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特開2023-124899パラメータを自動的にロードする方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023124899
(43)【公開日】2023-09-07
(54)【発明の名称】パラメータを自動的にロードする方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 9/08 20060101AFI20230831BHJP
   G09C 5/00 20060101ALI20230831BHJP
【FI】
H04L9/08 A
G09C5/00
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022028758
(22)【出願日】2022-02-28
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
(71)【出願人】
【識別番号】596016557
【氏名又は名称】上銀科技股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 忠大
(72)【発明者】
【氏名】蔡尚樺
(72)【発明者】
【氏名】鄭吉倫
(72)【発明者】
【氏名】周鉦富
(57)【要約】
【課題】パラメータを自動的にロードする方法を提供する。
【解決手段】可逆情報隠蔽技術を利用し、必要な各種パラメータを設計図中に隠すように挟み込み、暗号化ファイルを生成する。その後、予め保存された秘密鍵を利用し、前記暗号化ファイルを復号化し、これら前記パラメータを取得すると共に自動的にロードする。これにより、高速で精確且つ安全にパラメータを自動的にロードする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの仕様パラメータを含むロードする情報を隠し情報として暗号化エンコードするステップ(A)と、
可逆情報隠蔽プロセスにより、前記隠し情報を設計図に隠すように記入し、暗号化ファイルを生成するステップ(B)と、
画素デコードプロセスにより、前記暗号化ファイルから前記隠し情報をキャプチャするステップ(C)と、
前記隠し情報を前記ロードする情報に復号化するステップ(D)と、
前記ロードする情報の前記仕様パラメータを少なくとも1つのロードするフィールドに自動的にロードするステップ(E)と、を含むことを特徴とする、
パラメータを自動的にロードする方法。
【請求項2】
前記ステップ(A)は暗号化エンコーダにより実行し、前記ステップ(B)は画像エンコーダにより実行し、前記ステップ(C)はビデオデコーダーにより実行し、前記ステップ(D)は復号化デコーダーにより実行し、前記ステップ(E)はパラメータローダーにより実行することを特徴とする請求項1に記載のパラメータを自動的にロードする方法。
【請求項3】
前記ロードする情報は1組のプレーンコード及び1組の暗号を含み、前記1組のプレーンコードは前記仕様パラメータ及び少なくとも1つの仕様インデックスを含み、前記仕様インデックスは前記仕様パラメータに対応すると共に前記ロードするフィールドを指向し、前記1組の暗号は少なくとも1つのアルゴリズムパラメータを含み、前記パラメータを自動的にロードする方法は、前記パラメータローダーを使用し、前記復号化デコーダーにより前記アルゴリズムパラメータを取得すると共に前記アルゴリズムパラメータをデータベースに自動的にロードするステップ(F)を更に含むことを特徴とする請求項2に記載のパラメータを自動的にロードする方法。
【請求項4】
前記ステップ(A)では、前記暗号化エンコーダにより、第一秘密鍵を使用して前記ロードする情報を前記隠し情報に暗号化エンコードし、前記ステップ(D)では、前記復号化デコーダーにより、第二秘密鍵を使用して前記隠し情報を前記ロードする情報に復号化し、前記第二秘密鍵は前記第一秘密鍵に対応することを特徴とする請求項3に記載のパラメータを自動的にロードする方法。
【請求項5】
前記ステップ(A)は、前記1組の暗号を暗号化して1組の文字化けを形成するステップ(A1)と、前記1組のプレーンコード及び前記1組の文字化けを2進数の第一バイトコード列に変換して前記隠し情報とするステップ(A2)と、を含み、前記ステップ(B)は、前記設計図の複数の画素値を2進数の第二バイトコード列に変換するステップ(B1)と、これら前記第二バイトコード列に前記第一バイトコード列を加え、前記暗号化ファイルを生成するステップ(B2)と、を含み、前記ステップ(C)では、前記暗号化ファイルから前記1組のプレーンコード及び前記1組の文字化けを解読し、前記ステップ(D)では、前記第二秘密鍵を利用し、前記1組の文字化けを前記1組の暗号に復号化することを特徴とする請求項4に記載のパラメータを自動的にロードする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報技術の分野に関し、より詳しくは、パラメータを自動的にロードする方法(method of the automatically loading of parameters)に関する。
【背景技術】
【0002】
情報を手動で入力する過程は複雑でミスが起こり易いため、情報を自動的にロードする技術に徐々に取って代わられる流れにある。従来の情報を自動的にロードする方式はバーコードをスキャンする(例えば、特許文献1参照)、設定ファイルをインストールする、及び画像識別(例えば、特許文献2参照)がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】台湾特許出願公開第600492号明細書
【特許文献2】中国特許出願公開第111882332A号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第7570641号明細書
【特許文献4】中国特許出願公開第110087098A号明細書
【特許文献5】台湾特許出願公開第281617号明細書
【特許文献6】台湾特許出願公開第439135号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、バーコードをスキャンするには、バーコードを別途作成し、バーコードスキャナー(または撮影レンズを有している電子装置)を装設すると共にネットワークに接続する必要があり、且つ外部のネットワークに接続できない環境や、撮影レンズを有している電子装置を使用できない環境では適用できなかった。また、設定ファイルをインストールする操作は複雑であり、機密が漏洩し易いという問題もあった。なお、画像識別は判別ミスが起こり易く、且つ演算に莫大なリソースが必要であった。
【0005】
その他の関連技術について、従来の特許文献、例えば、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6には画像に透かしを入れる技術が記載されている。
【0006】
そこで、本発明者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的設計で上記の課題を効果的に改善する本発明の提案に至った。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みて本発明者の鋭意研究により成されたものである。
【0008】
本発明の第一の目的は、パラメータを手動で入力する時間及び労力を省き、人為的ミスの発生を回避するパラメータを自動的にロードする方法を提供することにある。
【0009】
本発明の第二の目的は、機密情報の漏洩の発生を回避するパラメータを自動的にロードする方法を提供することにある。
【0010】
本発明の第三の目的は、クライアントのユーザーがロードしたファイルにより、必要なパラメータを、対応するロードするフィールドに容易且つ高速に自動的に記入するパラメータを自動的にロードする方法を提供することにある。
【0011】
本発明の第四の目的は、クライアントのユーザーが別途装置(制限しないが、例えば、バーコードスキャナー)を装設するコストを削減し、設定ファイルをインストールする時間を節約するパラメータを自動的にロードする方法を提供することにある。
【0012】
本発明の第五の目的は、各自独立したネットワーク環境下で使用可能なパラメータを自動的にロードする方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、本発明のある態様のパラメータを自動的にロードする方法は、少なくとも1つの仕様パラメータを含むロードする情報を隠し情報として暗号化エンコードするステップ(A)と、可逆情報隠蔽プロセスにより、前記隠し情報を設計図に隠すように記入し、暗号化ファイルを生成するステップ(B)と、画素デコードプロセスにより、前記暗号化ファイルから前記隠し情報をキャプチャするステップ(C)と、前記隠し情報を前記ロードする情報に復号化するステップ(D)と、前記ロードする情報の前記仕様パラメータを少なくとも1つのロードするフィールドに自動的にロードするステップ(E)と、を含む。
【0014】
いくつかの実施例では、前記ステップ(A)は暗号化エンコーダにより実行し、前記ステップ(B)は画像エンコーダにより実行し、前記ステップ(C)はビデオデコーダーにより実行し、前記ステップ(D)は復号化デコーダーにより実行し、前記ステップ(E)はパラメータローダーにより実行する。
【0015】
いくつかの実施例では、前記ロードする情報は1組のプレーンコード及び1組の暗号を含み、前記1組のプレーンコードは前記仕様パラメータ及び少なくとも1つの仕様インデックスを含み、前記仕様インデックスは前記仕様パラメータに対応すると共に前記ロードするフィールドを指向し、前記1組の暗号は少なくとも1つのアルゴリズムパラメータを含む。前記パラメータを自動的にロードする方法は、前記パラメータローダーを使用し、前記復号化デコーダーにより前記アルゴリズムパラメータを取得すると共に前記アルゴリズムパラメータをデータベースに自動的にロードするステップ(F)を更に含む。
【0016】
いくつかの実施例では、前記ステップ(A)では、前記暗号化エンコーダにより、第一秘密鍵を使用して前記ロードする情報を前記隠し情報に暗号化エンコードし、前記ステップ(D)では、前記復号化デコーダーにより、第二秘密鍵を使用して前記隠し情報を前記ロードする情報に復号化し、前記第二秘密鍵は前記第一秘密鍵に対応する。
【0017】
いくつかの実施例では、前記可逆情報隠蔽プロセスは、最下位ビット型視覚情報隠蔽技術、最上位ビット型視覚情報隠蔽技術、高速フーリエ変換隠蔽技術、或いは離散ウェーブレット変換隠蔽技術を利用している。
【0018】
いくつかの実施例では、前記ステップ(A)は、前記1組の暗号を暗号化して1組の文字化けを形成するステップ(A1)と、前記1組のプレーンコード及び前記1組の文字化けを2進数の第一バイトコード列に変換して前記隠し情報とするステップ(A2)と、を含む。前記ステップ(B)は、前記設計図の複数の画素値を2進数の第二バイトコード列に変換するステップ(B1)と、これら前記第二バイトコード列に前記第一バイトコード列を加え、前記暗号化ファイルを生成するステップ(B2)と、を含む。
【0019】
いくつかの実施例では、前記ステップ(C)では、前記暗号化ファイルから前記1組のプレーンコード及び前記1組の文字化けを解読する。前記ステップ(D)では、前記第二秘密鍵を利用し、前記1組の文字化けを前記1組の暗号に復号化する。
【0020】
本発明の他の特徴について、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の一実施例に係るパラメータを自動的にロードするシステムを示すブロック図である。
図2】本発明の一実施例に係るパラメータを自動的にロードする方法を示すフローチャートである。
図3】本発明の一実施例においてクライアントに提供されるボールねじの設計図面を示す概略図である。
図4】本発明の一実施例による情報を入力するユーザーインターフェイスを示す概略図である。
図5】本発明の一実施例による情報が入力されたユーザーインターフェイスを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明に係るパラメータを自動的にロードする方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、各実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0023】
本発明の一実施例に係るパラメータを自動的にロードするシステム1(以下、システム1と略する)は本発明の一実施例に係るパラメータを自動的にロードする方法(以下、ロード方法と略する)を実行し、パラメータをリニア伝動装置の健康診断システムに自動的にロードするのを遠隔から補助し、健康診断システムがこれらロードするパラメータに基づいて動作するようにする。また、本発明の実施例に係るロード方法はパラメータを機械装置制御システムに自動的にロードするのを補助し、これらロードしたパラメータに基づいて動作させる(図1図2参照)。
【0024】
システム1は、プロセッサ21及びプロセッサ21がアクセスするストレージ22を含むサービス端サーバー2を備えている。プロセッサ21は運用上制限しないが、例えば、データアセンブラ23と、暗号化エンコーダ24と、画像エンコーダ25とを含み、暗号化エンコーダ24が画像エンコーダ25と通信するように構成されている。ストレージ22は運用上制限しないが、例えば、データベース26及びデータベース27を含み、データアセンブラ23及び暗号化エンコーダ24がデータベース26と通信し、画像エンコーダ25がデータベース27と通信するように構成されている。
【0025】
システム1はクライアントサーバー3を更に含む。クライアントサーバー3は健康診断システムまたは機械装置制御システムの一部分としている。クライアントサーバー3はプロセッサ31及びストレージ32を備えている。プロセッサ31は運用上制限しないが、例えば、ビデオデコーダー33と、復号化デコーダー34と、パラメータローダー35とを含み、復号化デコーダー34がビデオデコーダー33及びパラメータローダー35とそれぞれ通信するように構成されている。ストレージ32は運用上制限しないが、例えば、データベース36及びデータベース37を含み、ビデオデコーダー33がデータベース36と通信し、復号化デコーダー34及びパラメータローダー35がデータベース37と通信するように構成されている。
クライアントサーバー3は、パラメータローダー35及びデータベース37と通信するユーザーインターフェイス38を更に含む。データベース37は制限しないが、例えば、異なるソフトウェアが保存される。これらのソフトウェアは制限しないが、例えば、健康診断システムの診断ソフトウェアを含み、且つ診断ソフトウェアは上述のユーザーインターフェイス38を提供し、これにより、診断ソフトウェアのクライアントアルゴリズムがユーザーインターフェイス38とリンク可能になる。
【0026】
以下、ロード方法を例示的に説明する。このロード方法は下記ステップを含む。
まず、ステップS11において、サービス端サーバー2のデータアセンブラ23はロードする情報をアセンブルすると共にデータベース26に保存する。ロードする情報は1組のデータシーケンスであり、1組のプレーンコード及び1組の暗号を含む。前記1組のプレーンコードの内容はクライアントが見ることを許可された非機密データであり、複数の仕様パラメータ及びこれら仕様パラメータに対応する複数の仕様インデックスを含む。図4に示すように、これら仕様インデックスはユーザーインターフェイス38にある複数のロードするフィールド381を指向する。前記1組の暗号はクライアントが機密データを見られないようにしており、複数のアルゴリズムパラメータを含む。
一例を挙げると、図3に示すクライアントに提供するボールねじの設計図4に関する図面の説明41は、複数の仕様項目42及び各仕様項目42の仕様内容43を含む。この例では、図面の説明41の複数の仕様要件領域44の内容をユーザーインターフェイス38に入力する場合、サービス端の作業員がデータアセンブラ23により、サービス端サーバー2が接続している中央制御データベース(図示省略)から仕様要件領域44内の複数の仕様項目42及びその仕様内容43を取得する。また、サービス端がアルゴリズムパラメータ(制限しないが、例えば、ボールねじの材料のポアソン比、材料密度、及び歯形係数)を診断ソフトウェアのクライアントアルゴリズムに提供する場合、サービス端の作業員もデータアセンブラ23により中央制御データベースから取得する。その後、データアセンブラ23によりこれら取得したデータを1組のJSON(JavaScript Object Notation)データ形式のデータシーケンスにアセンブルすると共にデータベース26に保存し、このデータシーケンスは取得された各種の仕様項目42(即ち、仕様インデックス)及びその仕様内容43(即ち、仕様パラメータ)で構成されている1組のプレーンコード及び取得されたアルゴリズムパラメータで構成されている1組の暗号を含む。
【0027】
続いて、ステップS12において、暗号化エンコーダ24はデータベース26からロードする情報を取得し、第一秘密鍵に基づいて、このロードする情報を隠し情報に暗号化エンコードする。具体的には、暗号化エンコーダ24は制限しないが、例えば、まず、共通鍵暗号方式により、ロードする情報の前記1組の暗号を暗号化して1組の文字化けを形成する。その後、前記1組のプレーンコード及び前記1組の文字化けを2進数の第一バイトコード列に変換して上述の隠し情報とする。
【0028】
その後、画像エンコーダ25はステップS13において、暗号化エンコーダ24により隠し情報を取得し、データベース27から設計図4を含む暗号化するファイルを取得する。次いで、ステップS14において、可逆情報隠蔽プロセスにより、隠し情報を設計図4の画素中に隠すように記入し、暗号化ファイルを生成する。
隠し情報が2進数の第一バイトコード列であるものを例として、隠し情報を設計図4の画素に隠すように記入する方式について説明する。まず、設計図4の複数の画素値を2進数の第二バイトコード列にそれぞれ変換する。その後、第一バイトコード列を設計図4の複数の第二バイトコード列に加え、上述の暗号化ファイルを生成する。可逆情報隠蔽プロセスは制限しないが、例えば、最下位ビット型視覚情報隠蔽技術、最上位ビット型視覚情報隠蔽技術、高速フーリエ変換隠蔽技術、または離散ウェーブレット変換隠蔽技術を利用している。この際、ロードする情報は暗号化ファイルの設計図中に隠すように挟み込まれ、これにより、暗号化ファイルの設計図及び設計図4が略同じとなり、肉眼では差異を識別できなくなる。暗号化するファイルのファイル形式は制限しないが、例えば、ドキュメントファイル(制限しないが、例えば、PDF)や画像ファイル(制限しないが、例えば、JPGやPNG)でもよい。暗号化ファイルのファイル形式は制限しないが、例えば、ドキュメントファイル(制限しないが、例えば、PDF)や画像ファイル(制限しないが、例えば、JPGやPNG)でもよい。
【0029】
暗号化ファイルを生成した後、サービス端サーバー2がステップS15において、この暗号化ファイルをエクスポートまたは出力する。この暗号化ファイルは制限しないが、例えば、外部のネットワークを介してクライアントに伝送し、或いは記憶メディアに保存する方式によりクライアントに提供する。
【0030】
サービス端サーバー2がこの暗号化ファイルをエクスポートまたは出力した後、クライアントサーバー3はステップS16において、暗号化ファイルをロードする。その後、ビデオデコーダー33がステップS17において、画素デコードプロセスにより、暗号化ファイルの設計図中から隠し情報をキャプチャする。即ち、暗号化ファイル中から前記1組のプレーンコード及び前記1組の文字化けを解読する。暗号化ファイルの設計図から隠し情報をキャプチャした後、上述の設計図4として回復し、データベース36に保存する。
【0031】
続いて、復号化デコーダー34がステップS18において、データベース37から第一秘密鍵に対応する秘密鍵(即ち、第二秘密鍵)を取得し、ビデオデコーダー33により隠し情報を取得する。その後、ステップS19において、この第二秘密鍵を利用し、隠し情報をロードする情報に復号化、即ち、第二秘密鍵を利用し、前記1組の文字化けを前記1組の暗号に復号化する。ちなみに、共通鍵暗号方式では、第二秘密鍵は第一秘密鍵と同じであり、非共通鍵暗号方式を使用する場合、第二秘密鍵及び第一秘密鍵は1組の公開鍵及び秘密鍵をそれぞれ有している。共通鍵暗号及び非共通鍵暗号は従来の暗号学の暗号化技術を参照し、そこで、その説明を省略する。
【0032】
最後に、パラメータローダー35がステップS20において、復号化デコーダー34により前記1組のプレーンコードを取得した後、前記1組のプレーンコードの異なる仕様インデックスに基づいて、各仕様インデックスが対応する仕様パラメータをユーザーインターフェイス38の対応するロードするフィールド381に自動的にロードする(図5参照)。また、パラメータローダー35はステップS21において、復号化デコーダー34により前記1組の暗号を取得した後、前記1組の暗号の多くのアルゴリズムパラメータを健康診断システムまたは機械装置制御システムのクライアントアルゴリズムに自動的にロードする。
【0033】
以上を総合すると、本発明はパラメータをユーザーインターフェイス38に自動的にロードすることで健康診断システム(または他のシステム)の設定をより効率的かつ精確に完了でき、労力を節約できる。パラメータをアルゴリズムに自動的にロードすることで、健康診断システム(または他のシステム)の起動を助ける。クライアントの作業員は、サービス端に提供する暗号化ファイルをクライアントサーバー3に簡単にロードでき、クライアントサーバー3は健康診断システム(または他のシステム)に必要なパラメータの設定を自動的に完了できる。これにより他の設備(制限しないが、例えば、バーコードスキャナー)を別途装設する時間及びコストを節約し、プロセスが複雑な設定ファイルをインストールする時間及び労力も節約している。
【0034】
一方、予めサービス端が可逆情報隠蔽技術により、クライアントに必要な設定の各種非機密パラメータ及び各種機密パラメータを本来クライアントに提供予定の設計図4中に隠すように挟み込む。隠し情報が隠すように挟み込まれた暗号化ファイルの設計図は設計図4との視覚的な違いがないため、機密情報を秘密に保つ効果を獲得している。
【0035】
また、復号化に必要な秘密鍵はクライアントサーバー3のデータベース37中に予め保存されているため、上述の暗号化ファイルはクライアントサーバー3上で復号化する必要がある。換言すれば、クライアントサーバー3上で上述の暗号化ファイルを復号化しなければ、秘密鍵がないため復号化できないため、情報の安全性が確保されている。
【0036】
また、サービス端サーバー2は内部の独立したネットワーク環境で既存のクライアントとやり取りするドキュメントファイル中にデータを隠すように挟み込み、クライアントサーバー3も内部の独立したネットワーク環境でパラメータの設定を自動的に完了するため、本発明に係るシステム及びロード方法はサービス端サーバー2またはクライアントサーバー3が外部のネットワークに接続できない状況でも作動する。
【0037】
上記説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或いは範囲を限縮するように解すべきではない。また、本発明の各部構成は、上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0038】
1 パラメータを自動的にロードするシステム
2 サービス端サーバー
21 プロセッサ
22 ストレージ
23 データアセンブラ
24 暗号化エンコーダ
25 画像エンコーダ
26 データベース
27 データベース
3 クライアントサーバー
31 プロセッサ
32 ストレージ
33 ビデオデコーダー
34 復号化デコーダー
35 パラメータローダー
36 データベース
37 データベース
38 ユーザーインターフェイス
381 ロードするフィールド
4 設計図
41 図面の説明
42 仕様項目
43 仕様内容
44 仕様要件領域
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2023-06-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの仕様パラメータを含むロードする情報を隠し情報として暗号化エンコードするステップ(A)と、
可逆情報隠蔽プロセスにより、前記隠し情報を設計図に隠すように記入し、暗号化ファイルを生成するステップ(B)と、
画素デコードプロセスにより、前記暗号化ファイルから前記隠し情報をキャプチャするステップ(C)と、
前記隠し情報を前記ロードする情報に復号化するステップ(D)と、
前記ロードする情報の前記仕様パラメータを少なくとも1つのロードするフィールドに自動的にロードするステップ(E)と、を含み、
前記ステップ(A)は暗号化エンコーダにより実行し、
前記ステップ(B)は画像エンコーダにより実行し、
前記ステップ(C)はビデオデコーダーにより実行し、
前記ステップ(D)は復号化デコーダーにより実行し、
前記ステップ(E)はパラメータローダーにより実行し、
前記ロードする情報は1組のプレーンコード及び1組の暗号を含み、
前記1組のプレーンコードは前記仕様パラメータ及び少なくとも1つの仕様インデックスを含み、
前記仕様インデックスは前記仕様パラメータに対応すると共に前記ロードするフィールドを指向し、
前記1組の暗号は少なくとも1つのアルゴリズムパラメータを含み、
前記パラメータを自動的にロードする方法は、前記パラメータローダーを使用し、前記復号化デコーダーにより前記アルゴリズムパラメータを取得すると共に前記アルゴリズムパラメータをデータベースに自動的にロードするステップ(F)を更に含むことを特徴とする、
パラメータを自動的にロードする方法。
【請求項2】
前記ステップ(A)では、前記暗号化エンコーダにより、第一秘密鍵を使用して前記ロードする情報を前記隠し情報に暗号化エンコードし、前記ステップ(D)では、前記復号化デコーダーにより、第二秘密鍵を使用して前記隠し情報を前記ロードする情報に復号化し、前記第二秘密鍵は前記第一秘密鍵に対応することを特徴とする請求項に記載のパラメータを自動的にロードする方法。
【請求項3】
前記ステップ(A)は、前記1組の暗号を暗号化して1組の文字化けを形成するステップ(A1)と、前記1組のプレーンコード及び前記1組の文字化けを2進数の第一バイトコード列に変換して前記隠し情報とするステップ(A2)と、を含み、前記ステップ(B)は、前記設計図の複数の画素値を2進数の第二バイトコード列に変換するステップ(B1)と、これら前記第二バイトコード列に前記第一バイトコード列を加え、前記暗号化ファイルを生成するステップ(B2)と、を含み、前記ステップ(C)では、前記暗号化ファイルから前記1組のプレーンコード及び前記1組の文字化けを解読し、前記ステップ(D)では、前記第二秘密鍵を利用し、前記1組の文字化けを前記1組の暗号に復号化することを特徴とする請求項に記載のパラメータを自動的にロードする方法。