(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023128483
(43)【公開日】2023-09-14
(54)【発明の名称】装置及びコード
(51)【国際特許分類】
G01R 31/58 20200101AFI20230907BHJP
H01H 9/54 20060101ALI20230907BHJP
G01R 31/74 20200101ALI20230907BHJP
【FI】
G01R31/58
H01H9/54 B
G01R31/74
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022032851
(22)【出願日】2022-03-03
(71)【出願人】
【識別番号】593063161
【氏名又は名称】株式会社NTTファシリティーズ
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】弁理士法人志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】流田 康一
【テーマコード(参考)】
2G014
5G034
【Fターム(参考)】
2G014AA02
2G014AA03
2G014AA07
2G014AA27
2G014AB33
2G014AB60
2G014AC15
2G014AC18
5G034AB06
(57)【要約】
【課題】備える導通試験機能を有効にしても、仮接続用コードの両端子間に電位差が生じない装置及びコードを提供する。
【解決手段】装置は、第1端子と第2端子とがそれぞれ両端になる接続導体の過電流を制限する過電流保護部と、前記接続導体を前記第1端子に係る第1区間と前記第2端子に係る第2区間とに区分する区分回路と、前記接続導体に対する所定の電位差を設定可能な試験端子と、前記試験端子を介した前記接続導体の導通を前記接続導体の区分ごとに試験する導通試験用回路と、前記第1区間に割り当てられた第1区分の接続導体と前記第2区間に割り当てられた第2区分の接続導体とを接続することで前記区分回路を無効にするか、前記第1区分の接続導体と前記第2区分の接続導体との接続を解いて前記区分回路を有効にするかを切り替えるスイッチと、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端子と第2端子とがそれぞれ両端になる接続導体の過電流を制限する過電流保護部と、
前記接続導体を前記第1端子に係る第1区間と前記第2端子に係る第2区間とに区分する区分回路と、
前記接続導体に対する所定の電位差を設定可能な試験端子と、
前記試験端子を介した前記接続導体の導通を前記接続導体の区分ごとに試験する導通試験用回路と、
前記第1区間に割り当てられた第1区分の接続導体と前記第2区間に割り当てられた第2区分の接続導体とを接続することで前記区分回路を無効にするか、前記第1区分の接続導体と前記第2区分の接続導体との接続を解いて前記区分回路を有効にするかを切り替えるスイッチと、
を備える装置。
【請求項2】
前記区分回路は、
互いに逆向きに直列接続される第1ダイオードと第2ダイオードを含む、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1区分の接続導体に前記第1ダイオードが介在されていて、
前記第2区分の接続導体に前記第2ダイオードが介在されている、
請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記導通試験用回路は、
前記第1端子と前記第2端子とのうちの何れかを前記試験端子に接続することによって、前記第1端子と前記第2端子とのうちの前記試験端子に接続された何れかに対応する区分の前記接続導体に、前記電位差による電流が流れるように構成されていて、
前記電流があるか否かによって前記接続導体の導通状態を識別し、前記識別可能な表示を表示部に表示させる
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4の何れか1項に記載の装置と、
前記装置に接続される前記第1端子を含む第1コードと、
前記装置に接続される前記第2端子を含む第2コードと、
を備えるコード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装置及びコードに関する。
【背景技術】
【0002】
接続予定の2つの装置又は2つの電極を配線によって接続する前に、ヒューズを介在させたコード(ヒューズ付きコードという。)を利用して仮接続する施工手順を実施することがある。このような手順を踏むことで、「(1)仮接続によって接続した装置に異常がないか。」、「(2)仮接続によって過電流は発生しないか。」などの確認を行うことができる。これにより、対象の装置を保護したり、作業者の感電などの事故を未然に防ぐことができる。
【0003】
ところで、ヒューズ付きコードの両端子間が導通しているかを確認するには、テスター、又は電圧源と電流センサの組などの測定環境が必要になる。このような測定環境を不要とするために、ヒューズ付きコードが自らの導通試験機能を備えることで、このような測定環境を設けずとも導通試験が実施できる技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、既知の技術のヒューズ付きコードには、導通試験機能を有効にしていると、ヒューズ付きコードの両端に自らの導通試験用の電圧が発生するものがある。このようなヒューズ付きコードの導通試験機能を有効にしたまま、これを用いて上記の仮接続の施工手順を実施すると、ヒューズ付きコードの両端子間に電位差が生じた状態で仮接続を実施することになり、接続先の装置が故障したり、ヒューズ付きコードが損傷したりする場合があった。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、備える導通試験機能を有効にしても、仮接続用コードの両端子間に電位差が生じない装置及びコードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)上記の課題を解決するための本発明の一態様は、第1端子と第2端子とがそれぞれ両端になる接続導体の過電流を制限する過電流保護部と、前記接続導体を前記第1端子に係る第1区間と前記第2端子に係る第2区間とに区分する区分回路と、前記接続導体に対する所定の電位差を設定可能な試験端子と、前記試験端子を介した前記接続導体の導通を前記接続導体の区分ごとに試験する導通試験用回路と、前記第1区間に割り当てられた第1区分の接続導体と前記第2区間に割り当てられた第2区分の接続導体とを接続することで前記区分回路を無効にするか、前記第1区分の接続導体と前記第2区分の接続導体との接続を解いて前記区分回路を有効にするかを切り替えるスイッチと、を備える装置である。
(2)上記の装置において、前記区分回路は、互いに逆向きに直列接続される第1ダイオードと第2ダイオードを含む。
(3)上記の装置において、前記第1区分の接続導体に前記第1ダイオードが介在されていて、前記第2区分の接続導体に前記第2ダイオードが介在されている。
(4)上記の装置において、前記導通試験用回路は、前記第1端子と前記第2端子とのうちの何れかを前記試験端子に接続することによって、前記第1端子と前記第2端子とのうちの前記試験端子に接続された何れかに対応する区分の前記接続導体に、前記電位差による電流が流れるように構成されていて、前記電流があるか否かによって前記接続導体の導通状態を識別し、前記識別可能な表示を表示部に表示させる。
(5)本発明の一態様は、上記の何れかの装置と、前記装置に接続される前記第1端子を含む第1コードと、前記装置に接続される前記第2端子を含む第2コードと、を備えるコードである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、備える導通試験機能を有効にしても、仮接続用コードの両端子間に電位差が生じない装置及びコードを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施形態の装置30を有するコード1を説明するための模式図である。
【
図2】実施形態の導通確認機能を説明するための図である。
【
図3】実施形態の端子接続に関わる準備段階に電流を阻止する保護機能を説明するための図である。
【
図4】実施形態の端子接続に関わる準備段階に電流を阻止する保護機能を説明するための図である。
【
図5】実施形態の端子接続時に導通試験用回路34に電流の流入を阻止する保護機能を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態に関する装置及びコードついて説明する。
【0011】
図1は、実施形態の装置30を有するコード1を説明するための模式図である。
コード1は、例えば、第1コード10と、第2コード20、装置30とを備える。
【0012】
第1コード10は、接触部11、コード部12、及び第1接続端子13を備える。
第1コード10の先端には、絶縁ミノムシクリップ、絶縁ワニ口クリップ、絶縁ピン、テスタ棒などの接触部11が設けられている。接触部11は、コード部12の芯線に接続される金属部材を含めて形成され、対象物に電気的に接続される。なお、接触部11は、コネクタなどによって着脱可能に保持されていてもよい。この場合、容易に接触部を交換できる。第1接続端子13は、装置30の第1端子TB1に着脱自在に接続される。
【0013】
第2コード20は、接触部21、コード部22、及び第2接続端子23を備える。
装置30に接続される第2接続端子23を含む。第2コード20の先端には、接触部11と同様の接触部21が設けられている。接触部21は、コード部22の芯線に接続される金属部材を含めて形成され、対象物に電気的に接続される。なお、接触部21は、コネクタなどによって着脱可能に保持されていてもよい。この場合、容易に接触部を交換できる。第2接続端子23は、装置30の第2端子TB2に着脱自在に接続される。
【0014】
(実施形態)
装置30は、接続導体31と、過電流保護部(ヒューズ)32と、区分回路33と、導通試験用回路34と、スイッチ35と、表示部36とを備える。
【0015】
接続導体31は、第1端子TB1と第2端子TB2とがそれぞれ両端になる内部接続導体である。過電流保護部(ヒューズ)32は、接続導体31の過電流を制限する。
【0016】
例えば、電位差が1Vに満たない電圧を、コード1を使用して接続できる電位差の許容範囲とする。この電位差を0.5Vとしたときに、コード1の過電流保護部(ヒューズ)32として用いられるヒューズ容量は、例えば0.5A定格のヒューズを使用するとよい。
【0017】
区分回路33は、接続導体31を、第1端子TB1に係る第1区間に割り当てられた第1区分の接続導体31Aと、第2端子TB2に係る第2区間に割り当てられた第2区分の接続導体31Bとに区分する。例えば、過電流保護部(ヒューズ)32は、第2区分の接続導体31Bに介在する。
【0018】
例えば、区分回路33は、互いに逆向きに直列接続される第1ダイオードD1と第2ダイオードD2とを備える。第1ダイオードD1は、第1区分の接続導体31Aに介在されている。第2ダイオードD2は、第2区分の接続導体31Bに介在されている。
【0019】
試験端子TB3は、接続導体31に対する所定の電位差を設定可能に構成されている。
【0020】
導通試験用回路34は、接続導体31に対する所定の電位差を試験端子TB3に発生させて、試験端子TB3を介した接続導体31の導通を試験する。なお、接続導体31の導通を試験は、接続導体の区分ごとに実施することができる。
【0021】
例えば、導通試験用回路34は、LED_D3とLED_D4と、電流制限抵抗341、342、電池343とを備える。
LED_D3は、LEDとこれに逆並列接続される保護用にダイオードとを含む。LED_D3は、第1区分の接続導体31の導通がある状態のときに点灯するように構成されている。LED_D4は、LEDとこれに逆並列接続される保護用にダイオードとを含む。LED_D4は、第2区分の接続導体31の導通がある状態のときに点灯するように構成されている。電流制限抵抗341、342は、電流制限用のインピーダンスを有する抵抗器である。電池343は、導通試験用の電圧を発生する。この電圧は、閉回路に介在する半導体素子の順方向電圧の合計値よりも高い電圧に設定されている。
図1に示す電池343を、電池として説明するが、直流電圧を出力する直流電源であってもよい。この詳細は後述する。
【0022】
スイッチ35は、第1区分の接続導体31Aと第2区分の接続導体31Bとを接続することで区分回路33を無効にするか、第1区分の接続導体31Aと第2区分の接続導体31Bとの接続を解いて区分回路33を有効にするかを切り替える。
例えば、スイッチ35は、双極双投型(DPDT)であり、第1極を用いて、区分回路33を有効にするかを切り替える制御と、第2極を用いて、後述する表示部36による、ヒューズ接続状態を示す表示ランプ(赤色)の点灯制御とを連動させる。
【0023】
表示部36は、LEDとこれに逆並列接続される保護用にダイオードと、電流制限抵抗とを含む。表示部36内のLEDと電流制限抵抗と、スイッチ35の第2極と、電池343ととが直列に接続されている。
【0024】
例えば、導通試験用回路34は、試験端子TB3を介した接続導体31の導通を接続導体の区分ごとに試験する。
【0025】
図2は、実施形態の導通確認機能を説明するための図である。
図2(a)に、第1区分の接続導体31Aの導通を試験する場合の接続構成を示す。
ユーザは、スイッチ35を操作しない状態で、第1端子TB1を試験端子TB3に接続する。この接続された状態で、第1区分の接続導体31Aの導通がある状態であれば、電池343からLED_D3に順方向の電流が流れてLED_D3が点灯する。この時、LED_D4の回路は開かれているため、LED_D4は点灯しない。
【0026】
図2(b)に、第2区分の接続導体31Bの導通を試験する場合の接続構成を示す。
ユーザは、スイッチ35を操作しない状態で、第2端子TB2を試験端子TB3に接続する。この接続された状態で、第2区分の接続導体31Bの導通がある状態であれば、電池343からLED_D4に順方向の電流が流れてLED_D4が点灯する。この時、LED_D3の回路は開かれているため、LED_D3は点灯しない。
【0027】
上記のように、第1区分の接続導体31Aと第2区分の接続導体31Bは、スイッチ35によって未接続の状態に保持されている。接続導体31の導通を区分ごとに実施するときに、第1端子TB1と第2端子TB2との間に、導通試験用の電圧が発生しない。上記のように構成したことで、第1端子TB1と第2端子TB2との間に、導通試験用の電圧を発生させることなく、接続導体31の導通状態を確認可能にした。そのため、第1端子TB1と第2端子TB2とを対象装置にそれぞれ接続した状態で、仮にスイッチ35を誤操作しても、第1端子TB1と第2端子TB2との間に導通試験用の電圧が発生することはない。
【0028】
図3から
図5を参照して、実施形態の端子接続に関わる準備段階に電流を阻止する保護機能について説明する。
図3と
図4は、実施形態の端子接続に関わる準備段階に電流を阻止する保護機能を説明するための図である。
図3に、第1端子TB1に対応する接触部11と第2端子TB2に対応する接触部21とをそれぞれの対象装置に接続する場合の接続構成を示す。
【0029】
例えば、接続対象のコードの端子TG1を、整流装置の端子TG2に接続する予定がある。この接続に先立ち、ユーザは、スイッチ35を操作しない状態で、第1端子TB1を接続対象のコードの端子に接続し、第2端子TB2を接続対象の整流装置の端子に接続する。
【0030】
区分回路33が強調された回路が示されている。区分回路33の第1ダイオードD1が電流を流す向きと、第2ダイオードD2が電流を流す向きは、互いに逆向きになっている。このため、仮に第1端子TB1と第2端子TB2の間に電位差が生じても、第1ダイオードD1と第2ダイオードD2の何れか一方が逆バイアスされることから、第1ダイオードD1と第2ダイオードD2を貫通する電流は流れずに制限される。このように、実施形態のコード10は、電流を制限した状態で、対象に接続することができるので、接触時のアークが発生することがない。このように、対象装置間に、ダイオードの絶縁耐圧よりも低い電位差が発生していても安全に接続することができる。
【0031】
図4(a)と(b)に、対象装置TG1,TG2に電位差がある場合の電流制限を例示して説明する。
図4(a)に、対象装置TG1の電位が,対象装置TG2の電位が高い場合を例示する。この場合、第1ダイオードD1が逆バイアスされることで、電流が流れない。
図4(b)に、対象装置TG2の電位が,対象装置TG1の電位が高い場合を例示する。この場合、第2ダイオードD2が逆バイアスされることで、電流が流れない。
【0032】
図5は、実施形態の端子接続時に導通試験用回路34に電流の流入を阻止する保護機能を説明するための図である。
図5に、対象装置TG1と対象装置TG2との間にコード1を接続した後に、スイッチ35を操作して、第1区分の接続導体31Aと第2区分の接続導体31Bとの間を導通状態に切り替えたのちの状態を例示する。
【0033】
スイッチ35によって、第1区分の接続導体31Aと第2区分の接続導体31Bとが接続される。これにより、接続時に発生するアークは、スイッチ35内の事象になる。
【0034】
比較例の場合、対象装置TG1と対象装置TG2とを比較例のコードで接続するときに、対象装置TG1と対象装置TG2との内、コードを後に接続した方にアークが発生することがある。上記の通り、本実施形態の場合には、これが発生しない。
【0035】
上記の実施形態によれば、装置30は、過電流保護部(ヒューズ)32と、区分回路33と、試験端子TB3と、導通試験用回路34と、スイッチ35とを備える。過電流保護部(ヒューズ)32は、第1端子と第2端子とがそれぞれ両端になる接続導体の過電流を制限する。区分回路33は、接続導体31を第1端子TB1に係る第1区間と第2端子TB2に係る第2区間とに区分する。導通試験用回路34は、接続導体31に対する所定の電位差を設定可能な試験端子TB3を介して、接続導体31の導通を接続導体31の区分ごとに試験する。スイッチ35は、第1区分の接続導体31Aと第2区分の接続導体31Bとを接続することで区分回路33を無効にするか、第1区分の接続導体31Aと第2区分の接続導体31Bとの接続を解いて区分回路33を有効にするかを切り替える。これにより、備える導通試験機能を有効にしても、仮接続用のコード1の両端子間に電位差が生じない。
【0036】
なお、導通試験用回路34は、第1端子TB1と第2端子TB2とのうちの何れかを試験端子TB3に接続することによって、第1端子TB1と第2端子TB2とのうちの試験端子TB3に接続された何れかに対応する区分の接続導体31に、その電位差による電流が流れるように構成されているとよい。また、導通試験用回路34を用いて、第1端子TB1と第2端子TB2との両方を試験端子TB3に接続することによって、両方の区分の接続導体31に電流が流れることを並行して試験してもよい。
導通試験用回路34は、電流があるか否かによって接続導体の導通状態を識別し、識別可能な表示を表示部に表示させることができる。
【0037】
なお、以下、作業手順の一例について説明する。
(1)最初に、ユーザは、コード1の状態を確認する。
(2)ユーザは、コード1の極性確認する。例えば、ユーザは、アース電位に対する接続対象の電圧を、資料・図面などから読み取る。
(3)ユーザは、コード1によって接続する対象箇所の電位差が所望の範囲内であることを接続前に確認する。(概ね1V以内)
(4)コード1を用いた接続(ヒューズタッチ)を実施する。
【0038】
上記の(4)のより詳しい手順について説明する。
コード10に赤色のクリップを設けて、コード20に青色のクリップを設ける。
【0039】
(4-1)コード10と第1区分の接続導体31Aの導通を確認する。
(4-2)コード20と第2区分の接続導体31Bの導通を確認する。
(4-3)コード10の接触部11(赤クリップ)とコード20の接触部21(青クリップ)をそれぞれの接続対象物に接続する。
(4-4)スイッチ35を操作して、コード10とコード20の間を電気的に接続する状態を所定時間保持する。例えば、この所定時間は数秒程度に定めるとよい。このとき、ユーザは、表示部36内のLED(例えば、緑色)が、スイッチ35の操作中に点灯することと、過電流保護部(ヒューズ)32が切断しないこととを確認する。過電流保護部(ヒューズ)32は、ヒューズの状態を目視可能なものを利用するとよい。
【0040】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0041】
1…コード、10…第1コード、11、21…接触部、12、22…コード部、13…第1接続端子、20…第2コード、23…第2接続端子、30…装置、31、31A、31B…接続導体、32…過電流保護部(ヒューズ)、33…区分回路、34…導通試験用回路、35…スイッチ、36…表示部、D1、D2…ダイード、D3、D4、D5…LED