(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023126936
(43)【公開日】2023-09-12
(54)【発明の名称】トリプルクラッドファイバー
(51)【国際特許分類】
G02B 6/02 20060101AFI20230905BHJP
G02B 6/36 20060101ALI20230905BHJP
G02B 6/036 20060101ALI20230905BHJP
【FI】
G02B6/02 421
G02B6/36
G02B6/02 411
G02B6/036
G02B6/02 431
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023111339
(22)【出願日】2023-07-06
(62)【分割の表示】P 2020560901の分割
【原出願日】2019-05-04
(31)【優先権主張番号】62/667,345
(32)【優先日】2018-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】316003531
【氏名又は名称】ヌブル インク
(74)【代理人】
【識別番号】100083895
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100175983
【弁理士】
【氏名又は名称】海老 裕介
(72)【発明者】
【氏名】リー, イアン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】レーザーと汚染物質の有害な相互作用を低減し、そして無くすためのマルチクラッドファイバーアセンブリ、及びそのようなアセンブリを作る方法が提供される。汚染物質を有し、レーザービームの伝送中に、レーザーと汚染物質との相互作用を防止することによって、有害な熱的効果が生じることから汚染物質を保護する光コネクタが提供される。
【解決手段】近位端及び遠位端を有し、コア、コアに直接接触する内側クラッド、内側クラッドに隣接する第2のクラッド、及び第2のクラッドに隣接する外側クラッド、を有するトリプルクラッドファイバーを備え、近位部分に沿って外側クラッドが除去されて、近位長さ部分を画定して、近位長さ部分に沿って第2のクラッドの外表面が露出され、外表面が汚染物質を有し、近位長さ部分はコネクタの内部空洞内に配置され、汚染物質がコネクタの内表面と第2のクラッドの前記外表面との間に位置する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a.間に長さ部分を画定する近位端及び遠位端を有し、コア、前記コアに直接接触する内側クラッド、前記内側クラッドに隣接する第2のクラッド、及び前記第2のクラッドに隣接する外側クラッド、を有するトリプルクラッドファイバーを備え、
b.前記ファイバーの前記長さ部分の近位部分に沿って前記外側クラッドが除去されて、前記ファイバーの近位長さ部分を画定して、前記近位長さ部分に沿って前記第2のクラッドの外表面が露出され、前記外表面が汚染物質を有し、
c.前記近位長さ部分はコネクタの内部空洞内に配置され、前記汚染物質が前記コネクタの内表面と前記第2のクラッドの前記外表面との間に位置しており、
d.前記汚染物質が前記第2のクラッドによって前記内側クラッド内のレーザーエネルギーから保護され、それにより、レーザーと汚染物質の相互作用による有害な熱的作用を最小限に抑えるようにされた、ファイバー光コネクタアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、米国特許法第35条§119(e)(1)に基づき、2018年5月4日に出願された米国仮出願第62/667、345号の提出日の利益を主張し、その開示全体は参照によりここに組み込まれる。
【0002】
本発明は、光ファイバー、光ファイバーへの光の結合器、及びファイバーへの光の結合を改善するための光ファイバーの構成に関する。
【背景技術】
【0003】
赤外(IR)(例えば、700nmより大きな波長、特に1、000nmより大きな波長を有する)に基づく積層造形システムは、とりわけ、形成物の体積と形成速度が制限されるという2つの欠点を抱えている。
【0004】
ここでは、明示的に別段の定めのない限り、「UV」、「紫外」、「UVスペクトラム」、「スペクトラムのUV部分」、及び同様な用語は、最も広い意味が与えられるべきであり、約10nmから約400nm、及び10nmから400nmの波長の光を含む。
【0005】
ここでは、明示的に別段の定めのない限り、「ハイパワー」、「数キロワット」、及び「数kW」のレーザー及びレーザービーム並びに同様な用語は、少なくとも1kWのパワー(ローパワーでない、例えば1kWより小さくない)、少なくとも2kW(例えば、2kWより小さくない)、少なくとも3kW(例えば、3kWより小さくない)、1kWより大きい、2kWより大きい、3kWより大きい、約1kWから約3kW、約1kWから約5kW、約2kWから約10kW、及びこれらの範囲内の他のパワー、さらにはそれより大きいパワーの、レーザービーム及びそのようなレーザービームを提供または伝送するシステムを意味し、また含む。
【0006】
ここでは、明示的に別段の定めのない限り、「可視」、「可視スペクトラム」、「スペクトラムの可視部分」、及び同様な用語は、最も広い意味が与えられるべきであり、約380nmから約750nm、及び400nmから700nmの波長の光を含む。
【0007】
ここでは、明示的に別段の定めのない限り、「光コネクタ」、「ファイバー光コネクタ」、「コネクタ」及び同様な用語は、最も広い意味が与えられ、レーザービームがそこから伝送され得る如何なるコンポーネント、レーザービームがそこに伝送される如何なるコンポーネント、及び例えば自由空間(真空、ガス、液体、泡、及び他の非光学的なコンポーネント材料を含む)、光学的コンポーネント、導波部材、ファイバー、及びそれらの組み合わせに関係してレーザービームを伝送、受光、又はその両方を行う如何なるコンポーネントも含む。
【0008】
ここでは、明示的に別段の定めのない限り、光ファイバーのようなコンポーネントの「近位端」は、そのコンポーネントがレーザー源に光接続したときにレーザー源に最も近い端部、例えば、レーザービームを受光する端部を指す。ここでは、明示的に別段の定めのない限り、光ファイバーのようなコンポーネントの「遠位端」は、そのコンポーネントがレーザー源に光接続したときにレーザー源から光学的に最も遠い端部、例えば、レーザービームがそこから出射または伝送される端部を指す。
【0009】
ここでは、明示的に別段の定めのない限り、「青色レーザービーム」、「青色レーザー」、及び「青」は、最も広い意味が与えられるべきであり、概して約400nmから約500nmの波長を有するレーザービーム又は光を提供、例えば伝送する、レーザービームを提供するシステム、レーザービーム、レーザー源、例えばレーザーやダイオードレーザーを指す。
【0010】
ここでは、明示的に別段の定めのない限り、「緑色レーザービーム」、「緑色レーザー」、及び「緑」は、最も広い意味が与えられるべきであり、概して約500nmから約575nmの波長を有するレーザービーム又は光を提供、例えば伝送する、レーザービームを提供するシステム、レーザービーム、レーザー源、例えばレーザーやダイオードレーザーを指す。
【0011】
概して、ここで使用される「約」は、明示的に別段の定めのない限り、±10%の変化または範囲、記載した値を得るのに関連した実験又は装置のエラー、及び好ましくはそれらのうちの大きい方を包含することを意味する。
【0012】
ここでは、明示的に別段の定めのない限り、ここでの値の範囲の参照はその範囲内にある各個別の値を別個に参照する簡便な方法としての役割であることを単に意図している。明示的に別段の定めのない限り、範囲内の各個別の値は、それらがここに個別に列挙されているものとして本明細書内に組み込まれている。
【0013】
背景技術は、本発明の実施形態に関連するであろう技術の様々な態様を紹介することを意図している。よって、この項での上述の記載は本発明をよりよく理解するためのフレームワークを提供しており、従来技術の承認として見なされるべきではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は技術進歩を促進し、光、特にハイパワーレーザービームを光ファイバーの中に効率的に結合してそのファイバーを通して光を伝送することに対する長年の要求を解決する。本発明は、とりわけ、技術進歩を促進し、ここに教示し開示された製造、装置、及びプロセスを提供することによりこれらの問題および要求を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0015】
ハウジングまたはその中の物質とのレーザー光相互作用を防止するためにトリプルクラッドファイバーを使用することが提供される。
【0016】
また、熱的損傷、光学的損傷、又はクラッド界面での光相互作用に起因する汚染物質からの物質の放出によるファイバーの機能性の損傷につながる、汚染物質又は他の物質との光相互作用を防止するために第2のクラッドを使用することを提供する。
【0017】
さらに、光エンドキャップを有するトリプルクラッドファイバー設計を提供する。
【0018】
また、一つ以上の以下の特徴を有する方法、ファイバー、及びアセンブリを提供する。ここでクラッドは外表面を画定し、外表面は汚染物質を有している。
【0019】
またさらに、間に長さ部分を画定する近位端及び遠位端を有し、コア、前記コアに直接接触する内側クラッド、前記内側クラッドに隣接する第2のクラッド、及び前記第2のクラッドに隣接する外側クラッド、を有するトリプルクラッドファイバーを備え;前記ファイバーの前記長さ部分の近位部分に沿って前記外側クラッドが除去されて、前記ファイバーの近位長さ部分を画定して、前記近位長さ部分に沿って前記第2のクラッドの外表面が露出され、前記外表面が汚染物質を有し;前記近位長さ部分はコネクタの内部空洞内に配置され、前記汚染物質が前記コネクタの内表面と前記第2のクラッドの前記外表面との間に位置しており;前記汚染物質が前記第2のクラッドによって前記内側クラッド内のレーザーエネルギーから保護され、それにより、レーザーと汚染物質の相互作用による有害な熱的作用を最小限に抑えるようにされた、ファイバー光コネクタアセンブリを提供する。
【0020】
さらに、これらの方法、ファイバー、及びアセンブリは、以下の特徴の1つまたは複数を有する。前記コネクタがエンドキャップを有し、前記ファイバーの遠位端が前記エンドキャップに光学的に接続されている。前記ファイバーの前記近位端がシングルクラッドファイバーに光学的に接続されている。前記光学的な接続がスプライス(splice)である。前記シングルクラッドファイバーがモードストリッパを備える。前記汚染物質が、前記ファイバーの前記近位長さ部分の表面の約5%よりも多くを覆っている。前記汚染物質が、前記コネクタの内表面に接触したファイバーの外表面の約10%よりも多くを覆っている。
【0021】
さらに、間に長さ部分を画定する近位端及び遠位端を有し、コア、前記コアに直接接触する内側クラッド、及び前記内側クラッドに隣接する第2のクラッド、を有するファイバーを備え;前記第2のクラッドが前記ファイバーの前記長さ部分に沿った部分を有し、前記ファイバーの外表面が、レーザービームとの相互作用により前記ファイバーの熱劣化を生じさせる汚染物質によって汚染されていて、それにより汚染された外面部分を画定しており;前記汚染された外面部分はコネクタの内表面に直接接触し、前記汚染物質は前記第2のクラッドによって前記内側クラッド内のレーザーエネルギーから保護されていて、それにより前記ファイバーの熱劣化が防止されるようにされた、ファイバー光コネクタアセンブリを提供する。
【0022】
加えて、これらのアセンブリを通してレーザービームを伝送する方法であって、前記レーザービームが以下の特徴の1つまたは複数を備える方法を提供する。約1Wから約10kWのパワー;約1Wから50kWのパワー;約5Wから2kWのパワー;青の波長;青緑の波長;緑の波長;アセンブリの熱劣化が生じない。
【0023】
さらには、レーザービームを伝送するときに熱的に劣化しない汚染された光コネクタを作る方法であって;コア、前記コアに隣接した内側クラッド、前記内側クラッドに隣接した第2のクラッド、及び前記第2のクラッドに隣接した外側クラッド、を有するトリプルクラッド光ファイバーを得るステップと;前記外側クラッドの一部を除去して、前記第2のクラッドの表面を露出させ、前記第2のクラッドの前記表面が汚染物質を有し、それにより汚染された外表面が画定されるようにするステップと;前記ファイバーの近位端をコネクタに挿入して、前記汚染された表面の少なくとも一部が前記コネクタの内表面と直接接触するようにするステップとを有し;前記汚染物質が前記第2のクラッドによって前記内側クラッド内のレーザーエネルギーから保護され、それによりレーザーと汚染物質の相互作用による有害な熱的作用を防止する、方法を提供する。
【0024】
またさらに、約10Wから約20kWのパワーを有するレーザービームをトリプルクラッドファイバーを備える汚染された光コネクタアセンブリを通して、前記アセンブリ内の汚染物質による有害な熱的作用を前記ファイバー又は前記コネクタに生じさせることなく、伝送することを提供する。
【0025】
さらに、以下の特徴の1つまたは複数を備える方法、ファイバー、及びアセンブリを提供する。前記汚染物質が、ファイバーの外表面と前記コネクタの本体の内表面との間に位置する、請求項11に記載の方法。
【0026】
さらに、以下の特徴の1つまたは複数を備える方法、ファイバー、及びアセンブリを提供する。前記レーザーエネルギーが、少なくとも1,000時間の総持続時間の間、有害な熱的作用を生じさせることなく伝送される。前記レーザーエネルギーが、少なくとも100時間の総持続時間の間、有害な熱的作用を生じさせることなく伝送される。前記レーザーエネルギーが、少なくとも500時間の総持続時間の間、有害な熱的作用を生じさせることなく伝送される。前記レーザーエネルギーが、少なくとも1、000時間の総持続時間の間、有害な熱的作用を生じさせることなく伝送される。レーザービームが、レーザーシステムの1から500のデューティーサイクルの間、有害な熱的作用を生じさせることなく伝送される。レーザービームが、レーザーシステムの1から2000のデューティーサイクルの間、有害な熱的作用を生じさせることなく伝送される。レーザービームが、レーザーシステムの500よりも多くのデューティーサイクルの間、有害な熱的作用を生じさせることなく伝送される。レーザービームが、レーザーシステムの1000よりも多くのデューティーサイクルの間、有害な熱的作用を生じさせることなく伝送される。レーザービームが、レーザーシステムの5000よりも多くのデューティーサイクルの間、有害な熱的作用を生じさせることなく伝送される。
【0027】
またさらに、レーザービームが約50Wから約50kWのパワーを有するようにされたレーザーシステムで使用するためのコンポーネントを組み立てる方法であって;コア、前記コアを取り囲む第1のクラッド、前記第1のクラッドを取り囲む第2のクラッド、及び前記第2のクラッドを取り囲む外層、を有する光ファイバーを準備するステップと;前記外層を除去して、前記第2のクラッドの外表面を露出させ、汚染物質が前記外表面と関係するようにするステップと;前記ファイバーを内表面を画定する空洞を有する構造体の中に挿入するステップと;前記外表面に関連付けられた前記汚染物質の少なくとも約100%を残すステップと;前記光ファイバーを前記空洞内に挿入して、前記汚染物質が前記外表面と前記内表面との間に位置するようにするステップと、を有し;前記ファイバーは、前記レーザービームと前記汚染物質との相互作用によって損傷することなく、約50Wから約50kWのパワーを有するレーザービームを受光して伝送することができる、方法を提供する。
【0028】
またさらには、以下の特徴の1つまたは複数を備える方法、ファイバー、及びアセンブリを提供する。前記外表面は洗浄することができない。前記外表面は研磨されていない。前記内表面が、該内表面に関係した汚染物質を有する。前記内表面が洗浄されていない。前記汚染物質の90%が残される。前記汚染物質の80%が残される。前記汚染物質の50%が残される。前記汚染物質の20%が残される。前記汚染物質が前記外表面上にある。前記汚染物質が前記外表面に埋め込まれている。挿入後に、前記汚染物質が前記内表面と前記外表面とに埋め込まれている。前記構造体がフェルールである。前記内表面と前記外表面が直接接触している。レーザーパワーが約50Wから1kWである。レーザーパワーが約1Wから10Wである。前記パワーが約100Wから約500Wである。前記パワーが約100Wから約200Wである。前記パワーが約150Wである。前記パワーが約1kWから約20kWである。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】従来のファイバーの斜視図であり、そのファイバーの問題を示す図である。
【0030】
【
図2】本発明にかかる光ファイバーの一実施形態の斜視図である。
【0031】
【
図3】本発明にかかる光ファイバーコネクタの一実施形態の断面図である。
【0032】
【
図4】本発明にかかるファイバースプライスの一実施形態の断面図である。
【0033】
【
図5】本発明にかかるクラッド光モードストリッパの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
概して、本発明は、光ファイバー、特にハイパワーレーザービームを伝送するための光ファイバーの構成に関する。本発明の実施形態は、ファイバーのコアの外側に位置する汚染物質の決定的な効果を軽減するか無くすための、光ファイバー、光コネクタ、光結合器、及び光ファイバーのスプライス(接合部、splice)の構造に関する。
【0035】
従って、概して、光ファイバーはコア、クラッドを有し、コーティング及び他の保護層だけでなく追加のクラッドも有することができる。ファイバーは、例えば、中空コアのフォトニック結晶又は中実コアのフォトニック結晶とすることができる。典型的には、ファイバークラッドはファイバーコアを取り囲み、もしあればコーティングがクラッドを取り囲み、もしあれば他の保護層がコーティングを取り囲む。コアは、典型的には、円形断面を有するが、四角のような他の形状も考えられる。実施形態において、ファイバー、又はファイバーの長さ部分の一部は、クラッドを有さない。
【0036】
ファイバーはシングルモード又はマルチモードとすることができる。マルチモードの場合、実施形態での開口数(NA)は0.1から0.6の範囲とすることができる。
【0037】
コアは溶融石英からなる。コアは、例えば、約5ミクロン(μm)から約1、500μm、約10μmから約1、000μm、及び約8μmから約65μmの直径である断面を有することができ、この範囲内の全ての直径と、さらにはより大きい直径及びより小さい直径も含まれる。
【0038】
クラッドは、フッ素をドープした溶融石英、または屈折率を変えるイオン(例えば、ゲルマニウム)を有する溶融石英のような他の材料からなることができる。クラッドの厚さはコアの直径にある程度依存するが、クラッドの厚さは約10μmから約300μm、約40μmから約250μm、及び約20μmから約150μmとすることができ、この範囲内の全ての厚さと、さらにはより大きい厚さ及びより小さい厚さも含まれる。マルチ層構造に関連してここでは、「厚さ」は層の内径(すなわち内表面)とその外径(すなわち外表面)との間の距離を意味する。クラッドの厚さはシングルモード構造かマルチモード構造かに依存し、コアの大きさ及び目的とする波長に関係する。概して、クラッドの外径はコアの外径より1.1から1.2倍またはそれ以上に大きくあるべきである。
【0039】
典型的には、ステップ型ファイバーの実施形態においては、コアの屈折率は一定であり、クラッドの屈折率はコアの屈折率よりも小さい。マルチクラッドファイバーにおいては、クラッドの屈折率は変化する。実施形態においては、ファイバーは勾配屈折率ファイバーであり、典型的にはコアの屈折率はファイバーの光軸(例えば、中心)からの距離が増加するにつれて低下する。
【0040】
コーティングは、例えば、アクリレート重合体、ポリイミド、又は他の材料とすることができる。
【0041】
概して、光、例えばレーザービーム、青色、青緑色、及び緑色のレーザービームが、結合され、例えば光ファイバー、例えば典型的なステップ型ファイバーの中に出射されるときに、いくらかの光がコアだけでなくクラッド層にも入る。光がクラッドの中に出射された結果、クラッド内、クラッドの表面上、又はその両方に存在する汚染物質と光が相互作用する。ファイバーがフェルール内に挿入されたときなどにコンポーネントの内表面が光ファイバーの外表面と直接接触する場合には、汚染物質はその内表面上にも存在するかもしれない。
【0042】
例えば、様々なレーザー及び光学システムの組み立てにおいて、ファイバーは外側の非ガラスのクラッド材料、例えば、コーティング及び保護層が剥ぎ取られる。これは様々な理由で行われ、それにはレーザー光との相互作用による外側の非ガラス層の損傷を防止することが含まれる。この相互作用は、さらなる相互作用を生じさせる傷、熱的反応、ファイバーやシステムのコンポーネント及びその両方を損傷させ得る有害な現象を生じさせる可能性がある。
【0043】
しかしながら、これらの層が取り除かれると、通常は汚染物質が後に残される。これらの汚染物質は、例えば、ファイバー内またはその上にとらわれるか、又はファイバーの外表面とファイバーが中に配置されるコンポーネント(例えば、フェルール)の内表面との間に存在する、ほこり、エポキシ樹脂、または研磨剤であり得る、したがって、例えば、これらの汚染物質はコネクタのフェルールとファイバーとの間に位置し得る。
【0044】
これらの汚染物質を物理的に取り除くことや、ファイバーの物理的及び光学的特性を損なうことが無いように取り除くことは、非常に難しく、コストがかかり、時間的に現実的でないとされている。
【0045】
あるシステムにおいては、ファイバーの近位端での出射条件又は遠位端での後方反射に起因して、かなりのパワーがファイバークラッド内に伝送される。これは、ファイバーの熱損傷、又はファイバーの劣化の原因となるフェルールからの物質のガス放出を引き起こす虞がある。ガス放出された物質はファイバーの面上に堆積し、ファイバーの機能性の消失の原因となりうる。
【0046】
ファイバーの周りに捕らえられた物質は、施工工程のために簡単に軽減することはできない。
【0047】
図1は従来の光ファイバーの実施形態の斜視概略図であり、クラッドのレーザーエネルギーがクラッドに関連している汚染物質と相互作用することに伴う問題を示している。光ファイバー100は、クラッド102によって取り囲まれたコア101を有する。クラッドは外表面103を有し、汚染物質104a、104bが、表面103、クラッド102、もしくはその両方の上もしくはそれらの中に、又はそれらに機械的に、化学的に、もしくはその両方で関連して存在する。矢印106で示されたクラッド光エネルギーは、矢印106a、106b、106c、及び106dで示されるようにクラッドから逃れることができる。クラッドから逃れたこの光は、汚染物質104a、104bと相互作用して、ファイバーの品質を低下させ損傷させ得る望ましくない熱相互作用108を引き起こす。
【0048】
本発明の実施形態は、そのような汚染物質と相互作用するクラッドのレーザーエネルギーを低下、好ましくは無くすことによって、この問題を解決する。このようにして、汚染物質を取り除く必要無しに、この有害な相互作用が回避される。
【0049】
図2を参照すると、レーザーと汚染物質の有害な相互作用を対処し、軽減し、好ましくは無くすファイバー構造の実施形態の斜視概略図が示されている。その問題に対する解決は、トリプルクラッドファイバー200の実施形態の使用によって成される。トリプルクラッドはアクリレートのような非ガラス材料を含む。この非ガラス層は、ファイバー光コネクタの組み立て工程中に、ファイバーの小さな領域(従って図面には示されていない)から取り除かれる。ファイバー200は、コア201と、第1のクラッド202と、第2のクラッド203とを有し、第2のクラッド203は外表面204を有する。ファイバーは汚染物質205a、205bを有する。汚染物質205a、205bは、表面205、クラッド203、もしくはその両方の上にもしくはそれらの中に、又はそれらに機械的、化学的、もしくはその両方で関連して存在する。典型的には、汚染物質は表面205の上にあると理解される。第1及び第2のクラッドの寸法を、例えば、第1のクラッドを230μmから250μmの外径とし第2のクラッドを280μmの直径とすることによって、ファイバー内に正しく出射され、又は後方反射によってファイバー内に正しく再び集められた光が、光の極めて少ない部分が第2のクラッド内にある状態で主として第1のクラッドによって閉じ込められる。比較的にハイパワーであるクラッドの光エネルギー207が第1のクラッド202内に出射され、非常に弱いクラッドの光エネルギー208が第2のクラッド203の中に出射される。第2のクラッド203は、汚染物質、例えば205a、205bをハイパワーのクラッドの光エネルギー207との相互作用から保護する。クラッド203はまた、コア201内に出射されて第1のクラッド202内にもれる可能性のある光エネルギーから汚染物質を保護する。第2のクラッド内でのパワーの移動の低減によって、ファイバーの使用に対する意図された、例えば、特定のパワーレベルでの、物質のガス放出またはファイバーに対する熱損傷の可能性が最小化、好ましくは無くされる。ファイバーのこの実施形態での構造は、ファイバーの外表面に関係する汚染物質によって生じていたであろう有害な熱的作用を、低減し、最小化し、好ましくは無くす。このようにして、他の実施形態及び本願の教示によって後にさらに説明されるように、このファイバーの実施形態は、コネクタ、結合器、及び他の光学デバイス又はインターフェースにおいて、それらの表面上の汚染物質、例えばファイバーに関連付けられた光学デバイスの表面に接触又は隣接するファイバーの表面上の汚染物質を有していながらも、安全に、成功裏に、そして効果的に使用することができる。したがって、複雑でコストがかかり、それでもそのような汚染物質を無くすことができないかも知れないような洗浄工程を回避することができる。また、いくつかの例、例えば、重要な使用用途においては、そのような洗浄工程は、要求はされないが、ファイバーのための品質向上の製造工程の一つとして用いることもできる。
【0050】
本発明の実施形態では、このトリプルクラッドファイバー構造を、様々なレーザー及び光学システムにおける、ファイバーが他のコンポーネントに接続される場所、レーザービームが出射または受光される場所、後方反射を受光する場所、及びファイバーとファイバーが接続される場所などで、コンポーネント又は構造の一部として採用している。
【0051】
図3を参照して、これらのレーザーと汚染物質の有害な相互作用を対処し、最小化し、好ましくは無くす、ファイバーコネクタ構造300の実施形態の断面概略図が示されている。ファイバー309は、0.22の名目上のNAを有する直径200μmの範囲内の光コア310を有し、光コア310は0.24のNAを有する外径250μmの第1のクラッド311によって取り囲まれている。第1のクラッド311は、出射されたハイパワーレーザービームがコア310の中を伝搬することを可能とする。第2のクラッド312は、280μmの外径と、0.26のNAを有する。第2のクラッド312は、光を第1のクラッド内に閉じ込めて、光が第1のクラッド内を伝送するようにし、第2のクラッド312内での光の伝搬を最小限にする。ファイバーの長さは、ファイバー光モードストリッパと相互作用することになる従来のシングルクラッドファイバーにスプライス(接続)される前に、関連した汚染物質303a、303bからファイバー光コネクタ302及びフェルール307の構造を保護するのに十分に長くされる。
【0052】
トリプルクラッドファイバー309の外側の非ガラス層370が示されている。この層370はコネクタ本体302内にあるファイバー309の部分でファイバー309から剥ぎ取られている。
【0053】
ファイバーコネクタ構造300は、エンドキャップ301とフェルール307と光ファイバー309とを収容しているコネクタ本体302を有する。光ファイバー309はエンドキャップ301と光接続されている。好ましくは、光ファイバー309はエンドキャップ301に機械的及び光学的に接続されている。
【0054】
汚染物質は、図面内において、黒い線と点、例えば303a、303bで描かれている。汚染物質は、ファイバーの第2のクラッド312の外表面330とフェルール307の内表面340との間に位置している。
【0055】
図4を参照して、レーザーと汚染物質の有害な相互作用を対処し、最小化し、好ましくは無くす、ファイバースプライス構造400の実施形態の断面概略図が示されている。この実施形態においては、ファイバーコネクタ構造400aがある。ファイバー409は、0.22の名目上のNAを有する直径200μmの範囲内の光コア410を備え、光コア410は0.24のNAを有する外径250μmの第1のクラッド411によって取り囲まれている。第1のクラッド411は、出射されたハイパワーレーザービームがコア410の中を伝搬することを可能とする。第2のクラッド412は、280μmの外径と、0.26のNAを有する。第2のクラッド412は、光を第1のクラッド内に閉じ込めて、光が第1のクラッド内を伝送するようにし、第2のクラッド412内での光の伝搬を最小限にする。(他のコアの直径とクラッドの厚さは、例えばこの明細書に記載されているものとして使用できる。)
【0056】
ファイバーコネクタ構造400aは、エンドキャップ401とフェルール407と光ファイバー409とを収容しているコネクタ本体402を有する。光ファイバー409はエンドキャップ401と光連通している。好ましくは、光ファイバー409はエンドキャップ301に機械的及び光学的に接続されている。
【0057】
汚染物質は、図面内において、黒い線と点、例えば403a、403bで描かれている。汚染物質は、ファイバー409の外表面430とフェルール407の内表面440との間に位置している。
【0058】
ファイバー409の長さは、(コア410aとクラッド451を有する)従来のシングルクラッドファイバー450にスプライス430される前に、汚染物質403a、403bに関連付けられたファイバー光コネクタ402とフェルール407構造を保護するのに十分な長さである。
【0059】
矢印420によって示されるように、クラッド411内での光エネルギーの伝送の方向は、エンドキャップ401から離れてスプライス430に向かい、スプライス430を通ってクラッド451内に至る。したがって、この実施形態においては、クラッドの光はスプライスを通して第2のファイバーのクラッド内に出射される。コアをより大きな直径として、デュアルクラッドファイバーの内側クラッドからのクラッド光がシングルクラッドファイバーのコア内に出射されるようにできることを理解されたい。
【0060】
2つ、3つ、またはそれ以上(n個)のクラッド層を有し、n-1又はn-2個のクラッド層を有するファイバーに光学的に接続、例えばスプライスされて、レーザー光がより多くのクラッド層を有するファイバーからより少ないクラッド層を有するファイバーに適切に伝送されるようにした、ファイバーの全ての組み合わせが考えられる。実施形態は、互いに光学的に接続される両方のファイバーが同じ数のクラッド層を有するようにすることもできる。
【0061】
図5は、モードストリッパ、及びレーザーと汚染物質の有害な相互作用を対処し、最小化し、好ましくは無くすスプライス構造の実施形態の断面概略図である。この実施形態においては、ファイバースプライス構造400(
図4の実施形態からの全ての構造が同じであり、指示線は簡素化のために削除され、同様は番号で同様な構造を参照している)は、モードストリッパ領域500を有するシングルクラッドファイバー450を有している。領域500はクラッド光をクラッドから取り除くモードストリッパ510を有し、その光をヒートシンク素子502に伝送させて、そこでエネルギーが熱に変換されて消費されるか、そうでなければ取り除かれるようにする。
【0062】
図5に示す図の実施形態において、内側クラッド412から伝搬する光は、スプライス450に近接して配置されたモードストリッパ500を介して取り除かれる。モードストリッパ500を超えて、ファイバー450はアクリレート又はシリコーンクラッド及び緩衝材で保護されることができる。
【0063】
本発明の実施形態は、ファイバーの外表面、例えばクラッド層の外表面、アセンブリの外表面を受け入れる空洞の内表面、及びその両方に関連した汚染物質を取り除くことの必要性を低減し、好ましくは無くす。このようにして、高価で、時間がかかり、並びに潜在的な洗浄及び研磨の要求に対する必要性が、アセンブリの製造において最小化され、低減され、好ましくは無くされる。
【0064】
実施形態において、汚染物質の100%、約5%から約99%、約10%、約20%、約25%から約90%、約50%以上、約70%以上、約60%から100%、及びこれらの範囲内の全てのパーセンテージが、表面アセンブリの製造中に表面に関連して残されて、レーザービームの伝搬中にレーザーと汚染物質の相互作用を生じさせることなく、最終アセンブリに残されたままとすることができる。したがって、例えば、インターフェースデバイスの内表面、例えばフェルールの内表面又はコネクタの内表面に直接接触するファイバーの外表面の1%から100%が、その上に汚染物質を有することができる。また、このファイバーの外表面の約1%から約25%、約5%から約70%、約15%から約30%、及び約20%から約80%が、レーザービームの伝搬中にレーザーと汚染物質の相互作用を生じさせることなく、その上に汚染物質を有することができる。
【0065】
当該実施形態は、工業、製造、通信、及び医療のシステムを含む溶接、切断、積層造形、付加-除去加工、及び他のレーザー加工システムのような、ハイパワーレーザーシステムに応用される。当該実施形態は、全ての波長のレーザーエネルギー、とりわけ、紫外、可視、及び赤外の波長のレーザーエネルギーに応用される。当該実施形態は、様々なパワーのレーザービーム、例えば、0.01kWから0.1kW、0.1から0.5kW、0.5kW、約1kW、約5kW、約10kW、約20kW、約50kW、約1kWから約20kW、約5kWから約50kW、約10kWから約40kW、及びこれらの範囲内の全てのパワー、さらにはより高いパワー及びより低いパワー、のレーザーシステムに応用される。
【0066】
これらのマルチクラッドファイバーの実施形態の例において、ファイバーのスプライス及びクラッド光モードストリッパは、100から200Wの範囲内の、好ましくは150Wのレーザーエネルギーを利用するシステムにおいて作動するように構成されている。このシステムは、例えば、レーザー溶接システム又は3-Dプリンター、レーザー溶接機、レーザー切断機、及び同様なタイプのレーザー製造システムであり得る。
【0067】
実施形態において、当該ファイバー、接続構造、及びスプライス構造を使用するシステムに対して好ましい波長は、450nm、515nmを含む青及び緑の波長範囲内の波長である。実施形態において、青及び緑の波長のビームは、21から12mm-mrad、10から70mm-mrad、15mm-mradから1mm-mrad未満、約15mm-mrad未満、約10mm-mrad未満、約5mm-mrad未満、及び約1mm-mrad未満、並びにこれらの範囲内の全ての値、さらにはより大きい値及びより小さい値の、ビーム品質を有する。
【0068】
本発明の実施形態の主題であるか、またはそれに関連する、新規で画期的なプロセス、材料、性能、または他の有益な特徴および特性の基礎となる理論を提供または対処する必要がないことに留意されたい。それにもかかわらず、この分野の技術をさらに進歩させるために、本明細書ではさまざまな理論が提供されている。本明細書に記載されている理論は、特に明記されていない限り、請求された発明に与えられる保護の範囲を決して限定、制限、または狭めない。これらの理論は、本発明を利用して必要とされたり、実施されたりすることはあまりない。さらに、本発明は、本発明の方法、物品、材料、デバイス、およびシステムの実施形態の機能特徴を説明するための、これまで知られていない新しい理論につながる可能性があることを理解されたい。そして、そのような後に開発された理論は、本発明に与えられた保護の範囲を制限しないものとする。
【0069】
本明細書に記載されているシステム、機器、技術、方法、活動および操作の様々な実施形態は、本明細書に記載されているものに加えて、他の様々な活動および他の分野で使用され得る。さらに、これらの実施形態は、例えば、以下で使用することができる。将来開発される可能性がある他の機器または活動。そして、この仕様の教示に基づいて部分的に変更される可能性のある既存の機器または活動。さらに、本明細書に記載されている様々な実施形態は、異なる様々な組み合わせで互いに使用することができる。したがって、例えば、本明細書の様々な実施形態で提供される構成を互いに使用することができる。また、本発明が提供する保護の範囲は、特定の実施形態、例、または特定の図に記載されている特定の実施形態、構成または配置に限定されるべきではない。
【0070】
本発明は、その精神または本質的な特徴から逸脱することなく、本明細書で具体的に開示されたもの以外の形態で具体化することができる。説明された実施形態は、あらゆる点で、例示的であり、限定的ではないと考えられるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファイバー光コネクタアセンブリを通してレーザービームを伝送することを含み、
前記ファイバー光コネクタアセンブリが、
間に長さ部分を画定する近位端及び遠位端を有し、コア、前記コアに直接接触する内側クラッド、前記内側クラッドに隣接する第2のクラッド、及び前記第2のクラッドに隣接する外側クラッド、を有するトリプルクラッドファイバーを備え、
前記ファイバーの前記長さ部分の近位部分に沿って前記外側クラッドが除去されて、前記ファイバーの近位長さ部分を画定して、前記近位長さ部分に沿って前記第2のクラッドの外表面が露出され、前記外表面が汚染物質を有し、
前記近位長さ部分はコネクタの内部空洞内に配置され、前記汚染物質が前記コネクタの内表面と前記第2のクラッドの前記外表面との間に位置しており、
前記汚染物質が前記第2のクラッドによって前記内側クラッド内のレーザーエネルギーから保護され、それにより、レーザーと汚染物質の相互作用による有害な熱的作用を最小限に抑えるようにされており、
前記レーザービームが、約1Wから約10kWのパワーと、青、青緑、又は緑の波長域内の波長を有する、
ファイバー光コネクタアセンブリを通してレーザービームを伝送する方法。
【請求項2】
内部汚染物質を有する汚染された光コネクタアセンブリを通して10Wから約20kWのパワーを有するレーザービームを伝送することを含み、前記コネクタアセンブリはトリプルクラッドファイバーを有し、前記レーザービームが、前記アセンブリの汚染物質からの有害な熱的作用を前記ファイバー又は前記コネクタアセンブリに生じさせることなく伝送されるようにされた、レーザービームを伝送する方法。