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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023001270
(43)【公開日】2023-01-04
(54)【発明の名称】切断補助装置
(51)【国際特許分類】
   G01B 11/28 20060101AFI20221222BHJP
【FI】
G01B11/28 H
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022179082
(22)【出願日】2022-11-08
(62)【分割の表示】P 2019103198の分割
【原出願日】2019-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】591186176
【氏名又は名称】株式会社 ゼンショーホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100103263
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 康
(74)【代理人】
【識別番号】100202429
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 信人
(72)【発明者】
【氏名】大貫 正文
(57)【要約】
【課題】所望の重量を持つように被切断物を切断する位置を提示する。
【解決手段】切断補助装置は、被切断物の側方に設置され、前記被切断物の側面を検査する、外観検査部と、前記被切断物に対して光を投影する、投影部と、前記外観検査部及び前記投影部に接続された、制御部と、を備える。前記制御部は、検査した前記被切断物の側面の状態に基づいて、前記被切断物から切断した切断部が所望の重量を持つように前記切断物を切断する切断位置を取得し、取得した切断位置に前記光を投影するように投影部を制御する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被切断物の側方に設置され、前記被切断物の側面を検査する、外観検査部と、
前記被切断物に対して光を投影する、投影部と、
前記外観検査部及び前記投影部に接続された、制御部と、
を備え、
前記外観検査部は、前記被切断物の側面までの距離及び前記被切断物の側面の面積を取得し、
前記制御部は、前記被切断物の側面の面積及び前記被切断物の密度に基づいて、前記被切断物から切断した切断物が所望の重量を持つように前記被切断物を切断する厚さを算出し、前記被切断物の側面までの距離及び前記被切断物を切断する厚さに基づいて、前記被切断物を切断する切断位置を取得し、前記被切断物のうち取得した切断位置に前記光を投影するように前記投影部を制御する、
切断補助装置。
【請求項2】
前記外観検査部は、さらに、前記被切断物の側面の色に関する情報を取得し、
前記制御部は、前記被切断物の側面の色に関する情報に基づいて、前記密度を決定し、決定された前記密度に基づいて前記所望の重量を持つように前記被切断物を切断する厚さを算出する、
請求項1に記載の切断補助装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記被切断物の側面の色に基づいて前記被切断物の側面を1又は複数の領域に分割し、分割した領域ごとに定まる密度に基づいて、前記所望の重量を持つように前記被切断物を切断する厚さを算出する、
請求項2に記載の切断補助装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記投影部を制御して、前記投影部から前記被切断物の上面の切断位置に前記光を投影する、
請求項1から請求項3のいずれかに記載の切断補助装置。
【請求項5】
前記外観検査部は、距離測定が可能なカメラ、カメラと距離センサの組み合わせ、レーザー測定器、又は、ステレオカメラである、
請求項1から請求項4のいずれかに記載の切断補助装置。
【請求項6】
前記制御部に接続され、前記所望の重量を入力する、入力部、
をさらに備える、請求項1から請求項5のいずれかに記載の切断補助装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、切断補助装置に関する。
【背景技術】
【0002】
量り売り等の状況においては、所望の重量で物体を切断することが必要となる。所望の重量での物体の切断は、切断者の裁量で実行されることが多くトレーニングを行うことが必要となる。しかしながら、このようなトレーニングは、非常に長い時間及び大きな労力が必要となり、高コストとなる。トレーニーの適性によっては、このコストの負担がさらに大きくなる可能性がある。また、熟練者であっても、作業場の状況、又は、本人の状態によって、所望の重量に切断することが困難なこともある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-260081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明は、所望の重量を持つように被切断物を切断する位置を提示する、切断補助装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によれば、切断補助装置は、被切断物の側方に設置され、前記被切断物の側面を検査する、外観検査部と、前記被切断物に対して光を投影する、投影部と、前記外観検査部及び前記投影部に接続された、制御部と、を備え、前記制御部は、検査した前記被切断物の側面の状態に基づいて、前記被切断物から切断した切断物が所望の重量を持つように前記被切断物を切断する切断位置を取得し、前記被切断物のうち取得した切断位置に前記光を投影するように前記投影部を制御する。
【0006】
前記外観検査部は、前記被切断物の側面までの距離及び前記被切断物の側面の面積を取得してもよく、前記制御部は、前記被切断物の側面の面積及び前記被切断物の密度に基づいて、前記被切断物から切断した切断物が前記所望の重量を持つように前記被切断物を切断する厚さを算出し、前記被切断物の側面までの距離及び前記被切断物を切断する厚さに基づいて、前記被切断物を切断する切断位置を取得してもよい。
【0007】
前記外観検査部は、さらに、前記被切断物の側面の色に関する情報を取得してもよく、前記制御部は、前記被切断物の側面の色に関する情報に基づいて、前記密度を決定し、決定された前記密度に基づいて前記所望の重量を持つように前記被切断物を切断する厚さを算出してもよい。ここでいう「色に関する情報」とは、例えば、赤 (R)、青(B)、及び、緑(G)のそれぞれの色成分を256階調の階調値として有する情報である。
【0008】
前記制御部は、前記被切断物の側面の色に基づいて前記被切断物の側面を1又は複数の領域に分割し、分割した領域ごとに定まる密度に基づいて、前記所望の重量を持つように前記被切断物を切断する厚さを算出してもよい。
【0009】
前記制御部は、前記投影部を制御して、前記投影部から前記被切断物の上面の切断位置に前記光を投影してもよい。
【0010】
前記外観検査部は、距離測定が可能なカメラ、カメラと距離センサの組み合わせ、レーザー測定器、又は、ステレオカメラであってもよい。
【0011】
前記制御部に接続され、前記所望の重量を入力する、入力部、をさらに備えてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、切断する位置を提示することにより、作業者によらず所望の重量を持つように被切断物を切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】一実施形態に係る切断補助装置の機能を示すブロック図。
図2】一実施形態に係る切断補助装置の概念図。
図3】一実施形態に係る切断位置の投影を示す図。
図4】一実施形態に係る切断位置の投影を示す図。
図5】一実施形態に係る切断位置の投影を示す図。
図6】一実施形態に係る切断位置の投影を示す図。
図7】一実施形態に係る検査した密度を示す図。
図8】一実施形態に係る検査した密度を示す図。
図9】一実施形態に係る検査した密度を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して実施形態について説明する。図面において同じ符号が付された要素等は、同じものを表し、説明を省略することがある。図中の各要素の大きさ、比率等は、説明のためのものであり、本発明がこれらの大きさ、比率等に限定されるものではない。
【0015】
図1は、本実施形態に係る切断補助装置1の機能を示すブロック図である。切断補助装置1は、入力部10と、検査部12と、制御部14と、投影部16と、を備える。切断補助装置1は、物体(以下、被切断物と記載する)の切断を補助する装置であり、例えば、ステーキ等の食品をあらかじめ設定された密度に基づいて所望の重量を有するように切断する位置を提示する。
【0016】
入力部10は、制御部14と接続され、所望の重量を入力するデバイスである。所望の重量は、入力部10に備えられるテンキーにより入力されてもよい。別の例として、100g、200g等の選択肢が準備されており、入力部10を介して選択できるようにしてもよい。また、所望の重量は、あらかじめ制御部14に設定されていてもよく、この場合、入力部10は、切断補助装置1に必須の構成ではない。入力部10は、操作者(切断者やお客様)が所望の重量を入力できる態様であれば、メカニカルな構造を有するテンキー又はボタンを備えていてもよいし、タッチパネル式の液晶を備えていてもよい。また、接触型ではなく、音声、ジェスチャー、目の動き等により所望の重量を入力できるものであってもよい。
【0017】
検査部12(外観検査部)は、制御部14と接続され、被切断物の側面の外観を検査するデバイスである。検査部12は、被切断物の側面の断面積に関する情報及び基準点から断面までの距離の情報を制御部14に送信する。ここで、被切断物の側面とは、例えば、被切断物を切断する面とほぼ平行な面を含む面であるものとする。例えば、被切断物の切断面を側面としてもよい。言い換えると、側面に沿って被切断物を切断してもよい。検査部12は、例えば、距離測定が可能なカメラ、カメラと距離センサの組み合わせ、レーザー測定器又はステレオカメラ等、断面の状況を撮像し、かつ、断面までの距離測定が可能な素子を備える。検査部12において、撮影した画像から断面積を取得して制御部14に送信してもよいし、撮影した画像そのものを制御部14に送信し、制御部14において断面積を取得してもよい。基準点は、距離測定の素子が存在する点としてもよいし、その他の被切断物との距離が明確に測定できるような点を基準点としてもよい。例えば、検査部12から被切断物までの距離を測定する。
【0018】
制御部14は、入力部10及び検査部12からのデータを受信して、被切断物を切断する切断位置を取得し、投影部16を制御して被切断物の切断位置に光を投影させる。例えば、制御部14は、検査部12から受信した画像及び検査部12から被切断物の側断面までの距離に基づいて、被切断物の断面積を算出する。続いて、断面積及びあらかじめ制御部14に設定されている被切断物の密度に基づいて、被切断物を断面からどの厚さで切断すると、入力部10から入力された所望の重量になるかを算出する。算出された結果、及び、被切断物の断面と検査部12との距離情報に基づいて、投影部16が光を投影する切断位置を算出する。そして、被切断物に対して切断位置に光を投射するように制御する信号を投影部16へと送信する。
【0019】
投影部16は、制御部14からの制御信号に基づいて、被切断物における切断位置に光を投影する。投影部16は、例えば、レーザーライナー又はプロジェクタを備える。レーザーライナーである場合には、光を照射する角度を調節する角度調節機構、又は、光を照射する位置を移動可能な被切断物の切断面とほぼ直角に位置する直進ステージを備えていてもよい。この場合、制御部14により、レーザーライナーの角度、又は、被切断物に対する位置を制御されることにより、投影部16は、切断位置に光を投影する。
【0020】
図2は、上記の構成について、より具体的な実装例を示す概念図である。被切断物Tは、載置台20の上に、その側面の断面が検査部12により撮影できる状態で載置される。より望ましくは、側面の断面が平面であるとして、検査部12が撮影する面とその断面とが平行になるように載置される。一例として、入力部10としてテンキーを、検査部12として深度センサ及びRGBセンサを備えたカメラを、制御部14としてコンピュータを、投影部16としてプロジェクタを備える。
【0021】
被切断物Tの断面の状態を撮影し、検査部12から断面までの距離dを検知した検査部12は、取得した情報を制御部14へと送信する。入力部10からは、所望の重量が入力される。例えば、所望の重量として200gが入力され、検査部12又は制御部14が取得した断面の面積が150cm、密度が1g/cmである場合、200[g]/150[cm]/1[g/cm]=2[cm]が切断する厚さtとして算出される。
【0022】
制御部14は、被切断物Tの断面から厚さtだけずらした切断位置に光を投影するように、投影部16を制御する。例えば、制御部14は、検査部12から断面までの距離dと、厚さtに基づいて、検査部12からの距離がd+tとなる切断位置を指定して、投影部16に投影させる画像を自動的に生成して切断位置に光を照射する。
【0023】
図3は、載置台20上の被切断物Tにおいて、切断位置を直線で投影する様子を示す図である。この図に示すように、被切断物Tの切断面から厚さtの位置に光を直線Lとして投影することにより、切断位置を切断者に明確に提示する。また、切断位置とともに、断面の位置にも光を投影して、断面位置を切断者に提示してもよい。このように断面位置を提示することにより、切断者が被切断物Tの位置を調整し、より正確な切断位置を取得することもできる。
【0024】
例えば、検査部12及び投影部16の位置を固定しておくことにより、制御部14は、距離dと厚さtから投影部16であるプロジェクタからどの位置に光を投影すればよいかを計算することができる。投影部16がレーザーライナーである場合には、例えば、被切断物Tと検査部12とを接続する直線と平行に、検査部12を基準としてd+tの位置になるように投影部16を異動させて光を投影することにより、切断位置を提示することができる。レーザーライナーの角度を制御する場合でも、検査部12及び投影部16の位置、及び、距離d、厚さtから切断位置に光が投影されるように角度を算出して切断位置を提示する。
【0025】
以上のように、本実施形態によれば、被切断物の上面において所望の重量となるように切断する切断位置に光を投影することが可能となる。切断者は、投影された光の位置で被切断物を切断することにより、所望の重量を有する切断物を取得することが可能となる。
【0026】
図4は、投影部16からの投影について、他の例を示す図である。前述の実施形態と同様に、断面からの位置が厚さtになるように切断位置を示した後、切断したことを確認後、連続して所望の重量となるように次の厚さt’を算出して、切断位置に重なるように矢印で示すように光を投影する位置を変更し、切断位置としてL’を投影してもよい。この場合、断面積がそれほど変わらないと仮定してもよく、例えば、200gの重量となるように、連続して投影位置を提示することが可能となる。
【0027】
また、重量が一定出なくともよく、入力部10から、200g、250g、・・・、等と連続して所望の重量を入力できるようにしてもよい。この場合、制御部14は、連続して所望の重量となるように次々と厚さtを算出し、投影部16に投影させてもよい。また別の例としては、次々に投影するのではなく、図4におけるLとL’とを同じタイミングで投影しておいてもよい。
【0028】
図5は、別の態様である。切断者が、基準線Bと断面が重なるように、被切断物Tを切断する度に移動させてもよい。図3図5の実装は、本質的な違いはほとんど無く、制御部14内における切断位置の算出についての設計的な変更で実行することができる。
【0029】
図6は、さらに別の態様である。この図に示すように、光を直線状に被切断物に投影させて切断位置を提示するのではなく、現時点での切断面から厚さtとなる帯状の光を投影してもよい。
【0030】
図2から図6においては、投影部16から被切断物Tに対して側方から被切断物Tの切断面と平行に光を投影するため、被切断物Tの高さを考慮することなく、光を被切断物Tの切断位置に正確に投影することができる。他方、例えば、投影部16からの光が被切断物Tの情報から被切断物Tの切断面に対して傾斜して投影されることがある。このような切断面に対して、傾斜して光が投影されると、実際に切断位置として指定されている箇所と、被切断物T上に投影される光の位置とがずれる場合がある。
【0031】
これに対応すべく、制御部14は、厚さtを算出した後に被切断物Tの高さに基づいて、投影部16から投影される光の位置を制御してもよい。検査部12から受信した断面の画像に基づいて断面における被切断物Tの高さを算出し、この高さを用いて、被切断物Tの上面における切断位置を示すように光を投影させる。当該高さ、プロジェクタの投射素子の中心の位置、当該位置に対する載置台20の位置及び被切断物Tの断面の位置に基づいて、光を投射する位置を算出することができる。例えば、載置台20からの高さがこの高さである平面において被切断物Tの断面からの距離がtとなるように光を投影する。
【0032】
前述の実施形態においては、密度は一定であるものとしたがこれには限られない。例えば、被切断物Tが食肉である場合には、図7から図9に示すように、その種類により赤身と脂肪の比率が異なる。一般的に赤身と脂肪では密度が異なるので、上記のように単純に計算することができない。そこで、検査部12により赤身と脂身が分かる程度に画像を取得し、制御部14により、赤身と脂身とのそれぞれの面積に基づいて厚さtを算出してもよい。
【0033】
制御部14は、検査部12が取得した画像において赤身の領域と脂身の領域の面積をそれぞれ算出する。面積の算出は、前述の実施形態と同様である。赤身と脂身は、例えば、画像におけるRGBの比率により分別されてもよい。また、赤身と脂身の密度は、それぞれあらかじめ制御部14に設定されているものとする。このように、被切断物Tの側面の色により被切断物Tの側面を1又は複数の領域に分割し、分割した領域ごとに定まる密度に基づいて、所望の重量を持つように被切断物を切断する厚さを算出してもよい。
【0034】
例えば、所望の重量が300gである場合を考える。図7においては、赤身の面積が140cm、脂身の面積が40cmであったとする。赤身と脂身の密度をそれぞれ、1.1g/cm、0.9g/cmとすると、求める厚さtは、300[g]/(140[cm]×1.1[g/cm]+40[cm]×0.9[g/cm])=1.58[cm]と求めることができる。
【0035】
図8においては、例えば、赤身の面積が140cm、脂身の面積が60cmであったとする。この場合、求める厚さtは、300[g]/(140[cm]×1.1[g/cm]+60[cm]×0.9[g/cm])=1.45[cm]と求めることができる。
【0036】
図9においては、例えば、赤身の面積が130cmであったとする。この場合、求める厚さtは、300[g]/(130[cm]×1.1[g/cm])=2.10[cm]と求めることができる。
【0037】
このように、赤身と脂身との密度に基づいて、肉の種類によらず所望の重量を持つように被切断物Tを切断する位置を提示することが可能となる。また、上記では密度は全て同じものとしたがこれには限られず、例えば、色により密度を別途設定しておいてもよい。この場合、肉の種類により、より細かい密度を設定することが可能となる。また、2種類の密度により重量を算出したが、2種類には限られず、さらに多くの領域の種類を設定し、各領域の密度を設定しておいてもよい。
【0038】
なお、入力部10、検査部12、制御部14及び投影部16は、別々のデバイスであるとしたが、これには限られず、同じデバイスがこれらの少なくとも2つの機能を備えていてもよい。例えば、カメラ付きの簡易コンピュータ等を用いて、検査部12と制御部14を兼用させてもよい。
【0039】
また、本実施形態に係る全ての機能又は一部の機能は、プログラムにより実装されてもよい。この場合、全て又は一部の機能は、ソフトウェアによる情報処理がハードウェア資源を用いて具体的に実現される。これらの機能は、CPU(Central Processing Unit)で実現されるほか、アナログ回路又はデジタル回路、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等により実現されてもよい。また、必要に応じて、メモリを備えていてもよい。
【0040】
本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
【符号の説明】
【0041】
1:切断補助装置、
10:入力部、12:検査部、14:制御部、16:投影部、
20:載置台
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9