(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023125104
(43)【公開日】2023-09-07
(54)【発明の名称】貸出システム、貸出方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/16 20120101AFI20230831BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20230831BHJP
G16H 20/30 20180101ALI20230831BHJP
G16H 20/70 20180101ALI20230831BHJP
【FI】
G06Q50/16 300
G06Q50/10
G16H20/30
G16H20/70
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022029054
(22)【出願日】2022-02-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-08-02
(71)【出願人】
【識別番号】521428424
【氏名又は名称】株式会社Officefaction
(74)【代理人】
【識別番号】100177220
【弁理士】
【氏名又は名称】小木 智彦
(72)【発明者】
【氏名】樋口 徹
【テーマコード(参考)】
5L049
5L099
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L049CC28
5L099AA01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】企業はデッドスペースの有効活用を、従業員はセラピーの施術を受けることによるストレスの軽減を、セラピー事業者は利用者の増加を、図る。
【解決手段】企業のオフィスで使用されていないデッドスペースを、セラピー事業者に貸し出す貸出システム1であって、コンピュータ10は、企業からデッドスペース情報を取得しS1、取得した情報に基づいて、デッドスペースの一覧を、セラピー事業者に出力しS2、セラピー事業者から、デッドスペース一覧の内、所望するデッドスペースの利用申請を受け付けS3、受け付けたデッドスペースを保有する企業に、利用申請を受け付けたことを通知しS4、通知に基づいて、企業からセラピー事業者への、利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出の決定を受け付け、企業の従業員から、デッドスペースで施術を受けるセラピーの予約を受け付け、セラピー事業者に、受け付けた予約の状況を通知するS5。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
企業のオフィスで使用されていないデッドスペースを、セラピー事業者に貸し出す貸出システムであって、
前記企業から、前記デッドスペースに関するデッドスペース情報を取得する取得部と、
取得した前記デッドスペース情報に基づいて、前記デッドスペースの一覧を、セラピー事業者に出力する出力部と、
前記セラピー事業者から、出力した前記一覧のデッドスペースの内、所望するデッドスペースの利用申請を受け付ける申請受付部と、
前記利用申請を受け付けたデッドスペースを保有する企業に、前記利用申請を受け付けたことを通知する第1通知部と、
前記通知に基づいて、前記企業から、前記セラピー事業者への、前記利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出の決定を受け付ける決定受付部と、
前記企業の従業員から、前記デッドスペースで施術を受けるセラピーの予約を受け付ける予約受付部と、
前記セラピー事業者に、受け付けた前記予約の状況を通知する第2通知部と、
を備える貸出システム。
【請求項2】
前記セラピーの予約を受け付けた際、前記従業員に、利用料金を課金する第1課金部と、
を更に備える請求項1に記載の貸出システム。
【請求項3】
予め、前記企業に、所定期間における利用料金を課金する第2課金部と、
を更に備える請求項1に記載の貸出システム。
【請求項4】
前記セラピー事業者に、課金した前記利用料金から所定の金額を差し引いた金額を送金する送金部と、
を更に備える請求項2又は3の何れか一項に記載の貸出システム。
【請求項5】
前記第2通知部は、前記企業に、受け付けた前記予約の状況を通知する、
請求項1に記載の貸出システム。
【請求項6】
前記セラピーの施術を受けた従業員から、前記セラピー事業者の評価を取得する第1評価取得部と、
前記企業に、取得した前記セラピー事業者の評価を提供する第1提供部と、
を更に備える請求項1に記載の貸出システム。
【請求項7】
前記セラピー事業者から、前記企業の評価を取得する第2評価取得部と、
他のセラピー事業者に、前記企業の評価を提供する第2提供部と、
を更に備える請求項1に記載の貸出システム。
【請求項8】
前記セラピーの施術を受けた従業員から、前記セラピーの結果に関する評価を取得する第3評価取得部と、
前記企業に、取得した前記セラピーの結果に関する評価を提供する第3提供部と、
を更に備える請求項1に記載の貸出システム。
【請求項9】
取得した前記セラピーの結果に関する評価を解析する解析部と、
解析結果に基づいて、前記企業に、前記セラピーの施術を受けた従業員の状態がどう改善したかを提供する第4提供部と、
を更に備える請求項8に記載の貸出システム。
【請求項10】
前記決定受付部は、複数の前記セラピー事業者から、前記利用申請を受け付けた場合、前記企業から、前記複数のセラピー事業者の内、前記企業が選択した一のセラピー事業者への、前記利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出の決定を受け付ける、
請求項1に記載の貸出システム。
【請求項11】
企業のオフィスで使用されていないデッドスペースを、セラピー事業者に貸し出すコンピュータが実行する貸出方法であって、
前記企業から、前記デッドスペースに関するデッドスペース情報を取得するステップと、
取得した前記デッドスペース情報に基づいて、前記デッドスペースの一覧を、セラピー事業者に出力するステップと、
前記セラピー事業者から、出力した前記一覧のデッドスペースの内、所望するデッドスペースの利用申請を受け付けるステップと、
前記利用申請を受け付けたデッドスペースを保有する企業に、前記利用申請を受け付けたことを通知するステップと、
前記通知に基づいて、前記企業から、前記セラピー事業者への、前記利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出の決定を受け付けるステップと、
前記企業の従業員から、前記デッドスペースで施術を受けるセラピーの予約を受け付けるステップと、
前記セラピー事業者に、受け付けた前記予約の状況を通知するステップと、
を備える貸出方法。
【請求項12】
企業のオフィスで使用されていないデッドスペースを、セラピー事業者に貸し出すコンピュータに、
前記企業から、前記デッドスペースに関するデッドスペース情報を取得するステップ、
取得した前記デッドスペース情報に基づいて、前記デッドスペースの一覧を、セラピー事業者に出力するステップ、
前記セラピー事業者から、出力した前記一覧のデッドスペースの内、所望するデッドスペースの利用申請を受け付けるステップ、
前記利用申請を受け付けたデッドスペースを保有する企業に、前記利用申請を受け付けたことを通知するステップ、
前記通知に基づいて、前記企業から、前記セラピー事業者への、前記利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出の決定を受け付けるステップ、
前記企業の従業員から、前記デッドスペースで施術を受けるセラピーの予約を受け付けるステップ、
前記セラピー事業者に、受け付けた前記予約の状況を通知するステップ、
実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、企業のオフィスで使用されていないデッドスペースの活用に有効な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、企業のオフィスの活用に関する技術が注目されている。
企業のオフィスの活用例として、特許文献1では、民間企業が使用している事務所や工場の内部に、マッサージ師と折り畳み可能なマッサージ用ベッドを運搬し、それらを設置し、その民間企業の労働者又は使用者の営業時間内にそれらの人々にマッサージを提供し、一定時間経過後に、マッサージ師及びマッサージ用ベッドを撤去する業務に実施されるマッサージ施術施設が提案されている。
また、他には、特許文献2では、アイドル時間を活用したコワーキングスペースにおいて、活用していない時間帯の空スペースや活用していないスペース等を、座席・空スペース在庫情報として登録し、利用者から座席・空スペースの利用に関する予約注文を受け付けると、空状況・稼働状況が更新され、予約完了の報告を受けた利用者が座席・空スペースを利用すると、利用者が勤務する企業等へ利用状況を報告し、企業等は、利用状況の報告に基づいて代金を支払う技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-115675号公報
【特許文献2】特開2021-152850号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
昨今、コロナ禍により、テレワークが推進されている。テレワークに伴い、オフィスで行われていた様々な業務が、オフィス以外の場所(例えば、自宅、コワーキングスペース)で行われるようになっている。これにより、企業のオフィスにおいて、使用されていない部屋や場所や空間等であるデッドスペースが発生しており、このようなデッドスペースの活用に関する技術が求められている。また、企業の役員又は従業員(以下、明細書全文を通して、役員又は従業員を、単に従業員と称す)は、テレワークにも関わらず、オフィスに出社しなければならない場合、通勤によるストレスを強く感じてしまい、ストレスの軽減に関する技術が求められている。また、セラピー(例えば、マッサージ、ヨガ、リラクゼーション、整骨)の施術を行うセラピー事業者は、多くの人が不要不急の外出を控えることや感染対策に伴う利用者の減少が問題となっており、利用者の増加に関する技術が求められている。
このように、企業にとっては、テレワークの推進に伴い発生するデッドスペース、従業員にとっては、テレワークにも関わらずオフィスに出社しなければならなくなった際に発生するストレス、セラピー事業にとっては、減少した利用者が問題となっている。
そのため、企業、従業員及びセラピー事業者の各々が抱えるこのような問題を解決する技術が求められている。
しかしながら、特許文献1及び2に記載の技術では、企業、従業員及びセラピー事業者の各々が抱えるこのような問題を解決することが出来なかった。
そこで、本発明者は、企業のオフィスで使用されていないデッドスペースをセラピー事業者に貸し出し、デッドスペースを貸し出した企業の従業員からセラピーの予約を受け付ける仕組みに着目した。
【0005】
本発明は、企業はデッドスペースの有効活用、従業員はセラピーの施術を受けることによるストレスの軽減、セラピー事業者は利用者の増加を図ることを可能にする貸出システム、貸出方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、企業のオフィスで使用されていないデッドスペースを、セラピー事業者に貸し出す貸出システムであって、
前記企業から、前記デッドスペースに関するデッドスペース情報を取得する取得部と、
取得した前記デッドスペース情報に基づいて、前記デッドスペースの一覧を、セラピー事業者に出力する出力部と、
前記セラピー事業者から、出力した前記一覧のデッドスペースの内、所望するデッドスペースの利用申請を受け付ける申請受付部と、
前記利用申請を受け付けたデッドスペースを保有する企業に、前記利用申請を受け付けたことを通知する第1通知部と、
前記通知に基づいて、前記企業から、前記セラピー事業者への、前記利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出の決定を受け付ける決定受付部と、
前記企業の従業員から、前記デッドスペースで施術を受けるセラピーの予約を受け付ける予約受付部と、
前記セラピー事業者に、受け付けた前記予約の状況を通知する第2通知部と、
を備える貸出システムを提供する。
【0007】
本発明によれば、企業のオフィスで使用されていないデッドスペースを、セラピー事業者に貸し出す貸出システムは、前記企業から、前記デッドスペースに関するデッドスペース情報を取得し、取得した前記デッドスペース情報に基づいて、前記デッドスペースの一覧を、セラピー事業者に出力し、前記セラピー事業者から、出力した前記一覧のデッドスペースの内、所望するデッドスペースの利用申請を受け付け、前記利用申請を受け付けたデッドスペースを保有する企業に、前記利用申請を受け付けたことを通知し、前記通知に基づいて、前記企業から、前記セラピー事業者への、前記利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出の決定を受け付け、前記企業の従業員から、前記デッドスペースで施術を受けるセラピーの予約を受け付け、前記セラピー事業者に、受け付けた前記予約の状況を通知する。
【0008】
本発明は、システムのカテゴリであるが、方法及びプログラムであっても同様の作用、効果を奏する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、企業はデッドスペースの有効活用、従業員はセラピーの施術を受けることによるストレスの軽減、セラピー事業者は利用者の増加を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図3】貸出システム1が実行する貸出処理のフローチャートを示す図である。
【
図4】デッドスペース情報の入力を受け付けるためのサービスUI50の一例を模式的に示す図である。
【
図5】コンピュータ10が作成する一覧60の一例を模式的に示した図である。
【
図6】利用申請用情報の入力を受け付けるためのサービスUI70の一例を模式的に示す図である。
【
図7】貸出決定用情報の入力を受け付けるためのサービスUI80の一例を模式的に示す図である。
【
図8】貸出システム1が実行する予約状況通知処理のフローチャートを示す図である。
【
図9】予約用情報の入力を受け付けるためのサービスUI90の一例を模式的に示す図である。
【
図10】予約用情報の入力を受け付けるためのサービスUI100の一例を模式的に示す図である。
【
図11】コンピュータ10がまとめる予約の状況の一覧110の一例を模式的に示した図である。
【
図12】コンピュータ10がまとめる予約の状況の一覧120の一例を模式的に示した図である。
【
図13】貸出システム1が実行する第1課金処理のフローチャートを示す図である。
【
図14】貸出システム1が実行する第2課金処理のフローチャートを示す図である。
【
図15】貸出システム1が実行する事業者評価提供処理のフローチャートを示す図である。
【
図16】貸出システム1が実行する企業評価提供処理のフローチャートを示す図である。
【
図17】貸出システム1が実行する結果評価提供処理のフローチャートを示す図である。
【
図18】貸出システム1が実行する改善結果提供処理のフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以降の図においては、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
【0012】
[貸出システム1の概要]
図1は、貸出システム1の概要を説明するための模式図である。
貸出システム1は、サーバ機能を有するコンピュータ10が、企業2のオフィスで使用されていないデッドスペースを、セラピー事業者3に貸し出す処理を実現する。
【0013】
貸出システム1を構成する端末及び装置について説明する。
貸出システム1は、少なくともサーバ機能を有するコンピュータ10を備えるシステムであれば良い。このコンピュータ10は、例えば、1台のコンピュータで実現されても良いし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されても良い。
本明細書におけるクラウドコンピュータとは、ある特定の機能を果たす際に、任意のコンピュータをスケーラブルに用いるものや、あるシステムを実現するために複数の機能モジュールを含み、その機能を自由に組み合わせて用いるものの何れであっても良い。
本明細書において、貸出システム1は、コンピュータ10に加え、デッドスペースを保有する企業2が管理する企業端末20、セラピーの施術を行うセラピー事業者3が管理する事業者端末30、企業2の従業員4が管理する従業員端末40により構成される。
貸出システム1を構成する端末や装置類等は、あくまでも一例であり、コンピュータ10を除く各端末については、その数、種類及び機能については、適宜変更可能である。
【0014】
貸出システム1が、企業2のオフィスで使用されていないデッドスペースを、セラピー事業者3に貸し出す際の処理ステップの概要について説明する。
本発明は、その前提として、企業2、セラピー事業者3、従業員4の各々に、貸出システム1を用いたサービスを利用するためのアカウントを作成させ、このアカウントを用いたプラットフォームを提供するものである。なお、アカウント作成時、企業2、セラピー事業者3及び従業員4の各々の各種情報(例えば、識別子(名称、管理番号等)、企業2の場合、所在地、代表者、担当者等、セラピー事業者3である場合、所在地、代表者、施術者等、従業員4である場合、住所、所属企業名等、連絡先(例えば、電話番号、メールアドレス、メッセージアプリケーションのID)、決済方法(例えば、決済用口座、電子マネー、決済用カード))等が各アカウントに登録される。
【0015】
コンピュータ10は、企業2から、デッドスペースに関するデッドスペース情報を取得する(ステップS1)。
デッドスペースは、上述した通り、企業2のオフィスで使用されていない部屋、場所、空間等であり、全体(例えば、部屋全体、場所全体、空間全体)が使用されていないものだけでなく、一部(例えば、テレワークにより、オフィス以外の場所で業務中の従業員4が、オフィスで使用していた部分)を含むものであって良い。
デッドスペース情報は、オフィスの名称、住所、画像、広さ、間取、アクセス方法等のオフィス自体に関する情報と、貸出時間、貸出期間、予約締切日時、定員、備品等の貸出に関する情報とを含むものである。
企業端末20は、担当者等(例えば、福利厚生担当者)から、デッドスペース情報の入力を受け付け、受け付けたデッドスペース情報を、コンピュータ10に送信する。
コンピュータ10は、このデッドスペース情報を受信し、企業2から、デッドスペースに関するデッドスペース情報を取得する。
【0016】
コンピュータ10は、取得したデッドスペース情報に基づいて、デッドスペースの一覧を、セラピー事業者3に出力する(ステップS2)。
コンピュータ10は、取得したデッドスペース情報に基づいた一覧を作成する。この一覧は、デッドスペース毎にデッドスペース情報をまとめたものであり、各デッドスペースを、所定の条件(例えば、名称順、住所順、貸出時間順、貸出期間順、定員順)に従って並べたものである。
コンピュータ10は、この一覧を事業者端末30に送信する。
事業者端末30は、この一覧を受信し、自身の表示部等に表示する。
コンピュータ10は、この一覧を、事業者端末30に表示させることにより、デッドスペースの一覧を、セラピー事業者3に出力する。
【0017】
コンピュータ10は、セラピー事業者3から、出力した一覧のデッドスペースの内、所望するデッドスペースの利用申請を受け付ける(ステップS3)。
事業者端末30は、セラピー事業者3から、利用申請に必要な利用申請用情報の入力を受け付ける。利用申請用情報は、申請日時、貸出希望日時、貸出を所望するデッドスペースの名称等のデッドスペースの貸出に必要な情報と、セラピー事業者3の識別子(例えば、名称、ID、管理番号)、施術者の識別子、施術内容、料金、連絡先等の施術を行うセラピー事業者3に関する情報とを含むものである。事業者端末30は、受け付けた利用申請用情報を、コンピュータ10に送信する。
コンピュータ10は、この利用申請用情報を受信し、セラピー事業者3から、出力した一覧のデッドスペースの内、所望するデッドスペースの利用申請を受け付ける。
【0018】
コンピュータ10は、利用申請を受け付けたデッドスペースを保有する企業2に、利用申請を受け付けたことを通知する(ステップS4)。
コンピュータ10は、受け付けた利用申請用情報を、セラピー事業者3が所望したデッドスペースを保有する企業2が管理する企業端末20に送信する。
企業端末20は、この利用申請用情報を受信し、自身の表示部等に表示する。
コンピュータ10は、この利用申請用情報を、企業端末20に表示させることにより、利用申請を受け付けたデッドスペースを保有する企業2に、利用申請を受け付けたことを通知する。
【0019】
コンピュータ10は、通知に基づいて、企業2から、セラピー事業者3への、利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出の決定を受け付ける(ステップS5)。
企業端末20は、利用申請用情報を閲覧した担当者等から、この利用申請に対するデッドスペースの貸出の決定に必要な貸出決定用情報の入力を受け付ける。貸出決定用情報は、デッドスペースの貸出日時、貸出期間、貸し出すスペースの識別子等の貸出を決定したデッドスペースに関する情報と、デッドスペースを貸し出すセラピー事業者3の識別子、施術内容、料金、連絡先等の貸出先となるセラピー事業者3に関する情報とを含むものである。企業端末20は、受け付けた貸出決定用情報を、コンピュータ10に送信する。
コンピュータ10は、この貸出決定用情報を受信し、企業2から、セラピー事業者3への、利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出の決定を受け付ける。
【0020】
コンピュータ10は、企業2の従業員4から、デッドスペースで施術を受けるセラピーの予約を受け付ける(ステップS6)。
従業員端末40は、従業員4から、従業員4自身が施術を所望するセラピーの予約に必要な予約用情報の入力を受け付ける。予約用情報は、オフィスの名称、施術を所望するセラピーの識別子、セラピーの内容、セラピーの施術を受ける日時、セラピー事業者の識別子等のセラピーに関する情報と、従業員4がアカウント作成時に登録した個人情報、決済方法(従業員4に課金する場合、決済方法を含め、従業員4に課金しない場合、決済方法を含めない構成も可能である)とを含むものであり、予約の内容となる。従業員端末40は、受け付けた予約用情報を、コンピュータ10に送信する。
コンピュータ10は、この予約用情報を受信し、従業員4から、デッドスペースで施術を受けるセラピーの予約を受け付ける。
【0021】
コンピュータ10は、セラピー事業者3に、受け付けた予約の状況を通知する(ステップS7)。
コンピュータ10は、予約用情報に基づいたセラピーの予約を受け付けたことと、受け付けた予約の内容とを予約の状況とし、この予約の状況を、予約を受け付けたセラピーを施術するセラピー事業者3が管理する事業者端末30に送信する。
事業者端末30は、この予約の状況を、自身の表示部等に表示する。
コンピュータ10は、この予約の状況を、事業者端末30に表示させることにより、セラピー事業者3に、受け付けた予約の状況を通知する。
【0022】
以上が、貸出システム1の概要である。
本貸出システム1によれば、企業はデッドスペースの有効活用、従業員はセラピーの施術を受けることによるストレスの軽減、セラピー事業者は利用者の増加を図ることが可能となる。
【0023】
[装置構成]
図2は、貸出システム1の構成を示すブロック図である。貸出システム1は、企業2のオフィスで使用されていないデッドスペースを、セラピー事業者3に貸し出す処理を実現するシステムであり、少なくともコンピュータ10から構成される。本実施形態では、貸出システム1は、更に、企業2が管理する企業端末20、セラピー事業者3が管理する事業者端末30、企業2の従業員4が管理する従業員端末40を備える。
貸出システム1は、コンピュータ10と、企業端末20、事業者端末30及び従業員端末40とが、公衆回線網等のネットワーク5等を介して、データ通信可能に接続されたシステムである。
なお、貸出システム1を構成する端末や装置類等は、あくまでも一例であり、コンピュータ10を除く各端末については、その数、種類及び機能については、適宜変更可能である。
【0024】
コンピュータ10は、サーバ機能を有し、例えば、1台のコンピュータで実現されても良いし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されても良い。
コンピュータ10は、制御部として、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス、デッドスペース情報を取得する取得部11、デッドスペースの一覧を出力する出力部12、デッドスペースの利用申請を受け付ける申請受付部13、利用申請を受け付けたことを通知する第1通知部14、デッドスペースの貸出の決定を受け付ける決定受付部15、セラピーの予約を受け付ける予約受付部16、受け付けた予約の状況を通知する第2通知部17等を備える。
コンピュータ10は、処理部として、各種処理を実行する各種デバイス等を備える。
【0025】
コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部と協働して、デッドスペース情報取得モジュール、一覧出力モジュール、申請受付モジュール、申請通知モジュール、決定受付モジュール、貸出通知モジュール、予約受付モジュール、事業者予約状況通知モジュール、企業予約状況通知モジュール、従業員課金モジュール、送金モジュール、企業課金モジュール、事業者評価取得モジュール、事業者評価提供モジュール、企業評価取得モジュール、企業評価提供モジュール、結果評価取得モジュール、結果評価提供モジュール、改善結果提供モジュールを実現する。
また、コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、処理部と協働して、一覧作製モジュール、算出モジュール、評価解析モジュールを実現する。
【0026】
企業端末20、事業者端末30及び従業員端末40の各々は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末やパーソナルコンピュータ等の端末である。
企業端末20、事業者端末30及び従業員端末40の各々は、端末制御部として、CPU、GPU、RAM、ROM等を備え、通信部として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス等を備え、入出力部として、各種情報の入出力を実行するためのデバイス等を備える。
【0027】
以下、貸出システム1が実行する各処理について、上述した各モジュールが実行する処理と併せて説明する。
本明細書において、各モジュールは、その処理内容を、自身が有する機能として実行するものであっても良いし、所定のアプリケーションを介して実行するものであっても良い。
本発明は、その前提として、上述した通り、企業2、セラピー事業者3、従業員4の各々に、貸出システム1を用いたサービスを利用するためのアカウントを作成させ、このアカウントを用いたプラットフォームを提供するものであり、アカウント作成時、企業2、セラピー事業者3及び従業員4の各々の上述した各種情報等が各アカウントに登録される。
【0028】
[コンピュータ10が実行する貸出処理]
図3に基づいて、コンピュータ10が実行する貸出処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する貸出処理のフローチャートを示す図である。本貸出処理は、上述したデッドスペース情報を取得する取得処理(ステップS1)、デッドスペースの一覧を出力する出力処理(ステップS2)、デッドスペースの利用申請を受け付ける申請受付処理(ステップS3)、利用申請を受け付けたことを通知する第1通知処理(ステップS4)、デッドスペースの貸出の決定を受け付ける決定受付処理(ステップS5)の詳細である。
【0029】
デッドスペース情報取得モジュールは、企業2から、デッドスペースに関するデッドスペース情報を取得する(ステップS10)。
デッドスペースは、上述した通り、企業2のオフィスで使用されていない部屋、場所、空間等であり、全体が使用されていないものだけでなく、一部を含むものであって良い。
デッドスペース情報は、上述した通り、オフィスの名称、住所、画像、広さ、間取、アクセス方法等のオフィス自体に関する情報と、貸出時間、貸出期間、予約締切日時、定員、備品等の貸出に関する情報とを含むものである。
企業端末20は、担当者等から、デッドスペース情報の入力を受け付ける。企業端末20は、サービスUI(User Interface)、メール、メッセージアプリケーション等を介して、このデッドスペース情報の入力を受け付ける。企業端末20が、サービスUIを介して、デッドスペース情報の入力を受け付ける場合について、
図4に基づいて説明する。
図4は、デッドスペース情報の入力を受け付けるためのサービスUIの一例を模式的に示した図である。同図において、企業端末20が表示するサービスUI50を示している。サービスUI50は、デッドスペース情報の入力を受け付ける入力フォームが設定されたものである。サービスUI50において、デッドスペース情報として、名称、住所、広さ、貸出可能日時、貸出期間、定員、備品、備考、画像の入力フォームが示されている。入力フォームは、直接入力により、必要な情報の入力が行なわれるものであっても良いし、複数の選択肢からの選択入力により、必要な情報の入力が行なわれるものであっても良いし、これらを組み合わせたものであっても良いし、それ以外の方法により必要な情報の入力が行なわれるものであっても良い。なお、サービスUI50に設定される入力フォームの場所、内容、種類及びその機能については、図示したものに限定されるものではなく、適宜変更可能である。
企業端末20は、このサービスUI50の入力フォームに対して、デッドスペース情報の入力を受け付ける。企業端末20は、受け付けたデッドスペース情報を、コンピュータ10に送信する。
デッドスペース情報取得モジュールは、このデッドスペース情報を受信し、企業2から、デッドスペースに関するデッドスペース情報を取得する。
企業端末20が、メールにより、デッドスペース情報の入力を受け付ける場合、メールのタイトル、本文、添付ファイル等に、デッドスペース情報の入力を受け付け、受け付けたメールを送信すれば良い。デッドスペース情報取得モジュールは、このメールを受信し、企業2から、デッドスペースに関するデッドスペース情報を取得する。
企業端末20が、メッセージアプリケーションにより、デッドスペース情報の入力を受け付ける場合、メッセージ内容に、デッドスペース情報の入力を受け付け、受け付けたメッセージを送信すれば良い。デッドスペース情報取得モジュールは、このメッセージを受信し、企業2から、デッドスペースに関するデッドスペース情報を取得する。
【0030】
なお、デッドスペース情報取得モジュールは、企業端末20がデッドスペース情報を送信する都度、デッドスペース情報を取得するだけでなく、定期、不定期又は所定の条件(例えば、貸出可能日時が終了した時、貸出期間が終了した時、予約締切日時が終了した時、デッドスペース情報を新たに取得した時、後述する予約を受け付けた時、新たな企業2、セラピー事業者3又は従業員4がアカウントを登録した時)に基づいて、デッドスペース情報の送信を、企業端末20に要求する構成も可能である。デッドスペース情報取得モジュールは、デッドスペース情報の送信の要求を、企業端末20に送信する。企業端末20は、この要求に基づいて、デッドスペース情報を、コンピュータ10に送信する構成であれば良い。
また、デッドスペース情報取得モジュールは、セラピー事業者3又は従業員4からの要求に基づいて、デッドスペース情報の送信を、企業端末20に要求する構成も可能である。事業者端末30又は従業員端末40は、デッドスペース情報の送信の要求を、コンピュータ10に送信する。デッドスペース情報取得モジュールは、この要求を受信し、この要求に基づいて、デッドスペース情報の送信の要求を、企業端末20に送信する。企業端末20は、この要求に基づいて、デッドスペース情報を、コンピュータ10に送信する構成であれば良い。
【0031】
図3に戻り、貸出処理の続きを説明する。
一覧作製モジュールは、取得したデッドスペース情報に基づいて、デッドスペースの一覧を作成する(ステップS11)。
一覧作製モジュールは、取得したデッドスペース情報に基づいた一覧を作成する(
図5参照)。この一覧は、デッドスペース毎に、デッドスペース情報をまとめたものであり、各デッドスペースを、所定の条件(例えば、名称順、貸出時間順、貸出可能日時順、貸出期間順、定員順、広さ順、)に基づいて並べたものである。
一覧作製モジュールは、所定の数のデッドスペース情報を取得した時点で、この一覧を作成するものであっても良いし、デッドスペース情報を新たに取得する都度、既存の一覧に新たに取得したデッドスペース情報を追加し、一覧を更新するものであっても良い。この場合、既存の一覧が存在しない場合、一覧作製モジュールは、デッドスペース情報を最初に取得した時点で、一覧を作成すれば良い。
図5は、一覧作製モジュールが作成した一覧の一例を模式的に示した図である。同図において、一覧作製モジュールが作成した一覧60を示している。一覧60は、デッドスペース毎に、デッドスペース情報をまとめて、デッドスペースの名称順に並べたものである。一覧60において、貸出可能日時、名称、定員、備品、備考、画像が示されている。なお、一覧60に示されるデッドスペース情報の並び順、場所、内容及び種類については、図示したものに限定されるものではなく、適宜変更可能である。
【0032】
図3に戻り、貸出処理の続きを説明する。
一覧出力モジュールは、セラピー事業者3に、作成したデッドスペースの一覧を出力する(ステップS12)。
一覧出力モジュールは、一覧60が作成された際、セラピー事業者3に、作成したデッドスペースの一覧60を出力する。
一覧出力モジュールは、作成した一覧60を、サービスUI、メール、メッセージアプリケーション等を介して、事業者端末30に送信する。サービスUIである場合、一覧出力モジュールは、作成した一覧60を送信する。メールである場合、一覧出力モジュールは、メール本文に一覧60の内容を記載し、メールを送信する、又は、一覧60をメールに添付し、メールを送信する。メッセージアプリケーションである場合、一覧出力モジュールは、メッセージ内容に一覧60の内容を記載し、メッセージを送信する、又は、一覧60を、メッセージとして送信する。
事業者端末30は、この一覧を受信し、自身の表示部等に表示する。サービスUIである場合、事業者端末30は、サービスUIに、この一覧を表示する。メールである場合、事業者端末30は、メールを表示する。メッセージアプリケーションである場合、事業者端末30は、メッセージを表示する。
一覧出力モジュールは、作成した一覧60を、事業者端末30に表示させることにより、セラピー事業者3に、作成したデッドスペースの一覧を出力する。
【0033】
なお、一覧出力モジュールは、一覧60が作成される都度、一覧60を出力するだけでなく、定期、不定期又は所定の条件(例えば、デッドスペースの貸出が完了した時、新たなセラピー事業者3がアカウントを登録した時)に基づいて、一覧60を事業者端末30に出力する構成も可能である。
また、一覧出力モジュールは、企業2、セラピー事業者3又は従業員4からの要求に基づいて、一覧60を出力する構成も可能である。企業端末20、事業者端末30又は従業員端末40は、一覧60の出力の要求を、コンピュータ10に送信する。一覧出力モジュールは、この要求を受信し、この要求に基づいて、一覧60をセラピー事業者3に出力する構成であれば良い。
【0034】
申請受付モジュールは、セラピー事業者3から、出力した一覧のデッドスペースの内、所望するデッドスペースの利用申請を受け付ける(ステップS13)。
事業者端末30は、セラピー事業者3から、利用申請に必要な利用申請用情報の入力を受け付ける。利用申請用情報は、上述した通り、申請日時、貸出希望日時、貸出を所望するデッドスペースの名称等のデッドスペースの貸出に必要な情報と、セラピー事業者3の識別子、施術者の識別子、施術内容、料金、連絡先等の施術を行うセラピー事業者3に関する情報とを含むものである。
事業者端末30は、サービスUI、メール、メッセージアプリケーション等を介して、利用申請用情報の入力を受け付ける。事業者端末30が、サービスUIを介して、利用申請用情報の入力を受け付ける場合について、
図5及び
図6に基づいて説明する。
事業者端末30は、
図5で示した一覧60をサービスUIに表示し、各デッドスペースに対する選択入力を受け付ける。事業者端末30は、表示した一覧60に対して、入力操作を受け付け、セラピー事業者3が貸出を所望するデッドスペースの選択入力を受け付ける。
事業者端末30は、デッドスペースに対する選択入力を受け付けた際、利用申請用情報の入力を受け付けるためのサービスUIに遷移する(
図6参照)。
図6は、利用申請用情報の入力を受け付けるためのサービスUIの一例を模式的に示した図である。同図において、事業者端末30が表示するサービスUI70を示している。サービスUI70は、利用申請用情報の入力を受け付ける入力フォームが設定されたものである。サービスUI70において、利用申請用情報として、申請日時、貸出希望日時、貸出希望スペース、事業者名、施術内容、料金、連絡先が示されている。入力フォームは、直接入力により、必要な情報の入力が行なわれるものであっても良いし、複数の選択肢からの選択入力により、必要な情報の入力が行なわれるものであっても良いし、これらを組み合わせたものであっても良いし、それ以外の方法により必要な情報の入力が行なわれるものであっても良い。例えば、サービスUI70において、一覧60に対して、選択入力を受け付けたデッドスペース情報を、デッドスペースの貸出に必要な情報の入力フォームに対して、自動的に入力し、セラピー事業者3のアカウントに含まれる情報を、セラピー事業者3に関する情報の入力フォームに対して、自動的に入力する構成も可能である。なお、サービスUI70に設定される入力フォームの場所、内容、種類及びその機能については、図示したものに限定されるものではなく、適宜変更可能である。
事業者端末30は、このサービスUI70の入力フォームに対して、利用申請用情報の入力を受け付ける。事業者端末30は、受け付けた利用申請用情報を、コンピュータ10に送信する。
申請受付モジュールは、この利用申請用情報を受信し、セラピー事業者3から、出力した一覧のデッドスペースの内、所望するデッドスペースの利用申請を受け付ける。
事業者端末30が、メールにより、利用申請用情報の入力を受け付ける場合、メールのタイトル、本文、添付ファイル等に、利用申請用情報の入力を受け付け、受け付けたメールを送信すれば良い。申請受付モジュールは、このメールを受信し、セラピー事業者3から、出力した一覧のデッドスペースの内、所望するデッドスペースの利用申請を受け付ける。
事業者端末30が、メッセージアプリケーションにより、利用申請用情報の入力を受け付ける場合、メッセージ内容に、利用申請用情報の入力を受け付け、受け付けたメッセージを送信すれば良い。申請受付モジュールは、このメッセージを受信し、セラピー事業者3から、出力した一覧のデッドスペースの内、所望するデッドスペースの利用申請を受け付ける。
【0035】
図3に戻り、貸出処理の続きを説明する。
申請通知モジュールは、利用申請を受け付けたデッドスペースを保有する企業2に、利用申請を受け付けたことを通知する(ステップS14)。
申請通知モジュールは、受信した利用申請用情報に含まれるデッドスペースの名称等に基づいて、利用申請を受け付けたデッドスペースを保有する企業2を特定する。申請通知モジュールは、サービスUI、メール、メッセージアプリケーション等を介して、特定した企業2が管理する企業端末20に、受信した利用申請用情報を送信する。サービスUIである場合、申請通知モジュールは、受信した利用申請用情報を送信する。メールである場合、申請通知モジュールは、メール本文に受信した利用申請用情報を記載し、メールを送信する、又は、受信した利用申請用情報をメールに添付し、メールを送信する。メッセージアプリケーションである場合、申請通知モジュールは、メッセージ内容に受信した利用申請用情報を記載し、メッセージを送信する、又は、受信した利用申請用情報を、メッセージとして送信する。
企業端末20は、この利用申請用情報を受信し、自身の表示部等に表示する。サービスUIである場合、企業端末20は、サービスUIに、この利用申請用情報を表示する。メールである場合、企業端末20は、メールを表示する。メッセージアプリケーションである場合、企業端末20は、メッセージを表示する。
申請通知モジュールは、受信した利用申請用情報を、企業端末20に表示させることにより、利用申請を受け付けたデッドスペースを保有する企業2に、利用申請を受け付けたことを通知する。
【0036】
決定受付モジュールは、通知に基づいて、企業2から、セラピー事業者3への利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出の決定を受け付ける(ステップS15)。
企業端末20は、担当者等から、利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出の決定に必要な貸出決定用情報の入力を受け付ける。貸出決定用情報は、上述した通り、デッドスペースの貸出日時、貸出期間、貸し出すスペースの識別子等の貸出を決定したデッドスペースに関する情報と、デッドスペースを貸し出すセラピー事業者3の識別子、施術内容、料金、連絡先等の貸出先となるセラピー事業者3に関する情報とを含むものである。企業端末20は、サービスUI、メール、メッセージアプリケーション等を介して、この貸出決定用情報の入力を受け付ける。企業端末20が、サービスUIを介して、貸出決定用情報の入力を受け付ける場合について、
図7に基づいて説明する。
図7は、貸出決定用情報の入力を受け付けるためのサービスUIの一例を模式的に示した図である。同図において、企業端末20が表示するサービスUI80を示している。サービスUI80は、貸出決定用情報の入力フォームが設定されたものである。サービスUI80において、貸出決定用情報として、申請日時、貸出日時、貸出スペース名、事業者名、施術内容、料金、連絡先の入力フォームと、貸出の許可の入力を受け付ける許可アイコン81、貸出の不許可の入力を受け付ける不許可アイコン82とが示されている。入力フォームは、直接入力により、必要な情報の入力が行なわれるものであっても良いし、複数の選択肢からの選択入力により、必要な情報の入力が行なわれるものであっても良いし、これらを組み合わせたものであっても良いし、それ以外の方法により必要な情報の入力が行なわれるものであっても良い。例えば、サービスUI80において、受信した利用申請用情報に基づいた内容を、この入力フォームに対して、自動的に入力する構成も可能である。なお、サービスUI80に設定される入力フォームの場所、内容、種類及びその機能については、図示したものに限定されるものではなく、適宜変更可能である。
企業端末20は、このサービスUI80の入力フォームに対して、貸出決定用情報の入力を受け付けるとともに、許可アイコン81又は不許可アイコン82に対する入力を受け付ける。企業端末20は、許可アイコン81に対する入力操作を受け付けた場合、利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出の決定を受け付ける。一方、企業端末20は、不許可アイコン82に対する入力操作を受け付けた場合、利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出の不許可の決定を受け付ける。
企業端末20は、許可アイコン81に対する入力操作を受け付けた場合、後述するステップS16の処理を実行し、不許可アイコン82に対する入力操作を受け付けた場合、後述するステップS16の処理を実行しない。
企業端末20が、許可アイコン81に対する入力操作を受け付けた場合について説明する。
企業端末20が、許可アイコン81に対する入力操作を受け付けた場合、利用申請の貸出の決定の許可を貸出決定用情報に含めて、コンピュータ10に送信する。
決定受付モジュールは、この貸出決定用情報を受信し、企業2から、セラピー事業者3への利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出の決定を受け付ける。
企業端末20が、メールにより、貸出決定用情報の入力を受け付ける場合、メールのタイトル、本文、添付ファイル等に、貸出決定用情報及び貸出を許可する旨の入力を受け付け、受け付けたメールを送信すれば良い。決定受付モジュールは、このメールを受信し、企業2から、セラピー事業者3への、利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出の決定を受け付ける。
企業端末20が、メッセージアプリケーションにより、貸出決定用情報の入力を受け付ける場合、メッセージ内容に、貸出決定用情報及び貸出を許可する旨の入力を受け付け、受け付けたメッセージを送信すれば良い。決定受付モジュールは、このメッセージを受信し、企業2からセラピー事業者3への、利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出の決定を受け付ける。
企業端末20が、不許可アイコン82に対する入力操作を受け付けた場合について説明する。
企業端末20が、不許可アイコン82に対する入力操作を受け付けた場合、利用申請の貸出の決定の不許可を貸出決定用情報に含めて、コンピュータ10に送信する。
決定受付モジュールは、この貸出決定用情報を受信し、企業2から、セラピー事業者3への利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出の決定が不許可であったことを受け付ける。
企業端末20が、メールにより、貸出決定用情報の入力を受け付ける場合、メールのタイトル、本文、添付ファイル等に、貸出決定用情報及び貸出を許可しない旨の入力を受け付け、受け付けたメールを送信すれば良い。決定受付モジュールは、このメールを受信し、企業2から、セラピー事業者3への、利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出の決定が不許可であったことを受け付ける。
企業端末20が、メッセージアプリケーションにより、貸出決定用情報の入力を受け付ける場合、メッセージ内容に、貸出決定用情報及び貸出を許可しない旨の入力を受け付け、受け付けたメッセージを送信すれば良い。決定受付モジュールは、このメッセージを受信し、企業2からセラピー事業者3への、利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出の決定が不許可であったことを受け付ける。
【0037】
図3に戻り、貸出処理の続きを説明する。
貸出通知モジュールは、セラピー事業者3に、利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出の決定を通知する(ステップS16)。
貸出通知モジュールは、受信した貸出決定用情報に含まれるセラピー事業者3の名称等に基づいて、デッドスペースの貸出が決定されたセラピー事業者3を特定する。貸出通知モジュールは、サービスUI、メール、メッセージアプリケーション等を介して、特定したセラピー事業者3が管理する事業者端末30に、受信した貸出決定用情報を送信する。サービスUIである場合、貸出通知モジュールは、受信した貸出決定用情報を送信する。メールである場合、貸出通知モジュールは、メール本文に受信した貸出決定用情報を記載し、メールを送信する、又は、受信した貸出決定用情報をメールに添付し、メールを送信する。メッセージアプリケーションである場合、貸出通知モジュールは、メッセージ内容に受信した貸出決定用情報を記載し、メッセージを送信する、又は、受信した貸出決定用情報を、メッセージとして送信する。
事業者端末30は、この貸出決定用情報を受信し、自身の表示部等に表示する。サービスUIである場合、事業者端末30は、サービスUIに、この貸出決定用情報を表示する。メールである場合、事業者端末30は、メールを表示する。メッセージアプリケーションである場合、事業者端末30は、メッセージを表示する。
貸出通知モジュールは、受信した貸出決定用情報を、事業者端末30に表示させることにより、セラピー事業者3に、利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出の決定を通知する。
なお、貸出通知モジュールは、セラピー事業者3に、少なくとも貸出の許可を決定したことを通知する構成であれば良い。例えば、貸出通知モジュールは、この貸出の許可を決定したことを示すテキストや画像等を、特定したセラピー事業者3が管理する事業者端末30に、送信し、事業者端末30に表示させるものであれば良い。
また、貸出通知モジュールは、受信した貸出決定用情報が、貸出の不許可の決定を含むものであった場合、この貸出決定用情報に含まれるセラピー事業者3の名称等に基づいて、デッドスペースの貸出が許可されなかったセラピー事業者3を特定し、特定したセラピー事業者3が管理する事業者端末30に、デッドスペースの貸出が許可されなかったことを示すテキストや画像等を送信し、事業者端末30に表示させるものであっても良い。
【0038】
ここで、ステップS13の処理において、申請受付モジュールが、複数のセラピー事業者3から、同一のデッドスペースに対して、利用申請を受け付けた場合について説明する。
この場合、ステップS14の処理において、申請通知モジュールは、利用申請を受け付けたデッドスペースを保有する企業2に、複数のセラピー事業者3から、利用申請を受け付けたことを通知する。申請通知モジュールは、各事業者端末30が送信した利用申請用情報を、企業端末20に送信する。
ステップS15の処理において、企業端末20は、利用申請を行ったセラピー事業者3の内、一のセラピー事業者3を選択し、このセラピー事業者3に関する情報及びこのセラピー事業者3にデッドスペースの貸出の決定を含む貸出決定用情報をコンピュータ10に送信する。決定受付モジュールは、この貸出決定用情報を受信し、企業2から、複数のセラピー事業者3の内、企業2が選択した一のセラピー事業者3への利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出の決定を受け付ける。ここで、企業端末20は、複数のセラピー事業者3からの利用申請の内、一のセラピー事業者3に対してのみ、デッドスペースの貸出の決定を含む貸出決定用情報を、コンピュータ10に送信するものであっても良いし、一のセラピー事業者3以外のセラピー事業者3に対して、デッドスペースの貸出の不許可を含む貸出決定用情報を、コンピュータ10に送信するものであっても良いし、これら両方を行うものであっても良い。
ステップS16の処理において、受信した貸出の決定を含む貸出決定用情報に含まれるセラピー事業者3の名称等に基づいて、デッドスペースの貸出が決定されたセラピー事業者3を特定し、それ以外のセラピー事業者3については、受け付けた利用申請用情報又は受信した貸出の不許可の決定を含む貸出決定用情報に含まれるセラピー事業者3の名称等に基づいて、デッドスペースの貸出が許可されなかった他のセラピー事業者3を特定する。貸出通知モジュールは、デッドスペースの貸出が決定されたセラピー事業者3に対して、ステップS16の処理を実行し、デッドスペースの貸出が許可されなかった他のセラピー事業者3に対して、この他のセラピー事業者3が管理する事業者端末30に、デッドスペースの貸出が許可されなかったことを示すテキストや画像等を送信し、他の事業者端末30に表示させ、デッドスペースの貸出が許可されなかった他のセラピー事業者3に、利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出が許可されなかったことを通知する。
【0039】
以上が、貸出処理である。
【0040】
[コンピュータ10が実行する予約状況通知処理]
図8に基づいて、コンピュータ10が実行する予約状況通知処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する予約状況通知処理のフローチャートを示す図である。本予約状況通知処理は、上述したセラピーの予約を受け付ける予約受付処理(ステップS6)、受け付けた予約の状況を通知する第2通知処理(ステップS7)の詳細である。本予約状況通知処理は、上述した貸出処理の後に実行する処理である。
【0041】
予約受付モジュールは、企業2の従業員4から、デッドスペースで施術を受けるセラピーの予約を受け付ける(ステップS20)。
従業員端末40は、デッドスペースの貸出を決定した企業2の従業員4から、従業員4自身が施術を所望するセラピーの予約に必要な予約用情報の入力を受け付ける。予約用情報は、上述した通り、オフィスの名称、施術を所望するセラピーの識別子、セラピーの内容、セラピーの施術を受ける日時、セラピー事業者の識別子等のセラピーに関する情報と、従業員4がアカウント作成時に登録した個人情報とを含むものであり、予約の内容となる。従業員端末40は、サービスUI、メール、メッセージアプリケーション等を介して、この予約用情報の入力を受け付ける。従業員端末40が、サービスUIを介して、予約用情報の入力を受け付ける場合について、
図9及び
図10に基づいて説明する。
図9は、予約用情報の入力を受け付けるためのサービスUIの一例を模式的に示した図である。同図において、従業員端末40が表示するサービスUI90を示している。サービスUI90は、貸出決定用情報に基づいた内容を表示するものである。サービスUI90において、この従業員4が属する企業2が貸出を決定したオフィス名、貸出が決定されたセラピー事業者3のセラピーの識別子、セラピーの内容、セラピーの施術を受ける日時、セラピー事業者の識別子等のセラピーに関する情報と、予約可能な残り人数の目安(例えば、〇なら残り十分、△なら残り僅か、売切なら残り無し、枠未設定及び貸出時間終了は予約を受け付けていない)とが示されている。サービスUI90において、予約可能であるものについてと、そうでないものとでは、異なる表示態様で示している(本図では、予約可能なものをハッチングにより示している)。なお、サービスUI90が表示する場所、内容、種類及びその機能については、図示したものに限定されるものではなく、適宜変更可能である。また、異なる表示態様についても、本図で示したものに限定されるものではなく、予約可能なものが視認可能な方法であれば良く、更に、予約ができないものについては、非表示としていても良い。
従業員端末40は、サービスUI90が示す各セラピーに対して、従業員4から入力操作を受け付け、予約用情報の入力を受け付ける別のサービスUIに遷移する(
図10参照)。
図10は、予約用情報の入力を受け付けるためのサービスUIの一例を模式的に示した図である。同図において、従業員端末40が表示するサービスUI100を示している。サービスUI100は、サービスUI90において入力されたセラピーに関する内容を表示するものである。サービスUI100において、サービスUI90に対して入力を受け付けたセラピーの開始時間、終了時間及び料金と、このセラピーに関する情報とが示されている。なお、サービスUI100が表示する場所、内容、種類及びその機能については、図示したものに限定されるものではなく、適宜変更可能である。また、サービスUI100において、予約可能なものと予約ができないものとを、異なる標示態様で示しても良く、この場合、予約可能なものが視認可能な方法であれば良く、更に、予約ができないものについては、非表示としていても良い。
従業員端末40は、サービスUI100が示す各時間に対して、従業員4から入力操作を受け付ける。従業員端末40は、受け付けた各時間を含むサービスUI100で示されたセラピーに関する情報と、従業員4の個人情報とを予約用情報として、コンピュータ10に送信する。
予約受付モジュールは、この予約用情報を受信し、企業2の従業員4から、デッドスペースで施術を受けるセラピーの予約を受け付ける。
従業員端末40が、メールにより、予約用情報の入力を受け付ける場合、メールのタイトル、本文、添付ファイル等に、予約用情報の入力を受け付け、受け付けたメールを送信すれば良い。予約受付モジュールは、この予約用情報を受信し、企業2の従業員4から、デッドスペースで施術を受けるセラピーの予約を受け付ける。
従業員端末40が、メッセージアプリケーションにより、予約用情報の入力を受け付ける場合、メッセージ内容に、予約用情報の入力を受け付け、受け付けたメッセージを送信すれば良い。予約受付モジュールは、この予約用情報を受信し、企業2の従業員4から、デッドスペースで施術を受けるセラピーの予約を受け付ける。
予約受付モジュールは、セラピーの予約を受け付けた時、従業員端末40が表示するサービスUI90,100の表示内容を更新する。例えば、予約受付モジュールは、予約可能な残り人数の目安を変更する、定員を満たしたセラピーについて非表示とする等を行い、サービスUI90,100の表示内容を更新する。
【0042】
なお、予約受付モジュールは、任意のタイミングで、予約用情報を受け付けるだけでなく、定期、不定期又は所定の条件(例えば、新たなデッドスペースの貸出を決定した時、前回セラピーの施術を受けた後、所定の期間が経過した時、従業員4が休暇を取得しようとした時)に基づいて、予約用情報の送信を、従業員端末40に要求する構成も可能である。予約受付モジュールは、予約用情報の送信の要求を、従業員端末40に送信する。従業員端末40は、この要求に基づいて、予約用情報を、コンピュータ10に送信する構成であれば良い。ここで、従業員4にとって、予約用情報の送信が不要である場合、従業員端末40は、従業員4からその旨の入力を受け付け、その旨をコンピュータ10に送信すれば良い。これにより、従業員端末40は、従業員4が不要なタイミングで、予約用情報を送信せずに済む。
また、予約受付モジュールは、企業2からの要求に基づいて、予約用情報の送信を、従業員端末40に要求する構成も可能である。企業端末20は、予約用情報の送信の要求を、コンピュータ10に送信する。予約受付モジュールは、この要求を受信し、この要求に基づいて、予約用情報の送信の要求を、従業員端末40に送信する。従業員端末40は、この要求に基づいて、予約用情報を、コンピュータ10に送信する構成であれば良い。この場合も、上述した場合と同様に、従業員4にとって、予約用情報の送信が不要である場合、従業員端末40は、従業員4からその旨の入力を受け付け、その旨をコンピュータ10に送信すれば良い。
【0043】
図8に戻り、予約状況通知処理の続きを説明する。
事業者予約状況通知モジュールは、セラピー事業者3に、受け付けた予約の状況を通知する(ステップS21)。
事業者予約状況通知モジュールは、受信した予約用情報に含まれるセラピー事業者3の名称等に基づいて、従業員4が所望したセラピーを施術するセラピー事業者3を特定する。事業者予約状況通知モジュールは、サービスUI、メール、メッセージアプリケーション等を介して、特定したセラピー事業者3が管理する事業者端末30に、予約用情報に基づいたセラピーの予約を受け付けたことと、予約の内容とを予約の状況とし、この予約の状況を送信する。サービスUIである場合、事業者予約状況通知モジュールは、予約の状況を送信する。メールである場合、事業者予約状況通知モジュールは、メール本文に、予約の状況を記載し、メールを送信する、又は、予約の状況をメールに添付し、メールを送信する。メッセージアプリケーションである場合、事業者予約状況通知モジュールは、メッセージ内容に予約の状況を記載し、メッセージを送信する、又は、予約の状況を、メッセージとして送信する。
事業者端末30は、この予約の状況を受信し、自身の表示部等に表示する。サービスUIである場合、事業者端末30は、サービスUIに、この予約の状況を表示する。メールである場合、事業者端末30は、メールを表示する。メッセージアプリケーションである場合、事業者端末30は、メッセージを表示する。
事業者予約状況通知モジュールは、予約の状況を、事業者端末30に表示させることにより、セラピー事業者3に、受け付けた予約の状況を通知する。
なお、事業者予約状況通知モジュールは、セラピー事業者3に、少なくとも予約が行われたことを通知する構成であれば良い。例えば、事業者予約状況通知モジュールは、予約が行われたこと及びこの日時を示すテキストや画像等を、特定したセラピー事業者3が管理する事業者端末30に送信し、事業者端末30に表示させるものであれば良い。
【0044】
企業予約状況通知モジュールは、企業2に、受け付けた予約の状況を通知する(ステップS22)。
企業予約状況通知モジュールは、受信した予約用情報に含まれるオフィス名等に基づいて、従業員4が所望したセラピーの施術場所を保有する企業2を特定する。企業予約状況通知モジュールは、サービスUI、メール、メッセージアプリケーション等を介して、特定した企業2が管理する企業端末20に、予約用情報に基づいたセラピーの予約を受け付けたことと、予約の内容とを予約の状況とし、この予約の状況を送信する。サービスUIである場合、企業予約状況通知モジュールは、予約の状況を送信する。メールである場合、企業予約状況通知モジュールは、メール本文に、予約の状況を記載し、メールを送信する、又は、予約の状況をメールに添付し、メールを送信する。メッセージアプリケーションである場合、企業予約状況通知モジュールは、メッセージ内容に予約の状況を記載し、メッセージを送信する、又は、予約の状況を、メッセージとして送信する。
企業端末20は、この予約の状況を受信し、自身の表示部等に表示する。サービスUIである場合、企業端末20は、サービスUIに、この予約の状況を表示する。メールである場合、企業端末20は、メールを表示する。メッセージアプリケーションである場合、企業端末20は、メッセージを表示する。
企業予約状況通知モジュールは、予約の状況を、企業端末20に表示させることにより、企業2に、受け付けた予約の状況を通知する。
なお、企業予約状況通知モジュールは、企業2に、少なくとも予約が行われたこと及び予約を行った従業員4の識別子を通知する構成であれば良い。例えば、企業予約状況通知モジュールは、予約が行われたこと、予約を行った従業員4の識別子及びこの日時を示すテキストや画像等を、特定した企業2が管理する企業端末20に送信し、企業端末20に表示させるものであれば良い。
【0045】
企業予約状況通知モジュールは、任意のタイミング(例えば、所定の入力を受け付けた時、予約の状況を通知した時)に基づいて、企業端末20から、企業2が保有する各デッドスペースにおける予約の状況の通知の要求を受け付ける構成も可能である。企業端末20は、予約の状況の通知の要求を、コンピュータ10に送信する。企業予約状況通知モジュールは、この要求を受信し、この企業2が保有するデッドスペースにおける予約の状況を一覧としてまとめ、この一覧を、予約の状況として企業2に通知する構成であれば良い。
この場合について説明する。
企業端末20は、企業2が保有する各デッドスペースにおける予約の状況の通知の要求を受け付ける。企業端末20は、この要求を、コンピュータ10に送信する。企業予約状況通知モジュールは、この要求を受信し、この企業2が保有するデッドスペースにおける予約の状況を一覧としてまとめる(
図11参照)。
図11は、企業予約状況通知モジュールがまとめた予約の状況の一覧の一例を模式的に示した図である。同図において、企業予約状況通知モジュールがまとめた一覧110を示している。一覧110は、日付毎に、保有するデッドスペースの予約の状況(ここでは、例えば、デッドスペース情報、予約可能な残り人数の目安(例えば、〇なら残り十分、△なら残り僅か、×なら残り無し)、セラピー事業者3の担当者の連絡方法(例えば、電話番号、メールアドレス)等をまとめたものである。各予約の状況は、所定の条件(例えば、予約の状況順、スペース名順、貸出時間順)に従って並べられている。なお、一覧110に示される予約の状況の並び順、場所、内容、種類及び表示態様については、図示したものに限定されるものではなく、適宜変更可能である。
企業予約状況通知モジュールは、この一覧110を、サービスUI、メール、メッセージアプリケーション等を介して、企業端末20に送信する。サービスUIである場合、企業予約状況通知モジュールは、一覧110を送信する。メールである場合、企業予約状況通知モジュールは、メール本文に、一覧110を記載し、メールを送信する、又は、一覧110をメールに添付し、メールを送信する。メッセージアプリケーションである場合、企業予約状況通知モジュールは、メッセージ内容に一覧110を記載し、メッセージを送信する、又は、一覧110をメッセージとして送信する。
企業端末20は、この一覧110を受信し、自身の表示部等に表示する。サービスUIである場合、企業端末20は、サービスUIに、この一覧110を表示する。メールである場合、企業端末20は、メールを表示する。メッセージアプリケーションである場合、企業端末20は、メッセージを表示する。
企業予約状況通知モジュールは、この一覧110を、企業端末20に表示させることにより、企業2に予約の状況を通知する。
【0046】
上述した一覧110とは別の一覧の例について
図12に基づいて説明する。
図12は、企業予約状況通知モジュールがまとめた予約の状況の一覧の別の例を模式的に示した図である。同図において、企業予約状況通知モジュールがまとめた一覧120を示している。一覧120は、日付毎に保有するデッドスペースの予約の状況(ここでは、例えば、予約受付中である、予約受付中でない(貸出枠売切、貸出予約締切))等をまとめたものである。各予約の状況は、所定の条件(例えば、予約の状況順、スペース名順、貸出時間順)に従って並べられている。一覧120において、予約受付中であるデッドスペースと、予約受付中ではないデッドスペースとを異なる表示態様により示している。更に、貸出枠売切のデッドスペースと、貸出予約締切のデッドスペースとを異なる表示態様により示している。すなわち、予約の状況毎に、異なる表示態様が示されている。なお、一覧120に示される予約の状況の並び順、場所、内容、種類及び表示態様については、図示したものに限定されるものではなく、適宜変更可能である。
企業予約状況通知モジュールは、この一覧120を、サービスUI、メール、メッセージアプリケーション等を介して、企業端末20に送信する。サービスUIである場合、企業予約状況通知モジュールは、一覧120を送信する。メールである場合、企業予約状況通知モジュールは、メール本文に、一覧120を記載し、メールを送信する、又は、一覧120をメールに添付し、メールを送信する。メッセージアプリケーションである場合、企業予約状況通知モジュールは、メッセージ内容に一覧120を記載し、メッセージを送信する、又は、一覧120をメッセージとして送信する。
企業端末20は、この一覧120を受信し、自身の表示部等に表示する。サービスUIである場合、企業端末20は、サービスUIに、この一覧120を表示する。メールである場合、企業端末20は、メールを表示する。メッセージアプリケーションである場合、企業端末20は、メッセージを表示する。
企業予約状況通知モジュールは、この一覧120を、企業端末20に表示させることにより、企業2に予約の状況を通知する。
【0047】
企業予約状況通知モジュールは、これら一覧110,120を、予め設定された内容に基づいて、何れかを企業2に通知するものであっても良いし、両方を企業2に通知するものであっても良い。また、企業予約状況通知モジュールは、企業端末20からの要求中に、何れかを通知するかを含めておき、要求に含まれるものを通知するものであっても良い。
【0048】
以上が、予約状況通知処理である。
【0049】
[コンピュータ10が実行する第1課金処理]
図13に基づいて、コンピュータ10が実行する第1課金処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する第1課金処理のフローチャートを示す図である。本第1課金処理は、上述したステップS20の処理の際、実行する処理である。
【0050】
従業員課金モジュールは、セラピーの予約を受け付けた際、従業員4に、利用料金を課金する(ステップS30)。
従業員課金モジュールは、セラピーの予約を行った従業員4のアカウントに登録された決済方法に基づいて、利用料金を課金する。従業員課金モジュールが実行する課金方法は、一般的な口座決済、電子マネー決済、カード決済等であれば良く、その詳細な説明は省略する。
従業員課金モジュールは、課金結果を、従業員端末40に送信する。従業員端末40は、この課金結果を受信し、自身の表示部等に表示する。
従業員課金モジュールは、課金結果を、従業員端末40に表示させることにより、従業員4に課金結果を通知する。
なお、従業員課金モジュールは、残高不足や使用制限等の何らかの理由により、従業員4に対して、利用料金の課金が行えなかった場合、その旨を従業員4に通知し、残高不足の解消や別の決済方法の登録等を従業員4に促す。従業員課金モジュールは、従業員4に対して、利用料金の課金が行えない場合、本第1課金処理を終了する。加えて、ステップS20の処理において、予約受付モジュールは、予約の受付を一旦保留し、従業員4に対して、その旨を通知し、残高不足の解消や別の決済方法の登録等を従業員4に促す。その後、従業員課金モジュールが、従業員4に対して、利用料金の課金が行えない場合、予約受付モジュールは、予約の受付を中止し、利用料金の課金が行えなかったために、予約の受付を中止したことを従業員4に通知し、コンピュータ10は、ステップS21以降の処理を実行しない。これらの場合における通知方法は、コンピュータ10が、各通知内容を、従業員端末40に送信し、従業員端末40に各通知内容を表示させることにより行えば良い。
【0051】
算出モジュールは、課金した利用料金から、所定の金額を差し引いた金額を算出する(ステップS31)。
所定の金額は、例えば、デッドスペースの使用料金、貸出に必要な経費、仲介料であり、予め、貸出システム1の管理者や企業2により設定されたものである。
算出モジュールは、課金した利用料金から、この所定の金額を差し引いた金額を算出する。
【0052】
送金モジュールは、セラピー事業者3に、課金した利用料金から所定の金額を差し引いた金額を送金する(ステップS32)。
送金モジュールは、算出した金額を、セラピー事業者3のアカウントに登録された決済方法に基づいて、この金額を送金する。送金モジュールが実行する送金方法は、一般的な口座への送金、電子マネーへの送金等であれば良く、その詳細な説明は省略する。
送金モジュールは、送金結果を、事業者端末30に送信する。事業者端末30は、この送金結果を受信し、自身の表示部等に表示する。
送金モジュールは、送金結果を、事業者端末30に表示させることにより、セラピー事業者3に送金結果を通知する。
【0053】
以上が、第1課金処理である。
【0054】
[コンピュータ10が実行する第2課金処理]
図14に基づいて、コンピュータ10が実行する第2課金処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する第2課金処理のフローチャートを示す図である。本第2課金処理は、少なくともステップS20の処理以前に実行する処理である。なお、上述した処理と同様の処理については、その詳細な説明は省略する。
【0055】
企業課金モジュールは、企業2に、所定期間における利用料金を課金する(ステップS40)。
所定期間における利用料金とは、例えば、週額制の利用料金、月額制の利用料金、年額制の利用料金である。この利用料金は、例えば、セラピー事業者3の来社1回につき、所定の金額が必要であるものとし、期間内(例えば、1週間、1月間、1年間)で、所定の回数来社する場合に基づいて設定されるものである。なお、この所定期間における利用料金は、上述した例に限定されるものではなく、その期間及び回数についても、同様である。
企業課金モジュールは、企業2のアカウントに登録された決済方法に基づいて、所定期間における利用料金を課金する。企業課金モジュールが実行する課金方法は、一般的な口座決済、電子マネー決済、カード決済等であれば良く、その詳細な説明は省略する。
企業課金モジュールは、課金結果を、企業端末20に送信する。企業端末20は、この課金結果を受信し、自身の表示部等に表示する。
企業課金モジュールは、課金結果を、企業端末20に表示させることにより、企業2に課金結果を通知する。
なお、企業課金モジュールは、残高不足や使用制限等の何らかの理由により、企業2に対して、所定期間における利用料金の課金が行えなかった場合、その旨を企業2に通知し、残高不足の解消や別の決済方法の登録等を企業2に促す。企業課金モジュールは、企業2に対して、利用料金の課金が行えない場合、本第2課金処理を終了する。加えて、ステップS20の処理において、予約受付モジュールは、予約の受付を一旦保留し、従業員4及び企業2に対して、その旨を通知し、残高不足の解消や別の決済方法の登録等を企業2に促す。その後、企業課金モジュールが、企業2に対して、所定期間における利用料金の課金が行えない場合、予約受付モジュールは、予約の受付を中止し、利用料金の課金が行えなかったために、予約の受付を中止したことを従業員4及び企業2に通知し、コンピュータ10は、ステップS21以降の処理を実行しない。
また、企業課金モジュールは、所定期間が終了する一定期間前、直前又は直後等の適宜なタイミングにおいて、次の所定期間における利用料金を自動的に課金するものであっても良いし、企業2に対して、所定期間が終了することを通知し、この通知に対する返答に基づいて、次の所定期間における利用料金を課金する又は課金しないものであっても良い。
これらの場合における通知方法は、コンピュータ10が、各通知内容を、企業端末20や従業員端末40に送信し、企業端末20や従業員端末40に各通知内容を表示させることにより行えば良い。
【0056】
算出モジュールは、課金した利用料金から、所定の金額を差し引いた金額を算出し(ステップS41)、送金モジュールは、セラピー事業者3に、課金した利用料金から所定の金額を差し引いた金額を送金する(ステップS42)。
ステップS41の処理は、上述したステップS31の処理と同様であり、ステップS42の処理は、上述したステップS32の処理と同様である。
【0057】
以上が、第2課金処理である。
【0058】
コンピュータ10は、上述した第1課金処理及び第2課金処理の内、何れか一方のみを実行するものであっても良いし、両方を実行するものであっても良い。コンピュータ10は、何れか一方のみを実行する場合、他方を実行しない構成とすれば良い。コンピュータ10は、両方を実行する場合、例えば、従業員4が、所定期間において、所定回数以上のセラピーの施術を受けようとする場合、第2課金処理に加えて、所定回数を超過して従業員4からセラピーの予約を受け付けた際、第1課金処理を実行する構成等が可能である。
【0059】
[コンピュータ10が実行する事業者評価提供処理]
図15に基づいて、コンピュータ10が実行する事業者評価提供処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する事業者評価提供処理のフローチャートを示す図である。本事業者評価提供処理は、少なくとも、セラピーの施術を予約した従業員4が、セラピーの施術を受けた後に実行する処理である。
【0060】
事業者評価取得モジュールは、施術を受けた従業員4から、セラピー事業者3の評価を取得する(ステップS50)。
セラピー事業者3の評価は、例えば、雰囲気、接客サービス、技術、仕上がり、メニュー等のセラピー事業者3や施術を受けたセラピーに関する各項目に対するものであり、各項目に対する自由記入内容又は数値を含むものである。
セラピーの施術を受けた従業員4が管理する従業員端末40は、この従業員4から、セラピー事業者3の評価の入力を受け付ける。従業員端末40は、サービスUI、メール、メッセージアプリケーション等を介して、この評価の入力を受け付ける。従業員端末40が、サービスUIを介して、この評価の入力を受け付ける場合、サービスUIは、評価内容の各項目に対する自由記入又は数値の入力を受け付ける入力フォームが設定され、直接入力又は複数の数値からの選択入力により、必要な内容の入力が行なわれるものであっても良いし、それ以外の方法により、必要な内容の入力が行なわれるものであっても良い。なお、サービスUIに設定される入力フォームの場所、内容、種類及びその機能については、上述した例に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
従業員端末40は、このサービスUIの入力フォームに対して、評価の入力を受け付ける。従業員端末40は、受け付けた評価を、コンピュータ10に送信する。この評価には、従業員4がアカウントに登録した個人情報等が含まれた状態である。
事業者評価取得モジュールは、この評価を受信し、施術を受けた従業員4から、セラピー事業者3の評価を取得する。
従業員端末40が、メールにより、セラピー事業者3の評価の入力を受け付ける場合、メールのタイトル、本文、添付ファイル等に、セラピー事業者3の評価の入力を受け付け、受け付けたメールを送信すれば良い。事業者評価取得モジュールは、このメールを受信し、施術を受けた従業員4から、セラピー事業者3の評価を取得する。
従業員端末40が、メッセージアプリケーションにより、セラピー事業者3の評価の入力を受け付ける場合、メッセージ内容に、セラピー事業者3の評価の入力を受け付け、受け付けたメッセージを送信すれば良い。事業者評価取得モジュールは、このメッセージを受信し、施術を受けた従業員4から、セラピー事業者3の評価を取得する。
【0061】
なお、事業者評価取得モジュールは、所定の条件(例えば、従業員4が予約を行った日時が終了した時、セラピー事業者3から施術が完了したことが通知された時、従業員4が所望した時)に基づいて、セラピー事業者3の評価の送信を、従業員端末40に要求する構成も可能である。事業者評価取得モジュールは、セラピー事業者3の評価の送信の要求を、従業員端末40に送信する。従業員端末40は、この要求に基づいて、セラピー事業者3の評価を、コンピュータ10に送信する構成であれば良い。
また、事業者評価取得モジュールは、企業2又はセラピー事業者3からの要求に基づいて、セラピー事業者3の評価の送信を、従業員端末40に要求する構成も可能である。企業端末20又は事業者端末30は、セラピー事業者3の評価の送信の要求を、コンピュータ10に送信する。事業者評価取得モジュールは、この要求を受信し、この要求に基づいて、セラピー事業者3の評価の送信の要求を、従業員端末40に送信する。従業員端末40は、この要求に基づいて、セラピー事業者3の評価を、コンピュータ10に送信する構成であれば良い。
【0062】
事業者評価提供モジュールは、企業2に、セラピー事業者3の評価を提供する(ステップS51)。
事業者評価提供モジュールは、取得した評価に含まれる従業員4の個人情報等に基づいて、施術を受けた従業員4が所属する企業2を特定する。事業者評価提供モジュールは、サービスUI、メール、メッセージアプリケーション等を介して、特定した企業2が管理する企業端末20に、取得したセラピー事業者3の評価を送信する。サービスUIである場合、事業者評価提供モジュールは、セラピー事業者3の評価を送信する。メールである場合、事業者評価提供モジュールは、メール本文に、セラピー事業者3の評価を記載し、メールを送信する、又は、セラピー事業者3の評価をメールに添付し、メールを送信する。メッセージアプリケーションである場合、事業者評価提供モジュールは、メッセージ内容にセラピー事業者3の評価を記載し、メッセージを送信する、又は、セラピー事業者3の評価を、メッセージとして送信する。
企業端末20は、このセラピー事業者3の評価を受信し、自身の表示部等に表示する。サービスUIである場合、企業端末20は、サービスUIに、このセラピー事業者3の評価を表示する。メールである場合、企業端末20は、メールを表示する。メッセージアプリケーションである場合、企業端末20は、メッセージを表示する。
事業者評価提供モジュールは、セラピー事業者3の評価を、企業端末20に表示させることにより、企業2に、セラピー事業者3の評価を提供する。
【0063】
なお、事業者評価提供モジュールは、セラピー事業者3の評価を取得する都度、このセラピー事業者3の評価を、企業2に提供するだけでなく、所定の条件(例えば、所定の数のセラピー事業者3の評価を取得した時、従業員4が初めてセラピー事業者3から施術を受けた時、従業員4がこれまでに施術を受けていないセラピー事業者3から施術を受けた時)に基づいて、セラピー事業者3の評価を提供する構成も可能である。所定の数のセラピー事業者3の評価を取得した時には、事業者評価提供モジュールは、過去に取得したセラピー事業者3の評価をまとめた一覧を、企業端末20に提供しても良いし、過去に取得したセラピー事業者3の評価の平均値、最高値、最低値等を算出し、算出結果をセラピー事業者3の評価として企業端末20に提供しても良い。また、従業員4が初めてセラピー事業者3から施術を受けた時、従業員4がこれまでに施術を受けていないセラピー事業者3から施術を受けた時には、その旨を含めて、セラピー事業者3の評価を企業端末20に提供しても良い。
また、事業者評価提供モジュールは、企業端末20からの要求に基づいて、セラピー事業者3の評価を、企業端末20に提供する構成も可能である。企業端末20は、セラピー事業者3の評価の提供の要求を、コンピュータ10に送信する。事業者評価提供モジュールは、セラピー事業者3の評価の提供の要求を受信し、この要求に基づいて、セラピー事業者3の評価を、企業端末20に提供する構成であれば良い。
これらの場合における提供方法は、コンピュータ10が、セラピー事業者3の評価を、企業端末20に送信し、企業端末20にセラピー事業者3の評価を表示させることにより行えば良い。
【0064】
また、事業者評価提供モジュールは、企業2だけでなく、他を対象として、セラピー事業者3の評価を提供しても良い。例えば、事業者評価提供モジュールは、今回デッドスペースの貸出を決定した企業2以外の他の企業2、施術を行ったセラピー事業者3、施術を行ったセラピー事業者3以外の他のセラピー事業者3、施術を受けた従業員4以外の他の従業員4等の他を対象として、取得したセラピー事業者3の評価を、提供する構成も可能である。
この場合における提供方法も、上述した場合と同様に、セラピー事業者3の評価を、対応する端末に送信し、端末にセラピー事業者3の評価を表示させることにより行えば良い。
【0065】
以上が、事業者評価提供処理である。
【0066】
[コンピュータ10が実行する企業評価提供処理]
図16に基づいて、コンピュータ10が実行する企業評価提供処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する企業評価提供処理のフローチャートを示す図である。本企業評価提供処理は、少なくとも、セラピーの施術を予約した従業員4が、セラピーの施術を受けた後に実行する処理である。
【0067】
企業評価取得モジュールは、施術を行ったセラピー事業者3から、企業2の評価を取得する(ステップS60)。
企業2の評価は、例えば、アクセス方法、広さ、間取、雰囲気、従業員4の態度等の施術を行ったデッドスペース及びこのデッドスペースを保有する企業2に関する各項目に対するものであり、各項目に対する自由記入内容又は数値を含むものである。
施術を行ったセラピー事業者3が管理する事業者端末30は、このセラピー事業者3から、企業2の評価を受け付ける。事業者端末30は、サービスUI、メール、メッセージアプリケーション等を介して、この評価の入力を受け付ける。事業者端末30が、サービスUIを介して、この評価の入力を受け付ける場合、サービスUIは、評価内容の各項目に対する自由記入又は数値の入力を受け付ける入力フォームが設定され、直接入力又は複数の数値からの選択入力により、必要な内容の入力が行なわれるものであっても良いし、それ以外の方法により、必要な内容の入力が行なわれるものであっても良い。なお、サービスUIに設定される入力フォームの場所、内容、種類及びその機能については、上述した例に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
事業者端末30は、このサービスUIの入力フォームに対して、評価の入力を受け付ける。事業者端末30は、受け付けた評価を、コンピュータ10に送信する。この評価には、セラピー事業者3がアカウントに登録した個人情報等が含まれた状態である。
企業評価取得モジュールは、この評価を受信し、施術を行ったセラピー事業者3から、企業2の評価を取得する。
事業者端末30が、メールにより、企業2の評価の入力を受け付ける場合、メールのタイトル、本文、添付ファイル等に、企業2の評価の入力を受け付け、受け付けたメールを送信すれば良い。企業評価取得モジュールは、このメールを受信し、施術を行ったセラピー事業者3から、企業2の評価を取得する。
事業者端末30が、メッセージアプリケーションにより、企業2の評価の入力を受け付ける場合、メッセージ内容に、企業2の評価の入力を受け付け、受け付けたメッセージを送信すれば良い。企業評価取得モジュールは、このメッセージを受信し、施術を行ったセラピー事業者3から、企業2の評価を取得する。
【0068】
なお、企業評価取得モジュールは、所定の条件(例えば、従業員4が予約を行った日時が終了した時、セラピー事業者3から施術が完了したことが通知された時、セラピー事業者3が所望した時、他のセラピー事業者3が所望した時)に基づいて、企業2の評価の送信を、事業者端末30に要求する構成も可能である。企業評価取得モジュールは、企業2の評価の送信の要求を、事業者端末30に送信する。事業者端末30は、この要求に基づいて、企業2の評価を、コンピュータ10に送信する構成であれば良い。
また、企業評価取得モジュールは、企業2又は他のセラピー事業者3からの要求に基づいて、企業2の評価の送信を、事業者端末30に要求する構成も可能である。企業端末20又は他の事業者端末30は、企業2の評価の送信の要求を、コンピュータ10に送信する。企業評価取得モジュールは、この要求を受信し、この要求に基づいて、企業2の評価の送信の要求を、事業者端末30に送信する。事業者端末30は、この要求に基づいて、企業2の評価を、コンピュータ10に送信する構成であれば良い。
【0069】
企業評価提供モジュールは、他のセラピー事業者3に、企業2の評価を提供する(ステップS61)。
企業評価提供モジュールは、取得した評価に含まれるセラピー事業者3の個人情報等に基づいて、施術を行ったセラピー事業者3を特定する。企業評価提供モジュールは、サービスUI、メール、メッセージアプリケーション等を介して、特定したセラピー事業者3以外の他のセラピー事業者3が管理する他の事業者端末30に、取得した企業2の評価を送信する。サービスUIである場合、企業評価提供モジュールは、企業2の評価を送信する。メールである場合、企業評価提供モジュールは、メール本文に、企業2の評価を記載し、メールを送信する、又は、企業2の評価をメールに添付し、メールを送信する。メッセージアプリケーションである場合、企業評価提供モジュールは、メッセージ内容に企業2の評価を記載し、メッセージを送信する、又は、企業2の評価を、メッセージとして送信する。
他の事業者端末30は、この企業2の評価を受信し、自身の表示部等に表示する。サービスUIである場合、他の事業者端末30は、サービスUIに、この企業2の評価を表示する。メールである場合、他の事業者端末30は、メールを表示する。メッセージアプリケーションである場合、他の事業者端末30は、メッセージを表示する。
企業評価提供モジュールは、企業2の評価を、他の事業者端末30に表示させることにより、他のセラピー事業者3に、企業2の評価を提供する。
【0070】
なお、企業評価提供モジュールは、企業2の評価を取得する都度、この企業2の評価を、他のセラピー事業者3に提供するだけでなく、所定の条件(例えば、所定の数の企業2の評価を取得した時、セラピー事業者3が初めてこの企業2で施術を行った時)に基づいて、企業2の評価を提供する構成も可能である。所定の数の企業2の評価を取得した時には、企業評価提供モジュールは、過去に取得した企業2の評価をまとめた一覧を、他の事業者端末30に提供しても良いし、過去に取得した企業2の評価の平均値、最高値、最低値等を算出し、算出結果を企業2の評価として他の事業者端末30に提供しても良い。また、セラピー事業者3が初めてこの企業2で施術を行った時には、その旨を含めて、企業2の評価を他の事業者端末30に提供しても良い。
また、企業評価提供モジュールは、他の事業者端末30からの要求に基づいて、企業2の評価を、他の事業者端末30に提供する構成も可能である。他の事業者端末30は、企業2の評価の提供の要求を、コンピュータ10に送信する。企業評価提供モジュールは、企業2の評価の提供の要求を受信し、この要求に基づいて、企業2の評価を、他の事業者端末30に提供する構成であれば良い。
これらの場合における提供方法は、コンピュータ10が、企業2の評価を、他の事業者端末30に送信し、他の事業者端末30に企業2の評価を表示させることにより行えば良い。
【0071】
また、企業評価提供モジュールは、他のセラピー事業者3だけでなく、他を対象として、企業2の評価を提供しても良い。例えば、企業評価提供モジュールは、今回デッドスペースの貸出を決定した企業2以外の他の企業2、施術を受けた従業員4、施術を受けた従業員4以外の他の従業員4等の他を対象として、取得した企業2の評価を、提供する構成も可能である。
この場合における提供方法も、上述した場合と同様に、企業2の評価を、対応する端末に送信し、端末に企業2の評価を表示させることにより行えば良い。
【0072】
以上が、企業評価提供処理である。
【0073】
[コンピュータ10が実行する結果評価提供処理]
図17に基づいて、コンピュータ10が実行する結果評価提供処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する結果評価提供処理のフローチャートを示す図である。本結果評価提供処理は、少なくとも、セラピーの施術を予約した従業員4が、セラピーの施術を受けた後に実行する処理である。
【0074】
結果評価取得モジュールは、セラピーの施術を受けた従業員4から、セラピーの結果に関する評価を取得する(ステップS70)。
セラピーの結果に関する評価は、例えば、エンゲージメントの向上の有無及びその程度、仕事の効率の向上の有無及びその程度、生産性の向上の有無及びその程度、メンタルヘルスの向上の有無及びその程度等のセラピーを受けた結果、従業員4が受けた影響及びその程度に関する各項目に対するアンケートであり、各項目に対する自由記入内容又は数値を含むものである。
セラピーの施術を受けた従業員4が管理する従業員端末40は、この従業員4から、セラピーの結果に関する評価の入力を受け付ける。従業員端末40は、サービスUI、メール、メッセージアプリケーション等を介して、この評価の入力を受け付ける。従業員端末40が、サービスUIを介して、この評価の入力を受け付ける場合、サービスUIは、評価内容の各項目に対する自由記入又は数値の入力を受け付ける入力フォームが設定され、直接入力又は複数の数値からの選択入力により、必要な内容の入力が行なわれるものであっても良いし、それ以外の方法により、必要な内容の入力が行なわれるものであっても良い。なお、サービスUIに設定される入力フォームの場所、内容、種類及びその機能については、上述した例に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
従業員端末40は、このサービスUIの入力フォームに対して、評価の入力を受け付ける。従業員端末40は、受け付けた評価を、コンピュータ10に送信する。この評価には、従業員4がアカウントに登録した個人情報等が含まれた状態である。
結果評価取得モジュールは、この評価を受信し、施術を受けた従業員4から、セラピーの結果に関する評価を取得する。
従業員端末40が、メールにより、セラピーの結果に関する評価の入力を受け付ける場合、メールのタイトル、本文、添付ファイル等に、セラピーの結果に関する評価の入力を受け付け、受け付けたメールを送信すれば良い。結果評価取得モジュールは、このメールを受信し、施術を受けた従業員4から、セラピーの結果に関する評価を取得する。
従業員端末40が、メッセージアプリケーションにより、セラピーの結果に関する評価の入力を受け付ける場合、メッセージ内容に、セラピーの結果に関する評価の入力を受け付け、受け付けたメッセージを送信すれば良い。結果評価取得モジュールは、このメッセージを受信し、施術を受けた従業員4から、セラピーの結果に関する評価を取得する。
【0075】
なお、結果評価取得モジュールは、所定の条件(例えば、従業員4が施術を受けてから所定期間経過後、従業員4が所望した時)に基づいて、セラピーの結果に関する評価の送信を、従業員端末40に要求する構成も可能である。結果評価取得モジュールは、セラピーの結果に関する評価の送信の要求を、従業員端末40に送信する。従業員端末40は、この要求に基づいて、セラピーの結果に関する評価を、コンピュータ10に送信する構成であれば良い。
また、結果評価取得モジュールは、企業2又はセラピー事業者3からの要求に基づいて、セラピーの結果に関する評価の送信を、従業員端末40に要求する構成も可能である。企業端末20又は事業者端末30は、セラピーの結果に関する評価の送信の要求を、コンピュータ10に送信する。結果評価取得モジュールは、この要求を受信し、この要求に基づいて、セラピーの結果に関する評価の送信の要求を、従業員端末40に送信する。従業員端末40は、この要求に基づいて、セラピーの結果に関する評価を、コンピュータ10に送信する構成であれば良い。
【0076】
結果評価提供モジュールは、企業2に、取得したセラピーの結果に関する評価を提供する(ステップS71)。
結果評価提供モジュールは、取得した評価に含まれる従業員4の個人情報等に基づいて、施術を受けた従業員4が所属する企業2を特定する。結果評価提供モジュールは、サービスUI、メール、メッセージアプリケーション等を介して、特定した企業2が管理する企業端末20に、取得したセラピーの結果に関する評価を送信する。サービスUIである場合、結果評価提供モジュールは、セラピーの結果に関する評価を送信する。メールである場合、結果評価提供モジュールは、メール本文に、セラピーの結果に関する評価を記載し、メールを送信する、又は、セラピーの結果に関する評価をメールに添付し、メールを送信する。メッセージアプリケーションである場合、結果評価提供モジュールは、メッセージ内容にセラピーの結果に関する評価を記載し、メッセージを送信する、又は、セラピーの結果に関する評価を、メッセージとして送信する。
企業端末20は、このセラピーの結果に関する評価を受信し、自身の表示部等に表示する。サービスUIである場合、企業端末20は、サービスUIに、このセラピーの結果に関する評価を表示する。メールである場合、企業端末20は、メールを表示する。メッセージアプリケーションである場合、企業端末20は、メッセージを表示する。
結果評価提供モジュールは、セラピーの結果に関する評価を、企業端末20に表示させることにより、企業2に、セラピーの結果に関する評価を提供する。
【0077】
なお、結果評価提供モジュールは、セラピーの結果に関する評価を取得する都度、このセラピーの結果に関する評価を、企業2に提供するだけでなく、所定の条件(例えば、所定の数のセラピーの結果に関する評価を取得した時、従業員4が初めてセラピー事業者3から施術を受けた後、所定期間経過した時、従業員4がこれまでに施術を受けていないセラピー事業者3から施術を受けた後、所定期間経過した時)に基づいて、セラピーの結果に関する評価を提供する構成も可能である。所定の数のセラピーの結果に関する評価を取得した時には、結果評価提供モジュールは、過去に取得したセラピーの結果に関する評価をまとめた一覧を、企業端末20に提供しても良いし、過去に取得したセラピーの結果に関する評価の平均値、最高値、最低値等を算出し、算出結果をセラピーの結果に関する評価として企業端末20に提供しても良い。また、従業員4が初めてセラピー事業者3から施術を受けた後、所定期間経過した時、従業員4がこれまでに施術を受けていないセラピー事業者3から施術を受けた後、所定期間経過した時には、その旨を含めて、セラピーの結果に関する評価を企業端末20に提供しても良い。
また、結果評価提供モジュールは、企業端末20からの要求に基づいて、セラピーの結果に関する評価を、企業端末20に提供する構成も可能である。企業端末20は、セラピーの結果に関する評価の提供の要求を、コンピュータ10に送信する。結果評価提供モジュールは、セラピーの結果に関する評価の提供の要求を受信し、この要求に基づいて、セラピーの結果に関する評価を、企業端末20に提供する構成であれば良い。
これらの場合における提供方法は、コンピュータ10が、セラピーの結果に関する評価を、企業端末20に送信し、企業端末20にセラピーの結果に関する評価を表示させることにより行えば良い。
【0078】
また、結果評価提供モジュールは、企業2だけでなく、他を対象として、セラピーの結果に関する評価を提供しても良い。例えば、結果評価提供モジュールは、今回デッドスペースの貸出を決定した企業2以外の他の企業2、施術を行ったセラピー事業者3、施術を行ったセラピー事業者3以外の他のセラピー事業者3、施術を受けた従業員4以外の他の従業員4等の他を対象として、取得したセラピーの結果に関する評価を、提供する構成も可能である。この場合における提供方法も、上述した場合と同様に、セラピーの結果に関する評価を、対応する端末に送信し、端末にセラピーの結果に関する評価を表示させることにより行えば良い。
【0079】
以上が、結果評価提供処理である。
【0080】
[コンピュータ10が実行する改善結果提供処理]
図18に基づいて、コンピュータ10が実行する改善結果提供処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する改善結果提供処理のフローチャートを示す図である。本改善結果提供処理は、少なくとも、セラピーの施術を予約した従業員4が、セラピーの施術を受けた後に実行する処理である。なお、上述した処理と同様の処理については、その詳細な説明は省略する。
【0081】
結果評価取得モジュールは、施術を受けた従業員4から、セラピーの結果に関する評価を取得する(ステップS80)。
ステップS80の処理は、上述したステップS70の処理と同様である。
【0082】
評価解析モジュールは、取得したセラピーの結果に関する評価を解析する(ステップS81)。
評価解析モジュールは、従業員4がセラピーの施術を受けた結果、エンゲージメント、生産性及びメンタルヘルスの状態がどう改善したかを解析する。
評価解析モジュールは、エンゲージメント、生産性及びメンタルヘルスの状態を、施術を受けた後でどうなったかを可視化等することにより、セラピーの結果に関する評価を解析する。解析内容としては、今回取得したもののみを対象にしたもの、過去の従業員4から取得したセラピーの結果に関する評価が存在する場合、これに対する過去の解析結果と今回の解析結果との比較、過去の解析結果から今回の解析結果の推移等をグラフ化する等が挙げられる。
なお、評価解析モジュールが解析する内容は、上述した例に限定されるものではなく、それ以外の内容であっても良い。この場合、セラピーの結果に関する評価の項目を、企業2が所望する内容に設定する等により、企業2が所望する内容を適切に解析する構成も可能である。
【0083】
改善結果提供モジュールは、解析結果に基づいて、企業2に、セラピーの施術を受けた従業員4の状態がどう改善したかを提供する(ステップS82)。
改善結果提供モジュールは、取得した評価に含まれる従業員4の個人情報等に基づいて、施術を受けた従業員4が所属する企業2を特定する。改善結果提供モジュールは、サービスUI、メール、メッセージアプリケーション等を介して、特定した企業2が管理する企業端末20に、解析結果を送信する。サービスUIである場合、改善結果提供モジュールは、解析結果を送信する。メールである場合、改善結果提供モジュールは、メール本文に、解析結果を記載し、メールを送信する、又は、解析結果をメールに添付し、メールを送信する。メッセージアプリケーションである場合、改善結果提供モジュールは、メッセージ内容に解析結果を記載し、メッセージを送信する、又は、解析結果を、メッセージとして送信する。
企業端末20は、この解析結果を受信し、自身の表示部等に表示する。サービスUIである場合、企業端末20は、サービスUIに、この解析結果を表示する。メールである場合、企業端末20は、メールを表示する。メッセージアプリケーションである場合、企業端末20は、メッセージを表示する。
改善結果提供モジュールは、解析結果を、企業端末20に表示させることにより、解析結果に基づいて、企業2に、セラピーの施術を受けた従業員4の状態がどう改善したかを提供する。
【0084】
なお、改善結果提供モジュールは、セラピーの結果に関する評価を取得する都度、解析結果を、企業2に提供するだけでなく、所定の条件(例えば、所定の数のセラピーの結果に関する評価を取得した時、従業員4が初めてセラピー事業者3から施術を受けた後、所定期間経過した時、従業員4がこれまでに施術を受けていないセラピー事業者3から施術を受けた後、所定期間経過した時)に基づいて、解析結果を提供する構成も可能である。所定の数のセラピーの結果に関する評価を取得した時には、改善結果提供モジュールは、過去の解析結果をまとめた一覧を企業端末20に提供しても良いし、過去の解析結果の平均値、最高値、最低値等を算出し、算出結果を解析結果として企業端末20に提供しても良い。また、従業員4が初めてセラピー事業者3から施術を受けた後、所定期間経過した時、従業員4がこれまでに施術を受けていないセラピー事業者3から施術を受けた後、所定期間経過した時には、その旨を含めて、解析結果を企業端末20に提供しても良い。
また、改善結果提供モジュールは、企業端末20からの要求に基づいて、解析結果を、企業端末20に提供する構成も可能である。企業端末20は、解析結果の提供の要求を、コンピュータ10に送信する。改善結果提供モジュールは、解析結果の提供の要求を受信し、この要求に基づいて、解析結果を、企業端末20に提供する構成であれば良い。
これらの場合における提供方法は、コンピュータ10が、解析結果を、企業端末20に送信し、企業端末20に解析結果を表示させることにより行えば良い。
【0085】
また、改善結果提供モジュールは、企業2だけでなく、他を対象として、解析結果を提供しても良い。例えば、改善結果提供モジュールは、従業員4が所属する企業2以外の他の企業2、施術を行ったセラピー事業者3、施術を行ったセラピー事業者3以外の他のセラピー事業者3、施術を受けた従業員4以外の他の従業員4等の他を対象として、取得した解析結果を提供する構成も可能である。
この場合における提供方法も、上述した場合と同様に、解析結果を、対応する端末に送信し、端末に解析結果を表示させることにより行えば良い。
【0086】
以上が、改善結果提供処理である。
【0087】
上述した各処理は、別個の処理として記載しているが、コンピュータ10は、上述した各処理の一部又は全部を組み合わせて実行する構成も可能である。また、コンピュータ10は、各処理において、説明したタイミング以外のタイミングであっても、その処理を実行する構成も可能である。
また、コンピュータ10が、企業端末20、事業者端末30及び/又は従業員端末40と、データ通信を行う方法は、上述したサービスUI、メール、メッセージアプリケーションに限定されるものではなく、それ以外の方法により行われても良い。
【0088】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、コンピュータからネットワーク経由で提供される(SaaS:ソフトウェア・アズ・ア・サービス)形態やクラウドサービスで提供されて良い。また、プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供されて良い。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記録装置又は外部記録装置に転送し記録して実行する。また、そのプログラムを、記録装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記録装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしても良い。
【0089】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0090】
(1)企業のオフィスで使用されていないデッドスペースを、セラピー事業者に貸し出す貸出システムであって、
前記企業から、前記デッドスペースに関するデッドスペース情報を取得する取得部(例えば、取得部11、デッドスペース情報取得モジュール)と、
取得した前記デッドスペース情報に基づいて、前記デッドスペースの一覧を、セラピー事業者に出力する出力部(例えば、出力部12、一覧出力モジュール)と、
前記セラピー事業者から、出力した前記一覧のデッドスペースの内、所望するデッドスペースの利用申請を受け付ける申請受付部(例えば、申請受付部13、申請受付モジュール)と、
前記利用申請を受け付けたデッドスペースを保有する企業に、前記利用申請を受け付けたことを通知する第1通知部(例えば、第1通知部14、申請通知モジュール)と、
前記通知に基づいて、前記企業から、前記セラピー事業者への、前記利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出の決定を受け付ける決定受付部(例えば、決定受付部15、決定受付モジュール)と、
前記企業の従業員から、前記デッドスペースで施術を受けるセラピーの予約を受け付ける予約受付部(例えば、予約受付部16、予約受付モジュール)と、
前記セラピー事業者に、受け付けた前記予約の状況を通知する第2通知部(例えば、第2通知部17、事業者予約状況通知モジュール)と、
を備える貸出システム。
【0091】
(1)の発明によれば、企業はデッドスペースの有効活用、従業員はセラピーの施術を受けることによるストレスの軽減、セラピー事業者は利用者の増加を図ることが可能となる。
【0092】
(2)前記セラピーの予約を受け付けた際、前記従業員に、利用料金を課金する第1課金部(例えば、従業員課金モジュール)と、
を更に備える(1)に記載の貸出システム。
【0093】
(2)の発明によれば、セラピー事業者の利益の増加を図ることが可能となる。
【0094】
(3)予め、前記企業に、所定期間における利用料金を課金する第2課金部(例えば、企業課金モジュール)と、
を更に備える(1)に記載の貸出システム。
【0095】
(3)の発明によれば、従業員の福利厚生の充実を図ることが可能となる。
【0096】
(4)前記セラピー事業者に、課金した前記利用料金から所定の金額を差し引いた金額を送金する送金部(例えば送金モジュール、)と、
を更に備える(2)又は(3)の何れか一項に記載の貸出システム。
【0097】
(4)の発明によれば、セラピー事業者の利益の増加を図ることが可能となる。
【0098】
(5)前記第2通知部は、前記企業に、受け付けた前記予約の状況を通知する、
(1)に記載の貸出システム。
【0099】
(5)の発明によれば、企業が、どの従業員が施術を受けたのかを把握することが可能となる。
【0100】
(6)前記セラピーの施術を受けた従業員から、前記セラピー事業者の評価を取得する第1評価取得部(例えば、事業者評価取得モジュール)と、
前記企業に、取得した前記セラピー事業者の評価を提供する第1提供部(例えば、事業者評価提供モジュール)と、
を更に備える(1)に記載の貸出システム。
【0101】
(6)の発明によれば、企業が、デッドスペースを貸し出したセラピー事業者の評価を把握することが可能となり、次回以降の貸出の決定の参考とすることが可能となる。
【0102】
(7)前記セラピー事業者から、前記企業の評価を取得する第2評価取得部(例えば、企業評価取得モジュール)と、
他のセラピー事業者に、前記企業の評価を提供する第2提供部(例えば、企業評価提供モジュール)と、
を更に備える(1)に記載の貸出システム。
【0103】
(7)の発明によれば、セラピー事業者がデッドスペースを貸し出す企業の評価を把握することが容易となり、次回以降の利用申請の参考とすることが可能となる。
【0104】
(8)前記セラピーの施術を受けた従業員から、前記セラピーの結果に関する評価を取得する第3評価取得部(例えば、結果評価取得モジュール)と、
取得した前記セラピーの結果に関する評価を、前記企業に提供する第3提供部(例えば、結果評価提供モジュール)と、
を更に備える(1)に記載の貸出システム。
【0105】
(8)の発明によれば、企業が、デッドスペースをセラピー事業者に貸し出した効果を把握することが可能となる。
【0106】
(9)取得した前記セラピーの結果に関する評価を解析する解析部(例えば、評価解析モジュール)と、
解析結果に基づいて、前記企業に、前記セラピーの施術を受けた従業員の状態がどう改善したかを提供する第4提供部(例えば、改善結果提供モジュール)と、
を更に備える(8)に記載の貸出システム。
【0107】
(9)の発明によれば、企業が、デッドスペースをセラピー事業者に貸し出した効果を把握することが可能となる。
【0108】
(10)前記決定受付部は、複数の前記セラピー事業者から、前記利用申請を受け付けた場合、前記企業から、前記複数のセラピー事業者の内、前記企業が選択した一のセラピー事業者への、前記利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出の決定を受け付ける、
(1)に記載の貸出システム。
【0109】
(10)の発明によれば、企業が、適切なセラピー事業者にデッドスペースを貸し出すことが可能となる。
【0110】
(11)企業のオフィスで使用されていないデッドスペースを、セラピー事業者に貸し出すコンピュータが実行する貸出方法であって、
前記企業から、前記デッドスペースに関するデッドスペース情報を取得するステップ(例えば、ステップS10)と、
取得した前記デッドスペース情報に基づいて、前記デッドスペースの一覧を、セラピー事業者に出力するステップ(例えば、ステップS12)と、
前記セラピー事業者から、出力した前記一覧のデッドスペースの内、所望するデッドスペースの利用申請を受け付けるステップ(例えば、ステップS13)と、
前記利用申請を受け付けたデッドスペースを保有する企業に、前記利用申請を受け付けたことを通知するステップ(例えば、ステップS14)と、
前記通知に基づいて、前記企業から、前記セラピー事業者への、前記利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出の決定を受け付けるステップ(例えば、ステップS15)と、
前記企業の従業員から、前記デッドスペースで施術を受けるセラピーの予約を受け付けるステップ(例えば、ステップS20)と、
前記セラピー事業者に、受け付けた前記予約の状況を通知するステップ(例えば、ステップS21)と、
を備える貸出方法。
【0111】
(12)企業のオフィスで使用されていないデッドスペースを、セラピー事業者に貸し出すコンピュータに、
前記企業から、前記デッドスペースに関するデッドスペース情報を取得するステップ(例えば、ステップS10)、
取得した前記デッドスペース情報に基づいて、前記デッドスペースの一覧を、セラピー事業者に出力するステップ(例えば、ステップS12)、
前記セラピー事業者から、出力した前記一覧のデッドスペースの内、所望するデッドスペースの利用申請を受け付けるステップ(例えば、ステップS13)、
前記利用申請を受け付けたデッドスペースを保有する企業に、前記利用申請を受け付けたことを通知するステップ(例えば、ステップS14)、
前記通知に基づいて、前記企業から、前記セラピー事業者への、前記利用申請を受け付けたデッドスペースの貸出の決定を受け付けるステップ(例えば、ステップS15)、
前記企業の従業員から、前記デッドスペースで施術を受けるセラピーの予約を受け付けるステップ(例えば、ステップS20)、
前記セラピー事業者に、受け付けた前記予約の状況を通知するステップ(例えば、ステップS21)、
実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【符号の説明】
【0112】
1 貸出システム
2 企業
3 セラピー事業者
4 従業員
5 ネットワーク
10 コンピュータ
11 取得部
12 出力部
13 申請受付部
14 第1通知部
15 決定受付部
16 予約受付部
17 第2通知部
20 企業端末
30 事業者端末
40 従業員端末
50、70、80、90、100 サービスUI
60、110、120 一覧
81 許可アイコン
82 不許可アイコン