納することになる。そこで、収納検知部115が、タイマを開始し(ステップ136)、ホルダ31が収納部24に収納されたかどうかを判定する(ステップ137)。
ステップ137でホルダ31が収納部24に収納されたと判定しなければ、収納検知部115は、タイマがタイムアップしたかどうかを判定する(ステップ138)。そして、収納検知部115は、タイマがタイムアップしたと判定しなければ、処理をステップ137へ戻し、タイマがタイムアップしたと判定すれば、処理をステップ135へ戻す。
一方、ステップ137でホルダ31が収納部24に収納されたと判定されれば、ホルダ番号取得部116は、そのホルダ31のホルダ番号を取得する(ステップ139)。例えば、ホルダ31が収納部24に収納されると、読取部242が、ホルダ31の無線タグ34からRFIDを読み取る。そして、ホルダ番号取得部116は、予め設定されたRFIDとホルダ番号との対応関係を参照して、読取部242が読み取ったRFIDに対応するホルダ番号を取得する。
【0050】
その後、判定部117が、ステップ139で取得されたホルダ番号に関連付けてホルダ管理情報121に登録された登録鍵の鍵画像と、ステップ135で取得された返却鍵の鍵画像とに基づいて、登録鍵と返却鍵とが同一であるかどうかを判定する(ステップ140)。
【0051】
ステップ140で登録鍵と返却鍵とが同一であると判定されれば、貸し出された鍵33が返却されようとしているので、制御部11は、鍵33の返却を受け付ける場合の処理を行う(ステップ141)。このような処理としては、例えば、記憶制御部119が、ホルダ管理情報121でホルダ31に関連付けられた収納フラグを「ON」とし、表示制御部118が、「鍵の返却を受け付けました」等のメッセージを表示操作部27に表示する処理を行うとよい。或いは、このような処理としては、登録鍵と返却鍵とが同一であるとの判定結果を、記憶制御部119が利用者に紐付けた履歴として記憶したり、表示制御部118が表示操作部27に表示したり、通信部13が管理者に報知したりする処理を行ってもよい。
【0052】
ステップ140で登録鍵と返却鍵とが同一であると判定されなければ、貸し出された以外の鍵33が返却されようとしている可能性があるので、制御部11は、鍵33の返却を受け付けない場合の処理を行う(ステップ142)。このような処理としては、例えば、記憶制御部119が、ホルダ管理情報121でホルダ31に関連付けられた収納フラグを「OFF」のままとし、表示制御部118が、「鍵の返却を受け付けませんでした」等のメッセージを表示操作部27に表示する処理を行うとよい。或いは、このような処理としては、登録鍵と返却鍵とが同一でないとの判定結果を、記憶制御部119が利用者に紐付けた履歴として記憶したり、表示制御部118が表示操作部27に表示したり、通信部13が管理者に報知したりする処理を行ってもよい。
【0053】
尚、上記では、撮影画像取得部113が返却鍵の鍵画像を取得した後、利用者がホルダ31を収納部24に収納することにより、ホルダ番号取得部116がホルダ31のホルダ番号を取得するようにしたが、これには限らない。利用者がホルダ31を収納部24に収納する前に、ホルダ番号取得部116がホルダ31のホルダ番号を取得し、その後、撮影画像取得部113が返却鍵の鍵画像を取得するようにしてもよい。例えば、利用者がホルダ31のホルダ番号を表示操作部27上で入力又は選択し、ホルダ番号取得部116がこのホルダ番号を取得した場合に、このようにホルダ番号及び鍵画像の取得が行われることになる。或いは、利用者がホルダ31を収納部24に収納する前に、ホルダ番号取得部116がホルダ31のホルダ番号を取得し、同時に、撮影画像取得部113が返却鍵の鍵画像を取得するようにしてもよい。例えば、利用者がカメラ29にホルダ31及び返却鍵を一緒に撮影させて、ホルダ番号取得部116がホルダ画像からホルダ番号を取得した場合に、このようにホルダ番号及び鍵画像の取得が行われることになる。
【0054】
図7は、第1の実施の形態における鍵管理装置10の鍵33が交換される際の動作例を示したフローチャートである。
【0055】
まず、鍵管理装置10では、操作受付部111が、利用者が表示操作部27上で鍵33を交換する旨の情報を入力する操作を行ったかどうかを判定する(ステップ151)。
ステップ151で利用者が表示操作部27上で鍵33を交換する旨の情報を入力する操作を行ったと判定されなければ、操作受付部111は、ステップ151の処理を繰り返す。
ステップ151で利用者が表示操作部27上で鍵33を交換する旨の情報を入力する操作を行ったと判定されれば、ユーザID取得部112が、利用者のユーザIDを取得する(ステップ152)。例えば、表示制御部118が、カードリーダ28にカードを通すことを促すメッセージを表示操作部27に表示する。これに応答して、利用者がカードリーダ28にカードを通すと、ユーザID取得部112が、カードリーダ28からユーザIDを取得する。
【0056】
次に、撮影画像取得部113が、利用者の顔画像を取得する(ステップ153)。例えば、表示制御部118が、カメラ29に顔を撮影させることを促すメッセージを表示操作部27に表示する。これに応答して、利用者がカメラ29に顔を撮影させると、撮影画像取得部113は、カメラ29から顔画像を取得する。
次いで、認証部114が、ステップ152で取得されたユーザIDと、ステップ153で取得された顔画像とに基づいて、利用者の認証を行い、認証が成功したかどうかを判定する(ステップ154)。
【0057】
ステップ154で認証が成功したと判定されなければ、制御部11は、ステップ153及びステップ154の処理を繰り返す。
ステップ154で認証が成功したと判定されれば、撮影画像取得部113は、カメラ29から交換前鍵の鍵画像を取得する(ステップ155)。例えば、表示制御部118が、カメラ29に交換前鍵を撮影させることを促すメッセージを表示操作部27に表示する。これに応答して、利用者がカメラ29に交換前鍵を撮影させると、撮影画像取得部113は、カメラ29から交換前鍵の鍵画像を取得する。
【0058】
次に、撮影画像取得部113は、カメラ29から交換後鍵の鍵画像を取得する(ステップ156)。例えば、表示制御部118が、鍵33を交換してカメラ29に交換後鍵を撮影させることを促すメッセージを表示操作部27に表示する。これに応答して、利用者が鍵33を交換してカメラ29に交換後鍵を撮影させると、撮影画像取得部113が、カメラ29から交換後鍵の鍵画像を取得する。
【0059】
これにより、例えば、表示制御部118は、ホルダ31を収納部24に収納することを促すメッセージを表示操作部27に表示する。これに応答して、利用者は、ホルダ31を収納部24に収納することになる。そこで、収納検知部115が、ホルダ31が収納部24に収納されたかどうかを判定する(ステップ157)。
ステップ157でホルダ31が収納部24に収納されたと判定されなければ、収納検知部115は、ステップ157の処理を繰り返す。
ステップ157でホルダ31が収納部24に収納されたと判定されれば、ホルダ番号取得部116は、そのホルダ31のホルダ番号を取得する(ステップ158)。例えば、ホルダ31が収納部24に収納されると、読取部242が、ホルダ31の無線タグ34からRFIDを読み取る。そして、ホルダ番号取得部116は、予め設定されたRFIDとホルダ番号との対応関係を参照して、読取部242が読み取ったRFIDに対応するホルダ番号を取得する。
【0060】
その後、判定部117が、ステップ158で取得されたホルダ番号に関連付けてホルダ管理情報121に登録された登録鍵の鍵画像と、ステップ156で取得された交換後鍵の鍵画像とに基づいて、登録鍵と交換後鍵とが同一であるかどうかを判定する(ステップ159)。
ステップ159で登録鍵と交換後鍵とが同一であると判定されなければ、判定部117は、ステップ155で取得された交換前鍵の鍵画像と、ステップ156で取得された交換後鍵の鍵画像とに基づいて、交換前鍵と交換後鍵とが同一であるかどうかを判定する(ステップ160)。
【0061】
ステップ160で交換前鍵と交換後鍵とが同一であると判定されなければ、ホルダ31に連結された鍵33は変更された可能性が高いので、制御部11は、鍵33の交換を受け付ける場合の処理を行う(ステップ161)。このような処理としては、例えば、記憶制御部119が、ホルダ31に関連付けてホルダ管理情報121に登録された登録鍵の鍵画像を交換後鍵の鍵画像に変更し、表示制御部118が、「鍵の交換を受け付けました」等のメッセージを表示操作部27に表示する処理を行うとよい。或いは、このような処理としては、登録鍵と交換後鍵とが同一でなく交換前鍵と交換後鍵とが同一でないとの判定結果を、記憶制御部119が利用者に紐付けた履歴として記憶したり、表示制御部118が表示操作部27に表示したり、通信部13が管理者に報知したりする処理を行ってもよい。
【0062】
ステップ159で登録鍵と交換後鍵とが同一であると判定した場合、又は、ステップ160で交換前鍵と交換後鍵とが同一であると判定した場合、ホルダ31に連結された鍵33は変更されていない可能性が高いので、制御部11は、鍵33の交換を受け付けない場合の処理を行う(ステップ162)。このような処理としては、例えば、記憶制御部119が、ホルダ31に関連付けてホルダ管理情報121に登録された登録鍵の鍵画像をそのままとし、表示制御部118が、「鍵の交換を受け付けませんでした」等のメッセージを表示操作部27に表示する処理を行うとよい。或いは、このような処理としては、登録鍵と交換後鍵とが同一である又は交換前鍵と交換後鍵とが同一であるとの判定結果を、記憶制御部119が利用者に紐付けた履歴として記憶したり、表示制御部118が表示操作部27に表示したり、通信部13が管理者に報知したりする処理を行ってもよい。
【0063】
尚、上記では、撮影画像取得部113が交換前鍵及び交換後鍵の鍵画像を取得した後、利用者がホルダ31を収納部24に収納することにより、ホルダ番号取得部116がホルダ31のホルダ番号を取得するようにしたが、これには限らない。利用者がホルダ31を収納部24に収納する前に、ホルダ番号取得部116がホルダ31のホルダ番号を取得し、その後、撮影画像取得部113が交換前鍵及び交換後鍵の鍵画像を取得するようにしてもよい。例えば、利用者がホルダ31のホルダ番号を表示操作部27上で入力又は選択し、ホルダ番号取得部116がこのホルダ番号を取得した場合に、このようにホルダ番号及び鍵画像の取得が行われることになる。或いは、利用者がホルダ31を収納部24に収納する前に、ホルダ番号取得部116がホルダ31のホルダ番号を取得し、同時に、撮影画像取得部113が交換前鍵及び交換後鍵の鍵画像を取得するようにしてもよい。例えば、利用者がカメラ29にホルダ31及び鍵33(交換前鍵でも交換後鍵でもよい)を一緒に撮影させて、ホルダ番号取得部116がホルダ画像からホルダ番号を取得した場合に、このようにホルダ番号及び鍵画像の取得が行われることになる。
【0064】
また、上記では、判定部117が、登録鍵と交換後鍵とが同一であるか、及び、交換前鍵と交換後鍵とが同一であるか、の両方を判定するようにしたが、これには限らない。例えば、判定部117は、登録鍵と交換後鍵とが同一であるかのみを判定するようにしてもよい。
【0065】
(効果)
第1の実施の形態では、各鍵33の画像を記憶しておき、鍵33を返却する際に返却される鍵33を撮影して貸し出された鍵33と同一であるかどうかを画像認識により確認することとした。これにより、鍵33の不正な取り外しを防止することが可能となった。
また、第1の実施の形態では、各鍵33の画像を記憶しておき、鍵33を交換する際に交換後の鍵33を撮影して交換前の鍵33と同一であるかどうかを画像認識により確認することとした。これにより、鍵33を交換する操作が開始されたにも関わらず実際には鍵33が交換されていないという事態を回避することが可能となった。
更に、第1の実施の形態では、多くの場合に1台のカメラ29で鍵33を特定することができるので、各鍵33に無線タグを貼り付けて鍵33を特定する方法に比べてコスト的なメリットもある。
更にまた、第1の実施形態において、鍵33が同一であるかの判定結果を利用者に紐付けた履歴として残す場合は、不正が行われた際に後からの追跡が可能となるというメリットもある。
【0066】
[第2の実施の形態]
図8は、第2の実施の形態における鍵管理装置10の構成を示す図である。第2の実施の形態では、第1の実施の形態における鍵管理装置10を、少なくとも制御部11を含む部分と、少なくとも収納部24を含む部分と、少なくともカメラ29を含む部分とに分け、これらを通信可能に接続し、別個の装置として設置している。以下では、少なくとも制御部11を含む装置を制御装置110と称し、少なくとも収納部24を含む装置を鍵管理装置200と称し、少なくともカメラ29を含む装置を撮影装置290と称する。また、制御装置110と鍵管理装置200とを接続する通信回線を通信回線801と称し、制御装置110と撮影装置290とを接続する通信回線を通信回線802と称する。更に、制御装置110と鍵管理装置200と撮影装置290と通信回線801,802とからなるシステムを鍵管理システム100と称する。鍵管理システム100は、物品管理システムの一例である。
【0067】
第2の実施の形態では、鍵管理装置200は、第1の扉21と、第2の扉22と、鍵収納庫23とを備え、鍵収納庫23内に収納部24を備える。そして、鍵管理装置200は、プリンタ25と、鍵交換部26と、表示操作部27と、カードリーダ28とを更に備える。制御装置110は、少なくとも制御部11を備えていれば、その他に記憶部12等を備えてもよい。撮影装置290は、少なくともカメラ29を備えていればよい。また、制御装置110は、鍵管理装置200及び撮影装置290と通信を行うため、鍵管理装置10は、制御装置110と通信を行うため、撮影装置290は、制御装置110と通信を行うため、それぞれ通信部13を備える。尚、各構成要素については、
図2及び
図3を参照して説明したので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0068】
第2の実施の形態では、制御部11と、収納部24と、カメラ29とが別個の装置内にある場合であっても、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0069】
[変形例]
上記では、鍵画像をホルダ番号に関連付けて記憶するようにしたが、鍵画像を利用者に紐付けた撮影履歴として残しておくだけでもよい。
【0070】
上記では言及しなかったが、鍵33の撮影乃至画像チェックは、予め定められたホルダ31に対してのみ、行うようにしてもよい。つまり、ホルダ31毎に、撮影乃至画像チェックを行うかどうかを切り替えてもよい。例えば、鍵33が重要なものであれば撮影乃至画像チェックを行うようにし、鍵33が重要なものでなければ撮影乃至画像チェックを行わないようにすることが考えられる。
鍵33の撮影乃至画像チェックは、予め定められた利用者が返却するホルダ31に対してのみ、行うようにしてもよい。つまり、ホルダ31を返却する利用者毎に、撮影乃至画像チェックを行うかどうかを切り替えてもよい。例えば、ホルダ31を返却する利用者がスタッフであれば、撮影乃至画像チェックを行わないようにし、ホルダ31を返却する利用者が一般の利用者であれば、撮影乃至画像チェックを行うようにすることが考えられる。
鍵33の撮影乃至画像チェックは、予め定められた時間に返却されるホルダ31に対してのみ、行うようにしてもよい。つまり、ホルダ31が返却される時間帯毎に、撮影乃至画像チェックを行うかどうかを切り替えてもよい。例えば、ホルダ31が返却される時間帯が営業時間内であれば、撮影乃至画像チェックを行わないようにし、ホルダ31が返却される時間帯が営業時間外であれば、撮影乃至画像チェックを行うようにすることが考えられる。
【0071】
また、鍵33の撮影乃至画像チェックは、長時間貸し出されていたホルダ31に対してのみ、行うようにしてもよい。
ここで、長時間貸し出されていたホルダ31には、例えば、貸し出されてから予め定められた時間が経過した後に返却されるホルダ31がある。貸し出されてから所定時間(例えば3時間)が経過した後に返却されるホルダ31についてのみ、撮影乃至画像チェックを行うようにすることが考えられる。
長時間貸し出されていたホルダ31には、例えば、予め定められた時刻を経過した後に返却されるホルダ31もある。予め定められた時刻とは、例えば、返却予定時刻である。この場合、返却予定時刻から遅延して返却されるホルダ31に対してのみ、撮影乃至画像チェックを行うようにすることが考えられる。
【0072】
上記では、収納部24を、ホルダ31を挿入することにより収納するタイプのものとして説明したが、これには限らない。収納部24は、例えば特開2021-75852号公報に示されるような、ホルダ31を筐体内に収容することにより収納するタイプのものであってもよい。
また、上記では、収納部24として、ホルダ31を個別に収納可能な個別収納部を用いたが、これに限らない。例えば、収納部24として、ホルダ31を複数一括して収納可能な一括収納部(回収ボックス)を用いてもよい。
【0073】
上記では、鍵33の返却又は交換を受け付けない場合、鍵33を収納部24に収納することは許可した上で返却又は交換を受け付けないこととしたが、これには限らない。鍵33の返却又は交換を受け付けない場合、鍵33を収納部24に収納することを許可しないようにしてもよい。
【符号の説明】
【0074】
1…鍵貸出システム、10…鍵管理装置、11…制御部、12…記憶部、13…通信部、14…扉施錠機構、24…収納部、25…プリンタ、26…鍵交換部、27…表示操作部、28…カードリーダ、29…カメラ、40…サーバ装置、50…端末装置、100…鍵管理システム、110…制御装置、200…鍵管理装置、290…撮影装置