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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023127223
(43)【公開日】2023-09-13
(54)【発明の名称】LED照明提案システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/015 20230101AFI20230906BHJP
   G06Q 30/0601 20230101ALI20230906BHJP
【FI】
G06Q30/02 470
G06Q30/06 330
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022030875
(22)【出願日】2022-03-01
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-09-28
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 第30条第2項適用、令和4年2月2日株式会社あかりみらい社屋より北海道内179市町村(国が公表しているすべての市町村のうち北海道内のもの)に、資料「あかりみらい計画 リースを活用した自治体全施設LED化のご提案」をダイレクトメールにて配布。
(71)【出願人】
【識別番号】519084456
【氏名又は名称】株式会社あかりみらい
(74)【代理人】
【識別番号】110000073
【氏名又は名称】弁理士法人プロテック
(74)【代理人】
【識別番号】100167070
【弁理士】
【氏名又は名称】狹武 哲詩
(74)【代理人】
【識別番号】100108051
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 生央
(72)【発明者】
【氏名】越智 文雄
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA02
5L049BB05
5L049BB44
5L049BB55
(57)【要約】
【課題】既存の電灯機器をLED照明機器に置き換えるメリットを視覚化する。
【解決手段】見込み客端末コンピュータとLED照明提案サーバコンピュータとをインターネットを介して接続する。LED照明提案サーバコンピュータは、LED照明機器情報データベース装置と、リース会社引き受け条件情報データベース装置と、電灯図取得装置と、照明姿図取得装置と、現行年間使用電力量取得装置と、既存電灯情報取得装置と、LED照明機器選択装置と、LED化後年間使用電力量試算装置と、削減電力量削減率削減額試算装置と、LED化費用試算装置と、回収年数算出装置と、リース試算装置とを有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
見込み客が用いる見込み客端末コンピュータとLED照明提案サーバコンピュータとを、インターネットを介して接続してなるLED照明提案システムであって、
前記LED照明提案サーバコンピュータは、
前記見込み客に対して提供することが可能なLED照明機器の仕様、在庫数、納期、機器価格、設置工事費用を含むLED照明機器情報を検索して利用可能な状態で格納するLED照明機器情報データベース装置と、
前記見込み客が既存の照明機器をLED照明機器に交換する際のLED照明機器設備費と設置工事費とをリース会社が引き受ける条件の情報を格納するリース会社引き受け条件情報データベース装置と、
前記見込み客の施設の既存の電灯図のCADデータ又はスキャンデータを取り込む電灯図取得装置と、
前記見込み客の施設の既存の照明機器の斜視図又は六面図からなる照明姿図を取り込む照明姿図取得装置と、
前記見込み客の施設の現行年間使用電力量を取り込む現行年間使用電力量取得装置と、
前記電灯図取得装置が取得した電灯図情報を解析して、既存の電灯の仕様及び個数を取得する既存電灯情報取得装置と、
前記照明姿図取得装置が取得した照明姿図の情報に基づいて、前記LED照明機器情報データベース装置を検索して既存の電灯に置き換えるLED照明機器を選択するLED照明機器選択装置と、
前記LED照明機器選択装置が選択したLED照明機器の情報、前記既存電灯情報取得装置が取得した既存の電灯の個数、及び前記LED照明機器情報データベース装置に格納された前記LED照明機器の仕様に基づいて、照明機器交換後の年間使用電力量を試算するLED化後年間使用電力量試算装置と、
前記現行年間使用電力量取得装置が取得した現行年間使用電力量と、前記LED化後年間使用電力量試算装置が試算した照明機器交換後の年間使用電力量とに基づいて、削減電力量、削減率、電気料金年間削減額を試算する削減電力量削減率削減額試算装置と、
前記LED照明機器選択装置が選択したLED照明機器の情報、前記既存電灯情報取得装置が取得した既存の電灯の個数、及び前記LED照明機器情報データベース装置に格納された前記LED照明機器の機器価格、設置工事費用に基づいて、照明機器交換に要する設備費及び工事費の合計額を試算するLED化費用試算装置と、
前記削減電力量削減率削減額試算装置が試算した電気料金年間削減額と、前記LED化費用試算装置が試算した設備費及び設置工事費の合計額とに基づいて、LED化費用の回収年数を算出する回収年数算出装置と、
前記LED化費用試算装置が試算した設備費及び設置工事費の合計額を前記リース会社引き受け条件情報データベース装置が格納するリース会社が引き受ける条件の情報に照らしてリースの場合のリース支払い月額、リース支払い年額、支払い後メリットを試算するリース試算装置と
を有することを特徴とするLED照明提案システム。
【請求項2】
請求項1に記載したLED照明提案システムであって、
前記LED照明提案サーバコンピュータは、
前記電灯図取得装置が取得した既存の電灯図を前記LED照明機器選択装置が選択したLED照明機器に置き換えたLED電灯図を出力するLED電灯図出力装置をさらに有することを特徴とするLED照明提案システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載したLED照明提案システムであって、
前記LED照明提案サーバコンピュータは、
前記照明姿図取得装置が取得した既存の照明機器の照明姿図を、前記LED照明機器選択装置が選択したLED照明機器に置き換えたLED照明姿図出力装置をさらに有することを特徴とするLED照明提案システム。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載したLED照明提案システムであって、
前記設置工事は、LED照明機器全体の消費電力を計測可能な電力量計を設置することを特徴とするLED照明提案システム。
【請求項5】
請求項4に記載したLED照明提案システムであって、
さらに、インターネットに接続された電力量監視サーバコンピュータを有し、
前記電力量計は、定期的に消費電力量を前記電力量監視サーバコンピュータに送信する送信機能付き電力量計であり、
前記電力量監視サーバコンピュータは、前記見込み客が前記見込み客端末コンピュータによりアクセスすると、前記電力量計の消費電力量を開示することを特徴とするLED照明提案システム。
【請求項6】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載したLED照明提案システムであって、
前記見込み客の施設の照明機器のLED化は、当該施設の一部についてのみ行うものであって、
前記設置工事は、LED照明機器全体の消費電力を計測可能なLED電力量計及び既存の電灯全体の消費電力を計測可能な既存電灯電力量計をそれぞれ設置することを特徴とするLED照明提案システム。
【請求項7】
請求項6に記載したLED照明提案システムであって、
さらに、インターネットに接続された電力量監視サーバコンピュータを有し、
前記LED電力量計及び前記既存電灯電力量計は、それぞれ定期的に消費電力量を前記電力量監視サーバコンピュータに送信する送信機能を有し、
前記電力量監視サーバコンピュータは、前記見込み客が前記見込み客端末コンピュータによりアクセスすると、前記LED記電力量計及び前記既存電灯電力量計のそれぞれの消費電力量を開示することを特徴とするLED照明提案システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、既存の照明をLEDに変更することを提案するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
これまでの既存の電灯機器は、消費電力が大きい、寿命が短い、水銀灯など使用が法律で禁止されるものを含んでいるなどの課題があるので、LED照明機器に置き換えることが望まれている。
【0003】
特許文献1には、 複数の基本サービスの統合形態を規定することによってそれら複数の基本サービスの連携に係る仮想サービスを予め定義しておき、
サービスの提供に当たり、その定義に従い、基本サービスオブジェクトを適宜利用する内部形式で仮想サービスオブジェクトを生成し、
生成された仮想サービスオブジェクトの実行という形で単一の基本サービスに準じた操作形式にて仮想サービスを提供することを特徴とするサービス連携方法が開示されている。
前記仮想サービスの提供をクライアントとサーバの間に設けた中継装置に担当せしめ、クライアントは実際に仮想サービスを構成する各基本サービスを実行するサーバを目的とする代わりに、この中継装置を目的として仮想サービスの要求を出すことを特徴とする。
サーバとクライアントを中継するサービス連携装置であって、
サーバとの間で必要な情報の授受を行うサーバ連絡部と、
クライアントとの間で必要な情報の授受を行うクライアント連絡部と、
各種サービスに関するオブジェクトを生成して管理するオブジェクト管理部と、
を含み、
前記オブジェクト管理部は、
基本サービスオブジェクトに関する定義に従って基本サービスオブジェクトを生成する基本サービスオブジェクト生成部と、
生成された複数の基本サービスオブジェクトの統合に係る仮想サービスオブジェクトに関する定義に従って仮想サービスオブジェクトを生成する仮想サービスオブジェクト生成部と、
を含み、クライアントからクライアント連絡部に対して仮想サービスの提供が要求されたとき、オブジェクト管理部の管理する仮想サービスオブジェクトによってサーバ連絡部を介してサーバに適宜基本サービスを実行させ、その実行結果をもとにクライアントに仮想サービスを提供することを特徴とする。
前記サーバ連絡部は、
基本サービスの実行の結果得られる情報を分割してパーツを生成するパーツ生成部と、
生成されたパーツを保持するパーツデータベースと、
を含み、仮想サービスの提供に当たり、その仮想サービスを構成する複数の基本サービスの結果得られる情報がパーツの組合せとしてクライアントに提供される。
前記サーバ連絡部は、
基本サービスの実行の結果得られる情報を分割してパーツを生成するパーツ生成部と、
生成されたパーツを保持するパーツデータベースと、
仮想サービスの提供に当たり、その仮想サービスを構成する複数の基本サービスに関するパーツを所定枠にはめ込むパーツ合成部と、
を含み、所定枠に必要なパーツがはめ込まれた状態で仮想サービスの結果がクライアントに提供される。
基本サービスの実行の結果得られる情報のうち、情報端末の画面に表示されたとき機能的にひとつのユーザインタフェイスを形成する部分を識別してこの部分を単位に前記情報をパーツ化して保存することを特徴とする。
基本サービスの統合に係る仮想サービスの提供に当たり、仮想サービスオブジェクトから要求されたパーツをその仮想サービスオブジェクトに提供する。
前記情報が画面構造記述言語で書かれたプログラムの形式をとるとき、このプログラム中の処理単位を示す記述をもとにユーザインタフェイスを形成する部分を識別する。
仮想サービスオブジェクトからパーツが要求されたとき、生成済みのパーツまたは新たに生成すべきパーツのいずれが要求されているかを判定し、
新たに生成すべきパーツが要求されているときには、サーバに基本サービスを実行させてパーツ生成に必要な情報を入手し、その情報をパーツ化したうえでこれを仮想サービスオブジェクトに送付する。
さらに複数の基本サービスオブジェクトの統合に係る仮想サービスオブジェクトに関する定義を記憶する仮想サービスオブジェクト定義記憶部を含み、
前記仮想サービスオブジェクト生成部は、前記仮想サービスオブジェクト定義記憶部中の定義に従い、前記基本サービスオブジェクトを統合して前記仮想サービスオブジェクトを生成し、
前記仮想サービスオブジェクト定義記憶部は、仮想サービス中での基本サービスの遷移の順序を定義したシナリオ情報を含み、
クライアントからの仮想サービスの提供の要求に対し、前記シナリオ情報に従ってサーバに前記基本サービスを実行させ、その実行結果をもとにクライアントに仮想サービスを提供することを特徴とする。
複数の前記クライアントそれぞれに対して個別に前記シナリオ情報に基づいて前記基本サービスの遷移の実行制御を行うシナリオ実行部を含み、複数のクライアントに対し並列して前記仮想サービスを提供することを特徴とするサービス連携装置。
さらに複数の基本サービスオブジェクトの統合に係る仮想サービスオブジェクトに関する定義を記憶する仮想サービスオブジェクト定義記憶部を含み、
前記基本サービスオブジェクト生成部は、
基本サービスの実行の結果得られる情報のうち、情報端末の画面に表示されたとき機能的にひとつのユーザインタフェイスを形成する部分を識別してこの部分を基本パーツとし、前記基本パーツに含まれる前記情報をさらに構成要素である基本サブパーツに部品化し、
前記仮想サービスオブジェクト定義記憶部は、
前記仮想サービスオブジェクトを構成する前記基本パーツの種類を定義するパーツ情報と、
前記仮想サービスオブジェクトを構成する前記基本パーツに含まれる前記基本サブパーツの前記画面上でのレイアウトを定義するテンプレート情報と、
を含むことを特徴とするサービス連携装置が開示されている。
【0004】
特許文献2には、サーバから、ユーザの操作する受信端末に対して、ネットワークを通じて見積もり計算プログラムを付加したウエブページを送信し、
前記受信端末における見積もり計算の結果が前記サーバに返送されたとき、
前記サーバにおいて、前記見積もり計算の結果を解析して、
この解析処理の結果、前記見積もり計算の結果が妥当であると判断したとき当該見積もりを有効にする処理を実行することを特徴とする受注管理方法が開示されている。
前記解析処理は、前記受信端末から返送された見積もり計算の結果に含まれる商品情報の正当性を検査する処理を含むことを特徴とする。
サーバから、ユーザの操作する受信端末に対して、ネットワークを通じて見積もり計算プログラムを付加したウエブページを送信し、
前記受信端末における見積もり計算の結果が前記サーバに返送されたとき、
ウエブページの送信から返信までの時間が所定の時間の範囲内の場合に、当該見積もりを有効にする処理を実行することを特徴とする。
サーバから、ユーザの操作する受信端末に対して、ネットワークを通じて見積もり計算プログラムを付加したウエブページを送信し、
前記受信端末における見積もり計算の結果が前記サーバに返送されたとき、
ウエブページのバージョンが所定の範囲にある場合に、当該見積もりを有効にする処理を実行することを特徴とする。
サーバから、ユーザの操作する受信端末に対して、ネットワークを通じて見積もり計算プログラムを付加したウエブページを送信し、
前記受信端末における見積もり計算の結果もしくは見積もり計算に必要な情報が前記サーバに返送されたとき、
前記サーバにおいて、前記受信端末での見積もり計算と同一の条件で再計算をし、
再計算の結果に基づいて該当する見積もり書を発行することを特徴とする。
前記サーバにおいて、前記受信端末での見積もり計算と同一の条件で再計算をし、
再計算の結果に基づいて該当する見積もり書を発行することを特徴とする。
再計算の結果に基づいて該当する見積もり書を発行する場合には、当該再計算を実行した旨をユーザに通知することを特徴とする。
ユーザの操作する受信端末に対して送信する見積もり計算プログラムには、
ウエブページの改ざん検出プログラムを付加することを特徴とする。
ユーザの操作する受信端末に対して送信する見積もり計算プログラムには、
所定のルールに反する見積もり計算を検出する監視プログラムを付加することを特徴とする。
サーバ側での再計算の結果と、受信端末からサーバに返送された見積もり計算の結果とを比較して、両者に相違がある場合に、相違が発生した原因を探索して探索結果を記録することを特徴とする。
受信端末側でウエブページを用いた見積もり計算を実行する際に、ウエブページに、計算経過を示すログデータを保存するプログラムを含め、
前記ログデータは、見積もり結果とともに受信端末からサーバに送信されることを特徴とする。
サーバから、ユーザの操作する受信端末に対して、ネットワークを通じて見積もり計算プログラムを付加したウエブページを送信するウエブページ送信部と、
前記受信端末における見積もり計算の結果が前記サーバに返送されたとき、前記サーバにおいて、前記見積もり計算の結果が妥当なとき、当該見積もり計算の結果を有効と判断する解析部を備えたことを特徴とする。
サーバから、ユーザの操作する受信端末に対して、ネットワークを通じて見積もり計算プログラムを付加したウエブページを送信するウエブページ送信部と、
前記受信端末における見積もり計算の結果が前記サーバに返送されたとき、ウエブページの送信から返信までの時間が所定の時間の範囲内の場合に、当該見積もりを有効と判断するタイマ部を備えたことを特徴とする。
サーバから、ユーザの操作する受信端末に対して、ネットワークを通じて見積もり計算プログラムを付加したウエブページを送信するウエブページ送信部と、
前記受信端末における見積もり計算の結果が前記サーバに返送されたとき、ウエブページのバージョンが所定の範囲にある場合に、当該見積もりを有効にする解析部を備えたことを特徴とする。
サーバから、ユーザの操作する受信端末に対して、ネットワークを通じて見積もり計算プログラムを付加したウエブページを送信するウエブページ送信部と、
前記受信端末における見積もり計算の結果又は見積もり計算に必要なデータが前記サーバに返送されたとき、前記サーバにおいて、前記受信端末での見積もり計算と同一の条件で再計算をして、再計算の結果に基づいて該当する見積もり書を発行する見積もり再計算部を備えたことを特徴とする。
サーバからネットワークを通じてユーザの操作する受信端末に対して送信されるものであって、
ウエブページ上でのユーザの商品選択に基づく見積もり計算を実行して、その結果をウエブページに表示する見積もり計算プログラムと、
ウエブページ中の変更を防止すべき部分について所定のタイミングで書き換えの有無を判断する、ウエブページの改ざん検出プログラムを付加したことを特徴とする。
サーバからネットワークを通じてユーザの操作する受信端末に対して送信されるものであって、
ウエブページ上でのユーザの商品選択に基づく見積もり計算を実行して、その結果をウエブページに表示する見積もり計算プログラムと、
所定のルールに反する見積もり計算を所定のタイミングで検出する、監視プログラムを付加したことを特徴とする。
【0005】
特許文献3には、見積依頼情報を作成しホームページに登録掲載させる登録手段と、
上記商談発生通知を電子メールにより少なくとも一つの所定の取引先に送信する第1の送信手段と、
上記商談発生通知と上記ホームページの掲載とに応じて上記取引先から電子メールにより送られてくる回答決定を示す回答登録通知を受信する受信手段と、
上記受信した回答登録通知に応じてホームページに掲載される見積回答情報を参照する参照手段と、
上記参照した見積回答情報と所定の取引条件とに基づいて取引先を選択決定する決定手段と、
上記取引先決定通知を電子メールにより上記決定された取引先に送信する第2の送信手段とを設けたことを特徴とする商談装置。
上記取引条件が折り合わないとき、上記登録手段により再度見積情報を登録させると共に上記第1の送信手段により再度商談発生を通知する再依頼手段を設けたことを特徴とする。
上記決定された取引先以外の所定の取引先に商談終了通知を電子メールにより送信する第3の送信手段を設けたことを特徴とする。
上記取引先決定後、上記見積回答情報を発注担当者に電子メールにより送信する第4の送信手段を設けたことを特徴とする。
複数の上記取引先が発注担当者毎にグループ分けされていることを特徴とする。
上記取引条件には、承認金額が含まれることを特徴とする。
上記見積回答情報に含まれる金額が上記承認金額を越えたとき承認伺い通知を電子メールにより発注管理者に送信する第5の送信手段を設けたことを特徴とする。
上記決定手段は、上記発注管理者による承認を受けて取引先を決定することを特徴とする請求項7記載の商談装置。
発注側から商談発生通知を電子メールにより受信する第1の受信手段と、
上記受信した商談発生通知に応じてホームページを参照して見積依頼情報を参照する参照手段と、
上記参照した見積依頼情報に基づいて見積回答情報を作成しホームページに登録掲載させる登録手段と、
上記見積回答情報を登録したことを示す回答登録通知を上記発注側に電子メールにより送信する送信手段と、
上記回答登録通知とホームページに掲載された見積回答情報とに応じて上記発注側から送られてくる取引先決定通知を電子メールにより受信する第2の受信手段とを設けたことを特徴とする商談装置。
見積依頼情報を作成しホームページに登録掲載させる第1の登録手段と、上記商談発生通知を電子メールにより少なくとも一つの所定の取引先に送信する第1の送信手段と、上記商談発生通知と上記ホームページの掲載とに応じて上記取引先から電子メールにより送られてくる回答決定通知を受信する第1の受信手段と、上記受信した回答決定通知に応じてホームページに掲載される見積回答情報を参照する第1の参照手段と、上記参照した回答見積情報と所定の取引条件とに基づいて取引先を選択決定する決定手段と、上記取引先決定通知を電子メールにより上記決定された取引先に送信する第2の送信手段とを有する第1の商談装置と、
上記商談発生通知を電子メールにより受信する第2の受信手段と、上記受信した商談発生通知に応じてホームページを参照して見積依頼情報を参照する第2の参照手段と、上記参照した見積依頼情報に基づいて見積回答情報を作成しホームページに登録掲載させる第2の登録手段と、上記見積回答情報を登録したことを示す上記回答登録通知を上記第1の受信手段に電子メールにより送信する第3の送信手段と、上記回答登録通知とホームページに掲載された見積回答情報とに応じて上記第2の送信手段から送られてくる上記取引先決定通知を電子メールにより受信する第3の受信手段とを有する第2の商談装置と、
上記ホームページを管理するサーバとからなる商談システム。
見積依頼情報を作成しホームページに登録掲載させる登録手順と、
上記商談発生通知を電子メールにより少なくとも一つの所定の取引先に送信する第1の送信手順と、
上記商談発生通知と上記ホームページの掲載とに応じて上記取引先から電子メールにより送られてくる回答決定通知を受信する受信手順と、
上記受信した回答決定通知に応じてホームページに掲載される見積回答情報を参照する参照手順と、
上記参照した回答見積情報と所定の取引条件とに基づいて取引先を選択決定する決定手順と、
上記取引先決定通知を電子メールにより上記決定された取引先に送信する第2の送信手順とを実行するためのプログラムを記憶した記憶媒体。
発注側から商談発生通知を電子メールにより受信する第1の受信手順と、
上記受信した商談発生通知に応じてホームページを参照して見積依頼情報を参照する参照手順と、
上記参照した見積依頼情報に基づいて見積回答情報を作成しホームページに登録掲載させる登録手順と、
上記見積回答情報を登録したことを示す回答登録通知を上記発注側に電子メールにより送信する送信手順と、
上記回答登録通知とホームページに掲載された見積回答情報とに応じて上記発注側から送られてくる取引先決定通知を電子メールにより受信する第2の受信手順とを実行するためのプログラムを記憶した記憶媒体。
見積依頼情報をホームページに登録掲載する課程と、
取引先を登録する課程と、
登録された取引先へ上記商談発生を電子メールにより送信する課程と、
送信された電子メールを受信して商談発生を認識する課程と、
商談発生の認識に基づいて上記ホームページから見積依頼情報を取得する課程とからなることを特徴とする。
上記見積依頼情報に基づいて作成された見積を作成し、上記ホームページへ登録する課程をさらに有することを特徴とする。
【0006】
特許文献4には、商品情報提供者が提供する商品情報にデータを付加し、該付加したデータに基づいて前記商品情報の真正性を確認するともに、該商品を損害保険によって保証することを特徴とする電子商取引方法が開示されている。
また、商品情報の提供するサーバと、前記サーバからの商品情報の閲覧を行うクライアント端末と、前記サーバや前記クライアント端末が利用するマークを管理するマーク管理装置が通信で接続されており、
前記サーバは、
マーク送付要求を前記マーク管理装置に送る手段と、
前記マーク管理装置から送付されたマークを提供する商品情報に貼付し、前記マークに前記マーク管理装置へのリンク情報を設定し、前記クライアント端末からアクセス可能な状態で前記マーク付き商品情報を公開する手段と、
前記クライアント端末からの該商品購入情報を前記マーク管理装置へ送る手段とを備え、
前記マーク管理装置は、
前記マーク管理装置で管理するマークの送付情報、前記マークの貼付された商品の購入情報、前記商品購入後に発生したトラブルに対して対処した保険情報をマーク管理記憶手段に記憶する手段と、
前記サーバからのマーク送付要求を受取った場合に、前記サーバがマークを取得する条件を満たしているかどうかを判定し、条件を満たしていると判定した場合に、前記マーク管理記憶手段を更新し、前記マークを前記サーバに送付する手段と、
前記クライアント端末からマークの真正性確認要求を受取った場合に、前記マーク管理記憶手段を参照して前記マークの真正性を検証し、前記検証結果を前記クライアント端末に返送する手段とを備え、
前記クライアント端末は、
前記サーバから前記マークが貼付された商品情報を取得する手段と、
前記取得したマーク付き商品情報を含む真正性確認要求をマーク管理装置に送り、前記検証結果を受取る手段を備えていることを特徴とする電子商取引システムが開示されている。
【0007】
特許文献5には、通信回線を介してユーザ端末に見積条件の入力を促す入力画面を送信し、前記ユーザ端末から受信した見積条件に基づいて、見積設計を行い見積結果を提供する見積設計サーバを備えた見積提供システムであって、
前記見積設計サーバは、
放送局から放送される前記見積設計に関する番組の放送日時と放送局番号及び前記見積結果の内容に対応付けられた見積番号をユーザ端末に送信する見積番号送信手段と、
前記放送局から放送される前記番組を受信した双方向テレビジョン受像機から送信される前記見積番号を通信回線を介して受信する見積番号受信手段と、
受信した前記見積番号に対応する見積結果の内容を通信回線を介して前記双方向テレビジョン受像機に向けて送信する見積内容送信手段とを備え、
前記見積条件に応じて設計された見積結果の内容を前記放送局から放送される番組に付加して前記双方向テレビジョン受像機に表示することを特徴とする見積提供システムが開示されている。
前記番組の放送日時と放送局番号により指定される録画予約情報を含む電子メールを通信回線を介して前記双方向テレビジョン受像機に送信する録画予約情報送信手段を備え、
前記録画予約情報に従って放送局から放送される番組を前記双方向テレビジョン受像機に録画することを特徴とする。
前記放送局から放送される番組の放送日時と放送局番号に、前記見積結果の内容を示す見積番号を付加した設計書を印刷する印刷手段を備え、
前記見積番号受信手段は、
前記設計書に記載された見積番号が前記双方向テレビジョン受像機に入力された場合に、前記双方向テレビジョン受像機から送信される前記見積番号を通信回線を介して受信することを特徴とする。
前記見積提供システムは、
複数の見積設計サーバを備え、
それぞれの見積設計サーバに備えられた前記見積内容送信手段は、
前記見積番号に対応する見積結果の内容を複数の見積設計サーバに共通のフォーマットに変換して前記双方向テレビジョン受像機に送信することを特徴とする。
前記双方向テレビジョン受像機から受信した個人IDに対応する個人属性情報を前記見積設計サーバに送信する応答サーバを備えたことを特徴とする。
前記見積設計サーバは、
ユーザ端末から受信した見積条件と前記応答サーバから受信した個人属性情報に基づいて顧客データベースを生成することを特徴とする。
前記見積設計サーバから受信した前記見積番号に対応する見積結果の内容を所定のフォーマットに変換して送信する変換サーバと、
前記変換サーバから受信した所定のフォーマットからなる見積結果の内容を前記双方向テレビジョン受像機が受信可能なフォーマットに変換して前記双方向テレビジョン受像機に送信する応答サーバとを備えたことを特徴とする。
通信回線を介してユーザ端末に見積条件の入力を促す入力画面を送信し、前記ユーザ端末から受信した見積条件に基づいて、見積設計を行い見積結果を提供する見積提供方法であって、
放送局から放送される前記見積設計に関する番組の放送日時と放送局番号及び前記見積結果の内容に対応付けられた見積番号をユーザ端末に送信する見積番号送信ステップと、
前記放送局から放送される前記番組を受信した双方向テレビジョン受像機から送信される前記見積番号を通信回線を介して受信する見積番号受信ステップと、
受信した前記見積番号に対応する見積結果の内容を通信回線を介して前記双方向テレビジョン受像機に向けて送信する見積内容送信ステップとを有し、
前記見積条件に応じて設計された見積結果の内容を前記放送局から放送される番組に付加して前記双方向テレビジョン受像機に表示することを特徴とする見積提供方法が開示されている。
通信回線を介してユーザ端末に見積条件の入力を促す入力画面を送信し、前記ユーザ端末から受信した見積条件に基づいて、見積設計を行い見積結果を提供する見積提供プログラムであって、
放送局から放送される前記見積設計に関する番組の放送日時と放送局番号及び前記見積結果の内容に対応付けられた見積番号をユーザ端末に送信する見積番号送信ステップと、
前記放送局から放送される前記番組を受信した双方向テレビジョン受像機から送信される前記見積番号を通信回線を介して受信する見積番号受信ステップと、
受信した前記見積番号に対応する見積結果の内容を通信回線を介して前記双方向テレビジョン受像機に向けて送信する見積内容送信ステップとを有し、
前記見積条件に応じて設計された見積結果の内容を前記放送局から放送される番組に付加して前記双方向テレビジョン受像機に表示することを特徴とする見積提供プログラムが開示されている。
【0008】
特許文献6には、 修理業者が操作する修理業者端末と、保険業者が操作する保険業者端末と、両業者間で成立させる修理費用に係る協定を支援する協定支援端末とがネットワークを介して相互に接続されて構成される協定支援システムであって、
前記修理業者端末は、
修理対象の事故案件に関する事故画像を撮影し、記憶されている電子透かし情報のフォーマットで電子透かし情報を生成して該事故画像に電子透かし情報を付加する機能を有する画像入力装置と接続されており、
前記画像入力装置から入力される電子透かし情報が付加された事故画像を、前記ネットワークを介して前記協定支援端末へ送信する画像送信手段と、
前記協定支援端末は、
前記ネットワークを介して、前記修理業者端末から、修理対象の事故案件に関する事故画像を受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段で受信した事故画像中に含まれる電子透かし情報が、前記画像入力装置で付加された電子透かし情報であるか否かを判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段での判定結果に従って、前記事故案件の審査方法を決定する決定手段と、
前記決定手段で決定された前記事故案件の審査方法を示す審査項目情報を前記保険業者端末へ送信する第1の送信手段と
を備え、
前記決定手段は、前記第1の判定手段で、前記事故画像中に含まれる電子透かし情報が、前記画像入力装置で付加された電子透かし情報でないと判定された場合、前記審査方法を、前記修理業者の現地での調査により審査を行う審査方法に決定し、一方、前記第1の判定手段で、前記事故画像中に含まれる電子透かし情報が、前記画像入力装置で付加された電子透かし情報であると判定された場合、前記審査方法を、前記事故画像により審査を行う審査方法に決定し、
前記保険業者端末は、
前記ネットワークを介して、前記審査項目情報を前記協定支援端末より受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段で受信された審査項目情報が前記修理業者の現地での調査により審査を行う審査方法を示す場合に、現地での調査を前記修理業者端末に報知すべく、現地調査連絡を該修理業者端末へ送信する第2の送信手段と
を備えることを特徴とするシステムが開示されている。
前記協定支援端末は、更に、
前記第1の受信手段で受信した事故画像中に電子透かし情報が含まれているか否かを判定する第2の判定手段を備え、
前記保険業者端末は、更に、
前記第2の判定手段で、前記事故画像中に電子透かし情報が含まれていないと判定された場合に、前記保険業者端末に表示される表示画面を介して入力される操作に従って、前記事故画像に対して、前記修理業者の現地での調査により審査を行う審査方法を用いるか、前記事故画像により審査を行う審査方法を用いるかを選択する選択手段と
を備えることを特徴とする。
前記第1の判定手段は、更に、前記第1の受信手段で受信した事故画像から取得した当該事故画像の撮影日時が所定日時以上離れているか否かを判定する
ことを特徴とする。
前記第1の判定手段は、更に、前記第1の受信手段で受信した事故画像から取得した、当該事故画像を撮影した場所と修理業者の場所とが同じであるか否かを判定する
ことを特徴とする。
修理業者が操作する修理業者端末と、保険業者が操作する保険業者端末と、両業者間で成立させる修理費用に係る協定を支援する協定支援端末とがネットワークを介して相互に接続されて構成される協定支援システムにおける制御方法であって、
前記修理業者端末は、
修理対象の事故案件に関する事故画像を撮影し、記憶されている電子透かし情報のフォーマットで電子透かし情報を生成して該画像に電子透かし情報を付加する機能を有する画像入力装置と接続されており、
前記修理業者端末の画像送信手段が、前記画像入力装置から入力される電子透かし情報が付加された事故画像を、前記ネットワークを介して前記協定支援端末へ送信する画像送信工程と、
前記協定支援端末の第1の受信手段が、前記ネットワークを介して、前記修理業者端末から、修理対象の事故案件に関する事故画像を受信する第1の受信工程と、
前記協定支援端末の第1の判定手段が、前記第1の受信工程で受信した事故画像中に含まれる電子透かし情報が、前記画像入力装置で付加された電子透かし情報であるか否かを判定する第1の判定工程と、
前記協定支援端末の決定手段が、前記第1の判定工程での判定結果に従って、前記事故案件の審査方法を決定する決定工程と、
前記協定支援端末の第1の送信手段が、前記決定工程で決定された前記事故案件の審査方法を示す審査項目情報を前記保険業者端末へ送信する第1の送信工程と
を備え、
前記決定工程は、前記第1の判定工程で、前記事故画像中に含まれる電子透かし情報が、前記画像入力装置で付加された電子透かし情報でないと判定された場合、前記審査方法を、前記修理業者の現地での調査により審査を行う審査方法に決定し、一方、前記第1の判定手段で、前記事故画像中に含まれる電子透かし情報が、前記画像入力装置で付加された電子透かし情報であると判定された場合、前記審査方法を、前記事故画像により審査を行う審査方法に決定し、
前記保険業者端末の第2の受信手段が、前記ネットワークを介して、前記審査項目情報を前記協定支援端末より受信する第2の受信工程と、
前記保険業者端末の第2の送信手段が、前記第2の受信工程で受信された審査項目情報が前記修理業者の現地での調査により審査を行う審査方法を示す場合に、現地での調査を前記修理業者端末に報知すべく、現地調査連絡を該修理業者端末へ送信する第2の送信工程と
を備えることを特徴とする。
修理対象の事故案件に関する事故画像を撮影し、記憶されている電子透かし情報のフォーマットで電子透かし情報を生成して該事故画像に電子透かし情報を付加する機能を有する画像入力装置と接続されている修理業者が操作する修理業者端末と、保険業者が操作する保険業者端末と、両業者間で成立させる修理費用に係る協定を支援する協定支援端末とがネットワークを介して相互に接続されて構成される協定支援システムで実行されるプログラムであって、
前記修理業者端末を、
前記画像入力装置から入力される電子透かし情報が付加された事故画像を、前記ネットワークを介して前記協定支援端末へ送信する画像送信手段として機能させ、
前記協定支援端末を、
前記ネットワークを介して、前記修理業者端末から、修理対象の事故案件に関する事故画像を受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段で受信した事故画像中に含まれる電子透かし情報が、前記画像入力装置で付加された電子透かし情報であるか否かを判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段での判定結果に従って、前記事故案件の審査方法を決定する決定手段と、
前記決定手段で決定された前記事故案件の審査方法を示す審査項目情報を前記保険業者端末へ送信する第1の送信手段と
として機能させ、
前記決定手段は、前記第1の判定手段で、前記事故画像中に含まれる電子透かし情報が、前記画像入力装置で付加された電子透かし情報でないと判定された場合、前記審査方法を、前記修理業者の現地での調査により審査を行う審査方法に決定し、一方、前記第1の判定手段で、前記事故画像中に含まれる電子透かし情報が、前記画像入力装置で付加された電子透かし情報であると判定された場合、前記審査方法を、前記事故画像により審査を行う審査方法に決定するものであり、
前記保険業者端末を、
前記ネットワークを介して、前記審査項目情報を前記協定支援端末より受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段で受信された審査項目情報が前記修理業者の現地での調査により審査を行う審査方法を示す場合に、現地での調査を前記修理業者端末に報知すべく、現地調査連絡を該修理業者端末へ送信する第2の送信手段として機能させる
ことを特徴とするプログラムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平10-232899号公報
【特許文献2】特開2001-216391号公報
【特許文献3】特開2001-229236号公報
【特許文献4】特開2001-216397号公報
【特許文献5】特開2003-023618号公報
【特許文献6】特許4208561号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従来の照明機器をLED照明機器に置き換えることが望まれる場合に、大きな施設であるほど、その費用見積には時間がかかるものであった。従来の電灯図(電灯に関する設計図)を電気工事業者が読んで、LEDに置き換えるための計画を立てて費用を計算するのに数週間かかるものであった。本発明は、従来の電灯をLEDに置き換えるための費用を計算して、電力の削減によるコストダウンにより当該費用をどのぐらいの期間で回収できるかを、早くしることができるコンピュータシステムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記解決課題に鑑みて鋭意研究の結果、本発明者は、以下の実施形態に示されるような解決方法を発明するに至った。
【0012】
本発明に係るLED照明提案システムは、見込み客が用いる見込み客端末コンピュータとLED照明提案サーバコンピュータとを、インターネットを介して接続してなるLED照明提案システムであって、
前記LED照明提案サーバコンピュータは、
前記見込み客に対して提供することが可能なLED照明機器の仕様、在庫数、納期、機器価格、設置工事費用を含むLED照明機器情報を検索して利用可能な状態で格納するLED照明機器情報データベース装置と、
前記見込み客が既存の照明機器をLED照明機器に交換する際のLED照明機器設備費と設置工事費とをリース会社が引き受ける条件の情報を格納するリース会社引き受け条件情報データベース装置と、
前記見込み客の施設の既存の電灯図のCADデータ又はスキャンデータを取り込む電灯図取得装置と、
前記見込み客の施設の既存の照明機器の斜視図又は六面図からなる照明姿図を取り込む照明姿図取得装置と、
前記見込み客の施設の現行年間使用電力量を取り込む現行年間使用電力量取得装置と、
前記電灯図取得装置が取得した電灯図情報を解析して、既存の電灯の仕様及び個数を取得する既存電灯情報取得装置と、
前記照明姿図取得装置が取得した照明姿図の情報に基づいて、前記LED照明機器情報データベース装置を検索して既存の電灯に置き換えるLED照明機器を選択するLED照明機器選択装置と、
前記LED照明機器選択装置が選択したLED照明機器の情報、前記既存電灯情報取得装置が取得した既存の電灯の個数、及び前記LED照明機器情報データベース装置に格納された前記LED照明機器の仕様に基づいて、照明機器交換後の年間使用電力量を試算するLED化後年間使用電力量試算装置と、
前記現行年間使用電力量取得装置が取得した現行年間使用電力量と、前記LED化後年間使用電力量試算装置が試算した照明機器交換後の年間使用電力量とに基づいて、削減電力量、削減率、電気料金年間削減額を試算する削減電力量削減率削減額試算装置と、
前記LED照明機器選択装置が選択したLED照明機器の情報、前記既存電灯情報取得装置が取得した既存の電灯の個数、及び前記LED照明機器情報データベース装置に格納された前記LED照明機器の機器価格、設置工事費用に基づいて、照明機器交換に要する設備費及び工事費の合計額を試算するLED化費用試算装置と、
前記削減電力量削減率削減額試算装置が試算した電気料金年間削減額と、前記LED化費用試算装置が試算した設備費及び設置工事費の合計額とに基づいて、LED化費用の回収年数を算出する回収年数算出装置と、
前記LED化費用試算装置が試算した設備費及び設置工事費の合計額を前記リース会社引き受け条件情報データベース装置が格納するリース会社が引き受ける条件の情報に照らしてリースの場合のリース支払い月額、リース支払い年額、支払い後メリットを試算するリース試算装置と
を有することを特徴とする。
これにより、設備費、設置工事費、電力量削減による回収年数、リース額をすぐに知ることができる。ここで、「支払い後メリット」とは、初期にかかった費用を数年の回収年数を経過して回収した後に、電力量削減効果と機器メンテナンス不要の効果により得られるメリットのことをいう。「機器メンテナンス不要の効果」は、従来の電灯がたとえば2年ほどで寿命が来て交換する必要が生じるのに対して、LED照明機器は、10年以上の寿命を持つと考えられるので交換不要であり機器メンテナンスが不要であることである。メーカー保証がつき、「万一の場合はメーカーが無償で交換する」という契約があれば、このメンテナンス不要の効果はさらにつよいものとなる。
【0013】
前記LED照明提案サーバコンピュータは、
前記電灯図取得装置が取得した既存の電灯図を前記LED照明機器選択装置が選択したLED照明機器に置き換えたLED電灯図を出力するLED電灯図出力装置をさらに有する。
これにより、電気工事をすることが容易になる。
【0014】
前記LED照明提案サーバコンピュータは、
前記照明姿図取得装置が取得した既存の照明機器の照明姿図を、前記LED照明機器選択装置が選択したLED照明機器に置き換えたLED照明姿図出力装置をさらに有することを特徴とするLED照明提案システム。
これにより、電気工事をする際に、視覚的な確認が容易となる。
【0015】
前記設置工事は、LED照明機器全体の消費電力を計測可能な電力量計を設置することを特徴とする。
これにより、設置後の効果確認に役立てることができる。
【0016】
さらに、インターネットに接続された電力量監視サーバコンピュータを有し、
前記電力量計は、定期的に消費電力量を前記電力量監視サーバコンピュータに送信する送信機能付き電力量計であり、
前記電力量監視サーバコンピュータは、前記見込み客が前記見込み客端末コンピュータによりアクセスすると、前記電力量計の消費電力量を開示することを特徴とする。
これにより、電力量計まで足を運ばずに、効果確認が可能となる。
【0017】
前記見込み客の施設の照明機器のLED化は、当該施設の一部についてのみ行うものであって、
前記設置工事は、LED照明機器全体の消費電力を計測可能なLED電力量計及び既存の電灯全体の消費電力を計測可能な既存電灯電力量計をそれぞれ設置することを特徴とする。
これにより、LED化を行った部分と、そうでない部分との消費電力の比較が可能となる。
【0018】
さらに、インターネットに接続された電力量監視サーバコンピュータを有し、
前記LED電力量計及び前記既存電灯電力量計は、それぞれ定期的に消費電力量を前記電力量監視サーバコンピュータに送信する送信機能を有し、
前記電力量監視サーバコンピュータは、前記見込み客が前記見込み客端末コンピュータによりアクセスすると、前記LED記電力量計及び前記既存電灯電力量計のそれぞれの消費電力量を開示することを特徴とする。
これにより、電力量計まで足を運ばずに、消費電力の比較が可能となる。
【発明の効果】
【0019】
以上、説明したように、本発明によれば、設備費、設置工事費、電力量削減による回収年数、リース額をすぐに知ることができるLED照明提案システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の実施形態に係るLED照明提案システムの構成を示すブロック図である。
図2】本発明の実施形態に係るLED照明提案サーバコンピュータの構成を示すブロック図である。
図3】本発明の実施形態に係るLED照明提案システムの動作を示すシーケンス図である。
図4】本発明の実施形態に係るLED照明提案システムから出力される試算図とリース試算例とを示す図である。
図5】電力量監視サーバコンピュータを追加した実施例の構成を示すブロック図である。
図6】電力量監視サーバコンピュータの内部構成を示すブロック図である。
図7】電力監視サーバコンピュータの動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明のシステムを実施するための最良の形態を詳細に説明する。本明細書にあっては、〇〇部、△△装置というとき、サーバコンピュータ(サーバ)、パーソナルコンピュータ(パソコン)などのコンピュータのCPU(中央処理装置)が必要なコンピュータプログラムを読み込んで機能する状態について表現する。したがって、これらの「〇〇部」「△△装置」は、物の発明の構成要素である。
【0022】
また、データベース装置というとき、各種の情報が他の情報と紐づいて(関連付けられて)格納されていて検索可能になっているものをいう。
【0023】
図1は、本発明の実施形態に係るLED照明提案システムの構成を示すブロック図である。
図1において、中央部に縦長の長円をいもって描いたのはインターネット網である。見込み客端末コンピュータ10と、LED照明提案サーバコンピュータ20とは、インターネットを介して接続される。見込み客端末コンピュータ10は、ウェブサイトに接続可能なコンピュータであって、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ノートブックパソコン、デスクトップパソコン、インターネットテレビなどさまざまなものを含む。LED照明提案サーバコンピュータ20は、見込み客端末コンピュータ10が、アクセス可能なサーバコンピュータであって、見込み客端末コンピュータ10に対してウェブページを表示し、当該ウェブページに見込み客端末コンピュータ10が書き込み可能として、見込み客端末コンピュータ10が入力することに応じて、LED照明提案サーバコンピュータ20が作業、処理を行ってその結果を見込み客端末コンピュータ10に返すことが可能であるように構成されている。
【0024】
図2は、本発明の実施形態に係るLED照明提案サーバコンピュータの構成を示すブロック図である。
LED照明機器情報データベース装置30は、入手可能なLED照明機器の仕様、在庫数、納期、機器価格、設備工事費用を含むLED照明機器情報を、検索可能な状態で格納するデータベース装置である。
リース会社引き受け条件情報データベース装置40は、LED照明機器設備費と設置工事費とをリース会社が引き受ける条件の情報を格納するデータベース装置である。
電灯図取得装置50は、見込み客の施設の既存の電灯図のCADデータ又はスキャンデータを取り込む装置である。たとえば見込み客がアクセスするのに対して、サーバコンピュータは電灯図のCADデータ又はスキャンデータをアップロードするようにガイダンスページを表示する。それにこたえて見込み客が当該電灯図のデータをアップロードすると、電灯図取得装置50は、電灯図を取得することが可能である。
照明姿図取得装置60は、見込み客の施設の既存の照明機器の斜視図又は六面図を取り込む装置である。たとえば見込み客がアクセスするのに対して、サーバコンピュータは照明機器の姿図(斜視図又は六面図)をアップロードするようにガイダンスページを表示する。それにこたえて見込み客が当該照明姿図をアップロードすると、照明姿図取得装置60は、照明姿図を取得することが可能である。このときの図面は、例えば、jpgデータや、PNGデータなどの画像データでアップロードする。
現行年間使用電力量取得装置70は、見込み客の現行、すなわち従来の電灯機器を用いている場合の使用電力量を電力会社の伝票(請求書、明細書など)から取得する装置である。画像データ解析から数字を読み取ることができる。また、サーバが見込み客に対して数字の入力を促し、それにこたえて見込み客が入力するのを待って、その数字を取得するようにしてもよい。
既存電灯情報取得装置80は、電灯図取得装置50が取得した電灯図を解析(画像解析など)して従来用いてきた電灯機器がいかなるものであり、どれだけの消費電力(ワット数)のものを何個用いているかを取得する装置である。あらかじめ準備した解析プログラムを用いて、画像解析、画像認識などがなされて必要な情報を取得する。
LED照明機器選択装置90は、既存電灯に置き換えるLED照明機器を選択する装置である。既存電灯情報取得装置80が取得した電灯機器の仕様に加えて照明姿図取得装置60が取得した照明機器の外観、寸法、形状などを総合して、置き換えるべきLED照明機器を選択するプログラムをあらかじめ準備しておき、それを運用するものである。なお、置き換えるべきLED照明機器が選択されるので、その結果、その新たな照明機器に置き換えた電灯図を作成するようにする装置を付け加えることもできる。その場合には、LED電灯図出力装置をさらに有することとなる。さらに、その見込み客に対して、選択したLED照明機器の姿図を出力するLED照明姿図出力装置をさらに有することとしてもよい。
LED化後年間使用電力量試算装置100は、LED照明機器選択装置が選択したLED照明機器の情報、前記既存電灯情報取得装置が取得した既存の電灯の個数、及び前記LED照明機器情報データベース装置に格納された前記LED照明機器の仕様に基づいて、照明機器交換後の年間使用電力量を試算する。この計算は、LED照明機器のメーカーが発表している仕様に基づくものである。したがって、実測値というよりは、試算という性質のものとなる。
削減電力量削減率削減額試算装置110は、現行年間使用電力量取得装置が取得した現行年間使用電力量と、LED化後年間使用電力量試算装置が試算した照明機器交換後の年間使用電力量とに基づいて、引き算により削減電力量を試算し、割り算により削減率を試算し、LED化の前後の電力使用量の引き算により電気料金年間削減額を試算する。
LED化費用試算装置120は、LED照明機器選択装置90が選択したLED照明機器の情報、既存電灯情報取得装置80が取得した既存の電灯の個数、及びLED照明機器情報データベース装置30に格納されたLED照明機器の機器価格、設置工事費用に基づいて、照明機器交換に要する設備費及び工事費の合計額を試算する。設置工事費用は、当該施設の最寄りにある電気工事店の相場を加味して用いることができる。
回収年数算出装置130は、LED化費用試算装置120が試算した設備費及び設置工事費の合計額を、削減電力量削減率削減額試算装置110が試算した電気料金年間削減額で、割り算を実行することによりLED化費用の回収年数を算出する。
リース試算装置140は、LED化費用試算装置120が試算した設備費及び設置工事費の合計額をリース会社引き受け条件情報データベース装置が格納するリース会社が引き受ける条件の情報、たとえばリース設定可能な年数、利率などに照らしてリースの場合のリース支払い月額、リース支払い年額、支払い後メリットを試算する。
通信処理部400は、インターネットとのやり取りを司る。
【0025】
図3は、本発明の実施形態に係るLED照明提案システムの動作を示すシーケンス図である。LED照明機器に置き換えることを検討する見込み客が、見込み客端末コンピュータを介して、LED照明提案サーバコンピュータにアクセスすると、サーバコンピュータは、見込み客に対して、電灯図、照明姿図、現行年間使用電力量などの情報を要求する。見込み客は、それにこたえて各種情報をサーバコンピュータに引き渡す。すると、サーバコンピュータはそれ等の情報を取得し、電灯図情報を解析(画像解析、画像認識など)をして既存電灯情報を取得する。さらに照明姿図から、データベースを参照することによりLED照明機器を選択する。そして、それらの情報に基づいて、LED化後の年間使用電力量を試算する。そして、削減電力量、削減率、削減額の試算を実行する。さらに、LED化費用を試算する。回収年数を算出する。リース試算を実行する。
このようにして算出された結果を見込み客に対して、見やすい形に加工して見せる。そして、それがLED照明提案書として見込み客に提示される。
【0026】
図4は、本発明の実施形態に係るLED照明提案システムから出力される試算図とリース試算例とを示す図である。図4(a)は、ある町に対して提案された内容を示す。町役場、町健康福祉センター、小学校、中学校、幼稚園、文化交流センター、共同調理場、宿泊施設、温泉施設の照明全てに対して、上述の解析、試算、算出がなされた結果、提案書が作られている。
図4(b)は、10年リースの試算例である。
【0027】
図5は、電力量監視サーバコンピュータ300を追加した実施例の構成を示すブロック図である。既に本発明のLED照明提案システムを用いてLED照明を導入した顧客がある場合に、当該LED照明機器の消費電力を計測するための電力量計を設置してあれば、その出力を電力量監視サーバコンピュータ300で処理して、見える化し、新たな見込み客の検討材料として用いるようにすることができる。すると、見込み客は、試算値ではなく実際の計測値に基づいて導入の可否についての判断をすることができる。
また、見込み客は、自らの施設が大きい場合や、複数ある場合など、それらの一部にLED照明機器を導入し、他の部分には既存の電灯機器を残したままとするケースが考えられる。その場合に、LED照明機器の消費電力を測定するための電力計と、既存の電灯機器の消費電力を測定するための電力計とを設置しておいて比較すると、試算値ではなく、実測値として削減効果を見ることができる。そのようにして電力量を監視することで、残りの施設の電灯機器をLED化することに対しても、前向きに検討できるようになると考えられる。
【0028】
図6は、電力量監視サーバコンピュータ300の内部構成を示すブロック図である。
電力量監視サーバコンピュータ300には、顧客又は見込み客に開示する電力削減に関する情報を格納する開示情報データベース装置320、電力量計の出力を取得する電力量取得装置340,測定結果を顧客又は見込み客に開示すべくウェブページを作成するウェブページ作成装置360が設けられる。
開示情報データベース装置320には、可能ならば一年前、二年前の同月のデータとの比較ができるようにする。季節による変動を考慮して比較するためである。
電力量計には、望ましくは通信機能を設けて随時、消費電力量を取得できるようにする。電力量計に通信機能を設けるにはたとえばPHSのチップを内部に設けることなどが考えられる。
【0029】
図7は、電力監視サーバコンピュータ300の動作を示すシーケンス図である。送信機能付きLED電力量計、送信機能付き既存電灯電力量計からは、定期的(たとえば一日に一回、一日に二回など)消費電力量の計測結果が電力量監視サーバコンピュータに送られる。電力量監視サーバコンピュータは、その電力量情報に基づいて、ウェブページを作成し、当該消費電力量を見込み客が見込み客端末コンピュータを介してアクセスして見ることができるようにする。
見込み客は、このようにして消費電力量の削減効果を実測値に基づいて知ることにより、LED照明機器の導入により前向きに取り組める。
【0030】
以上、本発明のシステムについて、具体的な実施の形態を示して説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。当業者であれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上述の実施形態におけるサーバコンピュータの構成及び機能に様々な変更・改良を加えることが可能である。
また、実施形態において2つのサーバコンピュータを設けることとしたが、これらの有する機能を適宜、分担又は統合することによりサーバコンピュータの数を増減することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明のシステムは、自治体や、大企業などの大規模な施設に対してLED照明提案を行う産業において広く利用することができるものである。
【符号の説明】
【0032】
10 見込み客端末コンピュータ
20 LED照明提案サーバコンピュータ
30 LED照明機器情報データベース装置
40 リース会社引き受け条件情報データベース装置
50 電灯図取得装置
60 照明姿図取得装置
70 現行年間使用電力量取得装置
80 既存電灯情報取得装置
90 LED照明機器選択装置
100 LED化後年間使用電力量試算装置
110 削減電力量削減率削減額試算装置
120 LED化費用試算装置
130 回収年数算出装置
140 リース試算装置
150 LED電灯図出力装置
160 LED照明姿図出力装置
170 電力量計
180 送信機能付き電力量計
190 LED電力量計
200 既存電灯電力量計
210 送信機能付きLED電力量計
220 送信機能付き既存電灯電力量計
300 電力量監視サーバコンピュータ
400 通信処理部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2022-08-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
見込み客が用いる見込み客端末コンピュータとLED照明提案サーバコンピュータとを、インターネットを介して接続してなるLED照明提案システムであって、
前記LED照明提案サーバコンピュータは、
前記見込み客に対して提供することが可能なLED照明機器の仕様、在庫数、納期、機器価格、設置工事費用を含むLED照明機器情報を検索して利用可能な状態で格納するLED照明機器情報データベース装置と、
前記見込み客が既存の照明機器をLED照明機器に交換する際のLED照明機器設備費と設置工事費とをリース会社が引き受ける条件の情報を格納するリース会社引き受け条件情報データベース装置と、
前記見込み客の施設の既存の電灯図のCADデータ又はスキャンデータを取り込む電灯図取得装置と、
前記見込み客の施設の既存の照明機器の斜視図又は六面図からなる照明姿図を取り込む照明姿図取得装置と、
前記見込み客の施設の現行年間使用電力量を取り込む現行年間使用電力量取得装置と、
前記電灯図取得装置が取得した電灯図情報を解析して、既存の電灯の仕様及び個数を取得する既存電灯情報取得装置と、
前記照明姿図取得装置が取得した照明姿図の情報に基づいて、前記LED照明機器情報データベース装置を検索して既存の電灯に置き換えるLED照明機器を選択するLED照明機器選択装置と、
前記LED照明機器選択装置が選択したLED照明機器の情報、前記既存電灯情報取得装置が取得した既存の電灯の個数、及び前記LED照明機器情報データベース装置に格納された前記LED照明機器の仕様に基づいて、照明機器交換後の年間使用電力量を試算するLED化後年間使用電力量試算装置と、
前記現行年間使用電力量取得装置が取得した現行年間使用電力量と、前記LED化後年間使用電力量試算装置が試算した照明機器交換後の年間使用電力量とに基づいて、削減電力量、削減率、電気料金年間削減額を試算する削減電力量削減率削減額試算装置と、
前記LED照明機器選択装置が選択したLED照明機器の情報、前記既存電灯情報取得装置が取得した既存の電灯の個数、及び前記LED照明機器情報データベース装置に格納された前記LED照明機器の機器価格、設置工事費用に基づいて、照明機器交換に要する設備費及び工事費の合計額を試算するLED化費用試算装置と、
前記削減電力量削減率削減額試算装置が試算した電気料金年間削減額と、前記LED化費用試算装置が試算した設備費及び設置工事費の合計額とに基づいて、LED化費用の回収年数を算出する回収年数算出装置と、
前記LED化費用試算装置が試算した設備費及び設置工事費の合計額を前記リース会社引き受け条件情報データベース装置が格納するリース会社が引き受ける条件の情報に照らしてリースの場合のリース支払い月額、リース支払い年額、支払い後メリットを試算するリース試算装置と
を有することを特徴とするLED照明提案システム。
【請求項2】
請求項1に記載したLED照明提案システムであって、
前記LED照明提案サーバコンピュータは、
前記電灯図取得装置が取得した既存の電灯図を前記LED照明機器選択装置が選択したLED照明機器に置き換えたLED電灯図を出力するLED電灯図出力装置をさらに有することを特徴とするLED照明提案システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載したLED照明提案システムであって、
前記LED照明提案サーバコンピュータは、
前記照明姿図取得装置が取得した既存の照明機器の照明姿図を、前記LED照明機器選択装置が選択したLED照明機器に置き換えたLED照明姿図出力装置をさらに有することを特徴とするLED照明提案システム。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載したLED照明提案システムであって、
前記見込み客が既存の照明機器をLED照明機器に交換する設置工事は、LED照明機器全体の消費電力を計測可能な電力量計を設置することを特徴とするLED照明提案システム。
【請求項5】
請求項4に記載したLED照明提案システムであって、
さらに、インターネットに接続された電力量監視サーバコンピュータを有し、
前記電力量計は、定期的に消費電力量を前記電力量監視サーバコンピュータに送信する送信機能付き電力量計であり、
前記電力量監視サーバコンピュータは、前記見込み客が前記見込み客端末コンピュータによりアクセスすると、前記電力量計の消費電力量を開示することを特徴とするLED照明提案システム。
【請求項6】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載したLED照明提案システムであって、
前記見込み客の施設の照明機器のLED化は、当該施設の一部についてのみ行うものであって、
前記見込み客が既存の照明機器をLED照明機器に交換する設置工事は、LED照明機器全体の消費電力を計測可能なLED電力量計及び既存の電灯全体の消費電力を計測可能な既存電灯電力量計をそれぞれ設置することを特徴とするLED照明提案システム。
【請求項7】
請求項6に記載したLED照明提案システムであって、
さらに、インターネットに接続された電力量監視サーバコンピュータを有し、
前記LED電力量計及び前記既存電灯電力量計は、それぞれ定期的に消費電力量を前記電力量監視サーバコンピュータに送信する送信機能を有し、
前記電力量監視サーバコンピュータは、前記見込み客が前記見込み客端末コンピュータによりアクセスすると、前記LED電力量計及び前記既存電灯電力量計のそれぞれの消費電力量を開示することを特徴とするLED照明提案システム。