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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023125483
(43)【公開日】2023-09-07
(54)【発明の名称】通信制御システムおよび通信制御プログラム
(51)【国際特許分類】
H04M 3/56 20060101AFI20230831BHJP
H04M 3/42 20060101ALI20230831BHJP
【ＦＩ】
H04M3/56 Z
H04M3/42 Q
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2022029596
(22)【出願日】2022-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】304020498
【氏名又は名称】サクサ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】松下 公亮
【テーマコード（参考）】
5K201
【Ｆターム（参考）】
5K201AA05
5K201BB09
5K201BC01
5K201BD04
5K201EC03
5K201ED01
5K201ED07
(57)【要約】
【課題】電子会議の参加者が、電子会議の着信通知を容易に感知できる通信制御システムを提供する。
【解決手段】本発明に係る通信制御システム１０は、電子会議を行う情報処理端末１２と、情報処理端末１２および情報処理端末１２に対応付けられた電話端末１３が接続されている通信制御装置１１を備え、情報処理端末１２は、電子会議用着信信号を検出した場合に、電話端末１３に着信音を出力させるための呼制御信号を通信制御装置１１に送信し、通信制御装置１１は、情報処理端末１２から受信した呼制御信号を、当該情報処理端末１２に対応する電話端末１３に送信する。
【選択図】 図２
【解決手段】本発明に係る通信制御システム１０は、電子会議を行う情報処理端末１２と、情報処理端末１２および情報処理端末１２に対応付けられた電話端末１３が接続されている通信制御装置１１を備え、情報処理端末１２は、電子会議用着信信号を検出した場合に、電話端末１３に着信音を出力させるための呼制御信号を通信制御装置１１に送信し、通信制御装置１１は、情報処理端末１２から受信した呼制御信号を、当該情報処理端末１２に対応する電話端末１３に送信する。
【選択図】 図２
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子会議を行う会議制御部を備えた情報処理端末と、
前記情報処理端末および前記情報処理端末に対応付けられた電話端末が接続されている通信制御装置を備え、
前記情報処理端末は、前記会議制御部が受信した電子会議用着信信号を検出した場合に、前記電話端末に着信音を出力させるための呼制御信号を前記通信制御装置に送信するデバイスドライバ部を備え、
前記通信制御装置は、前記情報処理端末から受信した前記呼制御信号を、当該情報処理端末に対応する前記電話端末に送信する
通信制御システム。
前記情報処理端末および前記情報処理端末に対応付けられた電話端末が接続されている通信制御装置を備え、
前記情報処理端末は、前記会議制御部が受信した電子会議用着信信号を検出した場合に、前記電話端末に着信音を出力させるための呼制御信号を前記通信制御装置に送信するデバイスドライバ部を備え、
前記通信制御装置は、前記情報処理端末から受信した前記呼制御信号を、当該情報処理端末に対応する前記電話端末に送信する
通信制御システム。
【請求項2】
前記通信制御装置は、
前記情報処理端末と前記電話端末との対応を記憶する記憶部と、
前記対応に基づいて、前記呼制御信号の送信元の前記情報処理端末に対応する前記電話端末を決定するＩＰ通信制御部と、
前記ＩＰ通信制御部が決定した前記電話端末に、前記呼制御信号を送信する呼制御部と
を備える請求項１に記載の通信制御システム。
前記情報処理端末と前記電話端末との対応を記憶する記憶部と、
前記対応に基づいて、前記呼制御信号の送信元の前記情報処理端末に対応する前記電話端末を決定するＩＰ通信制御部と、
前記ＩＰ通信制御部が決定した前記電話端末に、前記呼制御信号を送信する呼制御部と
を備える請求項１に記載の通信制御システム。
【請求項3】
前記デバイスドライバ部は、
前記情報処理端末において、所定の判定条件に基づいて、前記電子会議用着信信号に対する反応がないと判定した場合に、前記呼制御信号を前記通信制御装置に送信する
ことを特徴とする請求項１又は２に記載の通信制御システム。
前記情報処理端末において、所定の判定条件に基づいて、前記電子会議用着信信号に対する反応がないと判定した場合に、前記呼制御信号を前記通信制御装置に送信する
ことを特徴とする請求項１又は２に記載の通信制御システム。
【請求項4】
電子会議を行う会議制御部を備えた情報処理端末と、前記情報処理端末および前記情報処理端末に対応付けられた電話端末が接続されている通信制御装置を備えた通信制御システムにおいて実行されるプログラムであって、
前記情報処理端末が、前記会議制御部が受信した電子会議用着信信号を検出した場合に、前記電話端末に着信音を出力させるための呼制御信号を前記通信制御装置に送信するステップと、
前記通信制御装置が、前記情報処理端末から受信した前記呼制御信号を、当該情報処理端末に対応する前記電話端末に送信するステップ
を実行させて、コンピュータを前記通信制御システムとして機能させるための通信制御プログラム。
前記情報処理端末が、前記会議制御部が受信した電子会議用着信信号を検出した場合に、前記電話端末に着信音を出力させるための呼制御信号を前記通信制御装置に送信するステップと、
前記通信制御装置が、前記情報処理端末から受信した前記呼制御信号を、当該情報処理端末に対応する前記電話端末に送信するステップ
を実行させて、コンピュータを前記通信制御システムとして機能させるための通信制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子会議システムで用いられる通信制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータ（ＰＣ）等の情報処理端末と、ビジネスホン等の電話端末を連携して機能させるシステムが製品化されている（例えば、非特許文献１参照）。非特許文献１のシステムでは、電話端末に着信があり、電話端末が鳴動すると同時に情報処理端末に着信通知がされ、情報処理端末において電話端末に着信があったことを知ることができる。
【0003】
また、インターネット等の通信ネットワークを介してテレビ会議などを行う電子会議システムが普及している。テレビ会議システムでは、会議開始を通知するための着信通知をＰＣのディスプレイに表示するとともに、着信を通知するための着信音をＰＣのスピーカに出力する機能が実装されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】“DESKPORT取扱説明書”,［令和４年２月１４日検索］，インターネット＜URL: https://www.ntt-west.co.jp/kiki/support/pdf/PAC2_DESK.PDF＞
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
電子会議システムでは、会議開始を通知するために着信通知をしても、テレビ会議の参加者が着信通知に気が付かない場合がある。特に、ＰＣにヘッドセットが接続され、そのヘッドセットが参加者の身体に装着されない状態では、通知メッセージがＰＣの画面端に表示されるだけで、着信音を感知できないため、電子会議の参加者が着信通知に気が付かない場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述したような課題を解決するために、本発明に係る通信制御システムは、電子会議を行う会議制御部を備えた情報処理端末と、前記情報処理端末および前記情報処理端末に対応付けられた電話端末が接続されている通信制御装置を備え、前記情報処理端末は、前記会議制御部が受信した電子会議用着信信号を検出した場合に、前記電話端末に着信音を出力させるための呼制御信号を前記通信制御装置に送信するデバイスドライバ部を備え、前記通信制御装置は、前記情報処理端末から受信した前記呼制御信号を、当該情報処理端末に対応する前記電話端末に送信する。
【0007】
また、本発明に係る通信制御プログラムは、電子会議を行う会議制御部を備えた情報処理端末と、前記情報処理端末および前記情報処理端末に対応付けられた電話端末が接続されている通信制御装置を備えた通信制御システムにおいて実行されるプログラムであって、前記情報処理端末が、前記会議制御部が受信した電子会議用着信信号を検出した場合に、前記電話端末に着信音を出力させるための呼制御信号を前記通信制御装置に送信するステップと、前記通信制御装置が、前記情報処理端末から受信した前記呼制御信号を、当該情報処理端末に対応する前記電話端末に送信するステップを実行させて、コンピュータを前記通信制御システムとして機能させるためのものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、電子会議の参加者が電子会議の着信通知を容易に感知できる通信制御システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【発明を実施するための形態】
【0010】
【0011】
＜通信制御システムの構成＞
本実施の形態に係る通信制御システム１０は、図１に示すように、ＴＶ会議等の電子会議を行うパーソナルコンピュータ（ＰＣ）等の情報処理端末１２と、情報処理端末１２およびビジネスホン等の電話端末１３が接続されている通信制御装置１１を備えている。
本実施の形態に係る通信制御システム１０は、図１に示すように、ＴＶ会議等の電子会議を行うパーソナルコンピュータ（ＰＣ）等の情報処理端末１２と、情報処理端末１２およびビジネスホン等の電話端末１３が接続されている通信制御装置１１を備えている。
【0012】
通信制御装置１１は、通信網１に接続されており、ルータ機能を有し、通信網側の電子会議システムと接続することで、情報処理端末１２に対してＴＶ会議等の電子会議機能を提供し、電話端末１３に対して電話通信機能を提供することができる。 情報処理端末１２は、電話端末１３と対応付けがされており、情報処理端末１２の利用者においては、情報処理端末１２の近傍に配置される電話端末１３が対応付けられる。情報処理端末１２は、別の装置（ルータ等）を介して、通信網側の電子会議システムと接続してもよい。その場合、情報処理端末１２は、通信網１から通信制御装置１１を介さずにＴＶ会議における通知信号を受信する。
【0013】
ＴＶ会議等を行う情報処理端末１２には、ＴＶ会議の他の参加者からの着信を通知する信号（以下、「着信信号」）を受信した場合、着信信号の受信を情報処理端末１２のディスプレイに表示するとともに、着信を通知するための着信音を情報処理端末１２のスピーカに出力する機能が実装されている。これにより、ＴＶ会議の参加者は、情報処理端末１２のディスプレイの画像とスピーカによる音声によって着信信号を認識することができる。
【0014】
この場合、ＴＶ会議を実施する情報処理端末１２に通知される着信信号は、通信制御装置１１を経由して、情報処理端末１２に入力される。会議の参加者が情報処理端末１２に接続されたヘッドセットによりＴＶ会議に参加している場合には、着信信号の着信音がヘッドセットのイヤホンやヘッドフォンに出力される。
【0015】
ここで、ヘッドセットが会議の参加者の身体に装着されない等の状態では、着信を通知する通知メッセージがディスプレイの端部にポップアップ表示されるだけでヘッドフォンの着信音が感知されないので、ＴＶ会議の利用者は着信信号の受信を認識することができない場合がある。
【0016】
本発明では、ＴＶ会議を実行する情報処理端末１２が提供する電子会議機能を、電話端末１３が提供する電話通信機能と連携させることで、ＴＶ会議の着信信号を検出して電話端末１３に着信信号を送信することにより、ＴＶ会議の利用者に着信信号の受信を認識させるように構成されている。
【0017】
具体的には、電子会議を行う情報処理端末１２と情報処理端末１２に対応付けて設置された電話端末１３が接続されている通信制御装置１１を備えたシステムにおいて、情報処理端末１２は、通信制御装置１１を介して受信した電子会議用着信信号を検出した場合に、電話端末１３に着信音を出力させるための呼制御信号を生成して通信制御装置１１に送信し、通信制御装置１１は、情報処理端末１２から受信した呼制御信号を、呼制御信号の送信元の情報処理端末１２に対応付けて設置されている電話端末１３に送信するように構成されている。
【0018】
このような構成により、ＴＶ会議の参加者は、ヘッドセットを装着していない状態においても、情報処理端末１２と対応して設置されている電話端末１３の鳴動により、ＴＶ会議の着信信号の受信を認識することが可能となる。
【0019】
＜通信制御装置の構成＞
図２に示すように、通信制御装置１１は、制御部１１１と、呼処理インタフェース（Ｉ／Ｆ）１１４、通信インタフェース（Ｉ／Ｆ）１１５、記憶部１１６とを備える。制御部１１１は、情報処理端末１２に電子会議機能を提供するためのＩＰ通信制御部１１２と、電話端末１３に電話通信機能を提供するための呼制御部１１３とを備える。
図２に示すように、通信制御装置１１は、制御部１１１と、呼処理インタフェース（Ｉ／Ｆ）１１４、通信インタフェース（Ｉ／Ｆ）１１５、記憶部１１６とを備える。制御部１１１は、情報処理端末１２に電子会議機能を提供するためのＩＰ通信制御部１１２と、電話端末１３に電話通信機能を提供するための呼制御部１１３とを備える。
【0020】
記憶部１１６には、電子会議機能および電話通信機能を提供するための通信制御プログラムや、情報処理端末１２と電話端末１３との対応表が記憶されている。この対応表は、情報処理端末１２と情報処理端末１２に対応付けて設置されている電話端末１３の対応関係を示す対応表である。ＴＶ会議の参加者の情報処理端末１２の近傍に対応付けられた電話端末１３が設置されている。
【0021】
ここで、電子会議機能および電話通信機能を提供するためのプログラムは、インターネットなどの通信回線を介して通信制御装置１１に供給されてもよい。記憶部には、各種磁気記録媒体、光磁気記録媒体、ＣＤ－ＲＯＭ、ＣＤ－Ｒ、各種メモリが含まれる。
【0022】
通信制御装置１１は、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）、メモリ、Ｉ／Ｆを備えたコンピュータにより実現することができる。 通信制御装置１１は、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。
【0023】
＜情報処理端末の構成＞
情報処理端末１２は、通信インタフェース（Ｉ／Ｆ）１２１と、制御部１２２と、表示部（画面）１２５と、音声入出力部（例えば、マイクとスピーカ）１２６と、記憶部１２７とを備える。表示部（画面）１２５には、ＴＶ会議の着信信号が表示され、音声入出力部１２６には、マイクとヘッドフォンを備えたヘッドセットを接続することができる。
情報処理端末１２は、通信インタフェース（Ｉ／Ｆ）１２１と、制御部１２２と、表示部（画面）１２５と、音声入出力部（例えば、マイクとスピーカ）１２６と、記憶部１２７とを備える。表示部（画面）１２５には、ＴＶ会議の着信信号が表示され、音声入出力部１２６には、マイクとヘッドフォンを備えたヘッドセットを接続することができる。
【0024】
制御部１２２は、電子会議機能を提供するための処理部としての会議制御部１２３に加えて、電話通信機能との連携を行うためのデバイスドライバ部１２４とを備える。デバイスドライバ部１２４は、情報処理端末１２が提供する電子会議機能と、通信制御装置１１と電話端末１３が提供する電話通信機能とを連携させるための処理部である。
【0025】
記憶部１２７には、デバイスドライバ部１２４を動作させるための音声制御プログラムと、会議制御部１２３を動作させるための電子会議プログラムが記憶されている。 音声制御プログラムや電子会議プログラムは、インターネットなどの通信回線を介して情報処理端末１２に供給されてもよい。記憶部には、各種磁気記録媒体、光磁気記録媒体、ＣＤ－ＲＯＭ、ＣＤ－Ｒ、各種メモリが含まれる。
【0026】
情報処理端末１２は、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）、メモリ、Ｉ／Ｆを備えたコンピュータにより実現することができる。 情報処理端末１２は、これらのハードウェア資源を制御する通信制御プログラムによって実現することができる。
【0027】
＜電話端末の構成＞
電話端末１３は、呼処理インタフェース（Ｉ／Ｆ）１３１、呼制御部１３２、音声入出力部１３３を備えており、通信制御装置１１とともに電話通信機能を提供するように構成されている。
電話端末１３は、呼処理インタフェース（Ｉ／Ｆ）１３１、呼制御部１３２、音声入出力部１３３を備えており、通信制御装置１１とともに電話通信機能を提供するように構成されている。
【0028】
電子会議の実施時には、情報処理端末１２において、電子会議プログラムが記憶部１２７から読み出され、会議制御部１２３で実行される。このとき、情報処理端末１２の表示部１２５に電子会議の参加者が共有する画像が出力され、音声入出力部１２６により音声が入出力される。電子会議の参加者は、音声入出力部１２６に接続されたヘッドセットを用いて音声の入力と出力を行うことができる。
【0029】
通信網１から入力される音声信号は、通信制御装置１１を経由し、通信インタフェース１２１を介して情報処理端末１２に入力された後、会議制御部１２３で制御されて、音声入出力部１２６より出力される。また、音声入出力部１２６より入力された音声信号は、通信インタフェース１２１を介して、通信制御装置１１を経由して、通信網１に出力される。
【0030】
なお、電子会議の参加者は、情報処理端末１２を用いずに、電話端末１３から音声のみで会議に参加することもできる。このとき、通信網１から入力される音声信号は、通信制御装置１１を経由して、電話端末１３の音声入出力部１３３で出力され、電話端末１３の音声入出力部１３３において入力された音声信号は、通信制御装置１１を経由して、通信網１に出力される。
【0031】
＜通信制御システムの動作シーケンス＞
図３は、本発明の実施の形態に係る通信制御システムの動作を説明するためのシーケンスである。
図３は、本発明の実施の形態に係る通信制御システムの動作を説明するためのシーケンスである。
【0032】
通信制御装置１１のＩＰ通信制御部は、ＴＶ会議の実施中において、通信網から受信した電子会議の通知信号を情報処理端末に送信する。情報処理端末１２の会議制御部は、電子会議の通知信号に応じて、電子会議の制御を行う。例えば、電子会議の通知信号が会議の参加者からの着信信号であった場合には、着信信号を情報処理端末１２のディスプレイに表示するとともに、着信を通知するための着信音を情報処理端末１２のスピーカに出力する制御を行う。情報処理端末１２が、別の装置（ルータ等）を介して、通信網側の電子会議システムと接続している場合、情報処理端末１２は、通信網１から通信制御装置１１を介さずに電子会議における通知信号を受信する。
【0033】
情報処理端末１２のデバイスドライバ部は、会議制御部が受信する通知信号を参照して、受信した通知信号から電子会議用の着信信号を検出する。例えば、電子会議用の着信信号の音声信号を識別することにより、電子会議用の着信信号を検出することができる。
【0034】
情報処理端末１２のデバイスドライバ部は、電子会議用の着信信号を検出した場合には、電話端末１３に着信音を出力させるための呼制御信号を生成して通信制御装置１１のＩＰ通信制御部に送信する。
【0035】
このようにして、情報処理端末１２のデバイスドライバ部が、検出した電子会議用の着信信号を、通信制御装置１１が提供する電話通信機能の呼制御信号に変換する機能を有することで、電子会議機能と電話通信機能の連携を行うことができる。
【0036】
通信制御装置１１のＩＰ通信制御部は、記憶部に記憶された情報処理端末１２と電話端末１３の対応表を参照して、呼制御信号を送信する電話端末を決定して、情報処理端末１２から受信した呼制御信号を通信制御装置１１の呼制御部に送信する。
【0037】
通信制御装置１１の呼制御部は、受信した呼制御信号を、情報処理端末１２に対応付けて設置されている電話端末１３に送信する。電話端末１３は、通常の電話の着信と同様にして、受信した呼制御信号に基づいて、着信音を鳴動する。ＴＶ会議の参加者は、ヘッドセットを装着していない場合でも、電話端末１３の鳴動により、着信信号の受信を認識することが可能となる。ここで、着信音を変更することにより、通常の電話の着信との区別するようにしてもよい。
【0038】
ここで、電話端末１３においてオフフックすることにより、電話端末１３をＴＶ会議の音声入出力端末として使用してもよい。この場合、情報処理端末１２と電話端末１３の間の音声信号は、通信制御装置１１を介して、ＲＴＰ（Ｒｅａｌ－ｔｉｍｅ Ｔｒａｎｓｐｏｒｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）等のメディアストリームを用いて送受信される。
【0039】
＜通信制御装置および情報処理端末の動作＞
本実施の形態に係る通信制御装置および情報処理端末の動作について、図４、５を参照して説明する。図４は、本発明の実施の形態に係る情報処理端末の動作を説明するためのフローチャートである。
本実施の形態に係る通信制御装置および情報処理端末の動作について、図４、５を参照して説明する。図４は、本発明の実施の形態に係る情報処理端末の動作を説明するためのフローチャートである。
【0040】
情報処理端末１２の会議制御部は、ＴＶ会議の実施中において、通信網から受信した電子会議の通知信号を受信する（ステップＳ１）。情報処理端末１２の会議制御部は、電子会議の通知信号に応じて、電子会議の制御を行う。
【0041】
情報処理端末１２のデバイスドライバ部は、受信した通知信号から電子会議用の着信信号を検出する（ステップＳ２）。例えば、電子会議用の着信信号の音声信号を識別することにより、電子会議用の着信信号を検出することができる。
【0042】
情報処理端末１２のデバイスドライバ部は、電子会議用の着信信号を検出した場合には、電話端末１３に着信音を出力させるための呼制御信号を生成して（ステップＳ３）、通信制御装置１１のＩＰ通信制御部に送信する（ステップＳ４）。
【0043】
このようにして、情報処理端末１２のデバイスドライバ部が、検出した電子会議用の着信信号を、通信制御装置１１が提供する電話通信機能の呼制御信号に変換する機能を有することで、電子会議機能と電話通信機能の連携を行うことができる。
【0044】
図５は、本発明の実施の形態に係る通信制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【0045】
通信制御装置１１のＩＰ通信制御部は、デバイスドライバ部から呼制御信号を受信すると（ステップＳ５）、記憶部に記憶された情報処理端末１２と電話端末１３の対応表を参照して、呼制御信号を送信する電話端末を決定する（ステップＳ６）。通信制御装置１１のＩＰ通信制御部は、情報処理端末１２から受信した呼制御信号を通信制御装置１１の呼制御部に送信する（ステップＳ７）。
【0046】
通信制御装置１１の呼制御部は、ＩＰ通信制御部の決定に従って、受信した呼制御信号を情報処理端末１２に対応付けて設置されている電話端末１３に送信する（ステップＳ８）。電話端末１３は、通常の電話の着信と同様にして、受信した呼制御信号に基づいて、着信音を鳴動する（ステップＳ９）。
【0047】
＜他の実施の形態＞
上記の実施の形態では、デバイスドライバ部が電子会議用の着信信号を検出したことに応じて、呼制御信号を生成する実施形態を説明したが、デバイスドライバ部が、入力された通知信号を検出した後で、所定の判定条件で、情報処理端末１２において通知信号に対する反応がないと判定した場合に、デバイスドライバ部が呼制御信号を生成するようにしてもよい。
上記の実施の形態では、デバイスドライバ部が電子会議用の着信信号を検出したことに応じて、呼制御信号を生成する実施形態を説明したが、デバイスドライバ部が、入力された通知信号を検出した後で、所定の判定条件で、情報処理端末１２において通知信号に対する反応がないと判定した場合に、デバイスドライバ部が呼制御信号を生成するようにしてもよい。
【0048】
所定の条件とは、例えば、通知信号を受信してから所定の時間経過後において通知信号に対する参加者の反応がない場合である。所定の時間が経過する前に、情報処理端末１２において通知信号に対する反応があった場合には呼制御信号を生成する処理は終了する。通知信号を所定の回数受信した後において通知信号に対する参加者の反応がない場合に、呼制御信号を生成するようにしてもよい。
【0049】
＜本実施の形態の効果＞
本実施の形態に係る通信制御システムによれば、電子会議を行うＰＣ等の情報処理端末に着信通知がされたときに、着信音を感知することができず、情報処理端末の画面上の着信表示（ポップアップ表示等）に気が付かない場合等に、情報処理端末と対応付けて設置されている電話端末から着信音が出力されるので、電子会議の参加者は、電子会議の着信通知を容易に感知することができる。
本実施の形態に係る通信制御システムによれば、電子会議を行うＰＣ等の情報処理端末に着信通知がされたときに、着信音を感知することができず、情報処理端末の画面上の着信表示（ポップアップ表示等）に気が付かない場合等に、情報処理端末と対応付けて設置されている電話端末から着信音が出力されるので、電子会議の参加者は、電子会議の着信通知を容易に感知することができる。
【0050】
本発明の実施の形態では、上記作用効果を奏する通信制御システムの構成および動作の一例を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。通信制御システムの機能を発揮し、上述した作用効果を奏する構成であればよい。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明は、通信ネットワークに接続された電子会議システムに適用することができる。
【符号の説明】
【0052】
１ 通信網
１０ 通信制御システム
１１ 通信制御装置
１２ 情報処理端末
１３ 電話端末
１０ 通信制御システム
１１ 通信制御装置
１２ 情報処理端末
１３ 電話端末
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】