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特開2023-128546誘導支援装置、誘導支援方法、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023128546
(43)【公開日】2023-09-14
(54)【発明の名称】誘導支援装置、誘導支援方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/14 20060101AFI20230907BHJP
   G08G 1/0969 20060101ALI20230907BHJP
   G08G 1/005 20060101ALI20230907BHJP
   G01C 21/34 20060101ALI20230907BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20230907BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230907BHJP
【FI】
G08G1/14 A
G08G1/0969
G08G1/005
G01C21/34
G01C21/26 P
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022032945
(22)【出願日】2022-03-03
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】寄本 和寿
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 英司
(72)【発明者】
【氏名】西村 公児
(72)【発明者】
【氏名】宮澤 彩花
(72)【発明者】
【氏名】松本 美咲
【テーマコード(参考)】
2F129
5H181
5L049
【Fターム(参考)】
2F129AA02
2F129AA03
2F129CC31
2F129DD13
2F129DD20
2F129DD34
2F129DD40
2F129EE02
2F129EE43
2F129EE52
2F129EE78
2F129EE91
2F129EE93
2F129FF12
2F129FF15
2F129FF20
2F129FF32
2F129FF60
2F129FF62
2F129FF73
2F129GG17
2F129HH02
2F129HH12
2F129HH18
2F129HH19
2F129HH20
5H181AA01
5H181AA23
5H181BB04
5H181BB05
5H181BB12
5H181BB13
5H181CC04
5H181FF13
5H181FF22
5H181FF25
5H181FF27
5H181FF33
5H181KK01
5H181KK03
5H181KK07
5H181KK08
5H181MB11
5L049CC13
5L049CC24
(57)【要約】
【課題】 入場者に対して適切な区画へ入場者を誘導できる誘導支援装置を提供する。
【解決手段】 本発明の誘導支援装置は、特定エリアにおける区画を識別する区画識別情報及び適性情報を含む区画情報を含む区画情報記憶部、特定エリアの前記区画について使用状態情報を取得し、前記使用状態情報に基づいて前記区画が使用中区画か未使用区画かを判定する使用状態判定部、特定エリアへ入場する入場者の入場者情報を取得する入場者情報取得部、入場者情報から入場者の入場者属性情報を抽出する属性情報抽出部、入場者属性情報および未使用区画の区画情報に基づいて、未使用区画から、少なくとも一つの適性区画を選択する適性区画選択部、入場者を適性区画に誘導する誘導情報を生成する誘導情報生成部、誘導情報を出力する出力部を含む。
【選択図】 図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
区画情報記憶部、使用状態判定部、入場者情報取得部、属性情報抽出部、適性区画選択部、誘導情報生成部、及び出力部を含み、
前記区画情報記憶部は、前記特定エリアにおける区画の区画情報を含み、
前記区画情報は、前記特定エリアにおける区画を識別する区画識別情報、及び適性情報を含み、
前記使用状態判定部は、特定エリアの前記区画について使用状態情報を取得し、前記使用状態情報に基づいて前記区画が使用中区画か未使用区画かを判定し、
前記入場者情報取得部は、特定エリアへ入場する入場者の入場者情報を取得し、
前記属性情報抽出部は、前記入場者情報から前記入場者の入場者属性情報を抽出し、
前記適性区画選択部は、前記入場者属性情報および前記未使用区画の区画情報に基づいて、前記未使用区画から、少なくとも一つの適性区画を選択し、
前記誘導情報生成部は、前記入場者を前記適性区画に誘導する誘導情報を生成し、
前記出力部は、前記誘導情報を出力する、誘導支援装置。
【請求項2】
前記区画情報が、区画の優先度情報を含み、
前記誘導情報生成部は、前記適性区画が複数ある場合、前記優先度情報に基づいて選択した適性区画に前記入場者を誘導する誘導情報を生成する、請求項1記載の誘導支援装置。
【請求項3】
前記使用状態判定部は、所定時間経過毎に前記使用状態情報を取得して前記区画が使用中区画か未使用区画かを判定し、
前記誘導情報生成部が選択した優先区画の使用状態に変更があった場合、
前記誘導情報生成部は、前記選択した優先区画の使用状態情報に変更があった場合、最新の使用状態情報に基づいて、未使用区画を選択して誘導情報を生成し、
前記出力部は、前記誘導情報を出力する。請求項1または2記載の誘導支援装置。
【請求項4】
前記入場者情報が画像情報であり、
前記属性情報抽出部は、画像解析により前記入場者の属性情報を抽出する、請求項1から3のいずれか一項に記載の誘導支援装置。
【請求項5】
前記特定エリアが、駐車場であり、
前記入場者が、前記駐車場へ駐車する車両であり、
前記誘導情報生成部が生成する前記優先誘導情報が、前記車両を優先車線へ誘導する情報を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の誘導支援装置。
【請求項6】
前記特定エリアが、飲食店であり、
前記入場者が、前記飲食店の顧客であり、
前記誘導情報生成部が生成する前記優先誘導情報が、顧客の並び順を優先して誘導する情報を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の誘導支援装置。
【請求項7】
使用状態判定工程、入場者情報取得工程、属性情報抽出工程、適性区画選択工程、誘導情報生成工程、及び出力工程を含み、
特定エリアにおける区画の区画情報を使用し、
前記区画情報は、前記特定エリアにおける区画を識別する区画識別情報、及び適性情報を含み、
前記使用状態判定工程は、特定エリアの前記区画について使用状態情報を取得し、前記使用状態情報に基づいて前記区画が使用中区画か未使用区画かを判定し、
前記入場者情報取得工程は、特定エリアへ入場する入場者の入場者情報を取得し、
前記属性情報抽出工程は、前記入場者情報から前記入場者の入場者属性情報を抽出し、
前記適性区画選択工程は、前記入場者属性情報および前記未使用区画の区画情報に基づいて、前記未使用区画から、少なくとも一つの適性区画を選択し、
前記誘導情報生成工程は、前記入場者を前記適性区画に誘導する誘導情報を生成し、
前記出力工程は、前記誘導情報を出力する、誘導支援方法。
【請求項8】
前記区画情報が、区画の優先度情報を含み、
前記誘導情報生成工程は、前記適性区画が複数ある場合、前記優先度情報に基づいて選択した適性区画に前記入場者を誘導する誘導情報を生成する、請求項7記載の誘導支援方法。
【請求項9】
使用状態判定手順、入場者情報取得手順、属性情報抽出手順、適性区画選択手順、誘導情報生成手順、及び出力手順を含み、
特定エリアにおける区画の区画情報を使用し、
前記区画情報は、前記特定エリアにおける区画を識別する区画識別情報、及び適性情報を含み、
前記使用状態判定手順は、特定エリアの前記区画について使用状態情報を取得し、前記使用状態情報に基づいて前記区画が使用中区画か未使用区画かを判定し、
前記入場者情報取得手順は、特定エリアへ入場する入場者の入場者情報を取得し、
前記属性情報抽出手順は、前記入場者情報から前記入場者の入場者属性情報を抽出し、
前記適性区画選択手順は、前記入場者属性情報および前記未使用区画の区画情報に基づいて、前記未使用区画から、少なくとも一つの適性区画を選択し、
前記誘導情報生成手順は、前記入場者を前記適性区画に誘導する誘導情報を生成し、
前記出力手順は、前記誘導情報を出力し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
請求項9記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、誘導支援装置、誘導支援方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
商業施設等においては、車両で来店した者のための駐車場が併設されている。このような駐車場においては、入退場管理のために、駐車場に収容可能な車両の数に対して入場する経路が少ないことが多く、渋滞が起こりやすい。そこで、駐車場へ入場する車両を効率よく案内するシステムが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-252816号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術は、駐車場周辺道路の渋滞状況に基づいて、周辺道路における経路を案内するものである。しかしながら、商業施設における駐車場においては、入場前の周辺道路で渋滞を起こすだけでなく、入場後に空車のスペースを探すのに手間がかかる。また、商業施設における駐車場には、身体障がい者用スペース、軽自動車用スペース等、特定の属性を持つ車両が優先して駐車可能なスペース(区画)が存在する場合があり、入場後に空車スペースを見つけても、運転する車両が該当する属性を有していない場合に空いている区画を利用できないという問題がある。このような課題は、駐車場に限らず、飲食店や商業施設のイートインコーナーのように、所定の区画から未使用の区画を探す必要がある様々な状況において同様である。
【0005】
そこで、本発明は、入場者に対して適切な区画へ入場者を誘導できる誘導支援装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の誘導支援装置は、
区画情報記憶部、使用状態判定部、入場者情報取得部、属性情報抽出部、適性区画選択部、誘導情報生成部、及び出力部を含み、
前記区画情報記憶部は、前記特定エリアにおける区画の区画情報を含み、
前記区画情報は、前記特定エリアにおける区画を識別する区画識別情報、及び適性情報を含み、
前記使用状態判定部は、特定エリアの前記区画について使用状態情報を取得し、前記使用状態情報に基づいて前記区画が使用中区画か未使用区画かを判定し、
前記入場者情報取得部は、特定エリアへ入場する入場者の入場者情報を取得し、
前記属性情報抽出部は、前記入場者情報から前記入場者の入場者属性情報を抽出し、
前記適性区画選択部は、前記入場者属性情報および前記未使用区画の区画情報に基づいて、前記未使用区画から、少なくとも一つの適性区画を選択し、
前記誘導情報生成部は、前記入場者を前記適性区画に誘導する誘導情報を生成し、
前記出力部は、前記誘導情報を出力する。
【0007】
本発明の誘導支援方法は、
使用状態判定工程、入場者情報取得工程、属性情報抽出工程、適性区画選択工程、誘導情報生成工程、及び出力工程を含み、
特定エリアにおける区画の区画情報を使用し、
前記区画情報は、前記特定エリアにおける区画を識別する区画識別情報、及び適性情報を含み、
前記使用状態判定工程は、特定エリアの前記区画について使用状態情報を取得し、前記使用状態情報に基づいて前記区画が使用中区画か未使用区画かを判定し、
前記入場者情報取得工程は、特定エリアへ入場する入場者の入場者情報を取得し、
前記属性情報抽出工程は、前記入場者情報から前記入場者の入場者属性情報を抽出し、
前記適性区画選択工程は、前記入場者属性情報および前記未使用区画の区画情報に基づいて、前記未使用区画から、少なくとも一つの適性区画を選択し、
前記誘導情報生成工程は、前記入場者を前記適性区画に誘導する誘導情報を生成し、
前記出力工程は、前記誘導情報を出力する。
【0008】
本発明のプログラムは、
使用状態判定手順、入場者情報取得手順、属性情報抽出手順、適性区画選択手順、誘導情報生成手順、及び出力手順を含み、
特定エリアにおける区画の区画情報を使用し、
前記区画情報は、前記特定エリアにおける区画を識別する区画識別情報、及び適性情報を含み、
前記使用状態判定手順は、特定エリアの前記区画について使用状態情報を取得し、前記使用状態情報に基づいて前記区画が使用中区画か未使用区画かを判定し、
前記入場者情報取得手順は、特定エリアへ入場する入場者の入場者情報を取得し、
前記属性情報抽出手順は、前記入場者情報から前記入場者の入場者属性情報を抽出し、
前記適性区画選択手順は、前記入場者属性情報および前記未使用区画の区画情報に基づいて、前記未使用区画から、少なくとも一つの適性区画を選択し、
前記誘導情報生成手順は、前記入場者を前記適性区画に誘導する誘導情報を生成し、
前記出力手順は、前記誘導情報を出力し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0009】
本発明の記録媒体は、前記本発明のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、入場者を適切な区画に誘導できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態1の誘導支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の誘導支援装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の誘導支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態1の誘導支援装置による駐車誘導を実施する駐車場の例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明において、「特定エリア」は、例えば、入場者が順次入場し、複数の区画を含む場所であれば特に制限されない。前記特定エリアの具体例として、例えば、駐車場、飲食店、商業施設のフードコート、イートインコーナー等があげられる。前記「区画」は、例えば、前記特定エリアにおいて、区切られた領域であり、スペースともいう。前記区画の具体例としては、駐車場における駐車スペース、飲食店、フードコート、及びイートインコーナー等における座席があげられる。
【0013】
本発明において、「入場者」は、例えば、前記特定エリアへ入場しようとする者であり、人でもよいし、人以外の物でもよい。前記入場者が人である場合、例えば、単独の人間でもよいし、複数の人間を含むグループでもよい。前記入場者が人以外の物である場合、例えば、車両等があげられる。前記入場者の具体例としては、例えば、駐車場へ入場する車両、飲食店や商業施設の顧客等があげられる。
【0014】
本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0015】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の誘導支援装置10の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本装置10は、区画情報記憶部11、使用状態判定部12、入場者情報取得部13、属性情報抽出部14、適性区画選択部15、誘導情報生成部16、及び出力部17を含む。
【0016】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0017】
図2に、本装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、CPU101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置106、出力装置107、通信デバイス108等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0018】
CPU101は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、CPU101により、例えば、本発明のプログラム105やその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、CPU101が、使用状態判定部12、入場者情報取得部13、属性情報抽出部14、適性区画選択部15、誘導情報生成部16、及び出力部17として機能する。本装置10は、演算装置として、CPUを備えるが、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、CPUとこれらとの組合せを備えてもよい。
【0019】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、後述する本発明の感情推定装置等の感情推定装置、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス108により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0020】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0021】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラム105が格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。記憶装置104は、例えば、区画情報記憶部11として機能し、後述する区画情報111を記憶する。
【0022】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。この場合、メモリ102及び記憶装置104は、例えば、後述する入場者情報、入場者属性情報、区画の使用状態情報等からなる群から選択された少なくとも一つの情報を記憶していてもよい。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0023】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置106、出力装置107を備える。入力装置106は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置107は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。本実施形態1において、入力装置106と出力装置107とは、別個に構成されているが、入力装置106と出力装置107とは、タッチパネルディスプレイのように、一体として構成されてもよい。
【0024】
つぎに、本実施形態の誘導支援方法の一例を、図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の誘導支援方法は、例えば、図1又は図2の誘導支援装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の誘導支援方法は、図1又は図2の誘導支援装置10の使用には限定されない。また、以下の説明においては、前記特定エリアが、駐車場であり、前記入場者が駐車場に入場する車両である場合を例に挙げて説明するが、本発明は以下の例示に何ら制限されない。
【0025】
まず、区画情報記憶部11に、予め前記特定エリアにおける区画の区画識別情報を記憶させておく。前記区画識別情報は、前記特定エリアにおける区画を識別する区画識別情報、及び適性情報を含む。前記区画識別情報は、例えば、前記各区画を識別可能な情報である。前記区画識別情報は、例えば、駐車番号等があげられる。前記適性情報は、例えば、前記区画の使用に適した入場者の属性を決定するための情報である。前記適性情報は、例えば、前記区画識別情報毎に紐づけられた入場者属性情報を含む。前記区画識別情報に紐づけられる入場者属性情報の種類は、例えば、前記特定エリアの種類、各区画の特性等に応じて任意の情報を設定でき、1種類でもよいし、2種以上の複数の情報が設定されていてもよい。具体的に、下記表1を用いて、駐車場における各区画、すなわち、各駐車スペースにおける場合を例に挙げて説明する。下記表1は、駐車番号(区画識別情報)1~6で特定される駐車スペースにおける適性情報の一例を示す表である。下記表1に示すように、区画の種類が通常スペースである駐車番号1~4の駐車スペースに対しては、前記適性情報が含む入場者属性情報として、車両の種類が普通自動車であるという情報が紐づけられている。そして、区画の種類が軽自動車用スペースである駐車番号5の駐車スペースに対しては、前記適性情報が含む入場者属性情報として、車両が軽自動車であることの情報が紐づけられている。また、区画の種類が身障者用スペースである駐車番号6の駐車スペースに対しては、前記適性情報が含む入場者属性情報として、車両が身体障がい者標識を有すること、及び車両の種類が福祉車両であることの情報が紐づけられている。前記適性情報は、表1に示す例示には限定されず、この他に、例えば、切り返しが不要である等の理由で比較的駐車が容易な区画に対して、前記適性情報が含む入場者属性情報として、車両に初心運転者標識を有していること等の属性を設定してもよい。
【0026】
【表1】
【0027】
また、前記区画情報は、例えば、区画の優先度情報を含んでもよい。前記優先度情報は、例えば、前記入場者を前記適性区画に誘導する際の区画選択のための優先度(指標)の情報である。前記優先度は、例えば、前記区画の使用率、人気度、混雑度等に応じて適宜設定できる。具体的に、例えば、駐車場において、店舗入り口に近い区画は人気のある区画であるため、店舗入り口に近い区画ほど優先度を高く、店舗入り口から遠い区画ほど優先度を低く設定できる。また、前記優先度を混雑度に応じて設定する場合、未使用区画周囲の使用率、すなわち、隣接する区画のうち、使用中の区画が多い未使用区画の優先度を低く、隣接する区画のうち、未使用区画が多い未使用区画の優先度を高く設定できる。
【0028】
つぎに、使用状態判定部12により、特定エリアの前記区画について使用状態情報を取得し、前記使用状態情報に基づいて前記区画が使用中区画か未使用区画かを判定する(S1、使用状態判定工程)。前記使用状態情報は、例えば、前記特定エリアの前記区画について使用中であるか否かの情報である。前記使用状態情報の具体例としては、例えば、駐車場の各区画に車両が停車しているか否かの情報等があげられる。使用状態判定部12は、例えば、前記特定エリアの区画の使用状態を管理する装置から前記使用状態情報を取得できる。前記使用状態を管理する装置は、特に制限されず、例えば、前記特定エリアの種類に応じて好適なものが利用できる。前記使用状態を管理する装置の具体例としては、例えば、駐車場の満空状態を管理するシステム装置等があげられる。また、使用状態判定部12は、例えば、前記特定エリアの各区画の使用状態を判定するセンサから前記使用状態情報を取得してもよいし、前記特定エリアの管理者の端末から前記使用状態情報を取得してもよい。
【0029】
つぎに、入場者情報取得部13により、特定エリアへの入場者情報を取得する(S2、入場者情報取得工程)。前記入場者情報は、例えば、前記特定エリアに入場しようとする入場者の情報であり、入場者の画像情報、入場者の情報を入力したテキスト情報等があげられる。入場者情報取得部13は、例えば、1の入場者についての入場者情報を取得してもよいし、2以上の複数の入場者についての入場者情報を取得してもよいが、複数の入場者についての入場者情報を取得することが好ましい。入場者情報取得部13は、例えば、入場者が所持する端末から前記入場者情報を取得してもよいし、前記特定エリアに設けられた端末装置から前記入場者装置を取得してもよいし、前記特定エリアの担当者が所持する端末から前記入場者情報を取得してもよい。
【0030】
前記入場者情報は、例えば、その他の情報を含んでもよい。前記その他の情報は、例えば、入場者の識別情報、入場日時の情報、入場場所等の情報等があげられる。前記入場者の識別情報は、前記入場者を識別可能な情報であり、例えば、入場者の氏名;入場者の識別番号;入場者を撮像した画像;入場者の端末のID;等の情報があげられる。前記入場者情報が前記その他の情報を含む場合、例えば、前記入場者情報と前記その他の情報とは、互いに紐づけられていることが好ましい。
【0031】
つぎに、属性情報抽出部14は、前記入場者情報から入場者の入場者属性情報を抽出する(S3、属性情報抽出工程)。属性情報抽出部14は、例えば、取得した前記入場者情報の種類に応じて好適な手法を用いて入場者属性情報を抽出でき、前記入場者属性情報がテキスト情報であれば、形態素解析等のテキスト解析手段が利用でき、前記入場者属性情報が画像情報であれば、画像解析手段が利用できる。前記入場者属性情報は、前記入場者の種類に応じて適切な情報が使用できる。具体例として、前記入場者が駐車場に入場しようとする車両であれば、前記入場者属性情報の具体例として、例えば、セグメント等の車格;軽自動車、普通自動車、二輪車、4輪車、福祉車両等の車両の種類;初心運転者標識(例えば、初心者マーク、若葉マーク等ともいう)、高齢運転者標識(例えば、シルバーマーク、高齢者マーク等ともいう)、身体障がい者標識、聴覚障がい者標識、車いすマーク等の国際シンボルマーク等の、車両に張られた標識(マーク)の有無;等の情報があげられる。属性情報抽出部14は、例えば、前記入場者毎に1種の入場者属性情報を抽出してもよいし、2種以上の複数の入場者属性情報を抽出してもよい。
【0032】
つぎに、適性区画選択部15は、前記入場者属性情報および前記未使用区画の区画情報に基づいて、前記未使用区画から、少なくとも一つの適性区画を選択する(S4、適性区画選択工程)。具体的に、適性区画選択部15は、前記S1で未使用区画と判定された区画の区画情報が含む適性情報と、前記入場者属性情報とを照合し、前記適性区画情報として、前記S3で抽出した入場者の入場者属性情報の少なくとも一種が紐づけられている区画を、前記入場者の適性区画であると選択できる。適性区画選択部15は、例えば、1の区画を前記適性区画として判定してもよいし、2以上の複数の区画を前記適性区画として選択してもよい。
【0033】
つぎに、誘導情報生成部16は、前記入場者を前記適性区画に誘導する誘導情報を生成する(S5、誘導情報生成工程)。前記誘導情報は、前記入場者を前記適性区画に誘導する情報であり、例えば、前記適性区画を特定する区画識別情報を含む。また、前記区画情報が前記優先度情報を含み、且つ、前記S4で選択した適性区画が複数ある場合、誘導情報生成部16は、例えば、前記優先度情報に基づいて選択した適性区画に前記入場者を誘導する誘導情報を生成してもよい。この場合、誘導情報生成部16は、例えば、前記適性区画のうち、前記優先度が高い適性区画に入場者を誘導する誘導情報を生成してもよいし、前記優先度が低い適性区画以外の適性区画に入場者を誘導する誘導情報を生成してもよい。前者の場合、誘導情報生成部16は、例えば、前記複数の適性区画のうち、最も優先度が高い1つの適性区画の区画識別情報を含む誘導情報を生成してもよいし、優先度が高い順、または閾値以上の優先度が設定された複数の適性区画の区画識別情報を含む誘導情報を生成してもよい。後者の場合、誘導情報生成部16は、例えば、前記複数の適性区画のうち、最も優先度が低い1つの適性区画の区画識別情報を除外した誘導情報を生成してもよいし、閾値未満の優先度が設定された複数の適性区画を除外した適性区画の区画識別情報を含む誘導情報を生成してもよい。
【0034】
そして、出力部17は、前記誘導情報を出力する(S6、出力工程)。出力部17は、例えば、前記誘導情報を前記入場者に出力してもよいし、前記特定エリアに設置された装置に出力してもよい。前者の場合、例えば、出力部17は、前記入場者の車両に搭載された車載端末、車両の運転手の所持するスマートフォン等の端末に前記誘導情報を出力できる。後者の場合、例えば、駐車場に設けられた駐車場管理システムに前記誘導情報を出力できる。前記誘導情報を出力された駐車場管理システムは、例えば、前記誘導情報を印字した駐車券を発行してもよいし、駐車場管理システムが備える表示装置に前記誘導情報を表示してもよいし、スピーカ等の音声出力手段により前記誘導情報を入場者に通知してもよい。
【0035】
S4~S6の処理について、具体例をあげて説明する。図4は、前記表1に示す駐車番号1~6(No.1~No.6)の駐車スペース2を含む駐車場1を示す模式図である。駐車場1は、駐車スペース2と、入場用車線3とを含む。本例では、図4に示すように、駐車場1の入場用車線3に、車両5aおよび車両5bが並んで入場を待っている状態を仮定する。車両5aは、普通自動車であり、車両5bは、福祉車両である。
【0036】
図4に示すように、前記表1に示す駐車番号1~6の駐車スペース2のうち、駐車番号1~3には、車両5cが存在するため、使用中の区画であり、駐車番号4~6が未使用区画である。前述のように、車両5aは普通自動車であり、車両5bは福祉車両である。そして、前記表1に示すように、未使用区画のうち、駐車番号4は、通常スペースであるため、前記適性情報として、車両の種類:普通乗用車が紐づけられており、駐車番号5は、軽自動車用スペースであるため、前記適性情報として、車両の種類:軽自動車が紐づけられており、駐車番号6は、身障者用スペースであるため、前記適性情報として、車両の種類:福祉車両が紐づけられている。このため、適性区画選択部15は、車両5aの入場者属性情報(車両の種類:福祉車両)と、駐車番号6の区画情報(適性情報として、車両の種類:福祉車両が紐づけられている)とに基づいて、未使用区画である駐車番号6の区画2を車両5bの適性区画として選択する。同様に、適性区画選択部15は、車両5bの入場者属性情報(車両の種類:福祉車両)と、駐車番号6の区画情報(適性情報として、車両の種類:福祉車両が紐づけられている)とに基づいて、未使用区画である駐車番号6の区画2を車両5bの適性区画として選択する。
【0037】
つぎに、誘導情報生成部16は、前記誘導情報として、車両5aを前記適性区画である駐車番号4に誘導する誘導情報を生成し、出力部17により、車両5aの車載装置に前記誘導情報を出力する。また、誘導情報生成部16は、前記誘導情報として、車両5bを前記適性区画である駐車番号6に誘導する誘導情報を生成し、出力部17により、車両5bの車載装置に前記誘導情報を出力する。本例の場合、未使用区画は駐車番号4~6の3か所存在するが、普通自動車である車両5aを通常スペースである駐車番号5に誘導し、福祉車両である車両5bを身障者用スペースである駐車番号6に誘導できる。このため、本発明の誘導支援装置10によれば、前記入場者の属性と、特定エリアにおける未使用区画の特性とを考慮した誘導が可能となり、特定エリアにおける区画を効率的に利用することも可能となる。
【0038】
本実施形態の誘導支援方法において、前記S1~S6を順次実行する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれには制限されない。本発明において、例えば、S1~S3は、S4よりも上流の工程で実施されていればよく、また、前記S1~S3は、例えば、同時に実行してもよいし、別個に実行してもよい。後者の場合、実行する順序は、特に制限されず、任意である。
【0039】
[変形例1]
変形例1は、本発明の誘導支援装置の利用の別の例である。変形例1では、前記特定エリアが、実施形態1の駐車場ではなく、商業施設のイートインスペースであり、前記入場者が、イートインスペースに来店した商業施設の顧客である場合を例にあげて説明する。変形例1は、これらの点を除いて前記実施形態1と同様であり、その説明を援用できる。
【0040】
まず、区画情報記憶部11に、予め前記特定エリアにおける区画の区画識別情報を記憶させておく。変形例1において、前記区画識別情報は、例えば、座席番号等があげられる。前記適性情報は、例えば、前記区画の使用に適した入場者の属性を決定するための情報である。具体的に、下記表2を用いて、イートインスペースにおける各区画、すなわち、各座席における場合を例に挙げて説明する。下記表2は、座席番号(区画識別情報)1~6で特定される座席における適性情報の一例を示す表である。
下記表2に示すように、区画の種類がテーブル席である座席番号1~4の座席に対しては、前記適性情報が含む入場者属性情報として、人数が2以上であるという情報が紐づけられている。そして、区画の種類がカウンター席である座席番号5の座席に対しては、前記適性情報が含む入場者属性情報として、人数が1人であることの情報が紐づけられている。また、区画の種類がテーブル席かつ幼児用座席がある座席番号6の座席に対しては、前記適性情報が含む入場者属性情報として、人数が2人以上であること、及び乳幼児連れの顧客であることの情報が紐づけられている。前記適性区画情報は、表2に示す例示には限定されず、店舗の顧客層、座席の種類等に応じて適切な情報を組み合わせて設定することができる。
【0041】
【表2】
【0042】
また、前記区画情報は、例えば、区画の優先度情報を含んでもよい。前記優先度情報は、例えば、前記入場者を前記適性区画に誘導する際の区画選択のための優先度(指標)の情報である。前記優先度は、例えば、前記区画の使用率、人気度、混雑度等に応じて適宜設定できる。具体的に、例えば、イートインスペースにおいて、イートインスペースに入居している各店舗に近い区画は人気のある区画であるため、各店舗に近い区画ほど優先度を高く、店舗から遠い区画ほど優先度を低く設定できる。また、この他に、例えば、イートインスペースにおいて、トイレやごみ箱に近い座席は、人気が低い区画であるため、トイレやごみ箱に近い区画ほど優先度を低く、店舗やごみ箱から遠い区画ほど優先度を高く設定できる。また、前記優先度を混雑度に応じて設定する場合、未使用区画周囲の使用率、すなわち、隣接する区画のうち、使用中の区画が多い未使用区画の優先度を低く、隣接する区画のうち、未使用区画が多い未使用区画の優先度を高く設定できる。
【0043】
つぎに、使用状態判定部12により、特定エリアの前記区画について使用状態情報を取得し、前記使用状態情報に基づいて前記区画が使用中区画か未使用区画かを判定する(S1、使用状態判定工程)。前記使用状態情報は、例えば、前記特定エリアの前記区画について使用中であるか否かの情報である。前記使用状態情報の具体例としては、例えば、イートインスペースの各座席を使用している顧客がいるか否かの情報があげられる。使用状態判定部12は、例えば、前記特定エリアの区画の使用状態を管理する装置から前記使用状態情報を取得できる。前記使用状態を管理する装置の具体例としては、例えば、飲食店等の座席利用状態を管理する座席管理システム装置等があげられる。また、使用状態判定部12は、例えば、前記特定エリアの各区画の使用状態を判定するセンサから前記使用状態情報を取得してもよいし、前記特定エリアの管理者(例えば、店員)の端末から前記使用状態情報を取得してもよい。
【0044】
つぎに、入場者情報取得部13により、特定エリアへの入場者情報を取得する(S2、入場者情報取得工程)。前記入場者情報は、例えば、前記特定エリアに入場しようとする入場者の情報であり、入場者の画像情報、入場者の情報を入力したテキスト情報等があげられる。入場者情報取得部13は、例えば、1の入場者についての入場者情報を取得してもよいし、2以上の複数の入場者についての入場者情報を取得してもよいが、複数の入場者についての入場者情報を取得することが好ましい。入場者情報取得部13は、例えば、入場者が所持する端末から前記入場者情報を取得してもよいし、前記特定エリアに設けられた端末装置から前記入場者装置を取得してもよいし、前記特定エリアの担当者が所持する端末から前記入場者情報を取得してもよい。
【0045】
前記入場者情報は、例えば、その他の情報を含んでもよい。前記その他の情報は、例えば、入場者の識別情報、入場日時の情報、入場場所等の情報等があげられる。前記入場者の識別情報は、前記入場者を識別可能な情報であり、例えば、入場者の氏名;入場者の識別番号;入場者を撮像した画像;入場者の端末のID;等の情報があげられる。前記入場者情報が前記その他の情報を含む場合、例えば、前記入場者情報と前記その他の情報とは、互いに紐づけられていることが好ましい。
【0046】
つぎに、属性情報抽出部14は、前記入場者情報から入場者の入場者属性情報を抽出する(S3、属性情報抽出工程)。属性情報抽出部14は、例えば、取得した前記入場者情報の種類に応じて好適な手法を用いて入場者属性情報を抽出でき、前記入場者属性情報がテキスト情報であれば、形態素解析等のテキスト解析手段が利用でき、前記入場者属性情報が画像情報であれば、画像解析手段が利用できる。前記入場者属性情報は、前記入場者の種類に応じて適切な情報が使用できる。前記入場者属性情報の具体例として、人数;性別;年齢;体型;子供、乳幼児、高齢者等の同行者の情報;身体障がい、聴覚障がい、視覚障がい等の障がいの有無;ペット又は盲導犬等の使役動物の有無;等があげられる。属性情報抽出部14は、例えば、前記入場者毎に1種の入場者属性情報を抽出してもよいし、2種以上の複数の入場者属性情報を抽出してもよい。属性情報抽出部14は、例えば、前記入場者毎に1種の入場者属性情報を抽出してもよいし、2種以上の複数の入場者属性情報を抽出してもよい。
【0047】
つぎに、適性区画選択部15は、前記入場者属性情報および前記未使用区画の区画情報に基づいて、前記未使用区画から、少なくとも一つの適性区画を選択する(S4、適性区画選択工程)。具体的に、適性区画選択部15は、前記S1で未使用区画と判定された区画の区画情報が含む適性情報と、前記入場者属性情報とを照合し、前記適性区画情報として、前記S3で抽出した入場者の入場者属性情報の少なくとも一種が紐づけられている区画を、前記入場者の適性区画であると選択できる。適性区画選択部15は、例えば、1の区画を前記適性区画として判定してもよいし、2以上の複数の区画を前記適性区画として選択してもよい。
【0048】
つぎに、誘導情報生成部16は、前記入場者を前記適性区画に誘導する誘導情報を生成する(S5、誘導情報生成工程)。前記誘導情報は、前記入場者を前記適性区画に誘導する情報であり、例えば、前記適性区画を特定する区画識別情報を含む。また、前記区画情報が前記優先度情報を含み、且つ、前記S4で選択した適性区画が複数ある場合、誘導情報生成部16は、例えば、前記優先度情報に基づいて選択した適性区画に前記入場者を誘導する誘導情報を生成してもよい。この場合、誘導情報生成部16は、例えば、前記適性区画のうち、前記優先度が高い適性区画に入場者を誘導する誘導情報を生成してもよいし、前記優先度が低い適性区画以外の適性区画に入場者を誘導する誘導情報を生成してもよい。前者の場合、誘導情報生成部16は、例えば、前記複数の適性区画のうち、最も優先度が高い1つの適性区画の区画識別情報を含む誘導情報を生成してもよいし、優先度が高い順、または閾値以上の優先度が設定された複数の適性区画の区画識別情報を含む誘導情報を生成してもよい。後者の場合、誘導情報生成部16は、例えば、前記複数の適性区画のうち、最も優先度が低い1つの適性区画の区画識別情報を除外した誘導情報を生成してもよいし、閾値未満の優先度が設定された複数の適性区画を除外した適性区画の区画識別情報を含む誘導情報を生成してもよい。
【0049】
そして、出力部17は、前記優先誘導情報を出力する(S6、出力工程)。出力部17は、例えば、前記優先誘導情報を前記入場者に出力してもよいし、前記特定エリアに設置された装置に出力してもよい。前者の場合、例えば、出力部17は、前記入場者が所持するスマートフォン等の端末に前記優先誘導情報を出力できる。後者の場合、例えば、イートインスペースに設けられた座席管理装置等に優先誘導情報を出力できる。前記誘導情報を出力された座席管理装置は、例えば、座席管理装置が備える表示装置に前記優先誘導情報を表示することにより入場者に通知してもよいし、スピーカ等の音声出力手段により前記優先誘導情報を入場者に通知してもよい。
【0050】
変形例1の処理によれば、例えば、イートインスペースにおいて、複数のグループが順番待ちをしている場合において、前記グループの属性(例えば、単独客、子連れ等)に基づいて、適切な座席に誘導できる。このため、例えば、座席の利用効率を向上することが可能となる。
【0051】
[実施形態2]
本実施形態のプログラムは、前述の誘導支援方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、使用状態判定手順、入場者情報取得手順、属性情報抽出手順、適性区画選択手順、誘導情報生成手順、及び出力手順を実行させるためのプログラムである。
【0052】
本実施形態のプログラムは、特定エリアにおける区画の区画情報を使用し、
前記区画情報は、前記特定エリアにおける区画を識別する区画識別情報、及び適性情報を含み、
前記使用状態判定手順は、特定エリアの前記区画について使用状態情報を取得し、前記使用状態情報に基づいて前記区画が使用中区画か未使用区画かを判定し、
前記入場者情報取得手順は、特定エリアへ入場する入場者の入場者情報を取得し、
前記属性情報抽出手順は、前記入場者情報から前記入場者の入場者属性情報を抽出し、
前記適性区画選択手順は、前記入場者属性情報および前記未使用区画の区画情報に基づいて、前記未使用区画から、少なくとも一つの適性区画を選択し、
前記誘導情報生成手順は、前記入場者を前記適性区画に誘導する誘導情報を生成し、
前記出力手順は、前記誘導情報を出力する。
【0053】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを使用状態判定手順、入場者情報取得手順、属性情報抽出手順、適性区画選択手順、誘導情報生成手順、及び出力手順として機能させるプログラムということもできる。
【0054】
本実施形態の第1のプログラムは、前記本発明の誘導支援装置および誘導支援方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。
【0055】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0056】
<付記>
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
区画情報記憶部、使用状態判定部、入場者情報取得部、属性情報抽出部、適性区画選択部、誘導情報生成部、及び出力部を含み、
前記区画情報記憶部は、前記特定エリアにおける区画の区画情報を含み、
前記区画情報は、前記特定エリアにおける区画を識別する区画識別情報、及び適性情報を含み、
前記使用状態判定部は、特定エリアの前記区画について使用状態情報を取得し、前記使用状態情報に基づいて前記区画が使用中区画か未使用区画かを判定し、
前記入場者情報取得部は、特定エリアへ入場する入場者の入場者情報を取得し、
前記属性情報抽出部は、前記入場者情報から前記入場者の入場者属性情報を抽出し、
前記適性区画選択部は、前記入場者属性情報および前記未使用区画の区画情報に基づいて、前記未使用区画から、少なくとも一つの適性区画を選択し、
前記誘導情報生成部は、前記入場者を前記適性区画に誘導する誘導情報を生成し、
前記出力部は、前記誘導情報を出力する、誘導支援装置。
(付記2)
前記区画情報が、区画の優先度情報を含み、
前記誘導情報生成部は、前記適性区画が複数ある場合、前記優先度情報に基づいて選択した適性区画に前記入場者を誘導する誘導情報を生成する、付記1記載の誘導支援装置。
(付記3)
前記使用状態判定部は、所定時間経過毎に前記使用状態情報を取得して前記区画が使用中区画か未使用区画かを判定し、
前記誘導情報生成部が選択した優先区画の使用状態に変更があった場合、
前記誘導情報生成部は、前記選択した優先区画の使用状態情報に変更があった場合、最新の使用状態情報に基づいて、未使用区画を選択して誘導情報を生成し、
前記出力部は、前記誘導情報を出力する。付記1または2記載の誘導支援装置。
(付記4)
前記入場者情報が画像情報であり、
前記属性情報抽出部は、画像解析により前記入場者の属性情報を抽出する、付記1から3のいずれかに記載の誘導支援装置。
(付記5)
前記特定エリアが、駐車場であり、
前記入場者が、前記駐車場へ駐車する車両であり、
前記誘導情報生成部が生成する前記優先誘導情報が、前記車両を優先車線へ誘導する情報を含む、付記1から4のいずれかに記載の誘導支援装置。
(付記6)
前記特定エリアが、飲食店であり、
前記入場者が、前記飲食店の顧客であり、
前記誘導情報生成部が生成する前記優先誘導情報が、顧客の並び順を優先して誘導する情報を含む、付記1から4のいずれかに記載の誘導支援装置。
(付記7)
使用状態判定工程、入場者情報取得工程、属性情報抽出工程、適性区画選択工程、誘導情報生成工程、及び出力工程を含み、
特定エリアにおける区画の区画情報を使用し、
前記区画情報は、前記特定エリアにおける区画を識別する区画識別情報、及び適性情報を含み、
前記使用状態判定工程は、特定エリアの前記区画について使用状態情報を取得し、前記使用状態情報に基づいて前記区画が使用中区画か未使用区画かを判定し、
前記入場者情報取得工程は、特定エリアへ入場する入場者の入場者情報を取得し、
前記属性情報抽出工程は、前記入場者情報から前記入場者の入場者属性情報を抽出し、
前記適性区画選択工程は、前記入場者属性情報および前記未使用区画の区画情報に基づいて、前記未使用区画から、少なくとも一つの適性区画を選択し、
前記誘導情報生成工程は、前記入場者を前記適性区画に誘導する誘導情報を生成し、
前記出力工程は、前記誘導情報を出力する、誘導支援方法。
(付記8)
前記区画情報が、区画の優先度情報を含み、
前記誘導情報生成工程は、前記適性区画が複数ある場合、前記優先度情報に基づいて選択した適性区画に前記入場者を誘導する誘導情報を生成する、付記7記載の誘導支援方法。
(付記9)
前記入場者情報が画像情報であり、
前記属性情報抽出工程は、画像解析により前記入場者の属性情報を抽出する、付記7または8記載の誘導支援方法。
(付記10)
前記特定エリアが、駐車場であり、
前記入場者が、前記駐車場へ駐車する車両であり、
前記誘導情報生成工程が生成する前記優先誘導情報が、前記車両を優先車線へ誘導する情報を含む、付記7から9のいずれかに記載の誘導支援方法。
(付記11)
前記入場者情報が画像情報であり、
前記特定エリアが、飲食店であり、
前記入場者が、前記飲食店の顧客であり、
前記誘導情報生成工程が生成する前記優先誘導情報が、顧客の並び順を優先して誘導する情報を含む、付記7から9のいずれかに記載の誘導支援方法。
(付記12)
使用状態判定手順、入場者情報取得手順、属性情報抽出手順、適性区画選択手順、誘導情報生成手順、及び出力手順を含み、
特定エリアにおける区画の区画情報を使用し、
前記区画情報は、前記特定エリアにおける区画を識別する区画識別情報、及び適性情報を含み、
前記使用状態判定手順は、特定エリアの前記区画について使用状態情報を取得し、前記使用状態情報に基づいて前記区画が使用中区画か未使用区画かを判定し、
前記入場者情報取得手順は、特定エリアへ入場する入場者の入場者情報を取得し、
前記属性情報抽出手順は、前記入場者情報から前記入場者の入場者属性情報を抽出し、
前記適性区画選択手順は、前記入場者属性情報および前記未使用区画の区画情報に基づいて、前記未使用区画から、少なくとも一つの適性区画を選択し、
前記誘導情報生成手順は、前記入場者を前記適性区画に誘導する誘導情報を生成し、
前記出力手順は、前記誘導情報を出力し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記13)
前記区画情報が、区画の優先度情報を含み、
前記誘導情報生成手順は、前記適性区画が複数ある場合、前記優先度情報に基づいて選択した適性区画に前記入場者を誘導する誘導情報を生成する、付記12記載のプログラム。
(付記14)
前記入場者情報が画像情報であり、
前記属性情報抽出手順は、画像解析により前記入場者の属性情報を抽出する、付記12または13記載のプログラム。
(付記15)
前記特定エリアが、駐車場であり、
前記入場者が、前記駐車場へ駐車する車両であり、
前記誘導情報生成手順が生成する前記優先誘導情報が、前記車両を優先車線へ誘導する情報を含む、付記12から14のいずれかに記載のプログラム。
(付記16)
前記入場者情報が画像情報であり、
前記特定エリアが、飲食店であり、
前記入場者が、前記飲食店の顧客であり、
前記誘導情報生成手順が生成する前記優先誘導情報が、顧客の並び順を優先して誘導する情報を含む、付記12から14のいずれかに記載のプログラム。
(付記17)
付記12から16のいずれかに記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明によれば、入場者の属性を考慮して入場者を適切な区画に誘導できる。このため、本発明は、駐車誘導、座席誘導等の、未使用の区画に対象者を案内する必要がある様々な分野において広く有用である。
【符号の説明】
【0058】
10 誘導支援装置
11 区画情報記憶部
111 区画情報
12 使用状態判定部
13 入場者情報取得部
14 属性情報抽出部
15 適性区画選択部
16 誘導情報生成部
17 出力部
101 CPU
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 プログラム
106 入力装置
107 出力装置
108 通信デバイス

図1
図2
図3
図4