(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023127711
(43)【公開日】2023-09-14
(54)【発明の名称】ヒータ装置
(51)【国際特許分類】
H05B 3/14 20060101AFI20230907BHJP
H05B 3/06 20060101ALI20230907BHJP
【FI】
H05B3/14 A
H05B3/06 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022031567
(22)【出願日】2022-03-02
(71)【出願人】
【識別番号】000004606
【氏名又は名称】ニチコン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001531
【氏名又は名称】弁理士法人タス・マイスター
(72)【発明者】
【氏名】若林 健太
(72)【発明者】
【氏名】松浦 康行
【テーマコード(参考)】
3K092
【Fターム(参考)】
3K092PP18
3K092QA05
3K092QB21
3K092QB32
3K092QB49
3K092QC03
3K092VV26
(57)【要約】
【課題】PTC素子に形成された電極と接合される金属板の剥離や変形を抑制する。
【解決手段】表面に電極が設けられた絶縁基板57と、前記絶縁基板57上に複数個、所定の配列方向に沿って配置され、両主面に電極が形成されたPTC素子1と、前記複数のPTC素子1の電極3と導通可能に接合され、前記絶縁基板57に固定される金属板56とを備え、複数の前記PTC素子1の一方主面側に形成された各々の電極2は、前記絶縁基板57の電極55と導通可能に接続され、前記金属板56は、複数の前記PTC素子1の他方主面側に形成された各々の電極3と接続される平板部561と、前記平板部561から前記絶縁基板57に向かって折り曲げられ前記PTC素子1の厚み方向に沿って延びる脚部56a、56bと、前記脚部56a、56bを前記絶縁基板57に固定する固定部56c、56dとを有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に電極が設けられた絶縁基板と、
前記絶縁基板上に複数個、所定の配列方向に沿って配置され、両主面に電極が形成されたPTC素子と、
前記複数のPTC素子の電極と導通可能に接合され、前記絶縁基板に固定される金属板とを備え、
複数の前記PTC素子の一方主面側に形成された各々の電極は、前記絶縁基板の電極と導通可能に接続され、
前記金属板は、複数の前記PTC素子の他方主面側に形成された各々の電極と接続される平板部と、前記平板部から前記絶縁基板に向かって折り曲げられ前記PTC素子の厚み方向に沿って延びる脚部と、前記脚部を前記絶縁基板に固定する固定部とを有することを特徴とするヒータ装置。
【請求項2】
前記金属板の少なくとも前記平板部は絶縁層を有し、前記絶縁層が摺動物と接触するように配置され、
前記絶縁層が前記摺動物と摺動する摺動方向と前記配列方向とが直交する
ことを特徴とする請求項1に記載のヒータ装置。
【請求項3】
前記固定部は、前記脚部において前記平板部と反対側の端部から前記絶縁基板の表面に沿って延設された接合フランジを含み、前記接合フランジと前記絶縁基板の表面とが接着されることにより、前記脚部を前記絶縁基板に固定する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のヒータ装置。
【請求項4】
前記脚部が前記配列方向を中心として前記平板部の両側に形成され、両脚部の各々に対して形成された、2つの固定部により前記両脚部が前記絶縁基板に固定されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のヒータ装置。
【請求項5】
前記絶縁基板上の前記電極の前記配列方向の端部に設けられた第1の端子部と、前記金属板の前記配列方向の端部に設けられた第2の端子部との間に電圧が印加されることで、複数の前記PTC素子が通電する
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のヒータ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒータ装置に関し、発熱素子としてPTC素子を用いたヒータ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば複写機のトナー定着用ヒータ装置にPTC(Positive Temperature Coefficient)素子を用いたものがある(特許文献1参照)。
【0003】
この複写機は、トナーを用紙に転写した状態で当該用紙をPTC素子に沿って移動させることにより、トナーを加熱溶融し用紙に定着させる構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
また、従来のPTC素子を用いたヒータ装置では、複数のPTC素子を並べて使用するものがある。例えば、
図8および
図9に示すように、複数のPTC素子1を並べて金属板5、6により挟み込んだ構成のヒータ装置がある。各PTC素子1の表裏面に形成された電極2、3は、金属板5、6に接着される。
【0006】
複数のPTC素子1を並べた構成のヒータ装置においては、各PTC素子1の間に僅かな間隙G1が形成されており、ヒータ装置全体としてPTC素子1の配列方向に撓みやすい問題があった。
【0007】
また、
図10に示すように、従来のPTC素子を用いたヒータ装置では、金属板5、6に絶縁層7、8を設け、一方の絶縁層8上を加熱対象である摺動物9が摺動する構成となっている。このような構成においては、PTC素子1の発熱時に金属板5、6と電極2、3との間の接着剤11、12が膨張し、摺動物9の摺動に伴って横方向(矢印x方向)に作用する応力により、金属板5、6が電極2、3から剥離しやすくなる問題があった。
【0008】
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、PTC素子に形成された電極と接合される金属板の剥離や変形を抑制し得るヒータ装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のヒータ装置は、表面に電極が設けられた絶縁基板と、前記絶縁基板上に複数個、所定の配列方向に沿って配置され、両主面に電極が形成されたPTC素子と、前記複数のPTC素子の電極と導通可能に接合され、前記絶縁基板に固定される金属板とを備え、複数の前記PTC素子の一方主面側に形成された各々の電極は、前記絶縁基板の電極と導通可能に接続され、前記金属板は、複数の前記PTC素子の他方主面側に形成された各々の電極と接続される平板部と、前記平板部から前記絶縁基板に向かって折り曲げられ前記PTC素子の厚み方向に沿って延びる脚部と、前記脚部を前記絶縁基板に固定する固定部とを有することを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、脚部を有する金属板を絶縁基板上に固定し、当該金属板と絶縁基板との間にPTC素子を導通可能に挟持することにより、PTC素子に形成された電極と接合される金属板の剥離や変形を抑制することができる。
【0011】
また、本発明のヒータ装置は、前記金属板の少なくとも前記平板部は絶縁層を有し、前記絶縁層が摺動物と接触するように配置され、前記絶縁層が前記摺動物と摺動する摺動方向と前記配列方向とが直交することを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、絶縁層が摺動物と摺動する摺動方向とPTC素子の配列方向とが直交することにより、金属板全体がPTC素子の配列方向に撓むことを抑制することができ、その結果、金属板が固定された絶縁基板が撓むことを抑制することができる。
【0013】
また、本発明のヒータ装置は、上記構成において、前記固定部は、前記脚部において前記平板部と反対側の端部から前記絶縁基板の表面に沿って延設された接合フランジを含み、前記接合フランジと前記絶縁基板の表面とが接着されることにより、前記脚部を前記絶縁基板に固定することを特徴とする。
【0014】
この構成によれば、脚部の端部に設けられた接合フランジを絶縁基板の表面に接着することにより、容易に金属板を絶縁基板上に固定することができる。
【0015】
また、本発明のヒータ装置は、上記構成において、前記脚部が前記配列方向を中心として前記平板部の両側に形成され、両脚部の各々に対して形成された、2つの固定部により前記両脚部が前記絶縁基板に固定されることを特徴とする。
【0016】
この構成によれば、両脚部の各々に対して形成された、2つの固定部により両脚部が絶縁基板に固定されることにより、摺動物との摺動によって金属板に生じる応力を分散させることができる。
【0017】
また、本発明のヒータ装置は、上記構成において、前記絶縁基板上の前記電極の前記配列方向の端部に設けられた第1の端子部と、前記金属板の前記配列方向の端部に設けられた第2の端子部との間に電圧が印加されることで、複数の前記PTC素子が通電することを特徴とする。
【0018】
この構成によれば、絶縁基板上の電極の配列方向の端部に設けられた第1の端子部と、金属板の配列方向の端部に設けられた第2の端子部との間に電圧を印加することにより、容易に複数のPTC素子を通電させることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によると、PTC素子に形成された電極と接合される金属板の剥離や変形を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の実施形態に係るヒータ装置を示す断面図である。
【
図2】本発明の実施形態に係るヒータ装置を示す平面図である。
【
図3】本発明の実施形態に係るヒータ装置の構成を示す分解斜視図である。
【
図4】本発明の実施形態に係るヒータ装置を示す斜視図である。
【
図5】本発明の他の実施形態に係るヒータ装置を示す断面図である。
【
図6】本発明の他の実施形態に係るヒータ装置を示す断面図である。
【
図7】本発明の他の実施形態に係るヒータ装置を示す斜視図である。
【
図8】従来のヒータ装置の構成を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[実施形態]
以下、本発明の実施形態について、添付図面に基づき詳細に説明する。
図8~
図10との対応部分に同一符号を付して示す
図1および
図2において、複写機のトナー定着用ヒータ装置として用いられるヒータ装置50は、発熱体であるPTC素子1がアルミナ等のセラミック基板57(本発明の「絶縁基板」に相当)とステンレス等の断面形状がU字状のU字金属板56とによって挟持された構成を有している。U字金属板56の素材としては、ステンレスの他にアルミニウム等の金属を用いることもできる。
【0022】
セラミック基板57の表面に形成された基板電極55にPTC素子1の一方主面に形成された電極2が接着剤11によって固定されている。PTC素子1の他方主面に形成された電極3には、U字金属板56の平板部561の底面56eが接着剤12によって固定されている。すなわち、PTC素子1の他方主面の電極3には、接着剤12を介してU字金属板56の平板部561が積層される。
【0023】
U字金属板56は、その底面56eの両縁部からセラミック基板57に向かって折り曲げられ、PTC素子1の厚み方向に沿って延びる脚部56a、56bが形成されている。脚部56a、56bは、セラミック基板57上のPTC素子1の配列方向(
図3において矢印y方向)に沿った曲折部56gにおいてセラミック基板57の方向に90度の角度で曲折されている。
【0024】
これら2つの脚部56a、56bの平板部561と反対側の先端には本発明の「固定部」として機能する接合フランジ56c、56dがセラミック基板57の表面に沿って延設されており、当該接合フランジ56c、56dは、接着剤53、54(
図1)によってセラミック基板57の表面に固定されている。
【0025】
これにより、U字金属板56(脚部56a、56b)は、接合フランジ56c、56dにより接着剤53、54を介して、セラミック基板57に固定される。すなわち、U字金属板56は、その底面56eがPTC素子1の電極3に接着されることに加えて、接合フランジ56c、56dがセラミック基板57に接着される。
【0026】
図3および
図4に示すように、ヒータ装置50は、複数のPTC素子1を矢印y方向に配置可能な長さL1のセラミック基板57および当該セラミック基板57上に配置された複数のPTC素子1を覆うことが可能な長さL2(L1と略同じ長さ)のU字金属板56により複数のPTC素子1を挟持する。
【0027】
セラミック基板57の表面に形成された基板電極55は、複数のPTC素子1の電極2を配置可能な大きさに形成されており、当該基板電極55の矢印y方向縁部には端子部55f(本発明の「第1の端子部」に相当)が設けられている。また、U字金属板56は、セラミック基板57に接着される接合フランジ56dの矢印y方向端部(端子部55fが形成された側と同じ側)に端子部56f(本発明の「第2の端子部」に相当)が設けられている。これらの端子部55f、56f間に電圧を印加することで複数のPTC素子1への通電を行うことができる。本実施形態の構成では、セラミック基板57の表面に形成された基板電極55の高さと、セラミック基板57の表面に接着される接合フランジ56dの高さが一致することにより、端子部55f、56fを同じ高さとすることができる。
【0028】
セラミック基板57の基板電極55の幅W1は、U字金属板56の2つの脚部56a、56bの間隔W2よりも小さく形成されており、U字金属板56をセラミック基板57に取り付けた状態において、基板電極55とU字金属板56の脚部56a、56bとが接触することを回避している。なお、PTC素子1と脚部56a、56bとの間に接着剤(絶縁材)を介在させてPTC素子1と脚部56a、56bとが接触することを回避するようにしてもよい。
【0029】
セラミック基板57に複数のPTC素子1およびU字金属板56を接着した状態でU字金属板56の表面にガラスまたはセラミック(窒化ホウ素など)をスプレー塗装によりコーティングすることにより、絶縁層58(
図1)を形成する。
【0030】
端子部55f、56fを介して通電することでPTC素子1を発熱させ、絶縁層58の表面に加熱対象である摺動物9を接触させることで、摺動物9を加熱することができる。なお、本実施形態においては、摺動物9の摺動方向(
図1において矢印x方向)をU字金属板56の脚部56a、56bの延伸方向(配列方向)に直交する方向とするが、これに限られず、例えば、脚部56a、56bの延伸方向に沿う方向(
図3において矢印y方向)に摺動させるようにしてもよい。
【0031】
以上の構成において、U字金属板56上を摺動物9が矢印x方向(
図1)に摺動すると、U字金属板56には矢印x方向への摺動に伴い摺動物9とU字金属板56(絶縁層58)との間の摩擦によりU字金属板56にx方向への応力が加わることになるが、U字金属板56は、底面56eとPTC素子1の電極3との間の接着部(接着剤12)および基板電極55とPTC素子1の電極2との間の接着部(接着剤11)に加えて、2つの脚部56a、56bが接合フランジ56c、56dを介して硬いセラミック基板57に接着固定されていることにより、当該接着部全体が前記応力を受けることとなり、応力を分散させることができる。これにより、U字金属板56は、底面56eとPTC素子1の電極3との間の接着部および基板電極55とPTC素子1の電極2との間の接着部に加わる応力を低減することができ、PTC素子1からU字金属板56が剥離することを抑制することができる。
【0032】
また、U字金属板56において底面56eと脚部56a、56bとの間の曲折部56gは、PTC素子1の配列方向(
図3において矢印y方向)に沿って形成されている。すなわち、PTC素子1が配列される長手方向に沿って曲折部56gが形成されるとともに、複数のPTC素子を連結固定している。これにより、当該長手方向に撓みが発生することを抑制することができ、PTC素子1の電極3とU字金属板56(底面56e)との間の接着部分およびPTC素子1の電極2とセラミック基板57の基板電極55との間の接着部分が剥離することを抑制することができる。
【実施例0033】
セラミック(アルミナ)基板上にアルミペーストを印刷することで電極を形成した。
図4に示すように、PTC素子1は、キュリー点250℃で素子寸法25mm×7mm×t2.0mmの直方体素子を用いた。その両主表面に24mm×6mmの大きさの印刷電極2、3を形成した。また、235mm(L1)×12mm×t0.635mmのセラミック(アルミナ)基板上に230mm×6mm(W1)の基板電極55を形成した。また、ステンレス板(SUS430)を折り曲げることによりU字金属板56を作製した。U字金属板56は、ステンレス板を加工してその長さ(L2)を230mm、幅を11.5mm、底面56eの幅(W2)を7.5mmとした。
【0034】
PTC素子1の電極面の両面にシリコーン接着剤を塗布し、セラミック(アルミナ)基板57上の基板電極55にPTC素子1を10個並べ、上からU字金属板56で挟み込んだ。加圧しながら150℃のオーブンで接着剤を1時間硬化させ接着を行った。その後、U字金属板56上にガラスコーティングを施すことにより絶縁層58(
図1)を形成し、これにより摺動性を向上させるとともに絶縁を行った。
【0035】
[他の実施形態]
上述の実施形態においては、U字金属板56の脚部56a、56bの先端に接合フランジ56c、56dを形成し、当該接合フランジ56c、56dをセラミック基板57の表面に接着することにより、U字金属板56をセラミック基板57に固定する場合について述べたが、これに限られず、例えば
図5に示すように、U字金属板56の脚部56a、56bの先端56h、56iをセラミック基板57の裏面側に回り込ませ、接着剤15、16によってセラミック基板57の裏面57bに接着するようにしてもよい。
【0036】
このように、脚部56a、56bの先端56h、56iをセラミック基板57の裏面57b側に回り込ませることにより、一段と強固にU字金属板56をセラミック基板57に固定することができる。
【0037】
また、上述の実施形態においては、配列方向(y方向)を中心として平板部561の両側に脚部56a、56bを形成し、両脚部56a、56bの各々に対して形成された、2つの接合フランジ(固定部)56c、56dにより、U字金属板56(両脚部56a、56b)をセラミック基板(絶縁基板)57に固定していたが、これに限定されず、固定部を平板部561の片側にのみ設けて1つの固定部により金属板を絶縁基板に固定してもよい。例えば、
図6に示すように、U字金属板56の平板部561の摺動方向の一方側に脚部56bおよび固定部(接合フランジ56d)を形成し接着剤54によって絶縁基板(セラミック基板57)に固定する一方、摺動方向の他方側は脚部56aのみを形成してもよい。この場合、脚部56aの下端と絶縁基板(セラミック基板57)とを接着剤53によって接着固定してもよい。摺動物9との摺動によってU字金属板56に生じる応力が比較的に弱い場合には、上記のように構成することで、より簡易な構造、方法(固定部が1つになることで接着箇所を減らすことが可能)により、PTC素子1に形成された電極と接合される金属板の剥離や変形を抑制することができる。
【0038】
また、上述の実施形態においては、
図4に示したように、U字金属板56の端子部56fを脚部56bの接合フランジ56dに設ける場合について述べたが、これに限られず、例えば
図7に示すように、U字金属板56の底面56eに設けるようにしてもよい。
【0039】
また、上述の実施形態においては、U字金属板56の底面56eと脚部56a、56bとの間の曲折部56gを90度の角度で曲折する形状とした場合について述べたが、これに限られず、曲折部56gとして所定の曲げ半径を有する丸みのあるR形状に形成してもよい。
【0040】
また、上述の実施形態においては、本発明に係るヒータ装置50を複写機のトナー定着用ヒータ装置として用いる場合について述べたが、これに限られず、例えばフィルムラミネーターの加熱装置など、種々の加熱装置に広く適用することができる。
【0041】
以上、本発明の実施形態について実施例に基づいて説明したが、本発明の範囲は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明に限られることなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。