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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023125955
(43)【公開日】2023-09-07
(54)【発明の名称】電力変換装置
(51)【国際特許分類】
   H02M 3/00 20060101AFI20230831BHJP
【FI】
H02M3/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022030351
(22)【出願日】2022-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】000005821
【氏名又は名称】パナソニックホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】矢野 紳一郎
(72)【発明者】
【氏名】宮本 賢吾
(72)【発明者】
【氏名】古賀 達雄
【テーマコード(参考)】
5H730
【Fターム(参考)】
5H730AA02
5H730AS01
5H730AS04
5H730AS05
5H730AS11
5H730AS19
5H730CC01
5H730EE57
5H730FD11
5H730FF09
5H730XX02
5H730XX13
5H730XX22
5H730XX33
5H730XX42
5H730ZZ01
5H730ZZ04
5H730ZZ12
(57)【要約】
【課題】アークの発生を抑制する。
【解決手段】電力変換装置は、電源部53と、検出部54と、を備える。電源部53は、一対の一次側端子52a,52b間に印加された一次側電圧を所定の電圧値の二次側電圧に変換して、一対の二次側端子55a,55b側へ出力する。検出部54は、一次側電圧を検出する。電源部53は、検出部54が検出した一次側電圧の変動に基づいて、二次側電圧の出力を停止する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の一次側端子間に印加された一次側電圧を所定の電圧値の二次側電圧に変換して、一対の二次側端子側へ出力する電源部と、
前記一次側電圧を検出する検出部と、
を備え、
前記電源部は、前記検出部が検出した前記一次側電圧の変動に基づいて、前記二次側電圧の出力を停止する、
電力変換装置。
【請求項2】
前記電源部は、前記検出部が検出した前記一次側電圧が、オフ閾値以下である場合に、前記二次側電圧の出力を停止する、
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項3】
前記電源部は、前記検出部が検出した前記一次側電圧の変動の傾きが傾き閾値以上である場合に、前記二次側電圧の出力を停止する、
請求項1又は2に記載の電力変換装置。
【請求項4】
前記一対の一次側端子と前記一対の二次側端子との間に設けられた取外し時用スイッチを、更に備え、
前記検出部は、前記検出部が検出した前記一次側電圧の変動に基づいて、前記取外し時用スイッチをオンからオフにする、
請求項1から3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
【請求項5】
第1端が前記一対の一次側端子の一方の側に接続され、第2端が前記一対の一次側端子の他方の側に接続されたコンデンサ、を更に備え、
前記取外し時用スイッチは、前記一対の一次側端子の前記一方と、前記コンデンサの前記第1端との間に設けられている、
請求項4に記載の電力変換装置。
【請求項6】
前記一対の一次側端子は、上流側の端子と下流側の端子とを含み、
第1端が前記上流側の端子側に接続され、第2端が前記下流側の端子側に接続されたコンデンサと、
アノードが前記上流側の端子側に接続され、カソードが前記コンデンサの前記第1端側に接続されたダイオードと、
を更に備える、
請求項1から5のいずれか1項に記載の電力変換装置。
【請求項7】
前記電源部は、前記電源部の動作のオン/オフを制御するための信号を受け付け可能であり、
前記検出部は、前記検出部が検出した前記一次側電圧の変動に基づいて、前記電源部に動作オフの信号を出力して、前記二次側電圧の出力を停止させる、
請求項1から6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
【請求項8】
第1端が前記一対の一次側端子の一方の側に接続され、第2端が前記一対の一次側端子の他方の側に接続されたコンデンサと、
前記一対の一次側端子の前記一方と、前記コンデンサの前記第1端との間に設けられている取付時用スイッチと、
を更に備え、
前記検出部は、前記検出部が検出した前記一次側電圧の変動に基づいて、前記取付時用スイッチをオフからオンにさせる、
請求項1から7のいずれか1項に記載の電力変換装置。
【請求項9】
前記検出部は、前記検出部が検出した前記一次側電圧がオン閾値以上になった場合に、前記取付時用スイッチをオフからオンにさせる、
請求項8に記載の電力変換装置。
【請求項10】
前記検出部は、前記検出部が検出した前記一次側電圧が検出閾値以上になってから所定時間経過した場合に、前記取付時用スイッチをオフからオンにさせる、
請求項8に記載の電力変換装置。
【請求項11】
前記一対の一次側端子の前記一方は上流側の端子であり、前記一対の一次側端子の前記他方は下流側の端子である、
請求項8から10のいずれか1項に記載の電力変換装置。
【請求項12】
第1導電バー及び第2導電バーを保持するDCダクトに着脱可能に構成されており、
前記一対の一次側端子の一方は前記第1導電バーに接続され、前記一対の一次側端子の他方は前記第2導電バーに接続される、
請求項1から11のいずれか1項に記載の電力変換装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に電力変換装置に関し、より詳細には、一次側電圧を所定の電圧値の二次側電圧に変換する電力変換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、直流電源部から直流電流が供給されるダクトレールと、ダクトレールに取り付けられ照明装置に直流電流を供給するダクトプラグとが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-313131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されているようなダクトプラグ(電力変換装置)では、例えば照明装置を電力変換装置に取り付けた状態の電力変換装置をダクトレールに脱着する際には、アークが発生する可能性があった。
【0005】
本開示は上記事由に鑑みてなされており、アークの発生を抑制することができる電力変換装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る電力変換装置は、電源部と、検出部と、を備える。前記電源部は、一対の一次側端子間に印加された一次側電圧を所定の電圧値の二次側電圧に変換して、一対の二次側端子側へ出力する。前記検出部は、前記一次側電圧を検出する。前記電源部は、前記検出部が検出した前記一次側電圧の変動に基づいて、前記二次側電圧の出力を停止する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の上記態様に係る電力変換装置によれば、アークの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態1に係るDCダクトシステムの構成を示す概略図である。
図2図2は、同上に係るDCダクトと電力変換装置の外観を示す概略図である。
図3図3は、同上に係る電力変換装置の要部の回路図である。
図4図4は、実施形態2に係る電力変換装置の要部の回路図である。
図5図5は、実施形態3に係る電力変換装置の要部の回路図である。
図6図6は、同上の変形例に係る電力変換装置の要部の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態において互いに共通する要素には同一符号を付しており、共通する要素についての重複する説明は省略する。以下の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0010】
本開示において説明する各図は、模式的な図であり、各図中の各構成要素の大きさ及び厚さのそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
【0011】
本開示でいう「直交」は、二者間の角度が厳密に90度である状態だけでなく、二者がある程度の誤差の範囲内で略直交する状態も含む意味である。つまり、直交する二者間の角度は、90度に対してある程度の誤差(一例として10度以下)の範囲内に収まる。
【0012】
実施形態において、測定データなどの2値の比較において、「以下」としているところは「未満」であってもよい。つまり、2値の比較において、2値が等しい場合を含むか否かは、基準値等の設定次第で任意に変更できるので、「以下」か「未満」かに技術上の差異はない。同様に、「以上」としているところは「超過」であってもよい。
【0013】
(実施形態1)
(1)概要
まず、実施形態1に係るDCダクトシステム10の概要について、図1図3を参照して説明する。
【0014】
以下の説明では、DCダクト3の長手方向に沿った方向を左右方向と規定する。また、天板61の物を載せる面の法線に沿った方向を上下方向と規定し、左右方向及び上下方向と直交する方向を前後方向と規定する。ただし、これらの方向の規定は、DCダクトシステム10の使用方向を限定する趣旨ではない。また、図1等における前後、左右、上下を表す矢印はそれぞれ、説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。
【0015】
図1に示すように、実施形態1に係るDCダクトシステム10は、DCダクト3と、複数(図1の例では3つ)の電力変換装置5と、を備える。なお、以下の説明において、複数の電力変換装置5の各々のことを、単に「電力変換装置5」ということがある。
【0016】
図2に示すように、DCダクト3は、長尺の棒状に形成されている。DCダクト3は、第1導電バー32及び第2導電バー33を有する。第1導電バー32及び第2導電バー33は、長尺の棒状に形成されている。DCダクト3には、第1導電バー32及び第2導電バー33の長手方向における任意の位置に電力変換装置5が着脱可能である。
【0017】
図3に示すように、電力変換装置5は一対の一次側端子52a,52bを備える。一次側端子52aは上流側の端子であり、正極側の第1導電バー32に接続されている。一次側端子52bは、下流側の端子であり、負極側の第2導電バー33に接続されている。一次側端子52aが第1導電バー32に接続され、一次側端子52bが第2導電バー33に接続されることで、電力変換装置5には、第1導電バー32及び第2導電バー33からDC電力が供給される。
【0018】
電力変換装置5は、電源部53を、備える。電源部53は、一対の一次側端子52a,52b間に印加された一次側電圧を所定の電圧値の二次側電圧に変換して、一対の二次側端子55a,55b側へ出力する。
【0019】
図2に示すように、電力変換装置5は、第1差込口511及び第2差込口512を有している。第1差込口511及び第2差込口512の各々は、一対の二次側端子55a,55bと電気的に接続されている。なお、本開示でいう「電気的に接続」とは、電気的に導通した状態の接続を意味し、直接的な接続だけでなく、例えば電線及び回路パターン等の導体を介した間接的な接続も含む。
【0020】
第1差込口511及び第2差込口512は、電気機器のコネクタを接続することができる。電気機器は、例えば、コンピュータ端末(パーソナルコンピュータ、スマートフォン及びタブレット端末等)、コンピュータ端末の付属機器(モニタ、スピーカ及びマイクロフォン等)、照明機器(デスクライト等)、ネットワークカメラ、センサ(温度センサ、湿度センサ及び照度センサ等)、ゲーム機及び空調機器(卓上扇風機等)等である。
【0021】
第1差込口511又は第2差込口512に電気機器のコネクタが接続されることにより、電力変換装置5は、電気機器にDC電力を供給することができる。言い換えると、DCダクト3は、電力変換装置5を介して、電気機器にDC電力を供給する。
【0022】
図3に示すように、電力変換装置5は、検出部54を更に備える。検出部54は、一次側電圧を検出する。そして、電源部53は、検出部54が検出した一次側電圧の変動に基づいて、二次側電圧の出力を停止する。
【0023】
従来の電力変換装置では、例えば、電力変換装置に電気機器が接続されている状態でDCダクト3から電力変換装置を取り外そうとした場合に、DCダクト3と電力変換装置との間でアークが発生する可能性があった。また、電力変換装置をDCダクト3から取り外す際には、一次側電圧が低下する等の一次側電圧の変動が起こる。
【0024】
実施形態1の電力変換装置5は、一次側電圧の低下等の一次側電圧の変動に基づいて二次側電圧の出力を停止することで、アークの発生を抑制することができる。より具体的には、電力変換装置5は、一次側電圧の低下等の一次側電圧の変動に基づいて二次側電圧の出力を停止することで、電力変換装置5をDCダクト3に着脱する際のアークの発生を抑制することができる。
【0025】
(2)詳細
以下、実施形態1に係るDCダクトシステム10の詳細な構成について、図1図3を参照して説明する。
【0026】
(2.1)DCダクトシステムの構成
図1に示すように、DCダクトシステム10は、ダクト固定具F1と、DCダクト3と、ACアダプタ4と、電力変換装置5と、机6と、を備える。
【0027】
(2.2)机
図1に示すように、机6は、天板61と、2つの脚部62と、2つの支持台63と、を有する。天板61は、上下方向に沿った平面視において矩形状の板状に形成されている。2つの脚部62のうち一方は、天板61の右端付近から下に突出しており、他方は、天板61の左端付近から下に突出している。2つの支持台63は、2つの脚部62と一対一で対応する。各支持台63は、対応する脚部62の下端につながっており、脚部62を支持する。
【0028】
(2.3)ダクト固定具
図1に示すように、ダクト固定具F1は、第1固定部1と、2つの第2固定部2と、を有する。
【0029】
第1固定部1は、DCダクト3を固定する。第1固定部1の形状は、左右方向に沿って長尺の棒状である。より具体的には、実施形態1の第1固定部1の形状は、直方体状である。第1固定部1は、収納溝11を有する。
【0030】
収納溝11は、左右方向に沿って形成されている。収納溝11は、DCダクト3を収納している。図1の例では、収納溝11は、前方に向かって開口するように形成されている。
【0031】
2つの第2固定部2の一方は、第1固定部1の長手方向における一端(第1端)を机6に固定し、2つの第2固定部2の他方は、第1固定部1の長手方向における他端(第2端)を机6に固定する。図1に示すように、実施形態1の2つの第2固定部2は、クランプ機構により机6に固定されている。なお、以下の説明において、2つの第2固定部2の各々を区別しない場合、2つの第2固定部2の各々を「第2固定部2」ということがある。第2固定部2は、DCダクト3を机6に固定するための構成(固定部材)である。より詳細には、2つの第2固定部2は、第1固定部1と共に用いられることで、DCダクト3を机6に固定する。
【0032】
(2.4)DCダクト
図2に示すように、DCダクト3は、ダクト本体31と、第1導電バー32と、第2導電バー33と、を備えている。
【0033】
ダクト本体31の形状は角筒状である。より具体的には、図2の例では、ダクト本体31は、前面が開口している。左右方向と直交する断面におけるダクト本体31の形状は、U字状である。
【0034】
第1導電バー32及び第2導電バー33は、ダクト本体31の右端から左端までに亘って設けられている。実施形態1の第1導電バー32は、ダクト本体31の上面の内側に設けられている。また、第2導電バー33は、ダクト本体31の下面の内側に設けられている。
【0035】
第1導電バー32及び第2導電バー33は、フィードインを介して、ACアダプタ4(図1参照)と電気的に接続されている。実施形態1では、第1導電バー32が正極側、第2導電バー33が負極側となるように、第1導電バー32及び第2導電バー33とACアダプタ4とが電気的に接続されている。第1導電バー32及び第2導電バー33には、ACアダプタ4からDC電力が供給される。
【0036】
(2.5)ACアダプタ
ACアダプタ4(図1参照)は、例えば、商用電源から供給されるAC電力をDC電力に変換する。ACアダプタ4は、フィードインを介して、第1導電バー32及び第2導電バー33と電気的に接続されている。ACアダプタ4は、フィードインを介して、第1導電バー32及び第2導電バー33にDC電力を供給する。
【0037】
(2.6)電力変換装置
図2に示すように、電力変換装置5は、第1導電バー32及び第2導電バー33を保持するDCダクト3のダクト本体31に着脱可能に構成されている。電力変換装置5には、第1導電バー32及び第2導電バー33からDC電力が供給される。
【0038】
電力変換装置5は、筐体51を備える。
【0039】
筐体51の形状は、矩形箱状である。筐体51は、第1差込口511と、第2差込口512と、を有する。実施形態1の第1差込口511は、USB(Universal Serial Bus)のAプラグ(Type-A)の差込口である。また、実施形態1の第2差込口512は、USBのCプラグ(Type-C)の差込口である。すなわち、第1差込口511は、第2差込口512とは規格が異なる。第1差込口511は、第2差込口512とは大きさが異なる。
【0040】
第1差込口511及び第2差込口512は、DCダクト3と対向する面の反対側の面(コネクタ装着面501)に設けられている。第1差込口511及び第2差込口512は、上下方向に沿って並んでいる。
【0041】
第1差込口511及び第2差込口512には、電気機器が接続される。実施形態1の第1差込口511及び第2差込口512は、電気機器にDC電力を供給する出力部である。
【0042】
図3に示すように、電力変換装置5は、一対の一次側端子52a,52bと、電源部53と、検出部54と、一対の二次側端子55a,55bと、コンデンサC1と、を備える。
【0043】
一対の一次側端子52a,52bは、DCダクト3の第1導電バー32及び第2導電バー33から電力が供給される端子である。一次側端子52aは第1導電バー32に接続され、一次側端子52bは第2導電バー33に接続される。第1導電バー32が正極側であるため、一次側端子52aは上流側(正極側)の端子である。また、第2導電バー33が負極側であるため、一次側端子52bは下流側(負極側)の端子である。なお、電力変換装置5がDCダクト3に取り付けられていない状態では、一対の一次側端子52a,52b間の一次側電圧は概ね0Vである。
【0044】
一対の二次側端子55a,55bの各々は、第1差込口511及び第2差込口512に電気的に接続されている。一対の二次側端子55a,55bは、電源部53が出力する二次側電圧を電気機器に供給するための端子である。
【0045】
電源部53は、一対の一次側端子52a,52b間に印加された一次側電圧を所定の電圧値の二次側電圧に変換して、一対の二次側端子55a,55bへ出力する。また、電源部53は、検出部54が検出した一次側電圧の変動に基づいて、二次側電圧の出力を停止する。
【0046】
電源部53は、例えば降圧型のDC/DCコンバータである。例えば、電源部53はスイッチング電源回路又はリニア電源回路等を含んでいる。なお、電源部53は、昇圧型のDC/DCコンバータであってもよいし、AC/DCコンバータであってもよい。
【0047】
実施形態1の電源部53は、検出部54から、電源部53の動作のオン/オフを制御するための信号を受け付け可能に構成されている。検出部54が検出した一次側電圧の変動に基づいて二次側電圧の出力を停止させるか否かの判断を電源部53が行う必要がないため、電源部53の構成が複雑になることを抑制することができる。
【0048】
コンデンサC1は、第1端T1が一次側端子52aに接続され、第2端T2が一次側端子52bに接続されている。実施形態1のコンデンサC1は、電源部53の入力用コンデンサとして機能する。コンデンサC1は、例えばセラミックコンデンサである。なお、コンデンサC1は電源部53の一部であってもよい。
【0049】
検出部54は、一対の一次側端子52a,52b間に印加された一次電圧を検出する。実施形態1の検出部54は、検出部54が検出した一次側電圧の変動に基づいて、電源部53に動作オフの信号を出力して、二次側電圧の出力を停止させる。
【0050】
実施形態1の検出部54は、検出した一次側電圧が、オフ閾値以下である場合に、二次側電圧の出力を停止させる。言い換えると、電源部53は、検出部54が検出した一次側電圧が、オフ閾値以下である場合に、二次側電圧の出力を停止する。例えば電力変換装置5の取り外し時に起こる電圧低下を検出して二次側電圧の出力を停止することで、電力変換装置5の取り外しの際にアークが発生することを抑制することができる。
【0051】
(3)変形例
実施形態1は、本開示の様々な実施形態の一例に過ぎない。実施形態1は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0052】
また、実施形態1に係る電力変換装置5と同等の機能は、出力停止方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係る出力停止方法は、一対の一次側端子52a,52b及び一対に二次側端子55a,55bを備える電力変換装置5で用いられる方法である。出力停止方法は、変換ステップと、検出ステップと、出力停止ステップと、を有する。変換ステップでは、一対の一次側端子52,52b間に印加された一次側電圧を所定の電圧値の二次側電圧に変換して、一対の二次側端子55a,55bへ出力する。検出ステップでは、一次側電圧を検出する。出力停止ステップでは、検出ステップにて検出した一次側電圧の変動に基づいて、二次側電圧の出力を停止する。一態様に係るプログラムは、上記の出力方法を、1以上のプロセッサに実行させるためのプログラムである。
【0053】
本開示における電力変換装置5又は出力停止方法の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における電力変換装置5又は出力停止方法の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1又は複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1又は複数の電子回路で構成される。
【0054】
検出部54は、検出部54が検出した一次側電圧の変動の傾きが、傾き閾値以上である場合に、二次側電圧の出力を停止させてもよい。言い換えると、電源部53は、検出部54が検出した一次側電圧の変動の傾きが、傾き閾値以上である場合に、二次側電圧の出力を停止してもよい。例えば、電力変換装置5の取り外し時に起こる急激な電圧の低下(変動)を検出して二次側電圧の出力を停止することで、電力変換装置5の取り外し時にアークが発生することを抑制することができる。
【0055】
(実施形態2)
図4に示すように、実施形態2に係る電力変換装置5は、取外し時用スイッチSW1を更に備える点で、実施形態1に係る電力変換装置5と相違する。
【0056】
実施形態2の取外し時用スイッチSW1は、一対の一次側端子52a,52bと一対の二次側端子55a,55bとの間に設けられている。より具体的には、取外し時用スイッチSW1は、一次側端子52aと、コンデンサC1の第1端T1との間に設けられている。取外し時用スイッチSW1は、検出部54から出力される制御信号に基づいて、オン/オフの切替を行う。
【0057】
取外し時用スイッチSW1は、例えばMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等の半導体スイッチ素子である。取外し時用スイッチSW1は、MOSFET以外に、例えばバイポーラトランジスタなどの他の半導体スイッチング素子であってもよいし、電磁リレー又はSSR(Solid State Relay)等であってもよい。
【0058】
実施形態2の検出部54は、検出部54が検出した一次側電圧の変動に基づいて、取外し時用スイッチSW1をオン(導通状態)からオフ(非導通状態)にする。具体的には、実施形態2の検出部54は、検出部54が検出した一次側電圧がオフ閾値以下である場合に、取外し用スイッチSW1をオンからオフにする。
【0059】
検出部54が、例えば電力変換装置5をDCダクト3から取り外す際の一次側電圧の電圧低下を検出して、取外し時用スイッチSW1をオンからオフすることで、電力変換装置5の取り外しの際に発生するアークをより抑制することができる。また、検出部54が、例えば電力変換装置5をDCダクト3に取り付ける際の一次側電圧の電圧上昇を検出して、取外し時用スイッチSW1をオンからオフにすることで、電力変換装置5の取り付けの際に発生するアークをより抑制することができる。
【0060】
さらに、実施形態2の取外し時用スイッチSW1は一次側端子52aとコンデンサC1の第1端T1との間に設けられているため、コンデンサC1が原因の1つとなるようなアークの発生を抑制することができる。
【0061】
なお、実施形態2の電源部53は、取外し時用スイッチSW1がオンからオフにされると、二次側電圧の出力を停止する。
【0062】
実施形態2は、本開示の様々な実施形態の一例に過ぎない。実施形態2は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0063】
取外し時用スイッチSW1は、一次側端子52bとコンデンサC1の第2端T2との間に設けられていてもよい。すなわち、取外し時用スイッチSW1は、上流側(正極側)に設けられていてもよいし、下流側(負極側)に設けられていてもよい。また、取外し時用スイッチSW1は、コンデンサC1と電源部53との間に設けられていてもよいし、電源部53の二次側に設けられていてもよい。
【0064】
検出部54は、検出部54が検出した一次側電圧の変動の傾きが、傾き閾値以上である場合に、取外し時用スイッチSW1をオンからオフにしてもよい。例えば、電力変換装置5の取り外し時に起こる急激な電圧の低下(変動)を検出して取外し時スイッチSW1をオンからオフにすることで、電力変換装置5の取り外し時にアークが発生することを抑制することができる。
【0065】
実施形態2で説明した種々の構成(変形例を含む)は、実施形態1で説明した種々の構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて採用可能である。
【0066】
(実施形態3)
図5に示すように、実施形態3に係る電力変換装置5は、取付時用スイッチSW2を更に備える点で、実施形態1に係る電力変換装置5と相違する。
【0067】
取付時用スイッチSW2は、一次側端子52aと、コンデンサC1の第1端T1との間に設けられている。言い換えると、取付時用スイッチSW2は、一対の一次側端子52aのうちの上流側の端子と、コンデンサC1の第1端T1との間に設けられている。取付時用スイッチSW2は、検出部54から出力される制御信号に基づいて、オン/オフの切替を行う。
【0068】
取付時用スイッチSW2は、例えばMOSFET等の半導体スイッチ素子である。取付時用スイッチSW2は、MOSFET以外に、例えばバイポーラトランジスタなどの他の半導体スイッチング素子であってもよいし、電磁リレー又はSSR(Solid State Relay)等であってもよい。
【0069】
実施形態3の検出部54は、検出部54が検出した一次側電圧の変動に基づいて、取付時用スイッチSW2をオフ(非導通状態)からオン(導通状態)にさせる。より具体的には、検出部54は、検出部54が検出した一次側電圧がオン閾値以上になった場合に、取付時用スイッチSW2をオフからオンにさせる。オン閾値は、例えばオフ閾値より大きい値である。一次側電圧は、例えば電力変換装置5をDCダクト3に取り付けた後に、オン閾値以上となる。なお、検出部54が検出した一次側電圧がオン閾値未満である場合は、取付時用スイッチSW2はオフのままである。
【0070】
検出部54が一次側電圧の変動に基づいて取付時用スイッチSW2をオフからオンにさせることで、電力変換装置5をDCダクト3に取り付ける際の突入電流によるアークの発生を抑制することができる。具体的には、一次側電圧がオン閾値以上となるまで取付時用スイッチSW2がオフであるため、電力変換装置5をDCダクト3に取り付ける際の突入電流によるアークの発生を抑制することができる。
【0071】
また、取付時用スイッチSW2は、一対の一次側端子52aのうちの上流側の端子と、コンデンサC1の第1端T1との間に設けられているため、一対の一次側端子52a,52b間にDC電圧が印加される場合に、突入電流によるアークの発生を抑制することができる。
【0072】
実施形態3は、本開示の様々な実施形態の一例に過ぎない。実施形態3は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0073】
検出部54は、検出部54が検出した一次側電圧が検出閾値以上になってから所定時間経過した場合に、取付時用スイッチSW2をオフからオンにさせてもよい。検出閾値は、例えば、0Vより大きくオン閾値未満の電圧値である。一次側電圧は、例えば電力変換装置5をDCダクト3に取り付ける際の一次側端子52aと第1導電バー32との接触時に、検出閾値以上となる。所定時間は例えば10秒~1分程度である。電力変換装置5の取り付けが完了した後に取付時用スイッチSW2をオンにさせることで、突入電流によるアークの発生を抑制することができる。
【0074】
電力変換装置5は、取外し時用スイッチSW1と、取付時用スイッチSW2とを、備えていてもよい。
【0075】
取付時用スイッチSW2は、取外し時用スイッチSW1の機能を備えていてもよい。つまり、電力変換装置5がDCダクト3に取り付けられて取付時用スイッチSW2がオンした後に、検出部54は、検出部54が検出した一次側電圧の変動に基づいて、取付時用スイッチSW2をオンからオフにしてもよい。
【0076】
電力変換装置5は、図6に示すように、ダイオードD1を更に備えていてもよい。ダイオードD1は、アノードが一次側端子52aに接続され、カソードが取付時用スイッチSW2に接続されている。言い換えると、ダイオードD1は、アノードが一次側端子52a側に接続され、カソードがコンデンサC1の第1端T1側に接続されている。電力変換装置5がダイオードD1を備えることで、一対の一次側端子52a,52bにAC電圧が印加される場合であっても、電力変換装置5の着脱時にアークが発生することを抑制することができる。
【0077】
実施形態3で説明した種々の構成(変形例を含む)は、実施形態1及び実施形態2で説明した種々の構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて採用可能である。
【0078】
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る電力変換装置(5)は、電源部(53)と、検出部(54)と、を備える。電源部(53)は、一対の一次側端子(52a,52b)間に印加された一次側電圧を所定の電圧値の二次側電圧に変換して、一対の二次側端子(55a,55b)側へ出力する。検出部(54)は、一次側電圧を検出する。電源部(53)は、検出部(54)が検出した一次側電圧の変動に基づいて、二次側電圧の出力を停止する。
【0079】
この態様によれば、一次側電圧の低下等の一次側電圧の変動に基づいて二次側電圧の出力を停止することで、アークの発生を抑制することができる。
【0080】
第2の態様に係る電力変換装置(5)では、第1の態様において、電源部(53)は、検出部(54)が検出した一次側電圧が、オフ閾値以下である場合に、二次側電圧の出力を停止する。
【0081】
この態様によれば、例えば電力変換装置(5)の取り外し時に起こる電圧低下を検出して二次側電圧の出力を停止することで、電力変換装置(5)の取り外しの際にアークが発生することを抑制することができる。
【0082】
第3の態様に係る電力変換装置(5)では、第1又は第2の態様において、電源部(53)は、検出部(54)が検出した一次側電圧の変動の傾きが傾き閾値以上である場合に、二次側電圧の出力を停止する。
【0083】
この態様によれば、電力変換装置(5)の着脱時(挿抜時)に起こる急激な電圧の変動を検出して二次側電圧の出力を停止することで、電力変換装置(5)の着脱時にアークが発生することを抑制することができる。
【0084】
第4の態様に係る電力変換装置(5)は、第1から第3のいずれかの態様において、取外し時用スイッチ(SW1)を更に備える。取外し時用スイッチ(SW1)は、一対の一次側端子(52a,52b)と一対の二次側端子(55a,55b)との間に設けられている。検出部(54)は、検出部(54)が検出した一次側電圧の変動に基づいて、取外し時用スイッチ(SW1)をオンからオフにする。
【0085】
この態様によれば、検出部(54)が検出した一次側電圧の変動に基づいて検出部(54)が取外し時用スイッチ(SW1)をオンからオフにするため、電力変換装置(5)の着脱時にアークが発生することをより抑制することができる。
【0086】
第5の態様に係る電力変換装置(5)は、第4の態様において、第1端(T1)が一対の一次側端子(52a,52b)の一方(一次側端子52a)の側に接続され、第2端(T2)が一対の一次側端子(52a,52b)の他方(一次側端子52b)の側に接続されたコンデンサ(C1)、を更に備える。取外し時用スイッチ(SW1)は、一対の一次側端子(52a,52b)の一方と、コンデンサ(C1)の第1端(T1)との間に設けられている。
【0087】
この態様によれば、取外し時用スイッチ(SW1)が一対の一次側端子(52a,52b)とコンデンサ(C1)の第1端(T1)との間に設けられていることで、電力変換装置(5)の着脱時にアークが発生することをより抑制することができる。
【0088】
第6の態様に係る電力変換装置(5)では、第1から第5のいずれかの態様において、一対の一次側端子(52a,52b)は、上流側の端子(一次側端子52a)と下流側の端子(一次側端子52b)とを含む。電力変換装置(5)は、コンデンサ(C1)と、ダイオード(D1)と、を更に備える。コンデンサ(C1)は、第1端(T1)が上流側の端子側に接続され、第2端(T2)が下流側の端子側に接続されている。ダイオード(D1)は、アノードが上流側の端子側に接続され、カソードがコンデンサ(C1)の第1端(T1)側に接続されている。
【0089】
この態様によれば、例えば一対の一次側端子(52a,52b)にAC電圧が印加される場合であっても、電力変換装置(5)の着脱時にアークが発生することを抑制することができる。
【0090】
第7の態様に係る電力変換装置(5)では、第1から第6のいずれかの態様において、電源部(53)は、電源部(53)の動作のオン/オフを制御するための信号を受け付け可能である。検出部(54)は、検出部(54)が検出した一次側電圧の変動に基づいて、電源部(53)に動作オフの信号を出力して、二次側電圧の出力を停止させる。
【0091】
この態様によれば、検出部(54)が検出した一次側電圧の変動に基づいて二次側電圧の出力を停止させるか否かの判断を電源部(53)が行う必要がないため、電源部(53)の構成が複雑になることを抑制することができる。
【0092】
第8の態様に係る電力変換装置(5)は、第1から第7のいずれかの態様において、コンデンサ(C1)と、取付時用スイッチ(SW2)と、を更に備える。コンデンサ(C1)は、第1端(T1)が一対の一次側端子(52a,52b)の一方(一次側端子52a)の側に接続され、第2端(T2)が一対の一次側端子(52a,52b)の他方(一次側端子52b)の側に接続されている。取付時用スイッチ(SW2)は、一対の一次側端子(52a,52b)の一方と、コンデンサ(C1)の第1端(T1)との間に設けられている。検出部(54)は、検出部(54)が検出した一次側電圧の変動に基づいて、取付時用スイッチ(SW2)をオフからオンにさせる。
【0093】
この態様によれば、例えば電力変換装置(5)の取り付け時における突入電流によるアークの発生を抑制することができる。
【0094】
第9の態様に係る電力変換装置(5)は、第8の態様において、検出部(54)は、検出部(54)が検出した一次側電圧がオン閾値以上になった場合に、取付時用スイッチ(SW2)をオフからオンにさせる。
【0095】
この態様によれば、例えば電力変換装置(5)の取り付けが完了した後に取付時用スイッチ(SW2)をオンにさせることで、突入電流によるアークの発生を抑制することができる。
【0096】
第10の態様に係る電力変換装置(5)は、第8の態様において、検出部(54)は、検出部(54)が検出した一次側電圧が検出閾値以上になってから所定時間経過した場合に、取付時用スイッチ(SW2)をオフからオンにさせる。
【0097】
この態様によれば、例えば電力変換装置(5)の取り付けが完了した後に取付時用スイッチ(SW2)をオンにさせることで、突入電流によるアークの発生を抑制することができる。
【0098】
第11の態様に係る電力変換装置(5)は、第8から第10のいずれかの態様において、一対の一次側端子(52a,52b)の一方(一次側端子52a)は上流側の端子であり、一対の一次側端子(52a,52b)の他方(一次側端子52b)は下流側の端子である。
【0099】
この態様によれば、例えば一対の一次側端子(52a,52b)間にDC電圧が印加される場合に、突入電流によるアークの発生を抑制することができる。
【0100】
第12の態様に係る電力変換装置(5)は、第1から第11のいずれかの態様において、第1導電バー(32)及び第2導電バー(33)を保持するDCダクト(3)に着脱可能に構成されている。一対の一次側端子(52a,52b)の一方(一次側端子52a)は第1導電バー(32)に接続され、一対の一次側端子(52a,52b)の他方(一次側端子52b)は第2導電バー(33)に接続されている。
【0101】
この態様によれば、電力変換装置(5)をDCダクト(3)に着脱する際のアークの発生を抑制することができる。
【0102】
第1の態様以外の構成については、電力変換装置(5)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
【符号の説明】
【0103】
3 DCダクト
32 第1導電バー
33 第2導電バー
5 電力変換装置
52a 一次側端子(上流側の端子)
52b 一次側端子(下流側の端子)
53 電源部
54 検出部
55a 二次側端子
55b 二次側端子
C1 コンデンサ
D1 ダイオード
SW1 取外し時用スイッチ
SW2 取付時用スイッチ
T1 第1端
T2 第2端
図1
図2
図3
図4
図5
図6