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特開2023-125121組立式の商品陳列装置及びその組立方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023125121
(43)【公開日】2023-09-07
(54)【発明の名称】組立式の商品陳列装置及びその組立方法
(51)【国際特許分類】
   A47F 5/11 20060101AFI20230831BHJP
   B65D 5/42 20060101ALI20230831BHJP
【FI】
A47F5/11
B65D5/42 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022029076
(22)【出願日】2022-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】591030341
【氏名又は名称】株式会社システムコミュニケーションズ
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100166408
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 邦陽
(72)【発明者】
【氏名】松本 理
【テーマコード(参考)】
3B118
3E060
【Fターム(参考)】
3B118GA04
3B118GA24
3B118GA28
3E060AA03
3E060AB16
3E060BA03
3E060BC02
3E060DA02
3E060EA06
3E060EA14
(57)【要約】
【課題】使用後の処分のしやすさや環境保護への配慮が可能な組立式の商品陳列装置及びその組立方法を提供する。
【解決手段】組立前の状態において包装部を構成する第1の部材(100)と、組立前の状態において被包装部を構成する第2の部材(200)と、を有し、組立後の状態において、前記第2の部材(200)が変形して商品陳列部を構成し、組立後の状態において、前記第1の部材(100)が変形して前記商品陳列部の補強部を構成する、ことを特徴とする組立式の商品陳列装置。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
組立前の状態において包装部を構成する第1の部材と、
組立前の状態において被包装部を構成する第2の部材と、
を有し、
組立後の状態において、前記第2の部材が変形して商品陳列部を構成し、
組立後の状態において、前記第1の部材が変形して前記商品陳列部の補強部を構成する、
ことを特徴とする組立式の商品陳列装置。
【請求項2】
前記第2の部材は、
組立後の状態において商品陳列基礎部を構成する第2-1の部材と、
組立後の状態において商品陳列雛段部を構成する第2-2の部材と、
を有し、
前記第1の部材は、組立後の状態において前記第2-2の部材に収容される、
ことを特徴とする請求項1に記載の組立式の商品陳列装置。
【請求項3】
前記第2-1の部材は、前記商品陳列基礎部として、底面部と背面部と一対の側面部を有し、
前記第2-2の部材は、前記商品陳列雛段部として、前記背面部と前記一対の側面部によって位置規制された状態で前記底面部に載置される、
ことを特徴とする請求項2に記載の組立式の商品陳列装置。
【請求項4】
前記第1の部材には、前記第1の部材を変形させて前記補強部を構成するための説明が描かれ、
前記第2の部材には、前記第2の部材を変形させて前記商品陳列部を構成するための説明が描かれる、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の組立式の商品陳列装置。
【請求項5】
前記第1の部材は、段ボール材料から構成され、
前記第2の部材は、厚紙材料から構成される、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の組立式の商品陳列装置。
【請求項6】
組立前の状態において包装部を構成する第1の部材と被包装部を構成する第2の部材を分離するステップと、
前記第2の部材を変形させて商品陳列部を構成するステップと、
前記第1の部材を変形させて前記商品陳列部の補強部を構成するステップと、
前記補強部によって前記商品陳列部を補強するように両者を組み付けるステップと、
を有することを特徴とする組立式の商品陳列装置の組立方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組立式の商品陳列装置及びその組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、小売店などで商品陳列に用いられる組立式の商品陳列装置が知られている。例えば、特許文献1には、周方向に脚板を連設した角筒状の本体と、底板の周囲各辺に立上壁を設けたトレイとを備え、本体の上部にトレイを載せて支持する商品陳列台が記載されている。この商品陳列台では、本体の両側の脚板に、それぞれ奥行方向の中間部で上下に延びる折目線を入れると共に、トレイの底板に、奥行方向の中間部で幅方向に延びる折目線を入れ、両側の立上壁を底板の折目線の位置で分割し、底板の折目線を挟んだ各部を本体の前後の脚板の上部に揺動自在に固定しておき、トレイを底板の折目線に沿って二つ折りにすると、本体の両側の脚板が折目線を軸に折り込まれて、折畳状態となり、その状態からトレイの折り曲げを戻すと、脚板の折り曲げが一定角度戻されて、組立状態となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-36794号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、近年の組立式の商品陳列装置では、使用後の処分のしやすさや環境保護への配慮が要求されており、例えば、ゴミレス、コスト削減、CO削減を図ることが好ましい。
【0005】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、使用後の処分のしやすさや環境保護への配慮が可能な組立式の商品陳列装置及びその組立方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、例えば、Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Replace(リプレイス)、Recycle(リサイクル)という4つの観点からの鋭意研究を重ねた結果、ゴミレス、コスト削減、CO削減を図ることができる組立式の商品陳列装置及びその組立方法を着想するに至った。
【0007】
本実施形態の組立式の商品陳列装置は、組立前の状態において包装部を構成する第1の部材と、組立前の状態において被包装部を構成する第2の部材と、を有し、組立後の状態において、前記第2の部材が変形して商品陳列部を構成し、組立後の状態において、前記第1の部材が変形して前記商品陳列部の補強部を構成する、ことを特徴とする。
【0008】
本実施形態の組立式の商品陳列装置の組立方法は、組立前の状態において包装部を構成する第1の部材と被包装部を構成する第2の部材を分離するステップと、前記第2の部材を変形させて商品陳列部を構成するステップと、前記第1の部材を変形させて前記商品陳列部の補強部を構成するステップと、前記補強部によって前記商品陳列部を補強するように両者を組み付けるステップと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、使用後の処分のしやすさや環境保護への配慮が可能な組立式の商品陳列装置及びその組立方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】商品陳列装置の組立前の梱包状態を示す斜視図である。
図2】第1の部材の組立前の展開状態を示す図である。
図3】第1の部材の包装を解除した第2の部材(第2-1の部材、第2-2の部材)を示す図である。
図4図3の第2の部材において第2-2の部材を取り除いた第2-1の部材を示す図である。
図5】第1の部材に描かれた組立説明を示す図である。
図6】第2-2の部材に描かれた組立説明を示す図である。
図7】第2-1の部材に描かれた組立説明を示す図である。
図8】第2の部材(第2-1の部材、第2-2の部材)を変形させて商品陳列部を構成する工程を示す図である。
図9】第1の部材と第2-2の部材を変形させて補強された商品陳列雛段部を構成する工程を示す図である。
図10】第2-2の部材を変形させた商品陳列雛段部に第1の部材を変形させた補強部を収容する様子を示す図である。
図11】組立後の商品陳列装置を示す斜視図である。
図12図11の商品陳列装置に商品を陳列した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1図12を参照して、本実施形態による組立式の商品陳列装置(組立式の商品陳列キット)SCについて詳細に説明する。
【0012】
商品陳列装置SCは、第1の部材100と、第2の部材200とを有している。第2の部材200は、第2-1の部材210と、第2-2の部材220とを有している。第1の部材は、例えば、段ボール材料から構成されている。第2の部材200(第2-1の部材210、第2-2の部材220)は、例えば、厚紙材料から構成されている。
【0013】
第1の部材100は、商品陳列装置SCの組立前の状態において包装部を構成する。第2の部材200は、商品陳列装置SCの組立前の状態において被包装部を構成する。図1に示すように、商品陳列装置SCの組立前の梱包状態では、包装部としての第1の部材100の内部に、被包装部としての第2の部材200(第2-1の部材210、第2-2の部材220)が収容されている。図1において、第2の部材200(第2-1の部材210、第2-2の部材220)は、第1の部材100に包装されて隠れているため、見えていない。
【0014】
図2は、第1の部材100の組立前の展開状態を示す図である。第1の部材100は、中央部110と、中央部110から上下に突出する一対の上下突出部120と、中央部110から左右に突出する一対の左右突出部130とを有している。一対の上下突出部120は、折曲代121を用いて中央部110と重なるように折り曲げ可能となっている。一対の左右突出部130は、折曲代131を用いて中央部110と重なるように折り曲げ可能となっている。折曲代121を用いて一対の上下突出部120を折り曲げるとともに、折曲代131を用いて一対の左右突出部130を折り曲げることで、第1の部材100が包装部として機能する。このとき、一対の上下突出部120の先端部同士をガムテープや紙テープによって貼り付ける。
【0015】
第1の部材100は、中央部110と一対の上下突出部120に亘って上下方向に設けられた2本の第1の山折線140と、一対の上下突出部120に左右方向に設けられた各1本の第2の山折線150と、中央部110と一対の左右突出部130に亘って左右方向に設けられた2本の第3の山折線160と、中央部110と一対の左右突出部130に亘って左右方向に設けられた2本の第4の山折線170とを有している。第3の山折線160が上下方向の内側に位置しており、第4の山折線170が上下方向の外側に位置している。図2及びその他の図面では、第1の山折線140に「(1)山折り」の吹き出しが描かれており、第2の山折線150に「(2)山折り」の吹き出しが描かれており、第3の山折線160に「(3)山折り」の吹き出しが描かれており、第4の山折線170に「(4)山折り」の吹き出しが描かれている。
【0016】
第1の部材100は、商品陳列装置SCの組立後の状態において、後述する商品陳列部(第2の部材200を変形して構成される)を補強する補強部を構成するために変形される。図2図5に示すように、第1の部材100の中央部110には、第1の部材100を変形させて補強部を構成するための説明が描かれている。また、第1の部材100の中央部110の組立説明の上方には、注意書きとして「この外箱は捨てないでください!外箱はひな壇の補強材として使用します。」と記載されている。また、第1の部材100の下方側の上下突出部120にも、注意書きとして「この外箱は捨てないでください!外箱はひな壇の補強材として使用します。」と記載されており、さらに、販売期間、CP名、販促物名、内容等の書誌事項が記載されている。また、第1の部材100の上方側の上下突出部120には、送り状貼付欄が設けられている。
【0017】
図2図5の組立説明に従って第1の部材100を変形させることにより補強部が構成される。具体的に、箱を開けたら(包装部としての第1の部材100を開封したら)、カウンター本体・ひな壇(第2の部材200(第2-1の部材210、第2-2の部材220))を取り出す(第1の部材100を分離する)。次いで、第1の山折線140((1)の点線)を山折りで折る。次いで、第2の山折線150((2)の点線)を山折りで内側に折る。次いで、第3の山折線160((3)の点線)を山折りで内側に折る。次いで、第4の山折線170((4)の点線)を山折りで内側に折る。最後に、第1の部材100の中央部110に「ここのラインで重ねてください。」と記載された重なり位置に合わせる。これにより、後述する商品陳列雛段部(第2-2の部材220を変形して構成される)に収容する補強部が完成する。
【0018】
第2の部材200(第2-1の部材210、第2-2の部材220)は、商品陳列装置SCの組立後の状態において、商品陳列部を構成するために変形される。
【0019】
図6に示すように、第2-2の部材220は、左右両端部が開放された直方体の補強材収容部221と、補強材収容部221の左右両端部を塞いでロックするロック爪部222とを有している。第2-2の部材220は、商品陳列装置SCの組立後の状態において、商品陳列雛段部を構成するために変形される。補強材収容部221の外面には、第2-2の部材220を変形させて商品陳列雛段部を構成するための説明が描かれている。具体的には、「折り畳んだ補強材(外装箱)はひな壇(スリーブ)の中に入れてください。」及び「重ねた方を下向きにして入れてください。」の記載とともに、ひな壇(スリーブ)としての第2-2の部材220(商品陳列雛段部)の中に折り畳んだ補強材(外装箱)としての第1の部材100を挿入する工程図が描かれている。このように、商品陳列装置SCの組立後の状態において、第1の部材(補強部)100が第2-2の部材(商品陳列雛段部)220に収容される(図10参照)。
【0020】
図3図4図7に示すように、第2-1の部材210は、商品陳列基礎部として、底面部211と、背面部212と、一対の側面部213と、前垂れ部214とを有している。第2-1の部材210は、商品陳列装置SCの組立後の状態において、商品陳列基礎部を構成するために変形される。第2-1の部材210の背面部212の裏面には、第2-1の部材210を変形させて商品陳列基礎部を構成するための説明が描かれている。また、第2-1の部材210の背面部212の裏面には、「外装箱を破棄しないでください!外装箱はひな壇の補強材として使用します。」と記載されている。
【0021】
具体的には、図7に示すように、商品陳列基礎部を構成するための本体の組み立てとして、ステップ(1)において、両サイドの一対の側面部213をゆっくりと左右に起こす。次いで、ステップ(2)として、ボード部分としての背面部212を押し上げて、一対の側面部213と背面部212に設けた一対のツメとスリットを係合させる(差し込み固定する)。次いで、ステップ(3)として、底面部211の前端(手前)のフラップを内側にしてフッター部分としての前垂れ部214を起こす。次いで、ステップ(4)として、前垂れ部(フッター)214の背面を内側に折り込んで、左右のツメをスリットに差し込む。最後に、ステップ(5)として、前垂れ部(フッター)214を手前に折り曲げる。前垂れ部(フッター)214には、商品陳列装置SCに陳列される商品のブランドやロゴ等の広告情報が描かれてもよい。
【0022】
さらに、図7に示すように、本体(第2-1の部材210、商品陳列基礎部)にひな壇(第2-2の部材220、商品陳列雛段部)をセットするためのステップ(1)において、底面部211に形成されたツメ(本体中央のツメ)を起こし、ステップ(2)において、補強材(第1の部材100、補強部)をセットしたひな壇(スリーブ)としての第2-2の部材(商品陳列雛段部)220をツメの内側に設置する。これにより、第2-2の部材220は、商品陳列雛段部として、背面部212と一対の側面部213によって位置規制された状態で底面部211に載置される。
【0023】
以上のように構成された商品陳列装置SCを組み立てる際には、以下のステップを実行する。
【0024】
<ステップ1>
組立前の状態において包装部を構成する第1の部材100と被包装部を構成する第2の部材200(第2-1の部材210、第2-2の部材220)を分離する。
【0025】
<ステップ2>
第1の部材100を変形させて商品陳列部の補強部を構成する。図9の工程図を参照して説明すると、図9(A)では、第1の部材100を開封して、第2の部材200(第2-1の部材210、第2-2の部材220)を取り出す(第1の部材100を分離する)。図9(B)では、第1の山折線140((1)の点線)を山折りで折る。図9(C)では、第2の山折線150((2)の点線)を山折りで内側に折る。図9(D)では、第3の山折線160((3)の点線)を山折りで内側に折る。図9(E)では、第4の山折線170((4)の点線)を山折りで内側に折る。図9(F)では、第1の部材100の中央部110に「ここのラインで重ねてください。」と記載された重なり位置に合わせる。これにより、後述する商品陳列雛段部(第2-2の部材220を変形して構成される)に収容する補強部が完成する。なお、図9(G)では、第1の部材(補強部)100を第2-2の部材(商品陳列雛段部)220に収容する(図10も参照)。
【0026】
<ステップ3>
第2の部材200(第2-1の部材210、第2-2の部材220)を変形させて商品陳列部を構成する。図8の工程図を参照して説明すると、図8(a)では、一対の側面部213をゆっくりと左右に起こす。図8(b)では、ボード部分としての背面部212を押し上げて、一対の側面部213と背面部212に設けた一対のツメとスリットを係合させる(差し込み固定する)。図8(c)では、底面部211の前端(手前)のフラップ215を内側にしてフッター部分としての前垂れ部214を起こす。図8(d)では、前垂れ部214の背面を内側に折り込んで、左右のツメをスリットに差し込む。図8(e)では、前垂れ部214を手前に折り曲げる。図8(f)では、底面部211に形成されたツメ216を起こす。図8(g)では、補強材(第1の部材100、補強部)をセットしたひな壇(スリーブ)としての第2-2の部材(商品陳列雛段部)220をツメ216の内側に設置する。このようにして、補強部(補強材)によって商品陳列部(商品陳列雛段部)を補強するように第1の部材100と第2の部材200(第2-1の部材210、第2-2の部材220)とを組み付ける。
【0027】
図11は、組立後の商品陳列装置SCを示す斜視図である。図12は、図11の商品陳列装置SCに商品SPを陳列した状態を示す斜視図である。図12の例では、商品SPとして、シャンプー、リンス、ボディシャンプー等のボトル容器を描いている。商品SPは、底面部211のうち第2の部材220(第1の部材100)が載置されていない前段部に、幅方向に4つ、奥行方向に3つの合計12つが並べられており、底面部211に載置された第2の部材220(第1の部材100)の上面に、幅方向に4つ、奥行方向に3つの合計12つが並べられている。このため、前段の12つの商品SPと、後段の12つの商品SPとに段差ができ、商品SPの視認性を向上させることができる。
【0028】
以上のように、本実施形態の組立式の商品陳列装置(組立式の商品陳列キット)SCによれば、組立前の状態において包装部を構成する第1の部材100と、組立前の状態において被包装部を構成する第2の部材200と、を有し、組立後の状態において、第2の部材200が変形して商品陳列部を構成し、組立後の状態において、第1の部材100が変形して商品陳列部の補強部を構成する。
【0029】
これにより、使用後の処分のしやすさや環境保護への配慮が可能な組立式の商品陳列装置及びその組立方法を提供することができる。より具体的に、ゴミレス、コスト削減、CO削減を図ることができる組立式の商品陳列装置及びその組立方法が実現可能となる。
【0030】
従来品の組立式の商品陳列装置において、組立前の包装部(包装箱)は、文字通り、包装部(包装箱)としての機能しか持たず、内容物を取り出した後はゴミとして排出(廃棄)するしかなかった。また、商品陳列装置の組立説明書等が別部品の紙や冊子として梱包されていた。このため、ゴミとしての包装部(包装箱)や組立説明書等を処理するためのコストが増大し、焼却処理する場合にはCOの排出量が増大することが避けられなかった。
【0031】
これに対して、本実施形態の組立式の商品陳列装置及びその組立方法では、組立前の状態において包装部を構成する第1の部材100を変形させて、組立後の状態において、第2の部材200を変形させて構成した商品陳列部の補強部を構成する。また、商品陳列装置の組立説明書が存在せず、商品陳列装置の構成部材それ自体に組立説明が描かれている。これにより、組立前の梱包容器一式に無駄になるものがなく、ゴミが発生しないので、ゴミの処理に伴うコストの増大やCOの排出量の増大を防止することができる。
【符号の説明】
【0032】
SC 組立式の商品陳列装置(組立式の商品陳列キット)
SP 商品
100 第1の部材(包装部、補強部)
110 中央部
120 一対の上下突出部
121 折曲代
130 一対の左右突出部
131 折曲代
140 第1の山折線
150 第2の山折線
160 第3の山折線
170 第4の山折線
200 第2の部材(被包装部、商品陳列部)
210 第2-1の部材(商品陳列基礎部)
211 底面部
212 背面部
213 一対の側面部
214 前垂れ部
215 フラップ
216 ツメ
220 第2-2の部材(商品陳列雛段部)
221 補強材収容部
222 ロック爪部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12