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特開2023-127297電子マーケットプレイスシステム及びコンピュータ実装方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023127297
(43)【公開日】2023-09-13
(54)【発明の名称】電子マーケットプレイスシステム及びコンピュータ実装方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/38 20120101AFI20230906BHJP
【FI】
G06Q20/38
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022031004
(22)【出願日】2022-03-01
(71)【出願人】
【識別番号】520295029
【氏名又は名称】Xクリエーション株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】518003096
【氏名又は名称】Bacoor dApps株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】320003367
【氏名又は名称】株式会社AI商事
(74)【代理人】
【識別番号】100111567
【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 寛
(72)【発明者】
【氏名】河上 昌浩
(72)【発明者】
【氏名】春名 幸雄
(72)【発明者】
【氏名】竹内 仁
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA71
(57)【要約】
【課題】様々なノンファンジブルトークンが出品されるマーケットプレイスの利点を活かしつつ、そのようなマーケットサイトの問題を低減する。
【解決手段】開示のシステムは、ブロックチェーンのノンファンジブルトークン(以下、「NFT」という。)を電子的に取引するための電子マーケットプレイスシステムであって、ハブサイト及び複数のマーケットサイトを、前記電子マーケットプレイスシステムに接続されたユーザ端末に表示させるように構成され、前記複数のマーケットサイトそれぞれは、取引のためにNFTの出品を受け付け、出品を受け付けたマーケットサイトにおいて前記NFTが表示されるよう構成され、前記ハブサイトは、前記複数のマーケットサイトにおける一部又は全部のマーケットサイトにおいて出品された前記NFTが表示されるよう構成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロックチェーンのノンファンジブルトークン(以下、「NFT」という。)を電子的に取引するための電子マーケットプレイスシステムであって、
ハブサイト及び複数のマーケットサイトを、前記電子マーケットプレイスシステムに接続されたユーザ端末に表示させるように構成され、
前記複数のマーケットサイトそれぞれは、取引のためにNFTの出品を受け付け、出品を受け付けたマーケットサイトにおいて前記NFTが表示されるよう構成され、
前記ハブサイトは、前記複数のマーケットサイトにおける一部又は全部のマーケットサイトにおいて出品された前記NFTが表示されるよう構成されている
電子マーケットプレイスシステム。
【請求項2】
前記複数のマーケットサイトは、出品可能なNFTの属性が、それぞれに設定されている
請求項1に記載の電子マーケットプレイスシステム。
【請求項3】
前記複数のマーケットサイトは、出品可能なNFTのブロックチェーンアドレスが、それぞれに設定されている
請求項1又は請求項2に記載の電子マーケットプレイスシステム。
【請求項4】
前記複数のマーケットサイトは、マーケット管理者が、それぞれに設定されている
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子マーケットプレイスシステム。
【請求項5】
前記複数のマーケットサイトは、前記マーケット管理者によって編集可能な設定データを、それぞれ備える
請求項4に記載の電子マーケットプレイスシステム。
【請求項6】
前記設定データは、前記マーケットサイトにおいて出品された前記NFTが前記ハブサイトにおいて表示されるかどうかを示す第1ハブサイト設定データを含む
請求項5に記載の電子マーケットプレイスシステム。
【請求項7】
前記設定データは、前記マーケットサイトにおいて出品された前記NFTが前記ハブサイトにおいて表示される際に、前記ハブサイトにおいて前記NFTとともに表示されるデータを示す第2ハブサイト設定データを含む
請求項5又は請求項6に記載の電子マーケットプレイスシステム。
【請求項8】
前記マーケットサイトは、前記マーケット管理者以外の他の権限者が設定されており、
前記他の権限者は、当該マーケットサイトに対する権限が、前記マーケット管理者とは異なる
請求項4から請求項7のいずれか1項に記載の電子マーケットプレイスシステム。
【請求項9】
前記他の権限者は、当該マーケットサイトに出品されるNFTを生成するための操作を行える生成権限者を含む
請求項8に記載の電子マーケットプレイスシステム。
【請求項10】
前記マーケットサイトは、当該マーケットサイトに出品されるNFTを生成するためのユーザ操作を受け付けるよう構成されている
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電子マーケットプレイスシステム。
【請求項11】
前記マーケットサイトは、当該マーケットサイトに出品されるNFTを生成するためのユーザ操作を、当該マーケットサイトに設定された生成権限者だけから受け付けるよう構成されている
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電子マーケットプレイスシステム。
【請求項12】
前記マーケットサイトは、前記ハブサイトへのリンクを備える
請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の電子マーケットプレイスシステム。
【請求項13】
ブロックチェーンのノンファンジブルトークン(以下、「NFT」という。)を電子的に取引するためのシステムによって実行されるコンピュータ実装方法であって、
ハブサイトを、表示のためユーザ端末に提供すること、及び
複数のマーケットサイトのいずれかを、表示のため前記ユーザ端末に提供すること、
を備え、
前記複数のマーケットサイトそれぞれは、取引のためにNFTの出品を受け付け、出品を受け付けたマーケットサイトにおいて前記NFTが表示されるよう構成され、
前記ハブサイトは、前記複数のマーケットサイトにおける一部又は全部のマーケットサイトにおいて出品を受け付けた前記NFTが表示されるよう構成されている
コンピュータ実装方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ノンファンジブルトークン(non-fungible token:NFT)に適した電子マーケットプレイスシステム及びコンピュータ実装方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ノンファンジブルトークンは、ブロックチェーンにおいて発行されるトークンの一種である。ノンファンジブルトークンは、代替可能性がないため、デジタルアート又はデジタルトレーディングカードなどのデジタルデータを、一意なアイテムにするために利用される。
【0003】
近年、ノンファンジブルトークンの取引が活発化している。ノンファンジブルトークンの取引には、多くの場合、電子マーケットプレイス(非特許文献1参照)が利用される。マーケットプレイスは、ノンファンジブルトークンの取引のためのオンラインサービスを提供する。マーケットプレイスは、例えば、出品されたノンファンジブルトークンの表示を提供し、出品されたノンファンジブルトークンを購入者がオンラインで購入するための機能などを提供する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】OpenSea,[検索日 2022.01.31],インターネット<URL:https://opensea.io/>
【発明の概要】
【0005】
非特許文献1記載されているような大規模なマーケットプレイスでは、様々なジャンル又は種類のノンファンジブルトークンが出品される。様々なノンファンジブルトークンが出品されるマーケットプレイスは、購入希望者が様々なノンファンジブルトークンの中から購入したいノンファンジブルトークンを選択できる、という利点を持つ。また、様々なノンファンジブルトークンが出品されるマーケットプレイスは、販売希望者が様々なノンファンジブルトークンを出品することができる、という利点も持つ。
【0006】
一方、様々なノンファンジブルトークンが出品されるマーケットプレイスは、購入希望者にとって関心の低いノンファンジブルトークンをも購入希望者に対して表示してしまうことがある。このため、購入希望者の利便性が低下するおそれがある。また、特定のジャンル又は種類に強い関心を有する購入希望者は、関心の低いノンファンジブルトークンが出品されるマーケットプレイスに対して、雑多な印象など良くない印象を持つおそれがある。つまり、マーケットプレイスに、様々なノンファンジブルトークンが出品されると、マーケットプレイスの顧客吸引力を損なうおそれがある。また、特定のジャンル又は種類のノンファンジブルトークンが有する魅力を顧客誘引力として利用して販売したい販売者にとっては、他の多くのノンファンジブルトークンと一緒に販売されるマーケットプレイスは、望ましいものとは言えない。
【0007】
このように、様々なノンファンジブルトークンが出品されるマーケットプレイスは、利点もある一方、様々なノンファンジブルトークンが出品されることによる問題も有する。
【0008】
したがって、ノンファンジブルトークンの電子マーケットプレイスに関し、前述の利点を活かしつつ、問題を低減するために有益な技術が望まれる。
【0009】
本開示のある側面は、電子マーケットプレイスシステムである。開示のシステムは、ブロックチェーンのノンファンジブルトークン(以下、「NFT」という。)を電子的に取引するための電子マーケットプレイスシステムであって、ハブサイト及び複数のマーケットサイトを、前記電子マーケットプレイスシステムに接続されたユーザ端末に表示させるように構成され、前記複数のマーケットサイトそれぞれは、取引のためにNFTの出品を受け付け、出品を受け付けたマーケットサイトにおいて前記NFTが表示されるよう構成され、前記ハブサイトは、前記複数のマーケットサイトにおける一部又は全部のマーケットサイトにおいて出品された前記NFTが表示されるよう構成されている。
【0010】
本開示の他の側面は、コンピュータ実装方法である。開示の方法は、ブロックチェーンのノンファンジブルトークン(以下、「NFT」という。)を電子的に取引するためのシステムによって実行されるコンピュータ実装方法であって、ハブサイトを、表示のため前ユーザ端末に提供すること、及び複数のマーケットサイトのいずれかを、表示のため前記ユーザ端末に提供すること、を備え、前記複数のマーケットサイトそれぞれは、取引のためにNFTの出品を受け付け、出品を受け付けたマーケットサイトにおいて前記NFTが表示されるよう構成され、前記ハブサイトは、前記複数のマーケットサイトにおける一部又は全部のマーケットサイトにおいて出品を受け付けた前記NFTが表示されるよう構成されている。
【0011】
更なる詳細は、後述の実施形態として説明される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、電子マーケットプレイスシステムの構成図である。
図2図2は、電子マーケットプレイスを構成するサイトである。
図3図3は、ハブサイトにおけるカテゴリー設定を示す概要図である。
図4図4は、ハブサイトにおけるサブカテゴリー表示を示す図である。
図5図5は、各サイトのサイトデータを示す図である。
図6図6は、コントラクトアドレスと各サイトとの関係を示す図である。
図7図7は、コントラクトアドレスにおけるNFTと各サイトとの関係を示すである。
図8図8は、各サイトにおける出品データを示す図である。
図9図9は、マーケットサイト設定画面を示す図である。
図10図10は、各サイトにおける設定データを示す図である。
図11図11は、各サイトにおけるアカウントデータを示す図である。
図12図12は、権限管理のためのフローチャートである。
図13図13は、管理者用の第1マーケットサイトである。
図14図14は、クリエータ用の第1マーケットサイトである。
図15図15は、NFT生成画面である
図16図16は、一般ユーザ用の第1マーケットサイトである。
図17図17は、出品処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<1.電子マーケットプレイスシステムの概要>
【0014】
(1)実施形態に係るシステムは、ブロックチェーンのノンファンジブルトークン(以下、「NFT」という。)を電子的に取引するための電子マーケットプレイスシステムである。システムは、ハブサイト及び複数のマーケットサイトを、前記電子マーケットプレイスシステムに接続されたユーザ端末に表示させるように構成され得る。ハブサイト及び複数のマーケットサイトは、端末に同時に表示される必要はない。前記複数のマーケットサイトそれぞれは、取引のためにNFTの出品を受け付け、出品を受け付けたマーケットサイトにおいて前記NFTが表示されるよう構成され得る。前記ハブサイトは、前記複数のマーケットサイトにおける一部又は全部のマーケットサイトにおいて出品された前記NFTが表示されるよう構成され得る。この場合、マーケットサイトに出品されたNFTをハブサイトにも表示し得る。
【0015】
(2)前記複数のマーケットサイトは、出品可能なNFTの属性が、それぞれに設定されているのが好ましい。この場合、各マーケットサイトに出品可能なNFTの属性を特定のものに限ることができる。
【0016】
(3)前記複数のマーケットサイトは、出品可能なNFTのブロックチェーンアドレスが、それぞれに設定されているのが好ましい。この場合、各マーケットサイトに出品可能なNFTの属性をブロックチェーンアドレスによって規定できる。
【0017】
(4)前記複数のマーケットサイトは、マーケット管理者が、それぞれに設定されているのが好ましい。この場合、各マーケットサイトに管理者を設けることができる。
【0018】
(5)前記複数のマーケットサイトは、前記マーケット管理者によって編集可能な設定データを、それぞれ備えるのが好ましい。この場合、各マーケットサイトの設定をマーケット管理者が編集できる。
【0019】
(6)前記設定データは、前記マーケットサイトにおいて出品された前記NFTが前記ハブサイトにおいて表示されるかどうかを示す第1ハブサイト設定データを含むのが好ましい。この場合、マーケットサイトに出品されたNFTをハブサイトに表示するかどうかを設定できる。
【0020】
(7)前記設定データは、前記マーケットサイトにおいて出品された前記NFTが前記ハブサイトにおいて表示される際に、前記ハブサイトにおいて前記NFTとともに表示されるデータを示す第2ハブサイト設定データを含むのが好ましい。この場合、ハブサイトに表示されるNFTとともに表示される内容をマーケットサイトにおいて設定することができる。
【0021】
(8)前記マーケットサイトは、前記マーケット管理者以外の他の権限者が設定されているのが好ましい。前記他の権限者は、当該マーケットサイトに対する権限が、前記マーケット管理者とは異なるのが好ましい。この場合、マーケットサイトにおける権限を異ならせることができる。
【0022】
(9)前記他の権限者は、当該マーケットサイトに出品されるNFTを生成するための操作を行える生成権限者を含むのが好ましい。
【0023】
(10)前記マーケットサイトは、当該マーケットサイトに出品されるNFTを生成するためのユーザ操作を受け付けるよう構成されているのが好ましい。
【0024】
(11)前記マーケットサイトは、当該マーケットサイトに出品されるNFTを生成するためのユーザ操作を、当該マーケットサイトに設定された生成権限者だけから受け付けるよう構成されているのが好ましい。
【0025】
(12)前記マーケットサイトは、前記ハブサイトへのリンクを備えるのが好ましい。
【0026】
実施形態に係る方法は、ブロックチェーンのノンファンジブルトークン(以下、「NFT」という。)を電子的に取引するためのシステムによって実行されるコンピュータ実装方法である。方法は、ハブサイトを、表示のためユーザ端末に提供すること、及び複数のマーケットサイトのいずれかを、表示のため前記ユーザ端末に提供すること、を備え得る。前記複数のマーケットサイトそれぞれは、取引のためにNFTの出品を受け付け、出品を受け付けたマーケットサイトにおいて前記NFTが表示されるよう構成され、前記ハブサイトは、前記複数のマーケットサイトにおける一部又は全部のマーケットサイトにおいて出品を受け付けた前記NFTが表示されるよう構成されている。
【0027】
<2.電子マーケットプレイスシステムの例>
【0028】
図1は、実施形態に係る電子マーケットプレイスシステム51の一例を示している。システム51は、ブロックチェーンのノンファンジブルトークンを電子的に取引するために用いられる。以下では、ノンファンジブルトークンは、単に、トークン又はNFTと表記されることがある。
【0029】
システム51は、ネットワーク15を介して接続された端末31,32に、電子マーケットプレイスを構成するWEBサイトを表示させるWEBサーバとして機能し得る。図2に示すように、実施形態に係る電子マーケットプレイスは、一例として、ハブサイト200と、複数のマーケットサイト210,220と、を備える。ハブサイト200及び複数のマーケットサイト210,220それぞれは、WEBサイトである。ハブサイト200及び複数のマーケットサイト210,220は、それぞれ、異なるユニフォームリソースロケータ(URL)を有し得る。
【0030】
図1に戻り、システム51は、端末31,32のディスプレイに、ハブサイト200及び複数のマーケットサイト210,220のうちの少なくとも一つのサイトを表示させ得る。ハブサイト200及び複数のマーケットサイト210,220それぞれは、複数のWEBページによって構成されてもよい。ハブサイト200及び複数のマーケットサイト210,220は、例えば、端末31,32が有するWEBブラウザ又はマーケットプレイス用アプリケーションプログラムによって、端末31,32のディスプレイに表示され得る。
【0031】
ハブサイト200及び複数のマーケットサイト210,220のいずれのサイトが、端末31,32のディスプレイに表示されるかは、端末31,32を有するユーザの操作によって適宜選択され得る。ハブサイト200及びマーケットサイト210,220は、端末31,32のディスプレイに同時に表示されてもよいし、同時に表示されなくてもよい。
【0032】
端末31,32は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレットなどのコンピュータである。端末31,32は、例えば、ハブサイト管理者、マーケットサイト管理者、クリエータ、又は一般ユーザ等のユーザによって用いられ得る。管理者、クリエータ、及び一般ユーザについては後述する。
【0033】
システム51は、ネットワーク15に接続されたコンピュータによって構成される。以下では、システム51は1つのサーバコンピュータによって構成されているものとして説明するが、システム51は、複数のコンピュータによって構成されていてもよい。
【0034】
ネットワーク15は、例えば、インターネットである。システム51は、ネットワーク15を介して、ブロックチェーン20にアクセスし得る。ブロックチェーン20は、複数のコンピュータが相互に接続されたP2P(ピアーツーピア;Peer to Peer)のコンピュータネットワークシステムによって構成されている。
【0035】
システム51は、プロセッサ51A及び記憶装置51Bを備えるコンピュータによって構成され得る。記憶装置51Bは、プロセッサ51Aに接続されている。記憶装置51Bは、例えば、一次記憶装置及び二次記憶装置を備える。一次記憶装置は、例えば、RAMである。二次記憶装置は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)又はソリッドステートドライブ(SSD)である。記憶装置51Bは、プロセッサ51Aによって実行されるコンピュータプログラム51Cを備える。プロセッサ51Aは、記憶装置51Bに格納されたコンピュータプログラム51Cを読み出して実行する。
【0036】
コンピュータプログラム51Cは、コンピュータを電子マーケットプレイスシステム51として機能させるための指令を示すプログラムコードを有する。
【0037】
記憶装置51Bは、様々なデータ又は情報を保存し得る。例えば、記憶装置51Bは、図2に示すハブサイト200のためのサイトデータ100を有し得る。また、記憶装置51Bは、図2に示す第1マーケットサイト210のためのサイトデータ110、及び、第2マーケットサイト220のためのサイトデータ120を有し得る。記憶装置51Bは、他のマーケットサイトのためのサイトデータも有し得る。サイトデータ100,110,120は、例えば、サイト200,210,220を構成するためのデータ、及び、サイト200,210,220を管理するためのデータを有し得る。
【0038】
ハブサイト200のサイトデータ100は、一例として、設定データ101、アカウントデータ102、コントラクトアドレス103、及び出品データ105を有する。これらのデータ101,102,103,105については後述する。
【0039】
第1マーケットサイト210のサイトデータ110は、一例として、設定データ111、アカウントデータ112、コントラクトアドレス113、及び出品データ115を有する。また、第2マーケットサイト220のサイトデータ120は、一例として、設定データ121、アカウントデータ122、コントラクトアドレス123、及び出品データ125を有する。これらのデータ111,112,113,115,121,122,123,125については後述する。
【0040】
図2は、一つのハブサイト200と、二つのマーケットサイト210,220と、を例示的に示している。ハブサイト200及びマーケットサイト210,220は、それぞれ、NFTの売買をすることができるマーケットプレイスである。ハブサイト200及びマーケットサイト210,220は、それぞれ、異なる管理者によって管理され得る。
【0041】
図2において、第1マーケットサイト210は、名称表示部211において「AAAA MARKET」の名称を有するWEBサイトである。第1マーケットサイト210は、特定の種類のNFTを販売するためのマーケットプレイスである。第1マーケットサイト210の名称表示部211には、第1マーケットサイト210を示すマーク211Aも表示される。また、名称表示部211には、第1マーケットサイト210にサインインするための操作ボタン211Bが表示される。
【0042】
第1マーケットサイト210は、イベント表示部212及びランキング表示部213を備え得る。イベント表示部212は、例えば、第1マーケットサイト210に関連したイベントの案内を表示する。ランキング表示部213は、例えば、第1マーケットサイト210におけるNFTの販売ランキングを表示する。
【0043】
第1マーケットサイト210は、第1マーケットサイト210において出品・販売されている1又は複数のトークンT1,T2を表示するトークン表示部215を備え得る。トークン表示部215は、例えば、出品されているトークンT1,T2の画像及び価格を表示する。トークンの購入希望者であるユーザは、トークン表示部215を参照し、購入を希望するトークンT1をトークン表示部215上で選択操作することで、トークン購入をすることができる。システム51は、トークン購入操作を受け付けると、購入されたトークンT1の価格に応じた代金の決済処理を行う。決済は、例えば、暗号資産又は法定通貨によってなされる。システム51は、トークンT1を購入したユーザのブロックチェーンアドレス(ブロックチェーンアカウント)へ、トークンT1を送信する処理を行う。
【0044】
図2に示す第2マーケットサイト220は、第1マーケットサイト210とは異なる種類のNFTを販売するためのマーケットプレイスである。図2に示す第2マーケットサイト220の構成も第1マーケットサイトとほぼ同じ構成である。すなわち図2において、第1マーケットサイト210は、名称表示部221において「ABCDE MARKET」の名称を有するWEBサイトである。名称表示部211には、第2マーケットサイト220を示すマーク221Aも表示される。また、名称表示部221には、第2マーケットサイト220にサインインするための操作ボタン221Bが表示される。第2マーケットサイト220は、イベント表示部222及びランキング表示部223を備え得る。第2マーケットサイト220は、第2マーケットサイト220において販売されている1又は複数のトークンT3,T4を表示するトークン表示部225を備え得る。
【0045】
また、第1マーケットサイト210及び第2マーケットサイト220は、それぞれ、ハブサイト200へのリンクを示すボタン217,227を備える。このボタン217,227が選択操作されると、端末31,32のディスプレイには、ハブサイト200が表示される。ボタン217,227は、後述の出品設定データ301がONである場合に表示され、出品設定データ301がOFFである場合には表示されないのが好ましい。すなわち、後述のマーケットサイト230,240にはボタン217,227は表示されないのが好ましい。
【0046】
図2に示すハブサイト200は、1又は複数のマーケットサイト210,220において出品・販売されているトークンT1,T2,T3,T4を表示することができる。つまり、第1マーケットサイト210で販売されているトークンT1,T2は、ハブサイト200でも表示可能であるとともに、ハブサイト200においても購入可能である。また、第2マーケットサイト220で販売されているトークンT3,T4は、ハブサイト200でも表示可能であるとともに、ハブサイト200においても購入可能である。
【0047】
ハブサイト200は、一例として、名称表示部201において「HUB MARKET」の名称を有するWEBサイトである。また、名称表示部211には、ハブサイト200にサインインするための操作ボタン201Bが表示される。
【0048】
ハブサイト200は、ハブサイト200において購入可能な複数のトークンT1,T2,T3,T4を表示するトークン表示部205を備え得る。トークン表示部205は、例えば、出品されているトークンT1,T2,T3,T4の画像、価格、トークンの説明T1-1,T2-1、及びマークT1-2,T2-2を表示する。トークンの購入希望者であるユーザは、トークン表示部205を参照し、購入を希望するトークンをトークン表示部205上で選択操作することで、トークン購入をすることができる。システム51は、例えば、トークンT3の購入操作を受け付けると、購入されたトークンT3の価格に応じた代金の決済処理を行う。決済は、例えば、暗号資産又は法定通貨によってなされる。システム51は、トークンT3を購入したユーザのブロックチェーンアドレス(ブロックチェーンアカウント)へ、トークンT3を送信する処理を行う。
【0049】
ハブサイト200は、トークン表示部205に表示されるトークンを切り替えるためのフィルタ部203(カテゴリー表示部203)を備える。フィルタ部203を備えることで、トークン表示部205に表示可能な大量のNFTのうち、必要なNFTだけをトークン表示部205に表示させることができる。フィルタ部203は、一例として、NFTのカテゴリー又はサブカテゴリーの選択操作を受け付け、選択されたカテゴリー又はサブカテゴリーのNFTを、トークン表示部205に表示させるよう構成されている。
【0050】
ハブサイト200におけるNFTのカテゴリーは、例えば、図3に示すように設定されている。図3に示すカテゴリー設定は、階層構造を有する。階層構造の最上位層である「ALL」は、ハブサイト200において取り扱われるすべてのNFTを包含するカテゴリーである。次層は、例えば、「Category A」「Category B」及び「Category C」という3つのカテゴリーを持つ。「Category A」「Category B」及び「Category C」は、それぞれ、例えば、デジタルアート、写真、トレーディングカード、スポーツ、音楽、及び映画のいずれかである。
【0051】
「Category A」「Category B」及び「Category C」それぞれの下位層として、サブカテゴリーが設定されている。「Category A」の下位には、例えば、「Subcategory A1」及び「Subcategory A2」等が設定されている。「Category A」が、「デジタルアート」というカテゴリーであれば、「Subcategory A1」及び「Subcategory A2」それぞれは、例えば、デジタルアートを創作したアーティストを示す。「Category B」及び「Category C」の下位にも同様にサブカテゴリーが設定されている。
【0052】
実施形態においては、一例として、ハブサイトにおける各カテゴリー又は各サブカテゴリーは、マーケットサイト210,220に対応し得る。例えば、「Subcategory A1」は、第1マーケットサイト210において取り扱われるNFTを示すサブカテゴリーであり得る。また、「Subcategory A2」は、第2マーケットサイト220において取り扱われるNFTを示すサブカテゴリーであり得る。あるいは、「Category A」は、第1マーケットサイト210において取り扱われるNFTを示すカテゴリーであり得る。「Category B」は、第2マーケットサイト220において取り扱われるNFTを示すカテゴリーであり得る。
【0053】
以下では、一例として、第1マーケットサイト210において販売されるNFT、及び第2マーケットサイト220において販売されるNFTは、いずれも、「Category A」のNFTであるものとする。また、第1マーケットサイト210において販売されるNFTは、「Subcategory A1」のNFTであり、第2マーケットサイト220において販売されるNFTは、「Subcategory A1」のNFTであるものとする。
【0054】
図2に示すフィルタ部203において、「ALL」がユーザによって選択操作された場合、トークン表示部205には、ハブサイト200において販売されているすべてのNFTが表示され得る。
【0055】
フィルタ部203において、「Category A」が選択された場合、トークン表示部205には、図3におけるカテゴリー設定における「Category A」に設定されたNFTが表示され得る。すなわち、フィルタ部203の「Category A」が選択された場合、トークン表示部205には、第1マーケットサイト210及び第2マーケットサイト220に出品されたNFTが表示され得る。なお、フィルタ部203の「Category B」,「Category C」が選択された場合も同様に、「Category B」に対応するマーケットサイトのNFT又は「Category C」に対応するマーケットのNFTが表示される。
【0056】
図4に示すように、フィルタ部203の「Category A」における「+」が選択されると、「Category A」のサブカテゴリーである「Subcategory A1」,「Subcategory A2」及び「Subcategory A3」等を示すサブカテゴリー表示部207が表示される。サブカテゴリー表示部207において、例えば、「Subcategory A1」が選択操作されると、トークン表示部205には、「Subcategory A1」にカテゴライズされた第1マーケットサイト210で販売されるトークンT1,T2が表示される。また、「Subcategory A2」が選択されると、トークン表示部205には、「Subcategory A2」にカテゴライズされた第2マーケットサイト220で販売されるトークンT3,T4が表示される。
【0057】
第1マーケットサイト210及び第2マーケットサイト220は、それぞれ、特定のカテゴリー又はサブカテゴリーのNFTだけの販売に特化することができる。例えば、第1マーケットサイト210は、「AAAA」という名称のミュージシャンに関連する画像をNFT化したトークンT1,T2の販売に特化したマーケットプレイスとして構成され得る。第1マーケットサイト210には、ミュージシャンの名称「AAAA」が付されているため、「AAAA」のファンにとっては、第1マーケットサイト210は、「AAAA」に関連したNFTの専用マーケットプレイスとして認識される。したがって、第1マーケットサイト210は、「AAAA」のファンに対する顧客吸引力が高い。
【0058】
また、第2マーケットサイト220は、一例として、「ABCDE」という名前の画家が作成した画像をNFT化したトークンT3,T4の販売に特化したマーケットプレイスとして構成され得る。第2マーケットサイト220には、画家の名称「ABCDE」が付されているため、「ABCDE」のファンにとっては、第2マーケットサイト220は、「ABCDE」に関連したNFTの専用マーケットプレイスとして認識される。したがって、第2マーケットサイト220は、「ABCDE」のファンに対する顧客吸引力が高い。
【0059】
なお、第1マーケットサイト210では、第2マーケットサイト220及び他のマーケットサイトで販売されているトークンT3,T4は表示されない。同様に、第2マーケットサイト220では、第1マーケットサイト210及び他のマーケットサイトで販売されているトークンT1,T2は表示されない。つまり、各マーケットサイト210,220は、取り扱うトークンT1,T2,T3,T4が互いに重複せず、独立した別個のサイトとして存在し得る。
【0060】
このように、第1マーケットサイト210及び第2マーケットサイト220それぞれは、特定のNFTの取り扱いに特化している。したがって、第1マーケットサイト210及び第2マーケットサイト220は、NFTの販売ターゲット(潜在顧客層)が特定のファン層に限られる。
【0061】
これに対して、ハブサイト200は、例えば、複数のマーケットサイト210,220において取り扱われる様々なNFTを取り扱うことができる。したがって、ハブサイト200は、NFTの販売ターゲット(潜在顧客層)を幅広くすることができる。
【0062】
図5は、ハブサイト200のサイトデータ100と、複数のマーケットサイトのサイトデータ110,120,130,140と、の関係を示している。各マーケットサイト210,220のサイトデータ110,120は、ハブサイト200のサイトデータ100として共有される。マーケットサイト210,220のサイトデータ110,120が、ハブサイト200のサイトデータ100として共有されることで、マーケットサイト210,220において出品されたNFTは、ハブサイト200においても出品される。
【0063】
なお、図5では、システム51は、第3マーケットサイトのサイトデータ130及び第4マーケットサイトのサイトデータ140をも有している。ただし、一例として、これらのサイトデータ130,140はハブサイト200のサイトデータ100としては共有されない。つまり、第3マーケットサイト及び第4マーケットサイトに出品されたNFTは、ハブサイト200に出品されない。
【0064】
各マーケットサイトのサイトデータ110,120,130,140は、各マーケットサイトにおいて取り扱われるNFTの属性を示すデータを持つ。すなわち、各マーケットサイト210,220,230,240には、出品可能なNFTの属性がそれぞれに設定されている。以下では、一例として、サイトに設定される属性を示すデータが、ブロックチェーン20のコントラクトアドレス113,123,133,143である場合を説明する。ただし、属性を示すデータは、ブロックチェーン20のコントラクトアドレス以外に、NFTのジャンル、種類、カテゴリーを示すその他のデータであってもよい。
【0065】
各マーケットサイトのサイトデータ110,120,130,140は、各マーケットサイトにおいて取り扱われるNFTのコントラクトアドレス113,123,133,143を持つ。コントラクトアドレスは、ブロックチェーン20におけるNFTのアドレス(ブロックチェーンアドレス)である。NFTは、ブロックチェーン20のコントラクトアドレスにおいて発行される。ブロックチェーン20では、一つのコントラクトアドレスにおいて、複数のNFTが発行可能である。同一のコントラクトアドレスで発行された複数のNFTは、NFTが有するトークンIDによって区別され得る。
【0066】
一例として図6に示すように、各マーケットサイトのサイトデータ110,120,130,140には、それぞれ異なるコントラクトアドレス113,123,133,143が設定されている。各マーケットサイト210,220,230,240では、各マーケットサイトに設定されたコントラクトアドレス113,123,133,143で発行されたNFTだけを販売することができる。つまり、各マーケットサイトのサイトデータ110,120,130,140に設定されたコントラクトアドレス113,123,133,143は、各マーケットサイトにおいて取り扱い可能なNFTのコントラクトアドレスを示す。
【0067】
例えば、図6に示すように、ブロックチェーン20には、NFTが発行されるコントラクトアドレスとして、0x11100,0x11111,0x22222,0x33333,0x44444が存在するものとする。
【0068】
図6において、第1マーケットサイト210には、0x11100及び0x11111の2つのコントラクトアドレス113が設定されている。したがって、第1マーケットサイト210において取り扱いが可能なNFTは、0x11100又は0x11111で発行されたNFTだけである。また、第1マーケットサイト210においては、設定されたコントラクトアドレス113(0x11100又は0x11111)においてNFTを発行する操作を行うことができる。発行されたNFTは、第1マーケットサイト210に出品され得る。
【0069】
一例であるが、コントラクトアドレス113(0x11100又は0x11111)におけるNFTの発行・生成は、第1マーケットサイト210からのみ可能であるため、コントラクトアドレス113(0x11100又は0x11111)において発行されたNFTは、第1マーケットサイト210に設定されたクリエータによって生成されたものであるという属性を有する。
【0070】
図6において、第2マーケットサイト220には、0x22222のコントラクトアドレス123が設定されている。したがって、第2マーケットサイト220において取り扱いが可能なNFTは、0x22222で発行されたNFTだけである。また、第2マーケットサイト220においては、設定されたコントラクトアドレス123(0x22222)においてNFTを発行する操作を行うことができる。発行されたNFTは、第2マーケットサイト220に出され得る。
【0071】
一例であるが、コントラクトアドレス123(0x22222)におけるNFTの発行・生成は、第2マーケットサイト220からのみ可能であるため、コントラクトアドレス123(0x22222)において発行されたNFTは、第2マーケットサイト220に設定されたクリエータによって生成されたものであるという属性を有する。
【0072】
図6において、第3マーケットサイト230には、0x33333のコントラクトアドレス133が設定されている。したがって、第3マーケットサイト230において取り扱いが可能なNFTは、0x33333で発行されたNFTだけである。また、第3マーケットサイト230においては、設定されたコントラクトアドレス133(0x33333)においてNFTを発行する操作を行うことができる。発行されたNFTは、第3マーケットサイト230に出品され得る。
【0073】
一例であるが、コントラクトアドレス133(0x33333)におけるNFTの発行・生成は、第3マーケットサイト230からのみ可能であるため、コントラクトアドレス133(0x33333)において発行されたNFTは、第3マーケットサイト230に設定されたクリエータによって生成されたものであるという属性を有する。
【0074】
図6において、第4マーケットサイト240には、0x44444のコントラクトアドレス143が設定されている。したがって、第4マーケットサイト240において取り扱いが可能なNFTは、0x44444で発行されたNFTだけである。また、第4マーケットサイト240においては、設定されたコントラクトアドレス143(0x44444)においてNFTを発行する操作を行うことができる。発行されたNFTは、第4マーケットサイト240に出品され得る。
【0075】
一例であるが、コントラクトアドレス143(0x44444)におけるNFTの発行・生成は、第4マーケットサイト240からのみ可能であるため、コントラクトアドレス143(0x44444)において発行されたNFTは、第4マーケットサイト240に設定されたクリエータによって生成されたものであるという属性を有する。
【0076】
ここでは、前述のように、ハブサイト200は、第1マーケットサイト210及び第2マーケットサイト220とサイトデータを共有し、第3マーケットサイト230及び第4マーケットサイト240とはサイトデータを共有しない。したがって、ハブサイト200は、第1マーケットサイト210及び第2マーケットサイト220との間で、コントラクトアドレス113,123を共有し、第3マーケットサイト230及び第4マーケットサイト240との間ではコントラクトアドレス133,143を共有しない。つまり、ハブサイト200のコントラクトアドレス103としては、0x11100,0x11111,0x22222が設定される。したがって、図6に示すハブサイト200において取り扱いが可能なNFTは、0x11100,0x11111,又は0x22222で発行されたNFTである。
【0077】
各マーケットサイトのコントラクトアドレス113,123,133,143などのサイトデータ110,120,130,140を、ハブサイト200と共有するかどうかは、各マーケットサイトに設定された出品設定データ301によって決定される。出品設定データ301は、第1ハブサイト設定データともいう。出品設定データ301は、各マーケットサイトに出品されたNFTをハブサイト200にも出品するかどうかを示す。例えば、出品設定データ301は、例えば、ON又はOFFの値をとり、ONであれば、マーケットサイトに出品されたNFTがハブサイト200にも出品され、OFFであれば、マーケットサイトに出品されたNFTはハブサイト200には出品されない。なお、ON/OFFは、各マーケットサイトの管理者によって切替操作可能である。
【0078】
図5に示す第1マーケットサイトのサイトデータ110及び第2マーケットサイトのサイトデータ120では、出品設定データ301は、ONに設定されている。このため、第1マーケットサイト210及び第2マーケットサイト220に出品されたNFTは、ハブサイト200にも出品される。一方、第3マーケットサイトのサイトデータ130及び第4マーケットサイトのサイトデータ140では、出品設定データ301は、OFFに設定されている。このため、第3マーケットサイト230及び第4マーケットサイト240に出品されたNFTは、ハブサイト200に出品されない。
【0079】
ただし、第3マーケットサイト230又は第4マーケットサイト240の出品設定データ301をONにすれば、第3マーケットサイト230又は第4マーケットサイト240に出品されたNFTはハブサイト200にも出品される。また、第1マーケットサイト210及び第2マーケットサイト220の出品設定データ301をOFFにすれば、第1マーケットサイト210及び第2マーケットサイト220に出品されたNFTはハブサイトに出品されなくなる。
【0080】
図5に示すように、各マーケットサイトのサイトデータ110,120,130,140は、各マーケットサイトにおいて出品されているNFTを示す出品データ115,125,135,145を持つ。出品データ115,125,135,145は、例えば、出品されたNFTのトークンIDを示す。出品データ115,125,135,145は、出品されたNFTのコントラクトアドレスを示してもよい。出品データ115,125,135,145が示すNFTが、各マーケットサイトにおいて、販売のため表示される。システム51は、NFTの表示のため、出品データ115,125,135,145に基づいて、ブロックチェーン20におけるNFTの記録を参照する。
【0081】
図7は、出品されたNFTを示している。図7において、ブロックチェーン20のコントラクトアドレス0x11100では、トークンIDがid00111,id00112,id00113,iD00114等であるNFTが発行されている。また、コントラクトアドレス0x11111では、トークンIDがid00153,id00154,id00155,id00156等であるNFTが発行されている。これらのNFTのうち、第1マーケットサイト210では、コントラクトアドレス0x11100においてトークンIDがid00112であるトークンT1と、コントラクトアドレス0x11111においてトークンIDがid00154であるトークンT2とが出品されている。第1マーケットサイト210の出品データ115は、これらのトークンT1,T2のトークンID(id00112,id00154)を示し得る。
【0082】
さらに、図7のコントラクトアドレス0x22222では、トークンIDが0d00236,id237,id00238,id00239等であるNFTが発行されている。これらのNFTのうち、第2マーケットサイト220では、トークンIDがid00237であるトークンT3と、トークンIDがid00238であるトークンT4と、が出品されている。第2マーケットサイト220の出品データ125は、これらのトークンT3,T4のトークンID(id00237,id00238)を示し得る。
【0083】
出品設定データ301がONである第1マーケットサイト210及び第2マーケットサイト220については、それらのサイト210,220の出品データ115,125が、ハブサイト200の出品データ105に反映される。なお、出品設定データ301がOFFである第3マーケットサイト230及び第4マーケットサイト240については、出品データ135,145は、ハブサイト200の出品データ105に反映されない。
【0084】
図8は、出品データ115,125がハブサイト200の出品データ105に反映されていることを示している。つまり、ハブサイト200の出品データ105は、第1マーケットサイト210及び第2マーケットサイト220に出品されたトークンT1,T2,T3,T4のトークンID(id00112,id00154,id00237,id00238)を示す。出品データ105が示すNFTが、ハブサイト200において、販売のため表示される。システム51は、ハブサイト200におけるトークンT1,T2,T3,T4の表示のため、出品データ105に基づいて、ブロックチェーン20におけるNFTの記録を参照する。システム51は、ハブサイト200とサイトデータが共有されているマーケットサイト210,220の出品データ115,125に基づいて、ブロックチェーン20におけるトークンT1,T2,T3,T4の記録を参照してもよい。
【0085】
図5に示すように、各マーケットサイトのサイトデータ110,120,130,140,それぞれは、ハブサイト用設定データ303(第2ハブサイト設定データ)と、マーケットサイト用設定データ305と、を持つ。
【0086】
図9は、マーケットサイト設定画面400を示す。マーケットサイト設定画面400は、ハブサイト用設定データ303等の設定データ111,121,131,141を設定するための画面である。マーケットサイト設定画面400は、各マーケットサイト210,220,230,240から開くことができる画面であり、後述のマーケットサイト管理者によってのみ操作可能である。設定データ111,121,131,141は、マーケットサイト毎に異なり得る。
【0087】
図9に示す設定画面400は、ハブサイト出品部401を備える。ハブサイト出品部401は、図5に示す出品設定データ301(第1ハブサイト設定データ)のON/OFFを切り替える操作を受け付けるための表示である。ハブサイト出品部401は、例えば、出品設定データ301のON/OFF切り替えのためのトグルボタン401Aの表示を備える。
【0088】
図9に示す設定画面400は、一例として、第1マーケットサイト210の設定画面である。図9に示す設定画面400は、ハブサイト用設定データ303(第2ハブサイト設定データ)の設定操作のための表示402,403,404,406,407を備える。ハブサイト用設定データ303は、マーケットサイト210において出品されたトークンT1,T2のために、ハブサイト200において用いられる設定データである。
【0089】
表示402は、ハブサイト200における、各マーケットサイトのNFTのカテゴリー402Aを設定するためのものである。図9においては、カテゴリー402Aは、「Category A」に設定されている。したがって、第1マーケットサイト210に出品されたNFTは、ハブサイト200において「Category A」のNFTとして扱われる。NFTのカテゴリーは表示402中の「編集」を選択することによって、変更可能である。
【0090】
表示403は、ハブサイト200における、各マーケットサイトのNFTのサブカテゴリー403Aを設定するためのものである。図9においては、サブカテゴリー403Aは、「Subcategory A1」に設定されている。したがって、第1マーケットサイト210に出品されたNFTは、ハブサイト200において「Subcategory A1」のNFTとして扱われる。NFTのサブカテゴリーは表示403中の「編集」を選択することによって、変更可能である。
【0091】
表示404は、各マーケットサイトのNFTがハブサイト200において表示された際に、そのNFTとともに表示される説明404Aを設定するためのものである。図9においては、説明404Aは、「AAAA」に設定されている。この説明404Aは、例えば、図2に示すトークンの説明T1-1,T2-1として、ハブサイト200において表示される。この説明T1-1,T2-1によって、どのようなNFTであるのか理解が容易になる。説明404Aの設定は、表示404中の「編集」を選択することによって、変更可能である。
【0092】
表示406は、各マーケットサイトのNFTがハブサイト200において表示された際に、そのNFTとともに表示されるマーク406Aを設定するためのものである。このマーク405Aは、例えば、図2に示すマークT1-2,T2-2として、ハブサイト200において表示される。マーク406Aの設定は、表示406中の「編集」を選択することによって、変更可能である。
【0093】
表示407は、ハブサイト200のサブカテゴリー表示部207又はカテゴリー表示部203において、各マーケットサイトに相当するサブカテゴリー又はカテゴリーが表示されたときに、そのサブカテゴリー又はカテゴリーととともに表示されるサムネイル407Aを設定するためのものである。このサムネイル407Aは、例えば、図4に示すサブカテゴリー表示部207において、第1マーケットサイト210に相当する「Subcategory A1」とともに、サムネイル209として表示される。
【0094】
各マーケットサイトのハブサイト用設定データ303は、各マーケットサイトの設定画面400から設定できるため、各マーケットサイトのハブサイト用設定データ303は、互いに異なったものになり得る。したがって、ハブサイト200においても、各マーケットサイト又は各NFTの独自性を示すことができる。
【0095】
図10は、ハブサイト200の設定データ101を示している。出品設定データ301がONである第1マーケットサイト210及び第2マーケットサイト220については、それらのサイト210,220の設定データ111,121が、ハブサイト200の設定データ101に反映される。なお、出品設定データ301がOFFである第3マーケットサイト230及び第4マーケットサイト240については、設定データ131,141は、ハブサイト200の設定データ101に反映されない。
【0096】
図10に示す設定データ101は、一例として、マーケットサイト毎に、出品設定がONであるかOFFであるかを示すデータ、マーケットサイトURL、及びハブサイト設定データを備える。図10に示すように、ハブサイト200の設定データ101には、第1マーケットサイト210の第1ハブサイト用設定データ303と、第2マーケットサイト220の第2ハブサイト用設定データ303と、が反映される。
【0097】
図9に示す設定画面400は、マーケットサイト用設定データ305の設定操作のための表示405,408,409,410を備える。マーケットサイト用設定データ305は、各マーケットサイトの表示の個別設定のための設定データである。
【0098】
表示405は、各マーケットサイトで表示されるマーク405Aを設定するためのものである。このマーク405Aは、例えば、図2に示す第1マーケットサイト210におけるマーク211Aとして表示される。マーク405Aの設定は、表示405中の「編集」を選択することによって変更可能である。
【0099】
表示406は、各マーケットサイトのホーム画面で表示される内容又はレイアウトを設定するためのものである。この設定によって、例えば、図2に示す第1マーケットサイト210の表示内容及びレイアウトが決定される。この設定は、表示408中の「編集」を選択することによって編集可能である。
【0100】
表示409は、各マーケットサイトで表示される画面の色を設定するためのものである。この設定は、表示409中の「編集」を選択することによって編集可能である。
【0101】
表示410は、各マーケットサイトで表示される文字のフォントを設定するためのものである。この設定は、表示410中の「編集」を選択することによって編集可能である。
【0102】
図2に示すように、ハブサイト200のサイトデータ100は、アカウントデータ102を持つ。また、各マーケットサイト210,220のサイトデータ110,120それぞれは、アカウントデータ112,122を持つ。アカウントデータ102,112,122は、各サイト200,210,220に設定されたユーザのアカウントを示す。アカウントデータ102,112,122は、各サイト200,210,220にサインイン可能なユーザを示す。ここでのアカウントは、一例として、ブロックチェーン20のアカウントである。ブロックチェーン20のアカウントは、ブロックチェーンアドレスによって示される。
【0103】
サイト200,210,220のアカウントが、ブロックチェーンアカウントであることで、サイト200,210,220にサインインしたユーザは、NFTの発行などのブロックチェーンにおけるトークンの操作が可能となる。
【0104】
図11は、アカウントデータ102,112,122の例を示している。第1マーケットサイト210のアカウントデータ112は、一例として、管理者アカウント、及びクリエータアカウント、ユーザアカウントを有する。アカウントデータ112の管理者アカウントは、第1マーケットサイト210の管理者のアカウントである。管理者は、第1マーケットサイト210におけるすべての操作を行う権限を有する。特に、管理者は、図9に示す設定画面400によって、第1マーケットサイト210の設定データ111を設定することができる。管理者は、クリエータ及びユーザとしての権限を有していてもよい。図11において、第1マーケットサイト210の管理者アカウントは、一例として、0xBB111である。
【0105】
アカウントデータ112のクリエータアカウントは、第1マーケットサイト210において、NFTを生成する操作を行う権限を有するクリエータ(生成権限者)のアカウントである。クリエータは、生成したNFTを第1マーケットサイト210に出品する権限も有し得る。図11において、第1マーケットサイト210のクリエータアカウントは、一例として、0xBB222,0xBB333の2つが設定されている。クリエータは、設定データ111を設定する権限は有しないのが好ましい。
【0106】
アカウントデータ112のユーザアカウントは、第1マーケットサイト210における一般ユーザのアカウントである。一般ユーザは、設定データ111の設定及びNFTの生成をすることはできないが、第1マーケットサイト210に出品されたNFTの閲覧及び購入をすることができる。なお、アカウントデータに設定されていないユーザも、NFTの閲覧は可能である。図11において、第1マーケットサイト210のユーザアカウントは、一例として、0xBB444,0xBB555が設定されている。
【0107】
第2マーケットサイト220のアカウントデータ122も同様に、第2マーケットサイト220の管理者アカウント、第2マーケットサイト220のクリエータアカウント、及び第2マーケットサイトのユーザアカウントが設定されている。管理者、クリエータ、ユーザの権限は、第1マーケットサイト210と同様である。第2マーケットサイト220のアカウントデータ122は、第1マーケットサイト210のアカウントデータ112とは異なる。
【0108】
ハブサイト200のアカウントデータ102は、一例として、管理者アカウント、及びユーザアカウントを有する。アカウントデータ102管理者アカウントは、ハブサイト200の管理者のアカウントである。ハブサイト200の管理者は、ハブサイト200におけるすべての操作を行う権限を有する。ハブサイト200の管理者は、各マーケットサイトの管理者とは異なり得る。
【0109】
ハブサイト200のユーザアカウントは、ハブサイト200にもNFTが出品されるマーケットサイト210,220のユーザアカウント(0xBB444,0xBB555,0xCC444,0xCC555)を含み得る。すなわち、ハブサイト200のユーザアカウントは、出品設定データ301がONであるマーケットサイト210,220のユーザアカウント(0xBB444,0xBB555,0xCC444,0xCC555)を含み得る。ハブサイト200のユーザアカウントは、出品設定データ301がOFFであるマーケットサイト230,240のユーザアカウントを含まないのが好ましい。また、ハブサイト200のユーザアカウントは、ハブサイト200独自の一般ユーザのアカウント(0xDD6666)を含み得る。ハブサイト200の一般ユーザは、マーケットサイト210,220の一般ユーザと同様に、ハブサイト200に出品されたNFTの閲覧及び購入をすることができる。このように、マーケットサイト210,220のユーザアカウントは、ハブサイト200に反映される。なお、ハブサイト200にも、ハブサイト200においてNFTを生成できるクリエータアカウントが設定されていてもよい。
【0110】
前述のように、各サイト200,210,220においては、サインインしたアカウントによって操作権限が異なる。図12は、システム51による権限管理の手順を示している。まず、システム51は、各サイト200,210,220において、ユーザのサインインを受け付ける(ステップS121)。サインインは、例えば、図2に示す操作ボタン201B,211B,221Bを、ユーザが選択操作することによって行える。
【0111】
ユーザのサインインは、ブロックチェーンアカウント(ブロックチェーンアドレス)を用いて行われる。これにより、システム51は、システム51にサインインしたユーザのために、ブロックチェーン20におけるトークンの生成、ブロックチェーン20におけるトークンの送信又は受信などのトークンの操作を行うことができる。システム51にサインインしたユーザのブロックチェーンアドレスは、トークンの生成者、トークンの送信者、又はトークンの受信者などのトークン操作者として、ブロックチェーン20に記録される。
【0112】
ステップS121にてサインしたユーザが、管理者である場合(ステップS122)、サイト200,210,220は、管理者用表示になる(ステップS123)。図13は、管理者がサインインした場合の第1マーケットサイト210Aの例を示している。図13に示す第1マーケットサイト210Aは、管理者用表示である。図13に示す第1マーケットサイト210Aでは、「Settings」ボタン218が表示される。「Settings」ボタン218は、設定画面400を表示させるためのボタンである。「Settings」ボタン218が選択操作されると、例えば、図9の設定画面400が表示され、第1マーケットサイト210の設定データ111を設定又は編集できる。
【0113】
ステップS121にてサインしたユーザが、クリエータ(生成権限者)である場合(ステップS124)、サイト200、210,220は、クリエータ用表示になる(ステップS125)。図14は、クリエータがサインインした場合の第1マーケットサイト210Bの例を示している。図14に示す第1マーケットサイト210Bは、クリエータ用表示である。図14に示す第1マーケットサイト210Bでは、「Mint」ボタン219が表示される「Mint」ボタンは、NFTの生成を開始させるためのボタンである。「Mint」ボタン219が選択操作されると、例えば、図15に示す画面500が表示される。クリエータは、図15に示す画面500を操作して、NFTを生成することができる。
【0114】
画面500は、例えば、NFT化するコンテンツ(画像ファイルなど)のファイルを特定するファイル入力部501、NFTの名前が入力される名前入力部502、NFTの説明が入力される説明入力部503、及びNFTの価格が入力される価格入力部504を備え得る。これらに入力された後、ボタン505が選択操作されると、NFTが生成される。生成されたNFTは、そのサイト(例えば、第1マーケットサイト210)において、出品されたNFTとして表示される。
【0115】
ステップS121にてサインしたユーザが、管理者でもクリエータでもない場合、すなわちサインインしたユーザが一般ユーザである場合、サイト200,210,220は、一般ユーザ用表示となる(ステップS126)。図16は、一般ユーザがサインインした場合の第1マーケットサイト210Cの例を示している。図16に示す第1マーケットサイト210Cは、一般ユーザ用表示である。図16に示す第1マーケットサイト210Cには、「Settings」ボタン218及び「Mint」ボタン219は表示されない。したがって、一般ユーザは、設定もNFT生成も行うことはできない。
【0116】
図17は、各マーケットサイト210,220,230,240において、NFTが出品される際のシステム51の処理手順を示している。ここでは、NFTの出品は、クリエータが行う例について説明するが、NFTを所有する一般ユーザによって出品がなされてもよい。
【0117】
システム51は、マーケットサイトにおいて、クリエータによるNFT生成操作を受け付けると、ブロックチェーン20においてNFTを発行させる(ステップS171)。NFTの生成は、例えば、図15に示す画面をクリエータが操作することによって行われる。システム51は、生成されたNFTを、そのマーケットサイトにおいて出品されるNFTとして受け付ける(ステップS172)。出品されたNFTのトークンIDは、そのマーケットサイトの出品データ115に登録される(ステップS173)。出品されたNFTは、そのマーケットサイトのトークン表示部215,225に表示される(ステップS174;図2参照)。
【0118】
システム51は、そのマーケットサイトの出品設定データ301がONであるかOFFであるかを判定する(ステップS175)。すなわち、システム51は、マーケットサイトに出品されるNFTがハブサイト200にも出品されるかどうかを判定する。出品設定データ301がONである場合、システム51は、そのNFTを、ハブサイト200にて販売されるNFTとして登録する(ステップS176)。より具体的には、システム51は、そのNFTのトークンIDを、ハブサイト200の出品データ105に登録する。これにより、マーケットサイトに出品されたNFTが、ハブサイト200にも出品・表示される(ステップS177)。
【0119】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
【符号の説明】
【0120】
15 :ネットワーク
20 :ブロックチェーン
31 :端末
32 :端末
51 :電子マーケットプレイスシステム
51A :プロセッサ
51B :記憶装置
51C :コンピュータプログラム
100 :サイトデータ
101 :設定データ
102 :アカウントデータ
103 :コントラクトアドレス
105 :出品データ
110 :サイトデータ
111 :設定データ
112 :アカウントデータ
113 :コントラクトアドレス
115 :出品データ
120 :サイトデータ
121 :設定データ
122 :アカウントデータ
123 :コントラクトアドレス
125 :出品データ
130 :サイトデータ
131 :設定データ
133 :コントラクトアドレス
135 :出品データ
140 :サイトデータ
141 :設定データ
143 :コントラクトアドレス
145 :出品データ
200 :ハブサイト
201 :名称表示部
201B :操作ボタン
203 :フィルタ部(カテゴリー表示部)
205 :トークン表示部
207 :サブカテゴリー表示部
209 :サムネイル
210 :第1マーケットサイト
210A :第1マーケットサイト
210B :第1マーケットサイト
210C :第1マーケットサイト
211 :名称表示部
211A :マーク
211B :操作ボタン
212 :イベント表示部
213 :ランキング表示部
215 :トークン表示部
217 :ボタン
218 :ボタン
219 :ボタン
220 :第2マーケットサイト
221 :名称表示部
221A :マーク
221B :操作ボタン
222 :イベント表示部
223 :ランキング表示部
225 :トークン表示部
227 :ボタン
230 :第3マーケットサイト
240 :第4マーケットサイト
301 :出品設定データ
303 :ハブサイト用設定データ
305 :マーケットサイト用設定データ
400 :マーケットサイト設定画面
401 :ハブサイト出品部
401A :トグルボタン
402 :表示
402A :カテゴリー
403 :表示
403A :サブカテゴリー
404 :表示
404A :説明
405 :表示
405A :マーク
406 :表示
406A :マーク
407 :表示
407A :サムネイル
408 :表示
409 :表示
410 :表示
500 :画面
501 :ファイル入力部
502 :名前入力部
503 :説明入力部
504 :価格入力部
505 :ボタン
T1 :トークン
T2 :トークン
T3 :トークン
T4 :トークン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17