(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023126473
(43)【公開日】2023-09-07
(54)【発明の名称】閉鎖および蓋、ならびに閉鎖および蓋を形成するための方法
(51)【国際特許分類】
B65D 47/28 20060101AFI20230831BHJP
【FI】
B65D47/28 120
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023115792
(22)【出願日】2023-07-14
(62)【分割の表示】P 2021522098の分割
【原出願日】2019-10-22
(31)【優先権主張番号】62/749,443
(32)【優先日】2018-10-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】515284526
【氏名又は名称】イエティ クーラーズ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Yeti Coolers,LLC
【住所又は居所原語表記】7601 Southwest Parkway,AustinTX 78735,USA
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジンキンス、コーディー
(72)【発明者】
【氏名】ボンドハス、アンディー
(72)【発明者】
【氏名】レーン、マーク カールソン
(72)【発明者】
【氏名】ブロック、ダスティン
(72)【発明者】
【氏名】フリッツ、ジョン
(57)【要約】
【課題】飲料容器用の開閉可能な蓋蓋アセンブリ。
【解決手段】蓋アセンブリであって、容器の開口に係合するための縁と、縁の下に延在している中間壁と、手動で摺動されるスライダ機構とを備え、前記スライダ機構は、上部スレッドと、下部スレッドと、ガスケットと、を備え、上部スレッド磁石と下部スレッド磁石との間の磁気引力により、下部スレッドに上部スレッドを磁気的に連結させる、蓋アセンブリ。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓋アセンブリであって、
容器の開口に係合するための縁であって、頂壁を画定している縁と、
前記縁の下に延在している中間壁であって、前記中間壁の上面が、陥凹を画定しており、前記陥凹が、第1の開口および第2の開口を有し、前記中間壁の底面が、前記第2の開口の第1の側に位置決めされる第1の傾斜特徴部と、前記第2の開口の第2の側に位置決めされる第2の傾斜特徴部とを画定している、中間壁と、
前記第1の開口と前記第2の開口との両方を被覆することによって閉鎖位置および開放位置を選択的に提供するために、手動で摺動されるように構成されている、スライダ機構とを備え、前記スライダ機構は、
前記中間壁の前記上面で前記陥凹内に位置決めされるように構成されている上部スレッドであって、中に上部スレッド磁石を密閉している、上部スレッドと、
前記中間壁の前記底面に近接して位置決めされるように構成されている下部スレッドであって、
そこから突出している下部スレッド傾斜を有する内面であって、前記下部スレッド傾斜は、前記スライダ機構が前記開放位置と前記閉鎖位置との間を移動するときに、前記第1の傾斜特徴部を横切って摺動するように構成されている、内面と、
前記下部スレッド内に密閉された下部スレッド磁石とをさらに備える、下部スレッドと、
前記下部スレッドの前記内面の外周の周りに延在するように構成され、かつ前記下部スレッドと前記中間壁の前記底面との間で圧縮されるように構成されている、ガスケットと、を備え、
前記上部スレッド磁石と前記下部スレッド磁石との間の磁気引力により、前記下部スレッドに前記上部スレッドを磁気的に連結させる、蓋アセンブリ。
【請求項2】
前記下部スレッドが、前記下部スレッドの前記内面から延在している中心管であって、前記中心管の遠位端部に、前記第2の開口を通って延在するように構成されているタブ耳を有する中心管をさらに備える、請求項1に記載の蓋アセンブリ。
【請求項3】
前記タブ耳が、前記第2の開口の前記第1の側および前記第2の側で引っかかるように構成されており、前記上部スレッドが前記蓋アセンブリから取り外されるとき、前記下部スレッドが前記蓋アセンブリから分離することを防止する、請求項2に記載の蓋アセンブリ。
【請求項4】
前記上部スレッドが、前記タブ耳の一部を受け入れるように構成された上部スレッド陥凹を有する、請求項2に記載の蓋アセンブリ。
【請求項5】
前記第1の傾斜特徴部が、第1の山面および第1の谷凹部を含み、前記第2の傾斜特徴部が、第2の山面および第2の谷凹部を含む、請求項1に記載の蓋アセンブリ。
【請求項6】
前記下部スレッドは、前記下部スレッド傾斜が前記第1の谷凹部および前記第2の谷凹部から前記第1の山面および前記第2の山面に摺動するにつれて、前記上部スレッドから離れるように移動する、請求項5に記載の蓋アセンブリ。
【請求項7】
前記中間壁の前記上面の前記陥凹内に延在するデテントをさらに備え、前記デテントは、前記閉鎖位置にある場合に前記上部スレッドに当接するように構成されており、液体が、前記上部スレッドと、前記中間壁の前記上面の前記陥凹の端壁との間で圧縮されることを防止する、請求項1に記載の蓋アセンブリ。
【請求項8】
前記下部スレッドが、外面から延在するノブをさらに備え、前記ノブは、使用者に把持されるように構成されている、請求項1に記載の蓋アセンブリ。
【請求項9】
前記ノブを手動で操作して前記下部スレッドを前記中間壁の前記第2の開口に対して90度回転させることにより、前記下部スレッドが前記蓋アセンブリから手動で取り外し可能である、請求項8に記載の蓋アセンブリ。
【請求項10】
容器アセンブリであって、
容器であって、
容器開口が内部貯蔵室に延在している第1の端部を有する内壁と、
前記容器の外殻を形成する外壁であって、表面上で前記容器を支持するように構成されている第2の端部を有する、外壁と、
前記容器開口を封止するように適合されている蓋であって、
前記容器開口に係合するための縁と、
前記縁の下に延在している中間壁であって、前記中間壁の上面が、陥凹を画定しており、前記陥凹が、第1の開口および第2の開口を有し、前記中間壁の底面が、前記第2の開口の第1の側に位置決めされる第1の傾斜特徴部と、前記第2の開口の第2の側に位置決めされる第2の傾斜特徴部とを画定している、中間壁と、
前記第1の開口と前記第2の開口の両方を被覆することによって閉鎖位置および開放位置を選択的に提供するために手動で摺動されるように構成されている、スライダ機構とを備え、前記スライダ機構は、
前記中間壁の前記上面で前記陥凹内に位置決めされるように構成されている上部スレッドであって、中に上部スレッド磁石を密閉している、上部スレッドと、
前記中間壁の前記底面に近接して位置決めされるように構成されている下部スレッドであって、
そこから突出している下部スレッド傾斜を有する内面であって、前記下部スレッド傾斜は、前記スライダ機構が前記開放位置と前記閉鎖位置との間を移動するときに、前記第1の傾斜特徴部を横切って摺動するように構成されている、内面と、
前記下部スレッド内に密閉された下部スレッド磁石とをさらに備える、下部スレッドと、
前記下部スレッドの前記内面の外周の周りに延在するように構成され、かつ前記下部スレッドと前記中間壁の前記底面との間で圧縮されるように構成されている、ガスケットと、を備え、
前記上部スレッド磁石と前記下部スレッド磁石との間の磁気引力により、前記下部スレッドに前記上部スレッドを磁気的に連結させる、容器アセンブリ。
【請求項11】
前記容器の前記内壁は、前記蓋の前記側壁で螺合構造を受容するように構成されている螺合側壁を備える、請求項10に記載の容器アセンブリ。
【請求項12】
前記容器が、前記内壁と前記外壁との間に、封止された真空空洞をさらに備える、請求項10に記載の容器アセンブリ。
【請求項13】
前記第1の傾斜特徴部が、第1の山面および第1の谷凹部を含み、前記第2の傾斜特徴部が、第2の山面および第2の谷凹部を含む、請求項10に記載の容器アセンブリ。
【請求項14】
前記下部スレッドは、前記下部スレッド傾斜が前記第1の谷凹部および前記第2の谷凹部から前記第1の山面および前記第2の山面に摺動するにつれて、前記上部スレッドから離れるように移動する、請求項13に記載の容器アセンブリ。
【請求項15】
前記中間壁の前記上面の前記陥凹内に延在するデテントをさらに備え、前記デテントは、前記閉鎖位置にある場合に前記上部スレッドに当接するように構成されており、液体が、前記上部スレッドと、前記中間壁の前記上面の前記陥凹の端壁との間で圧縮されることを防止する、請求項10に記載の容器アセンブリ。
【請求項16】
前記下部スレッドが、前記下部スレッドの前記内面から延在している中心管であって、前記中心管の遠位端部に、前記第2の開口を通って延在するように構成されているタブ耳を有する中心管をさらに備え、
前記タブ耳が、前記第2の開口の前記第1の側および前記第2の側で引っかかるように構成されており、前記上部スレッドが前記蓋アセンブリから取り外されるとき、前記下部スレッドが前記蓋アセンブリから分離することを防止する、請求項10に記載の容器アセンブリ。
【請求項17】
蓋アセンブリであって、
容器の開口に係合するための縁と、
前記縁の下に延在している中間壁であって、前記中間壁の上面が、第1の開口および第2の開口を有し、前記中間壁の底面が、前記第2の開口の第1の側に位置決めされる第1の傾斜特徴部と、前記第2の開口の第2の側に位置決めされる第2の傾斜特徴部とを画定している、中間壁と、
前記第1の開口と前記第2の開口の両方を被覆することによって閉鎖位置および開放位置を選択的に提供するために手動で摺動されるように構成されている、スライダ機構とを備え、前記スライダ機構は、
前記中間壁の前記上面で陥凹内に位置決めされるように構成されている上部スレッドと、
前記中間壁の前記底面に近接して位置決めされるように構成されている下部スレッドであって、
そこから突出している下部スレッド傾斜を有する内面であって、前記下部スレッド傾斜は、前記スライダ機構が前記開放位置と前記閉鎖位置との間を移動するときに、前記第1の傾斜特徴部を横切って摺動するように構成されている、内面と、
前記下部スレッド内に密閉された下部スレッド磁石と、
前記下部スレッドの内面の外周の周りに延在するように構成され、また、前記下部スレッドと前記中間壁の前記底面との間で圧縮されるように構成されている、ガスケットと、を備える、蓋アセンブリ。
【請求項18】
前記第1の傾斜特徴部が、第1の山面および第1の谷凹部を含み、前記第2の傾斜特徴部が、第2の山面および第2の谷凹部を含む、請求項17に記載の蓋アセンブリ。
【請求項19】
前記下部スレッドは、前記下部スレッド傾斜が前記第1の谷凹部および前記第2の谷凹部から前記第1の山面および前記第2の山面に摺動するにつれて、前記上部スレッドから離れるように移動する、請求項18に記載の蓋アセンブリ。
【請求項20】
前記下部スレッドが、前記下部スレッドの前記内面から延在している中心管であって、前記中心管の遠位端部に、前記第2の開口を通って延在するように構成されているタブ耳を有する中心管をさらに備える、請求項17に記載の蓋アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年10月23日に出願の米国仮特許出願第62/749,443号、発明の名称「CLOSURE AND LID AND METHOD OF FORMING CLOSURE AND LID」に対する優先権を主張するものであり、あらゆるおよび全ての非限定的な目的のために参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本明細書における本開示は、概して、飲料用の蓋に関し、より具体的には、飲用飲料または食品に使用される飲料容器用の開閉可能な蓋に関する。
【背景技術】
【0003】
飲料容器には、水、コーヒー、紅茶、ソフトドリンク、またはビールなどのアルコール飲料など、温かいまたは冷たい飲用液体を入れることができる。これらの飲料容器は、ステンレス鋼、ガラス、プラスチック、厚紙箱、または紙材料などの多様な材料で作製することができる。蓋は、飲料容器の内容物を注ぐための開口を提供するために、飲料容器上で提供され得る。ある特定の事例では、容器の内容物がこぼれないように、選択的に容器を閉鎖かつ貯蔵することを所望することができる。
【発明の概要】
【0004】
本概要は、以下の発明を実施するための形態でさらに説明される簡略化された形態における本発明に関連するいくつかの一般的な概念への導入を提供する。この概要は、本発明の主要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図したものではない。
【0005】
本明細書における本開示の態様は、飲料のために開閉可能な蓋アセンブリに関し得る。一実施例では、蓋アセンブリは、タブまたはハンドルを含み得る、手動で移動可能なスライダを含むことができる。ある特定の実施例では、スライダは、以下のうちの1つ以上を実施するように構成することができる:スライダが容器の内容物がこぼれることを防止するのを補助するために開口を被覆する場合の閉鎖位置と、容器の内容物を消費することができるようにスライダが開口の覆いを取る開放位置との間で摺動すること、ならびに閉鎖位置と開放位置との間の移動の間に蓋に固定されたままで、蓋およびスライダを洗浄することができるように蓋から取り外し可能であること。
【0006】
前述の概要および以下の発明を実施するための形態は、参照符号が現れる様々な図の全てにおいて同様の参照符号が同一または同様の要素を指す添付の図面と併せて考慮すると、よりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本明細書に記載の1つ以上の態様による、容器に取り外し可能に結合されている蓋アセンブリの等角図を示す。
【
図2A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、閉鎖構成における蓋アセンブリの等角図を示す。
【
図2B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、開放構成における蓋アセンブリの等角図を示す。
【
図3】本明細書に記載の1つ以上の態様による、蓋アセンブリの分解等角図を概略的に示す。
【
図4】本明細書に記載の1つ以上の態様による、蓋アセンブリ100の断面図を概略的に示す。
【
図5A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、スライダ機構が生じることのない蓋アセンブリの等角図を示す。
【
図5B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、スライダ機構が生じることのない蓋アセンブリの等角図を示す。
【
図6A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、下部スレッドの等角図を示す。
【
図6B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、下部スレッドの等角図を示す。
【
図7A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、上部スレッドの等角図を示す。
【
図7B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、上部スレッドの等角図を示す。
【
図8A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、下部ガスケットの等角図および部分断面図を示す。
【
図8B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、下部ガスケットの等角図および部分断面図を示す。
【
図9】本明細書に記載の1つ以上の態様による、閉鎖構成における蓋アセンブリの断面図を概略的に示す。
【
図10】本明細書に記載の1つ以上の態様による、開放構成における蓋アセンブリの断面図を概略的に示す。
【
図11】本明細書に記載の1つ以上の態様による、部分的開放構成における蓋アセンブリの断面図を概略的に示す。
【
図12】本明細書に記載の1つ以上の態様による、スライダ機構の分解、および蓋アセンブリからの取り外しのための様々な工程を示す。
【
図13】本明細書に記載の1つ以上の態様による、容器に結合された蓋アセンブリの一部分の断面図を概略的に示す。
【
図14A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、代替的な分解機構が生じるスライダ機構の代替的な実装形態を示す。
【
図14B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、代替的な分解機構が生じるスライダ機構の代替的な実装形態を示す。
【
図14C】本明細書に記載の1つ以上の態様による、代替的な分解機構が生じるスライダ機構の代替的な実装形態を示す。
【
図14D】本明細書に記載の1つ以上の態様による、代替的な分解機構が生じるスライダ機構の代替的な実装形態を示す。
【
図14E】本明細書に記載の1つ以上の態様による、代替的な分解機構が生じるスライダ機構の代替的な実装形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の様々な例および本開示の構成要素の説明では、その一部を形成し、本開示の態様が実施可能な様々な例示的な構造および環境として示される添付の図面を参照する。他の構造および環境が利用されてもよく、本開示の範囲から逸脱することなく、具体的に説明した構造および方法から構造的および機能的変更が行われてもよいことを理解されたい。
【0009】
また、「前面側」、「背面側」、「上」、「ベース」、「底」、「側」、「前方」、「後方」などの用語は、様々な例示的な特徴および要素を記載するために本明細書において使用される得、これらの用語は、便宜上、例えば図に示される例示的な向きおよび/または典型的な使用の向きに基づいて、本明細書において使用される。本明細書のいかなるものも、特許請求の範囲内に含めるために、構造の特定の三次元的または空間的方向付けを必要とすると解釈されるべきではない。
【0010】
図1は、本明細書に記載の1つ以上の態様による、容器105に取り外し可能に結合されている蓋アセンブリ100の等角図を示す。容器105は、蓋アセンブリ100が取り外し可能に連結されるように構成され得る一実施例の容器である。したがって、容器105は、液体の体積を貯蔵するように構成され得、蓋アセンブリ100は、容器105の開口を封止するように構成され得る。
【0011】
図2Aおよび2Bは、それぞれ、閉鎖構成および開放構成における蓋アセンブリ100の等角図を示す。蓋アセンブリ100は、概して、閉鎖位置(
図2Aに示される)と開放位置(
図2Bに示される)との間で移動して、容器105内に貯蔵された液体が流れるように構成されている第1の開口104を選択的に閉鎖または開放するように構成されているスライダ機構102を含む。スライダ機構102に関するさらなる詳細は、先行する図面に関連して考察される。蓋アセンブリ100は、側壁106を追加的に含み得、それは、ガスケット110の載置のための溝108を画定することができる。したがって、ガスケット110は、蓋アセンブリ100と容器105との間に封止を提供し得る。しかしながら、容器105に蓋アセンブリ100を封止するための他の封止方法も企図される。蓋アセンブリ100はまた、容器105の開口に係合するための縁112を含み得る。縁112はまた、頂壁114および把持要素116および/またはオプションの蓋タブ(図示せず)(容器105から蓋アセンブリ100を取り外す際に使用者を補助するために頂壁114から延在している)を含み得る。
【0012】
蓋アセンブリ100は、縁112の下に延在している中間壁118も含み得る。中間壁118の上面120は、スライダ機構102を受容するための陥凹122を画定することができる。一実施例では、スライダ機構102が
図2Aに示される閉鎖位置と
図2Bに示される開放位置との間で移動するとき、陥凹122は、ガイドチャネルを画定することができる。
図2Bに示されるように、容器から液体を飲むまたは注ぐための第1の開口104はまた、陥凹122内に形成することができる。陥凹122はまた、
図5Aに関してさらに詳細に説明される第2の開口124を含むことができる。デテント126は、中間壁118の上面120からに陥凹122に延在し得る。このデテント126は、液体がスライダ機構102と、陥凹122の端壁128との間で圧縮されることを防止するために(そうでない場合には、使用者が第1の開口104から飲むか注ぐ結果として、陥凹122内に溜まり得る液体の飛散をもたらし得る)、
図2Bに示される開放位置にあるときスライダ機構102に当接するように構成され得る。
【0013】
図3は、本明細書に記載の1つ以上の態様による、蓋アセンブリ100の分解等角図を概略的に示す。特に、
図3は、
図2Aおよび2Bに関して考察されるように、スライダ機構102を構成する複数の要素を概略的に示す。したがって、スライダ機構102は、中間壁118の上面120で陥凹122内に位置決めされるように構成されている上部スレッド130を含み得る。上部スレッド130は、中に密閉される上部スレッド磁石132を含み得る。一実施例では、上部スレッド磁石132は、上部スレッド130における空洞内に密閉され得、ポリマーオーバーモールドプラグ要素134でオーバーモールドされ得る。これらの開示の範囲を逸脱することなく、追加および代替の密閉方法は、上部スレッド130内の上部スレッド磁石132を固定するために使用され得る。追加的に、上部スレッド磁石132は、任意の好適な強磁性材料、またはそうでない場合には磁性材料で形成され得る。上部スレッド130は、
図7Aおよび7Bに関してさらに詳細に考察される。
【0014】
スライダ機構102は、中間壁118(
図5Bに示される)の底面138に隣接して位置決めされるように構成されている下部スレッド136を追加的に含み得る。下部スレッド136は、中に密閉される下部スレッド磁石140を含み得る。一実施例では、下部スレッド磁石140は、下部スレッド136における空洞内に密閉され得、ポリマーオーバーモールドプラグ要素142でオーバーモールドされ得る。追加的に、スライダ機構102は、下部スレッド136の外周の周りで延在するように構成されている下部ガスケット144を含み得る。下部スレッド136は、
図6Aおよび6Bに関してさらに詳細に説明される。
【0015】
一実施例では、上部スレッド磁石132と下部スレッド磁石140と間の磁気吸引は、中間壁118にわたって下部スレッド136に上部スレッド130を磁気的に連結する。したがって、中間壁118の上面6の上の上部スレッド130の手動操作は、結果として上部スレッド130および下部スレッド136の摺動運動になる。
【0016】
図4は、本明細書に記載の1つ以上の態様による、蓋アセンブリ100の断面図を概略的に示す。示されるように、第1の開口104がスライダ機構102によって封止されるように、スライダ機構102は閉鎖構成にある。一実施例では、下部スレッド磁石140は、中空センターを持つ円筒幾何形状を有し得る。よって、下部スレッド磁石140は、そうでない場合には、オーバーモールドされたプラグ要素142および下部スレッド136を通して中心管146の周りで延在するリング磁石として説明される。別の実施例では、下部スレッド磁石140は、立体円筒幾何形状を有し得る。
【0017】
図5Aおよび5Bは、スライダ機構102なしの蓋アセンブリ100の等角図を示す。特に、
図5Aは、中間壁118の上面120の図を示し、
図5Bは、中間壁118の底面138の図を示す。示されるように、蓋機構100は、第1の開口104および第2の開口124を含む。一実施例では、上部スレッド130が下部スレッド136に磁気的に連結されるとき、スライダ機構102の一部分は、第2の開口124を通して延在するように構成されている。
【0018】
第2の開口124は、中間壁118から第2の開口124に延在するデテント148を含み得る。スライダ機構102が
図2Aに示される閉鎖位置にあるとき、これらのデテント148は、下部スレッド136の中心管146の一部分に沿って延在しているチャネル150(
図6Aを参照)に受容されるように構成されている。したがって、デテント148は、スライダ機構102が不注意に移動され、それによって不注意に第1の開口104を開封することから防止するための締り嵌めを提供するように構成されている。一実施例では、スライダ機構102は、
図2Aおよび2Bに示される開放構成および/または閉鎖構成においてロックするように構成され得る。デテント148に加えてロック機構は、スライダ機構102が不注意に移動されることからをさらに防止するのに使用され得ることが、さらに企図される。
【0019】
図5Bは、中間壁118の底面138を示す。したがって、示されるように、底面138は、第2の開口124の第1の側で第1の傾斜特徴部152を画定する。第1の傾斜特徴部152は、2つの谷凹部156の間で離間している山面154を有する。同様に、第2の傾斜特徴部158は、第2の開口124の第2の側に位置決めされる。第2の傾斜特徴部158は、2つの谷凹部162の間で離間している山面160を含む。
【0020】
蓋アセンブリ100は、中間壁118の底面138の下に延在する側壁の内面163に延在している陥凹ポケット161を追加的に含む。したがって、スライダ機構102が
図2Aに示される閉鎖位置にあるとき、陥凹ポケット161は、下部スレッド136の一部分を受容する。液体が第1の開口104から注がれているとき、陥凹通気口ポケット165の幾何形状が、空気を容器105に流れ込ませることを可能にするように、蓋アセンブリ100はまた、陥凹通気口ポケット165を含む。
【0021】
図6Aおよび6Bは、本明細書に記載の1つ以上の態様による、下部スレッド136の等角図を示す。したがって、下部スレッド136は、中間壁118の底面138に隣接して位置決めされるように構成されている内面164を含む。内面164は、下部スレッド傾斜166を含む。下部スレッド傾斜166は、第1の傾斜特徴部152および第2の傾斜特徴部158の各々の谷凹部のうちの1つに受容されるように構成されている。よって、スライダ機構102が開放構成と閉鎖構成との間で摺動するとき、下部スレッド傾斜166は、第1の傾斜特徴部152および第2の傾斜特徴部158にわたって摺動するように構成されている。スライダ機構102が開放構成と閉鎖構成との間で移行するとき、下部スレッド傾斜166は山面154および160に当接することになる。さらに、山面154および160は、山面154および160の両側に谷凹部に対して隆起されるので、これは、上部スレッド130および下部スレッド136を付勢して、互いにさらに離間させることになる。よって、上部スレッド磁石132と下部スレッド磁石140との間の磁気力が、それらの間の距離の二乗に逆比例しているので、下部スレッド傾斜166が山面154と160に当接するとき、磁性引力は低減させられることになる。一実施例では、磁気力のこの低減は、開放位置と閉鎖位置との間のスライダ機構102の滑らかな移動を提供することになる。さらに、下部スレッド傾斜166が第1の傾斜特徴部152および2の傾斜特徴部158の谷凹部内に位置決めされるとき、上部スレッド磁石132と下部スレッド磁石140との間の比較的より短い距離は、結果として、開放構成または閉鎖構成においてスライダ機構102を固定するのに役立つ比較的より強力な磁性引力になることになる。
【0022】
なお、下部スレッド136および上部スレッド130は、スライダ機構が4つの異なる方向のいずれかで蓋アセンブリ100内に設置されることを可能にするために、垂直軸に周りに対称形である。下部スレッド136は、内面164から延在する中心管146を追加的に含む。さらに、中心管146は、第2の開口124を通して延在するように構成されているタブ耳168を含む。下部スレッド136は、下部ガスケット144の一部分を受容するように構成されているチャネル170をさらに含む。追加的に、下部スレッド136は、下部通気口チャネル171aおよび171bを含む。したがって、スライダ機構102が開放構成にあるとき、下部スレッド136の一部分は、陥凹通気口ポケット165の一部分上に延在する。さらに、下部通気口チャネル171aまたは171bのうちの1つは、陥凹通気口ポケット165上に位置決めされて、それによって、空気がスライダ機構102から容器105の内部空洞に通過することができるチャネルを設定する。
【0023】
図6Bは、下部スレッド136の外面172の等角図を示す。一実施例では、ノブ174(指タブ174とも称する)は、外面172から延在する。このノブ174は、蓋アセンブリ100内にスライダ機構102を設置するために使用者によって把持されるように構成されている。この設置プロセスは、
図12に関してさらに詳細に説明される。
【0024】
図7Aおよび7Bは、上部スレッド130の等角図を示す。上部スレッド130は、2つの対称形のフランジ176aおよび176bを含むことができ、それらの両方は、容器および陥凹122(ガイドチャネル122とも称される)における第2の開口124から液体を注ぐための第1の開口104を選択的に被覆および封止するように構成されている。タブまたはハンドル178は、使用者が上部スレッド130を選択的に移動するために把持するように構成されており、それによって、スライダ機構102は、蓋アセンブリ100上で第1の開口104を覆いを取るための開放位置、または蓋アセンブリ100上で第1の開口104を被覆する閉鎖位置になる。タブまたはハンドル178は、把持目的のための2つの内向きテーパー状部分180aおよび180bを含み得る。
【0025】
図7Bは、上部スレッド130の内側182の図を示す。したがって、上部スレッド130は、上部通気口チャネル184aおよび184bを含む。したがって、スライダ機構102が開放構成にあるとき、通気口経路は、陥凹通気口ポケット165の一部分上に延在している下部スレッド136の一部分によって部分的に形成される。追加的に、下部通気口チャネル171aまたは171bのうちの1つは、陥凹通気口ポケット165上に位置決めされて、それによって、空気がスライダ機構102から容器105の内部空洞に通過することができるチャネルを設置する。上部通気口チャネル184aおよび184bが、空気が外的環境からスライダ機構102に通過することを可能にするとき、外的環境と、容器105の内部空洞との間のこの通気口経路は完成される。上部スレッド陥凹186aおよび186bは、下部スレッド136のタブ耳168の一部分を受容するように構成されている。
【0026】
図8Aおよび8Bは、本明細書に記載の1つ以上の態様による、下部ガスケット144の等角図および部分断面図を示す。したがって、スライダ機構102が
図2Aに示される閉鎖構成にあるとき、下部ガスケット144は第1の開口104を封止するように構成されている。追加的に、下部ガスケット144は、第2の開口124を封止するように構成されている。一実施例では、下部ガスケット144の内面188は、下部スレッド136の外面172上に位置決めされるように構成されている。下部ガスケット144内の開口190は、下部スレッド136のノブ174が延在することを可能にするように構成されている。1つの限定において、下部ガスケット144はシリコーンから構成され得る。しかしながら、これらの開示の範囲から逸脱することなく、追加的または代替的なポリマー材料が使用されてもよい。
【0027】
図8Bの断面図は、下部ガスケット144のばね特徴部192を示す。したがって、ばね特徴部192は、ガスケット144によって形成された封止が移動して、中間壁118の底面138と接触したままであることを可能にする。したがって、開放構成および閉鎖構成にあるとき、中間壁118の底面138に向かって下部スレッド136を付勢している比較的高い磁気力は、下部ガスケット144のばね特徴部192を圧縮する。さらに、下部スレッド傾斜166が山面154および160上に位置決めされ、磁気力が比較的より低く、下部スレッド136が底面138から離れて移動されるとき、ばね特徴部192は、底面138に向かって外へ延在し、底面138との接触を維持して、底面138で下部ガスケット144の封止を維持する。
【0028】
図9Aおよび9Bは、閉鎖構成における蓋アセンブリ100の断面図を概略的に示す。示されるように、上部スレッド130および下部スレッド136を含むスライダ機構102は、第1の開口104を封止している。
図9Bは、
図9Aの断面の一部分のより詳細な図を示す。したがって、
図9Bは、蓋アセンブリ100の陥凹ポケット161に受容された下部スレッド136および下部ガスケット144の一部分を示す。
【0029】
図10Aおよび10Bは、開放構成における蓋アセンブリ100の断面図を概略的に示す。示されるように、第1の開口104は、上部スレッド130および下側136を含むスライダ機構102によって完全に覆いを取られる。
図10Bは、
図10Aの断面の一部分のより詳細な図を概略的に示す。特に、
図10Bは、陥凹通気口ポケット165の一部分上を摺動された下部ガスケット144の一部分を示す。陥凹通気口ポケット165の部分上の下部ガスケット144の部分の重複は、結果として隙間194になり、隙間194を通して、液体が第1の開口104から注がれているとき、空気が容器105に進入することができる。
【0030】
図11Aおよび11Bは、部分的開放構成における蓋アセンブリ100の断面図を概略的に示す。示されるように、第1の開口104は、上部スレッド130および下部スレッド136を含むスライダ機構102によって部分的に覆いを取られる。
図11Bは、
図11Aの断面の一部分のより詳細な図を概略的に示す。特に、
図11Bは、上部スレッド130と下部スレッド136との間の分離196(または隙間196)を示す。この分離196は、前述のとおり、山面154および160に当接している下部スレッド傾斜166から結果として生じる。
【0031】
図12A~12Dは、スライダ機構102の分解、および蓋アセンブリ100からの取り外しのための様々な工程を示す。前述のとおり、スライダ機構102は、上部スレッド130および下部スレッド136を含む。さらに、上部スレッドは、上部スレッド磁石132を含み、下部スレッド136は、下部スレッド磁石140および下部ガスケット144を含む。
図12Aは、スライダ機構102を完全に設置し、開放構成にある蓋アセンブリ100を示す。スライダ機構を取り外すために、例えば、蓋アセンブリ100の洗浄を容易にするために、上部スレッド130は、上面120から手動で持ち上げられ得る。
図12Bは、上面120から取り外された後の上部スレッド130を示す。一旦上部スレッド130が取り外されたら、下部スレッド136は、上部スレッド磁石132と下部スレッド磁石140との間で磁性引力によって底面138に対してもはや保持されない。しかしながら、タブ耳168が第2の開口124を通して延在し、上面120の一部分上に把持するとき、タブ耳168は、下部スレッド136が容器105に落下することを防止する。
【0032】
蓋アセンブリ100から下部スレッド136を取り外すために、タブ耳168が第2の開口124を通過することができるように、下部スレッド136は、90°で回転する。
図12Dは、蓋アセンブリ100から完全に取り外された上部スレッド130および下部スレッド136を示す。
【0033】
図13は、容器105に連結された蓋アセンブリ100の一部分の断面図を概略的に示す。一実施例では、蓋アセンブリ100は、蓋アセンブリ100の側壁106と容器105の側壁202の両方の上で螺合要素によって容器105に再密封可能に連結され得る。要素204および206は、それぞれ、側壁106および202上の螺合である。さらに、これらの開示の範囲を逸脱することなく、任意の螺合幾何形状も容器105に蓋アセンブリ100を固定するために使用され得ることが企図される。代替的に、本開示を通して説明した様々な蓋アセンブリ100構造は、蓋アセンブリ100と容器105との間で螺合結合なしで実装され得る。一実施例では、蓋アセンブリ100は、中でも、締り嵌めによって容器105に固定され得る。
【0034】
図14A~14Eは、代替的な分解機構を有するスライダ機構の代替的な実装形態を示す。したがって、
図14Aは、スライダ機構301を含む蓋アセンブリ300の等角図を示す。蓋アセンブリ300は、蓋アセンブリ100と類似し得、スライダ機構301は、スライダ機構102と類似し得る。スライダ機構301は、上部スレッド130に類似した上部スレッド302と、下部スレッド136に類似した下部スレッド306と、を含み得る。スライダ機構を分解するために、上部スレッド302は、蓋アセンブリ300から手動で取り外され得る。下部スレッド136と同様に、下部スレッド306は、上部スレッド302が取り外されるとき、下部スレッド306が容器に落下することを防止するためのタブ耳308を含み得る。しかしながら、蓋アセンブリ300から下部スレッド306を取り外すために、タブ耳308の幾何形状が、蓋アセンブリ300の中間壁310において開口309の幾何形状と整列するように、下部スレッド306は、
図14Cに示される位置に摺動される。
図14Cに示される構成に位置決めされるとき、下部スレッド306は、
図14Dに示されるように、開口309を通過することができる。
図14Eは、蓋アセンブリ300から完全に取り外された上部スレッド302および下部スレッド306を示す。
【0035】
一実装形態では、蓋アセンブリは、容器開口に係合するための縁であって、頂壁を画定している縁を含み得、蓋アセンブリは、上部ガスケットの載置のために溝を画定している側壁を追加的に含み得る。中間壁は、縁の下に延在し得、中間壁の上面は、陥凹を画定している。陥凹は、第1の開口、第2の開口、および空気通気口を有し得る。中間壁の底面は、2つの谷凹部の間で離間している山面を有する第1の傾斜特徴部を画定し得る。第1の傾斜特徴部は、第2の開口の第1の側に位置決めされ得、第2の傾斜特徴部は、2つの谷凹部の間で離間している山面を有し得、第2の傾斜特徴部は、第2の開口の第2の側に位置決めされる。蓋アセンブリは、第1の開口と第2の開口の両方を被覆することによって閉鎖位置を、第2の開口を被覆することのみによって開放位置を選択的に提供するために手動で摺動されるように構成されている、スライダ機構を追加的に含み得る。スライダ機構は、中間壁の上面で陥凹内に位置決めされるように構成されている上部スレッドを含み得る。さらに、上部スレッドは、中に上部スレッドを密閉した磁石を有し得る。スライダ機構は、中間壁の底面のそばに位置決めされるように構成されている下部スレッドを追加的に含み得る。下部スレッドは、そこから突出している下部スレッド傾斜を有する内面を追加的に含み得、下部スレッド傾斜は、スライダ機構が開放位置にあるとき、第2の開口の第1の側で2つの谷凹部の第1の谷凹部、および第2の開口の第2の側で2つの谷凹部の第1の谷凹部に選択的に受容されるように構成されている。下部スレッド傾斜は、スライダ機構が閉鎖位置にあるとき、第2の開口の第1の側で2つの谷凹部の第2の谷凹部、および第2の開口の第2の側で2つの谷凹部の第2の谷凹部に受容されるように追加的に構成されている。下部スレッドはまた、下部スレッド内に密閉された下部スレッド磁石を含み得る。下部スレッドはまた、下部スレッドの内面から延在しており、かつ第2の開口を通して延在するように構成されている遠位端部におけるタブ耳を有する、中心管を有する。スライダ機構はまた、下部スレッドの内面の外周の周りに延在するように構成され、かつ下部スレッドと中間壁の下面との間で圧縮されるように構成されている、下部ガスケットを含み得る。さらに、上部スレッド磁石と下部スレッド磁石との間の磁気吸引は、下部スレッドに上部スレッドを磁気的に連結するように構成されている。
【0036】
別の実施例では、スライダ機構が、開放位置と閉鎖位置との間で摺動するとき、蓋アセンブリの下部スレッド傾斜は、第1および第2の傾斜特徴部の山面上を摺動するように構成されている。
【0037】
一実施例では、下部スレッド傾斜が一対の選択された谷凹部から山面まで摺動するとき、下部スレッドは、上部スレッドから離れて移動する。
【0038】
別の実施例では、下部ガスケットは、下部スレッドが、上部スレッドから離れて移動するの、中間壁の底面と接触したままであるガスケットばね部分をさらに含む。
【0039】
蓋アセンブリの第2の開口は、中間壁から第2の開口に延在しているデテントをさらに含み、デテントは、スライダ機構が閉鎖位置にあるとき、中心管の一部分に沿って延在しているチャネルに受容されるように構成されている。
【0040】
上部スレッドと、中間壁の上面上の陥凹の端壁との間で圧縮されることを防止するために、開放位置にあるとき、蓋アセンブリは、上部スレッドに当接するように構成されている、中間壁の上面で陥凹に延在しているデテントをさらに含む。
【0041】
蓋アセンブリの上部スレッドは、上部スレッド磁石と下部スレッド磁石との間の磁気力に打ち勝つために手動力を加えることによって、蓋アセンブリから手動で取り外し可能である。
【0042】
上部スレッドが、蓋アセンブリから取り外されるとき、蓋アセンブリのタブ耳は、下部スレッドが蓋アセンブリから分離することを防止するために、第2の開口の側で引っかかるように構成され得る。
【0043】
下部スレッドは、外面から延在している指タブをさらに含み得る。
【0044】
蓋アセンブリの下部スレッドは、中間壁において第2の開口に対して90度で下部スレッドを回転させるように、手動で指タブを作動させることによって、蓋アセンブリから手動で取り外し可能であり得る。
【0045】
蓋アセンブリはまた、中間壁の下に延在する側壁の内面に延在している陥凹ポケットを有し得る。陥凹ポケットは、スライダ機構が閉鎖位置にあるとき、下部スレッドの一部分を受容し得る。
【0046】
蓋アセンブリはまた、中間壁の底面に通気口ポケットを含み得、蓋アセンブリが容器に、開放位置で取り付けられるとき、下部ガスケットは、通気口ポケット上を摺動して、空気が、容器の外側の空気と内部空洞との間で通過することを可能にする。
【0047】
下部スレッド磁石は、中心管の周りで延在するリング磁石であり得る。
【0048】
別の態様では、容器アセンブリは、容器開口が内部貯蔵室に延在して第1の端部を有する内壁と、容器の外殻を形成し、表面上で容器を支持するように構成されている第2の端部を有する外壁と、を有する容器を含み得る。容器アセンブリは、容器開口を封止するように適合されている蓋を追加的に含み得る。蓋は、容器開口に係合するための縁であって、頂壁を画定している縁をさらに含み得る。蓋は、上部ガスケットの載置のための溝を画定している側壁と、縁の下に延在している中間壁と、を有し得、中間壁の上面は、陥凹を画定しており、陥凹は、第1の開口、第2の開口、および空気通気口を有する。中間壁の底面は、2つの谷凹部の間で離間している山面を有する第1の傾斜特徴部を画定し得る。第1の傾斜特徴部は、第2の開口の第1の側に位置決めされ得る。第2の傾斜特徴部は、2つの谷凹部の間で離間している山面を有し得、第2の傾斜特徴部は、第2の開口の第2の側に位置決めされる。蓋は、第1の開口と第2の開口の両方を被覆することによって閉鎖位置を、第2の開口を被覆することのみによって開放位置を選択的に提供するために手動で摺動されるように構成されている、スライダ機構を追加的に含み得る。スライダ機構は、中間壁の上面で陥凹内に位置決めされるように構成されている上部スレッドを追加的に含み得る。上部スレッドは、上部スレッド磁石を密閉し得る。スライダ機構はまた、中間壁の底面に対して構成されている下部スレッドを含み得る。下部スレッドは、突出している下部スレッド傾斜を有する内面をさらに含み得、下部スレッド傾斜は、スライダ機構が開放位置にあるとき、第2の開口の第1の側で2つの谷凹部の第1の谷凹部、および第2の開口の第2の側で2つの谷凹部の第1の谷凹部に選択的に受容されるように構成されている。下部スレッド傾斜は、スライダ機構が閉鎖位置にあるとき、第2の開口の第1の側で2つの谷凹部の第2の谷凹部、および第2の開口の第2の側で2つの谷凹部の第2の谷凹部に受容されるように構成されている。下部スレッドは、下部スレッド磁石を密閉し得る。下部スレッドは、下部スレッドの内面から延在している中心管を追加的に含み得、中心管は、第2の開口を通して延在するように構成されている遠位端部に接続されているタブ耳を有する。スライダ機構は、下部スレッドの内面の外周の周りに延在するように構成され、かつ下部スレッドと中間壁の下面との間で圧縮されるように構成されている、下部ガスケットを追加的に含み得る。上部スレッド磁石と下部スレッド磁石との間の磁気吸引は、下部スレッドに上部スレッドを磁気的に連結し得る。
【0049】
一実施例では、容器の内壁は、蓋の側壁で螺合構造を受容するように構成されている螺合側壁を含む。
【0050】
容器はまた、内壁と外壁との間に、封止された真空空洞を含み得る。
【0051】
別の実施例では、スライダ機構が、開放位置と閉鎖位置との間で摺動するとき、下部スレッド傾斜は、第1および第2の傾斜特徴部の山面上を摺動し得る。
【0052】
一実施例では、下部スレッド傾斜は、一対の選択された谷凹部から山面まで摺動するとき、下部スレッドが、上部スレッドから離れて移動し得る。
【0053】
下部スレッドが、上部スレッドから離れて移動するとき、容器アセンブリの下部ガスケットは、中間壁の底面と接触したままであるガスケットばね部分をさらに含み得る。
【0054】
容器アセンブリの第2の開口は、中間壁から第2の開口に延在しているデテントをさらに含み得、デテントは、スライダ機構が閉鎖位置にあるとき、中心管の一部分に沿って延在しているチャネルに受容されるように構成されている。
【0055】
上部スレッドと、中間壁の上面上の陥凹の端壁との間で圧縮されることを防止するために、開放位置にあるとき、容器アセンブリは、上部スレッドに当接するように構成されている、中間壁の上面で陥凹に延在しているデテントを追加的に含み得る。
【0056】
上部スレッドは、上部スレッド磁石と下部スレッド磁石との間の磁気力に打ち勝つために手動力を加えることによって、蓋アセンブリから手動で取り外し可能である。
【0057】
蓋アセンブリの上部スレッドは、上部スレッド磁石と下部スレッド磁石との間の磁気力に打ち勝つために手動力を加えることによって、蓋アセンブリから手動で取り外し可能である。
【0058】
上部スレッドが、蓋アセンブリから取り外されるとき、蓋アセンブリのタブ耳は、下部スレッドが蓋アセンブリから分離することを防止するために、第2の開口の側で引っかかるように構成され得る。
【0059】
下部スレッドは、外面から延在している指タブをさらに含み得る。
【0060】
蓋アセンブリの下部スレッドは、中間壁において第2の開口に対して90度で下部スレッドを回転させるように、手動で指タブを作動させることによって、蓋アセンブリから手動で取り外し可能であり得る。
【0061】
容器アセンブリはまた、中間壁の下に延在する側壁の内面に延在している陥凹ポケットを有し得る。陥凹ポケットは、スライダ機構が閉鎖位置にあるとき、下部スレッドの一部分を受容し得る。
【0062】
容器アセンブリはまた、中間壁の底面に通気口ポケットを含み得、蓋アセンブリが容器に、開放位置で取り付けられるとき、下部ガスケットは、通気口ポケット上を摺動して、空気が、容器の外側の空気と内部空洞との間で通過することを可能にする。
【0063】
下部スレッド磁石は、中心管の周りで延在するリング磁石であり得る。
【0064】
別の実装形態では、蓋アセンブリは、容器の開口に係合するための縁と、縁の下に延在している中間壁と、を含み得、中間壁の上面は、第1の開口、第2の開口、および空気通気口を有する。中間壁の底面は、2つの谷凹部の間で離間している山面を有する第1の傾斜特徴部を画定し得る。第1の傾斜特徴部は、第2の開口の第1の側に位置決めされ得る。第2の傾斜特徴部は、2つの谷凹部の間で離間している山面を有し得、第2の傾斜特徴部は、第2の開口の第2の側に位置決めされる。蓋アセンブリは、第1の開口と第2の開口の両方を被覆することによって閉鎖位置を、第2の開口を被覆することのみによって開放位置を選択的に提供するために手動で摺動されるように構成されている、スライダ機構を追加的に含み得る。スライダ機構は、中間壁の上面で陥凹内に位置決めされるように構成されている上部スレッドをさらに含み得、上部スレッドは、上部スレッド磁石を密閉し得る。スライダ機構は、中間壁の底面のそばに位置決めされるように構成されている下部スレッドを追加的に含み得る。下部スレッドは、突出している下部スレッド傾斜を有する内面をさらに含み得る。下部スレッド傾斜は、スライダ機構が開放位置にあるとき、第2の開口の第1の側で2つの谷凹部の第1の谷凹部、および第2の開口の第2の側で2つの谷凹部の第1の谷凹部に選択的に受容されるように構成されている。下部スレッド傾斜は、スライダ機構が閉鎖位置にあるとき、第2の開口の第1の側で2つの谷凹部の第2の谷凹部、および第2の開口の第2の側で2つの谷凹部の第2の谷凹部に選択的に受容されるように構成されている。下部スレッド磁石は、下部スレッド内に密閉され得る。スライダ機構は、下部スレッドの内面の外周の周りに延在するように構成され、かつ下部スレッドと中間壁の下面との間で圧縮されるように構成されている、下部ガスケットを追加的に含み得る。上部スレッド磁石と下部スレッド磁石との間の磁気吸引は、上部スレッドに下部スレッドを磁気的に連結し得る。
【0065】
別の実施例では、蓋アセンブリを形成する方法は、以下のうちの1つ以上を含むことができる:材料の第1のショットの蓋本体を射出成形すること、蓋本体上へ材料の第2のショットの第1のプレート部分を射出成形すること、蓋本体上へ材料の第3のショットの第2のプレート部分を射出成形すること、および材料の第3のショットで封止部分を射出成形して、第1のプレート部分と第2のプレート部分を蓋本体に封止すること。方法は、第2のプレート部分に磁石アセンブリをインモールドすることをさらに含み得る。チャネルは、第1のプレート部分と第2のプレート部分の間で形成することができ、材料の第2のショットは、材料の第3のショットと組み合わせることができる。方法はまた、蓋本体と、第1のプレート部分と第2のプレート部分との両方の間で空気のポケットを捕捉することを含み得る。
【0066】
本開示は、様々な例を参照して、上記および添付の図面に開示されている。しかしながら、本開示によって提供される目的は、本発明の範囲に限定されるわけではなく、本発明に関係する様々な特徴および概念の例を提供することである。当業者であれば、本発明の範囲を逸脱することなく、上記で述べた例に対して数多くの変形および変更がなされ得ると認識するであろう。