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  • 特開-ワイヤークリップ開閉装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023127205
(43)【公開日】2023-09-13
(54)【発明の名称】ワイヤークリップ開閉装置
(51)【国際特許分類】
   B43K 25/02 20060101AFI20230906BHJP
【FI】
B43K25/02 160
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022030841
(22)【出願日】2022-03-01
(71)【出願人】
【識別番号】392005126
【氏名又は名称】ミクロ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100081547
【弁理士】
【氏名又は名称】亀川 義示
(72)【発明者】
【氏名】大河内 章寛
(72)【発明者】
【氏名】柳沼 翼
【テーマコード(参考)】
2C041
【Fターム(参考)】
2C041AA05
2C041AB01
2C041AC01
2C041BB03
(57)【要約】
【課題】筆記具等の棒状部材の本体に設けたワイヤークリップを軽く大きく開口できるようにしたワイヤークリップの開閉装置を提供する。
【解決手段】金属弾性線材で形成したクリップ部材1の係止端部4を、クリップホルダー5に取り付けてクリップ部材の先端部2に押え力を発生させたワイヤークリップ。クリップホルダーには、クリップ駒13が揺動可能に枢着されている。このクリップ駒の後部には押圧部15が形成され、上記クリップ部材の側方線部3は、クリップ駒の前方部分の側面に形成した差込溝18に係合して連結されている。クリップ駒13の押圧部15を押すと、クリップ駒が揺動し、クリップ駒13によりクリップ部材1が回動して、先端部2が本体から離れる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属弾性線材により前端が略U字状に屈曲する先端部と、該先端部から長手方向に対向して後方に延びる側方線部と、側方線部の後端に形成した係止端部を有するクリップ部材を形成し、該クリップ部材の係止端部を本体に設けたクリップホルダーに取り付けて上記クリップ部材の先端部に押え力を発生させるようにしたワイヤークリップにおいて、上記クリップホルダーにクリップ駒を揺動可能に枢着し、該クリップ駒の後端に押圧部を形成し、上記クリップ駒の前方部分に上記クリップ部材の一部を連結し、上記クリップ駒の押圧部を押したときクリップ駒が揺動して上記先端部が本体から離れる方向にクリップ部材を回動するようにしたことを特徴とするワイヤークリップの開閉装置。
【請求項2】
上記クリップ駒の前方部分の側面に差込溝を形成して、該差込溝にクリップ部材の側方線部を嵌合係止して連結した請求項1に記載のワイヤークリップの開閉装置。
【請求項3】
上記クリップ部材の係止端部は長手方向に前後に位置をずらして屈曲形成され、クリップホルダーには、上記係止端部を取り付けるための前後方向に離れて位置する前方取付部と後方取付部が形成され、上記クリップ駒は上記前方取付部と後方取付部の間の位置でクリップホルダーに枢着されている請求項1又は2に記載のワイヤークリップの開閉装置。
【請求項4】
上記クリップ駒の前方部分に先端差込溝を形成し、該先端差込溝に上記クリップ部材の先端部を挿入してクリップ駒の前方部分にクリップ部材を連結しクリップ駒の先端部に押え力を発生させるようにした請求項1に記載のワイヤークリップの開閉装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筆記具等に設けられているクリップに関し、特にワイヤークリップの先端を確実に開閉できるようにしたワイヤークリップ開閉装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
シャープペンシル、ボールペン等の筆記具や化粧用具その他の棒状本体を有する製品に設けられたクリップは、先端を開口してポケット、ノート、手帳、衣服、生地等に掛け止めできるよう構成されている。このようなクリップは種々の構成が知られているが、プラスチック材料で形成する場合は、軸筒本体やキャップ等を成形する際に、本体等と一体的に成形したり、金属板材料で形成する場合は、金型を用いて金属板をプレス加工し、これを軸筒本体等に組み込んだりしている。しかし、プレス加工する場合はプレス金型を使用しなければならないので、経済的に得にくい。その上、板状のクリップは、クリップの開口限界が狭いものが多く、厚手の生地や手帳等に挟み込むため、クリップの先端を大きく開くと変形しやすい。変形すると、定位置まで戻らなくなり、物を挟めなくなる。また、クリップ本体の基部等に、クリップ本体とは別にバネ材料を設けてクリップ本体を軸筒の外面に弾性的に付勢するようにしたクリップも用いられているが、部品点数が多くなり、経済的ではない。一方、クリップ部材を金属弾性線材料で形成したワイヤークリップは、加工機の工具があれば簡単に成形できるので、容易かつ経済的であり、クリップの開口限界も広くできるので、広く用いられている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
通常のワイヤークリップでは、厚手の生地やノート等に取り付けるときに、ワイヤークリップの先端が開口しにくく、そのため、特許文献1に記載されているように、クリップ部材の後端を後方に延出して後端部を形成し、この後端部を押して先端を開口させるようにした開閉装置が知られている。詳述すると、特許文献1に記載のクリップ部材は、長手方向の中間部を筆記具本体の側部に保持させ、この中間部よりも後方に延出する部分を略矩形状に屈曲させて後端部を形成している。上記クリップ部材を筆記具本体に保持するためのクリップ取付部は、筆記具本体に設けた内筒等と一体的に形成されている。そして、クリップ部材の端部をクリップ取付部に設けた取付孔に挿入し、上記後端部を押圧することにより、クリップ取付部に保持された中間部を支点としてクリップ部材を回動し、クリップ部材の先端部が筆記具本体から離間するよう半径方向外方に移動させて、上記先端部を開口している。しかし、このような構成では、内筒等と一体的に設けられたクリップ取付部の取付孔に挿入したクリップ部材の端部をよりもさらに後方に、クリップ部材の後端部を延出させなければならない。このとき、押圧力を軽減するために後端部を大きく後方に延出させると、筆記具として邪魔になり、収納にも不便である。また、小さく延出させた場合には、クリップ部材の後端部を直接押圧して先端を引き上げるために、強い力で後端部を押さないと先端部を開口させることができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-163826号公報(特許請求の範囲、図1図4
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の解決課題は、ワイヤークリップ式のクリップ機構であって、厚手の生地やノート等に取り付けるときに、クリップの先端を軽く、かつ大きく開くことができるようにしたワイヤークリップ開閉装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、金属弾性線材により前端が略U字状に屈曲する先端部と、該先端部から長手方向に対向して後方に延びる側方線部と、側方線部の後端に形成した係止端部を有するクリップ部材を形成し、該クリップ部材の係止端部を本体に設けたクリップホルダーに取り付けて上記クリップ部材の先端部に押え力を発生させるようにしたワイヤークリップにおいて、上記クリップホルダーにクリップ駒を揺動可能に枢着し、該クリップ駒の後端に押圧部を形成し、上記クリップ駒の前方部分に上記クリップ部材の一部を連結し、上記クリップ駒の押圧部を押したときクリップ駒が揺動して上記先端部が本体から離れる方向にクリップ部材を回動するようにしたことを特徴とするワイヤークリップの開閉装置が提供される。
【0007】
上記クリップ駒の前方部分にクリップ部材の一部を連結するために、クリップ駒の側面に差込溝を形成して、該差込溝にクリップ部材の側方線部を嵌合係止したり、若しくは、上記クリップ駒の前方部分に先端差込溝を形成し、該先端差込溝に上記クリップ部材の先端部を挿入してクリップ駒の先端部が軸筒等の本体に接触するようにした上記ワイヤークリップの開閉装置も提供される。
【0008】
また、本発明によれば、上記クリップ部材の後端に対向して設けた係止端部は長手方向に前後に位置をずらして屈曲形成され、クリップホルダーには、上記係止端部を取り付けるための前後方向に離れて位置する前方取付部と後方取付部が形成され、上記クリップ駒は上記前方取付部と後方取付部の間の位置でクリップホルダーに枢着されている上記ワイヤークリップの開閉装置が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明は上記のように構成され、クリップ部材は、従来と同じように、金属弾性線材により前端が略U字状に屈曲する先端部と、該先端部から長手方向に対向して後方に延びる側方線部と、側方線部の後端から屈曲する係止端部を有している。軸筒等の本体には、クリップホルダーを設けてあり、クリップ部材の先端部に軸筒等の本体の側面に弾性的に接触する押え力が発生するようクリップホルダーに上記クリップ部の係止端部を取り付け、ポケット、ノート、手帳等を先端部と本体間に挟み込むことができる。そして、クリップホルダーに揺動可能にクリップ駒を枢着し該クリップ駒の後端に押え部を形成し、該クリップ駒の前方部分にクリップ部材の一部を連結したので、上記クリップ駒の押圧部を押圧すれば、クリップ駒が枢着部を中心として揺動し、クリップ駒に連結したクリップ部材は連動して回動し、先端部が本体から離れる方向に引き上げ若しくは押し上げられ、容易に開閉することができる。このとき、従来のワイヤークリップのように、ワイヤークリップ自体を屈曲して形成した後端部を直接押圧してクリップ部材を回動させる構成ではないから、従来の構造に比べて軽くかつ大きくクリップ部材を回動させることができ、スムーズに開閉することができる。
【0010】
上記クリップ駒にクリップ部材を係止するために、クリップ駒の前方部分の両側に差込溝を形成し、該差込溝にクリップ部材の上記側方線部を嵌合して連結すると、組立が簡単である。また、上記クリップ駒の前方部分に先端差込溝を形成し、該先端差込溝に上記クリップ部材の先端部を挿入するように構成すると、クリップ駒の先端部を軸筒等の本体に接触させることができ、クリップ駒をプラスチック材料等の損傷を与えにくい材料で形成することにより生地やノートをソフトに挟着することができる。
【0011】
また、上記クリップ部材の係止端部を、長手方向に前後に位置をずらして屈曲係止し、クリップホルダーに、上記係止端部を取り付けるため前後方向に離れて位置する前方取付部と後方取付部を形成し、上記クリップ駒の枢着部を上記前方取付部と後方取付部の間の位置に位置させると、押圧部を押したときの荷重が効果的にクリップ駒に伝達され、軽快にクリップ駒を揺動させることができ、また枢着部とクリップホルダーの取付部の位置を集約することができるから、クリップホルダーが大きくならず、クリップ駒の押圧部が大きく後方に突出することもなく、使用や収納に邪魔にならない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施例を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)はクリップ部材の先端部を開口した状態の説明図。
図2】一部の斜視図。
図3】一部の分解斜視図。
図4】クリップホルダーに取り付ける前のクリップ部材を示し、(A)は平面図、(B)は正面図。
図5】クリップホルダーを示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図。
図6】クリップ駒を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図。
図7】他の実施例を示し、(A)は正面図、(B)はクリップ部材の先端部を開口した状態の正面図。
図8】さらに他の実施例を示し、(A)は正面図、(B)はクリップ部材の先端部を開口した状態の正面図。
図9】クリップ駒の他の実施例を示し、 (A)は平面図、(B)は正面図、(C)は底面図。
図10図9に示すクリップ駒を使用した実施例を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)はクリップ駒の先端部を開口したときの説明図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1図3を参照し、クリップ部材1は、公知のように、ステンレス線等の金属弾性線材により構成され、前端を略U字状に屈曲して先端部2を形成し、この先端部2から後方に向かって長手方向に対向して後方に延びる側方線部3を設け、側方線部の後端には係止端部4が形成されている。このクリップ部材1の係止端部4は、筆記具の軸筒やキャップその他の本体6に設けたクリップホルダー5に、公知のように、先端部に押え力を発生させることができるように取り付けられている。なお、押え力を発生させる構成として、本発明の実施例では、図4に示すように、クリップ部材1は、長手方向に延びる2本の側方線部3の長さを相違させることにより、端部の位置を前後方向にずらし、この端部に対向方向に屈曲する係止端部4を形成してある。また、クリップホルダー5に設ける取付部としては、前後方向に位置ズレしている前方取付部11と後方取付部12を形成し、この取付部に係止端部4を並んだ状態で取り付けることにより側方線部3を湾曲させて押え力を発生させているが、ワイヤークリップの先端部2に押え力を発生できる形状であれば係止端部4は、適宜の構成にすることができる。例えば、クリップ部材の先端部と係止端部の間に存する側方線部3を予め弧状に湾曲した状態に形成し、先端部が弾性的に軸筒等の本体の側面に接触するようにすれば、係止端部は適宜に固定すればよい(図示略)。
【0014】
上記クリップホルダー5には、軸筒等の本体6に直接形成することもできるが、図に示す実施例では、図5に示すように、本体6の後端に嵌着する後部筒7に形成してある。図1図4に示すように、後部筒7は前方部分に、接続部8を有し、接続部8の後方に設けた大径部の側面に、外方に半円弧状に突出する台座部9を形成し、該台座部9に半円状の受溝10を設け、該受溝10の前後方向に、上記クリップ部材1の係止端部4を取り付けるための上記前方取付部11と上記後方取付部12を前後方向に設けてある。図5に示す実施例では、該前方取付部11と後方取付部12は、上記クリップ部材1の係止端部4を、両側から挿入できるよう一側が開口した有底の取付孔に形成してあるが、貫通孔に形成したり、掛け止め溝(図示略)に形成すこともできる。
【0015】
上記クリップホルダー5には、クリップ駒13が揺動可能に枢着されている。該クリップ駒13は、略矩形体状に形成され、その下面には回転支軸14が設けられている。該回転支軸14の後方の上面には押圧部15が形成され、押圧部の後端には隆起面16が設けられている。クリップ駒13の前方部分は幅広に形成され、該幅広部17の両側には、上記クリップ部材1の側方線部3が嵌合係止される差込溝18が設けられ、クリップ駒13の前方部分にクリップ部材1の一部(側方線部)が連結される。上記クリップ駒13に設けた回転支軸14は、クリップホルダー5に設けた受溝10に回転自在に嵌合され、これによりクリップホルダー5に揺動可能にクリップ駒13を枢着してある。なお、クリップ駒13側に受溝を設け、クリップホルダー側に回転支軸を設けて揺動可能に枢着したり、両者に貫通する連結孔を設けてピンで連結することもできる(図示略)。
【0016】
図3を参照し、クリップ駒13の回転支軸14をクリップホルダー5の受溝10に嵌合させて揺動可能に枢着したら、クリップ部材1の係止端部4を、クリップホルダー5の取付部11、12にそれぞれ挿入し、クリップ部材1の側方線部3を、図2に示すようにクリップ駒13の前方部分に設けた差込溝18に嵌合係止させて連結すれば、クリップ部材1の先前部2が本体6の側面に押え力をもって接触する状態に組み立てできる。
【0017】
上記のように組み立てた状態は、図1A、Bに示すように先端部2が本体6の側面に弾性的に接触し、図1Cに示すようにクリップ駒13の押圧部15を押すと、クリップ部材1は、クリップ駒13の前方部分により引き上げ若しくは押し上げられて回動し、先端部2が本体6の側面から離れ、開口する。
【0018】
上記図1に示す実施例では、クリップ部材1の係止端部4をクリップホルダー5に取り付けるための前方取付部11と後方取付部12は、クリップ駒13の枢着部(回転支軸)の前後に配置したので、枢着部、前方取付部及び後方取付部をまとまった位置に集約でき、設置場所をとらず、クリップ駒の押圧部も後方に大きく突出しないので、筆記の邪魔にならないし、押圧部15を押せば、クリップ部材1が軽く回動してその先端部2を開口させることができる。
【0019】
上記クリップ駒13の枢着部(回転支軸)とクリップホルダー5の前方取付部11及び後方取付部12の位置は適宜にすることができ、例えば図7に示すように、クリップ駒13の枢着部(回転支軸)の前方にクリップホルダー5の前方取付部11及び後方取付部12を設けることもできる。このようにすると、押圧部15が後方に飛び出すので、押しやすいが邪魔になる。また、図8に示すように、クリップ駒13の枢着部(回転支軸)の後方にクリップホルダー5の前方取付部11及び後方取付部12を設けることもできるが、図7に示す実施例と同様に、クリップホルダー5を長手方向に大きく形成しなければならず、かつクリップ駒の枢着部(回転支軸)と前方取付部及び後方取付部の位置が離れるため、図1のように枢着部を中間に設けた実施例に比較して、クリップ駒13に作用させる押圧力を大きくしなければならない場合がある。
【0020】
上記実施例では、クリップ部材1の先端部2が軸筒等の本体6の側面に接触するようにしたが、クリップ駒の先端部が本体の側面に接触するようにしてもよい。図9図10をそのような実施例を示し、プラスチック材料や木材料等の比較的に損傷を与えにくい材料でクリップ駒19を形成し、上記実施例と同様に、下面に回転支軸20を設け、後端の上面に押圧部21を設ける。該クリップ駒19の先端部22の下面には弧状の突出面23を設けてあり、前方の中間部には、下方に開口する開口部24を形成し、該開口部24の内方に先端方向に広がる先端差込溝25を設けてある。そして、図10に示すように、クリップ部材1をクリップホルダー5に取り付け、該クリップ部材1の先端部2を上記開口部24を通して上記先端差込溝25に挿入し、クリップ駒19の前方部分とクリップ部材1の一部である先端部2を連結する。このように構成すると、図10A、Bに示すようにクリップ駒19の先端部22は、本体6に弾性的に接触し、図10Cに示すように、クリップ駒19の押圧部21を押すと、クリップ部材1の先端部2は引き上げ若しくは押し上げられて回動し、すなわちクリップ駒19の先端部22は本体6から離れて開口する。
【符号の説明】
【0021】
1 クリップ部材
2 先端部
3 側方線部
4 係止端部
5 クリップホルダー
6 本体
10 受溝
11 前方取付部
12 後方取付部
13 クリップ駒
14 回転支軸
15 押圧部
19 クリップ駒
21 押圧部
22 先端部
25 先端差込溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10