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特開2023-126006発泡スチロールにポリウレア樹脂をランピングし、強固な浮体構造物とし、水中に沈めて、浮力と油圧とバネの反力を生かした浮力と潮位差による発電
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023126006
(43)【公開日】2023-09-07
(54)【発明の名称】発泡スチロールにポリウレア樹脂をランピングし、強固な浮体構造物とし、水中に沈めて、浮力と油圧とバネの反力を生かした浮力と潮位差による発電
(51)【国際特許分類】
F03B 13/26 20060101AFI20230831BHJP
H02K 7/18 20060101ALI20230831BHJP
【FI】
F03B13/26
H02K7/18 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022030422
(22)【出願日】2022-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】501451521
【氏名又は名称】松山 太
(72)【発明者】
【氏名】松山 太
(72)【発明者】
【氏名】デュモン デラクルーズ エリノア
【テーマコード(参考)】
3H074
5H607
【Fターム(参考)】
3H074AA06
3H074AA12
3H074BB10
3H074BB11
3H074CC02
5H607BB02
5H607CC05
5H607FF28
(57)【要約】 (修正有)
【課題】空気の軽さとコンクリートの堅牢さを有するポリウレア樹脂発泡スチロールの浮力を利用した潮汐発電を提供する。
【解決手段】本発明の解決手段とは、製造と成型が簡単で、しかも非常に丈夫なポリウレア樹脂塗布した発泡スチロールを100~100万立方メートル程のタタミ状、円筒状などに加工し、フジツボや海藻付着防止剤を施して油圧と弾性バネを利用し潮汐(日々の潮位の差)のエネルギーを電力に変換するものである。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
潮汐を利用した上昇時でも下降時でも発電できる発泡スチロールを使用した浮体構造による潮汐発電と設備並びに部品類と設備の類
【請求項2】
発電に用いる浮体・浮力構造物の製造のために使用されるポリウレア樹脂をコーティングした発泡スチロールをベースにした製造物
【請求項3】
発電に用いる浮体・浮力構造物のために製造、使用されるポリウレア樹脂をコーティングした発泡スチロールに対して周りに付着するフジツボや海藻付着防止剤を塗布した浮力獲得素材並びに発電材料
【請求項4】
発電に用いる発泡スチロールの浮体・浮力構造物を納める甲板状の魚釣り海上公園並びに発電兼用展望台などの沿岸浮体建造物
【請求項5】
発泡スチロールで成型されたタタミ形状、円筒形状、立方体、楕円形、球形など発電のための成型されたポリウレア樹脂を吹き付けた発泡スチロールを核にした発電用の浮体・浮力構造物
【請求項6】
上記のポリウレア樹脂で固められた発電用浮体浮力構造物を用いて油圧と弾性バネを用いて補助的電力発電を行う洋上風力設備ならびに形状を洋上風力設備に合わせたポリウレア樹脂発泡スチロール浮力構造物
【請求項7】
ポリウレア樹脂を塗布した発泡スチロール、並びにフジツボや海藻付着防止剤を塗布し、エネルギーの備蓄機器として油圧と弾性バネを用い、沿岸あるいは水深5~90メートルの海岸浅瀬に設置する潮の満ち干を利用した潮汐発電機器と器具類
【請求項8】
潮汐をポリウレア樹脂で固められた発泡スチロールの浮力パワーを備蓄する油圧装置と弾性バネ並びにそれを円運動に変換し発電機を回すシステムと一連の発電機器類並びに部品類
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の原理は、月と太陽の引力が根本原理であり、潮汐(日々の潮位の差)と浮力、発泡スチロール、ポリウエアコーティング、フジツボや海藻がつかないコーティング、さらにそれらを塗布したシールを何重にも巻きメンテナンスを簡単にし同時に周りの構造物を傷めず環境にも優しい技術が同時に働き会うことで可能な発電の方法である。当然ながら原理が単純な潮流や浮力の発電そして浮体物の重力であれば新規性も進歩性も産業上の新たな貢献もなく本発明に発明性はないだろう。
【0002】
本発明の要点は、設備、道具、器具の新規性、簡便性、ローコスト、油圧、弾性バネなどを利用し大きな投資を必要とせず身近な場所で発電できる点に新規性、進歩性、産業化への近道を示した点にある。
本発明は、月と太陽の引力がある限り繰り返される「潮の干満」(海面の昇降現象)を利用して特殊加工された発泡スチロールの浮力を油圧に伝えエネルギーを備蓄、弾性バネ等も利用し、発電機を回転させるという潮汐発電(月の引力発電/ムーンジェネレーション)である。動きは小さくともパワーは絶大という月と太陽の引力を今日の技術の組み合わせによって効率的なクリーン発電につなげたものである。
技術的には、空気と変わらない軽さ体積を持つ発泡スチロールに対し、コンクリート並みの強度、柔軟性、扱いやすさ、耐薬品、耐摩耗性、耐気候気温を持つポリウレア樹脂を加工し、ラッピングした上で、さらに金属への腐食性や環境を悪影響を与える毒素などの心配が全くない亜塩素酸ナトリウム(pH8.5)を徐々に溶解することで弱アルカリになり二酸化塩素を発生しやすい状態を作りフジツボや海藻が殆ど付着しないという塗料を塗布してフレーム全体を保護したもので引力を浮力に変換させる。
本発電は、他の発電に比べ圧倒的に初期投資安く、ランニングコストも殆どかからず、環境にも優しく、CO2ゼロ、そして最終的には発電コストの安さが一番であるという特徴をもつ。
【背景技術】
【0003】
300年変わらないオールドファッション発電方法「化石類を燃やして水蒸気で発電タービンを回して発電する」という、LNG液化天然ガス、原油、石炭、原子力、バイオマス発電などは環境破壊と原料価格の高騰など大きな未来への問題を抱える。本発明は、化石と同様わが地球の資産であるが、「月と太陽の引力」を利用し、現在の技術の組み合わせで、未来的な発電の方法に関するものである。
以下に新規性、進歩性、産業化への具体策を示し、考えられるあるいは起こりうる疑問や問題とその解決策を発明の視点より考察する。
【0004】
本発明の根幹その1:発電のあらましと発電量/潮位の差で発電できるほどのエネルギーが得られるのか?
結論は、干潮時でも満潮時でも(上がる時も下がる時も)下記のような大きなパワーと電力が毎日、天候や昼夜に関係なく十分に得られる・・・である。たとえ干満の上下差が1メートルであっても本発明の油圧と弾性バネを用いれば発電は可能である。
以下はそのあらましである。
(1)浮力発電のパワー計算:100メートル(立方)浮体の場合
先ず1立方メートルは100x100x100センチメートル=百万立方センチメートルつまり百万グラム=1000キログラム=1トン
発泡スチロール1立方メートルはおおよそ1トンの浮力パワーがある。
100メートルx100メートルx100メートルの立方体であれば
100x100x100=1,000,000トン つまり・・・
「100万トンのエネルギー備蓄パワー」が得られる。
では百万トンの浮力パワーとはどれくらいの発電力かというと・・・
1. 中国で世界最大級の移動式クレーンが完成しました。 中国メディアによりますと、建設機械大手の「M重工」は1日までに、自走できるタイプとしては世界最大級のクレーンを完成させました。 アームの長さは216メートルで、乗用車3000台に相当する重さの荷物を一度につり上げることが可能。
2. クルマの重さは平均1トンとして世界最大のクレーンが持ち上げるエネルギーは3000トン。
3. 本発明の潮汐発電は1000000÷3000=333倍のエネルギーが一日2~数回発生し利用できる。
(2)上記の10分の1:100x100x10メートルの場合10万立方メートルは「10万トンの浮力パワー」である。
(3)上記の100分の1:100x100x1メートルの場合1万立方メートルは「1万トンの浮力パワー」である。これでも普通車1万台を吊り上げるエネルギーが得られる。
僅か1メートルの厚みがあれば普通車1万台を吊り上げられる。
海岸沿いに魚釣り場付きの海浜公園の下部に入れる50~1000畳敷きのタタミのものや、「円筒状」に形を変えて例えば洋上発電のハイブリッドスパー型の「上部浮体鋼(はがね)構造内部」に入れれば半永久的に使用できる。
その場合海水導入部分にドアーをつけておけば幾重にポリウレア樹脂とフジツボ付着防護剤のダブル塗布されたシールを剥がすだけで数十年の発電が見込める。これも本発明のポイントの一つである。
【0005】
本発明の根幹その2:潮の満ち干の高低差はどうなのか?
日本の場合を例にとると、日本で一番干満差(大潮の時の平均干満差)が大きい場所は、九州有明海の奥にある住ノ江付近で約5~6mもある。次に大きいところは瀬戸内海の笠岡・福山付近で約4.2mである。以下、北から日本周辺の干満差の状況を掲げる。
北海道南岸~北日本太平洋岸 約0.8~1.9m
東京湾 約2~2.4m
伊勢湾、三河湾 約2.4~2.7m
紀伊半島~九州太平洋岸 約1.8~2.7m
九州北岸 約1.1~2.8m
九州西岸(有明海を除く) 約1~3m
ちなみに、日本海側では干満差が小さく、大きいときでも30cm程度、これは、月や太陽の影響によって海水が盛り上がろうとしても、日本海の入り口が狭く浅いため、海水が集積しにくいことが理由である。
日本海側は干満差が小さいことから潮干狩りを行っている風景は見られないが、宮津湾付近の伊根地域では干満差が小さいことを利用し舟屋のような建築物が造られている。干満差が地域によって異なるのは、地形的な要素が大きく影響する。
萩 約 1.0 m
博多 約 2.2 m
伊万里 約 2.8 m
厳原 約 1.9 m
佐世保 約 3.3 m
三池 約 5.3 m
佐伯 約 2.1 m
例えば瀬戸内海は、豊後水道と紀伊水道、そして関門海峡の中央水道を介して外海とつながっている。 月と太陽の引力に影響されて海面が上下することが潮汐で、一番低い時(下がった時)を干潮、一番高い時(上がった時)を満潮と呼ぶ。
この干満差、牛窓では最大でおよそ1.8mほどであるが、瀬戸内海の一番激しいところでは4m近くにもなる。
一方、瀬戸内海は、本州と四国、九州によって囲まれた日本で一番大きな内海である。 浮かんでいる島の数は727。この内、有人島はおよそ150しかない。周囲100mに満たない岩場のようなものまで島とすると、2000近いといわれている。大小の島々を含めた海岸線の総延長は7,230kmで、東西がおよそ450km、南北は一番長いところで55km、面積22,203平方キロメートル、平均水深は38mで一番深いところでも450m程である。全体の約95%が水深70m以内という非常に浅い海である。
つまり「瀬戸内海は水たまり」と呼ばれるくらい浅い海域であり、平均水深38mというのは、地球上の海のレベルで見ると水たまりにも入れてもらえないほど浅い海なのである。地球上の海の平均水深は、富士山の標高と同じぐらいでおよそ3,800m。一番深いマリアナ海溝でおよそ10,000mの深さがあるので、いかに瀬戸内海が浅い海かが分かる。
瀬戸内海を筆頭に現状施設を生かせる洋上発電や、浅い海の人々の住む海岸沿い(湾)、入り江は、1.干満差、2.利用の多様さ(海浜公園/釣り場)、3.設置の容易さ、4.コストの安さ、5.浅さ、6.近さなどで、潮汐発電の好適地と言えるだろう。
【0006】
本発明の根幹その3:浮力については?凍った場合や淡水海水の差は?
一般的なアルキメデスの原理が役に立つ。アルキメデスの原理は、アルキメデスが発見した物理学の法則である。 「流体(液体や気体)中の物体は、その物体が押しのけている流体の質量が及ぼす重力と同じ大きさで上向きの浮力を受ける」というものである。なお海面が凍った場合は本発明の潮汐発電も影響を受ける。また、密度の高い塩水の場合には、真水の場合に比べ、体積あたりの浮力は大きくなる。
【0007】
本発明の根幹その4:発電に関する構造物については?設置場所や大きさは?
発電パワーエネルギーは工夫を凝らした発砲スチロールの浮力によって発生する。
1. 設置場所に合わせた「発泡スチロールの形状、サイズ」、「シール巻きの回数」、「ポリウレア樹脂」、「フジツボや海藻付着防止剤の種類の選定」を設計する。
2. 形状は四角形か円筒形が望ましい。理由は海で使用する場合はフラットなタタミ型か洋上発電設備の一部としてパイプ内部への設置をイメージしているからである。
3. 浮揚体の製造順序:1)形状の設計、2)設計図に応じて発泡スチロールにポリウレア樹脂を吹き付ける、3)その上にフジツボや海藻付着防止剤を吹き付ける、4)必要な耐用年数に合わせてさらにラッピングしてフジツボや海藻付着防止剤塗布の同じ作業工程を繰り返しメンテナンス作業の簡素化をはかる。
4. 新規設備の場合は、予め設備に装着する。海水部とは隔離された浮体上部には油圧タンク&ポンプ、動力伝達軸、動力伝達機、増速機、弾性バネ、発電機を設備する。
5. 潮位が下がる場合も下がる側に設置された油圧タンク&ポンプにエネルギーを備蓄する。
【0008】
本発明の根幹その5:他の発電とのコスト比較についての考察は?
結論:潮汐発電は最安の発電コストを実現する。
その根拠として、1)設備製造コストが格安、2)設置場所が既存設備内であったり、近海出るため設置コストが格安、3)原料費が不要/月と太陽の引力、4)ランニングコストが格安、5)休むことなく発電するためトータル発電コストが格安。
以下引用:BNEF/ブルームバーグNEF (BNEF)は、世界6大陸の拠点に約250名の調査・分析スタッフを配置し、進化するエネルギー経済環境の上質な分析、データ、解説を提供、エネルギー関連をはじめとした各事業者、市場関係者、政策立案者を支援するブルームバーグのリサーチサービスであり、新エネルギー関連データセットおよび1日5000本におよぶニュース記事を通して、業界最先端の分析、予測、リスクマネジメントに関する情報をタイムリーに配信
・・・の分析によると、世界で再エネ発電コストは低下し続けており、世界の人口の3分の2にあたる国々で新規設備容量として最も安価な発電方法となっている。米国、英国などでは陸上風力はメガワット時あたりの発電コストは50ドルを下回り、ブラジルではメガワット時あたり30ドルとなっている。同様に太陽光も中国、インド、豪州ではメガワット時あたりの発電コストは40ドルを下回っている。
こうした発電コストの低下の理由として最初に挙げられるのは設備費の低下だ。太陽光発電に用いるモジュールと陸上風力でのタービンの価格は、それらの導入量と反比例する形で下落が続いている。
2010年からの今日までの経験曲線によると、太陽光発電の導入量が倍になることでモジュール価格は28%減少した。陸上風力も同様に導入量が倍になりタービンの価格は11%減少した。一方、モジュールの発電効率や風力発電の設備利用率の向上といった技術進歩もコスト削減を加速させている。
1.潮汐発電:10円以下、水力発電並みの再生エネルギーとなる。
2.石炭火力:国内では試算12.9円から13円台後半~22円台前半。
ガス・石油:LNGガスは試算の13.4円から10円台後半~14円台前半。石油は試算の28.9円~41.7円から24円台後半~27円台後半へ。大幅に低下する見込みであるが原油価格の高騰でコストは倍増する可能性がある。
3.自然エネルギー
自然エネルギーでは、陸上風力が試算の13.6円~21.5円から9円台後半~17円台前半へ。洋上風力が試算の30.3円~34.7円から26円台前半にそれぞれ大幅に低下する見込み。
4.地熱が16.8円→16円台後半、
5.一般水力が11.0円→10円台後半、
6.小水力が23.3円~27.1円→25円台前半、
7.バイオマス(専焼)が29.7円→29円台後半、
8.バイオマス(混焼)が13.2円→14円台前半~22円台後半。
9.産業用太陽光は、試算Aの12.7円~15.6円から試算Bでは8円台前半~11円台後半へ。
【0009】
本発明の根幹その6:フジツボや海藻付着、錆(さび)の問題は?
フジツボや海藻付着は設置場所、設備そのものに悪影響を与える可能性がありできるだけ付着を避けなければならない。そのために環境にも優しいフジツボや海藻付着防止剤を塗布する。
フジツボガードの成分は、海のミネラル成分等を凝縮しセラミック化した水溶性パウダーなので、海環境には全く無害で、塗料の溶解と共に特殊表面処理を施した成分が塗膜表面に露出し、フジツボ付着防止効果を発揮した後、海水中に溶けてしまうので、環境に全く負荷を与えない。
【0010】
発電のプロセスは以下の通り。
1. 巨大でコンクリート並みに堅牢な発泡スチロールを海中に設置。
2. 潮汐(日々の潮位の差)の上下運動を浮圧力と、逆に掛かる力が抜ける空圧力を油圧タンクと弾性バネに備蓄。
3. 油圧は発電モーターの回転力に変換させる。
4. 気圧の変動による潮位の変化の際も発電する。
5. 頑丈なポリウレア樹脂発泡スチロールの天板は、油圧ポンプと直結。
6. 油圧のタンクは大小あり、発電機にマッチさせるようAIがコントロール。
7. 潮位変動がない時間にも備蓄したエネルギーで発電を続ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
潮流発電パネルと係留索
出願 2015-056889 (2015/03/04) 公開 2016-160928 (2016/09/05)
国際特許分類(IPC): F03B13/26
【0012】
【特許文献2】送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置出願 2013-097407 (2013/05/07) 公開 2014-218911 (2014/11/20) 国際特許分類(IPC): F03B13/26
【0013】
【特許文献3】潮流発電機の多機能搭載装置及びその使用方法出願 2016-522213 (2014/06/19) 公開 2016-523340 (2016/08/08)国際特許分類(IPC): F03B13/10
【0014】
【特許文献4】発電方法の変更 出願 2008-191471 (2008/06/25) 公開 2010-007441 (2010/01/14)国際特許分類(IPC): E02B9/08
【0015】
【特許文献5】波力拡大発電出願 2003-436745 (2003/12/24) 公開 2005-188493 (2005/07/14)国際特許分類(IPC): F03B13/24
【0016】
【特許文献6】波打際発電装置出願 2015-096379 (2015/05/11) 公開 2016-211450 (2016/12/15)国際特許分類(IPC): F03B13/14
【0017】
【特許文献7】壁形成部材及びそれを用いた空間形成装置出願 2012-056400 (2012/02/27) 公開 2013-174116 (2013/09/05) 共同出願人検索 国際特許分類(IPC): E04B1/343 A01K63/06
【0018】
【特許文献8】潮汐エネルギー海水脱塩システム、および発電システム、および一体エネルギー利用システム出願 2013-506458 (2011/02/24) 公開 2013-525101 (2013/06/20) 共同出願人検索 国際特許分類(IPC): C02F1/04 F03B13/18 B01D1/02 B01D5/00
【0019】
【特許文献9】潮汐エネルギー蓄積、発電方法及びシステム出願 2013-506461 (2011/03/25) 公開 2013-525678 (2013/06/20) 共同出願人検索 国際特許分類(IPC): F03B13/18
【非特許文献】
【0020】
【非特許文献1】潮汐発電,太陽光とSOFC(固体酸化物燃料電池)によるサロマ湖グリーンマイクログリッドの施設計画と発電品質The Facility Planning and Electric Power Quality of the Saroma Lake Green Microgrid by the Interconnection of Tidal Power Generation, PV and SOFC著者: OBARA Shin’ya資料: Journal of Power and Energy Systems (Web) 2013
【0021】
【非特許文献2】潮汐発電所のための系統連系用制御装置The Grid-connection Control System of the Tidal Current Power Station著者: LIU Hong-da資料: Annual Conference of the IEEE Industrial Electronics Society 2007
【0022】
【非特許文献3】潮汐発電サイトに於ける乱流の特性Characteristics of the turbulence in the flow at a tidal stream power site著者: MILNE I. A.資料: Philosophical Transactions of the Royal Society A. Mathematical, Physical and Engineering Sciences 2013
【0023】
【非特許文献4】台湾,Kinmen島沿岸水域における潮汐発電資源と海面上昇の影響Tidal Current Power Resources and Influence of Sea-Level Rise in the Coastal Waters of Kinmen Island, Taiwan著者: CHEN Wei-Bo 資料: Energies (Web) 2017
【0024】
【非特許文献5】ニューヨーク州,イーストリバーで稼働する潮汐発電タービン付近を通過する魚類による行動応答の水中音響学的な評価Hydroacoustic Assessment of Behavioral Responses by Fish Passing Near an Operating Tidal Turbine in the East River, New York著者: BEVELHIMER Mark 資料: Transactions of the American Fisheries Society 2017
【0025】
【特許文献6】潮汐発電施設の配置最適化のための半解析的手法:フランスのAlderney Race (Raz Blanchard)への適用A semi-analytic method to optimize tidal farm layouts - Application to the Alderney Race著者: Lo Brutto Ottavio A.資料: Applied Energy 2016
【0026】
【非特許文献7】台湾の緑島郷の黒潮潮汐発電試験場の評価Assessment of Kuroshio current power test site of Green Island, Taiwan著者: HSU Tai-Wen資料: Renewable Energy 2015
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0027】
本発明が解決しようとする課題は・・・
1. 洋上風力発電の効率アップ
2. CO2ゼロ、原料費ゼロ、全設備の製造機能最低
3. 最も安い発電コスト(LNG、石炭、石油、原子力、太陽光、風力)
4. 多目的施設との共有(海浜公園、親子釣り場)
5. 従来の潮汐発電の常識を打ち破る設備費用ローコスト
6. 資源不使用
7. SDG‘sにも貢献
8. ヒトの居住地に近い場所に立地可能
9. サイズも自由自在
【課題を解決するための手段】
【0028】
本発明は、多くの人が思いついたが具体化しなかった潮汐発電をポリウレア樹脂発泡スチロールという低価格の部材を利用することによって実現に道筋をつけたことが特徴である。
【発明の効果】
【0029】
本発明は、現在ある技術の組み合わせで経済性のある再生エネルギー発電が可能になったことが大きな特徴である。それは空気並みに軽く、同時にコンクリート並みに堅牢なポリウレア樹脂の発達がある。それにフジツボや海藻付着防止剤や油圧、弾性バネ、AIなどを組みあわせ安定的で最もローコストの発電を実現させたものである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】ポリウレア樹脂塗布発泡スチロールで作った避難シェルター
【
図2】潮汐(日々の潮位の差)の浮体エネルギーを備蓄する油圧メカニズム
【
図3】潮汐(日々の潮位の差)エネルギを増幅したり回転エネルギーに変換する弾性バネ
【
図4】油圧パワーの発電エネルギーをAIコントロールされて発電機に伝えるシステム
【
図5】フジツボや海藻付着防止剤の塗布と同様の船底への作業工程
【
図6】潮汐発電が釣り場と一体で行われる場合のイメージ図
【
図8】洋上風力設備の水没部分ポールに入れることが可能
【発明を実施するための形態】
【実施例0031】
設置する設備の形状や目的に合わせてポリウレア樹脂加工した発泡スチロールの大きな成型物を作る。そのサイズが各100メートル立方体などの大型の時は現地で組み立てる。
【実施例0032】
海中で使用するためフジツボや海藻付着防止剤を塗布する。また1~数年後のメンテナンスを簡単にするため幾重にもシールまたはラッピングしておく。
【実施例0033】
海中に設置されたタタミ型あるいは円筒型の大型ポリウレア樹脂発泡スチロールは頭部または天井部は発電部分の一部である油圧機器に直接接続されエネルギーは油圧又は弾性バネとして蓄えられる。そしてAIで計算されて発電機を回す力が一定になるように油圧バルブのサイズが調整される。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明の潮汐発電は、上部を利用することも可能である。つまり浮上する海浜公園や釣り場公園などである。設置場所は太平洋岸の大都市の港湾部、瀬戸内海のような浅い海の沿岸部、有明海のような埋め立て部の漁場の近く、すでに設置された洋上風力発電の補助発電設備としても可能である。従来の再生エネルギーに比べイニシャルコストもランニングコストも格段に安くその分電気コストも低く抑えられるものである。
【手続補正書】
【提出日】2022-03-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
潮汐発電の産業利用の可能性と発電量の試算する。
(1)浮力/油圧に掛かるパワー
100メートルx100メートル=1万平方メートルを1メートル持ち上げる浮力は、油圧の利用により1平方メートルの面積のものを1万メートルもちあげるパワーと同じである。(油圧→パスカルの原理)一方、発電に必要なエネルギーは現在の風力発電を参考にした。大型客船(クルーズ船)なら100メートルx500メートル=5万平方メートル程度となる。
重力であれは1立方メートルは1トンの水に等しいので大型客船サイズの2.5m浮力パワーは500x2.5=1250トン(普通車1250台分)トンとなる。これを油圧によって大きな距離エネルギーに変換させるのである。
(2)発電に必要なパワー
発電機ロータを回転させるためには最低毎秒2.5回転が必要である。このロータの回転主軸の円周を40Cmとすると(0.4x2.5=1)毎秒1メートルの作動距離が必要となる。(参考写真1)
(3)24時間発電するためには
1日は60x60x24=86,400(秒)である。上記の発電モーターの主軸を回さねばならない距離は86,400メートルである。
(4)この距離を大型客船の面積の浮力(潮位差2.5m)で得るためには面積1平方メートルのシリンダーを86、400m移動させるためには、潮位差2.5メートルなら86,400÷2.5=34,560平方メートルの面積が必要となる。
結論1:理論上は大型客船の広さ(施設)があれば、写真の発電機を24時間回し発電することが可能である。
結論2:1基が発電できる発電容量は定格出力で1.67MW。 この発電機1基が1年間フル稼働ができれば、年間約1,463万kWhの電力を生み出すことができる。1家庭当たりの消費電力量は3,600KWなので4,063世帯分の年間電力を供給可能である。
(風力発電の参考データ/引用)
1.高品質の電力を得るために、近年、注目されているのは「永久磁石を組み込んだ多極同期発電機」の利用である。水力発電や火力発電、また風力発電に使われる交流発電機は、「誘導発電機もしくは同期発電機」である。誘導発電機は誘導モータ(誘導電動機)を逆利用したもので、交流電力から回転エネルギーを得るモータとは逆に、ロータを「何らかの力で回転させる」・・・ことで電力を得る。
2.ロータとしては籠(かご)型ロータあるいは巻線型ロータが使われ、籠型ロータの誘導発電機は構造が簡単で丈夫という利点があるが、発電周波数は交流電源の周波数に規定され、任意に調節できないのが短所である。また、出力変動よって電圧変動が起きるという欠点もある。
3.永久磁石の多極ロータでギアレス風車も実現:一方、「回転界磁型の同期発電機」は、ロータの磁極を回転させることにより、「周囲のコイル(電機子コイル)に起電力を誘導させる方式」で、発電周波数や電圧を任意に調整できるのが利点。50Hzまたは60Hzの交流に変換するインバータや、交流を直流に変換するコンバータなどが必要になりますが、誘導発電機とちがって風車の回転数が変動しても、安定した高品質の電力が得られるのが特長である。
4.「水力発電や火力発電にも利用されている一般的な同期発電機のロータ」は、「鉄心に導線が巻かれた一種の電磁石」で、「回転軸に取り付けられたスリップリングとブラシから励磁用の直流電流」が供給される。
5.この回転界磁型の同期発電機において、電磁石のかわりに「永久磁石を採用」すれば、ロータの鉄心やコイル、励磁電流を送るスプリップリングやブラシも必要なくなり、いわゆる「ブラシレスの発電機」が可能となる。また、永久磁石を利用すれば多極化も容易で、騒音の原因となる増速機をなくすこともできる。
6.同期発電機において、1分間あたりの回転数N(rpm)、極数、周波数f(Hz)の間には、N=120f/pという関係が成り立つ。商用電力の周波数は「50Hzまたは60Hz」と決まっているので、回転数と極数は反比例することがわかる。(この回転数=同期速度)。たとえば、火力発電所の50Hz、2極ロータによるタービン発電では、「毎分3000回転(秒速50回転)もの高速回転」が必要になります。もちろん風車にこのような高速回転は望めない。といってギアで増速すると騒音の発生は避けられない。
7.この問題は解決が可能であり、たとえば20極のロータならば300rpm(毎秒5回転)、40極のロータなら150rpm(毎秒2.5回転)ですむことになる。
8.多極ロータが増速機のかわりになるため、比較的ゆっくりとした回転でもギアレスの発電が可能になる。また、巻線型とちがって電流を送って励磁する必要もないので保守・点検も容易になる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
【
図1】ポリウレア樹脂塗布発泡スチロールで作った避難シェルター
【
図2】潮汐(日々の潮位の差)の浮体エネルギーを備蓄する油圧メカニズム
【
図3】潮汐(日々の潮位の差)エネルギを増幅したり回転エネルギーに変換する弾性バネ
【
図4】油圧パワーの発電エネルギーをAIコントロールされて発電機に伝えるシステム
【
図5】フジツボや海藻付着防止剤の塗布と同様の船底への作業工程
【
図6】潮汐発電が釣り場と一体で行われる場合のイメージ図
【
図8】洋上風力設備の水没部分ポールに入れることが可能
【
図10】永久磁石を利用した多極同期発電機のサイズ
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】追加
【補正の内容】
【手続補正書】
【提出日】2022-04-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】手続補正書
【補正対象項目名】手続補正3
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正書】
【提出日】2022-04-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】手続補正書
【補正対象項目名】手続補正3
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
【
図1】ポリウレア樹脂塗布発泡スチロールで作った避難シェルター
【
図2】潮汐(日々の潮位の差)の浮体エネルギーを備蓄する油圧メカニズム
【
図3】潮汐(日々の潮位の差)エネルギを増幅したり回転エネルギーに変換する弾性バネ
【
図4】油圧パワーの発電エネルギーをAIコントロールされて発電機に伝えるシステム
【
図5】フジツボや海藻付着防止剤の塗布と同様の船底への作業工程
【
図6】潮汐発電が釣り場と一体で行われる場合のイメージ図
【
図8】洋上風力設備の水没部分ポールに入れることが可能
【
図10】永久磁石を利用した多極同期発電機のサイズとメカニズム
【
図12】全てのエネルギーは自然から生まれていることは小学生でも知っている
【
図13】電気も大切だがそれを運ぶ送電の重要性を知っている小学生
【
図14】現在の主力発電のとくちょう(火力/化石、水力、太陽光、風力)
【
図15】潮汐発電の最小モデル。手で押して、羽根を回す。「押す」は潮汐(日々の潮位の差)とポリウレア樹脂でカバーされた丈夫な発砲スチロールの浮力、上下運動を回転運動に変えて回るのは発電機となる
【
図16】ポリウレア樹脂の吹き付け作業、これを吹き付ければコンクリート以上の強度が得られ、その強度が認められ米国国防省ペンタゴンの壁材に用いられている
【
図17】コンテナ船や大型クルーズ船のサイズは縦500メートル、横100メートル、平面積は5万平方メートルとなり、1メートルの潮位差で5万トンの揚力が得られる。これは普通自動車5万台を持ち上げるパワーである。
【
図18】原子力、石炭火力、水力、LNG火力、風力、太陽光、石油火力のコスト比較表
【
図19】各発電のコスト表。上から、事故リスク対応費用、政策経費、CO2対策費用、燃料費、運転維持費、資本費。潮汐発電は水力よりも低コストで、二酸化炭素排出ゼロ、燃料費はゼロ、危険度も極めて低い。
【手続補正書】
【提出日】2022-09-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明の請求の範囲は、月と太陽の引力を利用し永遠にCO2ゼロのエネルギー「潮位差/潮汐発電」の、パワー源となる「浮力と反力」を具現化した、1.コンクリート以上の強度、2.空気並みの巨大な浮力、3.発電までのイニシャルとストの安さ、4.短期で発電可能なローコスト中古大型船改造式や、5.原発数基分の大型発電も可能な都市開発型がオプションとして選択可能で、6.メンテナンスが容易且つ廃材が再利用な利点を備え、7.同時に海水や海中生物に悪影響を与えない安全で環境を配慮した、「発泡スチロールの立方体又は発泡スチロールの箱にポリウレア樹脂を吹き付け硬化させた頑強な浮力体」であり、更にそれらを数十個、数百個、数千個と一体化させて海中に沈め、従来の金属や化成品の箱に比べ圧倒的な浮力を獲得して、朝晩2回の干潮、満潮の潮位差を、天井版、油圧ポンプ、コンプレッサー、シリンダーに伝え発電モーターを回転させ、同時に油圧ポンプ、大型ゼンマイバネ、ダンパーバネ、歯車を変換することにより反力も利用、発電モーターを24時間休みなく回し続けられるエネルギーを生む海中の浮体構造物。
【請求項2】
請求項1の従属項として、従来の潮汐発電は構造物自体の巨大な重量、錆やフジツボや海藻付着による危険度とコストが高い海中作業メンテナンスの困難さが、事業化と採算化を妨げてきたが、本発明は浮力を生む軽さはもちろん、メンテナンスについても以下のような発明を加えた。
請求項2は、請求項1の浮体構造物をポリウレア樹脂コーティングする際に、2重から5重に行い、その間に凸凹や突起を有するか素材的に上下くっつき難いフィルム状のものを挟さみ、結果表皮部分だけを剥がしやすくし、フジツボ海藻による浮力の劣化発生した際には10から15年に一度外側のフィルムを剥がせばメンテと浮力と反力が復活し、剥ぎ取った樹脂も再生が可能であるという浮体構造物。
【請求項3】
請求項1の従属項として、発電モーターを24時間回すための周辺設備として、満潮時に上記浮体構造物の浮力を受けるための天井版、それに連動する油圧タンクと油圧ポンプ、力を分散させ数個の発電モーターを回すための油圧シリンダー、浮力と反力の両方向のパワーを生かすための切換バルブ並びにゼンマイ並びに圧力吸収ダンパーなど一連の潮汐発電設備一式。
【請求項4】
請求項1の従属項として、潮位差のパワーを増幅するためにコネクトする油圧シリンダーの表面積を変化させ力を制御し安定的に複数の発電モーターを回し最高の発電量を得ることが可能な潮汐発電のためのAIコントロールされる変圧シリンダー。
【請求項5】
請求項1の従属項として、上部の空港、工場用地、住宅用地、緑化公園、海浜公園、学校、テーマパーク、大型船舶等の下部構造体の一部である海中部分の浮体構造の動きをコントロールするために、海中の浮体構造物を枠で囲むコストが格安な化成品のパイプ枠。
【請求項6】
請求項1の従属項として、発電までの工期の短縮と、発電コスト削減のために、中古の大型タンカー、大型コンテナ船、大型客船、大型浚渫船などの中古船舶を改造し、上記浮体構造物を海中に収納できる容積が1万立方メートル以上で、発電量が500KWh以上の、移動が可能な中古の大型船舶を改造した潮汐発電プラント船。
【請求項7】
請求項6の従属項として、移動が可能な中古の大型船舶を改造した潮汐発電プラント船に小型原子力発電モジュールや風力発電設備を搭載した複合発電専用プラント船。
【手続補正書】
【提出日】2022-09-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明の請求の範囲は、月と太陽の引力を利用し永遠にCO2ゼロのエネルギー「潮位差/潮汐発電」の、パワー源となる「浮力と反力」を具現化した、1.コンクリート以上の強度、2.空気並みの巨大な浮力、3.発電までのイニシャルとストの安さ、4.短期で発電可能なローコスト中古大型船改造式や、5.原発数基分の大型発電も可能な都市開発型がオプションとして選択可能で、6.メンテナンスが容易且つ廃材が再利用な利点を備え、7.同時に海水や海中生物に悪影響を与えない安全で環境を配慮した、「発泡スチロールの立方体又は発泡スチロールの箱にポリウレア樹脂を吹き付け硬化させた頑強な浮力体」であり、更にそれらを数十個、数百個、数千個と一体化させて海中に沈め、従来の金属や化成品の箱に比べ圧倒的な浮力を獲得して、朝晩2回の干潮、満潮の潮位差を、天井版、油圧ポンプ、コンプレッサー、シリンダーに伝え発電モーターを回転させ、同時に油圧ポンプ、大型ゼンマイバネ、ダンパーバネ、歯車を変換することにより反力も利用、発電モーターを24時間休みなく回し続けられるエネルギーを生む海中の浮体構造物。
【請求項2】
請求項1の従属項として、従来の潮汐発電は構造物自体の巨大な重量、錆やフジツボや海藻付着による危険度とコストが高い海中作業メンテナンスの困難さが、事業化と採算化を妨げてきたが、本発明は浮力を生む軽さはもちろん、メンテナンスについても以下のような発明を加えた。
請求項2は、請求項1の浮体構造物をポリウレア樹脂コーティングする際に、2重から5重に行い、その間に凸凹や突起を有するか素材的に上下くっつき難いフィルム状のものを挟さみ、結果表皮部分だけを剥がしやすくし、フジツボ海藻による浮力の劣化発生した際には10から15年に一度外側のフィルムを剥がせばメンテと浮力と反力が復活し、剥ぎ取った樹脂も再生が可能であるという浮体構造物。
【請求項3】
請求項1の従属項として、発電モーターを24時間回すための周辺設備として、満潮時に上記浮体構造物の浮力を受けるための天井版、それに連動する油圧タンクと油圧ポンプ、力を分散させ数個の発電モーターを回すための油圧シリンダー、浮力と反力の両方向のパワーを生かすための切換バルブ並びにゼンマイ並びに圧力吸収ダンパーなど一連の潮汐発電設備一式。
【請求項4】
請求項1の従属項として、潮位差のパワーを増幅するためにコネクトする油圧シリンダーの表面積を変化させ力を制御し安定的に複数の発電モーターを回し最高の発電量を得ることが可能な潮汐発電のためのAIコントロールされる変圧シリンダー。
【請求項5】
請求項1の従属項として、上部の空港、工場用地、住宅用地、緑化公園、海浜公園、学校、テーマパーク、大型船舶等の下部構造体の一部である海中部分の浮体構造の動きをコントロールするために、海中の浮体構造物を枠で囲むコストが格安な化成品のパイプ枠。
【請求項6】
請求項1の従属項として、発電までの工期の短縮と、発電コスト削減のために、中古の大型タンカー、大型コンテナ船、大型客船、大型浚渫船などの中古船舶を改造し、上記浮体構造物を海中に収納できる容積が1万立方メートル以上で、発電量が500KWh以上の、移動が可能な中古の大型船舶を改造した潮汐発電プラント船。
【請求項7】
請求項6の従属項として、移動が可能な中古の大型船舶を改造した潮汐発電プラント船に小型原子力発電モジュールや風力発電設備を搭載した複合発電専用プラント船。
【請求項8】
請求項6の従属項として、水上の浮体部分が5000平方メートル以上の浮体構造物で、海中/水中部分に、請求項1の発泡スチロール立方体にポリウレア樹脂吹き付けて硬化した、浮力構造物を、潮位に関係なく6メートル以上の深度に沈め、自然の潮位差にプラスして浮体構造物の浮力と反力を利用したり、或いは潮位差がない国々や深い海あるいは深度のある川においても、油圧タンク、油圧ポンプ、油圧シリンダー、バネ設備を用いて、船上設備に於いて水中の浮力体構造物の浮力と反力を利用し、発電モーターを回転させ発電する水上発電プラント。
【請求項9】
請求項1の従属項として、使用するポリウレア樹脂は、イソシアネートと硬化剤による瞬間強靭塗膜生成物で、イソシアネートとアミンが反応して生成されるウレア結合を主体する化合物であり、しかも有機溶剤を含まず、また、ポリウレア樹脂形成時の化学反応で有毒ガスなどが発生しないもので、日本の厚生省令15号 "水道施設の技術的基準を定める省令" 及び日本水道協会 "JWWA K143"基準に適合し、漁業や海洋水や飲料水、農業用水など上水関連施設への使用に対しても使用が認められた、環境保護と十分な安全性と数十年以上の耐久性に適合する被膜材料。
【請求項10】
請求項1の従属項として、発泡スチロール立方体にポリウレア樹脂を吹き付ける際、中身となる発泡スチロールの立方体をいわば「串刺し」にし、四方八方からスプレ-式噴射機で無人の8000立方メートル以上のルームを用いて短時間でまんべんなく安全に、一度に大量の吹き付けが可能な、浮力と反力を生み出す浮力体構造物の製造方法。
【請求項11】
請求項の6従属項として、水中の浮力体構造物の浮力パワーを効率よく受け止めるため浮体構造物とダイレクトに油圧パイプにコネクトし、上部の発電モーターを動かすための天井部分として設置された帽子型または篭(かご)型形状の浮体構造物を上下の動きにコントロールし左右の動きを制限するパイプ枠の構造物。
【手続補正書】
【提出日】2022-09-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正書】
【提出日】2022-10-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の根幹は、発泡スチロールにポリウレア樹脂をランピングして浮力と油圧とバネの反力を生かした浮体構造物による浮力発電にある。
また潮位差はそれを増幅させる。本発明の浮体構造物とは、発泡スチロールにポリウレア樹脂をコーティングしたもので、日本国厚生労働省による環境基準(省令15)に合格し、漁業、農業、水質に安全で、しかも100年間品質を保持可能なデ-タもある。
本発明の利点は、錆はもちろんフジツボや海藻がつかないコーティング技術、さらにくっつかないラッピングを中間に施してその上にコーティングを繰り返し、剥がすだけでメンテナンスが完了すると同時に、素材の再利用が可能で、海や川の環境保護、漁業、飲料水、農業用水など水質にも配慮した、新しい発電の方法である。
以下は、ポリウレア樹脂に関する安全性と環境適合のデ-タである。
1.厚生省令15号に適合
2.JWWA K 143 に適合
3.変異原性試験の結果、「遺伝子突然変異誘発性を示さない」と結論
4.染色体異常試験の結果、「染色体異常性を示さない」と結論
5.粗度係数 0.0108
6.掃流摩耗試験の結果 スワエールの「平均摩耗深さ」は鉄 (SS-400) と同等以上
ポリウレア樹脂を吹き付け(スワエール上水用システム)によるポリウレア樹脂の安全性について。
厚生労働省令15号とは、水道水に関しては法律で様々な規制が設けられており、水質には厳しい基準が設けられている。また、浄水施設に使用される資材に関しても同様に基準があり、資材を浸出テストして浸出液の水質が基準値以下でなくてはならない。ポリウレア樹脂の塗膜はこのテストに適合している。(引用:三井化学)
【0002】
本発明は、関西空港や羽田空港サイズの海中を利用した大規模なものから、短時間で発電可能なタンカー、コンテナ船、大型船舶や風力発電の海上構造物の水面下部分を利用したものまで選択が可能である。しかも大型船舶は中古で十分であり、機械類も再利用できるものが多く、コストに比べ大きな発電が期待できるパフォーマンスに優れものである。
本発明の要点は、1)今ある技術で解決可能、つまり設備、道具、器具の新規性、簡便性、ローコスト、油圧、弾性バネなどを利用し、2)大きな資金投資を必要とせずしかもロスの少ない身近な場所で発電できる点にある。
【0003】
本発明のもう一方の利点は潮位差の利用である。日本国の場合、潮位差としては、瀬戸内海、有明海を除き、太平洋岸、特に日本海岸には海底の地形や水深、沿岸の地形などで大きな潮位差は望めない。一方、ドイツ、フランス、デンマーク、オラランダ、バルト三国、イギリス、カナダ、アメリカには毎日二回の干潮満潮の潮位差が6メートルから15メートル以上という湾岸もある。これらの国々においては、本発明は、永遠なる二酸化炭素の排出ゼロ、しかも大型原発数基以上の発電量が見込める、新たな発電手段となる。
【0004】
本発明の利点は、月と太陽の引力がある限り繰り返される「潮の干満」(海面の昇降現象)を、永遠に発電利用できることである。
特殊加工された発泡スチロールの浮力を油圧に伝えエネルギーを備蓄、弾性バネ等も利用し、発電機を回転させるという浮力反力潮汐発電(月の引力発電/ムーンジェネレーション)である。
本発明は、動きは小さく見えてもパワーは偉大という月と太陽の引力を、今日すでに開発済みの技術の組み合わせによって、大きく、効率的なクリーン発電につなげたものである。
【0005】
本発明の新しい技術は、空気と変わらない軽さ体積を持つ発泡スチロールに対し、コンクリート並みの強度、柔軟性、扱いやすさ、耐薬品、耐摩耗性、耐気候気温を持つポリウレア樹脂を加工し、剥がしただけでメンテナンスが完了と言う利便性のために、凹凸あるフィルムをラッピングした多重構造にし、金属への腐食性や環境を悪影響を与える毒素など、環境への心配が全くない、亜塩素酸ナトリウム(pH8.5)を徐々に溶解することで弱アルカリになり、結果、二酸化塩素を発生しやすい状態を作りだして、フジツボや海藻が殆ど付着しないという塗料を塗布して、フレーム全体を保護したもので引力を浮力に変換させるオプションも可能である。
【背景技術】
【0006】
本発明は、再生可能エネルギー発電に新たな革命をもたらすものである。
1)再生可能エネルギーと言えば、「太陽光発電」、「風力発電」、「水力発電」、「バイオマス発電」、「地熱発電」、「水素発電」、「アンモニア発電」と20年以上顔ぶれは変わらない。2)同時に求められるのがカーボンニュートラル脱二酸化炭素である。これには原子力発電がある。
いずれにしても、「新顔や革命児」は出ていない。100年前に発明された「ワットの蒸気機関車」、「化石燃料を燃やして水蒸気で発電タービンを回して発電する」が今なお電力の主流である。これでは地球温暖化は避けられない。発電革命が必要である。
【0007】
化石燃料のLNG液化天然ガス、原油、石炭、原子力、バイオマス発電などは環境破壊と原料価格の高騰など大きな未来への問題を抱える。本発明は、化石と同様わが地球の資産であるが、「月と太陽の引力」を利用し、現在の技術の組み合わせで、未来的な発電の方法に関するものである。以下に新規性、進歩性、産業化への具体策を示し、考えられるあるいは起こりうる疑問や問題とその解決策を発明の視点より考察する。
【0008】
先ず、「浮力と反力を生かした浮力と潮位差による潮汐発電」が如何に巨大なパワーであるかについて説明する。
本発明の根幹その1:発電のあらましと発電量/潮位の差で発電できるほどのエネルギーが得られるのか?
結論は、干潮時でも満潮時でも(上がる時も下がる時も)下記のような大きなパワーと電力が毎日、天候や昼夜に関係なく十分に得られる・・・である。たとえ干満の上下差が日本で最低レベルの1メートルであっても本発明の浮力と油圧と弾性バネを用いれば発電は可能である。
以下はそのあらましである。
(1)浮力発電のパワー計算:100メートル(立方)浮体の場合
先ず1立方メートルは100x100x100センチメートル=百万立方センチメートルつまり百万グラム=1000キログラム=1トンの水量である。
つまり水1立方メートル(1メートルx1メートルx1メートル)には1トンの重さがある。ということは本発明の浮体構造物1立方メートルにはおおよそ1トンの浮力パワーがある。1トンとはほぼトヨタのハイブリッド車の重量と同じである。
(2)さらに100メートルx100メートルx100メートルの立方体であれば、上記の百万倍である。トヨタのハイブリッド車を百万台持ち上げるパワーがある。恐るべし「月の引力」と言うことだ。これを利用しない手はないであろう。
100x100x100=1,000,000トン つまり・・・
「100万トンのエネルギー備蓄パワー」が得られる。
(3)では、百万トンの浮力パワーとはどれくらいの発電力かというと・・・
以下はイメージするための1例である。
1. 中国で世界最大級の移動式クレーンが完成しました。 中国メディアによりますと、建設機械大手の「M重工」は1日までに、自走できるタイプとしては世界最大級のクレーンを完成させました。 アームの長さは216メートルで、乗用車3000台に相当する重さの荷物を一度につり上げることが可能。
2. クルマの重さは平均1トンとして世界最大のクレーンが持ち上げるエネルギーは3000トン。
3. 本発明の潮汐発電は1000000÷3000=333倍のエネルギーが一日2~数回発生し利用できる。
(2)上記の10分の1:100x100x10メートルの場合10万立方メートルは「10万トンの浮力パワー」である。
(3)上記の100分の1:100x100x1メートルの場合1万立方メートルは「1万トンの浮力パワー」である。これでも普通車1万台を吊り上げるエネルギーが得られる。僅か1メートルの厚みがあれば普通車1万台を吊り上げられる。
海岸沿いに魚釣り場付きの海浜公園の下部に入れる50~1000畳敷きのタタミのものや、「円筒状」に形を変えて例えば洋上発電のハイブリッドスパー型の「上部浮体鋼(はがね)構造内部」に入れれば半永久的に使用できる。
その場合海水導入部分にドアーをつけておけば幾重にポリウレア樹脂とフジツボ付着防護剤のダブル塗布されたシールを剥がすだけで数十年の発電が見込める。これも本発明のポイントの一つである。
【0009】
本発明の根幹その2:潮の満ち干の高低差はどうなのか?
日本の場合を例にとると、日本で一番干満差(大潮の時の平均干満差)が大きい場所は、九州有明海の奥にある住ノ江付近で約5~6mもある。次に大きいところは瀬戸内海の笠岡・福山付近で約4.2mである。以下、北から日本周辺の干満差の状況を掲げる。
北海道南岸~北日本太平洋岸 約0.8~1.9m
東京湾 約2~2.4m
伊勢湾、三河湾 約2.4~2.7m
紀伊半島~九州太平洋岸 約1.8~2.7m
九州北岸 約1.1~2.8m
九州西岸(有明海を除く) 約1~3m
ちなみに、日本海側では干満差が小さく、大きいときでも30cm程度、これは、月や太陽の影響によって海水が盛り上がろうとしても、日本海の入り口が狭く浅いため、海水が集積しにくいことが理由である。
日本海側は干満差が小さいことから潮干狩りを行っている風景は見られないが、宮津湾付近の伊根地域では干満差が小さいことを利用し舟屋のような建築物が造られている。干満差が地域によって異なるのは、地形的な要素が大きく影響する。
萩 約 1.0 m
博多 約 2.2 m
伊万里 約 2.8 m
厳原 約 1.9 m
佐世保 約 3.3 m
三池 約 5.3 m
佐伯 約 2.1 m
例えば瀬戸内海は、豊後水道と紀伊水道、そして関門海峡の中央水道を介して外海とつながっている。 月と太陽の引力に影響されて海面が上下することが潮汐で、一番低い時(下がった時)を干潮、一番高い時(上がった時)を満潮と呼ぶ。
この干満差、牛窓では最大でおよそ1.8mほどであるが、瀬戸内海の一番激しいところでは4m近くにもなる。
一方、瀬戸内海は、本州と四国、九州によって囲まれた日本で一番大きな内海である。 浮かんでいる島の数は727。この内、有人島はおよそ150しかない。周囲100mに満たない岩場のようなものまで島とすると、2000近いといわれている。大小の島々を含めた海岸線の総延長は7,230kmで、東西がおよそ450km、南北は一番長いところで55km、面積22,203平方キロメートル、平均水深は38mで一番深いところでも450m程である。全体の約95%が水深70m以内という非常に浅い海である。
つまり「瀬戸内海は水たまり」と呼ばれるくらい浅い海域であり、平均水深38mというのは、地球上の海のレベルで見ると水たまりにも入れてもらえないほど浅い海なのである。地球上の海の平均水深は、富士山の標高と同じぐらいでおよそ3,800m。一番深いマリアナ海溝でおよそ10,000mの深さがあるので、いかに瀬戸内海が浅い海かが分かる。
瀬戸内海を筆頭に現状施設を生かせる洋上発電や、浅い海の人々の住む海岸沿い(湾)、入り江は、1.干満差、2.利用の多様さ(海浜公園/釣り場)、3.設置の容易さ、4.コストの安さ、5.浅さ、6.近さなどで、潮汐発電の好適地と言えるだろう。
【0010】
本発明の根幹その3:浮力については?凍った場合や淡水海水の差は?
一般的なアルキメデスの原理が役に立つ。アルキメデスの原理は、アルキメデスが発見した物理学の法則である。 「流体(液体や気体)中の物体は、その物体が押しのけている流体の質量が及ぼす重力と同じ大きさで上向きの浮力を受ける」というものである。なお海面が凍った場合は本発明の潮汐発電も影響を受ける。また、密度の高い塩水の場合には、真水の場合に比べ、体積あたりの浮力は大きくなる。
【0011】
本発明の根幹その4:発電に関する構造物については?設置場所や大きさは?
発電パワーエネルギーは工夫を凝らした発砲スチロールの浮力によって発生する。
1. 設置場所に合わせた「発泡スチロールの形状、サイズ」、「シール巻きの回数」、「ポリウレア樹脂」、「フジツボや海藻付着防止剤の種類の選定」を設計する。
2. 形状は四角形か円筒形が望ましい。理由は海で使用する場合はフラットなタタミ型か洋上発電設備の一部としてパイプ内部への設置をイメージしているからである。
3. 浮揚体の製造順序:1)形状の設計、2)設計図に応じて発泡スチロールにポリウレア樹脂を吹き付ける、3)その上にフジツボや海藻付着防止剤を吹き付ける、4)必要な耐用年数に合わせてさらにラッピングしてフジツボや海藻付着防止剤塗布の同じ作業工程を繰り返しメンテナンス作業の簡素化をはかる。
4. 新規設備の場合は、予め設備に装着する。海水部とは隔離された浮体上部には油圧タンク&ポンプ、動力伝達軸、動力伝達機、増速機、弾性バネ、発電機を設備する。
5. 潮位が下がる場合も下がる側に設置された油圧タンク&ポンプにエネルギーを備蓄する。
【0012】
本発明の根幹その5:他の発電とのコスト比較についての考察は?
結論:潮汐発電は最安の発電コストを実現する。
その根拠として、1)設備製造コストが格安、2)設置場所が既存設備内であったり、近海出るため設置コストが格安、3)原料費が不要/月と太陽の引力、4)ランニングコストが格安、5)休むことなく発電するためトータル発電コストが格安。
以下引用:BNEF/ブルームバーグNEF (BNEF)は、世界6大陸の拠点に約250名の調査・分析スタッフを配置し、進化するエネルギー経済環境の上質な分析、データ、解説を提供、エネルギー関連をはじめとした各事業者、市場関係者、政策立案者を支援するブルームバーグのリサーチサービスであり、新エネルギー関連データセットおよび1日5000本におよぶニュース記事を通して、業界最先端の分析、予測、リスクマネジメントに関する情報をタイムリーに配信
・・・の分析によると、世界で再エネ発電コストは低下し続けており、世界の人口の3分の2にあたる国々で新規設備容量として最も安価な発電方法となっている。米国、英国などでは陸上風力はメガワット時あたりの発電コストは50ドルを下回り、ブラジルではメガワット時あたり30ドルとなっている。同様に太陽光も中国、インド、豪州ではメガワット時あたりの発電コストは40ドルを下回っている。
こうした発電コストの低下の理由として最初に挙げられるのは設備費の低下だ。太陽光発電に用いるモジュールと陸上風力でのタービンの価格は、それらの導入量と反比例する形で下落が続いている。
2010年からの今日までの経験曲線によると、太陽光発電の導入量が倍になることでモジュール価格は28%減少した。陸上風力も同様に導入量が倍になりタービンの価格は11%減少した。一方、モジュールの発電効率や風力発電の設備利用率の向上といった技術進歩もコスト削減を加速させている。
1.潮汐発電:10円以下、水力発電並みの再生エネルギーとなる。
2.石炭火力:国内では試算12.9円から13円台後半~22円台前半。
ガス・石油:LNGガスは試算の13.4円から10円台後半~14円台前半。石油は試算の28.9円~41.7円から24円台後半~27円台後半へ。大幅に低下する見込みであるが原油価格の高騰でコストは倍増する可能性がある。
3.自然エネルギー
自然エネルギーでは、陸上風力が試算の13.6円~21.5円から9円台後半~17円台前半へ。洋上風力が試算の30.3円~34.7円から26円台前半にそれぞれ大幅に低下する見込み。
4.地熱が16.8円→16円台後半、
5.一般水力が11.0円→10円台後半、
6.小水力が23.3円~27.1円→25円台前半、
7.バイオマス(専焼)が29.7円→29円台後半、
8.バイオマス(混焼)が13.2円→14円台前半~22円台後半。
9.産業用太陽光は、試算Aの12.7円~15.6円から試算Bでは8円台前半~11円台後半へ。
【0013】
本発明の根幹その6:フジツボや海藻付着、錆(さび)の問題は?
フジツボや海藻付着は設置場所、設備そのものに悪影響を与える可能性がありできるだけ付着を避けなければならない。そのために環境にも優しいフジツボや海藻付着防止剤を塗布する。
フジツボガードの成分は、海のミネラル成分等を凝縮しセラミック化した水溶性パウダーなので、海環境には全く無害で、塗料の溶解と共に特殊表面処理を施した成分が塗膜表面に露出し、フジツボ付着防止効果を発揮した後、海水中に溶けてしまうので、環境に全く負荷を与えない。
【0014】
発電のプロセスは以下の通り。
1. 巨大でコンクリート並みに堅牢な発泡スチロールを海中に設置。
2. 潮汐(日々の潮位の差)の上下運動を浮圧力と、逆に掛かる力が抜ける空圧力を油圧タンクと弾性バネに備蓄。
3. 油圧は発電モーターの回転力に変換させる。
4. 気圧の変動による潮位の変化の際も発電する。
5. 頑丈なポリウレア樹脂発泡スチロールの天板は、油圧ポンプと直結。
6. 油圧のタンクは大小あり、発電機にマッチさせるようAIがコントロール。
7. 潮位変動がない時間にも備蓄したエネルギーで発電を続ける。
8. 大型船舶を利用する場合は、船底に浮体構造物をコントロールする枠を取り付ける。浮体構造物の浮力を受け止める天板(パイプの枠)と油圧シリンダーを結ぶパイプや芯棒を設置する。
9. 船上には油圧パイプ、油圧ポンプ、油圧シリンダー、発電モーターをセットする。また干潮時には反力を利用するためにゼンマイバネ、弾性バネ、油圧を利用する。また潮位差を利用しない大型船舶の場合は浮体構造物と上部パイプ類とのコネクトを外せるようにしておけば反力による発電は可能である。
10. 大型船舶の浮力と反力の切り替えは自動車の前進、後進のギアチェンジを参考にすればよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
潮流発電パネルと係留索
出願 2015-056889 (2015/03/04) 公開 2016-160928 (2016/09/05)
国際特許分類(IPC): F03B13/26
【0016】
【特許文献2】送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置出願 2013-097407 (2013/05/07) 公開 2014-218911 (2014/11/20) 国際特許分類(IPC): F03B13/26
【0017】
【特許文献3】潮流発電機の多機能搭載装置及びその使用方法出願 2016-522213 (2014/06/19) 公開 2016-523340 (2016/08/08)国際特許分類(IPC): F03B13/10
【0018】
【特許文献4】発電方法の変更 出願 2008-191471 (2008/06/25) 公開 2010-007441 (2010/01/14)国際特許分類(IPC): E02B9/08
【0019】
【特許文献5】波力拡大発電出願 2003-436745 (2003/12/24) 公開 2005-188493 (2005/07/14)国際特許分類(IPC): F03B13/24
【0020】
【特許文献6】波打際発電装置出願 2015-096379 (2015/05/11) 公開 2016-211450 (2016/12/15)国際特許分類(IPC): F03B13/14
【0021】
【特許文献7】壁形成部材及びそれを用いた空間形成装置出願 2012-056400 (2012/02/27) 公開 2013-174116 (2013/09/05) 共同出願人検索 国際特許分類(IPC): E04B1/343 A01K63/06
【0022】
【特許文献8】潮汐エネルギー海水脱塩システム、および発電システム、および一体エネルギー利用システム出願 2013-506458 (2011/02/24) 公開 2013-525101 (2013/06/20) 共同出願人検索 国際特許分類(IPC): C02F1/04 F03B13/18 B01D1/02 B01D5/00
【0023】
【特許文献9】潮汐エネルギー蓄積、発電方法及びシステム出願 2013-506461 (2011/03/25) 公開 2013-525678 (2013/06/20) 共同出願人検索 国際特許分類(IPC): F03B13/18
【非特許文献】
【0024】
【非特許文献1】潮汐発電,太陽光とSOFC(固体酸化物燃料電池)によるサロマ湖グリーンマイクログリッドの施設計画と発電品質The Facility Planning and Electric Power Quality of the Saroma Lake Green Microgrid by the Interconnection of Tidal Power Generation, PV and SOFC著者: OBARA Shin’ya資料: Journal of Power and Energy Systems (Web) 2013
【0025】
【非特許文献2】潮汐発電所のための系統連系用制御装置The Grid-connection Control System of the Tidal Current Power Station著者: LIU Hong-da資料: Annual Conference of the IEEE Industrial Electronics Society 2007
【0026】
【非特許文献3】潮汐発電サイトに於ける乱流の特性Characteristics of the turbulence in the flow at a tidal stream power site著者: MILNE I. A.資料: Philosophical Transactions of the Royal Society A. Mathematical, Physical and Engineering Sciences 2013
【0027】
【非特許文献4】台湾,Kinmen島沿岸水域における潮汐発電資源と海面上昇の影響Tidal Current Power Resources and Influence of Sea-Level Rise in the Coastal Waters of Kinmen Island, Taiwan著者: CHEN Wei-Bo 資料: Energies (Web) 2017
【0028】
【非特許文献5】ニューヨーク州,イーストリバーで稼働する潮汐発電タービン付近を通過する魚類による行動応答の水中音響学的な評価Hydroacoustic Assessment of Behavioral Responses by Fish Passing Near an Operating Tidal Turbine in the East River, New York著者: BEVELHIMER Mark 資料: Transactions of the American Fisheries Society 2017
【0029】
【特許文献6】潮汐発電施設の配置最適化のための半解析的手法:フランスのAlderney Race (Raz Blanchard)への適用A semi-analytic method to optimize tidal farm layouts - Application to the Alderney Race著者: Lo Brutto Ottavio A.資料: Applied Energy 2016
【0030】
【非特許文献7】台湾の緑島郷の黒潮潮汐発電試験場の評価Assessment of Kuroshio current power test site of Green Island, Taiwan著者: HSU Tai-Wen資料: Renewable Energy 2015
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0031】
本発明が解決しようとする課題は・・・
1. 洋上風力発電の効率アップ
2. CO2ゼロ、原料費ゼロ、全設備の製造機能最低
3. 最も安い発電コスト(LNG、石炭、石油、原子力、太陽光、風力)
4. 多目的施設との共有(海浜公園、親子釣り場)
5. 従来の潮汐発電の常識を打ち破る設備費用ローコスト
6. 資源不使用
7. SDG‘sにも貢献
8. ヒトの居住地に近い場所に立地可能
9. サイズも自由自在
【課題を解決するための手段】
【0032】
本発明は、多くの人が思いついたが具体化しなかった潮汐発電をポリウレア樹脂発泡スチロールという低価格の部材を利用することによって実現に道筋をつけたことが特徴である。
【発明の効果】
【0033】
本発明は、現在ある技術の組み合わせで経済性のある再生エネルギー発電が可能になったことが大きな特徴である。それは空気並みに軽く、同時にコンクリート並みに堅牢なポリウレア樹脂の発達がある。それにフジツボや海藻付着防止剤や油圧、弾性バネ、AIなどを組みあわせ安定的で最もローコストの発電を実現させたものである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】
図1は、
アルキメデスの原理。「流体(液体や気体)中の物体は、その物体が押しのけている流体の質量が及ぼす重力と同じ大きさで上向きの浮力を受ける」というものである.
【
図2】
図2は、
大きな体積をもつものはその体積に比例した浮力を得る。
【
図3】
図3は、
船を水上に保たせられる原理。これは大型船舶で浮力発電が可能な原理。
【
図4】
図4は、
津波があっても必ず浮いてしかも丈夫な避難シェルター。
【
図5】
図5は、
パスカルの原理。パイプにより接続されているシリンダの内1カ所に圧力を加えた場合、パイプで接続されているすべての部分に同じ圧力が伝達される。浮力を分散させるために使用される。
【
図6】
図6は、
潮の干満で得られた浮力を反力へ変えるためにパワーを蓄積できる。
【
図7】
図7は、
浮力で得られた油圧を発電モーターに伝えるメカニズム
【
図8】
図8は、
大型船舶の船底に塗布するフジツボ海藻の付着防止剤。
【
図9】
図9は、
海中に潮汐発電の設備が沈められた海浜公園のイメージ図。
【
図12】
図12は、
船上の風力発電を組みあわせナセルの発電モーターを共用することも可能である。
【
図14】
図14は、
ポリウレア樹脂のスワエール工法。吹き付け作業。
【
図16】
図16は、
各種発電エネルギー別のSDG’sや事故までも含めた想定コスト比較。
【
図17】
図17は、
潮位差で有名な世界遺産モンサンミッシェル城。
【
図18】
図18は、
トンネル内の強度保護に塗布されるポリウレア樹脂。
【
図20】
図20は、
ポリウレア樹脂のノズル部分。霧状のスプレ-で塗布される。
【
図21】
図21は、
日本の厚労省令15号。安全性の証明書の一部。
【
図22】
図22は、
ポリウレア樹脂生成反応。液体が硬化するまで。
【
図23】
図23は、
四角い発泡スチロールにポリウレア樹脂をランピングした浮体構造物。
【
図24】
図24は、
このような立方体を数十万個をバインドして海中に100年沈めます。
【
図25】
図25は、
スワエール工法。これはコンクリートにコーティングした場合。
【
図26】
図26は、
浮力と反力を生かすための天井版のイメージ図。
【
図27】
図27は、
大規模な浮力反力潮汐発電の地上部分。海上空港の海中部分に設置する。
【
図28】
図28は、
大型船舶の船底と海中部分を利用した浮力と反力を生かした浮力発電。
【
図30】
図30は、
船底、海中部分の構造物のイメージ図。ポリウレア樹脂を吹き付け錆やフジツボ海藻を防ぐ。
【
図31】
図31は、
大型船舶の海中部分で浮体を受け止める帽子型のパイプフレーム(枠)のイメージ図。
【
図32】
図32は、
なぜ海域によって潮位差が生まれるかのAmphidromic point 両親媒性点 アンフィドロミック図面。
【
図33】
図33は、
海底地図。地球の平均水平標準は海中3100メートル。
【
図36】
図36は、
海中の浮力を地上の発電モーターにパワーを伝える油圧パイプ。
【
図37】
図37は、
浮力と反力を生かした浮力潮力発電システム。
【
図38】
図38は、
地球の7割は海。平均水面は水深3100メートルと深い。
【
図39】
図39は、
カナダ東岸のファンデー湾は潮位差が毎日15メートル。
【
図40】
図40は、
浮力と反力を生かした浮力発電は移動が可能。
【
図41】
図41は、
地球に備わったあるいは注がれるエネルギー。潮汐エネルギーは過小評価されている。
【
図42】
図42は、
現在の再生可能エネルギー比較。潮位差2.5mと面積34,560平方メートルがあれば年間1,463万KWで4,063世帯の年間電力を供給可能。
【
図43】
図43は、
発泡スチロールへのポリウレア樹脂を吹き付けはコンテナ燻蒸のように串刺しして一度に数千個を塗布できる。
【
図44】
図44は、
発泡スチロールにポリウレア樹脂をランピングするイメージ図。
【発明を実施するための形態】
【0035】
海中に沈没させる体積と、そのユニットの組み立て方法と、その単位ごとの沈め方、海中でのコンバイン方法、最上部と天井部分の接合、天井部分との素材決定や設計、得られたパワーと上部の油圧タンク、油圧シリンダー、発電モーターとの接合、浮力と反量のギアチェンジ、浮体との合体と離脱の機構設計などが優先されなければならない。
【実施例0036】
設置する設備の形状や目的に合わせてポリウレア樹脂加工した発泡スチロールの大きな成型物を作る。そのサイズが各100メートル立方体などの大型の時は現地で組み立てる。
【実施例0037】
海中で使用するためフジツボや海藻付着防止剤を塗布する。また1~数年後のメンテナンスを簡単にするため幾重にもシールまたはラッピングしておく。
【実施例0038】
海中に設置されたタタミ型あるいは円筒型の大型ポリウレア樹脂発泡スチロールは頭部または天井部は発電部分の一部である油圧機器に直接接続されエネルギーは油圧又は弾性バネとして蓄えられる。そしてAIで計算されて発電機を回す力が一定になるように油圧バルブのサイズが調整される。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明の潮汐発電は、上部を利用することも可能である。つまり浮上する海浜公園や釣り場公園などである。設置場所は太平洋岸の大都市の港湾部、瀬戸内海のような浅い海の沿岸部、有明海のような埋め立て部の漁場の近く、すでに設置された洋上風力発電の補助発電設備としても可能である。従来の再生エネルギーに比べイニシャルコストもランニングコストも格段に安くその分電気コストも低く抑えられるものである。
【手続補正書】
【提出日】2022-10-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の根幹は、発泡スチロールにポリウレア樹脂をランピングして浮力と油圧とバネの反力を生かした浮体構造物による浮力発電にある。
また潮位差はそれを増幅させる。本発明の浮体構造物とは、発泡スチロールにポリウレア樹脂をコーティングしたもので、日本国厚生労働省による環境基準(省令15)に合格し、漁業、農業、水質に安全で、しかも100年間品質を保持可能なデ-タもある。
本発明の利点は、錆はもちろんフジツボや海藻がつかないコーティング技術、さらにくっつかないラッピングを中間に施してその上にコーティングを繰り返し、剥がすだけでメンテナンスが完了すると同時に、素材の再利用が可能で、海や川の環境保護、漁業、飲料水、農業用水など水質にも配慮した、新しい発電の方法である。
以下は、ポリウレア樹脂に関する安全性と環境適合のデ-タである。
1.厚生省令15号に適合
2.JWWA K 143 に適合
3.変異原性試験の結果、「遺伝子突然変異誘発性を示さない」と結論
4.染色体異常試験の結果、「染色体異常性を示さない」と結論
5.粗度係数 0.0108
6.掃流摩耗試験の結果 スワエールの「平均摩耗深さ」は鉄 (SS-400) と同等以上
ポリウレア樹脂を吹き付け(スワエール上水用システム)によるポリウレア樹脂の安全性について。
厚生労働省令15号とは、水道水に関しては法律で様々な規制が設けられており、水質には厳しい基準が設けられている。また、浄水施設に使用される資材に関しても同様に基準があり、資材を浸出テストして浸出液の水質が基準値以下でなくてはならない。ポリウレア樹脂の塗膜はこのテストに適合している。(引用:三井化学)
【0002】
本発明は、関西空港や羽田空港サイズの海中を利用した大規模なものから、短時間で発電可能なタンカー、コンテナ船、大型船舶や風力発電の海上構造物の水面下部分を利用したものまで選択が可能である。しかも大型船舶は中古で十分であり、機械類も再利用できるものが多く、コストに比べ大きな発電が期待できるパフォーマンスに優れものである。
本発明の要点は、1)今ある技術で解決可能、つまり設備、道具、器具の新規性、簡便性、ローコスト、油圧、弾性バネなどを利用し、2)大きな資金投資を必要とせずしかもロスの少ない身近な場所で発電できる点にある。
【0003】
本発明のもう一方の利点は潮位差の利用である。日本国の場合、潮位差としては、瀬戸内海、有明海を除き、太平洋岸、特に日本海岸には海底の地形や水深、沿岸の地形などで大きな潮位差は望めない。一方、ドイツ、フランス、デンマーク、オラランダ、バルト三国、イギリス、カナダ、アメリカには毎日二回の干潮満潮の潮位差が6メートルから15メートル以上という湾岸もある。これらの国々においては、本発明は、永遠なる二酸化炭素の排出ゼロ、しかも大型原発数基以上の発電量が見込める、新たな発電手段となる。
【0004】
本発明の利点は、月と太陽の引力がある限り繰り返される「潮の干満」(海面の昇降現象)を、永遠に発電利用できることである。
特殊加工された発泡スチロールの浮力を油圧に伝えエネルギーを備蓄、弾性バネ等も利用し、発電機を回転させるという浮力反力潮汐発電(月の引力発電/ムーンジェネレーション)である。
本発明は、動きは小さく見えてもパワーは偉大という月と太陽の引力を、今日すでに開発済みの技術の組み合わせによって、大きく、効率的なクリーン発電につなげたものである。
【0005】
本発明の新しい技術は、空気と変わらない軽さ体積を持つ発泡スチロールに対し、コンクリート並みの強度、柔軟性、扱いやすさ、耐薬品、耐摩耗性、耐気候気温を持つポリウレア樹脂を加工し、剥がしただけでメンテナンスが完了と言う利便性のために、凹凸あるフィルムをラッピングした多重構造にし、金属への腐食性や環境を悪影響を与える毒素など、環境への心配が全くない、亜塩素酸ナトリウム(pH8.5)を徐々に溶解することで弱アルカリになり、結果、二酸化塩素を発生しやすい状態を作りだして、フジツボや海藻が殆ど付着しないという塗料を塗布して、フレーム全体を保護したもので引力を浮力に変換させるオプションも可能である。
【背景技術】
【0006】
本発明は、再生可能エネルギー発電に新たな革命をもたらすものである。
1)再生可能エネルギーと言えば、「太陽光発電」、「風力発電」、「水力発電」、「バイオマス発電」、「地熱発電」、「水素発電」、「アンモニア発電」と20年以上顔ぶれは変わらない。2)同時に求められるのがカーボンニュートラル脱二酸化炭素である。これには原子力発電がある。
いずれにしても、「新顔や革命児」は出ていない。100年前に発明された「ワットの蒸気機関車」、「化石燃料を燃やして水蒸気で発電タービンを回して発電する」が今なお電力の主流である。これでは地球温暖化は避けられない。発電革命が必要である。
【0007】
化石燃料のLNG液化天然ガス、原油、石炭、原子力、バイオマス発電などは環境破壊と原料価格の高騰など大きな未来への問題を抱える。本発明は、化石と同様わが地球の資産であるが、「月と太陽の引力」を利用し、現在の技術の組み合わせで、未来的な発電の方法に関するものである。以下に新規性、進歩性、産業化への具体策を示し、考えられるあるいは起こりうる疑問や問題とその解決策を発明の視点より考察する。
【0008】
先ず、「浮力と反力を生かした浮力と潮位差による潮汐発電」が如何に巨大なパワーであるかについて説明する。
本発明の根幹その1:発電のあらましと発電量/潮位の差で発電できるほどのエネルギーが得られるのか?
結論は、干潮時でも満潮時でも(上がる時も下がる時も)下記のような大きなパワーと電力が毎日、天候や昼夜に関係なく十分に得られる・・・である。たとえ干満の上下差が日本で最低レベルの1メートルであっても本発明の浮力と油圧と弾性バネを用いれば発電は可能である。
以下はそのあらましである。
(1)浮力発電のパワー計算:100メートル(立方)浮体の場合
先ず1立方メートルは100x100x100センチメートル=百万立方センチメートルつまり百万グラム=1000キログラム=1トンの水量である。
つまり水1立方メートル(1メートルx1メートルx1メートル)には1トンの重さがある。ということは本発明の浮体構造物1立方メートルにはおおよそ1トンの浮力パワーがある。1トンとはほぼトヨタのハイブリッド車の重量と同じである。
(2)さらに100メートルx100メートルx100メートルの立方体であれば、上記の百万倍である。トヨタのハイブリッド車を百万台持ち上げるパワーがある。恐るべし「月の引力」と言うことだ。これを利用しない手はないであろう。
100x100x100=1,000,000トン つまり・・・
「100万トンのエネルギー備蓄パワー」が得られる。
(3)では、百万トンの浮力パワーとはどれくらいの発電力かというと・・・
以下はイメージするための1例である。
1. 中国で世界最大級の移動式クレーンが完成しました。 中国メディアによりますと、建設機械大手の「M重工」は1日までに、自走できるタイプとしては世界最大級のクレーンを完成させました。 アームの長さは216メートルで、乗用車3000台に相当する重さの荷物を一度につり上げることが可能。
2. クルマの重さは平均1トンとして世界最大のクレーンが持ち上げるエネルギーは3000トン。
3. 本発明の潮汐発電は1000000÷3000=333倍のエネルギーが一日2~数回発生し利用できる。
(2)上記の10分の1:100x100x10メートルの場合10万立方メートルは「10万トンの浮力パワー」である。
(3)上記の100分の1:100x100x1メートルの場合1万立方メートルは「1万トンの浮力パワー」である。これでも普通車1万台を吊り上げるエネルギーが得られる。僅か1メートルの厚みがあれば普通車1万台を吊り上げられる。
海岸沿いに魚釣り場付きの海浜公園の下部に入れる50~1000畳敷きのタタミのものや、「円筒状」に形を変えて例えば洋上発電のハイブリッドスパー型の「上部浮体鋼(はがね)構造内部」に入れれば半永久的に使用できる。
その場合海水導入部分にドアーをつけておけば幾重にポリウレア樹脂とフジツボ付着防護剤のダブル塗布されたシールを剥がすだけで数十年の発電が見込める。これも本発明のポイントの一つである。
【0009】
本発明の根幹その2:潮の満ち干の高低差はどうなのか?
日本の場合を例にとると、日本で一番干満差(大潮の時の平均干満差)が大きい場所は、九州有明海の奥にある住ノ江付近で約5~6mもある。次に大きいところは瀬戸内海の笠岡・福山付近で約4.2mである。以下、北から日本周辺の干満差の状況を掲げる。
北海道南岸~北日本太平洋岸 約0.8~1.9m
東京湾 約2~2.4m
伊勢湾、三河湾 約2.4~2.7m
紀伊半島~九州太平洋岸 約1.8~2.7m
九州北岸 約1.1~2.8m
九州西岸(有明海を除く) 約1~3m
ちなみに、日本海側では干満差が小さく、大きいときでも30cm程度、これは、月や太陽の影響によって海水が盛り上がろうとしても、日本海の入り口が狭く浅いため、海水が集積しにくいことが理由である。
日本海側は干満差が小さいことから潮干狩りを行っている風景は見られないが、宮津湾付近の伊根地域では干満差が小さいことを利用し舟屋のような建築物が造られている。干満差が地域によって異なるのは、地形的な要素が大きく影響する。
萩 約 1.0 m
博多 約 2.2 m
伊万里 約 2.8 m
厳原 約 1.9 m
佐世保 約 3.3 m
三池 約 5.3 m
佐伯 約 2.1 m
例えば瀬戸内海は、豊後水道と紀伊水道、そして関門海峡の中央水道を介して外海とつながっている。 月と太陽の引力に影響されて海面が上下することが潮汐で、一番低い時(下がった時)を干潮、一番高い時(上がった時)を満潮と呼ぶ。
この干満差、牛窓では最大でおよそ1.8mほどであるが、瀬戸内海の一番激しいところでは4m近くにもなる。
一方、瀬戸内海は、本州と四国、九州によって囲まれた日本で一番大きな内海である。 浮かんでいる島の数は727。この内、有人島はおよそ150しかない。周囲100mに満たない岩場のようなものまで島とすると、2000近いといわれている。大小の島々を含めた海岸線の総延長は7,230kmで、東西がおよそ450km、南北は一番長いところで55km、面積22,203平方キロメートル、平均水深は38mで一番深いところでも450m程である。全体の約95%が水深70m以内という非常に浅い海である。
つまり「瀬戸内海は水たまり」と呼ばれるくらい浅い海域であり、平均水深38mというのは、地球上の海のレベルで見ると水たまりにも入れてもらえないほど浅い海なのである。地球上の海の平均水深は、富士山の標高と同じぐらいでおよそ3,800m。一番深いマリアナ海溝でおよそ10,000mの深さがあるので、いかに瀬戸内海が浅い海かが分かる。
瀬戸内海を筆頭に現状施設を生かせる洋上発電や、浅い海の人々の住む海岸沿い(湾)、入り江は、1.干満差、2.利用の多様さ(海浜公園/釣り場)、3.設置の容易さ、4.コストの安さ、5.浅さ、6.近さなどで、潮汐発電の好適地と言えるだろう。
【0010】
本発明の根幹その3:浮力については?凍った場合や淡水海水の差は?
一般的なアルキメデスの原理が役に立つ。アルキメデスの原理は、アルキメデスが発見した物理学の法則である。 「流体(液体や気体)中の物体は、その物体が押しのけている流体の質量が及ぼす重力と同じ大きさで上向きの浮力を受ける」というものである。なお海面が凍った場合は本発明の潮汐発電も影響を受ける。また、密度の高い塩水の場合には、真水の場合に比べ、体積あたりの浮力は大きくなる。
【0011】
本発明の根幹その4:発電に関する構造物については?設置場所や大きさは?
発電パワーエネルギーは工夫を凝らした発砲スチロールの浮力によって発生する。
1. 設置場所に合わせた「発泡スチロールの形状、サイズ」、「シール巻きの回数」、「ポリウレア樹脂」、「フジツボや海藻付着防止剤の種類の選定」を設計する。
2. 形状は四角形か円筒形が望ましい。理由は海で使用する場合はフラットなタタミ型か洋上発電設備の一部としてパイプ内部への設置をイメージしているからである。
3. 浮揚体の製造順序:1)形状の設計、2)設計図に応じて発泡スチロールにポリウレア樹脂を吹き付ける、3)その上にフジツボや海藻付着防止剤を吹き付ける、4)必要な耐用年数に合わせてさらにラッピングしてフジツボや海藻付着防止剤塗布の同じ作業工程を繰り返しメンテナンス作業の簡素化をはかる。
4. 新規設備の場合は、予め設備に装着する。海水部とは隔離された浮体上部には油圧タンク&ポンプ、動力伝達軸、動力伝達機、増速機、弾性バネ、発電機を設備する。
5. 潮位が下がる場合も下がる側に設置された油圧タンク&ポンプにエネルギーを備蓄する。
【0012】
本発明の根幹その5:他の発電とのコスト比較についての考察は?
結論:潮汐発電は最安の発電コストを実現する。
その根拠として、1)設備製造コストが格安、2)設置場所が既存設備内であったり、近海出るため設置コストが格安、3)原料費が不要/月と太陽の引力、4)ランニングコストが格安、5)休むことなく発電するためトータル発電コストが格安。
以下引用:BNEF/ブルームバーグNEF (BNEF)は、世界6大陸の拠点に約250名の調査・分析スタッフを配置し、進化するエネルギー経済環境の上質な分析、データ、解説を提供、エネルギー関連をはじめとした各事業者、市場関係者、政策立案者を支援するブルームバーグのリサーチサービスであり、新エネルギー関連データセットおよび1日5000本におよぶニュース記事を通して、業界最先端の分析、予測、リスクマネジメントに関する情報をタイムリーに配信
・・・の分析によると、世界で再エネ発電コストは低下し続けており、世界の人口の3分の2にあたる国々で新規設備容量として最も安価な発電方法となっている。米国、英国などでは陸上風力はメガワット時あたりの発電コストは50ドルを下回り、ブラジルではメガワット時あたり30ドルとなっている。同様に太陽光も中国、インド、豪州ではメガワット時あたりの発電コストは40ドルを下回っている。
こうした発電コストの低下の理由として最初に挙げられるのは設備費の低下だ。太陽光発電に用いるモジュールと陸上風力でのタービンの価格は、それらの導入量と反比例する形で下落が続いている。
2010年からの今日までの経験曲線によると、太陽光発電の導入量が倍になることでモジュール価格は28%減少した。陸上風力も同様に導入量が倍になりタービンの価格は11%減少した。一方、モジュールの発電効率や風力発電の設備利用率の向上といった技術進歩もコスト削減を加速させている。
1.潮汐発電:10円以下、水力発電並みの再生エネルギーとなる。
2.石炭火力:国内では試算12.9円から13円台後半~22円台前半。
ガス・石油:LNGガスは試算の13.4円から10円台後半~14円台前半。石油は試算の28.9円~41.7円から24円台後半~27円台後半へ。大幅に低下する見込みであるが原油価格の高騰でコストは倍増する可能性がある。
3.自然エネルギー
自然エネルギーでは、陸上風力が試算の13.6円~21.5円から9円台後半~17円台前半へ。洋上風力が試算の30.3円~34.7円から26円台前半にそれぞれ大幅に低下する見込み。
4.地熱が16.8円→16円台後半、
5.一般水力が11.0円→10円台後半、
6.小水力が23.3円~27.1円→25円台前半、
7.バイオマス(専焼)が29.7円→29円台後半、
8.バイオマス(混焼)が13.2円→14円台前半~22円台後半。
9.産業用太陽光は、試算Aの12.7円~15.6円から試算Bでは8円台前半~11円台後半へ。
【0013】
本発明の根幹その6:フジツボや海藻付着、錆(さび)の問題は?
フジツボや海藻付着は設置場所、設備そのものに悪影響を与える可能性がありできるだけ付着を避けなければならない。そのために環境にも優しいフジツボや海藻付着防止剤を塗布する。
フジツボガードの成分は、海のミネラル成分等を凝縮しセラミック化した水溶性パウダーなので、海環境には全く無害で、塗料の溶解と共に特殊表面処理を施した成分が塗膜表面に露出し、フジツボ付着防止効果を発揮した後、海水中に溶けてしまうので、環境に全く負荷を与えない。
【0014】
発電のプロセスは以下の通り。
1. 巨大でコンクリート並みに堅牢な発泡スチロールを海中に設置。
2. 潮汐(日々の潮位の差)の上下運動を浮圧力と、逆に掛かる力が抜ける空圧力を油圧タンクと弾性バネに備蓄。
3. 油圧は発電モーターの回転力に変換させる。
4. 気圧の変動による潮位の変化の際も発電する。
5. 頑丈なポリウレア樹脂発泡スチロールの天板は、油圧ポンプと直結。
6. 油圧のタンクは大小あり、発電機にマッチさせるようAIがコントロール。
7. 潮位変動がない時間にも備蓄したエネルギーで発電を続ける。
8. 大型船舶を利用する場合は、船底に浮体構造物をコントロールする枠を取り付ける。浮体構造物の浮力を受け止める天板(パイプの枠)と油圧シリンダーを結ぶパイプや芯棒を設置する。
9. 船上には油圧パイプ、油圧ポンプ、油圧シリンダー、発電モーターをセットする。また干潮時には反力を利用するためにゼンマイバネ、弾性バネ、油圧を利用する。また潮位差を利用しない大型船舶の場合は浮体構造物と上部パイプ類とのコネクトを外せるようにしておけば反力による発電は可能である。
10. 大型船舶の浮力と反力の切り替えは自動車の前進、後進のギアチェンジを参考にすればよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
潮流発電パネルと係留索
出願 2015-056889 (2015/03/04) 公開 2016-160928 (2016/09/05)
国際特許分類(IPC): F03B13/26
【0016】
【特許文献2】送電鉄塔の基礎に埋設した潮流発電装置出願 2013-097407 (2013/05/07) 公開 2014-218911 (2014/11/20) 国際特許分類(IPC): F03B13/26
【0017】
【特許文献3】潮流発電機の多機能搭載装置及びその使用方法出願 2016-522213 (2014/06/19) 公開 2016-523340 (2016/08/08)国際特許分類(IPC): F03B13/10
【0018】
【特許文献4】発電方法の変更 出願 2008-191471 (2008/06/25) 公開 2010-007441 (2010/01/14)国際特許分類(IPC): E02B9/08
【0019】
【特許文献5】波力拡大発電出願 2003-436745 (2003/12/24) 公開 2005-188493 (2005/07/14)国際特許分類(IPC): F03B13/24
【0020】
【特許文献6】波打際発電装置出願 2015-096379 (2015/05/11) 公開 2016-211450 (2016/12/15)国際特許分類(IPC): F03B13/14
【0021】
【特許文献7】壁形成部材及びそれを用いた空間形成装置出願 2012-056400 (2012/02/27) 公開 2013-174116 (2013/09/05) 共同出願人検索 国際特許分類(IPC): E04B1/343 A01K63/06
【0022】
【特許文献8】潮汐エネルギー海水脱塩システム、および発電システム、および一体エネルギー利用システム出願 2013-506458 (2011/02/24) 公開 2013-525101 (2013/06/20) 共同出願人検索 国際特許分類(IPC): C02F1/04 F03B13/18 B01D1/02 B01D5/00
【0023】
【特許文献9】潮汐エネルギー蓄積、発電方法及びシステム出願 2013-506461 (2011/03/25) 公開 2013-525678 (2013/06/20) 共同出願人検索 国際特許分類(IPC): F03B13/18
【非特許文献】
【0024】
【非特許文献1】潮汐発電,太陽光とSOFC(固体酸化物燃料電池)によるサロマ湖グリーンマイクログリッドの施設計画と発電品質The Facility Planning and Electric Power Quality of the Saroma Lake Green Microgrid by the Interconnection of Tidal Power Generation, PV and SOFC著者: OBARA Shin’ya資料: Journal of Power and Energy Systems (Web) 2013
【0025】
【非特許文献2】潮汐発電所のための系統連系用制御装置The Grid-connection Control System of the Tidal Current Power Station著者: LIU Hong-da資料: Annual Conference of the IEEE Industrial Electronics Society 2007
【0026】
【非特許文献3】潮汐発電サイトに於ける乱流の特性Characteristics of the turbulence in the flow at a tidal stream power site著者: MILNE I. A.資料: Philosophical Transactions of the Royal Society A. Mathematical, Physical and Engineering Sciences 2013
【0027】
【非特許文献4】台湾,Kinmen島沿岸水域における潮汐発電資源と海面上昇の影響Tidal Current Power Resources and Influence of Sea-Level Rise in the Coastal Waters of Kinmen Island, Taiwan著者: CHEN Wei-Bo 資料: Energies (Web) 2017
【0028】
【非特許文献5】ニューヨーク州,イーストリバーで稼働する潮汐発電タービン付近を通過する魚類による行動応答の水中音響学的な評価Hydroacoustic Assessment of Behavioral Responses by Fish Passing Near an Operating Tidal Turbine in the East River, New York著者: BEVELHIMER Mark 資料: Transactions of the American Fisheries Society 2017
【0029】
【特許文献6】潮汐発電施設の配置最適化のための半解析的手法:フランスのAlderney Race (Raz Blanchard)への適用A semi-analytic method to optimize tidal farm layouts - Application to the Alderney Race著者: Lo Brutto Ottavio A.資料: Applied Energy 2016
【0030】
【非特許文献7】台湾の緑島郷の黒潮潮汐発電試験場の評価Assessment of Kuroshio current power test site of Green Island, Taiwan著者: HSU Tai-Wen資料: Renewable Energy 2015
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0031】
本発明が解決しようとする課題は・・・
1. 洋上風力発電の効率アップ
2. CO2ゼロ、原料費ゼロ、全設備の製造機能最低
3. 最も安い発電コスト(LNG、石炭、石油、原子力、太陽光、風力)
4. 多目的施設との共有(海浜公園、親子釣り場)
5. 従来の潮汐発電の常識を打ち破る設備費用ローコスト
6. 資源不使用
7. SDG‘sにも貢献
8. ヒトの居住地に近い場所に立地可能
9. サイズも自由自在
【課題を解決するための手段】
【0032】
本発明は、多くの人が思いついたが具体化しなかった潮汐発電をポリウレア樹脂発泡スチロールという低価格の部材を利用することによって実現に道筋をつけたことが特徴である。
【発明の効果】
【0033】
本発明は、現在ある技術の組み合わせで経済性のある再生エネルギー発電が可能になったことが大きな特徴である。それは空気並みに軽く、同時にコンクリート並みに堅牢なポリウレア樹脂の発達がある。それにフジツボや海藻付着防止剤や油圧、弾性バネ、AIなどを組みあわせ安定的で最もローコストの発電を実現させたものである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】
図1は、
アルキメデスの原理。「流体(液体や気体)中の物体は、その物体が押しのけている流体の質量が及ぼす重力と同じ大きさで上向きの浮力を受ける」というものである.
【
図2】
図2は、
大きな体積をもつものはその体積に比例した浮力を得る。
【
図3】
図3は、
船を水上に保たせられる原理。これは大型船舶で浮力発電が可能な原理。
【
図4】
図4は、
津波があっても必ず浮いてしかも丈夫な避難シェルター。
【
図5】
図5は、
パスカルの原理。パイプにより接続されているシリンダの内1カ所に圧力を加えた場合、パイプで接続されているすべての部分に同じ圧力が伝達される。浮力を分散させるために使用される。
【
図6】
図6は、
潮の干満で得られた浮力を反力へ変えるためにパワーを蓄積できる。
【
図7】
図7は、
浮力で得られた油圧を発電モーターに伝えるメカニズム
【
図8】
図8は、
大型船舶の船底に塗布するフジツボ海藻の付着防止剤。
【
図9】
図9は、
海中に潮汐発電の設備が沈められた海浜公園のイメージ図。
【
図12】
図12は、
船上の風力発電を組みあわせナセルの発電モーターを共用することも可能である。
【
図14】
図14は、
ポリウレア樹脂のスワエール工法。吹き付け作業。
【
図16】
図16は、
各種発電エネルギー別のSDG’sや事故までも含めた想定コスト比較。
【
図17】
図17は、
潮位差で有名な世界遺産モンサンミッシェル城。
【
図18】
図18は、
トンネル内の強度保護に塗布されるポリウレア樹脂。
【
図20】
図20は、
ポリウレア樹脂のノズル部分。霧状のスプレ-で塗布される。
【
図21】
図21は、
日本の厚労省令15号。安全性の証明書の一部。
【
図22】
図22は、
ポリウレア樹脂生成反応。液体が硬化するまで。
【
図23】
図23は、
四角い発泡スチロールにポリウレア樹脂をランピングした浮体構造物。
【
図24】
図24は、
このような立方体を数十万個をバインドして海中に100年沈めます。
【
図25】
図25は、
スワエール工法。これはコンクリートにコーティングした場合。
【
図26】
図26は、
浮力と反力を生かすための天井版のイメージ図。
【
図27】
図27は、
大規模な浮力反力潮汐発電の地上部分。海上空港の海中部分に設置する。
【
図28】
図28は、
大型船舶の船底と海中部分を利用した浮力と反力を生かした浮力発電。
【
図30】
図30は、
船底、海中部分の構造物のイメージ図。ポリウレア樹脂を吹き付け錆やフジツボ海藻を防ぐ。
【
図31】
図31は、
大型船舶の海中部分で浮体を受け止める帽子型のパイプフレーム(枠)のイメージ図。
【
図32】
図32は、
なぜ海域によって潮位差が生まれるかのAmphidromic point 両親媒性点 アンフィドロミック図面。
【
図33】
図33は、
海底地図。地球の平均水平標準は海中3100メートル。
【
図36】
図36は、
海中の浮力を地上の発電モーターにパワーを伝える油圧パイプ。
【
図37】
図37は、
浮力と反力を生かした浮力潮力発電システム。
【
図38】
図38は、
地球の7割は海。平均水面は水深3100メートルと深い。
【
図39】
図39は、
カナダ東岸のファンデー湾は潮位差が毎日15メートル。
【
図40】
図40は、
浮力と反力を生かした浮力発電は移動が可能。
【
図41】
図41は、
地球に備わったあるいは注がれるエネルギー。潮汐エネルギーは過小評価されている。
【
図42】
図42は、
現在の再生可能エネルギー比較。潮位差2.5mと面積34,560平方メートルがあれば年間1,463万KWで4,063世帯の年間電力を供給可能。
【
図43】
図43は、
発泡スチロールへのポリウレア樹脂を吹き付けはコンテナ燻蒸のように串刺しして一度に数千個を塗布できる。
【
図44】
図44は、
発泡スチロールにポリウレア樹脂をランピングするイメージ図。
【
図45】
図45は、
発明を実現するために解決するべき具体的な課題リスト。
【
図46】
図46は、
最短で発電出来て脱二酸化炭素を実現できる中古の大型船舶を使った浮力と反力を生かした浮力発電のラフスケッチ。
【発明を実施するための形態】
【0035】
海中に沈没させる体積と、そのユニットの組み立て方法と、その単位ごとの沈め方、海中でのコンバイン方法、最上部と天井部分の接合、天井部分との素材決定や設計、得られたパワーと上部の油圧タンク、油圧シリンダー、発電モーターとの接合、浮力と反量のギアチェンジ、浮体との合体と離脱の機構設計などが優先されなければならない。
【実施例0036】
設置する設備の形状や目的に合わせてポリウレア樹脂加工した発泡スチロールの大きな成型物を作る。そのサイズが各100メートル立方体などの大型の時は現地で組み立てる。
【実施例0037】
海中で使用するためフジツボや海藻付着防止剤を塗布する。また1~数年後のメンテナンスを簡単にするため幾重にもシールまたはラッピングしておく。
【実施例0038】
海中に設置されたタタミ型あるいは円筒型の大型ポリウレア樹脂発泡スチロールは頭部または天井部は発電部分の一部である油圧機器に直接接続されエネルギーは油圧又は弾性バネとして蓄えられる。そしてAIで計算されて発電機を回す力が一定になるように油圧バルブのサイズが調整される。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明の潮汐発電は、上部を利用することも可能である。つまり浮上する海浜公園や釣り場公園などである。設置場所は太平洋岸の大都市の港湾部、瀬戸内海のような浅い海の沿岸部、有明海のような埋め立て部の漁場の近く、すでに設置された洋上風力発電の補助発電設備としても可能である。従来の再生エネルギーに比べイニシャルコストもランニングコストも格段に安くその分電気コストも低く抑えられるものである。
【0040】
本発明の概略として以下の通り簡潔に集約した。
(要約)
脱二酸化炭素とエネルギー問題を同時解決する新しいローコスト発電で、
しかも安全、
また発電までの工期も短期間、
かつ既存の海上風力発電設備や中古の大型船舶も利用可能な、
発泡スチロールにポリウレア樹脂をランピングし、
強固な浮体構造物とし、
水中に沈めて、
浮力と油圧とバネの反力を生かした浮力と潮位差による発電である。
(課題)
港湾会社、浚渫の土木会社、造船会社、重電会社、建設会社、電力会社、発動機の会社、商社、ドイツ、フランス、デンマーク、オラランダ、バルト三国、イギリス、カナダ、アメリカ、中東の産油国、中国、インドなどの理解が得られるかが課題である。
(解決手段)
特許制度の目的は、新たな産業の隆興と新技術の広汎による後発者の啓発、人々のより豊かで安心な暮らしのためである。
解決方法は、本出願が一刻も早く特許として認められ、いろいろな国々に出願され特許になれば排他的権利の保証により上記等の多くの参入者が期待でき脱二酸化炭素社会とエネルギー問題解決に寄与することである。
(選択図)
図46
【手続補正書】
【提出日】2022-10-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】追加
【補正の内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】追加
【補正の内容】
【手続補正書】
【提出日】2022-10-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発泡スチロールの立方体又は発泡スチロールの箱にポリウレア樹脂を吹き付けて硬化させた、1立方メートル以上の浮力体を、千個以上5億個以下を、1体化させてなる浮体構造物とその上部に発電設備として油圧ポンプ、コンプレッサー、シリンダーを設置し、前記浮体構造物を海中に浮かせた状態で、満潮になる時には前記浮体構造物を第1方向(上部)へ押し上げる力を発電モーターのロータを予め設定された回転方向へ回転させる回転動力に変換する動力変換部と、油圧タンク、大型ゼンマイばね、ダンパーバネ、歯車ギアを含み、干潮になる時には前記浮体構造物を前記第1方向とは反対方向(下方)へ、蓄えた力を押し下げる力に変換して、前記動力変換部(発電モーター)へ伝達する力の方向変換部を備える発電設備。
【請求項2】
前記浮体構造物に2層以上5層以下の多重ポリウレア樹脂のラッピングが施され、複数の層のうちの少なくとも1つに凸凹または突起が設けられている、または前記複数の層の間にフィルム状のスペーサが配置されている1枚づつ剥がせば簡単にメンテナンスができる請求項1に記載の発電設備。
【請求項3】
満潮時に浮体構造物の浮力を受けるための天井板と、前記天井版に連動する油圧タンクと油圧ポンプ、パスカルの原理を用いて、力を分散させ数個以上の発電モーターを回すための油圧シリンダー、ならびに浮力と反力の両方向のパワーを生かすための切換バルブ並びにゼンマイ並びに反発力ダンパーを備える請求項1に記載の発電設備。
【請求項4】
潮位差の大小、高潮、台風などの潮位差変化に対応して、常に一定のパワーを得るために、AIでコントロールされる自動油圧シリンダーの表面積調整装置や、安定して均等に複数の発電モーターを回すため、同時に最大の発電量を得るためのAIで自動制御される潮汐発電のための請求項1に記載の発電設備。
【請求項5】
前記浮体構造物は、海上空港、湾岸工場用地、埋め立て住宅用地など大規模な海中構造物からの海流や潮流からの動きや影響をコントロールすると同時に、海流、潮流による海中構造物への水の抵抗を減らし、過重な圧力を逃がすことが可能な、頑丈で枠状に囲こんだコストの低い金属またはプラスチックのパイプの囲み枠を有する請求項1に記載の発電設備。
【請求項6】
前記浮体構造物を海中に収納できる容積が1万立方メートル以上100立方メートル未満であり、発電量が500KWh以上100万KWh未満の、移動が可能な新造・中古の大型船舶を改造した移動可能である請求項1に記載の発電設備。
【請求項7】
前記浮体構造物は、前記浮体構造物の水上の浮体部分が5000平方メートル以上であり、前記浮体構造物の海中部分に発泡スチロール立方体にポリウレア樹脂吹き付けて硬化する処理が施され、3メートル以上の深度に沈められている請求項6または7に記載の発電設備。
【請求項8】
前記ポリウレア樹脂は、イソシアネートと硬化剤による瞬間強靭塗膜生成物で、イソシアネートとアミンが反応して生成されるウレア結合を主体する化合物であり、有機溶剤を含まず、日本の厚生省令15号 "水道施設の技術的基準を定める省令" 及び日本水道協会 "JWWA K143"基準に適合する、請求項1に記載の発電設備。
【請求項9】
前記浮体構造物は、水中の浮力体構造物の浮力パワーを効率よく受け止めるため浮体構造物とダイレクトに油圧パイプにコネクトし、上部の発電モーターを動かすための天井部分として設置された帽子型または篭(かご)型形状の浮体構造物を上下の動きにコントロールし左右の動きを制限するパイプ枠を有する請求項6に記載の発電設備。
【請求項10】
前記発泡スチロール立方体にポリウレア樹脂を吹き付ける際、中身となる発泡スチロールの立方体を棒状の支持部材に串刺しにして、前記立方体に対し四方八方からスプレー式噴射器を用いて、1000立方メートル以上のルーム内で、前記ポリウレア樹脂を吹き付けることにより浮体構造物を作製する浮体構造物の製造方法。
【手続補正書】
【提出日】2022-11-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
請求項1は、発泡スチロールの立方体又は発泡スチロールの箱にポリウレア樹脂を吹き付け硬化させた頑強な1立方メートル以上の浮力体を千個以上3億個以下を、一体化させて海中に沈め、重い金属箱やプラスチック箱に比べ大きな浮力を獲得し、朝晩2回の干潮、満潮の潮位差を利用して、浮力パワーを浮体上部に設置した浮力を伝える天井板を介して、上部の油圧ポンプ、コンプレッサー、シリンダーを用いて発電モーターを回転させる、また満潮から干潮に転換した場合は、パワーを蓄えた油圧タンクの圧力、大型ゼンマイバネ、ダンパーバネの反発力を利用し、歯車ギアを反転することにより下方への反動力を利用し、長時間発電モーターを回し続ける発電パワーを生みだす海中の浮体構造物。
【請求項2】
請求項2は、請求項1の浮体構造物をポリウレア樹脂コーティングする際に、2重から5重までの多重ポリウレア樹脂のラッピング行い、その間に凸凹や突起を有するか素材的に上下くっつき難いフィルム状のものを挟さみ、フジツボや海藻による浮力が低下した場合や、台風などで水中部分が損傷したり場合には、表皮部分だけを剥がせば簡単に修復できて浮力と反力が素早く復活するという、メンテナンスが容易でしかも剥ぎ取った樹脂膜も再生可能な浮体構造物。
【請求項3】
請求項3は、発電モーターを長時間回し続けるための付帯設備として、満潮時には上記浮体構造物の浮力を受けるための天井板、それに連動した油圧タンクと油圧ポンプを、パスカルの原理を用いて力を分散し同時に2個以上の発電モーターを回す油圧シリンダー、並びに干潮時に働くゼンマイバネ並びに反発力ダンパーの力を分散させて2個以上の発電モーターを回す油圧シリンダーの付帯設備システムを駆動させる浮体構造物。
【請求項4】
請求項4は、潮位差の大小、高潮、台風など想定外の潮位変化に対応して、常に安定したパワーを得るために、センサ-とAIでコントロールされた加圧調整される、自動油圧シリンダーの表面積調整装置や、常時均一に複数の発電モーターを回すために、ならびに最大の発電量を得るために、センサーとAIで自動制御された潮汐発電のために制御される自動変圧シリンダー発電システムに連動した浮体構造物。
【請求項5】
請求項5は、上部としての陸上部分たる広大な海上空港、湾岸の工場用地、埋め立てした住宅用地、緑化公園、海浜公園、学校、テーマパークなど地下(海中部分)の海中の構造物、あるいは1000平方メートル以上の甲板を有する中古大型船舶等を改造利用した海中の深さ10メートル以上の構造物に対して、海流、潮流からの上下以外の海流の影響から設備の安全を守るために、海中構造物への海流の抵抗を減らし、周りに逃がすことが可能な、枠状パイプで四方を囲んだ、コストが安く頑丈な金属またはプラスチックのパイプ枠に囲まれた浮体構造物。
【請求項6】
請求項6は、短期間に発電までの一連作業を完成させるために、工期の短縮とコスト削減のために、船底の海中に浮体構造物を収納できるように改造した、容積が3000立方メートル以上の中規模の浮力発電装置として、中古の大型タンカー、大型コンテナ船、大型客船、大型浚渫船などの中古船舶を改造し、500KWh以上の発電量を有する、移動可能な新造・中古の大型船舶の船底に設置される枠内に収納される海中の浮体構造物。
【請求項7】
請求項7は、発電用に船底を改造した大型船舶を潮位差が4メール以下の港湾や海へ移動し発電を試みる場合、潮位差と同程度の海底浮体構造物の上下移動を作り出すために、上部の船体部分に海水を浸水させ船体の重みで水準点を低下させて海中の浮体構造物を1メートル以上沈め、沈んだ水位で空気の浮き輪もしくはフックで固定し、その後船内の浸水はポンプで排水し船体を上昇させ発電用浮力として利用する、或いは海中の浮体構造物を止めておいたアンカー錘(おもり)のチェ-ン鎖をモ-ターで巻き上げ、浮体構造物を錨の重さで1メートル以上下へ降ろし上記を同じ方法で浮体構造物の深度を得て、パワーとして利用する浮体構造物。
【請求項8】
請求項8は、十分な潮位差が得られない時、海上の浮体部分が5000平方メートル以上の浮体構造物の海中/水中部分に、請求項1の発泡スチロール立方体にポリウレア樹脂吹き付けて硬化した浮力構造物を、3メートル以上の深度に沈め、自然の潮位差にプラスして浮体構造物の浮力と反力を利用し発電する、或いは3メートル以上の潮位差がない国々であっても、水深20メートル以上の海あるいは川においては、油圧タンク、油圧ポンプ、油圧シリンダー、バネ設備を用いて、船上設備に於いて水中の浮力体構造物の浮力と反力を利用し、発電モーターを回転させ発電する浮力と反力を生み出す海中の浮体構造物。
【請求項9】
請求項9は、上記浮体構造物に使用するポリウレア樹脂は、イソシアネートと硬化剤による瞬間強靭塗膜生成物で、イソシアネートとアミンが反応して生成されるウレア結合を主体する化合物であり、しかも有機溶剤を含まない。また前述構造物は、ポリウレア樹脂形成時の化学反応で有毒ガスなどが発生しないもので、日本の厚生省令15号 "水道施設の技術的基準を定める省令" 及び日本水道協会 "JWWA K143"基準に適合し、漁業や海洋水や飲料水、農業用水など上水関連施設への使用に対しても使用が認められた、環境保護と十分な安全性と数十年以上の耐久性に適合する被膜材料もしくは同等の性能を有する樹脂を利用した1立方メートル当り約1トンの浮力を有する浮体構造物。
【請求項10】
請求項10は、上記発泡スチロール立方体にポリウレア樹脂を吹き付ける際、中身となる発泡スチロールの立方体をいわば「串刺し」にし、四方八方からスプレ-式噴射機で無人もしくは防護マスクをした数人で管理する1000立方メートル以上の空間を用いて短時間でまんべんなく安全に、一度に大量の吹き付けて製造された浮体構造物。
【請求項11】
請求項11は、水中の浮力体構造物の浮力パワーを効率よく受け止めるため海中の浮体構造物と天井構造物で地上部の油圧パイプに接合し、上部の発電モーターを動かすための浮体構造物上部に設置された100平方メートル以上の帽子型または篭(かご)型形状を有し、下部の浮体構造物の潮流の影響を制限するパイプもしくは金属枠の天井の構造物の下部に収まった浮体構造物。
【手続補正書】
【提出日】2023-03-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
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