(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023127087
(43)【公開日】2023-09-13
(54)【発明の名称】自律走行型掃除機
(51)【国際特許分類】
A47L 9/28 20060101AFI20230906BHJP
A47L 9/04 20060101ALI20230906BHJP
A47L 9/22 20060101ALI20230906BHJP
【FI】
A47L9/28 E
A47L9/04 A
A47L9/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022030649
(22)【出願日】2022-03-01
(71)【出願人】
【識別番号】399048917
【氏名又は名称】日立グローバルライフソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】加藤 尚樹
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 則和
(72)【発明者】
【氏名】矢野 将
【テーマコード(参考)】
3B057
3B061
【Fターム(参考)】
3B057AA02
3B057AA11
3B057DE00
3B061AD02
3B061AE02
(57)【要約】
【課題】測距センサを備えた自律走行型掃除機において集塵容量の低下を抑制する。
【解決手段】本発明の自律走行型掃除機Sは、駆動輪3,4を駆動する走行モータ3m,4mを備えた掃除機本体1と、掃除機本体1に備えられ、塵埃を集塵するダストケース8と、掃除機本体1に備えられ、吸引力を発生させるファンモータ22と、走行モータ3m,4m、ファンモータ22に電力を供給する蓄電池21とを備える。掃除機本体1は、掃除機本体1の前後方向中央部1cよりも前方に形成された本体前部1fと、後方に形成された本体後部1rとを備える。
本体前部1fには、本体前部1fの上面から突出して設置され、自律走行型掃除機Sと周囲との距離を測定するLiDARユニット40を備える。本体後部1rには、ダストケース8を備える。本体後部1rの上面17bは、本体前部1fの上面17aより高くなるように形成した。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動輪及び前記駆動輪を駆動する走行モータを備えた掃除機本体と、前記掃除機本体に備えられ、塵埃を集塵するダストケースと、前記掃除機本体に備えられ、吸引力を発生させるファンモータと、前記走行モータ、前記ファンモータに電力を供給する蓄電池とを備えた自律走行型掃除機であって、
前記掃除機本体は、前記掃除機本体の前後方向中央部よりも前方に形成された本体前部と、前記掃除機本体の前後方向中央部よりも後方に形成された本体後部とを備え、
前記本体前部には、前記本体前部の上面から突出して設置され、前記自律走行型掃除機と周囲との距離を測定する第1測距センサを備え、
前記本体後部には、前記ダストケースを備え、
前記本体後部の上面は、前記本体前部の上面より高くなるように形成したことを特徴とする自律走行型掃除機。
【請求項2】
請求項1において、
前記本体前部の前方には、障害物との距離を測定する第2測距センサを配置したことを特徴とする自律走行型掃除機。
【請求項3】
請求項2において、
前記掃除機本体の左右方向中心から左右の何れかに寄せて配置され、壁際の塵埃を掻き出すサイドブラシを備え、
前記サイドブラシが配置された側の前記掃除機本体の側面には、障害物との距離を測定する第3測距センサを配置したことを特徴とする自律走行型掃除機。
【請求項4】
請求項3において、
前記掃除機本体には、水平方向に延びるように前記ファンモータの上方に配置された第1制御基板と、鉛直方向に延びるように前記ファンモータの前方に配置された第2制御基板を備え、
前記第1制御基板は、前記ファンモータ、前記走行モータを制御し、
前記第2制御基板は、前記第1測距センサ、前記第2測距センサ、前記第3測距センサを制御することを特徴とする自律走行型掃除機。
【請求項5】
請求項3又は4において、
前記サイドブラシを駆動するサイドブラシモータを備え、
前記サイドブラシモータの回転軸は、前記自律走行型掃除機を床面に載置した状態で、前記床面からの垂直線に対して前記回転軸の上方が前方側に倒れるように傾斜して配置されたことを特徴とする自律走行型掃除機。
【請求項6】
請求項3又は4において、
前記蓄電池は複数のセルから構成され、
前記複数のセルの一部は、前記掃除機本体の左右方向中央部の位置から、前記サイドブラシが配置された側と反対側に向かって延びるように直列に配置されたことを特徴とする自律走行型掃除機。
【請求項7】
請求項1において、
前記掃除機本体の前面及び左右両側面に一体で形成されたバンパを備え、
左右両側面に位置する前記バンパの端部を、前記掃除機本体の前後方向中央部に位置させたことを特徴とする自律走行型掃除機。
【請求項8】
請求項1において、
前記ダストケースは前記本体後部のから上方に向かって着脱可能に設けられ、前記ダストケースの上面は、前記本体後部の上面と面一に形成したことを特徴とする自律走行型掃除機。
【請求項9】
請求項8において、
前記ダストケースには鉛直方向に延びるように配置されたガイドリブを備えたことを特徴とする自律走行型掃除機。
【請求項10】
請求項4において、
前記第1制御基板及び前記第2制御基板にて制御装置を構成し、
前記第1測距センサが障害物と接触した際、前記制御装置は前記走行モータの駆動を停止するよう制御することを特徴とする自律走行型掃除機。
【請求項11】
請求項1において、
前記ファンモータは、モータ部と、前記モータ部によって駆動されるファンと、前記モータ部と前記ファンを繋ぐ回転軸とを備え、
前記回転軸は、前記掃除機本体の前後方向に延びるように配置すると共に、前記自律走行型掃除機を床面に載置した状態で後方側が高くなるように傾斜して配置したことを特徴とする自律走行型掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自律走行して掃除を行う自律走行型掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
自律走行型掃除機には、自律走行型掃除機の筐体周囲の障害物を検知する検知手段が備えられている。障害物を検知する手段として、LiDAR(Light Detection and Ranging)がある。LiDARは発光部と受光部を備え、LiDARの中心を軸として発光部と受光部を回転させることにより、筐体周囲の障害物を検知する。LiDARは発光部と受光部を回転させるため、自律走行型掃除機の本体上面から突出するように設置される。
【0003】
自律走行型掃除機は、吸引モータを駆動して吸引力を発生させ、筐体の下面から吸込んだ塵埃を筐体内の集塵容器に集塵する。そして、自律走行型掃除機は、LiDARで検知した障害物を回避し、部屋全体の掃除を行う。このような自律走行型掃除機は、例えば特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
自律走行型掃除機は、例えばベッド等の下の隙間に入り込んで掃除を行う必要があるため、ベッド等の下の隙間に合わせ高さ方向の寸法が制限される。特許文献1に記載のように、自律走行型掃除機の本体上部にLiDAR(測距センサ)を備えたものにおいては、LiDARの上部位置が制限を受ける高さ方向の寸法となる。このため、特許文献1に記載の自律走行型掃除機では、LiDARの上部位置をベースとして自律走行型掃除機の本体を設計しているので、本体の高さ方向の寸法が小さくなり、本体内に設置されるダストケースの集塵容量が小さくなるという課題があった。特許文献1に記載の自律走行型掃除機では、ゴミ捨て作業の頻度が増え、煩わしいものであった。
【0006】
本発明の目的は上記課題を解決し、測距センサを備えた自律走行型掃除機において集塵容量の低下を抑制した自律走行型掃除機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明の自律走行型掃除機は、駆動輪及び前記駆動輪を駆動する走行モータを備えた掃除機本体と、前記掃除機本体に備えられ、塵埃を集塵するダストケースと、前記掃除機本体に備えられ、吸引力を発生させるファンモータと、前記走行モータ、前記ファンモータに電力を供給する蓄電池とを備えた自律走行型掃除機であって、前記掃除機本体は、前記掃除機本体の前後方向中央部よりも前方に形成された本体前部と、前記掃除機本体の前後方向中央部よりも後方に形成された本体後部とを備え、前記本体前部には、前記本体前部の上面から突出して設置され、前記自律走行型掃除機と周囲との距離を測定する第1測距センサを備え、前記本体後部には、前記ダストケースを備え、前記本体後部の上面は、前記本体前部の上面より高くなるように形成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、測距センサを備えた自律走行型掃除機において集塵容量の低下を抑制した自律走行型掃除機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施例に係る自律走行型掃除機Sの外観斜視図である。
【
図2】本発明の実施例に係る自律走行型掃除機Sの進行方向左側面図である。
【
図3】本発明の実施例に係る自律走行型掃除機Sの底面図である。
【
図4】本発明の実施例に係る自律走行型掃除機Sから上カバー1uを取り外した状態を示す斜視図である。
【
図8】LiDARユニット40を示す斜視図である。
【
図9】本発明の実施例に係る自律走行型掃除機Sを示す制御ブロック図である。
【
図10】本発明の実施例に係る自律走行型掃除機Sを含む掃除システムの構成図である。
【
図11】本発明の実施例に係る制御装置30の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施例について添付の図面を参照しつつ説明する。同様の構成要素には同様の符号を付し、同様の説明は繰り返さない。
【0011】
本発明の各種の構成要素は必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、一の構成要素が複数の部材から成ること、複数の構成要素が一の部材から成ること、或る構成要素が別の構成要素の一部であること、或る構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複すること、などを許容する。
【0012】
図中、天井側を上、床面側を下、自律走行型掃除機の進行方向側を前、自律走行型掃除機の進行方向反対側を後、自律走行型掃除機の進行方向左側を左、自律走行型掃除機の進行方向右側を右と定義する。
【0013】
図1は、本発明の実施例に係る自律走行型掃除機Sの外観斜視図である。
図2は、本発明の実施例に係る自律走行型掃除機Sの進行方向左側面図である。
図3は、本発明の実施例に係る自律走行型掃除機Sの底面図である。
図4は、本発明の実施例に係る自律走行型掃除機Sから上カバー1uを取り外した状態を示す斜視図である。
図5は、
図1のV-V線断面図である。
図6は、
図3のVI-VI線断面図である。
図7は、
図1のVII-VII線断面図である。
図8は、LiDARユニット40を示す斜視図である。
【0014】
自律走行型掃除機Sは、所定の掃除領域(例えば、部屋の床面Y(
図2、
図5参照))を自律的に移動しながら自動的に掃除する電気機器である。また、自律走行型掃除機Sは、掃除機本体1、掃除機本体1の側周を覆うバンパ2、一対の駆動輪3,4(
図3参照)、補助輪5(
図3参照)、及びサイドブラシ6を備えている。
【0015】
掃除機本体1は、上面の少なくとも一部を形成する上カバー1u及び底面の少なくとも一部を形成する下ケース1sを有する。また、掃除機本体1は、前後方向中央部1cよりも前方に本体前部1f、前後方向中央部1cよりも後方に本体後部1rを備えている。掃除機本体1(上カバー1u)の上面は、前後方向中央部1cを境として上下方向の高さが異なるように段差状に形成されている。なお、前後方向中央部1cとは、必ずしも前後方向の中心位置を意味するものでは無く、段差が形成されている位置を意味するものである。
【0016】
掃除機本体1の本体前部1fには、LiDARユニット40(Light Detection and Ranging)が設置されている。LiDARユニット40は、本体前部1fの上面17aから上方に突出するように設けられている。また、LiDARユニット40の前後方向の中心は、畜電池21と重なっており、LiDAR41を回転させるための回転駆動モータ42を蓄電池21の側方に配置して、回転駆動モータ42の下面を、畜電池21の上面より下方に配置することで、本体寸法を小さくすることができる。
【0017】
また、掃除機本体1の本体後部1rには、ダストケース8が備えられている。ダストケース8は、本体後部1rから上方に向かって着脱可能に設けられ、本体後部1rから取り外す際に使用者の持ち手となる回動可能なハンドル8aが取り付けられている。詳細は後述するが、本体後部1rの上面17bは、本体前部1fの上面17aよりも高くなるように形成されている。
【0018】
バンパ2は、掃除機本体1の前後方向中央部1cよりも前側に設けられており、掃除機本体1の前後方向中央部1cに端部2aが設けられている。すなわち、バンパ2は掃除機本体1の前面、左右両側面のうち前後方向中央部1cの端部2aまで一体で形成されている。このように構成することにより、バンパ2に隙間が無くなり、バンパ2から漏れる音を抑制し、自律走行型掃除機Sの静音化が図れる。
【0019】
バンパ2は、少なくとも掃除機本体1の前方側の側周が水平方向、特に前後方向に可動な態様で設けられていればよい。また、バンパ2は、自律走行型掃除機Sが移動して障害物等に接触した場合、接触に伴う力で押されることで自律走行型掃除機Sの内側(自律走行型掃除機Sの前方側でバンパ2に接触した場合は、後方)に向けて変位することができる。
【0020】
図3に示すように、駆動輪3,4は、駆動部の一例としての車輪であり、下ケース1sに取り付けられている。また、駆動輪3,4自体が回転することで自律走行型掃除機Sを前進、後退、旋回(超信地旋回を含む)させることができる。また、駆動輪3,4は左右両側に配置されており、それぞれ走行モータ3m,4m(
図4参照)及び減速機構3b,4b(
図3参照)で構成される車輪ユニットにより回転駆動される。また、駆動輪3,4は、前後方向において略中央で、左右方向について下ケースの外周寄りに(外側に)設けられている。
【0021】
また、下ケース1sには、走行モータ3m,4m、アーム3a,4a、及び減速機構3b,4bを含んで構成される駆動機構を収容する駆動機構収容部11,11(
図3参照)が設けられている。
【0022】
また、駆動輪3,4および駆動機構収容部11,11よりも後側には、回転ブラシ14を収容すると共にごみを吸い込む吸口部12、掻取りブラシ15などが設けられている。
【0023】
回転ブラシ14は、駆動輪3,4の回転中心を通る軸(左右方向)に略並行に配置されている。また、回転ブラシ14は、回転ブラシモータ14a(
図4参照)によって駆動される。
【0024】
掻取りブラシ15は、回転ブラシ14の回転軸と平行に配置されている。また、掻取りブラシ15は、いわゆるリントブラシで構成され、所定の角度範囲内で回動するようになっている。
【0025】
補助輪5は、従動輪であり、自由回転するキャスタである。また、補助輪5は、前後方向において自律走行型掃除機Sの前方側、左右方向について略中央に設けられている。また、補助輪5は、駆動輪3,4とともに下ケース1sを床面Y(
図5参照)から所定高さに保たせることに寄与する。また、駆動輪3,4及び補助輪5によって、自律走行型掃除機Sを円滑に移動させることができる。補助輪5は、自律走行型掃除機Sの移動に伴い床面Yとの間で生じる摩擦力によって従動回転し、さらに向きが水平方向に360°公転できるように、下ケース1sに軸支されている。
【0026】
サイドブラシ6は、掃除機本体1の左右方向中心から左右の何れかに寄せて配置され、一部が掃除機本体1よりも外側にあり、壁際等回転ブラシ14が届き難い場所の塵埃を掻き出し、吸口部12に導くブラシである。また、サイドブラシ6は、平面視において120°間隔で放射状に延びる3束のブラシを有し、下ケース1sの前側に配置されている。また、サイドブラシ6は、その根元がサイドブラシホルダ6aに固定されている。本実施例ではサイドブラシ6を進行方向左側に配置しているが、進行方向右側であっても良い。少なくとも左右の何れか一方に配置すれば良い。
【0027】
サイドブラシ6の植毛は、先端に向かうに従い床面Y(
図5参照)に近づくように傾斜しており、その先端付近は床面に接している。また、サイドブラシ6は、矢印α1(
図3参照)で示すように、自律走行型掃除機Sの前方外側の領域を、左右方向外側から内側に向かう方向に掃引するように回転して、床面Y上の塵埃を中央の回転ブラシ14側に集める。なお、サイドブラシ6は、サイドブラシモータ6b(
図4、
図6参照)によって回転駆動される。サイドブラシ6の一部は平面視で掃除機本体1(
図1、
図3参照)から外側方に飛び出ている。
【0028】
図6に示すように、サイドブラシ6の回転軸6cは、自律走行型掃除機Sを床面Yに載置した状態で、床面Yからの垂直線Vに対して回転軸6cの上方が前方側に倒れるように角度θだけ傾斜して配置されている。本実施例では角度θを15°としている。
【0029】
サイドブラシ6は、サイドブラシモータ6bの駆動力により傾斜した回転軸6cを中心に回転するので、サイドブラシ6が前方に位置した場合には床面Yと接触し、後方に位置した場合には床面Yから離れるように動作する。換言すると、塵埃を集めたい前方はサイドブラシ6が床面Yと接触し、塵埃を巻き散らかしたくない後方は、サイドブラシ6が床面Yと離れる。本実施例では、このように構成することにより、塵埃を巻き散らかさないで効率的に集めることができる。
【0030】
また、
図3に示すように下ケース1sには、前後左右の4箇所に床面用測距センサ13a,13b,13c,13dが設けられている。床面用測距センサ13aは、補助輪5の前方に位置している。床面用測距センサ13cは、駆動輪4と左側のサイドブラシ6との間の外周側に位置している。床面用測距センサ13bは、床面用測距センサ13cに対して左右対称に位置している。床面用測距センサ13dは、掻取りブラシ15の後方に位置している。
【0031】
また、下ケース1sには、充電台と電気的に接続される接続部16,16が設けられている。接続部16は、サイドブラシホルダ6aと床面用測距センサ13aとの間に位置している。
【0032】
図1、
図2、
図4、
図5に示すように、自律走行型掃除機Sは、光を用いた測距センサの一例としてのLiDARユニット40(第1測距センサ)、カメラ(撮像部)50、測距センサ60(第2測距センサ),測距センサ61(第3測距センサ)、赤外線受光部70を備えている。LiDARユニット40(Light Detection and Ranging)は自律走行型掃除機Sの本体前部1fの上面17b上に配置される。カメラ50及び測距センサ60、赤外線受光部70は、
図1に示すように、それぞれが正面側を向くように本体前部1fの前方に配置されている。
【0033】
測距センサ61は、自律走行型掃除機Sの進行方向の左右のうち、サイドブラシ6が配置されている側の掃除機本体1の側面に配置されている。本実施例では、測距センサ61は、自律走行型掃除機Sの進行方向左側を向くように配置されている。
【0034】
赤外線受光部70は、充電台から発信される赤外線信号(充電台帰還信号)を受光する。
【0035】
本実施例の自律走行型掃除機Sは、掃除機本体1を駆動させる駆動輪3,4と、掃除機本体1に設けられるLiDARユニット40と、掃除機本体1の前面および側面に設けられるカメラ(撮像部)50と、掃除機本体1に設けられるカメラ(撮像部)50と、を備えることにより、清掃場所の地図を正確に作成することができる。
【0036】
図8に示すように、LiDARユニット40は上側の回転部40aと下側の固定部40bに分けられる。上側には赤外線等の光を用いて自律走行型掃除機Sと周囲との距離を測定する測距センサであるLiDAR41と、LiDAR41の水平面上の角度を検出するためのフォトインタラプタで構成される。下側の固定部はLiDAR41を回転させるための回転駆動モータ42、回転駆動モータ42の回転をLiDAR41に伝えるベルト43と回転部が回転する際の固定部との摩擦力を軽減するベアリング、フォトインタラプタが水平面上の角度を検出するための突起で構成される。LiDAR41は発光部41aと受光部41bで構成され、発光部41aの発光角度と受光部41bの受光角度に基づいて三角法で物体との距離を測定する。本実施例では、発光部41aは赤外線の発光部であり、受光部41bは赤外線の受光部であり、これらが一つのユニットで構成されている。
【0037】
掃除機本体1に対する水平面上の角度は、掃除機本体1に固定された固定部40b上の各突起と回転部のフォトインタラプタで、フォトインタラプタの発光素子と受光素子の間に検出された突起の個数で回転部の水平面上の角度を検出している。掃除機本体1の前面方向の突起1つのみ他の突起を短くし、掃除機本体1の前面の角度を検出して、そこからの突起の検出数で各角度を検出している。
【0038】
LiDARユニット40で測定した掃除機本体1の水平面上の角度と障害物との距離に基づいて、周囲の地図情報を作成しながら、地図上の掃除機本体1の位置、速度ベクトルを特定する。なお、長距離周囲検出センサはLiDAR41に替えて、ミリ波レーダや超音波センサなど1m以上測定できる測距センサであればよい。また、LiDARユニット40の回転部の回転角度は360°に限らず、ベルトをリンク機構に置き換えて、60°以上測定できればよい。回転は首振り動作としても良い。LiDARの距離の測定方法は三角法でなく発光部と受光部の光の位相差を利用したTime of Flight方式でもよい。
【0039】
また、LiDARユニット40は、LiDAR41の光の強度を変更することで、より遠方の障害物を検出できる。しかし、LiDAR41の光の強度を常に高くしておくと消費電力が増加するので、遠方の障害物を検出する必要がないときには、強度を低くするようにすると良い。また、回転駆動モータ42の回転数を上げることで、より詳細に障害物の検出を行うことができる。しかし、回転駆動モータ42も常に回転数を高くしておくと消費電力が増加するので、障害物を詳細な角度で検出する必要がないときには、回転数を低くするようにすると良い。
【0040】
カメラ(撮像部)50は、単眼カメラであり、掃除機本体1の前面の中心軸に位置している。また、カメラ50は、LiDARユニット40に比べて、物の形状や位置を正確に検知することができるので、障害物を避け易くなる。また、カメラ50は、LiDARユニット40に比べて上下方向の画角を広く取ることができるので、床面の障害物を避けることができる。例えば、床面にある衣服を巻き込んだり、コードがブラシに絡まったりするのを防止できる。このように、カメラ50をLiDARユニット40と併用することにより、広範囲の障害物の大まかな配置を検知しながら、近距離の障害物の形状と位置を明確に検知することができ、障害物を判別することが可能になる。
【0041】
また、カメラ50は、フレームレートを変化させることができるものである。例えば、近くの障害物を検知する際にはフレームレートを上げ、障害物が何もない広い場所を移動する際にはフレームレートを下げる。これにより、カメラ50を、常にフレームレートを上げた状態で作動させる必要がないのでカメラ50の消費電力を抑えることができる。
【0042】
このように、本実施例ではLiDAR41とカメラ50との両者を利用することで、障害物までの距離情報と形状情報とを高精度に検知可能である。より具体的には、掃除領域の地図を作成するに際して、検知した障害物等の位置情報を主に又は専らLiDAR41を利用して検知及びマッピングし、形状情報を主に又は専らカメラを利用して検知及びマッピングすることができる。これらの連関を高精度にするため、本実施形態ではLiDAR41とカメラとを互いに隣接させて(離間距離が10cm、5cm又は3cm以内)設けている。
【0043】
さらに、LiDAR41によって検知した距離情報に基づいてカメラの焦点距離を調整したり掃除機本体1の移動速度を変更(例えば減速)したりしてもよい。
【0044】
測距センサ60(第2測距センサ)は、超音波センサであり、超音波を発して、その返ってくるまでの時間を計測して障害物との距離を測定する。測距センサ60は、掃除機本体1の正面左右両側の2箇所に設けられている。
【0045】
また、掃除機本体1の進行方向左側には、測距センサ61(第3測距センサ)は、LiDARより検知範囲が例えば1/10程度以上短く、比較的近傍の障害物(例えば1m程度、好ましくは50cm又は30cm程度まで以下)までの距離を測定する赤外線センサであり、例えばPSD(Position Sensitive Detector)センサによって構成される。測距センサ61は、赤外線を発光させる発光部と、赤外線が障害物で反射して戻ってくる反射光を受光する受光部とを有している。受光部によって検出される反射光に基づいて、障害物までの距離が算出される。具体的には反射光を受ける位置、反射光を受けるまでの時間、反射光の量、強さ等に基づいて、障害物までの距離が算出される。なお、測距センサ61は、PSDセンサに限定されるものではなく、超音波センサとしてもよい。このようにサイドブラシ6が配置されている側に測距センサ61を設けることにより、自律走行型掃除機Sを壁際まで寄せてサイドブラシ6を壁際に接触することができ、壁際に沿った掃除を行うことができる。
【0046】
自律走行型掃除機Sは、接続部16を介して充電台と電気的に接続され、蓄電池21に給電する。また自律走行型掃除機Sは、充電台から発信される3種類の赤外線LEDを赤外線受光部70で受信することで、受信した赤外線の種類に応じて掃除機本体1に対する充電台の方向を特定する。
【0047】
図5に示すように、自律走行型掃除機Sは、蓄電池21、ファンモータ22、塵埃センサ80、第1制御基板10a、第2制御基板10bを内部に備えている。
【0048】
蓄電池21は、ファンモータ22の前方に配置され、走行モータ3m,4m(
図4参照)、サイドブラシモータ6b(
図4、
図6参照)、回転ブラシモータ14a、ファンモータ22などの各種モータ、バンパセンサ(不図示)、カメラ50、測距センサ60,61、床面用測距センサ13a~13d、LiDARユニット40などの各種センサに電力を供給する。
【0049】
第1制御基板10a及び第2制御基板10bは、後述する制御装置30(
図9参照)を構成する。第1制御基板10aは、自律走行型掃除機Sの前後方向に中央部の位置からLiDARユニット40を避けて前方に向かって延び、ファンモータ22の上方に配置されている。第2制御基板10bは、自律走行型掃除機Sの前後方向に前方の位置で、ファンモータ22の前方(カメラ50、測距センサ60,61の後方)に配置されている。第1制御基板10aは、水平方向に延びるように配置され、第2制御基板10bは鉛直方向に延びるように配置されている。
【0050】
第1制御基板10aは、走行モータ3m,4m、サイドブラシモータ6b、回転ブラシモータ14a、ファンモータ22、塵埃センサ80、床面用測距センサ13a~13dなどを制御する。第2制御基板10bは、カメラ50、測距センサ60,61、LiDARユニット40などを制御する。本実施例では、制御基板を第1制御基板10a及び第2制御基板10bに分けて構成しているので、例えばカメラ50、測距センサ60,61、LiDARユニット40と第2制御基板10bとを接続する配線が短くすることができ、自律走行型掃除機Sの組み立て作業性を向上することができる。
【0051】
図5及び
図7に示すように、蓄電池21は複数のセル21a,21b,21cから構成されており、セルの長手方向と直交する方向にセル21a,21bが前後に並ぶように配置され(
図5参照)、セルの長手方向に沿ってセル21a,21cが直列に配置されている(
図7参照)。また、
図7に示すように、蓄電池21は、自律走行型掃除機Sの進行方向の左右中央部からサイドブラシ6が配置されている側とは反対側に配置されている。すなわち、セル21aは自律走行型掃除機Sの進行方向の左右中央部に配置され、セル21cはサイドブラシ6が配置されている側とは反対側に配置されている。本実施例では、蓄電池21の一部であるセル21cをサイドブラシ6が配置されている側とは反対側に配置するようにしているので、サイドブラシモータ6bと蓄電池21が干渉すること無く、掃除機本体1の高さ寸法が増加することを抑制できる。
【0052】
ファンモータ22(
図5参照)は、吸引力を発生させて、回転ブラシ14によって掻き取られた塵埃をダストケース8内に集塵させるものである。ファンモータ22は、モータ部22aと、モータ部22aによって駆動されるファン22bと、モータ部22aとファン22bを繋ぐ回転軸22cを備えている。また、ファンモータ22は、前後方向中央において駆動輪3,4間に設けられている。
【0053】
ダストケース8は、塵埃の入口となる流入口8cと、塵埃を収容する塵埃収容部8dと、流入口8cから流入した塵埃を塵埃収容部8dに案内するガイドリブ8eを備えている。ガイドリブ8eは上下方向(鉛直方向)に延びるように配置されている。
図5の矢印Aで示すように、流入口8cから流入した塵埃は、ガイドリブ8eに沿って上方へ移動し、ガイドリブ8eの上端部の位置で流れ方向が変更され、前方に向かって移動し、塵埃収容部8dに収容される。ダストケース8とファンモータ22との間には集塵フィルタ8bが配置されている。
【0054】
ダストケース8に塵埃とともに取り込まれた空気は、集塵フィルタ8bを介してファンモータ22内に取り込まれる。ファンモータ22の排気は主に下ケース1sに形成された排気口1t(
図4参照)から自律走行型掃除機Sの外部に排出されるが、一部が掃除機本体1の前方方向に排出し、排気を回転駆動モータ42の冷却に利用する。
【0055】
図5に示すように、本実施例のファンモータ22の回転軸22cは、掃除機本体1の前後方向に延びるように配置されると共に、自律走行型掃除機Sを床面Yに載置した状態で集塵フィルタ8b側(後方側)が高くなるように傾斜して配置している。回転軸22cに取り付けられたファン22bは、集塵フィルタ8bを向くようになり、流入口8c、ガイドリブ8e、塵埃収容部8d、集塵フィルタ8bへと流れる空気流れがスムーズになる。これにより、通風抵抗が抑止され、塵埃の捕集効率を向上することができる。
【0056】
図9は、本発明の実施例に係る自律走行型掃除機Sを示す制御ブロック図である。
図9に示すように、制御装置30は、自律走行型掃除機Sを統括的に制御するものであり、例えばマイコン(Microcomputer)と周辺回路とが基板に実装されることで構成される。マイコンは、ROM(Read Only Memory)に記憶された制御プログラムを読み出してRAM(Random Access Memory)に展開し、CPU(Central Processing Unit)が実行することで各種処理が実現される。周辺回路は、A/D・D/A変換器、センサ駆動回路、蓄電池21の充電回路のほか、地図作成部、画像処理部、自己位置判定部、走行経路作成部、走行制御部を有している。
【0057】
また、制御装置30は、利用者による命令を入力可能な操作ボタン7の操作や、バンパセンサ(不図示)、床面用測距センサ13a~13d、測距センサ60、カメラ50、LiDAR41、塵埃センサ80、通信手段90から入力される信号に応じて演算処理を実行し、演算処理後の信号を出力する。図示はしないが、通信手段90は掃除機本体1の任意の位置に備えられている。
【0058】
自律走行型掃除機Sは、例えば使用者の指示、或いは予約された開始時間になると充電台から走行を開始し、床面等の掃除を実行する。掃除が終了すると、自律走行型掃除機は、充電台に帰還する。
【0059】
図10は、本発明の実施例に係る自律走行型掃除機Sを含む掃除システムの構成図である。本実施例の掃除システムは、自律走行型掃除機S、無線LANルーター200、情報端末装置100、家電サーバー300により構成されている。
【0060】
自律走行型掃除機Sは、宅内に設置された無線LANルーター200を介して、宅外の家電サーバー300に無線で接続することができる。また、自律走行型掃除機Sは、無線LANルーター200、家電サーバー300を介して、宅外及び宅内の情報端末装置100と通信を行うことができる。自律走行型掃除機Sは、宅内の情報端末装置100と通信を行う場合には、無線LANルーター200、家電サーバー300、無線LANルーター200、家電サーバー300を経由する。
【0061】
情報端末装置100は、無線LANルーター200、家電サーバー300を介して、自律走行型掃除機Sのスケジュール予約、掃除開始、停止の指示を行うことができる。スケジュール予約を受け付けた自律走行型掃除機Sは、設定された日時に掃除を開始する。また、掃除開始を受け付けた自律走行型掃除機Sは、充電台を離れ掃除を開始する。
【0062】
さらに、自律走行型掃除機Sは、LiDAR41と、カメラ50の情報に基づいて作成された地図情報を無線LANルーター200、家電サーバー300を介して、情報端末装置100に送信する。
【0063】
図11は、本発明の実施例に係る制御装置30の構成を示すブロック図である。
図11において、地図作成部31は、LiDAR41が検出した情報に基づいて自律走行型掃除機Sが掃除を行っている部屋の地図を作成する。地図作成部31で作成される地図情報は、二次元の格子状の地図である。
【0064】
画像処理部32は、カメラ50が撮影した画像データから障害物を識別し、障害物の相対位置に関する情報を取得して地図作成部31に送信する。
【0065】
自己位置判定部33は、LiDAR41が検出した情報に基づいて自律走行型掃除機Sの自己位置を判定し、地図作成部31に送信する。
【0066】
地図作成部31では、画像処理部32が特定した障害物の位置情報を含む障害物識別結果、自己位置判定部33が判定した自律走行型掃除機Sの自己位置を作成した地図上に書き込む。地図作成部31で作成された地図情報、障害物識別結果は、制御装置30の記憶部に記憶される。
【0067】
走行経路作成部34は、自己位置判定部33が判定した自律走行型掃除機Sの自己位置、及び記憶部に記憶された地図情報に基づいて、走行可能な範囲を計算すると共に、自己位置を起点とした自律走行型掃除機Sの走行経路を作成し、通信手段90、走行制御部35に送信する。
【0068】
走行制御部35は、作成された走行経路に従って自律走行型掃除機Sが走行するよう走行モータ3m,4mを制御する。
【0069】
デバイス制御部36は、自律走行型掃除機Sの走行に伴い、走行モータ3m,4m、サイドブラシモータ6b、回転ブラシモータ14a、ファンモータ22を制御する。
【0070】
通信手段90は、走行経路作成部34が作成した走行経路を家電サーバー300に送信すると共に、自己位置判定部33が判定した自律走行型掃除機Sの自己位置、記憶部に記憶された地図情報、記憶部に記憶された障害物識別結果を定期的に家電サーバー300に送信する。
【0071】
さて、自律走行型掃除機は、例えばベッドの下の隙間に入り込んで掃除を行う必要があるため、ベッドの下の隙間に合わせ高さ方向の寸法が制限される。自律走行型掃除機の筐体の上部にLiDARを備えたものにおいては、LiDARの上部位置が制限を受ける高さ方向の寸法となる。このため、自律走行型掃除機では、LiDARの上部位置をベースとして自律走行型掃除機の筐体を設計しているので、筐体の高さ方向の寸法が小さくなり、筐体内に設置される集塵容器の容量が小さくなるという課題があった。そのため、ゴミ捨て作業の頻度が増え、煩わしいものであった。これを解決するための手段について
図2、
図5、
図6を用いて説明する。
【0072】
上述したように、掃除機本体1の本体前部1fにはLiDARユニット40が備えられ、掃除機本体1の本体後部1rには掃除機本体1から着脱可能なダストケース8が備えられている。ダストケース8が備えられる本体後部1rの上面17bは、LiDARユニット40が設置される本体前部1fの上面17aよりも高くなるように形成されている。換言すると、本体前部1fの上面17aは、本体後部1rの上面17bよりも低く形成されている。ダストケース8の上面8uは、本体後部1rの上面17bと面一に形成されている。
【0073】
本実施例によれば、ダストケース8が備えられる本体後部1rの上面17bを、LiDARユニット40が設置される本体前部1fの上面17aよりも高くなるように形成するようにしているので、LiDARユニット40を搭載した自律走行型掃除機Sであっても、ベッド等の下の隙間に入り込んで掃除を行うことができると共に、ダストケース8の集塵容量を確保することができる。また、LiDARユニット40は本体前部1fの上面17aから突出するように設けているので、LiDARユニット40による障害物検知が阻害されることを抑制することができる。
【0074】
本実施例の自律走行型掃除機Sでは、LiDARユニット40の上面位置が、本体後部1rの上面17bよりも高くなっている。家具の種類によっては、自律走行型掃除機Sがベッド等の下の隙間に入り込んだ際、LiDARユニット40の上部がベッド等に引っ掛かり、自律走行型掃除機Sが走行不能となる可能性がある。自律走行型掃除機Sが走行不能となった状態で走行モータ3m,4mが動作し、駆動輪3,4を駆動し続けると、床面Yを傷付ける可能性がある。そこで、LiDARユニット40の上部に接触センサを設置し、LiDARユニット40がベッド等の家具に接触した際に接触センサが反応し、走行モータ3m,4mの駆動を停止するようにすると良い。或いは、LiDARユニット40がベッド等の家具に接触した際にLiDARユニット40が下方(掃除機本体1側)に下がり、LiDARユニット40の上下方向に動きを検知して走行モータ3m,4mの駆動を停止するようにしても良い。なお、走行モータ3m,4mの駆動停止は、制御装置30で行う。本実施例によれば、家具等の障害物と接触し、自律走行型掃除機Sが走行不能となった際に、制御装置30が走行モータ3m,4mの駆動を停止するようにしているので、床面Yの傷付きを抑制することができる。
【0075】
なお、本発明は、上述した実施例に限定するものではなく、様々な変形例が含まれる。上述した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定するものではない。
【符号の説明】
【0076】
S…自律走行型掃除機、1…掃除機本体、1c…前後方向中央部、1f…本体前部、1r…本体後部、1s…下ケース、1t…排気口、1u…上カバー、2…バンパ、2a…端部、3…駆動輪、3a…アーム、3b…減速機構、3m…走行モータ、4…駆動輪、4a…アーム、4b…減速機構、4m…走行モータ、5…補助輪、6…サイドブラシ、6a…サイドブラシホルダ、6b…サイドブラシモータ、6c…回転軸、7…操作ボタン、8…ダストケース、8a…ハンドル、8b…集塵フィルタ、8u…上面、10a…第1制御基板、10b…第2制御基板、11…駆動機構収容部、12…吸口部、13a,13b,13c,13d…床面用測距センサ、14…回転ブラシ、14a…回転ブラシモータ、15…掻取りブラシ、16…接続部、17a,17b…上面、21…蓄電池、21a,21b,21c…セル、22…ファンモータ、30…制御装置、31…地図作成部、32…画像処理部、33…自己位置判定部、34…走行経路作成部、35…走行制御部、36…デバイス制御部、40…LiDARユニット、41…LiDAR、40a…回転部、40b…固定部、50…カメラ、60,61…測距センサ、70…赤外線受光部、80…塵埃センサ、90…通信手段、100…情報端末装置、101…表示画面、200…無線LANルーター、300…家電サーバー