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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023127442
(43)【公開日】2023-09-13
(54)【発明の名称】駐車場管理システム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20230101AFI20230906BHJP
   G07B 15/00 20110101ALI20230906BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230906BHJP
   H04M 3/42 20060101ALI20230906BHJP
【FI】
G06Q10/10
G07B15/00 L
G06Q50/10
H04M3/42 Z
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022031241
(22)【出願日】2022-03-01
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-06-27
(71)【出願人】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080816
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 朝道
(74)【代理人】
【識別番号】100098648
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 潔人
(72)【発明者】
【氏名】柴 雪梅
【テーマコード(参考)】
3E127
5K201
5L049
【Fターム(参考)】
3E127AA18
3E127BA09
3E127CA36
3E127CA40
3E127CA47
3E127CA63
3E127EA04
5K201BC02
5K201CA09
5K201CB10
5K201CB13
5K201CC10
5K201DC05
5K201EC03
5K201EC06
5K201EE08
5L049AA11
5L049CC13
(57)【要約】

【課題】業務中でも駐車場の利用者との連絡を取ることに貢献することができる駐車場管理システム等を提供すること。
【解決手段】駐車場管理サーバ装置は、発信端末から呼情報を受信すると、予約データベースから、呼情報の車両ナンバーに対応する社員IDを抽出し、社員ID及び発信元連絡先を含む呼情報をSNSサーバ装置に送信し、SNSサーバ装置は、呼情報を受信すると、社員データベースから、呼情報の社員IDの現在のプレゼンスに対応する着信先連絡先を抽出し、抽出された着信先連絡先及び発信元連絡先を含む呼情報を交換機に送信し、交換機は、呼情報を受信すると、呼情報の着信先連絡先の着信端末に呼情報を送信し、着信端末から応答情報を受信することによって発信端末と着信端末とを通話可能に接続する。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車場の予約に関して社員IDと車両ナンバーとを関連付けて整理された予約データベースを記憶する駐車場管理サーバ装置と、
前記駐車場管理サーバ装置と通信可能に接続されるとともに、社員データベースを記憶するSNSサーバ装置と、
前記SNSサーバ装置と通信可能に接続された交換機と、
を備えた駐車場管理システムであって、
前記社員データベースは、社員IDと、現在のプレゼンスと、複数種類のプレゼンスごとに対応する着信先連絡先と、を関連付けて整理されており、
前記駐車場管理サーバ装置は、発信端末から発信元連絡先及び車両ナンバーを含む呼情報を受信すると、前記予約データベースから、当該呼情報の前記車両ナンバーに対応する社員IDを抽出し、抽出された前記社員ID及び前記発信元連絡先を含む呼情報を前記SNSサーバ装置に送信する処理を行うように構成され、
前記SNSサーバ装置は、前記駐車場管理サーバ装置から前記呼情報を受信すると、前記社員データベースから、当該呼情報の前記社員IDの前記現在のプレゼンスに対応する前記着信先連絡先を抽出し、抽出された前記着信先連絡先及び前記発信元連絡先を含む呼情報を前記交換機に送信する処理を行うように構成され、
前記交換機は、前記SNSサーバ装置から前記呼情報を受信すると、当該呼情報の前記着信先連絡先の着信端末に呼情報を送信し、前記着信端末から当該呼情報に対する応答情報を受信することによって前記発信端末と前記着信端末とを通話可能に接続する処理を行うように構成されている、
駐車場管理システム。
【請求項2】
メッセージ通知サーバ装置をさらに備え、
前記SNSサーバ装置は、さらに、発信端末から発信元連絡先及び車両ナンバーを含むメッセージを受信すると、前記予約データベースから、当該メッセージの前記車両ナンバーに対応する社員IDを抽出し、抽出された前記社員ID及び前記発信元連絡先を含むメッセージを前記SNSサーバ装置に送信する処理を行うように構成され、
前記SNSサーバ装置は、さらに、前記駐車場管理サーバ装置から前記メッセージを受信すると、前記社員データベースから、当該メッセージの前記社員IDの前記現在のプレゼンスに対応する前記着信先連絡先を抽出し、抽出された前記着信先連絡先及び前記発信元連絡先を含むメッセージを前記メッセージ通知サーバ装置に送信する処理を行うように構成され、
前記メッセージ通知サーバ装置は、前記SNSサーバ装置から前記メッセージを受信すると、当該メッセージの前記着信先連絡先の着信端末にメッセージを送信する処理を行うように構成されている、
請求項1記載の駐車場管理システム。
【請求項3】
前記駐車場の出入口を撮影するように設置されたカメラをさらに備え、
前記駐車場管理サーバ装置は、さらに、前記カメラから、車両ナンバーが映った画像データを取得し、当該画像データを画像解析して前記車両ナンバーを認識し、認識された前記車両ナンバーと、前記予約データベースの前記車両ナンバーとを照合して予約有りと判断したときに、前記予約データベースから、認識された前記車両ナンバーに対応する前記社員IDを抽出し、抽出された前記社員IDと、入退場に関する情報と、を含む社員入退場情報を、前記SNSサーバ装置に送信する処理を行うように構成され、
前記SNSサーバ装置は、さらに、前記駐車場管理サーバ装置から前記社員入退場情報を受信すると、前記社員入退場情報の前記社員ID及び前記入退場に関する情報に応じて、対応する前記社員データベースの前記社員IDのプレゼンスを変更する処理を行うように構成されている、
請求項1又は2に記載の駐車場管理システム。
【請求項4】
前記駐車場管理サーバ装置は、さらに、認識された前記車両ナンバーと、前記予約データベースの前記車両ナンバーとを照合して予約無しと判断したときに、前記駐車場管理サーバ装置に係る発信元連絡先を含む警備員呼情報を前記SNSサーバ装置に送信する処理を行うように構成され、
前記SNSサーバ装置は、さらに、前記駐車場管理サーバ装置から前記警備員呼情報を受信すると、前記社員データベースに基づいて、プレゼンスが出勤中の警備員の連絡先を抽出し、抽出した前記警備員の前記連絡先と、当該警備員呼情報に含まれた前記駐車場管理サーバ装置に係る前記発信元連絡先とを含む警備員呼情報を前記交換機に送信する処理を行うように構成され、
前記交換機は、前記SNSサーバ装置から前記警備員呼情報を受信すると、当該警備員呼情報の前記警備員の前記連絡先の着信端末に警備員呼情報を送信し、前記着信端末から当該警備員呼情報に対する応答情報を受信することによって前記駐車場管理サーバ装置と前記警備員の前記着信端末とを通話可能に接続する処理を行うように構成され、
前記駐車場管理サーバ装置は、さらに、前記交換機を介して前記警備員の前記着信端末と通話接続されたときに、予約のない車両が前記駐車場に入場しようとしていることを知らせる自動音声情報を前記警備員の前記着信端末に送信する処理を行うように構成されている、
請求項3記載の駐車場管理システム。
【請求項5】
入退場ゲートで社員IDを取得して社員の出退勤を管理するように構成された勤怠管理システムをさらに備え、
前記勤怠管理システムは、前記入退場ゲートで取得した社員IDと、出退勤に関する情報と、を含む社員出退勤情報を、前記SNSサーバ装置に送信する処理を行うように構成され、
前記SNSサーバ装置は、さらに、前記勤怠管理システムから前記社員出退勤情報を受信すると、当該社員出退勤情報の前記社員ID及び前記出退勤に関する情報に応じて、対応する前記社員データベースの前記社員IDのプレゼンスを変更する処理を行うように構成されている、
請求項1乃至4のいずれか一に記載の駐車場管理システム。
【請求項6】
前記駐車場管理サーバ装置は、さらに、前記予約データベースに基づいて予約終了又はその所定時間前の社員IDを抽出し、抽出された前記社員IDを含む終了メッセージを前記SNSサーバ装置に送信する処理を行うように構成され、
前記SNSサーバ装置は、さらに、前記駐車場管理サーバ装置から前記終了メッセージを受信すると、前記社員データベースから、当該終了メッセージに含まれた前記社員IDのプレゼンスに応じた着信先連絡先を抽出し、抽出された前記着信先連絡先を含む終了メッセージを前記メッセージ通知サーバ装置に送信する処理を行うように構成され、
前記メッセージ通知サーバ装置は、さらに、前記SNSサーバ装置から前記終了メッセージを受信すると、当該終了メッセージの前記着信先連絡先の着信端末に終了メッセージを送信する処理を行うように構成されている、
請求項2記載の駐車場管理システム。
【請求項7】
前記駐車場管理サーバ装置は、さらに、前記社員の端末の操作により前記予約データベースにおける予約を設定又は変更する処理を行うように構成されている、
請求項1乃至6のいずれか一に記載の駐車場管理システム。
【請求項8】
前記駐車場管理サーバ装置は、さらに、前記社員の端末の操作により前記予約データベースにおいて来客者の車両ナンバーと前記社員の社員IDとを対応付けて予約を設定する処理を行い、前記来客者の前記車両ナンバーの車両が前記駐車場に入場すると、前記予約データベースから、前記来客者の前記車両ナンバーに対応する前記社員IDを抽出し、抽出された前記社員IDを含む来客者入場情報を前記SNSサーバ装置に送信する処理を行うように構成され、
前記SNSサーバ装置は、前記社員データベースから、当該来客者入場情報の前記社員IDの前記現在のプレゼンスに対応する前記着信先連絡先を抽出し、抽出された前記着信先連絡先を含む来客者入場情報を前記メッセージ通知サーバ装置に送信する処理を行うように構成され、
前記メッセージ通知サーバ装置は、前記SNSサーバ装置から前記来客者入場情報を受信すると、当該来客者入場情報の前記着信先連絡先の着信端末に来客者入場情報を送信する処理を行うように構成されている、
請求項2記載の駐車場管理システム。
【請求項9】
前記駐車場管理サーバ装置は、さらに、前記予約データベースに基づいて駐車に関する費用を計算し、計算された前記駐車に関する費用と、対応する社員IDとを含む費用請求情報を前記SNSサーバ装置に送信する処理を行うように構成され、
前記SNSサーバ装置は、さらに、前記社員データベースから、前記費用請求情報の社員IDの現在のプレゼンスに対応する着信先連絡先を抽出し、抽出された前記着信先連絡先と、前記駐車に関する費用と、を含む費用請求情報を前記メッセージ通知サーバ装置に送信する処理を行うように構成され、
前記メッセージ通知サーバ装置は、前記SNSサーバ装置から前記費用請求情報を受信すると、当該費用請求情報の着信先連絡先の着信端末に費用請求情報を送信する処理を行うように構成されている、
請求項2記載の駐車場管理システム。
【請求項10】
駐車場の予約に関して社員IDと車両ナンバーとを関連付けて整理された予約データベースを記憶する駐車場管理サーバ装置と、
前記駐車場管理サーバ装置と通信可能に接続されるとともに、社員データベースを記憶するSNSサーバ装置と、
前記SNSサーバ装置と通信可能に接続された交換機と、
を備えた駐車場管理システムを用いて前記駐車場を管理する駐車場管理方法であって、
前記社員データベースは、社員IDと、現在のプレゼンスと、複数種類のプレゼンスごとに対応する着信先連絡先と、を関連付けて整理されており、
前記駐車場管理サーバ装置において、発信端末から発信元連絡先及び車両ナンバーを含む呼情報を受信すると、前記予約データベースから、当該呼情報の前記車両ナンバーに対応する社員IDを抽出し、抽出された前記社員ID及び前記発信元連絡先を含む呼情報を前記SNSサーバ装置に送信するステップと、
前記SNSサーバ装置において、前記駐車場管理サーバ装置から前記呼情報を受信すると、前記社員データベースから、当該呼情報の前記社員IDの前記現在のプレゼンスに対応する前記着信先連絡先を抽出し、抽出された前記着信先連絡先及び前記発信元連絡先を含む呼情報を前記交換機に送信するステップと、
前記交換機において、前記SNSサーバ装置から前記呼情報を受信すると、当該呼情報の前記着信先連絡先の着信端末に呼情報を送信し、前記着信端末から当該呼情報に対する応答情報を受信することによって前記発信端末と前記着信端末とを通話可能に接続するステップと、
を含む、駐車場管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車場管理システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
駐車場の車を移動してほしい、駐車場の予約の時間が過ぎたといったような場合に、駐車場に駐車した利用者と連絡できる駐車場管理システムとして、例えば、特許文献1のような駐車場管理システムがある。特許文献1に記載の駐車場管理システムは、複数の駐車枡を備える駐車場を管理する駐車場管理システムにおいて、利用予定期間および、利用者への連絡コード、駐車場の申し込み意思を示す申し込み信号を入力可能な申し込み端末と、申し込み状態を利用予定期間および、利用者への連絡コードと関連付けて記憶する記憶手段と、利用予定期間の終了を利用者への連絡コードを用いて申し込み端末に連絡する、利用予定期間終了警告手段を備えた構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-324137号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以下の分析は、本願発明者により与えられる。
【0005】
特許文献1に記載の駐車場管理システムでは、予め登録された連絡コードを用いて申し込み端末に連絡することはできるが、駐車場の利用者が業務中であるため連絡が取れないことがある。
【0006】
本発明の主な課題は、業務中でも駐車場の利用者との連絡を取ることに貢献することができる駐車場管理システム及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の視点に係る駐車場管理システムは、駐車場の予約に関して社員IDと車両ナンバーとを関連付けて整理された予約データベースを記憶する駐車場管理サーバ装置と、前記駐車場管理サーバ装置と通信可能に接続されるとともに、社員データベースを記憶するSNSサーバ装置と、前記SNSサーバ装置と通信可能に接続された交換機と、を備えた駐車場管理システムであって、前記社員データベースは、社員IDと、現在のプレゼンスと、複数種類のプレゼンスごとに対応する着信先連絡先と、を関連付けて整理されており、前記駐車場管理サーバ装置は、発信端末から発信元連絡先及び車両ナンバーを含む呼情報を受信すると、前記予約データベースから、当該呼情報の前記車両ナンバーに対応する社員IDを抽出し、抽出された前記社員ID及び前記発信元連絡先を含む呼情報を前記SNSサーバ装置に送信する処理を行うように構成され、前記SNSサーバ装置は、前記駐車場管理サーバ装置から前記呼情報を受信すると、前記社員データベースから、当該呼情報の前記社員IDの前記現在のプレゼンスに対応する前記着信先連絡先を抽出し、抽出された前記着信先連絡先及び前記発信元連絡先を含む呼情報を前記交換機に送信する処理を行うように構成され、前記交換機は、前記SNSサーバ装置から前記呼情報を受信すると、当該呼情報の前記着信先連絡先の着信端末に呼情報を送信し、前記着信端末から当該呼情報に対する応答情報を受信することによって前記発信端末と前記着信端末とを通話可能に接続する処理を行うように構成されている。
【0008】
第2の視点に係る駐車場管理方法は、駐車場の予約に関して社員IDと車両ナンバーとを関連付けて整理された予約データベースを記憶する駐車場管理サーバ装置と、前記駐車場管理サーバ装置と通信可能に接続されるとともに、社員データベースを記憶するSNSサーバ装置と、前記SNSサーバ装置と通信可能に接続された交換機と、を備えた駐車場管理システムを用いて前記駐車場を管理する駐車場管理方法であって、前記社員データベースは、社員IDと、現在のプレゼンスと、複数種類のプレゼンスごとに対応する着信先連絡先と、を関連付けて整理されており、前記駐車場管理サーバ装置において、発信端末から発信元連絡先及び車両ナンバーを含む呼情報を受信すると、前記予約データベースから、当該呼情報の前記車両ナンバーに対応する社員IDを抽出し、抽出された前記社員ID及び前記発信元連絡先を含む呼情報を前記SNSサーバ装置に送信するステップと、前記SNSサーバ装置において、前記駐車場管理サーバ装置から前記呼情報を受信すると、前記社員データベースから、当該呼情報の前記社員IDの前記現在のプレゼンスに対応する前記着信先連絡先を抽出し、抽出された前記着信先連絡先及び前記発信元連絡先を含む呼情報を前記交換機に送信するステップと、前記交換機において、前記SNSサーバ装置から前記呼情報を受信すると、当該呼情報の前記着信先連絡先の着信端末に呼情報を送信し、前記着信端末から当該呼情報に対する応答情報を受信することによって前記発信端末と前記着信端末とを通話可能に接続するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0009】
前記第1、第2の視点によれば、業務中でも駐車場の利用者との連絡を取ることに貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態1に係る駐車場管理システムの構成を模式的に示したブロック図である。
図2】実施形態1に係る駐車場管理システムにおける予約データベースの構成を示した模式図である。
図3】実施形態1に係る駐車場管理システムにおける社員データベースの構成を示した模式図である。
図4】実施形態1に係る駐車場管理システムにおける駐車場管理サーバ装置とSNSサーバ装置との連携によって社員データベースのプレゼンスを変更する際の動作を模式的に示したフローチャートである。
図5】実施形態1に係る駐車場管理システムにおける発信端末と着信端末との間で通話を行う際の動作を模式的に示したフローチャートである。
図6】実施形態1に係る駐車場管理システムにおける駐車場管理サーバ装置から警備員を呼出す際の動作を模式的に示したフローチャートである。
図7】実施形態2に係る駐車場管理システムの構成を模式的に示したブロック図である。
図8】実施形態2に係る駐車場管理システムにおける勤怠管理システムとSNSサーバ装置との連携によって社員データベースのプレゼンスを変更する際の動作を模式的に示したフローチャートである。
図9】実施形態3に係る駐車場管理システムの構成を模式的に示したブロック図である。
図10】実施形態3に係る駐車場管理システムにおける発信端末と着信端末との間でメッセージ通信を行う際の動作を模式的に示したフローチャートである。
図11】実施形態3に係る駐車場管理システムにおける駐車場管理サーバ装置から着信端末への駐車予約終了のメッセージの送信を行う際の動作を模式的に示したフローチャートである。
図12】実施形態4に係る駐車場管理システムの構成を模式的に示したブロック図である。
図13】ハードウェア資源の構成を模式的に示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本出願において図面参照符号を付している場合は、それらは、専ら理解を助けるためのものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。また、下記の実施形態は、あくまで例示であり、本発明を限定するものではない。また、以降の説明で参照する図面等のブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。さらに、本願開示に示す回路図、ブロック図、内部構成図、接続図などにおいて、明示は省略するが、入力ポート及び出力ポートが各接続線の入力端及び出力端のそれぞれに存在する。入出力インタフェイスも同様である。プログラムはコンピュータ装置を介して実行され、コンピュータ装置は、例えば、プロセッサ、記憶装置、入力装置、通信インタフェイス、及び必要に応じ表示装置を備え、コンピュータ装置は、通信インタフェイスを介して装置内又は外部の機器(コンピュータを含む)と、有線、無線を問わず、交信可能に構成される。
【0012】
[実施形態1]
実施形態1に係る駐車場管理システムについて図面を用いて説明する。図1は、実施形態1に係る駐車場管理システムの構成を模式的に示したブロック図である。図2は、実施形態1に係る駐車場管理システムにおける予約データベースの構成を示した模式図である。図3は、実施形態1に係る駐車場管理システムにおける社員データベースの構成を示した模式図である。
【0013】
駐車場管理システム1は、1又は複数の駐車枠を備える駐車場2を管理(予約管理、運営管理等)するシステムである(図1参照)。駐車場2として、例えば、会社の駐車場とすることができる。駐車場管理システム1は、駐車場管理サーバ装置10と、SNS(Social Networking Service)サーバ装置20と、交換機30と、ネットワーク40と、カメラ50と、入退場ゲート51と、発信端末60と、着信端末61A~61Dと、を備える。なお、カメラ50、入退場ゲート51、発信端末60、及び、着信端末61A~61Dの各台数は、図1の例の台数に限定されるものではない。
【0014】
駐車場管理サーバ装置10は、駐車場2を管理(予約管理、運営管理等)するサーバ装置である(図1参照)。駐車場管理サーバ装置10は、例えば、会社の駐車場を管理するものとすることができる。駐車場管理サーバ装置10には、例えば、プロセッサ、メモリ、ネットワークインタフェイス等を含むコンピュータを備えるサーバ装置を用いることができる。駐車場管理サーバ装置10は、ネットワーク40を介してSNSサーバ装置20と通信可能に接続されている。駐車場管理サーバ装置10は、通信部11と、記憶部12と、制御部13と、を備える。
【0015】
通信部11は、情報の通信(有線通信又は無線通信)を行う機能部である(図1参照)。通信部11は、ネットワーク40と通信可能に接続されている。通信部11は、制御部13の制御により、通信を行う。通信部11は、発信端末60からの情報を受信することができる。通信部11は、情報をSNSサーバ装置20に送信することができる。
【0016】
記憶部12は、情報を記憶する機能部である(図1参照)。記憶部12は、予約データベース12aを記憶する。予約データベース12aは、駐車場2の予約に関するデータベースであり、例えば、図2のように、車両ナンバー、社員ID、予約情報(利用期間、駐車位置、本人/代理等)を関連付けて整理されたものとすることができる。
【0017】
制御部13は、通信部11、記憶部12、カメラ50、及び、入退場ゲート51を制御する機能部である(図1参照)。制御部13には、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processor Unit)等のプロセッサを用いることができる。制御部13は、記憶部12に記憶された所定のプログラムを実行することにより、プログラムに記述された所定の情報処理を行うことができる。
【0018】
制御部13は、駐車場2の出入口に設置されたカメラ50から車両ナンバー(ナンバープレートの番号)が映った画像データを取得し、取得した画像データを画像解析して車両ナンバーを認識し、認識された車両ナンバーと予約データベース12aにおける車両ナンバーとを照合する。制御部13は、車両ナンバーが一致し、かつ、対応する予約情報の条件を満たすときに、予約有りと判断し、入退場ゲート51の開閉を行うように処理する。制御部13は、予約有りと判断したときに、予約データベース12aから、認識された車両ナンバーに対応する社員IDを抽出し、抽出された社員IDと、入退場に関する情報と、を含む社員入退場情報を、SNSサーバ装置20に送信する。入退場に関する情報は、車両が駐車場2に入場したときに入場とし、退場したときに退場とする情報である。
【0019】
制御部13は、発信端末60のログインに関する処理を行う。制御部13は、発信端末60からの呼情報(車両ナンバー、発信元電話番号を含む)を受信すると、予約データベース12aに基づいて当該呼情報に含まれた車両ナンバーに対応した社員IDを抽出し、抽出した社員IDと、当該呼情報に含まれた発信元電話番号とを含むと呼情報をSNSサーバ装置20に送信する。
【0020】
制御部13は、認識された車両ナンバーと予約データベース12aにおける車両ナンバーとの照合により車両ナンバーが一致するものがないときに、予約無しと判断し、警備員を呼出すための警備員呼情報(駐車場管理サーバ装置10に係る発信元電話番号を含む)をSNSサーバ装置20に送信する。制御部13は、交換機30を介して警備員の着信端末61Dと通話接続されたときに、予約のない車両が駐車場2に入場しようとしていることを知らせる自動音声情報を警備員の着信端末61Dに送信する。
【0021】
SNSサーバ装置20は、WEB上で社会的ネットワークを構築可能にするSNSを提供するサーバ装置である(図1参照)。SNSサーバ装置20は、クラウド上のサーバ装置であってもよく、CTI(Computer Telephony Integration)装置であってもよい。SNSサーバ装置20は、例えば、会社の社員間のワークフローを共有することを目的としたものに用いることができる。SNSサーバ装置20には、例えば、プロセッサ、メモリ、ネットワークインタフェイス等を含むコンピュータを備えるサーバ装置を用いることができる。SNSサーバ装置20は、ネットワーク40を介して駐車場管理サーバ装置10及び交換機30と通信可能に接続されている。SNSサーバ装置20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、を備える。
【0022】
通信部21は、情報の通信(有線通信又は無線通信)を行う機能部である(図1参照)。通信部21は、ネットワーク40と通信可能に接続されている。通信部21は、制御部23の制御により、通信を行う。通信部21は、駐車場管理サーバ装置10からの情報を受信することができる。通信部21は、情報を交換機30に送信することができる。
【0023】
記憶部22は、情報を記憶する機能部である(図1参照)。記憶部22は、社員データベース22aを記憶する。社員データベース22aは、社員の連絡先を管理するためのデータベースであり、例えば、社員ID、社員情報(個人情報)、プレゼンス(在宅、出勤、退勤等)、プレゼンスごとの連絡先(在宅時連絡先、出勤時連絡先、退勤時連絡先、出張時連絡先等)を関連付けて整理したものとすることができる。連絡先は、ここでは、内線電話番号、外線電話番号、携帯電話番号とすることができる。
【0024】
制御部23は、通信部21及び記憶部22を制御する機能部である(図1参照)。制御部23には、例えば、CPU、MPU等のプロセッサを用いることができる。制御部23は、記憶部22に記憶された所定のプログラムを実行することにより、プログラムに記述された所定の情報処理を行うことができる。
【0025】
制御部23は、駐車場管理サーバ装置10からの社員入退場情報(社員ID、入退場に関する情報を含む)を受信すると、当該社員入退場情報に含まれた社員ID及び入退場に関する情報に応じて社員データベース22aにおけるプレゼンスを変更する。例えば、入退場に関する情報が入場であればプレゼンスを出勤に変更し、入退場に関する情報が退場であればプレゼンスを退勤に変更する。
【0026】
制御部23は、駐車場管理サーバ装置10からの呼情報(社員ID、発信元電話番号を含む)を受信すると、社員データベース22aから、当該呼情報に含まれた社員IDのプレゼンスに応じた連絡先を抽出し、抽出した連絡先と、当該呼情報に含まれた発信元電話番号とを含む呼情報を交換機30に送信する。
【0027】
制御部23は、駐車場管理サーバ装置10からの警備員呼情報(駐車場管理サーバ装置10に係る発信元電話番号を含む)を受信すると、社員データベース22aに基づいて、プレゼンスが出勤中の警備員の連絡先を抽出し、抽出した連絡先と、当該警備員呼情報に含まれた駐車場管理サーバ装置10に係る発信元電話番号とを含む警備員呼情報を交換機30に送信する。
【0028】
交換機30は、発信端末と受信端末との伝送路間の接続を切り替えて通信回線を構成する通信機器である(図1参照)。交換機30は、例えば、会社の構内に設置された交換機とすることができる。交換機30は、SNSサーバ装置20からの呼情報又は警備員呼情報を受信すると、呼情報又は警備員呼情報に含まれた連絡先に係る着信端末(61A~61Dのいずれか)に呼情報又は警備員呼情報を送信し、当該着信端末からの応答情報を受信することにより、発信端末60又は駐車場管理サーバ装置10と着信端末(61A~61Dのいずれか)とを通話可能に接続する。
【0029】
ネットワーク40は、駐車場管理サーバ装置10とSNSサーバ装置20と交換機30と発信端末60と着信端末61A~61Dとの間を通信可能に接続する有線又は無線の通信網である。ネットワーク40には、例えば、PAN(Personal Area Network)、LAN(Local Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、WAN(Wide Area Network)、GAN(Global Area Network)等の通信網を用いることができる。
【0030】
カメラ50は、駐車場2の出入口を撮影するように設置された撮像装置である(図1参照)。カメラ50は、駐車場管理サーバ装置10と通信可能に接続されている。カメラ50は、駐車場管理サーバ装置10の制御部13によって制御される。カメラ50は、撮影した画像データを駐車場管理サーバ装置10に送信する。
【0031】
入退場ゲート51は、駐車場2の出入口で車両の出入りを制御するゲート機器である(図1参照)。入退場ゲート51は、駐車場管理サーバ装置10と通信可能に接続されている。入退場ゲート51は、駐車場管理サーバ装置10の制御部13によって制御される。
【0032】
発信端末60は、発信者が使用する情報通信端末である(図1参照)。発信端末60は、ネットワーク40に通信可能に接続することができる。発信端末60は、駐車場管理サーバ装置10にログインして、情報(例えば、車両ナンバー、画像、自身の連絡先、呼情報、メッセージ等)を送受信することができる。発信端末60は、着信端末61A~61Dと通話可能である。
【0033】
着信端末61A~61Dは、着信者が使用する情報通信端末である(図1参照)。着信端末61A~61Dは、ネットワーク40に通信可能に接続することができる。図1では、着信端末61Aを社員の内線電話機とし、着信端末61Bを社員の外線電話機とし、着信端末61Cを社員の携帯電話機とし、着信端末61Dを警備員の携帯電話機としているが、これに限るものではない。着信端末61A~61Dは、情報(例えば、自身の連絡先、応答情報、メッセージ等)を送受信することができる。着信端末61A~61Dは、交換機30からの呼情報又は警備員呼情報を受信し、当該呼情報又は警備員呼情報に対する応答情報を交換機30に送信することで発信端末60又は駐車場管理サーバ装置10と通話接続される。
【0034】
なお、制御部13、23で実行されるプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。記憶媒体は、半導体メモリ、ハードディスク、磁気記録媒体、光記録媒体等の非トランジェント(non-transient)なものとすることができる。また、本開示では、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。上記プログラムは、コンピュータ装置に入力装置又は外部から通信インタフェイスを介して入力され、記憶装置に記憶されて、プロセッサを所定のステップないし処理に従って駆動させ、必要に応じ中間状態を含めその処理結果を段階毎に表示装置を介して表示することができ、あるいは通信インタフェイスを介して、外部と交信することができる。そのためのコンピュータ装置は、一例として、典型的には互いにバスによって接続可能なプロセッサ、記憶装置、入力装置、通信インタフェイス、及び必要に応じ表示装置を備える。
【0035】
実施形態1に係る駐車場管理システムの動作について説明する。
【0036】
最初に、駐車場2の予約の際の動作について説明する。なお、駐車場管理システムの構成については、図1図3を参照されたい。
【0037】
駐車場を使用する社員は、例えば、着信端末61Cを用いて、駐車場管理サーバ装置10に社員IDとパスワードを入力してログインし、車両ナンバーを登録し、予め社員IDに関連付けられた電話番号(携帯電話番号)、利用期間を選択し、駐車場を予約(予約設定)する。また、駐車場管理サーバ装置10は、例えば、社員の着信端末61Cからの予約期間の延長操作を受信して予約期間を延長(予約変更)することができるようにしてもよい。
【0038】
次に、駐車場管理サーバ装置10とSNSサーバ装置20との連携によって社員データベース22aのプレゼンスを変更する際の動作について図面を用いて説明する。図4は、実施形態1に係る駐車場管理システムにおける駐車場管理サーバ装置とSNSサーバ装置との連携によって社員データベースのプレゼンスを変更する際の動作を模式的に示したフローチャートである。なお、駐車場管理システムの構成については、図1図3を参照されたい。
【0039】
駐車場2の出入口に車両がきた時に、駐車場管理サーバ装置10は、当該車両の車両ナンバーを撮影しているカメラ50から画像データを取得する(ステップA1)。
【0040】
次に、駐車場管理サーバ装置10は、取得した画像データを画像解析して車両ナンバーを認識する(ステップA2)。
【0041】
次に、駐車場管理サーバ装置10は、認識された車両ナンバーと予約データベース12aにおける車両ナンバーとを照合し、車両ナンバーが一致し、かつ、対応する予約情報の条件を満たすときに、予約有りと判断し、入退場ゲート51の開閉を行う(ステップA3)。
【0042】
次に、駐車場管理サーバ装置10は、予約有りと判断したときに、予約データベース12aから、認識された車両ナンバーに対応する社員IDを抽出する(ステップA4)。
【0043】
次に、駐車場管理サーバ装置10は、抽出された社員IDと、入退場に関する情報と、を含む社員入退場情報を、SNSサーバ装置20に送信する(ステップA5)。
【0044】
最後に、SNSサーバ装置20は、駐車場管理サーバ装置10からの社員入退場情報(社員ID、入退場に関する情報を含む)を受信すると、当該社員入退場情報に含まれた社員ID及び入退場に関する情報に応じて社員データベース22aにおけるプレゼンスを変更し(ステップA6)、その後、終了する。
【0045】
次に、発信端末と着信端末との間で通話を行う際の動作について図面を用いて説明する。図5は、実施形態1に係る駐車場管理システムにおける発信端末と着信端末との間で通話を行う際の動作を模式的に示したフローチャートである。なお、駐車場管理システムの構成については、図1図3を参照されたい。
【0046】
まず、発信端末60は、発信者の操作により、駐車場管理サーバ装置10にログインする(ステップB1)。
【0047】
次に、発信端末60は、発信者の操作(文字入力、カメラ撮影)により、車両ナンバーを取得する(ステップB2)。
【0048】
次に、発信端末60は、発信者の操作(例えば、「電話する」のダイアログボックスの操作)により、車両ナンバーと発信元電話番号を含む呼情報を駐車場管理サーバ装置10に送信する(ステップB3)。
【0049】
次に、駐車場管理サーバ装置10は、発信端末60からの呼情報(車両ナンバー、発信元電話番号を含む)を受信すると、予約データベース12aに基づいて当該呼情報に含まれた車両ナンバーに対応した社員IDを抽出する(ステップB4)。
【0050】
次に、駐車場管理サーバ装置10は、抽出した社員IDと、発信端末60からの呼情報に含まれた発信元電話番号とを含むと呼情報をSNSサーバ装置20に送信する(ステップB5)。
【0051】
次に、SNSサーバ装置20は、駐車場管理サーバ装置10からの呼情報(社員ID、発信元電話番号を含む)を受信すると、社員データベース22aから、当該呼情報に含まれた社員IDのプレゼンスに応じた連絡先を抽出する(ステップB6)。
【0052】
次に、SNSサーバ装置20は、抽出した連絡先(例えば、着信端末61Aの内線電話番号)と、当該呼情報に含まれた発信元電話番号とを含む呼情報を交換機30に送信する(ステップB7)。
【0053】
次に、交換機30は、SNSサーバ装置20からの呼情報(連絡先、発信元電話番号)を受信すると、当該呼情報に含まれた連絡先に係る着信端末(例えば、61A)に呼情報を送信する(ステップB8)。
【0054】
次に、着信端末(例えば、61A)は、交換機30からの呼情報を受信すると、着信者の操作により当該呼情報に対する応答情報を交換機30に送信する(ステップB9)。
【0055】
最後に、交換機30は、着信端末(例えば、61A)からの応答情報を受信することにより、発信端末60と着信端末(例えば、61A)とを通話可能に接続し(ステップB10)、その後、終了する。
【0056】
次に、駐車場管理サーバ装置から警備員を呼出す際の動作について図面を用いて説明する。図6は、実施形態1に係る駐車場管理システムにおける駐車場管理サーバ装置から警備員を呼出す際の動作を模式的に示したフローチャートである。なお、駐車場管理システムの構成については、図1図3を参照されたい。
【0057】
駐車場2の出入口に車両がきた時に、駐車場管理サーバ装置10は、当該車両の車両ナンバーを撮影しているカメラ50から画像データを取得する(ステップC1)。
【0058】
次に、駐車場管理サーバ装置10は、取得した画像データを画像解析して車両ナンバーを認識する(ステップC2)。
【0059】
次に、駐車場管理サーバ装置10は、認識された車両ナンバーと予約データベース12aにおける車両ナンバーとを照合し、車両ナンバーが一致しない、又は、車両ナンバーが一致するが対応する予約情報の条件を満たさないときに、予約無しと判断し、入退場ゲート51の開閉を行わない(ステップC3)。
【0060】
次に、駐車場管理サーバ装置10は、予約無しと判断したときに、警備員を呼出すための警備員呼情報(駐車場管理サーバ装置10に係る発信元電話番号を含む)をSNSサーバ装置20に送信する(ステップC4)。
【0061】
次に、SNSサーバ装置20は、駐車場管理サーバ装置10からの警備員呼情報(駐車場管理サーバ装置10に係る発信元電話番号を含む)を受信すると、社員データベース22aに基づいて、プレゼンスが出勤中の警備員の連絡先を抽出する(ステップC5)。
【0062】
次に、SNSサーバ装置20は、抽出した連絡先と、駐車場管理サーバ装置10からの警備員呼情報に含まれた駐車場管理サーバ装置10に係る発信元電話番号とを含む警備員呼情報を交換機30に送信する(ステップC6)。
【0063】
次に、交換機30は、SNSサーバ装置20からの警備員呼情報(連絡先、駐車場管理サーバ装置10に係る発信元電話番号を含む)を受信すると、当該警備員呼情報に含まれた連絡先に係る着信端末(61D)に警備員呼情報を送信する(ステップC7)。
【0064】
次に、着信端末(61D)は、交換機30からの警備員呼情報を受信すると、着信者(警備員)の操作により当該警備員呼情報に対する応答情報を交換機30に送信する(ステップC8)。
【0065】
次に、交換機30は、着信端末(61D)からの応答情報を受信することにより、駐車場管理サーバ装置10と着信端末(61D)とを通話可能に接続する(ステップC9)。
【0066】
次に、駐車場管理サーバ装置10は、交換機30を介して警備員の着信端末(61D)と通話接続されたときに、予約無しの車両が駐車場2に入場しようとしていることを知らせる自動音声情報を警備員の着信端末61Dに送信する(ステップC10)。
【0067】
最後に、着信端末(61D)は、駐車場管理サーバ装置10からの自動音声情報を受信することにより、当該自動音声情報を再生し(ステップC11)、その後、終了する。
【0068】
実施形態1によれば、駐車場管理サーバ装置10がSNSサーバ装置20と連携し、SNSサーバ装置20における社員データベース22aの社員(駐車場の利用者)のプレゼンスに応じて当該社員の着信端末を選択して発信端末と通話接続することができるので、業務中でも駐車場の利用者との連絡を取ることに貢献することができる。
【0069】
また、実施形態1によれば、駐車場管理サーバ装置10からSNSサーバ装置20に社員IDと入退場を含む社員入退場情報を通知することで、SNSサーバ装置20における社員データベース22aの社員のプレゼンスを自動的に変更することができる。
【0070】
さらに、実施形態1によれば、駐車場2の入口に予約していない車が入場しようとした場合、駐車場管理サーバ装置10がSNSサーバ装置20と連携し、SNSサーバ装置20における社員データベース22aの出勤中の警備員のプレゼンスに応じて当該警備員の着信端末を選択して駐車場管理サーバ装置10から現在業務中の警備員を電話で呼び出すことができる。
【0071】
[実施形態2]
実施形態2に係る駐車場管理システムについて図面を用いて説明する。図7は、実施形態2に係る駐車場管理システムの構成を模式的に示したブロック図である。図8は、実施形態2に係る駐車場管理システムにおける勤怠管理システムとSNSサーバ装置との連携によって社員データベースのプレゼンスを変更する際の動作を模式的に示したフローチャートである。
【0072】
実施形態2は、実施形態1の変形例であり、SNSサーバ装置20における社員データベース22aのプレゼンスを自動的に変更する手段として、SNSサーバ装置20と勤怠管理システム70とを連携させたものである(図7参照)。勤怠管理システム70は、例えば、会社の通門に設置された入退場ゲート(図示せず)を備えたものとすることができる。勤怠管理システム70は、入退場ゲート(図示せず)で社員の社員IDを取得して当該社員の出勤/退勤を管理する。
【0073】
勤怠管理システム70は、入退場ゲート(図示せず)で社員の社員IDを取得し(図8のステップD1)、取得した社員IDに係る勤務状況を参照して出勤/退勤を判断し(図8のステップD2)、取得した社員IDと、判断した出退勤に関する情報と、を含む社員出退勤情報を、SNSサーバ装置20に送信する(図8のステップD3)。SNSサーバ装置20は、勤怠管理システム70からの社員出退勤情報(社員ID、出退勤に関する情報を含む)を受信すると、当該社員出退勤情報に含まれた社員ID及び出退勤に関する情報に応じて社員データベース22aにおけるプレゼンスを変更する(図8のステップD4)。例えば、出退勤に関する情報が出勤であればプレゼンスを出勤に変更し、出退勤に関する情報が退勤であればプレゼンスを退勤に変更する。その他の構成及び動作については、実施形態1と同様である。
【0074】
実施形態2によれば、実施形態1と同様に、業務中でも駐車場の利用者との連絡を取ることに貢献することができるとともに、勤怠管理システム70から社員出退勤情報を取得し、かつ、駐車場管理サーバ装置10から社員入退場情報を取得することで、駐車場に車両はある(入場している)が、退勤している場合、オフィスの内線電話機でなく、社員の携帯電話機へ連絡することができる。
【0075】
[実施形態3]
実施形態3に係る駐車場管理システムについて図面を用いて説明する。図9は、実施形態3に係る駐車場管理システムの構成を模式的に示したブロック図である。
【0076】
実施形態3は、実施形態1の変形例であり、発信端末60と着信端末61A~61Dと駐車場管理サーバ装置10との間でメッセージ通知できるようにメッセージ通知サーバ装置80を追加したものである。メッセージ通知サーバ装置80は、ネットワーク40を介して、駐車場管理サーバ装置10、SNSサーバ装置20、発信端末60、及び、着信端末61A~61Dと通信可能に接続することができる。メッセージ通知サーバ装置80は、発信元からのメッセージ(発信元連絡先及び着信先連絡先を含む)を受信すると着信先に当該メッセージを送信する。発信端末60及び着信端末61A~61Dは、例えば、TeamsなどのメッセージアプリケーションやSMS(Short Message Service)メッセージアプリケーションを利用したものを用いてもよい。その他の構成及び動作は実施形態1と同様である。また、実施形態3は、実施形態2に適用してもよい。
【0077】
次に、実施形態3に係る駐車場管理システムについて説明する。
【0078】
最初に、発信端末と着信端末との間でメッセージ通信を行う際の動作について図面を用いて説明する。図10は、実施形態3に係る駐車場管理システムにおける発信端末と着信端末との間でメッセージ通信を行う際の動作を模式的に示したフローチャートである。なお、駐車場管理システムの構成については図9を参照されたい。
【0079】
まず、発信端末60は、発信者の操作により、駐車場管理サーバ装置10にログインする(ステップE1)。
【0080】
次に、発信端末60は、発信者の操作(文字入力、カメラ撮影)により、車両ナンバーを取得する(ステップE2)。
【0081】
次に、発信端末60は、発信者の操作(例えば、文字入力、「メッセージ送信」のダイアログボックスの操作)により、車両ナンバーと発信元連絡先を含むメッセージを駐車場管理サーバ装置10に送信する(ステップE3)。
【0082】
次に、駐車場管理サーバ装置10は、発信端末60からのメッセージ(車両ナンバー、発信元連絡先を含む)を受信すると、予約データベース12aに基づいて当該メッセージに含まれた車両ナンバーに対応した社員IDを抽出する(ステップE4)。
【0083】
次に、駐車場管理サーバ装置10は、抽出した社員IDと、発信端末60からのメッセージに含まれた発信元連絡先とを含むとメッセージをSNSサーバ装置20に送信する(ステップE5)。
【0084】
次に、SNSサーバ装置20は、駐車場管理サーバ装置10からのメッセージ(社員ID、発信元連絡先を含む)を受信すると、社員データベース22aから、当該メッセージに含まれた社員IDのプレゼンスに応じた着信先連絡先を抽出する(ステップE6)。
【0085】
次に、SNSサーバ装置20は、抽出した着信先連絡先(例えば、着信端末61Cの連絡先)と、当該メッセージに含まれた発信元連絡先とを含むメッセージをメッセージ通知サーバ装置80に送信する(ステップE7)。
【0086】
次に、メッセージ通知サーバ装置80は、SNSサーバ装置20からのメッセージ(着信先連絡先、発信元連絡先を含む)を受信すると、当該メッセージに含まれた着信先連絡先に係る着信端末(例えば、61C)にメッセージを送信する(ステップE8)。
【0087】
次に、着信端末(例えば、61C)は、メッセージ通知サーバ装置80からのメッセージを受信すると、着信者の操作により当該メッセージを表示する(ステップE9)。
【0088】
次に、着信端末(例えば、61C)は、発信端末60に返信メッセージを送信する場合、着信者の操作により、返信メッセージを作成してメッセージ通知サーバ装置80に送信する(ステップE10)。
【0089】
次に、メッセージ通知サーバ装置80は、着信端末(例えば、61C)からの返信メッセージを受信すると、発信端末60に返信メッセージを送信する(ステップE11)。
【0090】
次に、発信端末60は、メッセージ通知サーバ装置80からの返信メッセージを受信すると、発信者の操作により当該返信メッセージを表示し(ステップE12)、その後、終了する。
【0091】
次に、駐車場管理サーバ装置から着信端末への駐車予約終了のメッセージの送信を行う際の動作について図面を用いて説明する。図11は、実施形態3に係る駐車場管理システムにおける駐車場管理サーバ装置から着信端末への駐車予約終了のメッセージの送信を行う際の動作を模式的に示したフローチャートである。
【0092】
まず、駐車場管理サーバ装置10は、予約データベース12aに基づいて利用時間が終了している(又はその所定時間前の)社員IDを抽出する(ステップF1)。
【0093】
次に、駐車場管理サーバ装置10は、抽出した社員IDを含む終了メッセージをSNSサーバ装置20に送信する(ステップF2)。ここで、終了メッセージは、駐車場2の利用時間の終了を知らせるメッセージである。
【0094】
次に、SNSサーバ装置20は、駐車場管理サーバ装置10からの終了メッセージ(社員IDを含む)を受信すると、社員データベース22aから、当該終了メッセージに含まれた社員IDのプレゼンスに応じた着信先連絡先を抽出する(ステップF3)。
【0095】
次に、SNSサーバ装置20は、抽出した着信先連絡先(例えば、着信端末61Cの連絡先)を含む終了メッセージをメッセージ通知サーバ装置80に送信する(ステップF4)。
【0096】
次に、メッセージ通知サーバ装置80は、SNSサーバ装置20からの終了メッセージ(着信先連絡先を含む)を受信すると、当該終了メッセージに含まれた着信先連絡先に係る着信端末(例えば、61C)に終了メッセージを送信する(ステップF5)。
【0097】
最後に、着信端末(例えば、61C)は、メッセージ通知サーバ装置80からの終了メッセージを受信すると、着信者の操作により当該終了メッセージを表示し(ステップF6)、その後、終了する。
【0098】
なお、駐車場管理サーバ装置10は、社員の着信端末61Cからの来客者用の予約操作を受信して来客者用の駐車場を予約できるようにしてもよい。来客者用の駐車場の予約の際、来客者の車両ナンバーを登録しておくことで、来客者が駐車場に入場することができる。また、駐車場管理サーバ装置10は、来客者が入場すると、SNSサーバ装置20を通じて、予約した社員の連絡先に来客者の入場を通知(来客者入場)するようにしてもよい。例えば、駐車場管理サーバ装置10は、社員の端末の操作により予約データベース12aにおいて来客者の車両ナンバーと当該社員の社員IDとを対応付けて予約を設定する処理を行う。駐車場管理サーバ装置10は、来客者の車両ナンバーの車両が駐車場2に入場すると、予約データベース12aから、来客者の車両ナンバーに対応する社員IDを抽出し、抽出された社員IDを含む来客者入場情報をSNSサーバ装置20に送信する処理を行う。SNSサーバ装置20は、社員データベース22aから、来客者入場情報の社員IDの現在のプレゼンスに対応する着信先連絡先を抽出し、抽出された着信先連絡先を含む来客者入場情報をメッセージ通知サーバ装置80に送信する処理を行う。メッセージ通知サーバ装置80は、SNSサーバ装置20から来客者入場情報を受信すると、当該来客者入場情報の着信先連絡先の着信端末に来客者入場情報を送信する処理を行う。
【0099】
また、ここでは社員IDと入退場の時間をチェックすることができるので、駐車場の利用時間に応じた費用を社員に通知して請求するようにしてもよい。例えば、駐車場管理サーバ装置10は、予約データベース12aの利用時間に基づいて駐車に関する費用を計算し、計算された駐車に関する費用と、対応する社員IDとを含む費用請求情報をSNSサーバ装置20に送信する処理を行う。SNSサーバ装置20は、社員データベース22aから、費用請求情報の社員IDの現在のプレゼンスに対応する着信先連絡先を抽出し、抽出された着信先連絡先と、駐車に関する費用と、を含む費用請求情報をメッセージ通知サーバ装置80に送信する処理を行う。メッセージ通知サーバ装置80は、SNSサーバ装置20から費用請求情報を受信すると、当該費用請求情報の着信先連絡先の着信端末に費用請求情報を送信する処理を行う。
【0100】
実施形態3によれば、実施形態1と同様に、業務中でも駐車場の利用者との連絡を取ることに貢献することができるとともに、駐車場2に駐車した社員とより適切な方法で連絡を取ることができる。
【0101】
[実施形態4]
実施形態4に係る駐車場管理システムについて図面を用いて説明する。図12は、実施形態4に係る駐車場管理システムの構成を模式的に示したブロック図である。
【0102】
駐車場管理システム1は、駐車場を管理するシステムである(図12参照)。駐車場管理システム1は、駐車場管理サーバ装置10と、SNSサーバ装置20と、交換機30と、を備える。
【0103】
駐車場管理サーバ装置10は、駐車場の予約に関して社員IDと車両ナンバーとを関連付けて整理された予約データベース12aを記憶する。駐車場管理サーバ装置10は、発信端末60から発信元連絡先及び車両ナンバーを含む呼情報を受信すると、予約データベース12aから、当該呼情報の車両ナンバーに対応する社員IDを抽出し、抽出された社員ID及び発信元連絡先を含む呼情報をSNSサーバ装置20に送信する。
【0104】
SNSサーバ装置20は、駐車場管理サーバ装置10と通信可能に接続されるとともに、社員データベース22aを記憶する。社員データベース22aは、社員IDと、現在のプレゼンスと、複数種類のプレゼンスごとに対応する着信先連絡先と、を関連付けて整理されている。SNSサーバ装置20は、駐車場管理サーバ装置10から呼情報を受信すると、社員データベース22aから、当該呼情報の前記社員IDの現在のプレゼンスに対応する着信先連絡先を抽出し、抽出された着信先連絡先及び発信元連絡先を含む呼情報を交換機30に送信する。
【0105】
交換機30は、SNSサーバ装置20と通信可能に接続されている。交換機30は、SNSサーバ装置20から呼情報を受信すると、当該呼情報の着信先連絡先の着信端末(例えば、61C)に呼情報を送信し、着信端末(例えば、61C)から当該呼情報に対する応答情報を受信することによって発信端末60と着信端末(例えば、61C)とを通話可能に接続する。
【0106】
実施形態4によれば、駐車場管理サーバ装置10がSNSサーバ装置20と連携し、SNSサーバ装置20における社員データベース22aの社員(駐車場の利用者)のプレゼンスに応じて当該社員の着信端末を選択して発信端末と通話接続することができるので、業務中でも駐車場の利用者との連絡を取ることに貢献することができる。
【0107】
なお、実施形態1~4に係る駐車場管理サーバ装置、SNSサーバ装置は、いわゆるハードウェア資源(情報処理装置、コンピュータ)により構成することができ、図13に例示する構成を備えたものを用いることができる。例えば、ハードウェア資源100は、内部バス104により相互に接続される、プロセッサ101、メモリ102、ネットワークインタフェイス103等を備える。
【0108】
なお、図13に示す構成は、ハードウェア資源100のハードウェア構成を限定する趣旨ではない。ハードウェア資源100は、図示しないハードウェア(例えば、入出力インタフェイス)を含んでもよい。あるいは、装置に含まれるプロセッサ101等のユニットの数も図13の例示に限定する趣旨ではなく、例えば、複数のプロセッサ101がハードウェア資源100に含まれていてもよい。プロセッサ101には、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processor Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等を用いることができる。
【0109】
メモリ102には、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等を用いることができる。
【0110】
ネットワークインタフェイス103には、例えば、LAN(Local Area Network)カード、ネットワークアダプタ、ネットワークインタフェイスカード等を用いることができる。
【0111】
ハードウェア資源100の機能は、上述の処理モジュールにより実現される。当該処理モジュールは、例えば、メモリ102に格納されたプログラムをプロセッサ101が実行することで実現される。また、そのプログラムは、ネットワークを介してダウンロードするか、あるいは、プログラムを記憶した記憶媒体を用いて、更新することができる。さらに、上記処理モジュールは、半導体チップにより実現されてもよい。即ち、上記処理モジュールが行う機能は、何らかのハードウェアにおいてソフトウェアが実行されることによって実現できればよい。
【0112】
上記実施形態の一部または全部は以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0113】
[付記1]
駐車場の予約に関して社員IDと車両ナンバーとを関連付けて整理された予約データベースを記憶する駐車場管理サーバ装置と、
前記駐車場管理サーバ装置と通信可能に接続されるとともに、社員データベースを記憶するSNSサーバ装置と、
前記SNSサーバ装置と通信可能に接続された交換機と、
を備えた駐車場管理システムであって、
前記社員データベースは、社員IDと、現在のプレゼンスと、複数種類のプレゼンスごとに対応する着信先連絡先と、を関連付けて整理されており、
前記駐車場管理サーバ装置は、発信端末から発信元連絡先及び車両ナンバーを含む呼情報を受信すると、前記予約データベースから、当該呼情報の前記車両ナンバーに対応する社員IDを抽出し、抽出された前記社員ID及び前記発信元連絡先を含む呼情報を前記SNSサーバ装置に送信する処理を行うように構成され、
前記SNSサーバ装置は、前記駐車場管理サーバ装置から前記呼情報を受信すると、前記社員データベースから、当該呼情報の前記社員IDの前記現在のプレゼンスに対応する前記着信先連絡先を抽出し、抽出された前記着信先連絡先及び前記発信元連絡先を含む呼情報を前記交換機に送信する処理を行うように構成され、
前記交換機は、前記SNSサーバ装置から前記呼情報を受信すると、当該呼情報の前記着信先連絡先の着信端末に呼情報を送信し、前記着信端末から当該呼情報に対する応答情報を受信することによって前記発信端末と前記着信端末とを通話可能に接続する処理を行うように構成されている、
駐車場管理システム。
[付記2]
メッセージ通知サーバ装置をさらに備え、
前記SNSサーバ装置は、さらに、発信端末から発信元連絡先及び車両ナンバーを含むメッセージを受信すると、前記予約データベースから、当該メッセージの前記車両ナンバーに対応する社員IDを抽出し、抽出された前記社員ID及び前記発信元連絡先を含むメッセージを前記SNSサーバ装置に送信する処理を行うように構成され、
前記SNSサーバ装置は、さらに、前記駐車場管理サーバ装置から前記メッセージを受信すると、前記社員データベースから、当該メッセージの前記社員IDの前記現在のプレゼンスに対応する前記着信先連絡先を抽出し、抽出された前記着信先連絡先及び前記発信元連絡先を含むメッセージを前記メッセージ通知サーバ装置に送信する処理を行うように構成され、
前記メッセージ通知サーバ装置は、前記SNSサーバ装置から前記メッセージを受信すると、当該メッセージの前記着信先連絡先の着信端末にメッセージを送信する処理を行うように構成されている、
付記1記載の駐車場管理システム。
[付記3]
前記駐車場の出入口を撮影するように設置されたカメラをさらに備え、
前記駐車場管理サーバ装置は、さらに、前記カメラから、車両ナンバーが映った画像データを取得し、当該画像データを画像解析して前記車両ナンバーを認識し、認識された前記車両ナンバーと、前記予約データベースの前記車両ナンバーとを照合して予約有りと判断したときに、前記予約データベースから、認識された前記車両ナンバーに対応する前記社員IDを抽出し、抽出された前記社員IDと、入退場に関する情報と、を含む社員入退場情報を、前記SNSサーバ装置に送信する処理を行うように構成され、
前記SNSサーバ装置は、さらに、前記駐車場管理サーバ装置から前記社員入退場情報を受信すると、前記社員入退場情報の前記社員ID及び前記入退場に関する情報に応じて、対応する前記社員データベースの前記社員IDのプレゼンスを変更する処理を行うように構成されている、
付記1又は2に記載の駐車場管理システム。
[付記4]
前記駐車場管理サーバ装置は、さらに、認識された前記車両ナンバーと、前記予約データベースの前記車両ナンバーとを照合して予約無しと判断したときに、前記駐車場管理サーバ装置に係る発信元連絡先を含む警備員呼情報を前記SNSサーバ装置に送信する処理を行うように構成され、
前記SNSサーバ装置は、さらに、前記駐車場管理サーバ装置から前記警備員呼情報を受信すると、前記社員データベースに基づいて、プレゼンスが出勤中の警備員の連絡先を抽出し、抽出した前記警備員の前記連絡先と、当該警備員呼情報に含まれた前記駐車場管理サーバ装置に係る前記発信元連絡先とを含む警備員呼情報を前記交換機に送信する処理を行うように構成され、
前記交換機は、前記SNSサーバ装置から前記警備員呼情報を受信すると、当該警備員呼情報の前記警備員の前記連絡先の着信端末に警備員呼情報を送信し、前記着信端末から当該警備員呼情報に対する応答情報を受信することによって前記駐車場管理サーバ装置と前記警備員の前記着信端末とを通話可能に接続する処理を行うように構成され、
前記駐車場管理サーバ装置は、さらに、前記交換機を介して前記警備員の前記着信端末と通話接続されたときに、予約のない車両が前記駐車場に入場しようとしていることを知らせる自動音声情報を前記警備員の前記着信端末に送信する処理を行うように構成されている、
付記3記載の駐車場管理システム。
[付記5]
入退場ゲートで社員IDを取得して社員の出退勤を管理するように構成された勤怠管理システムをさらに備え、
前記勤怠管理システムは、前記入退場ゲートで取得した社員IDと、出退勤に関する情報と、を含む社員出退勤情報を、前記SNSサーバ装置に送信する処理を行うように構成され、
前記SNSサーバ装置は、さらに、前記勤怠管理システムから前記社員出退勤情報を受信すると、当該社員出退勤情報の前記社員ID及び前記出退勤に関する情報に応じて、対応する前記社員データベースの前記社員IDのプレゼンスを変更する処理を行うように構成されている、
付記1乃至4のいずれか一に記載の駐車場管理システム。
[付記6]
前記駐車場管理サーバ装置は、さらに、前記予約データベースに基づいて予約終了又はその所定時間前の社員IDを抽出し、抽出された前記社員IDを含む終了メッセージを前記SNSサーバ装置に送信する処理を行うように構成され、
前記SNSサーバ装置は、さらに、前記駐車場管理サーバ装置から前記終了メッセージを受信すると、前記社員データベースから、当該終了メッセージに含まれた前記社員IDのプレゼンスに応じた着信先連絡先を抽出し、抽出された前記着信先連絡先を含む終了メッセージを前記メッセージ通知サーバ装置に送信する処理を行うように構成され、
前記メッセージ通知サーバ装置は、さらに、前記SNSサーバ装置から前記終了メッセージを受信すると、当該終了メッセージの前記着信先連絡先の着信端末に終了メッセージを送信する処理を行うように構成されている、
付記2記載の駐車場管理システム。
[付記7]
前記駐車場管理サーバ装置は、さらに、前記社員の端末の操作により前記予約データベースにおける予約を設定又は変更する処理を行うように構成されている、
付記1乃至6のいずれか一に記載の駐車場管理システム。
[付記8]
前記駐車場管理サーバ装置は、さらに、前記社員の端末の操作により前記予約データベースにおいて来客者の車両ナンバーと前記社員の社員IDとを対応付けて予約を設定する処理を行い、前記来客者の前記車両ナンバーの車両が前記駐車場に入場すると、前記予約データベースから、前記来客者の前記車両ナンバーに対応する前記社員IDを抽出し、抽出された前記社員IDを含む来客者入場情報を前記SNSサーバ装置に送信する処理を行うように構成され、
前記SNSサーバ装置は、前記社員データベースから、当該来客者入場情報の前記社員IDの前記現在のプレゼンスに対応する前記着信先連絡先を抽出し、抽出された前記着信先連絡先を含む来客者入場情報を前記メッセージ通知サーバ装置に送信する処理を行うように構成され、
前記メッセージ通知サーバ装置は、前記SNSサーバ装置から前記来客者入場情報を受信すると、当該来客者入場情報の前記着信先連絡先の着信端末に来客者入場情報を送信する処理を行うように構成されている、
付記2記載の駐車場管理システム。
[付記9]
前記駐車場管理サーバ装置は、さらに、前記予約データベースに基づいて駐車に関する費用を計算し、計算された前記駐車に関する費用と、対応する社員IDとを含む費用請求情報を前記SNSサーバ装置に送信する処理を行うように構成され、
前記SNSサーバ装置は、さらに、前記社員データベースから、前記費用請求情報の社員IDの現在のプレゼンスに対応する着信先連絡先を抽出し、抽出された前記着信先連絡先と、前記駐車に関する費用と、を含む費用請求情報を前記メッセージ通知サーバ装置に送信する処理を行うように構成され、
前記メッセージ通知サーバ装置は、前記SNSサーバ装置から前記費用請求情報を受信すると、当該費用請求情報の着信先連絡先の着信端末に費用請求情報を送信する処理を行うように構成されている、
付記2記載の駐車場管理システム。
[付記10]
駐車場の予約に関して社員IDと車両ナンバーとを関連付けて整理された予約データベースを記憶する駐車場管理サーバ装置と、
前記駐車場管理サーバ装置と通信可能に接続されるとともに、社員データベースを記憶するSNSサーバ装置と、
前記SNSサーバ装置と通信可能に接続された交換機と、
を備えた駐車場管理システムを用いて前記駐車場を管理する駐車場管理方法であって、
前記社員データベースは、社員IDと、現在のプレゼンスと、複数種類のプレゼンスごとに対応する着信先連絡先と、を関連付けて整理されており、
前記駐車場管理サーバ装置において、発信端末から発信元連絡先及び車両ナンバーを含む呼情報を受信すると、前記予約データベースから、当該呼情報の前記車両ナンバーに対応する社員IDを抽出し、抽出された前記社員ID及び前記発信元連絡先を含む呼情報を前記SNSサーバ装置に送信するステップと、
前記SNSサーバ装置において、前記駐車場管理サーバ装置から前記呼情報を受信すると、前記社員データベースから、当該呼情報の前記社員IDの前記現在のプレゼンスに対応する前記着信先連絡先を抽出し、抽出された前記着信先連絡先及び前記発信元連絡先を含む呼情報を前記交換機に送信するステップと、
前記交換機において、前記SNSサーバ装置から前記呼情報を受信すると、当該呼情報の前記着信先連絡先の着信端末に呼情報を送信し、前記着信端末から当該呼情報に対する応答情報を受信することによって前記発信端末と前記着信端末とを通話可能に接続するステップと、
を含む、駐車場管理方法。
【0114】
なお、上記の特許文献の各開示は、本書に引用をもって繰り込み記載されているものとし、必要に応じて本発明の基礎ないし一部として用いることが出来るものとする。本発明の全開示(特許請求の範囲及び図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせないし選択(必要により不選択)が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲及び図面を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。また、本願に記載の数値及び数値範囲については、明記がなくともその任意の中間値、下位数値、及び、小範囲が記載されているものとみなされる。さらに、上記引用した文献の各開示事項は、必要に応じ、本願発明の趣旨に則り、本願発明の開示の一部として、その一部又は全部を、本書の記載事項と組み合わせて用いることも、本願の開示事項に含まれる(属する)ものと、みなされる。
【符号の説明】
【0115】
1 駐車場管理システム
2 駐車場
10 駐車場管理サーバ装置
11 通信部
12 記憶部
12a 予約データベース
13 制御部
20 SNSサーバ装置
21 通信部
22 記憶部
22a 社員データベース
23 制御部
30 交換機
40 ネットワーク
50 カメラ
51 入退場ゲート
60 発信端末
61A~61D 着信端末
70 勤怠管理システム
80 メッセージ通知サーバ装置
100 ハードウェア資源
101 プロセッサ
102 メモリ
103 ネットワークインタフェイス
104 内部バス
図1
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