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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023126190
(43)【公開日】2023-09-07
(54)【発明の名称】経口医薬組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 36/54 20060101AFI20230831BHJP
   A61P 1/00 20060101ALI20230831BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20230831BHJP
   A61P 25/20 20060101ALI20230831BHJP
   A61P 9/12 20060101ALI20230831BHJP
   A61K 9/08 20060101ALI20230831BHJP
   A61K 9/06 20060101ALI20230831BHJP
   A61K 47/36 20060101ALI20230831BHJP
   A61K 47/22 20060101ALI20230831BHJP
   A61K 47/46 20060101ALI20230831BHJP
   A61K 36/258 20060101ALI20230831BHJP
【FI】
A61K36/54
A61P1/00
A61P29/00
A61P25/20
A61P9/12
A61K9/08
A61K9/06
A61K47/36
A61K47/22
A61K47/46
A61K36/258
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023029237
(22)【出願日】2023-02-28
(31)【優先権主張番号】P 2022029391
(32)【優先日】2022-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2022068076
(32)【優先日】2022-04-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000163006
【氏名又は名称】興和株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000084
【氏名又は名称】弁理士法人アルガ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】服部 慶太郎
【テーマコード(参考)】
4C076
4C088
【Fターム(参考)】
4C076AA09
4C076AA12
4C076BB01
4C076CC01
4C076CC03
4C076CC04
4C076CC09
4C076CC11
4C076DD60
4C076DD65
4C076EE30
4C076EE58
4C076FF36
4C076GG50
4C088AB18
4C088AB33
4C088BA07
4C088BA08
4C088CA01
4C088CA03
4C088MA07
4C088MA16
4C088MA27
4C088MA52
4C088NA03
4C088NA14
4C088ZA05
4C088ZA07
4C088ZA08
4C088ZA42
4C088ZA66
(57)【要約】
【課題】ケイヒ又はその抽出物と寒天を含有する液状又は半固形状の経口医薬組成物であって、高温保存下での析出物の発生が抑制された経口医薬組成物の提供。
【解決手段】次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)ケイヒ又はその抽出物
(B)寒天
(C)次の成分(C-1)及び(C-2)から選ばれる1種以上
(C-1)ニンジン又はその抽出物
(C-2)ビタミンB群
を含有する、液状又は半固形状の経口医薬組成物。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)ケイヒ又はその抽出物
(B)寒天
(C)次の成分(C-1)及び(C-2)から選ばれる1種以上
(C-1)ニンジン又はその抽出物
(C-2)ビタミンB群
を含有する、液状又は半固形状の経口医薬組成物。
【請求項2】
成分(C-2)が、ビタミンB2及びビタミンB6よりなる群から選ばれる1種以上である請求項1に記載の経口医薬組成物。
【請求項3】
成分(C-2)が、リボフラビンリン酸エステル、ピリドキシン及びそれらの塩よりなる群から選ばれる1種以上である請求項1に記載の経口医薬組成物。
【請求項4】
経口液剤又は経口ゼリー剤である請求項1に記載の経口医薬組成物。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の経口医薬組成物をパウチ容器に充填したものである、パウチ容器入り経口医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液状又は半固形状の経口医薬組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ケイヒは、クスノキ科(Lauraceae)のCinnamomum cassia Blume又はその他同属植物の樹皮、又は周皮の一部を除いたものである。ケイヒは、健胃、鎮痛、鎮静、発汗解熱、血圧降下等の種々の薬理作用を有することが知られており、医薬品の成分として広く利用されている。
【0003】
ところで、近年、流動性のある粘稠なゲル状の経口製剤が医薬品の形態として採用される場合が増加している。ゲル状の経口製剤が採用される背景には、特に先進国における高齢者の増加に伴う嚥下障害者の増加に関連して、投与若しくは摂取及び嚥下が容易である形態が好まれていることや、短時間で簡便に摂取が可能でありながら空腹感を軽減できる形態が消費者に好まれていること等の理由が存在していると考えられる。
【0004】
漢方薬をゼリー化した経口製剤としては、例えば、小柴胡湯等の苦味のある物質をアルギン酸塩とその凝固剤によりゼリー状にした苦味低減化組成物(特許文献1)、漢方薬を配合するゼリー剤の基剤としてカラギーナン、カロブビーンガム及びキサンタンガムの少なくとも1種を用いた漢方ゼリー医薬組成物(特許文献2)等が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平4-235136号公報
【特許文献2】特開2004-59503号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、本発明者は、寒天を用いてケイヒ又はその抽出物を含有する液状又は半固形状の経口製剤を開発すべく検討したところ、高温保存下において製剤中に析出物が生じることが判明した。患者に医薬品を引渡した後においては、殊のほか高温の状況下で保存されることがあり得るため、斯かる高温保存時の析出物の発生を抑制する技術を開発することは、より高品質の医薬品を提供することにつながる。しかしながら、寒天を用いたケイヒ又はその抽出物を含有する液状又は半固形状の経口製剤の保存安定性についてはこれまで十分な検討がなされていない。
【0007】
従って、本発明の課題は、ケイヒ又はその抽出物と寒天を含有する液状又は半固形状の経口医薬組成物であって、高温保存下での析出物の発生が抑制された経口医薬組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、ケイヒ又はその抽出物と寒天と共に、ニンジン又はその抽出物、及びビタミンB群から選ばれる1種以上を含有させることで、驚くべきことに、高温保存下での析出物の発生が抑制されることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)ケイヒ又はその抽出物
(B)寒天
(C)次の成分(C-1)及び(C-2)から選ばれる1種以上
(C-1)ニンジン又はその抽出物
(C-2)ビタミンB群
を含有する、液状又は半固形状の経口医薬組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、高温保存下で析出を生じ難く、保存安定性の良好なケイヒ又はその抽出物と寒天を含有する液状又は半固形状の経口医薬組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の経口医薬組成物は、そのまま経口投与に供される医薬組成物であって、その形状は、室温(25℃)で、液状又は半固形状である。以下、詳細に説明する。
【0012】
本発明の経口医薬組成物は、成分(A)としてケイヒ又はその抽出物を含有する。
本発明において、「ケイヒ」(桂皮)とは、Cinnamomum cassia Blume(クスノキ科Lauraceae)を基原植物とする生薬であるが、Cinnamomum cassia Blume(Lauraceae)の樹皮又は周皮の一部を除いたものが好ましい。ケイヒは必要に応じてその形態を調節することができ、全形生薬を小片、小塊に切断若しくは破砕、又は粉末に粉砕することができる。例えば、ケイヒを粉末とした「ケイヒ末」を本発明に用いることができる。
「ケイヒの抽出物」は、ケイヒに何らかの抽出処理を施したものである。なお、「ケイヒの抽出物」には、抽出処理に加えて、加熱、乾燥、粉砕等の加工処理を施したものも包含される。具体的には、ケイヒを必要に応じて適当な大きさとした後に、適当な抽出溶媒を加えて浸出した液や、当該浸出液を濃縮した液(軟エキス、チンキ等)、さらにこれらを乾燥させたもの(乾燥エキス等)等も本発明の「ケイヒの抽出物」に包含される。
本発明において、ケイヒ又はその抽出物としては、ケイヒ流エキスが好ましい。
【0013】
ケイヒの抽出物の製造方法は特に限定されず、例えば、第十七改正日本薬局方 製剤総則の「エキス剤」、「浸剤・煎剤」、「チンキ剤」、「流エキス剤」の項の記載等、公知の植物抽出物の製造方法を参考にして製造できる。具体的には、ケイヒを必要に応じて切断、加熱、粉砕等したうえ、適当な抽出溶媒を加えて抽出を行うことで、製造することができる。得られた抽出物は、必要に応じさらに濃縮、乾燥等させてもよい。
【0014】
上記抽出溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール等の低級一価アルコール(好適には炭素数1~6の直鎖状又は分岐鎖状の脂肪族アルコール);エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン等の低級多価アルコール;ジエチルエーテル等のエーテル類;アセトン、エチルメチルケトン等のケトン類;酢酸エチル等のエステル類;アセトニトリル等のニトリル類;ペンタン、ヘキサン、シクロペンタン、シクロヘキサン等のアルカン類;ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲノアルカン類;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素;ジメチルホルムアミド等のアミド類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類;水(熱水を含む)等が挙げられる。これらは各々単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。本発明において抽出溶媒としては、水又は炭素数1~6の直鎖状若しくは分岐鎖状の脂肪族アルコールを少なくとも含む溶媒が好ましく、水、炭素数1~6の直鎖状又は分岐鎖状の脂肪族アルコール、及び水/炭素数1~6の直鎖状又は分岐鎖状の脂肪族アルコールの混液より選ばれる溶媒であるのがより好ましく、水、エタノール及び水/エタノール混液よりなる群から選ばれる溶媒であるのが特に好ましい。
【0015】
抽出操作は特に限定されず、植物からの抽出操作に利用される公知の方法を採用することができ、例えば、抽出溶媒への浸漬(冷漬、温漬、パーコレーション等)、超臨界流体や亜臨界流体を用いた抽出等が挙げられる。なお、抽出効率を上げるため、攪拌や抽出溶媒中でホモジナイズ等してもよい。
抽出温度は特に限定されず、使用する抽出溶媒、抽出操作等により異なるが、5℃程度から抽出溶媒の沸点以下の温度とするのが好ましい。
抽出時間は特に限定されず、使用する抽出溶媒、抽出操作等により異なるが、1時間~14日間程度とするのが好ましい。
【0016】
本発明において、ケイヒ又はその抽出物としては、市販品を用いることができ、具体的な市販品としては、ケイヒチンキ、ケイヒチンキ-N、ケイヒエキス、ケイヒ流エキス、ケイヒ乾燥エキス、日局ケイヒ油(以上、いずれも日本粉末薬品(株)製)等が挙げられる。
【0017】
本発明の経口医薬組成物におけるケイヒ又はその抽出物の含有量は、味、及び、ケイヒ又はその抽出物の析出を抑制する観点から、経口医薬組成物全質量に対して0.001~3質量%含有するのが好ましく、0.01~2質量%含有するのがより好ましく、0.03~1質量%含有するのがさらに好ましく、0.05~0.2質量%含有するのが特に好ましい。
また、ケイヒ又はその抽出物の含有量を原生薬量に換算した場合においては、経口医薬組成物全質量に対して原生薬換算量で0.01~50質量%含有するのが好ましく、0.05~30質量%含有するのがより好ましく、0.1~10質量%含有するのがさらに好ましく、1~5質量%含有するのが特に好ましい。
【0018】
本発明の経口医薬組成物は、成分(B)として寒天を含有する。
寒天は、紅藻類の細胞中に含まれる粘性多糖類の主成分であるアガロースと副成分のアガロペクチンから成るガラクタンの一種である。寒天は、テングサ科(Gelidium)テングサ属、例えばマクサ、オオブサ等の他、オゴノリ科(Gracilaria)オゴノリ属等から得られる。
本発明において、寒天としては、粉末寒天、糸状寒天、棒状寒天等の市販品を用いることができる。
【0019】
本発明の経口医薬組成物における寒天の含有量は、味、及び、ケイヒ又はその抽出物の析出を抑制する観点から、経口医薬組成物全質量に対して0.001~5質量%含有するのが好ましく、0.005~3質量%含有するのがより好ましく、0.01~1質量%含有するのがさらに好ましく、0.05~0.5質量%含有するのが特に好ましい。
【0020】
本発明の経口医薬組成物は、成分(C)として(C-1)ニンジン又はその抽出物、及び(C-2)ビタミンB群から選ばれる1種以上を含有する。
本発明において「ニンジン」(人参)とは、オタネニンジンPanax ginseng C.A. Meyer (Panax schinseng Nees)(ウコギ科Araliaceae)を基原植物とする生薬であるが、Panax ginseng C.A.Meyerの細根を除いた根又はこれを軽く湯通ししたものが好ましい。ニンジンは必要に応じてその形態を調節することができ、例えば、全形生薬を乾燥、粉末化した「ニンジン末」等を本発明に用いることができる。
「ニンジンの抽出物」は、ニンジンに何らかの抽出処理を施したものである。なお、「ニンジンの抽出物」にも、抽出処理に加えて、加熱、乾燥、粉砕等の加工処理を施したものが包含される。具体的には、ニンジンを必要に応じて適当な大きさとした後に、適当な抽出溶媒を加えて浸出した液や、当該浸出液を濃縮した液(軟エキス、チンキ等)、さらにこれらを乾燥させたもの(乾燥エキス等)等も本発明の「ニンジンの抽出物」に包含される。
本発明において、ニンジン又はその抽出物としては、ニンジンエキスが好ましい。
【0021】
ニンジンの抽出物の製造方法は特に限定されず、上述した「ケイヒの抽出物」と同様に製造できる。
本発明において、ニンジン又はその抽出物としては、市販品を用いることができ、具体的な市販品としては、ニンジン末、ニンジンエキス(以上、日本粉末薬品(株)製)、リケン人参乾燥エキス(理研化学工業製)等が挙げられる。
【0022】
本発明の経口医薬組成物におけるニンジン又はその抽出物の含有量は、ケイヒ又はその抽出物の析出を抑制する観点から、経口医薬組成物全質量に対して0.01~10質量%含有するのが好ましく、0.05~5質量%含有するのがより好ましく、0.1~3質量%含有するのがさらに好ましく、0.15~1質量%含有するのが特に好ましい。
また、ニンジン又はその抽出物の含有量を原生薬量に換算した場合においては、経口医薬組成物全質量に対して原生薬換算量で0.01~15質量%含有するのが好ましく、0.1~10質量%含有するのがより好ましく、0.5~5質量%含有するのがさらに好ましく、1~3質量%含有するのが特に好ましい。
【0023】
また、本発明の経口医薬組成物における、ケイヒ又はその抽出物とニンジン又はその抽出物との含有質量比率は、ケイヒ又はその抽出物の析出を抑制する観点から、ケイヒ又はその抽出物1質量部に対し、ニンジン又はその抽出物を0.1~50質量部が好ましく、1~30質量部がより好ましく、3~10質量部が特に好ましい。また、ケイヒ又はその抽出物、並びにニンジン又はその抽出物の含有量を原生薬量に換算した場合には、同様の観点から、原生薬換算したケイヒ1質量部に対し、原生薬換算したニンジンを0.1~200質量部が好ましく、1~100質量部がより好ましく、10~50質量部が特に好ましい。
【0024】
本発明において「ビタミンB群」としては、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB7、ビタミンB9及びビタミンB12が挙げられ、これらを単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
「ビタミンB1」には、チアミンそのものの他、その誘導体(ビスチアミン、チアミンジスルフィド、ジセチアミン、フルスルチアミン、オクトチアミン、シコチアミン、セトチアミン、ビスイブチアミン、ビスベンチアミン、フルスルチアミン、プロスルチアミン、ベンフォチアミン、チアミン二リン酸等)及びそれらの塩(硝酸塩、塩酸塩、硫酸塩等の無機酸塩等)も包含され、本発明においては、これらを単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
「ビタミンB2」には、リボフラビンそのものの他、その誘導体(フラビンアデニンジヌクレオチド、リボフラビン酪酸エステル、リボフラビンリン酸エステル等)及びそれらの塩(ナトリウム塩等のアルカリ金属塩等)も包含され、本発明においては、これらを単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
「ビタミンB3」には、ニコチン酸、ニコチン酸アミドそのものの他、それらの誘導体(イノシトールヘキサニコチネート、ニコチン酸アミドアデニンジヌクレオチド、ニコチン酸アミドアデニンジヌクレオチドリン酸、へプロニカート等)及びそれらの塩も包含され、本発明においては、これらを単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
「ビタミンB5」には、パントテン酸そのものの他、その誘導体(パンテノール、パンテチン、パンテテイン、補酵素A等)及びそれらの塩(ナトリウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩等の第2族元素との塩等)も包含され、本発明においては、これらを単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
「ビタミンB6」には、ピリドキシン、ピリドキサミン、ピリドキサールそのものの他、それらの誘導体(リン酸ピリドキサール等)及びそれらの誘導体(カルシウム塩等の第2族元素との塩;塩酸塩等の無機酸塩等)も包含され、本発明においては、これらを単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
「ビタミンB7」には、ビオチンそのものの他、その塩(ナトリウム塩等のアルカリ金属塩等)も包含され、本発明においては、これらを単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
「ビタミンB9」には、葉酸そのものの他、その誘導体(ジヒドロ葉酸、テトラヒドロ葉酸等)及びそれらの塩も包含され、本発明においては、これらを単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
「ビタミンB12」には、シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミンそのものの他、それらの誘導体(メコバラミン、デオキシアデノシルコバラミン等)及びそれらの塩(塩酸塩等の無機酸塩;酢酸塩等の有機酸塩等)も包含され、本発明においては、これらを単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらのビタミンB群は公知であり、市販のものを用いてもよく、また、公知の方法により製造することも可能である。
本発明においてビタミンB群としては、ケイヒ又はその抽出物の析出を抑制する観点から、ビタミンB2及びビタミンB6よりなる群から選ばれる1種以上であるのが好ましく、リボフラビンリン酸エステル、ピリドキシン及びそれらの塩よりなる群から選ばれる1種以上であるのが特に好ましい。
【0025】
本発明の経口医薬組成物におけるビタミンB群の含有量は、ケイヒ又はその抽出物の析出を抑制する観点から、経口医薬組成物全質量に対して0.001~10質量%含有するのが好ましく、0.005~5質量%含有するのがより好ましく、0.01~1質量%含有するのがさらに好ましく、0.02~0.05質量%含有するのが特に好ましい。
【0026】
また、本発明の経口医薬組成物における、ケイヒ又はその抽出物とビタミンB群との含有質量比率は、ケイヒ又はその抽出物の析出を抑制する観点から、ケイヒ又はその抽出物1質量部に対し、ビタミンB群を0.01~50質量部が好ましく、0.1~10質量部がより好ましく、0.2~1質量部が特に好ましい。また、ケイヒ又はその抽出物の含有量を原生薬量に換算した場合には、同様の観点から、原生薬換算したケイヒ1質量部に対し、ビタミンB群を0.05~100質量部が好ましく、0.15~15質量部がより好ましく、0.4~3質量部が特に好ましい。
【0027】
本発明の経口医薬組成物は、所望により、本発明の効果を損なわない範囲において、上記成分以外の医薬成分を配合してもよい。こうした医薬成分としては、例えば、ビタミンA類、ビタミンC類、ビタミンD類、ビタミンE類、アミノカルボン酸類、ステロール類、カルシウム塩・マグネシウム塩・鉄塩類、グルクロン酸類、コンドロイチン類、糖アルコール類、配糖体類、チオクト酸類、生薬類等からなる群より選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。斯かる医薬成分の含有量は、本発明の目的を損なわない範囲内で適宜設定することができる。
【0028】
本発明の経口医薬組成物の形状は、室温(25℃)で、液状又は半固形状であるが、具体的には、溶液、コロイド溶液(ゾル(懸濁液や乳濁液))、ゲル等が挙げられる。斯かる形状の経口医薬組成物を製造するための溶媒あるいは基剤の種類・性質等は特に限定されず、親水性であっても油性等の疎水性であってもよく、さらには異なる複数種の溶媒・基剤を適宜混合・乳化等して用いてもよい。
本発明においては、ケイヒ又はその抽出物の析出を抑制する観点から、経口医薬組成物は水を含有するのが好ましい。
本発明の経口医薬組成物における水分量は特に限定されないが、味、服用感の観点から、経口医薬組成物全質量に対して1~90質量%含有するのが好ましく、5~70質量%含有するのがより好ましく、7~50質量%含有するのがさらに好ましく、9~30質量%含有するのが特に好ましい。
【0029】
また、本発明の経口医薬組成物の粘度は、析出物生成の抑制及び流動性の観点から、500~10000mPa・sが好ましく、1000~7000mPa・sがより好ましく、4000~5000mPa・sが特に好ましい。粘度は、寒天の配合量や水分含量等で調整することができる。
粘度は、No.3ローターを備えたB型粘度計を使用し、測定温度25℃、ローター回転速度12rpm、測定開始後60秒後の条件で測定することができる。
【0030】
本発明において、経口医薬組成物が適用される剤形は特に限定されるものではなく、その利用目的等に応じて、例えば第十七改正日本薬局方 製剤総則等に記載の剤形から適宜選択できる。こうした剤形としては、例えば、経口投与する製剤(経口液剤、シロップ剤、経口ゼリー剤)等の、第十七改正日本薬局方 製剤総則に記載の剤形が挙げられる。なかでも、服用性の観点から、経口液剤、経口ゼリー剤であるのが好ましい。
【0031】
本発明の経口医薬組成物には、その剤形、投与方法等に応じて医薬品分野、医薬部外品分野等において用いられる添加物を配合してもよい。こうした添加物としては、例えば、甘味剤、pH調整剤、抗酸化剤、界面活性剤又は乳化剤、着色剤、香料、矯味剤、保存剤、寒天以外のゲル化剤等が挙げられる。
【0032】
甘味剤としては、例えば、白糖、ブドウ糖、果糖、転化糖、乳糖、アメ粉、ハチミツ、ソルビトール、マルチトール、エリスリトール、キシリトール、トレハロース、スクラロース、サッカリン及びその塩、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ステビア抽出物等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、クエン酸、リンゴ酸等の有機酸及びその塩;塩酸等の無機酸及びその塩;水酸化ナトリウム等の無機塩基等が挙げられる。
抗酸化剤としては、例えば、アスコルビン酸及びその塩、エリソルビン酸及びその塩、エデト酸及びその塩、亜硫酸水素ナトリウム、没食子酸プロピル等が挙げられる。
界面活性剤又は乳化剤としては、例えば、ポリソルベート、ラウリル硫酸ナトリウム等が挙げられる。
着色剤としては、例えば、タール色素、三二酸化鉄、カラメル等が挙げられる。
香料としては、例えば、メントール、オレンジ、カラメル、ハッカ油、バニラフレーバー、ミントフレーバー、アップルフレーバー、ジンジャーフレーバー、ハニーフレーバー、レモンフレーバー等が挙げられる。
矯味剤としては、例えば、クエン酸及びその塩、L-グルタミン酸及びその塩、ポビドン、l-メントール、リンゴ酸及びその塩等が挙げられる。
保存剤としては、例えば、安息香酸及びその塩、パラベン等が挙げられる。
寒天以外のゲル化剤としては、例えば、ゼラチン、ペクチン、ジェランガム、カラギーナン、ローカストビーンガム、キサンタンガム、グァーガム、タラガム、トラガントガム、カードラン、アルギン酸ナトリウム、デキストリン等が挙げられる。
【0033】
本発明の経口医薬組成物は、容器に充填して提供することができる。例えば、合成樹脂(ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等)、アルミ箔、ガラス等の容器に充填する態様が挙げられる。1回の経口投与量毎に小分け包装してもよい。なかでも、スパウト付きパウチ、Tパウチ等のいわゆるパウチ容器に充填する態様が好ましい。容器内は、品質維持の観点から、窒素ガスを充填してもよい。
【0034】
本発明において、経口医薬組成物の製造方法は特に限定されず、配合する成分の種類や量、組成物の性状、剤形や用途等に応じて、例えば第十七改正日本薬局方 製剤総則等に記載の公知の方法により製造することができる。例えば、成分(A)~(C)及び必要に応じて添加される水やその他医薬成分、添加物を混合、加熱し、次いで冷却、固化(ゲル化)する工程等を経て製造することができる。また、前述したように、容器に充填する際は、更に充填工程を経て製造することができる。
【実施例0035】
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。
【0036】
[試験例1]保存安定性試験
下記に示す各サンプルをそれぞれ調製後、80℃で2日間保存した。保存開始前及び2日間保存後の外観(析出の生成の有無)を目視で評価した。
結果を表1に示す。
【0037】
[サンプル1]
ケイヒ流エキス(日本粉末薬品製 商品名ケイヒ流エキス―Q)50mg(原生薬換算量として50mg)、白糖700mg、ブドウ糖8000mg、クエン酸水和物500mg、クエン酸Na水和物29mg、安息香酸Na4mg、ポリソルベート80 25mgを精製水に溶解・懸濁し、全量100mlのサンプル1を得た。
【0038】
[サンプル2]
寒天(伊那食品工業製 商品名伊那寒天PS-86k)50mgをさらに加え、溶解・懸濁液を80℃で加熱後、冷却した以外はサンプル1と同様にして、サンプル2を得た。
【0039】
[サンプル3]
ニンジン乾燥エキス(理研化学工業製 商品名リケン人参乾燥エキス)150mg(原生薬換算量として2240mg)を加えた以外はサンプル2と同様にして、サンプル3を得た。
【0040】
[サンプル4]
ニンジン乾燥エキスの代わりにリボフラビンリン酸エステルNa(DSM製 商品名リボフラビンリン酸エステル)20mgを用いた以外はサンプル3と同様にして、サンプル4を得た。
【0041】
[サンプル5]
ニンジン乾燥エキスの代わりにピリドキシン塩酸塩(DSM製 商品名V.B6塩酸塩)20mgを用いた以外はサンプル3と同様にして、サンプル5を得た。
【0042】
【表1】
【0043】
表1に示すとおり、サンプル1では、80℃2日間の保存により析出物の発生は認められなかったが、サンプル1に寒天を加えたサンプル2では、80℃2日間の保存により析出物の発生が認められた。
これに対して、サンプル2にニンジン乾燥エキス、リボフラビンリン酸エステルNa又はピリドキシン塩酸塩を加えたサンプル3、4又は5では、80℃2日間の保存後も析出物の発生が抑制された。
【0044】
以上の試験結果から、ケイヒ又はその抽出物と寒天とに、ニンジン又はその抽出物、あるいはビタミンB群を共存せしめることにより、高温保存下での析出物の発生を抑制できることが明らかとなった。
【0045】
製造例1 (内用液剤)
常法により、下記成分及び分量を100mL中に含有するゲル状の組成物を製造し、パウチ容器1(キャップ:PE 、パウチ本体:PE,アルミニウム)に収容して、製造例1の内用液剤を得た。
リボフラビンリン酸エステルナトリウム 15mg
ピリドキシン塩酸塩 10mg
ニコチン酸アミド 20mg
ケイヒ流エキス(ケイヒ流エキス―Q) 150μl
(原生薬換算量として150mg)
シャクヤクエキス(シャクヤクエキス―A)20mg
(原生薬換算量として80mg)
ショウキョウ流エキス 600μl
(原生薬換算量として600mg)
チンピエキス 6mg
(原生薬換算量として30mg)
ニンジンエキス(リケン人参乾燥エキス) 67mg
(原生薬換算量として1000mg)
ローヤルゼリー(ローヤルゼリー抽出液) 150μl
(原生薬換算量として100mg)
カンテン末(伊那寒天PS-86k) 400mg
アメ粉、白糖、果糖ブドウ糖液糖、D-ソルビトール、ブドウ糖、デキストリン、DL-リンゴ酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸ブチル、エタノール、l-メントール、ローカストビーンガム、キサンタンガム、香料 適量
【0046】
製造例2(内用液剤)
常法により、下記成分及び分量を100mL中に含有するゲル状の組成物を製造し、パウチ容器1(キャップ:PE、パウチ本体:PE,アルミニウム)に収容して、製造例2の内用液剤を得た。
チアミン硝化物 10mg
リボフラビンリン酸エステルナトリウム 15mg
ピリドキシン塩酸塩 10mg
ニコチン酸アミド 20mg
ケイヒ流エキス(ケイヒ流エキス―Q) 150μl
(原生薬換算量として150mg)
シャクヤクエキス(シャクヤクエキス―A)20mg
(原生薬換算量として80mg)
ショウキョウ流エキス 600μl
(原生薬換算量として600mg)
チンピエキス 6mg
(原生薬換算量として30mg)
ニンジンエキス(リケン人参乾燥エキス) 67mg
(原生薬換算量として1000mg)
ローヤルゼリー(ローヤルゼリー抽出液) 150μl
(原生薬換算量として100mg)
カンテン末(伊那寒天PS-86k) 400mg
アメ粉、白糖、果糖ブドウ糖液糖、D-ソルビトール、ブドウ糖、デキストリン、DL-リンゴ酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸ブチル、エタノール、l-メントール、ローカストビーンガム、キサンタンガム、香料 適量
【0047】
製造例3(錠剤)
以下の成分及び分量を1回量中に含有する錠剤を、常法により製造した。
ロキソプロフェンナトリウム水和物 68.1mg
トラネキサム酸 250mg
ケイヒ乾燥エキス 8mg
(原生薬換算量として176mg)
シャクヤク 25mg
(原生薬換算量として175mg)
炭酸マグネシウム 135mg
無水リン酸水素カルシウム、結晶セルロース、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、ヒドロキシプロピルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、三二酸化鉄、カルナウバロウ
【0048】
製造例4(錠剤)
以下の成分及び分量を1回量中に含有する錠剤を、常法により製造した。
ロキソプロフェンナトリウム水和物 68.1mg
トラネキサム酸 250mg
アリルイソプロピルアセチル尿素 20mg
ケイヒ乾燥エキス 8mg
(原生薬換算量として176mg)
無水カフェイン 80mg
無水リン酸水素カルシウム、結晶セルロース、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、ヒドロキシプロピルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、三二酸化鉄、カルナウバロウ
【0049】
製造例5(錠剤)
以下の成分及び分量を1回量中に含有する錠剤を、常法により製造した。
ロキソプロフェンナトリウム水和物 68.1mg
トラネキサム酸 250mg
カンゾウエキス末 25mg
(原生薬換算量として175mg)
ショウキョウ 50mg
(原生薬換算量として300mg)
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 100mg
無水リン酸水素カルシウム、結晶セルロース、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、ヒドロキシプロピルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、三二酸化鉄、カルナウバロウ
【0050】
製造例6(錠剤)
以下の成分及び分量を1回量中に含有する錠剤を、常法により製造した。
ロキソプロフェンナトリウム水和物 68.1mg
アリルイソプロピルアセチル尿素 20mg
ケイヒ乾燥エキス 8mg
(原生薬換算量として176mg)
シャクヤク 25mg
(原生薬換算量として175mg)
炭酸マグネシウム 135mg
無水カフェイン 80mg
無水リン酸水素カルシウム、結晶セルロース、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、ヒドロキシプロピルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、三二酸化鉄、カルナウバロウ
【0051】
製造例7(錠剤)
以下の成分及び分量を1回量中に含有する錠剤を、常法により製造した。
ロキソプロフェンナトリウム水和物 68.1mg
トラネキサム酸 250mg
ケイヒ乾燥エキス 8mg
(原生薬換算量として176mg)
カンゾウエキス末 25mg
(原生薬換算量として175mg)
炭酸マグネシウム 135mg
無水リン酸水素カルシウム、結晶セルロース、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、ヒドロキシプロピルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、三二酸化鉄、カルナウバロウ
【0052】
製造例8(錠剤)
以下の成分及び分量を1回量中に含有する錠剤を、常法により製造した。
ロキソプロフェンナトリウム水和物 68.1mg
アリルイソプロピルアセチル尿素 20mg
ケイヒ乾燥エキス 8mg
(原生薬換算量として176mg)
ショウキョウ 50mg
(原生薬換算量として300mg)
シャクヤク 25mg
(原生薬換算量として175mg)
無水カフェイン 80mg
無水リン酸水素カルシウム、結晶セルロース、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、ヒドロキシプロピルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、三二酸化鉄、カルナウバロウ
【0053】
製造例9(錠剤)
以下の成分及び分量を1回量中に含有する錠剤を、常法により製造した。
ロキソプロフェンナトリウム水和物 68.1mg
トラネキサム酸 250mg
ショウキョウ 50mg
(原生薬換算量として300mg)
シャクヤク 25mg
(原生薬換算量として175mg)
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 100mg
無水リン酸水素カルシウム、結晶セルロース、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、ヒドロキシプロピルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、三二酸化鉄、カルナウバロウ
【0054】
製造例10(錠剤)
以下の成分及び分量を1回量中に含有する錠剤を、常法により製造した。
ロキソプロフェンナトリウム水和物 68.1mg
トラネキサム酸 250mg
ケイヒ乾燥エキス 8mg
(原生薬換算量として176mg)
ショウキョウ 50mg
(原生薬換算量として300mg)
酸化マグネシウム 35mg
無水リン酸水素カルシウム、結晶セルロース、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、ヒドロキシプロピルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、三二酸化鉄、カルナウバロウ
【0055】
製造例11(錠剤)
以下の成分及び分量を1回量中に含有する錠剤を、常法により製造した。
ロキソプロフェンナトリウム水和物 68.1mg
アリルイソプロピルアセチル尿素 20mg
ケイヒ乾燥エキス 8mg
(原生薬換算量として176mg)
シャクヤク 25mg
(原生薬換算量として175mg)
酸化マグネシウム 35mg
無水カフェイン 80mg
無水リン酸水素カルシウム、結晶セルロース、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、ヒドロキシプロピルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、三二酸化鉄、カルナウバロウ