(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023125138
(43)【公開日】2023-09-07
(54)【発明の名称】釣用のルアー
(51)【国際特許分類】
A01K 85/16 20060101AFI20230831BHJP
A01K 85/00 20060101ALI20230831BHJP
【FI】
A01K85/16
A01K85/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022029097
(22)【出願日】2022-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】000002495
【氏名又は名称】グローブライド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140822
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 光広
(72)【発明者】
【氏名】八木 啓之
【テーマコード(参考)】
2B307
【Fターム(参考)】
2B307BA44
2B307BA45
2B307BA49
2B307BB01
(57)【要約】
【課題】 簡易な形成方法かつ低コストで、ルアーから外部光の反射の際の減衰を低減しより強い光輝度で反射することを可能としかつ様々な方向への反射光の形成を可能ならしめることで、より確実にかつ強烈にフィッシュイーターを誘引することが可能なルアーを提供する。
【解決手段】 本発明の一実施形態に係る釣用のルアーは、内部に空洞を有する本体部を備え、該空洞は外部から一部又は全部が視認可能であり、外部からの光を反射可能な1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、前記本体部の外面、前記本体部の内面又は前記空洞内の少なくともいずれかに設けられ、該外部からの光は、該少なくともいずれかに設けられた該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかにおいて反射されるように構成される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に空洞を有する本体部を備える釣用のルアーであって、
該空洞は外部から一部又は全部が視認可能であり、
外部からの光を反射可能な1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、前記本体部の外面、前記本体部の内面又は前記空洞内の少なくともいずれかに設けられ、該外部からの光は、該少なくともいずれかに設けられた該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかにおいて反射されることを特徴とするルアー。
【請求項2】
前記1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、前記本体部の外面又は前記本体部の内面の少なくともいずれかに設けられる場合、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを含有する塗料が該外面又は該内面の少なくともいずれかに塗布するようにして設けられる、請求項1に記載のルアー。
【請求項3】
前記1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、前記本体部の外面又は前記本体部の内面の少なくともいずれかに設けられる場合、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを含有するテープ材が該外面又は該内面の少なくともいずれかに貼付するようにして設けられる、請求項1に記載のルアー。
【請求項4】
前記1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、前記空洞内に設けられる場合、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかは該空洞内に封入するようにして設けられる、請求項1に記載のルアー。
【請求項5】
前記1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、前記空洞内に設けられる場合、該空洞内にビーズ保持部材が設けられ、該ビーズ支持部材の表面に該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを含有する塗料が塗布されるか又は該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを含有するテープ材が貼付するようにして設けられる、請求項1に記載のルアー。
【請求項6】
前記1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを含有する塗料が塗布される場合、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかは、該塗料の樹脂層から一部露出する又は該塗料の樹脂層に埋設されるように設けられる、請求項2又は5に記載のルアー。
【請求項7】
前記1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを含有するテープ材が貼付される場合、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかは、該テープ材の樹脂層から一部露出する又は該テープ材の樹脂層に埋設されるように設けられる、請求項3又は5に記載のルアー。
【請求項8】
前記高屈折率ガラスビーズは、屈曲率が1.4から2.6の範囲内の球状反射ビーズである、請求項1から7までのいずれか1項に記載のルアー。
【請求項9】
前記鏡面反射ビーズは、四面体、六面体、八面体、十二面体又は二十面体の形状を有する、請求項1から7までのいずれか1項に記載のルアー。
【請求項10】
前記高屈折率ガラスビーズは、ソーダ石灰ガラス、バイコールガラス、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、ホウケイ酸ガラス又はチタンバリウム系ガラスにより形成されている、請求項1から8までのいずれか1項に記載のルアー。
【請求項11】
前記鏡面反射ビーズは、ソーダ石灰ガラス、バイコールガラス、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、ホウケイ酸ガラス、チタンバリウム系ガラス、ABS樹脂又はアクリル樹脂により形成されている、請求項1から7までのいずれか1項又は請求項9に記載のルアー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣用のルアーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ルアーフィッシングでは、フィッシュイーターを捕獲するため、小魚等のベイトに疑似された疑似餌(ルアー)が用いられている。このようなルアーとして、餌木、スプーン、プラグ、スピナー、ジグ、プラスチックルアー等様々な種類のものが知られている。
【0003】
このようなルアーの1つとして、特許文献1には、フィッシングに用いる疑似餌等の魚誘引具に係り、特に本体内に光線を反射する物体を液体と共に封入して反射体の移動により複雑な反射光を発現し、釣果を上げることが出来るようにした魚誘引具が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、一対の透明ないし半透明の素材からなる半割りのルアー部材を内部が中空となる間隔をもって貼り合わせてなり、上記半割りのルアー部材が内面に多数の凹凸を有する乱反射層を備えるとともに、乱反射層の表面に反射膜が形成され、かつ外面を平滑層とした発色性ルアーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11-75628号公報
【特許文献2】特開平9-154438号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のような漁誘引具では、光の反射をもたらし得るものの、反射光が弱くなってしまうか、小片に当たる外部からの光の角度によっては、反射光がそもそもフィッシュイーターに届かないため、魚の誘引効果が必ずしも高くならないという問題があった。また、特許文献2のような発色性ルアーでも、乱反射を行わしめるものに過ぎず、反射光が拡散してしまうため強い反射光を形成できず、その結果フィッシュイーターに気付かれにくく、魚の誘引効果が必ずしも高くならないという問題があった。
【0007】
本発明の実施形態は、簡易な形成方法かつ低コストで、ルアーから外部光の反射の際の減衰を低減しより強い光輝度で反射することを可能としかつ様々な方向への反射光の形成を可能ならしめることで、より確実にかつ強烈にフィッシュイーターを誘引することが可能なルアーを提供することを目的の一つとする。本発明の実施形態の他の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態に係る釣用のルアーは、内部に空洞を有する本体部を備え、該空洞は外部から一部又は全部が視認可能であり、外部からの光を反射可能な1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、前記本体部の外面、前記本体部の内面又は前記空洞内の少なくともいずれかに設けられ、該外部からの光は、該少なくともいずれかに設けられた該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかにおいて反射されるように構成される。
【0009】
本発明の一実施形態に係る釣用のルアーにおいて、前記1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、前記本体部の外面又は前記本体部の内面の少なくともいずれかに設けられる場合、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを含有する塗料が該外面又は該内面の少なくともいずれかに塗布するようにして設けられる。
【0010】
本発明の一実施形態に係る釣用のルアーにおいて、前記1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、前記本体部の外面又は前記本体部の内面の少なくともいずれかに設けられる場合、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを含有するテープ材が該外面又は該内面の少なくともいずれかに貼付するようにして設けられる。
【0011】
本発明の一実施形態に係る釣用のルアーにおいて、前記1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、前記空洞内に設けられる場合、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかは該空洞内に封入するようにして設けられる。
【0012】
本発明の一実施形態に係る釣用のルアーにおいて、前記1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、前記空洞内に設けられる場合、該空洞内にビーズ保持部材が設けられ、該ビーズ支持部材の表面に該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを含有する塗料が塗布されるか又は該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを含有するテープ材が貼付するようにして設けられる。
【0013】
本発明の一実施形態に係る釣用のルアーにおいて、前記1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを含有する塗料が塗布される場合、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかは、該塗料の樹脂層から一部露出する又は該塗料の樹脂層に埋設されるように設けられる。
【0014】
本発明の一実施形態に係る釣用のルアーにおいて、前記1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを含有するテープ材が貼付される場合、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかは、該テープ材の樹脂層から一部露出する又は該テープ材の樹脂層に埋設されるように設けられる。
【0015】
本発明の一実施形態に係る釣用のルアーにおいて、前記高屈折率ガラスビーズは、屈曲率が1.4から2.6の範囲内の球状反射ビーズである。本発明の一実施形態に係る釣用のルアーにおいて、前記高屈折率ガラスビーズは、ソーダ石灰ガラス、バイコールガラス、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、ホウケイ酸ガラス又はチタンバリウム系ガラスにより形成されている。
【0016】
本発明の一実施形態に係る釣用のルアーにおいて、前記鏡面反射ビーズは、四面体、六面体、八面体、十二面体又は二十面体の形状を有する。
【0017】
本発明の一実施形態に係る釣用のルアーにおいて、前記鏡面反射ビーズは、ソーダ石灰ガラス、バイコールガラス、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、ホウケイ酸ガラス、チタンバリウム系ガラス、ABS樹脂又はアクリル樹脂により形成されている。
【発明の効果】
【0018】
本発明の様々な実施形態によって、簡易な形成方法かつ低コストで、ルアーの複数の箇所から外部光の反射の際の減衰を低減しより強い光輝度で反射することを可能としかつ様々な方向への反射光の形成を可能ならしめることで、より確実にかつ強烈にフィッシュイーターを誘引することが可能なルアーを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の一実施形態に係る釣用のルアー1の斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る釣用のルアー1の斜視図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る釣用のルアー1の斜視図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る釣用のルアー1の斜視図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る釣用のルアー1における塗料を説明する図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る釣用のルアー1におけるテープ材を説明する図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係る釣用のルアー1における高屈折率ガラスビーズにおける反射の一態様を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の様々な実施形態を適宜図面を参照して説明する。なお、図面における共通する構成要素には同一の参照符号が付されている。
【0021】
図1-4を参照して、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー1について説明する。本発明の一実施形態に係る釣用のルアー1は、内部に空洞(空洞部)11を有する本体部2を備える釣用のルアー1であって、該空洞11は外部から一部又は全部が視認可能であり、外部からの光を反射可能な1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4(高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを指すが、便宜上符号4に統一する(本明細書を通じて同様とする))が、本体部2の外面、本体部2の内面又は空洞11内の少なくともいずれかに設けられ、該外部からの光は、該少なくともいずれかに設けられた該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4において反射されるように構成される。なお、高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズ4は、図示の例では、便宜上円形形状で示されているが、必ずしも当該形状であることを示すものではなく、当該形状に限定することを意図するものでもないことに留意されたい(本明細書を通じて同様とする)。
【0022】
図1に示す例では、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー1は、内部に空洞(空洞部)11を有する本体部2を備える釣用のルアー1であって、該空洞11は外部から一部又は全部が視認可能であり、外部からの光を反射可能な1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4が、本体部2の外面に設けられ、該外部からの光は、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4において反射されるように構成される。このようにして、簡易な形成方法かつ低コストで、ルアーの複数の箇所から外部光の反射の際の減衰を低減しより強い光輝度で反射することを可能としかつ様々な方向への反射光の形成を可能ならしめることで、より確実にかつ強烈にフィッシュイーターを誘引することが可能なルアーを提供することが可能となる。ここで、1つ以上の少なくともいずれか4が本体部2の外面にのみ設けられる場合は、上記空洞11を必ずしも設ける必要はない。
【0023】
次に、
図2に示す例では、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー1は、内部に空洞(空洞部)11を有する本体部2を備える釣用のルアー1であって、該空洞11は外部から一部又は全部が視認可能であり、外部からの光を反射可能な1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4が、本体部2の内面に設けられ、該外部からの光は、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4において反射されるように構成される。このようにして、簡易な形成方法かつ低コストで、ルアーの複数の箇所から外部光の反射の際の減衰を低減しより強い光輝度で反射することを可能としかつ様々な方向への反射光の形成を可能ならしめることで、より確実にかつ強烈にフィッシュイーターを誘引することが可能なルアーを提供することが可能となる。
【0024】
また、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー1において、当該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4が、本体部2の外面又は本体部2の内面の少なくともいずれかに設けられる場合、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4を含有する塗料が該外面又は該内面の少なくともいずれかに塗布するようにして設けられる(より詳細については後述する)。このように、塗料を塗布するようにすることで、当該塗料に含有されている高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズ4を容易に所望の箇所に形成することが可能となる。
【0025】
また、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー1において、当該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4が、本体部2の外面又は本体部2の内面の少なくともいずれかに設けられる場合、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4を含有するテープ材が該外面又は該内面の少なくともいずれかに貼付するようにして設けられる(より詳細については後述する)。このように、テープ材を用いることで、当該テープ材に含有されている1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4を容易に所望の箇所に形成することが可能となる。
【0026】
次に、
図3、4に示す例では、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー1は、内部に空洞(空洞部)11を有する本体部2を備える釣用のルアー1であって、該空洞11は外部から一部又は全部が視認可能であり、外部からの光を反射可能な1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4が、空洞11内に設けられ、該外部からの光は、該少なくともいずれかに設けられた該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4において反射されるように構成される。このようにして、簡易な形成方法かつ低コストで、ルアーの複数の箇所から外部光の反射の際の減衰を低減しより強い光輝度で反射することを可能としかつ様々な方向への反射光の形成を可能ならしめることで、より確実にかつ強烈にフィッシュイーターを誘引することが可能なルアーを提供することが可能となる。ここで、外部からの光が空洞11内に設けられた1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4で鏡面反射されるまでの過程で、当該外部からの光はその一部が当該本体部2を透過することとなるが、当該空洞11内に到達する際に拡散透過がなされるため、当該空洞11内への入射光は様々な方向に拡散されることとなるが、こうした入射光の多くが当該空洞11内の1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4で鏡面反射されることで、反射光をより広い範囲の方向へ反射せしめることができる(例えば、
図3及び4の例の場合)。
【0027】
本発明の一実施形態に係る釣用のルアーにおいて、高屈折率ガラスビーズは、屈曲率が1.4から2.6までの範囲内(1.4及び2.6を含み、本明細書を通じて同様)の球状反射ビーズである。ここで、高屈折率ガラスビーズとは、球状ビーズ(例えば、球状のガラスビーズ等)であって、真円球で一種の凸レンズとして作用し、外部から入射した光はビーズ界面で屈折され、一点に焦点を結び、球体底部で反射し、再び球体を通ってビーズ界面で屈折され、外部へ出射される(すなわち、外部からの入射光を2回屈折及び1回反射後、外部へ出射される)。高屈折率ガラスビーズは、ソーダ石灰ガラス、バイコールガラス、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、ホウケイ酸ガラス又はチタンバリウム系ガラスにより形成されている。例えば、高屈折率ガラスビーズは、廃ガラスを硬質研磨剤や液体研磨剤と共に研磨して形成することができることができるので構成素材はこれらに限られない。該高屈折率ガラスビーズは、その屈曲率が1.4から2.6までの範囲内の球状高屈折ビーズであることにより、再帰反射を含め高輝度の反射が可能となる。
【0028】
高屈折率ガラスビーズにおける反射をより強くするために、
図7に例示するように、その焦点(図示の例では、焦点層)に金属等の反射層(図示の例では、アルミ蒸着等の反射層)があると、高屈折率ガラスビーズにおいて反射を強化することができるため、より強い光をビーズの外部へ出射することが可能となる。このように、高屈折率ガラスビーズ(例えば、球状ガラスビーズ)は、球レンズの性質、つまり、ガラス(又はプラスチック等)と空気との屈折率の差を利用して、外部からの光を屈折させて光の束を収束させ、これをビーズ外面内側、又は反射効率向上のため外面背面に設ける反射層(アルミ蒸着、塗装、反射シート材等)で反射させ、光を外部へ出射する。焦点距離は、球レンズの構成素材の屈折率(焦点層を設ける場合はこの媒質の屈折率)により決定されるが、屈折率は、n=1.4-2.6の範囲のものを用いるが、焦点がビーズ外面外になる場合はビーズ外面と反射層の間に焦点層を設けて反射光が再帰反射となるようにしてもよい。なお、
図7に示す表面フィルム、合成樹脂層、接着剤、離型紙は、再帰反射シールの構成の例であって、必ずしも必須の構成ではない。
【0029】
本発明の一実施形態に係る釣用のルアー1において、高屈折率ガラスビーズは、球状の形状を、鏡面反射ビーズは、四面体、六面体、八面体、十二面体又は二十面体の形状(多面体ビーズ)を有するように構成されるが、複数の鏡面反射ビーズ4を用いる場合、上記形状のいずれか2つ以上を用いるようにしてもよい。鏡面反射ビーズは、ソーダ石灰ガラス、バイコールガラス、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、ホウケイ酸ガラス、チタンバリウム系ガラス等のガラス材料、ABS樹脂、アクリル樹脂等の樹脂を射出成型して形成することができるが、これらに限られない。
【0030】
外部からの入射光は、この鏡面反射ビーズが透明な素材で構成されていると、該ビーズ中に入射し、1又は2回以上の鏡面反射をして外部へ高輝度の反射光を出射することができる。鏡面反射ビーズは、種々のガラス材や又はABSやアクリル樹脂により形成されている。例えば、鏡面反射ビーズは、ABSやアクリル樹脂を射出成型して容易に形成することができるが、これらに限られない。
【0031】
ここで、鏡面反射とは、「反射の法則(反射において入射角と反射角は等しく逆符号である)が成り立つ反射」と定義され、通常の拡散反射と比して反射光の輝度が高いため、外部光の鏡面反射を行わしめることで反射光の強さを大幅に高めることができ、その結果反射光を遠くまで伝達することができることが判っている(以下同様)。ここで、鏡面反射と拡散反射の反射輝度は諸条件により変化するが、同一条件下であれば拡散反射は鏡面反射の概ね1/5以下の輝度である。本発明において「鏡面反射」という場合、理想的な鏡面反射だけでなく、それに比して40%以上の輝度の反射(本明細書では準鏡面反射と呼ぶ)も含むことに留意されたい。
【0032】
また、外部光は様々な方向から入射するが、主として、水面より上から水中へ到達する太陽光が考えられる。このような外部光(入射光)は、水面より上から、水中にあるルアーに向け、上下(縦)方向や斜め方向に入射する。ルアーはフィッシュイーターを誘引するため、ルアーの凡そ左右(横)方向や斜め横方向へ鏡面反射を行うようにすることが望ましい。この点、ルアーは実釣中に既定の動きをするように設計されており、高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズを設ける場合、想定されるルアーの動き(ルアーアクションともいう)を予め考慮し適切な位置に配置することができるが、特定の位置や向きに限定することを意図するものではない。尚、鏡面反射ビーズを多数設けると、多方向への鏡面反射が可能となり、入射する光を適切な範囲(方向)へ反射する効率がよくなるといえるが、ルアーアクションがローリングであれば、たとえ1つの反射部材であっても、適切な範囲(方向)へ光を効果的に反射できることに留意されたい。
【0033】
本発明の一実施形態に係る釣用のルアー1において、1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4が、空洞11内に設けられる場合、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4は該空洞11内に封入するようにして設けられる(
図3の示す例の場合)。この場合、1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4は、空洞11内を自由に移動可能なように封入される。このようにして、反射光をより広い範囲の方向へ反射せしめることが可能となる。
【0034】
本発明の一実施形態に係る釣用のルアーにおいて、1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4が、前記空洞内に設けられる場合、該空洞内にビーズ保持部材3が設けられ、該ビーズ保持部材3の表面に該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4を含有する塗料が塗布されるか(
図4に示す例の場合)又は該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4を含有するテープ材が貼付するようにして設けられる。この場合、1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4は、空洞11内に支持されたビーズ保持部材3に設けられるため、所望の位置に確実に設けるようにすることができる。このようにして、反射光を特定範囲の方向へ反射せしめることが可能となる。
【0035】
なお、上述したビーズ保持部材3が設けられるという場合、該ビーズ保持部材3と本体部2とが一体又は別体として設けるようにしてもよい(本明細書を通じて同様とする)。ビーズ保持部材3と本体部2とが別体として設けられる場合でも、ビーズ保持部材3の一部又は全部が本体部2と接触するようにして設けてもよい(本明細書を通じて同様とする)。
【0036】
次に、
図5を参照して、1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを含有する塗料について説明する。本発明の一実施形態に係る釣用のルアー1において、1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4を含有する塗料12(例えば、クリアーやカラークリアー樹脂系塗料)が塗布される場合、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4は、該塗料12の樹脂層13から一部露出する(
図5aの例の場合)又は塗料12の樹脂層13に埋設される(
図5bの例の場合)ように設けられる。このようにして、塗料層によりビーズの一部又は全体を保持させることにより任意の場所に簡単にビーズを設置し、鏡面反射をさせることが可能となる。塗料12として、アクリル系塗料、シリコン系塗料又はウレタン塗料等を用いることができるが、これらに限られない。ここで、2つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4が設けられる場合、その内の1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4は、該塗料12の樹脂層13からその一部が露出するように設けられ、残りの1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4は、塗料12の樹脂層13に埋設されるように設けられるようにしてもよい。
【0037】
次に、
図6を参照して、1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4を含有するテープ材14について説明する。本発明の一実施形態に係る釣用のルアー1において、1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4を含有するテープ材14が貼付される場合、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4は、該テープ材14の樹脂層15から一部露出する(
図6aの例の場合)又は該テープ材14の樹脂層15に埋設される(
図6bの例の場合)ように設けられる。このようにして、塗装と比較して非常に容易にビーズを設置することが可能となる。テープ材14として、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエステル樹脂又はウレタン樹脂等を用いることができるが、これらに限られない。ここで、2つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4が設けられる場合、その内の1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4は、該テープ材14の樹脂層15からその一部が露出するように設けられ、残りの1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4は、テープ材14の樹脂層15に埋設されるように設けられるようにしてもよい。
【0038】
本発明の一実施形態に係る釣用のルアー1において、上述した本体部2は、樹脂(例えば、ABS、アクリル等)又は金属(例えば、亜鉛、鉛、タングステン等)により形成される。また、本体部2は、その一部が樹脂(例えば、ABS、アクリル等)又は金属(例えば、亜鉛、鉛、タングステン等)の少なくともいずれかにより形成されるようにしてもよい。
【0039】
本明細書では、ルアーには、エギ、ジグ、ジグヘッド、テンヤ、スプーン又はオモリを含むこととする。このようにして外面に多方向から入射する光に対し反射する1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを適切に設ければ、ジグ、テンヤ又はスプーンであっても反射光がフィッシュイーターにも確実に届くため、誘引効果を大幅に高めることが可能となる。また、本発明の別の実施形態に係る釣用のルアーは、中実に形成されていてもよく、その場合、当該ルアーは内部に空洞部がないように形成される。又は、本発明の別の実施形態に係る釣用のルアーは、少なくともその一部に空洞部が設けられるようにしてもよい。
【0040】
本明細書で説明された各構成要素の寸法、材料、及び配置は、実施形態中で明示的に説明されたものに限定されず、この各構成要素は、本発明の範囲に含まれうる任意の寸法、材料、及び配置を有するように変形することができる。また、本明細書において明示的に説明していない構成要素を、説明した実施形態に付加することもできるし、各実施形態において説明した構成要素の一部を省略することもできる。
【符号の説明】
【0041】
1 ルアー
2 本体部
3 ビーズ保持部材
4 高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズ
11 空洞(空洞部)
12 塗料
13 樹脂層
14 テープ材
15 樹脂層
【手続補正書】
【提出日】2023-07-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
本発明の一実施形態に係る釣用のルアーにおいて、前記1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、前記空洞内に設けられる場合、該空洞内にビーズ保持部材が設けられ、該ビーズ保持部材の表面に該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを含有する塗料が塗布されるか又は該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを含有するテープ材が貼付するようにして設けられる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
本発明の一実施形態に係る釣用のルアーにおいて、高屈折率ガラスビーズは、屈曲率が1.4から2.6までの範囲内(1.4及び2.6を含み、本明細書を通じて同様)の球状反射ビーズである。ここで、高屈折率ガラスビーズとは、球状ビーズ(例えば、球状のガラスビーズ等)であって、真円球で一種の凸レンズとして作用し、外部から入射した光はビーズ界面で屈折され、一点に焦点を結び、球体底部で反射し、再び球体を通ってビーズ界面で屈折され、外部へ出射される(すなわち、外部からの入射光を2回屈折及び1回反射後、外部へ出射される)。高屈折率ガラスビーズは、ソーダ石灰ガラス、バイコールガラス、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、ホウケイ酸ガラス又はチタンバリウム系ガラスにより形成されている。例えば、高屈折率ガラスビーズは、廃ガラスを硬質研磨剤や液体研磨剤と共に研磨して形成することができることができるので構成素材はこれらに限られない。該高屈折率ガラスビーズは、その屈曲率が1.4から2.6までの範囲内の球状反射ビーズであることにより、再帰反射を含め高輝度の反射が可能となる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
高屈折率ガラスビーズにおける反射をより強くするために、
図7に例示するように、その焦点(図示の例では、焦点層)に金属等の反射層(図示の例では、アルミ蒸着等の反射層)があると、高屈折率ガラスビーズにおいて反射を強化することができるため、より強い光をビーズの外部へ出射することが可能となる。このように、高屈折率ガラスビーズ(例えば、球状ガラスビーズ)は、球レンズの性質、つまり、ガラス(又はプラスチック等)と空気との屈折率の差を利用して、外部からの光を屈折させて光の束を収束させ、これをビーズ外面内側、又は反射効率向上のため外面背面に設ける反射層(アルミ蒸着、塗装、反射シート材等)で反射させ、光を外部へ出射する。焦点距離は、球レンズの構成素材の屈折率(焦点層を設ける場合はこの媒質の屈折率)により決定されるが、屈折率は、n=1.4-2.6の範囲のものを用いるが、焦点がビーズ外面外になる場合はビーズ外面と反射層の間に焦点層を設けて反射光が再帰反射となるようにしてもよい。なお、
図7に示す表面フィルム、合成樹脂層、接着剤、離型紙は、再帰反射
層の構成の例であって、必ずしも必須の構成ではない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0036】
次に、
図5を参照して、1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを含有する塗料
12について説明する。本発明の一実施形態に係る釣用のルアー1において、1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4を含有する塗料12(例えば、クリアーやカラークリアー樹脂系塗料)が塗布される場合、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4は、該塗料12の樹脂層13から一部露出する(
図5aの例の場合)又は塗料12の樹脂層13に埋設される(
図5bの例の場合)ように設けられる。このようにして、塗料
の樹脂層によりビーズの一部又は全体を保持させることにより任意の場所に簡単にビーズを設置し、鏡面反射をさせることが可能となる。塗料12として、アクリル系塗料、シリコン系塗料又はウレタン塗料等を用いることができるが、これらに限られない。ここで、2つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4が設けられる場合、その内の1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4は、該塗料12の樹脂層13からその一部が露出するように設けられ、残りの1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれか4は、塗料12の樹脂層13に埋設されるように設けられるようにしてもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に空洞を有する本体部を備える釣用のルアーであって、
該空洞は外部から一部又は全部が視認可能であり、
外部からの光を反射可能な1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、前記本体部の外面、前記本体部の内面又は前記空洞内の少なくともいずれかに設けられ、該外部からの光は、該少なくともいずれかに設けられた該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかにおいて反射されることを特徴とするルアー。
【請求項2】
前記1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、前記本体部の外面又は前記本体部の内面の少なくともいずれかに設けられる場合、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを含有する塗料が該外面又は該内面の少なくともいずれかに塗布するようにして設けられる、請求項1に記載のルアー。
【請求項3】
前記1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、前記本体部の外面又は前記本体部の内面の少なくともいずれかに設けられる場合、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを含有するテープ材が該外面又は該内面の少なくともいずれかに貼付するようにして設けられる、請求項1に記載のルアー。
【請求項4】
前記1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、前記空洞内に設けられる場合、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかは該空洞内に封入するようにして設けられる、請求項1に記載のルアー。
【請求項5】
前記1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかが、前記空洞内に設けられる場合、該空洞内にビーズ保持部材が設けられ、該ビーズ保持部材の表面に該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを含有する塗料が塗布されるか又は該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを含有するテープ材が貼付するようにして設けられる、請求項1に記載のルアー。
【請求項6】
前記1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを含有する塗料が塗布される場合、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかは、該塗料の樹脂層から一部露出する又は該塗料の樹脂層に埋設されるように設けられる、請求項2又は5に記載のルアー。
【請求項7】
前記1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかを含有するテープ材が貼付される場合、該1つ以上の高屈折率ガラスビーズ又は鏡面反射ビーズの少なくともいずれかは、該テープ材の樹脂層から一部露出する又は該テープ材の樹脂層に埋設されるように設けられる、請求項3又は5に記載のルアー。
【請求項8】
前記高屈折率ガラスビーズは、屈曲率が1.4から2.6の範囲内の球状反射ビーズである、請求項1から7までのいずれか1項に記載のルアー。
【請求項9】
前記鏡面反射ビーズは、四面体、六面体、八面体、十二面体又は二十面体の形状を有する、請求項1から7までのいずれか1項に記載のルアー。
【請求項10】
前記高屈折率ガラスビーズは、ソーダ石灰ガラス、バイコールガラス、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、ホウケイ酸ガラス又はチタンバリウム系ガラスにより形成されている、請求項1から8までのいずれか1項に記載のルアー。
【請求項11】
前記鏡面反射ビーズは、ソーダ石灰ガラス、バイコールガラス、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、ホウケイ酸ガラス、チタンバリウム系ガラス、ABS樹脂又はアクリル樹脂により形成されている、請求項1から7までのいずれか1項又は請求項9に記載のルアー。