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特開2023-125691情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023125691
(43)【公開日】2023-09-07
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20230101AFI20230831BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230831BHJP
   G06Q 50/00 20120101ALI20230831BHJP
【FI】
G06Q10/06
G06Q50/10
G06Q50/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022029934
(22)【出願日】2022-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】521084080
【氏名又は名称】眞野 篤師
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】眞野 篤師
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA06
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】仮想空間メタバース内におけるサービスの一部として就労マッチングを推進可能な情報処理装置を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様によれば、情報処理装置が提供される。この情報処理装置は、読出部と、抽出部と、出力部とを備える。読出部は、就労に必要な能力に関する能力情報を読み出す。抽出部は、能力情報と、参照情報とに基づいて、第1就労希望者の中から第2就労希望者の情報を抽出する。参照情報は、能力と、第3就労希望者との関係を示す情報である。出力部は、第2就労希望者の情報を仮想空間に出力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
読出部と、抽出部と、出力部とを備え、
前記読出部は、就労に必要な能力に関する能力情報を読み出し、
前記抽出部は、前記能力情報と、参照情報とに基づいて、第1就労希望者の中から第2就労希望者の情報を抽出し、
前記参照情報は、前記能力と、第3就労希望者との関係を示す情報であり、
前記出力部は、前記第2就労希望者の情報を仮想空間に出力する、
情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記参照情報は、前記能力と、前記第3就労希望者との関係を教師データとして、予め学習させた学習済みモデルである、
情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置において、
学習部を備え、
前記学習部は、前記能力と、前記第2就労希望者との関係を教師データとして、前記学習済みモデルを生成又は更新する、
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
取得部を備え、
前記取得部は、Webサイトの巡回処理を実行することで、前記Webサイトから前記第1就労希望者の情報を取得する、
情報処理装置。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記第1就労希望者、前記第2就労希望者及び前記第3就労希望者の各情報は、文化の知能指数(Cultural Intelligence Quotient)、語学力、基礎学力、心理テストの結果、及びICT(Information and Communication Technology)リテラシーの少なくとも1つを含む、
情報処理装置。
【請求項6】
請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記第1就労希望者の情報は、前記能力に応じてスコアリングされた情報である、
情報処理装置。
【請求項7】
請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記能力は、前記仮想空間での就労に必要な能力である、
情報処理装置。
【請求項8】
請求項1~請求項7のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記第2就労希望者は、前記仮想空間で職業訓練を受けた就労希望者である、
情報処理装置。
【請求項9】
請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
受付部と、更新部とを備え、
前記受付部は、前記第1就労希望者に含まれる第4就労希望者が前記仮想空間で職業訓練を受けた情報を示す職業訓練情報を受け付け、
前記更新部は、前記第4就労希望者の情報と、前記職業訓練情報とに基づいて、前記第4就労希望者の情報を更新する、
情報処理装置。
【請求項10】
請求項1~請求項9のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記第2就労希望者は、外国人である、
情報処理装置。
【請求項11】
プログラムであって、
請求項1~請求項10のいずれか1項に記載の情報処理装置の各部としてコンピュータを機能させる、
プログラム。
【請求項12】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
読出工程と、抽出工程と、出力工程とを備え、
前記読出工程では、就労に必要な能力に関する能力情報を読み出し、
前記抽出工程では、前記能力情報と、参照情報とに基づいて、第1就労希望者の中から第2就労希望者の情報を抽出し、
前記参照情報は、前記能力と、第3就労希望者との関係を示す情報であり、
前記出力工程では、前記第2就労希望者の情報を仮想空間に出力する、
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
仮想空間として構築された転職サイトにおいて、企業あるいは求職者に情報を提供し、双方のマッチングを推進する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-036283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、転職サイトが仮想空間そのものであり、仮想空間メタバース内におけるサービスの一部として就労マッチングを推進するものではなかった。
【0005】
本発明では上記事情を鑑み、仮想空間メタバース内におけるサービスの一部として就労マッチングを推進可能な情報処理装置を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、情報処理装置が提供される。この情報処理装置は、読出部と、抽出部と、出力部とを備える。読出部は、就労に必要な能力に関する能力情報を読み出す。抽出部は、能力情報と、参照情報とに基づいて、第1就労希望者の中から第2就労希望者の情報を抽出する。参照情報は、能力と、第3就労希望者との関係を示す情報である。出力部は、第2就労希望者の情報を仮想空間に出力する。
【0007】
上記の開示によれば、仮想空間メタバース内におけるサービスの一部として就労マッチングを推進することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】情報処理システム100を表す構成図である。
図2】サーバ200のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】情報処理装置300のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4】情報処理装置300(制御部310)によって実現される機能を示すブロック図である。
図5】情報処理装置300によって実行される情報処理の流れを示す第1アクティビティ図である。
図6】情報処理装置300によって実行される情報処理の流れを示す第2アクティビティ図である。
図7】情報処理装置300によって実行される情報処理の流れを示す第3アクティビティ図である。
図8】本実施形態に係る就労希望者の情報の一例を示す図である。
図9】本実施形態に係る就労希望者の情報の一例を示す図である。
図10】本実施形態に係る就労希望者の情報の一例を示す図である。
図11】就労希望者の情報のスコアリングの一例を示す図である。
図12】就労希望者(Cさん)のブログ400の一例を示す図である。
図13】第2就労希望者の情報が仮想空間500に出力された一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0011】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0012】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0013】
1.ハードウェア構成
第1節では、本実施形態のハードウェア構成について説明する。
【0014】
1.1 情報処理システム100
図1は、情報処理システム100を表す構成図である。情報処理システム100は、サーバ200と、情報処理装置300とを備え、これらがネットワークを通じて接続されている。これらの構成要素についてさらに説明する。ここで、情報処理システム100に例示されるシステムとは、1つ又はそれ以上の装置又は構成要素からなるものである。したがって、例えば、情報処理装置300単体であっても情報処理システム100の一例となる。
【0015】
1.2 サーバ200
図2は、サーバ200のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ200は、制御部210と、記憶部220と、通信部250とを有し、これらの構成要素がサーバ200の内部において通信バス260を介して電気的に接続されている。各構成要素についてさらに説明する。
【0016】
制御部210は、サーバ200に関連する全体動作の処理・制御を行う。制御部210は、例えば、不図示の中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。制御部210は、記憶部220に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、サーバ200に係る種々の機能を実現する。すなわち、記憶部220に記憶されているソフトウェアによる情報処理が、ハードウェアの一例である制御部210によって具体的に実現されることで、制御部210に含まれる各機能部として実行されうる。これらについては、次節においてさらに詳述する。なお、制御部210は単一であることに限定されず、機能ごとに複数の制御部210を有するように実施してもよい。またそれらの組み合わせであってもよい。
【0017】
記憶部220は、サーバ200の情報処理に必要な様々な情報を記憶する。これは、例えば、制御部210によって実行されるサーバ200に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、あるいは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。また、これらの組み合わせであってもよい。
【0018】
通信部250は、USB、IEEE1394、Thunderbolt(登録商標)、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段が好ましいものの、無線LANネットワーク通信、5G/LTE/3G等のモバイル通信、BLUETOOTH(登録商標)通信等を必要に応じて含めてもよい。すなわち、これら複数の通信手段の集合として実施することがより好ましい。すなわち、サーバ200は、通信部250を介して、情報処理装置300とネットワークを介して種々の情報を通信する。
【0019】
1.3 情報処理装置300
図3は、情報処理装置300のハードウェア構成を示すブロック図である。情報処理装置300は、制御部310と、記憶部320と、表示情報生成部330と、入力受付部340と、通信部350とを有し、これらの構成要素が情報処理装置300の内部において通信バス360を介して電気的に接続されている。制御部310、記憶部320及び通信部350の説明は、サーバ200における制御部210、記憶部220及び通信部250の説明と略同様のため省略する。
【0020】
表示情報生成部330は、テキスト、画像(静止画及び動画を含む)を表示させるものであり、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ及びプラズマディスプレイ等の表示デバイスに表示する情報を生成する。
【0021】
入力受付部340は、情報処理装置300に種々の情報を入力するためのものであり、マウス、キーボード、ポインティングデバイス等から入力される信号を受け付ける。ユーザによってなされた操作入力は、命令信号として、通信バス360を介して制御部310に転送される。そして、制御部310は、必要に応じて所定の制御や演算を実行しうる。
【0022】
2.機能構成
第2節では、本実施形態の機能構成について説明する。前述の通り、記憶部320に記憶されているソフトウェアによる情報処理がハードウェアの一例である制御部310によって具体的に実現されることで、制御部310に含まれる各機能部として実行されうる。
【0023】
図4は、情報処理装置300(制御部310)によって実現される機能を示すブロック図である。具体的には、情報処理装置300(制御部310)は、読出部311と、抽出部312と、出力部313と、学習部314と、取得部315と、受付部316と、更新部317とを備える。
【0024】
読出部311は、種々の情報を読み出すように構成される。例えば、読出部311は、就労に必要な能力に関する能力情報を読み出す。
【0025】
抽出部312は、種々の情報を抽出するように構成される。例えば、抽出部312は、能力情報と、参照情報とに基づいて、第1就労希望者の中から第2就労希望者の情報を抽出する。参照情報は、就労に必要な能力と、第3就労希望者との関係を示す情報である。
【0026】
出力部313は、種々の情報を出力するように構成される。例えば、出力部313は、第2就労希望者の情報を仮想空間500に出力する。
【0027】
学習部314は、種々の情報を機械学習するように構成される。例えば、学習部314は、就労に必要な能力と、第3就労希望者との関係を教師データとして、学習済みモデルを生成又は更新する。機械学習のアルゴリズムは特に限定されず、k近傍法、ロジスティック回帰、サポートベクターマシン、ニューラルネットワーク、トピックモデル、混合ガウスモデル等が適宜採用されればよい。
【0028】
取得部315は、種々の情報を取得するように構成される。例えば、取得部315は、Webサイトの巡回処理を実行することで、Webサイトから第1就労希望者の情報を取得する。
【0029】
受付部316は、種々の情報を受け付けるように構成される。例えば、受付部316は、第1就労希望者に含まれる第4就労希望者が仮想空間500で職業訓練を受けた情報を示す職業訓練情報を受け付ける。
【0030】
更新部317は、種々の情報を更新するように構成される。例えば、更新部317は、第1就労希望者に含まれる第4就労希望者の情報と、職業訓練情報とに基づいて、第4就労希望者の情報を更新する。
【0031】
3.情報処理方法
第3節では、前述した情報処理装置300の情報処理方法について説明する。この情報処理方法は、コンピュータが実行する情報処理方法である。この情報処理方法は、読出工程と、抽出工程と、出力工程とを備える。読出工程では、就労に必要な能力に関する能力情報を読み出す。抽出工程では、能力情報と、参照情報とに基づいて、第1就労希望者の中から第2就労希望者の情報を抽出する。参照情報は、就労に必要な能力と、第3就労希望者との関係を示す情報である。出力工程では、第2就労希望者の情報を仮想空間500に出力する。
【0032】
図5は、情報処理装置300によって実行される情報処理の流れを示す第1アクティビティ図である。以下、このアクティビティ図の各アクティビティに沿って、説明するものとする。仮想空間500は、メタバース(Metaverse)とも称され、コンピュータやコンピュータ・ネットワークの中に構築された、現実空間とは異なる3次元の仮想空間やそのサービスのことを示す。
【0033】
本実施形態では、就労希望者は、第1就労希望者、第2就労希望者、第3就労希望者及び第4就労希望者の4通りに分類されている。第1就労希望者は、情報処理システム100に登録された就労希望者である。第2就労希望者は、第1就労希望者の中から抽出される就労希望者である。第3就労希望者は、参照情報に登録された就労希望者である。第4就労希望者は、第1就労希望者に含まれる就労希望者である。第1就労希望者、第2就労希望者、第3就労希望者及び第4就労希望者は、同じ就労希望者が該当してもよい。
【0034】
取得部315は、雇用主が所望する能力情報を取得する(アクティビティA110)。雇用主が所望する能力情報は、例えば、仮想空間500内において建築物を建築するための能力のことを示し、文化の知能指数(Cultural Intelligence Quotient)、語学力、基礎学力、心理テストの結果及びICT(Information and Communication Technology)リテラシーの少なくとも1つを含んでもよい。すなわち、例えば、アクティビティA110は、次の3段階の情報処理から構成される。(1)入力受付部340は、雇用主から能力に関する入力を受け付ける。(2)入力受付部340は、受け付けた入力信号を通信バス360を介して制御部310に転送する。(3)制御部310は、転送された入力信号を記憶部320に記憶させる。
【0035】
続いて、読出部311は、就労に必要な能力に関する能力情報を読み出す(アクティビティA120)。すなわち、例えば、制御部310は、記憶部320に記憶された能力情報を読み出す処理を実行する。
【0036】
続いて、制御部310は、第1就労希望者の中から、外国人の就労希望者を選定する(アクティビティA130)。すなわち、例えば、アクティビティA130は、次の5段階の情報処理から構成される。(1)制御部310は、通信部350を介してサーバ200に接続する。(2)制御部310は、通信部350を介してサーバ200に読出信号を送信する。(3)サーバ200における制御部210は、通信部250を介して受信された読出信号に基づいて、サーバ200における記憶部220に記憶された第1就労希望者の中から、外国人の就労希望者の情報を読み出す。(4)制御部210は、読み出された外国人の就労希望者の情報を通信部250を介して情報処理装置300に送信する。(5)制御部310は、通信部350を介して受信された外国人の就労希望者の情報を記憶部320に記憶させる。
【0037】
続いて、制御部310は、外国人の就労希望者の中から、仮想空間500内で職業訓練を受けた就労希望者を選定する(アクティビティA140)。すなわち、例えば、アクティビティA140は、次の4段階の情報処理から構成される。(1)制御部310は、記憶部320に記憶された外国人の就労希望者の情報を読み出す。(2)制御部310は、読み出された外国人の就労希望者の情報に対して選定処理を実行する。(3)制御部310は、選定処理により、外国人の就労希望者の中から、仮想空間500内で職業訓練を受けた就労希望者を選定する。(4)制御部310は、選定された、仮想空間500内で職業訓練を受けた就労希望者の情報を記憶部320に記憶させる。
【0038】
続いて、抽出部312は、就労に必要な能力に関する能力情報と、参照情報とに基づいて、第1就労希望者の中から第2就労希望者の情報を抽出する(アクティビティA150)。本実施形態では、アクティビティA130の情報処理により、第2就労希望者は、外国人であるものとする。本実施形態では、アクティビティA140の情報処理により、第2就労希望者は、仮想空間500で職業訓練を受けた就労希望者であるものとする。
【0039】
すなわち、例えば、アクティビティA150は、次の5段階の情報処理から構成される。(1)制御部310は、記憶部320に記憶された参照情報を読み出す。(2)制御部310は、記憶部320に記憶された、職業訓練を受けた就労希望者の情報を読み出す。(3)制御部310は、アクティビティA120で読み出された能力情報と、参照情報とに基づいて、職業訓練を受けた就労希望者の情報に対して抽出処理を実行する。(4)制御部310は、抽出処理により、第2就労希望者の情報を抽出する。(5)制御部310は、第2就労希望者の情報を記憶部320に記憶させる。
【0040】
ここで、参照情報は、就労に必要な能力と、第3就労希望者との関係を示す情報である。本実施形態では、参照情報は、当該能力と、第3就労希望者との関係を教師データとして、予め学習させた学習済みモデルである。
【0041】
続いて、出力部313は、第2就労希望者の情報を仮想空間500に出力する(アクティビティA160)。すなわち、例えば、アクティビティA160は、次の4段階の情報処理から構成される。(1)制御部310は、記憶部320に記憶された第2就労希望者の情報を読み出す。(2)制御部310は、通信部350を介して、ネットワーク上に存在する仮想空間500のプラットフォームにアクセスする。(3)制御部310は、出力処理を実行する。(4)制御部310は、仮想空間500のオブジェクト520に第2就労希望者の情報を出力する。
【0042】
続いて、制御部310は、雇用主と、第2就労希望者とのマッチングが成立したか否かを判定する(アクティビティA170)。マッチングの成否は、例えば、雇用主のアバター510と、第2就労希望者のアバター530とが接触したか否かで判定してもよい。マッチングが成立した場合、雇用主は、アバター510を使用して、第2就労希望者のアバター530に接触し、雇用契約を締結してもよい。マッチング不成立の場合、雇用主は、特段の操作を行わなくてもよい。
【0043】
続いて、学習部314は、就労に必要な能力と、第2就労希望者との関係を教師データとして、学習済みモデルを生成又は更新する(アクティビティA180)。すなわち、例えば、アクティビティA180は、次の2段階の情報処理から構成される。(1)制御部310は、就労に必要な能力と、第2就労希望者との関係を教師データとして、機械学習処理を実行する。(2)制御部310は、機械学習処理の実行により生成又は更新された学習済みモデルを記憶部320に記憶させる。
【0044】
図6は、情報処理装置300によって実行される情報処理の流れを示す第2アクティビティ図である。アクティビティA110からアクティビティA180の情報処理に並行して、受付部316は、第1就労希望者に含まれる第4就労希望者が仮想空間500で職業訓練を受けた情報を示す職業訓練情報を受け付ける(アクティビティA210)。すなわち、例えば、アクティビティA210は、次の3段階の情報処理から構成される。(1)通信部350は、当該職業訓練情報を受信可能に待機する。(2)通信部350は、当該職業訓練情報を受信した場合、通信バス360を介して、当該職業訓練情報を制御部310に転送する。(3)制御部310は、転送された職業訓練情報を記憶部320に記憶させる。
【0045】
続いて、更新部317は、第1就労希望者に含まれる第4就労希望者の情報と、アクティビティA210で受け付けた職業訓練情報とに基づいて、第4就労希望者の情報を更新する(アクティビティA220)。すなわち、例えば、アクティビティA220は、次の7段階の情報処理から構成される。(1)制御部310は、記憶部320に記憶された職業訓練情報を読み出す。(2)制御部310は、通信部350を介してサーバ200に接続する。(3)制御部310は、通信部350を介してサーバ200に読出信号を送信する。(4)サーバ200における制御部210は、通信部250を介して受信された読出信号に基づいて、サーバ200における記憶部220に記憶された第1就労希望者の中から、職業訓練情報に対応する第4就労希望者の情報を読み出す。(5)制御部310は、通信部350を介してサーバ200に更新処理信号を送信する。(6)制御部210は、通信部250を介して受信された更新処理信号に基づいて、第4就労希望者の情報を更新する。(7)制御部210は、更新された第4就労希望者の情報を記憶部220に記憶させる。
【0046】
図7は、情報処理装置300によって実行される情報処理の流れを示す第3アクティビティ図である。アクティビティA110からアクティビティA180の情報処理に並行して、制御部310は、新規の第1就労希望者の登録情報を受け付ける(アクティビティA310)。すなわち、例えば、アクティビティA310は、次の7段階の情報処理から構成される。(1)入力受付部340は、新規の第1就労希望者の登録情報を受け付ける。(2)入力受付部340は、通信バス360を介して当該登録情報を制御部310に転送させる。(3)制御部310は、転送された当該登録情報を記憶部320に記憶させる。(4)制御部310は、通信部350を介してサーバ200に接続する。(5)制御部310は、通信部350を介してサーバ200に登録確認信号を送信する。(6)サーバ200における制御部210は、通信部250を介して受信された登録確認信号に基づいて、前回の情報処理装置300との信号の送受信以降に、新規に第1就労希望者が登録されたか否かを判定する。(7)新規に第1就労希望者が登録されたと判定した場合、制御部210は、当該第1就労希望者の情報を記憶部220に記憶させる。
【0047】
続いて、取得部315は、Webサイトの巡回処理を実行することで、Webサイトから第1就労希望者の情報を取得する(アクティビティA320)。すなわち、例えば、アクティビティA320は、次の2段階の情報処理から構成される。(1)制御部310は、記憶部320に記憶された、アクティビティA310で受け付けた第1就労希望者の情報を読み出す。(2)制御部310は、記憶部320に記憶されたWeb巡回プログラムを読み出す。(3)制御部310は、取得処理を実行し、Webサイトを巡回して第1就労希望者の情報を取得する。(4)制御部310は、取得した第1就労希望者の情報を通信部350を介してサーバ200に送信する。(5)制御部210は、通信部250を介して受信された第1就労希望者の情報を記憶部220に記憶させる。制御部210は、新規に登録された第1就労希望者の情報と、受信された第1就労希望者の情報との差分の情報を、記憶部220に追加的に記憶させる。
【0048】
4.具体例
第4節では、情報処理装置300の情報処理方法の具体例について説明する。
【0049】
図8図10は、本実施形態に係る就労希望者の情報の一例を示す図である。図8では、就労希望者であるAさん、Bさん及びCさんについて、文化の知能指数(Cultural Intelligence Quotient)、語学力、基礎学力、心理テストの結果、及び国籍を示している。
【0050】
ここで、就労希望者の情報の各項目について説明する。文化の知能指数(CQ)は、情報処理システム100に入力された、CQの試験結果を示している。日本語能力試験レベル(JLPT)は、情報処理システム100に入力された、JLPTの試験結果を示している。TOEICの点数は、情報処理システム100に入力された、TOEICの試験結果を示している。基礎学力は、情報処理システム100に入力された、国際基礎学力検定(TOFAS)の試験結果を示している。基礎学力は、TOFAS以外にも、例えば、基礎学力アセスメントシリーズ(LIPHARE)、社会人基礎力診断等、任意の試験結果を採用すればよい。心理テストの結果(協調性、誠実性)は、情報処理システム100に入力された、心理テストの結果を示している。心理テストは、例えばビッグファイブ理論に基づいてもよく、この場合、開放性、誠実性、外向性、協調性及び神経症傾向の5つの要因から構成される。国籍は、情報処理システム100に入力された、就労希望者の国籍を示している。
【0051】
Aさんは、CQ、JLPT、TOEIC及びTOFASの各項目については、Bさん及びCさんよりも高いが、協調性及び誠実性については、Bさん及びCさんよりも低い。したがって、Aさんは、学力については比較的高い傾向にある一方、心理学的性格については特に誠実性について注意を要する。Bさんは、どの項目についても一定水準を満たしているため、バランスの良い人材であることが想定される。Cさんは、協調性及び誠実性について高い水準を満たしているため、組織に馴染みやすいことが想定される。
【0052】
図9では、Aさん、Bさん及びCさんについて、ICT(Information and Communication Technology)リテラシーの水準を示している。ICTリテラシーは、青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー指標(ILAS:Internet Literacy Assessment indicator for Students)に基づいて、違法情報リスク、有害情報リスク、不適切接触リスク、不適正取引リスク、不適切利用リスク、プライバシーリスク、及びセキュリティリスクから構成される。ICTリテラシーは、仮想空間500での就労に必要な能力であるものとする。
【0053】
違法情報リスクは、著作権、肖像権、出会い系サイト等に関する設問に対する正答率を示す。有害情報リスクは、公序良俗に反するような情報等に関する設問に対する正答率を示す。不適切接触リスクは、匿名SNS、迷惑メール、SNSいじめ等に関する設問に対する正答率を示す。不適正取引リスクは、フィッシング、ネット上の売買等に関する設問に対する正答率を示す。不適切利用リスクは、過大消費、依存、歩きスマホ、マナー等に関する設問に対する正答率を示す。プライバシーリスクは、プライバシー、個人情報の流出等に関する設問に対する正答率を示す。セキュリティリスクは、ID、パスワード、ウイルス等に関する設問に対する正答率を示す。
【0054】
Aさんは、違法情報リスク及び有害情報リスクについて高い正答率を有しているため、違法有害情報については一定以上の見識を有していることが分かる。Bさんは、不適切接触リスク、不適正取引リスク、及び不適切利用リスクについて高い正答率を有しているため、不適正利用については一定以上の見識を有していることが分かる。Cさんは、プライバシーリスク及びセキュリティリスクについて高い正答率を有しているため、プライバシー・セキュリティについては一定以上の見識を有していることが分かる。
【0055】
図10では、Aさん、Bさん及びCさんについて、受講済みの職業訓練にチェックを入れた表を示している。職業訓練は、一例として、「オフィス・ビジネス」、「ビジネスパソコン」、「医療事務」、「動画クリエイター」、「エステティシャン」及び「総務経理」から構成される。本実施形態では、職業訓練は、仮想空間500内で実行されるものとする。
【0056】
「オフィス・ビジネス」は、職業人として必要なスキルであるオフィスソフト(Word・Excel・PowerPoint)の操作方法及び実務で必要となるオフィスソフトの応用力を身につけるための職業訓練である。「ビジネスパソコン」は、ビジネスマナーやコミュニケーション能力を身につけ、事務職や多くの業種で必須のOA技術を習得し、広い分野で活躍できる人材を目指すための職業訓練である。「医療事務」は、医療機関や調剤薬局における窓口業務、案内、診療報酬請求事務、調剤保険請求事務が行える人材を目指すための職業訓練である。
【0057】
「動画クリエイター」は、撮影、編集技術、映像技術、Premiere Pro、PHOTOSHOP(登録商標)、After Effects等についての学習を通して、動画ビジネス運用、動画編集事業、アニメーション作成、エジェクト作成事業等、総合的に携わることができる能力を身につけるための職業訓練である。「エステティシャン」は、エステサロンにおいて顧客対応やエステティック施術の基本作業ができる能力を身につけるための職業訓練である。「総務経理」は、企業実務に必要な簿記会計、給与計算、社会保険、決算、消費税務に関する実践的技能、及び関連知識をIT活用知識とともに習得するための職業訓練である。
【0058】
Aさんは、「オフィス・ビジネス」を受講済みである。Bさんは、どの職業訓練も受講していない。Cさんは、「医療事務」及び「エステティシャン」を受講済みである。
【0059】
図11は、就労希望者の情報のスコアリングの一例を示す図である。CQ、JLPT、TOEIC、TOFAS、協調性及び誠実性は、取得ランクに応じて、+1点、±0点、-1点にスコアリングされる。ICTリテラシーの各項目は、正答率に応じて、+1点、±0点、-1点にスコアリングされる。職業訓練の各項目は、受講を+1点、未受講を±0点にスコアリングされる。職業訓練の「エステティシャン」については、職業訓練の他の項目よりも重い重み付けをしている。なお、本実施形態では、国籍は、スコアリングの対象から除外している。
【0060】
図12は、就労希望者(Cさん)のブログ400の一例を示す図である。ブログ400には、(1)就労希望者Cさんのブログであること、(2)Cさんが職業訓練を受講したこと、(3)Cさんが具体的には「エステティシャン養成講座」を受講したこと、(4)Cさんが仮想空間500で職業訓練を受講したこと、(5)Cさんはスキル向上に意欲があること、が記載されている。
【0061】
取得部315は、ブログ400をクローリングして、ブログ400内の情報(テキスト、画像(静止画及び動画を含む))を取得する。情報処理装置300(制御部310)は、取得した情報に対して、データマイニング、テキストマイニング等を実行することで、取得した情報を解析する。情報処理装置300(制御部310)は、解析した情報を就労希望者Cさんの情報として、記憶部320に記憶させる。
【0062】
図13は、第2就労希望者の情報が仮想空間500に出力された一例を示す図である。図13では、仮想空間500内に、雇用主のアバターであるアバター510、オブジェクト520、及び就労希望者Cさんのアバターであるアバター530が表示されている。アバター510は、オブジェクト520に表示された「あなたに最適な就労希望者は、Cさんです!」の文字を認識可能である。アバター510は、アバター530に接触し、雇用契約を締結することができる。
【0063】
5.作用効果
以上によれば、本実施形態では、仮想空間500内におけるサービスの一部として就労マッチングを推進することができる。したがって、例えば、現実空間において人工知能が台頭し、当該人工知能が所定の職業に就く就労者に代替した結果、失業者が増加した場合、当該失業者に仮想空間500内の職業に就く機会を付与することができる。
【0064】
本実施形態では、参照情報は、就労に必要な能力と、第3就労希望者との関係を教師データとして、予め学習させた学習済みモデルであるものとした。このような態様によれば、機械学習を用いることで、精度の高い就労マッチングを実現することができる。
【0065】
本実施形態では、情報処理装置300(制御部310)は、学習部314を備え、学習部314は、就労に必要な能力と、第2就労希望者との関係を教師データとして、学習済みモデルを生成又は更新するものとした。このような態様によれば、実データを教師データとすることで、例えば特定の雇用主に特化して学習させた学習済みモデルを生成又は更新することができるため、就労マッチングの精度をさらに高めることができる。
【0066】
本実施形態では、情報処理装置300(制御部310)は、取得部315を備え、取得部315は、Webサイトの巡回処理を実行することで、Webサイトから第1就労希望者の情報を取得するものとした。このような態様によれば、登録済みの第1就労希望者の情報の他に有用な情報を取得することが可能となる。また、Webサイトの巡回処理の実行頻度を調整することで、第1就労希望者のタイムリーな情報を容易に取得することができる。
【0067】
本実施形態では、第1就労希望者、第2就労希望者、第3就労希望者及び第4就労希望者の各情報は、文化の知能指数(Cultural Intelligence Quotient)、語学力、基礎学力、心理テストの結果、及びICT(Information and Communication Technology)リテラシーの少なくとも1つを含むものとした。上記各情報は、現実空間及び仮想空間500双方において重視される能力の一例である。このような態様によれば、現実空間及び仮想空間500双方において有能な就労希望者の情報を雇用主に提供することができる。
【0068】
本実施形態では、第1就労希望者の情報は、就労に必要な能力に応じてスコアリングされた情報であるものとした。このような態様によれば、例えば、雇用主が就労希望者に対して所望する能力が仮想空間500内で建築物を建築するための能力である場合、当該能力に対して適切に重み付け処理をすることで、就労マッチングの精度をさらに高めることができる。
【0069】
本実施形態では、就労に必要な能力は、仮想空間500での就労に必要な能力であるものとした。このような態様によれば、仮想空間500内で就労する就労希望者とのマッチングを所望する雇用主と、仮想空間500内での就労に特化した就労希望者とをマッチングさせることができる。したがって、就労希望者に対して、仮想空間500内での就労(雇用)の機会を付与することができる。
【0070】
本実施形態では、第2就労希望者は、仮想空間500で職業訓練を受けた就労希望者であるものとした。このような態様によれば、仮想空間500内での就労を希望する就労希望者とのマッチングを所望する雇用主は、マッチングを受ける就労希望者が仮想空間500について一定以上のリテラシーを有することを確保することができる。
【0071】
本実施形態では、情報処理装置300(制御部310)は、受付部316と、更新部317とを備え、受付部316は、第1就労希望者に含まれる第4就労希望者が仮想空間500で職業訓練を受けた情報を示す職業訓練情報を受け付け、更新部317は、当該第4就労希望者の情報と、当該職業訓練情報とに基づいて、第4就労希望者の情報を更新するものとした。このような態様によれば、仮想空間500内で職業訓練を受けた第4就労希望者の情報を情報処理システム100に即座に反映させることができる。
【0072】
本実施形態では、第2就労希望者は、外国人であるものとした。このような態様によれば、外国人の雇用の機会を促進し、国際社会との調和ある発展を図ることができる。
【0073】
本実施形態の態様は、プログラムであってもよい。このプログラムは、情報処理装置300の各部としてコンピュータを機能させる。
【0074】
6.その他
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0075】
第1の変形例として、制御部310は、各種データ及び各種情報について記憶部320に書き出し処理(記憶処理)及び読み出し処理をしているが、これに限られず、例えば、制御部310内のレジスタやキャッシュメモリ等を使用して、各アクティビティの情報処理を実行してもよい。
【0076】
第2の変形例として、参照情報は、学習済みモデルに限られず、例えば、ルックアップテーブル、関数、数理モデル、データベース等であってもよい。
【0077】
第3の変形例として、出力部313は、雇用主と、第2就労希望者とのマッチング度を仮想空間500に出力してもよい。マッチング度は、例えば、第2就労希望者に対する雇用主の推定満足度を示すものであってもよい。
【0078】
第4の変形例として、出力部313は、複数人の第2就労希望者の情報を仮想空間500に出力してもよい。
【0079】
第5の変形例として、適切な第2就労希望者が抽出されなかった場合、出力部313は、特定の能力を有する就労希望者とのマッチングを示唆してもよい。
【0080】
次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記情報処理装置において、前記参照情報は、前記能力と、前記第3就労希望者との関係を教師データとして、予め学習させた学習済みモデルである、情報処理装置。
前記情報処理装置において、学習部を備え、前記学習部は、前記能力と、前記第2就労希望者との関係を教師データとして、前記学習済みモデルを生成又は更新する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、取得部を備え、前記取得部は、Webサイトの巡回処理を実行することで、前記Webサイトから前記第1就労希望者の情報を取得する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記第1就労希望者、前記第2就労希望者及び前記第3就労希望者の各情報は、文化の知能指数(Cultural Intelligence Quotient)、語学力、基礎学力、心理テストの結果、及びICT(Information and Communication Technology)リテラシーの少なくとも1つを含む、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記第1就労希望者の情報は、前記能力に応じてスコアリングされた情報である、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記能力は、前記仮想空間での就労に必要な能力である、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記第2就労希望者は、前記仮想空間で職業訓練を受けた就労希望者である、情報処理装置。
前記情報処理装置において、受付部と、更新部とを備え、前記受付部は、前記第1就労希望者に含まれる第4就労希望者が前記仮想空間で職業訓練を受けた情報を示す職業訓練情報を受け付け、前記更新部は、前記第4就労希望者の情報と、前記職業訓練情報とに基づいて、前記第4就労希望者の情報を更新する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記第2就労希望者は、外国人である、情報処理装置。
プログラムであって、前記情報処理装置の各部としてコンピュータを機能させる、プログラム。
コンピュータが実行する情報処理方法であって、読出工程と、抽出工程と、出力工程とを備え、前記読出工程では、就労に必要な能力に関する能力情報を読み出し、前記抽出工程では、前記能力情報と、参照情報とに基づいて、第1就労希望者の中から第2就労希望者の情報を抽出し、前記参照情報は、前記能力と、第3就労希望者との関係を示す情報であり、前記出力工程では、前記第2就労希望者の情報を仮想空間に出力する、情報処理方法。
もちろん、この限りではない。
【符号の説明】
【0081】
100 :情報処理システム
200 :サーバ
210 :制御部
220 :記憶部
250 :通信部
260 :通信バス
300 :情報処理装置
310 :制御部
311 :読出部
312 :抽出部
313 :出力部
314 :学習部
315 :取得部
316 :受付部
317 :更新部
320 :記憶部
330 :表示情報生成部
340 :入力受付部
350 :通信部
360 :通信バス
400 :ブログ
500 :仮想空間
510 :アバター
520 :オブジェクト
530 :アバター
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13