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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023125310
(43)【公開日】2023-09-07
(54)【発明の名称】変形可能な木質パネル
(51)【国際特許分類】
   E04B 2/74 20060101AFI20230831BHJP
   B32B 21/00 20060101ALI20230831BHJP
   B32B 3/30 20060101ALI20230831BHJP
【FI】
E04B2/74 501T
B32B21/00
B32B3/30
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022029324
(22)【出願日】2022-02-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-01-19
(71)【出願人】
【識別番号】511263725
【氏名又は名称】株式会社木の力
(74)【代理人】
【識別番号】110001025
【氏名又は名称】弁理士法人レクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】志賀 正敏
【テーマコード(参考)】
4F100
【Fターム(参考)】
4F100AP00
4F100AP00A
4F100AP00B
4F100AP00C
4F100BA03
4F100BA05
4F100BA06
4F100DD05
4F100DD05A
4F100DD05C
4F100EC10
4F100EC10A
4F100EC10B
4F100EC10C
4F100GB07
(57)【要約】
【課題】建造物の壁の曲面部にも採用可能な木質パネルを提案する。
【解決手段】複数の木材を連結させてなる木質パネルであって、隣接する木材同士を連結する連結部材と、木材同士を固定する固定部材とを備え、木材は連結面において、嵌合溝と、嵌合溝が設けられていない部位に嵌合穴とを有し、連結部材の厚み方向の長さは、嵌合溝の木材の厚み方向の長さよりも短く、連結部材は、隣接する木材のいずれの嵌合溝にも嵌合し、固定部材は、弾性を有する部材よりなり、嵌合穴に嵌合する棒体であって、隣接する木材同士が連結部材を介して連結した状態で固定部材が嵌合穴に嵌合することで隣接する木材同士を連結固定し、木材と固定部材とは摺動自在とされている
ことを特徴とする木質パネル。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の木材を連結させてなる木質パネルであって、
隣接する前記木材同士を連結する連結部材と、
前記木材同士を固定する固定部材と
を備え、
前記木材は連結面において、嵌合溝と、当該嵌合溝が設けられていない部位に嵌合穴とを有し、
前記連結部材の厚み方向の長さは、前記嵌合溝の前記木材の厚み方向の長さよりも短く、
前記連結部材は、隣接する前記木材のいずれの前記嵌合溝にも嵌合し、
前記固定部材は、弾性を有する部材よりなり、前記嵌合穴に嵌合する棒体であって、隣接する前記木材同士が前記連結部材を介して連結した状態で当該固定部材が前記嵌合穴に嵌合することで、隣接する前記木材同士を連結固定し、
前記木材と前記固定部材とは摺動自在とされている
ことを特徴とする木質パネル。
【請求項2】
複数の木材を連結させてなる木質パネルであって、
隣接する前記木材同士を連結する連結部材と、
前記木材同士を固定する固定部材と
を備え、
前記木材は連結面において、嵌合溝と、当該嵌合溝が設けられていない部位に嵌合穴とを有し、
前記連結部材は、弾性を有する部材よりなり、隣接する前記木材のいずれの前記嵌合溝にも嵌合し、
前記固定部材は、弾性を有する部材よりなり、前記嵌合穴に嵌合する棒体であって、隣接する前記木材同士が前記連結部材を介して連結した状態で当該固定部材が前記嵌合穴に嵌合することで、隣接する前記木材同士を連結固定し、
前記木材と前記固定部材とは摺動自在とされており、かつ当該木材と前記連結部材とは摺動自在とされている
ことを特徴とする木質パネル。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の木質パネルにおいて、
前記木材の断面形状は、木材の短辺方向に平行する辺の一方が、対向する他方の辺よりも短い台形である
ことを特徴とする木質パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は建造物等の壁の曲面部に利用できる木質の壁材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、住宅の壁材、床材として、複数の木材を隣り合うように並べて固定することにより製作した木質のパネルが一般的に用いられている。
【0003】
例えば特許文献1には、柱状木材を積み重ねて固定用ボルトで連結固定した間仕切り壁が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-264044号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これまで、建造物の壁は平面であることが一般的であったが、近年は建造物の外観や内装の意匠性を高めるため、その壁面を曲面としたいというニーズがある。そのため、建造物の壁の曲面部にも採用可能な木質パネルが求められている。
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の間仕切り壁は、柱状木材同士が固定用ボルトにより締め付けられているため柔軟性が無く、曲面部の壁に用いることができないという課題がある。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑み、建造物等の壁の曲面部にも採用可能な木質パネルを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の木質パネルは、
複数の木材を連結させてなる木質パネルであって、
隣接する前記木材同士を連結する連結部材と、
前記木材同士を固定する固定部材と
を備え、
前記木材は連結面において、嵌合溝と、当該嵌合溝が設けられていない部位に嵌合穴とを有し、
前記連結部材の厚み方向の長さは、前記嵌合溝の前記木材の厚み方向の長さよりも短く、
前記連結部材は、隣接する前記木材のいずれの前記嵌合溝にも嵌合し、
前記固定部材は、弾性を有する部材よりなり、前記嵌合穴に嵌合する棒体であって、隣接する前記木材同士が前記連結部材を介して連結した状態で当該固定部材が前記嵌合穴に嵌合することで、隣接する前記木材同士を連結固定し、
前記木材と前記固定部材とは摺動自在とされている
ことを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、固定部材は柔軟性がありかつ、木材と固定部材とは摺動自在であるため、木質パネルを、固定部材の屈曲に応じて、木質パネルの厚み方向に反るように屈曲させることが可能である。
【0010】
また、隣り合う木材同士を連結する連結部材の厚み方向の長さが、連結部材が嵌合される嵌合溝の木材の厚み方向の長さよりも短いので、嵌合溝に嵌合された状態の連結部材と、嵌合溝の壁面との間に、木質パネルを厚み方向に対して反るように屈曲させるための隙間を形成することが可能である。
【0011】
これにより、本発明の木質パネルは、曲面部の壁に用いることができる。
【0012】
このように本発明の木質パネルによれば、建造物等の壁の曲面部にも採用可能な木質パネルを提供できる。
【0013】
あるいは、本発明の木質パネルは、
複数の木材を連結させてなる木質パネルであって、
隣接する前記木材同士を連結する連結部材と、
前記木材同士を固定する固定部材と
を備え、
前記木材は連結面において、嵌合溝と、当該嵌合溝が設けられていない部位に嵌合穴とを有し、
前記連結部材は、弾性を有する部材よりなり、隣接する前記木材のいずれの前記嵌合溝にも嵌合し、
前記固定部材は、弾性を有する部材よりなり、前記嵌合穴に嵌合する棒体であって、隣接する前記木材同士が前記連結部材を介して連結した状態で当該固定部材が前記嵌合穴に嵌合することで、隣接する前記木材同士を連結固定し、
前記木材と前記固定部材とは摺動自在とされており、かつ当該木材と前記連結部材とは摺動自在とされている
ことを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、固定部材及び連結部材は柔軟性がありかつ、木材と摺動自在であるので、木質パネルを、固定部材及び連結部材の屈曲に応じて、木質パネルの厚み方向に反るように屈曲させることが可能である。
【0015】
さらに、本発明の木質パネルは、
前記木材の断面形状は、木材の短辺方向に平行する辺の一方が、対向する他方の辺よりも短い台形である
ことが好ましい。
【0016】
このような構成とすることにより、辺が短くなっている側が凹面になるように木質パネルを屈曲させる際に、木質パネルを屈曲させることができる範囲が広くなる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】木質パネルの斜視図である。
図2】木質パネルの使用状態を示すイメージ図である。
図3】木質パネルの変更実施例を示すイメージ図である。
図4】木質パネルの変更実施例を示すイメージ図である。
図5】木質パネルの写真である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、各図面を参照して、本発明に係る木質パネルの一実施形態について説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0019】
(実施例1)
図1は本発明で提案する木質パネル1の斜視図である。図1に示すように、本実施形態の木質パネル1は複数の木材10(10a、10b、10c…)を連結させてなる木質パネルであって、隣接する木材10同士を連結する連結部材30と、隣接する木材10同士を固定する固定部材50とを備える。
【0020】
複数の木材10は、例えば図1に示すような、正面視で短辺と長辺とを有する長方形状の柱状であるが、板状であってもよい。また、複数の木材10は、例えば長辺が隣り合うように並列される。
【0021】
木材10は連結面(すなわち、他の木材10と隣り合う面)に、連結部材30が嵌合される嵌合溝13を有しており、また連結面の当該嵌合溝13が設けられていない部位に、固定部材50が木材10の短辺方向D1に挿入される嵌合穴11を有する。
【0022】
嵌合穴11は、例えば固定部材50が嵌合される窪みである。嵌合穴11の深さ(短辺方向D1の長さ)は、固定部材50が嵌合穴11から抜けない程度の長さであればよく、例えば木材の短辺の長さ10cmに対し、15mm程度であるが、当該長さは適宜に任意の深さが採用されてよい。
【0023】
連結部材30は、その一方の縁部が、隣接する一方の木材10の嵌合溝13に、また他方の縁部が、隣接する他方の木材10の嵌合溝13に嵌合することにより、隣接する木材10のいずれの嵌合溝13にも嵌合するように構成されている。
【0024】
連結部材30は、例えば木材10に形成された長方形の嵌合溝13の形状に対応する形状及び長さに形成される。すなわち嵌合溝13は例えば、木材10それぞれの長辺の一端から他端に亘って形成されており、連結部材30は、木材10それぞれの長辺の一端から他端に亘って嵌合溝13に嵌合される。
【0025】
また連結部材30の厚み方向D2の長さは、木材10の嵌合溝13の木材の厚み方向D2の長さよりも短いため、連結部材30は、嵌合溝13との間に隙間を持って嵌合される。
【0026】
固定部材50は木材10の嵌合穴11に嵌合する棒体であって、図1に示すような円柱でも、四角柱などの多角柱でもよい。
【0027】
固定部材50は例えば木材やゴム、樹脂等の弾性を有する部材よりなり、隣接する木材10同士が連結部材30を介して連結した状態で固定部材50が嵌合穴11に嵌合することで、隣接する木材10同士を連結固定する。なお、嵌合穴11の断面の形状及び大きさ及び貫通孔31の断面の形状及び大きさは、固定部材50の断面の形状及び大きさに対応している。
【0028】
すなわち例えば固定部材50が円柱であれば嵌合穴11の断面の形状は円であり、その径の大きさは固定部材50を隙間なく挿入することができる大きさである。あるいは例えば固定部材50が多角柱であれば嵌合穴11の断面の形状は固定部材50と同一の多角柱であり、その各辺の長さは固定部材50を隙間なく挿入することができる長さである。
【0029】
木材10と固定部材50とは、木材10の短辺方向D1に摺動自在とされている。
【0030】
図2に木質パネル1の使用状態を示すイメージ図を示す。図2に示す通り、隣接する木材10同士が連結部材30を介して連結した状態で、隣接する木材10同士を、弾性を有する部材よりなる固定部材50が連結固定している。
【0031】
固定部材50は柔軟性がありかつ、木材10と固定部材50とは木材の短辺方向D1に摺動自在であるため、木質パネルを、固定部材50の屈曲に応じて、木質パネルの厚み方向D2に反るように屈曲させることが可能である。
【0032】
また、隣り合う木材10同士を連結する連結部材30の厚み方向D2の長さが、連結部材30が嵌合される嵌合溝13の木材10の厚み方向D2の長さよりも短いので、嵌合溝13に嵌合された状態の連結部材30と、嵌合溝13の壁面との間に、木質パネルを厚み方向D2に対して反るように屈曲させるための隙間を形成することが可能である。
【0033】
(実施例2)
以下に本発明の第2の実施例を示す。なお第1の実施形態の木質パネルと共通する構成については、その説明を省略することがある。第2の実施形態の木質パネルは、第1の実施例と同様に、複数の木材10(10a、10b、10c…)を連結させてなる木質パネルであって、隣接する木材10同士を連結する連結部材30と、隣接する木材10同士を固定する固定部材50とを備える。
【0034】
連結部材30は例えば木材やゴム、樹脂等の弾性を有する部材よりなり、例えば木材10に形成された長方形の嵌合溝13の形状と同じ形状及び大きさであってよい。すなわち例えば連結部材30の厚み方向D2の長さは、木材10の嵌合溝13に隙間なく嵌合することができる長さであってよい。
【0035】
木材10と固定部材50とは、木材10の短辺方向D1に摺動自在とされており、かつ木材10と連結部材30とは、木材10の短辺方向D1に摺動自在とされている。
【0036】
図4に実施例2の使用状態を示すイメージ図を示す。図4の上図に示すように、隣接する木材10同士が弾性を有する部材よりなる連結部材30を介して連結した状態で、隣接する木材10同士を、弾性を有する部材よりなる固定部材50が連結固定している。
【0037】
連結部材30と固定部材50は柔軟性がありかつ、連結部材30と固定部材50とは木材10に対して木材の短辺方向D1に摺動自在であるため、木質パネルを、連結部材30と固定部材50の屈曲に応じて、木質パネルの厚み方向D2に反るように屈曲させることが可能である。
【0038】
(実施例3)
第3の実施形態として、木質パネルを構成する木材10の断面形状は、木材10の短辺方向D1に平行する辺の一方が、対向する他方の辺よりも短い台形としてもよい。
【0039】
ここで言う台形は、等脚台形であってもよく、等脚台形でなくてもよい。
【0040】
図3に実施例3の使用状態を示すイメージ図を示す。第3の実施形態の木質パネルは図3のように、隣接する木材10同士が連結部材30を介して連結した状態で、隣接する木材10同士を、弾性を有する部材よりなる固定部材50が連結固定している。
【0041】
木材10の断面形状を台形とすることにより、辺が短くなっている側が凹面になるように木質パネルを屈曲させる際に、木質パネルを屈曲させることができる範囲が広くなる。
【0042】
また、実施例2の、連結部材30を弾性を有する部材とした木質パネルにおいても、木材10の断面形状を台形とすることにより、辺が短くなっている側が凹面になるように木質パネルを屈曲させる際に、木質パネルを屈曲させることができる範囲が広くなる。(図4下図参照)
【0043】
このように本発明の木質パネルでは、木材で曲面を表現することができるため、内壁材だけでなく、木質のパーテイション等、家具にも応用することができる。
【0044】
<その他の実施形態>
以上、本発明の実施形態の一例について説明したが、これに限定されず、種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0045】
10…木材、11…嵌合穴、13…嵌合溝、15…嵌合溝の底面、30…連結部材、50…固定部材、D1…短辺方向、D2…厚み方向。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2022-11-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の木材を連結させてなる木質パネルであって、
隣接する前記木材同士を連結する連結部材と、
前記木材同士を固定する固定部材と
を備え、
前記木材は連結面において、嵌合溝と、当該嵌合溝が設けられていない部位に嵌合穴とを有し、
前記連結部材の厚み方向の長さは、前記嵌合溝の前記木材の厚み方向の長さよりも短く、
前記連結部材は、隣接する前記木材のいずれの前記嵌合溝にも嵌合し、
前記固定部材は、弾性を有する部材よりなり、前記嵌合穴に嵌合する棒体であって、隣接する前記木材同士が前記連結部材を介して連結した状態で当該固定部材が前記嵌合穴に嵌合
前記嵌合溝の底面と前記連結部材との間及び隣り合う前記木材同士の間に隙間を設けた状態で隣接する当該木材同士を連結固定することで
前記木材と前記固定部材とは摺動自在とされている
ことを特徴とする木質パネル。
【請求項2】
複数の木材を連結させてなる木質パネルであって、
隣接する前記木材同士を連結する連結部材と、
前記木材同士を固定する固定部材と
を備え、
前記木材は連結面において、嵌合溝と、当該嵌合溝が設けられていない部位に嵌合穴とを有し、
前記連結部材は、弾性を有する部材よりなり、隣接する前記木材のいずれの前記嵌合溝にも嵌合し、
前記固定部材は、弾性を有する部材よりなり、前記嵌合穴に嵌合する棒体であって、隣接する前記木材同士が前記連結部材を介して連結した状態で当該固定部材が前記嵌合穴に嵌合
前記嵌合溝の底面と前記連結部材との間及び隣り合う前記木材同士の間に隙間を設けた状態で隣接する当該木材同士を連結固定することで
前記木材と前記固定部材とは摺動自在とされており、かつ当該木材と前記連結部材とは摺動自在とされている
ことを特徴とする木質パネル。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の木質パネルにおいて、
前記木材の断面形状は、木材の短辺方向に平行する辺の一方が、対向する他方の辺よりも短い台形である
ことを特徴とする木質パネル。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の木質パネルは、
複数の木材を連結させてなる木質パネルであって、
隣接する前記木材同士を連結する連結部材と、
前記木材同士を固定する固定部材と
を備え、
前記木材は連結面において、嵌合溝と、当該嵌合溝が設けられていない部位に嵌合穴とを有し、
前記連結部材の厚み方向の長さは、前記嵌合溝の前記木材の厚み方向の長さよりも短く、
前記連結部材は、隣接する前記木材のいずれの前記嵌合溝にも嵌合し、
前記固定部材は、弾性を有する部材よりなり、前記嵌合穴に嵌合する棒体であって、隣接する前記木材同士が前記連結部材を介して連結した状態で当該固定部材が前記嵌合穴に嵌合
前記嵌合溝の底面と前記連結部材との間及び隣り合う前記木材同士の間に隙間を設けた状態で隣接する当該木材同士を連結固定することで
前記木材と前記固定部材とは摺動自在とされている
ことを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
あるいは、本発明の木質パネルは、
複数の木材を連結させてなる木質パネルであって、
隣接する前記木材同士を連結する連結部材と、
前記木材同士を固定する固定部材と
を備え、
前記木材は連結面において、嵌合溝と、当該嵌合溝が設けられていない部位に嵌合穴とを有し、
前記連結部材は、弾性を有する部材よりなり、隣接する前記木材のいずれの前記嵌合溝にも嵌合し、
前記固定部材は、弾性を有する部材よりなり、前記嵌合穴に嵌合する棒体であって、隣接する前記木材同士が前記連結部材を介して連結した状態で当該固定部材が前記嵌合穴に嵌合
前記嵌合溝の底面と前記連結部材との間及び隣り合う前記木材同士の間に隙間を設けた状態で隣接する当該木材同士を連結固定することで
前記木材と前記固定部材とは摺動自在とされており、かつ当該木材と前記連結部材とは摺動自在とされている
ことを特徴とする。