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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023124850
(43)【公開日】2023-09-06
(54)【発明の名称】イメージセンサ
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/146 20060101AFI20230830BHJP
【FI】
H01L27/146 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023027078
(22)【出願日】2023-02-24
(31)【優先権主張番号】10-2022-0025417
(32)【優先日】2022-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】陳 暎 究
(72)【発明者】
【氏名】安 正 言卓
(72)【発明者】
【氏名】呉 暎 宣
【テーマコード(参考)】
4M118
【Fターム(参考)】
4M118AA10
4M118AB01
4M118BA14
4M118CA03
4M118CA34
4M118DD04
4M118EA14
4M118FA06
4M118FA27
4M118FA28
4M118FA33
4M118FA38
4M118GA02
4M118GB09
4M118GB13
4M118GC08
4M118GC09
4M118GC14
4M118GC20
4M118GD04
4M118HA22
4M118HA25
4M118HA30
(57)【要約】
【課題】製品の信頼性が向上したイメージセンサを提供する。
【解決手段】本発明によるイメージセンサは、第1面及び第1面と反対に位置する第2面を含む基板と、基板内のそれぞれの光電変換領域を含む複数の単位ピクセルと、基板内の複数の単位ピクセルを定義し、それぞれ第1導電膜と第1導電膜上の第2導電膜を含む複数の第1ピクセル分離パターンと、基板の第2面上の複数のマイクロレンズと、を有し、第1導電膜は、第2導電膜の側壁に沿って延長されて基板から第2導電膜を分離し、特定の波長帯域で、第1導電膜の反射率は、第2導電膜の反射率より大きく、第2導電膜のステップカバレッジは、第1導電膜のステップカバレッジより大きい。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面及び前記第1面と反対に位置する第2面を含む基板と、
前記基板内のそれぞれの光電変換領域を含む複数の単位ピクセルと、
前記基板内の前記複数の単位ピクセルを定義し、それぞれ第1導電膜と前記第1導電膜上の第2導電膜を含む複数の第1ピクセル分離パターンと、
前記基板の前記第2面上の複数のマイクロレンズと、を有し、
前記第1導電膜は、前記第2導電膜の側壁に沿って延長されて前記基板から前記第2導電膜を分離し、
特定の波長帯域で、前記第1導電膜の反射率は、前記第2導電膜の反射率より大きく、
前記第2導電膜のステップカバレッジは、前記第1導電膜のステップカバレッジより大きいことを特徴とするイメージセンサ。
【請求項2】
可視光又は赤外線の波長帯域で、前記第1導電膜の反射率は、0.7以上であり、
前記第2導電膜のステップカバレッジは、0.8以上であることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
それぞれの前記第1ピクセル分離パターンは、前記第1導電膜の側壁に沿って延長されて前記基板から前記第1導電膜を分離する絶縁膜と、
前記絶縁膜と前記第1導電膜との間のバリア膜をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
それぞれの前記第1ピクセル分離パターンは、前記第1導電膜と前記第2導電膜との間の第3導電膜をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
前記第1ピクセル分離パターンは、前記基板の前記第1面から前記基板の前記第2面まで延長されることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
前記第1ピクセル分離パターンは、前記基板の第2面から延長されて前記基板の一部を貫通することを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項7】
前記第2導電膜は、前記第1導電膜の底面に沿って延長される請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
前記基板の前記第2面から延長される第2ピクセル分離パターンをさらに有し、
前記第1ピクセル分離パターンは、前記基板の前記第1面から前記第2ピクセル分離パターンに向かって延長されることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項9】
第1面及び前記第1面と反対に位置する第2面を含む基板と、
前記基板内のそれぞれの光電変換領域を含む複数の単位ピクセルと、
前記基板内の前記複数の単位ピクセルを定義し、それぞれの複数の第1ピクセル分離トレンチを充填する複数の第1ピクセル分離パターンと、
前記基板内のウェル領域及びフローティング拡散領域と、
前記基板の前記第1面上の複数のトランジスタと、
前記複数のトランジスタを覆う配線間絶縁膜と前記配線間絶縁膜内の配線とを含む配線構造体と、
前記基板の前記第2面上の複数のマイクロレンズと、を有し、
それぞれの前記第1ピクセル分離パターンは、それぞれの前記第1ピクセル分離トレンチの側壁に沿って延長される第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜上の第1導電膜と、
前記第1導電膜上のそれぞれの前記複数の第1ピクセル分離トレンチを充填する第2導電膜と、を含み、
特定の波長帯域で、前記第1導電膜の反射率は、前記第2導電膜の反射率より大きく、
前記第2導電膜のステップカバレッジは、前記第1導電膜のステップカバレッジより大きいことを特徴とするイメージセンサ。
【請求項10】
前記ウェル領域の少なくとも一部は、それぞれの前記複数の第1ピクセル分離パターンの側壁に沿って延長されることを特徴とする請求項9に記載のイメージセンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージセンサに関し、特に、製品の信頼性が向上したイメージセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンサ(image sensor)は、光学情報を電気信号に変換させる半導体素子の一つである。
このようなイメージセンサは、電荷結合型(Charge Coupled Device:CCD)イメージセンサとシーモス型(Complementary Metal-Oxide Semiconductor:CMOS)イメージセンサを含む。
【0003】
イメージセンサは、パッケージ(package)形態で構成されるが、この時、パッケージは、イメージセンサを保護すると同時に、イメージセンサの受光面(photo receiving surface)又はセンシング領域(sensing area)に光が入射され得る構造で構成される。
【0004】
上記イメージセンサに対しては、イメージセンサ自身の信頼性を向上させる課題が常に存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平7-231077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記イメージセンサの課題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、製品の信頼性が向上したイメージセンサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明によるイメージセンサは、第1面及び前記第1面と反対に位置する第2面を含む基板と、前記基板内のそれぞれの光電変換領域を含む複数の単位ピクセルと、前記基板内の前記複数の単位ピクセルを定義し、それぞれ第1導電膜と前記第1導電膜上の第2導電膜を含む複数の第1ピクセル分離パターンと、前記基板の前記第2面上の複数のマイクロレンズと、を有し、前記第1導電膜は、前記第2導電膜の側壁に沿って延長されて前記基板から前記第2導電膜を分離し、特定の波長帯域で、前記第1導電膜の反射率は、前記第2導電膜の反射率より大きく、前記第2導電膜のステップカバレッジは、前記第1導電膜のステップカバレッジより大きいことを特徴とする。
【0008】
また、上記目的を達成するためになされた本発明によるイメージセンサは、第1面及び前記第1面と反対に位置する第2面を含む基板と、前記基板内のそれぞれの光電変換領域を含む複数の単位ピクセルと、前記基板内の前記複数の単位ピクセルを定義し、それぞれの複数の第1ピクセル分離トレンチを充填する複数の第1ピクセル分離パターンと、前記基板内のウェル領域及びフローティング拡散領域と、前記基板の前記第1面上の複数のトランジスタと、前記複数のトランジスタを覆う配線間絶縁膜と前記配線間絶縁膜内の配線とを含む配線構造体と、前記基板の前記第2面上の複数のマイクロレンズと、を有し、それぞれの前記第1ピクセル分離パターンは、それぞれの前記第1ピクセル分離トレンチの側壁に沿って延長される第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜上の第1導電膜と、前記第1導電膜上のそれぞれの前記複数の第1ピクセル分離トレンチを充填する第2導電膜と、を含み、特定の波長帯域で、前記第1導電膜の反射率は、前記第2導電膜の反射率より大きく、前記第2導電膜のステップカバレッジは、前記第1導電膜のステップカバレッジより大きいことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の一実施形態によるイメージセンサは、第1面及び第1面と反対に位置する第2面を含む基板、基板の第1面から基板の第2面まで延長されて複数の第1ピクセル分離トレンチを充填する複数の第1ピクセル分離パターン、基板内のそれぞれの光電変換領域を含み、前記第1ピクセル分離パターンによって定義される複数の単位ピクセル、第2面上の複数のマイクロレンズを含み、それぞれの第1ピクセル分離パターンは、それぞれの第1ピクセル分離トレンチの側壁上の第1絶縁膜と、第1絶縁膜上の第1導電膜と、第1導電膜上に第1ピクセル分離トレンチを充填する第2導電膜を含み、特定の波長帯域で、第1導電膜の反射率は第2導電膜の反射率より大きい。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るイメージセンサによれば、隣接するピクセルの間のピクセル分離パターンは第1層が高い反射率(例えば、Al又はCuで形成された膜)を示し、第2層は蒸着時の高いカバレッジ(例えば、W又はポリシリコンで形成された膜)を示すようにトレンチの内部に二重構造、すなわち、2個の導電層を含むことができ、これにより高い反射率と高いカバレッジを提供することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態によるイメージセンシング装置の概略構成を示すブロック図である。
図2】本発明の実施形態によるイメージセンサの単位ピクセルを説明するための例示回路図である。
図3】本発明の実施形態によるイメージセンサを説明するための部分断面図である。
図4】波長による物質の反射率を示すグラフである。
図5】本発明の実施形態によるイメージセンサを説明するための部分断面図である。
図6】本発明の実施形態によるイメージセンサを説明するための部分断面図である。
図7】本発明の実施形態によるイメージセンサを説明するための部分断面図である。
図8】本発明の実施形態によるイメージセンサを説明するための部分断面図である。
図9】本発明の実施形態によるイメージセンサを説明するための部分断面図である。
図10】本発明の実施形態によるイメージセンサを説明するための部分断面図である。
図11】本発明の実施形態によるイメージセンサを説明するための部分断面図である。
図12】本発明の実施形態によるイメージセンサを説明するための部分断面図である。
図13】本発明の実施形態によるイメージセンサを説明するための部分断面図である。
図14】本発明の実施形態によるイメージセンサを説明するための部分断面図である。
図15】本発明の実施形態によるイメージセンサを説明するための部分断面図である。
図16】本発明の実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための部分断面図である。
図17】本発明の実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための部分断面図である。
図18】本発明の実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための部分断面図である。
図19】本発明の実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための部分断面図である。
図20】本発明の実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための部分断面図である。
図21】本発明の実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための部分断面図である。
図22】本発明の実施形態によるイメージセンサの概略的なレイアウト図である。
図23】本発明の実施形態によるイメージセンサの概略的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明に係るイメージセンサを実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施形態によるイメージセンシング装置の概略構成を示すブロック図である。
図1を参照すると、本発明の実施形態によるイメージセンシング装置1は、イメージセンサ10及びイメージ信号プロセッサ20を含む。
【0014】
イメージセンサ10は、光を用いてセンシング対象のイメージをセンシングして、イメージ信号ISを生成する。
本発明の実施形態で、生成されたイメージ信号ISは、例えば、デジタル信号であり得るが、本発明の技術的思想による実施形態は、これに制限されるものではない。
イメージ信号ISは、イメージ信号プロセッサ20に提供されて処理される。
イメージ信号プロセッサ20は、イメージセンサ10のバッファ部17から出力されたイメージ信号ISを受信して受信したイメージ信号ISをディスプレイするのに容易なように加工又は処理する。
【0015】
一実施形態で、イメージ信号プロセッサ20は、イメージセンサ10から出力されたイメージ信号ISに対してデジタルビニングを行う。
この時、イメージセンサ10から出力されたイメージ信号ISは、アナログビニングを行わず、アクティブピクセルセンサアレイ(active pixel sensor array:APS Array)15からのロウ(raw)イメージ信号であり得、アナログビニングが既に行われたイメージ信号ISでもあり得る。
【0016】
一実施形態で、イメージセンサ10とイメージ信号プロセッサ20は、図に示すように互いに分離されて配置される。
例えば、イメージセンサ10が第1チップに搭載され、イメージ信号プロセッサ20が第2チップに搭載されて所定のインターフェースを介して互いに通信する。
他の例としては、イメージセンサ10とイメージ信号プロセッサ20は、一つのパッケージ、例えばMCP(multi-chip package)として実現することができる。
【0017】
イメージセンサ10は、アクティブピクセルセンサアレイ15、コントロールレジスタブロック11、タイミングジェネレータ12、ロウ(row)ドライバ14、リードアウト回路16、ランプ信号生成器13、及びバッファ部17を含む。
コントロールレジスタブロック11は、イメージセンサ10の動作を制御する。
特に、コントロールレジスタブロック11は、タイミングジェネレータ12、ランプ信号生成器13、及びバッファ部17に直接動作信号を伝送する。
タイミングジェネレータ12は、イメージセンサ10のいくつの構成要素の動作タイミングの基準になる信号を生成する。
タイミングジェネレータ12で生成した動作タイミング基準信号は、ランプ信号生成器13、ロウドライバ14、リードアウト回路16などに伝達される。
【0018】
ランプ信号生成器13は、リードアウト回路16に使用されるランプ信号を生成して伝送する。
例えば、リードアウト回路16は、相関二重サンプラCDS、比較器などを含み得るが、ランプ信号生成器13は、相関二重サンプラ、比較器などに使用されるランプ信号を生成して伝送する。
【0019】
ロウドライバ14は、アクティブピクセルセンサアレイ15のロウ(row)を選択的に活性化させる。
アクティブピクセルセンサアレイ15は、外部イメージをセンシングする。
アクティブピクセルセンサアレイ15は、複数のピクセルを含み得る。
リードアウト回路16は、アクティブピクセルセンサアレイ15から提供されたピクセル信号をサンプリングし、これをランプ信号と比較した後、比較結果に基づいてアナログイメージ信号(データ)をデジタルイメージ信号(データ)に変換する。
バッファ部17は、例えば、ラッチ部を含む。
バッファ部17は、外部に提供するイメージ信号ISを一時的に保存し、イメージ信号ISを外部メモリ又は外部装置に伝送する。
【0020】
図2は、本発明の実施形態によるイメージセンサの単位ピクセルを説明するための例示回路図である。
図2を参照すると、それぞれの単位ピクセルは、光電変換素子PD、転送トランジスタTG、フローティング拡散領域(Floating Diffusion region:FD)、リセットトランジスタRG、ソースフォロワトランジスタSF、及び選択トランジスタSELを含む。
【0021】
光電変換素子PDは、外部から入射される光の量に比例して電荷を生成する。
光電変換素子PDは、生成されて蓄積された電荷をフローティング拡散領域FDに伝送する転送トランジスタTGとカップリングされる。
フローティング拡散領域FDは、電荷を電圧に切り替える領域であり、寄生キャパシタンスを有するので電荷が累積的に保存される。
転送トランジスタTGの一端は、光電変換素子PDと接続され、転送トランジスタTGの他端は、フローティング拡散領域FDと接続される。
転送トランジスタTGは、所定のバイアス(例えば、転送信号TX)により駆動されるトランジスタで形成される。
すなわち、転送トランジスタTGは、光電変換素子PDから生成された電荷を転送信号TXに応じてフローティング拡散領域FDに伝送する。
【0022】
ソースフォロワトランジスタSFは、光電変換素子PDから電荷の伝達を受けたフローティング拡散領域FDの電気的ポテンシャルの変化を増幅し、これを出力ラインVOUTに出力する。
ソースフォロワトランジスタSFがターンオン(turn-on)すると、ソースフォロワトランジスタSFのドレインに提供される所定の電気的ポテンシャル、例えば電源電圧VDDが選択トランジスタSELのドレイン領域に伝達される。
選択トランジスタSELは、行単位で読み出す単位ピクセルを選択する。
選択トランジスタSELは、所定のバイアス(例えば、行選択信号SX)を印加する選択ラインによって駆動されるトランジスタからなる。
【0023】
リセットトランジスタRGは、フローティング拡散領域FDを周期的にリセットさせる。
リセットトランジスタRGは、所定のバイアス(例えば、リセット信号RX)を印加するリセットラインによって駆動されるトランジスタからなる。
リセット信号RXによりリセットトランジスタRGがターンオンすると、リセットトランジスタRGのドレインに提供される所定の電気的ポテンシャル、例えば、電源電圧VDDがフローティング拡散領域FDに伝達される。
【0024】
図3は、本発明の実施形態によるイメージセンサを説明するための部分断面図であり、図4は、波長による物質の反射率を示すグラフである。
図3を参照すると、本発明の実施形態によるイメージセンサは、第1基板110、光電変換領域116、配線構造体IS1、第1ピクセル分離パターン120、第1平坦化層140、グリッドパターン150、第1保護膜155、第2平坦化層160、カラーフィルタ170、マイクロレンズ180、及び第2保護膜185を含む。
【0025】
第1基板110は、互いに反対に位置する第1面110a及び第2面110bを含む。
後述する実施形態で、第1面110aは、第1基板110の前面(front side)、例えば、配線構造体IS1と対向する面と称され得、第2面110bは、第1基板110の裏面(back side)、例えばカラーフィルタ170と対向する面と称され得る。
一実施形態で、第1基板110の第2面110bは、光が入射される受光面である。
すなわち、本発明の一実施形態によるイメージセンサは、裏面照射型(BSI)イメージセンサである。
【0026】
第1基板110は、半導体基板である。
例えば、第1基板110は、バルクシリコン又はSOI(silicon-on-insulator)であり得る。
第1基板110は、シリコン基板であり得、又は他の物質、例えば、シリコンゲルマニウム、アンチモン化インジウム、鉛テルル化合物、インジウム砒素、インジウムリン化物、ガリウム砒素及び/又はアンチモン化ガリウムを含み得る。
又は、第1基板110は、ベース基板上にエピ層が形成されたものでもあり得る。
一実施形態で、第1基板110は、第1導電型を有する。
例えば、第1基板110は、p型不純物(例えば、ホウ素(B))を含む。
以下の実施形態で、第1導電型がp型である場合を説明するが、これは例示的なものであり、第1導電型は、n型であり得ることはもちろんである。
【0027】
第1基板110には複数の単位ピクセルPXが形成される。
例えば、第1及び第2方向(DR1、DR2)に複数の単位ピクセルPXは、2次元的に(例えば、行列形状に)配列される。
それぞれの単位ピクセルPXは、光電変換領域116を含む。
光電変換領域116は、第1基板110内に形成される。
光電変換領域116は、外部から入射される光の量に比例して電荷を生成する。
光電変換領域116は、単位ピクセルPXの第1基板110内に形成され、それぞれの単位ピクセルPXは、光電変換領域116を含む。
【0028】
光電変換領域116は、図2の光電変換素子PDであり得る。
光電変換領域116は、外部から入射される光の量に比例して電荷を生成する。
光電変換領域116は、第1導電型と異なる第2導電型を有する。
以下の実施形態で、第2導電型は、n型である場合を説明するが、これは例示的なものであり、第2導電型は、p型であり得ることはもちろんである。
光電変換領域116は、例えば、p型である第1基板110内にn型不純物(例えば、リン(P)又はヒ素(As))がイオン注入されて形成される。
【0029】
一実施形態で、光電変換領域116は、第1基板110の第1面110a及び第2面110bと交差する方向(例えば、垂直方向)でポテンシャル傾きを有する。
例えば、光電変換領域116の不純物濃度は、第1面110aから第2面110bに向かうにつれて減少する。
不純物領域112は、第1基板110内に形成される。
不純物領域112は、第2導電型を有する。
例えば、不純物領域112は、p型の第1基板110内にn型不純物がイオン注入されて形成される。
不純物領域112は、図2のフローティング拡散領域FDであり得る。
【0030】
一実施形態で、不純物領域112は、光電変換領域116より高い不純物濃度で第2導電型を有する。
例えば、不純物領域112は、p型の第1基板110内に高濃度のn型不純物(n+)がイオン注入されて形成される。
一実施形態で、単位ピクセルPX内にはウェル領域114がさらに形成される。
ウェル領域114は、光電変換領域116上の第1基板110内に形成される。
ウェル領域114は、第1基板110の第1面110aに隣接する。
例えば、ウェル領域114は、第1基板110の第1面110aから延長される。
【0031】
一実施形態で、ウェル領域114は、不純物領域112より深く形成される。
例えば、垂直方向で(例えば、第3方向DR3で)ウェル領域114の厚さは、不純物領域112の厚さより厚い。
ウェル領域114は、第1導電型を有する。
一実施形態で、ウェル領域114は、第1基板110より高い不純物濃度で第1導電型を有する。
例えば、ウェル領域114は、p型の第1基板110内に高濃度のp型不純物(p+)がイオン注入されて形成される。
【0032】
トランジスタTrは、第1基板110の第1面110a上に形成される。
例えば、トランジスタTrは、第1基板110の第1面110aを介して貫通する。
トランジスタTrは、光電変換領域116と接続されて電気的信号を処理するための多様なトランジスタを構成する。
例えば、トランジスタTrは、図2の転送トランジスタTG、リセットトランジスタRG、ソースフォロワトランジスタSF、又は選択トランジスタSELなどのトランジスタを構成する。
一実施形態で、トランジスタTrは、光電変換領域116と不純物領域112との間の第1基板110上に形成された転送トランジスタTGであり得る。
【0033】
一実施形態で、トランジスタTrのゲートは、垂直型転送ゲート(vertical transfer gate)である。
すなわち、トランジスタTrのゲートの少なくとも一部は、第1基板110内に埋め込まれる。
例えば、第1基板110内に第1基板110の第1面100aから第1基板110の第2面110bに向かって延長されるトレンチが形成される。
トランジスタTrのゲートの少なくとも一部は、トレンチを充填するように形成される。
そのため、トランジスタTrのゲートの下面は、第1基板110の第1面100aより第3方向DR3で上側に形成される。
例えば、トランジスタTrのゲートの底面は、第3方向DR3で、第1面110aからあらかじめ設定された距離に第1基板110内に形成される。
一実施形態で、トランジスタTrのゲートの幅は、第1基板110の第1面110aから基板110の第2面110bに向かう方向で減少する。
これはトレンチを形成するためのエッチング工程の特性に起因するものである。
【0034】
第1配線構造体IS1は、第1基板110上に形成される。
第1配線構造体IS1は、例えば、第1基板110の第1面110a上に、例えば、直接形成される。
また、第1配線構造体IS1は、例えば、第1基板110の第1面110aを覆う。
第1配線構造体IS1は、一つ以上の配線で構成される。
例えば、第1配線構造体IS1は、第1配線絶縁膜130及び第1配線絶縁膜130内の複数の第1配線133を含む。
第1配線構造体IS1を構成する配線の層数及びその配置などは、例示的なものである。
【0035】
第1配線133は、単位ピクセルPXと電気的に接続される。
例えば、第1配線133は、トランジスタTrと接続される。
第1配線絶縁膜130は、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、及びシリコン酸化物より誘電率が低い低誘電率(low-k)物質の少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
【0036】
第1ピクセル分離パターン120は、平面的な観点でそれぞれの単位ピクセルPXを囲むように形成される。
第1ピクセル分離パターン120は、それぞれの単位ピクセルPXを定義する。
第1ピクセル分離パターン120は、平面的な観点で第1基板110内に格子状に形成されて複数の単位ピクセルPXを分離する。
第1ピクセル分離パターン120は、第1基板110内に形成される。
第1ピクセル分離パターン120は、例えば、第1基板110がパターニングされて形成された深い第1ピクセルトレンチ120t内に埋め込まれて形成される。
一実施形態で、第1ピクセル分離パターン120は、第1基板110を貫通する。
例えば、第1ピクセル分離パターン120は、第1面110aから第2面110bまで延長される。
【0037】
一実施形態で、第1ピクセル分離パターン120の幅は、第1基板110の第1面110aから遠くなるにつれても一定(同一)である。
本明細書における「同一」とは、完全に同一であることだけでなく工程上のマージンなどにより発生し得る微細な差異を含む意味である。
又は、一実施形態で、第1ピクセル分離パターン120の幅は、第1基板110の第1面110aから遠くなる方向で減少する。
これは、第1ピクセル分離パターン120を形成するためのエッチング工程の特性に起因するものである。
例えば、第1ピクセル分離パターン120を形成するために第1基板110にエッチングを行う工程は、第1基板110の第1面110aに対して行われる。
【0038】
一実施形態で、第1ピクセル分離パターン120は、第1絶縁膜121、第1導電膜123、及び第2導電膜125を含む。
一実施形態で、第1絶縁膜121は、第1ピクセル分離トレンチ120tの側壁に沿って、例えば、直接延長される。
第1導電膜123は、第1絶縁膜121に沿って、例えば、直接延長される。
例えば、第1絶縁膜121は、第1ピクセル分離トレンチ120tの側壁と第1導電膜123との間に配置される。
【0039】
第2導電膜125は、第1導電膜123上に、例えば、直接配置されて第1ピクセル分離トレンチ120tの残りを充填する。
例えば、第2導電膜125は、二つの第1導電膜123の間に配置される。
別の言葉で言えば、第1導電膜123は、第2導電膜125の、例えば、全体側壁上に連続して配置されて第2導電膜125と第1基板110を完全に分離する。
第1絶縁膜121は、第1導電膜123の側壁上に配置されて第1導電膜123と第1基板110を、例えば、完全に分離する。
例えば、第1及び第2導電膜(123、125)は、互いに異なる物質で形成され得る。
【0040】
一実施形態で、例えば、同一の特定の範囲帯域で、第1導電膜123の反射率は、第2導電膜125の反射率より大きい。
可視光線又は赤外線の波長帯域で、第1導電膜123の反射率は、0.7以上である。
例えば、第1導電膜123から反射した電磁波の一部は、0.7より大きくて1より小さい。そのため、クロストークが改善又は防止されたイメージセンサが提供されることができる。
【0041】
一実施形態で、第2導電膜125のステップカバレッジ(step coverage)は、第1導電膜123のステップカバレッジより大きい。
第2導電膜125のステップカバレッジは、0.8以上であり得る。
本明細書で、ステップカバレッジは、ボトムステップカバレッジ(bottom step coverage)又はサイドステップカバレッジ(side step coverage)を意味する。
例えば、トレンチの側壁又は底面上に蒸着された膜の厚さは、上部に蒸着された膜の厚さの0.8~1であり得る。
第2導電膜125の蒸着時、これにより第1ピクセル分離トレンチ120tの内部に第1ピクセル分離パターン120が満たされて第1ピクセル分離パターン120に電圧がより安定的に印加され、暗電流特性が改善又は向上したイメージセンサが提供され得る。
【0042】
第1絶縁膜121は、例えば、第1基板110より屈折率が低い酸化膜を含む。
例えば、第1絶縁膜121は、シリコン酸化物、アルミニウム酸化物、シリコン窒化物、ハフニウム酸化物、タンタル酸化物、及びこれらの組み合わせの少なくとも一つを含み得る。
第1導電膜123は、例えば、アルミニウム、銀、銅、及びこれらの組み合わせの少なくとも一つを含み得る。
例えば、図4を参照すると、可視光線の波長帯域で、第1導電膜123は、アルミニウムを含み、赤外線の波長帯域で、第1導電膜123は、銅である。
第2導電膜125は、例えば、タングステン、ポリシリコン、シリサイド、及びこれらの組み合わせの少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
【0043】
第1平坦化層140は、第1基板110の第2面110b上に、例えば、直接形成される。
第1平坦化層140は、第1基板110の第2面110bを覆う。
第1平坦化層140は、絶縁物質を含む。
例えば、第1平坦化層140は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、アルミニウム酸化物、ハフニウム酸化物、及びこれらの組み合わせの少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
また、一実施形態で、第1平坦化層140は、多重膜で形成され得る。
例えば、第1平坦化層140は、第1基板110の第2面110b上に順次に積層されるアルミニウム酸化膜、ハフニウム酸化膜、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及びハフニウム酸化膜を含む。
第1平坦化層140は、反射防止膜として機能し、第1基板110に入射される光の反射を防止することによって光電変換領域116の受光率を向上させる。
また、第1平坦化層140は、平坦化膜として機能し、後述するカラーフィルタ170及びマイクロレンズ180を均一な高さに形成する。
【0044】
カラーフィルタ170は、第1平坦化層140上に形成される。
カラーフィルタ170は、それぞれの単位ピクセル(PX1~PX4)に対応するように、例えば、1:1対応するように配列される。
例えば、複数のカラーフィルタ170は、第1方向DR1及び第2方向DR2を含む平面で2次元的に(例えば、行列形状に)配列される。
カラーフィルタ170は、単位ピクセル(PX1~PX4)によって多様なカラーフィルタを有する。
例えば、カラーフィルタ170は、赤色(red)カラーフィルタ、緑色(green)カラーフィルタ、及び青色(blue)カラーフィルタを含むベイヤーパターン(bayer pattern)で配列される。
他の例としては、カラーフィルタ170は、イエローフィルタ(yellow filter)、マゼンタフィルタ(magenta filter)及びシアンフィルタ(cyan filter)を含むこともでき、ホワイトフィルタ(white filter)をさらに含むこともできる。
【0045】
一実施形態で、カラーフィルタ170の間にグリッドパターン150が形成される。
グリッドパターン150は、第1平坦化層140上に形成される。
グリッドパターン150は、平面的な観点で、格子状に形成されてカラーフィルタ170の間に介在する。
一実施形態で、グリッドパターン150は、導電パターン151及び低屈折率パターン153を含む。
導電パターン151及び低屈折率パターン153は、例えば、第1平坦化層140上に順次に積層される。
導電パターン151は、導電物質を含む。
例えば、導電パターン151は、チタン(Ti)、チタン窒化物(TiN)、タンタル(Ta)、タンタル窒化物(TaN)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、及びこれらの組み合わせの少なくとも一つを含み得る。
導電パターン151は、ESDなどによって発生した電荷が第1基板110の表面(例えば、第1面110a)に蓄積されることを防止し、ESDアザ不良を効果的に防止することができる。
【0046】
低屈折率パターン153は、シリコン(Si)より屈折率が低い低屈折率(low refractive index)物質を含む。
例えば、低屈折率パターン153は、シリコン酸化物、アルミニウム酸化物、タンタル酸化物、及びこれらの組み合わせの少なくとも一つを含み得る。
低屈折率パターン153は、斜めに入射される光を屈折又は反射させることによって集光効率を向上させてイメージセンサの品質を向上させる。
【0047】
一実施形態で、第1平坦化層140及びグリッドパターン150上に第1保護膜155が形成される。
例えば、第1保護膜155は、第1平坦化層140の上面、グリッドパターン150の側面、及び上面のプロファイル(profile)に沿ってコンフォーマルに延長される。
第1保護膜155は、例えば、アルミニウム酸化物を含む。
第1保護膜155は、第1平坦化層140及びグリッドパターン150の損傷を防止する。
第2平坦化層160は、カラーフィルタ170上に形成される。
第2平坦化層160は、カラーフィルタ170を覆う。
第2平坦化層160は、絶縁物質を含む。
例えば、第2平坦化層160は、シリコン酸化物を含む。
【0048】
マイクロレンズ180は、第2平坦化層160上に形成される。
マイクロレンズ180は、それぞれの単位ピクセル(PX1~PX4)に対応するように、例えば、1:1対応するように配列される。
例えば、複数のマイクロレンズ180は、第1方向DR1及び第2方向DR2を含む平面で2次元的に(例えば、行列形状に)配列される。
マイクロレンズ180は、膨らんだ形状を有して、所定の曲率半径を有する。
そのため、マイクロレンズ180は、光電変換領域116に入射される光を集光させる。
マイクロレンズ180は、例えば、光透過性樹脂を含む。
【0049】
一実施形態で、マイクロレンズ180上に第2保護膜185が形成される。
第2保護膜185は、マイクロレンズ180の表面に沿って延長される。
第2保護膜185は、例えば、無機物酸化膜を含む。
例えば、第2保護膜185は、シリコン酸化物、チタン酸化物、ジルコニウム酸化物、ハフニウム酸化物、及びこれらの組み合わせの少なくとも一つを含み得る。
一実施形態で、第2保護膜185は、低温酸化物(low temperature oxide:LTO)を含み得る。
第2保護膜185は、外部からマイクロレンズ180を保護する。
例えば、第2保護膜185は、無機物酸化膜を含むことによって、有機物質を含むマイクロレンズ180を保護する。
また、第2保護膜185は、マイクロレンズ180の集光効率を向上させることによってイメージセンサの品質を向上させる。
例えば、第2保護膜185は、マイクロレンズ180の間の空間を充填することによって、マイクロレンズ180の間の空間に到達する入射光の反射、屈折、散乱などを減少させる。
【0050】
図5は、本発明の実施形態によるイメージセンサを説明するための部分断面図である。
説明の便宜上、図3を用いて説明した内容と異なる点を中心に説明する。
図5を参照すると、本発明の実施形態によるイメージセンサにおける第1ピクセル分離パターン120は、第1バリア膜122をさらに含む。
【0051】
第1バリア膜122は、第1絶縁膜121と第1導電膜123との間に配置される。
第1バリア膜122は、第1導電膜123の側壁に沿って延長される。
第1バリア膜122は、第1導電膜123の側壁上に配置されて第1絶縁膜121と第1導電膜123を、例えば、完全に分離する。
第1バリア膜122は、第1導電膜123の金属成分が第1絶縁膜121に拡散することを防止又は抑制する。
第1バリア膜122は、例えば、チタン、チタン窒化物、シリコン炭窒化物、コバルト、シリサイド、及びこれらの組み合わせの少なくとも一つを含み得る。
また、第1バリア膜122は、多重膜で形成することもできる。
【0052】
図6は、本発明の実施形態によるイメージセンサを説明するための部分断面図である。
説明の便宜上、図3を用いて説明した内容と異なる点を中心に説明する。
図6を参照すると、本発明の実施形態によるイメージセンサにおける第1ピクセル分離パターン120は、第3導電膜124をさらに含む。
【0053】
第3導電膜124は、第1導電膜123と第2導電膜125との間に配置される。
第3導電膜124は、第2導電膜125の側壁に沿って延長される。
第3導電膜124は、第2導電膜125上に配置されて第1導電膜123と第2導電膜125を分離する。
第3導電膜124は、第1導電膜123と第2導電膜125との間の接触抵抗を改善又は減少させる。
第3導電膜124は、例えば、シリサイド及びシリサイドを含む合金の少なくとも一つを含み得る。
【0054】
図7は、本発明の実施形態によるイメージセンサを説明するための部分断面図である。
説明の便宜上、図3を用いて説明した内容と異なる点を中心に説明する。
図7を参照すると、本発明の実施形態によるイメージセンサにおける第1ピクセル分離パターン120は、第1バリア膜122及び第3導電膜124をさらに含む。
第1バリア膜122は、図5を用いて説明した第1バリア膜122に対応し、第3導電膜124は、図6を用いて説明した第3導電膜124に対応する。
【0055】
図8は、本発明の実施形態によるイメージセンサを説明するための部分断面図である。
説明の便宜上、図3を用いて説明した内容と異なる点を中心に説明する。
図8を参照すると、本発明の実施形態によるイメージセンサの第1ピクセル分離パターン120において、第1絶縁膜121は、第1ピクセル分離トレンチ120tの側壁及び底面に沿って延長される。
【0056】
第1導電膜123は、例えば、第1絶縁膜121全体に沿って連続して延長される。
第2導電膜125は、第1導電膜123上に配置されて第1ピクセル分離トレンチ120tの残りの領域を充填する。
第1導電膜123は、第2導電膜125の側壁及び底面に沿って延長される。
一実施形態で、第1ピクセル分離パターン120は、第1基板110を貫通する。
例えば、第1ピクセル分離パターン120は、第2面110bから第1面110aまで延長される。
例えば、第1ピクセル分離パターン120は、第1基板110の第2面110bから第1基板110の第1面110aに第1基板110の全体厚さに沿って第3方向DR3に延長される。
【0057】
一実施形態で、第1ピクセル分離パターン120の幅は、第1基板110の第2面110bから遠くなる方向で一定である。
又は、一実施形態で、第1ピクセル分離パターン120の幅は、第1基板110の第2面110bから遠くなる方向で減少する。
これは、第1ピクセル分離パターン120を形成するためのエッチング工程の特性に起因するものである。
例えば、第1ピクセル分離パターン120を形成するために、第1基板110にエッチングを行う工程は、第1基板110の第2面110bに対して行われる。
第1ピクセル分離パターン120は、図5図7を用いて説明したように、第1バリア膜122及び第3導電膜124の少なくとも一つをさらに含み得る。
【0058】
図9は、本発明の実施形態によるイメージセンサを説明するための部分断面図である。
説明の便宜上、図8を用いて説明した内容と異なる点を中心に説明する。
図9を参照すると、本発明の実施形態によるイメージセンサにおける第1ピクセル分離パターン120は、第1基板110の一部を貫通する。
【0059】
例えば、第1ピクセル分離パターン120は、第1基板110の第2面110bから第1基板110の一部を貫通する。
例えば、第1ピクセル分離パターン120は、第2面110bから第1基板110内に第1面110aに到達せず延長される。
第1ピクセル分離パターン120の底面は、第1基板110内に、例えば、第1面110aからあらかじめ設定された距離に配置される。
第1ピクセル分離パターン120の底面は、第1基板110の第1面110aから第2面110bに向かう方向である第3方向DR3を基準とする。
第1ピクセル分離パターン120は、図5図7を用いて説明したように、第1バリア膜122及び第3導電膜124の少なくとも一つをさらに含み得る。
【0060】
図10は、本発明の実施形態によるイメージセンサを説明するための部分断面図である。
説明の便宜上、図8を用いて説明した内容と異なる点を中心に説明する。
図10を参照すると、本発明の実施形態によるイメージセンサにおける第1ピクセル分離パターン120は、第1基板110の第1面110aから突出する。
第1ピクセル分離パターン120は、第1基板110を貫通して配線構造体IS1の一部を貫通する。
例えば、第1ピクセル分離パターン120の底面は、配線構造体IS1内に配置される。
第1ピクセル分離パターン120の底面は、第1基板110の第1面110aより下側に配置される。
例えば、第3方向DR3で、第1ピクセル分離パターン120の厚さは、第1基板110の厚さより大きい。
第1ピクセル分離パターン120は、図5図7を用いて説明したように、第1バリア膜122及び第3導電膜124の少なくとも一つをさらに含み得る。
【0061】
図11は、本発明の実施形態によるイメージセンサを説明するための部分断面図である。
説明の便宜上、図9を用いて説明した内容と異なる点を中心に説明する。
図11を参照すると、本発明の実施形態によるイメージセンサにおける第2ピクセル分離パターン220をさらに含む。
【0062】
第2ピクセル分離パターン220は、平面的な観点でそれぞれの単位ピクセルPXを囲むように形成される。
第2ピクセル分離パターン220は、それぞれの単位ピクセルPXを定義する。
第2ピクセル分離パターン220は、平面的な観点で第1基板110内に格子状に形成されて複数の単位ピクセルPXを分離する。
第2ピクセル分離パターン220は、第1基板110内に形成される。
第2ピクセル分離パターン220は、例えば、第1基板110がパターニングされて形成された第2ピクセル分離トレンチ220t内に埋め込まれて形成される。
第2ピクセル分離パターン220は、第1基板110の一部を貫通する。
例えば、第2ピクセル分離パターン220は、第1基板110の第1面110aから第1基板110の一部を貫通する。
第2ピクセル分離パターン220の上面は、第1基板110内に配置される。
第2ピクセル分離パターン220の上面は、第1基板110の第1面110aから第2面110bに向かう方向である第3方向DR3を基準とする。
【0063】
一実施形態で、第2ピクセル分離パターン220の幅は、第1基板110の第1面110aから遠くなる方向で一定である。
又は、一実施形態で、第2ピクセル分離パターン220の幅は、第1基板110の第1面110aから遠くなる方向で減少する。
これは、第2ピクセル分離パターン220を形成するためのエッチング工程の特性に起因するものである。
例えば、第2ピクセル分離パターン220を形成するために、第1基板110にエッチングを行う工程は、第1基板110の第1面110aに対して行われる。
【0064】
一実施形態で、第1ピクセル分離パターン120は、第1基板110内で第2ピクセル分離パターン220と離隔する。
第1ピクセル分離パターン120は、第1基板110の第2面110bから第1基板110の第1面110aに向かう方向で第2ピクセル分離パターン220の少なくとも一部と重畳する。
例えば、第1及び第2ピクセル分離パターン(120、220)は、垂直に整列する。
第2ピクセル分離パターン220は、例えば、絶縁物質を含む。
第2ピクセル分離パターン220は、例えば、シリコン酸化物、アルミニウム酸化物、タンタル酸化物、及びこれらの組み合わせの少なくとも一つを含み得る。
一実施形態で、第2ピクセル分離パターン220は、第1基板110より屈折率が低い低屈折率(low refractive index)物質を含み得る。
第1ピクセル分離パターン120は、図5図7を用いて説明したように、第1バリア膜122及び第3導電膜124の少なくとも一つをさらに含み得る。
【0065】
図12は、本発明の実施形態によるイメージセンサを説明するための部分断面図である。
説明の便宜上、図11を用いて説明した内容と異なる点を中心に説明する。
図12を参照すると、本発明の実施形態によるイメージセンサにおける第1ピクセル分離パターン120の少なくとも一部は、第1基板110、例えば、第1基板110内で、第2ピクセル分離パターン220と接触する。
【0066】
一実施形態で、第1ピクセル分離パターン120の下面の幅は、第2ピクセル分離パターン220の上面の幅と同一である。
又は、第1ピクセル分離パターン120の下面の幅は、第2ピクセル分離パターン220の上面の幅と異なってもよい。
第1ピクセル分離パターン120の下面と第2ピクセル分離パターン220の上面は、第1基板110の第1面110aから第2面110bに向かう方向である第3方向DR3を基準とする。
第1ピクセル分離パターン120は、図5図7を用いて説明したように、第1バリア膜122及び第3導電膜124の少なくとも一つをさらに含み得る。
【0067】
図13は、本発明の実施形態によるイメージセンサを説明するための部分断面図である。
説明の便宜上、図11を用いて説明した内容と異なる点を中心に説明する。
図13を参照すると、本発明の実施形態によるイメージセンサにおける第2ピクセル分離パターン220は、第2絶縁膜221、第4導電膜223、及び第5導電膜225を含む。
例えば、第2ピクセル分離パターン220は、第1ピクセル分離パターン120と同一又は類似にレイヤード構造を有する。
【0068】
一実施形態で、第2絶縁膜221は、第2ピクセル分離トレンチ220tの側壁に沿って延長される。
第4導電膜223は、第2絶縁膜221に沿って延長される。
第5導電膜225は、第4導電膜223上に配置されて第2ピクセル分離トレンチ220tの残りを充填する。
別の言葉で言えば、第4導電膜223は、第5導電膜225の側壁上に配置されて第5導電膜225と第1基板110を分離する。
第2絶縁膜221は、第4導電膜223の側壁上に配置されて第4導電膜223と第1基板110を分離する。
【0069】
一実施形態で、特定の範囲帯域で、第4導電膜223の反射率は、第5導電膜225の反射率より大きい。
可視光線又は赤外線の波長帯域で、第4導電膜223の反射率は、70%以上であり得る。
そのため、クロストークが改善又は防止されたイメージセンサが提供される。
一実施形態で、第5導電膜225のステップカバレッジ(step coverage)は、第4導電膜223のステップカバレッジより大きい。
第5導電膜225のステップカバレッジは、80%以上であり得る。
第2絶縁膜221は、例えば、第1基板110より屈折率が低い酸化膜を含む。
例えば、第2絶縁膜221は、シリコン酸化物、アルミニウム酸化物、シリコン窒化物、ハフニウム酸化物、タンタル酸化物、及びこれらの組み合わせの少なくとも一つを含み得る。
【0070】
第4導電膜223は、例えば、アルミニウム、銀、銅、及びこれらの組み合わせの少なくとも一つを含み得る。
例えば、図4を参照すると、可視光線の波長帯域で第4導電膜223はアルミニウムを含み、赤外線の波長帯域で第4導電膜223は銅である。
第5導電膜225は、例えば、タングステン、ポリシリコン、シリサイド、及びこれらの組み合わせの少なくとも一つを含み得る。
第1ピクセル分離パターン120と第2ピクセル分離パターン220は、互いに異なる個数の多重層で構成され得る。
第1ピクセル分離パターン120は、図5図7を用いて説明したように、第1バリア膜122及び第3導電膜124の少なくとも一つをさらに含み得る。
【0071】
第2ピクセル分離パターン220は、第2絶縁膜221と第4導電膜223との間の第2バリア膜及び第4導電膜223と第5導電膜225との間の第6導電膜の少なくとも一つをさらに含み得る。
第2バリア膜は、例えば、チタン、チタン窒化物、シリコン炭窒化物、コバルト、シリサイド、及びこれらの組み合わせの少なくとも一つを含み得る。
また、第2バリア膜は、多重膜で形成することもできる。
第6導電膜は、例えば、シリサイド及びシリサイドを含む合金の少なくとも一つを含み得る。
例えば、第1ピクセル分離パターン120は、第2ピクセル分離パターン220と垂直に離隔する。
他の例としては、第1ピクセル分離パターン120は、第2ピクセル分離パターン220の少なくとも一部と接触することもできる。
【0072】
図14は、本発明の実施形態によるイメージセンサを説明するための部分断面図である。
説明の便宜上、図3を用いて説明した内容と異なる点を中心に説明する。
図14を参照すると、本発明の実施形態によるイメージセンサは、素子分離パターン145をさらに含む。
素子分離パターン145は、第1基板110内に配置される。
【0073】
例えば、素子分離パターン145は、第1基板110の一部がリセスされたトレンチ内に配置される。
トレンチは、第1基板110の第1面110aからリセスされる。
素子分離パターン145は、浅い素子分離(shallow trench isolation:STI)膜であり得る。
素子分離パターン145は、活性領域を定義する。
一実施形態で、素子分離パターン145の幅は、第1基板110の第1面110aから遠くなる方向で減少する。
これは、素子分離パターン145をエッチングを行う工程の特性に起因するものである。
例えば、素子分離パターン145を形成するために、第1基板110にエッチングを行う工程は、第1基板110の第1面110aに対して行われる。
又は、一実施形態で、素子分離パターン145の幅は、第1基板110の第1面110aから遠くなる方向で一定であり得る。
【0074】
第1ピクセル分離パターン120は、例えば、水平方向(例えば第1方向DR1)に、素子分離パターン145と重畳する。
第1ピクセル分離パターン120の一部分は、素子分離パターン145内に形成される。
第1ピクセル分離パターン120は、素子分離パターン145を貫通する。
素子分離パターン145は、絶縁物質を含む。
素子分離パターン145は、例えば、シリコン窒化物、シリコン酸化物、及びシリコン酸窒化物の少なくとも一つを含み得る。
第1ピクセル分離パターン120は、図5図7を用いて説明したように、第1バリア膜122及び第3導電膜124の少なくとも一つをさらに含み得る。
【0075】
図15は、本発明の実施形態によるイメージセンサを説明するための部分断面図である。
説明の便宜上、図14を用いて説明した内容と異なる点を中心に説明する。
図15を参照すると、本発明の実施形態によるイメージセンサは、ウェル領域(114_1、114_2、114_3)は、第1部分(114_1)、第2部分(114_2)、及び第3部分(114_3)を含む。
【0076】
第1部分(114_1)は、図14のウェル領域114に対応する。
第2部分(114_2)及び第3部分(114_3)は、第1ピクセル分離パターン120の側壁上に配置される。
第2部分(114_2)及び第3部分(114_3)は、第1ピクセル分離パターン120の側壁に沿って延長される。
第2部分(114_2)及び第3部分(114_3)は、第1ピクセル分離パターン120と光電変換領域116の間に配置される。
第2部分(114_2)は、第1ピクセル分離パターン120の一側壁に沿って延長される。
第3部分(114_3)は、第1ピクセル分離パターン120の他側壁に沿って延長される。
【0077】
一側壁と他側壁の間に光電変換領域116が配置される。
第2部分(114_2)は、不純物領域112と離隔する。
一実施形態で、第3部分(114_3)は、第1ピクセル分離パターン120の側壁に沿って延長されて第1部分(114_1)と接続される。
第1ピクセル分離パターン120は、図5図7を用いて説明したように、第1バリア膜122及び第3導電膜124の少なくとも一つをさらに含み得る。
【0078】
図16図21は、本発明の実施形態によるイメージセンサの製造方法を説明するための部分断面図である。
図16を参照すると、互いに反対に位置する第1面110a及び第3面110cを含む第1基板110を提供する。
第1基板110上に第1ピクセル分離トレンチ120tを形成する。
第1ピクセル分離トレンチ120tは、第1面110aから第3面110cに向かって第1基板110をエッチングを行って形成する。
第1ピクセル分離トレンチ120tの底面は、第1基板110内に形成する。
【0079】
次に、第1ピクセル分離トレンチ120tの底面と側壁及び第1基板110の第1面110a上に、例えば、コンフォーマルに第1絶縁膜121を形成する。
第1絶縁膜121は、第1ピクセル分離トレンチ120tの底面と側壁に沿って延長する。
第1絶縁膜121は、第1基板110の第1面110aに沿って延長する。
次に、第1絶縁膜121上に第1犠牲膜127を形成する。
第1犠牲膜127は、第1ピクセル分離トレンチ120tを充填する。
第1犠牲膜127は、第1基板110の第1面110aを覆う。
第1犠牲膜127は、例えばシリコン窒化物及びポリシリコンの少なくとも一つを含み得る。
【0080】
図17を参照すると、第1犠牲膜127の一部をエッチングする。
第1犠牲膜127は、第1ピクセル分離トレンチ120tを充填するが、第1基板110の第1面110a上の第1絶縁膜121を露出させる。
例えば、第1犠牲膜127の一部を除去して第1基板110の第1面110a上の第1絶縁膜121を露出させる。
次に、第1基板110の第1面110a上に第2犠牲膜128を形成する。
第2犠牲膜128は、第1絶縁膜121及び第1犠牲膜127を覆う。
又は、第2犠牲膜128を形成せず、第1基板110の第1面110a上に図3のトランジスタTr及び第1配線構造体IS1を形成する。
第1配線構造体IS1は、第1配線絶縁膜130及び第1配線絶縁膜130内の複数の第1配線133を含む。
【0081】
図18を参照すると、第1基板110の一部をエッチングする。
第1基板110の第3面110cから第1基板110の一部をエッチングする。
例えば、第1基板110の厚さは、第2面100bを定義する第1基板110の第3面100cから第1基板110の一部を除去することによって減少する。
そのため、第1基板110の互いに反対に位置する第1面110aと第2面110bを含む。
【0082】
図19を参照すると、第1基板110の第2面110b上に保護膜129を形成する。
次に、第1犠牲膜127を除去する。
そのため、第1ピクセル分離パターン120tの側壁上の第1絶縁膜121が露出する。
【0083】
図20を参照すると、第1絶縁膜121及び保護膜129上に第1導電膜123を形成する。
第1導電膜123は、第1絶縁膜121及び保護膜129に沿って延長される。
第1導電膜123上に第2導電膜125を形成する。
第2導電膜125は、第1ピクセル分離トレンチ120tを充填する。
【0084】
図21を参照すると、第2導電膜125、第1導電膜123、第1絶縁膜121、及び保護膜129を、第2面110bから、(例えば、第2導電膜125の一部、第1導電膜123、第1絶縁膜121が依然として第1ピクセル分離トレンチ120tを埋める間、及び保護膜129を)除去する。
第1基板110の第2面110bが露出する。
そのため、第1ピクセル分離パターン120が形成される。
【0085】
図22は、本発明の実施形態によるイメージセンサの概略的なレイアウト図であり、図23は、本発明の実施形態によるイメージセンサの概略的な断面図である。
説明の便宜上、図1図15を用いて上述した内容と異なる点を中心に説明する。
図23では、例示的に図3の断面図をセンサアレイ領域SARの断面図として示した。
【0086】
図22及び図23を参照すると、本発明の実施形態によるイメージセンサは、センサアレイ領域SAR、接続領域CR、及びパッド領域PRを含む。
センサアレイ領域SARは、図1のアクティブピクセルセンサアレイ15に対応する領域を含む。
例えば、センサアレイ領域SAR内には2次元的に(例えば、行列形状に)配列される複数の単位ピクセル(図3のPX)が形成される。
【0087】
図22を参照すると、センサアレイ領域SARは、受光領域APS及び遮光領域OBを含む。
受光領域APSには、光の提供を受けてアクティブ(active)信号を生成するアクティブピクセルが配列される。
遮光領域OBには、光を遮断してオプティカルブラック(optical black)信号を生成するオプティカルブラックピクセルが配列される。
遮光領域OBは、例えば、受光領域APSの周辺に沿って形成される。
【0088】
一実施形態で、遮光領域OBに隣接する受光領域APSにダミーピクセルを形成することもできる。
例えば、接続領域CRは、センサアレイ領域SARの周辺に形成される。
また他の例としては、接続領域CRは、センサアレイ領域SARの一側に形成することもできる。
接続領域CRには、配線が形成され、センサアレイ領域SARの電気的信号を送受信するように構成される。
【0089】
パッド領域PRは、センサアレイ領域SARの周辺に形成される。
例えば、パッド領域PRは、一実施形態によるイメージセンサの縁に隣接して形成される。
パッド領域PRは、外部装置などと接続され、一実施形態によるイメージセンサと外部装置の間の電気的信号を送受信するように構成される。
例えば、図22で、接続領域CRは、センサアレイ領域SARとパッド領域PRの間に介在する。
しかし、センサアレイ領域SAR、接続領域CR、及びパッド領域PRの配置は、必要に応じて多様に変更することができるのはもちろんである。
【0090】
図23を参照すると、本発明の一実施形態によるイメージセンサにおいて、第1基板110及び第1配線構造体IS1は、第1基板構造体100を形成する。
一実施形態で、第1配線構造体IS1は、センサアレイ領域SAR内の第1配線133及び接続領域CR内の第2配線134を含む。
第1配線133は、センサアレイ領域SARの単位ピクセル(図1のPX)と電気的に接続される。
例えば、第1配線133は、トランジスタTrと接続される。
第2配線134の内の少なくとも一部は、センサアレイ領域SARから延長される。
例えば、第2配線134の少なくとも一部は、第1配線133の少なくとも一部と電気的に接続される。
そのため、第2配線134は、センサアレイ領域SARの単位ピクセル(例えば、図3のUP1~UP4)と電気的に接続される。
【0091】
一実施形態によるイメージセンサは、第2基板210及び第2配線構造体IS2を含む。
第2基板210は、バルクシリコン又はSOI(silicon-on-insulator)であり得る。
第2基板210は、シリコン基板であり得、又は他の物質、例えば、シリコンゲルマニウム、アンチモン化インジウム、鉛テルル化合物、インジウム砒素、インジウムリン化物、ガリウム砒素、又はアンチモン化ガリウムを含み得る。
又は、第2基板210は、ベース基板上にエピ層が形成されたものでもあり得る。
第2基板210は、互いに反対に位置する第3面210a及び第4面210bを含む。
一実施形態で、第2基板210の第4面210bは、第1基板110の第1面110aと対向する面である。
【0092】
第2基板210上には複数の電子素子が形成される。
例えば、第2基板210の第4面210b上にトランジスタTr’が形成される。
トランジスタTr’は、センサアレイ領域SARと電気的に接続され、センサアレイ領域SARのそれぞれの単位ピクセルと電気的信号を送受信する。
例えば、トランジスタTr’は、図1のコントロールレジスタブロック11、タイミングジェネレータ12、ランプ信号生成器13、ロウドライバ14、リードアウト回路16などを構成する電子素子を含み得る。
【0093】
第2配線構造体IS2は、第2基板210上に形成される。
一実施形態で、第2配線構造体IS2は、第2基板210の第4面210b上に形成される。
第2基板210及び第2配線構造体IS2は、第2基板構造体200を形成する。
第2配線構造体IS2は、第1配線構造体IS1に付着する。
例えば、図23に示すように、第2配線構造体IS2の上面は、第1配線構造体IS1の下面に付着する。
第2配線構造体IS2は、一つ又は複数の配線で構成される。
例えば、第2配線構造体IS2は、第2配線絶縁膜230及び第2配線絶縁膜230内の複数の配線(232、234、236)を含み得る。
第2配線構造体IS2を構成する配線の層数及びその配置などは例示的なものであり、これに制限されるものではない。
【0094】
第2配線構造体IS2の配線(232、234、236)の少なくとも一部は、トランジスタTr’と接続される。
一実施形態で、第2配線構造体IS2は、センサアレイ領域SAR内の第3配線232、接続領域CR内の第4配線234、及びパッド領域PR内の第5配線236を含む。
一実施形態で、第4配線234は、接続領域CR内の複数の配線の内の最上部の配線であり、第5配線236は、パッド領域PR内の複数の配線の内の最上部の配線である。
【0095】
一実施形態によるイメージセンサは、第1接続構造体350、第2接続構造体450、及び第3接続構造体550を含む。
第1接続構造体350は、遮光領域OB内に形成される。
第1接続構造体350は、遮光領域OBの第1平坦化層140上に形成される。
一実施形態で、第1接続構造体350は、第1ピクセル分離パターン120と接触する。
例えば、遮光領域OBの第1基板110及び第1平坦化層140内に、第1ピクセル分離パターン120を露出させる第1トレンチ355tが形成される。
第1接続構造体350は、第1トレンチ355t内に形成されて遮光領域OB内の第1ピクセル分離パターン120と接触する。
一実施形態で、第1接続構造体350は、第1トレンチ355tの側面及び下面のプロファイルに沿って延長される。
【0096】
第1接続構造体350は、例えば、チタン(Ti)、チタン窒化物(TiN)、タンタル(Ta)、タンタル窒化物(TaN)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、及びこれらの組み合わせの少なくとも一つを含み得る。
一実施形態で、第1接続構造体350は、第1ピクセル分離パターン120と電気的に接続されて第1ピクセル分離パターン120にグラウンド電圧又はマイナス電圧を印加する。
そのため、ESDなどによって発生した電荷は、第1ピクセル分離パターン120を介して第1接続構造体350に排出されることができ、ESDアザ不良を効果的に防止することができる。
【0097】
一実施形態で、第1接続構造体350上に、第1トレンチ355tを充填する第1パッド355が形成される。
第1パッド355は、例えば、タングステン(W)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)、及びこれらの合金の少なくとも一つを含み得る。
一実施形態で、第1保護膜155は、第1接続構造体350及び第1パッド355を覆う。
例えば、第1保護膜155は、第1接続構造体350及び第1パッド355のプロファイルに沿って延長される。
【0098】
第2接続構造体450は、接続領域CR内に形成される。
第2接続構造体450は、接続領域CRの第1平坦化層140上に形成される。
第2接続構造体450は、第1基板構造体100と第2基板構造体200を電気的に接続する。
例えば、接続領域CRの第1基板構造体100及び第2基板構造体200内に、第2配線134と第4配線234を露出させる第2トレンチ455tが形成される。
第2接続構造体450は、第2トレンチ455t内に形成されて第2配線134と第4配線234を接続する。
一実施形態で、第2接続構造体450は、第2トレンチ455tの側面及び下面のプロファイルに沿って延長される。
【0099】
第2接続構造体450は、例えば、チタン(Ti)、チタン窒化物(TiN)、タンタル(Ta)、タンタル窒化物(TaN)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、及びこれらの組み合わせの少なくとも一つを含み得るが、これに制限されるものではない。
一実施形態で、第2接続構造体450は、第1接続構造体350と同一レベルで形成される。
一実施形態で、第1保護膜155は、第2接続構造体450を覆う。
例えば、第1保護膜155は、第2接続構造体450のプロファイルに沿って延長される。
一実施形態で、第2接続構造体450上に、第2トレンチ455tを充填する第1充填絶縁膜460が形成される。
第1充填絶縁膜460は、例えば、シリコン酸化物、アルミニウム酸化物、タンタル酸化物、及びこれらの組み合わせの少なくとも一つを含み得る。
【0100】
第3接続構造体550は、パッド領域PR内に形成される。
第3接続構造体550は、パッド領域PRの第1平坦化層140上に形成される。
第3接続構造体550は、第2基板構造体200と外部装置などを電気的に接続する。
例えば、パッド領域PRの第1基板構造体100及び第2基板構造体200内に、第5配線236を露出させる第3トレンチ550tが形成される。
第3接続構造体550は、第3トレンチ550t内に形成されて第5配線236と接触する。
また、パッド領域PRの第1基板110内に、第4トレンチ555tが形成される。
第3接続構造体550は、第4トレンチ555t内に形成されて露出する。
一実施形態で、第3接続構造体550は、第3トレンチ550t及び第4トレンチ555tの側面及び下面のプロファイルに沿って延長される。
【0101】
第3接続構造体550は、例えば、チタン(Ti)、チタン窒化物(TiN)、タンタル(Ta)、タンタル窒化物(TaN)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、及びこれらの組み合わせの少なくとも一つを含み得る。
一実施形態で、第3接続構造体550は、第1接続構造体350及び第2接続構造体450と同一レベルで形成される。
一実施形態で、第3接続構造体550上に、第3トレンチ550tを充填する第2充填絶縁膜560が形成される。
第2充填絶縁膜560は、例えば、シリコン酸化物、アルミニウム酸化物、タンタル酸化物、及びこれらの組み合わせの少なくとも一つを含み得る。
一実施形態で、第2充填絶縁膜560は、第1充填絶縁膜460と同一レベルで形成される。
【0102】
一実施形態で、第3接続構造体550上に、第4トレンチ555tを充填する第2パッド555が形成される。
第2パッド555は、例えば、タングステン(W)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)、及びこれらの合金の少なくとも一つを含み得る。
一実施形態で、第2パッド555は、第1パッド355と同一レベルで形成される。
一実施形態で、第1保護膜155は、第3接続構造体550を覆う。
例えば、第1保護膜155は、第3接続構造体550のプロファイルに沿って延長される。
一実施形態で、第1保護膜155は、第2パッド555を露出させる。
【0103】
一実施形態で、第1接続構造体350及び第2接続構造体450上に遮光カラーフィルタ170Cが形成される。
例えば、遮光カラーフィルタ170Cは、遮光領域OB及び接続領域CR内の第1保護膜155の一部を覆うように形成される。
遮光カラーフィルタ170Cは、例えば、青色(blue)カラーフィルタを含む。
【0104】
一実施形態で、遮光カラーフィルタ170C上に第3保護膜380が形成される。
例えば、第3保護膜380は、遮光領域OB、接続領域CR、及びパッド領域PR内の第1保護膜155の一部を覆うように形成される。
一実施形態で、第2保護膜185は、第3保護膜380の表面に沿って延長される。
第3保護膜380は、例えば、光透過性樹脂を含む。
一実施形態で、第3保護膜380は、マイクロレンズ180と同じ物質を含む。
【0105】
一実施形態で、第2保護膜185及び第3保護膜380は、第2パッド555を露出させる。
例えば、第2保護膜185及び第3保護膜380内に、第2パッド555を露出させる露出開口ERが形成される。
そのため、第2パッド555は、外部装置などと接続され、一実施形態によるイメージセンサと外部装置の間の電気的信号を送受信するように構成される。
すなわち、第2パッド555は、本発明の一実施形態によるイメージセンサの入出力パッドであり得る。
【0106】
一実施形態で、第1基板110内に素子分離パターン115が形成される。
例えば、第1基板110内に素子分離トレンチ115tが形成される。
素子分離パターン115は、素子分離トレンチ115t内に形成される。
図23で、素子分離パターン115は、接続領域CRの第2接続構造体450の周辺及びパッド領域PRの第3接続構造体550の周辺にのみに形成される場合を示しているが、これは例示的なものである。
例えば、素子分離パターン115は、遮光領域OBの第1接続構造体350の周辺にも形成できるのはもちろんである。
素子分離パターン115は、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、アルミニウム酸化物、ハフニウム酸化物、及びこれらの組み合わせの少なくとも一つを含み得る。
一実施形態で、素子分離パターン115は、第1平坦化層140と同一レベルで形成される。
【0107】
本発明の実施形態は、製品の信頼性が向上したイメージセンサを提供する。
すなわち、実施形態によれば、隣接するピクセルの間のピクセル分離パターンは第1層が高い反射率(例えば、Al又はCuで形成された膜)を示し、第2層は蒸着時の高いカバレッジ(例えば、W又はポリシリコンで形成された膜)を示すようにトレンチの内部に二重構造、すなわち、2個の導電層を含むことができ、これにより高い反射率と高いカバレッジを提供することができる。
【0108】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0109】
1 イメージセンシング装置
10 イメージセンサ
11 コントロールレジスタブロック
12 タイミングジェネレータ
13 ランプ信号生成器
14 ロウ(row)ドライバ
15 アクティブピクセルセンサアレイ
16 リードアウト回路
17 バッファ部
20 イメージ信号プロセッサ
100 第1基板構造体
110 第1基板
112 不純物領域
114、 ウェル領域
114_1、114_2、114_3 ウェル領域第1~第3部分
115 素子分離パターン
115t 素子分離トレンチ
116 光電変換領域
120 第1ピクセル分離パターン
120t 第1ピクセル分離トレンチ
121 第1絶縁膜
122 第1バリア膜
123 第1導電膜
124 第3導電膜
125 第2導電膜
130 第1配線絶縁膜
133 第1配線
140 第1平坦化層
145 素子分離パターン
150 グリッドパターン
151 導電パターン
153 低屈折率パターン
155 第1保護膜
160 第2平坦化層
170 カラーフィルタ
170c 遮光カラーフィルタ
180 マイクロレンズ
185 第2保護膜
200 第2基板構造体
210 第2基板
220 第2ピクセル分離パターン
220t 第2ピクセル分離トレンチ
221 第2絶縁膜
223 第4導電膜
225 第5導電膜
230 第2配線絶縁膜
232、234、236 配線
350 第1接続構造体
355 第1パッド
355t 第1トレンチ
380 第3保護膜
450 第2接続構造体
455t 第2トレンチ
460 第1充填絶縁膜
550 第3接続構造体
550t 第3トレンチ
555 第2パッド
555t 第4トレンチ
560 第2充填絶縁膜
CR 接続領域
IS1 (第1)配線構造体
IS2 第2配線構造体
PR パッド領域
PX 単位ピクセル
SAR センサアレイ領域
Tr トランジスタ

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23