IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ セイブ環境株式会社の特許一覧 ▶ 株式会社SPOTの特許一覧

特開2023-124781プログラム、駐車場巡回報告方法及び駐車場巡回報告管理方法
<>
  • 特開-プログラム、駐車場巡回報告方法及び駐車場巡回報告管理方法 図1
  • 特開-プログラム、駐車場巡回報告方法及び駐車場巡回報告管理方法 図2
  • 特開-プログラム、駐車場巡回報告方法及び駐車場巡回報告管理方法 図3
  • 特開-プログラム、駐車場巡回報告方法及び駐車場巡回報告管理方法 図4
  • 特開-プログラム、駐車場巡回報告方法及び駐車場巡回報告管理方法 図5
  • 特開-プログラム、駐車場巡回報告方法及び駐車場巡回報告管理方法 図6
  • 特開-プログラム、駐車場巡回報告方法及び駐車場巡回報告管理方法 図7
  • 特開-プログラム、駐車場巡回報告方法及び駐車場巡回報告管理方法 図8
  • 特開-プログラム、駐車場巡回報告方法及び駐車場巡回報告管理方法 図9
  • 特開-プログラム、駐車場巡回報告方法及び駐車場巡回報告管理方法 図10
  • 特開-プログラム、駐車場巡回報告方法及び駐車場巡回報告管理方法 図11
  • 特開-プログラム、駐車場巡回報告方法及び駐車場巡回報告管理方法 図12
  • 特開-プログラム、駐車場巡回報告方法及び駐車場巡回報告管理方法 図13
  • 特開-プログラム、駐車場巡回報告方法及び駐車場巡回報告管理方法 図14
  • 特開-プログラム、駐車場巡回報告方法及び駐車場巡回報告管理方法 図15
  • 特開-プログラム、駐車場巡回報告方法及び駐車場巡回報告管理方法 図16
  • 特開-プログラム、駐車場巡回報告方法及び駐車場巡回報告管理方法 図17
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023124781
(43)【公開日】2023-09-06
(54)【発明の名称】プログラム、駐車場巡回報告方法及び駐車場巡回報告管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/16 20120101AFI20230830BHJP
【FI】
G06Q50/16 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022155860
(22)【出願日】2022-09-29
(62)【分割の表示】P 2022028015の分割
【原出願日】2022-02-25
(71)【出願人】
【識別番号】522075243
【氏名又は名称】セイブ環境株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】516081917
【氏名又は名称】株式会社SPOT
(74)【代理人】
【識別番号】100108006
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 昌弘
(72)【発明者】
【氏名】島田 裕章
(72)【発明者】
【氏名】花房 寛
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC28
(57)【要約】
【課題】 駐車場の巡回報告の負担軽減をすると共に、巡回から報告までの時間を短縮できる駐車場巡回報告管理方法を提供する。
【解決手段】 報告入力画面を巡回者装置の第1のディスプレイに表示する第1の工程と、前記報告入力画面に複数の報告事項の指定欄を表示する第2の工程と、前記指定欄を用いて巡回者によって指定された報告事項に関連付けて、前記巡回者が前記巡回者装置のカメラを用いて前記駐車場に係る撮影した画像を記憶する第3の工程と、前記指定された報告事項に関連付けて入力された情報と前記第3の工程で記憶された画像と、当該情報及び画像が入力された時刻又は管理装置に報告する時刻と、前記情報が入力された位置情報又は前記画像の撮影が行われた位置情報とを関連付けた報告を生成する第4の工程と、前記第4の工程で生成した報告を前記所定の管理装置に送信する第5の工程とを有する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車場を巡回する巡回者が使用する巡回者装置が実行するプログラムあって、
報告入力画面を巡回者装置の第1のディスプレイに表示する第1の工程と、
前記報告入力画面に複数の報告事項の指定欄を表示する第2の工程と、
前記指定欄を用いて巡回者によって指定された報告事項に関連付けて、前記巡回者が前記巡回者装置のカメラを用いて前記駐車場に係る撮影した画像を記憶する第3の工程と、
前記指定された報告事項に関連付けて入力された情報と前記第3の工程で記憶された画像と、当該情報及び画像が入力された時刻又は管理装置に報告する時刻と、前記情報が入力された位置情報又は前記画像の撮影が行われた位置情報とを関連付けた報告を生成する第4の工程と、
前記第4の工程で生成した報告を前記所定の管理装置に送信する第5の工程と、
を前記巡回者装置に実行させるプログラム。
【請求項2】
前記第3の工程は、
前記指定欄において報告事項が指定されると、当該報告事項に予め対応付けられた写真を撮影する旨を促す表示を行い、当該表示後に撮像された画像を当該報告事項に自動的に関連付ける
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記第4の工程は、
前記報告事項が指定されると、当該報告事項に予め関連付けられた複数の報告文例が表示され、当該報告文例を指定することで、情報の入力が行われる
請求項1又は請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記第4の工程は、
前記巡回者による駐車場での対応が必要な前記報告事項が指定された場合に、前記対応する前の当該報告事項に係る撮像画像を入力する第1の撮像画像入力欄と、
前記対応した後の当該報告事項に係る撮像画像を入力する第2の撮像画像入力欄と
を1画面で表示する
請求項1~3のいずれかに記載のプログラム。
【請求項5】
前記第4の工程は、
前記指定欄において報告事項が指定されると、当該報告事項に予め対応付けられた報告先の連絡先情報を、当該指定欄に対応付けて表示する
請求項1~4のいずれかに記載のプログラム。
【請求項6】
前記第1の工程は、前記巡回者が前記巡回者装置のカメラを用いて前記駐車場に設置された光学式読み取りマークを撮像して読み取った当該駐車場の識別情報に予め関連付けられた前記報告入力画面を表示する
請求項1~5のいずれかに記載のプログラム。
【請求項7】
前記報告に関連付けられる前記画像の撮影が行われた位置情報は書き換え不可である
請求項1~7のいずれかに記載のプログラム。
【請求項8】
駐車場を巡回する駐車場巡回報告方法であって、
報告入力画面を巡回者装置の第1のディスプレイに表示する第1の工程と、
前記報告入力画面に複数の報告事項の指定欄を表示する第2の工程と、
前記指定欄を用いて巡回者によって指定された報告事項に関連付けて、前記巡回者が前記巡回者装置のカメラを用いて前記駐車場に係る撮影した画像を記憶する第3の工程と、
前記指定された報告事項に関連付けて入力された情報と前記第3の工程で記憶された画像と、当該情報及び画像が入力された時刻又は管理装置に報告する時刻と、前記情報が入力された位置情報又は前記画像の撮影が行われた位置情報とを関連付けた報告を生成する第4の工程と、
前記第4の工程で生成した報告を前記管理装置に送信する第5の工程と、
を有する駐車場巡回報告方法。
【請求項9】
駐車場を巡回する巡回者が使用する巡回者装置の第1のディスプレイに報告入力画面を表示する第1の工程と、
前記報告入力画面に複数の報告事項の指定欄を表示する第2の工程と、
前記指定欄を用いて巡回者によって指定された報告事項に関連付けて、前記巡回者が前記巡回者装置のカメラを用いて前記駐車場に係る撮影した画像を前記巡回者装置が記憶する第3の工程と、
前記指定された報告事項に関連付けて入力された情報と前記第3の工程で記憶された画像と、当該情報及び画像が入力された時刻又は所定の管理サーバに報告する時刻と、前記情報が入力された位置情報又は前記画像の撮影が行われた位置情報とを関連付けた報告情報を前記巡回者装置が生成する第4の工程と、
前記第4の工程で生成した報告情報を前記巡回者装置から管理装置に送信する第5の工程と、
前記管理装置が、前記第5の工程で前記巡回者装置から受信した報告情報を記憶する第6の工程と、
前記管理装置が、前記第6の工程で記憶した複数の前記駐車場の報告情報の少なくとも一部の前記報告事項の報告項目を、当該管理装置の第2のディスプレイに一覧として1画面で表示する第7の工程と
を有する駐車場巡回報告管理方法。
【請求項10】
前記第2のディスプレイに表示する前記報告項目は、問題の有無と、当該問題の状況詳細とである
請求項9に記載の駐車場巡回報告管理方法。
【請求項11】
前記状況詳細は、当該報告事項に関する現場の状況を示すテキスト情報及び画像情報である。
請求項10に記載の駐車場巡回報告管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車場の巡回とその報告を行うためのプログラム、駐車場巡回報告方法及び駐車場巡回報告管理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
有料駐車場(コインパーキング)は、その運営にあたり、定期的に駐車場を巡回者が訪問し、看板・精算機・発券機拭き清掃、隣地境・グレーチング清掃、除草、粗大ゴミ回収、フラップ点検、ゲートバー交換、車止め点検、照明交換、施設破損の管理、長期放置車両・不正駐車監視等を行っている。
従来は、巡回者が現場で報告事項をメモし、管理会社に戻って担当者がシステムに入力を行っていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の手法では、手間がかかると共に、駐車場を巡回してから報告事項をシステムに入力するまでに時間がかかり、至急対応が必要な事態が発生しても、関係者がそれを把握するまでの時間が長いという問題がある。
また、巡回者が、実際に駐車場に出向かずに不正報告を監視できないという問題がある。
【0004】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、駐車場の巡回報告の負担軽減をすると共に、巡回から報告までの時間を短縮できるプログラム、駐車場巡回報告方法及び駐車場巡回報告管理方法を提供することである。
また、本発明は、駐車場巡回者の不正を監視できるプログラム、駐車場巡回報告方法及び駐車場巡回報告管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のプログラムは、駐車場を巡回する巡回者が使用する巡回者装置が実行するプログラムあって、報告入力画面を巡回者装置の第1のディスプレイに表示する第1の工程と、前記報告入力画面に複数の報告事項の指定欄を表示する第2の工程と、前記指定欄を用いて巡回者によって指定された報告事項に関連付けて、前記巡回者が前記巡回者装置のカメラを用いて前記駐車場に係る撮影した画像を記憶する第3の工程と、前記指定された報告事項に関連付けて入力された情報と前記第3の工程で記憶された画像と、当該情報及び画像が入力された時刻又は管理装置に報告する時刻と、前記情報が入力された位置情報又は前記画像の撮影が行われた位置情報とを関連付けた報告を生成する第4の工程と、前記第4の工程で生成した報告を前記所定の管理装置に送信する第5の工程とを前記巡回者装置に実行させる。
【0006】
好適には、前記第3の工程は、前記指定欄において報告事項が指定されると、当該報告事項に予め対応付けられた写真を撮影する旨を促す表示を行い、当該表示後に撮像された画像を当該報告事項に自動的に関連付ける。
【0007】
好適には、前記第4の工程は、前記報告事項が指定されると、当該報告事項に予め関連付けられた複数の報告文例が表示され、当該報告文例を指定することで、情報の入力が行われる。
【0008】
好適には、前記第4の工程は、前記巡回者による駐車場での対応が必要な前記報告事項が指定された場合に、前記対応する前の当該報告事項に係る撮像画像を入力する第1の撮像画像入力欄と、前記対応した後の当該報告事項に係る撮像画像を入力する第2の撮像画像入力欄とを1画面で表示する。
【0009】
好適には、前記第4の工程は、前記指定欄において報告事項が指定されると、当該報告事項に予め対応付けられた報告先の連絡先情報を、当該指定欄に対応付けて表示する。
【0010】
好適には、前記第1の工程は、前記巡回者が前記巡回者装置のカメラを用いて前記駐車場に設置された光学式読み取りマークを撮像して読み取った当該駐車場の識別情報に予め関連付けられた前記報告入力画面を表示する。
【0011】
好適には、前記報告に関連付けられる前記画像の撮影が行われた位置情報は書き換え不可である。
【0012】
本発明の駐車場巡回報告方法は、駐車場を巡回する駐車場巡回報告方法であって、報告入力画面を巡回者装置の第1のディスプレイに表示する第1の工程と、前記報告入力画面に複数の報告事項の指定欄を表示する第2の工程と、前記指定欄を用いて巡回者によって指定された報告事項に関連付けて、前記巡回者が前記巡回者装置のカメラを用いて前記駐車場に係る撮影した画像を記憶する第3の工程と、前記指定された報告事項に関連付けて入力された情報と前記第3の工程で記憶された画像と、当該情報及び画像が入力された時刻又は管理装置に報告する時刻と、前記情報が入力された位置情報又は前記画像の撮影が行われた位置情報とを関連付けた報告を生成する第4の工程と、前記第4の工程で生成した報告を前記管理装置に送信する第5の工程と、を有する。
【0013】
本発明の駐車場巡回報告管理方法は、駐車場を巡回する巡回者が使用する巡回者装置の第1のディスプレイに報告入力画面を表示する第1の工程と、前記報告入力画面に複数の報告事項の指定欄を表示する第2の工程と、前記指定欄を用いて巡回者によって指定された報告事項に関連付けて、前記巡回者が前記巡回者装置のカメラを用いて前記駐車場に係る撮影した画像を前記巡回者装置が記憶する第3の工程と、前記指定された報告事項に関連付けて入力された情報と前記第3の工程で記憶された画像と、当該情報及び画像が入力された時刻又は所定の管理サーバに報告する時刻と、前記情報が入力された位置情報又は前記画像の撮影が行われた位置情報とを関連付けた報告情報を前記巡回者装置が生成する第4の工程と、前記第4の工程で生成した報告情報を前記巡回者装置から管理装置に送信する第5の工程と、前記管理装置が、前記第5の工程で前記巡回者装置から受信した報告情報を記憶する第6の工程と、前記管理装置が、前記第6の工程で記憶した複数の前記駐車場の報告情報の少なくとも一部の前記報告事項の報告項目を、当該管理装置の第2のディスプレイに一覧として1画面で表示する第7の工程とを有する。
【0014】
好適には、前記第2のディスプレイに表示する前記報告項目は、問題の有無と、当該問題の状況詳細とである。
【0015】
好適には、前記状況詳細は、当該報告事項に関する現場の状況を示すテキスト情報及び画像情報である。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、駐車場の巡回報告の負担軽減をすると共に、巡回から報告までの時間を短縮できるプログラム、駐車場巡回報告方法及び駐車場巡回報告管理方法を提供することができる。
また、本発明によれば、駐車場巡回者の不正を監視できるプログラム、駐車場巡回報告方法及び駐車場巡回報告管理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、本発明の実施形態に係る駐車場巡回支援システムの全体構成図である。
図2図2は、図1に示す巡回者端末装置の機能ブロック図である。
図3図3は、図1に示す管理装置の機能ブロック図である。
図4図4は、図1に示す駐車場巡回支援システムの駐車場巡回報告動作を説明するためのフローチャートである。
図5図5は、巡回者端末装置のディスプレイに表示される巡回者日報入力初期画面を説明するための図である。
図6図6は、巡回者端末装置のディスプレイに表示される報告事項指定欄を説明するための図である。
図7図7は、巡回者端末装置のディスプレイに表示される指定報告事項入力欄を説明するための図である。
図8図8は、巡回者端末装置のディスプレイに表示される指定報告事項入力欄を説明するための図である。
図9図9は、巡回者端末装置のディスプレイに表示される指定報告事項入力欄を説明するための図である。
図10図10は、巡回者端末装置のディスプレイに表示される指定報告事項入力欄を説明するための図である。
図11図11は、巡回者端末装置のディスプレイに表示される指定報告事項入力欄を説明するための図である。
図12図12は、報告画面上での保存ボタン画像を説明するための図である。
図13図13は、図1に示す駐車場巡回支援システムの管理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
図14図14は、図3に示す管理装置のディスプレイに表示される管理用報告画面を説明するための図である。
図15図15は、図3に示す管理装置のディスプレイに表示される管理用報告画面を説明するための図である。
図16図16は、図3に示す管理装置のディスプレイに表示される管理用報告画面を説明するための図である。
図17図17は、図3に示す管理装置のディスプレイに表示される管理用報告画面を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態に係る駐車場巡回支援システムについて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る駐車場巡回支援システム1の全体構成図である。
図1に示すように、駐車場巡回支援システム1は、例えば、複数の巡回者端末装置5,複数の駐車場運営会社装置7及び管理装置9を用いてサービスを行う。
【0019】
巡回者端末装置5は、管理装置9を管理する管理者と契約した巡回者が、駐車場巡回時に使用するスマートフォン等の携帯端末装置である。
駐車場運営会社装置7は、自らが運営する駐車場の管理を管理者に依頼した駐車場運営会社が使用する装置である。
駐車場運営会社装置7、複数あり、それぞれ対応する駐車場運営会社が使用する。各駐車場運営会社は、それぞれ単数又は複数の駐車場を管理しており、駐車場の巡回を管理装置9の管理会社に依頼している。
管理装置9は、駐車場巡回支援システム1を用いた駐車場巡回サービスを提供する管理者が使用する装置である。
【0020】
図2は、図1に示す巡回者端末装置5の機能ブロック図である。
図2に示すように、巡回者端末装置5は、例えば、ディスプレイ31,カメラ32,操作部33,通信部35,メモリ39及び処理部41を有する。
【0021】
ディスプレイ31は、処理部41からの信号に基づいた画像を表示する。
カメラ32は、撮像対象を撮像する。
操作部33は、タッチパネル、キーボードやマウス等の操作手段である。
通信部35は、図1に示す管理装置9等とネットワーク9等を介した通信を行う。
メモリ39は、処理部41が実行するプログラムPRG1を記憶する。
処理部41は、メモリ39に記憶されたプログラムPRG1を実行して、本実施形態で規定する巡回者端末装置5の処理を行う。
【0022】
図3は、図1に示す管理装置9の機能ブロック図である。
図3に示すように、管理装置9は、例えば、ディスプレイ51,操作部53,通信部55,メモリ59及び処理部61を有する。
【0023】
ディスプレイ41は、処理部51からの信号に基づいた画像を表示する。
操作部43は、タッチパネル、キーボードやマウス等の操作手段である。
通信部45は、図1に示す巡回者端末装置5及び駐車場運営会社装置7等とネットワーク9等を介した通信を行う。
【0024】
メモリ49は、処理部51が実行するプログラムPRG2を記憶する。
処理部41は、メモリ49に記憶されたプログラムPRG2を実行して、本実施形態で規定する管理装置9の処理を行う。
【0025】
以下、駐車場巡回支援システム1の動作例を説明する。
以下に説明する処理は、図2に示す巡回者端末装置5の処理部41によるプログラムPRG1の実行と、図3に示す管理装置9の処理部61によるプログラムPRG2の実行と基づいて行われる。
<巡回者による駐車場巡回報告動作>
図4は、図1に示す駐車場巡回支援システム1の駐車場巡回報告動作を説明するためのフローチャートである。
【0026】
ステップST11:
巡回者は、予め決めらた順序で担当する駐車場を訪問し、当該駐車場に設置された光学式読み取りマーク(QRコード(登録商標))を、持参した巡回者端末装置5のカメラ32で撮像して読み取るとステップST12に進む。
当該読み取ったQRコードに対応した駐車場識別情報が巡回者端末装置5から管理装置9に送信される。このとき、光学式読み取りマークで駐車場識別情報を取得するのではなく、RFID等を用いた近距離通信により、駐車場識別情報を取得するようにしてもよい。
【0027】
ステップST12:
管理装置9は、巡回者端末装置5から受信した駐車場識別情報に対応した報告入力画面を巡回者端末装置5のディスプレイ31に表示させる。ここでは、例えば、図5に示す巡回者日報入力初期画面111がディスプレイ31に表示される。
【0028】
ステップST13:
巡回者による操作部33を用いた報告入力画面上での操作によって報告事項の指定欄が表示される。ここでは、例えば、図6に示す報告事項指定欄121がディスプレイ31に表示される。
【0029】
ステップST14:
ステップST13で表示された指定欄において、巡回者によって報告事項が指定(選択)されると、ステップST15に進む。
【0030】
ステップST15:
巡回者端末装置5の処理部41は、ステップST14で指定された報告事項に対応した報告事項入力欄をディスプレイ31に表示する。ここでは、例えば、図7及び図8に示す指定報告事項入力欄131(ロック報告)がディスプレイ31に表示される。指定報告事項入力欄131は、規定期間を超えた長期駐車の場合のロック報告画面である。
【0031】
ステップST16:
巡回者は、操作部33を操作して、ディスプレイ31に表示された報告画面上で報告事項を入力する。例えば、図9に示す指定報告事項入力欄131において、テキストや撮像画像の取り込み等で報告事項を入力する。
【0032】
すなわち、指定報告事項入力欄131において、報告事項が指定されると、当該報告事項に予め対応付けられた写真を撮影する旨を促す表示を行い、当該表示後に撮像された画像を当該報告事項に自動的に関連付ける。
また、報告事項が指定されると、当該報告事項に予め関連付けられた複数の報告文例が表示され、当該報告文例を指定することで、前記情報の入力が行われる。例えば、図9に示すように報告文例が表示される。
【0033】
また、巡回者による駐車場での対応が必要な前記報告事項が指定された場合に、前記対応する前の当該報告事項に係る撮像画像を入力する第1の撮像画像入力欄と、対応した後の当該報告事項に係る撮像画像を入力する第2の撮像画像入力欄とが1画面あるいは複数画面で表示される。操作者は、これらに基づいて所定対象の撮像を行い、その撮像結果が自動的に入力される。当該入力された画像は、当該画像を撮像した時刻情報と位置情報と関連付けて書き換え不可に記憶される。
【0034】
報告事項がフラップなしアップの場合には、例えば、図10に示す指定報告事項入力欄141がディスプレイ31に表示される。
【0035】
指定報告事項入力欄131,141では、図11に示すように、連絡先を指定することで、指定した連絡先に自動的に報告が送信される。
【0036】
ステップST17:
巡回者が操作部33を操作して、報告送信要求を入力すると、ステップST18に進む。このとき、巡回者は、図12に示す報告入力画面上で保存ボタン画像を指定することで報告送信要求を入力する。このとき、当該指定を行った時刻が作成時刻として自動的に入力される。また、そのときの経度と緯度が自動的に入力される。
【0037】
ステップST18:
巡回者端末装置5は、報告送信要求が入力された日時情報を取得し、それを送信日時情報として、ステップST16で入力された報告事項と関連付けた報告情報を駐車場運営会社装置7に送信する。
【0038】
<管理装置9の動作>
図13は、図1に示す駐車場巡回支援システム1の管理装置9の動作を説明するためのフローチャートである。
【0039】
ステップST31:
図3に示す管理装置9は、図1に示すステップST18において巡回者端末装置5から報告情報を受信すると、ステップST32に進む。
【0040】
ステップST32:
管理装置9の処理部61は、ステップST31で受信した報告情報をメモリ59に記憶する。
【0041】
ステップST33:
処理部61は、管理者による操作部53の操作に応じて報告表示指示が入力されると、ステップST34に進む。
【0042】
ステップST34:
処理部61は、例えば、図14図17に示すような管理用報告画面301をディスプレイ51に表示する。
【0043】
管理用報告画面301は、ステップST32で記憶された報告情報を基に、複数の駐車場の報告情報の少なくとも一部の報告事項の報告項目を1画面で表示したものである。
当該報告項目は、問題の有無と、当該問題の状況詳細とである。
また、状況詳細は、当該報告事項に関する現場の状況を示すテキスト情報及び画像情報である。
【0044】
図14は、図3に示す管理装置9のディスプレイ51に表示される管理用報告画面301を説明するための図である。
図14に示すように、管理用報告画面301は、例えば、駐車場運営会社毎に作成され、当該駐車場運営会社が運営する駐車場の各々について、巡回日時(巡回日、開始時刻、終了時刻)、報告作成者名(巡回者名)、駐車場のID、駐車場名、報告事項(問題なしか否か)、進捗状況(対応あり、対応不要等)を表示している。
【0045】
図15は、図14に管理用報告画面301の状況報告と状況詳細の一例を説明するための図である。
図16は、図15に示す状況詳細の一例を説明するための図である。
図15及び図16に示すように、管理用報告画面301には、各駐車場の報告事項の報告項目について、その状況を説明するテキストと、現場で撮影された画像が表示される。
【0046】
図17は、報告作成者毎の駐車場巡回履歴を示す管理用報告画面301を説明するための図である。
図17に示すように、選択した報告作成者の駐車場循環履歴が管理用報告画面301に表示される。
【0047】
以上説明したように、駐車場巡回支援システム1によれば、図4に示すように、巡回者が巡回した駐車場において巡回者端末装置5を使って報告事項を入力して作成した報告を管理装置9に送信する。そのため、巡回者は、複数の駐車場を巡回した後に管理会社に戻って報告書を提出する必要がなく、リアルタイムに管理装置9に報告される。
これにより、駐車場の巡回報告の負担軽減をすると共に、巡回から報告までの時間を短縮できる。
【0048】
また、駐車場巡回支援システム1によれば、複数の巡回者による駐車場の巡回状況を容易に把握し、管理することができる。
【0049】
また、駐車場巡回支援システム1によれば、巡回者が巡回者端末装置5を用いて駐車場内で撮像した画像が、当該撮影した日時と位置情報とが書き換え不可に報告される。そのため、巡回者が実際に巡回しないで虚偽の報告をした場合に、それを特定できる。
【0050】
本発明は上述した実施形態には限定されない。
すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
【0051】
巡回者端末装置5のディスプレイ31に、その巡回者が当日巡回する予定の駐車場の順路と、地図情報等を表示する路順管理画面を表示してもよい。
【0052】
また、巡回者が駐車場の精算機の集金を行う際に、集金対象の金額が表示された画面をカメラ32で撮像し、それを巡回者端末装置5から巡回者端末装置5に送信する報告に関連付けて送信してもよい。
【0053】
管理装置9には、巡回対象の駐車場の各種情報、報告事項に係る箇所の写真がマスターデータとして記憶されている。
管理装置9は、マスターデータから日報(報告)を取得できる。
【0054】
管理装置9は、報告内容で、駐車場内の設備に故障等の不具合がある場合に、当該不具合に対して対処する予め決められた企業等に見積もり依頼をし、当該見積額を基に、駐車場運営会社に見積データを送信するようにしてもよい。
また、管理装置9が管理する報告情報等の各種情報の全体又は一部には、閲覧権限を設け、閲覧権限を持つユーザに対してのみ閲覧可能にしてもよい。
【0055】
また、管理装置9及び駐車場運営会社装置7は、パーソナルコンピュータ以外に、スマートフォン等の携帯型通信装置であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明は、駐車場の巡回を支援するシステムに適用可能である。
【符号の説明】
【0057】
1…駐車場巡回支援システム
5…巡回者端末装置
7…駐車場運営会社装置
9…管理装置
31…ディスプレイ
32…カメラ
33…操作部
35…通信部
39…メモリ
41…処理部
51…ディスプレイ
53…操作部
55…通信部
59…メモリ
61…処理部
111…巡回者日報入力初期画面
121…報告事項指定欄
131,141…指定報告事項入力欄
301…管理用報告画面

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17