(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023127374
(43)【公開日】2023-09-13
(54)【発明の名称】シフト管理システム及びシフト管理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20230906BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022031130
(22)【出願日】2022-03-01
(71)【出願人】
【識別番号】518135412
【氏名又は名称】株式会社リクルート
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100139066
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】沓水 佑樹
(72)【発明者】
【氏名】嶋 大介
(72)【発明者】
【氏名】奥村 命
(72)【発明者】
【氏名】熊原 智恵
(72)【発明者】
【氏名】竹村 文吾
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA10
(57)【要約】
【課題】 本発明は、勤務シフトにスタッフ不足が生じたときにでもスムーズに対応可能なシステムを提供する。
【解決手段】 本発明のシフト管理システムは、複数のスタッフの勤務シフトを記憶するシフト記憶手段と、勤務シフトを表示するシフト表示手段と、を備える。シフト表示手段は、勤務シフトとともに、スタッフが不足する勤務シフトについて、スタッフ以外のヘルプ要員を募集するためのオブジェクトを表示する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のスタッフの勤務シフトを記憶するシフト記憶手段と、
前記勤務シフトを表示するシフト表示手段と、を備え、
前記シフト表示手段は、前記勤務シフトとともに、前記スタッフが不足する前記勤務シフトについて、前記スタッフ以外のヘルプ要員を募集するためのオブジェクトを表示する、
シフト管理システム。
【請求項2】
前記シフト表示手段は、さらに、前記ヘルプ要員が採用され、前記勤務シフトの不足が解消されたとき、前記オブジェクトに代えて前記ヘルプ要員の勤務シフトを表示する、
請求項1に記載のシフト管理システム。
【請求項3】
前記ヘルプ要員の募集内容を表示する募集表示手段と、
ヘルプ候補者による前記募集への応募を受け付ける応募受付手段と、をさらに備える
請求項1または2に記載のシフト管理システム。
【請求項4】
前記募集表示手段と前記応募受付手段は、個人向けのシフト管理アプリに実装されるものである、
請求項3に記載のシフト管理システム。
【請求項5】
前記ヘルプ要員の募集情報を受け付ける募集情報受付手段と、
前記募集情報を前記ヘルプ候補者により閲覧可能にする閲覧可能化手段と、をさらに備える、
請求項3または4に記載のシフト管理システム。
【請求項6】
前記ヘルプ候補者との間でメッセージの送受信を可能にするチャット手段をさらに備える、
請求項3から請求項5のいずれか1項に記載のシフト管理システム。
【請求項7】
前記ヘルプ要員の勤務後に前記ヘルプ要員と連携可能にする連携手段をさらに備える、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のシフト管理システム。
【請求項8】
複数の勤務スタッフの勤務シフトを記憶するシフト記憶ステップと、
前記勤務シフトを一覧表示するシフト表示ステップと、を有し、
前記シフト表示ステップでは、前記勤務シフトとともに、前記スタッフが不足する前記勤務シフトについて、前記スタッフ以外のヘルプ要員を募集するためのオブジェクトを表示する、
シフト管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シフト管理システム及びシフト管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、アルバイト要員の勤務スケジュールの調整を容易にするため、店内で相談されてからアルバイト要員に入力された勤務スケジュール希望と、店外でアルバイト要員に独自に入力された勤務スケジュール希望とを、勤務管理要員が一目で確認して容易に調整することを目的としたスケジュール管理装置があった。特許文献1に開示された上記スケジュール管理装置では、勤務スケジュール希望と一覧表示するスケジュール表示手段と、スケジュール希望の表示状態を、内部スケジュール希望か外部スケジュール希望かで相違させる表示変更手段とを備える構成としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方で、単にアルバイトスタッフの勤務シフトを管理するだけではスタッフが不足する場面が生じることがあり、このような場面に対応可能な装置等が求められていた。
【0005】
本発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、勤務シフトにスタッフ不足が生じたときにでもスムーズに対応可能なシステムを提供することを目的の一つとする。
する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様であるシフト管理システムは、複数のスタッフの勤務シフトを記憶するシフト記憶手段と、勤務シフトを表示するシフト表示手段と、を備える。シフト表示手段は、勤務シフトとともに、スタッフが不足する勤務シフトについて、スタッフ以外のヘルプ要員を募集するためのオブジェクトを表示する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、継続的に勤務する勤務スタッフだけではスタッフが不足する勤務シフトがあったとしても、スムーズにヘルプ要員を募集して勤務シフトを埋めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】勤務スタッフ端末の構成を示すブロック図である。
【
図3】ヘルプ候補者端末の構成を示すブロック図である。
【
図6】ヘルプ募集処理を示すフローチャートである。
【
図8】ヘルプ募集情報作成の表示画面を示す図である。
【
図9】ヘルプ募集情報の詳細情報の入力画面を示す図である。
【
図10】ヘルプ募集への応募処理を示すフローチャートである。
【
図11】ヘルプ募集への応募アプリの表示画面を示す図である。
【
図12】応募アプリのエリア選択画面を示す図である。
【
図13】応募アプリのヘルプ募集一覧の表示画面を示す図である。
【
図14】応募アプリのヘルプ募集情報の詳細の表示画面を示す図である。
【
図15】応募アプリの初回応募者情報入力画面を示す図である。
【
図16】応募アプリの応募者情報を確認するための確認画面を示す図である。
【
図17】ヘルプ募集の応募に対する採用処理を示すフローチャートである。
【
図18】ヘルプ募集情報の応募者一覧を示す図である。
【
図19】ヘルプ要員が勤務を完了した後の処理を示すフローチャートである。
【
図20】勤務後メッセージモーダルの表示画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ具体的に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0010】
[勤務シフト管理システム1の構成]
勤務シフト管理システム1は、例えば、飲食店、小売店、またはコンビニエンスストアといった店舗などの勤務先における勤務スタッフの勤務スケジュールである勤務シフト、及び勤務スタッフ等を管理するシステムである。勤務シフト管理システム1は、勤務シフトを管理するだけではなく、勤務スタッフが不足する勤務シフトについて、主に業務を一時的に手伝うヘルプ要員を募集する機能を有することを特徴のひとつとしている。勤務スタッフとは、主に、いわゆるアルバイトスタッフなどの労働者を指すが、パート社員及び契約社員などの非正規雇用の労働者を含む。勤務スタッフにはさらに、正規雇用の労働者、及び使用者を含まれてもよい。勤務シフト管理システム1が使用される場面は、飲食店等に限定されるものではない。本明細書では、業務を一時的に手伝う勤務態様を指して「単発バイト」ということがある。すなわち、ヘルプ要員は単発バイトに従事する者を指す。また、本明細書で単に「スタッフ」という場合には、勤務スタッフに加え、ヘルプ要員を含む。
【0011】
図1は、本実施形態に係る勤務シフト管理システム1の概念図である。
図1に示されるように、勤務シフト管理システム1は、勤務スタッフ端末2A、ヘルプ候補者端末2B、店舗端末3、及びサーバ4を含み、これらが通信ネットワークNを介して互いに通信可能に接続される。勤務スタッフ端末2A及びヘルプ候補者端末2Bは、例えばスマートフォンであるが、携帯端末、タブレット、またはPC(Personal Computer)などの通信可能な情報処理装置であってもよい。店舗端末3は、例えばPCであるが、スマートフォン、携帯電話、またはタブレットなどの通信可能な情報処理装置であってもよい。店舗端末3は、飲食店などの店舗のみでなく、オフィスなどの勤務先に設置されてもよい。通信ネットワークNは、例えばインターネットであるが、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fiなどの有線または無線の通信手段であってもよい。
【0012】
勤務スタッフ端末2Aは、勤務先に継続的に勤務する勤務スタッフがそれぞれ所持するスマートフォンなどの端末である。ヘルプ候補者端末2Bは、勤務スタッフ以外の、ヘルプ要員となりうる者が所有するスマートフォンなどの端末である。勤務スタッフ端末2Aとヘルプ候補者端末2Bとは同様の機能を有する端末であるが、本実施形態では特徴となる機能が異なる。勤務スタッフ端末2A及びヘルプ候補者端末2Bについては、共通部分については適宜説明を省略し、異なる機能について具体的に説明する。勤務スタッフ端末2A及びヘルプ候補者端末2Bは、それぞれ個人で所有する端末であってもよい。
【0013】
図2及び
図3に示されるように、勤務スタッフ端末2A及びヘルプ候補者端末2Bは、それぞれ制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24、及び入力部25を備える。
【0014】
制御部21は、例えばCPU(Central Processing Unit)などの制御装置である。制御部21は、勤務スタッフ端末2Aの各構成要素を制御可能に構成される。制御部21は、記憶部22に記憶されたアプリケーションソフトなどを実現させるための所定のプログラムを実行することで、シフト登録手段211及び募集表示手段212などとして機能する。
【0015】
記憶部22は、例えば、ディスクドライブまたは半導体メモリ(ROM、RAMなど)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からなる物理デバイスの記憶領域が提供する論理デバイスである。具体的には、例えば記憶部22は、作業用のメインメモリとして機能するRAM、及びストレージとして機能するHDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)などの双方を含む。記憶部22は、アプリケーションソフトのプログラム、オペレーティングシステムプログラム、及びドライバプログラムを含む各種プログラム、ならびにこれらのプログラムの実行中に使用される各種データを記憶する。
【0016】
通信部23は、勤務スタッフ端末2A及びヘルプ候補者端末2Bを無線または有線で通信ネットワークNに接続し、通信ネットワークNに接続された他の装置と通信してデータのやり取りを行う。通信部23は、例えば、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置を用いて構成される。本実施形態では、サーバ4などの他の装置とデータのやり取りをする際には通信部23によりデータの送受信がなされるが、このような通信は一般的な方法で行われるため詳細な説明を省略し、やり取りの処理を簡潔に説明することがある。
【0017】
表示部24は、画像を表示可能な液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイなどである。入力部25は、表示部24に設けられたタッチパネル、または端末に有線または無線で接続されたキーボードもしくはマウスなどの入力機能を有するデバイスである。
【0018】
勤務スタッフ端末2Aの制御部21は、プログラムの実行によりシフト登録手段211として機能する。ヘルプ候補者端末2Bの制御部21は、プログラムの実行により募集表示手段212、応募受付手段213、チャット手段214、及び連携手段215として機能する。
【0019】
図4に示されるように、店舗端末3は、制御部31、記憶部32、通信部33、表示部34、及び入力部35を備える。店舗端末3は、上記のように例えばPCであって、店舗の責任者などでって勤務シフトを管理するユーザにより操作される。店舗端末3の制御部31、記憶部32、通信部33、表示部34、及び入力部35は、勤務スタッフ端末2Aの制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24、及び入力部25とそれぞれ同様の構成及び機能を有する。店舗端末3の制御部31は、プログラムの実行により、シフト表示手段311、募集情報受付手段312、採用受付手段313、シフト登録手段314、チャット手段315、及び連携手段316として機能する。
【0020】
サーバ4は、制御部41、記憶部42、通信部43、及び入力部45を備える。サーバ4の制御部41、記憶部42、通信部43、及び入力部45は、それぞれ勤務スタッフ端末2Aの制御部21、記憶部22、通信部23、及び入力部25とそれぞれ同様の構成及び機能を有する。サーバ4の制御部41は、プログラムの実行により閲覧可能化手段411及びチャット手段412として機能する。記憶部42は、シフト記憶手段421、募集情報記憶手段422、及び応募者情報記憶手段423として機能する。
【0021】
なお、勤務スタッフ端末2A、ヘルプ候補者端末2B、及び店舗端末3の制御部21または31で実現される各機能は、それぞれサーバ4の制御部41で実現されてもよい。この場合、サーバ4は、勤務スタッフ端末2A、ヘルプ候補者端末2B、または店舗端末3からの入力に対して必要な処理を行い、それぞれに対して結果を出力するなどの手段を採用してよい。
【0022】
次に、勤務シフト管理システム1で行われる各種処理について、具体的に説明する。なお、以下の説明は各種機能を実現するための処理の一例であって、同様の処理を実行するために各種機能を実行する装置が変化しても構わない。
【0023】
[ヘルプ募集処理]
勤務シフト管理システム1では、勤務シフトに勤務スタッフが不足する状況のとき、継続的に勤務している勤務スタッフ以外のヘルプ要員を募集するヘルプ募集処理を行うことができる。
図6は、このヘルプ募集処理を示すフローチャートである。
【0024】
店舗端末3のシフト表示手段311は、ユーザによる操作に応じて、サーバ4のシフト記憶手段421に記憶された勤務シフトを表示部34に表示させる(S110)。なお、サーバ4のシフト記憶手段421に記憶された勤務シフトは、勤務スタッフが勤務スタッフ端末2Aのシフト登録手段211により予め入力されるものである。この勤務シフトは、勤務スタッフが予めスケジュールを相談したうえで決定されたものを想定しているが、各勤務スタッフがそれぞれ希望の勤務シフトを入力し、店舗端末3を介してユーザが調整及び決定するものであってもよい。
【0025】
図7は、表示部34に表示される勤務シフト管理画面である。店舗端末3のユーザは、この勤務シフト管理画面の勤務シフト一覧101で、日、週、2週、または月ごとの勤務シフトを確認することができる。勤務シフト一覧101の表示態様は任意であるが、例えば、勤務スタッフ及びヘルプ要員ごとに、確定シフト、下書きシフト、希望シフト、調整中のシフト、休み、下書き休み、及び希望休みが、それぞれを区別可能に色付けされて、一覧として表示される。また、勤務シフト一覧101には、ヘルプ要員の募集状況を示すヘルプ欄102が表示される。ヘルプ欄102には、勤務シフトにスタッフが不足していること、及びヘルプ要員の募集状況が示される。勤務シフトにスタッフが不足している場合には、ヘルプ欄102にアイコン102aが示される。また、ヘルプ要員の募集状況は、募集中、または募集終了として表示される。ヘルプ要員の募集状況は、募集している勤務時間帯に応じて異なる色で表示してもよい。このアイコン102aは、本発明におけるヘルプ要員を募集するためのオブジェクトの一例である。
【0026】
次に、店舗端末3のユーザが、ヘルプ欄102に表示されたアイコン102aをクリックすることで、ヘルプ要員を募集する勤務シフトが選択される(S120)。
【0027】
次に、店舗端末3の募集情報受付手段312は、ヘルプ要員の募集情報であるヘルプ募集情報を作成するための入力画面を表示部34に表示させる。
図8は、ヘルプ募集情報作成の画面を示す。ユーザは、店舗端末3の入力部35を操作し、ヘルプ募集の基本情報を入力する(S130)。
図9は、ヘルプ募集情報の詳細情報の入力画面を示す。ユーザはさらに、店舗端末3の入力部35を操作し、ヘルプ募集の詳細情報を入力する(S140)。新規のユーザがヘルプ募集情報を入力する場合、または新たな店舗もしくは条件でヘルプ募集情報を作成する場合に、このような詳細入力を行うものとしてもよい。
【0028】
ユーザは、必要に応じて、入力したヘルプ募集情報を途中保存することができる(S150、S151)。このとき、入力されたヘルプ募集情報は、サーバ4の募集情報記憶手段422に記憶される。また、ヘルプ募集情報を、掲載する前にプレビューすることができる(S160、S161)。このとき、サーバ4の募集情報記憶手段422に記憶されたヘルプ募集情報が表示部34に表示される。
【0029】
ヘルプ募集情報が確定したら、ユーザによる操作に応じて、サーバ4の閲覧可能化手段411は、ヘルプ募集情報をヘルプ候補者端末2Bで閲覧可能な状態にすることで、ヘルプ募集を掲載する(S170)。これにより、ヘルプ候補者は、ヘルプ候補者端末2Bで実行されるアプリを介して、ヘルプ募集情報を表示部24に表示して閲覧できる。
【0030】
一方、店舗端末3の表示部34に表示される勤務シフト管理画面のヘルプ欄102には、ヘルプ要員を募集していることが表示される(S180)。具体的には、ヘルプ欄102に、ヘルプ要員を募集していることを示す「募集中」の表示がなされる。募集中のヘルプ募集に応募があると、採否が未判断であることを示すアイコン102bで通知がなされる。
【0031】
[ヘルプ募集への応募処理]
店舗端末3の操作によりヘルプ要員の募集がなされると、ヘルプ候補者端末2Bを介してヘルプ候補者がヘルプ募集情報を閲覧可能となり、閲覧したヘルプ募集に対する応募が可能となる。
図10は、ヘルプ募集への応募処理を示すフローチャートである。
【0032】
ヘルプ候補者が、ヘルプ候補者端末2Bを操作してヘルプ募集への応募が可能なアプリケーションソフトである応募アプリを起動すると(S210)、
図11に示される応募アプリの画面が表示部24に表示される。さらにヘルプ候補者は、単発バイトのアイコン111をタップし、単発バイトのタブへ画面表示を遷移させる(S220)。なお、本実施形態の応募アプリは、ヘルプ候補者の他の勤務先での勤務シフトをあわせて管理可能な個人向けのシフト管理アプリであるが、ヘルプ募集への応募の機能のみを有するアプリであってもよい。
【0033】
ここで、ヘルプ候補者が初めて単発バイトのタブで表示されるヘルプ募集の機能を利用する場合には(S230でY)、ヘルプ候補者がヘルプ募集を探すエリアを決定するため、
図12に示すようなエリア選択の画面が表示される(S231)。ヘルプ候補者は、表示されたヘルプ募集を探すエリアをタップして選択することができる。
【0034】
次に、ヘルプ候補者端末2Bの募集表示手段212は、選択されたエリアで募集されているヘルプ募集を、
図13に示されるように表示部24に一覧表示する(S240)。このとき、募集表示手段212は、サーバ4の募集情報記憶手段422から選択されたエリアで募集されているヘルプ募集を検索し、該当するヘルプ募集を表示する。表示部24に一覧表示されたヘルプ募集からヘルプ候補者が希望のものをタップして選択すると、表示部24には
図14に示されるような、選択したヘルプ募集情報の詳細を示す画面が表示される(S250)。このとき、募集表示手段212は、サーバ4の募集情報記憶手段422から選択されたヘルプ募集情報の詳細情報を取得して表示する。
【0035】
ヘルプ候補者が希望のヘルプ募集に応募するために、
図14に示される「応募する」のアイコン121をタップすると、当該ヘルプ募集への応募が初回であった場合には(S260でY)、
図15に示されるような、ヘルプ候補者の応募者情報を入力するための初回応募者情報入力画面が表示部24に表示される(S261)。ここで応募者であるヘルプ候補者は、自身の氏名などの必要な情報を、入力部25を介して入力する。
【0036】
応募者情報の入力が完了すると、
図16に示されるように、表示部24には応募者情報を確認するための確認画面が表示される(S270)。ヘルプ候補者が応募者情報を確認すると、応募受付手段213は、ヘルプ候補者が入力した応募者情報をサーバ4に送信して、ヘルプ募集への応募を受け付ける(S280)。
【0037】
[ヘルプ募集の応募に対する採用処理]
ヘルプ応募への応募があると、店舗端末3のユーザは、この応募に対する採用/非採用の処理を行う。
図17は、ヘルプ募集の応募に対する採用処理を示すフローチャートである。
【0038】
ヘルプ候補者がヘルプ候補者端末2Bからヘルプ募集への応募を行うと(S310)、サーバ4は、受信した応募者情報を応募者情報記憶手段423に記憶する(S311)。サーバ4は、このヘルプ候補者が今後ヘルプ募集に応募する際に利用するために応募者情報を記憶しておいてもよい。
【0039】
一方、店舗端末3のユーザは、ヘルプ募集に対してなされた応募を確認するためにヘルプ募集情報を開くと(S320)、
図18に示されるように応募者の一覧が表示部34に表示される。ユーザは、この応募者一覧から応募者を選択して(S330)、採用/不採用の判断を行うことができる(S340)。ユーザが採用/不採用の決定を店舗端末3に入力すると、採用受付手段313はこの決定を取得する。このとき、応募者一覧に表示された応募者を選択すると、この応募者の応募者情報を確認できる。
【0040】
ユーザが、この応募者であるヘルプ候補者を不採用にするため「不採用」のアイコンをクリックすると(S341でN)、採用受付手段313は、不採用を決定したヘルプ候補者のヘルプ候補者端末2Bに不採用の通知を送信する(S342)。サーバ4には、このヘルプ候補者が不採用になったことを応募者情報記憶手段423に記憶させる。また、このヘルプ候補者端末2Bでは、応募したヘルプ募集が不採用であったことを表示部34で確認できるようになる。
【0041】
一方、ユーザが、この応募者であるヘルプ候補者を採用にするため「採用」のアイコンをクリックすると(S341でY)、採用受付手段313はサーバ4に、このヘルプ候補者を採用に決定した情報を送信する。シフト登録手段314は、サーバ4のシフト記憶手段421に登録された勤務シフトを更新する。サーバ4の応募者情報記憶手段423は、このヘルプ候補者をヘルプ要員とするためのヘルプスタッフ化処理を実行する(S350)。これにより、
図18の応募者一覧では、このヘルプ候補者が採用済みであることが表示され、
図7の勤務シフト管理画面では、ヘルプ要員として一覧表示される。
【0042】
さらに、サーバ4のチャット手段412は、ヘルプ候補者端末2Bと店舗端末3との間でチャットが可能となるようチャット機能を開放する(S360)。サーバ4のチャット手段412は、店舗端末3及びヘルプ候補者端末2Bに、採用することに決定したヘルプ候補者がヘルプ要員として採用されたことをチャットとして投稿する(S370)。これにより、店舗端末3及びヘルプ候補者端末2Bのそれぞれのチャット手段315及び214では、採用されたことを確認することができるようになる(S371及びS372)。
【0043】
このように、ヘルプ要員を採用して勤務シフトのスタッフ不足が解消されると、店舗端末3のシフト表示手段311は、勤務シフト管理多面にヘルプ要員の勤務シフトを表示する一方で、当該勤務シフトに対応する、ヘルプ要員を募集するためのアイコン102aの表示を解消する。
【0044】
[勤務完了後の処理]
図19は、ヘルプ要員が勤務を完了した後の処理を示すフローチャートである。ヘルプ要員が勤務を終了し(S410)、募集時に設定されていた勤務時間が終了すると(S411)、ユーザが店舗端末3でシフト管理画面から(S420)、
図20に示される勤務後メッセージモーダルを表示できるようになる(S430)。ユーザは、勤務後メッセージモーダルを通じて勤務実態及びメッセージを入力及び送信できる(S440)。チャット手段315により送信されたメッセージは、ヘルプ候補者端末2Bのチャット手段214で確認できるようになる(S441)。送信された勤務実態は、サーバ4の記憶部42に記憶される。
【0045】
さらにユーザは、勤務完了したヘルプ要員に繰り返し出勤を依頼できるようにするため、このヘルプ要員とチャットで連携を打診することができる(S450)。連携が打診されると、店舗端末3の連携手段316は、このヘルプ要員のヘルプ候補者端末2Bの連携手段215に、連携申請を送信する(S451)。
【0046】
これに対しヘルプ要員として勤務した者がヘルプ候補者端末2Bで連携を承認すると、連携手段215は店舗端末3の連携手段316に、連携申請を承認したことを送信する(S460)。これにより、店舗端末3と、このヘルプ要員として勤務した者のヘルプ候補者端末2Bとの連携が完了する(S470)。店舗端末3とヘルプ候補者端末2Bとが連携されたことは、サーバ4の記憶部42に記憶される。連携後、勤務シフト管理システム1は、当該ヘルプ要員を勤務スタッフとして取り扱ってもよい。
【0047】
連携が完了した状態では、ユーザは、店舗端末3の連携手段316により、連携されたヘルプ候補者端末2Bに対して出勤依頼を送信できる(S480)。出勤依頼を受信したヘルプ候補者端末2Bの連携手段215は、アプリの画面が表示された表示部34で、出勤依頼を受信したことを確認できる(S481)。
【0048】
以上説明したように、本実施形態の勤務シフト管理システム1によれば、勤務スタッフが不足している勤務シフトがあったとしても、スムーズにヘルプ要員を募集して勤務シフトを埋めることが可能となる。
【0049】
以上説明した実施形態は、本発明を説明するための一例であり、本発明をその実施形態に限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な変形が可能である。例えば、当業者であれば、実施形態で述べたリソース(ハードウェア資源又はソフトウェア資源)を均等物に置換することが可能であり、そのような置換も本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0050】
1…勤務シフト管理システム
2A…勤務スタッフ端末
2B…ヘルプ候補者端末
3…店舗端末
4…サーバ
21、31、41…制御部
22、32、42…記憶部
23、33、43…通信部
24、34…表示部
25、35、45…入力部
211…シフト登録手段
212…募集表示手段
213…応募受付手段
214…チャット手段
215…連携手段
311…シフト表示手段
312…募集情報受付手段
313…採用受付手段
314…シフト登録手段
315…チャット手段
316…連携手段
411…閲覧可能化手段
412…チャット手段
421…シフト記憶手段
422…募集情報記憶手段
423…応募者情報記憶手段