IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ヤフー株式会社の特許一覧

特開2023-125883情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
<>
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図1
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図2
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図3
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図4
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図5
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図6
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図7
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図8
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図9
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図10
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023125883
(43)【公開日】2023-09-07
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/9035 20190101AFI20230831BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230831BHJP
【FI】
G06F16/9035
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022030234
(22)【出願日】2022-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】319013263
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】太田 芳行
(72)【発明者】
【氏名】山口 寛
【テーマコード(参考)】
5B175
5L049
【Fターム(参考)】
5B175FB04
5B175HA02
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】所定のクエリを検索に用いた利用者のより詳細な分析を可能にすること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、受付部と、特定部と、提供部とを備える。受付部は、基準クエリの指定を受け付ける。特定部は、基準クエリを入力した利用者を特定する。提供部は、特定部により特定された利用者のうち、切り分け条件を満たす利用者が入力した検索クエリの時系列変化を示す情報を提供する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基準クエリの指定を受け付ける受付部と、
前記基準クエリを入力した利用者を特定する特定部と、
前記特定部により特定された利用者のうち、切り分け条件を満たす利用者が入力した検索クエリの時系列変化を示す情報を提供する提供部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記提供部は、
前記切り分け条件を満たす利用者として、選択された複数の検索クエリを入力した利用者の検索クエリの時系列変化を示す情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提供部は、
前記基準クエリに対応した期間の前後で選択された前記複数の検索クエリを入力した利用者の検索クエリの時系列変化を示す情報を提供する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記提供部は、
前記切り分け条件を満たす利用者として、指定されたペルソナを満たす利用者の検索クエリの時系列変化を示す情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記提供部は、
選択された複数の検索クエリに基づいて推定された前記ペルソナを満たす利用者の検索クエリの時系列変化を示す情報を提供する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記提供部は、
選択された複数の検索クエリを含む所定の範囲内に含まれる検索クエリを入力した利用者の検索クエリの時系列変化を示す情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記提供部は、
前記検索クエリの時系列変化を示す情報として、期間毎に入力された検索クエリのスコアに応じた位置に当該検索クエリをプロットしたグラフを提供する
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
基準クエリの指定を受け付ける受付工程と、
前記基準クエリを入力した利用者を特定する特定工程と、
前記特定工程により特定された利用者のうち、切り分け条件を満たす利用者が入力した検索クエリの時系列変化を示す情報を提供する提供工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
基準クエリの指定を受け付ける受付手順と、
前記基準クエリを入力した利用者を特定する特定手順と、
前記特定手順により特定された利用者のうち、切り分け条件を満たす利用者が入力した検索クエリの時系列変化を示す情報を提供する提供手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年のインターネットの飛躍的な普及に伴い、インターネット上の種々の情報を用いた分析に関する技術が発展しつつある。例えば、利用者の検索クエリに基づいて、利用者のニーズを分析する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-032776号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、所定のクエリを検索に用いた利用者のより詳細な分析を可能にすることができるとは限らない。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、所定のクエリを検索に用いた利用者のより詳細な分析を可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、基準クエリの指定を受け付ける受付部と、前記基準クエリを入力した利用者を特定する特定部と、前記特定部により特定された利用者のうち、切り分け条件を満たす利用者が入力した検索クエリの時系列変化を示す情報を提供する提供部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、所定のクエリを検索に用いた利用者のより詳細な分析を可能にすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの情報処理の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る端末装置に表示されるコンテンツの一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る端末装置に表示されるコンテンツの一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る端末装置に表示されるコンテンツにおいて、所定の範囲が指定されたコンテンツの一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る検索履歴記憶部の一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る利用者情報記憶部の一例を示す図である。
図10図10は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
図11図11は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.情報処理システムの構成〕
図1に示す情報処理システム1について説明する。図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、情報処理装置100とが含まれる。端末装置10と、情報処理装置100とは所定の通信網(ネットワークN)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。図1は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
【0011】
端末装置10は、所定のクエリを検索に用いた利用者をより詳細に分析したいといった要望を有するユーザによって利用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、利用者に関する有用な情報を提供する事業者によって利用される。端末装置10は、実施形態における処理を実現可能であれば、どのような装置であってもよい。また、端末装置10は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等の装置であってもよい。図2では、端末装置10がスマートフォンである場合を示す。
【0012】
端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、3G~5G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、ユーザから指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受付けてもよい。図2では、端末装置10はユーザU1によって利用される。
【0013】
情報処理装置100は、所定のクエリを検索に用いた利用者のより詳細な分析を可能にすることを目的とした情報処理装置であり、実施形態における処理を実現可能であれば、どのような装置であってもよい。情報処理装置100は、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、情報処理装置100は、利用者に関する有用な情報を提供するサーバ装置やクラウドシステム等により実現される。
【0014】
なお、図1では、端末装置10と情報処理装置100とが別装置である場合を示したが、端末装置10と情報処理装置100とが一体であってもよい。
【0015】
〔2.情報処理の一例〕
図2は、実施形態に係る情報処理システム1の情報処理の一例を示す図である。以下実施形態では、ユーザU1が「宅配ピザ」をクエリとして検索に用いた利用者の分析を行うために、「宅配ピザ」を基準のクエリ(基準クエリに対応)に指定した場合の処理を一例として説明する。また、利用者は単数であってもよいが複数であるものとして説明する。
【0016】
ユーザU1は、コンテンツCT1の所定の領域R1に「宅配ピザ」と入力し、入力した「宅配ピザ」をクエリとして検索するための操作を行うことによって、「宅配ピザ」を基準のクエリに指定したとする。端末装置10は、「宅配ピザ」を基準のクエリに指定する操作を受け付けると、基準のクエリの指定に関する操作情報を情報処理装置100へ送信する。
【0017】
情報処理装置100は、端末装置10から送信された操作情報を受信すると、受信した操作情報に基づいて、「宅配ピザ」を基準のクエリとする指定を受け付ける(ステップS101)。
【0018】
情報処理装置100は、利用者の検索履歴に基づいて、指定された基準のクエリである「宅配ピザ」を検索に用いた利用者を特定する(ステップS102)。この際、情報処理装置100は、基準のクエリの検索時期や検索回数に関する所定の条件が予め定められている場合には、所定の条件を満たす利用者を特定してもよい。
【0019】
情報処理装置100は、特定された利用者の検索履歴に基づいて、指定された基準のクエリである「宅配ピザ」を検索に用いた利用者が入力した検索クエリの時系列変化を示すコンテンツを表示させるための制御情報を端末装置10へ送信する(ステップS103)。なお、時系列変化としてコンテンツ中に表示される検索クエリに、基準のクエリである「宅配ピザ」が含まれてもよい。そして、端末装置10は、情報処理装置100から送信された制御情報を受信すると、受信した制御情報に基づいて、「宅配ピザ」を検索に用いた利用者が入力した検索クエリの時系列変化を示すコンテンツCT2を表示させる。
【0020】
図3は、情報処理装置100から送信された制御情報に基づいて、端末装置10に表示されるコンテンツの一例を示す図である。コンテンツCT2は、「宅配ピザ」を検索に用いた利用者が、2021年1月25日から2022年1月30日までに入力した検索クエリの時系列変化を示すコンテンツである。また、検索クエリは、重複ボリュームが高い順に上位1000件が表示されるものとする。なお、図3では、便宜上、主要な検索クエリのみが表示されているが、実際は、1000件分の検索クエリが表示される。なお、情報処理装置100は、「宅配ピザ」を検索に用いた期間を起点として、期間毎に各利用者が入力した検索クエリを集計することで、重複ボリュームの上位の検索クエリを特定する。
【0021】
コンテンツCT2は、検索クエリの時系列変化を示すグラフG1を含む。グラフG1の横軸の指標が検索クエリの検索の期間であり、縦軸の指標が検索クエリの重複ボリュームである。なお、重複ボリュームは、検索クエリを入力した利用者の利用者数であってもよいし、各利用者の複数回の検索を考慮した検索数であってもよい。また、グラフ中、「A1」乃至「A3」は、「宅配ピザ」の検索クエリとの関連度が高い事業者として、例えば、ピザの宅配を事業に行っている事業者であり、「B1」乃至「B3」は、「宅配ピザ」の検索クエリとの関連度が低い事業者として、例えば、ピザの宅配を事業に行っていない事業者とする。
【0022】
グラフG1では、「宅配ピザ」が基準のクエリであるため、「宅配ピザ」を検索に用いた期間を起点とする。すなわち、グラフG1は、「宅配ピザ」を検索に用いた期間を起点として、各期間に入力された検索クエリの重複ボリュームをプロットしたグラフである。なお、グラフG1では、「宅配ピザ」を検索に用いた期間を、横軸の指標で「0日」とする。例えば、グラフG1は、「宅配ピザ」を検索に用いた利用者が、「宅配ピザ」を検索に用いた「0日」の期間に、「A3」、「ピザ」、「A2ピザメニュー」等を検索に用いた傾向にあることを示す。また、例えば、グラフG1は、「宅配ピザ」を検索に用いた利用者が、「宅配ピザ」を検索に用いた「0日」の期間から3日~7日後に、「pizza」を検索に用いた傾向にあることを示す。また、例えば、グラフG1は、「宅配ピザ」を検索に用いた利用者が、「宅配ピザ」を検索に用いた「0日」の期間から7日~15日前に、「A1宅配」を検索に用いた傾向にあることを示す。
【0023】
ここで、コンテンツCT2は、グラフG1から、2つの検索クエリを選択することを要求する。例えば、コンテンツCT2は、グラフG1から、「宅配ピザ」を検索に用いた「0日」の期間の前後の期間の2つの検索クエリを選択することを要求する。そして、ユーザU1は、グラフ中、「宅配ピザ」を検索に用いた「0日」の期間の前後の期間の2つの検索クエリを選択したとする。例えば、ユーザU1は、「宅配ピザ」を検索に用いた「0日」の期間の前の期間の検索クエリとして「A1宅配」を選択し、「宅配ピザ」を検索に用いた「0日」の期間の後の期間の検索クエリとして「pizza」を選択したとする。
【0024】
端末装置10は、グラフG1から2つの検索クエリを選択する操作を受け付けると、検索クエリの選択に関する操作情報を情報処理装置100へ送信する。情報処理装置100は、端末装置10から送信された操作情報を受信すると、受信した操作情報に基づいて、「A1宅配」と「pizza」との選択を受け付ける(ステップS104)。
【0025】
情報処理装置100は、利用者の検索履歴に基づいて、選択された検索クエリである「A1宅配」と「pizza」とを検索に用いた利用者を特定する(ステップS105)。すなわち、情報処理装置100は、「宅配ピザ」を検索に用いた利用者のうち、「A1宅配」と「pizza」とを検索に用いた利用者を特定する。
【0026】
情報処理装置100は、特定された利用者の検索履歴に基づいて、選択された検索クエリである「A1宅配」と「pizza」とを検索に用いた利用者が、「A1宅配」の検索から「pizza」の検索までに入力した検索クエリの時系列変化を示すコンテンツを表示させるための制御情報を端末装置10へ送信する(ステップS106)。なお、情報処理装置100は、「宅配ピザ」を検索に用いた利用者のうち、「A1宅配」と「pizza」とを検索に用いた利用者の各利用者が入力した検索クエリを再集計することで、重複ボリュームの上位の検索クエリを特定する。
【0027】
図4は、情報処理装置100から送信された制御情報に基づいて、端末装置10に表示されるコンテンツの一例を示す図である。コンテンツCT3は、コンテンツCT2で選択された「A1宅配」の検索から「pizza」の検索までに入力された検索クエリの時系列変化を示すコンテンツである。具体的には、コンテンツCT3は、「宅配ピザ」を検索に用いた「0日」の期間から3日~7日後に、「pizza」を検索に用い、且つ、「宅配ピザ」を検索に用いた「0日」の期間から7日~15日前に、「A1宅配」を検索に用いた利用者が入力した検索クエリの時系列変化を示すコンテンツである。なお、図3と同様の説明は適宜省略する。例えば、グラフG2は、「宅配ピザ」を検索に用いた利用者が、「A1宅配」の検索から「pizza」の検索までに、「A1デリバリー」、「A1」、「A1ピザメニュー」、「ピザ」、「ピザデリバリー」、「pizzaメニュー」等を検索に用いた傾向にあることを示す。
【0028】
(処理のバリエーション1:ペルソナ入力に基づく切り分け)
上記実施形態では、グラフG1から、「宅配ピザ」を検索に用いた「0日」の期間の前後の期間の2つの検索クエリを選択することにより利用者の切り分けを行い、特定された利用者の検索クエリの時系列変化を示すコンテンツを表示させる場合を示した。ここで、利用者の切り分けは、検索クエリの選択に基づく場合に限られない。例えば、利用者の切り分けは、ユーザU1から指定されたペルソナに基づいてもよい。
【0029】
以下、具体的な処理の例を挙げて説明する。例えば、ユーザU1は、コンテンツCT2の所定の領域に「男性、30代、地域AR1」と入力し、入力した「男性、30代、地域AR1」をペルソナとするための操作を行うことによって、「男性、30代、地域AR1」をペルソナに指定したとする。端末装置10は、「男性、30代、地域AR1」をペルソナに指定する操作を受け付けると、ペルソナの指定に関する操作情報を情報処理装置100へ送信する。なお、ペルソナは、性別、年代、地域等に基づくユーザ属性に限られず、特に限定されないものとする。
【0030】
情報処理装置100は、端末装置10から送信された操作情報を受信すると、受信した操作情報に基づいて、「男性、30代、地域AR1」をペルソナとする指定を受け付ける。
【0031】
情報処理装置100は、利用者情報に基づいて、指定されたペルソナを満たす利用者を特定する。そして、情報処理装置100は、特定された利用者の検索履歴に基づいて、指定されたペルソナを満たす利用者の検索クエリの時系列変化を示すコンテンツを表示させるための制御情報を端末装置10へ送信する。
【0032】
(処理のバリエーション2:ペルソナ推定に基づく切り分け)
処理のバリエーション1では、ユーザU1から指定されたペルソナに基づいて利用者の切り分けを行う場合を示した。ここで、利用者の切り分けは、ユーザU1から指定されたペルソナに基づく場合に限られない。例えば、利用者の切り分けは、ユーザU1から選択された検索クエリに基づいて推定されたペルソナに基づいてもよい。
【0033】
以下、具体的な処理の例を挙げて説明する。例えば、ユーザU1は、グラフG1から、「A1宅配」と「pizza」との2つの検索クエリを選択したとする。情報処理装置100は、選択された検索クエリに基づいて、選択された検索クエリに対応したペルソナを推定する。例えば、情報処理装置100は、「A1」が「地域AR1」で主に「pizza」の「宅配」を事業とする事業者である場合には、「A1宅配」と「pizza」との2つの検索クエリを検索に用いる傾向にある利用者のペルソナとして、「地域AR1」を推定する。そして、情報処理装置100は、「宅配ピザ」を検索に用いた利用者のうち、「地域AR1」をペルソナとする利用者を特定する。そして、情報処理装置100は、「宅配ピザ」を検索に用いた利用者のうち、「地域AR1」をペルソナとする利用者の検索クエリの時系列変化を示すコンテンツを表示させるための制御情報を端末装置10へ送信する。
【0034】
(処理のバリエーション3:検索クエリの範囲指定に基づく切り分け1)
上記実施形態では、グラフG1から、「宅配ピザ」を検索に用いた「0日」の期間の前後の期間の2つの検索クエリを選択することにより利用者の切り分けを行い、特定された利用者の検索クエリの時系列変化を示すコンテンツを表示させる場合を示した。ここで、利用者の切り分けは、検索クエリの選択に基づく場合に限られない。例えば、利用者の切り分けは、グラフG1に対して指定された所定の範囲に基づいてもよい。
【0035】
以下、図5を用いて説明する。図5は、図3に示したコンテンツCT1において、所定の範囲が指定されたコンテンツの一例を示す図である。例えば、ユーザU1は、グラフG1に対して所定の範囲H1を指定し、指定した所定の範囲H1で利用者を切り分けるための操作を行ったとする。端末装置10は、グラフG1に対して所定の範囲H1を指定する操作を受け付けると、所定の範囲H1の指定に関する操作情報を情報処理装置100へ送信する。
【0036】
情報処理装置100は、端末装置10から送信された操作情報を受信すると、受信した操作情報に基づいて、所定の範囲H1を利用者の切り分けを行うための範囲とする指定を受け付ける。
【0037】
情報処理装置100は、利用者の検索履歴に基づいて、指定された所定の範囲H1に含まれる検索クエリを入力した利用者を特定する。そして、情報処理装置100は、特定された利用者の検索クエリの時系列変化を示すコンテンツを表示させるための制御情報を端末装置10へ送信する。なお、図5では、所定の範囲H1が四角の形状を有する場合を示したが、所定の範囲H1の形状は特に限定されないものとする。
【0038】
(処理のバリエーション4:検索クエリの範囲指定に基づく切り分け2)
処理のバリエーション3では、ユーザU1から指定された所定の範囲H1に基づいて利用者の切り分けを行い、特定された利用者の検索クエリの時系列変化を示すコンテンツを表示させるための制御情報を送信する場合を示した。処理のバリエーション4では、2つの検索クエリを選択することにより利用者を切り分けた上で、所定の範囲H1に基づいてコンテンツに表示される検索クエリの絞り込みを行う場合を説明する。
【0039】
以下、具体的な処理の例を挙げて説明する。例えば、ユーザU1は、グラフG1から、「A1宅配」と「pizza」との2つの検索クエリを選択したとする。そして、例えば、ユーザU1は、「A1宅配」と「pizza」との2つの検索クエリを含むように、所定の範囲H1を指定したとする。端末装置10は、「A1宅配」と「pizza」とを選択し、所定の範囲H1を指定する操作を受け付けると、「A1宅配」と「pizza」との選択と、所定の範囲H1の指定に関する操作情報を情報処理装置100へ送信する。
【0040】
情報処理装置100は、端末装置10から送信された操作情報を受信すると、受信した操作情報に基づいて、「A1宅配」と「pizza」とを利用者の切り分けを行うための検索クエリとする指定を受け付ける。また、情報処理装置100は、所定の範囲H1に含まれる検索クエリを、コンテンツに表示される検索クエリの候補とする指定を受け付ける。
【0041】
情報処理装置100は、特定された利用者の検索履歴に基づいて、選択された検索クエリである「A1宅配」と「pizza」とを検索に用いた利用者が、「A1宅配」の検索から「pizza」の検索までに入力した検索クエリのうち、所定の範囲H1に含まれる検索クエリの時系列変化を示すコンテンツを表示させるための制御情報を端末装置10へ送信する。
【0042】
(処理のバリエーション5:グラフの指標)
上記実施形態では、期間毎に集計された検索クエリの重複ボリュームに応じた位置に検索クエリをプロットしたグラフを表示させるための制御情報を送信する場合を示した。ここで、期間毎にプロットされる縦軸の指標は重複ボリュームに限られない。例えば、期間毎にプロットされる縦軸の指標は、基準のクエリとの関連度を示すスコアや、バスケット分析のリフト値に基づくスコアであってもよい。また、検索クエリを集計する期間を示す横軸の指標は、週単位であっても、月単位であっても、年単位であってもよく、特に限定されないものとする。
【0043】
(処理のバリエーション6:基準のクエリ)
上記実施形態では、ユーザU1が「宅配ピザ」を基準のクエリに指定する操作情報に基づいて、「宅配ピザ」を基準のクエリとする指定を受け付ける場合を示した。ここで、基準のクエリの指定は、ユーザU1の操作に基づく直接的な指定に限られない。例えば、基準のクエリの指定は、所定の事象、所定のCM(Commercial Message)に関する情報に基づいてもよい。例えば、ユーザU1が所定の事象を指定することにより、所定の事象に関するクエリを基準のクエリとしてもよい。例えば、所定の事象と関連度が最も高いクエリを基準のクエリとしてもよい。また、例えば、ユーザU1が所定のCMを指定することにより、所定のCMのコンテンツに関するクエリを基準のクエリとしてもよい。例えば、所定のCMのコンテンツ中に含まれるクエリを基準のクエリとしてもよい。
【0044】
(処理のバリエーション7:表示)
上記実施形態では、グラフG1とグラフG2とが別々に表示される場合を示した。ここで、コンテンツCT3において、グラフG2とともに、グラフG1を表示させるための制御情報を送信してもよい。例えば、グラフG1とグラフG2とを比較画面で並べて表示させるための制御情報を送信してもよい。また、例えば、グラフG1とグラフG2とを色分けして重畳して表示させるための制御情報を送信してもよい。
【0045】
〔3.端末装置の構成〕
次に、図6を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。図6は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。図6に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、制御部14とを有する。
【0046】
(通信部11)
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、所定のネットワークNと有線又は無線で接続され、所定のネットワークNを介して、情報処理装置100等との間で情報の送取得を行う。
【0047】
(入力部12)
入力部12は、ユーザからの各種操作を受け付ける。図2では、ユーザU1からの各種操作を受け付ける。例えば、入力部12は、タッチパネル機能により表示面を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部12は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0048】
(出力部13)
出力部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部13は、情報処理装置100から送信された制御情報に基づくコンテンツを表示する。
【0049】
(制御部14)
制御部14は、例えば、コントローラ(controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、端末装置10にインストールされたアプリケーションのプログラムが含まれる。例えば、この各種プログラムには、情報処理装置100から送信された制御情報を受信し、受信した制御情報に基づいて、コンテンツを表示させるアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部14は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0050】
図6に示すように、制御部14は、受信部141と、送信部142とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。
【0051】
(受信部141)
受信部141は、情報処理装置100等の他の情報処理装置から各種情報を受信する。例えば、受信部141は、基準のクエリを検索に用いた利用者の検索クエリの時系列変化を示すコンテンツを表示させるための制御情報を受信する。また、例えば、受信部141は、基準のクエリを検索に用いた利用者のうち、選択された検索クエリを検索に用いた利用者の検索クエリの時系列変化を示すコンテンツを表示させるための制御情報を受信する。
【0052】
(送信部142)
送信部142は、情報処理装置100等の他の情報処理装置へ各種情報を送信する。例えば、送信部142は、基準のクエリを指定する操作に基づいて、基準のクエリの指定に関する操作情報を送信する。また、例えば、送信部142は、検索クエリを選択する操作に基づいて、検索クエリの選択に関する操作情報を送信する。例えば、送信部142は、基準のクエリを検索に用いた利用者の検索クエリの時系列変化を示すコンテンツに対する操作に基づいて、検索クエリの選択に関する操作情報を送信する。
【0053】
〔4.情報処理装置の構成〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図7は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図7に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0054】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、端末装置10等との間で情報の送取得を行う。
【0055】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図7に示すように、記憶部120は、検索履歴記憶部121と、利用者情報記憶部122とを有する。
【0056】
検索履歴記憶部121は、利用者の検索履歴を記憶する。ここで、図8に、実施形態に係る検索履歴記憶部121の一例を示す。図8に示すように、検索履歴記憶部121は、「利用者ID」、「検索履歴」といった項目を有する。
【0057】
「利用者ID」は、利用者を識別するための識別情報を示す。「検索履歴」は、検索履歴を示す。図8に示した例では、「検索履歴」に「検索履歴#1」や「検索履歴#2」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際は、検索クエリの時系列変化を示す情報が格納される。例えば、利用者が検索に用いた検索クエリと、検索クエリを検索した日時とを組み合わせた一覧の情報等が格納される。
【0058】
すなわち、図8では、利用者「P1」によって識別される利用者の検索履歴が「検索履歴#1」である例を示す。
【0059】
利用者情報記憶部122は、利用者情報を記憶する。ここで、図9に、実施形態に係る利用者情報記憶部122の一例を示す。図9に示すように、利用者情報記憶部122は、「利用者ID」、「性別」、「年代」、「地域」といった項目を有する。
【0060】
「利用者ID」は、利用者を識別するための識別情報を示す。「性別」は、性別を示す。「年代」は、年代を示す。「地域」は、所在地の地域を示す。
【0061】
すなわち、図9では、利用者「P1」によって識別される利用者の性別が「男性」であり、年代が「30代」であり、所在地の地域が「地域AR1」である例を示す。
【0062】
(制御部130)
制御部130は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0063】
図7に示すように、制御部130は、受付部131と、特定部132と、生成部133と、提供部134とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図7に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0064】
(受付部131)
受付部131は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。受付部131は、端末装置10等の他の情報処理装置から各種情報を取得する。
【0065】
受付部131は、記憶部120から各種情報を取得する。また、受付部131は、取得した各種情報を記憶部120に格納する。
【0066】
受付部131は、基準のクエリの指定に関する操作情報に基づいて、基準のクエリの指定を受け付ける。例えば、受付部131は、「宅配ピザ」を基準のクエリに指定する操作に関する操作情報に基づいて、「宅配ピザ」を基準のクエリとする指定を受け付ける。
【0067】
受付部131は、検索クエリの選択に関する操作情報に基づいて、検索クエリの選択を受け付ける。例えば、受付部131は、「A1宅配」と「pizza」との検索クエリを選択する操作に関する操作情報に基づいて、「A1宅配」と「pizza」との選択を受け付ける。
【0068】
(特定部132)
特定部132は、利用者の検索履歴に基づいて、指定された基準のクエリを検索に用いた利用者を特定する。例えば、特定部132は、指定された基準のクエリである「宅配ピザ」を検索に用いた利用者を特定する。
【0069】
特定部132は、指定された基準のクエリを検索に用いた利用者のうち、切り分け条件を満たす利用者を特定する。例えば、特定部132は、利用者の検索履歴に基づいて、選択された検索クエリを検索に用いた利用者を特定する。例えば、特定部132は、「宅配ピザ」を検索に用いた利用者のうち、「A1宅配」と「pizza」とを検索に用いた利用者を特定する。
【0070】
また、例えば、特定部132は、利用者の利用者情報に基づいて、指定されたペルソナを満たす利用者を特定する。例えば、特定部132は、「宅配ピザ」を検索に用いた利用者のうち、「男性、30代、地域AR1」のユーザ属性を有する利用者を特定する。また、例えば、特定部132は、選択された検索クエリに基づいて推定されたペルソナを満たす利用者を特定する。例えば、特定部132は、「宅配ピザ」を検索に用いた利用者のうち、「A1宅配」と「pizza」との検索クエリに基づいて推定された「地域AR1」のユーザ属性を有する利用者を特定する。また、例えば、特定部132は、利用者の検索履歴に基づいて、指定された所定の範囲に含まれる検索クエリを検索に用いた利用者を特定する。例えば、特定部132は、グラフG1に対して指定された所定の範囲H1に含まれる検索クエリを検索に用いた利用者を特定する。
【0071】
特定部132は、基準のクエリを検索に用いた期間を起点として、期間毎に各利用者が入力した検索クエリを集計することで、上位の検索クエリを特定する。また、特定部132は、基準のクエリを検索に用いた利用者のうち、選択された検索クエリを検索に用いた利用者の各利用者が入力した検索クエリを再集計することで、上位の検索クエリを特定する。
【0072】
(生成部133)
生成部133は、基準のクエリを検索に用いた利用者の検索クエリの時系列変化を示すコンテンツを表示させるための制御情報を生成する。例えば、生成部133は、「宅配ピザ」を検索に用いた利用者の検索クエリの時系列変化を示すコンテンツCT2を表示させるための制御情報を生成する。
【0073】
生成部133は、選択された検索クエリを検索に用いた利用者の検索クエリの時系列変化を示すコンテンツを表示させるための制御情報を生成する。例えば、生成部133は、「A1宅配」と「pizza」とを検索に用いた利用者の検索クエリの時系列変化を示すコンテンツCT3を表示させるための制御情報を生成する。
【0074】
(提供部134)
提供部134は、生成部133により生成された制御情報を送信する。例えば、提供部134は、基準のクエリを検索に用いた利用者の検索クエリの時系列変化を示すコンテンツを表示させるための制御情報を送信する。また、例えば、提供部134は、基準のクエリを検索に用いた利用者のうち、切り分け条件を満たす利用者の検索クエリの時系列変化を示すコンテンツを表示させるための制御情報を送信する。端末装置10は、提供部134により送信された制御情報を受信すると、受信した制御情報に基づいてコンテンツを表示させる。
【0075】
〔5.情報処理のフロー〕
次に、図10を用いて、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順について説明する。図10は、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順を示すフローチャートである。
【0076】
図10に示すように、情報処理装置100は、基準のクエリの指定に関する操作情報に基づいて、基準のクエリの指定を受け付ける(ステップS201)。
【0077】
情報処理装置100は、利用者の検索履歴に基づいて、指定された基準のクエリを検索に用いた利用者を特定する(ステップS202)。
【0078】
情報処理装置100は、指定された基準のクエリを検索に用いた利用者の検索クエリの時系列変化を示すコンテンツを表示させるための制御情報を送信する(ステップS203)。
【0079】
情報処理装置100は、指定された基準のクエリを検索に用いた利用者の検索クエリの時系列変化を示すコンテンツに対する操作に応じた切り分け条件を満たす利用者を特定する(ステップS204)。
【0080】
情報処理装置100は、切り分け条件を満たす利用者の検索クエリの時系列変化を示すコンテンツを表示させるための制御情報を送信する(ステップS205)。
【0081】
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、受付部131と、特定部132と、提供部134とを有する。受付部131は、基準クエリの指定を受け付ける。特定部132は、基準クエリを入力した利用者を特定する。提供部134は、特定部132により特定された利用者のうち、切り分け条件を満たす利用者が入力した検索クエリの時系列変化を示す情報を提供する。
【0082】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、所定のクエリを検索に用いた利用者の検索クエリの時系列変化を示す情報を提供することができるため、所定のクエリを検索に用いた利用者のより詳細な分析を可能にすることができる。
【0083】
また、提供部134は、切り分け条件を満たす利用者として、選択された複数の検索クエリを入力した利用者の検索クエリの時系列変化を示す情報を提供する。
【0084】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの検索クエリの選択に応じて利用者を切り分けることができるため、ユーザビリティの向上を促進させることができる。
【0085】
また、提供部134は、基準クエリに対応した期間の前後で選択された複数の検索クエリを入力した利用者の検索クエリの時系列変化を示す情報を提供する。
【0086】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、基準クエリに対応した期間の前後の検索クエリで利用者を切り分けることができるため、所定のクエリを検索に用いた利用者のより詳細な分析を可能にすることができる。
【0087】
また、提供部134は、切り分け条件を満たす利用者として、指定されたペルソナを満たす利用者の検索クエリの時系列変化を示す情報を提供する。
【0088】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザのペルソナの指定に応じて利用者を切り分けることができるため、ユーザビリティの向上を促進させることができる。
【0089】
また、提供部134は、選択された複数の検索クエリに基づいて推定されたペルソナを満たす利用者の検索クエリの時系列変化を示す情報を提供する。
【0090】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの検索クエリの選択に応じて推定されたペルソナに基づいて利用者を切り分けることができるため、ユーザビリティの向上を促進させることができる。
【0091】
また、提供部134は、選択された複数の検索クエリを含む所定の範囲内に含まれる検索クエリを入力した利用者の検索クエリの時系列変化を示す情報を提供する。
【0092】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの検索クエリの選択に応じて利用者を切り分けた上で、所定の範囲に基づいてコンテンツに表示される検索クエリの絞り込みを行うことができるため、ユーザビリティの向上を促進させることができる。
【0093】
また、提供部134は、検索クエリの時系列変化を示す情報として、期間毎に入力された検索クエリのスコアに応じた位置に検索クエリをプロットしたグラフを提供する。
【0094】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、所定のクエリを検索に用いた利用者の視覚的な分析を可能にすることができる。
【0095】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置10及び情報処理装置100は、例えば、図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図11は、端末装置10及び情報処理装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0096】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0097】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを取得してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0098】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0099】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0100】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る端末装置10及び情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部14及び130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0101】
〔8.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0102】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0103】
また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0104】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0105】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0106】
1 情報処理システム
10 端末装置
11 通信部
12 入力部
13 出力部
14 制御部
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 検索履歴記憶部
122 利用者情報記憶部
130 制御部
131 受付部
132 特定部
133 生成部
134 提供部
141 受信部
142 送信部
N ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11