IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社豊製作所の特許一覧

<>
  • 特開-麺の重量制御装置 図1
  • 特開-麺の重量制御装置 図2
  • 特開-麺の重量制御装置 図3
  • 特開-麺の重量制御装置 図4
  • 特開-麺の重量制御装置 図5
  • 特開-麺の重量制御装置 図6
  • 特開-麺の重量制御装置 図7
  • 特開-麺の重量制御装置 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023127105
(43)【公開日】2023-09-13
(54)【発明の名称】麺の重量制御装置
(51)【国際特許分類】
   A21C 11/00 20060101AFI20230906BHJP
【FI】
A21C11/00 B
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022030674
(22)【出願日】2022-03-01
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-02-20
(71)【出願人】
【識別番号】593008748
【氏名又は名称】株式会社豊製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】倉知 雅休
(72)【発明者】
【氏名】高原 淳至
(72)【発明者】
【氏名】近江 英人
【テーマコード(参考)】
4B031
【Fターム(参考)】
4B031CA01
4B031CH01
4B031CM05
4B031CM10
(57)【要約】
【課題】麺の重量を適正値に維持するに際し、カット後麺線群の計量結果が許容範囲内の重量か否かの判定結果のみに基づいて麺線群のカット長をフィードバック制御することにより、簡単な演算処理によりカット後麺線群の重量を制御する。
【解決手段】麺帯の送り量に応じたパルス信号を出力するエンコーダと、麺線群の長さを所定長さにカットするべく、エンコーダからのパルス信号が設定カウント数に達する毎に麺線群をカットするカッタと、カット後麺線群の重量が許容範囲より重いか軽いかの出力信号を発生する計量機と、カット後麺線群が軽いとき、カット後麺線群を廃棄スペースに送るシュータと、麺線群のカットタイミングを制御する制御回路と、を備え、制御回路は、カット後麺線群が軽いとき、麺線群をカットするカウント数を多くする増量化手段と、カット後麺線群が重いとき、麺線群をカットするカウント数を少なくする減量化手段と、を備える。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
切刃により麺帯を幅方向に細断して複数本の麺線である麺線群とする製麺機に設けられ、前記切刃に供給される麺帯の送り量に応じたパルス信号を出力するエンコーダと、
前記製麺機から供給される前記麺線群の長さを所定長さに揃えてカットするように、前記エンコーダからのパルス信号が予め設定したカウント数に達する毎に前記麺線群をカットするカッタと、
製造中の麺の流れで見て前記カッタより下流側で、前記麺線群が前記カッタによりカットされたカット後麺線群を受けて、該カット後麺線群の重量が予め設定した許容範囲を超えて重いか軽いかの出力信号を発生する計量機と、
製造中の麺の流れで見て前記計量機の下流側に設けられたコンベアであり、前記計量機において計量された前記カット後麺線群の重量が前記許容範囲を超えて軽いとき、前記計量機からの出力信号を受けて、前記計量機から送られた前記カット後麺線群を廃棄スペースに向けて送り、常時は、前記計量機から送られた前記カット後麺線群を更に下流に搬送するシュータと、
前記カッタによる前記麺線群のカットのタイミングを制御する制御回路と、を備え、
該制御回路は、
前記カット後麺線群の重量が前記許容範囲を超えて軽いとの出力信号を前記計量機より受けたとき、前記カッタが前記麺線群をカットするパルス信号のカウント数をそれまでより一定量多くして前記カット後麺線群の重量を重くする増量化手段と、
前記カット後麺線群の重量が前記許容範囲を超えて重いとの出力信号を前記計量機より受けたとき、前記カッタが前記麺線群をカットするパルス信号のカウント数をそれまでより一定量少なくして前記カット後麺線群の重量を軽くする減量化手段と、を備える
麺の重量制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、うどん、ラーメン、そば等の麺の重量制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
麺の製造装置では、出荷される麺の重量を適正値に維持することが必要である。特許文献1には、麺の重量を適正値に維持する麺の製造装置が開示されている。特許文献1の麺の製造装置では、製造中、所定長さにカットされたカット後麺線群の重量をカットの都度計量し、計量された各カット後麺線群の平均重量を求め、その平均重量を基準値と比較して、その差に応じて麺線群のカット長を調整している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-129784号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の麺の製造装置では、麺の重量制御のために、カット後麺線群毎の重量を求め、それらの平均値を求め、更に平均値と基準値との差を求めている。そして、上記差に応じて麺線群をカットする長さを調整している。そのため、麺の重量制御のための演算処理や構成が複雑となっている。
【0005】
本発明の課題は、麺の重量を適正値に維持するための制御において、カット後麺線群の計量結果が許容範囲内の重量か否かの判定結果のみに基づいて麺線群のカット長をフィードバック制御することにより、簡単な演算処理によりカット後麺線群の重量を制御することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1発明の麺の重量制御装置は、切刃により麺帯を幅方向に細断して複数本の麺線である麺線群とする製麺機に設けられ、前記切刃に供給される麺帯の送り量に応じたパルス信号を出力するエンコーダと、前記製麺機から供給される前記麺線群の長さを所定長さに揃えてカットするように、前記エンコーダからのパルス信号が予め設定したカウント数に達する毎に前記麺線群をカットするカッタと、製造中の麺の流れで見て前記カッタより下流側で、前記麺線群が前記カッタによりカットされたカット後麺線群を受けて、該カット後麺線群の重量が予め設定した許容範囲を超えて重いか軽いかの出力信号を発生する計量機と、製造中の麺の流れで見て前記計量機の下流側に設けられたコンベアであり、前記計量機において計量された前記カット後麺線群の重量が前記許容範囲を超えて軽いとき、前記計量機からの出力信号を受けて、前記計量機から送られた前記カット後麺線群を廃棄スペースに向けて送り、常時は、前記計量機から送られた前記カット後麺線群を更に下流に搬送するシュータと、前記カッタによる前記麺線群のカットのタイミングを制御する制御回路と、を備える。そして、該制御回路は、前記カット後麺線群の重量が前記許容範囲を超えて軽いとの出力信号を前記計量機より受けたとき、前記カッタが前記麺線群をカットするパルス信号のカウント数をそれまでより一定量多くして前記カット後麺線群の重量を重くする増量化手段と、前記カット後麺線群の重量が前記許容範囲を超えて重いとの出力信号を前記計量機より受けたとき、前記カッタが前記麺線群をカットするパルス信号のカウント数をそれまでより一定量少なくして前記カット後麺線群の重量を軽くする減量化手段と、を備える。
【0007】
第1発明によれば、カット後麺線群の計量結果が許容範囲を超えて重いか軽いかのみによってカット後麺線群の長さがフィードバック制御される。そのため、カット後麺線群の重量やその平均値を求め、更に平均値と基準値との差を求めるような複雑な演算処理を必要としない。しかも、上記差に応じて麺線群をカットする長さを調整するような複雑な構成も必要としない。即ち、簡単な演算処理及び構成によりカット後麺線群の重量を制御することができる。また、カット後麺線群の重量が許容範囲を超えて軽いとき、その麺線群を廃棄するシュータを備え、上記フィードバック制御に使用される計量結果は、シュータの作動信号と共用される。そのため、更に装置全体の構成を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態としての麺の重量制御装置を含む麺の製造装置の正面図である。
図2】上記実施形態におけるカッタ機構の平面図である。
図3】上記カッタ機構のカッタ部分の作動説明図である。
図4】上記カッタ機構の一回転クラッチ部分の作動説明図であり、一回転クラッチが空回りしている状態を示す。
図5図4と同様の作動説明図であり、一回転クラッチが回転している状態を示す。
図6】上記一回転クラッチのソレノイドを制御するためのブロック回路図である。
図7図6の制御回路の作動を説明するフローチャートである。
図8図6の制御回路の作動を説明するタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<一実施形態の構成>
図1は、本発明の一実施形態としての麺の重量制御装置を含む麺の製造装置を示す。図1では、麺の製造装置がフロア上に置かれた状態における上下、前後の各方向を矢印により示している。このような方向を示す矢印については、他の図においても統一して表示している。この場合の麺の製造装置は、前側から後側へ直線状に各工程を成す複数の装置が並べて構成されている。具体的には、前側から麺帯製造装置(図示略)、連続圧延装置2、製麺機4、粉体散布機6、幅寄せローラ8、玉丸め機10、計量機14、シュータ16、及び包装機18の順に並べられて、麺の製造装置が構成されている。
【0010】
麺帯製造装置(図示略)において所定幅で長く帯状に成形された麺帯Mは、複数の圧延ローラ21、22等を備えた連続圧延装置2によって連続して圧延されて、必要な厚さの麺帯Mに調整される。圧延ローラ22から送り出された麺帯Mは、製麺機4に送り込まれる。製麺機4では、圧延ローラ41で麺帯Mを受けて製麺機4内に設けられた切刃(図示略)に送る。切刃では、麺帯Mを幅方向に細断して複数本の麺線である麺線群とする。圧延ローラ41の回転軸には、エンコーダ(図示略)が設けられており、エンコーダは、切刃に送られる麺帯Mの送り量に比例した数のパルス信号を出力するように構成されている。エンコーダは、切刃の回転軸に設けてもよい。
【0011】
製麺機4で細断されて出来た麺線群(図示略)は、コンベア7により搬送されて幅寄せローラ8及び玉丸め機10に向かう。コンベア7上を搬送される麺線群の流れで見て幅寄せローラ8の上流側(以下、上流側及び下流側という場合は、各工程間を搬送される麺線群等の麺の流れの上流側、下流側を意味する)には、粉体散布機6が設けられている。粉体散布機6では、コンベア7上を搬送される麺線群の上方から片栗粉等の打ち粉が散布される。打ち粉の散布により細断された麺線同士が再結合するのを抑制している。コンベア7上を搬送される麺線群は、幅寄せローラ8によりコンベア7の中心側に寄せられて束状にされる。更に、幅寄せローラ8の下流側では、束状とされた麺線群が玉丸め機10内のカッタ機構12により所定長さにカットされる。カットされたカット後麺線群(図示略)は、玉丸め機10内で玉状に丸められて麺玉とされる。
【0012】
玉丸めされた麺玉は、コンベア13により搬送されて計量機14に送られる。計量機14では、麺玉の重量が一玉ずつ計量される。計量機14は、麺玉の重量が予め設定した許容範囲を超えて重いか軽いかの出力信号を発生する。ここで、計量機14が計量している麺玉の重量は、玉丸めされる前のカット後麺線群の重量と同じである。計量機14は、計量の際、麺玉が載置される面がコンベアにより構成されており、計量を終えた麺玉は、下流側のシュータ16に向けて搬送される。シュータ16は、計量機14のコンベアとは別のコンベアであり、計量機14に近い上流側をヒンジ中心として、計量機14から離れた下流側が上下に揺動可能とされている。シュータ16は、常時は、図1で「U」で示す上側位置にあり、計量機14から送られた麺玉を下流側のコンベア17に載せて包装機18に搬送する。一方、計量機14が麺玉の重量が許容範囲を超えて軽いとの出力信号を出力し、その信号をシュータ16が受けると、シュータ16は、図1で「D」で示す下側位置に揺動される。従って、シュータ16は、麺玉の重量が許容範囲を超えて軽いときは、麺玉をシュータ16の下方の廃棄スペースSに投入する。こうして許容範囲より軽い麺玉が包装機18から出荷されるのを防止している。実際には、廃棄スペースSにリサイクルボックス(図示略)が置かれ、シュータ16からリサイクルボックスに投入された麺玉は、麺の製造装置の最初の工程に戻されて再度麺に加工される。
【0013】
包装機18のコンベア17に載せられた麺玉は、包装機18で包装され、出荷される。
【0014】
<カッタ機構の構成、作用>
図2は、カッタ機構12の一例を示す。カッタ機構12は、図2において紙面の手前側から奥側へ送られる麺線群MSを前後方向からカッタ122とまな板124により挟んで所定長さにカットするように構成されている。カッタ122及びまな板124は、それぞれ回転軸126、128に固定されて共に回転可能とされている。図3のように、カッタ122は、回転軸126から離れた側の先端が鋭利な刃物とされており、まな板124は、回転軸128から離れた側の先端がカッタ122の先端によって麺線群MSをカットする際の反力を生じさせる平坦面とされている。図3に矢印で示すようにカッタ122及びまな板124がそれぞれ回転軸126、128を中心に回転して、仮想線で示すように、カッタ122及びまな板124の先端同士が最接近する位置になると、まな板124の先端の先端側を通過する麺線群MSをカッタ122の先端によってカットすることになる。図3において、仮想線で示すカッタ122及びまな板124より上側はカット前の麺線群MSであり、下側はカットされた麺線群、つまりカット後麺線群CMSである。
【0015】
図2のように、回転軸126、128は、互いに同期して相対回転するように互いに噛み合う一対のギヤ129、130により回転駆動されている。また、回転軸128は、一回転クラッチ132を介してモータ134により回転駆動されている。一回転クラッチ132は、互いに同心で回転する外輪133と内輪(図示略)を備え、外輪133は、モータ134と一体回転するプーリ140により駆動ベルト136を介して回転駆動されている。一方、一回転クラッチ132の内輪は、回転軸128と一体に回転するように結合されている。一回転クラッチ132の内輪は、図4のようにトリップカム138がトリップバー148により回転を阻止されているときは外輪133の回転が内輪に伝達されない。従って、外輪133は、内輪に対して空回りしている。一方、図5のようにトリップバー148がトリップカム138のステップ部139への係合を解除されてトリップカム138が外輪133と共に回転可能となると、外輪133の回転が内輪に伝達されて内輪も外輪133と共に回転される。
【0016】
図4、5のように、トリップバー148は、トリップカム138のステップ部139から離れた端部が回転軸146により回転自在とされている。また、トリップバー148は、引張ばね144により常時トリップカム138のステップ部139に係合する方向に付勢されている。更に、トリップバー148は、ソレノイド142が通電されたとき、ソレノイド142によってトリップカム138のステップ部139から離れる方向に回動されるようにソレノイド142に結合されている。従って、一回転クラッチ132は、ソレノイド142がパルス状に通電されて、図5のようにトリップバー148のトリップカム138のステップ部139への係合が解除されると、トリップカム138と共に内輪が一回転される。このとき、ソレノイド142の通電時間は、トリップカム138が一回転する時間より短い。そのため、トリップカム138が一回転すると、トリップバー148は引張ばね144の付勢力により図4のようにトリップバー148がトリップカム138のステップ部139に係合する。トリップカム138の回転に合わせて回転軸126、128も一回転して、カッタ122とまな板124により所定長さで麺線群MSをカットすることになる。
【0017】
<制御回路の構成、作用>
図6は、一回転クラッチ132のソレノイド142を通電制御するためのブロック回路図の一例を示す。制御回路150は、カッタ機構12に隣接して玉丸め機10内に設けられている(図1参照)。また、制御回路150は、プログラム内蔵方式コンピュータを含んで構成されている。制御回路150のコンピュータは、切刃に送られる麺帯Mの送り量に比例した数のパルス信号を発生するエンコーダ42からのパルス信号を入力している。また、制御回路150のコンピュータは、計量機14の出力信号を入力している。ここでの計量機14の出力信号は、シュータ16への計量機14の出力信号と同じ信号である。一方、制御回路150のコンピュータは、ソレノイド142の通電を制御している。
【0018】
図7は、制御回路150のコンピュータによるカッタ制御プログラムの概要を示す。係るカッタ制御プログラムは、エンコーダ42及び計量機14の出力信号を受けてソレノイド142の通電を制御するものである。図7のカッタ制御プログラムが起動されると、ステップS2にて計量機14が許容範囲を超えて重いとの出力信号を発生しているか否か、つまり計量機14が重量過多の信号を出力しているか否かを判定する。ここで、重量過多の出力信号が発生されておらず、ステップS2が否定判断されると、ステップS6において、計量機14が許容範囲を超えて軽いとの出力信号を発生しているか否か、つまり計量機14が重量過少の信号を出力しているか否かを判定する。ここで、重量過少の出力信号が発生されていなければ、ステップS6は否定判断される。図8のT1の時点で、計量機14から重量過多の出力信号が発生されると、ステップS2は肯定判断され、ステップS4においてカットカウント数Cを一定量αだけ減らす処理をする。また、図8のT5の時点で、計量機14から重量過少の出力信号が発生されると、ステップS6は肯定判断され、ステップS8においてカットカウント数Cを一定量αだけ増やす処理をする。
【0019】
次のステップS10では、エンコーダ42のパルス信号をカウントするカウンタCNのカウント数がカットカウント数C以上になったか否かを判定する。カットカウント数Cは、ステップS2~ステップS8の処理で、計量機14の出力信号に応じて増減して調整された数値である。カウンタCNは、別の処理ルーチンでエンコーダ42のパルス信号をカウントしている。図8のT2~T4、T6、T7の時点において、カウンタCNのカウント数がカットカウント数C以上に達すると、ステップS10は肯定判断され、ステップS12にてソレノイド142が一定時間通電される。ソレノイド142が通電されると、上述のようにカッタ機構12により麺線群MSがカットされる。図8のT2~T4の時点では、ステップS4の処理によってカットカウント数Cが一定量αだけ少なくされているため、麺線群MSがカットされるタイミングがそれまでより速くされている。即ち、麺線群MSの長さがそれまでより短くされ、重さを減量されている。一方、図8のT6、T7時点では、ステップS6の処理によってカットカウント数Cが一定量αだけ多くされているため、麺線群MSがカットされるタイミングがそれまでより遅くされている。即ち、麺線群MSの長さがそれまでより長くされ、重さを増量されている。
【0020】
ステップS14では、カウンタCNのカウント数がゼロリセットされて、カウンタCNが再びゼロからカウントされる。
【0021】
図7において、ステップS2、S4の処理は、本発明の減量化手段に相当し、ステップS6、S8の処理は、本発明の増量化手段に相当する。
【0022】
以上のとおり、上記実施形態によれば、計量機14の「重い」か「軽い」かの出力信号のみによって麺線群MSをカットするタイミングをフィードバック制御している。そのため、従来技術のように、麺玉の重量やその平均値を求めること、また、平均値と基準値との差を求めること、更に、その差に応じて麺線群MSのカット長さを調整すること、等の演算処理や操作を不要とすることができる。また、計量機14の出力信号は、シュータ16の作動信号と共用される。そのため、装置全体の構成を簡素化することができる。
【0023】
<他の実施形態>
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、上記実施形態では、カッタとして一回転クラッチ132を用いたものとしたが、その他の構成のカッタを用いてもよい。
【符号の説明】
【0024】
2 連続圧延装置
21、22 圧延ローラ
4 製麺機
42 エンコーダ
6 粉体散布機
7 コンベア
8 幅寄せローラ
10 玉丸め機
12 カッタ機構
122 カッタ
124 まな板
126、128 回転軸
129、130 ギヤ
132 一回転クラッチ
133 外輪
134 モータ
136 駆動ベルト
138 トリップカム
139 ステップ部
140 プーリ
142 ソレノイド
144 引張ばね
146 回転軸
148 トリップバー
150 制御回路
13 コンベア
14 計量機
16 シュータ
17 コンベア
18 包装機
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8