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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023124493
(43)【公開日】2023-09-06
(54)【発明の名称】釣用のワーム
(51)【国際特許分類】
   A01K 85/00 20060101AFI20230830BHJP
【FI】
A01K85/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022028280
(22)【出願日】2022-02-25
(71)【出願人】
【識別番号】000002495
【氏名又は名称】グローブライド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140822
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 光広
(72)【発明者】
【氏名】八木 啓之
【テーマコード(参考)】
2B307
【Fターム(参考)】
2B307BB01
(57)【要約】
【課題】 簡易な形成方法かつ低コストで、外部光の反射の際の減衰を低減しより強い光輝度で反射することを可能としかつ様々な方向への反射光の形成を可能ならしめることで、より確実にかつ強烈にフィッシュイーターを誘引することが可能なワームを提供する。
【解決手段】 本発明の一実施形態に係る釣用のワームは、中実に形成され、該中実のワームの内部は外部から一部又は全部が視認可能であり、外部からの光を反射可能な1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、該中実のワームに埋設される、該中実のワームから一部露出するように設けられる又は該高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズを含有した塗料が該中実のワームの外面に塗布するようにして設けられ、該外部からの光は、該高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズにおいて反射されるように構成される。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中実に形成される釣用のワームであって、
該中実のワームの内部は外部から一部又は全部が視認可能であり、
外部からの光を反射可能な1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、該中実のワームに埋設される、該中実のワームから一部露出するように設けられる又は該鏡面反射ビーズを含有した塗料が該中実のワームの外面に塗布するようにして設けられ、該外部からの光は、該偏光ビーズ又は該鏡面反射ビーズにおいて反射されることを特徴とするワーム。
【請求項2】
前記1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、該中実のワームに埋設される場合、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかは、該中実のワームに埋設されるシート部材の表面に設けられる、請求項1に記載のワーム。
【請求項3】
前記1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかは、該中実のワームに埋設されるシート部材の表面と裏面のそれぞれに設けられる、請求項2に記載のワーム。
【請求項4】
前記シート部材は、外部からの光を反射可能にされる、請求項2又は3に記載のワーム。
【請求項5】
前記高屈折率ガラスビーズは、屈曲率が1.4から2.6の範囲内の球状反射ビーズである、請求項1から4までのいずれか1項に記載のワーム。
【請求項6】
前記鏡面反射ビーズは、正四面体、正六面体、正八面体、正十二面体又は正二十面体の形状を有する、請求項1から4までのいずれか1項に記載のワーム。
【請求項7】
前記高屈折率ガラスビーズは、ソーダ石灰ガラス、バイコールガラス、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、ホウケイ酸ガラス又はチタンバリウム系ガラスにより形成されている、請求項1から5までのいずれか1項に記載のワーム。
【請求項8】
前記鏡面反射ビーズは、ソーダ石灰ガラス、バイコールガラス、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、ホウケイ酸ガラス、チタンバリウム系ガラス、ABS樹脂又はアクリル樹脂により形成されている、請求項1から4までのいずれか1項又は請求項6に記載のワーム。
【請求項9】
内側層と、外側層とから形成され、中実に形成される釣用のワームであって、
該中実に形成されるワームの内部は外部から一部又は全部が視認可能であり、
外部からの光を反射可能な1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、前記内側層に埋設される、前記外側層に埋設される、前記外側層に一部が露出するように設けられる又は該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを含有した塗料が該中実のワームの外面に塗布するようにして設けられ、該外部からの光は、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかにおいて反射されることを特徴とするワーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣用のワームに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、魚釣りでは、フィッシュイーターを捕獲するため、小魚等のベイトに疑似された疑似餌(ルアーやワーム)が用いられている。このような疑似餌として、餌木、スプーン、プラグ、スピナー、ジグ、プラスチックルアー等様々な種類のものが知られている。
【0003】
このような疑似餌の1つとして、特許文献1には、フィッシングに用いる疑似餌等の魚誘引具に係り、特に本体内に光線を反射する物体を液体と共に封入して反射体の移動により複雑な反射光を発現し、釣果を上げることが出来るようにした魚誘引具が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、一対の透明ないし半透明の素材からなる半割りのルアー部材を内部が中空となる間隔をもって貼り合わせてなり、上記半割りのルアー部材が内面に多数の凹凸を有する乱反射層を備えるとともに、乱反射層の表面に反射膜が形成され、かつ外面を平滑層とした発色性ルアーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11-75628号公報
【特許文献2】特開平9-154438号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のような漁誘引具では、光の反射をもたらし得るものの、反射光が弱くなってしまうか、小片に当たる外部からの光の角度によっては、反射光がそもそもフィッシュイーターに届かないため、魚の誘引効果が必ずしも高くならないという問題があった。また、特許文献2のような発色性ルアーでも、乱反射を行わしめるものに過ぎず、反射光が拡散してしまうため強い反射光を形成できず、その結果フィッシュイーターに気付かれにくく、魚の誘引効果が必ずしも高くならないという問題があった。
【0007】
本発明の実施形態は、簡易な形成方法かつ低コストで、外部光の反射の際の減衰を低減しより強い光輝度で反射することを可能としかつ様々な方向への反射光の形成を可能ならしめることで、より確実にかつ強烈にフィッシュイーターを誘引することが可能なワームを提供することを目的の一つとする。本発明の実施形態の他の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態に係る釣用のワームは、中実に形成され、該中実のワームの内部は外部から一部又は全部が視認可能であり、外部からの光を反射可能な1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、該中実のワームに埋設される、該中実のワームから一部露出するように設けられる又は該鏡面反射ビーズを含有した塗料が該中実のワームの外面に塗布するようにして設けられ、該外部からの光は、該偏光ビーズ又は該鏡面反射ビーズにおいて反射されるように構成される。
【0009】
本発明の一実施形態に係る釣用のワームは、前記1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、該中実のワームに埋設される場合、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかは、該中実のワームに埋設されるシート部材の表面に設けられる。
【0010】
本発明の一実施形態に係る釣用のワームにおいて、前記1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかは、該中実のワームに埋設されるシート部材の表面と裏面のそれぞれに設けられる。また、本発明の一実施形態に係る釣用のワームにおいて、前記シート部材は、外部からの光を反射可能にされる。
【0011】
本発明の一実施形態に係る釣用のワームにおいて、前記高屈折率ガラスビーズは、屈曲率が1.4から2.6の範囲内の球状反射ビーズである。
【0012】
本発明の一実施形態に係る釣用のワームにおいて、前記鏡面反射ビーズは、正四面体、正六面体、正八面体、正十二面体又は正二十面体の形状を有する。
【0013】
本発明の一実施形態に係る釣用のワームにおいて、前記高屈折率ガラスビーズは、ソーダ石灰ガラス、バイコールガラス、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、ホウケイ酸ガラス又はチタンバリウム系ガラスにより形成されている。
【0014】
本発明の一実施形態に係る釣用のワームにおいて、前記鏡面反射ビーズは、ソーダ石灰ガラス、バイコールガラス、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、ホウケイ酸ガラス、チタンバリウム系ガラス、ABS樹脂又はアクリル樹脂により形成されている。
【0015】
本発明の一実施形態に係る釣用のワームは、内側層と、外側層とから形成され、中実に形成される釣用のワームであって、該中実に形成されるワームの内部は外部から一部又は全部が視認可能であり、外部からの光を反射可能な1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、前記内側層に埋設される、前記外側層に埋設される、前記外側層に一部が露出するように設けられる又は該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを含有した塗料が該中実のワームの外面に塗布するようにして設けられ、該外部からの光は、該1つ以上の偏光ビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかにおいて反射されるように構成される。
【発明の効果】
【0016】
本発明の様々な実施形態によって、簡易な形成方法かつ低コストで、ワームの複数の箇所から外部光の反射の際の減衰を低減しより強い光輝度で反射することを可能としかつ様々な方向への反射光の形成を可能ならしめることで、より確実にかつ強烈にフィッシュイーターを誘引することが可能なワームを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】(a)本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10の正面図である。(b)本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10の断面図である。
図2】(a)本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10の正面図である。(b)本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10の断面図である。
図3】(a)本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10の正面図である。(b)本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10の断面図である。
図4】(a)本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10の側面図である。(b)本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10の上面図である。
図5】(a)本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10の正面図である。(b)本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10の断面図である。
図6】(a)本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10の正面図である。(b)本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10の断面図である。
図7】(a)本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10の正面図である。(b)本 発明の一実施形態に係る釣用のワーム10の断面図である。
図8】(a)本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10の正面図である。(b)本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10の断面図である。
図9】本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10における高屈折率ガラスビーズにおける反射の一態様を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の様々な実施形態を適宜図面を参照して説明する。なお、図面における共通する構成要素には同一の参照符号が付されている。
【0019】
本発明の一実施形態に係る釣用のワームは、中実に形成され、該中実のワームの内部は外部から一部又は全部が視認可能であり、外部からの光を反射可能な1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、該中実のワームに埋設される、該中実のワームから一部露出するように設けられる又は該鏡面反射ビーズを含有した塗料が該中実のワームの外面に塗布するようにして設けられ、該外部からの光は、該高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズにおいて反射されるように構成される。
【0020】
本発明の様々な実施形態によって、簡易な形成方法かつ低コストで、ワームの複数の箇所から外部光の反射の際の減衰を低減しより強い光輝度で反射することを可能としかつ様々な方向への反射光の形成を可能ならしめることで、より確実にかつ強烈にフィッシュイーターを誘引することが可能なワームを提供することが可能となる。
【0021】
次に、詳細は後述するが、本発明の一実施形態に係る釣用のワームは、1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、中実のワームに埋設される場合、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかは、該中実のワームに埋設される反射シート部材の表面に設けられる。このようにして、ワームの柔軟性を阻害することなく、ビーズの反射と合わせ広範囲に及ぶ反射が可能となる。
【0022】
本発明の一実施形態に係る釣用のワームにおいて、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかは、該中実のワームに埋設される反射シート部材の表面と裏面のそれぞれに設けられる。このようにして、ワームの柔軟性を阻害することなく、ビーズの反射と合わせ広範囲にかつ多方向に及ぶ反射が可能となる。
【0023】
本発明の一実施形態に係る釣用のワームにおいて、該シート部材は、外部からの光を反射可能にされる。該シート部材は、例えば、アルミなどの金属箔、PET系フィルム、ホログラムシートなどの材料により形成することができるが、これらに限られない。該シート部材は、ワームの屈曲性を阻害しない程度の厚さの材料を用いることができる。このようにして、ワームの柔軟性を阻害することなく、ビーズの反射と合わせ広範囲かつ多方向に及ぶ反射が可能となる。
【0024】
本発明の一実施形態に係る釣用のワームにおいて、高屈折率ガラスビーズは、屈曲率が1.4から2.6までの範囲内(1.4及び2.6を含み、本明細書を通じて同様)の球状反射ビーズである。ここで、高屈折率ガラスビーズとは、球状ビーズ(例えば、球状のガラスビーズ等)であって、球レンズとして採用する微小な高屈折ビーズである。高屈折率ガラスビーズは、真円球で一種の凸レンズとして作用し、外部から入射した光はビーズ界面で屈折され、一点に焦点を結び、球体底部で反射し、再び球体を通ってビーズ界面で屈折され、外部へ出射される(すなわち、外部からの入射光を2回屈折及び1回反射後、外部へ出射される)。本発明の一実施形態に係る釣用のワームにおいて、当該高屈折率ガラスビーズは、ソーダ石灰ガラス、バイコールガラス、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、ホウケイ酸ガラス又はチタンバリウム系ガラスにより形成されている。例えば、高屈折率ガラスビーズは、廃ガラスを硬質研磨剤や液体研磨剤と共に研磨して形成することができることができるが、これらに限られない。該高屈折率ガラスビーズが、屈曲率が1.4から2.6までの範囲内の球状反射ビーズであることにより、再帰反射を含め強烈な反射光を発することが可能となる。
【0025】
高屈折率ガラスビーズにおける反射をより強くするために、図9に例示するように、その焦点(図示の例では、焦点層)に金属等の反射層(図示の例では、アルミ蒸着等の反射層)があると、高屈折率ガラスビーズにおいて反射を強化することができるため、より強い光を高屈折率ガラスビーズの外部へ出射することが可能となる。このように、高屈折率ガラスビーズ(例えば、球状ガラスビーズ)は、球レンズの性質、つまり、ガラス(又はプラスチック等)と空気との屈折率の差を利用して、外部からの光を屈折させて光の束を収束させ、これをビーズ外面内側、又は反射効率向上のため外面背面に設ける反射層(アルミ蒸着、塗装、反射シート材等)で反射させ、光を外部へ出射する。焦点距離は、球レンズの構成素材の屈折率(焦点層を設ける場合はこの媒質の屈折率)により決定されるが、屈折率は、n=1.4-2.6の範囲のものを用いる。なお、図9に示す表面フィルム、合成樹脂層、接着剤、離型紙は、反射テープの構成説明の便宜のために設けているものであって、必ずしも必須の構成ではない。
【0026】
また、本発明の一実施形態に係る釣用のワームにおいて、該鏡面反射ビーズは、四面体、六面体、八面体、十二面体又は二十面体の形状を有する多面体ビーズである。外部からの入射光は、この多面体ビーズが透明でない素材や透明な素材で構成されていると、該ビーズ表面や該ビーズ中に入射し、1又は2回以上の鏡面反射をして外部へ高輝度の反射光を出射することができる。鏡面反射ビーズは、ソーダ石灰ガラス、バイコールガラス、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、ホウケイ酸ガラス、チタンバリウム系ガラス等のガラス材料、ABS樹脂、アクリル樹脂等の樹脂を射出成型して形成することができるが、これらに限られない。
【0027】
ここで、鏡面反射とは、「反射の法則(反射において入射角と反射角は等しく逆符号である)が成り立つ反射」と定義され、通常の拡散反射と比して反射光の輝度が高いため、外部光の鏡面反射を行わしめることで反射光の強さを大幅に高めることができ、その結果反射光を遠くまで伝達することができることが判っている(以下同様)。ここで、鏡面反射と拡散反射の反射輝度は諸条件により変化するが、同一条件下であれば拡散反射は鏡面反射の概ね1/5以下の輝度である。本発明において「鏡面反射」という場合、理想的な鏡面反射だけでなく、それに比して40%以上の輝度の反射(本明細書では準鏡面反射と呼ぶ)も含むことに留意されたい。
【0028】
また、外部光は様々な方向から入射するが、主として、水面より上から水中へ到達する太陽光が考えられる。このような外部光(入射光)は、水面より上から、水中にあるワームに向け、上下(縦)方向や斜め方向に入射する。ワームはフィッシュイーターを誘引するため、ワームの凡そ左右(横)方向や斜め横方向へ鏡面反射を行うようにすることが望ましい。この点、ワームは実釣中に既定の動きをするように設計されており、鏡面反射を行わしめる鏡面反射ビーズを設ける場合、想定されるワームの動き(ワームアクションともいう)を予め考慮し適切な位置に配置することができるが、特定の位置や向きに限定することを意図するものではない。尚、鏡面反射ビーズを多数設けると、多方向への鏡面反射が可能となり、入射する光を適切な範囲(方向)へ反射する効率がよくなるといえるが、ワームアクションがローリングであれば、たとえ1つの反射部材であっても、適切な範囲(方向)へ光を効果的に反射できることに留意されたい。
【0029】
本発明の一実施形態に係る釣用のワームにおいて、高屈折率ガラスビーズは、球状の形状を、鏡面反射ビーズは、四面体、六面体、八面体、十二面体又は二十面体の形状を有するように構成されるが、複数の鏡面反射ビーズ4を用いる場合、上記形状のいずれか2つ以上を用いるようにしてもよい。また、各鏡面反射ビーズについて、2種類以上の異なる形状の鏡面で構成される多面体を用いるようにしてもよい。例えば、四角形、六角形、八角形、十二角形又は二十角形のいずれか2種類以上の異なる形状の鏡面で構成される多面体を用いるようにしてもよい。
【0030】
本発明の一実施形態に係る釣用のワームは、中実に形成され、樹脂(例えば、エラストマーやPVC等の柔軟性を有する樹脂)により形成される。ここで、本発明の一実施形態に係る釣用のワームは、全部又は一部が中実となるよう構成することができ、一部に空洞を設けるようにしてもよい。
【0031】
本明細書では、ワームには、タコ釣り用テンヤ、ジグヘッドにワームボディを一体化したルアー等、ワームと同様に柔軟性を有する素材を一部に用いるものも含むこととする。このようにして外面に多方向から入射する光に対し反射する高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを適切に設ければ、ジグ、テンヤ又はスプーンであっても反射光がフィッシュイーターにも確実に届くため、誘引効果を大幅に高めることが可能となる。
【0032】
次に、図1、2、3を参照して、本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10について説明する。図1(b)、2(b)、3(b)は、正面図である図1(a)、2(a)、3(a)の断面図(X-X断面)をそれぞれ示している。本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10は、中実に形成される釣用のワーム10であって、該中実のワーム10の内部は外部から一部又は全部が視認可能であり、外部からの光を反射可能な1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか(高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを指すが、便宜上符号4に統一する(本明細書を通じて同様とする))が、該中実のワーム10に埋設される(図1の例の場合)、該中実のワーム10から一部露出するように設けられる(図2の例の場合)又は該鏡面反射ビーズを含有した塗料16が該中実のワーム10の外面に塗布する(図3の例の場合)ようにして設けられ、該外部からの光は、該鏡面反射ビーズにおいて鏡面反射されるように構成される。なお、高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズ4は、図示の例では、便宜上円形形状で示されているが、必ずしも当該形状であることを示すものではなく、当該形状に限定することを意図するものでもないことに留意されたい(本明細書を通じて同様とする)。ここで、複数の鏡面反射ビーズ4が設けられる場合、その内の1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4は、中実のワーム10又は該塗料16の樹脂層17からその一部が露出するように設けられ、残りの1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4は、中実のワーム10又は塗料16の樹脂層17に埋設されるように設けるようにしてもよい。ここで、塗料16を用いる場合、ワームの柔軟性を妨げないよう、ウレタン系(クリアー)塗料又はアクリル系(クリアー)塗料を用いることができるが、これらに限られない。
【0033】
このようにして、簡易な形成方法かつ低コストで、ワームの複数の箇所から外部光の反射の際の減衰を低減しより強い光輝度で反射することを可能としかつ様々な方向への反射光の形成を可能ならしめることで、より確実にかつ強烈にフィッシュイーターを誘引することが可能なワームを提供することが可能となる。より詳細には、ワームの柔軟性を阻害することなく、ビーズのどこに入射しても確実に多方向に及ぶ強烈な反射が可能となる。
【0034】
次に、図4を参照して、本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10について説明する。図4(a)は、ワーム10を側面からみた側面図であり、図4(b)は、ワーム10を上から下方向へみた上面図である。本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10は、中実に形成され、該中実のワーム10の内部は外部から一部又は全部が視認可能であり、外部からの光を反射可能な1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4が、中実のワーム10に埋設されるシート部材30の表面に設けられる。このようにして、ワームの柔軟性を阻害することなく、ビーズの反射と合わせ広範囲かつ多方向に及ぶより強い反射が可能となる。
【0035】
本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10において、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4は、該中実のワーム10に埋設されるシート部材30の表面31と裏面32のそれぞれに設けられる。このようにして、ワームの柔軟性を阻害することなく、ビーズの反射と合わせ広範囲かつ多方向に及ぶ反射が可能となる。
【0036】
本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10において、該シート部材30は、それ自体として、外部からの光を反射可能にされる。該シート部材30は、例えば、アルミなどの金属箔、PET系フィルム、ホログラムシートなどの材料により形成することができるが、これらに限られない。該シート部材は、ワームの屈曲性を阻害しない程度の厚さの材料を用いることができる。このようにして、ワームの柔軟性を阻害することなく、ビーズの反射と合わせ広範囲にかつ多方向に及ぶ反射が可能となる。なお、該シート部材30は、ワーム全体の柔軟性を阻害しない範囲の剛性を有するシート部材とし、該シート部材30も鏡面反射可能としてもよい。
【0037】
このように、1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを中実のワームに埋設されるシート部材に設けることで、簡易な形成方法かつ低コストで、ワームの複数の箇所から外部光の反射の際の減衰を低減しより強い光輝度で反射することを可能としかつ様々な方向への反射光の形成を可能ならしめることで、より確実にかつ強烈にフィッシュイーターを誘引することが可能なワームを提供することが可能となる。より詳細には、ワームの柔軟性を阻害することなく、ビーズのどこに入射しても確実に多方向に及ぶ強烈な反射が可能となる。
【0038】
次に、図5、6、7、8を参照して、本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10について説明する。図5(b)、6(b)、7(b)、8(b)は、正面図である図5(a)、6(a)、7(a)、8(a)の断面図(Y-Y断面)をそれぞれ示している。本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10は、二重成形や押出成形により、内側層18と、外側層19とから形成され、中実に形成される釣用のワーム10であって、該中実に形成されるワーム10の内部は外部から一部又は全部が視認可能であり、外部からの光を反射可能な1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4が、当該内側層18に埋設される(図5の例の場合)、当該外側層19(図6の例の場合)に埋設される、当該外側層19に一部が露出する(図7の例の場合)ように設けられる又は該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4を含有した塗料21が該中実のワーム10の外面(外側層19の外面)に塗布する(図8の例の場合)ようにして設けられ、該外部からの光は、該鏡面反射ビーズ4において鏡面反射されるように構成される。
【0039】
ここで、高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4が複数設けられる場合、その内の1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4は、外側層19又は該塗料21の樹脂層22からその一部が露出するように設けられ、残りの1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4は、外側層19又は塗料21の樹脂層22に埋設されるように設けるようにしてもよい。ここで、塗料21を用いる場合、ワームの柔軟性を妨げないよう、ウレタン系(クリアー)塗料又はアクリル系(クリアー)塗料を用いることができるが、これらに限られない。
【0040】
このようにして、簡易な形成方法かつ低コストで、ワームの複数の箇所から外部光の反射の際の減衰を低減しより強い光輝度で反射することを可能としかつ様々な方向への反射光の形成を可能ならしめることで、より確実にかつ強烈にフィッシュイーターを誘引することが可能なワームを提供することが可能となる。より詳細には、ワームの柔軟性を阻害することなく、ビーズのどこに入射しても確実に多方向に及ぶ強烈な反射が可能となる。
【0041】
本明細書で説明された各構成要素の寸法、材料、及び配置は、実施形態中で明示的に説明されたものに限定されず、この各構成要素は、本発明の範囲に含まれうる任意の寸法、材料、及び配置を有するように変形することができる。また、本明細書において明示的に説明していない構成要素を、説明した実施形態に付加することもできるし、各実施形態において説明した構成要素の一部を省略することもできる。
【符号の説明】
【0042】
4 高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズ
10 ワーム
17 樹脂層
18 内側層
19 外側層
21 塗料
22 樹脂層
30 シート部材
31 表面
32 裏面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-07-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明の一実施形態に係る釣用のワームは、中実に形成され、該中実のワームの内部は外部から一部又は全部が視認可能であり、外部からの光を反射可能な1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、該中実のワームに埋設される、該中実のワームから一部露出するように設けられる又は該鏡面反射ビーズを含有した塗料が該中実のワームの外面に塗布するようにして設けられ、該外部からの光は、該高屈折率ガラスビーズ又は該鏡面反射ビーズにおいて反射されるように構成される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
本発明の一実施形態に係る釣用のワームは、内側層と、外側層とから形成され、中実に形成される釣用のワームであって、該中実に形成されるワームの内部は外部から一部又は全部が視認可能であり、外部からの光を反射可能な1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、前記内側層に埋設される、前記外側層に埋設される、前記外側層に一部が露出するように設けられる又は該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを含有した塗料が該中実のワームの外面に塗布するようにして設けられ、該外部からの光は、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかにおいて反射されるように構成される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
高屈折率ガラスビーズにおける反射をより強くするために、図9に例示するように、その焦点(図示の例では、焦点層)に金属等の反射層(図示の例では、アルミ蒸着等の反射層)があると、高屈折率ガラスビーズにおいて反射を強化することができるため、より強い光を高屈折率ガラスビーズの外部へ出射することが可能となる。このように、高屈折率ガラスビーズ(例えば、球状ガラスビーズ)は、球レンズの性質、つまり、ガラス(又はプラスチック等)と空気との屈折率の差を利用して、外部からの光を屈折させて光の束を収束させ、これをビーズ外面内側、又は反射効率向上のため外面背面に設ける反射層(アルミ蒸着、塗装、反射シート材等)で反射させ、光を外部へ出射する。焦点距離は、球レンズの構成素材の屈折率(焦点層を設ける場合はこの媒質の屈折率)により決定されるが、屈折率は、n=1.4-2.6の範囲のものを用いる。なお、図9に示す表面フィルム、合成樹脂層、接着剤、離型紙は、反射の構成説明の便宜のために設けているものであって、必ずしも必須の構成ではない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】
次に、図1、2、3を参照して、本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10について説明する。図1(b)、2(b)、3(b)は、正面図である図1(a)、2(a)、3(a)の断面図(X-X断面)をそれぞれ示している。本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10は、中実に形成される釣用のワーム10であって、該中実のワーム10の内部は外部から一部又は全部が視認可能であり、外部からの光を反射可能な1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか(高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを指すが、便宜上符号4に統一する(本明細書を通じて同様とする))が、該中実のワーム10に埋設される(図1の例の場合)、該中実のワーム10から一部露出するように設けられる(図2の例の場合)又は該鏡面反射ビーズを含有した塗料16が該中実のワーム10の外面に塗布する(図3の例の場合)ようにして設けられ、該外部からの光は、該高屈折率ガラスビーズ又は該鏡面反射ビーズにおいて射されるように構成される。なお、高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズ4は、図示の例では、便宜上円形形状で示されているが、必ずしも当該形状であることを示すものではなく、当該形状に限定することを意図するものでもないことに留意されたい(本明細書を通じて同様とする)。ここで、複数の鏡面反射ビーズ4が設けられる場合、その内の1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4は、中実のワーム10又は該塗料16の樹脂層17からその一部が露出するように設けられ、残りの1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4は、中実のワーム10又は塗料16の樹脂層17に埋設されるように設けるようにしてもよい。ここで、塗料16を用いる場合、ワームの柔軟性を妨げないよう、ウレタン系(クリアー)塗料又はアクリル系(クリアー)塗料を用いることができるが、これらに限られない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
次に、図5、6、7、8を参照して、本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10について説明する。図5(b)、6(b)、7(b)、8(b)は、正面図である図5(a)、6(a)、7(a)、8(a)の断面図(Y-Y断面)をそれぞれ示している。本発明の一実施形態に係る釣用のワーム10は、二重成形や押出成形により、内側層18と、外側層19とから形成され、中実に形成される釣用のワーム10であって、該中実に形成されるワーム10の内部は外部から一部又は全部が視認可能であり、外部からの光を反射可能な1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4が、当該内側層18に埋設される(図5の例の場合)、当該外側層19(図6の例の場合)に埋設される、当該外側層19に一部が露出する(図7の例の場合)ように設けられる又は該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4を含有した塗料21が該中実のワーム10の外面(外側層19の外面)に塗布する(図8の例の場合)ようにして設けられ、該外部からの光は、該高屈折率ガラスビーズ又は該鏡面反射ビーズ4において射されるように構成される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中実に形成される釣用のワームであって、
該中実のワームの内部は外部から一部又は全部が視認可能であり、
外部からの光を反射可能な1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、該中実のワームに埋設される、該中実のワームから一部露出するように設けられる又は該鏡面反射ビーズを含有した塗料が該中実のワームの外面に塗布するようにして設けられ、該外部からの光は、該高屈折率ガラスビーズ又は該鏡面反射ビーズにおいて反射されることを特徴とするワーム。
【請求項2】
前記1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、該中実のワームに埋設される場合、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかは、該中実のワームに埋設されるシート部材の表面に設けられる、請求項1に記載のワーム。
【請求項3】
前記1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかは、該中実のワームに埋設されるシート部材の表面と裏面のそれぞれに設けられる、請求項2に記載のワーム。
【請求項4】
前記シート部材は、外部からの光を反射可能にされる、請求項2又は3に記載のワーム。
【請求項5】
前記高屈折率ガラスビーズは、屈曲率が1.4から2.6の範囲内の球状反射ビーズである、請求項1から4までのいずれか1項に記載のワーム。
【請求項6】
前記鏡面反射ビーズは、正四面体、正六面体、正八面体、正十二面体又は正二十面体の形状を有する、請求項1から4までのいずれか1項に記載のワーム。
【請求項7】
前記高屈折率ガラスビーズは、ソーダ石灰ガラス、バイコールガラス、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、ホウケイ酸ガラス又はチタンバリウム系ガラスにより形成されている、請求項1から5までのいずれか1項に記載のワーム。
【請求項8】
前記鏡面反射ビーズは、ソーダ石灰ガラス、バイコールガラス、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、ホウケイ酸ガラス、チタンバリウム系ガラス、ABS樹脂又はアクリル樹脂により形成されている、請求項1から4までのいずれか1項又は請求項6に記載のワーム。
【請求項9】
内側層と、外側層とから形成され、中実に形成される釣用のワームであって、
該中実に形成されるワームの内部は外部から一部又は全部が視認可能であり、
外部からの光を反射可能な1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、前記内側層に埋設される、前記外側層に埋設される、前記外側層に一部が露出するように設けられる又は該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを含有した塗料が該中実のワームの外面に塗布するようにして設けられ、該外部からの光は、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかにおいて反射されることを特徴とするワーム。