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特開2023-126069EL(エレクトロ・ルミネセンス)信号変換法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023126069
(43)【公開日】2023-09-07
(54)【発明の名称】EL(エレクトロ・ルミネセンス)信号変換法
(51)【国際特許分類】
   H04B 10/50 20130101AFI20230831BHJP
   H04B 10/60 20130101ALI20230831BHJP
【FI】
H04B10/50
H04B10/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022063659
(22)【出願日】2022-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】518440899
【氏名又は名称】パテントフレア株式会社
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 学
【テーマコード(参考)】
5K102
【Fターム(参考)】
5K102AA11
5K102AA15
5K102AL11
5K102PA01
(57)【要約】
【課題】光(信号)通信は、電気信号によって制御されている入出力装置と光信号を用いて通信する光ファイバーケーブルの間で「電気信号と光信号の変換」が行われる。
従来は「電気信号から光信号に変換する」場合は、「半導体レーザー」を使用し、「光信号から電気信号に変換する」場合は、「PINフォトダイオード」を使用していた。
このように従来は、2つの異なる信号変換技術と、それを可能にする微細な部品の製造が必要であった。
【解決手段】信号変換技術に蛍光体の物質特性(電圧をかけると発光し、光を照射すると発電する電気エネルギーと光エネルギーの相互変換作用)を利用したエレクトロ・ルミネセンスの技術を使用する。
これにより、「電気信号から光信号に変換する」場合も、「光信号から電気信号に変換する」場合も、同じ信号変換技術で対応でき、変換プロセスがシンプルなため、微細な部品の製造が不要となり設備投資、維持管理費などの費用を抑え、光通信設備の普及拡大に寄与する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
有線通信技術で、光信号で通信を行う光通信は、端末やサーバーなどの入出力装置から送信された電気信号を光信号に変換して、その光信号が光ファイバーケーブル内を通過して再度電気信号に変換されて、入出力装置が受信する通信技術である。
この時行われる電気信号と光信号の変換技術として、蛍光体の物質特性(電圧をかけると発光し、光を照射すると発電する電気エネルギーと光エネルギーの相互変換作用)を利用したエレクトロ・ルミネセンスの技術を使用する方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法で用いる蛍光体の物質特性を利用して、発光装置、照明器具として使用する方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法で用いる蛍光体の物質特性を利用して、デジタルサイネージなどの塗料、絵画などの顔料、衣類などの染料として使用する方法。
【請求項4】
請求項1、請求項2、請求項3に記載の方法を使用した装置、製品。
【請求項5】
請求項4に記載の装置、製品を使用した役務、事業。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蛍光体の物質特性を利用したEL(エレクトロ・ルミネセンス)の技術の応用技術に関する。
【背景技術】
【0002】
EL(エレクトロ・ルミネセンス)の技術
【0003】
光通信の技術
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
今後の社会インフラとして、自動運転、オンライン医療、IoT(スマート家電)などが期待され、その実現のための高速、大容量、多数同時接続などの通信環境が求められている。
そのための通信技術として、光通信設備の普及拡大が不可欠である。
従来の光通信技術は、端末やサーバーなどの入出力装置と光ファイバーケーブルをつなぐ信号変換装置に使用される技術として、「電気信号から光信号への変換」については、「半導体レーザー」、「光信号から電気信号への変換」については、「PINフォトダイオード」を使用していた。
従来の光通信の信号変換技術と比較して、設備投資、維持管理などの費用が抑えられる信号変換技術を提供することで、光通信設備の普及拡大に寄与する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
条件1(信号変換技術の統一)
従来は、「電気信号と光信号の変換」を行う際の信号変換技術には、2つの異なる技術が使用されていた。これを1つの技術に統一することで、信号変換装置の製造コストの削減、設備投資の抑制に寄与する。
条件2(信号変換プロセスの簡素化)
従来の「電気信号と光信号の変換」を行う際の信号変換技術よりも、シンプルな原理を用いることにより、材料費、製造コストの削減、設備投資の抑制に寄与する。
信号変換技術に蛍光体の物質特性(電圧をかけると発光し、光を照射すると発電する電気エネルギーと光エネルギーの相互変換作用)を利用したエレクトロ・ルミネセンスの技術を使用する。
これにより、「電気信号から光信号への変換」についても「光信号から電気信号への変換」についても同じ技術(方式)で対応できるため、条件1を実現できる。
又、蛍光体の物質特性に由来する技術であるため、従来の技術よりも変換プロセスがシンプルで微細な部品の製造が不要で装置の長寿命化も可能となり、条件2も実現できる。