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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023128049
(43)【公開日】2023-09-14
(54)【発明の名称】包装体
(51)【国際特許分類】
   B65D 71/08 20060101AFI20230907BHJP
   B65D 25/28 20060101ALI20230907BHJP
【FI】
B65D71/08
B65D25/28 103A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022032102
(22)【出願日】2022-03-02
(71)【出願人】
【識別番号】313004403
【氏名又は名称】株式会社フジシール
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】土井 来希
(72)【発明者】
【氏名】辻本 享永
【テーマコード(参考)】
3E062
3E067
【Fターム(参考)】
3E062AA20
3E062AB07
3E062AC08
3E062BB02
3E062HA06
3E062HB04
3E062HC07
3E067AA22
3E067AB81
3E067AC03
3E067BA21A
3E067BB14A
3E067BB25A
3E067CA01
3E067CA24
3E067EE13
3E067FA01
3E067FC02
(57)【要約】
【課題】容器が脱落する可能性を低減した包装体を実現する。
【解決手段】包装体(10)は、複数の容器(1)を包装した包装体であって、複数の容器の少なくとも1つに接着される把持バンド(2)と、把持バンドが容器に接着された状態において、把持バンドの、容器に接した部分の少なくとも一部を覆うように、複数の容器を一体に包装している包装材(3)と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の容器を包装した包装体であって、
前記複数の容器の少なくとも1つに接着される把持バンドと、
前記把持バンドが前記容器に接着された状態において、前記把持バンドの、前記容器に接した部分の少なくとも一部を覆うように、前記複数の容器を一体に包装している包装材と、を備える包装体。
【請求項2】
前記把持バンドが有する複数の端部の少なくとも1つは、再剥離性を有する粘着剤により前記容器に接着されている、請求項1に記載の包装体。
【請求項3】
前記包装材は、熱収縮性フィルムである、請求項1または2に記載の包装体。
【請求項4】
前記把持バンドの端部側の、前記包装材により包装される部分の少なくとも一部の、前記包装材と対向する面に、接着剤が配されているか、または、凸部もしくは滑り防止層が形成されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の包装体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の容器を包装した包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の容器をまとめて保持し且つ持ち運ぶことのできる包装体が開示されている。当該包装体は、複数の容器がストレッチフィルムで一体的に包装された構成を有する。さらに、複数の容器を持ち運び可能なハンガーの両端部が、ストレッチフィルムおよび容器の両方に粘着剤を介して固着されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案第2594612号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような従来技術は、ハンガーを把持して複数の容器を持ち運ぶ場合に、ストレッチフィルムおよび容器の面に垂直な方向の力が、ストレッチフィルムおよび容器に固着されているハンガーの両端部にかかり得る。このため、ハンガーがストレッチフィルムおよび容器から剥離し、容器が包装体から脱落する可能性があった。
【0005】
本発明の一態様は、容器が脱落する可能性を低減した包装体を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る包装体は、複数の容器を包装した包装体であって、前記複数の容器の少なくとも1つに接着される2つの端部を有する、少なくとも1つの把持バンドと、前記端部が前記容器に接着された状態において、前記端部の少なくとも一部を覆うように、前記複数の容器を一体に包装している包装材と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、容器が脱落する可能性を低減した包装体を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態1に係る包装体の構成を示す図である。
図2】実施形態1に係る包装体における把持バンドの端部、およびその近傍の構成を示す断面図である。
図3】把持バンドの構造の例を示す断面図である。
図4】把持バンドの構造の、別の例を示す図である。
図5】実施形態1に係る包装体の、第1の変形例を示す図である。
図6】実施形態1に係る包装体の、第2の変形例を示す図である。
図7】実施形態1に係る包装体の、第3の変形例を示す図である。
図8】実施形態2に係る包装体の構成を示す図である。
図9】実施形態3の一例に係る包装体の構成を示す側面図である。
図10】実施形態3の別の例に係る包装体の構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。各図面に示されている構成要素の寸法は、実際の寸法およびその相対関係を示すものではない。本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上かつB以下」を意味する。
【0010】
(包装体10の構成)
図1は、実施形態1に係る包装体10の構成を示す図である。図1において、符号101は包装体10の側面図であり、符号102は包装体10の斜視図である。包装体10は、複数の容器1を包装したものであり、図1に示すように、把持バンド2と、包装材3とを備える。
【0011】
容器1は、種々の物質を収容する容器である。図1に示す例では、容器1は、シャンプーまたはコンディショナーなどを収容するポンプ付きボトルである。このような容器1の材質の例として、高密度ポリエチレンまたは低密度ポリエチレン等のポリエチレン系樹脂;ポリプロピレンまたはプロピレンエチレン共重合体等のポリプロピレン系樹脂;またはポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂が挙げられる。容器1がこのような材質で構成される場合、容器1は、ブロー成型または射出成型等、各種樹脂成型により成形される。
【0012】
容器1は、上記の材料のいずれか1種のみで構成された単層構造であってもよく、2種以上が積層されて構成された複層構造であってもよい。また、容器1が複層構造である場合、当該複層の間に、中間層として、エチレンビニルアルコール共重合体等のガスバリアー性樹脂が積層されていてもよい。また、容器1は、樹脂製のボトルに限定されず、飲料缶もしくはスプレー缶等の金属製の容器、またはガラス瓶などのガラス製の容器であってもよい。飲料缶としては、アルミニウム缶またはスチール缶などが挙げられる。
【0013】
また、図1における容器1は、円柱状の胴部を有するボトルである。しかし、容器1の形状は特に限定されず、例えば胴部中央が膨らんだ樽型もしくは瓢箪型の形状、または水平断面形状が楕円形もしくは矩形などである形状であってもよい。
【0014】
ただし、容器1はこれに限られない。シャンプーまたはコンディショナーなどを収容する容器1の他の形態の一例については、実施形態2において説明する。
【0015】
また、容器1に収容される物質は、飲料などの液状の食品であってもよいし、粉体または粒体などの物質であってもよい。この場合、容器1は、収容される物質に適した材質および形状を有するものであればよい。
【0016】
把持バンド2は、包装体10を運搬する場合に把持される部位である。図1に示す例では、包装体10は、帯状の形状を有する把持バンド2を1本有する。ただし、包装体10が有する把持バンド2の形状および数はこれに限られない。把持バンド2は、複数の容器1の少なくとも1つに接着される、2つの端部2zを有する。図1に示す包装体10では、2つの端部2zの一方が2本の容器1の一方の胴部に接着され、2つの端部2zの他方が2本の容器1の他方の胴部に接着されている。
【0017】
図2は、包装体10における把持バンド2の端部2z、およびその近傍の構成を示す断面図である。図2に示すように、把持バンド2は、基材2a、粘着剤層2b、および糊抑え層2cを有する。
【0018】
基材2aは、樹脂等で形成される帯状の部材である。粘着剤層2bは、基材2aの一方の面に配される粘着剤の層である。糊抑え層2cは、粘着剤層2bの、基材2aとは逆側の面に配されており、粘着剤層2bを被覆する層である。糊抑え層2cは、例えば、UV(Ultra Violet)インキ(紫外線硬化型インキ)等を塗布することで形成される、厚さが例えば1μm以上かつ5μm以下の、透明または不透明の層である。
【0019】
把持バンド2は、端部2zにおいては糊抑え層2cを備えない。すなわち、粘着剤層2bは、端部2zにおいてのみ露出し、それ以外の部分では糊抑え層2cにより被覆されている。このため、把持バンド2の端部2zは、粘着剤層2bにより容器1に接着されている。また、把持バンド2には、商品の情報、または把持バンド2の外観を向上させるための図柄などが印刷されていてよい。
【0020】
基材2aの材料の例としては、プラスチックフィルム、合成紙、合成樹脂材料、または紙材料から形成される帯紐状材料が挙げられる。プラスチックフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)もしくはポリ乳酸等のポリエステル系樹脂、ポリエチレンもしくはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、または、ナイロン等のポリアミド系樹脂等からなるものが使用できる。また、強度および延び難さなどの特性から、これらの材料を把持バンド2の長手方向に一軸または二軸延伸させることで形成された延伸フィルムを基材2aの材料として選択してよい。延伸フィルムの具体例として、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムまたは二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムなどが挙げられる。
【0021】
また、基材2aの材料を合成紙とする場合、ポリエステル系樹脂またはポリオレフィン系樹脂などに、酸化チタンもしくは無機充填材を含有させた合成紙、または内部にボイドを含有する合成紙等が使用できる。基材2aに使用するプラスチックフィルム、または合成紙の厚みは、例えば30μm以上かつ300μm以下、好ましくは50μm以上かつ150μm以下である。特に、容器1および/またはその内容物の重量が大きい場合には、強度の高いPET、具体的には少なくとも把持バンド2の長さ方向に延伸された一軸または二軸延伸のPET製のフィルム、または合成紙を基材2aの材料としてよい。また、図2において基材2aは1層のみの構成である。しかし、基材2aは複数の層を含む構成を有していてもよい。
【0022】
帯紐状材料をプラスチックフィルムまたは合成紙から形成する場合、プラスチックフィルムの材料または合成紙の材料を溶融押出して帯状に形成することで、帯紐状材料を形成することができる。
【0023】
粘着剤層2bとして、溶剤型、エマルジョン型、または紫外線硬化型のいずれかである、アクリル系、ウレタン系、またはゴム系等の粘着剤から選択される、強粘着タイプまたは再剥離タイプの粘着剤が使用できる。粘着剤層2bの厚みは、10μm以上かつ30μm以下であってよい。ここでいう強粘着タイプの粘着剤とは、接着強度が10N/25mm以上の粘着剤を指す。また、再剥離タイプの粘着剤とは、接着強度が1~9N/25mm以上、好ましくは4~7N/25mm以上の粘着剤を指す。これらの接着強度は、JIS Z 0237に準拠した「180度引き剥がし粘着力測定」で測定されたものである。
【0024】
端部2zは、再剥離性を有する粘着剤により容器1に接着されていてよい。これにより、容器1から把持バンド2を取り外した後に、粘着剤層2bが容器1の表面に残りにくくなり、容器1の外観が向上する。また、容器1の表面に残った粘着剤層2bが所有者の手などに付着することもなくなるため、容器1の取り扱いのしやすさが向上する。さらに、容器1を内容物の使用後にリサイクルする場合にも、容器1の表面に残った粘着剤層2bを除去する手間が低減されるため、利便性が向上する。また、容器1に印刷されている文字または図柄などの上から端部2zを接着した場合であっても、当該端部2zを外すときに、文字または図柄が剥離しにくくなる。
【0025】
容器1が、文字または図柄が印刷されたラベルを有することも考えられる。容器1が有するラベルが、容器1の本体の表面に粘着剤又は接着剤で略全面を、当該本体から容易に剥離しない強度で貼り付けられているタックラベルまたはグルーラベルである場合には、当該ラベルの表面に端部2zを接着してよい。この場合、ラベルの表面に印刷された文字または図柄についても、端部2zを外すときに剥離しにくくなる。一方、容器1が有するラベルが、容器1の本体の表面に接着されていないシュリンクラベルまたはストレッチラベルである場合、端部2zの少なくとも一部はラベルではなく容器1の本体に接着されることが好ましい。
【0026】
なお、必ずしも両方の端部2zが再剥離性を有する粘着剤により容器1に接着されていなくてもよい。少なくとも一方の端部2zが再剥離性を有する粘着剤により容器1に接着されていれば、当該一方の端部2zについては上記の効果を奏する。
【0027】
端部2zが容器1に接着される領域の面積は、被着体の重量または形状により適宜設定されてよい。例えば包装体10において、2本の容器1のそれぞれの容量が300ml~2000mlである場合を考える。この場合、端部2zが接着される領域の幅を10mm~30mm、長さを10mm~100mm、面積を200mm~1000mmとすれば、端部2zの接着等の取扱いがし易くなる。
【0028】
包装材3は、把持バンド2が容器1に接着された状態において、把持バンド2の、容器1に接した領域の少なくとも一部を覆うように、複数の容器1を一体に包装している。図2に示す例では、包装材3は、容器1に接着された端部2zの全体を覆っている。このため、把持バンド2を保持して包装体10を運搬する場合に、端部2zの、包装材3に覆われている部分には、端部2zが接着されている容器1の面に平行な方向の力、いわゆるせん断方向の力が主にかかることとなる。換言すれば、端部2zの、包装材3に覆われている部分には、端部2zが接着されている容器1の面に垂直な方向の力、いわゆる剥離方向の力がかかりにくくなる。
【0029】
一般に、互いに接着されている物体群をせん断方向の力により互いに剥離させる場合、当該物体群を剥離方向の力により互いに剥離させる場合と比較して大きな力が必要になる。換言すれば、互いに接着されている物体群は、せん断方向の力によっては互いに剥離しにくい。包装体10においては、端部2zを包装材3により覆い、剥離方向の力がかかりにくくすることで、把持バンド2が容器1から剥離し、脱落する可能性を低減できる。
【0030】
また、包装体10においては、把持バンド2が容器1のそれぞれに接着されている。このため、把持バンド2を保持して包装体10を運搬する過程で、包装材3が変形して容器1から外れた場合であっても、容器1が直ちに落下する可能性を低減できる。
【0031】
また、上述したとおり、端部2zを容器1に接着する粘着剤層2bは、再剥離性の粘着剤としてよい。一般に、再剥離性の粘着剤は、再剥離性でない粘着剤と比較して接着強度が低い。しかし、包装体10においては、端部2zを包装材3により覆っているため、端部2zに剥離方向の力がかかりにくい。このため、粘着剤層2bとして再剥離性の粘着剤を採用した場合であっても、把持バンド2が容器1から剥離し、脱落する可能性を十分に低減できる。したがって、粘着剤層2bとして再剥離性の粘着剤を採用できる。
【0032】
端部2zは、容器1の任意の位置に接着されてよい。ただし、上述したように、容器1が、本体に接着されていないラベルを有する場合には、端部2zの少なくとも一部はラベルではなく容器1の本体に接着されることが好ましい。また、重心とのバランスを考慮して、端部2zは、容器1の高さ方向における少なくとも中央、または中央から上側に接着されることが好ましい。
【0033】
容器1の高さ方向以外における、端部2zが接着される位置については、容器1の重心の位置などについても考慮して、包装体10の設計者が適宜決定すればよい。また、端部2zの形状については長方形などの矩形に限定されず、円形、楕円形、または三角形などであってよい。
【0034】
包装材3は、熱収縮性のフィルム(シュリンクフィルム)であってよい。包装材3がシュリンクフィルムであれば、包装材3が収縮することで、端部2zが容器1へ加圧される。その結果、端部2zに剥離方向の力がさらにかかりにくくなる。包装材3がシュリンクフィルムである場合、予め筒状に形成したシュリンクフィルムを複数の容器1に嵌装して収縮させればよい。これにより複数の容器1が結束される。または、シート状のシュリンクフィルムを、複数の容器1を結束するように巻き付け、当該シュリンクフィルムの端部を接着した後に収縮させてもよい。
【0035】
予め筒状に形成したシュリンクフィルムを用いる場合、当該シュリンクフィルムとして、筒の周方向に収縮する一軸延伸フィルムを使用することができる。また、シート状のシュリンクフィルムを用いる場合、巻き付け方向に収縮する一軸延伸フィルムを使用することができる。これらの一軸延伸フィルムは、完全な一軸延伸フィルムに限定されず、一軸とは別の方向へも若干収縮する、実質的に一方向にのみ収縮するものとみなすことが可能な一軸延伸フィルムであってもよい。
【0036】
シュリンクフィルムの材質は、収縮応力が高いものであってよい。シュリンクフィルムの具体例として、スチレンブタジエン共重合体等のスチレン系熱収縮性フィルム(OPS);ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系熱収縮フィルム;環状オレフィン系樹脂からなる熱収縮性フィルム;または、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、環状オレフィン、およびポリプロピレン等のオレフィン系樹脂から選択される、2種又は数種を積層した熱収縮性フィルム等が使用できる。
【0037】
シュリンクフィルムの厚さは、例えば10μm~100μm、より詳細には12μm~50μmとすることができる。また、シュリンクフィルムの収縮率は、特に制限されないが、例えば100℃の熱水へ5秒の浸漬で50%以上とすることができる。
【0038】
ただし、包装材3は必ずしもシュリンクフィルムでなくてもよく、熱により収縮しないフィルムを複数の容器1を結束するように巻き付けて、当該フィルムの端部を接着するものであってもよい。この場合、包装材3の材質は特に制限されず、PP、PET、PEなどのプラスチックフィルムの他、合成紙または紙などでもよい。特に、二軸延伸ポリプロピレンフィルムまたは二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを包装材3の材質として利用できる。この場合における包装材3の厚さは、上述したシュリンクフィルムの厚さと同様であってよい。
【0039】
また、包装材3は、(i)周方向における一部が非収縮性のフィルムで構成され、他の部分が収縮性のフィルムで構成された部分シュリンクフィルム、(ii)筒状のシュリンクフィルムの周方向における一部に非熱収縮性フィルムを積層して収縮を抑えた部分シュリンクフィルム、または(iii)弾性伸縮性を有するストレッチフィルムであってもよい。具体的には、包装材3の、売り場に配置されている状態において購入者の眼に触れる表側が非収縮性のフィルムで構成され、当該表側に対する裏側が収縮性のフィルムで構成されていてもよい。
【0040】
(包装体10の製造方法)
包装体10は、以下の手順で製造される。まず、複数の容器1を、包装体10として結束させた場合と同様の位置関係になるように配置する。次に、当該複数の容器1を包装体10として結束させた場合において両側に位置する部分に、把持バンド2を接着させる。次に、複数の容器1を包装材3により結束させる。このとき、包装材3により、容器1に接着されている把持バンド2の端部2zを覆う。
【0041】
図3は、把持バンド2の構造の例を示す断面図である。図3において、符号301は、把持バンド2の材料の例を示す図であり、符号302は、符号301に示した把持バンド2の材料を加工した後の状態を示す図である。
【0042】
把持バンド2の材料としては、例えば図3の符号301に示すような、基材2aの一方の面の全体に粘着剤層2bが塗布され、粘着剤層2bの全体が剥離紙2xにより被覆された材料を用いることができる。当該材料は、紙面の奥行き方向に、把持バンド2の幅よりも長い形状を有する。
【0043】
図3の符号301に示す材料から剥離紙2xを剥離させて粘着剤層2bを露出させ、端部2z以外の部分の粘着剤層2bを糊抑え層2cにより被覆する。その後に、粘着剤層2bおよび糊抑え層2cを剥離紙2xにより被覆することで、符号302に示すように、加工された状態の把持バンド2の材料を製造できる。包装体10の製造時には、符号302に示した状態の材料を、紙面の奥行き方向において把持バンド2の幅に応じた幅に切断する。その後、剥離紙2xを剥離させ、端部2zを容器1に接着する。
【0044】
また、図3の符号301に示した材料を、符号302に示したように加工せずに用いることもできる。この場合、剥離紙2xの、端部2zに対応する部分を、剥離紙2xの他の部分とは別個に剥離させられるように切断しておく。包装体10の製造時には、端部2zに対応する部分の剥離紙2xのみを剥離させ、他の部分の剥離紙2xについては剥離させずに残す。この場合、残された剥離紙2xは、把持バンド2の一部となる。すなわち、把持バンド2は、糊抑え層2cを、剥離紙2xに置き換えた構造を有してもよい。
【0045】
この場合、端部2z以外の部分では剥離紙2xが把持バンド2の一部となることで、端部2z以外の部分からも剥離紙2xを剥離させる場合と比較して把持バンド2の強度が向上する。また、端部2z以外の部分を糊抑え層2cにより被覆しないため、材料コストが低減される。剥離紙の材質は特に制限されず、紙の代わりに例えばPETフィルムまたはポリプロピレン(PP)フィルムなどであってもよい。
【0046】
図4は、把持バンド2の構造の、別の例を示す図である。図4において、符号401は、把持バンド2の材料の、図3に示したものとは別の例を示す平面図であり、符号402は、符号401に示した把持バンド2の材料を加工した後の状態を示す断面図である。
【0047】
把持バンド2の材料として、図4に示すような、矩形状の基材2aの両端に、粘着剤4が帯状に塗布され、粘着剤4、および当該粘着剤4が塗布された基材2aの面を剥離紙2xにより被覆した物を用いることもできる。粘着剤4の材質としては、粘着剤層2bを構成する粘着剤の材質を採用できる。このように、一部分にのみ粘着剤4が塗布された基材2aは、部分糊原紙とも称される。
【0048】
この場合、符号401において破線で示すように、帯状の粘着剤4の長手方向に略垂直な方向に基材2aを切断することで、符号402に示すような把持バンド2の材料が形成される。包装体10の製造時には、符号402に示した状態の材料から剥離紙2xを剥離させ、端部2zを粘着剤4により容器1に接着する。
【0049】
また、把持バンド2の構造の、さらに別の例として、基材2aを把持バンド2の長さに切断した後、基材2aの両側の端部2zに粘着剤4を塗布してもよい。この場合にも、図4の符号402と同様の把持バンド2の材料が形成される。
【0050】
図3に示した材料により把持バンド2を構成する場合、端部2z以外の部分における粘着剤層2bは、糊抑え層2cにより覆われた状態となっている。しかし、当該状態において、糊抑え層2cの幅方向における端部から粘着剤層2bが露出し、包装体10の所有者の手などに付着する可能性がある。粘着剤層2bが包装体10の所有者の手などに付着することを防止する観点からは、図4に示したような材料を使用して、端部2z以外の部分に粘着剤4が配されていない把持バンド2を形成することが好ましい。
【0051】
(識別コード等について)
包装体10により販売される商品は、単一の商品として扱われる。このため、包装材3または把持バンド2に、包装体10の形態で販売される商品を識別するための、バーコードなどの識別コードが表示される。一方で、包装体10に含まれる個々の容器1が、単一の商品の販売に使用され得るものである場合、容器1の形態で販売される商品を識別するための識別コードが、容器1のそれぞれに表示される。このような例として、包装体10の形態でセットとして販売されるシャンプーおよびコンディショナーが、それぞれ容器1の形態で単一の商品としても販売されるものである場合などが考えられる。
【0052】
この場合、包装材3は、当該包装材3により覆われた識別コードが読み取り不可になるような遮蔽印刷等を予め施された上で、容器1のそれぞれに表示されている識別コードを覆うように複数の容器1を包装してよい。これにより、包装体10の形態で販売される商品を識別するための識別コードを読み取るべき場面において、誤って個々の容器1の形態で販売される商品を識別するための識別コードを読み取る可能性が低減される。
【0053】
包装材3には、商品を識別するための識別コードの他、各種デザインまたは商品説明などが印刷される。包装材3は、透明フィルム、または乳白色などの着色フィルムのいずれでもよい。また、包装材3を透明フィルムとし、容器1に対向する面にデザイン等を印刷してもよい。
【0054】
(変形例1)
図5は、包装体10の第1の変形例を示す図である。包装体10においては、上述したとおり、包装材3は、把持バンド2の、容器1に接した部分の少なくとも一部を覆っていればよい。すなわち、包装材3は、例えば図5の符号501に示すように、端部2zの一部のみを覆っていてもよい。包装材3が端部2zの先端側の一部のみを覆う場合は、せん断方向の接着力を確保し、剥離方向に力がかかりにくいように、例えば把持バンド2を、その長さ方向において10mm以上覆う。また、容器1の表面に密着するシュリンクフィルムで端部2zを覆うことが好ましい。
【0055】
また、包装材3は、例えば図5の符号502に示すように、把持バンド2の、端部2zとは別の、容器1に接した部分を覆っていてもよい。このような場合であっても、把持バンド2の端部2zの上方側(把持側)が容器1に接した状態を維持するように包装材3により被覆されているため、端部2zに剥離方向の力がかかりにくくなる。特に端部2zの上方側をシュリンクフィルムで覆うことにより、把持バンド2の一部を容器に接した状態に保持できる。そのため、図5の符号502に示した例は、図5の符号501に示した例よりも、さらに端部2zに剥離方向の力がかかりにくくなるため好ましい。包装材3が把持バンド2を被覆する位置と端部2zとの間隔は、例えば20mm以下の狭い間隔であることが好ましい。
【0056】
以上のとおり、図5に示す例によっても、端部2zの少なくとも一部には、剥離方向の力がかかりにくくなる。したがって、端部2zが包装材3に全く覆われていない場合と比較して、容器1が脱落する可能性を低減できる。
【0057】
(変形例2)
図6は、包装体10の第2の変形例を示す図である。図6に示す例では、端部2zの、包装材3と対向する面に、接着剤5が配されている。すなわち、端部2zにおいては、基材2aの両面のそれぞれに、粘着剤層2bおよび接着剤5が配されている。このため、端部2zは、容器1および包装材3の両方に接着される。したがって、図6に示す例によれば、容器1が脱落する可能性をさらに低減できる。なお、接着剤5の位置は、端部2zに重なる位置が好ましい。ただし、接着剤5の位置は、端部2zに重なる位置から離れていても良く、包装材3に被覆される位置で有ればよい。また、必ずしも両方の端部2zに接着剤5が配されている必要はない。少なくとも一方の端部2zに接着剤5が配されていれば、当該端部2zについては上記の効果を奏する。
【0058】
接着剤5の接着強度は、粘着剤層2bの接着強度よりも高くてよい。これにより、消費者が包装体10を購入した後、容器1から包装材3を取り外す時に、把持バンド2も一緒に容器1から取り外すことが可能となる。したがって、包装材3を取り外した後にさらに把持バンド2を取り外すといった消費者の手間が低減される。
【0059】
接着剤5は、端部2zにおいて、基材2aの、粘着剤層2bとは逆側の面に予め塗布される。基材2aに接着剤5が塗布される領域の面積は、端部2zが容器1に接着される領域の面積と同じであってもよいし、端部2zが容器1に接着される領域の面積よりも大きくてよく、小さくてもよい。また、接着剤5の位置は、上述したとおり、端部2zに重なる位置から離れた位置であってもよい。例えば、接着剤5の位置は、端部2zから離れた位置、かつ端部2zの上方側(例えば1mm~30mm程度把持バンド2の中央側に離れた位置で、包装材3により覆われる範囲内)に塗布されてもよい。
【0060】
接着剤5は、粘着剤層2bと同様の粘着剤でもよいが、加熱されることで接着性を発揮する感熱糊(感熱性接着剤)であってもよい。感熱糊の種類については特に制限されず、溶剤に溶解した状態で塗布乾燥する溶剤系、水等に分散した状態で塗布乾燥するエマルジョン系、または溶融状態で塗布するホットメルト方式等を使用できる。また、感熱糊として、エチレン酢酸ビニル共重合体もしくはエチレンアクリル酸系共重合体等の低融点の樹脂に粘着付与剤等が添加されたタイプのもの、または、これらの樹脂に固体可塑剤を含有したディレードタックタイプ等も使用できる。これらの感熱糊の厚みは、溶剤系またはエマルジョン系を塗布乾燥する場合、3μm以上かつ30μm以下としてよい。また、感熱糊の活性温度については、例えば55℃~90℃、より詳細には60℃~80℃であってよい。
【0061】
接着剤5が感熱糊である場合、接着剤5は加熱前には接着性を発揮しない。したがって、包装体10の製造時の、包装材3により端部2zを覆う工程において、包装材3の意図しない位置に接着剤5が付着することを予防できる。また、包装材3により端部2zを覆った後には、接着剤5を加熱するだけで包装材3を端部2zに接着できる。特に、包装材3がシュリンクフィルムである場合には、包装材3を収縮させるための加熱により、接着剤5に接着性を発揮させ、包装材3を端部2zに接着できる。
【0062】
また、包装材3の、接着剤5に当接する位置に、接着剤5と接着しやすいインキを印刷してもよい。その場合、端部2zと包装材3とがより強く接着され、容器1が脱落する可能性が低減される。
【0063】
(変形例3)
図7は、包装体10の第3の変形例を示す図である。図7に示す例では、端部2zの、包装材3と対向する面に、凸部6が形成されている。凸部6の高さは、10μm以上かつ2000μm以下であってよい。凸部6は、例えばスクリーン印刷により端部2zに塗料を厚肉塗工することによって形成できる。凸部6の形状は、ドット形状(半球状等)またはボーダー形状(把持バンド2の幅方向に線状に盛り上がった形状)等でよい。凸部6は、把持バンド2の長さ方向において、凸部6と凸部6との間に包装材3のフィルムが張力等によって入り込みやすい間隔で設けられることが好ましい。凸部6の間隔は、例えば凸部6の高さが50μm以上かつ500μm以下程度の高さである場合、0.5mm以上かつ5.0mm以下程度としてよい。
【0064】
図7に示す例によれば、容器1が包装体10から脱落する可能性が低減される。特に包装材3がシュリンクフィルムである場合には、熱により収縮したフィルムが凸部6と凸部6との間隔部分に入り込むため、容器1が包装体10から脱落する可能性が低減される点で好ましい。なお、端部2zに限らず、端部2z側の包装材3により包装(被覆)される部分の少なくとも一部に凸部6が設けられることで、容器1が包装体10から脱落する可能性が低減される効果が得られる。さらに、凸部6は、把持バンド2の全体に設けられてもよい。
【0065】
(変形例4)
図6に示した例において、接着剤5が配される代わりに滑り防止層が形成されていてもよい。滑り防止層は、把持バンド2と比較して、摩擦係数の大きい領域である。滑り防止層は、例えば端部2zに滑り止めニスまたはインキを塗布することで形成される。滑り止めニスとしては、滑り防止効果を有するウレタン系樹脂またはゴム系樹脂等からなるニスが挙げられる。
【0066】
このようなニスを端部2zに塗布することで、端部2zにおける摩擦係数が大きくなり、端部2zと包装材3との位置のずれが抑制される。滑り止めニスを使用する場合の塗工厚みは、1μm~6μmとしてよい。
【0067】
このような滑り防止層が形成されることで、端部2zと包装材3との間の摩擦力が大きくなる。このため、容器1が包装体10から脱落する可能性が低減される。また、包装材3の、滑り防止層に当接する位置に、滑り防止層に対して滑りにくいインキを印刷してもよい。その場合、端部2zと包装材3との間の摩擦力がさらに大きくなり、容器1が脱落する可能性がさらに低減される。
【0068】
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。実施形態3についても同様である。
【0069】
図8は、実施形態2に係る包装体20の構成を示す図である。図8において、符号801は包装体20の側面図であり、符号802は包装体20の斜視図である。図8に示すように、包装体20は、容器1の代わりに容器1Aを備える点で包装体10と相違する。容器1Aは、複数のシートを互いに接着して形成されたパウチ容器である。図8に示す例では、容器1Aは、2枚の側面シートの間に底面シートおよび天面シートを接合した自立性パウチである。天面シートの中央にはスパウトが設けられている。
【0070】
包装体20では、パウチ容器である容器1Aの、側面シートの中央部分のそれぞれに把持バンド2の端部2zが接着され、端部2zの全体を覆うように、2つの容器1Aが包装材3によって包装されている。ただし、包装体20においても、端部2zの一部が包装材3によって覆われている形態であってもよい。
【0071】
容器1Aの材質の例として、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムまたは二軸延伸ナイロンフィルム等の表面基材と、熱融着性の直鎖状低密度ポリエチレンまたはポリプロピレン等のシーラント層とを積層したシートが挙げられる。これらのシートの間に、必要に応じてガスバリアー性樹脂またはアルミニウム箔等のガスバリアー層、または各種補強層等が積層されていてもよい。天面シートに設けられるスパウトは、ポリエチレン樹脂等の成形品であり、スクリューキャップ等が装着されている。
【0072】
このような容器1Aは、上述したような材質で構成される容器1と比較して剛性が小さい。このため、容器1Aは、容器1と比較して変形しやすく、包装体20から脱落しやすい。しかし、包装体20においても、容器1Aに対して把持バンド2を直接接着することで、包装体10と同様に、容器1Aが脱落する可能性を低減できる。また、包装体20は、容器1および容器1Aを1つずつ備えていてもよい。
【0073】
〔実施形態3〕
図9は、実施形態3の一例に係る包装体30の構成を示す側面図である。図10は、実施形態3の別の例に係る包装体40の構成を示す斜視図である。
【0074】
図1に示した例では、包装体10は2つの容器1を包装していた。これに対し、図9に示す例では、包装体30は3つの容器1を包装している。包装体30では、3つの容器1を一列に配置した状態において、両端の容器1のそれぞれに把持バンド2の端部2zを接着し、真ん中の容器1に、別の把持バンド2の端部2zを接着している。その状態において、端部2zの全体を覆うように、包装材3が複数の容器1を包装している。
【0075】
また、図10に示す例では、包装体40は、4つの容器1を包装している。包装体40では、4つの容器1をマトリクス状に配置した状態において、対角に位置する2つの容器1のそれぞれに把持バンド2の端部2zを接着している。その状態において、端部2zの全体を覆うように、包装材3が複数の容器1を包装している。
【0076】
したがって、このような包装体30,40においても、包装体10と同様、容器1が包装体30,40から脱落する可能性を低減できる。
【0077】
なお、図9および図10に示した例では、包装体30,40はいずれも2つの把持バンド2を備えていた。しかし、把持バンド2は、4つの端部を有する十字状の形状を有していてもよい。この場合、把持バンド2のそれぞれの端部を各容器1に接着した上で、各容器1を包装材3で被覆すればよい。
【0078】
なお、実施形態3に係る包装体は、5以上の容器1を包装してもよい。また、実施形態3に係る包装体が備える容器1のうち1以上が、実施形態2において示した容器1Aであってもよい。さらに、包装体30および40における複数の容器1の配置位置は変更可能である。容器1の形状、および、把持バンド2の接着位置等を考慮し、容器1が脱落しにくいように、容器1の配置位置が決定されればよい。
【0079】
また、本明細書では、複数の容器1のそれぞれに把持バンド2を接着している例について説明した。しかし、必ずしも全ての容器1に把持バンド2が接着されている必要はない。少なくとも1つの容器1に把持バンド2が接着され、把持バンド2の端部2zの少なくとも一部を覆うように、複数の容器1が包装材3によって包装されていればよい。例えば、3つの容器1を一列に包装した包装体の場合、両端の容器1のそれぞれに把持バンド2の端部2zを接着し、真ん中の容器1には把持バンド2の端部2zを接着しなくてもよい。この場合であっても、容器1が脱落する可能性が低減される。
【0080】
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0081】
10、20、30、40 包装体
1、1A 容器
2 把持バンド
2z 端部
3 包装材
5 粘着剤
6 凸部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10