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▶ 梶川 泰司の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023126073
(43)【公開日】2023-09-07
(54)【発明の名称】盤状立体トラス構造
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/342 20060101AFI20230831BHJP
   E04B 1/343 20060101ALI20230831BHJP
【FI】
E04B1/342 A
E04B1/343 U
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022075739
(22)【出願日】2022-05-02
(31)【優先権主張番号】P 2022029226
(32)【優先日】2022-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】521507774
【氏名又は名称】梶川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100078695
【弁理士】
【氏名又は名称】久保 司
(72)【発明者】
【氏名】梶川 泰司
(57)【要約】      (修正有)
【課題】モジュールを組み合せてトラス構造物を形成するのに、モジュールだけの組み合わせで可能な盤状立体トラス構造を提供する。
【解決手段】水平材による上弦材αと下弦材βとこれらを結合する斜材γによる四角錘トラスの盤状立体トラス構造において、正四面体の稜線部分を細長接合面を有するフレーム3で形成し、これら細長接合面を有するフレーム端部を連結してなるテトラモジュールを単位モジュールとし、テトラモジュール同士を細長接合面を有するフレーム3の相互を接合させて連結させることで、前記四角錘トラスをテトラモジュールの組合せで生じる相補的な四角錐状トラス架構領域として出現させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平材による上弦材と下弦材とこれらを結合する斜材による四角錘トラスの盤状立体トラス構造において、四面体の稜線部分を細長接合面を有するフレームで形成し、これら細長接合面を有するフレーム端部を連結してなるテトラモジュールを単位モジュールとし、テトラモジュール同士を細長接合面を有するフレームの相互を接合させて連結させることで、前記四角錘トラスをテトラモジュールの組合せで生じる相補的な四角錐状トラス架構領域として出現させることを特徴とする盤状立体トラス構造。
【請求項2】
単位モジュールは、四面体の各頂点と各稜線を四面体の重心方向に削り取り新たな平面を生成して、四面体の重心と稜線の中点を結ぶ垂線に対して直交する向きにできた長方形領域に細長接合面を有するフレームを設け、これら細長接合面を有するフレーム端部を各頂点を切頂してできた三角形領域で連結してなるテトラモジュールである請求項1記載の盤状立体トラス構造。
【請求項3】
四面体のテトラモジュールは正四面体である請求項1または請求項2記載の盤状立体トラス構造。
【請求項4】
四面体のテトラモジュールはこれを構成する6本のフレームのうち、上下水平になる2本のフレームに対してこれら2本のフレームを接続する斜めフレーム4本の長さを前記2本のフレームの長さよりも短いものとした正四面体でない変形四面体である請求項1記載の盤状立体トラス構造。
【請求項5】
水平材による上弦材と下弦材とこれらを結合する斜材による盤状立体トラスは、上弦材で形成する格子はテトラモジュールのフレームが形成する正方形枠の連続であり、下弦材で構成する格子はテトラモジュールのフレームが形成する正方形枠の連続で、該正方形枠は前記上弦材で形成する格子の正方形枠の中心位置を交点とする十字クロスの連続で形成され、斜材はテトラモジュールのフレームの相互を重合した2重構造であり、上弦材で構成する格子と下弦材で構成する格子の正方形枠は上下位置で重なり合わない請求項1記載の盤状立体トラス構造。
【請求項6】
四面体の稜線部分を細長接合面を有するフレームで形成し、これら細長接合面を有するフレーム端部を連結してなるテトラモジュールをその頂点を一箇所に集めるように4個を組み合わせて、上面はフレームで形成する正方形枠、下面は前記正方形枠に対してフレームで形成するクロスがその中心を前記正方形枠の中心に位置する十字、側面はフレームで形成するハの字形であり、上面、下面、側面は直方体状ブロック面である請求項1記載の盤状立体トラス構造。
【請求項7】
盤状立体トラス構造は水平方向と垂直方向で直交させて構築する請求項1記載の盤状立体トラス構造。
【請求項8】
テトラモジュールはその細長接合面を有するフレームの相互を細長接合面を接合させて相互に連結した2個を相対向する頂上部相互をテトラモジュールを形成するフレームの√2倍の長さを有するフレームで連結して八面体状架構であるオクタモジュールとする請求項1記載の盤状立体トラス構造。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、橋梁の床盤や人工地盤、もしくは建築の屋根・床・壁などをトラス構造で形成する盤状立体トラス構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、立体トラス構造は軽量で大径間を形成できることから屋根構造等に用いられることが多い。したがって、荷重は雪荷重や風荷重等の鉛直荷重が支配的であり、設計上は強度設計により検討が行われる。平面的に大径間を形成する立体トラス構造を長期にわたり極めて大きな鉛直荷重を支持する構造物に適用することを考える。この場合、地震による影響も考慮しなければならず、水平荷重に対する立体トラスの保有耐力や塑性変形能力が要求される。
【0003】
立体トラスのラチス形式として、上下面に正三角形、正方形あるいは正方形を45°回転させた菱形等を組み合わせる種々な形式が考案されている。
【0004】
なかでも、四角錐によって構成される立体トラスは上面を菱形に面を正方形のラチスとし、斜材を下弦材への投影面で重ね合わせる部材構成である。
【0005】
この四角錐立体トラスの各個材は、3次元方向の部材構成である。したがって、トラス個材が座屈しても応力の再配分が考えられ、地震力に対する靱性が期待できる。また四角錐立体トラスは他の立体トラスの部材構成と比較すると、部材数と節点数の少ない経済性に富む立体トラスである。
【0006】
四角錐立体トラスの適用例として、1970年大阪万博のイベント会場でのお祭り広場の大屋根を見ることができる。(図35参照)
【0007】
これは建築家、丹下健三氏の代表作の一つであり、鋼管を三角形に組んでつなげた立体トラス構造の大屋根は東西108メートル、南北291.6メートルに及び、重さは約5000トン。これを6本の柱で支え、直下に3ヘクタール超の広大な空間を生み出している。広大な空間を生み出している。
【0008】
なお、このような四角錐立体トラスは、その構成がボールジョイントによるピン接合で形成されることがほとんどで、モジュールによる組立構成の概念は無かった。
【0009】
一方、トラス構造で床、壁、屋根を床、壁、屋根を連続的に構築できるものとして、リチャードバックミンスター・フラー(Richard Buckminster Fuller)氏によって提案された下記特許文献を挙げることができる。
【特許文献1】米国特許第2986241号明細書
【0010】
この特許文献1では平面状または層状になったベクトル平衡体のような構造を含むオクテットトラス構造ついて述べられており、図33図34示すようなB-36爆撃機のドックの屋根と壁を形成する例が示されている。
【0011】
単一形状の部材を組み合わせて立体トラス構造物を形成するのにモジュール(ユニット)化が重要な要素となるが、前記特許文献1ではストラットモジュールの代わりに図31に示すようなシートモジュールを構築したオクテットトラス構造の例が示されている。
【0012】
シートモジュールは図30に示すようにフランジ40が1つの縁から延びるアルミニウムの薄いシート39であってもよいが、その片方の端から延びるフランジ41と42は、その他の2つのエッジから、適切な角度で延びて、フレームワークシステムの八面体および四面体の面に横たわる。
【0013】
フランジ41はシートの上方および外側方向に向いて、フランジ42は下方および外側に向いている。図32のトラスの八面体の1つは4枚のアルミニウムシート39から組立てられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
前記四角錐立体トラスの有効性については説明した通りであるが、モジュール化という概念がなく、パイプを使用し、ボールジョイントによるピン接合での構成では、現場での組立てに労力を必要とする。
【0015】
また、モジュールを用いるものとして、前記特許文献1では図30に示すモジュールでは、シートのフランジのシートの角度は統一されたものではなく、その使用箇所によって適宜変わるもので、すべて同一の部材というものではない。図32のトラスの八面体は4枚のアルミニウムシート39が組み立てられるが、この八面体を単一のモジュールとしてトラス構造物を構築するには難がある。
【0016】
さらに、特許文献1のトラス構造物では、図33図34に示すように三角形を形成するトラスからなる屋根、壁および床の枠組を形成するのに、屋根に対して壁が斜めに形成されてしまう。また、図35の例でわかるように、屋根の端部が斜めにしか形成できない。
【0017】
本発明の目的前記従来例の不都合を解消し、モジュールを組み合せでトラス構造を形成するので施工の合理化が図れ、しかも、必要な強度が得られ、安定したトラス構造として組み立てることができ、また、トラス構造の端部を垂直に形成でき、それにより屋根や床などの水平なトラス構造に対して壁などの垂直なトラス構造を直角に結合して構築できる盤状立体トラス構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
前記目的を達成するため、請求項1記載の本発明は、水平材による上弦材と下弦材とこれらを結合する斜材による四角錘トラスの盤状立体トラス構造において、四面体の稜線部分を細長接合面を有するフレームで形成し、これら細長接合面を有するフレーム端部を連結してなるテトラモジュールを単位モジュールとし、テトラモジュール同士を細長接合面を有するフレームの相互を接合させて連結させることで、前記四角錘トラスをテトラモジュールの組合せで生じる相補的な四角錐状トラス架構領域として出現させることを要旨とするものである。
【0019】
請求項1記載の本発明によれば、モジュールをトラス構造物の構成要素として、これを結晶に例え、モジュールによる量子化を実現し、結晶学のおける周期性を持たせることができるものである。なお、結晶学でいう周期性とは回転対称性と並進対称性および鏡像対称性のことであるが、本発明もモジュール相互の結合でこの回転対称性と並進対称性および鏡像対称性が実現できるようにした。
【0020】
さらに、モジュールはテトラモジュールを採択することで、内部に相補的な四角錐領域を形成でき、これを四角錐トラスの連続体として全体を安定したトラス構造として組み立てることができる。
【0021】
モジュールの組合せで、従来と同じような四角錐立体トラスの構造体を形成できるものであり、四角錐立体トラスの各個材は、3次元方向の部材構成である。したがって、トラス個材が座屈しても応力の再配分が考えられ、地震力に対する靱性が期待できる。また四角錐立体トラスは他の立体トラスの部材構成と比較すると、部材数と節点数の少ない経済性に富む立体トラスである。
【0022】
そして、モジュールを組み合わせるのに、四面体の稜線部分となるフレームは相互に重なり、これが水平材による上弦材と下弦材とこれらを結合する斜材による盤状立体トラス構造物の斜材の部分が2重となるので強度が増し、立体トラス構造自体が堅牢なものとなる。
【0023】
また、モジュールによるものであり、モジュール以外の連結部材を用いることなく、モジュールだけの組み合わせで立体トラス構造を構築することが可能となり、組立を少ない工数で簡易かつ迅速に行うことができ、プレハブ化が向上する。
【0024】
各モジュールは稜線部分となるフレームを細長接合面を接合させて行うことにより、側面方向だけでなく上下方向にもモジュールを積み重ねて安定トラス構造を組み立てることができる。さらに、モジュールを単純に繋ぎ合わせることで形状可変の安定トラス構造を構築できるので、構築後の仕様変更やスペース変化の要求に容易に対処することができる。
【0025】
モジュールのみの組みあわせで構造物の骨組を構築できるので部材の製作や管理が容易であり、組み立てに当たっても同じ形状のモジュールを同じパターンで連結すれば足りるので施工の効率化・コストダウンが図れる。
【0026】
請求項2記載の本発明は、単位モジュールは、四面体の各頂点と各稜線を四面体の重心方向に削り取り新たな平面を生成して、四面体の重心と稜線の中点を結ぶ垂線に対して直交する向きにできた長方形領域に細長接合面を有するフレームを設け、これら細長接合面を有するフレーム端部を各頂点を切頂してできた三角形領域で連結してなるテトラモジュールであることを要旨とするものである。
【0027】
請求項2記載の本発明によれば、単位モジュールであるテトラモジュールの構成をより明確にしたものであり、ここで四面体の重心とは、四面体の各頂点と相対する面である三角形の重心とを結ぶ四つの直線は1点に交わる、この点を四面体の重心という。この点で頂点と対面の重心とを結ぶ線分は3対1の比に内分される。四面体の重心は四つの頂点を等質量の質点と考えたときの力学的重心であり、また、四面体を密度が均一の剛体と考えたときの力学的重心でもある。
【0028】
請求項3記載の本発明は、四面体のテトラモジュールは正四面体であることを要旨とするものである。
【0029】
請求項3記載の本発明によれば、四面体のテトラモジュールは正四面体とすることで、四面体の稜線部分を細長接合面を有するフレームで形成し、これら細長接合面を有するフレーム端部を連結してなるテトラモジュールのすべてフレームを同一長さのもので形成できる。
【0030】
請求項4記載の本発明は、四面体のテトラモジュールはこれを構成する6本のフレームのうち、上下水平になる2本のフレームに対してこれら2本のフレームを接続する斜めフレーム4本の長さを前記2本のフレームの長さよりも短いものとした正四面体でない変形四面体であることを要旨とするものである。
【0031】
請求項4記載の本発明によれば、四面体のテトラモジュールは上下の高さを四面体のテトラモジュールよりも低く設定することができ、これにより水平材による上弦材と下弦材とこれらを結合する斜材による四角錘トラスの盤状立体トラス構造も厚みの薄いものとして形成できる。
【0032】
請求項5記載の本発明は、水平材による上弦材と下弦材とこれらを結合する斜材による盤状立体トラスは、上弦材で形成する格子はテトラモジュールのフレームが形成する正方形枠の連続であり、下弦材で構成する格子はテトラモジュールのフレームが形成する正方形枠の連続で、該正方形枠は前記上弦材で形成する格子の正方形枠の中心位置を交点とする十字クロスの連続で形成され、斜材はテトラモジュールのフレームの相互を重合した2重構造であり、上弦材で構成する格子と下弦材で構成する格子の正方形枠は上下位置で重なり合わないことを要旨とするものである。
【0033】
請求項5記載の本発明によれば、水平材による上弦材と下弦材とこれらを結合する斜材による盤状立体トラスがテトラモジュールでどのように組み上がるかを示すもので、四角錐トラスの連続体としての状態を示したものである。従来のボールジョイントによる四角錐トラスの形成と同じような四角錐トラスがこれにより形成できる。
【0034】
請求項6記載の本発明は、正四面体の稜線部分を細長接合面を有するフレームで形成し、これら細長接合面を有するフレーム端部を連結してなるテトラモジュールをその頂点を一箇所に集めるように4個を組み合わせて、上面はフレームで形成する正方形枠、下面は前記正方形枠に対してフレームで形成するクロスがその中心を前記正方形枠の中心に位置する十字、側面はフレームで形成するハの字形であり、これは上面、下面、側面は直方体状ブロック面であることを要旨とするものである。
【0035】
請求項6記載の本発明によれば、正四面体の稜線部分を細長接合面を有するフレームで形成し、これら細長接合面を有するフレーム端部を連結してなるテトラモジュールをその頂点を一箇所に集めるように4個を組み合わせることで内部に相補的な四角錐領域の形成でき、これを四角錐トラスとして用いることができるが、かかる四角錐トラスを構成する4個のテトラモジュールの組合せ体は直方体状ブロックとして捉えることができ、直方体状ブロックをもって積み木のような組み上げで盤状立体トラス構造を形成することができる。
【0036】
請求項7記載の本発明は、盤状立体トラス構造は水平方向と垂直方向で直交させて構築することを要旨とするものである。
【0037】
請求項7記載の本発明によれば、水平方向の盤状立体トラス構造を床または屋根、垂直方向の盤状立体トラス構造を壁とした場合に、床・壁としてテトラモジュールの組み合わせを水平または垂直展開させて、床部分と壁部分の結合は前記盤状立体トラス構造で水平または垂直にかつ直交方向に並ぶテトラモジュールのフレーム同士の接合となり、床・壁としての立体トラス構造物を直角に組むことができ、床に対して直角に立ち上がる(または立ち下がる)壁を形成することができる。
【0038】
特に、請求項6のように盤状立体トラス構造が直方体状ブロックの集合で構成されるとすると、その盤状立体トラス構造の相互の接合面は水平または垂直なものであり、直角な連結となる。
【0039】
請求項8記載の本発明は、テトラモジュールはその細長接合面を有するフレームの相互を細長接合面を接合させて相互に連結した2個を相対向する頂上部相互をテトラモジュールを形成するフレームの√2倍の長さを有するフレームで連結して八面体状架構であるオクタモジュールとして形成することを要旨とするものである。
【0040】
請求項8記載の本発明によれば、テトラモジュールを相互に接合する場合において、テトラモジュールが接合箇所の回転軸を中心に左右に回転する動きを生じた場合に、√2倍の長さを有するフレームは接合する2個のテトラモジュール同士の回転を阻止する部材となる。
【0041】
また、√2倍の長さを有するフレームがあることで四角錐状トラス架構領域に対しては、その底辺面である正方形枠の角に前記フレームの√2倍の長さを有するフレームをたすき架けしたことで四角錐の正方形がトラス(三角形)に分割され、強度・剛性に富むものとなる。
【発明の効果】
【0042】
以上述べたように本発明の盤状立体トラス構造は、モジュールを組み合せでトラス構造を形成するので施工の合理化が図れ、しかも、必要な強度が得られ、安定したトラス構造として組み立てることができ、また、トラス構造の端部を垂直に形成でき、それにより屋根や床などの水平なトラス構造に対して壁などの垂直なトラス構造を直角に結合して構築できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1】本発明の盤状立体トラス構造の1実施形態を示す斜視図である。
図2】本発明の盤状立体トラス構造の1実施形態を示す平面図である。
図3】本発明の盤状立体トラス構造の水平方向のものと、垂直方向のものの組合せを示す斜視図である。
図4】本発明の盤状立体トラス構造の水平方向のものと、垂直方向のものの組合せを示す説明図である。
図5】本発明の盤状立体トラス構造において、テトラモジュールの4個で内部に四角錐状トラス架構領域が形成されることを示す斜視図である。
図6】本発明の盤状立体トラス構造において、テトラモジュールの4個で内部に四角錐状トラス架構領域が形成されることを示す平面図である。
図7】本発明の盤状立体トラス構造において、テトラモジュールの4個で内部に四角錐状トラス架構領域が形成されることを示す側面図である。
図8】本発明の盤状立体トラス構造において、テトラモジュールの4個で内部に四角錐状トラス架構領域が形成される組み合わせ体が直方体状ブロックとなることを示す斜視図である。
図9図8に示す直方体状ブロック相互の連結を示す斜視図である。
図10】本発明の盤状立体トラス構造の上下組み合わせを示す斜視図である。
図11図6の構造体が上下合わさることを示す斜視図である。
図12図6の構造体が上下合わさることを示す組立後の斜視図である。
図13】正四面体のテトラモジュールと変形四面体のテトラモジュールの比較を示す斜視図である
図14】正四面体のテトラモジュールと変形四面体のテトラモジュールの比較を示す側面図である。
図15】変形四面体のテトラモジュールによる本発明の盤状立体トラス構造の1実施形態を示す斜視図である。
図16】本発明の盤状立体トラス構造の正四面体のテトラモジュールの斜視図である。
図17】本発明の盤状立体トラス構造の正四面体のテトラモジュールの平面図である。
図18】本発明の盤状立体トラス構造の変形四面体のテトラモジュールの斜視図である。
図19】本発明の盤状立体トラス構造の変形四面体のテトラモジュールの平面図である。
図20】本発明の盤状立体トラス構造の変形四面体のテトラモジュールの側面図である。
図21】本発明の盤状立体トラス構造の変形四面体のテトラモジュールの分解斜視図である。
図22】本発明の盤状立体トラス構造の√2オクタモジュールの斜視図である。
図23】√2オクタモジュールを2つ組んだ斜視図である。
図24】√2オクタモジュールを2つ組んだ他の角度からの斜視図である。
図25】√2オクタモジュールの組立を示す斜視図である。
図26】√2オクタモジュールの説明図である。
図27】√2オクタモジュールでの本発明の盤状立体トラス構造の斜視図である。
図28】変形四面体のテトラモジュールによる√2オクタモジュールの斜視図である。
図29】変形四面体のテトラモジュールによる√2オクタモジュールを用いた本発明の盤状立体トラス構造の斜視図である。
図30】従来例で、バックミンスター・フラー氏が提案した単位モジュールの一例を示す斜視図である。
図31】従来例で、バックミンスター・フラー氏が提案した提案の単位モジュールで組まれた立体トラス構造物を示す平面図である。
図32】従来例で、バックミンスター・フラー氏が提案した提案の単位モジュールで組まれた八面体の斜視図である。
図33】従来例で、バックミンスター・フラーが提案した提案の立体トラス構造物で飛行機ドックの屋根と壁を形成する例を示す正面図である。
図34】従来例で、バックミンスター・フラーが提案した提案の立体トラス構造物で飛行機ドックの屋根と壁を形成する例を示す側面図である。
図35】1970年大阪万博のイベント会場でのお祭り広場の大屋根の写真である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の盤状立体トラス構造の1実施形態を示す斜視図、図2は同上平面図で、水平材による上弦材αと下弦材βとこれらを結合する斜材γによる四角錘トラスBの盤状立体トラス構造である。
【0045】
本発明の盤状立体トラス構造は、単位架構(単位モジュールと称する)となる4面体架構を造り、この4面体架構であるテトラモジュール1を相互に接合して構築する。
【0046】
テトラモジュール1で組み立てる立体トラス構造は、テトラモジュール1同士の細長接合面2を有するフレーム3の相互を細長接合面2を接合させた結合の結果、立体トラス構造物の内部に相補的(補間的)な四角錐状トラス架構領域として四角錘トラスBが構成される。(図2参照)
【0047】
この四角錘トラスBの形成については、4個のテトラモジュール1の組合せで実現できる。図5図7に示すようにテトラモジュール1をその頂点を一箇所に集めるように4個を組み合わせた場合、テトラモジュール1の頂点が対向する面を形成する辺に該当するフレーム3の細長接合面2のうち1つは前記一点に集めるようにした頂点の集合に対してこれを囲むような正方形枠Aを構成し、ここに相補的(補間的)な四角錐トラスBが形成される。
【0048】
この相補的(補間的)な四角錐状トラス架構領域としての四角錐トラスBについてさらに説明すると、相補的(補間的)とは直接四角錐トラスを部材をもって形成するのではなく、テトラモジュール1を組む結果、テトラモジュール1の相互間で自動生成される意味であり、四面体状架構である単位モジュールのテトラモジュール1を2個稜線部分となるフレーム3の部分で細長接合面2を接合させると、この細長接合面2が重なるフレーム3は斜材となり、一方、他のフレーム3は細長接合面2を外側に向けて水平または垂直にかつ直交方向に並ぶ。これが組み合わさると前記相補的な四角錐状トラス架構領域の四角錐トラスBの底辺面の正方形枠Aが形成される。
【0049】
ちなみに、前記相補的な四角錐状トラス架構領域Bの体積はテトラモジュール1を2つ合わせた体積と同一である。
【0050】
このように連結するテトラモジュール1が前後、左右に組まれた場合、単位モジュールの側面間に相補的な四角錐状トラス架構領域としての四角錐トラスBを形成することができ、テトラモジュールだけで安定したトラス構造を組み立てることができる。
【0051】
さらに、テトラモジュール1を組み合わせるのに、四面体の稜線部分となるフレーム3は相互に重なり、2重となるので強度が増し、これが斜材の部分であれば立体トラス構造物の斜材が堅牢なものとなる。
【0052】
図13の右図において、左右のテトラモジュール1は、同型ではなく互いに鏡像の関係で、2段組のテトラモジュール1は、左右が互いに鏡像にある。左勝手と右勝手がある。左勝手と右勝手の2種によって、盤状のトラスを形成する。
【0053】
図11において、上弦材αと下弦材βとこれらを結合する斜材γによる盤状立体トラスは、上弦材αで形成する格子はテトラモジュール1のフレーム3が形成する正方形枠Aの連続であり、下弦材βで構成する格子はテトラモジュール1のフレーム3が形成する正方形枠A′の連続で、該正方形枠A′は前記上弦材αで形成する格子の正方形枠Aの中心位置を交点とする十字クロスの連続で形成される。この十字クロスが連結して正方形枠A′を形成する。
【0054】
図2に示すように、このようにして四角錐トラスBは天地を逆にしたものが、連続的に並び四角錐立体トラスによる盤状立体トラス構造を形成する。
【0055】
上弦材αで構成する格子と下弦材βで構成する格子の正方形枠AとA′とは上下位置で重なり合わないものとして、格子の正方形枠Aの中心に正方形枠とA′の角部が位置し、正方形枠Aの角部は正方形枠A′の中心に位置し、正方形枠Aの角部から正方形枠A′の中心に、正方形枠とA′の角部から正方形枠Aの中心に斜材γが渡される。
【0056】
斜材γはテトラモジュール1のフレーム3の相互を重合した2重構造である。
【0057】
前記四角錘トラスBを形成する4個のテトラモジュール1(四面体の稜線部分を細長接合面2を有するフレーム3で形成し、これら細長接合面2を有するフレーム3の端部を連結してなるテトラモジュール)の組合せの構造体は、図8に示すように、上面Xはフレーム3で形成する正方形枠A、下面Yは前記正方形枠Aに対してフレーム3で形成するクロスがその中心を前記正方形枠Aの中心に位置する十字、側面Zはフレームで形成するハの字形であり、これら上面X、下面Y、側面Zは直方体状ブロックNの面として成り立つ。
【0058】
図9に示すように直方体状ブロックNが連続するものとして、図1の本発明の盤状立体トラス構造は形成される。
【0059】
ここでテトラモジュール1について説明する。図16図17に示すようにテトラモジュール1は、正四面体である。
【0060】
正確には正四面体を想定し、正四面体の稜線部分となるフレームを細長接合面2を有するフレーム3で形成し、これら細長接合面2を有するフレーム3の端部をジョイント部材4で連結して正四面体状架構に組み立てた。正四面体の正三角形は開口面となる。なお、フレーム3はすべて同一の長さおよび同幅である。
【0061】
前記細長接合面2を有するフレーム3は、正四面体状架構の軸材となるものであり、計6本がジョイント部材4で相互に組まれる。前記、正四面体状架構の「状」とは、テトラモジュール1では細長接合面2が計6面あり、また4つの頂点部分にジョイント部材4の天井部である正三角形の平面7があり、全部で14面体であるが、概正四面体状であることによる。
【0062】
前記細長接合面2を有するフレーム3は図示では帯状角材である長方形細長平板であるが、正四面体状架構として組んだ時に外側に向かう面が細長接合面2であれば、軸材としてその断面が蒲鉾形もしくは三角形その他の角形、もしくは中空のパイプ状など特に形状を問わない。フレーム3は細長接合面2を有するものであれば種々の断面形状のものを用いることができ、平板、中空管材、H形その他の型鋼、アングル材、チャンネル材のいずれかを選択することが可能である。
【0063】
また、細長接合面2を有するフレーム3の材質も完成する立体トラス構造物の用途によって種々選択でき、鋼、アルミニュウムなどの金属、木、カーボンその他の合成樹脂等である。海洋構造物等を対象とする場合防食性の高いチタンを使用することも可能である。
【0064】
ジョイント部材4の材質も同様であり、用途によって種々選択でき、鋼、アルミニュウムなどの金属、木、合成樹脂等である。
【0065】
前記細長接合面2を有するフレーム3とジョイント部材4との結合に関しては、ジョイント部材4の接合片部5と長方形細長接合面2の結合箇所では、双方を重ね合わせてから固定することや、細長接合面2を有するフレーム3にスリットを形成し、接合片部5をこのスリットへ差し込んで挟み込むものであり、接合片部5とフレーム3の双方の固定はボルト・ナットによる締結や溶接などによる。
【0066】
図示では、テトラモジュール1は細長接合面2を有するフレーム3の端部をジョイント部材4で連結して正四面体状架構に組み立てた例を示したが、このジョイント部材4を省略し、フレーム3の端部同士を直接結合して一体型のものとしてもよい。一体型のテトラモジュール1はフレーム3の端部同士は結合板で固定する。この固定は溶接または接着による。
【0067】
かかるテトラモジュール1により立体トラス構造を形成するのにテトラモジュール1同士の接合は細長接合面2を有するフレーム3の相互を細長接合面2で重ね合せて接合する。
【0068】
なお、このテトラモジュール1の相互を接合し、かつ固定するには、細長接合面2を有するフレーム3の相互をフレーム3の部分で固定する行う場合と、細長接合面2を有するフレーム3同士は固定せずにジョイント部材4相互を結合して行う場合と、その両方を採用する場合とがある。
【0069】
また、細長接合面2を有するフレーム3を重ね合わせての相互をこのフレーム3の部分で固定するには、ボルト・ナットによる締結、溶接、凹凸結合、バンド等による加締めなどの手段で結合することが可能である。
【0070】
図3に示すように、本発明により形成する盤状立体トラス構造は、これを水平方向と垂直方向で直交させて構築することができる。
【0071】
図3図4において水平方向の盤状立体トラス構造が床または屋根を構成するもの、垂直方向の盤状立体トラス構造を壁を構成するものとした場合に、水平方向の盤状立体トラス構造の端面はテトラモジュール1のフレーム3がハの字に並ぶ垂直な平坦面Rであり、垂直方向の盤状立体トラス構造の面も垂直な平坦面Rで、これら平坦面R同士の結合が水平方向の盤状立体トラス構造と垂直方向の盤状立体トラス構造の結合を直角なものとする。
【0072】
なお、同様に壁を形成する垂直方向の盤状立体トラス構造同士を直角に結合することも可能であり、図示は省略するが、これにより、筒状型の盤状立体トラス構造を実現でき、高層建物など適用できる。
【0073】
図10図1に示すような盤状立体トラス構造を上下に重ね合わせて構築する本発明の盤状立体トラス構造を示すもので、図11図12に示すように、図5図7に示す四角錘トラスBを形成する4個のテトラモジュール1の組合せを四角錘トラスBの底辺正方形枠を重ね合わせるようにすることで、内部に正八面体(オクテットトラス)を形成する盤状立体トラス構造として組むこともできる。
【0074】
この盤状立体トラス構造は図1に示すような盤状立体トラス構造の2倍の厚さ(セイ)のものとなるが、内部に正八面体(オクテットトラス)を形成することで、その空間の有効活用が可能である。
【0075】
前記テトラモジュール1は細長接合面2を有するフレーム3の端部をジョイント部材4で連結して正四面体状架構に組み立てたものであるが、図18図21に示すように、四面体のテトラモジュール11はこれを構成する6本のフレームのうち、上下水平になる2本のフレーム3-1に対してこれら2本のフレームを接続する斜めフレーム3-2の4本の長さを前記2本のフレームの長さよりも短いものとした正四面体でない変形四面体とした。
【0076】
変形四面体のテトラモジュール11において、2本のフレーム3-1は共に同じ長さ、斜めフレーム3-2の4本の長さは共に同じ長さで、前記フレーム3-1を1とした場合にフレーム3-2はその0.7~0.5の長さとする。
【0077】
なお、フレーム3-2はフレーム3-1よりも短いものであればよいが、強度面等から好適は0.8~0.6倍の長さである。
【0078】
前記四角錘トラスBを形成する4個のテトラモジュール11(四面体の稜線部分を細長接合面2を有するフレーム3-1、3-2で形成し、これら細長接合面2を有するフレーム3-1、3-2の端部を連結してなるテトラモジュール)の組合せの構造体は、図示は省略するが図8のテトラモジュール1と同様に、上面Xはフレーム3で形成する正方形枠A、下面Yは前記正方形枠Aに対してフレーム3で形成するクロスがその中心を前記正方形枠Aの中心に位置する十字、側面Zはフレームで形成するハの字形であり、これら上面X、下面Y、側面Zは直方体状ブロックNの面として成り立つ。
【0079】
このような変形四面体のテトラモジュール11は水平材による上弦材αと下弦材βとこれらを結合する斜材γによる四角錘トラスBの盤状立体トラス構造として組立てる場合にせい(梁高さ)を低いものとすることができる。
【0080】
図13図14に示すように、前記正四面体のテトラモジュール1と比べて変形四面体のテトラモジュール11は高さの低いものであり、それにより組立てられる四角錘トラスBの盤状立体トラス構造も高さの低いものが得られる。(図15参照)
【0081】
変形四面体のテトラモジュール11はフレーム3-1とフレーム3-2の長さが異なることを除けば、テトラモジュール1と構成は同じであり、ジョイント部材4の使用や、フレームの部材形成などに相違はない。
【0082】
前記正四面体のテトラモジュール1での図3図4において水平方向の盤状立体トラス構造が床または屋根を構成するもの、垂直方向の盤状立体トラス構造を壁を構成するものとした場合に、変形四面体のテトラモジュール11を用いることで、水平方向の盤状立体トラス構造や垂直方向の盤状立体トラス構造を薄いもとすることができる。
【0083】
ところで、本発明の盤状立体トラス構造は、上弦材αおよび下弦材βはテトラモジュール1のフレーム3の結合であり、通し材で形成したものでないので、四角錐トラスの架構としてテトラモジュール1の相互に回転が生じると四角錐トラスBの底辺面である正方形枠Aに変形を生じる不安定構造となるおそれもないわけでない。
【0084】
なお、周辺に梁を配置して相対回転を拘束するとか、接合部を溶接による剛接合として両端固定のトラス部材に置換することで、立体トラスの不静定次数を向上させ、構造の安定化に寄与することも考えられるが、これではモジュールをブロック的に用いることで立体トラス構造の構築にプレハブ化が可能となるという利点が失われてしまう。
【0085】
図22に示すように、テトラモジュール1を第1のモジュールとして、細長接合面2を有するフレーム3の相互を細長接合面2を接合させて相互に連結した2個のテトラモジュール1の相対向する頂上部8の相互を前記テトラモジュール1を形成するフレーム3の√2倍の長さ(約1.4倍の長さ)を有するフレーム3aで連結して八面体状架構であるオクタモジュール(√2オクタモジュール10と称する。)を形成した。
【0086】
図23に示すようにこのオクタモジュール10を相互に連結することによって、√2倍の長さを有するフレーム3aによって形成される相補的な四面体状架構領域Dが形成できる。
【0087】
フレーム3aをテトラモジュール1に接合するには、前記ジョイント部材4と同様の接合片部5を有するジョイント部材を接合部材として用いればよい。
【0088】
また、フレーム3aもフレーム3と同様に種々の断面形状のものを用いることができ、平板、中空管材、H形その他の型鋼、アングル材、チャンネル材のいずれかを選択することが可能である。
【0089】
√2オクタモジュール10によりフレーム3aは、立体トラス構造物の内部に構成されるテトラモジュール1自体の内部の正四面体状架構領域に対して、相補的に形成される四角錐状トラス架構領域Bの底辺面である正方形枠Aの角にたすき架けもしくは袈裟懸けに架け渡され、前述の周辺に梁を配置して相対回転を拘束するとか、接合部を溶接による剛接合として両端固定のトラス部材に置換せずともプレハブ化を可能にする。
【0090】
フレーム3aは正方形枠Aの中に並び、ブレース的な役割となる。
【0091】
図9にこの√2オクタモジュール10により形成した本発明の盤状立体トラス構造を示す。
【0092】
前記変形四面体のテトラモジュール11においてもフレーム3の√2倍の長さ(約1.4倍の長さ)を有するフレーム3aで連結して八面体状架構であるオクタモジュール(√2オクタモジュール10)を形成でき(図28参照)、フレーム3aは正方形枠Aの中に並び、ブレース的な役割となる。
【産業上の利用可能性】
【0093】
本発明の盤状立体トラス構造は、土木構造物としては橋梁の床盤や人工地盤、作業構台の床など、建築構造物としては、建築の屋根・床・壁などをトラス構造で形成する場合、その他種々の構造物に適用が可能なものである。
【符号の説明】
【0094】
1…テトラモジュール 2…細長接合面
3、3a、3-1、3-2…フレーム
4…ジョイント部材
5…接合片部 6…側板
7…平面 8…頂上部
10…オクタモジュール 11…変形四面体のテトラモジュール
39…アルミニウムシート 40、41、42…フランジ
A、A′…正方形枠 B…四角錘トラス
α…上弦材 β…下弦材
γ…斜材
X…上面 Y…下面
Z…側面 N…直方体状ブロック
R…平坦面



図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
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