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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023124780
(43)【公開日】2023-09-06
(54)【発明の名称】環軸椎外側塊関節置換プロテーゼ
(51)【国際特許分類】
   A61F 2/44 20060101AFI20230830BHJP
   A61B 17/86 20060101ALI20230830BHJP
【FI】
A61F2/44
A61B17/86
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022153968
(22)【出願日】2022-09-27
(31)【優先権主張番号】202210181795.5
(32)【優先日】2022-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】522381502
【氏名又は名称】▲ハオ▼定均
(74)【代理人】
【識別番号】110003410
【氏名又は名称】弁理士法人テクノピア国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲ハオ▼定均
(72)【発明者】
【氏名】▲ヂャン▼海平
【テーマコード(参考)】
4C097
4C160
【Fターム(参考)】
4C097AA10
4C097BB01
4C097BB09
4C097CC04
4C097CC12
4C160LL24
4C160LL33
4C160LL34
4C160LL42
(57)【要約】      (修正有)
【課題】環軸椎外側塊関節を生体模倣し、環軸椎の回転運動や環軸の屈伸運動を可能にし、手術効果の有効性を確保することができる環軸椎外側塊関節置換プロテーゼを提供する。
【解決手段】環軸椎外側塊関節置換プロテーゼ3は、上部外側塊関節体31及び下部外側塊関節体32を含み、上部外側塊関節体31には、第1の頸椎環椎の基部外側塊と固定するための第1のネジ33が設けられ、下部外側塊関節体31には、第2の頸椎軸椎の上部外側塊と固定するための第2のネジ34が設けられ、上部外側塊関節体31及び下部外側塊関節体32の本体は、第1の頸椎環椎と第2の頸椎軸椎との間に設けられ、上部外側塊関節体31と下部外側塊関節体32との接触部分は球面接触を形成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
環軸椎外側塊関節置換プロテーゼであって、
前記プロテーゼは、上部外側塊関節体(31)及び下部外側塊関節体(32)を含み、
前記上部外側塊関節体(31)には、第1の頸椎環椎の基部外側塊と固定するための第1のネジ(33)が設けられ、前記下部外側塊関節体(32)には、第2の頸椎軸椎の上部外側塊と固定するための第2のネジ(34)が設けられ、
前記上部外側塊関節体(31)及び下部外側塊関節体(32)の本体は、第1の頸椎環椎と第2の頸椎軸椎との間に設けられ、上部外側塊関節体(31)と下部外側塊関節体(32)との接触部分は、球面接触を形成することを特徴とする環軸椎外側塊関節置換プロテーゼ。
【請求項2】
前記上部外側塊関節体(31)は、上部関節プレート(311)及び上部固定プレート(313)を含み、
上部関節プレート(311)は、上部固定プレート(313)に接続されてL字型構造を形成し、L字型構造の内部は、第1の頸椎環椎の基部外側塊構造と一致していることを特徴とする請求項1に記載の環軸椎外側塊関節置換プロテーゼ。
【請求項3】
前記上部関節プレート(311)の上面には、上逆歯(312)が設けられることを特徴とする請求項2に記載の環軸椎外側塊関節置換プロテーゼ。
【請求項4】
前記上部固定プレート(313)には、第1のネジ孔が設けられ、前記第1のネジ(33)は、前記第1のネジ孔内に設けられ、スライド溝が前記第1のネジ孔と連通するように設けられ、スライド溝上に第1のネジ(33)の滑り出しを防止するためのスライドリアカバー(314)が設けられることを特徴とする請求項2に記載の環軸椎外側塊関節置換プロテーゼ。
【請求項5】
前記下部外側塊関節体(32)は、下部関節プレート(321)及び下部固定プレート(325)を含み、
下部関節プレート(321)は下部固定プレート(325)に接続されてV字型構造を形成し、V字型構造の内部は、第2の頸椎軸椎の上部外側塊構造と一致していることを特徴とする請求項2に記載の環軸椎外側塊関節置換プロテーゼ。
【請求項6】
前記下部関節プレート(321)の下面には、下逆歯(322)が設けられることを特徴とする請求項5に記載の環軸椎外側塊関節置換プロテーゼ。
【請求項7】
前記下部固定プレート(325)には、第2のネジ孔が設けられ、前記第2のネジ(34)は、前記第2のネジ孔内に設けられ、第2のネジ孔の外への第2のネジ(34)の滑り出しを防止するための回動リアカバー(324)がヒンジによって接続されることを特徴とする請求項5に記載の環軸椎外側塊関節置換プロテーゼ。
【請求項8】
前記回動リアカバー(324)には、ハンドル(326)が設けられることを特徴とする請求項7に記載の環軸椎外側塊関節置換プロテーゼ。
【請求項9】
前記上部関節プレート(311)の下面は、ボールソケット構造を形成し、前記下部関節プレート(321)の上面は、球面構造を形成し、前記上部関節プレート(311)の下面は、前記下部関節プレート(321)の上面と協働して球面接触を形成することを特徴とする請求項5に記載の環軸椎外側塊関節置換プロテーゼ。
【請求項10】
前記上部外側塊関節体(31)と下部外側塊関節体(32)との接触面は、環軸椎関節の横断面と5°~25°の夾角をなすことを特徴とする請求項1に記載の環軸椎外側塊関節置換プロテーゼ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、整形外科手術の技術分野に関し、具体的には環軸椎外側塊関節置換プロテーゼに関する。
【背景技術】
【0002】
環軸椎関節は、第1の頸椎環椎と第2の頸椎軸椎とからなり、全部で3つの独立した関節を含み、すなわち、2つの環軸椎外側塊関節と1つの環軸椎正中関節とからなる。環軸椎関節の運動は、歯状突起を垂直軸として回転運動を行い、頭を環椎とともに歯状突起の周りに回転運動させる。外傷による外側塊骨折、特に軸椎の関節面骨折の崩壊、骨と関節の先天性形成不良、免疫リウマチなどが、環軸椎関節の安定性及び対合関係に大きな影響を与え、このような手術は、現在世界中で、環軸椎関節又は軸椎と後頭骨間の後方固定融合を行うことが主流であり、その結果、環軸椎の回転運動を喪失するだけではなく、環軸の屈伸運動も喪失してしまうので、患者の生活の質に大きな影響を与える。
【0003】
従来、特許文献1は、低摩擦人工環歯性関節を生体模倣し、当該関節は、経口アプローチにより埋入するように設計されたものであるので、口腔咽頭の細菌の定着により術後感染が多発して手術失敗を引き起こしやすく、特許文献2は、環軸椎(C1-2)外側関節に用いられる人工インプラント及びその使用方法であり、当該特許は、経口アプローチの感染を回避するためのものであるが、当該プロテーゼの埋入には、両側同時置換が要求され、一般に疾患又は外傷は、片側外側関節の破壊が主であり、同時置換は、元々の比較的無傷な関節面の片側も人為的に破壊され、手術の埋入時間が増加され、また、当該プロテーゼの関節面の傾斜角度が固定されたのであり、個体の差異が大きいため、従来技術は、いずれも環軸椎関節の解剖学的及び生理学的な生体模倣をうまく回復させることができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】中国特許出願番号第201410082867.6号
【特許文献2】中国特許出願番号第201580018323.6号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来技術の問題点を解決するために、当該装置は環軸椎外側塊関節を生体模倣し、環軸椎の回転運動や環軸の屈伸運動を可能にし、手術効果の有効性を確保することができる環軸椎外側塊関節置換プロテーゼを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、以下の技術的構成を提供する。
環軸椎外側塊関節置換プロテーゼは、上部外側塊関節体及び下部外側塊関節体を含み、前記上部外側塊関節体には、第1の頸椎環椎の基部外側塊と固定するための第1のネジが設けられ、前記下部外側塊関節体には、第2の頸椎軸椎の上部外側塊と固定するための第2のネジが設けられ、
前記上部外側塊関節体及び下部外側塊関節体の本体は、第1の頸椎環椎と第2の頸椎軸椎との間に設けられ、上部外側塊関節体と下部外側塊関節体との接触部分は、球面接触を形成する。
【0007】
本発明のさらなる改良として、前記上部外側塊関節体は、上部関節プレート及び上部固定プレートを含み、上部関節プレートは、上部固定プレートに接続されてL字型構造を形成し、L字型構造の内部は、第1の頸椎環椎の基部外側塊構造と一致している。
【0008】
本発明のさらなる改良として、前記上部関節プレートの上面に上逆歯が設けられる。
【0009】
本発明のさらなる改良として、前記上部固定プレートには、第1のネジ孔が設けられ、前記第1のネジは、前記第1のネジ孔内に設けられ、スライド溝が前記第1のネジ孔と連通するように設けられ、スライド溝上に第1のネジの滑り出しを防止するためのスライドリアカバーが設けられる。
【0010】
本発明のさらなる改良として、前記下部外側塊関節体は、下部関節プレート及び下部固定プレートを含み、下部関節プレートは、下部固定プレートに接続されてV字型構造を形成し、V字型構造の内部は第2の頸椎軸椎の上部外側塊構造と一致している。
【0011】
本発明のさらなる改良として、前記下部関節プレートの下面には、下逆歯が設けられる。
【0012】
本発明のさらなる改良として、前記下部固定プレートには、第2のネジ孔が設けられ、前記第2のネジは、前記第2のネジ孔内に設けられ、第2のネジ孔の外への第2のネジの滑り出しを防止するための回動リアカバーがヒンジによって接続される。
【0013】
本発明のさらなる改良として、前記回動リアカバーには、ハンドルが設けられる。
【0014】
本発明のさらなる改良として、前記上部関節プレートの下面は、ボールソケット構造を形成し、前記下部関節プレートの上面は、球面構造を形成し、前記上部関節プレートの下面は、前記下部関節プレートの上面と協働して球面接触を形成する。
【0015】
本発明のさらなる改良として、前記上部外側塊関節体と下部外側塊関節体との接触面は、環軸椎関節の横断面と5°~25°の夾角をなす。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、従来技術に比べ、以下の有益な効果を奏する。
本発明の生体模倣効果を有する環軸椎外側塊関節置換プロテーゼは、上部外側塊関節体及び下部外側塊関節体を含み、上部外側塊関節体及び下部外側塊関節体の本体は、第1の頸椎環椎と第2の頸椎軸椎との間に設けられ、上部外側塊関節体と下部外側塊関節体との接触部分は、球面接触を形成する。現在世界中で主流となっている環軸椎関節又は軸椎と後頭骨間の後方固定融合手術と比較して、本発明は、環軸椎の回転運動や環椎の屈伸運動を保証することができ、患者の生活の質を効果的に保証することができる。したがって当該装置は、環軸椎外側塊関節を生体模倣し、環軸椎の回転運動や環軸の屈伸運動を実現し、手術効果の有効性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本明細書に記載の図面は、説明のみを目的とし、本開示の範囲を何ら限定することを意図していない。また、図面中の各部材の形状や比率寸法などは、本発明の理解を助けるための模式的なものであり、本発明の各部材の形状や比率寸法を具体的に限定するものではない。
図1】環軸椎外側塊関節置換プロテーゼの概略図1である。
図2】環軸椎外側塊関節置換プロテーゼの概略図2である。
図3】上部外側塊関節体の概略図である。
図4】下部外側塊関節体の概略図である。
図5】環軸椎外側塊関節置換プロテーゼの後端概略図である。
図6】異なる寸法の環軸椎外側塊関節置換プロテーゼの概略図である。
図7】好ましい実施例の環軸椎外側塊関節置換プロテーゼの取り付け状態の概略図1である。
図8】好ましい実施例の環軸椎外側塊関節置換プロテーゼの取り付け状態の概略図2である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、当業者が本発明の技術的構成をよりよく理解することができるように、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術的構成を明確かつ完全に説明し、説明された実施例は、全ての実施例ではなく、本発明の実施例の一部にすぎない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労働付与無しで得た全ての他の実施例は、本発明の保護範囲に属する。
【0019】
なお、ある要素が別の要素に「設けられる」との場合、当該要素が別の要素に直接設けられてもよく、介在要素を介して設けられてもよい。ある要素が別の要素に「接続される」との場合、当該要素が別の要素に直接接続されてもよく、介在要素を介して接続されてもよい。本明細書における用語「垂直」、「水平」、「左」、「右」及び類似の表現は、その説明の目的のために使用されるだけであり、唯一の実施例であることを意味するものではない。
【0020】
特に定義されていない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、当業者によって一般的に理解されているのと同じ意味を有する。本発明の明細書に使用される用語は、特定の実施例を説明することのみを目的としており、本発明を限定するために使用されるものではない。本明細書に使用される用語「及び/又は」は、1つ又は複数の関連する項目の任意の組み合わせ及び全ての組み合わせを含む。
【0021】
図1図2に示す、本発明に係る環軸椎外側塊関節置換プロテーゼ3は、上部外側塊関節体31及び下部外側塊関節体32を含み、前記上部外側塊関節体31には、第1の頸椎環椎の基部外側塊と固定するための第1のネジ33が設けられ、前記下部外側塊関節体32には、第2の頸椎軸椎の上部外側塊と固定するための第2のネジ34が設けられる。
前記上部外側塊関節体31及び下部外側塊関節体32の本体は、第1の頸椎環椎と第2の頸椎軸椎との間に設けられ、上部外側塊関節体31と下部外側塊関節体32との接触部分は球面接触を形成する。
【0022】
本発明によって設計されたプロテーゼにおいて、まずは、膝関節の単顆置換のように片側置換を可能にし、次には、異なる人体の要求を満たすように、関節面角度を5°、10°、15°、20°、25°とし、最後には、関節面間にスペーサー構造がないため、使用寿命が長くなり、上部外側塊関節体31と下部外側塊関節体32とが接触する部分が球面接触を形成し、環軸椎関節の解剖学的及び生理学的な生体模倣を完全に回復させることができ、環軸椎患者の環軸椎関節の回転や曲げなどの日常的な動きを実現することができる。
【0023】
具体的には、図3及び図4に示すように、前記上部外側塊関節体31は、上部関節プレート311及び上部固定プレート313を含み、上部関節プレート311は、上部固定プレート313に接続されてL字型構造を形成し、L字型構造の内部は、第1の頸椎環椎の基部外側塊構造と一致している。
【0024】
手術時には、上部外側塊関節体31を第1の頸椎環椎の基部外側塊に固定し、具体的には、上部関節プレート311を第1の頸椎環椎と第2の頸椎軸椎との間に配置し、上部固定プレート313は、第1のネジ33を介して第1の頸椎環椎の側壁に固定される。手術の安全性及び手術の安定性を確保することができる。
【0025】
手術後期に患者の動きによる上部外側塊関節体の緩みを防止するために、前記上部関節プレート311の上面には、上逆歯312が設けられる。上逆歯312の傾斜方向は、取り付け方向とは逆方向であり、上逆歯312は、図3に示すように複数列に配置されてもよく、上部関節プレート311の上面に均等に配置されてもよく、具体的な配置については特に限定しない。
【0026】
具体的に、ネジを取り付けるとき、ネジの緩みを防止するために、前記上部固定プレート313には、第1のネジ孔が設けられ、前記第1のネジ33は、前記第1のネジ孔内に設けられ、スライド溝が前記第1のネジ孔と連通するように設けられ、スライド溝上に第1のネジ33の滑り出しを防止するためのスライドリアカバー314が設けられる。
【0027】
図4に示すように、前記下部外側塊関節体32は、下部関節プレート321及び下部固定プレート325を含み、下部関節プレート321は、下部固定プレート325に接続されてV字型構造を形成し、V字型構造の内部は、第2の頸椎軸椎の上部外側塊構造と一致している。
【0028】
好ましい実施例として、前記下部関節プレート321の下面には、下逆歯322が設けられる。下逆歯322の傾斜方向は、取り付け方向とは逆方向であり、下逆歯322は、図4に示すように複数列に配置されてもよく、下部関節プレート321の上面に均等に配置されてもよく、具体的な配置については特に限定しない。
【0029】
同様な設計として、前記下部固定プレート325には、第2のネジ孔が設けられ、前記第2のネジ34は、前記第2のネジ孔内に設けられ、第2のネジ孔の外への第2のネジ34の滑り出しを防止するための回動リアカバー324がヒンジによって接続される。第2のネジが緩んで手術失敗を引き起こすという問題を効果的に防止することができる。
【0030】
回動リアカバー324の操作を容易にするために、回動リアカバー324には、ハンドル326が設けられる。
【0031】
本発明の核心的な構造は、球面接触であり、前記上部関節プレート311の下面は、ボールソケット構造を形成し、前記下部関節プレート321の上面は、球面構造を形成し、前記上部関節プレート311の下面は、前記下部関節プレート321の上面と協働して球面接触を形成する。
【0032】
異なる患者に合わせるために、上部外側塊関節体31と下部外側塊関節体32との接触面は、環軸椎関節の横断面と5°~25°の夾角をなし、夾角は、たとえば、5°、10°、15°、20°、25°などである。
【0033】
図7及び図8に示すように、本発明の生体模倣効果を有する環軸椎外側塊関節置換プロテーゼは、手術時に異なる患者の状況に応じて、外傷によって引き起こされた外側塊骨折、特に軸椎の関節面骨折の崩壊箇所に設けられてもよく、片面又は両面ともに設けられてもよく、上部外側塊関節体及び下部外側塊関節体の本体は、第1の頸椎環椎と第2の頸椎軸椎との間に設けられ、且つ上部外側塊関節体と下部外側塊関節体との接触部分が球面接触を形成し、ネジによって固定される。
【0034】
本発明の装置を使用する患者は、その後の正常的な生活における環軸椎の回転運動や環椎の屈伸運動を確保することができ、患者の生活の質を効果的に保証し、当該装置は、環軸椎外側塊関節を生体模倣し、環軸椎の回転運動や環椎の屈伸運動を可能にし、手術効果の有効性を確保することができる。
【0035】
なお、本発明の説明において、「第1」及び「第2」などの用語は、説明の目的及び類似の対象を区別するためにのみ使用され、両者の間に優先順位はなく、相対的な重要性を示したり暗示したりすることではない。なお、本発明の説明において、「複数」は、特に明記しない限り、2つ以上を意味する。
【0036】
以上の説明は、限定のためではなく、図示のための説明である。上記の説明を読むことによって、提供された例以外の多くの実施例及び多くの応用が当業者に対しては明らかなことである。したがって、本教示の範囲は、上記の説明を参照して決定されることではなく、特許請求の範囲、及びそれらの特許請求の範囲が有する均等物の全範囲を参照して決定されることである。包括的な目的のために、特許出願及び刊行物を含む全ての記事及び参考文献の開示は、参照により本明細書に組み込まれる。前述の特許請求の範囲で本明細書に開示された主題の任意の側面の省略は、そのような主題を放棄することを意図することではなく、出願人がそのような主題を開示された発明の主題の一部と見なしていないと見なされるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8