(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023128211
(43)【公開日】2023-09-14
(54)【発明の名称】ニュース情報販売システム、サーバ装置、ユーザ端末プログラム及びサーバプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230907BHJP
G06Q 30/06 20230101ALI20230907BHJP
G06Q 30/0207 20230101ALI20230907BHJP
H04N 21/258 20110101ALI20230907BHJP
H04N 21/21 20110101ALI20230907BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/06
G06Q30/02 320
H04N21/258
H04N21/21
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022032395
(22)【出願日】2022-03-03
(71)【出願人】
【識別番号】522084692
【氏名又は名称】水間 大典
(74)【代理人】
【識別番号】100183564
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 伸也
(72)【発明者】
【氏名】水間 大典
【テーマコード(参考)】
5C164
5L049
【Fターム(参考)】
5C164FA06
5C164SA54P
5C164SC11S
5C164SD12S
5C164YA10
5L049BB08
5L049BB26
5L049CC12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】撮影した動画/画像から容易に報酬を得るニュース情報販売システム、サーバ装置、ユーザ端末プログラム及びサーバプログラムを提供する。
【解決手段】ニュース情報販売システム20は、撮影した動画/画像を含むニュース情報1を、閲覧可能な投稿サイト2に投稿する投稿手段5を備えるユーザ端末3と、ユーザ端末と通信可能に接続されると共に、投稿されたニュース情報の投稿から所定の初期時間内の閲覧数が多いほど、投稿した者が得るべき報酬10bを大きくする報酬手段10を備えるサーバ装置4と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影した動画/画像を含むニュース情報を、インターネット上で閲覧可能な投稿サイトに投稿する投稿手段を備えるユーザ端末と、
前記ユーザ端末と通信可能に接続されると共に、前記投稿されたニュース情報の投稿から所定の初期時間内の閲覧数が多いほど、前記投稿した者が得るべき報酬を大きくする報酬手段を備えるサーバ装置とからなる、ニュース情報販売システム。
【請求項2】
ユーザ端末を介してインターネット上の投稿サイトに投稿された動画/画像を含むニュース情報の投稿者に報酬を支払うニュース情報販売システムに用いるサーバ装置であって、
投稿から所定の初期時間内の閲覧数が多いほど、前記投稿者が得るべき報酬を大きくする報酬手段を備えている、ニュース情報販売システムに用いるサーバ装置。
【請求項3】
前記報酬手段は、同じ又は似ているニュース情報の数が少ないほど、且つ、早く投稿されるほど、前記報酬を大きくするものである、請求項2記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記報酬手段は、前記投稿サイトへの投稿総数、投稿をする前記ユーザの総数、前記ニュース情報に組み込まれる広告数若しくは前記投稿サイトを運営する事業者の業績に関する業績情報の全て又は少なくとも1つに基づいて前記報酬を所定の期間毎に変動するものである、請求項3記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記報酬手段は、前記閲覧数が所定数以上である前記ニュース情報に対し前記報酬を発生させるものであり、
前記所定数を満たさない前記ニュース情報を前記投稿サイトから削除する削除手段を備えている、請求項4記載のサーバ装置。
【請求項6】
前記ニュース情報に撮影時におけるユーザ端末の位置に関する位置情報及び前記撮影の時刻に関する時刻情報が紐付けられており、
前記同じ又は似ているニュース情報の数は、所定の位置範囲及び時間範囲にあるニュース情報の数に基づいている、請求項3、4若しくは5のいずれかに記載のサーバ装置。
【請求項7】
前記所定の位置範囲及び時間範囲にあるニュース情報の数が多いほど、前記所定の位置範囲及び時間範囲で前記ユーザの関心の高いニュース情報が発生していることを推定する推定手段をさらに備えている、請求項5記載のサーバ装置。
【請求項8】
前記ニュース情報に撮影時におけるユーザ端末の位置に関する位置情報及び前記撮影の時刻に関する時刻情報が紐付けられており、
前記所定の位置範囲及び時間範囲にあるニュース情報の数が多いほど、前記所定の位置範囲及び時間範囲で前記ユーザの関心の高いニュース情報が発生していることを推定する推定手段をさらに備えている、請求項2記載のサーバ装置。
【請求項9】
前記所定の位置範囲及び時間範囲にあるニュース情報の数が所定の数以上になると、予め登録された送信先に知らせる報知手段をさらに備えている、請求項8記載のサーバ装置。
【請求項10】
投稿から所定の初期時間内の閲覧数が多いほど、前記投稿した者が得るべき報酬を大きくするニュース情報販売システムに用いるユーザ端末プログラムであって、
コンピュータに、
インターネット上で閲覧可能な投稿サイトに撮影した動画/画像を含むニュース情報を投稿させる、ユーザ端末プログラム。
【請求項11】
前記コンピュータに、
撮影時における前記ユーザ端末の位置に関する位置情報及び前記撮影の時刻に関する時刻情報を取得させ、
前記所定の位置範囲及び時間範囲にある前記ニュース情報の数に基づいて、前記所定の位置範囲及び時間範囲で前記ユーザの関心の高いニュース情報が発生していることを推定すべく、前記ニュース情報に前記位置情報及び時刻情報を紐付けさせる、請求項10記載のユーザ端末プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画/画像を投稿するシステムに関する。さらに詳しくは、ユーザ端末を介して投稿サイトに動画/画像を投稿するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザ端末等で撮影され動画/画像が投稿サイトに投稿されている。投稿された動画等は、インターネットを介して閲覧することができる。一般的に、報酬を配分するシステムは、投稿サイトの活性化に寄与する傾向にある。
【0003】
動画に係るサービスを活性化する技術として、例えば例えば特許文献1がある。特許文献1には、サービス提供装置が開示されている。サービス提供装置は、サービスで利用される動画コンテンツの登録を受け付ける。サービス提供部は、受付部によって受け付けられた動画コンテンツと、所定の作成者が当該動画コンテンツの構成を概略化した情報である動画サマリとを対応付けて配信するサービスを提供する。算出部は、サービス提供部によって提供されたサービスが利用された利用状況に関する情報に基づいて、動画サマリを作成した作成者に分配する報酬を算出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、個人がニュースになるよう動画/画像を撮影しても、一般的には、テレビ局や雑誌社に無償で提供される傾向にある。個人が自身の端末で撮影した動画/画像から報酬を得るシステムは少ない傾向にある。
【0006】
そこで本発明は、撮影した動画/画像から容易に報酬を得ることができるニュース情報販売システム、サーバ装置、ユーザ端末プログラム及びサーバプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明のニュース情報販売システムは、撮影した動画/画像を含むニュース情報を、インターネット上で閲覧可能な投稿サイトに投稿する投稿手段を備えるユーザ端末と、前記ユーザ端末と通信可能に接続されると共に、前記投稿されたニュース情報の投稿から所定の初期時間内の閲覧数が多いほど、前記投稿した者が得るべき報酬を大きくする報酬手段を備えるサーバ装置とからなることを特徴としている。
【0008】
・「ニュース情報」とは、動画又は画像を含み、さらに動画又は画像にテキスト情報を付したものを含んでもよい。動画/画像としては、事件・事故・災害、芸能・スポーツなどの他人の見たいニュース性のあるものから、撮影者の日常の事情など特に制限はされない。テキスト情報としては、動画/画像に関する情報であり、例えばタイトル、要約、説明文のいずれか1つを含む概念である。
・「閲覧数」とは、閲覧の回数を示す情報であり、特定のニュース情報にアクセスした回数、所定時間の再生した回数、再生時間の所定の割合まで再生した回数若しくは最後まで再生した回数などを含む概念である。
【0009】
・「投稿手段」とは、実施形態ではS5(
図7参照)が対応する。
・「報酬手段」とは、実施形態でS8-11(
図7参照)が対応する。
【0010】
(2)本発明のニュース情報販売システムに用いるサーバ装置は、ユーザ端末を介してインターネット上の投稿サイトに投稿された動画/画像を含むニュース情報の投稿者に報酬を支払うニュース情報販売システムに用いるサーバ装置であって、投稿から所定の初期時間内の閲覧数が多いほど、前記投稿者が得るべき報酬を大きくする報酬手段を備えていることを特徴としている。
【0011】
(3)このようなサーバ装置は、前記報酬手段は、同じ又は似ているニュース情報の数が少ないほど、且つ、早く投稿されるほど、前記報酬を大きくするのが好ましい。
【0012】
(4)また、前記報酬手段は、前記投稿サイトへの投稿総数、投稿をする前記ユーザの総数、前記ニュース情報に組み込まれる広告数若しくは前記投稿サイトを運営する事業者の業績に関する業績情報の全て又は少なくとも1つに基づいて前記報酬を所定の期間毎に変動するのが好ましい。
【0013】
・「業績情報」とは、前記投稿サイトを運営する事業者の業績に関する情報であり、システムを使用するユーザ総数、投稿総数、事業者の売上、利益、株価などの業績に連動する情報を含む概念である。
【0014】
(5)また、前記報酬手段は、前記閲覧数が所定数以上である前記ニュース情報に対し前記報酬を発生させるものであり、前記所定数を満たさない前記ニュース情報を前記投稿サイトから削除する削除手段を備えているのが好ましい。
【0015】
・「削除手段」とは、実施形態ではS12、K4(
図7、
図13参照)が対応する。
【0016】
(6)また、前記ニュース情報に撮影時におけるユーザ端末の位置に関する位置情報及び前記撮影の時刻に関する時刻情報が紐付けられており、前記同じ又は似ているニュース情報の数は、所定の位置範囲及び時間範囲にあるニュース情報の数に基づいているのが好ましい。
【0017】
(7)また、前記所定の位置範囲及び時間範囲にあるニュース情報の数が多いほど、前記所定の位置範囲及び時間範囲で前記ユーザの関心の高いニュース情報が発生していることを推定する推定手段をさらに備えているのが好ましい。
【0018】
・「推定手段」とは、実施形態ではS13(
図10参照)が対応する。
【0019】
(8)また、前記ニュース情報に撮影時におけるユーザ端末の位置に関する位置情報及び前記撮影の時刻に関する時刻情報が紐付けられており、前記所定の位置範囲及び時間範囲にあるニュース情報の数が多いほど、前記所定の位置範囲及び時間範囲で前記ユーザの関心の高いニュース情報が発生していることを推定する推定手段をさらに備えているのが好ましい。
【0020】
(9)また、前記所定の位置範囲及び時間範囲にあるニュース情報の数が所定の数以上になると、予め登録された送信先に知らせる報知手段をさらに備えているのが好ましい。
【0021】
・「報知手段」とは、実施形態ではS15(
図10参照)が対応する。
【0022】
(10)本発明のユーザ端末プログラムは、投稿から所定の初期時間内の閲覧数が多いほど、前記投稿した者が得るべき報酬を大きくするニュース情報販売システムに用いるユーザ端末プログラムであって、コンピュータに、インターネット上で閲覧可能な投稿サイトに撮影した動画/画像を含むニュース情報を投稿させることを特徴としている。
【0023】
(11)このようなユーザ端末プログラムは、前記コンピュータに、撮影時における前記ユーザ端末の位置に関する位置情報及び前記撮影の時刻に関する時刻情報を取得させ、前記所定の位置範囲及び時間範囲にある前記ニュース情報の数に基づいて、前記所定の位置範囲及び時間範囲で前記ユーザの関心の高いニュース情報が発生していることを推定すべく、前記ニュース情報に前記位置情報及び時刻情報を紐付けさせるのが好ましい。
【発明の効果】
【0024】
本発明のニュース情報販売システム、サーバ装置、ユーザ端末プログラム及びサーバプログラムは、容易に動画/画像から報酬を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】ニュース情報販売システムの概略を示す模式図である。
【
図2】ニュース情報販売システムの一実施形態を示す機能ブロック図である。
【
図3】サーバ装置のハードウェア構成の一例を示す概略図である。
【
図4】ユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す概略図である。
【
図5】ユーザ登録の処理の流れの一実施形態を示すフローチャートである。
【
図6】ログイン処理の流れの一実施形態を示すフローチャートである。
【
図7】サーバ装置およびユーザ端末の処理の流れの一実施形態を示すフローチャートである。
【
図8】投稿サイトを表示する画面の一実施形態を示す概略図である。
【
図9】報酬データベースのデータ構造を示す概略図である。
【
図10】サーバ装置およびユーザ端末の処理の流れの他の実施形態を示すフローチャートである。
【
図11】ニュース情報販売システムのユーザ数に応じて報酬条件が異なることを示す概略図である。
【
図12】ニュース情報販売システムの他の実施形態を示す機能ブロック図である。
【
図13】サーバ装置、監視者端末の処理の流れの一実施形態を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
[1.概略説明]
(ニュース情報販売システム20)
まず、
図1を用いて本発明のニュース情報販売システムの概略を説明する。
図1に示すニュース情報販売システム(以下、本システムという。)20は、動画又は画像を含むニュース情報1を投稿サイト2に投稿する投稿者21と、投稿されたニュース情報1を閲覧する閲覧者22と、投稿されたニュース情報1から推定された重大事が通報される送信先23と、投稿されたニュース情報1が規約に違反していないかを監視する監視者24とにより主に利用される。
【0027】
本システム20は、投稿者21、閲覧者22、送信先23、監視者24との間で、ニュース情報1の報酬を値付けし、配分するシステムである。例えば、投稿者21が投稿したニュース情報1の報酬について、所定のインセンティブを与え、投稿を促している。
投稿者21は、本システム20にニュース情報1を投稿するユーザである。投稿者21はユーザ端末3を所有するものなら誰でも投稿できる。そして投稿されたニュース情報1の閲覧回数に応じた報酬を得ることができる。なおユーザ登録については後述する。
閲覧者22は、TV局などの報道関係や企業のような法人22aと、一般の個人22bとからなる。閲覧者22は投稿サイト2に投稿されたニュース情報1をインターネット経由で閲覧する。気に入ったニュース情報1は対価を支払って購入することができる。
送信先23は、予め登録された送信先であり、警察、病院、消防、地方公共団体、学校、幼稚園、保育園、児童相談所、保健所、保護センター、登録された団体、個人などである。投稿されたニュース情報1から重大事が起こっていることが推定されると、重大事を送信すべき送信先23に報知される。重大事のカテゴリー毎に、登録先が異なるようにしてもよい。
監視者24は、投稿サイト2を閲覧できるものであればよい。投稿サイト2を監視・パトロールし、規約違反のニュース情報1を監視する。規約違反を見つけると、本システム20に通報し、その真偽が判断された後に見合った報酬を得ることができる。
なお投稿者21、閲覧者22、送信先23、監視者24のそれぞれは、同じ者が複数兼任してもよい。
【0028】
[2.各構成]
(システム20)
まず、
図2の機能ブロック図を用いて本発明の一実施形態に係る本システム20を説明する。
本システム20は、主に本発明のユーザ端末3と、そのユーザ端末3にインターネット(イントラネット)等の通信網を介して通信可能に接続されたサーバ装置4とからなる。
【0029】
(ニュース情報1、投稿サイト2)
ニュース情報1は、動画又は画像を含み、さらに動画又は画像にテキスト情報を付したものを含んでいる。
投稿サイト2は、インターネット上で閲覧可能なサイトである。
【0030】
(ユーザ端末3)
ユーザ端末3は少なくとも投稿手段5を備えている。またユーザ端末3は位置・時刻手段6、モザイク手段7若しくは情報追加手段8のいずれか1つをさらに備えている。
ユーザ端末3は、動画/画像の撮影部3a、表示部3b及び位置・時刻取得部3cを備えている。本実施形態においては、例えばスマートフォンである。なお、装着もしくは着用出来るコンピュータとしてのウェアラブルコンピュータ、携帯電話、タブレット型端末、パソコン(パーソナルコンピュータ)などでもよい。
【0031】
(撮影部3a、表示部3b、位置・時刻取得部3c)
撮影部3aとしては、例えばデジタルカメラが用いられ、CCDやCMOS等の撮像素子で撮影した静止画/動画をデジタルデータとして記憶するものである。撮影部3aはスマートフォンを介して投稿者21により操作される。
表示部3bとしては、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、プラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display Panel)、有機EL(EL:Electroluminescence)などの画像を表示する装置が用いられる。
位置・時刻取得部3cは、位置情報及び時刻情報を取得する。位置情報とは、例えば空間内のユーザ端末3の位置を与える緯度及び経度の座標の測定値およびそれに換算できる量を含む概念である。GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムが用いられる。時刻情報とは、時刻及びそれに換算できる量を含む概念である。
【0032】
(位置・時刻手段6)
位置・時刻手段6は、ユーザ端末3の撮影部3aの撮影時に、位置・時刻取得部3cから位置情報及び時刻情報(位置・時刻情報)6aを取得する。
【0033】
(モザイク手段7)
モザイク手段7はプライバシーのための処理をする手段である。撮影した動画/画像について、顔又は目の画像部位を判別し、その部位に他の画像を用いて隠す。隠すべき画像部位は機械学習などの公知の技術を用いてもよい。
【0034】
(情報追加手段8)
ニュース情報1にタイトルや要約を付したり、カテゴリーを選択したり、タグを付したりする手段である。本実施形態では、投稿者21がタイトル、要約、タグを作成して付すようにされている。一方で、カテゴリー選択は、予め登録されたカテゴリーを投稿者21が投稿する前に選択するものである。
なお、タイトル、要約、タグを予め登録されたものから選択するようにしてもよいし、投稿者21が新たなカテゴリーを作成し選択できるようにしてもよい。
【0035】
(サーバ装置4)
サーバ装置4は、本実施形態においては、例えばパソコン(パーソナルコンピュータ)である。
サーバ装置4は、集計手段9と、報酬手段10と、削除手段11と、推定手段12と、報知手段13とからなる。さらにサーバ装置4は記憶部31を備えている。
【0036】
(集計手段9)
集計手段9は、集計情報9aを集計する。集計情報9aとは、投稿サイト2において、所定時間内に特定のニュース情報1の閲覧回数、所定の再生時間に達した数などである。
【0037】
(報酬手段10)
報酬手段10は、集計情報9a、投稿・報酬条件14(
図9参照)及び業績情報10aに基づいて、報酬の発生及び報酬の単価を算出する。なお集計情報9a、報酬条件14及び業績情報10aのいずれか1つを少なくとも含めばよい。さらに、これらの複数を組み合わせてもよい。算出された報酬10bは、現金、電子マネー、現金・電子マネーに換算したり、商品・サービスを購入したりできるポイント等として、投稿者21に支払われる。
【0038】
(削除手段11)
削除手段11は、投稿サイト2から特定のニュース情報1を削除する。削除されるニュース情報1は、不人気のニュース情報1及び予め定められた投稿規約に違反するニュース情報1である。
不人気のニュース情報1とは、所定時間内に所定の閲覧条件を満たさなかったものである。閲覧条件とは、閲覧回数、所定の再生時間に達した数などである。
投稿規約に違反するニュース情報1とは、ヤラセや捏造されたニュース情報、ポルノや残虐性の高いニュース情報、その他の不快と判断されるニュース情報、肖像権・パブリシティ権・プライバシー権・著作権などを侵害する/侵害の恐れがあるニュース情報などである。
【0039】
(推定手段12)
推定手段12は、投稿されたニュース情報1から何らかの重大事が発生していると推定する。重大事とは、例えば、災害、火事、事故、犯罪、いじめ、虐待、さらにそれらに関連する事項である。推定にはAIを用いてもよい。動画を複数の画像の集合と捉え、所定時間毎の画像について重大事の発生を判断する。重大事の種類については、例えば、機械学習により、重大事の種類に対応した画像データを学習させ、重大事の種類を推定するようにしてもよい。
【0040】
(報知手段13)
報知手段13は、重大事の発生を報知する。報知先は、前述した送信先23に重大事の発生が推定されたことを報知する。推定された内容に基づいて又は予めと録されたカエゴリーに基づいて、対応するであろう送信先に送信するようにしてもよい。
【0041】
(投稿・報酬条件14)
投稿・報酬条件14は投稿サイト2に投稿するための条件、報酬の発生、報酬額についての条件を定めたものである(
図9参照)。
【0042】
(報酬受部15)
投稿者21のオンラインの銀行口座の情報、ビットコインを含む電子マネーの口座情報などが該当する。
【0043】
[3.ハードウェア構成]
次に
図3および
図4を用いて、それぞれサーバ装置4及びユーザ端末3のハードウェア構成を説明する。
【0044】
(サーバ装置4のハードウェア構成)
図3に示すように、本実施形態のサーバ装置4では、例えばコンピュータを用いている。
そのコンピュータはCPU30を備えたものである。そのCPU30には、メモリ(以下、記憶部という。)31aと、記憶デバイス32などを接続/読み込むための接続ポート33と、ネットワークを介して外部と通信するための通信回路34とがバスライン35を介して接続されている。記憶部31には、投稿・報酬条件のデータベース14、43、さらには本システム20を処理するためのサーバプログラム36、ブラウザプログラム37、さらにはOS38(オペレーティングシステム)が記憶されている。
【0045】
本実施形態では、サーバプログラム36は、OS38およびブラウザプログラム37の機能を利用して協働して動作する。なお、サーバプログラム36として、ブラウザプログラム37、OS38を利用せず、単独で動作するようにしてもよい。
また投稿・報酬条件14、サーバプログラム36、ブラウザプログラム37およびOS38は、例えばダウンロードにより通信回路34を介して、または接続ポート33を通して記憶デバイス32により記憶部31aにインストールされる。
【0046】
(ユーザ端末3のハードウェア構成)
次いで、ユーザ端末3のハードウェア構成を説明する。ユーザ端末3とは、投稿者21及び監視者24が使用する端末である。ユーザ端末3のハードウェア構成は、前述のサーバ装置4のハードウェア構成とほぼ同じであるので、同じ部分には同じ符号を付して、その説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態のユーザ端末3では、例えばスマートフォンを用いている。
そのスマートフォンはCPU30を備えたものである。そのCPU30には、記憶部31bと、記憶デバイス32などを接続/読み込むための接続ポート33と、ネットワークを介して外部と通信するための通信回路34とがバスライン35を介して接続されている。記憶部31には、本発明のシステムを処理するためのユーザ端末プログラム39、ブラウザプログラム37、さらにはOS38(オペレーティングシステム)が記憶されている。
【0047】
上述したハードウェア構成では、
図2に示す機能を、例えば、CPU30とサーバプログラム36/ユーザ端末プログラム39を用いて実現するようにしているが、その一部または全部をマイコンなどの論理回路、あるいは、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)を用いてシーケンス制御してもよい。
【0048】
[4.プログラム]
(ユーザ登録処理のフローチャート)
図5は、本システム20のユーザ端末3で用いられるユーザ端末プログラム39aおよびサーバ装置4で用いられるサーバプログラム36aの処理の一実施形態を示すフローチャートである。
本実施形態ではWEBブラウザの機能を用いて処理を実行しているが、ユーザ端末3及びサーバ装置4にインストールされたプログラムによりユーザ登録処理を実行するようにしてもよい。
【0049】
(T1)本システム20を利用しようとする未登録のユーザがユーザ端末3を操作することにより、ユーザ端末3はサーバ装置4にユーザ登録のための登録フォームの送信を要請する。例えば、本実施形態では、WEBブラウザを通じて、サーバ装置4から登録フォームのダウンロード要請をする。
【0050】
(T2)サーバ装置4は登録フォームを送信する。登録フォームには、報酬10bを受け取るために必要な情報を入力するための記入欄がある。記入欄に入力が求められている情報は、例えば、未登録のユーザが報酬10bを受け取るために必要な情報である。例えば、実際に報酬を受けとるために必要な全ての情報である。必要な情報として、例えば、銀行口座の情報が挙げられ、銀行名(銀行コード)、支店名(支店番号)、口座番号、口座名及びそれらに換算できる情報などが対応する。報酬10bが電子マネーや前記ポイントである場合は、電子マネーやポイントを受けとるために必要な全ての情報が入力される。必要な全ての情報は、少なくとも報酬が受け取れる最小限の情報であればよい。その他、ログイン処理に用いるユーザ名、パスワード、システムで使用するハンドル名などを入力してもよい。
【0051】
(T3)未登録ユーザにより記入欄に登録のための情報が入力されてサーバ装置4に送信する。
【0052】
(T4)登録のために必要な情報をサーバ装置4のユーザ登録データベース(図示せず)に記憶部31aに記憶する。
【0053】
閲覧者22や登録された送信先23についてはユーザ登録を不要にしてもよい。ユーザ登録をしない閲覧者22及び登録された送信先23がニュース情報1の規約違反等を連絡することができるようにしてもよい。
またユーザ登録すると、報酬を受け取るための銀行口座の情報が登録されるので、投稿者21及び監視者24となることができる。
【0054】
(ログイン処理のフローチャート)
図6は、本システム20のユーザ端末3で用いられるユーザ端末プログラム39bおよびサーバ装置4で用いられるサーバプログラム36bの処理の一実施形態を示すフローチャートである。
【0055】
(R1)投稿しようとするユーザは、本システム20のユーザ端末プログラム39aを起動する。例えば、ユーザにより表示部3b(
図2参照)表示されるログイン情報入力画面に登録されたユーザ名、パスワードを入力し、サーバ装置4に送信する。
【0056】
(R2)サーバ装置4は、ユーザ登録のデータベースを参照し、送信されたユーザ名及びパスワードと同一の登録があるのか検索する。同一の登録がない場合はR1の処理に戻る。同一の登録がある場合は、その旨をユーザ端末3に送信する。
また、ソーシャルログインと呼ばれる仕組みを用いて、ログインしてもよい。その場合、SNSのアカウント(例えばユーザ名及びパスワード)の他に、インターネットバンキングのアカウントを用いてもよい。インターネットバンキングのアカウントを用いると、ログインすることによりインターネットバンキングの口座で報酬10bを受け取ることができる。
【0057】
(R3)同一の登録が確認されると、本システム20にログインする。ログインすると、動画/画像を投稿するためのユーザ端末プログラム39c(
図7参照)が起動する。
【0058】
(投稿から報酬発生までの処理を示すフローチャート)
図7は、本システム20のユーザ端末3で用いられるユーザ端末プログラム39cおよびサーバ装置4で用いられるサーバプログラム36cの処理の一実施形態を示すフローチャートである。
【0059】
(S1)ログイン後、ユーザ端末プログラム39cが起動する。投稿者21の操作によりプログラム39cに基づいて動画又は画像を撮影する。
【0060】
(S2)撮影と同時に又は後に、撮影の位置・時刻情報6aを取得し、動画/画像データに紐づける。なお本工程(S2)を経由せずに、工程(S3)に進んでもよい。
【0061】
(S3)撮影した動画/画像に個人が特定できないようにモザイク等の処理を行う。個人が特定できる情報又は特定される恐れのある情報について、モザイク処理をしてもよい。
【0062】
(S4)撮影した動画/画像に追加の情報を紐付ける。例えば、動画/画像のカテゴリーを選択する。また例えば、タイトル又は要約等のテキスト情報を追加する。さらに例えば、タグを付してもよい。なおハンドル名は撮影と同時に追加されるようによいし、本工程S4で追加できるようにしてもよい。
【0063】
なお工程S3及び工程S4の一方又は両方を経由せずに、工程(S1、S2)から工程(S4)に進んでもよい。さらに工程S3と工程S4を入れ替えても良い。
【0064】
(S5)投稿者21の操作により、動画/画像をニュース情報1として投稿する。
【0065】
(S6)サーバ装置4はニュース情報1を取得し、投稿サイト2にアップロードする。この際に、投稿したニュース情報1を識別する情報を付してもよい。識別する情報は、後述する監視者24が規約違反の投稿を特定するのに用いる。
【0066】
(投稿サイト2の画面表示16)
ここから投稿サイト2の画面表示16を説明する。
図8は投稿サイト2の画面であり、投稿者21、閲覧者22、送信先23、監視者24のユーザ端末3の表示部3bに表示される画面表示を示す。図に示している画面表示16は、広告画面部17と、その広告画面部17の下方に配置されているニュース情報画面部18とからなる。
図8で表示されている画面はホーム画面である。符号19はホームボタンであり、クリックするとホーム画面が表示される。
【0067】
(広告画面部17)
広告画面部17には宣伝・広告の動画/画面のサムネイル画像が表示されている。広告画面部17は広告サイトにリンクされている。広告画面部17をクリックすると、対応する広告サイトが表示される。図では広告画面部17は、左方の画面部17aと、右方に上下に並んだ2つの画面部17bとからなる。広告画面部17の位置、大きさ、範囲は、
図8に示している表示態様に制限されるものではない。
【0068】
(ニュース情報画面部18)
ニュース情報画面部18は、その上方で、左右に2つ並んで配置されている人気画面部18a及びTOPICS画面部18bと、それらの人気画面部18a及びTOPICS画面部18bの下方に配置されている複数のニュース画面部18cとからなる。
【0069】
(人気画面部18a、TOPICS画面部18b)
人気画面部18aは、例えば、人気のあるニュース情報1のサムネイル画像を表示している。
TOPICS画面部18bは後述する推定手段12により重大事の発生が推定されたニュース情報1が表示される画面部である。
人気画面部18a及びTOPICS画面部18bはそれぞれ対応するニュース情報1にリンクされている。人気画面部18a及びTOPICS画面部18bをクリックすると、対応するニュース情報1の動画が再生され又は画像が表示される。
なおニュース情報画面部18の数、位置、大きさ、範囲は、
図8に示している表示態様に制限されるものではない。
【0070】
(ニュース画面部18c)
ニュース画面部18cは、複数のニュース情報1に対応するサムネイル画像からなる。そして人気画面部18aと、TOPICS画面部18bの下方に、1列に4枚ずつで、全体で5列に配置されている。
本実施系形態では、閲覧者22等が各列を左右にスワイプ又はフリックなどすることで、隠れているニュース画面部18cが表示される。
一番上の列は残り時間10分で削除されるニュース画面部18cを示す列である。本実施形態では、閲覧回数の少ないニュース情報1は所定時間が経過すると削除される。なお残り時間は10分に限定されない。例えば、5、15、30、60分などにしてもよい。
2列目から4列目では、各列で同じカテゴリーのニュース画面部18cが配置されている。本実施形態では、上から順に、「事件・事故・災害」、「芸能・スポーツ」、「エンタメ・ハプニング」のカテゴリーが配置されている。
また最終列は、「HELP YOU!」のカテゴリーの列である。このカテゴリーには、閲覧者22に助けを求める投稿者21が投稿したニュース情報1のニュース画面部18cが表示される。
本実施形態では、各ニュース画面部18cの下方にタイトル及び/又要約を表示するテキスト画面部18dが配置されている。さらにテキスト画面部18dの下方には閲覧回数と、投稿してからの経過時間を表示すうる閲覧・時間画面部18eとが配置されている。
なおニュース画面部18cの数、位置、大きさ、範囲は、
図8に示している表示態様に制限されるものではない。
【0071】
(S7)
図7に戻って、集計情報9a及び投稿・報酬条件14に基づいて報酬の支払いの可否を判断する。
【0072】
(投稿・報酬条件14のデータ構造)
図9に投稿・報酬条件14を示すデータベースのデータ構造を示す。図に示している投稿・報酬条件14は、カテゴリー毎に投稿及び報酬の条件項目を定めている。
本実施形態では、カテゴリーとして、例えば、事件・事故・災害26a、日常26b、芸能・スポーツ26c、エンタメ・ハプニング26d及びHELP YOU!26e及び人気・速報26fを備えている。
本実施形態では、事件・事故・災害26aは事件・事故・災害の現場などそれらに関し、日常26bは投稿者21及びその周囲の日常の生活に関し、芸能・スポーツ26cは芸能人・スポーツ選手に関し、エンタメ・ハプニング26dはエンターテイメント・ハプニングに関し、HELP YOU!26eは投稿者21が助けを求めたい事項に関するニュース情報1である。人気・速報26fの人気は所定時間当たりの閲覧回数の多いものが相当する。なお、総閲覧回数、最後まで再生された回数などの他の基準で人気があることを判断してもよい。速報はニュース情報1の中で最新の投稿に相当する。
なおカテゴリーの項目は上述したものに限定されない。
【0073】
条件項目としては、カウント期限27a、閲覧の単価27b、投稿前チェック27c、プライバシー保護27d及びアーカイブ27eとからなる。
カウント期限27aは閲覧数を集計する所定の初期時間である。投稿開始からの時間である。なお表中のカテゴリーによると、事件・事故・災害26aなら1h、エンタメ・ハプニング26dなら12hというように、カテゴリーに対応している。
閲覧の単価27bは1回の閲覧の価格である。
投稿前チェック27cは、投稿の前に投稿規約が守られているかチェックして、投稿の可否を決定することである。
ここで、表中の丸印は条件項目を実施し、バツ印はしない、三角印は状況次第で実施するということである。例えば、カテゴリーがHELP YOU!26eで、いじめに関する投稿であるなら、投稿前チェックを実施し、投稿の可否を決定する。いじめに関する投稿であるかどうかは、AIで判断するようにしてもよい。その他、位置・時刻情報6aが近似している投稿が多数ある場合、重大事が発生しているとして、投稿チェックをしてもよい。
プライバシー保護27dは個人情報が特定できる画面部を他の画面部で隠すなどする処理である。例えば、名前、住所、電話番号、車のナンバーなどの個人を特定できる画像部位を判別し、その部位に他の画像を用いて隠す。
アーカイブ27eとは記憶部31に保存することであり、本実施形態では、所定の閲覧回数に達したニュース情報1を後で閲覧できるように記憶している。
【0074】
図7に戻って、集計情報9aはニュース情報1に対応するカテゴリーにおけるカウント期限27aの時間内の閲覧数を集計する。例えば、カテゴリーが事件・事故・災害26aであるなら、カウント期限27aは1時間である。集計情報9aは1時間における閲覧数である。以後の説明を容易にするため、カテゴリーが事件・事故・災害26aのニュース情報1が投稿サイト2に投稿されているとする。
【0075】
(S8)集計情報9aに基づいて、報酬の支払いの可否を判断する。本実施系形態では、例えば、閲覧数として1万回が設定されている。1万回(所定数)以上である場合は、報酬が発生する。なお報酬の発生のための所定の閲覧数は1万回に制限されるものではなく、設定を変更してもよい。
【0076】
(S9)1万回に達していない。
【0077】
(S12)対応するニュース情報1を投稿サイト2から削除する。閲覧数が少ない投稿は人気がない傾向にあるので、投稿サイト2から削除することで、サーバ装置4の負荷を低減できる。さらに投稿サイト2に所定の人気のあるニュース情報1が増加する傾向となるから、閲覧者22を楽しませることができる。
【0078】
(S9)1万回を超えている。
【0079】
(S10)報酬条件14に基づいて報酬額を算出する。本実施形態では、例えば、閲覧数が2万回であるから、10円の単価を乗じて、20万円が報酬となる。
【0080】
(S11)報酬10bとして20万円を投稿者21の報酬受部15に支払う。
【0081】
次に、本システム20の変形例を説明する。変形例に係るニュース情報販売システムは、前述した本システム20とほぼ同様であるので、同じ部分の説明を省略する。
【0082】
(変形例1)
報酬の条件として、同一又は似ている投稿が少なく、且つ、早く投稿されている投稿ほど、報酬額を上げるようにしてもよい。誰も知らないことを早く投稿することにインセンティブを与えるためである。
同一/似ている投稿については、AIによる画像処理を用いてもよい。例えば、画像処理により、同じ/似ている部分が所定割合以上であれば、同一/似ていると判断する。動画の場合は所定時間毎に画像を抽出し、それらの画像を画像処理し、比較対象となる動画に戻づく画像と同じ/似ている部分が所定割合以上あれば、同一/似ていると判断する。
【0083】
(変形例2)
変形例1において、同一又は似ている投稿について、位置・時刻情報6aが所定の範囲にある投稿は同じ又は似ている投稿とみなして、その数が少ないほど、誰も知らないことが投稿されたとし、報酬額を上げるようにしてもよい。
【0084】
(変形例3)
【0085】
(事件発生の推定処理を示すフローチャート)
図10は、本システム20のユーザ端末3で用いられるユーザ端末プログラム39dおよびサーバ装置4で用いられるサーバプログラム36dの処理の一実施形態を示すフローチャートである。本フローチャートは事件の発生を推定する処理を示している。
【0086】
(S2、S3)変形例3では、
図7で示したフローチャートにおいて、ユーザ端末3の処理はほぼ同じである。変形例3では工程S2の撮影位置・時刻情報の取得及び工程S5の動画/画像投稿を必須の工程としている。
【0087】
(S13)投稿されたニュース情報1から所定範囲及び所定時間内の位置・時刻情報6aのニュース情報1の数を集計し、所定数以上の投稿数があれば、同じ場所・時間で投稿者を引き寄せる又は関心の高い重大事が発生していると推定する。
【0088】
(S14)重大事の発生が推定される。推定されない場合は何もしない。
【0089】
(S15)予め登録した送信先23に重大事の発生の推定を報知する。送信先23はリアルタイムで重大事の発生を知ることができるので、重大事に素早く対応することができる。例えば、大きな事故の発生、災害などである。
【0090】
(変形例4)
変形例4では、報酬の条件として、業績情報10aを用いている。報酬の条件として、投稿サイト2への投稿総数、投稿をするユーザの総数、ニュース情報1に組み込まれる広告数若しくは投稿サイト2を運営する事業者の業績に関する業績情報10aのいずれかに基づいて報酬を所定の期間毎に変動するようにしてもよい。
【0091】
図11はニュース情報販売システム20のユーザ総数に応じて異なる報酬条件に変更することを示す概略図である。報酬条件は、前述の投稿・報酬条件14の報酬部分に相当する。
図の上方には成長フェーズが記載されている。成長フェーズは、シード期40a、アーリー期40b、ミドル期40c、レイター期40d及びレイター期の後の期間40eからなる期間に区分されている。
各成長フェーズについて、獲得しているユーザ総数を基準にして区分している。各成長フェーズの下方にユーザ数(符号41参照)が記載されている。またユーザ数41の下方には対応する報酬条件(符号43参照)がある。なお成長フェーズの下方の4桁の数字(符号42参照)は、各成長期に到達するであろう年を西暦として、仮想的に示している。
【0092】
例えば、成長フェーズにおいて、シード期40aはユーザ総数がほぼゼロで、アーリー期40bはユーザ総数が約500万人で、ミドル期40cはユーザ総数が約1500~4500万人で、レイター期40dはユーザ数が4500~6000万人である。さらにレイター期の後の期間40eには、ユーザ数が約9000万人の期間がある。
【0093】
本実施形態では、アーリー期では報酬条件A、ミドル期では報酬条件B、レイター期では報酬条件Cが用いられる。
【0094】
例えば、報酬条件としては、予め定められた1動画当たりの総再生時間又は所定の閲覧回数を超えたニュース情報1について報酬が発生するようにしている。
報酬条件Aでは、ユーザ総数の増加を促すため、1動画当たりの総再生時間又は閲覧回数を低めに設定している。
報酬条件Bでは、ユーザ総数の増加に伴い、徐々に1動画当たりの総再生時間又は閲覧回数を引き上げる。
報酬条件Cでは、大よそのユーザ総数が確定し、ユーザ総数の増加が鈍化する付近で、所定の1動画当たりの総再生時間又は閲覧回数を設定する。
【0095】
変形例4では、予め複数の投稿・報酬条件14をサーバ装置4の記憶部31aに記憶している。ユーザ数の総数が所定の閾値より多い又は少なくなると、報酬条件を変更する。なお投稿・報酬条件14における投稿の条件についても変更してもよい。例えば、ユーザ数が多くなるに従い、投稿前チェック、プライバシー保護を強化するなどである。
【0096】
[5.他の実施形態]
次に、本システム20の他の実施形態を説明する。
図12に示す他の実施形態に係るニュース情報販売システム(以下、第2システム)は、前述した本システム20とほぼ同様であるので、同じ部分には同じ符号を付して、その説明を省略する。
【0097】
(第2システム20a)
図に示している第2システム20aは、監視者24により投稿サイト2を監視し、規約違反の投稿を通報するシステムである。第2システム20aは、監視者端末3と、サーバ装置4とからなる。
【0098】
(監視者端末3)
監視者端末3は前述したユーザ端末3と同じである。投稿者21であるか、監視者24であるかは、立場が異なるだけで、同一人物であってもよい。なお、前記立場の違いにより、例えば、投稿者21として振る舞う際にはスマートフォンを用い、監視者24として振る舞う際にはデスクトップ型のパーソナルコンピュータを用いるなど端末が異なってもよい。
【0099】
(通報手段28)
監視者端末3は通報手段28を備えている。通報手段28は監視者24により特定された規約違反/その恐れがあるニュース情報1に対応する通報情報28aをサーバ装置4に送信する。通報情報28aは特定のニュース情報1を識別する情報である。例えば、本実施形態では、投稿順に識別番号を紐付けている。またどの規約に違反しているのか、規約を選択できるようにしてもよい。さらに詳細な規約違反の内容を監視者24が記載できるようにしてもよい。
【0100】
(サーバ装置4)
サーバ装置4は、通報確認手段29と、削除手段11と、報酬手段10とからなる。
【0101】
(通報確認認段29)
通報確認段29は通報情報28aに基づいて、規約違反とされるニュース情報1が違反しているかどうか確認する。
【0102】
(規定違反の通報処理を示すフローチャート)
図13は、第2システム20aのユーザ端末3で用いられるユーザ端末プログラム39eおよびサーバ装置4で用いられるサーバプログラム36eの処理の一実施形態を示すフローチャートである。本フローチャートは規定違反の通報をする処理を示している。
【0103】
(K1)監視者端末3のCPU30は、所定の通報フォームを介して、監視者24により選択された規定違反の種類と、記載された規定違反の内容と、対応する識別番号をサーバ装置4に送信する。
【0104】
(K2)違反投稿であるかを確認する。確認はサーバ装置4の管理者が行って、その結果をサーバ装置4に入力する。またAIによる画像認識により、ニュース情報1の動画/画像について、規約違反に相当する動画/画像があるかを確認してもよい。また通報が所定数に達することに基づいて、違反投稿の確認をしたり、違反投稿を判断したりしてもよい。
【0105】
(K3)違反投稿である場合は工程K4に進む。違反でない場合は終了する。
【0106】
(K4)投稿サイト2から違反投稿に相当するニュース情報1を削除する。
【0107】
(K5)通報した監視者24への報酬を検討する。報酬は最も早く違反投稿を通報した監視者24に支払われる。本実施形態では、違反投稿の通報で、且つ、通報が早かった上位の所定数の監視者24に対し、最も早い通報から順に報酬を上げるようにしている。なお、違反投稿の通報で、且つ、最も早い通報をした監視者24のみが報酬を受けるようにしてもよい。
【0108】
(K6)報酬額を監視者24に支払う。
【0109】
第2システム20aの規定違反の通報をする処理について、サーバ装置4ではなく、別個のサーバ装置を用いてもよい。
【0110】
[6.その他]
工程S8(
図7参照)の報酬発生の検討を削除し、全ての投稿に報酬が発生するようにしてもよい。
プライバシー保護27d及び投稿前チェック27c(
図9参照)について、対応するカテゴリーについて、それぞれ工程S6の前にサーバ装置4で行うようにしてもよい。またユーザ端末3において、それぞれ工程S5の投稿の前に行うようにしてもよい。
アーカイブ27e(
図9参照)について、工程S9(
図7参照)の後に行うのがよい。本実施系形態では全てカテゴリーの投稿に対して行っている。なおアーカイブしないカテゴリーを作ってもよい。
前述のシステム20(
図2参照)では、ユーザ端末3にモザイク手段7を備えていたが、サーバ装置4にモザイク手段7(二点鎖線)を設けて、サーバ側でモザイク処理をするようにしてもよい。
前述の本システム20(
図2参照)では、サーバ装置4から投稿サイト2へニュース情報1を投稿していたが、投稿サーバ44を別に設置し、ユーザ端末3から送信されるニュース情報1が直接に投稿サーバ44に送信されるようにしてもよい。投稿サーバ44には、集計手段9(二点鎖線)及び投稿サーバ44の記憶部31(二点鎖線)を備えている。サーバ装置4の削除手段11(二点鎖線)は投稿サーバ44に特定のニュース情報1を削除する旨を送信する。なおサーバ装置4を経由して、ニュース情報1を投稿サーバ44に送信されるようにしてもよい。
前述の実施形態に、変形例、他の実施形態、その他として記載した事項を、それぞれを適宜に組み合わせて用いることができる。
【0111】
[7.まとめ]
(1)本発明のニュース情報販売システム20、撮影した動画/画像を含むニュース情報1を、インターネット上で閲覧可能な投稿サイト2に投稿する投稿手段5を備えるユーザ端末3と、ユーザ端末と通信可能に接続されると共に、投稿されたニュース情報の投稿から所定の初期時間内の閲覧数が多いほど、投稿した者が得るべき報酬10bを大きくする報酬手段10を備えるサーバ装置4とからなることを特徴とする。
(2)本発明のニュース情報販売システム20、ニュース情報販売システムに用いるサーバ装置4は、ユーザ端末3を介してインターネット上の投稿サイト2に投稿された動画/画像を含むニュース情報1の投稿者21に報酬10bを支払うものであり、投稿から所定の初期時間内の閲覧数が多いほど、投稿者21が得るべき報酬10bを大きくする報酬手段10を備えていることを特徴とする。
投稿開始から初期時間内の閲覧数に応じて報酬が大きくなるので、閲覧者22が、今、見たいというニュース情報1に対して大きな報酬が付与されやすい。また個人が、普通に/偶然に撮影した動画/画像を投稿サイト2を通じて販売することができる。個人などが投稿したニュース情報であるから、メディアの思惑によって編集されたニュースではない、事実を確認できるニュースのセカンドオピニオンとなる。
【0112】
(3)このようなサーバ装置4が、報酬手段10は、同じ又は似ているニュース情報1の数が少ないほど、且つ、早く投稿されるほど、報酬10bを大きくするので、誰も知らないことを早く届けた投稿者21ほど報酬が高くなる。
【0113】
(4)報酬手段10は、投稿サイト2への投稿総数、投稿をする前記ユーザの総数、ニュース情報1に組み込まれる広告数若しくは前記投稿サイトを運営する事業者の業績に関する業績情報10aの全て又はいずれか1つに基づいて報酬10bを所定の期間毎に変動するものであるので、投稿サイト2の業績情報10aに基づいて報酬条件を変更することができる。すなわち新しい資本主義としての成長と分配を具体的に実現するものである。
【0114】
(5)報酬手段10は、閲覧数が所定数以上であるニュース情報1に対し報酬10bを発生させるものであり、前記所定数を満たさないニュース情報1を投稿サイト2から削除する削除手段11を備えているので、閲覧者22にとって興味のあるニュース情報1を集めた投稿サイト2にすることができる。
【0115】
(6)ニュース情報1に撮影時におけるユーザ端末3の位置に関する位置情報及び前記撮影の時刻に関する時刻情報6aが紐付けられており、前記同じ又は似ているニュース情報1の数は、所定の位置範囲及び時間範囲にあるニュース情報1の数に基づいているので、簡易に同一/似ているニュース情報1がどれであるのか大雑把に判断することができる。
【0116】
(7)所定の位置範囲及び時間範囲にあるニュース情報1の数が多いほど、前記所定の位置範囲及び時間範囲でユーザ21の関心の高いニュース情報1が発生していることを推定する推定手段12をさらに備えているので、関心の高いニュース情報1の発生を簡易に推定することができる。
【0117】
(8)ニュース情報1に撮影時におけるユーザ端末3の位置に関する位置情報及び前記撮影の時刻に関する時刻情報6aが紐付けられており、前記所定の位置範囲及び時間範囲にあるニュース情報1の数が多いほど、前記所定の位置範囲及び時間範囲でユーザ21の関心の高いニュース情報1が発生していることを推定する推定手段12をさらに備えているので、関心の高いニュース情報1の発生を簡易に推定することができる。
【0118】
(9)前記所定の位置範囲及び時間範囲にあるニュース情報1の数が所定の数以上になると、予め登録された送信先23に知らせる報知手段13をさらに備えているので、前記所定の位置範囲及び時間範囲に何か重大事が起こっていることを推定し、投稿内容と関係の有る送信先23に直ぐに報知することができる。
【0119】
(10)本発明のユーザ端末プログラム39は、投稿から所定の初期時間内の閲覧数が多いほど、前記投稿した者が得るべき報酬10bを大きくするニュース情報販売システム20に用いるものであり、コンピュータに、インターネット上で閲覧可能な投稿サイト2に撮影した動画/画像を含むニュース情報1を投稿させるので、投稿から初期時間内の閲覧数に応じて報酬が大きいので、閲覧者22が、今、見たいというニュース情報1に、大きな報酬が反映されやすい。また個人が、普通に/偶然に撮影した動画/画像を投稿サイト2を通じて販売することができる。個人などが投稿したニュース情報であるから、メディアの思惑によって編集されたニュースではない、事実を確認できるニュースのセカンドオピニオンとなる。
【0120】
(11)このようなユーザ端末プログラム39が、コンピュータに、撮影時におけるユーザ端末3の位置に関する位置情報及び前記撮影の時刻に関する時刻情報6aを取得させ、前記所定の位置範囲及び時間範囲にあるニュース情報1の数に基づいて、前記所定の位置範囲及び時間範囲でユーザ21の関心の高いニュース情報1が発生していることを推定すべく、ニュース情報1に前記位置情報及び時刻情報を紐付けさせるので、関心の高いニュース情報1の発生を簡易に推定することができる。
【符号の説明】
【0121】
1 ニュース情報
2 投稿サイト
3 ユーザ端末
3a 撮影部
3b 表示部
3c 位置・時刻取得部
4 サーバ装置
5 投稿手段
6 位置・時刻手段
6a 位置・時刻情報
7 モザイク手段
8 情報追加手段
9 集計手段
9a 集計情報
10 報酬手段
10b 報酬
11 削除手段
12 推定手段
13 報知手段
14 投稿・報酬条件
15 報酬受部
16 表示画面
17 広告画面部
18 ニュース情報画面部
18a 人気画面部
18b TOPICS画面部
18c ニュース画面部
19 ホームボタン
20 ニュース情報販売システム(本システム)
21 投稿者
22 閲覧者
23 送信先
24 監視者
26a 事件・事故・災害
26b 日常
26c 芸能・スポーツ
26d エンタメ・ハプニング
26e HELP YOU!
26f 人気・速報
27a カウント期限
27b 閲覧の単価
27c 投稿前チャック
27d プライバシー保護
27e アーカイブ
28 通報手段
29 通報確認手段
29 第2システム
30 CPU
31a メモリ(サーバの記憶部)
31b メモリ(ユーザ端末の記憶部)
32 記憶デバイス
33 接続ポート
34 通信回路
35 バスライン
36 サーバプログラム
37 ブラウザプログラム
38 OS
39 ユーザ端末プログラム
40a シード期
40b アーリー期
40c ミドル期
40d レイター期
40eレイター期の後の期間
41 ユーザ数
42 数字
43 報酬条件
44 投稿サーバ装置