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特開2023-125639情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023125639
(43)【公開日】2023-09-07
(54)【発明の名称】情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0835 20230101AFI20230831BHJP
【FI】
G06Q10/08 312
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022029856
(22)【出願日】2022-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104190
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 昭徳
(72)【発明者】
【氏名】池田 弘
(72)【発明者】
【氏名】亀山 裕亮
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】配送計画を作成する際にかかる作業負担の低減化を図ること。
【解決手段】情報処理装置100は、移動体101の運行経路の1以上の候補111を含む第1候補群110を取得する。情報処理装置100は、荷物102の配送経路の1以上の候補121を含む第2候補群120を取得する。情報処理装置100は、それぞれの候補111を選択するか否かを示す第1変数と、それぞれの候補121を選択するか否かを示す第2変数とを用いて、最適化問題を設定する。最適化問題は、移動体101の運行に関する第1コストと、荷物102の配送に関する第2コストとに基づく指標値を最適化することを目的とする。情報処理装置100は、設定した最適化問題を解くことにより、第1候補群110の中からそれぞれの移動体101の運行経路131を決定すると共に、第2候補群120の中からそれぞれの荷物102の配送経路132を決定する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の移動体のそれぞれの移動体について生成された前記移動体の運行経路の1以上の候補を含む第1候補群を取得し、
前記第1候補群に基づいて複数の荷物のそれぞれの荷物について生成された前記複数の移動体に含まれる1以上の移動体を用いた前記荷物の配送経路の1以上の候補を含む第2候補群を取得し、
取得された前記第1候補群に含まれるそれぞれの候補を選択するか否かを示す第1変数と、取得された前記第2候補群に含まれるそれぞれの候補を選択するか否かを示す第2変数とを用いた関数であって、前記移動体の運行に関する第1コストと、前記荷物の配送に関する第2コストとに基づく指標値を特定する関数に基づいて、前記第1候補群の中から前記それぞれの移動体の運行経路を決定し、前記第2候補群の中から前記それぞれの荷物の配送経路を決定する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項2】
前記第1候補群を取得する処理は、
前記移動体の出発点と到着点とを示す情報に基づいて、前記移動体の出発点から前記移動体の到着点までの最短の運行経路と、前記最短の運行経路を基準とした前記移動体の出発点から前記移動体の到着点までの1以上の迂回経路とを、前記移動体の運行経路の候補として含む前記第1候補群を生成することにより、前記第1候補群を取得する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項3】
前記第1候補群を取得する処理は、
前記それぞれの移動体の既存の運行経路のうち、前記移動体が配送する荷物の量が相対的に小さい運行経路における前記移動体の経由点を特定し、前記移動体の出発点と到着点とを示す情報に基づいて、特定された前記経由点を含む、前記移動体の出発点から前記移動体の到着点までの運行経路を、前記移動体の運行経路の候補として含む前記第1候補群を生成することにより、前記第1候補群を取得する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理プログラム。
【請求項4】
前記第2候補群を取得する処理は、
前記荷物の出発点と到着点とを示す情報に基づいて、取得された前記第1候補群のうち、相対的に少ない数の候補の組み合わせによって形成される、前記荷物の出発点から前記荷物の到着点までの配送経路を、前記荷物の配送経路の候補として含む前記第2候補群を生成することにより、前記第2候補群を取得する、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の情報処理プログラム。
【請求項5】
前記第2候補群を取得する処理は、
前記荷物の出発点と到着点とを示す情報に基づいて、取得された前記第1候補群のうち、1以上の候補の組み合わせによって形成され、前記荷物の配送時間が相対的に小さくなる、前記荷物の出発点から前記荷物の到着点までの配送経路を、前記荷物の配送経路の候補として含む前記第2候補群を生成することにより、前記第2候補群を取得する、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一つに記載の情報処理プログラム。
【請求項6】
複数の移動体のそれぞれの移動体について生成された前記移動体の運行経路の1以上の候補を含む第1候補群を取得し、
前記第1候補群に基づいて複数の荷物のそれぞれの荷物について生成された前記複数の移動体に含まれる1以上の移動体を用いた前記荷物の配送経路の1以上の候補を含む第2候補群を取得し、
取得された前記第1候補群に含まれるそれぞれの候補を選択するか否かを示す第1変数と、取得された前記第2候補群に含まれるそれぞれの候補を選択するか否かを示す第2変数とを用いた関数であって、前記移動体の運行に関する第1コストと、前記荷物の配送に関する第2コストとに基づく指標値を特定する関数に基づいて、前記第1候補群の中から前記それぞれの移動体の運行経路を決定し、前記第2候補群の中から前記それぞれの荷物の配送経路を決定する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
複数の移動体のそれぞれの移動体について生成された前記移動体の運行経路の1以上の候補を含む第1候補群を取得し、
前記第1候補群に基づいて複数の荷物のそれぞれの荷物について生成された前記複数の移動体に含まれる1以上の移動体を用いた前記荷物の配送経路の1以上の候補を含む第2候補群を取得し、
取得された前記第1候補群に含まれるそれぞれの候補を選択するか否かを示す第1変数と、取得された前記第2候補群に含まれるそれぞれの候補を選択するか否かを示す第2変数とを用いた関数であって、前記移動体の運行に関する第1コストと、前記荷物の配送に関する第2コストとに基づく指標値を特定する関数に基づいて、前記第1候補群の中から前記それぞれの移動体の運行経路を決定し、前記第2候補群の中から前記それぞれの荷物の配送経路を決定する、
制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、物流業界において、配送コストを抑えるよう、荷物を移動体に積み込んでどのように配送するかを規定する配送計画を作成することがある。配送計画は、運行計画と物流計画とによって形成される。運行計画は、移動体が移動する経路を規定する。物流計画は、1または複数のいずれの移動体を用いて、荷物を出発地から目的地にどのように配送するかを規定する。例えば、専門家が、運行計画を作成し、作成した運行計画に基づいて、物流計画を作成する。
【0003】
先行技術としては、例えば、積み荷役、往航海、揚げ荷役、復航海、さらに積み荷役と連続する一連の輸送工程に対して、復航海を起点として輸送計画を作成し、復航海、積み荷役、往航海、揚げ荷役の順での1航海の輸送計画を確定するものがある。また、例えば、製造または搬送すべき製品群に対して工程経路選択可能候補を抽出し、抽出した工程経路選択可能候補のすべての組み合わせから戦略上優位な組み合わせを選別する技術がある。また、例えば、入力前提モデルが、読み取った前提用ルールの照合部に適合する場合、適合する照合部に対応する展開部が示す1以上の制約式を、入力前提モデルから展開される制約式として生成する技術がある。また、例えば、貨物輸送の運送スケジュールと価格設定とを共に最適化する技術がある。また、例えば、運送会社を選択して総コストを減少させる技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012-020839号公報
【特許文献2】特開2002-229635号公報
【特許文献3】特開2019-012488号公報
【特許文献4】米国特許出願公開第2018/0082253号明細書
【特許文献5】米国特許出願公開第2006/0241822号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、配送計画を作成する際にかかる作業負担の増大化を招くことがある。例えば、運行計画を作成した後、運行計画に依存する物流計画を作成するため、配送計画の全体における配送コストを抑えることが難しく、配送計画の全体を作成する際にかかる作業負担が増大し易い。
【0006】
1つの側面では、本発明は、配送計画を作成する際にかかる作業負担の低減化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つの実施態様によれば、複数の移動体のそれぞれの移動体について生成された前記移動体の運行経路の1以上の候補を含む第1候補群を取得し、前記第1候補群に基づいて複数の荷物のそれぞれの荷物について生成された前記複数の移動体に含まれる1以上の移動体を用いた前記荷物の配送経路の1以上の候補を含む第2候補群を取得し、取得された前記第1候補群に含まれるそれぞれの候補を選択するか否かを示す第1変数と、取得された前記第2候補群に含まれるそれぞれの候補を選択するか否かを示す第2変数とを用いた関数であって、前記移動体の運行に関する第1コストと、前記荷物の配送に関する第2コストとに基づく指標値を特定する関数に基づいて、前記第1候補群の中から前記それぞれの移動体の運行経路を決定し、前記第2候補群の中から前記それぞれの荷物の配送経路を決定する情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置が提案される。
【発明の効果】
【0008】
一態様によれば、配送計画を作成する際にかかる作業負担の低減化を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施の形態にかかる情報処理方法の一実施例を示す説明図(その1)である。
図2図2は、実施の形態にかかる情報処理方法の一実施例を示す説明図(その2)である。
図3図3は、情報処理システム300の一例を示す説明図である。
図4図4は、情報処理装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図5図5は、情報処理装置100の機能的構成例を示すブロック図である。
図6図6は、情報処理装置100の動作例を示す説明図(その1)である。
図7図7は、情報処理装置100の動作例を示す説明図(その2)である。
図8図8は、情報処理装置100の動作例を示す説明図(その3)である。
図9図9は、情報処理装置100の動作例を示す説明図(その4)である。
図10図10は、情報処理装置100の動作例を示す説明図(その5)である。
図11図11は、情報処理装置100の動作例を示す説明図(その6)である。
図12図12は、情報処理装置100の動作例を示す説明図(その7)である。
図13図13は、情報処理装置100の動作例を示す説明図(その8)である。
図14図14は、情報処理装置100の動作例を示す説明図(その9)である。
図15図15は、情報処理装置100の動作例を示す説明図(その10)である。
図16図16は、全体処理手順の一例を示すフローチャートである。
図17図17は、第1生成処理手順の一例を示すフローチャートである。
図18図18は、第1生成処理手順の別の例を示すフローチャートである。
図19図19は、第2生成処理手順の一例を示すフローチャートである。
図20図20は、第2生成処理手順の別の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、図面を参照して、本発明にかかる情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置の実施の形態を詳細に説明する。
【0011】
(実施の形態にかかる情報処理方法の一実施例)
図1および図2は、実施の形態にかかる情報処理方法の一実施例を示す説明図である。図1において、情報処理装置100は、荷物を移動体に積み込んでどのように配送するかを規定する配送計画を作成する際にかかる作業負担の低減化を図るためのコンピュータである。
【0012】
情報処理装置100は、例えば、サーバ、または、PC(Personal Computer)などである。移動体は、例えば、人間、自転車、トラック、飛行機、または、船舶などである。荷物は、例えば、物体である。荷物は、例えば、人間であってもよい。
【0013】
ここで、配送コストを抑えるよう、配送計画を作成することが望まれる。配送コストは、例えば、移動体を運行する際にかかる燃料または時間などに関するコストを含む。コストは、例えば、金銭的、人的、または、時間的なコストである。配送コストは、例えば、荷物を配送する際にかかるコストなどを含む。配送コストは、具体的には、移動体間で荷物を積み替える際にかかるコストを含む。
【0014】
配送計画は、運行計画と物流計画とによって形成される。運行計画は、例えば、移動体を運行する運行経路を規定する。運行経路は、例えば、移動体の移動経路に対応する。物流計画は、例えば、1または複数のいずれの移動体を用いて、荷物を出発地から目的地にどのように配送するかを規定する。物流計画は、具体的には、1または複数の移動体を用いた、荷物の配送経路を規定する。
【0015】
従来では、例えば、専門家が、運行計画を作成し、作成した運行計画に基づいて、物流計画を作成する場合がある。この場合、専門家が、運行計画を作成した後、運行計画に依存する物流計画を作成するため、配送計画の全体における配送コストを抑えることが難しい。専門家が、配送コストを抑えるよう、配送計画の全体を作成しようと、試行錯誤を繰り返すと、手戻りが発生してしまう。このため、適切な配送計画を作成するまでにかかる作業負担および作業時間などが増大し易いという問題がある。
【0016】
これに対し、荷物と、荷物を配送する移動体と、移動体の運行経路とのすべての組み合わせを検証し、運行計画と、物流計画とを同時に最適化しようとする手法が考えられる。この手法でも、適切な配送計画を作成するまでにかかる作業負担および作業時間などが増大し易いという問題を解決することは難しい。荷物の数、および、移動体の数が増加するほど、組み合わせ爆発により、適切な配送計画を作成するまでにかかる作業負担および作業時間などが増大してしまうことになる。
【0017】
これらのことから、配送計画を作成する際にかかる作業負担および作業時間の低減化を図りつつ、配送コストを抑えるよう、適切な配送計画を作成することが望まれる。そこで、本実施の形態では、配送計画を作成する際にかかる作業負担および作業時間の低減化を図ることができる情報処理方法について説明する。
【0018】
(1-1)情報処理装置100は、複数の移動体101のそれぞれの移動体101について生成された当該移動体101の運行経路の1以上の候補111を含む第1候補群110を取得する。情報処理装置100は、例えば、第1候補群110を生成することにより、第1候補群110を取得する。情報処理装置100は、例えば、第1候補群110を他のコンピュータから受信することにより、第1候補群110を取得してもよい。
【0019】
(1-2)情報処理装置100は、複数の荷物102のそれぞれの荷物102について生成された複数の移動体101に含まれる1以上の移動体101を用いた当該荷物102の配送経路の1以上の候補121を含む第2候補群120を取得する。第2候補群120は、例えば、第1候補群110に基づいて生成される。情報処理装置100は、例えば、第2候補群120を生成することにより、第2候補群120を取得する。情報処理装置100は、例えば、第2候補群120を他のコンピュータから受信することにより、第2候補群120を取得してもよい。
【0020】
(1-3)情報処理装置100は、取得した第1候補群110に含まれるそれぞれの候補111を選択するか否かを示す第1変数と、取得した第2候補群120に含まれるそれぞれの候補121を選択するか否かを示す第2変数とを用いて、最適化問題を設定する。第1変数は、例えば、第1候補群110に含まれる候補111を、配送計画130を形成する運行経路131として選択するか否かを示す。第2変数は、例えば、第2候補群120に含まれる候補121を、配送計画130を形成する配送経路132として選択するか否かを示す。
【0021】
最適化問題は、移動体101の運行に関する第1コストと、荷物102の配送に関する第2コストとに基づく指標値を最適化することを目的とする。最適化問題は、例えば、第1コストと、第2コストとに基づく指標値を示す目的関数を含む。指標値は、例えば、配送コストに対応する。第1コストは、例えば、移動体101を運行する際にかかる、燃料または時間などに関するコストを含む。第2コストは、例えば、荷物102を配送する際にかかる、荷物102の量または荷物102の積み替え回数などに関するコストを含む。
【0022】
情報処理装置100は、設定した最適化問題を解くことにより、第1候補群110の中からそれぞれの移動体101の運行経路131を決定すると共に、第2候補群120の中からそれぞれの荷物102の配送経路132を決定する。情報処理装置100は、例えば、最適化問題を解くことにより、それぞれの第1変数の解と、それぞれの第2変数の解とを算出する。
【0023】
情報処理装置100は、例えば、いずれかの第1変数の解が、第1候補群110のうち、当該第1変数に対応する候補111を、配送計画130を形成する運行経路131として選択することを示すか否かを判定する。情報処理装置100は、例えば、第1変数に対応する候補111を、配送計画130を形成する運行経路131として選択することを示していれば、当該第1変数に対応する候補111を、配送計画130を形成する運行経路131に決定する。
【0024】
情報処理装置100は、例えば、いずれかの第2変数の解が、第2候補群120のうち、当該第2変数に対応する候補121を、配送計画130を形成する配送経路132として選択することを示すか否かを判定する。情報処理装置100は、例えば、第2変数に対応する候補121を、配送計画130を形成する配送経路132として選択することを示していれば、当該第2変数に対応する候補121を、配送計画130を形成する配送経路132に決定する。
【0025】
情報処理装置100は、決定した運行経路131と、決定した配送経路132とを含む配送計画130を作成する。これにより、情報処理装置100は、配送計画130を作成する際にかかる作業負担および作業時間の低減化を図りつつ、配送コストを抑えるよう、適切な配送計画130を作成することができる。次に、図2の説明に移行し、作成される配送計画130の一例について説明する。
【0026】
図2の例では、移動体101は、トラックであるとする。配送計画130は、例えば、トラックaの運行経路として、拠点Aから、拠点C、拠点D、および、拠点Gを順に経由し、拠点Iまでの運行経路を含む。配送計画130は、例えば、トラックbの運行経路として、拠点Eから、拠点Gを経由し、拠点Hまでの運行経路を含む。配送計画130は、例えば、トラックcの運行経路として、拠点Bから、拠点Dを経由し、拠点Fまでの運行経路を含む。
【0027】
配送計画130は、例えば、荷物1の配送経路として、拠点Bから、拠点D、および、拠点Gを経由し、拠点Hまでの配送経路を含む。荷物1は、拠点Dにおいて、トラックcからトラックaに積み替えられる。荷物1は、拠点Gにおいて、トラックaからトラックbに積み替えられる。配送計画130は、例えば、荷物2の配送経路として、拠点Cから、拠点Dを経由し、拠点Fまでの配送経路を含む。荷物2は、拠点Dにおいて、トラックaからトラックcに積み替えられる。
【0028】
ここでは、情報処理装置100が、単独で動作する場合について説明したが、これに限らない。例えば、複数のコンピュータが協働し、情報処理装置100としての機能を実現する場合があってもよい。具体的には、第1候補群110を生成するコンピュータと、第2候補群120を生成するコンピュータと、最適化問題を設定するコンピュータと、最適化問題を解くコンピュータとが協働する場合があってもよい。複数のコンピュータが協働する場合の一例について、図3を用いて後述する。
【0029】
(情報処理システム300の一例)
次に、図3を用いて、図1に示した情報処理装置100としての機能を実現する、情報処理システム300の一例について説明する。
【0030】
図3は、情報処理システム300の一例を示す説明図である。図3において、情報処理システム300は、第1生成装置301と、第2生成装置302と、問題設定装置303と、求解処理装置304と、クライアント装置305とを含む。
【0031】
情報処理システム300において、第1生成装置301と問題設定装置303とは、有線または無線のネットワーク310を介して接続される。ネットワーク310は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどである。また、第1生成装置301と求解処理装置304とは、有線または無線のネットワーク310を介して接続される。
【0032】
また、第2生成装置302と問題設定装置303とは、有線または無線のネットワーク310を介して接続される。また、第2生成装置302と求解処理装置304とは、有線または無線のネットワーク310を介して接続される。また、問題設定装置303と求解処理装置304とは、有線または無線のネットワーク310を介して接続される。また、求解処理装置304とクライアント装置305とは、有線または無線のネットワーク310を介して接続される。
【0033】
第1生成装置301は、第1候補群を生成するコンピュータである。第1生成装置301は、第1候補群の生成依頼を、求解処理装置304から受信する。第1生成装置301は、第1候補群の生成依頼に応じて、第1候補群を生成し、問題設定装置303に送信する。第1生成装置301は、例えば、サーバ、または、PCなどである。
【0034】
第2生成装置302は、第2候補群を生成するコンピュータである。第2生成装置302は、第2候補群の生成依頼を、求解処理装置304から受信する。第2生成装置302は、第2候補群の生成依頼に応じて、第2候補群を生成し、問題設定装置303に送信する。第2生成装置302は、例えば、サーバ、または、PCなどである。
【0035】
問題設定装置303は、最適化問題を設定するコンピュータである。問題設定装置303は、第1候補群を、第1生成装置301から受信する。問題設定装置303は、第2候補群を、第2生成装置302から受信する。問題設定装置303は、受信した第1候補群と、受信した第2候補群とに基づいて、配送コストに関する指標値を最適化する最適化問題を設定する。問題設定装置303は、設定した最適化問題を、求解処理装置304に送信する。問題設定装置303は、例えば、サーバ、または、PCなどである。
【0036】
求解処理装置304は、最適化問題を解き、配送計画を作成するコンピュータである。求解処理装置304は、配送計画の作成依頼を、クライアント装置305から受信する。求解処理装置304は、配送計画の作成依頼に応じて、第1候補群の生成依頼を、第1生成装置301に送信すると共に、第2候補群の生成依頼を、第2生成装置302に送信する。求解処理装置304は、最適化問題を、問題設定装置303から受信する。求解処理装置304は、最適化問題を解くことにより、運行経路を決定すると共に、配送経路を決定する。求解処理装置304は、決定した運行経路と、決定した配送経路とを含む配送計画を作成し、クライアント装置305に送信する。求解処理装置304は、例えば、サーバ、または、PCなどである。
【0037】
クライアント装置305は、配送計画を利用する利用者によって用いられるコンピュータである。クライアント装置305は、利用者の操作入力に基づき、配送計画の作成依頼を、求解処理装置304に送信する。クライアント装置305は、配送計画を、求解処理装置304から受信する。クライアント装置305は、受信した配送計画を、利用者が参照可能に出力する。クライアント装置305は、例えば、PC、タブレット端末、または、スマートフォンなどである。
【0038】
ここでは、第1生成装置301と、第2生成装置302とが異なる装置である場合について説明したが、これに限らない。例えば、第1生成装置301が、第2生成装置302としての機能を有し、第2生成装置302としても動作する場合があってもよい。ここでは、問題設定装置303と、求解処理装置304とが異なる装置である場合について説明したが、これに限らない。例えば、問題設定装置303が、求解処理装置304としての機能を有し、求解処理装置304としても動作する場合があってもよい。
【0039】
ここでは、問題設定装置303と、第1生成装置301とが異なる装置である場合について説明したが、これに限らない。例えば、問題設定装置303が、第1生成装置301としての機能を有し、第1生成装置301としても動作する場合があってもよい。ここでは、問題設定装置303と、第2生成装置302とが異なる装置である場合について説明したが、これに限らない。例えば、問題設定装置303が、第2生成装置302としての機能を有し、第2生成装置302としても動作する場合があってもよい。以下では、情報処理装置100が単独で動作する場合について主に説明する。
【0040】
(情報処理装置100のハードウェア構成例)
次に、図4を用いて、情報処理装置100のハードウェア構成例について説明する。
【0041】
図4は、情報処理装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。図4において、情報処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)401と、メモリ402と、ネットワークI/F(Interface)403と、記録媒体I/F404と、記録媒体405とを有する。また、各構成部は、バス400によってそれぞれ接続される。
【0042】
ここで、CPU401は、情報処理装置100の全体の制御を司る。メモリ402は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU401のワークエリアとして使用される。メモリ402に記憶されるプログラムは、CPU401にロードされることにより、コーディングされている処理をCPU401に実行させる。
【0043】
ネットワークI/F403は、通信回線を通じてネットワーク310に接続され、ネットワーク310を介して他のコンピュータに接続される。そして、ネットワークI/F403は、ネットワーク310と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。ネットワークI/F403は、例えば、モデムやLANアダプタなどである。
【0044】
記録媒体I/F404は、CPU401の制御に従って記録媒体405に対するデータのリード/ライトを制御する。記録媒体I/F404は、例えば、ディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)、USB(Universal Serial Bus)ポートなどである。記録媒体405は、記録媒体I/F404の制御で書き込まれたデータを記憶する不揮発メモリである。記録媒体405は、例えば、ディスク、半導体メモリ、USBメモリなどである。記録媒体405は、情報処理装置100から着脱可能であってもよい。
【0045】
情報処理装置100は、上述した構成部の他、例えば、キーボード、マウス、ディスプレイ、プリンタ、スキャナ、マイク、スピーカーなどを有してもよい。また、情報処理装置100は、記録媒体I/F404や記録媒体405を複数有していてもよい。また、情報処理装置100は、記録媒体I/F404や記録媒体405を有していなくてもよい。
【0046】
例えば、第1生成装置301と、第2生成装置302と、問題設定装置303と、求解処理装置304と、クライアント装置305とのハードウェア構成例は、図4に示した情報処理装置100のハードウェア構成例と同様であるため、説明を省略する。
【0047】
(情報処理装置100の機能的構成例)
次に、図5を用いて、情報処理装置100の機能的構成例について説明する。
【0048】
図5は、情報処理装置100の機能的構成例を示すブロック図である。情報処理装置100は、記憶部500と、取得部501と、生成部502と、設定部503と、求解部504と、出力部505とを含む。
【0049】
記憶部500は、例えば、図4に示したメモリ402や記録媒体405などの記憶領域によって実現される。以下では、記憶部500が、情報処理装置100に含まれる場合について説明するが、これに限らない。例えば、記憶部500が、情報処理装置100とは異なる装置に含まれ、記憶部500の記憶内容が情報処理装置100から参照可能である場合があってもよい。
【0050】
取得部501~出力部505は、制御部の一例として機能する。取得部501~出力部505は、具体的には、例えば、図4に示したメモリ402や記録媒体405などの記憶領域に記憶されたプログラムをCPU401に実行させることにより、または、ネットワークI/F403により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、図4に示したメモリ402や記録媒体405などの記憶領域に記憶される。
【0051】
記憶部500は、各機能部の処理において参照され、または更新される各種情報を記憶する。記憶部500は、例えば、複数の地点を記憶する。地点は、例えば、移動体の出発点、経由点、または、到着点となり得る。地点は、例えば、荷物の出発点、経由点、または、到着点となり得る。記憶部500は、例えば、地点間の接続関係を記憶する。記憶部500は、具体的には、移動体が移動可能な地点間を特定可能に示す情報を記憶する。記憶部500は、例えば、地点間のコストを記憶してもよい。記憶部500は、具体的には、地点間を移動体が移動する際にかかる金銭的または時間的なコストを示す情報を記憶する。
【0052】
記憶部500は、例えば、複数の移動体のそれぞれの移動体について生成された当該移動体の運行経路の1以上の候補を含む第1候補群を記憶する。運行経路の候補は、例えば、移動体の出発点、経由点、および、到着点の組み合わせを示す。第1候補群は、例えば、取得部501によって取得される。第1候補群は、例えば、生成部502によって生成されてもよい。
【0053】
記憶部500は、例えば、複数の荷物のそれぞれの荷物について生成された当該荷物の配送経路の1以上の候補を含む第2候補群を記憶する。第2候補群は、例えば、第1候補群に基づいて生成される。配送経路の候補は、複数の移動体に含まれる1以上の移動体を用いて実現される。配送経路の候補は、例えば、荷物の出発点、経由点、および、到着点の組み合わせを示す。第2候補群は、例えば、取得部501によって取得される。第2候補群は、例えば、生成部502によって生成されてもよい。
【0054】
記憶部500は、例えば、配送計画を記憶する。配送計画は、1以上の運行経路と、1以上の配送経路とによって形成される。運行経路は、例えば、移動体の出発点、経由点、および、到着点の組み合わせを示す。運行経路は、例えば、第1候補群に含まれる候補に対応する。具体的には、第1候補群に含まれる候補が、運行経路として選択されることにより、運行経路が決定される。
【0055】
配送経路は、例えば、荷物の出発点、経由点、および、到着点の組み合わせを示す。配送経路は、例えば、第2候補群に含まれる候補に対応する。具体的には、第2候補群に含まれる候補が、配送経路として選択されることにより、配送経路が決定される。配送計画は、例えば、求解部504によって決定される。運行経路は、例えば、求解部504によって決定される。配送経路は、例えば、求解部504によって決定される。
【0056】
取得部501は、各機能部の処理に用いられる各種情報を取得する。取得部501は、取得した各種情報を、記憶部500に記憶し、または、各機能部に出力する。また、取得部501は、記憶部500に記憶しておいた各種情報を、各機能部に出力してもよい。取得部501は、例えば、利用者の操作入力に基づき、各種情報を取得する。取得部501は、例えば、情報処理装置100とは異なる装置から、各種情報を受信してもよい。
【0057】
取得部501は、例えば、第1候補群を取得する。取得部501は、具体的には、第1候補群を他のコンピュータから受信することにより、第1候補群を取得する。取得部501は、具体的には、利用者の操作入力に基づき、第1候補群の入力を受け付けることにより、第1候補群を取得してもよい。
【0058】
取得部501は、例えば、第2候補群を取得する。取得部501は、具体的には、第2候補群を他のコンピュータから受信することにより、第2候補群を取得する。取得部501は、具体的には、利用者の操作入力に基づき、第2候補群の入力を受け付けることにより、第2候補群を取得してもよい。
【0059】
取得部501は、例えば、第1候補群を生成可能にする第1情報を取得してもよい。第1情報は、例えば、移動体の出発点と到着点とを示す情報を含む。これにより、取得部501は、第1候補群を生成可能にすることができる。
【0060】
取得部501は、例えば、第2候補群を生成可能にする第2情報を取得してもよい。第2情報は、例えば、荷物の出発点と到着点とを示す情報を含む。第2情報は、例えば、移動体が配送可能な荷物の量を示す情報を含んでいてもよい。これにより、取得部501は、第2候補群を生成可能にすることができる。
【0061】
取得部501は、いずれかの機能部の処理を開始する開始トリガーを受け付けてもよい。開始トリガーは、例えば、利用者による所定の操作入力があったことである。開始トリガーは、例えば、他のコンピュータから、所定の情報を受信したことであってもよい。開始トリガーは、例えば、いずれかの機能部が所定の情報を出力したことであってもよい。
【0062】
取得部501は、例えば、第1候補群と第2候補群とを取得したことを、設定部503と求解部504との処理を開始する開始トリガーとして受け付けてもよい。取得部501は、例えば、第1候補群を生成可能にする第1情報と、第2候補群を生成可能にする第2情報とを取得したことを、生成部502と設定部503と求解部504との処理を開始する開始トリガーとして受け付けてもよい。
【0063】
生成部502は、第1候補群を生成する。生成部502は、例えば、記憶部500を参照して、第1情報に基づいて、移動体の出発点から移動体の到着点までの最短の運行経路を、移動体の運行経路の候補として生成する。生成部502は、例えば、記憶部500を参照して、第1情報に基づいて、生成した最短の運行経路を基準とした、移動体の出発点から移動体の到着点までの1以上の迂回経路を、移動体の運行経路の候補として生成する。生成部502は、例えば、生成した移動体の運行経路の1以上の候補を含む第1候補群を生成する。これにより、生成部502は、最適化問題を設定可能にすることができ、配送計画を形成する運行経路を決定可能にすることができる。
【0064】
生成部502は、例えば、それぞれの移動体の既存の運行経路のうち、当該移動体が配送する荷物の量が相対的に小さい運行経路における移動体の経由点を特定してもよい。生成部502は、例えば、記憶部500を参照して、第1情報に基づいて、特定した経由点を含む、移動体の出発点から移動体の到着点までの運行経路を、移動体の運行経路の候補として生成する。生成部502は、例えば、生成した移動体の運行経路の1以上の候補を含む第1候補群を生成する。これにより、生成部502は、最適化問題を設定可能にすることができ、配送計画を形成する運行経路を決定可能にすることができる。生成部502は、配送計画における配送コストの低減化を図り易くすることができる。
【0065】
生成部502は、第2候補群を生成する。生成部502は、例えば、記憶部500を参照して、第2情報に基づいて、取得した第1候補群のうち、相対的に少ない数の候補の組み合わせによって形成される、荷物の出発点から荷物の到着点までの配送経路を、荷物の配送経路の候補として生成する。生成部502は、例えば、生成した荷物の配送経路の候補を含む第2候補群を生成する。これにより、生成部502は、最適化問題を設定可能にすることができ、配送計画を形成する配送経路を決定可能にすることができる。
【0066】
生成部502は、例えば、第2情報に基づいて、取得した第1候補群のうち、1以上の候補の組み合わせによって形成され、荷物の配送時間が相対的に小さくなる、荷物の出発点から荷物の到着点までの配送経路を、荷物の配送経路の候補として生成してもよい。生成部502は、例えば、生成した荷物の配送経路の候補を含む第2候補群を生成する。これにより、生成部502は、最適化問題を設定可能にすることができ、配送計画を形成する配送経路を決定可能にすることができる。
【0067】
設定部503は、取得した第1候補群に含まれるそれぞれの候補を選択するか否かを示す第1変数と、取得した第2候補群に含まれるそれぞれの候補を選択するか否かを示す第2変数とを用いた、指標値を最適化する最適化問題を設定する。指標値は、例えば、移動体の運行に関する第1コストと、荷物の配送に関する第2コストとに基づいて定義される。指標値は、例えば、配送計画の全体に関する配送コストに対応する。指標値は、例えば、値が小さいほど、配送コストが小さいことを示す。最適化は、例えば、最小化である。
【0068】
第1コストは、例えば、第1候補群のうち選択される候補の数と、候補に対応する移動体が既存であるか否かと、候補に対応する移動体の運行時間とに基づいて定義される。第2コストは、例えば、第2候補群のうち選択される候補の数と、候補に対応する荷物の量と、候補に対応する荷物を配送する移動体の数に基づいて定義される。これにより、設定部503は、運行経路と、配送経路とを決定可能にすることができる。
【0069】
設定部503は、例えば、移動体が配送可能な荷物の量の上限に関する制約条件を含む最適化問題を設定してもよい。これにより、設定部503は、移動体が配送可能な荷物の量の上限を考慮した、実現可能な運行経路と、配送経路とを決定可能にすることができる。
【0070】
求解部504は、設定部503で設定した最適化問題を解くことにより、第1候補群の中からそれぞれの移動体の運行経路を決定すると共に、第2候補群の中からそれぞれの荷物の配送経路を決定する。求解部504は、例えば、最適化問題を解くことにより、それぞれの第1変数の解と、それぞれの第2変数の解とを算出する。
【0071】
求解部504は、例えば、いずれかの第1変数の解が、第1候補群のうち、当該第1変数に対応する候補を、配送計画を形成する運行経路として選択することを示していれば、当該第1変数に対応する候補を、配送計画を形成する運行経路に決定する。求解部504は、例えば、いずれかの第2変数の解が、第2候補群のうち、当該第2変数に対応する候補を、配送計画を形成する配送経路として選択することを示していれば、当該第2変数に対応する候補を、配送計画を形成する配送経路に決定する。
【0072】
求解部504は、例えば、決定した運行経路と、決定した配送経路とを含む配送計画を生成する。これにより、求解部504は、配送計画を生成する際にかかる作業負担および作業時間の低減化を図ることができる。求解部504は、配送コストを抑えるよう、適切な配送計画を生成することができる。
【0073】
出力部505は、少なくともいずれかの機能部の処理結果を出力する。出力形式は、例えば、ディスプレイへの表示、プリンタへの印刷出力、ネットワークI/F403による外部装置への送信、または、メモリ402や記録媒体405などの記憶領域への記憶である。これにより、出力部505は、少なくともいずれかの機能部の処理結果を利用者に通知可能にし、情報処理装置100の利便性の向上を図ることができる。出力部505は、求解部504で生成した配送計画を、利用者が参照可能に出力する。これにより、出力部505は、配送コストを比較的抑えた適切な配送計画を利用可能にすることができる。
【0074】
ここでは、情報処理装置100が、取得部501と、生成部502と、設定部503と、求解部504と、出力部505とを含む場合について説明したが、これに限らない。例えば、情報処理装置100が、いずれかの機能部を含まない場合があってもよい。具体的には、情報処理装置100が、生成部502を含まない場合があってもよい。この場合、情報処理装置100は、生成部502を含む他のコンピュータと通信し、第1候補群と第2候補群とを取得する。
【0075】
(情報処理装置100の動作例)
次に、図6図15を用いて、情報処理装置100の動作例について説明する。
【0076】
図6図15は、情報処理装置100の動作例を示す説明図である。図6において、情報処理装置100は、それぞれ異なる地点を示す複数のノードによって形成されるグラフを記憶しているとする。移動可能な地点間に対応するノード間は、リンクによって接続される。情報処理装置100は、複数の移動体のそれぞれの移動体の出発点と到着点とを示す移動体情報を記憶しているとする。情報処理装置100は、グラフと、移動体情報とに基づいて、運行計画の1以上の候補を生成する。
【0077】
図6の例では、情報処理装置100は、具体的には、それぞれの移動体について、当該移動体の出発点から到着点までの最短経路600を、運行経路の候補として生成する。情報処理装置100は、具体的には、それぞれの移動体について、生成した最短の運行経路の候補を基準とした、当該移動体の出発点から到着点までの迂回経路601を、運行経路の候補として生成する。情報処理装置100は、具体的には、生成した運行経路の候補を示す運行計画の候補を生成する。運行計画の候補は、運行経路上のそれぞれの地点における、移動体の到着時点と出発時点とを含んでいてもよい。
【0078】
これにより、情報処理装置100は、様々な迂回経路を、運行経路として選択可能にすることができる。情報処理装置100は、人手では作成し難い運行経路の候補を得ることができる。このため、情報処理装置100は、最適な運行経路を決定し易くすることができる。次に、図7の説明に移行し、情報処理装置100が、運行計画の候補を生成する別の例について説明する。
【0079】
図7において、情報処理装置100は、それぞれ異なる地点を示す複数のノードによって形成されるグラフを記憶しているとする。移動可能な地点間に対応するノード間は、リンクによって接続される。情報処理装置100は、複数の移動体のそれぞれの移動体の出発点と到着点とを示す移動体情報を記憶しているとする。情報処理装置100は、既存の配送計画を記憶する。既存の配送計画は、過去の移動体の運行経路と、過去の荷物の配送経路と、過去の荷物の重さとを示す。情報処理装置100は、グラフと、移動体情報と、既存の配送計画とに基づいて、運行計画の1以上の候補を生成する。
【0080】
図7の例では、情報処理装置100は、具体的には、グラフと、既存の配送計画とに基づいて、複数の地点のうち、配送する荷物の重さの合計が相対的に少ない過去の移動体が運行した経由点または到着点となる地点を特定する。情報処理装置100は、具体的には、それぞれの移動体について、当該移動体の出発点から到着点までの複数の経路のうち、特定した地点を比較的多く含む経路701を、運行経路の候補として生成する。情報処理装置100は、具体的には、生成した運行経路の候補を示す運行計画の候補を生成する。運行計画の候補は、運行経路上のそれぞれの地点における、移動体の到着時点と出発時点とを含んでいてもよい。
【0081】
これにより、情報処理装置100は、特定した地点を経由する荷物を回収して配送可能な経路を、運行経路として選択可能にすることができる。このため、情報処理装置100は、1つの移動体が受け持つ荷物を、他の移動体に割り振り易くすることができ、運行経路の数の低減化を図ることができる。次に、図8の説明に移行し、情報処理装置100が、配送する荷物の重さの合計が相対的に少ない過去の移動体が運行した経由点または到着点となる地点を特定する一例について説明する。
【0082】
図8において、情報処理装置100は、物流計画801と、運行計画802とを含む既存の配送計画を記憶するとする。物流計画801は、過去の荷物C1の配送経路と、過去の荷物C1の重さを含む。配送経路は、例えば、過去の荷物C1を、いずれの運行計画の移動体により、いずれのノードから、いずれのノードまで配送するかを示す。運行計画802は、移動体が運行する運行経路を含む。運行経路は、例えば、移動体が、いずれのノードにいつ到着し、いずれのノードからいつ出発するかを示す。運行計画802は、移動体が配送可能な重さを含んでいてもよい。
【0083】
情報処理装置100は、例えば、物流計画801に基づいて、運行計画802が示す運行経路のうち、ノードN4からノードN9までの区間において、配送する荷物の重さが900kgであると特定する。情報処理装置100は、例えば、物流計画801に基づいて、運行計画802が示す運行経路のそれぞれの区間における、配送する荷物の重さを特定して足し合わせる。これにより、情報処理装置100は、運行経路の全体において配送する荷物の重さの合計を算出可能にすることができる。このため、情報処理装置100は、配送する荷物の重さの合計が相対的に少ない過去の移動体が運行した運行経路に含まれる経由点または到着点となる地点を特定可能にすることができる。
【0084】
情報処理装置100は、図6に示した手法、または、図7に示した手法で、運行計画の1以上の候補を生成したとする。情報処理装置100は、図6に示した手法、および、図7に示した手法の両方で、運行計画の1以上の候補を生成してもよい。次に、図9の説明に移行する。
【0085】
図9において、情報処理装置100は、それぞれ異なる地点を示す複数のノードによって形成されるグラフを記憶しているとする。移動可能な地点間に対応するノード間は、リンクによって接続される。情報処理装置100は、複数の荷物のそれぞれの荷物の出発点と到着点とを示す荷物情報を記憶しているとする。情報処理装置100は、生成した運行計画の1以上の候補と、グラフと、荷物情報とに基づいて、物流計画の1以上の候補を生成する。
【0086】
図9の例では、情報処理装置100は、例えば、運行計画の1以上の候補に基づいて、それぞれの荷物について、当該荷物の出発点から到着点までの複数の経路のうち、荷物を積み替える回数が相対的に少ない経路を、配送経路の候補として生成する。荷物を積み替える回数は、例えば、荷物の出発点から到着点までの配送に関わる移動体の数に対応する。荷物を積み替える回数は、例えば、物流計画の候補に利用する運行計画の候補の数に対応する。
【0087】
情報処理装置100は、具体的には、荷物の出発点から到着点までの複数の経路のうち、荷物を積み替える回数が最も少ない経路を、配送経路の候補として生成する。情報処理装置100は、より具体的には、荷物の出発点から到着点までの複数の経路901~906のうち、荷物を積み替える回数が最も少ない経路901を、配送経路の候補として生成する。
【0088】
情報処理装置100は、具体的には、荷物の出発点から到着点までの複数の経路のうち、荷物を積み替える回数が少ない経路から順に所定数の経路を、配送経路の候補として生成してもよい。情報処理装置100は、具体的には、荷物の出発点から到着点までの複数の経路のうち、荷物を積み替える回数が閾値より少ない経路を、配送経路の候補として生成してもよい。
【0089】
情報処理装置100は、生成した配送経路の候補を示す物流計画の候補を生成する。これにより、情報処理装置100は、荷物の積み替えによる配送コストの増大化を抑制し易い適切な物流計画を決定し易くすることができる。次に、図10の説明に移行し、情報処理装置100が、物流計画の候補を生成する別の例について説明する。
【0090】
図10において、情報処理装置100は、それぞれ異なる地点を示す複数のノードによって形成されるグラフを記憶しているとする。移動可能な地点間に対応するノード間は、リンクによって接続される。情報処理装置100は、複数の荷物のそれぞれの荷物の出発点と到着点とを示す荷物情報を記憶する。情報処理装置100は、生成した運行計画の1以上の候補と、グラフと、荷物情報とに基づいて、物流計画の1以上の候補を生成する。
【0091】
図10の例では、情報処理装置100は、例えば、それぞれの荷物について、当該荷物の出発点から到着点までの複数の経路のうち、荷物の配送時間が相対的に小さくなる経路を、配送経路の候補として生成する。配送時間は、例えば、荷物の出発点から到着点まで荷物を配送する際にかかる所要時間である。配送時間は、例えば、荷物を載せた移動体が運行する際にかかる運行時間と、荷物を移動体間で積み替える際にかかる積替時間とを含む。
【0092】
情報処理装置100は、具体的には、荷物の出発点から到着点までの複数の経路のうち、配送時間が最も小さい経路を、配送経路の候補として生成する。情報処理装置100は、より具体的には、荷物の出発点から到着点までの複数の経路のそれぞれの経路について、当該経路のそれぞれの区間を移動体が運行する際にかかる運行時間と、当該経路において荷物を積み替える際にかかる積替時間とを特定する。情報処理装置100は、より具体的には、それぞれの経路について、特定した運行時間と、特定した積替時間とを足し合わせることにより、当該経路の全体における配送時間を算出する。情報処理装置100は、より具体的には、算出した配送時間が最も小さい経路を、配送経路の候補として生成する。
【0093】
情報処理装置100は、具体的には、荷物の出発点から到着点までの複数の経路のうち、配送時間が小さい経路から順に所定数の経路を、配送経路の候補として生成してもよい。情報処理装置100は、具体的には、荷物の出発点から到着点までの複数の経路のうち、配送時間が閾値より小さい経路を、配送経路の候補として生成してもよい。
【0094】
情報処理装置100は、生成した配送経路の候補を示す物流計画の候補を生成する。これにより、情報処理装置100は、移動体の運行による配送コストの増大化を抑制し易い適切な物流計画を決定し易くすることができる。情報処理装置100は、図9に示した手法、または、図10に示した手法で、物流計画の1以上の候補を生成したとする。情報処理装置100は、図9に示した手法、および、図10に示した手法の両方で、物流計画の1以上の候補を生成してもよい。次に、図11の説明に移行し、生成した運行計画の候補の一例と、生成した物流計画の候補の一例とについて説明する。
【0095】
図11に示すように、情報処理装置100は、例えば、運行経路の候補1101を示す運行計画の候補、および、運行経路の候補1102を示す運行計画の候補などを生成する。運行経路の候補1101は、始点となる地点1と、経由点1となる地点2と、経由点2となる地点3と、終点となる地点4とを順に結んだ経路である。運行経路の候補1102は、始点となる地点5と、経由点1となる地点2と、終点となる地点6とを順に結んだ経路である。
【0096】
情報処理装置100は、例えば、配送経路の候補1103を示す物流計画の候補などを生成する。配送経路の候補1103は、始点となる地点5と、経由点1となる地点2と、終点となる地点3とを順に結んだ経路である。配送経路の候補1103は、運行経路の1以上の候補のそれぞれの候補に含まれる区間の組み合わせによって形成される。配送経路の候補1103は、例えば、運行経路の候補1102に含まれる区間4と、運行経路の候補1101に含まれる区間2との組み合わせによって形成される。従って、荷物は、地点2において、移動体間を積み替えられることになる。次に、図12図15を用いて、情報処理装置100が、配送計画を生成する一例について説明する。
【0097】
図12のグラフ1200は、それぞれ異なる地点を示す複数のノードによって形成される。移動可能な地点間に対応するノード間は、リンクによって接続される。グラフ1200は、複数の地点と、移動可能な地点間とを特定可能に示す。情報処理装置100は、グラフ1200を記憶しているとする。次に、図13の説明に移行する。
【0098】
図13に示すように、情報処理装置100は、生成した運行計画の候補を記憶しているとする。情報処理装置100は、例えば、運行計画候補管理テーブル1300を記憶する。運行計画候補管理テーブル1300は、例えば、番号と、積載重量上限と、拠点xとのフィールドを有する。xは、1以上の整数である。運行計画候補管理テーブル1300は、運行計画の候補ごとに各フィールドに情報を設定することにより、運行計画の候補がレコードとして記憶される。
【0099】
番号のフィールドには、運行計画の候補に割り振られた番号iが設定される。積載重量上限のフィールドには、上記番号iの運行計画の候補に利用される移動体の積載可能重量上限が設定される。拠点xのフィールドには、上記番号iの運行計画の候補に含まれる運行経路の候補において、移動体がx番目に到着する拠点に割り振られた符号が設定される。次に、図14の説明に移行する。
【0100】
図14に示すように、情報処理装置100は、生成した物流計画の候補を記憶しているとする。情報処理装置100は、例えば、物流計画候補管理テーブル1400を記憶する。物流計画候補管理テーブル1400は、例えば、番号と、荷物と、出発点と、到着点と、重量と、運行yと、区間yとのフィールドを有する。yは、1以上の整数である。物流計画候補管理テーブル1400は、物流計画の候補ごとに各フィールドに情報を設定することにより、物流計画の候補がレコードとして記憶される。
【0101】
番号のフィールドには、物流計画の候補に割り振られた番号が設定される。荷物のフィールドには、上記物流計画の候補において配送される荷物に割り振られた符号が設定される。出発点のフィールドには、上記物流計画の候補における上記荷物の出発点となる拠点に割り振られた符号が設定される。到着点のフィールドには、上記物流計画の候補における上記荷物の到着点となる拠点に割り振られた符号が設定される。
【0102】
重量のフィールドには、上記荷物の重量が設定される。運行xのフィールドには、上記物流計画の候補に用いられる運行計画の候補に割り振られた番号が設定される。運行xのフィールドには、例えば、物流計画の候補が示す配送経路の候補を形成する区間が含まれる運行経路の候補を示す運行計画の候補に割り振られた番号が設定される。区間xのフィールドには、上記物流計画の候補が示す配送経路の候補を形成する、上記運行計画の候補が示す運行経路の候補に含まれる区間が設定される。次に、図15の説明に移行する。
【0103】
図15において、情報処理装置100は、運行計画のp個の候補と、物流計画のm個の候補とに基づいて、最適化問題を設定する。情報処理装置100は、変数X=(x1,x2,・・・)を用意する。xjは、物流計画の候補jを、配送計画に含める物流計画として選択するか否かを示す。xjは、物流計画の候補jを選択する場合には1である。xjは、物流計画の候補jを選択しない場合には0である。j=1,・・・,mである。
【0104】
情報処理装置100は、変数Y=(y1,y2,・・・)を用意する。yjは、運行計画の候補jを、配送計画に含める運行計画として選択するか否かを示す。yjは、運行計画の候補jを選択する場合には1である。yjは、運行計画の候補jを選択しない場合には0である。j=1,・・・,pである。
【0105】
情報処理装置100は、第1の制約条件を設定する。第1の制約条件は、それぞれの荷物が、物流計画のいずれかの候補によって、出発点から到着点まで配送完了することである。第1の制約条件は、例えば、AX=1である。Aは、n×m行列である。Aのi行j列目の要素aijは、j番目の物流計画の候補が、i番目の荷物に対応する場合には1である。Aのi行j列目の要素aijは、j番目の物流計画の候補が、i番目の荷物に対応しない場合には0である。Aは、例えば、図15に示す3×7行列である。
【0106】
情報処理装置100は、第2の制約条件を設定する。第2の制約条件は、選択した物流計画の候補において用いられる運行計画の候補が選択されることである。第2の制約条件は、例えば、BX≦M×Yである。Mは、比較的大きい定数である。Bは、p×m行列である。Bのi行j列目の要素bijは、j番目の物流計画の候補が、i番目の運行計画の候補を用いる場合には1である。Bのi行j列目の要素bijは、j番目の物流計画の候補が、i番目の運行計画の候補を用いない場合には0である。Bは、例えば、図15に示す4×7行列である。
【0107】
情報処理装置100は、第3の制約条件を設定する。第3の制約条件は、運行計画の候補において移動体が同時に配送する荷物の重量の合計が、積載可能重量以下であることである。第3の制約条件は、例えば、ZX≦Qである。Zは、s×m行列である。sは、運行計画の1以上の候補の全体における、運行経路の候補を形成する区間の総数である。Zのi行j列目の要素zijは、j番目の物流計画の候補が示す配送経路の候補が、i番目の区間を用いる場合には1である。Zのi行j列目の要素zijは、j番目の物流計画の候補が示す配送経路の候補が、i番目の区間を用いない場合には0である。Zは、例えば、図15に示す12×7行列である。Qは、要素数sのベクトルである。Qのi番目の要素qiは、i番目の区間における移動体の積載可能重量の上限値である。Qは、例えば、図15に示す12×1ベクトルである。
【0108】
情報処理装置100は、用意した変数Xと変数Yとを用いて、目的関数を設定する。情報処理装置100は、例えば、目的関数Σi=1 pii+Σi=1 miiを設定する。ciは、i番目の運行計画の候補にかかるコストである。ciは、例えば、運行計画1つあたりの固定のコストと、i番目の運行計画の候補における移動体の運行時間に比例するコストと、i番目の運行計画の候補を新たな移動体を導入して実現する場合にかかるコストとを含む。ciを要素とするベクトルcは、例えば、図15に示す1×4ベクトルである。tiは、i番目の物流計画の候補にかかるコストである。tiは、例えば、i番目の物流計画における、荷物の重量と、荷物の積み替え回数とに比例するコストである。tiを要素とするベクトルtは、例えば、図15に示す1×7ベクトルである。
【0109】
情報処理装置100は、設定した目的関数が示す指標値を最小化するよう、第1の制約条件と第2の制約条件と第3の制約条件とを用いた最適化問題を設定する。情報処理装置100は、設定した最適化問題を解くことにより、変数Xの解と変数Yの解とを算出する。情報処理装置100は、変数Xの解のうち、1である要素xjに対応する物流計画の候補を、配送計画に含める物流計画に決定する。情報処理装置100は、変数Yの解のうち、1である要素yjに対応する運行計画の候補を、配送計画に含める運行計画に決定する。情報処理装置100は、決定した運行計画と、決定した物流計画とを含む配送計画を生成して利用者が参照可能に出力する。
【0110】
これにより、情報処理装置100は、配送計画を生成する際にかかる作業負担および作業時間の低減化を図りつつ、配送コストを抑えるよう、適切な配送計画を生成することができる。情報処理装置100は、例えば、運行計画と物流計画とを同時に最適化することができるため、配送計画を生成する際にかかる作業負担および作業時間の低減化を図ることができる。
【0111】
情報処理装置100は、人手では作成し難い運行経路の候補に基づいて、人手では作成し難い配送計画を生成することができる。情報処理装置100は、1つの移動体が受け持つ荷物を、他の移動体に割り振り易くするよう用意した、運行経路の1以上の候補に基づいて、運行計画の数が少なくなるよう、配送計画を生成することができる。このため、情報処理装置100は、配送コストを低減し易くすることができる。
【0112】
情報処理装置100は、荷物を積み替える回数が相対的に少ない物流計画の候補に基づいて、荷物の積み替えによる配送コストの増大化を抑制し易くすることができる。情報処理装置100は、配送時間が相対的に小さい物流計画の候補に基づいて、移動体の運行による配送コストの増大化を抑制し易くすることができる。
【0113】
(全体処理手順の一例)
次に、図16を用いて、情報処理装置100が実行する、全体処理手順の一例について説明する。全体処理は、例えば、図4に示したCPU401と、メモリ402や記録媒体405などの記憶領域と、ネットワークI/F403とによって実現される。
【0114】
図16は、全体処理手順の一例を示すフローチャートである。図16において、情報処理装置100は、図17または図18に後述する第1生成処理を実行し、運行計画の1以上の候補を生成する(ステップS1601)。
【0115】
次に、情報処理装置100は、図19または図20に後述する第2生成処理を実行し、物流計画の1以上の候補を生成する(ステップS1602)。そして、情報処理装置100は、生成した運行計画の1以上の候補と、生成した物流計画の1以上の候補とに基づいて、整数計画問題を設定する(ステップS1603)。
【0116】
次に、情報処理装置100は、ソルバーを利用して、設定した整数計画問題を解くことにより、運行計画と、物流計画とを決定する(ステップS1604)。そして、情報処理装置100は、全体処理を終了する。
【0117】
(第1生成処理手順の一例)
次に、図17を用いて、情報処理装置100が実行する、第1生成処理手順の一例について説明する。第1生成処理は、例えば、図4に示したCPU401と、メモリ402や記録媒体405などの記憶領域と、ネットワークI/F403とによって実現される。
【0118】
図17は、第1生成処理手順の一例を示すフローチャートである。図17において、情報処理装置100は、変数i=1を設定する(ステップS1701)。
【0119】
次に、情報処理装置100は、運行計画iの始点Siから終点Giまでの最短の運行経路の候補を生成し、生成した最短の運行経路の候補を規定する運行計画の候補を生成する(ステップS1702)。
【0120】
次に、情報処理装置100は、i=閾値であるか否かを判定する(ステップS1703)。ここで、i=閾値である場合(ステップS1703:Yes)、情報処理装置100は、第1生成処理を終了する。一方で、i=閾値ではない場合(ステップS1703:No)、情報処理装置100は、ステップS1704の処理に移行する。
【0121】
ステップS1704では、情報処理装置100は、生成した最短の運行経路の候補上に存在するいずれかの区間のリンクを切断する(ステップS1704)。次に、情報処理装置100は、変数i=i+1を設定する(ステップS1705)。そして、情報処理装置100は、ステップS1702の処理に戻る。
【0122】
(第1生成処理手順の別の例)
次に、図18を用いて、情報処理装置100が実行する、第1生成処理手順の別の例について説明する。第1生成処理は、例えば、図4に示したCPU401と、メモリ402や記録媒体405などの記憶領域と、ネットワークI/F403とによって実現される。
【0123】
図18は、第1生成処理手順の別の例を示すフローチャートである。図18において、情報処理装置100は、既存の運行計画のうち、配送する荷物の重さが相対的に少ないn個の運行計画L1,L2,・・・,Lnを特定する(ステップS1801)。
【0124】
次に、情報処理装置100は、特定したn個の運行計画における経由点または到着点であるm個の拠点N1,N2,・・・,Nmを特定する(ステップS1802)。そして、情報処理装置100は、変数i=1を設定する(ステップS1803)。
【0125】
次に、情報処理装置100は、特定したm個の拠点に含まれる拠点を多く含むよう、運行計画iの始点Siから終点Giまでの運行経路の候補を生成し、生成した運行経路の候補を規定する運行計画の候補を生成する(ステップS1804)。
【0126】
そして、情報処理装置100は、i=閾値であるか否かを判定する(ステップS1805)。ここで、i=閾値である場合(ステップS1805:Yes)、情報処理装置100は、第1生成処理を終了する。一方で、i=閾値ではない場合(ステップS1805:No)、情報処理装置100は、ステップS1806の処理に移行する。
【0127】
ステップS1806では、情報処理装置100は、変数i=i+1を設定する(ステップS1806)。そして、情報処理装置100は、ステップS1804の処理に戻る。
【0128】
(第2生成処理手順の一例)
次に、図19を用いて、情報処理装置100が実行する、第2生成処理手順の一例について説明する。第2生成処理は、例えば、図4に示したCPU401と、メモリ402や記録媒体405などの記憶領域と、ネットワークI/F403とによって実現される。
【0129】
図19は、第2生成処理手順の一例を示すフローチャートである。図19において、情報処理装置100は、変数i=1を設定する(ステップS1901)。
【0130】
次に、情報処理装置100は、物流計画iの始点Siから1つ先に存在するノードをスタックに格納する(ステップS1902)。そして、情報処理装置100は、スタックのうち、配送時間が最小になるノードjを取り出す(ステップS1903)。
【0131】
次に、情報処理装置100は、ノードj=物流計画iの終点Giであるか否かを判定する(ステップS1904)。ここで、ノードj=物流計画iの終点Giではない場合(ステップS1904:No)、情報処理装置100は、ステップS1905の処理に移行する。一方で、ノードj=物流計画iの終点Giである場合(ステップS1904:Yes)、情報処理装置100は、ステップS1906の処理に移行する。
【0132】
ステップS1905では、情報処理装置100は、スタックを空にし、物流計画iの始点Siから1つ先に存在するノードをスタックに格納する(ステップS1905)。そして、情報処理装置100は、ステップS1903の処理に戻る。
【0133】
ステップS1906では、情報処理装置100は、取り出したノードjを経由する、物流計画iの始点Siから終点Giまでの配送経路の候補を生成し、生成した配送経路の候補を規定する物流計画の候補を生成する(ステップS1906)。
【0134】
次に、情報処理装置100は、i=閾値であるか否かを判定する(ステップS1907)。ここで、i=閾値である場合(ステップS1907:Yes)、情報処理装置100は、第2生成処理を終了する。一方で、i=閾値ではない場合(ステップS1907:No)、情報処理装置100は、ステップS1908の処理に移行する。
【0135】
ステップS1908では、情報処理装置100は、変数i=i+1を設定する(ステップS1908)。そして、情報処理装置100は、ステップS1903の処理に戻る。
【0136】
(第2生成処理手順の別の例)
次に、図20を用いて、情報処理装置100が実行する、第2生成処理手順の別の例について説明する。第2生成処理は、例えば、図4に示したCPU401と、メモリ402や記録媒体405などの記憶領域と、ネットワークI/F403とによって実現される。
【0137】
図20は、第2生成処理手順の別の例を示すフローチャートである。図20において、情報処理装置100は、変数i=1を設定する(ステップS2001)。
【0138】
次に、情報処理装置100は、物流計画iの始点Siから1つ先に存在するノードをスタックに格納する(ステップS2002)。そして、情報処理装置100は、スタックからランダムにノードjを取り出す(ステップS2003)。
【0139】
次に、情報処理装置100は、ノードj=物流計画iの終点Giであるか否かを判定する(ステップS2004)。ここで、ノードj=物流計画iの終点Giではない場合(ステップS2004:No)、情報処理装置100は、ステップS2005の処理に移行する。一方で、ノードj=物流計画iの終点Giである場合(ステップS2004:Yes)、情報処理装置100は、ステップS2006の処理に移行する。
【0140】
ステップS2005では、情報処理装置100は、スタックを空にし、物流計画iの始点Siから1つ先に存在するノードをスタックに格納する(ステップS2005)。そして、情報処理装置100は、ステップS2003の処理に戻る。
【0141】
ステップS2006では、情報処理装置100は、取り出したノードjを経由する、物流計画iの始点Siから終点Giまでの配送経路の候補を生成し、生成した配送経路の候補を規定する物流計画の候補を生成する(ステップS2006)。
【0142】
次に、情報処理装置100は、i=閾値であるか否かを判定する(ステップS2007)。ここで、i=閾値である場合(ステップS2007:Yes)、情報処理装置100は、第2生成処理を終了する。一方で、i=閾値ではない場合(ステップS2007:No)、情報処理装置100は、ステップS2008の処理に移行する。
【0143】
ステップS2008では、情報処理装置100は、変数i=i+1を設定する(ステップS2008)。そして、情報処理装置100は、ステップS2003の処理に戻る。
【0144】
ここで、情報処理装置100は、図16図20の各フローチャートの一部ステップの処理の順序を入れ替えて実行してもよい。また、情報処理装置100は、図16図20の各フローチャートの一部ステップの処理を省略してもよい。
【0145】
以上説明したように、情報処理装置100によれば、複数の移動体のそれぞれの移動体について生成された移動体の運行経路の1以上の候補を含む第1候補群を取得することができる。情報処理装置100によれば、第1候補群に基づいて複数の荷物のそれぞれの荷物について生成された複数の移動体に含まれる1以上の移動体を用いた荷物の配送経路の1以上の候補を含む第2候補群を取得することができる。情報処理装置100によれば、取得した第1候補群に含まれるそれぞれの候補を選択するか否かを示す第1変数と、取得した第2候補群に含まれるそれぞれの候補を選択するか否かを示す第2変数とを用いた最適化問題を設定することができる。最適化問題は、移動体の運行に関する第1コストと、荷物の配送に関する第2コストとに基づく指標値を最適化することを目的とする。情報処理装置100によれば、設定した最適化問題を解くことにより、第1候補群の中からそれぞれの移動体の運行経路を決定すると共に、第2候補群の中からそれぞれの荷物の配送経路を決定することができる。これにより、情報処理装置100は、配送計画を生成する際にかかる作業負担および作業時間の低減化を図ることができる。
【0146】
情報処理装置100によれば、移動体の出発点から移動体の到着点までの最短の運行経路と、最短の運行経路を基準とした移動体の出発点から移動体の到着点までの1以上の迂回経路とを、移動体の運行経路の候補として含む第1候補群を生成することができる。これにより、情報処理装置100は、様々な配送計画を生成可能にすることができる。情報処理装置100は、人手では作成し難い配送計画を生成することができる。
【0147】
情報処理装置100によれば、それぞれの移動体の既存の運行経路のうち、移動体が配送する荷物の量が相対的に小さい運行経路における移動体の経由点を特定することができる。情報処理装置100によれば、特定した経由点を含む、移動体の出発点から移動体の到着点までの運行経路を、移動体の運行経路の候補として含む第1候補群を生成することができる。これにより、情報処理装置100は、運行計画の数が少なくなるよう、配送計画を生成することができる。このため、情報処理装置100は、配送コストを低減し易くすることができる。
【0148】
情報処理装置100によれば、取得した第1候補群のうち、相対的に少ない数の候補の組み合わせによって形成される、荷物の出発点から荷物の到着点までの配送経路を、荷物の配送経路の候補として含む第2候補群を生成することができる。これにより、情報処理装置100は、荷物の積み替えによる配送コストの増大化を抑制し易くすることができる。
【0149】
情報処理装置100によれば、取得した第1候補群のうち、1以上の候補の組み合わせによって形成され、荷物の配送時間が相対的に小さくなる、荷物の出発点から荷物の到着点までの配送経路を生成することができる。情報処理装置100によれば、生成した配送経路を、荷物の配送経路の候補として含む第2候補群を生成することができる。これにより、情報処理装置100は、移動体の運行による配送コストの増大化を抑制し易くすることができる。
【0150】
情報処理装置100によれば、第1コストを、第1候補群のうち選択される候補の数と、候補に対応する移動体が既存であるか否かと、候補に対応する移動体の運行時間とに基づいて設定することができる。情報処理装置100によれば、第2コストを、第2候補群のうち選択される候補の数と、候補に対応する荷物の量と、候補に対応する荷物を配送する移動体の数に基づいて設定することができる。これにより、情報処理装置100は、配送コストを精度よく最適化し易くすることができる。
【0151】
情報処理装置100によれば、移動体が配送可能な荷物の量の上限に関する制約条件を含む最適化問題を解くことにより、第1候補群の中からそれぞれの移動体の運行経路を決定すると共に、第2候補群の中からそれぞれの荷物の配送経路を決定することができる。これにより、情報処理装置100によれば、実現可能な配送計画を生成することができる。
【0152】
なお、本実施の形態で説明した情報処理方法は、予め用意されたプログラムをPCやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。本実施の形態で説明した情報処理プログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。記録媒体は、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)-ROM、MO(Magneto Optical disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などである。また、本実施の形態で説明した情報処理プログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布してもよい。
【0153】
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0154】
(付記1)複数の移動体のそれぞれの移動体について生成された前記移動体の運行経路の1以上の候補を含む第1候補群を取得し、
前記第1候補群に基づいて複数の荷物のそれぞれの荷物について生成された前記複数の移動体に含まれる1以上の移動体を用いた前記荷物の配送経路の1以上の候補を含む第2候補群を取得し、
取得された前記第1候補群に含まれるそれぞれの候補を選択するか否かを示す第1変数と、取得された前記第2候補群に含まれるそれぞれの候補を選択するか否かを示す第2変数とを用いた関数であって、前記移動体の運行に関する第1コストと、前記荷物の配送に関する第2コストとに基づく指標値を特定する関数に基づいて、前記第1候補群の中から前記それぞれの移動体の運行経路を決定し、前記第2候補群の中から前記それぞれの荷物の配送経路を決定する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【0155】
(付記2)前記第1候補群を取得する処理は、
前記移動体の出発点と到着点とを示す情報に基づいて、前記移動体の出発点から前記移動体の到着点までの最短の運行経路と、前記最短の運行経路を基準とした前記移動体の出発点から前記移動体の到着点までの1以上の迂回経路とを、前記移動体の運行経路の候補として含む前記第1候補群を生成することにより、前記第1候補群を取得する、ことを特徴とする付記1に記載の情報処理プログラム。
【0156】
(付記3)前記第1候補群を取得する処理は、
前記それぞれの移動体の既存の運行経路のうち、前記移動体が配送する荷物の量が相対的に小さい運行経路における前記移動体の経由点を特定し、前記移動体の出発点と到着点とを示す情報に基づいて、特定された前記経由点を含む、前記移動体の出発点から前記移動体の到着点までの運行経路を、前記移動体の運行経路の候補として含む前記第1候補群を生成することにより、前記第1候補群を取得する、ことを特徴とする付記1または2に記載の情報処理プログラム。
【0157】
(付記4)前記第2候補群を取得する処理は、
前記荷物の出発点と到着点とを示す情報に基づいて、取得された前記第1候補群のうち、相対的に少ない数の候補の組み合わせによって形成される、前記荷物の出発点から前記荷物の到着点までの配送経路を、前記荷物の配送経路の候補として含む前記第2候補群を生成することにより、前記第2候補群を取得する、ことを特徴とする付記1~3のいずれか一つに記載の情報処理プログラム。
【0158】
(付記5)前記第2候補群を取得する処理は、
前記荷物の出発点と到着点とを示す情報に基づいて、取得された前記第1候補群のうち、1以上の候補の組み合わせによって形成され、前記荷物の配送時間が相対的に小さくなる、前記荷物の出発点から前記荷物の到着点までの配送経路を、前記荷物の配送経路の候補として含む前記第2候補群を生成することにより、前記第2候補群を取得する、ことを特徴とする付記1~4のいずれか一つに記載の情報処理プログラム。
【0159】
(付記6)前記第1コストは、前記第1候補群のうち選択される候補の数と、前記候補に対応する前記移動体が既存であるか否かと、前記候補に対応する前記移動体の運行時間とに基づいて設定される、ことを特徴とする付記1~5のいずれか一つに記載の情報処理プログラム。
【0160】
(付記7)前記第2コストは、前記第2候補群のうち選択される候補の数と、前記候補に対応する前記荷物の量と、前記候補に対応する前記荷物を配送する前記移動体の数に基づいて設定される、ことを特徴とする付記1~6のいずれか一つに記載の情報処理プログラム。
【0161】
(付記8)前記決定する処理は、
前記移動体が配送可能な荷物の量の上限に関する制約条件と、前記関数とに基づいて、前記第1候補群の中から前記それぞれの移動体の運行経路を決定し、前記第2候補群の中から前記それぞれの荷物の配送経路を決定する、ことを特徴とする付記1~7のいずれか一つに記載の情報処理プログラム。
【0162】
(付記9)複数の移動体のそれぞれの移動体について生成された前記移動体の運行経路の1以上の候補を含む第1候補群を取得し、
前記第1候補群に基づいて複数の荷物のそれぞれの荷物について生成された前記複数の移動体に含まれる1以上の移動体を用いた前記荷物の配送経路の1以上の候補を含む第2候補群を取得し、
取得された前記第1候補群に含まれるそれぞれの候補を選択するか否かを示す第1変数と、取得された前記第2候補群に含まれるそれぞれの候補を選択するか否かを示す第2変数とを用いた関数であって、前記移動体の運行に関する第1コストと、前記荷物の配送に関する第2コストとに基づく指標値を特定する関数に基づいて、前記第1候補群の中から前記それぞれの移動体の運行経路を決定し、前記第2候補群の中から前記それぞれの荷物の配送経路を決定する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
【0163】
(付記10)複数の移動体のそれぞれの移動体について生成された前記移動体の運行経路の1以上の候補を含む第1候補群を取得し、
前記第1候補群に基づいて複数の荷物のそれぞれの荷物について生成された前記複数の移動体に含まれる1以上の移動体を用いた前記荷物の配送経路の1以上の候補を含む第2候補群を取得し、
取得された前記第1候補群に含まれるそれぞれの候補を選択するか否かを示す第1変数と、取得された前記第2候補群に含まれるそれぞれの候補を選択するか否かを示す第2変数とを用いた関数であって、前記移動体の運行に関する第1コストと、前記荷物の配送に関する第2コストとに基づく指標値を特定する関数に基づいて、前記第1候補群の中から前記それぞれの移動体の運行経路を決定し、前記第2候補群の中から前記それぞれの荷物の配送経路を決定する、
制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
【符号の説明】
【0164】
100 情報処理装置
101 移動体
102 荷物
110 第1候補群
111,121,1101~1103 候補
120 第2候補群
130 配送計画
131 運行経路
132 配送経路
300 情報処理システム
301 第1生成装置
302 第2生成装置
303 問題設定装置
304 求解処理装置
305 クライアント装置
310 ネットワーク
400 バス
401 CPU
402 メモリ
403 ネットワークI/F
404 記録媒体I/F
405 記録媒体
500 記憶部
501 取得部
502 生成部
503 設定部
504 求解部
505 出力部
600 最短経路
601 迂回経路
701,901~906 経路
801 物流計画
802 運行計画
1200 グラフ
1300 運行計画候補管理テーブル
1400 物流計画候補管理テーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20