(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023124627
(43)【公開日】2023-09-06
(54)【発明の名称】交通安全施設管理システム
(51)【国際特許分類】
E01F 9/00 20160101AFI20230830BHJP
G06Q 50/26 20120101ALI20230830BHJP
【FI】
E01F9/00
G06Q50/26
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022028504
(22)【出願日】2022-02-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-04-04
(71)【出願人】
【識別番号】000101477
【氏名又は名称】アトミクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】織田 英樹
(72)【発明者】
【氏名】矢部 健司
(72)【発明者】
【氏名】古市 圭介
【テーマコード(参考)】
2D064
5L049
【Fターム(参考)】
2D064EA01
5L049CC35
(57)【要約】
【課題】交通規制が変更された場合に生じる交通安全施設に関する変更作業の効率を高めることができる交通安全施設管理システムを提供する。
【解決手段】交通安全施設に関する交通安全施設情報と、交通安全施設に対応する交通規制が施行される位置に関する施行位置情報および交通規制の内容に関する規制内容情報を含む交通規制情報と、が記憶された記憶部22と、交通規制が施行される位置のうち任意の位置における規制内容情報とは異なる新たな規制内容情報を含む新たな交通規制情報を入力するための入力部31と、入力部31に入力された新たな交通規制情報に基づいて任意の位置を特定し、かつ特定された任意の位置に紐づく交通安全施設情報と、新たな規制内容情報と、に基づいて新たな交通安全施設情報を自動的に生成する生成部23と、を備える、交通安全施設管理システム1。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
交通安全施設に関する交通安全施設情報と、前記交通安全施設に対応する交通規制が施行される位置に関する施行位置情報および前記交通規制の内容に関する規制内容情報を含む交通規制情報と、が記憶された記憶部と、
前記交通規制が施行される位置のうち任意の位置における前記規制内容情報とは異なる新たな規制内容情報を含む新たな交通規制情報を入力するための入力部と、
前記入力部に入力された前記新たな交通規制情報に基づいて前記任意の位置を特定し、かつ特定された前記任意の位置に紐づく前記交通安全施設情報と、前記新たな規制内容情報と、に基づいて新たな交通安全施設情報を自動的に生成する生成部と、を備える、交通安全施設管理システム。
【請求項2】
前記記憶部は、前記交通安全施設に関する法令情報をさらに記憶しており、
前記生成部は、前記任意の位置に紐づく前記交通安全施設情報と、前記新たな交通規制情報と、前記法令情報と、に基づいて、前記新たな交通安全施設情報を生成する、請求項1に記載の交通安全施設管理システム。
【請求項3】
前記法令情報は、前記交通安全施設の設置基準に関する交通規制基準情報を含む、請求項2に記載の交通安全施設管理システム。
【請求項4】
前記生成部は、前記新たな交通規制情報と、前記法令情報と、に基づいて、前記交通安全施設の変更予定位置に関する変更予定位置情報を生成し、
前記生成部は、前記任意の位置に紐づく前記交通安全施設情報と、前記変更予定位置情報と、に基づいて、前記交通安全施設の変更計画に関する変更計画情報を含む前記新たな交通安全施設情報を生成する、請求項2または請求項3に記載の交通安全施設管理システム。
【請求項5】
前記生成部は、前記交通規制の新設、改定および廃止のいずれか一つを示す変更区分情報が前記入力部に入力されると、前記変更区分情報と、前記新たな交通安全施設情報と、に基づいて、表示データを生成する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の交通安全施設管理システム。
【請求項6】
前記新たな交通規制情報および前記新たな交通安全施設情報を表示可能な表示部を含む、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の交通安全施設管理システム。
【請求項7】
前記交通安全施設管理システムは、少なくとも前記新たな交通安全施設情報を外部装置に送信可能である、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の交通安全施設管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、交通安全施設管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、交通規制(速度制限に関する規制等)に関するデータと、交通安全施設(信号機、道路標識、道路標示等)に関するデータと、道路地図データと、を含むデータベース(以下、単にDBともいう。)を作成することによって、各種情報を一元的に管理することができる交通安全施設管理システムを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、例えば、交通規制が変更(新設、改定、廃止等)されると、当該変更された交通規制に対応する交通安全施設も変更(新設、改定、廃止等)する必要がある。作業者は交通規制の変更内容を確認し、当該変更内容に基づいて、各データベースに記録された交通規制情報と交通安全施設情報をそれぞれ変更する。またこのとき、作業者は当該変更された交通規制に対応する交通安全施設を変更するための計画を立て、当該計画に基づいて交通安全施設を設置等するよう施工者に依頼する。しかし、特許文献1に係る交通安全施設管理システムを利用したとしても、交通安全施設に関する変更作業は手動で行われるため、多大な作業時間を要したり、適時に変更作業が行われない虞がある。この点において、当該交通安全施設管理システムは改善の余地がある。
【0005】
本開示は、交通規制が変更された場合に生じる交通安全施設に関する変更作業の効率を高めることができる交通安全施設管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための一態様に係る交通安全施設管理システムは、
交通安全施設に関する交通安全施設情報と、前記交通安全施設に対応する交通規制が施行される位置に関する施行位置情報および前記交通規制の内容に関する規制内容情報を含む交通規制情報と、が記憶された記憶部と、
前記交通規制が施行される位置のうち任意の位置における前記規制内容情報とは異なる新たな規制内容情報を含む新たな交通規制情報を入力するための入力部と、
前記入力部に入力された前記新たな交通規制情報に基づいて前記任意の位置を特定し、かつ特定された前記任意の位置に紐づく前記交通安全施設情報と、前記新たな規制内容情報と、に基づいて新たな交通安全施設情報を自動的に生成する生成部と、を備える。
【0007】
上記構成によれば、任意の位置における新たな規制内容情報を含む新たな交通規制情報が入力部に入力されるだけで、生成部は、入力された新たな交通規制情報に基づいて、当該任意の位置を特定する。さらに生成部は、特定された任意の位置に紐づく交通安全施設情報と、新たな規制内容情報と、に基づいて、新たな交通安全施設情報を自動的に生成する。つまり、作業者は、変更作業を行う際、新たな交通規制情報を入力部に入力するだけでよく、例えば、新たな交通安全施設情報を入力部に入力する必要がない。したがって、上記構成に係る交通安全施設管理システムによれば、交通規制が変更された場合に生じる交通安全施設に関する変更作業の効率を高めることができる。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、交通規制が変更された場合に生じる交通安全施設に関する変更作業の効率を高めることができる交通安全施設管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、本実施形態の一態様に係る交通安全施設管理システムのシステム構成図である。
【
図2】
図2は、本実施形態の一態様に係る交通安全施設管理システムが実行する処理のフローチャート図である。
【
図3】
図3は、表示部に表示される画像の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、表示部に表示される画像の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、表示部に表示される画像の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、表示部に表示される画像の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、表示部に表示される画像の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、表示部に表示される画像の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、表示部に表示される画像の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、表示部に表示される画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態(以下、本実施形態という。)について図面を参照しながら説明する。本図面に示された各部材の寸法は、説明の便宜上、実際の各部材の寸法とは異なる場合がある。
【0011】
(交通安全施設管理システムの基本構成)
はじめに、
図1を参照しつつ、本実施形態に係る交通安全施設管理システム1の基本構成について説明する。なお、交通安全施設とは、交通の安全と円滑、および交通公害の防止等を実現するための施設である。交通安全施設は、例えば、道路標識、道路標示、信号機等である。また、交通安全施設管理システム1は、例えば、閉じられたネットワーク領域内で利用されうる。閉じられたネットワーク領域とは、例えば、警察内のネットワーク領域等である。
【0012】
図1に例示するように、交通安全施設管理システム1は、サーバ2と、端末装置3と、を備えている。サーバ2および端末装置3は、LANケーブル等の通信線4を介して互いに通信可能に接続されている。サーバ2は、取得部21と、記憶部22と、生成部23と、を備えている。取得部21と、記憶部22と、生成部23と、は、バス24を介して互いに通信可能に接続されている。端末装置3は、入力部31と、記憶部32と、表示部33と、出力部34と、を備えている。端末装置3は、例えば、サーバ2の記憶部22に記憶された各種情報や生成部23が生成した各種情報および各種データを取得するための要求信号をサーバ2に送信する。サーバ2は、端末装置3から当該要求信号を受信すると、受信した要求信号に対応する情報やデータを端末装置3に送信する。
【0013】
交通安全施設管理システム1は、例えば、LANケーブル等の通信線7により、外部装置5に通信可能に接続されている。外部装置5は、交通安全施設管理システム1から独立した装置である。外部装置5は、例えば、プリンタ等である。
【0014】
取得部21は、例えば、端末装置3から、各種情報を取得する。取得部21は、例えば、端末装置3が外部記憶媒体6に記憶された各種情報を取得し、当該各種情報を取得部21に送信することで、当該各種情報を取得する。外部記憶媒体6は、例えば、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、磁気テープ、不揮発性メモリカード等である。取得部21が端末装置3から取得する情報としては、例えば、警察等から提供される交通事故情報等である。取得部21は、取得した各種情報を記憶部22に送信する。
【0015】
記憶部22は、例えば、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)等の記憶媒体により構成されている。記憶部22は、生成部23によって実行されるコンピュータプログラム(コンピュータ可読命令)、サーバ2が端末装置3等から受信した各種情報等を記憶する。記憶部22は、例えば、記憶部22に記憶されている情報とは異なる情報や記憶部22に記憶されていない情報を取得部21から受信すると、当該受信した情報を記憶する。
【0016】
記憶部22は、地
図DB(Data Base)22Aと、交通規制DB22Bと、標識DB22Cと、標示DB22Dと、信号機DB22Eと、事故DB22Fと、走行DB22Gと、部品DB22Hと、システムコントロールファイル22Iと、を含む。地
図DB22Aと、交通規制DB22Bと、標識DB22Cと、標示DB22Dと、信号機DB22Eと、事故DB22Fと、走行DB22Gと、は、データベースリンク8を介して、相互に電気的に接続されている。
【0017】
地
図DB22Aには、住所情報等を含む地図情報が記憶されている。住所情報とは、建造物が建っている位置を示す情報等である。
【0018】
交通規制DB22Bには、道路毎または地域毎に施行される交通規制に関する交通規制情報が記憶されている。交通規制情報は、交通規制が施行される位置に関する施行位置情報および交通規制の内容に関する規制内容情報を含む。交通規制の内容とは、例えば、一時停止、一方通行、右折禁止、通行禁止、駐車禁止、速度制限30km/h等である。交通規制の施行位置は、一地点であってもよいし、複数の地点を含む領域であってもよい。
【0019】
標識DB22Cには、各道路標識(交通安全施設の一例)に関する道路標識情報(交通安全施設情報の一例)が記憶されている。道路標識とは、道路の近傍または上空に設けられ、道路を利用する者(車両の運転者等)に必要な情報を提供するための表示板である。道路標識としては、例えば、制限速度を示す標識、車両の停止を促す標識等である。道路標識情報は、各標識の設置位置、設置時期、種類、色、大きさ等の各種情報を含む。
【0020】
標示DB22Dには、各道路標示(交通安全施設の一例)に関する道路標示情報(交通安全施設情報の一例)が記憶されている。道路標示とは、道路に描かれる標示であって、交通に関する規制または指示を表示する標示である。道路標示としては、例えば、車線区画線、停止線、車両停止を促すマーク(例えば、「止まれ」のマーク)、横断歩道を示す線等である。道路標示情報は、各標示の設置位置、設置時期、種類、大きさ等の各種情報を含む。
【0021】
信号機DB22Eには、各信号機(交通安全施設の一例)に関する信号機情報(交通安全施設情報の一例)が記憶されている。信号機情報は、各信号機の設置位置、設置時期、種類等の各種情報を含む。
【0022】
交通規制と交通安全施設は、関連性を有する。例えば、ある場所に一時停止を内容とする交通規制が施行される場合、当該場所には一時停止を示す標識及び標示(交通安全施設)が設置される。このように、交通規制は交通安全施設に対応しており、交通安全施設もまた交通規制に対応している。
【0023】
事故DB22Fには、交通事故情報が記憶されている。交通事故情報は、交通事故の件数に関する件数情報、交通事故の発生位置に関する発生位置情報、交通事故の発生時刻に関する発生時刻情報、交通事故の被害者数や被害内容に関する被害情報、交通事故の発生位置を管轄する警察署等に関する管轄情報等を含む。
【0024】
走行DB22Gには、各車両の走行経路情報、走行速度情報(平均速度情報等)、ブレーキの作動情報、走行時の天候情報等、各道路における車両の通行台数情報、ABS(Anti-lock Breake System)が作動した車両の台数、時刻、場所等を示すABS発生情報、急発進した車両の台数、時刻、場所等を示す急発進発生情報、ワイパーを作動させた車両の台数、時刻、場所等を示すワイパー発生情報、ヘッドランプが点灯した車両の台数、時刻、場所等を示すヘッドランプ発生情報を含む外部ビッグデータが記憶されている。
【0025】
部品DB22Hには、交通安全施設(道路標識、道路標示、信号機等)の部品や材料等に関する部品情報、交通安全施設のCADデータ、交通安全施設の価格に関する価格情報等を含む。例えば、交通安全施設を変更する場合、部品DB22Hに記憶されている交通安全施設の価格情報を利用することで、ユーザ(作業者の一例)は交通安全施設の変更に係る費用を容易に見積することができる。また、交通安全施設の変更に係る費用を容易に見積することができるので、ユーザは、速やかに交通安全施設の変更に係る計画を立て、当該計画に基づく発注書を施行者に対して出すことができる。
【0026】
地
図DB22A、交通規制DB22B、標識DB22C、標示DB22D、信号機DB22E、事故DB22F、走行DB22Gおよび部品DB22Hに記憶されている情報は、適宜更新、追加または削除されうる。
【0027】
システムコントロールファイル22Iには、交通安全施設管理システム1を動作させるためのコンピュータプログラムおよび交通安全施設に関する法令情報が記憶されている。システムコントロールファイル22Iに記憶されているコンピュータプログラムおよび法令情報は、適宜更新、追加または削除されうる。法令情報は、道路交通法、道路標識令等の交通関連の法令に関する情報である。法令情報は、交通安全施設の設置基準に関する交通規制基準情報を含む。交通規制基準情報は、例えば標識の設置間隔、標識の設置数量等に関する情報等である。標識の設置間隔や標識の設置数量は、道路交通法、道路標識令等の法令により、交通安全施設ごとに予め定められている。
【0028】
生成部23は、例えば、記憶部22のシステムコントロールファイル22Iに記憶されたコンピュータプログラムを読み出し、以下で詳述する処理を実行するプロセッサである。
【0029】
生成部23は、端末装置3の入力部31に入力された新たな交通規制情報に基づいて、新たな交通規制が施行される位置を特定することができる。新たな交通規制情報とは、記憶部22に記憶されている交通規制情報とは異なる交通規制情報である。なお、本実施形態では、記憶部22に記憶されていない交通規制情報も新たな交通規制情報に含まれる。
【0030】
生成部23は、端末装置3の入力部31に入力された変更区分情報と、新たな交通安全施設情報と、に基づいて、表示データを生成することができる。変更区分情報とは、交通規制の変更区分が新設、改定、廃止のいずれであるのかを示す情報である。また、本明細書において、「変更」という語句は、「新設」、「改定」、「廃止」を含む。なお、本明細書において「新設」とは、交通規制および交通安全施設がない状態から交通規制および交通安全施設がある状態に変更することを意味する。本明細書において「改定」とは、既存の交通規制および交通安全施設の内容を別の内容に変更することを意味する。本明細書において「廃止」とは、交通規制および交通安全施設がある状態から交通規制および交通安全施設がない状態に変更することを意味する。
【0031】
生成部23は、記憶部22に記憶されている各種情報や生成部23によって生成された各種情報に基づいて、標識や標示の変更に伴う計画・発注の帳票データを生成することができる。生成部23は、帳票データを端末装置3に送信する。
【0032】
端末装置3は、例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォン等の電子装置である。
【0033】
入力部31は、端末装置3を操作するユーザの入力操作を受け付けると共に、当該入力操作に対応する指示信号を生成するように構成されている。入力部31は、例えば、端末装置3の表示部33上に重ねて配置されたタッチパネル、端末装置3の筐体に取り付けられた操作ボタン、キーボード等である。入力部31には、例えば、変更区分情報、新たな交通規制情報等が入力される。
【0034】
記憶部32のハードウェア構成は、例えば、サーバ2の記憶部22と同様のハードウェア構成であってもよい。記憶部32は、端末装置3によって実行されるコンピュータプログラム、端末装置3がサーバ2等から受信した各種情報等を記憶する。
【0035】
表示部33は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等のタッチスクリーン型のディスプレイ等である。表示部33は、画像を表示するように構成されている。
【0036】
出力部34は、生成部23によって生成された帳票データや生成部23によって生成された交通安全施設情報等を含む出力データ等を外部装置5に出力することができる。
【0037】
(第一実施例)
次に、
図2~
図5を参照しつつ、第一実施例において、交通安全施設管理システム1が実行する処理について説明する。具体的には、本実施例では、交通規制が何ら存在しないある一地点において、一時停止(新たな交通規制の内容の一例)を内容とする交通規制を新たに設定された場合に、交通安全施設管理システム1が実行する処理について説明する。なお、記憶部22には、コンピュータプログラムおよび各種情報が予め記憶されているものとして説明する。
【0038】
はじめに、
図2に例示するように、ユーザは、端末装置3の入力部31に変更区分情報を入力する(STEP01)。本実施例では、ユーザは、交通規制の変更区分が新設であることを示す変更区分情報を入力部31に入力する。変更区分情報が入力部31に入力されると、入力部31は、入力された変更区分情報をサーバ2に送信する。なお、変更区分情報が表示部33に表示されるとき、表示部33に表示される画像には、
図3に例示するように、「新規」という文字が表示される。
【0039】
図2に例示するように、ユーザは新たな交通規制情報を端末装置3の入力部31に入力する(STEP02)。新たな交通規制情報には、交通規制が施行される位置のうち任意の位置に関する施行位置情報と、当該任意の位置において施行される新たな規制内容情報と、が含まれている。
図3に例示するように、本実施例では、ユーザは、何ら交通規制が施行されていない地点A(任意の位置の一例)において、一時停止を内容とする交通規制を新たに設定する。なお、
図3および
図4に例示する画像に含まれるアイコン10は、地点Aに一時停止を内容とする交通規制が新たに設定されたことをユーザに対して視覚的に伝達するためのアイコンである。入力部31は、入力された新たな交通規制情報をサーバ2に送信する。
【0040】
図2に例示するように、サーバ2の生成部23は、受信した新たな交通規制情報に基づいて、新たな交通規制が施行された位置と、新たな交通規制に対応する新たな交通安全施設と、を特定する(STEP03)。本実施例において、生成部23は、新たな交通規制が施行された位置は地点Aであると特定し、新たな交通規制に対応する新たな交通安全施設は一時停止を示す標識であると特定する。
【0041】
生成部23は、新たな交通規制情報と、法令情報と、に基づいて、変更予定位置情報を生成する(STEP04)。なお、変更予定位置情報とは、交通規制の変更に伴い、交通安全施設を変更する必要がある位置を示す情報である。一時停止を示す標識は、標識令により、交差点の出口近傍に一つ設置される必要がある。したがって、
図4に例示するように、本実施例において、一時停止を示す標識の変更予定位置は地点Aに含まれる位置A1のみである。したがって、生成部23は、一時停止を示す標識の変更予定位置は位置A1であることを示す変更予定位置情報を生成する。
【0042】
図2に例示するように、生成部23は、変更予定位置または変更予定位置の近傍に交通安全施設があるかどうかを判断する(STEP05)。変更予定位置または変更予定位置の近傍に交通安全施設がある場合(STEP05においてYES)、STEP06が実行される。一方で、変更予定位置または変更予定位置の近傍に交通安全施設がない場合(STEP05においてNO)、STEP07が実行される。
【0043】
STEP06が実行される場合、生成部23は、変更予定位置または変更予定位置の近傍にある交通安全施設と新たな交通規制に対応する新たな交通安全施設は同種の交通安全施設であるかどうかを判断する(STEP06)。なお、同種の交通安全施設とは、例えば、速度制限30km/hの標識と速度制限40km/hの標識である。変更予定位置または変更予定位置の近傍にある交通安全施設と新たな交通規制に対応する新たな交通安全施設が同種の交通安全施設である場合(STEP06においてYES)、STEP08が実行される。一方で、変更予定位置または変更予定位置の近傍にある交通安全施設と新たな交通規制に対応する新たな交通安全施設が同種の交通安全施設ではない場合(STEP06においてNO)、STEP09が実行される。STEP08が実行される場合、生成部23は、変更予定位置または変更予定位置の近傍にある交通安全施設を改定することで、新たな交通規制に対応する新たな交通安全施設を設置すると判断する(STEP08)。一方で、STEP09が実行される場合、生成部23は、変更予定位置または変更予定位置の近傍にある交通安全施設に新たな交通規制に対応する新たな交通安全施設を設置すると判断する(STEP09)。
【0044】
STEP07が実行される場合、生成部23は、変更予定位置に新たな交通規制に対応する新たな交通安全施設を設置すると判断する(STEP07)。
【0045】
図4に例示するように、本実施例では、位置A1および位置A1の近傍には交通安全施設が設置されていない。したがって、生成部23は、位置A1および位置A1の近傍には交通安全施設はないと判断し(STEP05においてNO)、位置A1に一時停止を示す標識を設置すると判断する(STEP07)。
【0046】
図2に例示するように、STEP07~STEP09のいずれかが実行されると、生成部23は、変更予定位置(任意の位置の一例)に紐づく交通安全施設情報と、新たな規制内容情報と、に基づいて、新たな交通安全施設情報を生成する(STEP10)。新たな交通安全施設情報には、変更予定位置に紐づく交通安全施設の変更計画に関する変更計画情報が含まれる。変更計画情報は、交通安全施設情報と、変更予定位置情報と、に基づいて生成される。本実施例では、位置A1に一時停止を示す標識を設置する必要があり、位置A1には現在、交通安全施設が存在しない。このため、生成部23は、位置A1に紐づく交通安全施設情報と、新たな規制内容情報と、に基づいて、位置A1に一時停止を示す標識が新たに設置されることを示す新たな交通安全施設情報を生成する。なお、本実施例において、変更計画情報は、新たに設置される標識は一時停止を示す標識であることと、当該標識の数量は一つであることと、当該標識は位置A1に設置されることと、を示す情報である。
【0047】
生成部23は、変更区分情報と、新たな交通安全施設情報と、に基づいて、表示データを生成する(STEP11)。生成された表示データは、例えば、端末装置3に送信される。生成された表示データが端末装置3に送信されると、端末装置3の表示部33には、当該表示データに基づく画像が表示される。当該表示データに基づく画像としては、
図4および
図5に例示する画像である。
【0048】
図4に例示する画像は、地点Aに一時停止を内容とする交通規制が新たに設定されたことを示すアイコン10と、位置A1に一時停止を示す標識が新たに設置されたことを示すアイコン20と、交通規制の変更区分が新設であることを示す図形30と、を含む。アイコン10は、新たな交通安全施設情報に対応する新たな交通規制情報に基づいている。アイコン20は、新たな交通安全施設情報に基づいている。図形30は変更区分情報に基づいている。図形30は、例えば、変更区分が新設のときは円形であり、改定のときは四角形であり、廃止のときは三角形である。ただし、図形30の形状はこれらに限られない。本実施例において、変更区分は新設であるので、図形30は円形である。図形30は、アイコン20を囲うように配置されている。
【0049】
図5に例示する画像は、例えば、
図4に例示する画像に含まれるアイコン20をクリックしたときに表示部33に表示される画像である。
図5に例示する画像には、地点Aを通り上下方向に延びる直線L1が含まれている。本実施例では、直線L1より左側の領域を左方領域LR1と呼び、直線L1より右側の領域を右方領域RR1と呼ぶ。左方領域LR1には、地点Aにおける変更前の交通安全施設情報に基づく交通安全施設のアイコンが表示される。右方領域RR1には、地点Aにおける変更後の交通安全施設情報(すなわち、新たな交通安全施設情報)に基づく交通安全施設のアイコンが表示される。本実施例では、交通安全施設が存在しなかった位置A1(
図4参照)(地点A)に、新たに一時停止を示す標識を設置しているので、左方領域LR1には交通安全施設のアイコンが表示されていないが、右方領域RR1には地点Aに一時停止を示す標識が新たに設置されたことを示すアイコン40が表示される。なお、
図5に例示する画像に表示されている地図は単なる背景であり、左方領域LR1に表示されている地図と右方領域RR1に表示されている地図は異なっている。
【0050】
図2に戻り、STEP12について説明する。STEP11が実行された後、交通安全施設管理システム1は、端末装置3の出力部34を介して、新たな交通安全施設情報や帳票データ等を含む出力データを外部装置5に送信する(STEP12)。外部装置5は、交通安全施設管理システム1から出力データを受信すると、例えば、当該出力データに基づく帳票等の書類を印刷する。
【0051】
ところで、例えば、交通規制が変更されると、当該変更された交通規制に対応する交通安全施設も変更する必要がある。この場合、作業者は交通規制の変更内容を確認し、当該変更内容に基づいて、各DBに記録された交通規制情報と交通安全施設情報をそれぞれ変更する。またこのとき、作業者は当該変更された交通規制に対応する交通安全施設を変更するための計画を立て、当該計画に基づいて交通安全施設を設置するよう施工者に依頼する。しかし、特許文献1に係る交通安全施設管理システムを利用する場合、交通安全施設に関する変更作業は手動で行われるため、特許文献1に係る交通安全施設管理システムはこの点において改善の余地がある。
【0052】
上記構成に係る交通安全施設管理システム1によれば、任意の位置における新たな規制内容情報を含む新たな交通規制情報が入力部31に入力されるだけで、生成部23は、当該新たな交通規制情報に基づいて、当該任意の位置を特定する。さらに生成部23は、特定された任意の位置に紐づく交通安全施設情報と、新たな規制内容情報と、に基づいて、新たな交通安全施設情報を自動的に生成する。つまり、ユーザは、変更作業を行う際、新たな交通規制情報を入力部31に入力するだけでよく、新たな交通安全施設情報を交通安全施設管理システム1に入力する必要がない。このように、交通安全施設管理システム1によれば、交通規制が変更された場合に生じる交通安全施設に関する変更作業の効率を高めることができる。
【0053】
また、上記構成に係る交通安全施設管理システム1によれば、生成部23は、任意の位置に紐づく交通安全施設情報と、新たな交通規制情報と、法令情報と、に基づいて、新たな交通安全施設情報を生成する。つまり、ユーザは変更作業を行う際に、交通安全施設に関する法令を確認する必要がない。したがって、交通安全施設管理システム1によれば、変更作業の効率を高めることができる。
【0054】
また、上記構成に係る交通安全施設管理システム1によれば、法令情報は交通規制基準情報を含むため、ユーザは変更作業を行う際に、交通規制基準を確認する必要がない。したがって、交通安全施設管理システム1によれば、変更作業の効率を高めることができる。
【0055】
また、上記構成に係る交通安全施設管理システム1によれば、生成部23は、交通安全施設情報および変更予定位置情報に基づいて、交通安全施設の変更計画に関する変更計画情報を含む新たな交通安全施設情報を生成する。したがって、ユーザは、このような新たな交通安全施設情報を用いることで、変更作業を正確に行うことができる。
【0056】
また、上記構成に係る交通安全施設管理システム1によれば、生成部23は、変更区分情報と、新たな交通安全施設情報と、に基づいて、表示データを生成する。生成された表示データを、例えば、端末装置3の表示部33に表示させることで、ユーザは、交通規制の変更区分が新設、改定および廃止のいずれであるかを容易に把握することができる。
【0057】
また、上記構成に係る交通安全施設管理システム1によれば、ユーザは表示部33を介して新たな交通規制情報および新たな交通安全施設情報を確認することができるので、変更作業の結果を容易に認識することができる。
【0058】
また、上記構成に係る交通安全施設管理システム1は、新たな交通安全施設情報や帳票データ等を含む出力データを外部装置5に送信可能である。したがって、ユーザは、例えば、外部装置5から出力データに基づく帳票等の書類を出力することで、新たな交通安全施設情報を確認したり、標識や標示の変更に伴う計画・発注等をすることができる。
【0059】
(第二実施例)
次に、
図2および
図6~
図8を参照しつつ、第二実施例において、交通安全施設管理システム1が実行する処理について説明する。なお、第二実施例において、第一実施例と同様の部分については、同じ符号を付し、その説明は適宜省略する。なお、本実施例においても、交通安全施設管理システム1は、
図2に例示する処理を実行する。また、
図6および
図7に例示するように、本実施例では、直線状に延びる領域R1(
図6参照)において、新たに駐車禁止(新たな交通規制の内容の一例)を内容とする交通規制が施行されている。
【0060】
STEP01は、第一実施例と同様である。なお、本実施例においても、ユーザは、交通規制の変更区分が新設であることを示す変更区分情報を入力部31に入力する。ただし、交通規制の変更区分が新設であることを示す変更区分情報が入力部31に入力されたとしても、新たな交通規制が施行される全ての位置における交通規制の変更区分が新設である必要はない。交通規制の変更区分が新設であることを示す変更区分情報が入力部31に入力されるとき、例えば、新たな交通規制が施行される複数の位置のうち一部の位置における交通規制の変更区分は、改定であってもよい。後述するように、本実施例において、地点Bに含まれる位置B1(
図6参照)には一時停止を示す標識が設置されているため、位置B1における交通規制の変更区分は改定である。一方で、位置B1以外の位置、すなわち、後述する位置B2、位置C1、位置C2、位置D1および位置D2(
図6参照)における交通規制の変更区分は新設である。したがって、本実施例における変更区分情報は、交通規制の変更区分が新設であることを示す情報と、交通規制の変更区分が改定であることを示す情報と、を含む。
【0061】
STEP02は、第一実施例と同様である。ただし、本実施例では、
図6に例示するように、ユーザは、一時停止を内容とする交通規制が施行されている地点Bおよび何ら交通規制が施行されていない地点Cと地点Dを含む領域R1(任意の位置の一例)において、駐車禁止(新たな交通規制の内容の一例)を内容とする交通規制を新たに設定する。なお、
図6および
図7に例示する画像に含まれるアイコン50は、領域R1に駐車禁止を内容とする交通規制が新たに設定されたことをユーザに対して視覚的に伝達するためのアイコンである。また、
図6および
図7に例示する画像に含まれるアイコン60は、地点Bに含まれる位置B1に一時停止を示す標識が設置されていることをユーザに対して視覚的に伝達するためのアイコンである。なお、位置B1の詳細は後述する。
【0062】
STEP03において、生成部23は、第一実施例と同様の処理を実行する。本実施例において、生成部23は、新たな交通規制が施行された位置は領域R1であると特定し、新たな交通規制に対応する新たな交通安全施設は駐車禁止を示す標識であると特定する。
【0063】
STEP04において、生成部23は、第一実施例と同様の処理を実行する。駐車禁止を示す標識は、標識令により、例えば、100m間隔で道路の両側に設置する必要がある。ただし、当該間隔は一例に過ぎず、100mに限られないのは勿論である。
図7に例示するように、本実施例において、駐車禁止を示す標識の変更予定位置は地点Bに含まれる位置B1と位置B2、地点Cに含まれる位置C1と位置C2、および地点Dに含まれる位置D1と位置D2である。したがって、生成部23は、駐車禁止を示す標識の変更予定位置は、位置B1、位置B2、位置C1、位置C2、位置D1および位置D2であることを示す変更予定位置情報を生成する。
【0064】
STEP05において、生成部23は、第一実施例と同様の処理を実行する。ただし、STEP04で特定された変更予定位置が複数存在するので、複数の位置のそれぞれに対してSTEP05が実行される。生成部23は、位置B1には一時停止を示す標識があると判断し(STEP05においてYES)、STEP06を実行する。一方で、生成部23は、位置B2、位置C1、位置C2、位置D1、位置D2およびこれらの位置の近傍には交通安全施設はないと判断し(STEP05においてNO)、位置B2、位置C1、位置C2、位置D1および位置D2に駐車禁止を示す標識を設置すると判断する(STEP07)。
【0065】
STEP06について説明する。駐車禁止を示す標識と、位置B1に既に設置されている一時停止を示す標識と、は同種の交通安全施設ではない。したがって、生成部23は、駐車禁止を示す標識は、位置B1にある一時停止を示す標識と同種の交通安全施設ではないと判断し(STEP06においてNO)、位置B1に既にある一時停止を示す標識に駐車禁止を示す標識を設置すると判断する(STEP09)。
【0066】
STEP07において、生成部23は、第一実施例と同様の処理を実行する。
図6に例示するように、本実施例では、位置B2、位置C1、位置C2、位置D1、位置D2およびこれらの位置の近傍には、交通安全施設が設置されていない。したがって、生成部23は、位置B2、位置C1、位置C2、位置D1および位置D2に、駐車禁止を示す標識を設置すると判断する(STEP07)。
【0067】
STEP10において、生成部23は、第一実施例と同様の処理を実行する。本実施例では、位置B1、位置B2、位置C1、位置C2、位置D1および位置D2に駐車禁止を示す標識を設置する必要がある。位置B1には一時停止を示す標識があるものの、位置B2、位置C1、位置C2、位置D1および位置D2には現在、交通安全施設が存在しない。このため、生成部23は、位置B1、位置B2、位置C1、位置C2、位置D1および位置D2に紐づく交通安全施設情報と、新たな規制内容情報と、に基づいて、新たな交通安全施設情報を生成する。生成された新たな交通安全施設情報は、位置B1に既にある一時停止を示す標識に駐車禁止を示す標識が設置されることと、位置B2、位置C1、位置C2、位置D1および位置D2に駐車禁止を示す標識が新たに設置されることと、を示す情報である。なお、本実施例において、変更計画情報は、新たに設置される標識は駐車禁止を示す標識であることと、当該標識の数量は六つであることと、当該標識は位置B1に既にある一時停止を示す標識と、位置B2、位置C1、位置C2、位置D1および位置D2と、に設置されることと、を示す情報である。
【0068】
STEP11において、生成部23は、第一実施例と同様の処理を実行する。本実施例で生成される表示データに基づく画像としては、
図7および
図8に例示する画像である。
図7に例示する画像には、アイコン50,60,70~76と、図形81~86と、が含まれている。
【0069】
アイコン70は、位置B1における変更前の標識(一時停止を示す標識)を示すアイコンである。アイコン71は、位置B1における変更後の標識(一時停止を示す標識に駐車禁止を示す標識が連結されている標識と、駐車禁止領域の終点を示す標識(補助板)と、を組み合わせた標識)を示すアイコンである。なお、アイコン70は
図7に例示する画像に含まれる表示領域DR1の左方に表示されている。アイコン71は表示領域DR1の右方に表示されている。アイコン72は、位置B2における変更後の標識(駐車禁止を示す標識と、駐車禁止領域の始点を示す標識(補助板)と、を組み合わせた標識)を示すアイコンである。アイコン73は、位置C1における変更後の標識(駐車禁止を示す標識)を示すアイコンである。アイコン74は、位置C2における変更後の標識(駐車禁止を示す標識)を示すアイコンである。アイコン75は、位置D1における変更後の標識(駐車禁止を示す標識と、駐車禁止領域の始点を示す標識(補助板)と、を組み合わせた標識)を示すアイコンである。アイコン76は、位置D2における変更後の標識(駐車禁止を示す標識と、駐車禁止領域の終点を示す標識(補助板)と、を組み合わせた標識)を示すアイコンである。
【0070】
位置B1における交通規制の変更区分は改定であるため、図形81は四角形である。図形81は、アイコン71を囲うように配置されている。一方で、位置B2、位置C1、位置C2、位置D1および位置D2における交通規制の変更区分は新設であるため、図形82~86は円形である。図形82~86のそれぞれは、アイコン72~76を囲うように配置されている。
【0071】
アイコン50は、新たな交通安全施設情報に対応する新たな交通規制情報に基づいている。アイコン60,70は、記憶部22に記憶されている交通安全施設情報(すなわち、変更前の交通安全施設に対応する交通安全施設情報)に基づいている。アイコン71~76は、新たな交通安全施設情報に基づいている。図形81~86は変更区分情報に基づいている。
【0072】
図8に例示する画像は、例えば、
図7に例示する画像に含まれるアイコン60をクリックしたときに表示部33に表示される画像である。
図8に例示する画像には、地点Bに含まれる位置B1を通り上下方向に延びる直線L2が含まれている。本実施例では、直線L2より左側の領域を左方領域LR2と呼び、直線L2より右側の領域を右方領域RR2と呼ぶ。左方領域LR2には、位置B1における変更前の交通安全施設情報に基づく交通安全施設のアイコンが表示される。右方領域RR2には、位置B1における変更後の交通安全施設情報(すなわち、新たな交通安全施設情報)に基づく交通安全施設のアイコンが表示される。したがって、本実施例において、左方領域LR2には、一時停止を示す標識を示すアイコン91が表示される。また、右方領域RR2には、一時停止を示す標識に駐車禁止を示す標識が連結されている標識と、駐車禁止領域の終点を示す標識(補助板)と、を組み合わせた標識を示すアイコン92が表示される。なお、
図8に例示する画像に表示されている地図は単なる背景であり、左方領域LR2に表示されている地図と右方領域RR2に表示されている地図は異なっている。
【0073】
STEP11が実行された後、交通安全施設管理システム1はSTEP12を実行する。STEP12において、交通安全施設管理システム1は、第一実施例と同様の処理を実行する。
【0074】
本実施例においても、交通安全施設管理システム1は、第一実施例において上述した効果を奏することができる。
【0075】
また、交通安全施設管理システム1によれば、変更する必要のある交通安全施設を一括して変更することができるので、交通安全施設の変更作業を正確に、かつ効率的に行うことができる。
【0076】
(第三実施例)
次に、
図2、
図9および
図10を参照しつつ、第三実施例において、交通安全施設管理システム1が実行する処理について説明する。なお、第三実施例において、第一実施例または第二実施例と同様の部分については、同じ符号を付し、その説明は適宜省略する。なお、本実施例においても、交通安全施設管理システム1は、
図2に例示する処理を実行する。また、
図9および
図10に例示するように、本実施例では、当初、領域R2および領域R3では速度制限30km/hを内容とする交通規制が施行されており、領域R4では速度制限40km/hを内容とする交通規制が施行されていたものの、領域R4における速度制限が40km/hから30km/hに改定されている。
【0077】
STEP01において、ユーザは、交通規制の変更区分が改定であることを示す変更区分情報を入力部31に入力する。入力部31は、入力された変更区分情報をサーバ2に送信する。なお、変更区分情報が表示部33に表示されるとき、表示部33に表示される画像には、
図9に例示するように、「改定」という文字が表示される。
【0078】
STEP02は、第一実施例と同様である。ただし、本実施例では、
図9に例示するように、ユーザは、速度制限40km/hを内容とする交通規制が施行されている領域R4において、速度制限30km/h(新たな交通規制の内容の一例)を内容とする交通規制を新たに設定する。なお、領域R2および領域R3については、新たな交通規制が施行されていないので、ユーザは何もしない。また、
図9に例示する画像に含まれるアイコン201は、速度制限40km/hを内容とする交通規制が設定されていることをユーザに対して視覚的に伝達するためのアイコンである。
図10に例示する画像に含まれるアイコン202は、速度制限30km/hを内容とする交通規制が新たに設定されたことをユーザに対して視覚的に伝達するためのアイコンである。また、
図9および
図10に例示する画像に含まれるアイコン101は、地点Eに含まれる位置E1に、一時停止を示す標識と、駐車禁止を示す標識と、速度制限40km/hを示す標識と、を組み合わせた標識が設置されていることをユーザに対して視覚的に伝達するためのアイコンである。アイコン102は、地点Fに含まれる位置F1に、駐車禁止を示す標識と、速度制限40km/hを示す標識と、を組み合わせた標識が設置されていることをユーザに対して視覚的に伝達するためのアイコンである。アイコン103は、地点Gに含まれる位置G1に、駐車禁止を示す標識と、速度制限40km/hを示す標識と、を組み合わせた標識が設置されていることをユーザに対して視覚的に伝達するためのアイコンである。なお、位置E1~位置G1の詳細は後述する。
【0079】
STEP03において、生成部23は、第一実施例と同様の処理を実行する。本実施例において、生成部23は、新たな交通規制が施行された位置は領域R4であると特定し、新たな交通規制に対応する新たな交通安全施設は速度制限30km/hを示す標識であると特定する。
【0080】
STEP04において、生成部23は、第一実施例と同様の処理を実行する。速度制限30km/hを示す標識は、標識令により、例えば、100m間隔で道路の右側または左側に設置する必要がある。ただし、当該間隔は一例に過ぎず、100mに限られないのは勿論である。
図10に例示するように、本実施例において、速度制限30km/hを示す標識の変更予定位置は、地点Eに含まれる位置E1、地点Fに含まれる位置F1、および地点Gに含まれる位置G1である。したがって、生成部23は、速度制限30km/hを示す標識の変更予定位置は位置E1、位置F1および位置G1であることを示す変更予定位置情報を生成する。
【0081】
STEP05において、生成部23は、第一実施例と同様の処理を実行する。生成部23は、位置E1には一時停止と、駐車禁止と、速度制限40km/hと、を示す標識が、位置F1および位置G1には駐車禁止と速度制限40km/hを示す標識があると判断し(STEP05においてYES)、STEP06を実行する。
【0082】
STEP06において、生成部23は、第二実施例と同様の処理を実行する。速度制限30km/hを示す標識と、位置E1~位置G1に既に設置されている標識に含まれる速度制限40km/hを示す標識と、は同種の交通安全施設である。したがって、生成部23は、速度制限30km/hを示す標識と、位置E1~位置G1に既に設置されている標識に含まれる速度制限40km/hを示す標識と、は同種の交通安全施設であると判断し(STEP06においてYES)、位置E1~位置G1に既に設置されている標識に含まれる速度制限40km/hを示す標識を速度制限30km/hを示す標識に改定することで、速度制限30km/hを示す標識を設置すると判断する(STEP08)。
【0083】
STEP10において、生成部23は、第一実施例と同様の処理を実行する。本実施例では、位置E1~位置G1に速度制限30km/hを示す標識を設置する必要があり、位置E1~位置G1には既に速度制限40km/hを示す標識を含む標識がある。このため、生成部23は、位置E1~位置G1に紐づく交通安全施設情報と、新たな規制内容情報と、に基づいて、位置E1~位置G1に既に設置されている標識に含まれる速度制限40km/hを示す標識を速度制限30km/hを示す標識に改定することを示す新たな交通安全施設情報を生成する。なお、本実施例において、変更計画情報は、新たに設置される標識は速度制限30km/hを示す標識であることと、当該標識の数量は三つであることと、当該標識は位置E1~位置G1に設置されることと、を示す情報である。
【0084】
STEP11において、生成部23は、第一実施例と同様の処理を実行する。本実施例で生成される表示データに基づく画像としては、
図10に例示する画像である。
図10に例示する画像には、アイコン101~103,111~113,121~123と、図形131~133と、が含まれている。
【0085】
アイコン101は、位置E1における変更前の標識(一時停止を示す標識と、駐車禁止を示す標識と、速度制限40km/hを示す標識と、を組み合わせた標識)を示すアイコンである。アイコン102は、位置F1における変更前の標識(駐車禁止を示す標識と、速度制限40km/hを示す標識と、を組み合わせた標識)を示すアイコンである。アイコン103は、位置G1における変更前の標識(駐車禁止を示す標識と、速度制限40km/hを示す標識と、を組み合わせた標識)を示すアイコンである。
【0086】
アイコン111は、位置E1における変更前の標識(一時停止を示す標識と、駐車禁止を示す標識と、速度制限40km/hを示す標識と、を組み合わせた標識)を示すアイコンである。アイコン112は、位置F1における変更前の標識(駐車禁止を示す標識と、速度制限40km/hを示す標識と、を組み合わせた標識)を示すアイコンである。アイコン113は、位置G1における変更前の標識(駐車禁止を示す標識と、速度制限40km/hを示す標識と、を組み合わせた標識)を示すアイコンである。アイコン121は、位置E1における変更後の標識(一時停止を示す標識と、駐車禁止を示す標識と、速度制限30km/hを示す標識と、を組み合わせた標識)を示すアイコンである。アイコン122は、位置F1における変更後の標識(駐車禁止を示す標識と、速度制限30km/hを示す標識と、を組み合わせた標識)を示すアイコンである。アイコン123は、位置G1における変更後の標識(駐車禁止を示す標識と、速度制限30km/hを示す標識と、を組み合わせた標識)を示すアイコンである。なお、アイコン111は
図10に例示する画像に含まれる表示領域DR2の左方に、アイコン121は表示領域DR1の右方にそれぞれ表示されている。アイコン112は
図10に例示する画像に含まれる表示領域DR3の左方に、アイコン122は表示領域DR3の右方にそれぞれ表示されている。アイコン113は
図10に例示する画像に含まれる表示領域DR4の左方に、アイコン123は表示領域DR4の右方にそれぞれ表示されている。
【0087】
図形131~133は四角形であり、それぞれ、アイコン121~123を囲うように配置されている。
【0088】
アイコン201は、記憶部22に記憶されている交通安全施設情報(すなわち、変更前の交通安全施設に対応する交通安全施設情報)に対応する新たな交通規制情報に基づいている。アイコン202は、新たな交通安全施設情報に対応する新たな交通規制情報に基づいている。アイコン101~103,111~113は、記憶部22に記憶されている交通安全施設情報(すなわち、変更前の交通安全施設に対応する交通安全施設情報)に基づいている。アイコン121~123は、新たな交通安全施設情報に基づいている。図形131~133は変更区分情報に基づいている。
【0089】
STEP11が実行された後、交通安全施設管理システム1はSTEP12を実行する。STEP12において、交通安全施設管理システム1は、第一実施例と同様の処理を実行する。
【0090】
本実施例においても、交通安全施設管理システム1は、第一実施例および第二実施例において上述した効果を奏することができる。
【0091】
上記の実施形態は本開示の理解を容易にするためのものであって、本開示を限定するものではない。本開示は、その趣旨を逸脱することなく変更、改良されうる。
【0092】
上記の実施形態において、出力部34は端末装置3に備わっているが、出力部34に対応する出力部がサーバ2に備わっていてもよい。
【0093】
上記の各実施例において、生成部23は、新たな交通規制情報と、法令情報と、に基づいて、変更予定位置情報を生成しているが、法令情報には基づかずに、変更予定位置情報を生成してもよい。
【0094】
上記の各実施例では、STEP11が実行された後にSTEP12が実行されているが、STEP12が実行された後にSTEP11が実行されてもよい。
【0095】
上記の各実施例では、交通安全施設として、標識を用いて説明したが、標示や信号機等の他の交通安全施設に対しても本開示は適用可能である。
【符号の説明】
【0096】
1:交通安全施設管理システム、2:サーバ、3:端末装置、4:通信線、5:外部装置、6:外部記憶媒体、7:通信線、8:データベースリンク、21:取得部、22:記憶部、22A:地
図DB、22B:交通規制DB、22C:標識DB、22D:標示DB、22E:信号機DB、22F:事故DB、22G:走行DB、22H:部品DB、22I:システムコントロールファイル、23:生成部、24:バス、31:入力部、32:記憶部、33:表示部、34:出力部
【手続補正書】
【提出日】2022-11-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも交通安全施設の設置位置および種類を示す交通安全施設情報と、前記交通安全施設に対応する交通規制が施行される位置を示す施行位置情報および前記交通規制の規制内容を示す規制内容情報を含む交通規制情報と、が記憶された記憶部と、
前記交通規制が施行される位置のうち任意の位置における前記規制内容情報とは異なる新たな規制内容情報を含む新たな交通規制情報を入力するための入力部と、
前記入力部に新たな前記交通安全施設情報が入力されず前記新たな交通規制情報が入力されることに応じて、前記入力部に入力された前記新たな交通規制情報に基づいて前記任意の位置を特定し、かつ特定された前記任意の位置に紐づく前記交通安全施設情報と、前記新たな規制内容情報と、に基づいて新たな交通安全施設情報を自動的に生成する生成部と、を備える、交通安全施設管理システム。
【請求項2】
前記記憶部は、前記交通安全施設に関する法令情報をさらに記憶しており、
前記生成部は、前記任意の位置に紐づく前記交通安全施設情報と、前記新たな交通規制情報と、前記法令情報と、に基づいて、前記新たな交通安全施設情報を生成する、請求項1に記載の交通安全施設管理システム。
【請求項3】
前記法令情報は、前記交通安全施設の設置間隔および設置数量の少なくとも一つを示す交通規制基準情報を含み、
前記生成部は、前記任意の位置に紐づく前記交通安全施設情報と、前記新たな交通規制情報と、前記交通規制基準情報と、に基づいて、前記新たな交通安全施設情報を生成する、請求項2に記載の交通安全施設管理システム。
【請求項4】
前記生成部は、前記新たな交通規制情報と、前記法令情報と、に基づいて、前記交通安全施設の変更予定位置を示す変更予定位置情報を生成し、
前記生成部は、前記任意の位置に紐づく前記交通安全施設情報と、前記変更予定位置情報と、に基づいて、前記交通安全施設の変更計画を示す変更計画情報を含む前記新たな交通安全施設情報を生成する、請求項2または請求項3に記載の交通安全施設管理システム。
【請求項5】
前記生成部は、前記交通規制の新設、改定および廃止のいずれか一つを示す変更区分情報が前記入力部に入力されると、前記変更区分情報と、前記新たな交通安全施設情報と、に基づいて、表示データを生成する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の交通安全施設管理システム。
【請求項6】
前記新たな交通規制情報および前記新たな交通安全施設情報を表示可能な表示部を含む、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の交通安全施設管理システム。
【請求項7】
前記交通安全施設管理システムは、少なくとも前記新たな交通安全施設情報を外部装置に送信可能である、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の交通安全施設管理システム。
【手続補正書】
【提出日】2023-01-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路標識、道路標示および信号機の少なくとも一つを含む交通安全施設の地図データ上の設置位置および種類を示す交通安全施設情報と、前記交通安全施設に対応する一時停止、一方通行、右折禁止、通行禁止、駐車禁止および速度制限の少なくとも一つを含む交通規制が施行される位置を示す施行位置情報および前記交通規制の規制内容を示す規制内容情報を含む交通規制情報と、が記憶された記憶部と、
前記交通規制が施行される位置のうち前記交通規制の前記規制内容が変更された地図データ上の位置である任意の位置における前記規制内容情報とは異なる新たな規制内容情報を含む新たな交通規制情報をユーザが入力するための端末装置に備わるタッチパネル、操作ボタンおよびキーボードの少なくとも一つを含む入力部と、
前記入力部に新たな前記交通安全施設情報が入力されず前記新たな交通規制情報が入力されることに応じて、前記入力部に入力された前記新たな交通規制情報に基づいて前記任意の位置を特定し、かつ特定された前記任意の位置に紐づく前記交通安全施設情報と、前記新たな規制内容情報と、に基づいて新たな交通安全施設情報を自動的に生成する生成部と、を備える、交通安全施設管理システム。
【請求項2】
前記記憶部は、前記交通安全施設の設置間隔および設置数量の少なくとも一つを示す交通規制基準情報を含む法令情報をさらに記憶しており、
前記生成部は、前記任意の位置に紐づく前記交通安全施設情報と、前記新たな交通規制情報と、前記法令情報と、に基づいて、前記新たな交通安全施設情報を生成する、請求項1に記載の交通安全施設管理システム。
【請求項3】
前記生成部は、前記任意の位置に紐づく前記交通安全施設情報と、前記新たな交通規制情報と、前記交通規制基準情報と、に基づいて、前記新たな交通安全施設情報を生成する、請求項2に記載の交通安全施設管理システム。
【請求項4】
前記生成部は、前記新たな交通規制情報と、前記法令情報と、に基づいて、前記交通規制の前記規制内容が変更されたことに伴い変更される前記交通安全施設の地図データ上の位置である変更予定位置を示す変更予定位置情報を生成し、
前記生成部は、前記任意の位置に紐づく前記交通安全施設情報と、前記変更予定位置情報と、に基づいて、前記交通安全施設の種類、設置数量および設置位置の変更計画を示す変更計画情報を含む前記新たな交通安全施設情報を生成する、請求項2または請求項3に記載の交通安全施設管理システム。
【請求項5】
前記生成部は、前記交通規制の新設、改定および廃止のいずれか一つを示す変更区分情報が前記入力部に入力されると、前記変更区分情報と、前記新たな交通安全施設情報と、に基づいて、表示データを生成する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の交通安全施設管理システム。
【請求項6】
前記新たな交通規制情報および前記新たな交通安全施設情報を表示可能な表示部を含む、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の交通安全施設管理システム。
【請求項7】
前記交通安全施設管理システムは、少なくとも前記新たな交通安全施設情報を外部装置に送信可能である、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の交通安全施設管理システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
走行DB22Gには、各車両の走行経路情報、走行速度情報(平均速度情報等)、ブレーキの作動情報、走行時の天候情報等、各道路における車両の通行台数情報、ABS(Anti-lock Brake System)が作動した車両の台数、時刻、場所等を示すABS発生情報、急発進した車両の台数、時刻、場所等を示す急発進発生情報、ワイパーを作動させた車両の台数、時刻、場所等を示すワイパー発生情報、ヘッドランプが点灯した車両の台数、時刻、場所等を示すヘッドランプ発生情報を含む外部ビッグデータが記憶されている。