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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023127231
(43)【公開日】2023-09-13
(54)【発明の名称】トークン管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/34 20120101AFI20230906BHJP
【FI】
G06Q50/34
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022030886
(22)【出願日】2022-03-01
(71)【出願人】
【識別番号】000103301
【氏名又は名称】エンゼルグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115808
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 真司
(74)【代理人】
【識別番号】100113549
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 守
(72)【発明者】
【氏名】重田 泰
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC54
(57)【要約】      (修正有)
【課題】物理トークンと交換可能な電子トークンを管理するトークン管理システムを提供する。
【解決手段】トークン管理システムにおいて、電子トークン管理装置は、プレイヤ61が所有している電子トークンの額を記憶する記憶装置を有し、電子トークンの額を特定するためのスマートフォン62で、カジノ内のケージ53においてプレイヤから受け取った購入代金の額に応じて、プレイヤについて記憶装置に記憶されている電子トークンの額を増額させる第1増額更新部71と、カジノのゲームテーブル54に設置され、プレイヤに引き渡す物理トークンの額に応じて、スマートフォンで特定された記憶装置の電子トークンの額を減額する第1減額更新部72と、プレイヤから受け取った物理トークンの額に応じて、そのプレイヤについて記憶装置に記憶されている電子トークンの額を増額させる第2増額更新部73と、を備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カジノ内でプレイヤがベットするのに用いられ、プレイヤがゲームに勝つことでベット額及びゲーム結果に基づいてプレイヤに払い出され、プレイヤがゲームに負けることでベット額及びゲーム結果に基づいてカジノに回収される物理トークンと交換可能な電子トークンを管理するトークン管理システムであって、
前記プレイヤが所有している電子トークンの額を記憶する記憶手段と、
プレイヤによって携帯される、前記記憶手段において当該プレイヤが所有している電子トークンの額を特定するためのプレイヤ携帯物と、
前記カジノ内のケージにおいて前記プレイヤから受け取った購入代金の額に応じて、前記プレイヤについて前記記憶手段に記憶されている前記電子トークンの額を増額させる第1増額更新手段と、
前記カジノのゲームテーブルに設置される、前記プレイヤに引き渡す物理トークンの額に応じて、前記プレイヤ携帯物で特定された前記記憶手段の前記電子トークンの額を減額する第1減額更新手段と、
前記プレイヤから受け取った前記物理トークンの額に応じて、前記プレイヤについて前記記憶手段に記憶されている前記電子トークンの額を増額させる第2増額更新手段と、
を備えた、トークン管理システム。
【請求項2】
前記プレイヤに支払う代金の額に応じて、前記プレイヤについて前記記憶手段に記憶されている前記電子トークンの額を減額する第2減額更新手段をさらに備えた、請求項1に記載のトークン管理システム。
【請求項3】
前記第1増額更新手段は、前記プレイヤ携帯物に設けられ、前記購入代金を電子決済で受け取る、請求項1に記載のトークン管理システム。
【請求項4】
前記第1増額更新手段は、前記プレイヤのデポジット額を減額することで、前記プレイヤから前記購入代金を受け取る、請求項1に記載のトークン管理システム。
【請求項5】
前記第2増額更新手段は、前記カジノのゲートに設置され、
前記物理トークンは、前記カジノの外への持ち出しが禁止される、請求項1~4のいずれかに記載のトークン管理システム。
【請求項6】
前記第2増額更新手段は、前記ゲームテーブルに設置され、
前記物理トークンは、それが前記プレイヤに引き渡される前記ゲームテーブルにおいて使用可能であり、他のゲームテーブルにおいて使用が禁止される、請求項1~4のいずれかに記載のトークン管理システム。
【請求項7】
前記第2増額更新手段は、前記カジノ内のゲームテーブルに設けられ、ゲームに勝った前記プレイヤに払い出す払出額に応じて、前記プレイヤについて前記記憶手段に記憶されている前記電子トークンの額を増額させる、請求項1~4のいずれかに記載のトークン管理システム。
【請求項8】
前記プレイヤ携帯物は、それを携帯する前記プレイヤ又は当該プレイヤ携帯物の識別情報を記憶する識別情報記憶手段を備え、
前記トークン管理システムは、前記記憶手段に記憶された前記電子トークンの額の変更履歴を前記識別情報に関連付けて記憶する履歴記憶手段をさらに備えた、請求項1~7のいずれかに記載のトークン管理システム。
【請求項9】
前記変更履歴は、前記記憶手段に記憶されている前記電子トークンの額の、
(1)前記物理トークンの前記プレイヤへの引き渡しに応じた減額、
(2)前記プレイヤから受け取った購入代金の額に応じた増額、
(3)前記プレイヤから受け取った前記物理トークンの額に応じた増額、
(4)ゲームに勝った前記プレイヤに払い出す払出額に応じた増額、及び
(5)前記プレイヤに支払う現金の額に応じた減額、
の少なくともいずれかを含む、請求項8に記載のトークン管理システム。
【請求項10】
前記記憶手段は、前記プレイヤ携帯物に設けられ、
前記第1減額更新手段は、前記プレイヤに引き渡す物理トークンの額に応じて、当該プレイヤの前記プレイヤ携帯物の前記記憶手段に記憶された前記電子トークンの額を減額する、請求項1に記載のトークン管理システム。
【請求項11】
前記記憶手段は、前記プレイヤ携帯物以外の装置に設けられて、前記プレイヤが所有している電子トークンの額を当該プレイヤ又は当該プレイヤの前記プレイヤ携帯物の識別情報と関連付けて記憶し、
前記プレイヤ携帯物は、それを携帯する前記プレイヤ又は当該プレイヤ携帯物の識別情報を記憶する識別情報記憶手段を備え、
前記第1減額更新手段は、前記識別情報記憶手段から前記識別情報を読み出して、前記プレイヤに引き渡す物理トークンの額に応じて、前記記憶手段に記憶された、読み出した前記識別情報に関連付けられた前記電子トークンの額を減額する、請求項1に記載のトークン管理システム。
【請求項12】
前記プレイヤから差し出された前記物理トークンの額を読み取る物理トークン読取手段をさらに備え、
前記第2増額更新手段は、前記物理トークン読取手段で読み取られた前記物理トークンの額に応じて、前記記憶手段に記憶された前記電子トークンの額を増額させる、請求項10に記載のトークン管理システム。
【請求項13】
前記プレイヤから差し出された前記物理トークンの額を読み取る物理トークン読取手段と、
前記プレイヤ携帯物の前記識別情報記憶手段から前記識別情報を読み取るプレイヤ携帯物読取手段と、
をさらに備え、
前記第2増額更新手段は、前記識別情報の読取りに関連付けて前記物理トークン読取手段で読み取られた前記物理トークンの額に応じて、前記識別情報に関連付けられた記憶された前記電子トークンの額を増額させる、請求項11に記載のトークン管理システム。
【請求項14】
前記プレイヤ携帯物は、前記カジノ内で使用可能な前記電子トークンの管理のための専用端末装置である、請求項1~13のいずれかに記載のトークン管理システム。
【請求項15】
前記プレイヤ携帯物は、前記電子トークンの管理のためのプログラムを実行する汎用の情報処理装置である、請求項1~13のいずれかに記載のトークン管理システム。
【請求項16】
前記プレイヤ携帯物は、前記カジノ内で使用可能な前記電子トークンの管理のためのカードである、請求項1~13のいずれかに記載のトークン管理システム。
【請求項17】
前記電子トークンには有効期限が設定されている、請求項1~16のいずれかに記載のトークン管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カジノにおいて物理トークンと交換可能な電子トークンを管理するトークン管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
カジノでは、プレイヤは、現金によって物理トークンとしてのゲーミングチップを取得して、ゲームをプレイする。よって、プレイヤは、カジノ内において多額の現金を所持してゲームをプレイすることがあり、このような状況はセキュリティの観点から好ましくない。
【0003】
一方で、カジノにおいて、物理トークンを用いることなく、電子トークンでベット及びペイアウトを行う電子ベッティングシステムも知られている(例えば、特許文献1)。このような電子ベッティングシステムでは、ゲームテーブルにおいて物理トークンをベットエリアに移動させることでベッティングを行うという臨場感や操作感が失われるため、従来からのカジノファンには好まれない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2004-520089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、ゲームテーブルにおいて物理トークンを用いることを前提として、プレイヤがカジノ内において多額の現金を所持したままゲームをプレイすることによるセキュリティリスクを低減するためのトークン管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様のトークン管理システムは、カジノ内でプレイヤがベットするのに用いられ、プレイヤがゲームに勝つことでベット額及びゲーム結果に基づいてプレイヤに払い出され、プレイヤがゲームに負けることでベット額及びゲーム結果に基づいてカジノに回収される物理トークンと交換可能な電子トークンを管理するトークン管理システムであって、前記プレイヤが所有している電子トークンの額を記憶する記憶手段と、プレイヤによって携帯される、前記記憶手段において当該プレイヤが所有している電子トークンの額を特定するためのプレイヤ携帯物と、前記カジノ内のケージにおいて前記プレイヤから受け取った購入代金の額に応じて、前記プレイヤについて前記記憶手段に記憶されている前記電子トークンの額を増額させる第1増額更新手段と、前記カジノのゲームテーブルに設置される、前記プレイヤに引き渡す物理トークンの額に応じて、前記プレイヤ携帯物で特定された前記記憶手段の前記電子トークンの額を減額する第1減額更新手段と、前記プレイヤから受け取った前記物理トークンの額に応じて、前記プレイヤについて前記記憶手段に記憶されている前記電子トークンの額を増額させる第2増額更新手段とを備えた構成を有している。
【0007】
上記のトークン管理システムは、前記プレイヤに支払う代金の額に応じて、前記プレイヤについて前記記憶手段に記憶されている前記電子トークンの額を減額する第2減額更新手段をさらに備えていてよい。
【0008】
上記のトークン管理システムにおいて、前記第1増額更新手段は、前記プレイヤ携帯物に設けられ、前記購入代金を電子決済で受け取ってよい。
【0009】
上記のトークン管理システムにおいて、前記第1増額更新手段は、前記プレイヤのデポジット額を減額することで、前記プレイヤから前記購入代金を受け取ってよい。
【0010】
上記のトークン管理システムにおいて、前記第2増額更新手段は、前記カジノのゲートに設置されてよく、前記物理トークンは、前記カジノの外への持ち出しが禁止されてよい。
【0011】
上記のトークン管理システムにおいて、前記第2増額更新手段は、前記ゲームテーブルに設置されてよく、前記物理トークンは、それが前記プレイヤに引き渡される前記ゲームテーブルにおいて使用可能であり、他のゲームテーブルにおいて使用が禁止されてよい。
【0012】
上記のトークン管理システムにおいて、前記第2増額更新手段は、前記カジノ内のゲームテーブルに設けられ、ゲームに勝った前記プレイヤに払い出す払出額に応じて、前記プレイヤについて前記記憶手段に記憶されている前記電子トークンの額を増額させてよい。
【0013】
上記のトークン管理システムにおいて、前記プレイヤ携帯物は、それを携帯する前記プレイヤ又は当該プレイヤ携帯物の識別情報を記憶する識別情報記憶手段を備えていてよく、前記トークン管理システムは、前記記憶手段に記憶された前記電子トークンの額の変更履歴を前記識別情報に関連付けて記憶する履歴記憶手段をさらに備えていてよい。
【0014】
上記のトークン管理システムにおいて、前記変更履歴は、前記記憶手段に記憶されている前記電子トークンの額の、(1)前記物理トークンの前記プレイヤへの引き渡しに応じた減額、(2)前記プレイヤから受け取った購入代金の額に応じた増額、(3)前記プレイヤから受け取った前記物理トークンの額に応じた増額、(4)ゲームに勝った前記プレイヤに払い出す払出額に応じた増額、及び(5)前記プレイヤに支払う現金の額に応じた減額の少なくともいずれかを含んでよい。
【0015】
上記のトークン管理システムにおいて、前記記憶手段は、前記プレイヤ携帯物に設けられてよく、前記第1減額更新手段は、前記プレイヤに引き渡す物理トークンの額に応じて、当該プレイヤの前記プレイヤ携帯物の前記記憶手段に記憶された前記電子トークンの額を減額してよい。
【0016】
上記のトークン管理システムにおいて、前記記憶手段は、前記プレイヤ携帯物以外の装置に設けられて、前記プレイヤが所有している電子トークンの額を当該プレイヤ又は当該プレイヤの前記プレイヤ携帯物の識別情報と関連付けて記憶してよく、前記プレイヤ携帯物は、それを携帯する前記プレイヤ又は当該プレイヤ携帯物の識別情報を記憶する識別情報記憶手段を備えてよく、前記第1減額更新手段は、前記識別情報記憶手段から前記識別情報を読み出して、前記プレイヤに引き渡す物理トークンの額に応じて、前記記憶手段に記憶された、読み出した前記識別情報に関連付けられた前記電子トークンの額を減額してよい。
【0017】
上記のトークン管理システムは、前記プレイヤから差し出された前記物理トークンの額を読み取る物理トークン読取手段をさらに備えていてよく、前記第2増額更新手段は、前記物理トークン読取手段で読み取られた前記物理トークンの額に応じて、前記記憶手段に記憶された前記電子トークンの額を増額させてよい。
【0018】
上記のトークン管理システムは、前記プレイヤから差し出された前記物理トークンの額を読み取る物理トークン読取手段と、前記プレイヤ携帯物の前記識別情報記憶手段から前記識別情報を読み取るプレイヤ携帯物読取手段とをさらに備えていてよく、前記第2増額更新手段は、前記識別情報の読取りに関連付けて前記物理トークン読取手段で読み取られた前記物理トークンの額に応じて、前記識別情報に関連付けられた記憶された前記電子トークンの額を増額させてよい。
【0019】
上記のトークン管理システムにおいて、前記プレイヤ携帯物は、前記カジノ内で使用可能な前記電子トークンの管理のための専用端末装置であってよい。
【0020】
上記のトークン管理システムにおいて、前記プレイヤ携帯物は、前記電子トークンの管理のためのプログラムを実行する汎用の情報処理装置であってよい。
【0021】
上記のトークン管理システムにおいて、前記プレイヤ携帯物は、前記カジノ内で使用可能な前記電子トークンの管理のためのカードであってよい。
【0022】
上記のトークン管理システムにおいて、前記電子トークンには有効期限が設定されていてよい。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は、本発明の第1の実施の形態のトークン管理システムの全体構成を示す図である。
図2図2は、本発明の第1の実施の形態の現金、電子トークン、及び物理トークンの交換関係を示す図である。
図3図3は、本発明の第1の実施の形態のトークン管理システムの構成を示すブロック図である。
図4図4は、本発明の第1の実施の形態のスマートフォンの記憶装置に記憶される情報の構成を示す図である。
図5図5は、本発明の第1の実施の形態の取引を示す図である。
図6図6は、本発明の第2の実施の形態のトークン管理システムの全体構成を示す図である。
図7図7は、本発明の第2の実施の形態のトークン管理システムの構成を示すブロック図である。
図8図8は、本発明の第2の実施の形態のデータベースに記憶される情報の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
トークン管理システム100は、物理トークンと交換可能な電子トークンを管理する。ここで、物理トークンは、カジノ内でプレイヤがベットするのに用いられ、プレイヤがゲームに勝つことでベット額及びゲーム結果に基づいてプレイヤに払い出され、プレイヤがゲームに負けることでベット額及びゲーム結果に基づいてカジノに回収されるものであり、典型的には、ゲーミングチップである。
【0025】
電子トークンは、少なくとも交換可能な物理トークンの額の情報、すなわち電子トークンの額の情報を有する電子データである。すなわち、電子トークンは直接ゲームテーブル54におけるベットに用いることはできないが、ゲームテーブル54におけるベットに用いることができる物理トークンとの間で交換可能である。また、いかに説明する実施の形態では、電子トークンは、現金に換金することが可能である。ただし、電子トークンは、カジノの外において通貨と同様にして商品やサービスの購入に用いることができるものではない。なお、他の実施の形態では、電子トークンがカジノ以外の他のサービスや商品の購入に利用可能であってもよい。
【0026】
電子トークンは記憶装置に記憶される。電子トークンは、記憶装置としてのデータベースにプレイヤIDと関連付けて記憶されてよい。また、電子トークンは、プレイヤが携帯する記憶メディアに記憶されてもよい。電子トークンに、ブロックチェーン技術が採用されてよい。
【0027】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態のトークン管理システムの全体構成を示す図である。図1に示すように、カジノ50には、バックヤード51とゲームフロア52とが設けれている。バックヤード51にはプレイヤ61は立ち入ることができない。バックヤード51には、ゲームフロア52に通じるウィンドウ531が備えられたケージ53が設置されている。ゲームフロア52にいるプレイヤ61はウィンドウ531を介してケージ53にいるスタッフとの間でトークンの購入及び換金を行うことができる。ゲームフロア52には、複数のゲームテーブル54が設置されている。プレイヤ61は、プレイヤ携帯物としての自らのスマートフォン62を所持している。プレイヤ61は、ゲームテーブル54でゲームをプレイすることができる。
【0028】
ケージ53にはケージシステム10が設置され、各ゲームテーブル54にはテーブルシステム20が設置される。スマートフォン62は、汎用の情報処理装置として、他の機能を有するとともに、プレイヤ61が所有している電子トークンを記憶し更新する機能を有している。
【0029】
図2は、本発明の第1の実施の形態の現金、電子トークン、及び物理トークンの交換関係を示す図である。図2は、プレイヤが所有している価値の形態の変換を示している。プレイヤは現金をカジノに支払うことで、自らのスマートフォン62に電子トークンをチャージすることができる(交換E1)。プレイヤは、スマートフォン62にチャージされた電子トークンを消費することで物理トークンを取得できる(交換E2)。プレイヤ61は、各ゲームテーブル54において、物理トークンを用いてゲームへのベットを行うことができる。
【0030】
プレイヤ61は、所持している物理トークンをカジノに支払うことで、自らのスマートフォン62に電子トークンをチャージすることができる(交換E3)。また、プレイヤ61は、自らのスマートフォン62にチャージされている電子トークンを現金に換金することができる(交換E4)。
【0031】
なお、図2では、電子トークンを介してプレイヤが所有している現金を、ゲームに用いる物理トークンに変換する方法を示しているが、カジノ50では、これと並行して、従来と同様に現金から直接物理トークンに変換可能(すなわち、現金で物理トークンを購入可能)であってよく、また、物理トークンを直接現金に変換可能(すなわち、物理トークンを換金可能)であってよい。
【0032】
図3は、本発明の第1の実施の形態のトークン管理システムの構成を示すブロック図である。トークン管理システム100は、ケージシステム10と、テーブルシステム20と、スマートフォン62とを備えている。ケージシステム10は、近距離通信装置11と、電子トークン管理装置12とを備えている。テーブルシステム20は、近距離通信装置21と、電子トークン管理装置22とを備えている。スマートフォン62は、近距離通信装置621と、更新装置622と、記憶装置623とを備えている。
【0033】
近距離通信装置11、21は、図示しないアンテナ及びリーダを備えている。近距離通信装置11のアンテナは、例えば、ウィンドウ531のカウンタに設置されてよく、近距離通信装置21のアンテナは、例えば、ゲームテーブル54の各プレイヤポジションのテーブル面内に設置されてよい。近距離通信装置11、21は、いずれもNFC等の近距離無線通信規格に従って、プレイヤ61が所持するスマートフォン62の近距離通信装置621と通信をする。近距離通信装置11、21は、例えば、アンテナとNFCリーダライタ(NFCコントローラ)とを備えていてよく、近距離通信装置621は、NFCタグであってよい。
【0034】
電子トークン管理装置12、22は、それぞれプロセッサ、メモリ等を備えて所定のOS上で動作するコンピュータが、本実施の形態のコンピュータ可読プログラムを実行することで構成される。電子トークン管理装置12は、更新処理部120として機能し、電子トークン管理装置22は、更新処理部220として機能する。
【0035】
トークン管理システム100は、第1増額更新部71と、第1減額更新部72と、第2増額更新部73と、第2減額更新部74とを備えている。本実施の形態では、ケージシステム10の更新処理部120に、第1増額更新部71及び第2減額更新部74が設けられ、テーブルシステム20の更新処理装部220に、第1増額更新部71、第1減額更新部72、及び第2増額更新部73が設けられるが、ケージシステム10の更新処理部120にさらに第1減額更新部72及び第2増額更新部73が設けられてよく、テーブルシステム20の更新処理部220にさらに第2減額更新部が設けられてもよい。
【0036】
スマートフォン62の更新装置622は、第1増額更新部71、第1減額更新部72、第2増額更新部73、第2減額更新部74による指示に応じて、記憶装置623に記憶された残高を増額し、又は減額する更新処理を行う。更新装置622が第1増額更新部71と連携して増額の更新を行う場合には、そのような更新装置622も第1増額更新部として機能し、更新装置622が第1減額更新部72と連携して減額の更新を行う場合には、そのような更新装置622も第1減額更新部として機能し、更新装置622が第2増額更新部73と連携して増額の更新を行う場合には、そのような更新装置622も第2増額更新部として機能し、更新装置622が第2減額更新部74と連携して減額の更新を行う場合には、そのような更新装置622も第2減額更新部として機能する。
【0037】
なお、本実施の形態では、プレイヤが携帯するプレイヤ携帯物がスマートフォン62である例を示しているが、プレイヤ携帯物は、上記の近距離通信装置621、更新装置622、及び記憶装置623を備えていれば、例えば、専用の装置であってよく、あるいは、カード型のように自ら電源を持たないものであってもよい。
【0038】
図4は、本発明の第1の実施の形態のスマートフォンの記憶装置に記憶される情報の構成を示す図である。記憶装置623には、電子トークンとして、取引の日時、取引種別、及び取引額等の取引履歴、並びに電子トークンの残高が記憶される。取引種別には、電子トークンを消費して物理トークンを取得したことを示す「Chip buy-in」と、現金をカジノに渡すことで電子トークンをチャージしたことを示す「Charge by cash」と、物理トークンをカジノに渡すことで電子トークンをチャージしたことを示す「Charge by chips」と、図示はされていないが電子トークンの残高の一部又は全部を現金に換金したことを示す「Cash-out」とがある。最新の残高がその時点で消費可能な電子トークンの額を示している。
【0039】
すなわち、記憶装置623には、電子トークンの額の変更履歴として、物理トークンのプレイヤへの引き渡しに応じた電子トークンの額の減額が「Chip buy-in」の額として記録され、プレイヤ61から受け取った購入代金の額に応じた電子トークンの額の増額が「Charge by cash」の額として記録され、プレイヤ61から受け取った物理トークンの額に応じた電子トークンの額の増額が「Charge by chips」の額として記録され、プレイヤに支払う現金の額に応じた電子トークンの額の減額が「Cash-out」の額として記録される。さらに、後述するようにゲームに勝ったプレイヤ61への払出しが電子トークンで行われる場合には、ゲームに勝ったプレイヤ61に払い出す払出額に応じた電子トークンの額の増額が「Pay-out」の額として記録されてもよい。
【0040】
図5は、本発明の第1の実施の形態の取引を示す図である。図5を参照して、各更新部71~74の処理を説明する。なお各更新部71~74における「増額」「減額」の用語は、プレイヤ61が所有する電子トークンの増額及び減額を意味し、したがって増額処理とは、電子トークンの残高を増額させる処理を言い、減額処理とは電子トークンの残高を減額させる処理を言う。
【0041】
第1増額更新部71は、プレイヤ61からカジノに支払われる現金(購入代金)と引き換えに、電子トークンの残高を増額させる処理を行う(図2の交換E1)。具体的には、カジノのスタッフ(例えば、ケージ53のスタッフ及びゲームテーブル54のディーラ)は、プレイヤ61から取引に係る現金を受けると、この現金の額を第1増額更新部71に対して指定する。金額の指定を受けた第1増額更新部71は、近距離通信装置11又は21を介してスマートフォン62の近距離通信装置621と通信を行い、更新装置622に増額の更新処理を行わせる。更新装置622は、第1増額処理部として機能して、記憶装置623に記憶された残高を指定された額だけ増加させる処理を行う。
【0042】
第1減額更新部72は、カジノからプレイヤ61に対して物理トークンを支払うのと引き換えに、電子トークンの残高を減額させる処理を行う(図2の交換E2)。具体的には、カジノのスタッフは、プレイヤ61から物理トークンの要求とその額の指定を受けると、その額の物理トークンをプレイヤ61に支払うとともに、その額を第1減額更新部72に対して指定する。金額の指定を受けた第1減額更新部72は、近距離通信装置21を介してスマートフォン62の近距離通信装置621と通信を行い、更新装置622に減額の更新処理を行わせる。更新装置622は、第1減額処理部として機能して、記憶装置623に記憶された残高から指定された額を減額する処理を行う。
【0043】
第2増額更新部73は、プレイヤ61からカジノに引き渡される物理トークンと引き換えに、電子トークンの残高を増額させる処理を行う(図2の交換E3)。具体的には、カジノのスタッフは、プレイヤ61から取引に係る物理トークンを受けると、この物理トークンの額を第2増額更新部73に対して指定する。金額の指定を受けた第2増額更新部73は、近距離通信装置21を介してスマートフォン62の近距離通信装置621と通信を行い、更新装置622に増額の更新処理を行わせる。更新装置622は、第2増額処理部として機能して、記憶装置623に記憶された残高を指定された額だけ増加させる処理を行う。
【0044】
なお、ディーラがゲームに勝ったプレイヤ61に対してチップトレイから物理トークンを払い出す際に、この払い出される物理トークンの代わりに、当該勝ったプレイヤ61の電子トークンを増額してよい。この場合には、ディーラは、テーブルシステム20の第2増額更新部73に、払い出す金額を指定する。金額の指定を受けた第2増額更新部73は、近距離通信装置21を介してスマートフォンの近距離通信装置621と通信を行い、更新装置622に増額の更新処理を行わせる。この場合にも、更新装置622は、第2増額処理部として機能して、記憶装置623に記憶された残高を指定された額だけ増加させる処理を行う。
【0045】
第2減額更新部74は、カジノからプレイヤ61に支払われる現金と引き換えに、電子トークンの残高を減額させる処理を行う(図2の交換E4)。具体的には、カジノのスタッフは、プレイヤ61から現金の要求とその額の指定を受けると、その額の現金をプレイヤ61に支払うとともに、その額を第2減額更新部74に対して指定する。金額の指定を受けた第2減額更新部74は、近距離通信装置11を介してスマートフォン62の近距離通信装置621と通信を行い、更新装置622に減額の更新処理を行わせる。更新装置622は、第2減額処理部として機能して、記憶装置623に記憶された残高から指定された額を減額する処理を行う。
【0046】
カジノにおいて、物理トークンをカジノフロア52の外に持ち出すことが禁止されてよい。この場合には、カジノフロア52でプレイしているプレイヤ61がカジノフロア52から出る場合は、ゲームテーブル54において、第2増額更新部73を用いて所持している物理トークンを電子トークンに変換した上でカジノフロア52から出る。
【0047】
また、カジノによっては、ゲームテーブル54から物理トークンを持ち出すことを禁止する運用をしてもよい。この場合には、ゲームテーブル54から離れるプレイヤは、ゲームテーブル54において、テーブルシステム220の第2増額更新部73を用いて所持している物理トークンを電子トークンに変換した上でゲームテーブル54から離れる。
【0048】
ゲームテーブル54からの物理トークンの持出しが禁止されている場合には、物理トークンはそのゲームテーブル54内でのみ使用される。そこで、テーブルシステム20は、プレイヤごとに、プレイヤが当該ゲームテーブル54で電子トークンと引き換えに取得した物理トークンの額、そのプレイヤがゲームをプレイすることによる物理トークンの増減、そのプレイヤが電子トークンに変換した物理トークンの額をすべて把握することで、プレイヤが所持している物理トークンの額を算出し、それによってゲームテーブル54を離れるプレイヤが当該ゲームテーブルの物理トークンを所持していないかを判定してよい。
【0049】
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施の形態のトークン管理システムの全体構成を示す図である。第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同じ要素については同一の符号を付して適宜説明を省略する。カジノ50には、プレイヤ61がカジノフロア52に出入りするためのゲート55が設けられており、ゲート55にはゲートシステム30が設置されている。
【0050】
バックヤード51には、データベース240が設置されている。ケージシステム10、テーブルシステム20、及びゲートシステム30は、それぞれデータベース240にLAN接続されている。ケージシステム10、テーブルシステム20、及びゲートシステム30とデータベース240とは、無線LANで接続されてもよい。なお、データベース2490は、カジノ外のインターネット等の通信ネットワーク上に設置されていてもよい。この場合には、ケージシステム10、テーブルシステム20、及びゲートシステム30をまとめる管理システム(不図示)が設けられて、当該管理システムが通信ネットワークを介してデータベース240と通信可能に接続されてよい。
【0051】
図7は、本発明の第2の実施の形態のトークン管理システムの構成を示すブロック図である。ケージシステム10、テーブルシステム20、及びゲートシステム30は、それぞれデータベース240と通信するためを備えている。この通信装置13、23、33は、各システム10、20、30がデータベース240と有線LANで接続される場合には、LANポートであってよく、無線LANで接続される場合には、無線LANモジュールであってよい。
【0052】
本実施の形態では、プレイヤ61が携帯するプレイヤ携帯物は、ICカードである。本実施の形態では、ICカード62´は、近距離通信装置621と記憶装置623とを備えており、第1の実施の形態の更新装置622を備えていない。記憶装置623には、プレイヤを特定するプレイヤ識別情報が記憶されている。
【0053】
ゲートシステム30は、近距離通信装置31と、電子トークン管理装置32と、通信装置33とを備えている。本実施の形態では、ゲートシステム30の電子トークン管理装置32の更新処理部320は、プレイヤ61が所持している物理トークンを電子トークに変換する処理を行う第2増額更新部73を備えている。
【0054】
近距離通信装置11、21、31は、第1の実施の形態のケージシステム10及びテーブルシステム20の近距離通信装置11、21と同様に、ICカード62´の近距離通信装置621と近距離通信を行う。特に、本実施の形態の近距離通信装置11、21、31は、記憶装置623に記憶されたプレイヤ識別情報を取得する。
【0055】
更新処理部120、220、320は、それぞれ、近距離通信装置11、21、31がICカード62´から読み取ったプレイヤ識別情報について、データベース240に記憶された電子トークンの更新を行う。具体的には、更新処理部120、220、320は、通信装置13、23、33を介してデータベース240にアクセスして、データベース240から情報を取得し、また、データベース240に記憶されている情報を更新する。
【0056】
図8は、本発明の第2の実施の形態のデータベースに記憶される情報の構成を示す図である。データベース240には、プレイヤ識別情報と当該プレイヤの電子トークンとが関連付けて記憶されている。電子トークンの内容は第1の実施の形態と同様である。更新処理部120、22、320は、それぞれ、プレイヤ識別情報を指定してデーベース240にアクセスし、該当するプレイヤ識別情報に関連付けられた電子トークンを読み出し、又は更新する。
【0057】
本実施の形態では、プレイヤ61は、ゲームフロア52からカジノ外に物理トークンを持ち出すことが禁止される。物理トークンを持ったプレイヤ61は、ゲームフロア52から出る際には、ゲート55においてスタッフに物理トークンを渡して、その物理トークンと同じ金額の電子トークンをチャージしてもらう。このとき、スタッフは、電子トークン管理装置32の更新処理部320の第2増額更新部73に対して、プレイヤ61から受けた物理トークンの額を指定する。また、近距離通信装置31は、そのプレイヤ61のICカードからそのプレイヤ61のプレイヤ識別情報を読み取る。金額の指定を受けた第2増額更新部73は、通信装置33を介してデータベース240にアクセスして、読み取ったプレイヤ識別情報を指定して、そのプレイヤ識別情報に関連付けられた電子トークンの残高を、指定された金額だけ増加させる。
【0058】
以上のように、本実施の形態によれば、プレイヤ携帯物に電子トークンが記憶されることなく、データベースに電子トークンが記憶されるので、仮にプレイヤ61がプレイヤ携帯物を他人に盗まれ、又は紛失した場合には、プレイヤ61の要請に応じて、データベース240においてプレイヤ識別情報に関する電子トークンの取引を中止すれば、そのプレイヤ61のプレイヤ携帯物は利用することができなくなる。よって、プレイヤ61にとっては安全性が確保される。
【0059】
なお、上記の第1及び第2の実施の形態において、第2増額更新部73を用いて、プレイヤ61から渡された物理トークンと引き換えに電子トークンをチャージする場合に、ゲームテーブル54、ゲート55のスタッフは、プレイヤ61から渡された物理トークンを目視で確認して、その金額を第2増額更新部73に指定した。これに代えて、物理トークンに、その額を特定するためのRFIDタグを内蔵させて、アンテナ及びRFIDリーダによって、プレイヤ61から差し出された物理トークンの総額を把握するようにしてよい。この場合には、RFIDリーダで読み取られた各物理トークンの金額の合計額が、第2増額更新部73に指定されて、第2増額更新部73は、RFIDリーダから指定された金額の電子トークンを増額する処理を行う。
【0060】
あるいは、プレイヤ61から差し出された物理トークンをカメラで撮影して画像を生成し、この画像を画像分析することで、プレイヤ61から差し出された各物理トークンの額を特定してもよい。
【0061】
また、上記の第1及び第2の実施の形態では、第1増額更新部71を用いて、プレイヤ61から渡された現金と引き換えに電子トークンをチャージする場合に、ケージ53,ゲームテーブル54のスタッフは、プレイヤ61から渡された物理トークンを目視で確認して、その金額を第1増額更新部71に指定した。これに代えて、スタッフは、プレイヤ61から受け取った現金を現金読取装置に入れて、現金読取装置によってプレイヤ61から差し出された現金の総額を把握するようにしてよい。この場合には、現金読取装置で読み取られた各紙幣の金額の合計額が、第1増額更新部71に指定されて、第1増額更新部71は、現金読取装置から指定された金額の電子トークンを増額する処理を行う。
【0062】
また、第1増額更新部71は、クレジットカード、電子マネー、仮想通貨等による電子決済によって電子トークンの購入代金を受け取ってもよい。例えば、プレイヤ61は、現金を電子マネーの形式でデポジットすることができ、第1増額更新部71は、電子トークンのチャージをする際に、デポジットの額を減額させてよい。すなわち、第1増額更新部71は、プレイヤ61の電子マネーのデポジット額を減額することでプレイヤ61から購入代金を取得して電子トークンを増額させてよい。また、第2減額更新部74は、電子トークンをデポジット額に変更する処理を行ってもよい。すなわち、第2減額更新部74は、電子トークンを減額するとともに、同額をプレイヤ61の電子マネーのデポジット額の残高に加算してよい。
【0063】
また、カジノに、ケージ53に代えて、又はケージ53に加えて、更新部71~72を備えた無人電子トークン取引装置が設置されてもよい。この無人電子トークン取引装置では、プレイヤ61から取引に係る現金を受領して読み取り、プレイヤ61に取引に係る現金を払い出し、プレイヤ61から取引に係る物理トークンを受領して読み取り、プレイヤに取引に係る物理トークを払い出す構成を有している。そして、更新部71~74は、そのような現金の受領及び払出し、物理トークンの受領及び払出しに応じて、当該プレイヤ61の電子トークンを増減させる更新処理を行う。
【0064】
また、電子トークンには有効期限が設定されてよい。この場合には、記憶装置623に、有効期限が記憶されてよい。有効期限は、電子トークンの何らかの取引が行われるごとに更新されてよい。例えば、有効期限は1年であってよく、この場合には、有効期限である1年間連続して電子トークンの取引が行われないと、電子トークンが無効になる。
【0065】
また、上記の第1の実施の形態では、プレイヤ携帯物に電子トークンを記憶し、第2の実施の形態では、プレイヤ携帯物にはプレイヤ識別情報を記憶するとともに、データベースに電子トークンを記憶したが、これらに代えて、プレイヤ携帯物に電子トークンとプレイヤ識別情報とを記憶するとともに、データベースにも電子トークンを記憶させ、プレイヤ携帯物に記憶させる電子トークンとデータベースに記憶させる電子トークンとを同期させて更新してもよい。
【符号の説明】
【0066】
10 ケージシステム
11 近距離通信装置
12 電子トークン管理装置
13 通信装置
20 テーブルシステム
21 近距離通信装置
22 電子トークン管理装置
23 通信装置
30 ゲートシステム
31 近距離通信装置
32 電子トークン管理装置
33 通信装置
40 データベース
51 バックヤード
52 ゲームフロア
53 ケージ
54 テーブル
55 ゲート
61 プレイヤ
62 スマートフォン
71 第1増額更新部
72 第1減額更新部
73 第2増額更新部
74 第2減額更新部
100 トークンン管理システム
120 更新処理部
220 更新処理部
320 更新処理部
621 近距離通信装置
622 更新装置
623 記憶装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8