IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 大和ハウス工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-移動式建築物提供支援システム 図1
  • 特開-移動式建築物提供支援システム 図2
  • 特開-移動式建築物提供支援システム 図3
  • 特開-移動式建築物提供支援システム 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023124532
(43)【公開日】2023-09-06
(54)【発明の名称】移動式建築物提供支援システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/16 20120101AFI20230830BHJP
【FI】
G06Q50/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022028341
(22)【出願日】2022-02-25
(71)【出願人】
【識別番号】390037154
【氏名又は名称】大和ハウス工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100162031
【弁理士】
【氏名又は名称】長田 豊彦
(74)【代理人】
【識別番号】100175721
【弁理士】
【氏名又は名称】高木 秀文
(72)【発明者】
【氏名】岡崎 浩徳
(72)【発明者】
【氏名】西塔 純人
(72)【発明者】
【氏名】辻 千佳
(72)【発明者】
【氏名】今橋 裕里奈
(72)【発明者】
【氏名】黒田 宏
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC27
(57)【要約】
【課題】移動式建築物の提供を好適に支援することができる移動式建築物提供支援システムを提供する。
【解決手段】移動式建築物1の利用者への提供を支援する移動式建築物提供支援システム10であって、潜在的利用者と、土地所有者と、建物所有者と、が提示する前記移動式建築物1の利用に関する各条件を取得する(ステップS10)条件取得部(制御部12)と、前記条件取得部(制御部12)が取得した各条件を照合し、前記各条件が合致した場合に当該各条件が適合したと判断する(ステップS11)条件照合部(制御部12)と、前記条件照合部(制御部12)による照合の結果、前記各条件が適合したと判断された場合、土地所有者及び建物所有者の少なくとも一方の要求に応じて、前記利用者に対して前記移動式建築物1の利用の募集を行う(ステップS12)利用者募集部(制御部12)と、を具備する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動式建築物の利用者への提供を支援する移動式建築物提供支援システムであって、
前記利用者と、前記移動式建築物が設置される土地の管理者と、前記移動式建築物の管理者と、が提示する前記移動式建築物の利用に関する各条件を取得する条件取得部と、
前記条件取得部が取得した前記各条件を照合し、前記各条件が合致した場合に当該各条件が適合したと判断する条件照合部と、
前記条件照合部による照合の結果、前記各条件が適合したと判断された場合、前記土地の管理者及び前記移動式建築物の管理者の少なくとも一方の要求に応じて、前記利用者に対して前記移動式建築物の利用の募集を行う利用者募集部と、
を具備する移動式建築物提供支援システム。
【請求項2】
前記利用者が提示する条件には、希望立地が含まれ、
前記利用者募集部は、
前記移動式建築物が設置される土地の場所を示すマップと、
前記マップに表示された前記土地が、前記希望立地に含まれる前記利用者の条件と、
を表示する利用者募集画面を公開する、
請求項1に記載の移動式建築物提供支援システム。
【請求項3】
前記利用者募集部は、
前記移動式建築物が設置される土地を三次元空間として表示した仮想空間上に、前記移動式建築物を仮想的に表示したシミュレーション画像を公開し、
前記シミュレーション画像と共に、前記移動式建築物の利用の募集を行う、
請求項1又は請求項2に記載の移動式建築物提供支援システム。
【請求項4】
前記条件取得部は、
段階的に設定された前記各条件を取得可能であり、
前記利用者、前記土地の管理者及び前記移動式建築物の管理者のうちのいずれかの者が段階的に設定した前記各条件のうち、ある条件を不利な条件に設定するほど、同一の者の他の条件を有利な条件に設定可能である、
請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の移動式建築物提供支援システム。
【請求項5】
前記条件照合部は、
前記条件取得部が取得した前記各条件が完全には合致しない場合であって、所定の準適合基準を満たした場合は、前記各条件が適合したと判断する、
請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の移動式建築物提供支援システム。
【請求項6】
前記条件照合部による照合の結果に基づいて、前記土地の管理者及び前記移動式建築物の管理者の少なくとも一方の要求に応じて、前記各条件の変更を実行可能な条件変更部を具備する、
請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の移動式建築物提供支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動式建築物提供支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、移動が可能な建物である移動式建築物に関する技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
【0003】
特許文献1には、トラックの荷台に載置されて移動可能な移動式建築物が記載されている。上記移動式建築物は、移動型店舗や移動型オフィスとして利用される。
【0004】
このような移動式建築物の利用において、利用者個人が、移動式建築物の所有者や移動式建築物を設置する土地の所有者と契約を結ぶのは、利用者個人の負担が大きい。そこで、共通の目的を持ち、移動式建築物を共同で利用することを望む複数の利用者を集めることが考えられる。
【0005】
このような利用者に移動式建築物を提供する方法としては、例えば移動式建築物の所有者が、移動式建築物を設置する土地の所有者と契約し、移動式建築物を設置した状態で、移動式建築物を共同で利用する利用者を募集する方法が考えられる。
【0006】
しかしながら、このような方法では、利用者が集まらないというリスクが想定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2021-161621号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、移動式建築物の提供を好適に支援することができる移動式建築物提供支援システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0010】
即ち、請求項1においては、移動式建築物の利用者への提供を支援する移動式建築物提供支援システムであって、前記利用者と、前記移動式建築物が設置される土地の管理者と、前記移動式建築物の管理者と、が提示する前記移動式建築物の利用に関する各条件を取得する条件取得部と、前記条件取得部が取得した前記各条件を照合し、前記各条件が合致した場合に当該各条件が適合したと判断する条件照合部と、前記条件照合部による照合の結果、前記各条件が適合したと判断された場合、前記土地の管理者及び前記移動式建築物の管理者の少なくとも一方の要求に応じて、前記利用者に対して前記移動式建築物の利用の募集を行う利用者募集部と、を具備するものである。
【0011】
請求項2においては、前記利用者が提示する条件には、希望立地が含まれ、前記利用者募集部は、前記移動式建築物が設置される土地の場所を示すマップと、前記マップに表示された前記土地が、前記希望立地に含まれる前記利用者の条件と、を表示する利用者募集画面を公開するものである。
【0012】
請求項3においては、前記利用者募集部は、前記移動式建築物が設置される土地を三次元空間として表示した仮想空間上に、前記移動式建築物を仮想的に表示したシミュレーション画像を公開し、前記シミュレーション画像と共に、前記移動式建築物の利用の募集を行うものである。
【0013】
請求項4においては、前記条件取得部は、段階的に設定された前記各条件を取得可能であり、前記利用者、前記土地の管理者及び前記移動式建築物の管理者のうちのいずれかの者が段階的に設定した前記各条件のうち、ある条件を不利な条件に設定するほど、同一の者の他の条件を有利な条件に設定可能であるものである。
【0014】
請求項5においては、前記条件照合部は、前記条件取得部が取得した前記各条件が完全には合致しない場合であって、所定の準適合基準を満たした場合は、前記各条件が適合したと判断するものである。
【0015】
請求項6においては、前記条件照合部による照合の結果に基づいて、前記土地の管理者及び前記移動式建築物の管理者の少なくとも一方の要求に応じて、前記各条件の変更を実行可能な条件変更部を具備するものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0017】
請求項1においては、利用者、土地所有者及び建物所有者の提示する各条件に基づいて、移動式建築物の提供を好適に支援することができる。
【0018】
請求項2においては、移動式建築物の提供をより好適に支援することができる。
【0019】
請求項3においては、移動式建築物の提供をより好適に支援することができる。
【0020】
請求項4においては、移動式建築物の提供をより好適に支援することができる。
【0021】
請求項5においては、移動式建築物の提供をより好適に支援することができる。
【0022】
請求項6においては、土地所有者や建物所有者は、条件照合部による照合の結果に基づいて、条件を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態に係る移動式建築物提供支援システムを示したブロック図。
図2】移動式建築物提供支援システムが実行する処理を示したフローチャート。
図3】利用者募集画面において、マップ上に移動式建築物の設置場所を示した例を示した模式図。
図4】仮想空間上に移動式建築物を設置したシミュレーション画像の一例を示した模式図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下では、本発明の一実施形態に係る移動式建築物提供支援システム10について説明する。移動式建築物提供支援システム10は、移動式建築物1の利用者への提供を支援するものである。
【0025】
以下では移動式建築物1について説明する。移動式建築物1は、移動が可能な建物である。移動式建築物1は、小規模な(例えば10m程度の平屋の)建物であり、利用者が利用可能な空間を備える。なお、移動式建築物1の規模は、上述した例に限定されず、移動可能な範囲で種々の規模を採用可能である。移動式建築物1は、例えば搬送車両(例えばトラック等)の荷台に載置された状態での移動や、曳行による移動が可能である。また、本実施形態における移動式建築物1は、土地に定着する建築物(建築基準法上の建築物)に限定されず、例えば車輪を備え自走又は曳行による移動が可能なものを含む。
【0026】
移動式建築物1としては、例えば、コンテナ型ハウスや、ユニットハウス、プレハブハウス、仮設住宅、小屋、トレーラーハウス、モバイルハウス等を採用可能である。なお、移動式建築物1としては上述した例に限定されず、種々の移動可能な建物を採用可能である。
【0027】
移動式建築物1は、種々の利用目的で利用可能である。移動式建築物1の利用目的としては、例えば、テレワークに使用可能なオフィス(シェアオフィス)やレンタルスペース、自習室、店舗、教室(例えば音楽教室、料理教室等)、事務所、倉庫、宿泊施設、住居(例えば災害用の住居)、医療施設等を採用可能である。なお、移動式建築物1の利用目的としては上述した例に限定されず、種々の利用目的を採用可能である。
【0028】
移動式建築物1は、利用目的に応じて、空調や防音設備等の種々の設備が設置される。以下では、移動式建築物1の利用者を「利用者」と称して説明する。また、移動式建築物1は、複数の利用者による共同での利用(シェア)が可能である。具体的には、移動式建築物1は、曜日や時間帯ごとに異なる利用者での利用や、複数の利用者による同時期の利用が可能である。
【0029】
移動式建築物1は、例えば駐車場や空き地、庭等の種々の土地に設置されることで利用可能な状態になる。移動式建築物1の設置場所となる土地は、所定の管理者により管理される。本実施形態では、上記土地を所有する者(以下では「土地所有者」と称する)が、当該土地の管理者である例を説明する。
【0030】
また、移動式建築物1は、所定の管理者により管理される。本実施形態では、移動式建築物1を所有する者(以下では「建物所有者」と称する)が、当該移動式建築物1の管理者である例を説明する。また、以下では建物所有者が、利用者の求めに応じて移動式建築物1のレンタル事業を行うレンタル事業者である場合の説明を行う。なお以下では、利用者、土地所有者及び建物所有者がそれぞれ異なる者である例を説明する。
【0031】
上述した利用者、土地所有者及び建物所有者の提示する各条件(例えば移動式建築物1の設置期間や設置に関する料金)が一致し契約を結べば、利用者は、所定の土地に設置された移動式建築物1を利用することができる。
【0032】
ただし、利用者個人と、土地所有者及び建物所有者と、が契約を結ぶのは利用者個人の負担が大きい。そこで、共通の目的を持ち、移動式建築物を共同で利用することを望む複数の利用者を集めることが考えられる。
【0033】
この場合、事業者(例えば建物所有者)が土地所有者と契約を結び、所定の土地に移動式建築物1を設置した状態で、移動式建築物を共同で利用する利用者を募集する方法が考えられる。しかしながら、このような方法では、利用者のニーズ等を把握せずに移動式建築物1を設置しているため、利用者が集まらないというリスクが想定される。
【0034】
以下では、図1を用いて本実施形態に係る移動式建築物提供支援システム10について説明する。移動式建築物提供支援システム10は、移動式建築物1の利用者への提供を支援するための処理を実行可能である。
【0035】
具体的には、移動式建築物提供支援システム10は、利用者、土地所有者及び建物所有者の提示する各条件(リクエスト)に基づき、各条件が適合する者同士を結びつける処理を実行可能である(図2を参照)。本実施形態においては、上記利用者、土地所有者及び建物所有者が、それぞれ多数(複数)存在するものとする。移動式建築物提供支援システム10によれば、上記多数の者の中から、各条件が適合する者同士を結びつける(マッチングする)ことができる。
【0036】
移動式建築物提供支援システム10は、各種の情報の処理が可能な制御装置を構成する。制御装置としては、一般的なパーソナルコンピュータやサーバ等を用いることができる。移動式建築物提供支援システム10は、記憶部11、制御部12、通信部13、入力部14及び表示部15を具備する。
【0037】
記憶部11は、各種のプログラムや取得された各種の情報が記憶されるものである。記憶部11は、HDD、RAM、ROM等により構成される。
【0038】
制御部12は、記憶部11に記憶されたプログラムを実行するものである。制御部12は、CPUにより構成される。
【0039】
通信部13は、後述する各端末(利用者端末20、土地所有者端末30及び建物所有者端末40)等の外部の機器との通信が可能なものである。通信部13は、例えばインターネット等の各種の通信手段を介して、外部の機器との情報のやりとりを行うことができる。
【0040】
入力部14は、各種の情報を入力するためのものである。入力部14は、キーボード、マウス等により構成される。
【0041】
表示部15は、各種の情報を表示するものである。表示部15は、例えば液晶ディスプレイ等により構成される。
【0042】
上述の如く構成される移動式建築物提供支援システム10は、利用者、土地所有者及び建物所有者に対して移動式建築物1の提供を支援する事業者(以下では単に「事業者」と称する)により管理されている。
【0043】
移動式建築物提供支援システム10は、利用者、土地所有者及び建物所有者が提示する各条件に基づいて、利用者、土地所有者及び建物所有者を結びつける。上記各条件は、利用者、土地所有者及び建物所有者がそれぞれ使用する利用者端末20、土地所有者端末30及び建物所有者端末40を介して移動式建築物提供支援システム10に入力される。
【0044】
利用者端末20は、利用者が使用する端末であって、各種の情報の入出力や各種の情報の処理が可能なものである。利用者端末20は、各種の情報を入力可能な入力部や、各種の情報を表示(出力)可能な表示部を備える。また、利用者端末20は、移動式建築物提供支援システム10との通信が可能な通信部を備える。利用者端末20としては、上述した移動式建築物提供支援システム10と概ね同様な一般的なパーソナルコンピュータや、携帯可能な情報端末(タブレットやスマートフォン)等を採用可能である。
【0045】
土地所有者端末30及び建物所有者端末40は、土地所有者及び建物所有者がそれぞれ使用するものである点を除いて、上記利用者端末20と同様な端末である。従って、土地所有者端末30及び建物所有者端末40の詳細な説明は省略する。
【0046】
上記各端末(利用者端末20、土地所有者端末30及び建物所有者端末40)は、例えばWEBブラウザやアプリを用いて、インターネット等の通信手段を介して移動式建築物提供支援システム10に接続可能である。
【0047】
以下では、図2のフローチャートを用いて、移動式建築物提供支援システム10が実行する処理について説明する。
【0048】
ステップS10において、移動式建築物提供支援システム10の制御部12は、それぞれ複数の利用者、土地所有者及び建物所有者の各条件(リクエスト)を登録する処理を行う。上記登録は、利用者端末20、土地所有者端末30及び建物所有者端末40を用いて、各条件の情報が入力されることで行われる。
【0049】
なお、ステップS10において条件の登録を行う「利用者」は、仮に希望する条件に合致する移動式建築物1があれば利用する可能性がある潜在的な利用者であり、実際に移動式建築物1を利用する利用者(後述するステップS13において応募した利用者)と一致するとは限らない。以下では、上記潜在的な利用者を、「潜在的利用者」と称して説明する。
【0050】
潜在的利用者が入力する条件としては、希望立地(移動式建築物1の設置場所)や予算(利用料金)、利用目的、利用日(利用頻度)、利用時間、移動式建築物1の仕様(寸法や内観、外観、設備)等が挙げられる。上記条件は、希望する内容を段階的に設定することで、ある程度の幅を持たせた内容を入力可能である。具体的には、希望立地であれば、例えば第一希望の条件を所定の場所から半径500m以内、第二希望の条件を半径1km以内にする等、条件を段階的に設定可能である。また、予算であれば、例えば第一希望の条件を1時間あたり1000円以内、第二希望の条件を1時間あたり1500円以内にする等、条件を段階的に設定可能である。
【0051】
また、制御部12は、上記段階的に設定された条件のうち、ある条件が不利な条件に設定されれば、他の条件を有利な条件に設定するように、各条件の設定を行うことができる。具体的には、希望立地の条件が一段階下がる(所定の場所から遠くなる)ごとに、予算の条件が一段階上がる(安くなる)ように各条件を設定可能である。
【0052】
土地所有者が入力する条件としては、立地や土地使用料、設置期間(移動式建築物1の設置期間)等が挙げられる。上記条件は、上述した潜在的利用者の条件と同様、希望する内容を段階的に設定することで、ある程度の幅を持たせた内容を入力可能である。
【0053】
建物所有者が入力する条件としては、利用目的や希望収益、希望立地、設置期間、移動式建築物1の仕様等が挙げられる。上記移動式建築物1の仕様には、寸法や外観、内観、設備等が含まれる。なお、上記移動式建築物1の外観及び内観の情報としては、2Dの画像や3Dデータを採用可能である。上記条件は、上述した潜在的利用者の条件と同様、希望する内容を段階的に設定することで、ある程度の幅を持たせた内容を入力可能である。
【0054】
上述したように、上記各条件には、料金の条件や、立地条件、期間の条件、利用目的の条件、移動式建築物1の仕様の条件が含まれる。なお、上述した例は一例であり、潜在的利用者、土地所有者及び建物所有者が入力する条件としては、上述した内容に限定されず、移動式建築物1に関する種々の条件を採用可能である。また、上記各条件に加えて、例えば移動式建築物1の利用を「近隣住人の利用」に限定する等の付帯条件をつけることも可能である。
【0055】
上記各条件の入力は、利用者端末20、土地所有者端末30及び建物所有者端末40において表示された入力画面の入力欄に情報を入力することで行われる。この際、制御部12は、潜在的利用者、土地所有者及び建物所有者に対応する入力画面を表示する。上記各条件の情報は、通信手段を介して移動式建築物提供支援システム10へ入力され、記憶部11に記憶される。
【0056】
ステップS11において、制御部12は、ステップS10において登録された各条件を照合する処理を行う。具体的には、制御部12は、登録された潜在的利用者、土地所有者及び建物所有者の各条件(料金の条件や立地条件等)が合致するか否かを判断する(照合する)。制御部12は、上記各条件が合致した場合、上記各条件は適合したと判断する。
【0057】
具体的には、制御部12は、潜在的利用者が提示した予算と、土地所有者が提示した土地使用料と、建物所有者が提示した希望収益と、に基づいて、料金の条件が合致するか否かを判断する。制御部12は、例えば、潜在的利用者が提示した予算(複数の潜在的利用者が提示した予算の合計)や、土地所有者が提示した土地使用料、潜在的利用者の利用日等の条件に基づいて、建物所有者の収益の推定値を算出し、上記収益の推定値が希望収益以上であれば、料金の条件は合致すると判断する。
【0058】
また、制御部12は、潜在的利用者が提示した利用日(利用時間)と、土地所有者及び建物所有者が提示した設置期間と、に基づいて、期間の条件が合致するか否かを判断する。制御部12は、例えば、潜在的利用者が提示した利用日(利用時間)が、土地所有者及び建物所有者が提示した設置期間に含まれていれば、期間の条件が合致すると判断する。
【0059】
また、制御部12は、潜在的利用者及び建物所有者が提示した希望立地と、土地所有者が提示した立地と、に基づいて、立地条件が合致するか否かを判断する。制御部12は、土地所有者が提示した立地が、潜在的利用者及び建物所有者が提示した希望立地に含まれていれば、立地条件が合致すると判断する。
【0060】
また、制御部12は、潜在的利用者及び建物所有者の間で、利用目的の条件や、移動式建築物1の仕様の条件が合致するか否かを判断する。なお、制御部12は、上述した条件に限らず、種々の条件が合致するか否かを判断可能である。
【0061】
制御部12は、照合の結果、上述した各条件が適合した場合、その旨を土地所有者端末30及び建物所有者端末40に通知する。上記通知は、例えばWEBブラウザやアプリ上やEメール等により実行可能である。
【0062】
ここで、本実施形態においては、制御部12は、ステップS11において上記各条件(料金の条件や立地条件等)が完全に合致しなくても、所定の「準適合基準」を満たした場合は、上記各条件が適合したと判断する、ここで、準適合基準とは、各条件がある程度合致したことを判断するための基準である。
【0063】
制御部12は、例えば、土地所有者や建物所有者が譲歩可能な条件(例えば料金の条件や、移動式建築物1の仕様の条件、期間の条件等)を除いた条件が合致していれば、準適合基準を満たしたと判断する。なお、上記譲歩可能な条件は、土地所有者や建物所有者により適宜設定可能である。また、準適合基準としては、上述した例に限られず、各条件がある程度合致したことを判断可能な種々の基準を採用可能である。
【0064】
ステップS12において、制御部12は、土地所有者や建物所有者の求めに応じて、ステップS11において適合した条件で利用者を募集するための画面(利用者募集画面)を表示する。具体的には、制御部12は、土地所有者端末30及び建物所有者端末40を介した要求(情報の入力)に応じて、図3に示す利用者募集画面によって、条件が適合した立地(移動式建築物1の設置場所)をWEBブラウザやアプリ上で閲覧可能な形で公開する。また、制御部12は、上記利用者募集画面が公開された旨を、ステップS11において条件が適合した潜在的利用者の利用者端末20に通知する。このようにして、ステップS12において利用者の募集を行うことができる。
【0065】
利用者は、利用者端末20を用いて、上記利用者募集画面を閲覧することができる。なお、土地所有者及び建物所有者も、土地所有者端末30及び建物所有者端末40を用いて、利用者募集画面を閲覧することができる。
【0066】
図3に示すように、移動式建築物1の設置場所は、当該設置場所を含むマップ2上に表示される。上記マップ2は、外部の地図サービスから提供されるものを利用可能である。本実施形態では、防音設備を備え、防音室を構成する移動式建築物1についての利用者の募集を行う例を示している。
【0067】
また、本実施形態では、利用者募集画面におけるマップ2上に示された移動式建築物1の設置場所が、潜在的利用者が登録した希望立地の範囲に含まれる場合、当該潜在的利用者が提示する条件(例えば利用目的等)を表示する例を示している。これによれば、土地所有者及び建物所有者が、潜在的利用者のニーズを把握し易くなる。なお、利用者募集画面としては、上述した例に限定されず、潜在的利用者が提示する条件を表示しないようにしてもよい。
【0068】
またステップS12において、制御部12は、図4に示すように、仮想空間3上において移動式建築物1を設置場所に設置したシミュレーション画像を公開する。ここで、仮想空間3は、実際の設置場所を3D画像で表示したものである。仮想空間3としては、例えば外部の地図サービスから提供される3Dマップや、メタバース等を採用可能である。上記シミュレーション画像は、例えば、図3に示すマップ2上において所定の操作を行うことで表示される。
【0069】
制御部12は、ステップS11において入力された情報に基づいて、シミュレーション画像を作成する処理を行う。具体的には、制御部12は、設置場所(立地)の情報や、移動式建築物1の寸法、外観の情報等を用いて、仮想空間3上に移動式建築物1を仮想的に設置した3D画像によるシミュレーション画像を作成する。制御部12は、例えば、移動式建築物1の3Dデータや、移動式建築物1の外観を示す2D画像(写真やイラスト)を用いて、3D画像を作成可能である。シミュレーション画像としては、表示された画面上で所定の操作を行うことで、ズームや視点の移動が可能なものを採用可能である。
【0070】
なお、利用者募集画面には、上記マップ2やシミュレーション画像に加えて、移動式建築物1の利用に関する条件が表示される。上記条件には、移動式建築物1の利用料金や利用目的等が含まれる。上記利用料金は、ステップS11における照合の結果に応じて、例えば建物所有者が決定する。
【0071】
利用者は、シミュレーション画像に基づいて、設置場所に移動式建築物1を設置したイメージの確認を行うことができる。これにより、利用者は、上記イメージの確認を行った上で、移動式建築物1の利用の応募をするか否かの判断を行うことができる。上記応募は、利用者募集画面上での操作により行うことができる。
【0072】
また、制御部12は、利用者の反応を利用者募集画面に表示させることができる。具体的には、制御部12は、利用者のアクセス数や利用者による評価、コメント等を利用者募集画面に表示させることができる。
【0073】
また、土地所有者及び建物所有者は、利用者の反応や、ステップS11における照合結果に応じて条件の変更(例えば土地使用料や希望収益の値下げ等)を行うことができる。上記条件の変更は、土地所有者端末30及び建物所有者端末40を介して実行可能である。制御部12は、上記条件が変更された場合、利用者募集画面において条件の変更を反映させる。
【0074】
ステップS13において、制御部12は、利用者の応募を受け付ける処理を行う。具体的には、制御部12は、利用者の応募があった場合、当該利用者の情報を記憶部11に記憶させる処理を行う。ステップS13においては、ステップS11において条件が適合した潜在的利用者に限らず、ステップS10において登録を行った全ての潜在的利用者の応募を受付可能である。なお、制御部12は、ステップS10において登録を行った潜在的利用者に限らず、登録を行っていない者の応募も受付可能である。
【0075】
ステップS14において、制御部12は、ステップS13において応募を受け付けた利用者、土地所有者及び建物所有者の間での契約のための処理を行う。制御部12は、ステップS13において応募を受け付けた複数の利用者により支払われる利用料金の合計が、土地所有者及び建物所有者が満足する額となった場合に、契約のための処理を行う。
【0076】
具体的には、制御部12は、ステップS13において応募を受け付けた利用者の利用者端末20、土地所有者端末30及び建物所有者端末40に、契約のための画面(契約画面)を表示させる。上記利用者、土地所有者及び建物所有者が合意し、表示された入力画面の入力欄に情報を入力することで契約が完了する。上記入力された情報は、記憶部11に記憶される。
【0077】
ステップS15において、制御部12は、実際に設置場所に移動式建築物1を設置するための処理を行う。具体的には、制御部12は、土地所有者及び建物所有者に上記契約が行われた旨の通知を行う。また、制御部12は、建物所有者に、移動式建築物1の設置を要請する。この際に、制御部12は、建物所有者端末40に、設置場所や設置日等の情報を送信可能である。
【0078】
制御部12は、ステップS15の処理を実行した後、移動式建築物提供支援システム10による処理を終了する。
【0079】
上述の如き移動式建築物提供支援システム10によれば、利用者、土地所有者及び建物所有者が提示する各条件に基づいて、移動式建築物1の提供を好適に支援することができる。すなわち、利用者のニーズを含む各条件を照合した上で、実際に移動式建築物1を設置場所に設置する前に、利用者の募集を行うことができる。これにより、利用者のニーズを含む各条件がそれぞれ適合した場合に利用者の募集を行い、利用者の応募があった場合に移動式建築物1を実際に設置することができる。これによれば、移動式建築物1の設置後に利用者の応募がなく、移動式建築物1が利用されないリスクを軽減することができる。このため、例えば、移動式建築物1を住宅(集合住宅)として設置した場合に、空き家になるようなことを回避することができる。
【0080】
また、本実施形態によれば、利用者の募集を行う際に、仮想空間3上に移動式建築物1を仮想的に設置シミュレーション画像を提示することができる。これにより、利用者は、設置場所に移動式建築物1を設置したイメージの確認を行った上で、利用の応募を行うことができる。このため、移動式建築物1の外観や周辺環境に起因するミスマッチから、利用者が離れるようなことを回避することができる。
【0081】
また、本実施形態によれば、利用者を募集している段階(ステップS13)で、建物所有者は、潜在的利用者のニーズを反映させて、登録した条件を変更することができる。具体的には、建物所有者は、潜在的利用者の予算を考慮して移動式建築物1の利用料金を下げることができる。また、建物所有者は、潜在的利用者の希望立地を考慮して、移動式建築物1の設置場所を変更することができる。これにより、例えば、平日は、平日において利用者のニーズが高い場所(例えばビジネス街等)に移動式建築物1を設置し、休日は、休日において利用者のニーズが高い場所に移動式建築物1を設置するような計画を立てることができる。また、建物所有者は、潜在的利用者の希望する移動式建築物1の仕様(外観や内観、設備)を考慮して、移動式建築物1の仕様を変更することができる。
【0082】
また、本実施形態によれば、複数の利用者に対して移動式建築物1の提供を支援することができる。これにより、移動式建築物1を利用する際の個人の金銭的負担を軽減することができ、移動式建築物1を利用し易くすることができる。
【0083】
以上、移動式建築物提供支援システム10が実行する処理について説明した。なお、本実施形態に係る処理は一例であり、移動式建築物提供支援システム10が実行する処理は上述した例に限定されるものではなく、任意の処理を追加又は変更してもよい。
【0084】
また、上述した例では、利用者、土地所有者及び建物所有者がそれぞれ異なる者である例を説明したが、このような例に限定されず、例えば、利用者、土地所有者及び建物所有者の一部が重複する場合も想定される。例えば、移動式建築物1を自分の土地に設置していて利用している者(土地所有者であり建物所有者)が、移動式建築物1をシェアする使用者を募集する場合にも、上記移動式建築物提供支援システム10を用いて利用者の募集を行うことができる。この場合は、共通の端末を、土地所有者端末30及び建物所有者端末40として使用可能である。
【0085】
以上のように、本発明の一実施形態に係る移動式建築物提供支援システム10は、
移動式建築物1の利用者への提供を支援する移動式建築物提供支援システム10であって、
前記利用者(潜在的利用者)と、前記移動式建築物1が設置される土地の管理者(土地所有者)と、前記移動式建築物1の管理者(建物所有者)と、が提示する前記移動式建築物1の利用に関する各条件を取得する(ステップS10)条件取得部(制御部12)と、
前記条件取得部(制御部12)が取得した各条件を照合し、前記各条件が合致した場合に当該各条件が適合したと判断する(ステップS11)条件照合部(制御部12)と、
前記条件照合部(制御部12)による照合の結果、前記各条件が適合したと判断された場合、前記土地の管理者(土地所有者)及び前記移動式建築物の管理者(建物所有者)の少なくとも一方の要求に応じて、前記利用者に対して前記移動式建築物1の利用の募集を行う(ステップS12)利用者募集部(制御部12)と、
を具備するものである。
【0086】
このような構成により、利用者、土地所有者及び建物所有者の提示する各条件に基づいて、移動式建築物1の提供を好適に支援することができる。すなわち、利用者(潜在的利用者)、土地所有者及び建物所有者の提示する各条件を照合した上で、実際に移動式建築物1を設置場所に設置する前に、利用者の募集を行うことができる。これにより、利用者(潜在的利用者)のニーズを含む各条件がそれぞれ適合した場合に、利用者の募集を行い、利用者の応募があった場合に移動式建築物1を設置場所に実際に設置することができる。これによれば、移動式建築物1の設置後に利用者の応募がなく、移動式建築物1が利用されないリスクを軽減することができる。
【0087】
また、前記利用者が提示する条件には、希望立地が含まれ、
前記利用者募集部(制御部12)は、
前記移動式建築物1が設置される土地の場所を示すマップ2と、
前記マップ2に表示された前記土地が、前記希望立地に含まれる前記利用者の条件と、
を表示する利用者募集画面を公開するものである。
【0088】
このような構成により、移動式建築物1の提供をより好適に支援することができる。すなわち、土地所有者や建物所有者は、移動式建築物1が設置される土地が、希望立地に含まれる潜在的利用者のニーズを把握することができる。
【0089】
また、前記利用者募集部(制御部12)は、
前記移動式建築物1が設置される土地を三次元空間として表示した仮想空間3上に、前記移動式建築物1を仮想的に表示したシミュレーション画像を公開し(ステップS12)、
前記シミュレーション画像と共に、前記移動式建築物1の利用の募集を行うものである。
【0090】
このような構成により、移動式建築物1の提供をより好適に支援することができる。すなわち、利用者は、シミュレーション画像により設置場所に移動式建築物1を設置したイメージの確認を行った上で、利用の応募を行うことができる。このため、移動式建築物1の外観や周辺環境に起因するミスマッチから、利用者が離れるようなことを回避することができる。
【0091】
また、前記条件取得部(制御部12)は、
段階的に設定された前記各条件を取得可能であり、
前記利用者(潜在的利用者)、前記土地の管理者(土地所有者)及び前記移動式建築物の管理者(建物所有者)のうちのいずれかの者が段階的に設定した前記各条件のうち、ある条件を不利な条件に設定するほど、同一の者の他の条件を有利な条件に設定可能であるものである。
【0092】
このような構成により、移動式建築物1の提供をより好適に支援することができる。例えば、潜在的利用者が提示する各条件のうち、希望立地の条件が一段階下がる(所定の場所から遠くなる)ごとに、予算の条件が一段階上がる(安くなる)ように各条件を設定することができる。これにより、各条件の照合を柔軟に行うことができる。
【0093】
また、前記条件照合部(制御部12)は、
前記条件取得部(制御部12)が取得した前記各条件が完全には合致しない場合であって、所定の準適合基準を満たした場合は、前記各条件が適合したと判断する(ステップS11)ものである。
【0094】
このような構成により、移動式建築物1の提供をより好適に支援することができる。すなわち、各条件がある程度合致した場合には利用の募集を行うことができる。これにより、譲歩可能な条件を変更すれば契約成立につながるものについて、利用者の反応を伺うことができる。
【0095】
また、移動式建築物提供支援システム10は、
前記条件照合部(制御部12)による照合の結果に基づいて、前記土地の管理者(土地所有者)及び前記移動式建築物の管理者(建物所有者)の少なくとも一方の要求に応じて、前記各条件の変更を実行可能な条件変更部(制御部12)を具備するものである。
【0096】
このような構成により、土地所有者や建物所有者は、条件照合部(制御部12)による照合の結果に基づいて、譲歩可能な条件を変更することができる。
【0097】
なお、本実施形態に係る制御部12は、本発明に係る条件取得部、条件照合部、利用者募集部及び条件変更部の一形態である。
また、本実施形態に係る土地所有者は、本発明に係る土地の管理者の一形態である。
また、本実施形態に係る建物所有者は、本発明に係る移動式建築物の管理者の一形態である。
【0098】
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
【0099】
例えば、本実施形態では、設置場所に、1つの移動式建築物1を設置した例を示したが、このような構成に限定されない。例えば、移動式建築物1を設置場所に複数設置するようにしてもよい。
【0100】
また、本実施形態では、仮想空間3上に移動式建築物1を仮想的に表示したシミュレーション画像と共に、移動式建築物1の利用の募集を行う例を示したが、このような構成に限定されない。例えば、シミュレーション画像を用いずに、移動式建築物1の利用の募集を行うようにしてもよい。
【0101】
また、本実施形態では、移動式建築物提供支援システム10を、パーソナルコンピュータやサーバ等の制御装置とした例を示したが、このような構成に限定されない。例えば、移動式建築物提供支援システム10を、タブレットやスマートフォン等の端末としてもよい。
【0102】
また、本実施形態では、利用者端末20、土地所有者端末30及び建物所有者端末40を移動式建築物提供支援システム10とは別体の装置とした例を示したが、このような構成に限定されない。例えば、利用者端末20、土地所有者端末30及び建物所有者端末40の一部又は全部を、移動式建築物提供支援システム10に含めるようにしてもよい。
【0103】
また、本実施形態では、土地の管理者及び移動式建築物1の管理者を、それぞれ土地及び移動式建築物1を所有する者とした例を示したが、このような構成に限定されない。例えば、土地の管理者及び移動式建築物1の管理者を、土地や移動式建築物1を所有しない者(例えば管理を委託された者等)としてもよい。
【符号の説明】
【0104】
1 移動式建築物
10 移動式建築物提供支援システム
20 利用者端末
30 土地所有者端末
40 建物所有者端末
図1
図2
図3
図4